評価機関による評価(アスク山下町保育園) 3つ:高い水準にある、2つ:一定の水準にある、1つ:改善すべき点がある 評価領域Ⅰ 利用者本人(子ども本人)の尊重 評価分類 評価の理由(コメント) Ⅰ-1 保育方針の共通理解と保育計画 ・理念には「自ら伸びようとする力」「五感を感じる保 等の作成 育」を、園目標に「大切にしよう!元気な挨拶、ありがと うの気持、のびのび育てよう!心とからだ」を掲げて、利 用者本人を尊重したものとなっている。 ・基本方針は職員会議やリーダー会議で全職員が確認し、 日常の保育で基本方針の具現化に努力している。 ・保育課程作成にあたっては、保護者への入園前面談で把 握した就労状況や地域環境から、保護者の希望する保育時 間の延長や夕食提供など対応できるようにしている。 ・保育課程の保護者への説明は、4月の全体会、クラス懇 談会、運営委員会で行っている。 ・言葉で十分なコミュニケーションが取れない子には、態 度・表情・仕草などから判断して、その子どもの意向を汲 み取るように努めている。言葉でコミュニケーションがと れる子どもの意見や要望には優しく耳を傾けて受容に努め ている。 ・指導計画は原則として3カ月ごとに見直し、見直しに当 たっては子どもの意向を尊重し、子どもの自主性や主体性 が発揮されるように、計画には柔軟性を持って対応してい る。自主性や主体性の具体例としては、絵本を基にした 「~ごっこ」やおままごとなど、子どもの中での広がりの ある遊びを大切にしている。 Ⅰ-2 子どもの発達や状況に応じた適 ・入園前に子どもを連れての園長・主任・リーダー保育士 による面接を行い、その折、子どもの観察もしている。 切な援助の実施 ・面接時に子どもの生育歴や家庭状況を聞き取り、記録は 個人ファイルに綴って入園後の保育に活かしている。 ・0~2歳児までは毎日連絡帳に記載して、園生活を保護者 に伝え、保護者からは家庭での様子を記載してもらい、家 庭生活と園生活の連続性を把握している。3歳児以上の子ど もには、必要に応じてシール帳に記載している。 ・指導計画は、トイレットトレーニングや箸への移行、離 乳食など子どもの成長に従い、保護者と密接な連携を取り ながら、保護者の意向も反映させて見直しをしている。 Ⅰ-3 快適な施設環境の確保 ・大きな窓からの採光は豊かで、換気扇・空気清浄器を使 用し、室内温度は22度前後・湿度は30%以上を維持するよ うにしている。但し、常に子どもたちにとって最適な環境 を維持するために、外気の状況や室内での子どもたちの状 況で変動に対応している。 ・0~2歳児クラスではサークルを利用して様々なコーナー を作り小集団遊びが出来るように工夫している。 ・食べる・寝る・遊ぶの空間は、同じ保育室内で、食べる ときは食べる環境、遊ぶときは遊ぶ環境、寝るときは照明 を落とし安眠できる環境を作っている。 1 Ⅰ-4 一人ひとりの子どもに個別に対 ・0~2歳児については、全園児の個別指導計画を作成し、 幼児でも特別な課題を有する場合は個別指導計画を作成し 応する努力 ている。 ・個別指導計画は毎月見直しているが、子どもの発達状況 によっては柔軟に対応している。見直し結果で必要事項は 保護者にも伝えている。 ・入園前の保護者面接で聞き取った、家庭の状況や子ども の生育歴、食物アレルギー対応などの保護者からの要望 を、定められた書式に記載し個別ファイルで保管してい る。 ・入園後の子どもの成長発達記録は児童票に毎月記載し、 個人別ファイルに保管して、職員は日常保育で必要な時は いつでも閲覧して保育に活かしている。 Ⅰ-5 保育上、特に配慮を要する子ど ・毎月開催の職員会議の中で定期的にケース会議を行い、 更に配慮を要する子どもについては、必要に応じて関係者 もへの取り組み 間で個別にケース会議を行っている。毎週のリーダー会議 の中でも必要事項は報告されている。 ・設置法人による障がい児保育に関する研修があり、職員 は受講して日々の保育に活かし、また2カ月に1度の設置 法人からの「発達心理の巡回指導」もあり、指導を受けた 職員はリーダー会議でその内容を報告し、職員間での共有 に努めている。 ・園舎内は障がい者用トイレや手すりが設けられ、入り口 は車椅子用スロープが設置されている。 ・アレルギー児はかかりつけ医の診断書・指示書に基づ き、保護者との密接な連携の基に除去食・代替食を提供し ている。調理室にアレルギー献立表とアレルギーチェック 表を備えている。 ・アレルギー食提供に関するマニュアルがあり、その他研 修受講などにより全職員はアレルギー疾患について知識を 持っている。アレルギー食の提供時には調理室と保育室職 員間の確認連携を行って提供している。 ・保育園の立地性から中国籍の子どもが7名と多く、その他 の国籍園児も4名在籍する。職員は保育にあたってそれぞれ の文化や習慣を尊重し、子どもたちにもお国の様子などは 話している。 