進 路 通 信 - 群馬県立新田暁高等学校

暁
進 路 通 信
No.25
群馬県立新田暁高等学校
2009.1.15
進 路 指 導 部
あいづちの種類
肯定・同感
はい。ええ(目上には使わないこと)。そうですね。その通りですね。よかったですね。も
ちろんです。やっぱり。なるほど(目上には使わないこと)。・・・・・など。
否定・反対
いいえ。とんでもないです。いいえ、違います。そんなことはございません。・・・・・など。
驚き・疑問
本当ですか。そうなんですか。さようでございますか。いつからですか。どなたが。どち
らで。それでどうなさったのですか。・・・・・など。
◇ 職場でのマナー講座 <2>
就職内定を勝ち得た三年生、この講座は内定したあなたに入社までに知っておいて欲しい
のごく一部を、わかりやすく解説します。正しいマナーを身に
つけ、スムーズな人間関係を築くことができるようになってください。
話を引き出す
それから。それで。なんとおっしゃいましたか。どういう意味でしょうか。おもしろいお
話ですね。・・・・・など。
ビジネスマナーの基本
また、進学希望の人や 一・二年生 は「職場」を「学校」と読み替えて、よく読んで
マナーを身に付けてください。早いか遅いかの違いだけでいずれは確実に社会人になります。
マナーというものは一朝一夕には身に付きません。
早いうちから意識しないといけません。
じ
ぎ
(4)お辞儀はあなたの心をあらわすものです。
わ
人に会ったとき、感謝の言葉を述べるとき、お詫びするときなど、あいさつにお辞儀は欠
かせません。お辞儀はあなたの心をあらわすものです。礼儀正しいお辞儀ひとつで、相手と
の人間関係も変わってきます。正しいお辞儀の仕方をしっかり身に付けましょう。
じ
レッスン 1 あいさつ ・・・
お辞儀について
あいさつがキチンとできる人は、仕事もできる人です。
じ
※ 前号の続き・・・
(3)話し上手は聞き上手。
ともすれば、「うまく話がしたい」ということに意識が向きがちですが、会話は誰か一人
が一方的に話していては成り立ちません。自分がどう話すかと同時に、相手にいかに話して
もらうかも重要になります。
相手の話を聞くときに、無表情に黙り込んでいては、話し手にとっては話しづらいもので
す。「耳を傾ける」というように、真剣に話を聞いていることを示すことで、相手に気持ち
よく話してもらえます。
聞き上手になるために
聞いていることを姿勢で示す
① 相手の方に顔と体を向けましょう。目線は、相手より高いと圧迫感をあたえますので、同
じ高さが理想的です。相手の首から上の範囲に視線を合わせると良いでしょう。
② 内容に合わせて表情を作る。基本的には、微笑しながら話を聞きます。楽しい話題なら笑
い、深刻ならそれにふさわしい表情を作ることも大切です。でも、あまりオーバーな表情
にならないように気をつけましょう。
言葉で反応すると会話はスムーズになる
① その基本は「あいづち」を打つことです。一口にあいづちといっても、『ええ』『はい』
『本当ですか』『それで・・・』など多様です。それらを臨機応変に使い分けができるよう
にしたいものです。
② 相手の言葉の一部を繰り返す「復唱」も効果があります。例えば、『先日、娘が結婚して
ね・・・』と話し手が言った場合、『ご結婚されたのですね。おめでとうございます。』
と、短く、ポイントをつかんで繰り返します。これで、話を聞いているだけでなく、その
内容や気持ちまでキチンと理解できている、ということが相手に伝わります。
ぎ
ぎ
気持ちが伝わるお辞儀の仕方
① お互いの距離は、一人分の身長程度
お互いにお辞儀をすることを考えて、一人分の身長ほどの距離を保ちましょう。
じ
ぎ
② お辞儀は一回、正しい姿勢で
ときどき、何度もペコペコとお辞儀をする人を見かけますが、決して美しい姿ではあり
ません。一度のお辞儀に気持ちをこめましょう。
③ 姿勢を正し、相手の目を見る
まっすぐ、背筋を伸ばして立ちます。指先はしっかり揃えて伸ばし、腕を体の脇にピッ
タリくっつけます。足はかかとを揃え、つま先をV字型に開きます。しっかり相手の目を
見つめます。 これがお辞儀をするときの基本姿勢です。
④ 言葉を言い終えたあとに、上体を倒す
あいさつ、お礼、お詫び、お願いなどを述べたあとにお辞儀をします。話しながらお辞
儀をしてはいけません。言葉とお辞儀は別々にするのが正しいマナーです。
じ
ぎ
⑤ お辞儀の3秒ルール(3秒・3秒・3秒)
軽くあごを引き、頭の先から腰までの直線を保ちながら、3秒かけて上体を前に傾けま
