Fluke 1730 三相電力ロガー テクニカル・データ 電力ロギングが手近に ― 電力がどこで浪費されているかを 見つけ、設備の電力使用を最適化し、コストを削減。 新しいFluke 1730三相電力ロガーを使用すると、電力がどこで浪費 されているかを簡単に知ることができます。電気の引込口から個々の 回路まで、設備内のどこでいつ電力が消費されているかわかります。 設備全体にわたって電力使用をプロファイリングすることで、電力を 節約する機会を特定し、対応するための必要なデータが提供されます。 新しい Energy Analyze ソフトウェアを使用すると、一定期間の複数 のデータ・ポイントを比較することで、電力使用の全体像を把握する ことができます。これは、 電力コスト削減のための最初のステップです。 • 主な測定:電圧、電流、電力、力率、および関連 する値が、電力の節約戦略の実現を可能にします。 ありません。さらに、機器を電気パネル内部に安全 に固定させることが可能です。 • 明るいカラー・タッチ・スクリーン:フル・グラ フィック表示は、 現場での分析やデータ・チェック に便利です。 • 2つのUSBポート:1つはPCとの接続用で、もう 1つ は 一 般 的 なUSBメ モ リ ー や、 そ の 他 のUSB デバイスへの高速簡易ダウンロード用。 • 包括的なロギング:測定された値はすべて自動的 にロギングされます。ロギング中およびダウンロー ド前に確認して出先で分析できます。20以上の個 別のロギング・セッションを機器に保存できます。 • コンパクト・サイズ:狭い場所やパネルに収まる ように設計されています。 • 業界で最高級の安全性:引込口および下流での 測定に必要な600V CAT Ⅳ/1000V CAT Ⅲ。 • 最適化されたユーザー・インターフェイス:迅速 • 最適化された測定アクセサリー:フラットな電圧 に行えるガイド付きのグラフィカル・セットアップ ケーブルや細いフレキシブル電流プローブにより、 により、常に適切なデータを捕捉できます。また、 狭い場所でも容易に取り付けることができます。 高度な確認機能によって接続が正しく行われて • バッテリー寿命:リチウムイオン・バッテリー1回の いるかどうかがわかるため、ユーザーの不安が減少 充電につき4時間の稼働時間(バックアップ時間) 。 します。 • セキュリティ:Kensingtonロックによる、盗難 • 正面パネルから完全な‘現場での’セットアップ に対する防護手段。 ダウンロードやセットアップのために作業場に 戻ったり、コンピューターを電気パネルのところ • す べ て が 新 し いEnergy Analyzeア プ リ ケ ー ション・ソフトウェア:ダウンロード、分析、およ まで持ち運ぶ必要はありません。 びエネルギー節約の可能性の全体像を把握するた • 幅広い電源:測定される回路から機器に直接電源 めのレポート作成。 を供給できるため、電源コンセントを探す必要が 電力ロギング 用途 機器が稼働すると、即座に特定の量の電力がワッ ト(W)またはキロワット(kW)単位で消費され 機器の各部が最小容量および最大容量で稼働して ます。この電力が稼働時間にわたって蓄積され、 いるときにどれだけの電力を消費しているかを知る 消費エネルギーとしてキロワット時(kWh)単位で ことができます。新たな負荷を追加する前に回路の 表されます。電力会社はエネルギーに対して課金し 容量を確認できます(この作業には様々な規格が ます。電力会社ではキロワット時あたりの標準料金 存在します。例:米国のNEC220-87)。負荷の調査 が設けられています。それに加えて、ピーク需要な では、回路の許容負荷を超える可能性がある状況や、 ど、その他の料金を設けている場合があります。 電力会社との間で合意したピーク需要が適用される ピーク需要とは、定義された期間(多くの場合15分ま 状況を知ることもできます。便宜上、一部の負荷調査 たは30分)における最大電力需要です。設備内の誘 では、単に電流だけを測定します。これにより、測定 導負荷または容量性負荷の影響を基にした、力率料金 機器をすばやく簡単に設置できます。多くの場合、 が存在する場合もあります。ピーク需要や力率を最 テスト期間中にあらゆる標準的な負荷状況に直面 適化することにより、多くの場合毎月の電気料金が するように、負荷の調査は30日間実行することをお 減少します。1730三相電力ロガーは、これらの影 勧めします。 響 を 測 定 し、 明 ら か に す る 機 能 を 備 え て お り、 その結果を分析してコストを削減できます。 エネルギー調査 負荷の調査 エネルギー調査のための測定をどこで行えばよい のかという質問の答えは、設備内の複数のポイント です。メインの給電線から始め、ここで測定された 電力およびエネルギーを電力会社のメーターの測定 値と比較して、請求が正しく行われていることを確認 します。次に下流のより大きな負荷へと移ります。 