評価分類 Ⅰ-6 苦情解決体制 評価の理由(コメント) ・ご意見箱は事務所から見えにくい場所に設置し、行事終 了ごとにアンケートを実施して保護者意見・要望の吸収に 努めている。アンケート結果は園だよりなどで保護者に知 らせている。 ・あまり意見の出ない保護者には、園側から積極的に声を かけるように配慮している。 ・園外の権利擁護機関(横浜市中区保健福祉センターこど も家庭支援課・設置法人運営本部)などについて、「入園 のご案内」で名称・住所・電話番号を記載して保護者に伝 えている。 ・日々、連絡ノートや口頭で寄せられる様々な意見は園長 に報告され、保護者には迅速に対応するとともに、職員に も伝達し、再発防止に努めている。 ・保護者からの意見・苦情はクレーム受理表に記載して ファイル保存し、その後発生する苦情対応などの参考にし ている。 <コメンと・提言> ・調査訪問時点では第三者委員は選定されていなかった が、調査完了後選定されました。今後、第三者委員を保護 者に紹介するなど、保護者が気軽に意見・要望を申し出る ことが出来る体制を作ることを期待します。 2 評価領域Ⅱ サービスの実施内容 評価の理由(コメント) 評価分類 Ⅱ-1 保育内容[遊び] ・天気の良い日は、近隣の公園に毎日でかけるなど、屋外 活動を積極的に取り入れている。行き先は、山下公園、横 浜公園、赤レンガパーク、神奈川芸術劇場などがある。 ・山下公園に「子育て応援コンビニ」があり、店舗内にア スレチック施設や休息施設が設けられている。店内の掲示 板でぬり絵の展示を行ったり、店の前で歌の発表会を行う など、様々な人との触れ合いの機会を提供している。 ・園内のおもちゃは、年長クラスには積み木やレゴブロッ ク、指人形、手作り輪投げなど、乳児クラスにはがらがら や布おもちゃなど握るもの・音が出たり感触のよいもの、 とそれぞれ年齢に応じた玩具が豊富に用意されており、子 どもが自分で取り出せるようにしている。ただし、乳児が 飲み込む危険のあるおもちゃは、手の届かないところで管 理している。 ・自由遊びでは、複数の遊びを準備して、子どもが選べる ようにしている。子どもは、好きな本を読んだり、お絵か きや床に転がって遊んだりと、好きな遊びをしている。 ・外部講師を招いたリトミックや体操教室を毎週1回開催 して、身体を動かしたり音楽に親しむなど、子どもの年齢 や発達過程に応じて様々な表現ができるように配慮してい る。 ・散歩の時に様々な年齢の子どもが一緒に行くようした り、朝夕の延長保育の時間に異年齢児交流の時間を設ける など、年齢の異なる子ども同士の交流の機会を数多く作っ ている。例えば5歳児は0歳児のお世話係りとなり、お昼寝 の後で受け持ちの乳児を起こして、一緒に遊んだり着替え を手伝うときもある。 ・子ども同士のけんかに対しては、見守りつつさりげなく 助言や代弁をして、子どもが自分の気持ちを言葉で表せる ように導いている。職員の判断でけんかを終わらせるので はなく、子どもたちの中で解決できるように心がけてい る。 Ⅱ-1 保育内容[生活] ・一人ひとりの適量に配慮して、小食な子どもは、最初か ら盛り付けの量を減らすことにより、完食の喜びを味わい 楽しく食事ができる配慮をしている。 ・3歳児以上は、毎月クッキング保育を行っている。これま で、クッキー作り、もちつき、クリスマスケーキのデコ レーションなどを行ってきた。1月はニンジンの型抜きが好 評で、給食のスープに入っているニンジンを残す子どもが 一人もいなかった。 ・季節に応じた「ひな祭りランチ」「こいのぼりランチ」 などお楽しみランチを毎月提供している。給食では旬の食 材を取り入れるように心がけており、3月はキャベツ、カブ など春の素材を使ったメニューを提供した。 ・給食に使うお米は、設置法人と契約した農家から低農薬 有機肥料のものを取り寄せる、飲料水にはミネラルウォー ターを利用するなど、食材の安全性に配慮している。 ・設置法人で共通献立を作成しているが、毎月1回給食会 議(園長、主任、リーダー、栄養士)を行い、調理方法・ 味付け・盛り付けなどの意見を出し合い、翌月の給食に反 映させている。 ・給食試食会を年1回開催して、栄養、味付け、食べ方な どを保護者に知らせている。試食会の後でアンケートを取 り、献立に反映させている。 ・遊びと午睡の場は、衝立で仕切り、安心して眠れるよう にしているが、職員は、眠れない子どもには午睡を強要せ ずに、衝立の反対側やコーナーで絵本やお絵かきをして静 かに過ごさせている。 ・0、1歳児に対しては、午睡中は10分おきに睡眠呼吸 チェックを行い、その結果を記録して、乳幼児突然死症候 群への対処を取っている。 ・生活の節目にトイレに行き、排泄を促すと共に、入園時 に保護者から子どものトイレの間隔を聞いて、園でもそれ に合わせて子どもごとに声がけをしている。 3 Ⅱ-2 健康管理・衛生管理・安全管 ・健康管理マニュアルに基づき、子どもの健康台帳(児童 健康調査票)を作成している。