平成27年度地域創業促進支援事業 事業報告書 はじ めに 我が国の開業率・廃業率は現状約5％にとどまっており、特に地域における開業率は低迷しています。 このため、政府の成長戦略である『日本再興戦略2015』では地域の創業などを推進し、開業率・ 廃業率を米国や英国レベルの10％台に倍増を目指すこととしております。 中小企業庁では、身近な課題や地域の資源に着目し、地域に根ざしたビジネスを起こす創業者の 皆様を全国で応援していく取組として、平成26年度から創業スクール事業の実施をスタート致しました。 創業スクール事業では、地域の潜在的な創業者を掘り起こしていくことを目指し、全国各地で、 創業時に必要となる財務・税務等の基本的知識の習得からビジネスプランの作成までの一貫した 支援を展開しております。平成27年度で2年目となる本事業においては、全国各地で190スクール、 256コースに及ぶ創業スクールが開講され、3,050名の方が受講されました。また、各創業スクール の受講者が講義を通して作成したビジネスプランを対象に、ビジネスプランコンテスト 「第2回全国 創業スクール選手権」を実施し、経済産業大臣賞及び中小企業庁長官賞の表彰を行いました。 本報告書は、平成27年度地域創業促進支援事業（創業スクール事業）の成果をとりまとめ、地域の 創業支援に携わる方々へ本事業及び各創業スクールの取り組みを紹介する目的で作成いたしました。 本報告書が地域における創業支援の一助となれば幸いです。 平成28年3月 中小企業庁 2 目 次 はじめに 2 平成27年度創業スクール事業概要 4 創業スクール事例紹介 創業スクール10選 8 ベーシックコース 9 女性起業家コース 16 第二創業コース 20 第2回全国創業スクール選手権概要 22 ファイナリストプレゼンテーション審査員・ 審査員長総評 24 経済産業大臣賞（創業スクール大賞） 25 中小企業庁長官賞（特別賞） 26 ファイナリスト 27 パネルディスカッション・ポスターセッション・ 全国各地での視聴応援の様子 29 平成27年度実施創業スクール一覧 30 3 平成27年度創業スクール事業概要 創業スクール事業概要 平成27年度創業スクール事業では、地域における創業者の増加を目指し、創業に必要な財務・税務等の基本的知識の習得から ビジネスプラン作成までを支援する 「創業スクール」を全国各地で計256コース、合計3,050名の方に受講いただきました。 また、全国的な創業マインドを醸成しその気運を高めることを目的として、各スクールから選りすぐりのビジネスプランを集め、 特に優れたビジネスプランを表彰するビジネスプランコンテスト 「第2回全国創業スクール選手権」を開催いたしました。 平成27年度 創業スクール事業の流れ 4月∼5月 6月∼12月 12月∼2月24日 創業スクール開催 標準カリキュラム・ 標準テキスト策定 受講者募集 広報 創業に必要な 基礎知識の習得 創業スクール選手権 ビジネスプラン 作成 ビジネスプラン コンテスト・表彰 創業にむけたフォローアップ 創業スクールの研修カリキュラム・ テキストについて 研修カリキュラムについては、創業スクールの標準カリキュラムと 標 準テキストに 沿って、各 創 業スクー ル 実 施 主 体 が、地 域 の 経済状況や産業構造の特性を踏まえた独自のカリキュラムを 加えて作成します。ベーシックコースおよび女性起業家コースに おいては、基礎編と実践編に分けてカリキュラムを作成します。 また、受講者全員にビジネスプランの作成支援を実施します。 全国の創業スクール共通で使われている標準テキスト 地域で創業を目指している方向けに、創業とは何か？創業にあたり準備すること、 必要な手続きなどをわかりやすく解説しています。 基礎編 標準 カリキュラム 実践編 独自カリキュラム ● オリエンテーション ● マーケティング、営業販売戦略 ● ビジネスプラン作成手法 ● 会計、税務法務 ● 地域創業者による体験談 ● 資金調達 ● 創業のビジョンとビジネスモデル ● ビジネスプラン作成ワークショップ ● プレゼンテーション 地域の経済状況や産業構造の特性を踏まえた実施機関独自のカリキュラムを追加 4 研修コースの概要 平成27年度創業スクール事業では、 「ベーシックコース」 「女性起業家コース」 「第二創業コース」の3種類の研修コースを設け、 全国190の実施主体にて計256コースを開講いたしました。また、各スクールにおいて、開講前に参加費無料の「体験講座」を 開催し、創業予定者のみならず、創業に一歩踏み出そうか悩んでいる方にも参加しやすい機会を設けました。 各コースの紹介と平成27年度開講実績 ベーシックコース 開講数 対象 169コース 受講者数 2,105名 新たに創業を予定している方 標準カリキュラム時間 基礎編17時間程度／実践編8時間程度 「コザしん創業スクール」 （コザ信用金庫） 創業時に必要となる「経営に関する知識・ノウハウ」及び、 「起業・事業運営に伴う各種手続き」 「資金調達」などの実務 ポイントを一体的かつ体系的に学習できるカリキュラム。またビジネスプランの作成支援を実施し、創業を希望する方が 受講後、速やかな創業をできるようサポートするコースです。 女性起業家コース 開講数 対象 受講者数 50コース 578名 新たに創業を予定している女性の方 標準カリキュラム時間 基礎編17時間程度／実践編8時間程度 「コミュニケーション力で切り拓く、みなとビジネス創業スクール」 （株式会社ソフィアコミュニケーションズ） ベーシックコースの学習内容に加えて、女性ならではの視点を活かした商品・サービス開発やライフイベントとの両立、 女性起業家の体験談など、女性特有の学習ポイントをカリキュラムに盛り込んで実施するコースです。女性起業家同士の ネットワーク構築も目的の一つとし、 ディスカッションやグループワーク形式の内容を取り入れたカリキュラムとなっております。 第二創業コース 開講数 対象 37コース 受講者数 367名 新たに第二創業を予定している方 標準カリキュラム時間 16.5時間程度 「100年企業を目指せ！かなざわ経営革新・第二創業スクール」 （金沢商工会議所） 業務転換や新事業・新分野に進出する際に重要となる経営環境分析、マーケティング、資金調達等の具体的手法について学ぶ 機会を設けることで、円滑な第二創業をサポートするコースです。 5 平成27年度創業スクール事業概要 平成27年度 受講者属性 コース別受講者数 第二創業 コース 367名 女性起業家 コース 578名 全国で合計3,050名が受講。開講したコースはそれぞれ、 ベーシックコース 2,105名 年代別 ベーシックコース169コース、第二創業コース37コース、 女性起業家コース50コース。 男女比 70代 0.4％ 60代 4.9％ 10代 0.1％ 50代 18.1％ 女性 48.2％ 20代 10.9％ 30代 31.6％ 男性 51.8％ 女性起業家 コース 19 .0％ 40代 34.0％ 30代・40代が中心で、10代から70代まで幅広い年齢層が受講。ビジネスプラン 男女ほぼ半数の比率となった。女性起業家コースの存在も女性受講者数の 審査においてもファイナリスト・セミファイナリストに20代や60代以上の受講生 比率に大きく貢献している。今回のファイナリストも8名中5名が女性となり、 も選出されており、 それぞれの世代の視点を活かした特徴的な提案がなされた。 今後の地域創業における女性の活躍が期待される。 現在の職業 パート・ アルバイト 9.3％ 学生 1.6％ 専業主婦 5.5％ 創業予定職種 無職 または 非分類 15.8％ 製造業 6％ 会社員 飲食業 11％ 38.6％ 卸・小売業 15％ （派 遣社員、 公務員等 含む） 経営者、役員、 自由業、自営業 29.2％ 建設業 3％ サービス業 65％ 創業スクールは土日開催や夕方開催も多く、75%以上が、働きながら受講。 地域課題の解決を目指した事業が多く、 とりわけサービス業が多くの割合を占 専業主婦、学生などの受講生もおり、様々なライフスタイルの中で創業を目指し めた。 ファイナリスト、セミファイナリストのビジネスプランにおいても、地域の ている。 特長を活かした様々な業種で事業に挑戦。 6 平成27年度 実施主体属性 金融機関 N P O法人、N P O 9団体 5 . 0 % ※地銀、信用金庫、信用組合 10団 体 5. 7% 19団体 10.6% 社団法人、 財団法人 商工会議所 55団体 3 0 .8 ％ ※士業団体除く 31団体 17.4% 大学 1 団体 0 . 5 ％ 商工会 ※商工会連合会含む 士業団体 ※中小企業診断士、税理士、 経営士、行政書士、 IT コーディネータ 民間法人 29団体 1 6 .2 % 24団体 1 3 .4 ％ 各地の商工会議所、商工会、民間法人、各種士業団体、社団法人、財団法人、金融 機関、NPO法人、大学といった各地域における創業を支援する様々な実施主体が 創業スクールを支えた。 創業スクールセミナー開催 創業スクール実施主体に向けて、平成27年6月15日「創業スクールセミナー」を開催しました。東京大学 各務茂夫教授による基調講演を実施。創業スクールに求められるものは何か「創業者の要件」をテーマに お 話 頂きました。また、平 成 2 6 年 度 に優れたスクール運営をされた3実施主体によるパネルディス カッションを行い、カリキュラムや講師の選定等などスクール運営について議論いただくことで、創業 スクール実施主体同士が情報共有・意見交換できる場を設けました。 モデレータ 東京大学 産学連携本部 イノベーション推進部長 各務 茂夫 教授 パネラー 伊那商工会議所 大瀬木 茂生 様 株式会社岡会計センター 岡 京子 様 浜松信用金庫 辻村 昌樹 様 交流会の様子 パネルディスカッションの様子 7 創業スクール10選 平成27年度、全国で開講した創業スクールの中から、地域に根ざした創業支援の取り組みや、カリキュラムの策定・講師の選定に おいて、受講者満足度調査で高い評価が得られた実施主体を「創業スクール10選」 として選定いたしました。 埼玉県 公益財団法人本庄早稲田国際リサーチパーク 静岡県 浜北商工会 本庄早稲田塾 ゼロから始める創業スクール 一歩踏み出したい女性のための浜北創業スクール 受講者とつくりあげる創業スクールを通じて、本庄市の地域振興をめざす。 女性の受講者が安心して創業スクールに参加できるように、講師に女性の 既存の創業支援メニューである「ビジネススクール」 「インキュベーション 先輩起業家を招くなど、運営スタッフを女性主体で構成。スクール修了後 施設」 「経営相談窓口」をフル活用し、総合的支援を継続的に行った。 も、地元メディアに積極的に修了生をＰＲし、創業支援の一環としても メディアを活用した。 東京都 一般社団法人練馬区産業振興公社 京都府 創業！