第769号 - 山形県医師会

DIC2125
第769号 昭和27年8月21日第3種郵便物認可〔山形県医師会会報〕 平成27年9月10日発行
平成27年9月10日発行 昭和27年8月21日第3種郵便物認可〔山形県医師会会報〕
第769号
製造販売元
コーアイセイ株式会社
山 形 市 若 葉 町 13 番 45 号
表 紙 写 真
「野草園の秋」
(水彩4号)
第30回山形県医家美術展出展
山形市 中 村 達 夫
山形は自然豊かで、画材には困りません。秋日和の野草園の一コマを描いてみま
した。
齢のせいか、最近は我流ですが、水彩絵具で手軽に描くことが多くなりました。
生涯教育のお知らせ
開催日時及び場所
主な演題及び講師
「インターベンションの新基軸」
10月2日晶
19:00~20:50
兵庫医科大学内科学冠疾患科主任教授 石原正治
山形市
ホテルキャッスル山形
単位・CC
日医生涯教育
1.
5単位
42・62・73
会の名称及び主催者又は連絡先
インターベンションの新基軸を考える
研究会
MSD㈱
察08054791686(石井)
10月4日掌
11:00~14:20
「糖尿病治療の進歩とチーム医療
~チームで患者さんの行動変容をささえる~」
山形市
岡山済生会総合病院
山形ビッグウイング 診療部長・糖尿病センター長 中塔辰明
【参加費:500円】
日医生涯教育
3単位
「血糖と血圧の日動変動が心血管イベントに及ぼす意義とは
10月6日昇
18:45~20:15
~24時間変動からみえてくるもの~」
寒河江市
東京慈恵会医科大学附属病院
グランデール寒河江 糖尿病・代謝・内分泌内科講師 坂本昌也
日医生涯教育
1.
5単位
「慢性痛の心身医学:ナラティブからエビデンスまで」
10月7日昌
19:15~20:30
九州大学病院心療内科講師 細井昌子
山形市
山形国際ホテル
【参加費:1,
000円】
日医生涯教育
1単位
10月8日昭
19:00~20:45
日医生涯教育
1.
5単位
「閉経後骨粗鬆症治療におけるSERMの位置づけ」
弘前大学大学院医学研究科産科婦人科学教授 水沼英樹
山形市
ホテルメトロポリタン山形
5・10・29
76・80・82
23・73・76
60・63
第4回山形県糖尿病チーム医療研究会
武田薬品工業㈱
察08043242363(中西)
寒河江市西村山郡医師会学術講演会
寒河江市西村山郡医師会
察0237864291(加藤)
山形整形外科研究会痛みのセミナー
(第65回山形整形外科セミナー)
ファイザー㈱
察0222254446(荒木)
11・19・77
第2回山形We
l
l
Agi
ngフォーラム
(第15回中高年女性の予防医学研究会)
ファイザー㈱
察0222254446(荒木)
「2型糖尿病治療戦略 -インスリン療法を中心に-」
10月9日晶
18:45~20:00
東京大学大学院医学系研究科
山形市
糖尿病・代謝内科病態栄養治療部准教授 窪田直人
山形国際ホテル
【参加費:1,
000円】
日医生涯教育
1単位
第22回山形県糖尿病談話会
サノフィ㈱
8・76
察08059632195(八島)
生涯教育のお知らせ
開催日時及び場所
10月14日昌
18:30~20:00
主な演題及び講師
紹介患者の症例検討
(神経内科 消化器内科 小児科 糖尿病・内分泌)
山形市
山形市立病院済生館
10月15日昭
18:45~20:45
天童市
天童ホテル
10月17日松
17:00~19:00
山形市
山形市医師会館
10月18日掌
13:30~16:45
三川町
なの花ホール
10月28日昌
19:00~20:30
山形市
山形国際ホテル
【参加費:1,
000円】
10月31日松
16:45~19:10
単位・CC
日医生涯教育
1.
5単位
13
「実臨床と第Ⅲ相臨床試験から評価したNOACの有用性」
岩手医科大学内科学講座
心血管・腎・内分泌内科分野准教授 小松 隆
日医生涯教育
2単位
11・13・78・82
「血圧が下がらない本当の理由
―臨床試験の正しい読み方、考え方。」
NPO法人臨床研究適正評価教育機構理事長
東京都健康長寿医療センター顧問 桑島 巖
日医生涯教育
2単位
「かかりつけ医の役割」、「認知症の診断と治療」
「医療・介護・地域の連携と制度」
医療法人酒田東病院院長 中村 有
「かかりつけ医に対する期待」
山形県健康福祉部健康長寿推進課
日医生涯教育
3単位
「大腿骨頚部骨折連携パスを再骨折予防に繋ぐ工夫
~吹田市骨粗鬆症予防パスの成果~」
済生会吹田病院院長 整形外科 黒川正夫
日医生涯教育
1.
5単位
「千葉大学を中心としたI
BD循環型地域医療連携について」
千葉大学医学部附属病院消化器内科助教 中川倫夫
山形市
「潰瘍性大腸炎内科治療updat
e
~最新の治療指針と兵庫医大の成績を中心に~」
山形国際ホテル
【参加費:1,
000円】 兵庫医科大学炎症性腸疾患内科教授 中村志郎
会の名称及び主催者又は連絡先
第161回済生館内科系症例検討会
山形市立病院済生館 第一診療部内科
察0236255555(野村)
第197回三郡市医師会合同学術講演会
寒河江市西村山郡医師会
察0237864291(加藤)
学術講演会
山形市医師会
15・73・74・82
5・13・14
29・69・80
10・13・77
日医生涯教育
2単位
10・53・54・55
察0236413650(加藤)
かかりつけ医認知症対応力向上研修
山形県健康福祉部健康長寿推進課
察0236303121(横山)
第31回村山地区大腿骨頚部骨折研究会
第5回大腿骨頚部骨折維持期連携の会
帝人ファーマ㈱
察0236265450(稲田)
第20回山形県炎症性腸疾患
(I
研究会
BD)
田辺三菱製薬㈱
察0236276583(中川)
がんネットTVカンファレンス
開催日時及びテーマ(担当)
会 場
取得単位
10月22日昭 17:30~19:00
多地点合同メディカルカンファレンス
「がんリハビリテーション」(静岡)
山形県立中央病院
第4会議室(3階)
産
開催日時及び場所
10月3日松
13:30~
米沢市
すこやかセンター
10月3日松
14:00~
東根市
さくらんぼ
タントクルセンター
10月8日昭
14:00~
鶴岡市
田川建設会館
10月20日昇
14:00~
山形市
山形ビッグウイング
10月31日松
14:00~
会の名称及び申込先
業
医
研
修
主な演題及び講師
日医生涯教育
1.
5単位
山形県立がん・生活習慣病センター
察0236852616(平田)
会
取得単位
「職場におけるストレスと健康
メンタルストレスと身体の健康管理を考える」
公立黒川病院 管理者 東北大学名誉教授 本郷 道夫
基礎研修 後期1.
5単位
又は
生涯研修 専門1.
5単位
「労働保険衛生関係法令」
村山労働基準監督署長 樋坂 豊仁
「ストレスチェック(実地)」
産業医・労働衛生コンサルタント 花京院健康管理センター
所長 清治 邦章
基礎研修 実地2.
0単位
後期2.
0単位
又は
生涯研修 更新1.
5単位
実地2.
0単位
専門0.
5単位
米沢市医師会
察0238230386
北村山地区医師会
察0237552810
山形産業保健総合支援センター
「職場復帰支援、リワークの現状と問題点」
山形産業保健総合支援センター産業保健相談員(メンタルヘルス)
医師 後藤 剛
生涯研修 専門2.
0単位
「労働安全衛生行政の動向について」
山形労働局労働基準部健康安全課長 今井 侯
「メンタルヘルスの見える化~睡眠から始めよう~」
富士ゼロックス株式会社人事本部人事部健康推進センター
産業医 相良雄一郎
基礎研修 後期2.
5単位
又は
生涯研修 更新1.
0単位
専門1.
5単位
「職場における腰痛の原因と対策について」
公立置賜総合病院 副院長 林 雅弘
南陽市
「ストレスチェック制度について~制度の解説と面接の工夫~」
南陽市東置賜郡医師会館 山形産業保健総合支援センター産業保健相談員(メンタルヘルス)
医師 東谷 慶昭
実施主体者及び申込先
基礎研修 実地1.
5単位
後期2.
5単位
又は
生涯研修 実地1.
5単位
専門2.
5単位
鶴岡地区医師会
察0235220136
山形県医師会
察0236665200
南陽市東置賜郡医師会
察0238434414
!"
医療事故情報収集等事業 医療安全情報 No.105 2015年8月
公益財団法人 日本医療機能評価機構
医療事故情報収集等事業
医 療 三方活栓の開閉忘れ
安全情報
No.105 2015年8月
カテーテル・チューブの三方活栓の開放や閉鎖を忘れたため、予定した流路になって
いなかった事例が14件報告されています
(集計期間:2011年1月1日∼2015年
6月30日)
。
この情報は、
第11回報告書
「共有すべき医療事故情報」
(P130)
および
第40回報告書「再発・類似事例の発生状況」
(P197)で取り上げた内容を基に作成
しました。
三方活栓の開放を忘れたため薬剤が無投与と
なった事例や、閉鎖を忘れたため血液が逆流
した事例が報告されています。
事例1のイメージ
事例2のイメージ
開放忘れ
!
閉鎖忘れ
医療事故情報収集等事業
医療事故情報収集等事業
医療
No.105 2015年8月
安全情報
三方活栓の開閉忘れ
事 例1
ヒューマリンR調製液をシリンジポンプで開始することになった。看護師はシリ
ンジポンプに注射器をセットした後にラインを三方活栓に接続したが、
三方活栓
を開放しないままポンプの開始ボタンを押した。その後、
ヒューマリンR調製液
が投与されていないことに気付いた。
事例2
点滴が終了し、
看護師はロックのため輸液セットを外し、
三方活栓から生食を注入
した。本来であれば三方活栓の流路を閉鎖し注射器を外すところ、他の患者に
呼ばれ、三方活栓を開放したまま注射器を外し、その場を離れた。その後、患者
のもとへ戻ると、
開放していた三方活栓から血液が逆流しているのを発見した。
事例が発生した医療機関の取り組み
・三方活栓のコックの向きと流路を確認する。
・三方活栓の構造を理解する。
※この医療安全情報は、
医療事故情報収集等事業(厚生労働省補助事業)
において収集された事例をもとに、
当事業の
一環として総合評価部会の専門家の意見に基づき、医療事故の発生予防、再発防止のために作成されたものです。
当事業の趣旨等の詳細については、
当機構ホームページに掲載されている報告書および年報をご覧ください。
http://www.med-safe.jp/
※この情報の作成にあたり、
作成時における正確性については万全を期しておりますが、
その内容を将来にわたり保証
するものではありません。
※この情報は、
医療従事者の裁量を制限したり、
医療従事者に義務や責任を課したりするものではありません。
公益財団法人 日本医療機能評価機構 医療事故防止事業部
〒101-0061 東京都千代田区三崎町1-4-17 東洋ビル
電話:03-5217-0252(直通)
FAX:03-5217-0253(直通)
http://www.med-safe.jp/
4
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
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組「ドクターアドバイスできょうも元気」の放送につい
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揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
山形県医師会では、月曜日から金曜日まで下記の時間、県民向けにYBCラジオで健康情報番組「ドクター
アドバイスできょうも元気」を放送中です。
健康に役立つ楽しい番組ですので、患者さんに聴取をお勧めください。
10月の放送予定は下記のとおりです。
【放送時間:月曜日から金曜日 6時30分~6時45分、12時40分~12時55分
放送日
テーマ
出演者
医療機関名
10月5日~9日
身近な事故や怪我について
上所 邦広
大
10月12日~16日
早期胃癌に対する内視鏡的治療:
山形から世界への発信
深瀬 和利
山形県立河北病院
10月19日~23日
治療可能な認知症
瀬尾 恭一
朝 日 町 立 病 院
奥山慎一郎
山形県立河北病院
10月26日~30日
“緩和ケア”ってな~に?