身体測定、健康診断、歯科 理[健康管理] 健診記録、かかりつけ医や緊急連絡先などを記録して、一 人一人の健康状態を把握している。 ・健康診断の結果は、「成長の記録」で各家庭に配布する と共に、降園時に口頭でも伝えている。異常が見つかった 場合は、保護者を通じてかかりつけ医に連絡している。 ・保育中に、発熱、嘔吐、下痢など子どもが体調を崩した 場合は、保護者に連絡して、相談の上で迎えに来てもらう 場合もある。入園時の面接で、38度を目処に子どもを帰す ことを説明している。子どもが登園時に熱がある場合は、 保護者に対して、1~2時間様子を見て、迎えに来てもらう ことがある旨を伝える。 ・感染症マニュアルがあり、全職員が内容を把握してい る。感染症の発生時には、設置法人発行の「感染症に関す るお知らせ」を保護者に配布すると共に、玄関のホワイト ボードに掲示して、保護者に周知している。 Ⅱ-2 健康管理・衛生管理・安全管 ・設置法人で、毎月、看護師ミーティングが行われてお り、その結果を衛生マニュアルに反映している。昨年6月に 理[衛生管理] は、与薬に関する見直しが行われた。また、毎年4月に、保 健計画に基づくマニュアルの見直しをおこなっている。 ・衛生マニュアルの内容を、入社時の研修で説明して、全 職員が内容を把握している。マニュアルが改訂された場合 は、毎月の園長会議で説明が行われ、園長が持ち帰り全職 員に報告している。 ・マニュアルに基づき、清掃記録表を作成して、毎日 チェックを行い漏れがないかを確認している。 Ⅱ-2 健康管理・衛生管理・安全管 ・安全管理マニュアルが作成されており、内容が全職員に 周知されている。地震などに備えて、緊急時に持ち出す物 理[安全管理] をリュックにまとめて、すぐに持ち出せるようにしてい る。 ・園内の家具は、固定したり滑り止めマットを使用するな ど、地震に対する転倒防止策を取っている。設置法人の安 全委員会委員が2ヶ月毎に来訪して、「安全チェックリス ト」に基づき1日がかりで安全確認を行っている。 ・避難訓練を毎月行っている。2月には「171」の災害伝言 ダイヤルを使った訓練を行った。避難訓練では、「おかし も(押さない、かけない、しゃべらない、戻らない)」を合 言葉として、職員だけでなく子どもにも徹底している。 ・インシデントレポートは、日誌に挟んで全員が目を通す と共に、定期的にまとめて職員会議で発表して、「ヒヤリ ハット」の意識を職員間で共有している。また、アクシデン トレポートは、内容や緊急性に応じて、その場で対応、当 日のリーダ会議及び、職員会議に報告するなど再発防止策 を検討している。 ・子どもが怪我をした場合は、怪我の大小に関わらず保護 者に報告すること、内部的には、園長に報告することを徹 底している。 ・不審者などの侵入防止策として、玄関に防犯カメラ・通 報ベルを設置すると共に、避難ブースの施錠を全職員で徹 底している。また、ビルの管理人が、日々巡回して、不審 者の侵入を見張っており、「緊急時連絡先」を定めて緊急 通報体制を確立している。 4 評価分類 評価の理由(コメント) Ⅱ-3 人権の尊重 ・全職員が子どもの人格を尊重した言葉遣いや態度に留意 し、気がついたことは職員間でお互いに気軽に注意できる 雰囲気ができている。また、園長・主任が保育状況を見回 り、注意すべきことがあれば声をかけている。 ・幼児の保育室では、必要に応じて棚やダンボールで囲い を作り、プライバシーを守れる場所として用いている。 ・子どもの自尊心を傷つける事例や、何がNGワードにな るかを、全職員で学ぶ機会を作っている。また、毎月1 回、設置法人の巡回心理アドバイザーによる「発達心理の 巡回指導」が行われ、年齢や発達に応じたしかり方、声の かけ方を学んでいる。 ・虐待は重大な人権侵害であることを全職員が意識してお り、設置法人で虐待対応マニュアルを作り、全職員に周知 している。また、園長会議で、虐待に関する研修が行わ れ、園長が園に持ち帰り、全職員と共有している。虐待の 予兆を発見した場合は、先ず設置法人企画開発室に連絡し て、その指導のもとに中央児童相談所、中区役所へ通告・ 相談をする手順が決められており、常に連絡が取れる体制 を整えられている。 ・個人情報の取扱については、職員会議で個人情報取扱ガ イドラインを説明し、実習生からも誓約書を取り、個人情 報の取扱を徹底している。ホームページへの写真掲載は保 護者の了承を得て行い、住所・電話番号を記述した緊急連 絡網は作らずに、必要な連絡は職員が個別に行っている。 ・子どもがおままごとをする時に、男性と女性の役割を固 定的に捉えた遊びとならないように、子どもだけでなく保 護者に対して気付きをうながしている。 Ⅱ-4 保護者との交流・連携 ・入園時やクラス懇談会で園の目標を説明して、運営理念 と合わせて園内の目に触れやすい場所に掲示して、保護者 への周知を図っている。 ・行事の後でアンケートを実施して保護者の意向を確認 し、運営に反映させている。 ・園だより、クラスだよりを、それぞれ毎月発行して、園 や子どもたちの様子を保護者に伝えている。 ・年間行事予定を4月初めに配付すると共に、園だよりで当 月と翌月の予定を掲載して、保護者が予定を立てやすいよ うに工夫している。年間行事予定表では、親子行事を分か りやすく色付にして、保護者の参加を促している。 ・隔月の土曜日に運営委員会を開催して、半分近い保護者 が出席して意見交換を行っている。運営委員会終了後には クラス懇談会を開催して、クラスの様子を保護者に説明し ている。 ・個人面談は、年2回(6月と2月)、保護者の予定を考慮し て実施している。子どもの誕生日を親子の特別な日とし て、保護者にも招待状を送り、保護者に1日保育参加しても らっている。 ・個人面談の実施は、相談内容を人に聞かれずに、職員と 保護者が適度な距離を保てるように、面談場所の工夫をし ている。保育中の子どもにも配慮をしており、状況に応じ ては、事務室で面談を行う場合もある。 ・子どもの送迎時に、その日のお散歩の行き先や子どもの 様子を口答で伝えると共に、3歳児以上はホワイトボードに も書いて、保護者に伝えている。 ・クラスで自主的に連絡網を作りたいと希望があった時 は、保護者の許可を取って名簿作成のために必要な情報を 提供するなど、保護者の自主的な活動を支援している。 5 評価領域Ⅲ 地域支援機能 評価の理由(コメント) 評価分類 Ⅲ-1 地域のニーズに応じた子育て支 ・平成22年4月オープンした新設園で、周辺は事業所と高層 援サービスの提供 マンション群で、町内会はなく地域交流も難しく、地域の 園に対する要望を把握するに至っていないし、相談事業も 行っていない。 ・地域との関連では、山下公園内の「子育て応援コンビ ニ」で、園児の絵を展示したり、子どもたちの遠足のお菓 子一人100円づつ購入するなど交流を深めている。 ・横浜市中区の園長会や幼保小の会議に出席して、情報交 換や交流を深めている。 ・職員会議では、中区の園長会議での他園の子育て支援活 動や地域との関わり状況などについて話した後、当園での あり方などについて話し合っている。 <コメント・提言> ・地域の子育て中の人達を対象とした子育て相談事業や講 習会などの開催を期待します。 Ⅲ-2 機能 保育園の専門性を活かした相談 ・子育て支援情報(中区おやこ便利帳など)は常に玄関に 置き、保護者が自由に持ち帰ることが出来るようにし、山 下公園などへの散歩のときに、公園で会った子育て中の親 子に配布をしている。 ・園運営に必要な中区の行政機関や中央児童相談所などの 名称・電話番号はリスト化し、連携担当は園長が行い、職 員にも周知している。 中区の保育園間の情報連携は常にメールで情報が流れ、各 園が共有できるシステムとなっている。 <コメンと・提言> ・地域住民への育児相談を毎週1回、日を決めて定期的に 行うことを期待します。 評価領域Ⅳ 開かれた運営 評価分類 Ⅳ-1 保育園の地域開放・地域コミュ ・近隣との友好関係では、中華街の季節行事を見学に行っ たり、園の運動会では中華街のお店から「子供サイズ」の ニティへの働きかけ 肉まんを安価で提供いただくなど親密な交流を得ている。 その他KAAT(神奈川芸術劇場)の見学なども行ってい る。 ・学校教育との関連では、幼保小の会議に年長児担当職員 が出席し、小学校入学関連の情報を得て対応を図ってい る。 ・近隣の神奈川芸術劇場の見学や山下公園内の「子育て応 援コンビニ」で絵の展示会や子どもたちの「買い物ごっ こ」を行うなど、積極的な交流と協力を得ている。 ・運動会は元町小学校を借り、七五三では本牧人神社に行 き、山下公園では日常的に散歩に来ている他園園児と交流 をしている。 <コメント・提言> ・周辺は中華街と山下公園に近いビル(1~2Fが事業 所、それ以上上階がマンション)街で、自治会も町内会も できていない状況ですので、周辺の方々と更に一層交流を 深めることを期待します。 Ⅳ-2 供 サービス内容等に関する情報提 ・園のパンフレットおよび設置法人のホームページで、園 の活動状況を情報として提供している。 ・中区のメールマガジン「すくすくモバイル」の子育て情 報の中で、当園の諸情報を積極的に提供し、その他見学者 には詳細なパンフレットをもとに説明している。 ・園見学希望の問い合わせには常時対応し、利用希望者に は、問い合わせの段階で見学が利用できることを伝えてい る。 ・見学は原則平日で、希望日時に対応出来るようにしてお り、22年度は50人以上の見学者があった。 6 Ⅳ-3 実習・ボランティアの受け入れ ・ボランティア受入れマニュアルがあり、受入れ担当者は 主任と決めているが、受け入れ実績はなかった。ただし、3 月にボランティアが園内で演奏を行う予定であったが、地 震で流れたので次年度に期待できる。 ・実習生受入れマニュアルに基づいて、受入れ担当の主任 が職員に基本的な考え方や方針を説明し、保護者にも伝え た。 ・主任とリーダーがプログラムを作成、実習生の入るクラ スのリーダーが指導にあたった。