ねりま塾 本気の起業塾 創業スクール 一般財団法人京都府民総合交流事業団 らら京都創業スクール 「起業家マインドの育成」 「ネットワーク促進」をテーマに創業スクールを 受講者と講師をつなぐコミュケーションツール「通知書」を活用。受講者へ 実施。受講者1人1人との個人面接を行うなど徹底フォローにつとめて の細やかなフォローを実施。京都府の女性起業家支援策と連携して、 おり、スクール修了後も受講者同士の交流、活動支援、個別フォローを 受講者がスクール修了後にも継続して個別相談を受けられる体制を 実施した。 構築した。 東京都 株式会社マネジメントブレーン 奈良県 奈良県商工会連合会 輝く女性起業家のためのむさしの女性創業スクール 夢を叶えるチャンス！ ！大和郡山創業スクール 地元経営者や起業してまもない方、子育てをしながら事業を行っている 受講者が4人1組のグループを形成し、互いの事業について意見を出し 女性経営者など身近に感じられる先輩起業家を多数講師に招くなど、 合い、事業計画のブラッシュアップにつながるよう環境づくりを行う。先輩 ワークライフバランスを意識した女性創業者のためのカリキュラム策定と 起業家から実体験に基づく事業化に関するアドバイスをもらえるなど交流 フォローアップに力をいれた。 の場を創出した。 東京都 多摩信用金庫 岡山県 岡山商工会議所 ＴＡＭＡ創業スクール 岡山商工会議所創業スクール 多摩地域の自治体と連携した創業支援ネットワークをフルに活用し、 既存の創業支援策を、受講者が徹底活用しやすくするために、スクール 受講者がスクール修了後も、資金調達、補助金申請、経営相談等の支援が 修了後∼創業までのステップごとの支援メニューをわかりやすく紹介する 受けられる体制を構築。創業補助金の事業計画書を活用した実践的な 独自カリキュラムを実施。修了後、受講者が相談窓口を利用しやすい体制 作成支援を実施した。 づくりを行った。 東京都 宮崎県 特定非営利活動法人ＩＴコーディネータ協会 起業で見えてくる自分の未来！ from東京2015創業スクール 宮崎商工会議所 宮崎商工会議所創業スクール グループワークを積極的に取り入れ、受講者相互の連帯感と達成感を醸成 「創業本気度の高い方」を受講者のターゲットとし、独自カリキュラムを するカリキュラムを実施。スクール修了後は、Facebookを活用し情報の 手厚く設定。さらにオプション講座を設定し、講義だけでは習得が難しい 発信や質問ができる場をつくり、受講者同士や講師との人脈づくりを 広報チラシの制作物演習など個別支援型カリキュラムを実施した。 促進した。 8 本庄早稲田塾 ゼロから始める創業スクール スクール 10 選 実施主体 ｜ 埼玉県 公益財団法人本庄早稲田国際リサーチパーク ベーシック コース 受講者とつくりあげる創業スクールを通じて、本庄市の地域振興をめざす 創業スクールの概要、ポイント 「地域で暮らす住民が地域でより豊かな生活を送れること」 「地域に根ざした 事業を小さく起業し、チャンスがあれば大きく成長させようとする起業家を 創出し、地域振興に寄与する」をテーマに実施。ビジネススクール、インキュ ベーション施設、経営相談等の既存事業を活用した総合的支援を継続的に 行い、きめ細かなフォローアップを行うことを重視し、修了後にも相談可能 な場所にすることで、受講者からの信頼につなげた。 カリキュラムを作成する上で、 独自性等の工夫をこらしたポイント 講師については、 高い専門性 豊富な経験 継続的な支援可能 をポイントに、当財団出資母体（早稲田大学）、 日本政策金融公庫、近隣商工 会議所（本庄、深谷、熊谷）、財団インキュベーション施設入居企業等、複数 の 機 関 に 協 力 を 依 頼し、最 適と考えられる講 師 を 選 定 。毎 回 授 業 後 アンケートを実施することで受講者の要望を把握し、要望に対して必ず次回 講義で対応するようにつとめた。 体験講座 講座概要説明・講義「創業へのステップ」 カリキュラム 基礎編 実践編 ・ビジネスアイデアの出し方、見つけ方 ・ビジネスプランの作成に向けての準備 第1回 第2回 受講者をフォロー （支援） する上で具体的に行っていること ・自らが実現したい創業のイメージ ・自分の強み・弱みを知る（自己分析） ・ビジネスモデルの作り方（地域資源活用、地域連携含む） ・ビジネスアイデアの棚卸し を行う。 これを繰り返すことで、講義と併行して各受講者に「１対１」 ・創業体験談、創業にあたっての心構え ほか、近況を報告しあうための「交流会」を開催。OB会を設立し ビジネスプラン作成に必要な事項を宿題として課し、必ずアドバイス の支援を行った。スクール修了後もメール・電話及び面談相談の 今後の支援実施していくための環境を整備した。 ・マーケティングの基礎理論 ・既存の類似事業や競合他社の分析（市場分析の方法） ・自分の商品・サービスの強み・弱み 受講者の声 ・営業計画・販売計画の作り方 ・販路開拓・顧客へのアプローチ方法 第3回 講師と修了後も連絡がとれて安心。独り立ちできるまでの「創 ・会計知識の基礎知識 ・貸借対照表や損益計算、資金繰り、収支計画の作り方 業者メンター（伴走者）」が必要。総合的評価としては、1,000点 ・創業時に必要な手続、税務に関する基礎知識 ・商取引の基本となる法律の知識 介され、その結果「大正解」 でした。創業のための宝の山を発見 満点です。インキューベーターオフィスで創業スクールを紹 致しました。本当にありがとうございました（男性40代） ・資金調達の手法、創業者融資制度、他公的支援制度 第4回 ・地域のインキュベーション施設など起業に役立つサービス紹介 ・創業事例紹介 第5回 プレゼンテーション、ビジネスプラン事例 第6回 ビジネスプラン作成ワークショップ 年齢層は20代∼60代まであり40代∼50代の割合多い。 第7回 プレゼンテーション実践 希望創業業種は、製造業、サービス業、飲食業が多い。 受講者の傾向 9 スクール 10 選 創業！ねりま塾 本気の起業塾 創業スクール 実施主体 ｜ 東京都 一般社団法人練馬区産業振興公社 ベーシック コース 受講者1人1人に熱心な個別面接・相談で徹底フォロー 受講者を集客する上で効果があった広報手段、 掲載誌面等 創業スクールの概要、カリキュラムを作成する上で、 独自性等の工夫をこらしたポイント 「起業家マインドの育成」 「ネットワークの促進」をテーマに実施。毎回、 区の各施設や公設掲示板600か所、各産業経済団体や近隣の信 講師3名と事務局2名を配置し、受講者からの質問やグループワークに 用金庫店頭などにポスター掲示やチラシの配布を依頼。 「ポスタ 細やかに対応した。受講者1人1人に対して50分の個人面接を実施したり、 ーやチラシを見ての参加」が、 「区報やホームページ」を抜いて一 毎回講座後に1時間の 番多かった。 「何回かポスターを目にしているうちに、やはり夢を 交流会を設けるなどして 実現したいと思うようになり参加を決めた」 という女性受講者も フォローアップを強 化。 いた。起業という一歩を踏み出すことに躊躇している層には、ふ カリキュラムでは多様な と目にするポスターやチラシは潜在的なニーズを引き出すため グ ル ー プ ワ ークを 取り にも効果的だった。 入 れ 多くの 発 表 や 傾 聴 の 機 会をつくることで、 ビジネスプランのブラッ シュアップにつなげた。 体験講座 創業スクールの案内、創業における基礎的知識、創業体験談、交流会 カリキュラム 基礎編 実践編 ・イントロダクション（セミナーの目的・マインドセット） 受講者をフォロー （支援） する上で具体的に行っていること ・自己紹介、コンセプトシートと棚卸し 第1回 第2回 セミナーや交流会、勉強会など定期的に集まれる場を提供 ・想像力を絞り出せ、アイデア発想方法・アイデアの交換 卒業生・修了生のFacebookグループや月1実施している自主的 ・事業戦略ってなんだ？？ な勉強会を応援 ・コンセプトシート作成 定期セミナーや交流会等で、個別のニーズを発掘、窓口相談にも 誘導している。講座最終日の宿題として提出してもらった「開業ま ・ヒトを幸せにする事業コンセプト∼マーケティングの基礎、4Pの考え方 でのスケジュール」を参考に、1人1人に合った修了後フォローを ・自分を幸せにする利益計画∼売上計画・損益計画 実施。 ・踏み出すための各種支援策 ・開業資金を考える、開業資金試算 第3回 受講者の声 ・地域創業者による創業体験談、創業に当たっての心構え ・事業の背骨を作りあげる 理念とビジョン 皆さん親切で、立地も良く、建て物も美しくすごく通いやすい ・本気のビジネスプラン発表 スクールで大満足でした。サポート体制すばらしかったです。 (30代男性) 個別相談会（1人50分の個人面談） とても講師の方が熱くて人の良い方ばかりでした！受講して ・創業時に必要な手続き（講義） ・税務に関する基礎知識（講義） ・社会保険の知識（講義） 第4回 正解でした。 ・販促とweb活用 ・起業力−売る手法、販促プラン立案 受講者の傾向 ・起業力−伝える手法∼プレゼンの手法、ビジネスプランの発表練習 第5回 (20代女性) ・起業までのスケジュールワーク 20代∼40代の働き盛り世代の参加者が増加している(20代∼ ・ビジネスプランビジネスプラン最後の仕上げ・発表 40代の参加者の比率が76.7％) 女性の受講者が前年度より増加（43名のうち女性22名） ・ビジネスプラン大賞 発表・表彰式 10 スクール 10 選 ＴＡＭＡ創業スクール ベーシック コース 実施主体 ｜ 東京都 多摩信用金庫 多摩地域の創業支援機関の総力を結集 創業スクールの概要、ポイント 金融機関の強みを活かした資金調達の相談や、 事業計画のブラッシュアップ、 補助金申請のサポート、さらには多摩地域で創業支援に取組む支援機関と のネットワークを活かしたフォローや事業拠点の紹介など、継続した支援を 実施した。 カリキュラムを作成する上で、 独自性等の工夫をこらしたポイント 多摩地域14自治体の特定創業支援事業に該当し産業競争力強化法による 支援を幅広く活用出来る利点を活かし、創業補助金の事業計画書を活用 した実践的な計画書の作りこみや、各種支援制度やイベントの紹介をカリ キュラムに組み込んだ。 自社の事業者支 援セミナーで評価の高い講師を中心に カリキュラムを構成。受講者同士のコミ ュニケーションを促進するため、毎回座 席位置を変えて講座を実施した。講座終 了後にはフィードバックタイムを設定し、 グループにて情報共有を行った。 受講者を集客する上で効果があった広報手段、掲載誌面等 連携する「自治体のWebサイト」や「広報」への掲載、創業支援機関への 「イベント周知」 と 「チラシ・ポスターの設置」、 「メーリングリスト」を活用した 創業予定者へのダイレクトな告知を行った。 