島
医
解回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回塊
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山形県医師会会報への投稿についてお願い
壊
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壊
壊 1.投稿者は、本会の会員または会員との共著者であることを原則とします。
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壊 2.内容は、学術論文、随想、短歌、趣味に関するものなど、なんでも結構です。 壊
壊 3.原稿は横書きとし(短歌、俳句等は除く)、当用漢字、現代かなづかいを使って 壊
壊
壊
ください。
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壊 明らかな誤字・脱字等は、情報広報部にて訂正いたします。(外国語はパソコン 壊
壊
壊
か活字体でとくに明瞭に。)
壊
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壊 4.原稿用紙は、原則として県医師会所定のもの(一行22字×21行)をご使用くだ 壊
壊
壊
さい。ご希望の方にはお送り致します。(4枚で1頁)
壊
壊
壊 5.パソコン使用の場合は、Eメール添付、FD・CDを送付して頂いても結構です。 壊
壊 6.学術関係のものは、臨床医家向きにお書きください。
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壊 7.原稿の締切は毎月月末です。
壊
壊
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壊 8.原稿の採否は情報広報部できめさせていただきます。
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壊 9.別刷希望の方はあらかじめお申し出ください。(30部以上の場合は、実費をいた 壊
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だきます。)
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壊 10.その他については、事務局(023-666-5200)にご照会ください。
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廻回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回快
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山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
上山市の在宅医療の現状
上山市医師会 原 田 一 博
恥ずかしながら初めて在宅医療という言葉を
知ったのが昨年の春のことでした。
1 問題点
① 拠点をどうするか?候補は
山形県医師会の在宅医療推進委員会の委員に推
医師会事務所 場所が狭い。
され出席しましたが、話の内容を良く理解できず
市役所内 忙しい。
黙して聞いている始末でした。医療保険と介護保
包括支援センター 社会福祉協議会の所属
険を一緒に使えないと頭にあったため話が良く理
で行政とは関係なく委
解できず、会議終了後、他の委員にいろいろ質問
託することになる。
し在宅医療うんぬんを急速飽和しようと焦った自
他の場所を設定する。
分を思いだします。
等々が候補にあがっているが決定まで大変です。
県 医 師 会 の 会 議 後、行 政 お よ び ケ ア マ ネ ー
パソコンと電話があれば対応できると思われるが、
ジャー等の介護を担当する他職種の方々との連携、
拠点を決めなければ動けない。
情報共有がどうしても必要と思われ、医療関係者
まず初めに決めなければならない事項と焦って
の他に介護関係者を集め講演会その後の懇親会を
います。
設定しました。約100人程の出席者があり、医師会
② 人員をどうするか?
にはない若いパワーを感じこれならなんとかなる
市役所内や包括支援センターに委託すれば
と実感したしだいです。
問題はないが、他に決まったら専属を雇いア
その後第1回上山市住宅医療推進委員会を開き、
ルバイト形式(時間給)になるか?
まず、上山市の現状を把握すべく意見交換を行な
③ 対象者はどのくらいの人数になるのか?
いました。その結果、山形方面より個人経営のい
行政にケアマネを通して調査してもらって
ろいろな介護サービスが思った以上に入り込んで
いる。
いることがわかってきました。
④ 何人の医師が参加してくれるか?
市民が不自由なく、快適に生活できればどこが
医師会はじめ各多職種の方々を含め説明の
やっても問題はないが、上山市のふがいなさを笑
場を早めに設けたい。
われているようで上山市の行政に奮起を促したし
⑤ 多職種との連絡を密にとれるように各職種
だいです。
の代表者、連絡先や方法を決める。電話やFAX
さて、いろいろな講演会や研修会等々に出席し、
使用が多くなると思われる。
在宅医療が如何なるものかがわかってきたが金の
⑥ 定時の在宅医療会議、かかりつけ医がいな
ない上山市では問題も山積みです。
い時の対応や、問題が起きたときの臨時の会
それでこれからの問題点及びわかってきた点を
議をどうするか?
あげてみます。
等々の問題がある。どうしてもまず拠点を決めな
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
7
ければ動かないと思われる。
にならないようにケース毎に関係者同士で打
次に手順を考えてみた。間違っていたら御指摘
ち合わせをし曜日、時間を決めて訪問する。
願いたい。
⑥ 専門医(歯科、皮膚科、耳鼻咽喉科、泌尿
知らない人が、知らない人に教えて、知らない
器科等)の診療が必要と思われた場合拠点を
ことをやる第一歩と思ってもらえれば幸いです。
通しお願いする。
2 患者の確保と情報供給
① 連携医療機関の退院時カンファランス時に
⑦ 急変があった場合、かかりつけ医に連絡し
指示をあおぐが24時間365日完全かかりつけ
その患者さんのケアマネに出席してもらう。
医ではなく、昼間の急変時はかかりつけ医に
ケアマネがいない時は他のケアマネを選出す
連絡し指示をうけるが、夜間は連絡がつかな
る。
(ケアマネ間で選ぶ)在宅医療制度に適合
い場合が多い。夜間は救急車を要請し、かか
し希望すれば、薬剤、処置等々を記載し登録
りつけ医か山形の連携医療機関への搬送かを
する。
救急隊に判断してもらい搬送してもらう。
② 癌の再発等でも独歩で家族等の助けを借り
ずに通院できる者は対象外。
③ 既にかかりつけ医が住宅医療を行っていれ
ば拠点事務所に登録を依頼する。
④ 市外、県外からの市内転居者の依頼時には在
宅医療会議でかかりつけ医
(訪問医)
を決定する。
⑧ 食事が摂れなくなった、元気がなくなって
きた等々の時は家族と相談し入院か在宅かを
決める。在宅と決まり点滴等を毎日必要とす
れば往診となる。(保険請求が変わってくる)
ただし、⑨の場合もありえる。
⑨ 訪問診療回数(一般診療所の場合)
⑤ 在宅医療を開始する前に、かかりつけ医と
計画的医学管理の下に定期的に訪問し診療
ケアマネ間で当該患者の情報を共有する。直
を行った場合慢性期の安定期は2週に1度の
接の話合いとFAXの利用も考えている。
訪問診療が標準と思われるが、同一患者につ
⑥ 在宅医療の広報活動として市報への掲載や
き原則として週3回を限度に保険診療ができ
ホームページの立ちあげの検討。市民公開講
る。末期悪性腫瘍等や厚生大臣が認める疾患
座の開催等を検討している。
等の患者は週4回以上の保険診療ができる。
3 前手続き及び診療
① 事前に同意書(様式任意)を作成し患者又
急性増悪で頻回訪問の必要を認めた場合は
1月に1回限り14日の保険診療ができる。
は家族に署名してもらいカルテに添付する。
⑩ 現在ある訪問看護ステーションはそのまま
2014年3月以前より訪問診療を行ってい
やってもらう。また、入浴等のさまざまな介
ればカルテに記載でよし。
護サービスもそのままやってもらう。
② 同一建物居住者の場合は別紙用紙に記載し
レセプトに添付する。
以上講習会、研修会等々に出席し勉強してきた
③ 登録された患者さんは原則としてかかりつ
ことをつれずれなるままに列記してみました。ま
け医がみる。かかりつけ医がいないか又はか
だまだ症例によりいろいろあると思いますが、今
かりつけ医がこの住宅医療に参加していない
の私にはこんなところと思います。
場合の患者さんは在宅医療会議で決定する。
いろんな場合を想定して対処していかねばと考
④ 対象患者さんは慢性期のみとする。
えていますが、なにせ拠点も決まらないでいる現
⑤ 医師の訪問から始まる。
在、なかなか前進しない行政にイライラしている
在宅医療業務と介護保険業務が同じ時間帯
自分を感じております。
8
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
回復期から生活期のリハビリテーションを担って
鶴岡協立リハビリテーション病院院長 茂 木 紹 良
当院は、回復期リハビリテーション病棟を有す
地域の医療機関や介護事業所との連携も重要な
る医療療養型のリハビリテーション専門病院で、
課題として力を入れています。2006年からは鶴岡
主に脳卒中の回復期の障害と高齢者の骨粗鬆症を
地区での大腿骨近位部骨折の地域連携パス、2008
基礎として起こる障害及び神経疾患に伴う障害の
年からは同地区の脳卒中地域連携パス、2012年に
リハビリテーションを行っています。
は酒田地区の脳卒中連携パスに参加し、庄内地域
回復期リハビリテーション病棟1及び療養病棟
での病々診連携を進め、在宅や介護関連施設など
(入院基本料1)を有する156床の病院で、通院・
とも連携し、地域包括ケアの構築に向けた地域リ
通所・訪問リハ等の生活期リハビリテーションに
ハビリテーションにも参加しています。
も取り組み、リハビリテーションに総合的に対応
2011年からは、県より高次脳機能障がい者支援
しています。
センターを受託し、庄内地区の高次脳機能障害の
特に老年医学の4つの巨人(知的障害、不安定、
診療・支援にも力を入れ、高次脳機能障害の理解
尿失禁、不動)及び2つの課題(栄養障害、嚥下
を図る研修会等の開催、復職支援、運転評価、家
障害)への取り組みを強化し、チーム医療として
族会の支援等を行っています。支援センターの運
前進させるための活動を積み重ねています。具体
営には、地域の多くの支援協力事業所や行政等の
的には、認知機能障害、不動に伴う生活不活発病
ご協力をいただきながら、当該障害者の掘り起こ
(廃用症候群)、転倒骨折予防へのチームアプロー
しと社会復帰に向けた支援に取り組んでいます。
チを実践しています。摂食嚥下障害の診断治療に
現在、リハスタッフ数が90名を超える規模とな
ついては、入院時スクリーニング、嚥下内視鏡、
り、入院医療だけでなく介護事業への配置拡大を
嚥下造影を踏まえたリハビリテーションを充実さ
順次図っています。今後、地域の様々な機関との
せ、誤嚥性肺炎や窒息の予防に努めています。ま
連携を深めながら回復期から生活期のリハビリ
た、嚥下リハ、呼吸リハ、シーティング等のチー
テーションを幅広く展開していきたいと考えてい
ムを組織し、新たな分野の取組も進めているとこ
るところです。皆様のご理解ご協力をお願いする
ろです。
次第です。
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
9
子宮頸がん予防ワクチンの話題
山形大学医師会 山形大学医学部産科婦人科学講座 教授 永 瀬 智
子宮頸がんによる死亡数は、世界全体では女性
宮頸がんからヒトパピローマウイルス(HPV)16、
のがん死の第2位に位置しています。日本では女
18型を、良性の尖圭コンジローマからHPV6、11
性のがん死の第6位となっていますが、妊娠を望
型を初めて検出しました。そして、子宮頸がんの
む世代である20~30歳代に限れば罹患数はがん
約70%はHPV16型または18型の感染が原因であ
の中で最も多く、さらに、20年前に比較して倍増
ることも明らかになりました。これまでにHPVは
しています。浸潤した子宮頸がんの治療は、子宮
1940年代、子宮頸がんの前がん病変(CI
N)が
100以上のタイプが同定されていますが、子宮頸が
ん発症と関連するハイリスク型のHPVは16、18、
45、31、33、52、58などがあります。ハイリスク
HPVの感染分布は国や地域により型が異なり、日
(44.
(14%)
、52
(7%)
、
本 で は、HPV16
8%)、18
(7%)、33
(6%)、31
(6%)
、35
(2%)
の順となっ
58
発見され、CI
Nを経過観察すると子宮頸がんに進
ており、少し傾向が異なるのが特徴です。
展することが分かってきました。CI
Nから子宮頸
HPVはありふれたウィルスであり、性行為によ
がんに進展するまでには一般的に数年かかること
り容易に感染しその多くは自然に排出されますが、
から、1950年代にはCI
Nの段階で早期発見する「子
ハイリスクHPVが持続感染した場合に正常細胞か
宮頸がん検診」の手法が確立しました。子宮頸が
ら異型細胞へと進行していきます。したがって、
ん検診は、感度95%、特異度99%と他のがんに比
子宮頸がんを予防する戦略としては、前述した子
較しても精度が高く、2年間隔の検診でも浸潤が
宮頸がん検診により前がん状態で発見し治療を行
んの罹患率を80%減少させる効果(HR=0.
17)が
うことと、ウィルスの感染を防ぐHPVワクチンを
症例対照研究で確認されています。科学的検証に
投与することの2つがあげられます。言い換えま
より有効とされているがん検診にもかかわらず、
すと、ワクチンと検診を組み合わせれば子宮頸が
国内の子宮頸がん検診受診率は30%程度で止まっ
んは予防可能ながんといえます。現在ワクチンは
ています。特に、子宮頸がん検診の恩恵を最も受
2種類あり、グラクソ・スミスクライン社のサー
けると思われる20~30歳代の受診数は全体の10%
バリクス禾、MSD社のガーダシル禾が市販されてい
にすぎないのが現状です。一方、欧米先進国の子
ます。前者はHPV16、18型に、後者は16、18型に
宮頸がん検診受診率は70%をこえています。この
加え6、11型に対するワクチンであり、含まれる
差が子宮頸がんの罹患率および死亡率(どちらも
免 疫 増 強 剤 や 蛋 白 発 現 系 が 異 な り、接 種 ス ケ
人口10万人あたり)の差となっていると推測され
ジュールも若干の違いがあります。接種1か月後
ます(罹患率/死亡数;日本16.
3/4.
2、米国7.
8/2.
