赤ちゃんこんにちは(出産したら)

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赤ちゃんこんにちは(出産したら)
療証を交付しますが、1か月を経過すると申請月の初日以
前の医療費は助成できません。お早めに申請してくださ
い。
*健康保険の種類、記号、番号等が変わったときは、必ず届
出してください。変更の届出が無い場合、助成を受けられ
ないことがあります。
■未熟児養育医療
出生児の体重が 2,000 g以下、又は特に生活力が薄弱で呼吸
不全等の症状がある未熟児のために、指定医療機関で養育に必要
な医療給付を行っています。(所得に応じた自己負担あり)
手続き・支援制度
■出生届
出生した日から 14 日以内に出生届をしましょう。
○届出する人 父母
○場 所 子の本籍地か出生地、届出人の住所地の区役所
市民課・出張所
○必要な書類 届出人の印鑑、母子健康手帳、
国民健康保険被保険者証(国民健康保険加入の
場合)
お問合せは区役所市民課・出張所へ(☎施設情報ページ)
■出産育児一時金
医療保険の加入者が出産したときに支給します。
手続きについては、各種社会保険の場合は勤務先、国民健康保
険の場合は区役所国保年金課へ。
お問合せは区役所国保年金課へ(国民健康保険加入の場合)
(☎施設情報ページ)
■国民健康保険料の多子減免
5 出産したら
国民健康保険加入世帯で 18 歳以下の子どもが 2 人以上いる一
定所得以下の世帯は、申請により国保料の一部が減免されます。
なお、対象世帯には区役所から申請書(ハガキ)が届きますの
で、申請のため区役所に来庁する必要はありません。
お問合せは区役所国保年金課へ(☎施設情報ページ)
■乳幼児等医療
乳幼児等の健康の保持と健やかな育成を図るため、保険診療に
かかる医療費の自己負担分を助成します。
○対象者 次のいずれにも該当する人です。
・北
九州市に住所を有する中学生まで(15 歳に達する日以
後の最初の3月 31 日まで)の乳幼児等
・国民健康保険の被保険者又は各種社会保険の被扶養者であること
・3 歳以上の乳幼児等の生計維持者の前年所得が一定限度額未満
であること。なお、2人以上の子どもがいる世帯は申請により
所得制限を免除します。(3歳未満の乳幼児は所得制限なし)
・生活保護を受けていないこと。
○医療費の助成範囲
医療費のうち、0歳から小学校就学前(6歳に達する日以
後の最初の3月 31 日まで)の乳幼児の場合は、保険診療に
よる通院・入院医療費の自己負担額を助成します。
小・中学生の場合は、入院医療費のみ助成します。
ただし、標準負担額(入院時食事代)、小・中学生につい
ては、1医療機関あたり入院1日 500 円(月 3,500 円まで)
は除きます。
○申請に必要なもの
・健康保険証(乳幼児の名前が記載されているもの)
・印鑑
*乳幼児の生計維持者が市外から転入した場合、又は市外に
住所を有する場合は「所得額証明書」が必要です。
*出生日から1か月以内に申請すれば、出生日から有効の医
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■児童手当
15 歳到達後最初の3月 31 日までの間にある児童(中学校 3
年生までの児童)を養育している方に児童手当を支給します。
○手当を受けられる人
15 歳到達後最初の3月 31 日までの間にある児童(中学
校 3 年生までの児童)を養育している方
○手当の額
一人につき月額
3歳未満 15,000 円
3歳~小学校修了 10,000 円(第3子以降 15,000 円)
中学生 10,000 円
所得制限限度額以上の所得がある場合は、児童の年齢区分
にかかわらず、一人につき月額 5,000 円となります。
支給は、6月、10 月、2月で、それぞれの前月分までを
銀行口座に振り込みます。
○申請に必要なもの
・国民健康保険加入者以外は健康保険証の写し
・受給者名義の銀行預金通帳等、口座番号が確認できるもの
(普通預金に限ります)
・印鑑
・その他必要な書類