体験講座 受講者をフォロー （支援） する上で具体的に行っていること 地域創業者による創業体験談 産業競争力強化法のスキームに基づく、証明書の発行と法人 カリキュラム 基礎編 設立のサポート 事業資金調達、補助金申請のサポート 実践編 ビジネスプランコンテスト申請のサポート オリエンテーション 創業体験談講演 第1回 事業の拠点となる施設の紹介、事業の相談、事業計画のブラッシュ アップ ビジネスプランの作成準備 経営理念・創業の心構え 受講者の声 創業のビジョンとビジネスモデル 第2回 マーケティングの基礎知識 起業に必要なノウハウを手取り足取り伝えてくれプランを 営業・販売戦略 明確にしていくのに大変役立った。 資金調達と公的支援制度の活用 第3回 (女性50代) 懇親会、事業計画書リビュー等交流拠点の整備に期待します。 補助金・クラウドファウンディング 現在までのご尽力大変満足しています。 会計の基礎知識 (男性50代) 税務・法務 第4回 第5回 第6回 資金調達 受講者の傾向 ビジネスプラン作成 雇用・人材育成 受講者30名。30∼50代の方が中心。 プレゼンテーション 受講生のうち、創業希望業種の近い方たちのグループにて ビジネスプラン発表 活発な交流が生まれている。 11 スクール 10 選 起業で見えてくる自分の未来！from東京2015創業スクール 実施主体 ｜ 東京都 特定非営利活動法人ＩＴコーディネータ協会 ベーシック コース SNSを徹底活用し、受講者同士や講師との人脈づくりの促進 創業スクールの概要、ポイント 全国にコミュニティ （ITC届出組織）をもち地元密着の活動を展開する協会 の特徴を活かし、各種支援組織と連携して実施。 グループワークを積極的に 取り入れ、参加者相互の連帯感と達成感を醸成するカリキュラムを用意。 創業までの流れと心得・創業のメリット・デメリットを理解するとともに、 人脈の作り方、活用・連携できる仲間づくりにつなげた。 カリキュラムを作成する上で、 独自性等の工夫をこらしたポイント 平成26年度の創業スクール実施において評価の高かった講師を今年も選定。 講師6名中4名がITコーディネータである。本年度は新たに「プレゼン」 講座を開催。受講者から好評だった。 グループ討議を多くし、多様な意見の 交換やコミュニケーションがとりやすい雰囲気づくりをし、受講者の席を毎回 変えることで、いろいろな方とのコミュニケーションを促進した。 体験講座 起業で見えてくる自分の未来！∼起業するということ∼ カリキュラム 基礎編 受講者を集客する上で効果があった広報手段、 掲載誌面等 実践編 ITコーディネータへのメールマガジンから協会ホームページへ 自分を分析してみよう！スキル・人的リソース・強みと弱み 第1回 誘導し、詳細の案内 起業・創業後に困らないための、経営理念を考える 連携支援機関からのメールマガジンでの集客も効果があった。 ビジネスプラン作成①ビジネスプラン作成のポイント その他にも告知サイトへの掲載等 ビジネスの顔とも言える会社名「自分ブランド」の決め方 ∼会社名とドメインを決める∼ 受講者をフォロー （支援） する上で具体的に行っていること 自分分析の評価をもらおう 第2回 ・自分を知ってもらう場 ・自分分析の発表 ・自分分析に対するコメント 毎回、講義終了後、講師参加の交流会を実施。受講者同士による 総評 ない話を聞く時間を創出。最終日には昨年の創業スクール卒業生 人脈形成を促すとともに、講師への質問の深堀りや、講義では聴け が開業したフランス料理店で交流会を実施した（24名参加）。 マーケティング基礎理論 ・商品・サービスのコンセプト作り ・新規営業開拓の方法 ・営業計画・販売計画 ・販路開拓時における営業連携・パートナーシップ 修了後もFacebookグループを活用し、情報提供や受講者の近況 報告、講師からのコメントを掲載しながら運営中。 （29名参加） ビジネスプラン作成②ブラッシュアップ 受講者の声 お金にまつわる創業問題をクリア！会計の基礎知識 第3回 前向きな受講生が多く、刺激を得ることができた。 経営者が知っておくべき税務・法務 （男性50代） 起業・創業のためのアドバイス 第4回 （・ビジネスプランのブラッシュアップの為のヒント紹介） 教えていただいたWebをビジネスに活かす視点で様々な 起業・創業で使えるITツール HPを見る、分析してみるようになれました。 (女性40代） 知っていると得をする！資金調達と各種公的支援制度 起業・創業に欠かせない！社会保険労務士からのアドバイス 第5回 第6回 魅せるプレゼンテーション 受講者の傾向 ・ビジネスプランの本質を端的に伝えるストーリーメイキングメソッド ・論理的なストーリーの構築方法 ・舞台上で動きながらプレゼンを行なう演習 年齢層では50代が半数近くに上った。受講者はITコーディ 事業を成功させるためのビジネスプラン作成ワークショップ ネータ有資格者が多く、受講後はコンサルタント業の創業の 自分と仲間の夢を実現に導く 希望が多い。 12 スクール 10 選 夢を叶えるチャンス！！大和郡山創業スクール 実施主体 ｜ 奈良県 奈良県商工会連合会 ベーシック コース 「4人1組で」意見交換しやすい環境づくり 創業スクールの概要、ポイント 多年にわたり創業支援の取り組みとして、セミナーや個別創業支援を展開、 修了生は500名を超える。県内の創業を目指す者のモデルになる創業家を 多数輩出し、このサイクルをさらに拡大するため、創業スクールを開催。 1日6時間×5日の計30時間で実施。 カリキュラムを作成する上で、 独自性等の工夫をこらしたポイント 「先輩創業者の体験談」には、支援を受けて創業した者の中から、受講者の 起業予定の事業内容によって適任者を選定し、体験談だけでなく、受講者 のために役立つ価格設定や販路拡大についての示唆も交えて実施。 講義では、 4人1組のグループ にて座席を配置し、互いの 事業についてのアドバイス、 指摘がしやすい環境づくり を実施。意見交換が活発に なることにより、事業計画の ブ ラッシュアップ を 加 速 させた。 受講者をフォロー （支援） する上で具体的に行っていること 受講者を集客する上で効果があった広報手段、掲載誌面等 「創業スクール独自HP」、 「ブログ」、 「Facebookページ」の3層連携で告知。 スクール修了後が創業へ向けた伴走型支援の本番であり、講師、 スクール開催中は毎講義終了後に講義内容と受講風景をアップし、新たな 商工会連合会、開催地商工会の経営指導員が受講生のその後の 参加希望者の獲得と認知度向上を促した。 もっとも効果があったのは、 修了生 情報共有とチーム支援をする。連合会専門家派遣制度の活用を からの口コミによる参加。修了生から直接スクールの雰囲気や支援体制の 行い、専門家による指導や経営指導員による個別相談を実施。 また、 ことや創業グル―プの様子を聞くことで、広報媒体より確実に参加者を確保 創業予定者や創業後の方々に有益な情報を連合会の創業支援 した。 Facebookグループページを活用して積極的に展開している。創業 予定者、創業者が活用できる中小企業庁の補助金活用の勉強会を 開 催し、申請 書 の 作 成 支 援を行 い 創 業 補 助 金、小 規 模 事 業 者 持続化補助金それぞれに採択実績を挙げている。 体験講座 創業基礎知識、創業スクール概要説明 創業スクール卒業生との座談会、交流会 受講者の声 カリキュラム 基礎編 ステップに従って具体的にカリキュラムされていてよかった。 実践編 終了後もフォローしていただきたいと思う。 創業の心構え、ビジョン 第1回 わかりやすく安心感、信頼感の持てる講師で良かった。毎回 創業者体験談 最初に先週やった内容にふれてスタートするので良かった。 ビジネスモデル作成準備 (女性40代) マーケティング基礎知識 第2回 (女性60代) 営業・販売戦略・計画の作り方 ネットによる情報発信・SNS活用方法 第3回 第4回 第5回 受講者の傾向 資金調達、創業手続、税務・会計基礎知識、BS・PLについて、 資金繰り、公的支援制度 年齢層は30∼50代が中心。創業業種はインバウンド関連、 ビジネスプラン作成方法 翻訳業、小売業、Webデザイン、社会起業家（社会的弱者救済、 ビジネスプランブラッシュアップ 地 域 課 題 解 決 等）、ネイル サロンがあるが、外 国 人 旅 行 者 急増と相まってインバウンド関連事業が増加傾向。 プレゼンテーション発表、プレゼン手法 13 スクール 10 選 岡山商工会議所創業スクール ベーシック コース 実施主体 ｜ 岡山県 岡山商工会議所 創業支援パッケージと創業スクールとの融合 創業スクールの概要、ポイント 商工会議所であることから、修了後も創業する際の融資や補助金・販路拡大 支援等にスムーズにつなげることが利点であることを、受講者により積極的 に発信して、募集やカリキュラム策定・スクール運営を実施。 カリキュラムを作成する上で、 独自性等の工夫をこらしたポイント 窓口相談を担当している中小企業診断士等の専門家を講師に選定。修了 後も気軽に創業相談を受けられる仕組みを構築。 所内の新聞記者とのネットワークを活かし、新聞記者による講義が実現。 プレスリリースの活用をテーマとした講義を設けた。プレスリリースを 支援する制度もあるため、活用方法についても説明した。 「商工会議所徹底活用」 という独自のカリキュラムを設け、修了後に活用 できる創業支援メニューを詳細に紹介した。 受講者を集客する上で効果があった広報手段、 掲載誌面等 商工会議所の来訪者への創業スクールの案内が効果的な方法 体験講座 創業スクールプレセミナー であった。 過去の受講者からの口コミで申込みいただける方も多く、継続し カリキュラム 基礎編 て続けることが集客には重要。 第1回 ・オリエンテーション・カリキュラム全体の説明・本講義の意義とねらい ・創業体験談 第2回 自己プレゼンテーション 第3回 創業計画書作成のポイント∼入門編∼ 第4回 自己の棚卸 第5回 創業に必要な基礎知識習得 パート１ 第6回 第7回 チラシに関しては、創業支援実績（補助金の採択状況、スクール 実践編 の卒業生の人数、支援創業者数など）を定量化し、当所で受講す ることのメリットを分かり易く掲載した。 自己の思いや、今後の目標を受講者同士で共有 受講者をフォロー （支援） する上で具体的に行っていること 創業融資（日本政策金融公庫）へ提出するための事業計画策定 支援。 ・自己の分析・やりたいこと、出来ることの明確化・経営理念とは 岡山市の創業に係る補助金にも申請支援を行い、2名の方が 補助金を受けることが出来た。 ・創業に必要な手続きについて・税務に関する基礎知識 プレスリリースの作成支援を実施。 リリースした方の事業に関して 創業に必要な基礎知識習得 パート２ 地元のニュース番組に取り上げられた。 ・前回の振り返り・労務、法務についての基礎知識 創業者等交流会＆個別相談会を実施。 