これらは、引込口の下流にある電気パネルの定格電流 によって簡単に確認できます。多くのポイントで測定 することにより、設備全体でのエネルギー使用の 全体像を把握することができます。次に、ユーザー からは、エネルギー調査をどのぐらい続ければよい のかと聞かれます。これはもちろん設備によって異な りますが、設備の標準的な活動周期と合致する期間 にわたって測定することをお勧めします。設備が週に 5日 稼 働 し、 週 末 は 非 稼 働 の 場 合 は、7日 間 調 査 すれば、標準的な状況を把握できる可能性が高くな ります。設備が一定のレベルで24時間365日稼働し ている場合は、定期メンテナンスなどの期間を避けさ えすれば、1日の調査で設備を合理的に表すことが できます。 設備のエネルギー使用の全体像を把握するため に、必ずしも設備のすべての消費ポイントで同時に 測定を行う必要はありません。全体像を把握するに は、スポット測定を時間帯をずらしながら実施して、 その結果を比較することができます。たとえば、 「標準的な火曜日の午前6:00 ∼午後12:00」の引 込口の測定結果と設備内のより大きな負荷の測定結 果 を 比 較 す る こ と が で き ま す。 通 常、 こ れ ら の プロファイル間には何らかの相関関係があります。 2 Fluke Corporation Fluke 1730 三相電力ロガー 簡易負荷調査 電圧接続を行うことが難しい、または現実的でない 場合、電流のみを測定する簡易負荷調査を実行でき ます。ユーザーは、予測される公称電圧を入力して、 電力調査をシミュレートできます。正確な電力調査や エネルギー調査を行うには、電圧と電流の両方を 監視することが必要ですが、特定の状況ではこの 簡素化された方法が役に立ちます。 仕様 確度 パラメーター レンジ 分解能 基準条件での固有確度 (測定値の%+レンジの%) 電圧 1000V 0.1V ±(0.2%+0.01%) 150A 0.1A ±(1%+0.02%) 1500A 1A ±(1%+0.02%) 300A 1A ±(1%+0.03%) 3000A 10A ±(1%+0.03%) 600A 1A ±(1.5%+0.03%) 6000A 10A ±(1.5%+0.03%) 4A 1mA ±(0.7%+0.02%) 40A 10 mA ±(0.7%+0.02%) 周波数 42.5Hz ∼ 69Hz 0.01Hz ±(0.1%) 外部入力 ±10V dc 0.1mV ±(0.2%+0.02%) 最小/最大電圧 1000V 0.1V ±(1%+0.1%) 最小/最大電流 アクセサリーにより定義 アクセサリーにより定義 ±(5%+0.2%) Cosφ/DPF 0<=Cosφ<=1 0.01 ±0.025 力率 0<=PF<=1 0.01 ±0.025 電圧のTHD 1000% 0.1% ±(2.5%+0.05%) 電流のTHD 1000% 0.1% ±(2.5%+0.05%) iFlex1500-12 iFlex3000-24 電流 iFlex6000-36 i40s-EL clamp 固有の不確かさ±(測定値の%+電力レンジの%) iFlex1500-12 iFlex3000-24 iFlex6000-36 i40s-EL 150A/1500A 300A/3000A 600/6000A 4A/40A PF≧0.99 1.2%+ 0.005% 1.2%+ 0.0075% 1.7%+ 0.0075% 1.2%+ 0.005% 0.1≦PF< 0.99 1−PF2 1−PF2 1−PF2 1−PF2 % 1.2+ % 1.7+ % 1.2+1.7× % 2×PF 2×PF 2×PF PF +0.005% +0.0075% +0.0075% +0.005% 皮相電力S (基本波皮相電力) 0≦PF≦1 1.2%+ 0.005% 無効電力N (基本波無効電力) 0≦PF≦1 測定された皮相電力の2.5% U>250V 0.015% パラメーター 有効電力P 高電力レンジの%で 表す追加不確かさ 影響量 1.2+ 1.2%+ 0.0075% 0.0225% 1.7%+ 0.0075% 1.2%+ 0.005% 0.0225% 0.015% 基準条件: 環境仕様:23℃±5℃、少なくとも30分間機器を作動後、外部電磁場の影響がないこと、RH<65% 入力条件:Cosφ/PF=1、正弦波信号f=50Hz/60Hz、電源120V/230V±10%. 