*手当の支給は、申請した日の翌月分からです。(生まれた日の翌日
から 15 日以内に申請すれば、生まれた日の翌月分から)手続きが
遅れた場合はその分の手当が支給されません。早めに請求してく
ださい。
お問合せは区役所子ども・家庭相談コーナーへ
(☎施設情報ページ)
■新生児聴覚検査事業(一部助成あり)
聴覚障害の早期発見・療育を目的とした新生児に対する聴覚検
査を行っています。聴覚障害が発見された場合、関係機関と連携
し、早期療育を開始するための支援をします。北九州市内の指定
医療機関で生後 27 日以内に検査をした場合、費用の一部を北九
州市が公費で助成します。
■先天性代謝異常等検査(採血料/有料、検査料/無料)
フェニールケトン尿症等の治療可能な代謝異常を早く見つけて
脳の障害が起こらないうちに治療を開始する目的で行っていま
す。赤ちゃんが生まれて5~7日目に足の裏からごく微量の血液
を採取して検査をします。検査希望の方は医療機関へお申し込み
ください。検査の結果は主治医からご連絡します。
■のびのび赤ちゃん訪問事業
生後4か月までの赤ちゃんのいる全ての家庭を対象に区役所の
保健師や助産師等の専門職が訪問し、赤ちゃんの健康状態、育児
や産後の生活等について、幅広く相談に応じます。また専門職に
よる訪問を希望されない場合は、地域の主任児童委員が子育て情
報の提供を兼ねて訪問します。
出産後に母子健康手帳に綴じこまれている「出生連絡はがき」
をご記入の上、忘れずに送付してください。
また乳幼児健康診査の結果や育児の相談があった場合、保健師
等が訪問し、相談に応じています。「子育て」について悩みやお
困りの点がございましたらお気軽に相談ください。
お問合せは区役所健康相談コーナーへ(☎施設情報ページ)
お母さんのこころとからだ
潔に保ちましょう。また毎日沐浴を行い、皮膚を清潔に保ちま
しょう。風邪をひいた人が赤ちゃんに近づいたり、抱いたりしな
いようにしましょう。
■うんちの色などに気をつけましょう
■出産後の健康
出産後は、赤ちゃんの世話に追われて、自分の身体のことについ
ては後回しにしがちです。妊娠中や出産時に異常があった場合は、
引き続きその治療を受けなければなりません。経過が順調であると
思われるときでも、出産後1か月をめどに医師の診察を受けましょ
う。
■産後うつ
産後のお母さんは、わけもなくイライラしたり、動悸が激しく
なったり、不安になったり、気持ちが落ち込んだりすることがあ
ります。産後のホルモンなど体の内部の変化や、慣れない育児の
疲れなどが原因とされています。こうした「産後うつ」は、産後
のお母さんの 10 ~ 15%に起きる病気であり、専門家の治療を
受けると平均2~3か月でよくなると言われています。お母さん
はこうした心や身体の変化を感じても、育児に追われて対応を後
回しにしてしまいがちです。また、お父さんや周囲の方も赤ちゃ
んが最優先で、お母さんの変化を見過ごしがちです。産後うつか
もと思ったときは、医師、助産師、保健師に相談しましょう。
■赤ちゃんと家族のかかりつけ医
出産後は、何かと不安がともないがちです。妊娠中に産科医か
ら紹介を受けるなどして、小児科医等からの指導を受けておく
と、育児に対する不安等を相談する機会になるでしょう。軽い風
邪や発熱など気軽にいつでもみてもらえるよう、自宅の近くでか
かりつけの小児科医を決めておくと安心です。
さあ子育てのはじまりです~生後4週間までに気をつけること~
■静かな場所で寝かせましょう
赤ちゃんは生後1か月くらいまでは、昼夜に関係なく眠ったり
起きたりの繰り返しです。睡眠時間には個人差があります。大切
なのは赤ちゃんを静かで清潔な場所に寝かせてあげることです。
また医学上の理由で医師からうつぶせ寝を勧められている場合
以外は、赤ちゃんの顔が見える仰向けに寝かせ、なるべく赤ちゃ
んを一人にしないようにしましょう。これらのことは窒息や誤
飲、怪我等の事故を防ぐことに繋がります。
■保温
赤ちゃんは、自分で体温を調節することが、まだうまくできな
いので、部屋の温度はなるべく 20℃以下にならないようにしま
