第2回ステークホルダーダイアログ(2011年10月24日開催) 佐藤 榮一氏からのご意見 ユニバーサルデザイン ● すこやか 食 生 活 協会では 、高 齢 者や障がい者 の方々に、 食 生 活に関する様々な情 報を印刷 物、C D 、ホームページ などで 提 供しています。その 際 、特に高 齢 者 や 障 がい 者 が 使いやすい、ユニバーサルデザインの 製 品 の 紹 介 や 提 案には力を入れています。 ● 私 たちが 提 案して 乳 業 各 社に採 用していただいたのが、 佐藤 榮一 氏 牛 乳 の 紙 パックの 切り欠きです。1リットルや 5 0 0ミリリッ 財団法人すこやか食生活協会 理事長 トルの 紙 パックの上 部にへこんだ 所 があり、視 覚 障 がい 者 の 方 でも1 0 0 % 成 分 無 調 整 の 牛 乳 だと分 かるように なっています。これ は 、目の 不自由な当 協 会 の 創 業 者 が 伊藤園の対応 発 案し、提 案して実 現したものです。 ● 高 齢 者 や 障 が い 者 にとって使 い や すい 製 品 の ポイント は 、① 表 示の見やすさ、② 開けやすさ( 開 封 性 )、③ 持ち や すさ、④ 分 別 廃 棄 のためのラベ ルの 剥 がしや すさの 4 つが 挙げられます。伊 藤 園の 製 品は 、これらについてよく 配 慮された 製 品が多く、ユ ニ バーサルデ ザインの 観 点か らの工夫がされています。今 後、この 4つのポイントに沿っ て、さらに改善していただければと思います。 食育とお茶の健康価値 ● 食 育の 視 点からは 、「食事 バランスガイド」のコマの軸に ユニバーサルデザイン 「自然・健康・安全・良いデザイン・おいしい」という 5つ の 製 品 開 発 理 念とお 客 様 からの声を 大 切にし て製品開発をしています。① 表示の見やすさ、②開 けやすさ、③ 持ちやすさ、④ラベルの剥がしやすさ について、今後も改 良を行っていきます。② の具体 例を挙げますと、缶コーヒー製品のプルタブを、品 質や密閉性を保ちながら開けやすく改良しました。 これ は 、2 011年10月下旬 発 売 の 新 製 品で、資 材 メーカーに働きかけて、当社が飲料業界で最初に導 入しました。 (三宅・商品企画二部長) お茶やにんじんの健康価値訴求について 水とお茶が 位 置 付けられています。お茶はカテキンなどを ● 含み 非 常に機 能 性 があります。お 茶 は 健 康に良いという お茶 の 健 康 価 値 訴 求については、社 外 の 研 究者を お招きした「緑 茶と健 康フォーラム」を毎年 実 施し ています。また野菜飲料の原料では一般的なにんじ ん よりβ-カ ロ テン の 含 有 量 が 多く健 康 価 値 の 高 い、当社独自選定の「朱衣」が、2010年に「第5回 野 菜ソムリエサミット」のにんじんの 生 食および 蒸 し部門で1位を獲得しました。 (笹谷) ことを、伝 統 飲 料 や 食 文化の観 点とともにもっとアピール された方がいいのではないでしょうか。 食料自給率向上と地域振興 ● ● 最 近 、国 産のものに対 する消 費 者 の 信 頼は大 変 高まって います。茶 産 地 育 成 事 業 の取り組みは 、食 料自給 率 向 上 や 耕 作 放 棄 地 対 策 の 面 で 大 変 評 価 できます。日本 の農 業 は 、次 第に生 産 力が 衰 えてきて、住 んで いる人 が 地 域 を離 れていき過 疎 化 が 進 み 、耕 作 放 棄 地も増えていく、 そんな流れを何とかしなければならないという課 題 があり ます。耕 作 放 棄 地を活 用してお茶を育て、地 域 農 業に貢 献 するという取り組 みは 大 変 良いと思います。地 域 の 産 業 振 興 に 役 立 つという C S R の 観 点 が 、販 売 製 品 の 安 全・安 心 や品 質 向 上にもつながり、地 域と企 業 双 方の 利 益 になります。これからも多くの 地 域 でこのような取り組 みを行うことができるのではないでしょうか。 ※出席者の所属・役職名は開催時の名称です。 ● 茶産地育成事業 「お∼いお茶」の原料茶葉の品質と生 産性の向上を 目指して九州を中心に茶産地を広げています。産地 育成には国内に約40万ヘクタールもあると言われ る耕作放棄地も活用しておりますが、生産者の利益 が なければ 事 業は成り立ちません。農 家や産 地 の 方々の利益も考えて推進しています。 (橋本・取締役副社長、生産本部長) ● これからのマーケティングの課題 使いやすい 容 器 等、製 品開 発を含めた高齢化 対 策 をはじめ、これからの若者と高齢者の人口構成比率 やターゲットを考慮してマーケティングを検討した いと思います。 (波岡・取締役、広告宣伝部長、販売促進部長)
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