電流および電源仕様:入力電圧1ph:120V/230Vまたは3phワイ/デルタ230V/400V、入力電流は電流レンジの>10% クランプまたはRogowskiコイルの一次導体は中央の位置 温度係数:28℃を超える、または18℃未満の各温度に1℃あたり0.1×仕様確度を追加 (電力不確かさの計算例はP7を参照) 3 Fluke Corporation Fluke 1730 三相電力ロガー 電気仕様 電源 電圧レンジ 100V ∼ 500V(測定回路から電源供給し、安全プラグ入力を使用) 100V ∼ 240V(標準電源コード(IEC 60320 C7)を使用) 消費電力 最大50VA(IEC 60320入力を使用する場合、最大15VA) 効率 ≥68.2%(エネルギー効率規制に基づく) 待機電力 <0.3W(IEC 60320入力を使用して電源供給する場合のみ) 主電源周波数 50/60Hz±15% バッテリー リチオムイオン3.7V、9.25Wh、ユーザーにて交換可能 バッテリー装着時の稼働時間 標準作動モードで4時間、節電モードで最大5.5時間 充電時間 6時間未満 データ収集 分解能 16ビット同期サンプリング サンプリング周波数 5120Hz 入力信号周波数 50/60Hz(42.5 ∼ 69Hz) 回路の種類 1-φ、1-φIT、分相、3-φデルタ、3-φワイ、3-φワイIT、3-φワイ平衡、3-φアーロン/ ブロンデル(2エレメント・デルタ)、3-φデルタ・オープン・レッグ、電流のみ(負荷の調査) THD 電圧および電流のTHDは25次までの高調波を使って算出 平均化時間 ユーザー選択可能:1秒、5秒、10秒、30秒、1分、5分、10分、15分、30分 デマンド間隔 ユーザー選択可能:5分、10分、15分、20分、30分 データ保存 内蔵フラッシュ・メモリー(ユーザー交換不可) メモリー・サイズ 代表値20のロギング・セッション(10分間隔で10週間)1 ロギング期間 平均化時間 1秒 5秒 10秒 30秒 1分 5分 10分 15分 30分 推奨 20セッションの場合 3時間 15時間 28時間 3.5日 7日 5週間 10週間 3.5ヶ月 7ヶ月 インターフェイス USB-A USBフラッシュ・ドライブ経由でのファイル転送、ファームウェア更新 最大電流:120mA USB-mini PCへのデータ・ダウンロード 拡張ポート アクセサリー 電圧入力 入力数 4(三相およびニュートラル) 最大入力電圧: 1000Vrms、CF1.7 入力インピーダンス 10MΩ 帯域幅(−3dB) 2.5kHz スケーリング 1:1、可変 測定カテゴリー 1000V CAT III/600V CAT IV 1 :メモリー可能なロギング・セッションの数およびユーザー要件によって決まるロギング期間 4 Fluke Corporation Fluke 1730 三相電力ロガー ロギング期間 1セッションの場合 2.5日 12日 24日 10週間 20週間 2年 2年以上 2年以上 2年以上 電流入力 3、接続されたセンサーに合わせてモードは自動的に選択される 入力数 入力電圧 クランプ入力500mVrms/50mVrms(CF2.8) Rogowskiコイル入力 プローブ公称レンジで、150mVrms/15mVrms(50Hz)、180mVrms/18mVrms(60Hz)、CF4 レンジ iFlex1500-12、1A ∼ 150A/10A ∼ 1500A iFlex3000-24、3A ∼ 300A/30A ∼ 3000A iFlex6000-36、6A ∼ 600A/60A ∼ 6000A 40Aクランプi40s-EL、40mA ∼ 4A/0.4A ∼ 40A 帯域幅(−3dB) 1.5kHz スケーリング 1:1、可変 外部入力 入力数 2 入力レンジ 0 ∼ ±10V dc、1測定/秒 スケール係数 形式:kx+d ユーザー構成可能 表示単位 ユーザー構成可能(最大8文字、たとえば℃、psi、またはm/s) 環境仕様 作動温度 −10℃∼+50℃ 保管温度 −20℃∼+60℃(バッテリー装着時は−20℃∼+50℃) <10℃、結露なき事 作動湿度 10℃∼ 30℃、最大95%RH 30℃∼ 40℃、最大75%RH 40℃∼ 50℃、最大45%RH 2000m(最大4000mでは1000V CAT II/600V CAT III/300V CAT IV) 作動高度 保管高度 12,000m IP定格 IEC60529:IP50(電圧リード、電流プローブを接続し、保護キャップは所定の位置にあること) 振動 MIL 28800E、Type 3、Class III、Style B 安全性 IEC 61010-1:過電圧 CAT IV、測定1000V CAT III/600V CAT IV、汚染度2 EMI、RFI、EMC EN 61326-1:工業用途 電磁両立性 韓国での使用にのみ適用、クラスA装置(産業放送および通信装置) RF放出 IEC CISPR 11:グループ1、クラスA 温度係数: 0.1×仕様確度/℃ 一般仕様 カラー LCDディスプレイ 4.3インチのアクティブ・マトリックスTFT、480ピクセル×272ピクセル、抵抗膜方式タッチ・ パネル 保証期間 1730および電源ユニット:2年(バッテリーは除く) アクセサリー:1年 校正サイクル 2年 外形寸法 1730:19.8cm×16.7cm×5.5cm 電源ユニット:13.0cm×13.0cm×4.5cm 