しょう。ただし、室内の空気を新鮮に保つことを忘れないでくだ
さい。
■清潔
■赤ちゃんの具合が悪いとき
母乳・ミルクをいつもより飲まない、発熱があって元気がな
い、下痢・けいれんがある、顔色が悪い、呼吸の様子がおかし
い、強い黄だんがでている等の症状がみられたら、速やかに医師
の診察を受けましょう。
(参考)日本小児科学会「こどもの救急」
ホームページ http://kodomo-qq.jp/
赤ちゃんの栄養のすすめ方
■母乳栄養
新生児には母乳が基本です。母
乳は消化吸収に優れ、赤ちゃんの
病気を防ぎ、赤ちゃんとお母さん
の絆を強くします。またかむ力の
発達に大切です。特に初乳は新生
児に必要な栄養分が多く、感染を
予防する物質もたくさん含んでお
り、赤ちゃんが初めて口にする食
物としてかけがえのないもので
す。母乳の出を良くするには、お
母さんが十分な栄養と休息を取る
ことも大切です。授乳中はテレビ等を消して、ゆったりした気持
ちで赤ちゃんと向き合いましょう。
■母乳の飲ませ方
○最 初のうちは、赤ちゃんが飲みたい時に飲みたいだけ与えま
す。次第に授乳のリズムが安定してきます。
○1回の授乳時間は両方で 15 ~ 20 分くらいです。ただし、個
人差がありますので様子を見ながら授乳しましょう。
○授乳後はゲップをさせましょう。出なくても少しの間、たて抱
きにしていれば大丈夫です。
○授乳時のお母さんの食事
赤ちゃんに栄養豊かな母乳を与えるには、お母さんがバランス
の良い食事をとることが大切です。主食、主菜、副菜がそろった
食事をしましょう。母乳をあげている間は、とても喉が渇きま
す。糖分のとり過ぎに注意して喉を潤すようにしましょう。
■人工栄養(粉ミルク)
母乳を与えられないとき、育児用粉乳を使ったミルクを与えま
す。作る際には、製品によって決められた通りの濃さに溶かすこ
とが大切です。与える際には、空気を飲み込まないよう哺乳瓶の
底を少し持ち上げ、乳首の中が常にミルクで満たされているよう
に注意してください。母乳を与えるのと同じように必ず抱いて顔
をのぞきこみ、話しかけたりしながら、落ち着いて飲ませましょ
う。飲む量は赤ちゃんによって個人差があります。ミルク缶の表
示はあくまで標準です。喜んで飲み、体重が順調に増えているな
ら心配ありません。
■人工乳(粉ミルク)に使う水
赤ちゃんのミルクや水分補給には水道水、水質基準の検査に合
格した井戸水やミルク調製用の密封容器に入った水等を念のため
一度沸騰させてから使いましょう。
また粉ミルクの調乳の前には必ず手を洗い、やけどに注意しな
がら、一度沸騰させた 70℃以上のお湯でミルクを溶かし、十分
に冷まし体温くらいになっていることを確認してから飲ませま
す。飲み残しや調乳後2時間以上たったミルクは必ず捨ててくだ
さい。
赤ちゃんの世話をする前に手を洗い、寝具や衣類、オムツは清
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5 出産したら
ゆっくり、ゆったりを心がけるの
が子育てのコツです。赤ちゃん時代
は個人差が大きいもの。他の赤ちゃ
んとの違いをあまり気にし過ぎない
ようにしましょう。
子育てには、楽しいことも苦しい
こともあり、苦楽がつきものと考え
ましょう。心配なときは遠慮せずに
医師や保健師、助産師等に相談しま
しょう。区役所健康相談コーナーで
は電話相談も受け付けています。
生まれて約4週間、特に最初の2週間は赤ちゃんがお母さんの
体内とは全く違う環境の中で、自分の力で発育していくことに慣
れる大切な時期です。母体を離れての生活に無理なく慣れ、情緒
の安定した赤ちゃんとして、人生の第一歩を踏み出せるように、
次のような注意をしましょう。
胆道閉鎖症の早期発見のために、生後4か月くらいまではうんち
の色に注意が必要です。母子健康手帳についているうんちの色の
カードと明るいところで見比べましょう。
生後2週間を過ぎても皮膚や白目が黄色い場合、おしっこが濃い
黄色の場合にも、すぐに医師等に相談してください。