実習記録はファイル保管 され、実習終了後は園長・主任・リーダーが面談し、意見 交換を行った。 評価領域Ⅴ 人材育成・援助技術の向上 評価分類 Ⅴ-1 職員の人材育成 評価の理由(コメント) ・園長が人材不足と判断した場合は、設置法人に連絡して 採用等の補充が得られている。 ・人材育成ビジョンが作成されており、それには経験年 数・能力別に、身につけておくべき知識や役割・期待水準 が記載され、職員もそれを見ることにより自らのチャレン ジ目標が明確になっている。 ・園長は年度初めの職員面接で、職員個々の年間チャレン ジ目標を定め、その後の2回の面接でそのチャレンジ目標の 進捗状況をチェックし評価をしている。 ・設置法人は職員各階層別年間研修計画を立て、職員・非 常勤を問わず研修に参加できる。研修受講は園長と個々の 職員が話し合って決めている。このほか園所在地エリア別 研修も行われ、そこでは担当年齢別研修など、より一層実 務に即した研修が行われている。 ・市や専門機関が行う外部研修にも、園長の許可を得て受 講できる。 ・研修受講後はレポートを提出し、そのレポートは全職員 が閲覧するか、または職員会議で受講内容を発表すること により、受講内容を全職員が共有できるようにしている。 <工夫している事項> ・職員の研修成果をより一層高めるため、研修に主任を同 行させ、研修受講職員の日常業務での研修成果の具現化指 導を行って、職員の資質向上を図っている。 評価分類 Ⅴ-2 職員の技術の向上 評価の理由(コメント) ・職員会議でクラスでの保育や行事の在り方について、 「現状の子どもの姿」や「職員体制」に即しているかどう かを全員で考える中で、職員各自が自分の保育スキルを自 己評価することになっている。 ・設置法人傘下他園での実地研修や、エリア研修の中での 年齢別研修の中で知った事例を、自園での実践・検討を 行っている。 ・毎週火曜日開催の園長会議で報告された他園の取り組み 事例を、参考事例として職員に伝えている。 7 Ⅴ-3 職員のモチベーションの維持 ・保育士人材育成のための「人財育成ビジョン」が制定さ れ、職員に経験年数別の持つべき知識と果たすべき役割を 知らせて、自己研鑽の目標としている。 ・園長は職員との日常的な会話の中で提案や意見を聞いて いる。また、引継ぎノートなどの中にも意見や提案を記載 できるようにしている。 ・園長の職員面談時に、職員の要望や個人的事情、職場の 満足度などを聞き、信頼関係を深めている。 評価領域Ⅵ 経営管理 評価の理由(コメント) 評価分類 Ⅵ-1 経営における社会的責任 ・職員全員が代表研修を受け、法・倫理・規範に基づくア スク職員としての在り方を受講している。 ・設置法人内にコンプライアンス委員会が設置され、傘下 各保育園と職員の法令順守指導とチェックを行っている。 ・コンプライアンス委員会と、毎週火曜日開催の園長会 で、他施設の不適切行為などが伝達され、園長は自園に持 ち帰り職員に伝達して啓発に努めている。 ・園内にエコ担当を決め、エコキャップの収集、節電など の省エネ推進に取り組んでいる。 ・子どもたちが廃材(トイレットペーパーの芯や段ボール など)を利用した遊びを日常的に行うようにしている。 <工夫している事例> ・節電、節水のために給食提供用の食器洗浄を取りやめる こととし、子どもたちに「空の弁当箱」を持参させ、それ に給食を盛り付けている。当面の期間は3月15日から3 月末日までとしているが、電力事情により延期も考慮して いる。 Ⅵ-2 施設長のリーダーシップ・主任 ・理念・基本方針は玄関と事務所に全文を掲示している。 の役割等 ・社内報や小冊子「明日への保育」は全員に配付し、朝礼 や職員会議では日常の保育が理念や基本方針に沿っている かどうかを確認している。 ・重要な意思決定に当たっては、年6回開催する運営委員会 で保護者と意見交換を行い、その後、決定事項を職員や保 護者にその目的や理由を丁寧に説明している。(園舎内避 難コースに当たる保育室の変更など) ・園を挙げての行事には、全職員で取り組む体制が出来て いる。 ・主任クラスの計画的養成では、中区園長会の主任研修や 設置法人の主任研修にに主任とリーダーが参加している。 ・主任は職員のシフト編成を担当し、各クラスの運営状況 を確認する中で職員の業務遂行状況を観察し、職員個々に 対して指導・助言を与え、更に職員を観察しながら相談相 手にもなっている。 Ⅵ-3 効率的な運営 ・事業運営に影響のある情報は、毎週火曜日開催の園長会 議で報告され、その他新聞や雑誌に掲載されたものは設置 法人よりFAX送信され、職員に回覧している。 ・上記の中で重要な情報は、園長会議やエリア会議で話し 合い、その内容は園に持ち帰りリーダー会議や職員会議で 話し合っている。 ・園としての中長期計画は保護者の保育参加を毎月実施す ること、園と子どもたちが地域行事に積極的に参加するこ となどを挙げ、保育への保護者の理解と協力を求め、一方 人間的な繋がりが希薄な地域であるだけに、地域行事への 参加により地域との関係を深めてゆく計画になっている。 ・設置法人では、次代を担う職員養成のために、全職員を 対象とした研修プログラムを策定し実行している。 8 利用者家族アンケート 結果の特徴 アンケート回収率 総世帯数 45世帯 回収37通 回収率 82% 年齢別 回収状況 0歳児クラス 8 1歳児クラス 7 2歳児クラス 7 3歳児クラス 7 4歳児クラス 5 5歳児クラス 2 不明 1 アンケート結果の特徴 (下記の「満足度」とは、「満足」及び「どちらかといえば満足」回答の合計とする。) 1.基本方針について 「よく知っている」と「まあ知っている」を合わせると70%だが、その中の92%が基本方針に「賛同でき る」「まあ賛同できる」と答えている。 2.入園時の状況 見学は「新設園なので」という理由でその他回答が38%ある。入園間際の説明会だったため、入園 前の情報提供や園目標の説明の満足度は75%でやや低いが、子どもの様子を聞く対応や入園後の 説明については満足度が91%となっている。 3.年間計画について 満足度は92%、保護者の要望が活かせているかについては81%である。 4.日常の保育内容について 遊びに関しては81~94%の満足度で、園外活動がやや低い程度である。 生活に関しては、おむつはずしは半数がその時期でないということだが不満は0%で、その他は90% の満足度である。 5.快適さや安全対策 82%~97%という高い満足度である。 6.保護者との連携・交流について 満足度が81~95%であるが、送迎時の情報交換については71%となっている。相談事への対応で 「不満」「どちらかといえば不満」が16%である。 7.職員の対応について 満足度が90%以上だが、意見要望への対応については満足度が84%である。アレルギー対応につ いては非該当など30%が回答していない。 8.開園1年目の園の総合評価としては、満足度が92%と高い。 1 調査結果 ■園の基本理念や基本方針について 施設の基本理念や基本方針の認知 よく知ってい まあ知って る いる 5% 65% どちらともい あまり知らな まったく知ら えない い ない 14% 11% 5% 無回答 0% 問1で「よく知っている」、「まあ知っている」と回答した方のうち 付問1 理念や方針への賛同 賛同できる まあ賛同で どちらともい あまり賛同 きる えない できない 11% 81% 8% 0% 賛同できな い 0% 無回答 0% ■施設のサービス内容について 問2 入園した時の状況 満足 どちらかと いえば満足 38% 19% どちらかと いえば不満 5% 不満 その他 0% 38% 無回答 0% 見学の受け入れについては その他:新設園なので見学しなかった。特に希望しなかった。 29% 46% 11% 3% 8% 3% 30% 48% 5% 3% 11% 3% 入園前の見学や説明など、園からの 情報提供については その他:工事中でもできるだけ対応していた。間際の説明会だった。 園の目標や方針についての説明には その他:記憶にない。聞いたと思うが、忘れてしまった。 51% 41% 8% 0% 0% 0% 48% 43% 3% 3% 3% 0% 48% 43% 3% 入園後に食い違いがなかったかなど も含め、費用やきまりに関する説明 その他: については 6% 0% 0% お子さんの様子や生育歴などを聞く 対応には その他: 保育園での1日の過ごし方について の説明には その他: 2 問3 保育園に関する年間の計画について 満足 どちらかと いえば満足 どちらかと いえば不満 不満 その他 無回答 60% 32% 5% 3% 0% 0% 49% 32% 8% 3% 8% 0% 年間の保育や行事についての説明に は その他: 年間の保育や行事に、保護者の要望 が活かされているかについては その他:まだ1年目なので来年度以降になるのでは。 わかりません。 問4 日常の保育内容について 遊びについて 満足 どちらかと いえば満足 どちらかと いえば不満 不満 その他 無回答 65% 27% 3% 0% 5% 0% 57% 27% 11% 5% 0% 0% クラスの活動や遊びについては (お子さんが満足しているかなど) その他:特に不足はないが、深みが足りない。話せないのでわからない。 子どもが戸外遊びを十分しているか については その他: 園のおもちゃや教材については 68% 24% 3% 0% 5% 0% (お子さんが自由に使えるように置 いてあるか、年齢にふさわしいかな その他:教育の要素が足りず、ピシッと育つ感じがない。よく知らない。 ど) 自然に触れたり地域に関わるなど の、園外活動については 49% 32% 8% 0% 11% 0% その他: 不明。新しい園なので、地域とのつながりがこれからでは。0歳児はない 56% 38% 3% 0% 3% 0% 49% 38% 5% 3% 5% 0% 遊びを通じて友だちや保育者との関 わりが十分もてているかについては その他:話せないのでわからない。 