3)。
の抗体価はサーバリクスの方が高く交差免疫もあ
子宮頸がんは、異型上皮(前がん状態)、上皮内
ることが示唆されており、抗体持続期間が長いの
癌をへて浸潤がんに至ることが自然史から明らか
ではないかと推察されていますが、正確な抗体持
になりましたが、1983年にドイツのz
urHaus
en博
続期間は現在追跡調査中です。
今後、
2つのワクチ
士(2008年にノーベル医学生理学賞受賞)が、子
ンの正確な抗体持続期間が明らかになるはずです。
全摘術あるいは放射線治療が主体となりますので、
わが国の少子化問題を考えるうえでも、
「子宮を失
う」、さらには子宮頸がんで「命を失う」ことは非
常に深刻な問題です。
10
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
理論上はワクチンによりHPV16、18型に関連す
厚生労働省が積極的接種勧奨の中止を地方自治体
る子宮頸がんを予防できることになるわけですが、
に要請するに至りました。この結果、ワクチン接
性交開始前の女児を想定した集団での効果に関す
種者は激減し、大阪府内の調査では定期接種で
る臨床試験の最終報告でも、HPV16、18型に関連
65%まで上昇した接種率は4%まで減少したと報
した上皮内癌および上皮内腺癌の予防効果は
告しています。
:85.
100%(95%CI
5-100)と報告され、高い予
日本の一連の動きに対して、WHOは世界で2億
防効果が実証されました。一方で、一般女性(性
回以上も接種されているHPVワクチンの安全性を
交 開 始 後 の 集 団)を 想 定 し た 集 団 で の 効 果 は
何度も発信しています。日本ではHPVワクチン接
45.
7%であり、日本産婦人科診療ガイドラインで
は初交開始前と想定される10~14歳への接種を
種により複合性局所疼痛症候群(CRPS)や繊維筋
痛症が生じていると一部の医師は述べていますが、
推奨しています。欧米諸国では早い段階からワク
英国では疾患登録のデータベースをもとに、CRPS
チンプログラムが開始されており、これまでに
といわれる痛みの症状がワクチン導入後に増加し
様々な予防効果の報告がなされています。オース
ていないことを2012年の段階ですでに報告して
トラリアでは接種開始から約7年が経過していま
います。2013年以降日本では、副反応検討部会が
すが、すでに高度異形成(前がん状態)以上の病
定期的に開催され、HPVワクチン接種にかかる診
変の発生数が減少していることが明らかになって
療・相談体制整備、副反応報告の強化の通知など
います。そして、オーストラリア都市部では、ワ
ワクチン接種の環境整備に努めています。さらに、
クチン接種を行った群でのHPV16/18の感染率低
ワクチン接種後に慢性疼痛を発症した患者さんを
下はもちろんのこと、ワクチン非接種者において
受け入れる専門の窓口が全国に設定され、早期診
も感染率の有意な低下が認められました。HPVは
断・治療のためのシステムが構築されてきていま
性交渉で感染するウィルスですので、ワクチンカ
す。しかし、残念ながら「積極的接種勧奨の中止」
バー率が上昇することによりその地域の集団免疫
の解除には至っていません。
が獲得されたことが明らかになったわけです。さ
若い女性が子宮頸がんのために将来の妊娠をあ
らにアメリカなどでは、HPV感染と関連するがん
きらめなければいけない姿や、さらには、幼い子
である咽頭がん、肛門がん、陰茎がんの予防の観
供を残して亡くなっていく現状を目の前にする産
点から、男子への接種も始まっています。
婦人科医にとって、現在の低い検診受診率とワク
日本でも遅ればせながら2009年にHPVワクチ
チン接種率に危機感を感じています。このままの
ン接種が始まり、公費助成開始を経て2013年に定
状況が続けば、先進国で唯一子宮頸がん罹患率・
期接種となりました。接種率も順調に上昇し子宮
死亡率が上昇している国になるのは間違いありま
頸がん撲滅への光が見え始めていたのですが、
せん。ワクチンの積極的接種を再開するかどうか
2013年3月ごろより、接種後の全身の痛みや歩行
は、国レベルの協議となっておりその判断を待つ
障害などの副反応で苦しむ女子を、医学的根拠が
しかない状況ですが、日本産科婦人科学会・産婦
明らかとなっていないにもかかわらず「ワクチン
人科医会と医師会が協力して正しい情報の発信を
被害者」としてマスコミが取り上げ、繰り返し扇
行うとともに、慢性疼痛に対する窓口を含むワク
情的に報道しました。
「全国子宮頸がんワクチン被
チン接種環境の整備に継続して取り組んでいく必
害者連絡会」も設立され、そして、2013年6月に
要があると感じています。
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
11
老人はどこで生きるのがよいか
山形市 武 田 和 夫
近い将来、大都市圏では団塊の世代が高齢化し、
れば、それが得られる場所に引っ越して行く。食う
仕事を離れる。彼らがそれまでの経験を生かして、
だけの獲物が取れなくなった動物が、そこから獲物
地域社会のボランティアで奉仕をしてくれれば有り
が取れる土地に移動するのと同じである。
難いのだが、高齢者となれば肉体的な故障や、介護
人返しで老人を地方に戻すというが、どんな戻し
を必要とする程度の認知症の発生もやむをえない。
方を考えているのだろう。彼らが昔巣立ってきた家
団塊の世代は高度成長期に「金の卵」といわれ、
は、空き家から廃屋になって住むことは出来ないか
集団就職の夜行列車で地方から東京に集まり、東京
も知れぬ。まさか津波のときのように仮設住宅のプ
タワーが次第に大きくなるのを見ながら慣れぬ都会
レハブに住まわせることは出来ないだろう。地方の
生活に頑張った。あれから60年、老後を託そうと思っ
都市でも空き家問題が出ているので、自治体がリー
た子供たちは、みんな親のところから巣立ち、親と
ダーシップを発揮して、空き家の所有者と協議し、
離れて生活している。孫も時々は訪れてくれる。老
住めるように業者にリフォームしてもらい、安い家
人が何とか健康であれば問題はないが、人の生老病
賃で住んでもらう。2人暮らしの老人は、いずれ1
死は如何ともしがたい。記憶力は衰える、ロコモティ
人になる。一戸建ての家で1人の老人が炊事洗濯を
ブとやら膝や腰の運動機関が思うように動かない。
しても、ちょっと寝こんだりすればゴミ屋敷になり
横断歩道も青信号になるのを待って渡るのだが、途
かねない。それならば同じ境遇の老人が集まって暮
中で信号が変わったらと心配になる。それなら少し
らす施設で、ある程度の介護を受けながら、寝る部
先の歩道橋で渡ればよいのだろうが、あの階段を登
屋は別々でも、昼は中庭のベンチや集会室で、耳の
る仕事はかなりシンドイ、だが下りるほうがもっと
遠くなった同士がテレビの前で、大声でおしゃべり
大変である。もう働かない老人は都会のお荷物です。
をしながら生活することになるのか。
それなら老人は故郷の地方に返せばよいのか。彼
さて老人を地方に移したら彼らの住まいは空き家
らの故郷は今どうなのだろうか。人口減少で消滅自
になる、これをどうするか。自治体が買い上げてリ
治体が話題になっている、若者が出て行き老人のみ
フォームし、家主になって借り手を探すのはまず不
が残れば、早晩その部落は地域社会としての機能を
可能だろう。これを民間業者に委託し自治体が保証
失ってしまう。生活に必要なものを何でも取り扱っ
する形で若い子持ちの夫婦に貸し出す。新築では無
ていた昔の「よろずや」は都会ではコンビニになっ
いので建築業者は利益が出ず嫌がるかも知れぬが、
たが、
「よろずや」も自分が生活できるだけの売上げ
このくらい政治も努力しないと老人の地方移住は出
が確保できなければ、商売を諦めざるを得ない。人
来ないのではないか。
は自分の生活圏の中で生活に必要な品が得られなけ
12
参
考
資
料
・
山
形
県
大
百
科
辞
典
山
形
放
送
㈱
発
行
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
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官
後
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に
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任
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氷
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る
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自
然
を
守
る
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会
長
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形
県
自
然
環
境
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全
審
委
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大
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き
る
よ
う
に
な
た
著
書
に
は
山
岳
踏
破
の
記
録
が
多
く
の
樹
氷
を
広
く
紹
介
し
て
く
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た
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め
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行こう
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の
樹じ
氷ひ
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下か
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勝う
深しん
霧む
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松し
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染そ
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凜りん
凜りん
霊れい
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を
払はら
い
山
形
市
武
田
昌
孝
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
13
江戸時代の食生活
寒河江市 秋 葉 知
剣豪小説で著名な池波正太郎はかなりな食通であり、グルメであり、本物の食道楽でもあった。料理につ
いての著書も多く、当然ながら小説の主人公として出てくる剣士や旗本、商人、それを取り巻く連中との会食
で出て来る当時の料理の詳しいメニューは真実性に富み、素材や調理方法、だし、調味料、野菜など具体的に
細かく描出されている。その詳細は割愛するが、それを見ると殆ど現在の日本料理と違わず、その共通点に驚
くとともに、江戸時代経済的な中流から上流社会での食生活が現実味を帯びて偲ばれる。
江戸時代の経済的格差は露骨だ。大名、高禄をはむ旗本や、両替商、大商店主、更には非合法ながら経済力
を持つ暗黒街のボスであるやくざの親分や、露天商を束ねる香具師(やし)の元締めあたりが富裕層で羽振り
がよかった。ついで200石前後の武士階級、腕のいい職人あたりが中流と言う認識であった。彼らの食生活は
過不足なく健康な生活を送ったと推測される。残りの大半は30石そこそこの下級武士や、日雇い人足、捧手
振り、傘張り浪人などで、彼らは同じく長屋住まいであったが長屋住まいでの生活は苦しく、その食生活もま
ことに貧しいものであった。
00万といわれ、世界第一であった。諸藩の武士が集まり、民衆は職を求めて各地から流
当時江戸の人口は1
入した。
「職人の町」といわれた江戸では、何とか職をみつけ、貧乏ながら生活を営むことが出来た。大衆食
堂ともいえる「屋台」が立ち並び、一人暮らしの男性でも、小銭さえあれば酒を飲み、食することは可能で
あった。最もポピュラーな食べ物である「そば」「すし」「てんぷら」
「うなぎの蒲焼」などは、江戸時代の屋
台から始まっていて江戸食文化の典型でもある。一方、富裕層のための高級料亭も乱立し、豪商や高級武士
たちが、夜な夜な 酒池肉林の饗宴を繰り広げていた。従って、江戸時代の食生活を論ずるには少なくとも経
済的に異なる三階級を念頭におかないと話は進まない。現在われわれは最も格差の少ない社会に住んでいる
のだが、江戸時代とは歴然とした違いがあることを認識すべきであろう。
以下順不同ながら江戸時代の「食生活」を中心に、また、それにまとわりつく江戸社会の実生活や、その
裏・表について筆を進めたいと思う。
資料によれば、奈良時代男子の身長は約163c
m前後であったが、江戸時代となると男子155~157cm、女子
は143c
mくらいとかなり低くなっている。奈良時代は狩猟生活だったが、江戸時代になると農耕生活となり、
肉食はほとんどなじまない状態となった。だが、鴨とか鶏を鍋でつついて食べる習慣は存在した。しかし、現
代風な血の滴るような厚切りのビフテキを食する習慣は無かった。
余談になるが、幕府後代になると、将軍の大好物は鳥取産の牛肉の味噌漬けであったという。犬将軍綱吉が
聞けば怒髪天を衝く思いであったろう。
この動物性蛋白質の摂取が激減したことが、身長にどうかかわるのか不明だが、因みに五代将軍綱吉は、
24cm
あの有名な「生類憐れみの令」を出し、犬公方と評判が悪かった。様々な資料から察するに彼の身長は1
くらいしかなく、いわば小人同然で、異常なまでの自己嫌悪と劣等感に悩まされ続けていたと推測できる。だ
が、あのとんでもない「憐れみの令」との因果関係は不詳だ。
こ
びと
一般庶民といっても、貧乏な長屋住まいの住人たちの日常の食生活は真に質素で、米、味噌くらいあればよ
しとしたもので、一汁一菜が普通で、月に2~3度魚類がつけば上等であった。それは収入の少ない下級武士
