松本地区労組会議データ File 2013 No.27

松本地区労組会議データ File
2013 No.27
2014/4/1 松本地区労働組合会議 〒390-0811 長野県松本市中央4-7-22 松本市勤労会館内
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武器輸出を解禁する新たな「防衛装備移転三原則」閣議決定への抗議声明
2014 年 3 月 31 日
フォーラム平和・人権・環境
(平和フォーラム)
原水爆禁止日本国民会議
(原水禁)
共同代表 福山 真劫
川野 浩一
安倍内閣は、これまで武器や関連技術の輸出を禁じてきた武器輸出三原則を廃止し、新たに「防衛装備移
転三原則」を、4 月 1 日の閣議で決定するとしている。武器輸出三原則は、1967 年の佐藤栄作首相の国会答
弁に端を発するが、それは、外国為替法、外国貿易法、輸出貿易管理令などによる当時の武器輸出の統制を
追認したものである。1976 年には、三木武夫首相が憲法の平和主義に基づき事実上全ての武器と関連技術
の輸出を禁じるとした。以来、武器輸出三原則は、平和国家として世界の信頼をつくりあげる上で、非核三
原則とともに大きな役割を果たしてきた。しかし、1983 年に対米武器技術供与へ踏み込んで以来、多くの
例外を積み上げてきたことも事実である。そのような事実を反省することなく、例外によりつくられた現実
に合わせるために新たな原則を設定し、武器輸出三原則の理想を放棄することは、平和フォーラム・原水禁
として容認できるものではない。
与党の説明では、
平和と安全の維持を妨げる場合や日本の安全保障に役立つなど積極的な意味のない場合
は移転しないとしている。しかし、国際紛争において政府軍や反政府軍への武器の供与がどれほど紛争を深
刻化し当事国の国民に深い傷を与えているかを考えるならば、
武器や武器のための技術の他国への移転が平
和に役立つことは決してあり得ない。また、きびしい監視を行い情報公開を徹底するとして、経済産業省が
国家安全保障会議に報告を行い国民に公表するとしているが、特定秘密保護法の議論などから言えば、信頼
に足らず国民の納得を得るものになるとは思えない。
日本の防衛関係費の伸び率は、GDP の落ち込みに伴い 1996 年以降マイナスとなっている。2003 年以降は
装備品の維持費が購入費を上回ることとなり、防衛装備品の新規調達は抑制傾向になっている。2003 年以
降防衛産業からの撤退する企業は、戦闘車両関係企業で 22 社、戦闘機関連企業で 16 社となっている。今回
の武器輸出三原則の見直しは、防衛産業の弱体化とそのことによる日本の軍事技術水準の後退への懸念と、
進展する武器システムの国際共同開発への参入を促したいという考えに他ならない。
防衛産業の後退は歓迎
こそすれ懸念することではないし、そのことで日本の安全保障が後退することはない。
私たちは、専守防衛に徹し格別の軍備を持つことなく、戦後社会において平和外交の力によって日本の安
全を保障することを誓ったのではないか。また、日本はこれまで多くの技術を平和産業の中で生み出してき
た。技術立国日本の誇りは、憲法の平和主義とともにあった。そのことは、侵略戦争と植民地支配を推し進
めアジア諸国民に多大な被害を与えた日本の違えることのできない理念である。
日本が共同開発した武器が
戦場で使われ、誰であれそれによって命を失うことを日本の市民社会は決して認めないであろう。人間の命
を奪うことが目的である武器を持って自らの糊口を凌ぐことを日本社会は良しとしない。
与党が説明するよ
うに紛争当事国には渡らないと言うことが可能であると誰が約束できるのか。
現在紛争当事国ではなくても
将来そうなる可能性を誰も否定できない。
平和フォーラム・原水禁は、「武力で平和はつくれない」と考え、平和を求めてとりくんできた。人間の
命を奪う武器輸出を、決して認めることはできない。安倍内閣が、平和憲法を持つ国の矜恃として、武器輸
出への道を開かないこと、新たな「防衛装備移転三原則」の閣議決定を断念し、平和憲法の下での国際貢献
に邁進することを強く要請する。
コンビニ店主は「労働者」/セブン不当労働行為を認定
(CUNNメール通信 ◎ N0.655 2014年3月23日 20140320 共同通信配信)
コンビニ最大手のセブン―イレブン・ジャパンが団体交渉を拒否したとして、フランチャイズ加盟店主ら
でつくる労働組合が救済を申し立てていた問題で、岡山県労働委員会は20日、「加盟店主は労働組合法上
の労働者」と判断し、団交拒否はセブン側の不当労働行為と認定した。
岡山県労委によると、コンビニ店主が労働者に当たるかの判断は全国の労働委員会でも初めてで、判断に
は異例の4年間をかけた。
申し立てていたのは「コンビニ加盟店ユニオン」(岡山市)。2009年10~11月に計3回、団交を
求めたが、セブンは「加盟店主は独立した事業者のため、労使関係にない」と拒否した。
県労委の命令書は「加盟店主の独立性は希薄」と指摘しており、セブンは団交に応じ、今後同様の行為を
繰り返さないと誓約する文書をユニオンに渡すよう命じた。
ユニオンの担当者は「当然の判断」と話したが、セブン側は「フランチャイズというビジネスを真っ向か
ら否定するもの」と反発。中央労働委員会への再審査の申し立てをするか、命令の取り消しを求めて裁判所
に提訴すると明らかにした。