2016年10月1日発行 図書館だより 101 読書の秋 『ペツェッティーノ』 レオ=レオニ/作 谷川俊太郎/訳 好学社 『こんとあき』 林明子/作 福音館書店 で楽しめる絵本 『博物館の一日』 いわた慎二郎/作・絵 講談社 『すてきな三にんぐみ』 トミー=アンゲラー/作 今江祥智/訳 偕成社 特集 『ぐりとぐら』 中川李枝子/作 大村百合子/絵 福音館書店 『ちいさいおうち』 バージニア・リー・バートン/文・絵 石井桃子/訳 岩波書店 大人も子どもも楽しめる絵本を大特集!秋は親子で読書を楽しもう! 足立区立中央図書館 足立区千住5−13−5 TEL 03-5813-3740 http://www.lib.adachi.tokyo.jp 号 親子で楽しめる絵本 特集 親子でごはんをつくろう! 対象年齢:4歳~ 続きが気になる!ワクワクするストーリー 対象年齢:3歳~ 森に落とされた片方のてぶくろ。 それを見たねずみが、てぶくろに 住みついてしまいます。それを きっかけに、かえる、うさぎと、 様々な動物がてぶくろに住みた いと言い出して…。 1965年に出版された絵本ですが、 理解しやすいストーリーと落ち着 いた色彩の絵は現在でもいろあ せることがありません。 「次はどんな動物がやってくるの 『てぶくろ』 だろう?」とワクワクしながら読 エウゲーニー・M・ラチョフ/絵 み進めてしまいます。 『きょうのごはん』 加藤休ミ/作 偕成社 内田莉莎子/訳 福音館書店 みいちゃんの涙にグッときます 対象年齢:3歳~小学校初級 『はじめてのおつかい』 筒井頼子/作 林明子/絵 福音館書店 夕方の商店街でお母さんが買った のは魚。きょうのごはんはさんま。 そのおとなりの家からもいい匂い …さていい匂いの正体は何?と猫 が色んな家のごはんを覗いて歩き ます。 みんなで作ったカレーライス、お父 さんが得意のオムライスとどれも おいしそう! クレヨンとクレパスで画面いっぱい に描かれたリアルなごはんに、思 わず親子で『今日作ってみよう か?』と会話が弾む1冊です。 『ぼちぼちいこか』 マイク=セイラー/作 ロバート=グスマン/絵 今江祥智/訳 偕成社 『しょうぼうじどうしゃ じぷた』 渡辺茂男/作 山本忠敬/絵 福音館書店 日本では1980年に出版され、子ど もの読み聞かせにはもってこいの絵 本です。物語はカバ君が消防士やら 船乗り、バスの運転手の仕事に就く のですが、失敗ばかり。その様子が ページを開くたびにユーモラスに描 かれています。「どうしたらええのん やろ」と、ハンモックでひと休み。それ から「ま、ぼちぼちいこか と いうこ とや」。ここでおしまいです。 子どもに読み聞かせていると、読み 手の大人には、「チャレンジ」「めげな い」「さて一考」「ぼちぼちいこか」とい う人生の応援歌にも聞こえたりしま す。 『図書館を飛び出せ!赤ちゃんの笑顔のために!』 このコーナーでは、普段目にすることが少な い図書館のお仕事についてご紹介します。 第1回は子ども読書推進係です。図書館内では、 児童書の管理や選書、おはなし会等の子ども 向けのイベントを担当しています。とにかくお子 さんとふれあう機会が多い職場なのです! 今回は、子ども読書推進係の仕事の中でも、 平成27年4月に始まった新しい取り組み「あだ ちはじめてえほん事業」について紹介します! 『ぼくを探しに』 シルヴァスタイン/作 倉橋由美子/訳 講談社 3~4か月児健診と1歳6か月児健診の対象者に絵本を1冊プレゼントする取り組みのこと。 中央図書館の「子ども読書推進係」が中心となって業務を行っています。この事業は小さ い頃から絵本に親しむことで「読書習慣の定着」を図ることを目的としています。 3~4か月児健診時には、図書館員が絵本を渡し、読み語りの実演を行っています。図書 館を飛び出して、赤ちゃんの笑顔にたくさん出会うことのできる、新しい取り組みです! ★現場から一言 子ども読書推進係 【江原充希子 係長】 あるまちの消防署にいる、小さな消防 自動車の“じぷた”。他の消防車と比 べて、体も小さく、装備も見劣りする 彼は、自分のことをちっぽけでみにく いと考え、悲しい思いをしていました。 そんな時、となり村で山火事が起きま す。出動できるのは小さな体の“じぷ た”しかいませんでした…。 ノスタルジックな絵と徐々に引き込ま れていくストーリー展開が魅力の本作。 小さな消防自動車“じぷた”が大活躍 する姿から、悲しくても苦しくても「輝く ことができる」ことを教えてもらうこと ができます。 シンプルだけど奥が深い! 対象年齢:小学校高学年 ●あだちはじめてえほん事業とは? 第1回 子ども読書推進係 10月22日(土)~11月6日(日) テーマ 能力は見た目じゃわからない! 対象年齢:4歳~小学校初級 大人がホッとする絵本 対象年齢:4歳向け+大人 5歳のみいちゃんは、お母さんに坂 の上のお店に行って、牛乳を買って くるよう頼まれます。初めてのことで みいちゃんはドキドキ、緊張しなが らお店に向かいます。