1730(電源ユニット取り付け時):19.8cm×16.7cm×9cm 重量 1730:1.1kg 電源ユニット:400g 外部保護 5 Fluke Corporation ホルスター、Kensington ロック・スロット Fluke 1730 三相電力ロガー 1500-12 iFlexフレキシブル電流プローブ仕様 IP定格 1 ∼ 150A ac/10 ∼ 1500A ac 100kA(50/60Hz) 測定値の±0.7% ±(測定値の1%+レンジの0.02%) 測定値の0.05%/℃ 1000V CAT III、600V CAT IV 305mm 7.5mm 38mm 2m 115g TPR POM+ABS/PC TPR/PVC −20℃∼+70℃被試験導体の温度は80℃を超えてはならない −40℃∼+80℃ 15%∼85%、結露なし IEC 60529:IP50 保証期間 1年間 測定レンジ 非破壊電流 基準条件での固有エラー * 確度1730+iFlex1500-12 作動温度範囲外での温度係数 作動電圧 プローブ・ケーブル長 プローブ・ケーブル直径 最小曲げ半径 出力ケーブル長 重量 トランスデューサ―・ケーブルの素材 継手の素材 出力ケーブル 作動温度 非作動時温度 作動時相対湿度 *基準条件: • 環境仕様:23℃ ±5℃、外部電磁場の影響がないこと、RH65% • 一次導体は中央の位置 ご注文情報 1730/BASIC 三相電力ロガー(電流プローブなし) 1730/INTL 可搬型電力ロガー INTL バージョン アクセサリー i1730-flex1500 iFlexフレキシブル電流プローブ 1500A 12インチ i1730-flex3000 iFlexフレキシブル電流プローブ 3000A 24インチ i1730-flex6000 iFlexフレキシブル電流プローブ 6000A 36インチ i40s-EL i40s-EL 電流クランプ i1730-flex1500/3pk iFlexフレキシブル電流プローブ 1500A 12インチ、3パック i1730-flex3000/3pk iFlexフレキシブル電流プローブ 3000A 24インチ、3パック i1730-flex6000/3pk iFlexフレキシブル電流プローブ 6000A 36インチ、3パック i40s-EL/3pk i40s-EL電流クランプ、3パック 1730-TL0.1M テスト・リード、1000V CAT III、ストレート・プラグ、0.1m、シリコン、赤/黒 1730-TL2M テスト・リード、1000V CAT III、ストレート・プラグ、2m、PVC 赤/黒 3PHVL-1730 ケーブル・アセンブリ、電圧テスト・リード 三相+N C1730 1730 ソフト・ケース WC100 カラー・ローカライゼーション・セット 1730-Hanger ハンギング・ストラップ ブル 1730-Cable 外部入力ケーブル 6 Fluke Corporation Fluke 1730 三相電力ロガー 計算例: iFlex1500-12低電流レンジを使って、120V/16Aを測定した場合。力率を0.8とする。 有効電力不確かさσP: 1−0.82 +0.005%×PRange =±(1.575%+0.005%×1000V×150A)=±(1.575%+7.5W) 2×0.8 不確かさ(W)は、±(1.575%×120V×16A×0.8+7.5W)=±31.7W σP=± 1.2%+ 皮相電力不確かさσS: σS=±(1.2%+0.005%×SRange)=±(1.2%+0.005%×1000V×150A)=±(1.2%+7.5VA) 不確かさ(VA)は、±(1.2%×120V×16A+7.5VA)=±30.54VA 無効電力不確かさσQ: σQ=±(2.5%×S)=±(2.5%×120V×16A)=±48var 測定電圧が>250Vの場合、以下を追加: Adder=0.015%×SHigh Range=0.015%×1000V×1500A=225W/VA/var 7 Fluke Corporation Fluke 1730 三相電力ロガー フルーク 〒108-6106 東京都港区港南2-15-2 品川インターシティB棟 TEL:03-6714-3114 FAX:03-6714-3115 大阪営業所: 大阪府大阪市淀川区宮原4-1-6 アクロス新大阪 TEL:06-6398-5144 web:www.fluke.com/jp ©2014 Fluke Corporation. All rights reserved. 本カタログに記載されている製品情報、仕様、 価格等は予告なく変更される場合があります。 4314073A_JP 2013.12. T 8 Fluke Corporation Fluke 1730 三相電力ロガー
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