遊びを通じたお子さんの健康づくり への取り組みについては その他:わかりません。取り組みについて訊いたことがない。 生活について 満足 どちらかと いえば満足 87% 13% どちらかと いえば不満 0% 不満 その他 無回答 0% 0% 0% 給食の献立内容については その他: 76% 19% 0% 0% 5% 0% 59% 32% 基本的生活習慣(衣服の着脱、手洗 いなど)の自立に向けての取り組み その他:わかりません。 については 3% 3% 3% 0% お子さんが給食を楽しんでいるかに ついては その他:不明 3 65% 27% 8% 0% 0% 0% 38% 13% 0% 0% 35% おむつはずしは、家庭と協力し、お 子さんの成長に合わせて柔軟に進め その他:すでに取れている。未実施。 ているかについては 14% 昼寝や休憩がお子さんの状況に応じ て対応されているかなどについては その他: 62% 32% 6% 0% 0% 0% 65% 32% 3% 0% 0% 0% お子さんの体調への気配りについて は その他: 保育中にあったケガに関する保護者 への説明やその後の対応には その他: 問5 保育園の快適さや安全対策について 満足 どちらかと いえば満足 43% 41% どちらかと いえば不満 不満 8% その他 0% 8% 無回答 0% 施設設備については その他:仕方がないことだが、もっと広い園庭を。 51% 46% 0% 3% 0% 0% 65% 27% 3% 5% 0% 0% 57% 35% 5% 3% 0% 0% お子さんが落ち着いて過ごせる雰囲 気については その他: 外部からの不審者侵入を防ぐ対策に ついては その他: 感染症の発生状況や注意事項などの 情報提供については その他: 問6 園と保護者との連携・交流について 満足 どちらかと いえば満足 38% 51% どちらかと いえば不満 不満 その他 無回答 8% 3% 0% 0% 65% 30% 5% 園だよりや掲示などによる、園の様 子や行事に関する情報提供について その他: は 0% 0% 0% 3% 0% 0% 保護者懇談会や個別面談などによる 話し合いの機会については その他: 64% 30% 3% 園の行事の開催日や時間帯への配慮 については その他: 4 52% 19% 16% 5% 8% 0% 51% 38% 11% 0% 0% 0% 54% 27% 13% 3% 3% 0% 0% 3% 0% 送り迎えの際のお子さんの様子に関 その他:もう少しあってもいいかな。担任がいない時もあるからかも。先生によっ する情報交換については てばらつきがある。 お子さんに関する重要な情報の連絡 体制については その他: 保護者からの相談事への対応には その他: 開所時間内であれば柔軟に対応して 75% 19% 3% くれるなど、残業などで迎えが遅く なる場合の対応には その他: 問7 職員の対応について 満足 どちらかと いえば満足 どちらかと いえば不満 不満 その他 無回答 70% 22% 8% 0% 0% 0% 78% 16% 3% 0% 3% 0% 59% 11% 0% 0% 22% 8% 57% 33% 5% 0% 0% 5% 54% 30% 11% 0% 5% 0% あなたのお子さんが大切にされてい るかについては その他: あなたのお子さんが保育園生活を楽 しんでいるかについては その他:よくわかりません。 アレルギーのあるお子さんや障害の あるお子さんへの配慮については その他:アレルギーがないため、わからない。 話しやすい雰囲気、態度であるかど うかについては その他: 意見や要望への対応については その他:相談が先生に伝わらず、スルーされてしまうことがある。 問8 保育園の総合的評価 満足 総合満足度は どちらかと いえば満足 60% 32% 5 どちらかと いえば不満 5% 不満 無回答 0% 3% 利用者観察記録 アスク山下町保育園 0歳児 調査訪問時点では月齢は全員1歳を過ぎていた。木製のきれいなサークルの中で、思い思 いのオモチャを持って遊んでいる子どもや、持っているお人形を職員に見せようとするの か、入り口にいる職員をめがけて歩き出している子どもがいる。 職員は一人ひとりの子どもの動きを目で追いながら、時々子どもたち一人一人に声をかけ ていた。 1歳児 お散歩に行くため、全員コートを着て玄関に集まった。調査員が「おはよう」と言って近 づくと、履こうとした可愛い靴を見せに来る子ども、帽子を取って見せに来る子どもがい ると思えば、靴を履き終わって出口に向かう子どももいる。 ようやく全員が靴を履き終え、玄関の中で二列に並び出発した。調査員が「いってらっし ゃい」と声をかけながら手を振ると、全員が元気よく振り向いて手を振ってくれた。 食事 食卓が3グループ設けてあり、1グループに子どもは3~4人。そこに職員が一人ずつ入 っている。