でも同様であった。下級武士は生活を維持するために野菜づくりをしていて、それを漬物にし、「おかず」と
して野菜は貴重な存在でもあった。
14
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
一方、大名や豪商など裕福で富裕層といわれていたもの達は、白米を食べ、酒を飲み、贅沢な料理を胃袋に
注ぎこみ、美食と飽食を地で行った。だが、貧しいレベルの町民や下級武士たちは、米と野菜だけの生活で、
豆腐とたまに食べる魚(それも鰯の干物)くらいしか摂取する蛋白源はなかった。当然ながら栄養が偏り、当
時江戸の奇病として恐れられた脚気が流行した、勿論ビタミンB1の不足によるものだった。それで命を失っ
た将軍もいた。だが、田舎に帰って静養できた者は、玄米を食べたせいもあったのだろうか、田舎生活をする
とすぐに治ることもよく知られていた。
ついでながら江戸町民が一番恐れていた疾患がある。それは中風でも労咳でもなかった。
「腎虚」である。
いうなれば勃起不全、インポである。他人から彼は腎虚だと名指しされ、侮辱されることは男性としては決定
的なダメージでもあった。娯楽の殆どないあの頃の悲劇でもあったろう。
ぜ
げん
不作時の農民の窮乏は想像を絶するばかりで、ここに女衒の存在理由がでて来る。女衒と言うのは女の子
を買いとる商人のことで、全国の貧しい農家を訪ねて、将来できれば美人?となる少女を買い取るのが仕事で
あった。その値段は千差万別としか云いようがない。ある資料によれば1分銀2枚(1両の1/
2)というは
した金であったとか。
年端もいかない小娘と、娘盛りとでは、歴然たる差をつけていたのであろう。かくして娘が吉原に売られて
いくときでは50両の大金を払ったといわれるし、夫の窮地を救うために妻が吉原に売られるときには80両が
相場であったとも言われる。遊女としての値踏みの結果だろうが。その現場は言い値と買い値が交錯し、女衒
の腕次第であったとも云える。ともあれ、堂々と人身売買が行われていたことは確かなようだ。勿論、男児
も同様で、買い値はただ同然であったという。
10歳にもならない女児を連れて行くのだから、女児をなだめるために、騙すために使った常套句というか
殺し文句がある。
「白いおまんまが毎日おなか一杯食べられるようになるよ」と言う台詞だった。いかに食事
も取れない窮乏生活であったかが嫌でも想定できる。農家は口減らしのため、泣く泣くこれに応じた。
現在すし屋に行けば、所謂トロが目玉商品であるが、江戸時代ではトロは無用な存在だった。トロは油が
強く、腐れ易いのが一番の理由だったらしいが、大漁のときは、
トロは捨てられ、肥料になったようだ。貧乏人が魚屋に行くと、トロの塊を突き出し、これでも食いなと投げ
与えたという。
江戸時代の平均寿命は30~40歳くらいと異常に低い。だが、これは乳幼児の死亡率が極端に高かったこと
によるもので、結構長寿者は存在した。これを歴史上著名な方々の死亡年齢についてその一部を列記して見た。
葛飾北斎90歳、杉田玄白85歳、貝原益軒85歳、滝沢馬琴82歳、良寛74歳、伊能忠敬74歳、徳川光圀73歳、江
戸時代の将軍は15名だが、その享年の平均は51歳である。戦国武将では家康75歳、信長49歳、秀吉63歳……
となる。
養生訓で名高い貝原益軒は、とくに食欲と色欲を重視し、あれこれ食べてみたい欲を抑えよと、また、色欲
では房事過多を戒めていたが、所詮、裕福な階層への教訓であり提言であった。
飽食の時代と言う。それに伴う疾患も多い。江戸時代には殆ど見られなかった糖尿病、メタボ、痛風など
が目立つ。それでも平均寿命は世界第一級とか。だが、
「飽食はよくない」というのが世界の常識だ。ならば、
江戸時代中流の質素な食生活こそ手本になる食事ではないか。和風、洋風は問わない。要は「ほどほどに質
素な食生活」こそが実行されるべき大事なことではないか。長屋のような貧しい食生活は論外だが、江戸時
代中流の食生活は結構参考なるのではないか。その実行は心構えひとつであろう。周りには食欲をそそる誘惑
に満ち溢れているレシピの画像が一杯だが、栄養豊富、高カロリー食は各自検討の時期ではないだろうか。
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
15
「悪 夢 の 21世 紀」
上山市 渡 辺 好 博
ある雑誌が、上記「悪夢の21世紀」を特集にして
発行した敢。かつて1960年代や70年代には21世紀に
は文明はより進み、人間は労働や病苦から解放され、
平和な世界が実現しているだろうと語られていた。
しかし現実はどうだろうか、我々はますます忙しく
なり、エネルギーは未だに石油や原子力という古い
技術に依存し、その制御もままならない。各地で紛
争が頻発し戦争の危機は一向に去らない。
ニヒリズム、イスラム国、資本主義、感染症、ウェ
ブ、ネット、などが悪夢の標的になっている。先ず
そのおのおのについて要点を解説すると、
敢 ニヒリズムへ落ち込む世界
リーマンショックとギリシャ財政危機に続く欧州
連合全体の不安定化。そして、これを根本的に立て
直す有効な手段がなかなか見つかっていない。これ
がニヒリズムの根底に存在している。
柑 イスラム国
イスラム国という反文明集団とそれにつながるテ
ロ集団。この集団が、西洋型の統一国民国家に対し
テロを実行した。これに資本主義経済が攪乱されて
いる。
桓 資 本 主 義
資本主義は先進国の繁栄のために後進国(周辺)
を消費して成立するシステムであった。周辺国が消
える時、資本主義も消失する危険がある。今尚近代
資本主義にしがみつく成長至上主義者が日本を沈没
させかねないのである。
棺 感 染 症
2014年を中心に世界的にエボラ感染症が流行し
た。幸い日本での感染は見られなかったが、幾つか
の問題点を残した。その一つは、抗菌薬が効かなく
なって来ていることがあった。次は予防接種副作用
問題である。麻疹・風疹・ムンプスの3種類の病原
体に対する混合ワクチンが無菌性髄膜炎という重症
な副作用を発生させたためその使用が日本で使用中
断になってしまった。予防接種で守りたい人ほど予
防接種が効かないのである。
またこのほかにも21世紀になっても、肺炎と下痢
症(主に発展途上国)が100万人以上の人を死亡させ
ているのである。
款 ウェブとネット
世界中の文章がすべてウィキペディアのコピペに
なった時、書く行為に何の意味があるのかという疑
問が出てくる。「使わない機能は退化する」ならば、
文字を持たない社会へと逆行する危険をはらんでい
ると思われる。
私は上のウェブとネットの2つをまだ余り知らな
いが、ただ若い人特に子供がとりつかれて弊害が聞
かされている。危険極まりない。
しかし上記以外にも、身の周り日本の現状を見て
も私はもっと厳しくしなければならないと思ってい
る。それは、
敢 日本経済の赤字
天文学的数字で、ますます年毎に増加している。
最後にはどうなるのだろうかという不安。ギリシャ
が破綻しそうになってドイツなどに助けられた。日
本はどうなのか。ギリシャのようになるのか、なら
ないのか経済学者に教えてもらいたい。
柑 日本の少子化、人口減少
今のままでは、日本も危ない。子育てに安心でき
る国にしなければならない。徴兵制度も危険。
桓 日本の放射能汚染
ゴミ処理問題が解決されないまま、原発が再開さ
れ原発ゴミが増えつづけ一体日本の放射能汚染はこ
のさきどうなるのだろうか。政府も電力会社も考え
ていないとは絶望的な日本の環境汚染。これさえも
手をつけられないとは。最低の政治家は、さっさと
変わってもらいたい。
棺 地 方 消 滅
日本創生会議が、
全国の1,
700の地方自治体のうち、
約半数に当たる896の市町村が消滅する可能性があ
ると指摘している柑。これに対する無策に政治家も情
けない。
これらを考えていくとニヒリズムに陥らざるを得
ない思いに駆られる。
政治家に訴えたい。専門家は一般人にも分るよう
に教えていただきたい。
兎に角、人類はこれらの悪夢を払いのける叡智を
持っているであろうか?政治家はもっとよく世の中
を見て欲しい。
参考文献
敢 新潮45 新潮社2014年12月号
柑 ひと目でわかる地方消滅 別冊宝島2299号 宝島社 2015
16
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
米沢市医師会だより「好生」
(平成26年6月1日 第60号)から
私のワイン歴
大道寺医院 大道寺 浩 一
最近、興味深いワインを飲んだ。日本薬局方ブ
赤ブドウであるという大雑把な記載であった。具
ドウ酒である。その他の滋養強壮薬に属する薬剤
体的なブドウの品種を知りたくて製造販売元の中
の遮光瓶に詰めら
で、アルコール度12%、500ml
北薬品に電話を掛けてみた。日本のブドウを寄せ
れている。問屋からの仕入れ値は900円程度。ネッ
集めて製造しているのかと思いきや、なんとチリ
「食
トでは1,
800円程で売られている。効能効果は、
からの輸入ワインであった。ブドウの品種はわか
欲増進、強壮、興奮、下痢、不眠症、無塩食事療
らないとのこと。なるほど、添付文書をよくみる
)又は
法」、用法用量は、
「成人一回一食匙(15ml
と、製造日ではなく詰め替え日とあり、使用期限
)を経口投与」である。グラスに注
一酒杯(60ml
は詰め替え日より3年と記載してあった。若干の
ぐと、濃いガーネット色で仄かにキャラメルの香
酸化はあるようだが、チリワインならそこそこ美
りが感じられる。酸味は程々であっさりとして飲
味しいはずだと納得した。
み易い味であった。本品は、Vi
t
i
sveni
f
er
aLi
nne
私がワインを好んで飲むようになったのは、
(Vi
t
aceae)または、その他の品変種の果実を発酵
2008年12月、米沢ワイン界の重鎮、佐野隆一先生
して得た果実酒とある。つまり、原料のブドウは
のお誘いを受け、仙台のあるフランス料理店で開
ヨーロッパ原産のヴィティス・ヴェニフェラ系の
催されたワインの会に参加したことが契機となっ
ている。参加者は10数名。当時は全く理解してい
なかったが、ブルゴーニュの錚々たる作り手によ
るワインで、10種類、計10本からのサーヴであっ
た。ブドウの品種はピノノワールで、それまでに
経験したことのない香り(アロマとブーケ)と美
味しさに深く感動を受けたことを鮮明に記憶して
いる。
2009年、米沢市医師会のメンバーを中心に定期
開催されている「ワインをたのしむ会」に参加さ
せていただくこととなった。初参加となったのは、
田中雄二先生が幹事を務められた、第14回の会で
あった。会場は上郷の「喜右衛門」
、参加者は14名
を14
であった。各自持ち寄りのワイン1本750ml
人で飲むため、せいぜい50ml
の配分になるが、美
味しい料理をいただきながら14種の厳選されたワ
インが楽しめる至福のひと時であった。
ワイン通の先生方に楽しんでいただくワインを
セレクトするには、当然、ワインについての知識
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
17
と実践が必要となる。この頃から私のワインの購
月6.
で、一日あたり160ml
程度とな
5本、4,
875ml
入、収集が始まった。記念すべき購入第一本目は、
り、百薬の長となりうる健康的な酒量といえる。
「第14回ワインをたのしむ会」に持参した、生産年
とはいえ、各種ワイン会や、医師会研修会、勉
2006年、シャトーラグランジュの白ワインであっ
た。同社の歴史は17世紀に遡るが、1983年、サン
強会、講演会後の懇親会で、注がれるままに飲ん
トリーが買収したフランスのシャトーである。伊
と、この稿を書く機会を与えられてあらためて冷
勢丹新宿店の地下ワイン売り場で、ワインアドバ
静に分析することができた。顧みれば、会の中途
イザーに相談し選んだもので、5,
000円であった。
で記憶を失うことが時折見られるようになった。
自分が購入したワインは、必ず走り書き程度に
レスベラトロールの効果を期待するどころの話で
レポート用紙に記録することにしている。この記
はない。5年そこそこのワイン歴ではあるが、そ
録によると、2009年12月から2014年4月まで購入
れ以前に比較し、はるかに酒量が増えているのは
したワインの本数は516本。1か月につき、9本な
明らかである。今後も長きにわたりワイン愛好家
いし10本購入した計算となる。ワインセラーには
でいられるよう、記憶を失わない程度に嗜まねば
170本ほどが眠っているので、自分で消費した量は
と肝に銘じる次第である。
でいるワインの総量を加えると結構な量になるな
18
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
山形県医師会会員における喫煙意識調査
山形県医師会禁煙推進委員会
Ⅰ はじめに
そう思わない」
「そう思わない」と回答した
山形県では、受動喫煙に関する正しい知識を広
方が40.
0%であった(図4)。
め、受動喫煙の健康影響から県民の健康を守るこ
4.「受動喫煙防止条例支持しますか?」の質問
とを目的に、
「受動喫煙防止県民運動」を展開、
に「そう思う」
「ややそう思う」と回答した
2015年2月『やまがた受動喫煙防止宣言』が施行
方が90.
3%(喫煙者のみでは60%)、「あま
された。これらの取り組みにより、受動喫煙の健
りそう思わない」
「そう思わない」と回答し
康への影響について県民の意識も高まってきてい
た方は4.
7%(喫煙者のみでは35%)であっ
ることや、
「やまがた受動喫煙防止宣言」において
た(図5)
。
医療機関では敷地内禁煙 の実施率を100%とする
5.
「禁煙外来の開設について」の質問では、
「す
こと等が具体的目標として掲げられることから、
でにしている」が33.
1%(喫煙者のみでは
山形県医師会(以下「県医師会」という。)では会
25%)、「し た い」「し て も い い」が14.
6%
員の喫煙に関する意識調査を実施することとした。
(喫煙者のみでは0%)
「あまりしたくない」
「しない」が36.
2%(喫煙者のみでは65%)で
Ⅱ 方法
あった(図6)
。
平成27年2月23日から同年3月31日まで、県医
師会に所属する全会員あてに依頼文と調査内容
(4つの質問と属性)を記載したはがきを郵送し、
そのはがきに回答の上、返送を依頼した。
Ⅳ 考察
WHO(世界保健機関)は「喫煙は疾病原因の中
で予防可能な最大単一の原因」とし、2003年にタ
バコ規制枠組み条約(Fr
amewor
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Ⅲ 結果
1.会 員 数1,
721名(2月18日 現 在)の う ち、
602名より回答を得、回答率は35.