創業成功のポイント（１）マーケティング編 ・マーケティング基礎理論・商品、サービスのコンセプト・営業計画・販売計画 他 ・マーケティングを題材としたグループワークの実施 第8回 受講者の声 創業成功のポイント（２）財務・資金繰り編 ・会計の基礎知識・資金繰り・収支計画の作り方 他 通 常 の 会 社で 行う研 修で は「現 実 味」が なく 「理 想」の 話 ・資金計画を題材としたグループワーク 第9回 第10回 第11回 ばかりで、今回の先生方は「現実的」な事を正直に話して 資金調達のポイント 頂き、良く理解し、納得しました ・資金調達の手法・制度融資の紹介 （男性50代） 創業成功のポイント（３）販売促進編 ・ 売れる 店づくりのポイント・ SNSを活用した販路拡大・プレスリリース 商工会議所徹底活用 受講者の傾向 ・商工会議所創業支援制度紹介 第12回 創業成功のポイント（4） 第13回 創業計画書作成∼実践編∼ 第14回 創業プラン発表会・講評、修了式 すぐにでも創業しようという人が多く、40代以降の受講者 人材活用編 自己のブラッシュアップ・人材育成・人材から人財へ が多かった。男女比は２：１。創業業種としては高齢者向け の サ ービスが 多く、地 域 の 課 題 解 決 に つ な がる業 種で の ・創業計画書作成・創業計画書ブラッシュアップ 創業を検討する方が多かった。 14 スクール 10 選 宮崎商工会議所創業スクール ベーシック コース 実施主体 ｜ 宮崎県 宮崎商工会議所 創業本気度の高い受講者を対象とした個別支援型カリキュラム 創業スクールの概要、ポイント ビジネスのアイデアの出し方といった基礎から、金融機関への資金調達 方法まで支援。 「創業本気度の高い方」を本講座のターゲット層とし、開催 回数も九州でもトップクラスの全14回に設定した。 カリキュラムを作成する上で、 独自性等の工夫をこらしたポイント 基礎編の序盤においては、 『集団授業型』で行い、応用編に近づくにつれ 『個別指導型』に切り替えるカリキュラムに移行した。また、個人ごとに やりたい業種、やりたい業態が違う ため、基礎編後は、個別指導型に進 んでいくことが望ましいと考え、ビジ ネスプランのブラッシュアップ時に は個別相談会方式も導入した。 体験講座 地域経営者に創業の魅力を聞くパネルディスカッション 受講者を集客する上で効果があった広報手段、 掲載誌面等 カリキュラム 基礎編 facebook広告が最も効果があり(18名)、続いて、知人の紹介（6名） 実践編 第1回 ビジネスアイデアの出し方・ビジネスプランの作成準備 第2回 地元創業者の創業体験談 第3回 第4回 会議所（4名）ホームページ・新聞（各3名） となった。チラシは、商工 会議所の他各金融機関、行政機関に配布を行った。 受講者をフォロー （支援） する上で具体的に行っていること 創業のビジョンとビジネスモデル 全14回開催したため、チームを作る時間が十分にあり、さらに ・自らが実現したい創業のイメージ・ビジネスモデルの作り方 マーケティングの基礎論・既存の類似事業や競合他社の分析 facebookグループを作成することで団結力を深めることができた。 修了後、希望者には商工会議所にて計画書の作成支援を実施。 第5回 販売促進 日本政策金融公庫から融資申し込み前に計画書の指導を受ける ・店舗レイアウト（商品陳列・ＰＯＰ等） ことが出来るようにした。 第6回 ・営業計画、販売計画・戦略の作り方 ・販路開拓、顧客へのアプローチ方法 第7回 会計の基礎知識 収支計画・資金繰り 第8回 創業時に必要な手続き・税務・法務の基礎知識 貸借対照表、損益計算書の読み方 第9回 第11回 ビジネスプラン作成ワークショップ① 第14回 網羅されていたと思います。 （女性20代） 各講師の方の熱意を受け取めつつセミナーを受講することが できました。今迄面識の無い講師の方と知り会えて貴重な ・SNS、Webを活用したブランディング方法 資金調達と公的支援制度の活用 第13回 今からはじめるという状況で知っておきたい一般的な内容が ITを活用したＰＲ方法 第10回 第12回 受講者の声 時間でした。 （女性40代） ・資金調達の方法・創業融資制度 受講者の傾向 ・ビジネスプランの作成方法・リスク分析と回避策の検討 収支計画ワークショップ 30代∼40代が中心。従前は介護事業創業希望者が多かっ ・ビジネスプランコンテストに向けた計画書作成 た が 、今 年 度 は 、飲 食 業 、W e b デ ザ イン、不 動 産 仲 介 業 、 ビジネスプラン作成ワークショップ② コンサルタント業等と多種多様となった。地域の経済状況 ・ビジネスプランのブラッシュアップ に合った、 『小 資 本 且 つ 個 人 事 業 主で 創 業できる業 種』が プレゼンテーション 多数を占めた。 ・ビジネスプランを魅力的に伝えるプレゼンテーション手法、論理的な話し方、伝え方 15 輝く女性起業家のためのむさしの女性創業スクール スクール 10 選 実施主体 ｜ 東京都 株式会社マネジメントブレーン 女性起業家 コース ワークライフバランスを意識した女性創業者のためのカリキュラム 創業スクールの概要、ポイント ライフワークバランスを重視した多摩地域での生活に根ざした起業をし ようとしている女性を主な対象にして実施。修了後も同社が運営する施設 「起業家空間i-office吉祥寺」のセミナールームで講座開催のトライアル を可能にするなどのメニューを盛り込み、創業者の支援に取り組んだ。 カリキュラムを作成する上で、 独自性等の工夫をこらしたポイント 講師は、武蔵野商工会議所及びi-office吉祥寺の「吉祥村塾専任講師」 を中心に選定。 講座はワーク中心に行い、講師は全員起業家・経営者で構成した。懇親 交流会を初回と最終回に開催し、講師とのコミュニケーションはもと より受講生同士の横の連携を密にした。 受講者を集客する上で効果があった広報手段、掲載誌面等 まずは、無料体験講座「座談会」の集客に全力を注いだ。パネラーには、地元 の女性経営者や起業したばかりの方、子育てしながら事業を行っている方 等、年齢も20代から70代までの社長をお呼びし、経営の苦労話、経営上気を 付けているポイントなどを聞けるようにした。 この座談会からの集客が3分 の1となった。地元タウン情報誌「エッコeccｏ！ ！」や武蔵野市・武蔵野商工会 議所・地域信用金庫・市内図書館にチラシを設置していただいた。 体験講座 受講者をフォロー （支援） する上で具体的に行っていること 女性起業家セミナー＆地域女性経営者座談会 フォローアップ研修「稼げるビジネスモデルづくり」をスクール カリキュラム 基礎編 第1回 受講者対象に2日間12時間で実施。 起業イメージが定まらない方には無料でコーチング。 実践編 オリエンテーション∼創業にあたってのビジネスプランの作成準備 創業スクール以外のオプションセミナーで「一瞬で魅了するプレ 人脈を広げる∼ワークを中心に ゼン力」を演出家兼女優の講師に依頼。 創業のビジョンとビジネスモデル∼ミッション・ビジョンを考える スクールで学んだことをより深めたい方に、各専門講座を開催。 地域女性起業家による体験談∼創業体験・創業に当たっての心構え （マーケティング塾全６回、 財務会計塾全2回、 Web活用塾全2回等） コミュニケーションで組織を活性化∼信頼関係の築き方 第2回 受講者の声 マーケティングの基礎知識 営業・販売戦略∼新規開拓の方法等 発言しやすい人間と雰囲気で参加しやすかったです。ケアの ワークライフバランス∼仕事と家庭どう両立させるか 第3回 充実をとても感じました。 (30代女性) 人材育成・チームワークとリーダーシップ 皆さん素晴らしい講師である印象を受けました。（40代女性） プレゼンテーション手法 資金調達と公的支援制度の活用 第4回 会計の知識 受講者の傾向 税務・法務 創業時に必要な手続き 第5回 第6回 年齢層は30代40代が中心。起業予定業種は英語教室、カウン ワークショップでビジネスプランを作成 セラー等が多い。 Webを活用しての販売戦略（facebook・ブログ・HPについて） また、講座の学びから自分の強みを見直し、起業予定業種を変 ビジネスプラン発表会 更する人が多かった。 16 スクール 10 選 一歩踏み出したい女性のための浜北創業スクール 実施主体 ｜ 静岡県 浜北商工会 女性起業家 コース 女性への安心づくりとメディア活用術 創業スクールの概要、ポイント スキル・やる気はあるが、育児期等で家庭に閉じこもりがちな女性を中心と した、女性起業家の発掘を目的に実施。スクール修了後1年以内に少なくと も受講者3割以上の起業家輩出を目指す。ポイントは、 女性特有の問題を共に解決する共感性の高い支援 実現可能性の高い創業プランの策定へと導く、地域密着かつ伴走型支援 女性主体の運営体制による集客時の話題性と受講者に対する安心感の担保 カリキュラムを作成する上で、 独自性等の工夫をこらしたポイント スクール全体を統括する女性コーディネーターを配置し、個別相談しやす い環境を構築。 カリキュラム以外の個別相談時間を設け、創業に向けて受講 者が抱えるプライベートな課題にも対応。女性講師を中心とした指導体制と 地元女性起業家を招聘し、その経験から地域性を踏まえた創業に関する アドバイス・経営するショップ等での交流会等を開催するなどして、ビジ ネスの現場体験と受講者相互信頼関係を構築した。 体験講座 受講者を集客する上で効果があった広報手段、 掲載誌面等 女性の起業と浜松市の現状 少し先を走る女性起業家からのメッセージ 創業スクールの概要説明 女性が親しみやすく、 デザインに凝ったチラシ・ポスターやFacebook 上で告知を行う等のWeb媒体も活用。浜松市創業支援拠点、ハロー ワーク、金融機関、浜北区内各種店舗など多岐にわたり配布を実施。 カリキュラム 基礎編 実践編 受講者をフォロー （支援） する上で具体的に行っていること ビジネスプランの作製準備 第1回 ビジネスアイデアの出し方、見つけ方 創業後1年超程度はサポートが重要なので、商工会会員加入の 自分の夢を語ろうワークショップ 壁を取り払い、地元メディアへの出演紹介や、会員交流会参加 呼びかけを行っている。創業補助金や金融機関主催のビジネス 第2回 地域の女性創業者による体験談 コンテスト応募支援等様々な施策を実施。修了生が自主的に「浜北 なぜ創業するのか∼動機の振り返り、人生における創業の意味を考えよう 第3回 創業スクール1期生」のOG会を立ち上げ、月1程度の情報交換の 創業のビジョンとビジネスモデル 場やSNSを活用して連絡を密に取っている。 創業後の自分をイメージする、自分の強み・弱みとキャリアの棚卸し 事例から学ぶビジネスモデルの作り方 第4回 マーケティングの基礎知識 受講者の声 競合情報の収集方法、自分の強みを活かした差別化要因の作成 第5回 営業・販売戦略 販路開拓・顧客へのアプローチの方法 情報発信の基本（ネット、SNSの活用方法） 色んなワークショップ、養成スクールを受講してきました。