全国の独身男女の結婚式に関する意識調査2014 平成26年10月 日本の結婚式 調査概要 期間: 2014年6月6日~6月13日 対象者: 25-39才の独身男女 4,349名 やや興 味があ る 興味が ある 対象地域: 全国 形式: インターネット調査 目的: 挙式や披露宴に「和」を取り入れた結婚式 設問構成: 結婚式に興味は ありますか? ①「結婚式」「挙式」に積極的ないし中立な意識を持つモニターを抽出 ② 抽出モニターへ計3問のアンケートを実施 1,692名 挙式に興味はあり ますか? (先着順1,102名の有効回答を獲得)※右図参照 設問内容: Q1 希望する挙式スタイル(択一) Q2 「和の結婚式」についてのイメージ(複数回答・3つまで) Q3 「結婚式の予定・考え」(5段階から択一) やや興 味がある 興味が ある どちらと も言えな い 1,102名 対象者属性 性別・年齢 エリア 女性 33.0% 33.1% 35-39才 男性 四国 中国 2.5% 5.0% 九州 8.5% 東北 6.0% 専業主婦/ 学生 2.9% 33.2% 33.1% 25-29才 近畿 19.1% 33.8% 北海道 4.4% 職業 関東 42.1% 公務員/会 社員 52.4% パート・ア ルバイト 17.8% 中部 12.4% 33.8% 30-34才 その他 18.8% 自由業 3.4% ※居住地域に関して、総務省統計局・人口推計(平成23年10 月1日現在)と比較、大きな偏りは見られませんでした。 自営業/会 社経営 3.9% コンテンツ 1.1年以内の結婚の予定 2.希望する挙式スタイル 3.結婚式の衣裳としての「きもの」 4.調査結果についての総括 5.「日本の結婚式」について 1. 1年以内の結婚の予定 1. 結婚予定/性別 独身男女のうち1年以内に結婚予定は約15% • 対象者に、明確な予定ということで「1年以内に結婚予定」の有無を質問したところ、予定「あり」は男性で12.4%。 女性で17.9%。 「わからない」まで入れても30%以下であり、男女とも70%以上の大多数は「結婚予定がない」と答え ています。 • 少子高齢化とセットで結婚年齢の上昇(晩婚化)が指摘されて久しく、25~40才以下の独身男女にとって結婚予定が ないことは、もはや珍しい事態ではありません。むしろ年齢が上がると、近々に結婚して挙式する確率は下がるとも いえます(次頁参照)。 「1年以内に結婚する予定はありますか」/男女比 ある 女性 男性 17.9% 12.4% わからない 11.8% 14.4% ない 70.3% 73.3% 1. 結婚予定/年齢 「1年以内に結婚予定」のうち最多は25-29才 • 「1年以内に結婚する予定がある」と回答した 人の内訳は25-29才が半数近くを占めます。 各年齢層ごとの回答 1年以内に「結婚予定あり」内訳/年齢層比 • 30才以上の独身男女の場合、予定ありの 確率が下がりますが、30-34才の「わからな い」16.9%の多さが目立ちます。 35-39才 27.1% 69.3% 70.7% 25-29才 45.7% 75.3% ない 30-34才 27.1% 9.9% 20.8% 25-29才 16.9% 12.4% わからない 12.4% 12.4% ある 30-34才 35-39才 • これは相手はいるものの結婚するかどうかが 「わからない」と考えていると思われ、これに 対して35才以上では一定数の予定「あり」 (12.4%)、一方で「わからない」が減少し、「な い」が75%を超えています。 • 近年懸念される非婚率の上昇傾向を裏付け る結果となりました。 2.希望する挙式スタイル 2. 式のスタイル 主流は依然「教会式」、神前式希望も20%超え 希望する結婚式のスタイル • 結婚予定の有無にかかわらず好ましいと思う挙式スタイルは どれかを尋ねたところ、 教会式58.4%に対して、神前式21.2%、 人前式17.9%となりました。 神前式 21.2% 教会式 58.4% • 2009年実施「未婚男女のブライダル&結婚意識調査2010」 (全国の独身男女1,000人対象に実施されたインターネット調査)では、 教会式29.5%、神前式12.0%、人前式17.1%、その他41.1%と いう結果がでています。 人前式 17.9% その他 2.5% • 当時の調査とは、質問条件が違うため単純比較はできないも のの、「神前式」の認知と支持は確実に上昇していることが確 認 されました。 希望の多数を占める挙式スタイルが「教会式」であることは5年 前も今も変わらず、他スタイルとは大きな開きが見られます。 2. 式のスタイル/地域 各地域・希望するスタイル/「神前式」支持率順 地域で異なる神前式の支持率、最多は九州 • 希望する挙式スタイルの比率を地域別に比 較したところ、神前式についての支持率が高 いのは九州で、逆に低いのは東北地方であ ることがわかりました。 「神前式」 希望 • 四国を除く西日本(中部以西)で神前式の希 望率は全国平均を上回り、和の結婚式につ いては「西高東低」の傾向があるといえます。 