0%であっ
た。回答者の属性は、平均年齢59.
9歳(男
性60.
9歳、女性56.
3歳)、性別は男性86.
2%、
女性12.
5%、診療科は内科40%、外科9.
8%、
整形外科8.
3%と続き、所属は診療所59.
3%、
病院31.
7%であった(表1、図1、2)。
2.県医師会会員において、
喫煙者3.
2%、元喫
煙者54.
2%、非喫煙者42.
4%であった(図3)。
「できれば禁煙したいと
3.喫煙者20名のうち、
:FCTC)を採択、世界は禁煙推
TobaccoCont
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進に向かっている。日本は2003年5月に健康増進
法を施行、2004年19番目にFCTCを批准した。さ
らに、2012年のがん対策推進基本計画や健康日本
21(第二次)においては、2020年までに、喫煙率
は成人12%、未成年者0%、受動喫煙率は行政機
関及び医療機関0%、職場「全面禁煙」又は「喫
煙室を設けそれ以外を禁煙」、家庭3%、飲食店
15%と具体的な数値目標を掲げ、本年6月1日か
ら施行された改訂労働安全衛生法第68条の2にお
いては「受動喫煙を防止するため、事業者及び事
思いますか」の質問に、「そう思う」「やや
業場の実情に応じ、適切な措置を講ずることを努
「あまり
そう思う」と回答した方が55.
0%、
力義務とする」とし、世界に後れを取りながらも
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
19
少しずつ進んでいる。
ての喫煙率3.
2%は大幅に減少したといえるであ
一方、県医師会においては、多くの他都道府県
ろう。又、日本医師会による2012年の喫煙率は男
に先駆けて2003年1月に山形県医師会禁煙推進
性医師12.
5% 女性医師2.
9%(7,
403名に送付、反
委員会を立ち上げ同年3月に「禁煙推進に関する
応率 80.
4%)であり、これに比しても県医師会会
山形県医師会宣言」を出し(表2)、さらに同年、
員の喫煙率は低いことが推定される 2)。
山形県歯科医師会・山形県薬剤師会・山形県看護
元喫煙者54.
2%は、回答が得られた少なくとも
協会に働きかけ山形県四師会禁煙推進委員会を立
ベントやホームページ・新聞広告での禁煙啓発、
362名の県医師会員が禁煙したことを示している。
さらに喫煙者の55%即ち半数以上が禁煙したいと
思い、そう思わないは40%であった。多忙を極め
禁煙指導者講習会など様々な禁煙推進活動を行っ
る毎日で禁煙に中々踏み切れないのではと推察す
てきた。中でも、前述したように2010年に県医師
るが、禁煙してほしいという周囲の期待もあると
会が吉村美栄子知事との懇談会の中で受動喫煙防
考えられ、禁煙環境も整ってきており、医師自身
止条例の提案をしたことは特記すべきことである。
も禁煙治療を受けることにより、より楽により確
2012年2月、知事は山形県健康増進計画の改定に
実に禁煙でき、ストレスが減り時間もできる可能
際し、受動喫煙防止対策として条例を視野に入れ
性が大きい。WHOは1999年に医師は喫煙すべきで
た検討を開始、以後、全国が注目する取り組みと
ないと提唱、日本医師会は2003年に「禁煙日医宣
なった。2013年7月、受動喫煙防止対策検討委員
言」をした。
「喫煙者の2分の1は早死にする」と
会が設置され、大内清則県医師会理事も委員を委
いうデータは英国医師を対象にした研究結果から
嘱され、県民の健康と命を守るためには受動喫煙
得られたものである 3)。患者の健康と命を守る医
防止条例が必要との意見を述べた 1)。2014年2月
師自身、自分の健康に留意して健康で医療に従事す
に検討委員会は、受動喫煙防止のためには社会的
ることは県医療において大きな貢献と考えられる。
枠組み制定の必要性があるという報告書を出した。
受動喫煙防止条例を91.
3%が支持し、支持しな
検討委員会では実効性のある社会的枠組みの在り
いのは4.
7%であった。喫煙者を含め当会会員の受
方として条例が必要であるという意見が多かった
動喫煙に対する認識は高いと考えられた。これは、
が、条例阻止の意見や働きかけがあり、政治的判
医師として健康や命を守るという使命感がベース
断で、条例ではなく、全国初の「受動喫煙防止宣
にあること、喫煙や受動喫煙の害についての正し
言」が2015年2月17日に策定されたことは、皆様
い知識があること、県医師会が毎年禁煙指導者研
ご承知のとおりである。このような流れの中、今
修会を行い県医師会学術雑誌として配布している
回のアンケートは行われた。
こと、受動喫煙防止条例の検討により関連団体や
今回の調査は県医師会に所属する全会員への全
マスコミからも情報を得る機会が多かったことな
数調査で回答率は35%、喫煙者の回答率が低い可
どが寄与していると考えられた。
能性があり一概には比較できないものの、県医師
「禁煙外来の開設について」の質問では、
「すで
会会員の喫煙率3.
2%は、2013年11月実施の国民
に し て い る」が33.
1%(喫 煙 者 の み で は25%)、
ち上げ2004年には合同で会員の喫煙調査をし、イ
栄養健康調査による厚生労働省データ、一般成人
「したい」「してもいい」が14.
6%(喫煙者のみで
の喫煙率19.
3%(男性32.
2%、女性8.
2%)のほぼ
は0%)「あまりしたくない」「しない」が36.
2%
1/6 と低かった。1997年度の県医師会調査では、
(喫煙者のみでは65%)であった。結果4と5を合
喫煙率(男性医師のみ)は病院勤務医師32.
8%、
わせて考えると、喫煙している医師は非喫煙医師
診療所勤務医師36.
1%、2003年度の調査では、喫
に比較し、禁煙外来開設や受動喫煙防止条例策定
煙率(男女医師)は病院勤務医師21.
4%、診療所
に消極的であることが窺えた。一方、禁煙外来を
勤務医師13.
5%であり、対象や回収率の差異など
「したい」「してもいい」とした会員は88名であり、
から直接比較はできないものの、今回の病院勤務
相当数の医師が禁煙外来に前向きの姿勢であり、
医師・診療所勤務医師等合わせてかつ男女合わせ
かかりつけ医あるいは近所の医師に保険で禁煙治
20
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
療を受けられることは患者や近隣住民にとって福
このように生活習慣病予防対策や医療費適正化対
音である。これらの医師にどのようなことがあれ
策として、都道府県におけるたばこ対策推進は重
ば実際に禁煙外来を開設できるか、情報を集め働
要であると考えられ、山形県医療費適正化計画に
きかけができればと考える。
おいても、平成29年における成人の喫煙率を全国
禁煙治療の保険施設の医科医療施設数に占める
値以下かつ20歳代及び30歳代の喫煙率を全国値
割合(2015年5月22日現在)の都道府県ランキン
以下にするという目標の設定及び取組が記載され
グにおいて山形県は17.
1%(病院41.
2%、診療所
た10)。具体的な禁煙対策として教育・啓発施策や
15.
3%)で全国第3位であった。これは県内医師
健診等の機会を活用した支援が有効であることか
の禁煙推進への意識が高く、山形県民が保険で禁
ら、山形県においても受動喫煙防止対策、禁煙希
煙 治 療 を 受 け や す い こ と を 示 し て い る。一 方、
望者に対する禁煙支援、たばこの健康影響や禁煙
2014年に行われたインターネット調査「日本全国
治療についての普及啓発が明記され、県医師会の
の“ニコチン依存度チェック”
」によると山形県の
禁煙推進に果たす役割はますます大きくなってい
喫煙者(男女各100人)のうち62人31%がこの1年
くことが推定される。臨床、健診、産業保健、学
に禁煙を試みたが、自力で禁煙を試みた方が多く
校保健、地域医療等様々な分野にかかわる県医師
(43人69.
4%)、もったいない結果になっている 。
4)
会会員の禁煙推進における活躍が期待される。
保険で治療を受けられること、禁煙外来では、よ
り楽により確実に少ない費用で禁煙できることを
参考文献
啓発していくことが必要であると考える。そのた
1)山形県受動喫煙防止対策検討委員会
めには日常の外来診療や健診の現場で短時間に実
記事も多く、禁煙関連の学術集会に禁煙推進委員
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(2015年7月7日アクセス)
2)第4回
(2012年)
日本医師会員喫煙意識調査報告.
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会委員や医師会事務局が参加しており、広島県が
4)ファイザー株式会社「日本全国の“ニコチン依存
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施できる「5A アプローチ」
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ange)を活用することも一つの方法で
ある 5)(表3)。ちなみに禁煙治療の保険施設の医
科医療施設数に占める割合第1位は徳島県、第2
位は広島県である。広島県においては、広島県医
師会は1980年に禁煙推進委員会を設置以来、禁煙
推進活動が活発で県医師会報の喫煙問題に関する
ん対策推進条例において受動喫煙対策を盛り込ん
6)
だことは特記すべきことである 。なお、県医師
会の禁煙推進活動も他都道府県から高く評価され
ている。
THELANCET日本特集号(2011年9月)日本:
『国民皆保険達成から50年なぜ日本国民は健康な
のか』では図7に示したように、2007年の我が国
における危険因子に関連する非感染症疾病と外因
による死亡数トップは他を大きく引き離して喫煙
である 7)8)。これを受け、健康日本21(第2次)、
がん対策推進基本計画において、たばこ対策につ
いて国の目標値が設定され、都道府県健康増進計
また、喫
画は、健康日本21を勘案して作成された。
煙による経済損失は約4兆円と見込まれている 9)。
度チェック”2014」
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6)広島県医師会禁煙推進委員会30年間の活動報告
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(2015年7月7日アクセス)
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(9796):
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山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
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9)医療経済研究機構:平成20年度自主研究事業報告
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(2015年7月7日アクセス)
10)第2期山形県医療費適正化計画
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(2015年7月7日アクセス)
2.
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書「禁煙政策のありかたに関する研究~喫煙によ
(文責:川合厚子)
るコスト推計~」2010.
表1 対象者の年齢、性別
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回答者の所属
300
未回答 2.7%
その他 6.3%
250
200
150
100
病 院 31.7%
診療所 59.3%
50
0
図2
図1
質問1.先生はタバコを吸いますか?
未回答 0.2%
毎日吸う
2.6%
時々吸う 0.6%
質問2.毎日吸う、時々吸う先生にお聞きします。
できれば禁煙したいと思いますか?
n=20問1で1.2と回答した方のみ
未回答
5%
これまで1本も
すったことがない
42.4%
以前吸っていたが
1年以上吸っていない
54.2%
図3
21
そう思う
30%
そう思わない
25%
あまり
そう思わない
15%
ややそう思う
25%
図4
22
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
質問3.受動喫煙防止条例を支持しますか?
あまりそう思わない
2.5%
わからない
3%
質問4.禁煙外来の開設について、開設を
そう思わない
未回答
2.2%
1.0%
250
200
人
ややそう思う
8.6%
199
184
150
100
50
5
61
57
31
0
34
2
0
0
そう思う
82.7%
回答者全数
図5
表2
図6
喫煙者
36
1
12
0
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
表3
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山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
25
県医師会だより
第
5 回 常 任 理 事 会
日 時、平成27年8月12日㈬ 午後3時30分~
会 場、県医師会館役員室 出席者
会 長 德永 正靱
副 会 長 中目 千之、清治 邦夫、中條 明夫
常任理事 大内 清則、齋藤 忠明、島貫 隆夫
深尾 彰、吉岡 信弥、間中 英夫
事 務 局 松本事務局長他事務局員
〔Ⅰ〕報告事項
1.会員訃報こん の
たく
会員氏名 今野 拓 先生 48歳
【鶴岡地区医師会】
死亡年月日 7月19日掌
通 夜 7月25日松
会 場 セレモニーホール鶴岡
喪 主 今野佳代子 様
中目副会長参列
中目副会長より、今野先生が急逝され通夜に参
列してきた旨報告があり、ご冥福をお祈りした。
てらしま
せいすけ
会員氏名 寺嶋 清助 先生 84歳
【長井市西置賜郡医師会】
死亡年月日 7月30日昭
告 別 式 8月1日松
会 場 博英社ホール あやめ
喪 主 菊谷真理子 様
德永会長より、寺嶋先生が逝去され、長井市西
置賜郡医師会にお願いし弔意を表した旨報告があ
り、ご冥福をお祈りした。
2.都道府県医師会情報システム担当理事連絡協
議会
7月23日昭 日本医師会館
島貫常任理事出席
島貫常任理事より、5年ぶりの連絡協議会で、
敢医療介護連携時代と日本医師会のIT戦略、柑
医療IT委員会の検討経過報告、桓ORCAプロ
ジェクトの現状と今後の事業体制、棺医療分野等
ID導入に関する検討委員会中間とりまとめ、款
医師資格証の現状と今後の予定について説明が
あった旨報告。
3.糖尿病対策推進会議
7月23日昭 県医師会館
德永会長ほか役員出席
間中常任理事より報告。
(詳細については本誌前
月号に掲載済み。)
4.マンモグラフィ読影講習会
7月25日松・26日掌
山大医学部附属病院
清治副会長出席
清治副会長より、山形県内の医師を始め全国各
地から48名の受講者があり、読影講習、試験を行っ
た旨報告。
5.第11回男女共同参画フォーラム
7月25日松 ホテルクレメント徳島
島貫・吉岡常任理事、神村理事出席
島貫常任理事より、小室淑恵氏による基調講演
「あなたが輝く働き方~秘訣はワーク・ライフバラ
ンス~」が行われ、続いて、
「共同から協働へ~多
様性を生かしたワークシェアリング~」をテーマ
にシンポジウムが行われた旨報告。
6.H.