す。両手は体の前で軽く重ねるか、体の脇に置きましょう。一番深く上体が傾いたら3秒
ほどその姿勢を保ちます。それから3秒かけて上体を起こします。
⑥ もう一度、相手の目を見る
顔を上げ、最後に相手の目を見ます。お辞儀は、目を見てはじめ、目を見て終わります。
裏面へ続く・・・・・
じ
じ
ぎ
お辞儀の種類
ぎ
気持ちの強さはお辞儀の深さで表す。
じ
ぎ
① 会 釈・・・軽いお辞儀
曲げる角度は約15度、目線は1.5m先の床面。人の前を通るときや人とすれ違う
とき、人に話しかけるとき、お茶を出すときなどに使います。
じ
ぎ
② 普通礼・・・一般的なお辞儀
曲げる角度は約30度、目線は1mほど先の床面。出勤・退社時やお客様の送迎、
応接室への出入り、上司に指示を受けたときなど。
③ 最敬礼・・・最もていねいな礼
曲げる角度は約45度、目線は足のつま先あたりから75㎝ほど先の床面。感謝の
気持ちや、お詫び・お願い・お客様へのあいさつなど。
また、取引先の社長など社会的な身分の高い人に接したとき、お客様を送迎する
ときに使います。
(2)歩き方
背筋を伸ばし、一直線上に左右のかかとを乗せるイメージで、4メートルほど先を見
ながら歩きます。歩幅を少し大きくすると、スピード感がでて、キビキビとした歩き方
になります。手を大きく振ったり、バタバタと走ったり、コツコツとかかとの音を響か
せたりしないようにしましょう。
(3)座り方
椅子に深く腰掛けて、背筋を伸ばし、かかとは、ひざが90度になるような位置にお
きます。男性の場合は、軽くひざを開き、手は左右のふとももにおきます。女性は、両
足のひざ頭からつま先までをつけます。両手はふとももの上で軽く重ねましょう。
なお、足を組むのはくつろぐときの姿勢ですから、お客さまや上司など目上の人の前
では厳禁です。
(4)注意したい「手」の動作
何かを指し示すといった手の動作までは意識を払わない人が多いようです。指を揃え
て伸ばし、手を肩の高さに上げ、目的の方向を指し示しましょう。
特に人を指さすとき、指一本で、あるいはボールペンや箸など、手に持っているもの
で指してはいけません。相手に不快感を与え、大変失礼になります。
(5)書類や道具の持ち方・渡し方
書類は、左手で胸の高さに抱えるようにして持つのが基本です。ぶら下げて歩かない
ようにしましょう。
また、書類を渡すときは、相手が見やすいように、書類の表を上にして、上端を自分
側に向けて渡します。傘やゴルフ道具などの長いものは、周囲の人の迷惑にならないよ
うに、体に沿わせて持ち歩きます。
レッスン 3 敬語の知識 ・・・社会人としての第一歩。
訪問、接客、交渉、電話の応対など、仕事の場は「会話」から成り立っています。
話す相手も取り引き先、上司、部下、同僚とさまざまですが、誰にでも同じ言葉で話し
てよいわけではありません。そこで必要になるのが「敬語の知識」です。敬語は、「相
手を敬う気持ちを表す言葉」です。
敬語を使いこなすことは、社会人としての第一歩です。基本の言葉を覚えて、適切な
場面で美しい言葉を話せるようになりましょう。
そ ん け い ご
け ん じ ょ う ご
て い ね い ご
(1)3種類ある敬語(尊敬語、謙譲語、丁寧語)
① 尊敬語 ・・・・・ 相手の動作や状態をていねいに言い表し、相手を高める言葉です。
<例>
レッスン 2 美しい立ち居ふるまい ・・・好感を持たれる立ち居ふるまい。
立つ、歩く、座るといった立ち居ふるまいの一つひとつが、あなたの内面を映し出し
ます。すべての動作がキビキビと美しければ、仕事熱心だと思われますし、見ていて気
持ちがいいものです。
(1)立ち方
立ち方は、ふるまいの基本です。いつ、どんな場所でも誰かに見られていると意識し
て、美しい立ち姿を保ちましょう。
理想の立ち姿は、正面と横からチェックできます。正面から見た場合は、頭の頂点か
らあご、おへそ、そして両足のつま先とつま先の中心線が一直線になっているのがポイ
ントです。また、横の姿は同じく耳から肩、ひじ、ひざ、かかとを結ぶ線を見ます。
『言う』→『おっしゃる』
『行く』→『いらっしゃる』
② 謙譲語 ・・・・・ 自分や自分側の人間の動作や状態をへりくだらせる
<例>
ことで、相手を高める言葉です。
『言う』→『申し上げる』
『行く』→『伺う』
③ 丁寧語 ・・・・・ 会話の中で、物事をていねいに言い表す言葉です。
<例>
『です』 『ます』 『ございます』を文末に加えます。
※ 尊敬語や謙譲語は、この丁寧語と組み合わせて用いられます。
<例>
『課長がおっしゃいました。』
『私が伺います。』
次号に続く・・・・・