全体平均 九州 北海道 中部 中国 近畿 関東 四国 東北 その他 2.5% 1.1% 0.0% 2.2% 1.8% 3.3% 2.4% 0.0% 6.1% 人前式 17.9% 22.3% 20.4% 22.6% 20.0% 17.6% 14.2% 25.9% 21.2% 神前式 21.2% 30.9% 22.4% 21.9% 21.8% 21.4% 19.6% 18.5% 16.7% 教会式 58.4% 45.7% 57.1% 53.3% 56.4% 57.6% 63.8% 55.6% 56.1% 3. 結婚式の衣裳としての「きもの」 3. 「きもの」/性別 結婚未定段階でも女性は約半数が「きものが着たい」 「結婚式の衣裳として、きものを着たいか」 23.3% 16.5% 消極的 30.2% 12.1% 11.9% やや消極的 • 「積極的」と「やや積極的」の合計で34.8%、つまり独身男 女の3人に1人以上が結婚式で「きものを着たい」と考えて います。 特に女性の場合、結婚未定の段階でも約半数近くが結婚 式できものを着ることに積極的。 11.6% 24.6% 中立 29.9% 35.3% やや積極的 26.6% 20.1% 積極的 13.5% 14.8% 全体 20.1% 9.5% 男性 女性 • 消極的との回答が多い男性についても、結婚式の予定が あると関心をもつ人が増えるようです(次頁参照)。 3. 「きもの」/「結婚予定あり」との比較 結婚が決まると男性も、きもの肯定派が多数に 「結婚式の衣裳として、きものを着たいか」/全体平均と「結婚予定あり」の比較 13.2% 15.0% 16.2% 消極的 28.6% 35.2% 19.8% 41.8% 22.1% 32.3% 26.6% 積極的 29.9% 35.3% 65.3% 64.7% 65.7% 46.7% 34.8% 22.9% 全体 結婚予定 全体 全体 結婚予定 男性 中立 全体 結婚予定 女性 • きものを着ることに「積極的」との回答は、結婚 未定段階に加えると、ほぼ倍増の65.3%。 • 特に、結婚未定段階で「消極的」が多数だった 男性が、一転64.7%にまで激増。 • 女性と変わらないほど希望する比率が増えて います。 新郎として新婦側の希望を叶える(合わせる) という側面と、女性よりもむしろ「消極的」が少 ない=きものに対して否定的な意識が薄い点 も注目されます。 4.調査結果についての総括 裏付けられた和婚の復活傾向 和婚ブーム、和装での結婚式や神前式の人気復活についての報道が最近増えていますが、特定媒体に依らないインター ネットでのモニターアンケートという形式をとった本調査においても、ある程度その傾向は裏付けられたと考えられます。 存在感を増す「神前式」 挙式スタイルとしての「神前式」は、地域によって多少の違いはありつつも、全国的にみればシェアを拡大中と見られます。 5年前も今も、依然として教会式が希望する挙式スタイルとして最も主流ですが、その差は縮まっています。独身男女が和の 結婚式に対して抱くイメージは概して好意的であることもわかり、今後の取り組み次第で、さらに存在感を増していくことが考 えられます。 顕在化する「きものニーズ」への対応を 神前式以上に「きもの」へのニーズは顕在化していて、結婚式では「きものが着たい」と考えている女性が半数近くいること、 結婚予定が決まると、むしろ男性の方が「きもの」に対する否定感が少ないことは注目に値します。実態以上に着てみたいと いう意向をもつ人が多いとすれば、叶っていない原因を探ること、そこに対する有効な解決策が求められます。 進む晩婚化と非婚化にどう立ち向かうか 今回の調査結果で最大の懸念点とは、いわゆる適齢期の独身男女のうち結婚予定がある人は20%に満たないという割合 の低さであり、それは年齢が上がるとともに増加しています。 結婚は個人の選択ではありますが、結婚年齢の上昇とともに、増加した30歳以上の独身男女の非婚化傾向は、少子高齢 化が進む日本にとって深刻な社会問題です。その対案となる魅力的なライフスタイルの提示(結婚して家族をもつことへの肯 定感)や、価値観の転換が求められているともいえるでしょう。 日本の結婚式 編集長 永嶺 紀子 5.「日本の結婚式」について 雑誌「日本の結婚式」 1冊丸ごと「和」の結婚式を紹介する雑誌として、2009年夏に誕生。 年3回、8・12・4月 に発刊され、号を重ねるごとに高い注目と確かな支持を集めてきました。 8月20日発売された第16 号で発刊5周年を迎え、6年めに突入しています。 発行:株式会社 ウインドアンドサン 発売:株式会社 主婦と生活社 編集:株式会社 グッドニュース通信社 ウェブサイト「日本の結婚式.com」 2012年12月、新公式サイト「日本の結婚式ドットコム」(http:nihon-kekkon.com)を開設。 毎月1・15日に定期更新を続け、「日本の結婚式」本誌のコンテンツ紹介やオリジナル記事 など、和の結婚式を考えるうえで役立つ情報をタイムリーに発信しています。 運営:株式会社 アンジェラプラスアイ 編集:株式会社 グッドニュース通信社
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