Pyl
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i感染を考慮した胃X線読影診断研修会
7月25日松
東根市さくらんぼタントクルセンター
清治副会長出席
清治副会長より、北村山地区・新庄市最上郡医
師会の検診委員を対象とした研修会で、医師14名、
技師2名の参加者があった旨報告。
26
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
7.保険医療機関の指導等について
7月28日昇 病院
中目副会長より報告。
8.南海トラフ大震災を想定した衛星利用実証実
験(防災訓練)
7月29日昌 県医師会館(TV会議)
大内常任理事出席
大内常任理事より、テレビ会議を利用して参加
したが、日本医師会は都道府県医師会ごと(ブロッ
クごと)に担当地域を割り振り、JMATの派遣
を要請することであった旨報告。
9.禁煙推進委員会
8月5日昌 県医師会館
德永会長ほか役員出席
10.病院委員会
8月7日晶 日本医師会館
島貫常任理事出席
島貫常任理事より、医療機能別病床数の推移に
ついての日本医師会の見解、6月15日の内閣官房
専門調査会で報告された必要病床数の試算値、各
地域の地域医療構想策定部会等について資料によ
り説明があり、地域医療構想に関する各地域の取
り組み、回復期、慢性期・在宅医療等について協
議した旨報告。
11.会議・行事等
敢 第99回置賜医会
7月25日松 伝国の杜
歓 第1回救急電話相談事業検討会議及び「み
んなで救急医療を考えるネットワーク事業」
打合せ会
7月28日昇 山形市医師会館
大内常任理事出席報告。
汗 山形県ジェネリック医薬品安心使用促進協
議会
7月29日昌 あこや会館
中條副会長出席報告。
漢 第2回死因究明等推進に関する意見交換会
7月30日昭 山形市民会館
清治副会長、根本監事出席報告。
澗 第7回山形県傷病者搬送・受入実施基準協
議会
7月31日晶 自治会館
大内常任理事出席報告。
潅 第1回地域医療構想 庄内地域検討部会
8月5日昌 県立こころの医療センター
中目副会長出席報告。
環 南陽市東置賜郡医師会納涼会
8月7日晶 いきかえりの宿 瀧波
中條副会長出席報告。
甘 第1回地域医療構想 最上地域検討部会
8月10日捷 新庄市民文化会館
清治副会長出席報告。
〔Ⅱ〕通知事項
德永会長出席報告。
柑 東北医科薬科大学医学部 第7回教育運営
協議会
7月27日捷 江陽グランドホテル
德永会長出席報告。
桓 第1回地域医療構想 置賜地域検討部会
7月27日捷 置賜保健所
齋藤常任理事出席報告。
棺 第2回山形県公立大学法人評価委員会
7月28日昇 県庁
中條副会長出席報告。
款 山形産業保健総合支援センター第1回運営
協議会
7月28日昇 山形グランドホテル
德永会長、齋藤常任理事出席報告。
1.平成27年度 第2回都道府県医師会長協議会
の開催について
9月15日昇 日本医師会館
中目副会長より、日本医師会長から、標記開催
案内がある旨説明があり、德永会長出席すること
と決定。
2.
「平成27年有床診療所の現状調査」へのご協力
のお願い
中目副会長より、日本医師会長から、標記協力
依頼がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛
通知することと決定。
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
27
3.日本製薬工業協会「企業活動と医療機関等の
関係の透明性ガイドライン」
「A.研究費開発費
等」の詳細公開について
9.平成27年度医療介護提供体制改革推進交付金
(地域医療介護総合確保基金)
(医療分)の内示
について
中目副会長より、日本医師会長から、標記通知
があるが、総額公開からの2016会計年度新規契約
の支払分から、医師名等を詳細に公開するとの通
知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通
知することと決定。(本会ホームページ・会員メ
ニュー「新着情報」に掲載。)
中目副会長より、日本医師会副会長から、第1
回内示では地域医療介護総合確保基金(医療分)
の3事業のうち「地域医療構想の達成に向けた医
療機関の施設又は設備の整備に関する事業」に優
先配分されるとの通知がある旨説明があり、了知
することと決定。
4.医療事故調査等支援団体の申し出状況につ
いて
10.やまがた健康フェア2015第2回実行委員会の
中目副会長より、日本医師会常任理事から、山
形県では6つの団体から支援団体として申し出が
あるとの通知がある旨説明があり、了知すること
と決定。
5.第4回全国地方独立行政法人病院協議会総会
開催について
11月6日晶
ホテルリッチ&ガーデン酒田
中目副会長より、県・酒田市病院機構理事長から、
標記開催案内がある旨説明があり、德永会長出席
することと決定。
開催について
8月28日晶 県庁
中目副会長より、実行委員会委員長から、標記
開催案内がある旨説明があり、事務局職員出席す
ることと決定。
11.平成27年度地域医療介護総合確保基金(医療
分)の今後の執行について
中目副会長より、日本医師会副会長から、標記
通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛
通知することと決定。
12.平成27年度地域医療介護総合確保基金(医療
分)の第1回内示分に関する調査について
6.水銀血圧計等の回収促進に向けた協力につ
いて
中目副会長より、日本医師会長から、医療機関
等に退蔵されている水銀血圧計等の集中的な回収
について通知がある旨説明があり、各郡市地区医
師会長宛通知することと決定。
(本会ホームペー
ジ・会員メニュー「新着情報」に掲載。)
中目副会長より、日本医師会副会長から、第1
回内示後の県からの提示額、今後の対応・方向な
ど実情について照会がある旨説明があり、回答は
中目副会長に一任することと決定。
13.第42回山形県公衆衛生学会第1回運営委員会
の開催について
8月28日晶 村山保健所
7.医療事故調査等支援団体に係る告示について
中目副会長より、日本医師会常任理事から、標
記通知がある旨説明があり、了知することと決定。
清治副会長より、学会長から、標記開催案内が
ある旨説明があり、德永会長出席することと決定。
「がん登録等の推進に関する法律」における診
14.
8.東北地方社会保険医療協議会の開催について
9月7日捷 東北厚生局
中條副会長より、東北地方社会保険医療協議会
会長から、標記開催案内がある旨説明があり、中
條副会長出席することと決定。
療所の指定について
清治副会長より、日本医師会常任理事から、診
療所の指定に係る事務の取扱いについて通知があ
る旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知する
ことと決定。
28
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
15.日本感染症学会 蚊媒介感染症専門医療機関
ネットワークについて
清治副会長より、日本医師会感染症危機管理対
策室長から、標記通知がある旨説明があり、各郡
市地区医師会長宛通知することと決定。
(本会ホー
ムページ・会員メニュー「新着情報」に掲載。)
16.健康増進事業実施要領の一部改正について
清治副会長より、日本医師会常任理事から、標
記通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長
宛通知することと決定。(本会ホームページ・会員
メニュー「新着情報」に掲載。)
17.肝炎治療特別促進事業におけるレベトールカ
プセルの取扱いについて
3.酒田市長故本間正巳氏酒田市・本間家合同葬
儀告別式のご案内
8月22日松 酒田市民会館
中目副会長より、酒田市・本間家から、標記案
内がある旨説明があり、欠席することとし、生花、
弔電を打電することと決定。
4.第67回日本消化器病学会東北支部市民公開講
座開催に伴うご後援のお願い
10月3日松 南陽市防災センター
清治副会長より、事務局から、標記後援依頼が
ある旨説明があり、後援了承。
5.山形県臨床内科医会学術講演会への後援のお
願いについて
9月18日晶 ホテルメトロポリタン山形
清治副会長より、日本医師会常任理事から、標
記通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長
宛通知することと決定。(本会ホームページ・会員
メニュー「新着情報」に掲載。)
深尾常任理事より、県臨床内科医会会長から、
標記後援依頼がある旨説明があり、後援了承。
18.公正競争規約の完全遵守に関するご理解とご
6.
「第8回やまがた呼吸療法セミナー」後援のお
願い
10月18日掌 山形ビッグウイング
協力のお願い
清治副会長より、衛生検査所業公正取引協議会
会長から、標記依頼がある旨説明があり、各郡市
地区医師会長宛通知することと決定。
「救急の日」及び「救急医療週間」の実施につ
19.
いて
救急の日 9月9日昌
救急医療週間 9月6日掌~12日松
大内常任理事より、日本医師会長から、標記通
知がある旨説明があり、了知することと決定。
〔Ⅲ〕協議事項
深尾常任理事より、県臨床工学技士会会長から、
標記後援依頼がある旨説明があり、後援了承。
7.第12回「医用原子力技術研究振興財団講演会」
後援方のお願い
11月29日掌 山形ビッグウイング
深尾常任理事より、医用原子力技術研究振興財
団理事長から、標記後援依頼がある旨説明があり、
後援了承。
8.リハビリテーション講習会のご後援について
10月11日掌 山形市保健センター
1.
「都道府県医師会における組織強化に向けた取
り組み状況調査」への協力について
深尾常任理事より、実行委員長から、標記後援
依頼がある旨説明があり、後援了承。
中目副会長より、日本医師会常任理事から、標
記調査依頼がある旨説明があり、回答は中目副会
長に一任することと決定。
9.循環器検診委員会委員の推薦について
委嘱 二藤部 丈司
2.第17回山形県歯科保健大会の開催について
11月15日掌 山形ビッグウイング
清治副会長より、山形市医師会長から、標記通
知がある旨説明があり、委嘱することと決定。
10.消化器検診委員会委員の推薦について
中目副会長より、県歯科医師会会長から、標記
後援依頼及び開催案内がある旨説明があり、後援
を了承し、德永会長出席することと決定。
委嘱 吉澤 和哉
清治副会長より、山形大学医師会長から、標記
通知がある旨説明があり、委嘱することと決定。
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
11.適正受診の周知啓発用動画の制作に係る業者
選定審査委員会委員の推薦について
大内常任理事より、県健康福祉部長から、標記
推薦依頼がある旨説明があり、大内常任理事を推
薦することと決定。
追 加 要 項
〔Ⅱ〕通知事項
1.水銀血圧計・水銀体温計に関するアンケート
調査実施のご連絡
中目副会長より、日本医師会長から、標記通知
がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知
することと決定。
2.医療対話推進者養成セミナー「基礎編」の開
催について
平成28年2月20日松・21日掌
宮城県医師会館
中目副会長より、東北医師会連合会会長から、
標記開催案内がある旨説明があり、各郡市地区医
師会長宛通知することと決定。
(本会ホームペー
ジ・会員メニュー「新着情報」に掲載。)
3.病院の勤務環境に関するアンケート調査につ
いて
間中常任理事より、日本医師会常任理事から、
厚生労働省が行う標記アンケート調査への協力依
頼がある旨説明があり、了知することと決定。
(本
会ホームページ・会員メニュー「新着情報」に
掲載。)
4.平 成27年 度 介 護 報 酬 改 定 に 関 す る Q & A
4)
(平成27年7月31日)および通知等の正
(v
ol
.