値段 と内容を考えれば十分な環境だったと思います。創業スクール に来るまで、不安も多かったのですが、運営スタッフの皆さん 第6回 会計の基礎知識売上 利益計画の立て方（根拠の作り方）、売上・利益計画を立ててみよう のおかげで毎回楽しく学ぶことができました。 (女性40代) 第7回 税務・法務と雇用の基礎知識 実際、創業に向かって動き出すと、御相談したいことや教えて いただきたいことがきっと出てくると思います。今後もぜひお 第8回 資金調達と公的支援制度の活用 第9回 付き合いを続けていただきたいと思います。 ビジネスプラン作成 ワークショップⅠ (女性50代) ビジネスプランの作成方法、リスク分析と回避策の検討 第10回 ビシネスプラン作成 ワークショップⅡ 前回の振り返りと疑問点の解消、相互で評価し、改善点を検討 受講者の傾向 第11回 プレゼンテーション講座Ⅰ 魅力的なプレゼンテーション方法を学ぶ、論理的な話し方・伝え方 年齢層は30∼40代が中心。40代が半数を占め、創業業種に 関しては小売・飲食・サービスが多数を占める。 第12回 プレゼンテーション講座Ⅱ・ビジネスプラン発表会 17 スクール 10 選 らら京都 創業スクール 実施主体 ｜ 京都府 一般財団法人京都府民総合交流事業団 女性起業家 コース 受講者と講師をつなぐコミュニケーションツールを活用 創業スクールの概要、ポイント 女性の新しい発想や多様な能力を活かし、 「創業し積極的に社会参加し たい女性」を支援することを目指し講座を開講。女性の自立と活躍分野の 拡大を図る。 カリキュラムを作成する上で、 独自性等の工夫をこらしたポイント 担任サポート体制。受講者ごとに通知表（連 絡帳）を作成、講義（テーマ）ごとに「気づきや 質問」と「講師から一言」を記載した。講師に は、地元の女性起業家や、起業後数年以内の 伸び盛り若者起業家を選定した。 体験講座 女性が起業家を目指すことが、どれだけ素晴らしいことかを 実例で示し、自己実現の可能性を知る 人生企画書作成 カリキュラム 基礎編 第1回 実践編 地域の女性創業者による体験談 ・女性起業家３名とパネルディスカッション形式での対談 第2回 ビジネスモデルの作成準備、企画書を作成するための準備 第3回 創業のビジョン・コンセプトとターゲット・ビジネスモデル 第4回 会計の基本・利益の管理法・価格の設定法 第5回 第6回 受講者を集客する上で効果があった広報手段、 掲載誌面等 チラシ・ポスター（配布：府内公的機関、報道機関、ネットワーク 登録機関）、起業情報誌「オール京都で起業・創業をサポート。」 カタログ・自 所 発 行 ニュース・メールマガジンに告知を掲載、 マーケティングの基礎知識 ホームページへ誘導した。 ファンづくりのプロセス・4Ｐ(価格、場所、商品、広報) 新規営業、販売戦略 集客方法・見込み客へのアプローチ方法・ 受講者をフォロー （支援） する上で具体的に行っていること リピート率向上・アフターフォロー 第7回 税と社会保険・届出と申請・マイナンバー制度 第8回 資金調達と公的支援制度の活用１ 第9回 資金調達と公的支援制度の活用２ 担任サポート体制の講師と連携、創業に当たっての指導・助言等や 受講後のビジネスプラン作成等の支援。修了後も、受講時の担任 講師の出勤日に面接支援。女性の起業・経営相談や、資格や技術、 ・資金調達・融資制度・小規模企業共済 融資などは関係機関等の紹介を行う。 ・創業者支援制度・よろず支援拠点・その他公的支援制度 受講者の声 ビジネスモデルの作成 ワークショップⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ 第10回 ・SWOT分析・顧客ABC分析・競合分析・ポジショニングMAP ・事業コンセプト・ターゲット・4Ｐ(価格、場所、商品、広報) ・ビジネスモデル、行動計画、マーケティング戦略を１枚にまとめる・数値計画の作成 ・ストーリー作り・魅力ある見せ方 受講内容がとても充実していて、時間が足りない程でした。 授業終了時や間の時間でも先生の奪い合いでした。もっと もっと時間が欲しかった。 第11回 Webマーケティング HPの作り方・ブログ、SNS活用法 （女性40代） 第12回 「京おんな」女性事業家のパワーレッスン ・活躍中女性事業家による起業実体験の講義 第13回 受講者の傾向 セルフブランディング ・印象管理・考えを上手に伝える方法 年齢層は40代と50代が最多。創業間近の受講者が多く、 自身の 第14回 プレゼンテーションの重要な要素・要素や事例の取り入れ方 経験に基づき女性の困りごと解決に結び付く商品開発を計画 するビジネスプランが提出されている。 第15回 ビジネスモデルのブラッシュアップと発表 18 まちだ女性創業スクール 女性起業家 コース 実施主体 ｜ 東京都 株式会社町田新産業創造センター 家庭と仕事を両立しながら創業めざす女性を支援。 受講者が無理なく両立して通えるスクールづくり 創業スクールの概要、ポイント スキルを持ちながらも今は家事や育児にはげむ女性や、子供が成長し第二 の人生として起業しようと考えている女性が多く潜在している地域と思われる。 目指す起業の事業規模・イメージ、準備段階等さまざまに異なるそういった 女性に対し、 「趣味＋α」から 「ビジネスレベルへ」、無理なく受講者自身の ペースで意識や能力を上げていくことを目指し創業スクールを実施。活力と ネットワーク力を持った女性起業家を多く輩出し、地域経済の活性化を図る。 カリキュラムを作成する上で、 独自性等の工夫をこらしたポイント 受講者の生活スタイルに合わせて、平日の午前中を中心に週２回ずつ開催。 ライフワークバランスについての講義をカリキュラムに組み込んだ。講師は 女性の専門家で構成し、同所インキュベーション施設に入居する女性経営者 にも、体験談やビジネスプランのプレゼンテーションに対するアドバイザー として立ち会ってもらった。 受講者を集客する上で効果があった広報手段、 掲載誌面等 体験講座 「想い」を実現する第一歩を踏み出そう 女性創業の現状と「まちだ女性創業スクール」の概要、そのねらい 地域フリーペーパー 「リビング まちださがみ」 、 「地域新聞ショッパー 町田・相模原版」の2紙に広告を掲載。町田市報「広報まちだ」、 カリキュラム 基礎編 ホームページへの掲載、ポスターやパンフレットの市内公共施設 への備え付けなど、市民が目にする機会が増えたことで集客に 実践編 つながった。 「想い」「アイデア」をビジネスプランにしよう 受講者をフォロー （支援） する上で具体的に行っていること 第1回 町田で活動する先輩女性経営者の体験談から学ぼう ・女性ならではの強み、苦労した点、ライフプランニング、ライフイベントと創業、起業 第2回 講師陣とスクールのインキュベーションマネージャーが連携して 私だけのビジネスプランを作ろう・ビジネスプラン反映ゼミ① 受講者に対してフォローを行った。産業競争力強化法に基づいて ・自らが実現したい創業、ライフプランニング、ライフイベントを考慮した将来イメージ設定 認定された創業支援事業計画による特定創業支援事業で展開して ・地域資源活用、地域連携を含むビジネスモデル、ビジネスアイデアの棚卸し、事業コンセプト 第3回 いる「なんでも相談会」 と 「マメ知識講座」 と、創業スクールの相互 売れる商品・サービスにブラッシュアップしよう・ビジネスプラン反映ゼミ② 利用による＋αの創業支援を図った。 スクールでのつながりを継続 ・女性視点を活かした商品、サービス開発、ブランド化 させるため、前年度受講者も含めて交流会「まちだ女性創業カフェ」 第4回 売上計画の立て方と顧客開拓の方法を学ぼう・ビジネスプラン反映ゼミ③ 第5回 を開催。 経営者が理解すべき会計のポイントを学ぼう・ビジネスプラン反映ゼミ④ ・会計・税務（所得税、法人税、消費税等）、貸借対照表や損益計算書の読み方・作り方・活かし方 受講者の声 創業時に必要な手続き（登記、開業届）、商取引の基本となる法律、契約書の作成方法等を学ぶ 本当に知識を高め、 明確にする事が出来、 自信につながった。 第6回 ワークライフバランスを取り入れた人材マネジメントを学ぼう 第7回 第8回 第9回 ・創業時に必要な労務管理、人材管理、女性同士の人材マネジメント、ワークライフバランス 他の創業希望者の方と交流が持ててとても良かった。 （30代） 資金調達の手法（自己資金、融資等）、創業融資制度などお金の調達を学ぼう 授業回数を増やして頂けたらと思います。 （50代） ビジネスプラン反映ゼミ⑤ ビジネスプランのリスクをブラッシュアップしよう ・ビジネスプランの作成時のポイント再確認、リスク分析と回避策の検討 受講者の傾向 アナウンサーからプレゼンテーション手法を学ぼう ビジネスプランを魅力的に伝えるプレゼンテーション手法、論理的な話し方、伝え方 年齢層は40歳代が中心。創業希望業種は、アロマやエステ パワーポイントでのプレゼンテーションの作成方法 サロン等 の サ ービス業、英 語 教 育 や 留 学 斡 旋 などの 教 育 第10回 さらに魅力的なビジネスプランにブラッシュアップしよう 関連事業、スキルを活かした各種コンサルタント業の3つが 多かった。 第11回 ビジネスプラン発表会・意見交換、修了式・交流会 19 塩釜・仙台新規事業やってみよう創業スクール 実施主体 ｜ 宮城県 塩釜商工会議所 第二創業 コース 地域の事業継承者同士のネットワーク形成と、 修了後も継続したフォローアップ体制づくり 創業スクールの概要、ポイント 受講者同士のコミュニケーション促進を重視、 グループワークを中心とした カリキュラムを実施。継続した経営相談への対応が可能となるよう、当所で 実施している定期相談会の講師を加え、修了後のフォローアップ体制を構築。 カリキュラムを作成する上で、 独自性等の工夫をこらしたポイント しっかりとした基礎演習とグループワークの併用。もう一度しっかりと した経営の基礎を学び直し活かせるようなカリキュラムを策定。 業種を超えてお互いの経験や知識を共有できるようにグループワーク 演習を多用。スクールをきっかけに受講者同士の繋がりや情報の共有を 図れるよう工夫した。 受講者を集客する上で効果があった広報手段、 掲載誌面等 会報へのチラシ折込 自分の代でどう事業展開するか悩まれている事業継承者から 多くの参加があった。 関係機関窓口でのチラシ配布 金融機関や関係団体でのチラシ配布により、所管内以外（仙台市） からのも参加者が得られた。 体験講座 創業スクール、研修カリキュラム概要説明、事例講座 受講者をフォロー （支援） する上で具体的に行っていること カリキュラム 第1回 第2回 第3回 第4回 スクール受講後、本格的に第二創業への準備をされる方に各種 第二創業時に必要となる心構え 専門家相談や公庫による融資相談を受け付けている。 ・第二創業の実践者による体験談 講師や受講者同士での集いの場を設け、お互いの情報交換を 経営資源・課題分析 行って刺激し合う良い関係づくりを構築されている。 ・自社環境分析・事業コンセプトの設定・アイデア創出 IT経営 受講者の声 ・ITを活用した経営効率化の必要性・参考事例 マーケティングと営業・販売戦略 専門的な用語、知識等をかいつまんで指導して頂いたので、 ・マーケティングの基礎知識・ブランド開発 丁寧で分かりやすかった。 （男性20代） リスクマネジメント、経営法務 第5回 ・経営上必要な法律知識 ・契約書等作成によるリスクヘッジ対策 第6回 受講者の傾向 利益計画と資金繰り ・会計の基礎知識・財務諸表・資金繰り 年齢層は20代∼40代が中心。参加者は男性のみ。 資金調達と公的支援制度の活用 第7回 ・営業計画、販売計画の立て方 第8回 創業業種は印刷業から食品製造など、多岐に渡る。 受講者の共通課題として、現業に対し危機感や問題意識を ビジネスプランワークショップ 持って参加をされていた。 ・ビジネスプランの作成方法・ブラッシュアップ方法 20 100年企業を目指せ！かなざわ経営革新・第二創業スクール 実施主体 ｜ 石川県 金沢商工会議所 第二創業 コース 将来の老舗企業をここから生み出す！ 自社の強みを活かした知的資産経営を学ぶカリキュラムづくり 創業スクールの概要、ポイント 円滑な事業承継や事業転換は企業の存続、雇用の維持・確保にも寄与する ものである。事業承継、業態転換、経営革新等を考えている方を対象とし、第 二創業コースで創業スクールを開催した。目標は「将来の老舗企業を生み 出すこと」。 カリキュラムを作成する上で、 独自性等の工夫をこらしたポイント 金沢地域には、創業100年以上の企業50社余りがあり、 これらの企業はその 歴史の中で、幾度となく事業承継や経営革新を行なってきた、正に第二創業 を実践・継続している企業である。本講座では、 「老舗」の精神を学ぶことも ふまえ、将来の老舗企業を生み 出す ことを目標にカリキュラム を編成した。自社の強みを棚卸 して事業戦略・事業計画策定に 繋げる「知的資産経営」に重点 を置き、 グループディスカッション でブラッシュアップを図った。 受講者を集客する上で効果があった広報手段、 掲載誌面等 体験講座 地元新聞の記事に掲載。 第二創業 で会社が生まれ変わる！ 当所会員事業所に対し、会報、HP、メルマガ、FAX等、 「複数の カリキュラム 方法で」 「断続的に」発信することが申込につながった。 「老舗」企業は経営革新と事業承継の賜物 第1回 ・100年以上の老舗企業の「経営革新」「事業承継」取組事例 受講者をフォロー （支援） する上で具体的に行っていること 第二創業による 企業の生き残り 随時経営指導員による窓口相談を行い、経営・金融等の支援に ・第二創業に必要な心構え、意識改革の理解 第2回 あたる。より掘り下げた指導を希望する受講者には、企業ドック 企業の再生とは （専門家無料派遣）制度の活用を提案し、きめ細かな指導を行う。 ・企業再生の現場から学ぶこと 経営資源・課題分析ワークショップ 第3回 受講者の声 ・自社の経営資源について分析経営資源の棚卸、強み把握 ・強みや課題をふまえた新たな事業コンセプト ・ビジネスアイデアの棚卸 現在の家業は先が見えず、 どのように展開していけばよいか マーケティングと販売・営業戦略 わからなかった。スクール受講経験を活かして、 この先、色々 第4回 ・新事業のターゲット設定と市場ニーズ分析 相談しながら進んでいきたい。 （男性30代） ・新事業における商品、サービス戦略 及び 営業、販売戦略 第5回 商工会議所活用方法 ・企業の役に立つ商工会議所支援メニュー紹介 利益計画と資金繰り 第6回 受講者の傾向 ・B／S、P／Lの見方、作り方、活かし方 企業の相続対策について 年齢層は30∼40代が多い。受講者の業種は、製造業、卸売 ・資金繰り・収支計画、利益計画の作り方・相続、事業承継対策 ・小売業、建設業、サービス業等が中心。 資金調達と公的支援制度の活用 第7回 ・補助金、助成金の活用方法・融資の活用方法 受講の背景として、社長の息子世代が新たな事業展開を 検討しているが、社内にどう浸透させるか、社長をどう説得 ・その他公的支援制度 するか等、共通の悩みを抱えており、ディスカッションが 第8回 ビジネスプラン作成ワークショップ 盛況だった。 ・ビジネスプラン作成のポイント、ブラッシュアップ・発表会 21 第2回全国創業スクール選手権概要 開催概要 『第2回全国創業スクール選手権』は、全国の各スクールから選りすぐりのビジネスプランを集め、特に優れた評価を得たビジネス プランを表彰し、全国に広く周知を行うことで、創業予備軍の掘り起こしにつなげるとともに、地域の創業者を増やすことを目的と して開催いたしました。 主催： 経済産業省 中小企業庁 開催日時： 平成28年2月24日(水）13:30∼17:00 会場： ヒューリックホール 東京都台東区浅草橋1-22-16 ヒューリック浅草橋ビル プログラム： 13:30 開会 表彰 中小企業庁長官賞 主催者挨拶 （地域ネットワーク創出特別賞） 中小企業庁 経営支援部長 土井 良治 経済産業大臣政務官挨拶 創業スクール選手権審査員紹介、創業スクール事業紹介 13:45 8名のファイナリストによるプレゼンテーション 15:25 創業スクール10選紹介 経済産業大臣政務官 星野 剛士 プレゼンター 中小企業庁長官 豊永 厚志 パネルディスカッション「地域創業支援に求められること」 16:30 経済産業大臣政務官挨拶 経済産業大臣政務官 星野 剛士 16:35 発表・表彰 経済産業大臣賞(創業スクール大賞) プレゼンター：経済産業大臣政務官 星野 剛士 中小企業庁長官賞（地域ネットワーク創出特別賞、インバウンド特別賞） プレゼンター：中小企業庁長官 豊永 厚志 16:50 審査員長総評 16:55 閉会 東京大学教授 産学連携本部 イノベーション推進部長 各務 茂夫様 表彰・フォトセッション 星野 経済産業大臣政務官、豊永 中小企業庁長官、 ファイナリスト8名、審査員 22 全国創業スクール選手権までの選考フロー 創業スクール 1次審査 （書類審査） 2次審査 （面接審査） 最終審査 （プレゼン審査） 全 国で 2 5 6コースが 開 全国を8地域に分け、地 面 接 審 査 に て 、8 名 の プレゼンテーション審査 講。創業のための基礎知 域ブロックごとに書類審 ファイナリストが決定 にて、経済産業大臣賞、 識習得、ビジネスプラン 査 を 実 施 。1 6 名 の セミ 中小企業庁長官賞（特別 作成支援を実施。 ファイナリストが決定。 賞）を決定。 選りすぐりのビジネスプランを提出 全国256の各創業スクールにて受講者が作成したビジネスプランの中から優良なプランを各コース１件選出し、 全国創業スクール選手権 にエントリー。全国8地域ごとに1次審査(書類審査)を行い、16名のセミファイナリストを決定しました。平成28年1月29、30日の2日間に わたり実施された2次審査(面接審査)では、 セミファイナリスト16名が各10分間ずつのプレゼンテーションと質疑応答を行い、外部審査員 3名による審査の結果、8名のファイナリストが決定しました。 2次審査の様子 ファイナリスト向けのプレゼンテーション研修 全国創業スクール選手権でのプレゼンテーション審査に向けて、前日にプレゼンテーション研修を実施しました。 23 第2回全国創業スクール選手権 ファイナリストプレゼンテーション審査員・審査員長総評 審査員長 総評 のが、 このプレゼンテーションの中で、 どこまで伝わってくるかというようなこ 東京大学 教授 産学連携本部 イノベーション推進部長 かがみ とがございます。経済産業大臣賞を受賞された内原さんからもそういう思い を強く感じました。そうは言いながらもその思いだけではだめでして、当然の しげお ことながら事業をやるわけですから、 このプレゼンテーションのなかに盛り込 各務 茂夫 氏 まれた内容が、果たしてオペレーションが回るのか、そのオペレーションを 審査員を代表いたしまして総評させていただきます。先ほど、星野経済 回すスキルとご経験をお持ちかどうか、 というのも重要だと思うのです。それ 産業大臣政務官からもお話がございましたように、今回の「第2回全国創業 ともうひとつは、今のお話が実効性だとすると、そもそもそれが市場として スクール選手権」は、3,050名の方のご参加がありました。私は、選手権といい 成り立つかどうかというのも重要で、売れるかどうかといった話もおっしゃっ ますと高校野球、 「全国高等学校野球選手権」というのですね。参加数は ておりました。 したがって、実効性のある市場性の話がどの程度押さえられて 約4,000校、まさに創業スクール選手権とは、高校野球と同じような規模の いるのかといったことも、審査の中では検討いたしました。 さらに言いますと、 選手権でございます。平成27年度は、190のスクールがあり、256のコースが 審査員の中には、実際に会社を興して成功されていらっしゃる方もおります ございますが、その中からそれぞれ選ばれて、そして8ブロック16名のセミ から、 「この人を応援したいな」 と思う気持ちでしょうか、ある意味においては ファイナリストから、 ファイナリスト8名という事ですから、 ここにいらっしゃっ その人がひとを巻き込んで惹きつけるかどうかというのは、事業をやる上で ているだけで、大変すごいことだと思うのです。 大変重要でございます。当然、地域に根付いてやるということですから、地域 まずをもって、今日8名のファイナリストの方々に「おめでとう」を申し上げ の様々な方とご一緒されるような求心力をお持ちかどうか、 「応援したいな」 「かわいいやつだな」と思われるような要素もおそらく審査員はみたと思いま たいと思います。同時に、 ここに至るまでのプロセスにおきましては、おそらく 創業スクールの先生方、それからご友人、そして何よりもご家族の方のご支援 すし、同時に、思いが強くて空回りすることがありますよね。ベンチャーにしろ、 があったものと思っております。そういう方々に対しても敬意を表したいと 創業にしろ、思いは強いのですけどそれが空回りしないように、さまざまな 思っております。 視点から、その座標軸も、ある種の客観的な座標軸をお持ちという意味にお いては、さまざまな視野の広さとか視点の多さといったようなものがすごく 今年も昨年に引き続き審査員をやらせていただきましたが、 ますます素晴 必要なことだと思います。単にこれは空回りを避けるというよりも、ある意味 らしい会になっているなということを意識いたしました。 