預かった100 円玉を坂で転がしてしまったり、背 が小さいみいちゃんにお店の人が 気づいてくれません。ほんの小さな 冒険ですが。坂の下にはお母さん が迎えに出ています。達成感もあり、 不安感が解消されたことで涙があ ふれます。お母さんの胸にもあふれ る想いが読者に伝わります。 秋の読書週間 読書の秋にぴったりな、親子で読みたい絵本を紹介! 大人が読んでも新しい発見がある、 世代を超えて楽しめるとっておきの6冊です。 泣いている赤ちゃんに絵本を読んだら、泣き止んで笑顔に なった事があります。その姿を見たときには、こっちまで楽し い気持ちになりました! この取り組みに対する区民の皆さまからの評判は良好です。 私たちとしても、絵本や図書館に興味を持ってもらえるいい 機会になっています。ずっと続けていきたい取り組みだと 思っています! この著者の『おおきな木』(あすな ろ書房・他)を知っている人は多 いと思いますが、こちらの原題は 「THE MISSING PIECE」。自分に 欠けている<かけら>を求める 旅のお話です。何かが足りない 時の自分と、満ち足りた時の自 分…だからこそ気づける何か。 大人でも子供でも読めば人生の 様々な瞬間を想い起こす、シン プルにして深遠な哲学絵本。 続刊「ビッグ・オーとの出会い」 まほうとしょかん 「まほう」をテーマにし たおはなし会やブックラ リー、工作を行うよ! ◆児童コーナーにて開催◆ 「まほう」に関する絵本を読んでクイズ に答えよう。正解すると「魔法使い グッズ」がもらえるよ! 君も、図書館で 魔法使いになろう☆ ◆10月29日(土)開催◆ 仮装してもOK! 「魔法使いグッズ」も使えるよ! 『ハロウィンの まほうおはなし会』 ☆同日、「ハロウィン図書館見学ツアー」も 開催します。 詳しくは… 子ども読書推進係まで TEL03‐5813‐3745 ◎3~4か月児健診時の流れ ①図書館員が健診会場の保健センターに赴き、 絵本を手渡します。 絵本は3冊の中から1冊選ぶことができます。 ②次に、「読み語りボランティア」による読み語り の実演を行います。参加した赤ちゃんは笑った り、手足をバタつかせたりと楽しそうです! 絵本の引き換え 忘れていませんか? 見 本 1歳6か月児健診の場合は、 健診の通知に「引換券」を 同封。図書館や子育てサロ ンで絵本を渡します。 【まとめ】 普段、図書館内 で仕事をしている 職員も、赤ちゃん の笑顔のために 図書館を飛び出 しています! 皆さまの周りに小 さなお子さまがい らっしゃいました ら、是非図書館 の本を読み語りし てみてください! 中央図書館 地域ふれあいトークイベント アッコちゃんシリーズでおなじみの ユ ズ キ ア サ コ 柚木 麻子氏 トークイベント 午後1時30分∼3時30分 12/18(日) 場所:学びピア21・4階講堂 11月10日受付開始! ※ 詳しくは図書館ホームページをご覧ください。 学校で、職場で、家庭でガンバル女性に 元気をお届けします! ∼柚木 麻子氏 プロフィール∼ 1981年東京都生まれ。立教大学文学部フランス文学科卒。 2008年『フォーゲットミー、ノットブルー』で第88回オール讀物新人賞 を受賞。受賞作を含む連作短編集『終点のあの子』(文藝春秋)でデ ビュー。 その後も精力的に作品を発表し、『伊藤くんA to E』『本屋さんのダイ アナ』は直木賞候補に。『ナイルパーチの女子会』は2015年に第28 回山本周五郎賞、2016年に第3回高校生直木賞を受賞。 『ランチのアッコちゃん』は“読むと元気になる小説”として話題となり、 28万部のヒットを記録。また、2014年の本屋大賞にノミネートされた。 図書のリサイクル 教えて! あなたのおすすめ本 『本のとらば∼ゆ』 11月12日(土)・13日(日) ★テーマ:新社会人におすすめの一冊 来年春に新社会人になる皆さんに読んでほしい、ためになる本、 元気の出る本などを教えてください。 ◇時間 午前10時∼午後4時 ※13日の入場は午後3時30分までです。 ◆場所 学びピア21 4階講堂 (中央図書館が入っている建物の4階) ◇対象 区内在住の方 ◆冊数 お1人様20冊まで(絵本は2冊まで) ◇持ち物 持ち帰り用の袋 ☆応募方法 足立区ホームページ内の応募フォームから応募できます。 また、応募用紙からも応募できます。(応募用紙は中央図書館2階 入口付近・3階かけはしラック付近に設置しています)。 ★募集期間 平成28年10月1日(土)から平成28年11月30日(水) 「本のとらばーゆ」とは? ・・・足立区民の方々に、図書館で活躍し、その役目を終えた 図書・雑誌などを無料で差し上げるイベントです。 ※ 混雑が予想されるため、お車でのご来場はご遠慮ください。 ご応募いただいた本から数冊を、かけはし103号でご紹介させていただきます。 たくさんのご応募、お待ちしております!
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