お皿は乳児用深皿で、全員スプーンで上手にすくって食べている。そのうち一 人がスープのカップを持ち上げようとして少しこぼした。職員は優しく「こぼれちゃった ね~」と言いながら素早くふき取っていた。 やがて全員が最初に盛り付けたすべてを食べ終わった。 2歳児 散歩から元気よく帰ってきた。靴を脱いで、靴箱の名前とシールで表示された自分の場所 にしまっている。職員の声に従って保育室内の手洗い台で手を洗う。そこに順番を待つ行 列ができたが、子どもたちは大人しく自分の番を待っていた。 手洗いが終わった子どもから食事のテーブルについて、配膳をおとなしく待っている。当 番がエプロンと三角巾を付けて職員と一緒に調理室からワゴンで運んできて、職員が盛り 付けたものの配膳を手伝っている。 やがて全員で「いただきます」の後、美味しそうに食べ始める。おかずのお皿は幼児用深 皿で、どの子もスプーンの上に上手に載せて食べている。 3歳児 散歩 散歩は山下公園。噴水が高く上がったり、またしばらく低い噴水が続いてまた勢いよく高 1 くなる。その時、噴水の水が落ちてくる中に虹がきれいに出る。それを見つけた子どもた ちは「虹だ、先生、だよね」と歓声を上げて喜んだ。 そこを離れて、花壇に花を見に行く。そこで母親と来ていた2歳くらいの男の子が園児た ちの集団に入って、一緒に行動しだした。やがて園に帰ろうとすると、その子も一緒に行 くと言い出したが、母親になだめられてあきらめた。園児たちは皆その子に「ばいばい、 また遊ぼうね」と元気よく手を振って園に向かった。 遊び テーブルの上は新聞紙が一面に敷かれている。その上で3人の子どもが夢中になって塗り 絵をしている。りんご、バナナ、ぶどうなどを、一生懸命に塗っている。塗り絵の端から はみ出したクレヨンが新聞紙まで行っていた。 その机の横では、床にプラスチックの線路を伸ばして、その上に電車を走らせている子ど もたちがいる。走っているや電車が新幹線に変わった。その子どもたちに「新幹線、好き なの?」と聞くと、遊んでいた3人の子どもは全員大きく頷いた。 4~5歳児 食事 エプロン、三角巾を付けた当番が、職員と一緒に調理場からワゴンで食事を運んできた。 今日はカレー。職員が盛り付けたものを当番が配膳する。やがて一斉に「いただきます」 をして食べ始めた。サラダはお箸、カレーはスプーンを上手に使って食べている。やがて 「お替わり」の子どもたちは、盛り付けの職員の前に並んでいた。全員が完食して、中に はきれいになったお皿を職員に見せている子どももいた。 午睡 4歳児は、食事の後着替え終わった子どもたちは職員の周りに集まって、職員に本を読ん でもらっている。本の読み聞かせが終わると、それぞれ布団の中に横になる。やがてほと んどの子どもが眠りについたが、一人だけ眠れないのか、起きだして、少し離れたコーナ ーでオモチャを取り出して静かに遊び始めた。 5歳児は小学校入学に備えて秋から午睡はしていない。隣の部屋で静かに貼り絵で遊んで いる。 卒園式の練習 4~5歳児が合同で卒園式の練習で、卒園式に歌う「ビリーブ」の歌を歌った。子どもた ちは歌詞カードも何も見ないで、歌詞の内容に合わせて声を大きくしたり、元気に歌った り、優しく歌ったりしている。3番まで歌い終わって職員が褒めると、ホッとした様子で 嬉しそうに微笑んでいた。 2 【受審の動機】 「利用者に本当に求められるサービスを提供する」という理念の下、保護者のニーズを確 実に把握しながら、日々の運営に反映させるべく評価受審に臨みました。 開園 1 年目ということでまだまだ成長途中ではありますが、しっかりと園の土台を固めて いくためにも今回の受審の持つ意味は大きく、またホームページ上で評価結果を公開し、 利用者の保育所選定の材料とすることは、当社の社会的責任であると考えます。 新しい子どもたち・保護者・職員が集まって新しい園を作り上げなければならない状況に おいて、法人としての明確な方針を示した上で、保護者や職員の意見を元に業務改善に取 り組むため、また長期的視野を持ちながら計画的に運営を進めていくための評価として捉 えていきたいと考えます。 【受審した結果】 新しい園ではあるものの、園長は他園で評価の受審経験があり、「第三者評価」というもの の趣旨や目的を認識した上で取り組むことが出来ました。また、職員にとっても改めて業 務に対する共通意識や「保育」そのものを見つめ直すよい機会となりました。系列園同士 で、統一してなされているべき点について再確認し、管理職のみではなく、全職員が一丸 となって課題をクリアしていけるよう、また、高く評価された点に関しては今後とも継続 していけるよう受け止めてまいる所存です。 最後に、今回の第三者評価受審に際し、ご尽力いただいた評価機関の皆様、ご多忙にもか かわらず利用者調査にご協力いただいた在園児の保護者の皆様に心より感謝申し上げます。
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