この審査は、審査員 においてイノベーションの本質というのは、 こういう視点からとこういう視点 6名で行いましたが、方式としては、 クライテリア、基準はあるのですけれど、 からとの2つ組み合わせるような、内原さんの話で言いますと、 これはもしか それぞれの審査員が、今回のビジネスプランを「この人は最優秀」と「この人 すると、イタリアでありレザーであり、あるいは絣の様なものであり、伝統工芸 たちは最優秀にはいかないけれども優秀」 というのを、 「最優秀ひとつ」「優 であり、そういうものがうまく組み合わさってのひとつのイノベーション、 秀ふたつ」を選ぶという方式をとって、得票制にしています。従って、点数をつ 「新結合」 といった言葉をよくイノベーションの専門家は言いますけど、そうい けてスコアリングして行ったというわけではなく、それぞれの審査員の考え方 うものが重なって、おそらくは事業としての立体感というものが出てくるかな に基づいて「1番」と「2番ふたつ」を出していただく、 というかたちにいたし という感じがいたしました。 ました。今年の審査は激戦でございまして、何よりも、得票が入らなかった方 がいなかったのです。そういった意味においては、みなさんのレベルの高さ 最優秀賞、今回の経済産業大臣賞をとられた内原絵美さんにとりましても、 を示すものという風に考えております。今回の審査の中で、審査員が重きを置 そうは言ってもまだ「1日1個」ということなんですね。 これから、たいへん長い いた点をいくつかご紹介をして総評に代えさせていただきたいと思います。 道のりがございます。でも最初の大きな一歩を踏み出されたと思っておりま す。ますます発展されて、地域のロールモデルになっていただいて、 「ここに まずは、創業スクールが目指しているものだと思いますが、 「なぜ、その地 私がいますよ！」ということを、ぜひ示していただきたいと思います。 域で起業するのか」 「なぜ、その地域に事業を興すのか」その意味合いという 最後になりますが、皆さま方にもう一度 「おめでとう」 を申し上げて、総評 ものを、地域に対する思いというものを皆さまがどの程度お持ちかなという に代えさせていただきます。おめでとうございました。 審査員 株式会社ファーマーズ・フォレスト 銀座セカンドライフ株式会社 株式会社オプトホールディング 日本ベンチャー学会 代表取締役社長 代表取締役 代表取締役CEO 事務局長 まつもと ゆずる かたぎり みお 松本 謙 氏 片桐 実央 氏 はちみね のぼる 鉢嶺 登 氏 24 たむら まりこ 田村 真理子 氏 日本政策金融公庫創業支援部 ベンチャー支援グループ グループリーダー ながぬま ちか 永沼 智佳 氏 第2回全国創業スクール選手権 経済産業大臣賞（創業スクール大賞） うちはら ビジネスプランテーマ 地域の伝統工芸を活かした Bagの企画製造販売 えみ 内原 絵美 さん 埼玉県本庄市 実施主体名称 公益財団法人本庄早稲田国際リサーチパーク 「本庄絣（（ほんじょうかすり）」を使ったBagの企画製造 販売で開業を目指す。本庄市の伝統工芸の絹織物を 創業スクール名 本庄早稲田塾ゼロから始める創業スクール 使い、本庄発信のBagブランドに育てることで、地域を PRするとともに、産業の活性化にも貢献していく。創業 という形で、働く女性も育成したいと考えている。 創業スクールに通う前までは、起業という夢は 持っていたものの現実的にどう実現していけば いいのかわからず起業は先延ばしになっていま した。 しかしスクールに通い、イチから創業の仕 方を学べたことで自信がつきました。 経済産業大臣賞という大きな賞を受賞できた 今、 「本当の勝負はこれから」 です。 応援してくださっているたくさんの方の想いを胸 に、着実にビジネスを成長させていきたいと 思っています。 10年前から、営業職の仕事と並行してバッグの製作・販売 をしていました。平成27年、結婚を機に夫の仕事の関係で 東京から埼玉県の本庄早稲田へ越してきましたが、子ども が生まれたら働きに出るのは難しく、手に職を持ち、本格的にビジネスとして興したいと考えるようになりました。そう いった折、本庄早稲田国際リサーチパークで創業スクールの開講を知り、バッグを作りたいという気持ちはあるもの の、その先がハッキリしない私に格好の場だと思い参加しました。受講して良かったのは、地域の伝統工芸である 絹織物、 「本庄絣（ほんじょうかすり）」を知ったこと。先生に教えていただき、バッグの素材に使うというアイデアが生 まれました。地方ならではの創業の仕方、オリジナリティを見い出すことができました。また、ビジネスプランの最初 の土台作り、立ち上げや申請、資金調達など、ひと通りのことを学びながら事業計画書を形にもできました。営業職に しか経験がなく、経理の仕事は未知の内容でしたが、1人でできるレベルまで教えていただき感謝しています。 同じ志を持つ仲間ができたことも心強い点です。 プレゼンテーションを通じて改善点を指摘しあい、ビジネスプランを磨く ことができ、地域で一緒に頑張っていこうという意識を共有できました。 地域を知ってほしいという社会的な使命感も芽生えています。 「世界に 誇れる本庄発信のBagブランドに育てていく」ことを目指して、地元を 盛り上げる産業にしていきたいです。 創業を目指す女性を育てるのも目標で、地方でもファッション分野で起業 できる、結婚・出産しても、創業という手段で働くことができると知って いただく、きっかけになれると幸いです。 実施主体 公益財団法人 本庄早稲田国際リサーチパーク 鯨井 素子 氏より 内原さんの目標は、創業で地域を盛り上げること。本庄絣を素材としたBagは上品かつ華やかで、 軽く機能性に優れています。地域の資源や人を活用した事業を展開し「夢を実現する女性の ロールモデル」 となるよう、私たちも支援していきます。 25 第2回全国創業スクール選手権 中小企業庁長官賞〔 地域ネットワーク創出特別賞 〕 この度は特別賞をいただき、喜びと共に赤石商店が できるまでの事を振り返り、感謝の気持ちでいっぱ ビジネスプランテーマ 繋がる！広がる！普遍的個性的ゲストハウス「赤石商店」 いです。 自分や地域にとってもこれからが大切です。 このプランを基盤にし、これからの日々を楽しみ たいと思います。 伊那市にある祖母の日本家屋が20年くらい空き家になっていて、有効に使いたいと 模索していたのですが、再生して伊那初のゲストハウスを開くと同時に、併設する倉 を利用した音楽室、アトリエ、キャンプ場など、個性的なサービス・イベントを展開し、 地域の内外、たくさんの世代が交流できる場・情報発信拠点として、伊那市の文化発展 と移住促進に寄与したいと思います。 創業スクールでは漫然とした考えをまとめることができ、創業までの道筋が明確に なりまし た 。伊 那 市 の 創 業 支 援 に 対 す る 積極的な姿勢もわかり、安心しています。 ゲスト ハウス は 若 い 世 代 の 利 用 が 多 い イメージ ですが、年代を問わずお越しいただき、泊まる だけではない付加価値の高い場所したいと 思います。ゲストハウスに対する固定概念を 覆すのが目標です。 実施主体 うずはし さき 埋橋 幸希 さん 長野県伊那市 伊那商工会議所 大瀬木 茂生 氏より 実施主体名称 地元の人と旅行者との交流を視点に埋橋様の魅力と熱い思いが大いに発揮され、地域活性 伊那商工会議所 創業スクール名 伊那地域創業スクール 化にもつながる計画ですので、今回の受賞は、伊那商工会議所としても大いなる喜びです。 中小企業庁長官賞〔 インバウンド特別賞 〕 この度はこのような賞をいただき大変光栄に感じる と共に身が引き締まる思いです。 今後は「奈良の観光を盛り上げる」という目標に 向かって、着実に実績を積み、成果を出すべく、事業 ビジネスプランテーマ 「なんと見事な奈良観光」を実現する接客向上支援事業 推進に注力していきたいと思います。 平成27年から、夫とともに奈良市内で英会話スクールを開いていますが、目の当たり にしたのは、飲食店のメニューやウェブサイトの表記が日本語オンリーで、困る外国人と 戸惑う日本人スタッフという光景……。 こういった状況を解決するのに、外国語での接客 研修事業、翻訳サービスを手がけるビジネスを立ち上げました。創業スクールでは、 事業を成立させるための考え方、中小事業者向けの補助金とセットにしたセールス手段 をご提案いただくなど、 フォローやサポートを受けることができ、 とても助けられました。 すでに問い合わせもあり、 自信をもって外国人旅行者に接客 できるような研修を提供することで、外国人旅行客の満足度 向上、消費の促進により、地方創生に貢献するとともに、世界 だしるば ひさえ ダシルバ 久恵 の旅行者に選ばれる街「ＮＡＲＡ」にしていきます。 さん 奈良県奈良市 実施主体名称 奈良県商工会連合会 奈良県商工会連合会 柏原 清孝 氏より 実施主体 15年ぶりに東京から生まれ育った奈良に戻られ、急増する外国人旅行者を目の当たり 創業スクール名 夢を叶えるチャンス!! 大和郡山創業スクール にし、観光地「奈良」の観光品質向上に貢献したい！という考えを持って当会にご相談に 来られた日を思い出します。スクールを通じて想いを形にされ、このような賞を受賞さ れたことはダシルバさんの熱い想いと全ての事に全力投球する実行力が評価された 結果だと思います。事業継続のための一番身近なサポーターとしてゴールに向けて 伴走していく所存です。 26 第2回全国創業スクール選手権 ファイナリスト 創業50年の果物店の2代目として、20年近くお店に立っていますが、果物は ビジネスプランテーマ 果物屋さんのノウハウを活かした ジェラテリア事業 剥く手間がかかり、傷みやすいのが悩みのタネ。そこで、加工品ではなく生の 果物を使ったジェラート販売を考えました。保存可能で廃棄の無駄がなく、 高品質のジェラートであれば、贈答品としてのニーズもあり、地域の雇用 促進にもつながります。 わ た な べ よしひさ 渡邉 敬久 創業スクールでは、ビジネスの基本から財務、 さん 宮城県塩竈市 実施主体名称 創業スクール名 資金調達についても講義があるなど、幅広い 内容で、初心に立ち返ることができ、事業計画書 を作 成 するに つ れ、頭 の 中 の 考えを書 面 に 塩釜商工会議所 塩釜・仙台新規事業やってみよう 創業スクール 落とし込むことができました。平成28年6月に 地元商店街での開業を目指し、地域イベント への参加、多店舗展開も視野に、地元の方や 観光客にご利用いただきたいです。 ファイナリスト 約5年前から自宅でお菓子教室を開いていましたが、新たな展開として、地 元食材を活かしたシフォンケーキを主力とするカフェと、お菓子教室を持ち たいと考えました。平成27年10月からは、知人が営む飲食店でお試し営業を 始めましたが、経営のノウハウをもっと学ぶ必要があると痛感して、創業 ビジネスプランテーマ シフォンケーキ自慢 まちのお菓子工房「アトリエ シュクレ」 セミナーを受講しました。 