誤(追加)の送付について
中目副会長より、日本医師会常任理事から、標
記通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長
宛通知することと決定。(本会ホームページ・会員
メニュー「新着情報」に掲載。
)
5.都道府県及び市区町村による「まち・ひと・
しごと創生総合戦略」について
中目副会長より、日本医師会常任理事から、地
方版総合戦略において行政との協議等の対応依頼
がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知
す る こ と と 決 定。(本 会 ホ ー ム ペ ー ジ・会 員 メ
ニュー「新着情報」に掲載。)
29
6.国立感染症研究所村山庁舎内施設の感染症法
に基づく大臣指定について
清治副会長より、日本医師会感染症危機管理対
策室長から、特定一種病原体等所持施設として指
定されたとの通知がある旨説明があり、了知する
ことと決定。(本会ホームページ・会員メニュー
「新着情報」に掲載。)
7.平成27年度山形県・上山市合同総合防災訓練
について
9月6日掌 上山市立南小学校グランド
大内常任理事より、県知事から、開催案内があ
る旨説明があり、上山市医師会の関根先生に出席
要請することと決定。
8.平成27年度「防災週間」及び「津波防災の日」
について
防災週間 8月30日掌~9月5日松
津波防災の日 11月5日昭
大内常任理事より、日本医師会長から、標記通
知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通
知することと決定。(本会ホームページ・会員メ
ニュー「新着情報」に掲載。)
9.平成27年度救急医療・救急業務関係者知事表
彰について
大内常任理事より、県健康福祉部長から、本会
から推せんの大沼 央先生、松下鈆三郎先生、芦
川紘一先生、長岡迪生先生、清治邦夫先生、門馬
孝先生、折居和夫先生、加藤浩司先生の8名の受
賞について通知がある旨説明があり、了知するこ
とと決定。
〔Ⅲ〕協議事項
1. 平成27年度山形県自殺対策推進会議の開催に
ついて
9月2日昌 県庁
中目副会長より、県地域福祉推進課長から、標
記開催案内がある旨説明があり、事務局職員が出
席することと決定。
2. やまがた健康塾について
島貫常任理事より、標記について説明があり、
名称は「やまがた健康塾」とし、できる範囲で開
催することと決定。
30
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
3.本会消化器検診中央委員会委員の委嘱につ
いて
委嘱 吉澤 和哉
清治副会長より、標記委員について説明があり、
委嘱することと決定。
4.全国医師国民健康保険組合連合会祝賀会の開
催について
9月16日昌 日本医師会館
中目副会長より、全国医師国民健康保険組合連
合会会長から、標記開催案内がある旨説明があり、
欠席することと決定。
5.その他
敢 知事との懇談会について
9月8日昇 ホテルメトロポリタン山形
中目副会長より、本会からの提出議題を1題取
り下げること、また、当日加藤理事が欠席となる
ため、中條副会長から説明する旨説明があり、
了承。
〔Ⅳ〕医師連盟関係 敢 「明日の医療を語る会」のご案内
9月15日昇 東京プリンスホテル
中目委員長より、羽生田俊参議院議員から、標
記開催案内がある旨説明があり、地区医師連盟に
通知するとともに、パーティ券を購入することと
決定。
柑 県連政経セミナーの開催について
8月30日掌 パレスグランデール
中目委員長より、自由民主党山形県支部連合会
会長から、標記開催案内がある旨説明があり、パー
ティ券を購入することと決定。
桓 ご推薦のお願い
中目委員長より、山形市長候補者への推薦依頼
がある旨説明があり、本連盟は、国政並びに県知
事選挙等について対応することとし、市町村長選
挙については地区医師連盟に一任することと決定。
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
31
第 5 回 全 理 事 会
日 時、平成27年8月26日㈬ 午後3時30分~
会 場、県医師会館役員室 会 長 德永 正靱
副 会 長 中目 千之、清治 邦夫、中條 明夫
常任理事 大内 清則、齋藤 忠明、島貫 隆夫
深尾 彰、吉岡 信弥
理 事 江口 儀太、折居 和夫、加藤 修一
神村 裕子、齋藤 聰、三條 典男
監 事 小林 正義、根本 元、福原 晶子
議 長 佐藤 顕
副 議 長 島田 耕司
事 務 局 松本事務局長他事務局員
〔Ⅰ〕報告事項
1.会員訃報
会員氏名 須藤 直文 先生 82歳
【南陽市東置賜郡医師会】
死亡年月日 8月16日掌
告 別 式 8月20日昭 午前10時
会 場 薬師寺
喪 主 須藤 一 様
齋藤(忠)常任理事参列
齋藤(忠)常任理事より、薬師寺で厳かに執り
行われた旨報告があり、ご冥福をお祈りした。
2.第5回常任理事会
8月12日昌 県医師会館
德永会長ほか役員出席
德永会長より、既に理事会メールで報告しご覧
いただいているとおりである旨報告があり、了承。
三條理事より、猛暑の中開催され、二川厚生労
働省医政局長から「今後の社会保障について~地
域医療構想を中心として~有床診療所への期待
~」と題した講演等、
「複数医師による有床診療所
のメリット」をテーマにシンポジウムが行われた
旨報告。
5.国民生活安全対策委員会
7月30日昭 日本医師会館
神村理事出席
神村理事より、インターネット等で販売される
母乳はウイルスや細菌による汚染が危惧されてい
る。母乳育児が絶対であるということで、母乳が
不足している母親を追い詰めていることに関し、
医療関係者の配慮が必要であること、また、
「機能
性表示食品制度の施行と医師会への期待」と題し
た講演が行われた旨報告。
6.保険医療機関の指導について
敢 8月4日昇 山形ビッグウイング
齋藤(聰)理事立会い。
柑 8月6日昭 出羽庄内国際村
福原監事立会い。
桓 8月18日昇 天童市立天童南部公民館
神村理事、清治副会長立会い。
8月19日昌 天童市立天童南部公民館
齋藤(聰)理事、吉岡常任理事立会い。
棺 8月25日昇 県庁
根本監事立会い。
立会役員よりそれぞれ報告。
3.診療に関する相談状況
7.学校保健委員会
中目副会長より、7月の相談は5件であった旨
報告。
4.第28回全国有床診療所連絡協議会総会茨城
大会
7月25日松・26日掌 水戸プラザホテル
三條理事出席
8月19日昌 県医師会館ほか TV会議
德永会長ほか役員出席
清 治 副 会 長 よ り 報 告。(詳 細 に つ い て は 本 誌
別掲)
32
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
8.循環器検診中央委員会
8月20日昭 県医師会館
德永会長ほか役員出席
清 治 副 会 長 よ り 報 告。(詳 細 に つ い て は 本 誌
別掲)
9.第2回都道府県医師会医療事故調査制度担当
理事連絡協議会
日晶 日本医師会館ほか(TV会議)
8月21
中目副会長、島貫常任理事出席
中目副会長より、医療事故調査制度の施行を控
えた状況、医療安全対策委員会中間答申、医療事
故調査費用保険等について説明があった旨報告。
10.第26回全国医師会共同利用施設総会
8月22日松・23日掌
リーガロイヤルホテル大阪
清治副会長出席
清治副会長より、
「地域医療構想と今後の医師会
共同利用施設―医療、保健、介護・福祉の連携―」
をメインテーマに、医師会病院関係、検査・健診
センター関係、介護保険関連施設関係の3つの分
科会が開かれ、翌日は、分科会報告の他、施設見
学等が行われた旨報告。
11.第1回山形県医療事故調査等支援団体連絡協
柑 山形市医師会と仙台ドクタークラブとの親
善野球大会、懇親会
7月26日掌
ベルサンピアみやぎ泉Bグランド、
江陽グランドホテル
根本監事出席報告。
桓 第1回山形大学顧問会議
8月21日晶 山形大学
德永会長出席報告。
棺 山形県ドクターヘリ運航調整委員会
8月24日捷 県庁
大内常任理事出席報告。
〔Ⅱ〕通知事項
1.都道府県医師会向け医療事故調査費用保険
(100床以上)について
中目副会長より、日本医師会常任理事から、標
記通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長
宛通知することと決定。
2.
「医療事故調査制度」に係る説明会の開催につ
いて
9月8日昇 太白区文化センター
中目副会長より、東北厚生局健康福祉部医事課
から、標記開催案内がある旨説明があり、各郡市
地区医師会長宛通知することと決定。
(本会ホーム
ページ・会員メニュー「新着情報」に掲載。
)
議会
8月25日昇 県医師会館
德永会長ほか役員出席
3.
「長期入院者がマイナンバー通知カードを入院
先で受け取るに当たっての居所情報の登録申請
等について(依頼)」について
中目副会長より、山形大学医学部、県歯科医師
会、県薬剤師会、県看護協会、県助産師会、県病
院協議会の参加を得て、第1回目の支援団体連絡
協議会を開催した旨報告。
中目副会長より、日本医師会常任理事から、標
記取扱いについて通知がある旨説明があり、各郡
市地区医師会長宛通知することと決定。
(本会ホー
ムページ・会員メニュー「新着情報」に掲載。
)
12.乳がん検診中央委員会
4.医療事故調査制度における第三者機関の指定
について
8月25日昇 県医師会館ほか(TV会議)
德永会長ほか役員出席
清 治 副 会 長 よ り 報 告。(詳 細 に つ い て は 本 誌
別掲)
13.会議・行事等
敢 山形少年鑑別所視察委員会
7月9日昭 山形少年鑑別所
根本監事出席報告。
中目副会長より、日本医師会常任理事から、一
般社団法人日本医療安全調査機構が第三者機関と
して指定されたとの通知がある旨説明があり、各
郡市地区医師会長宛通知することと決定。
5.日本医療安全調査機構主催『医療事故調査制
度 説明会』開催のご案内
9月13日掌 東北大学百周年記念会館
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
33
6.第68回日本医師会設立記念医学大会表彰者の
決定及びご臨席のお願いについて
11月1日掌 日本医師会館
2.
「医療事故調査制度に関するシンポジウム」の
開催について
10月17日松
TKPガーデンシティ仙台勾当台
中目副会長より、東北医師会連合会会長から、
標記開催案内がある旨説明があり、清治副会長出
席することと決定。
中目副会長より、日本医師会長から、標記案内
があるとともに中條副会長が被表彰者となってい
る旨説明があり、欠席することと決定。
3.『第5回市民講演会および市民相談』ご後援
依頼
10月10日松 山形市医師会館
7.検体測定室における一連の採血行為での医行
為に該当する部分について
深尾常任理事より、県精神神経科診療所協会地
区会長から、標記後援依頼がある旨説明があり、
後援了承。
中目副会長より、日本医師会常任理事から、標
記開催案内がある旨説明があり、各郡市地区医師
会長宛通知することと決定。(本会ホームページ・
会員メニュー「新着情報」に掲載。)
中目副会長より、日本医師会常任理事から、標
記通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長
宛通知することと決定。(本会ホームページ・会員
メニュー「新着情報」に掲載。)
8.平成27年度(第66回)全国労働衛生週間に関
する協力依頼について
全国労働衛生週間 10月1日昭~7日昌
神村理事より、日本医師会長から、標記通知が
ある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知す
ることと決定。
9.粉じん障害防止規則及びじん肺法施行規則の
一部を改正する省令の施行について
神村理事より、日本医師会長から、標記通知が
ある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知す
ることと決定。(本会ホームページ・会員メニュー
「新着情報」に掲載。)
10.第23回世界スカウトジャンボリー大会参加者
4.第69回東北医師会連合会総会並びに学術大会
及び第27回東北学校保健・学校医大会参加申込
み等について
9月26日松、27日掌
ザ・セレクトン福島
深尾常任理事より、福島県医師会長から、標記
案内がある旨説明があり、德永会長、中目・清治・
中條副会長、大内・島貫常任理事、江口・神村・
三條理事、小林監事出席することと決定。
5.第25回山形県緩和医療研究会後援のお願い
9月26日松
ホテルリッチ&ガーデン酒田
深尾常任理事より、県緩和医療研究会会長から、
標記後援依頼がある旨説明があり、後援了承。
6.全国女医JOY!サミット開催に係る「協力」
依頼について
11月28日松~29日掌 西川町
における侵襲性髄膜炎菌感染症の発生について
清治副会長より、日本医師会感染症危機管理対
策室長から、標記通知がある旨説明があり、各郡
市地区医師会長宛通知することと決定。
〔Ⅲ〕協議事項
1.小山 健先生旭日双光章受賞祝賀会ご案内
10月18日掌
ホテルメトロポリタン山形
中目副会長より、県柔道整復師会長から、標記
開催案内がある旨説明があり、欠席、祝電を打電
することと決定。
吉岡常任理事より、西川町長から、標記協力依
頼がある旨説明があり、協力了承。
7.平成27年度独立行政法人国立病院機構山形病
院重症心身障がい児施設協力会の会費納入につ
いて
江口理事より、協力会会長から、標記依頼があ
る旨説明があり、会費を納入することと決定。
8.平成27年度東北医学会賛助会費の納入につ
いて
江口理事より、東北医学会会長から、標記依頼
がある旨説明があり、会費を納入することと決定。
34
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
9.第45回日本神経放射線学会 学会資金助成の
お願い
平成28年2月18日昭~20日松
山形テルサ
江口理事より、日本神経放射線学会大会長から、
標記依頼がある旨説明があり、
助成することと決定。
16.公衆衛生事業功労者に対する厚生労働大臣表
彰候補者の推薦について
清治副会長より、県健康福祉部長から、標記推
薦依頼がある旨説明があり、各郡市地区医師会長
宛通知することと決定。
17.第27回東北学校保健・学校医大会における学
「平成27年度山形県産業安全衛生大会」の開催
10.