「たった1人でも、 福岡さんのお菓子を食べたい という人 の た め に 作ってくだ さい 」という 先生からのアドバイスが印象的で、万人向け である必要はなく、そういう気持ちだと事業 がブレ な いと痛 感しました。いまも独自の 店舗を探していて、1日も早い開業を目指し、 地 域 に 愛 されるカフェとして、人と人とが つながりを育む場を提供します。 27 ふくおか ゆきこ 福岡 由起子 さん 東京都練馬区 実施主体名称 創業スクール名 一般社団法人練馬区産業振興公社 創業！ねりま塾 本気の起業塾 創業スクール 第2回全国創業スクール選手権 ファイナリスト 学生時代からラテンダンスを始め、サルサ世界大会の日本代表、インスト ビジネスプランテーマ ラテンダンスで華やかさと インパクトのあるイベント企画演出 ラクター経験もあり、会社員時代は、営業から企画・開発、販売促進までひと 通り担当しました。 そこで、 ダンサーと会社員、両方の経験とスキルを活かして、 個人・法人向けに華やかさとインパクトを兼ね備えたイベントをトータルプ ロデュースします。 た か はし は なよ 高橋 華世 創業スクールでは、雇用に伴い社会保障費が さん 千葉県成田市 かかるなど、ビジネスにおけるお金の流れを つかむことができたと同時に、曖昧だった方向 性を人に伝えられる事業にまとめられました。 実施主体名称 成田商工会議所 創業スクール名 成田商工会議所創業スクール 平成28年6∼7月に起業予定で、成田山のイベ ント、空港で外国人旅行者をお迎えするなど、 国際観光都市・成田を盛上げながら、2020年 の東京五輪もチャンスにつながればと思います。 ファイナリスト 生産・製造技術、商品企画の仕事に携わった経験を活かし、社会インフラ向け に防犯・監視カメラとして活用できる小型カメラと、Ｗｉ-Ｆｉ無線を内蔵した LED照明を開発し、 販売します。 天井蛍光灯の世界標準仕様で汎用性・省エネ性が 高く、海外販売も視野にいれています。 ビジネスプランテーマ ＩｏＴ市場向け小型カメラ、 無線内蔵ＬＥＤ照明ビジネス 創業スクールは地域のタウン誌で知りました が、会社の設立、費用など、会社員に不得手 な知識を得られたのは収穫です。かつ、悩ん でいた私の気持ちを後押ししてくれました。 今後は、 ビジネスプランを形にするために歩み を進めていくだけです。協力会社と連携をとり ながら、本格的な販売に着手し、将来的には 法人を設立。今まで培ってきたノウハウ・ネッ な がさか よしひさ 長坂 喜久 さん 長野県千曲市 実施主体名称 千曲商工会議所 創業スクール名 未来をつかもう！チャンスをモノにする 千曲地域 創業スクール トワークを武器にＩｏＴ市場に打って出ます。 ファイナリスト ビジネスプランテーマ カウンターで経験に基づいた 京料理を提供する飲食店 京都・東京の和食店で修行し職人歴19年、海外の大使公邸料理人として2年間 勤務し、腕を磨いてきましたが、満を持して、お客様の細かな要望にも応えら れるフラットなカウンターで、 ライブ感のある京料理を提供する和食店を開く 計画を立てました。京都府商工会連合会や、店舗探しで立ち寄った不動産店で も創業スクールを勧めていただき、それほど み やもと まさゆき 宮本 雅之 プッシュするなら内容も充実しているのではな さん 京都府京都市 いかと思い参加しました。実際、海外勤務や店 舗管理など、過去の経験が武器になるとご指摘 いただき、差別化要因として気付きました。 実施主体名称 京都府商工会連合会 創業スクール名 京都府商工会地域創業スクール 物件が決まればすぐにでも開業し、伝統料理の 技法に洋中のエッセンスを交え、地元の方や 日本人観光客、外国人観光客の利用も促進し、 日本文化を伝えていきます。 28 第2回全国創業スクール選手権 パネルディスカッション・ポスターセッション・全国各地での視聴応援の様子 パネルディスカッション 「創業スクール10選」の中から3スクールの運営担当者に ご 登 壇 い た だき、 「地 域 創 業 支 援 に 求 められること」を テーマにパネルディスカッションを行いました。 モデレータ 地 域で の 創 業 支 援 の 課 題 や 特 徴、創 業スクー ルとして 株式会社OCL 代表取締役 四ッ柳 茂樹 様 の 工 夫 や 効 果 につ いて各 パネラーから発 表 頂き、支 援 側 に 求 められる有 効 な 創 業 支 援 に つ いての 議 論 を 行 いました。 パネラー 一般社団法人練馬区産業振興公社 横山 亜規子 様 宮崎商工会議所 児玉 貴之 様 ポスターセッション 浜北商工会 上野 達也 様 創 業スクール 事 業 や 全 国 創 業スクール 選 手 権 の 概 要、 「創業スクール10選」などを紹介するパネルを会場に設置。 創業スクール選手権の選考過程、 「セミファイナリスト」 「ファイナリスト」のビジネスプランの紹介パネルや、10選 の各創業スクール に お けるカリキュラムや 創 業 支 援 の 工夫など取り組み事例を紹介し、来場された創業支援機関 の情報交換を促しました。 Ustreamでの動画配信・メディアでの紹介 ファイナリスト応援の様子 2月24日の全国創業スクール選手権当日は、Ustreamで 動画配信し、全国各地からリアルタイムに創業スクール 選手権の様子を視聴できるようにしました。ファイナリス トを輩出した創業スクールではパブリックビューイング を行い、関係者や修了生が集まってファイナリストを応援し ました。またテレビ東京のニュース番組「ワールドビジネス サテライト」にて当日の様子が放映されるなど、多数の メディア・新聞に取り上げられました。 選手権掲載メディア一覧 新聞 伊那商工会議所 会議室にて 塩釜商工会議所 事務室にて 2016年3月15日時点 ・日刊自動車新聞（1月15日付 朝刊2面） 「創業のアイデア競う 2回目の選手権来月24日に開催」 ・北海道新聞 旭川・上川版（1月27日付 朝刊24面） 「優秀な起業計画選定『全国選手権』」 ・北海道新聞 苫小牧・日高版（1月30日付 朝刊31面） 「起業計画全国選手権」 ・奈良新聞（2月26日付 朝刊2面） 「中小企業庁長官賞 ダシルバさん受賞 東京で全国創業スクール選手権『10選』に県商工会連合会」 ・朝日新聞（3月6日付 朝刊埼玉版） 「本庄絣でバッグ 地域産業へ期待 『創業スクール選手権で大賞』」 ・埼玉新聞（3月10日 朝刊） 「『本庄絣』バッグに 『創業スクール選手権で大賞』」 ・地域情報誌 埼北よみうり （3月11日） 「本庄絣取り入れたバッグ 経済産業大臣賞に」 ・長野日報（3月12日付 朝刊） 「埋橋さん中小企業庁長官賞 ゲストハウス開業プラン評価」 ・河北新報（3月15日付 朝刊） 「『旬の味』ジェラート提案 塩釜・果実店2代目の渡辺さん 全国創業スクール選手権で決勝出場」 ・中小企業振興（3月15日号） 「中企庁 伝統工芸活用バッグ製造 内原氏に大賞 第2回全国創業スクール選手権」 （2月24日放送） テレビ ・テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」 29 平成27年度実施創業スクール一覧 実施主体名 創業スクール名 コース 実施主体名 埼玉 旭川商工会議所 創業スクール ベーシック 株式会社Aim.Listing どさんこ 創業スクール ベーシック 千葉 北海道 北海道 旭川商工会議所 特定非営利活動法人 NPOビジネスサポート 特定非営利活動法人 ネットワークさいたま コース 川越第二創業スクール 第二創業 こしがや創業スクール ベーシック 成田商工会議所 成田商工会議所創業スクール ベーシック 千葉商工会議所 千葉商工会議所創業スクール ベーシック 女性起業家 ぼうしん創業スクール ベーシック 青森 岩手 一般社団法人千葉県 中小企業診断士協会 学校法人 千葉学園千葉商科大学 特定非営利活動法人 ちば経営応援隊 東北 創業スクール名 青森地域創業スクール ベーシック 八戸商工会議所 はちのへ創業スクール ベーシック IT経営でちばを元気にする創業スクール ベーシック 盛岡商工会議所 岩手・盛岡地域創業スクール ベーシック 女性起業家 野田商工会議所 野田地域創業スクール ベーシック 一関商工会議所 いちのせき創業スクール ベーシック 流山商工会議所 地域に根ざす創業・流山創業スクール ベーシック 花巻商工会議所 花巻創業スクール ベーシック 公益社団法人 日本サードセクター経営者協会 (大田区)ゼロから始める女性の ための創業スクール 女性起業家 岩手県商工会連合会 いわて創業スクール ベーシック 合同会社エドエックス・ラボ すみだ創業スクール 女性起業家 第二創業 塩釜商工会議所 塩釜・仙台新規事業 やってみよう創業スクール 税理士法人福島会計 後継者のための お茶ノ水 第二創業スクール 東京 宮城 青森商工会議所 第二創業 山形 福島 株式会社つくる仙台 起業集団つくる仙台創業スクール ベーシック 女性起業家 株式会社ゆいネット 仙台ちっちゃいビジネス創業スクール ベーシック 女性起業家 公益財団法人 庄内地域産業振興センター 庄内女性創業スクール 女性起業家 いわき商工会議所 いわき地域創業スクール ベーシック 福島商工会議所 次の経営者はアナタです！ ！ 福島創業スクール ベーシック 茨城 関東 ひたちなか商工会議所 ひたちなか地域創業スクール ベーシック つくば地域起業・創業スクール ベーシック 第二創業 水戸地域起業・創業スクール ベーシック 第二創業 一般社団法人 茨城県中小企業診断士協会 一般社団法人 茨城県中小企業診断士協会 株式会社ヒーリング・ メッセンジャー 水戸市における店舗開業を中心 とした日曜日開講創業スクール ベーシック 北茨城市商工会 茨城県北地域創業スクール ベーシック 栃木 鹿沼商工会議所 事業の方向性を見極める 「鹿沼」創業スクール CUC女性創業スクール 女性起業家 第二創業 イー・マネージ・ コンサルティング協同組合 新宿 さあ行くぞ！創業スクール ベーシック サイバークルー株式会社 日本起業家倶楽部 日本橋創業スクール ベーシック トータルパートナー株式会社 虎ノ門 後継者のための創業スクール 第二創業 メトロ設計株式会社 (ベンチャーステージ上野) 台東スタートアップ創業スクール ベーシック ベーシック 女性起業家 多摩信用金庫 TAMA創業スクール ベーシック 一般社団法人せたがや 中小企業経営支援センター せたがや創業スクール 一般社団法人 ブランディング推進協会 一般社団法人 練馬区産業振興公社 学校法人 千葉学園千葉商科大学 ベーシック 女性起業家 第二創業 ベーシック 女性起業家 第二創業 ＠文京区 女性のための起業・ 開業・創業スクール 創業！ねりま塾 本気の起業塾 創業スクール 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