について
校保健担当理事意見交換会の開催について
9月26日松 ザ・セレクトン福島
10月14日昌 河北町総合交流センター
神村理事より、県産業安全衛生大会実行委員長
から、標記開催案内がある旨説明があり、欠席す
ることと決定。
清治副会長より、福島県医師会長から、標記開
催案内がある旨説明があり、中條副会長出席する
ことと決定。
18.第27回東北学校保健・学校医大会における代
11.第37回産業保健活動推進全国会議の開催につ
いて
表者会の開催について
9月26日松 ザ・セレクトン福島
10月15日昭 日本医師会館
神村理事より、日本医師会長から、標記開催案
内がある旨説明があり、齋藤常任理事、神村理事
出席するとともに、各郡市地区医師会長宛通知す
ることと決定。
12.日本医師会認定産業医の研修会指定申請につ
清治副会長より、福島県医師会長から、標記開
催案内がある旨説明があり、德永会長、清治副会
長出席することと決定。
19.都道府県医師会学校保健担当理事連絡協議会
の開催について
10月21日昌 日本医師会館
いて
神村理事より、各地区医師会長及び山形産業保
健総合支援センター所長から、標記指定申請があ
る旨説明があり、日本医師会に申請することと
決定。
13.平成27年度東北各県医師会広報担当理事連絡
協議会の開催について
9月26日松 ザ・セレクトン福島
三條理事より、福島県医師会長から、標記開催
案内がある旨説明があり、島貫常任理事、三條理
事出席することと決定。
14.東北各県医師会医療保険担当理事連絡協議会
の開催について
9月26日松 ザ・セレクトン福島
齋藤(聰)理事より、福島県医師会長から、標
記開催案内がある旨説明があり、中條副会長、大
内常任理事出席することと決定。
15.平成27年度 都道府県医師会開催の在宅医療
の研修会について
折居理事より、日本医師会長から、標記通知が
ある旨説明があり、開催を計画することと決定。
清治副会長より、日本医師会長から、標記開催
案内がある旨説明があり、TV会議にて清治副会
長出席することと決定。
追 加 要 項
〔Ⅱ〕通知事項
1. 平成27年度「自殺予防週間」における啓発活
動等の推進について
自殺予防週間 9月10日昭~16日昌
中目副会長より、日本医師会長から、標記通知
がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知
することと決定。
2.移植希望者(レシピエント)選択基準の一部
改正について
中目副会長より、日本医師会長から、標記通知
がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知
することと決定。
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
35
3.平成28年度医療に関する税制改正要望につ
いて
4.日本医師会認定産業医申請(新規・更新)に
ついて
加藤理事より、日本医師会長から、標記通知が
ある旨説明があり、了知することと決定。
神村理事より、4名の会員並びに1名の非会員
より新規申請、及び4名の会員より更新申請があ
る旨説明があり、日本医師会へ申請することと
決定。
4.平成27年介護サービス施設・事業所調査の実
施に関する協力依頼について
折居理事より、日本医師会常任理事から、標記
通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛
通知することと決定。
5.平成27年度 学校等におけるアレルギー疾患
に対する普及啓発講習会の開催について
10月8日昭 山形テルサ
清治副会長より、県教育庁スポーツ保健課長か
ら、標記開催案内がある旨説明があり、各郡市地
区医師会長宛通知することと決定。
6.平成27年度山形県ナースセンター事業運営委
員会の開催について
10月15日昭 県看護協会会館
加藤理事より、県看護協会長から、標記開催案
内がある旨説明があり、加藤理事出席することと
決定。
〔Ⅲ〕協議事項
5.乳がん検診委員会委員の推薦について
委嘱 八木 寛
清治副会長より、鶴岡地区医師会長から、標記
推せんがある旨説明があり、委嘱することと決定。
6.
「市民公開講座」の開催に伴うご後援のお願い
について
11月29日掌 南陽市役所
深尾常任理事より、南陽市東置賜郡医師会長か
ら、標記後援依頼がある旨説明があり、後援了承。
7.保険医療機関の指導等について
齋藤(聰)理事より、標記日程について説明が
あり、了承。
8.児童生徒の耳鼻科健康診断について
佐藤議長より、標記健診状況について説明があ
り、当該教育委員会と協議することと決定。
1.医療事故調査費用保険制度のご提案
9.医療事故調査制度について
中目副会長より、東京海上日動火災山形支社長
から、標記提案がある旨説明があり、本会が契約、
取扱い等はカスミ山形とするとともに、各郡市地
区医師会長宛通知することと決定。
中目副会長より、10月1日から開始される医療
事故調査制度の本会の役割等について資料に添っ
て説明。
〔Ⅳ〕医師連盟関係
2.当社医療事故調査費用保険制度ご採用のお
願い
中目副会長より、損害保険ジャパン日本興亜山
形支店長から、標記提案がある旨説明があり、本
会が契約、取扱い等はカスミ山形とするとともに、
各郡市地区医師会長宛通知することと決定。
3.「第22回山形県糖尿病談話会」後援依頼
10月9日晶 山形国際ホテル
深尾常任理事より、県糖尿病談話会事務局から、
標記後援依頼がある旨説明があり、後援了承。
1.通知事項
敢 「自見はなこ後援会事務所」看板設置につ
いて
中目委員長より、日本医師連盟委員長から、標
記依頼がある旨説明があり、県医師会館並びに鶴
岡地区医師会館に設置することと決定。
柑 自見はなこ先生の自民党公認決定について
中目委員長より、日本医師連盟から、標記通知
がある旨説明があり、了知することと決定。
36
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
2.協議事項
敢 「自見はなこ」支援活動における「リーフ
レット、サポーター名簿の発送と取扱い」に
ついて
桓 郡市地区医師連盟の推薦状について
中目委員長より、標記について説明があり、地
区医師連盟に要請することと決定。
中目委員長より、日本医師連盟委員長から、標
記依頼がある旨説明があり、支援活動を行うこと
と決定。
棺 国政選挙以外の選挙に係る助成金の申請に
ついて
柑 「自見はなこ」サポーター名簿獲得目標数の
割り当て及び選挙活動資金の交付について
中目委員長より、標記について説明があり、原
案のとおり実施することと決定。
中目委員長より、天童市東村山郡医師連盟委員
長から、標記申請がある旨説明があり、助成する
ことと決定。
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
37
禁煙推進委員会
本会禁煙推進委員会は、去る8月5日昇午後3
時30分より県医師会館において開催された。
初めに德永会長より、
「禁煙推進については、県
医師会として推進すべき事業の一つである。本日
は忌憚のない意見を頂戴し、今後の事業を進めて
参りたい。」との挨拶があり、髙橋委員長の司会で
協議が進められた。
主な協議内容は次のとおりである。
斬出席者
会 長 德永 正靱
副 会 長 清治 邦夫、中條 明夫
担当理事 齋藤 忠明、加藤 修一
委 員 長 髙橋 秀昭
副委員長 川合 厚子
委 員 山川 光徳、山口 佳子、目黒 光彦
多田 清一、三條 典男、本間健太郎
斬報 告
1.平成26年度山形県医師会禁煙推進委員会につ
いて
4.喫煙意識調査結果について
川合副委員長より、会員を対象とした喫煙に関
する意識調査結果について報告があり、今後、県
医師会会報に投稿することに決定。
5.やまがた受動喫煙防止宣言について
髙橋委員長より、やまがた受動喫煙防止宣言に
ついて報告。
斬協 議
1.平成27年度事業計画について
清治副会長より、禁煙指導研修会の開催の是非、
開催地、一般市民も対象とするかご意見いただき
たい旨説明があり、置賜地区で開催することとし、
詳細については、委員長、副委員長に一任するこ
とと決定。
2.その他
清治副会長より、昨年度の禁煙推進委員会につ
いて報告。
清治副会長より、今年度の四師会禁煙推進委員
会委員について説明があり、次のとおり決定。
2.平成26年度山形県医師会禁煙指導研修会につ
いて
清治副会長、髙橋秀昭委員長、川合厚子副委員
長、大竹修一先生、山田修久先生
三條委員より、医師14名、その他薬剤師・行政・
養護教諭等26名、全体で40名の参加となり盛会に
終了した旨報告。
3.平成26年度山形県四師会禁煙推進委員会につ
いて
髙橋委員長より、昨年度は薬剤師会が担当であ
り、委員会及び出前講座の活動が行われた旨報告。
川合副委員長より、子育て応援団すこやかに参
加した旨報告。
38
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
学校保健委員会
本会学校保健委員会は、去る8月19日昌午後3
時30分より県医師会館ほか、テレビ会議において
開催された。
初めに德永会長より、
「本日は26年度の報告、27
年度と28年度事業に関して協議いただく事となっ
ている。忌憚のないご意見を頂戴したい。」との挨
拶があり、齋藤委員長の司会で協議が進められた。
主な協議内容は次のとおりである。
斬出席者
会 長 德永 正靱
副 会 長 清治 邦夫、中條 明夫
担当理事 齋藤 忠明、間中 英夫、加藤 修一
三條 典男
委 員 長 齋藤 慶一
副委員長 中山 裕一
委 員 金子 尚仁、黒澤 明充、佐々木綾子
中井 伸一、小林 達、原田 正夫
大滝 晋介、粕川 俊彦、齋藤 聰
斬報 告
1.第45回全国学校保健・学校医大会
平成26年11月8日松 於、ホテル日航金沢ほか
清治副会長より次のとおり報告。
德永会長、大内・渡辺常任理事、私の4名が参
加した。大会は5つの分科会、全体会及びシンポ
ジウムで構成され盛会裏に終了した。なお、出席
した分科会においては、これまでの校医の任務は
内科検診が主であったが、身体障害に対する検査
に重点を置くべきではないかとの発言があった。
今年度は愛媛県医師会担当のもと、12月5日に
松山市内で開催される。
2.平成26年度本会学校医大会について
平成26年12月13日松
於、県産業創造支援センター
清治副会長より、医師27名を含む46名参加のも
と開催したが、学校医の参加が少ない点が課題で
ある旨報告。
3.平成26年度学校保健講習会について
平成27年2月28日松 於、日本医師会館
清治副会長より、中條副会長と私の2名が参加
し、運動機能及び色弱チェックの必要性について
議論が交わされたが、実施に当たっては運動器検
診に多くの時間を要するなど、内科医が実施する
には多くの課題を抱えていることが話題となった
旨報告。
4.その他
・第27回東北学校保健・学校医大会シンポジスト
について
清治副会長より、9月26日松福島市で開催され
る標記大会にて、本委員会委員長の齋藤慶一先生
よりシンポジストをお引受けいただいている旨報告。
斬協 議
1.平成27年度本会学校医大会の開催について
清治副会長より、特別講演の講師として、東北
学校保健・学校医大会シンポジストの齋藤慶一委
員長へご依頼したい旨提案がなされ、協議の結果
了承され、12月13日掌午前11時から開催すること
と決定。
2.第28回東北学校保健・学校医大会テーマにつ
いて
清治副会長より、来年度の標記大会が本会担当
で開催されるため、大会テーマについてご議論い
ただきたい旨説明があり、協議の結果、運動器検
診を軸に検討していくことと決定。
3.その他
・学校での希望者に対する色覚検査について
黒澤委員(山形県眼科医会会長)よりの提出
議題であり、意見交換がなされた。
・運動器検診に関し、意見交換がなされた。
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
39
循環器検診中央委員会
本会循環器委員会は、去る8月20日昭午後3時
30分より県医師会館において開催された。
初めに德永会長より、
「常日頃より循環器疾患の
予防にご尽力いただき心より感謝申し上げる。報
告事項と今年度の事業についてご協議いただきた
い。」との挨拶があり、久保田委員長の司会で協議
が進められた。
主な協議内容は次のとおりである。
斬出席者
会 長 德永 正靱
副 会 長 清治 邦夫、中條 明夫
担当理事 齋藤 忠明、深尾 彰、神村 裕子
委 員 長 久保田 功
副委員長 本間健太郎
中央委員 大道寺七兵衛、五十嵐秀樹、青山 浩
廣野 摂、犬塚 博、石黒光治郎
梅津 一彦、羅 美杰
斬報 告
1.平成25年度追跡調査の結果について
久保田委員長より、不完全右脚ブロック、心室
性期外収縮などが多くなっているが、ほぼ例年同
様であった旨報告。
4.平成26年度循環器検診研修会(心電図読影研
修会)実施状況について
久保田委員長より、山形市と鶴岡市において開
催し、山形大学医学部附属病院第一内科病院教授
の渡邉哲先生と山形県立中央病院循環器内科部長
の玉田芳明先生よりご講演いただき、盛会に終了
した旨報告。
5.山形県急性心筋梗塞発症登録評価研究事業
(平
成25年)のまとめについて
久保委員長より報告(詳細については、本会会
報7月号に掲載済)
斬協 議
1.平成27年度循環器検診研修会(心電図読影研
修会)開催計画について
久保田委員長より開催地についてご議論いただ
きたい旨説明があり、協議の結果、本間副委員長
と廣野委員が担当して以下のとおり開催すること
と決定。
山形会場:11月10日昇 18時30分~
(ホテルメトロポリタン山形)
酒田会場:11月27日晶 18時30分~
(酒田市民健康センター)
2.平成25年度最終診断結果について
久保田委員長より、小・中・高1年生の心電図
検診結果からの追跡調査は、不完全右脚ブロック、
左室肥大などが多くなっているが、ほぼ例年同様
であった旨報告。
3.平成26年度郡市地区別小・中・高等学校心電
図読影結果集計について
久保田委員長より、平成26年度郡市地区別小・
中・高等学校心電図読影結果集計について報告。
2.検査結果に書き加えることについて
敢 心電図の結果に心拍数
柑 血圧値(自動血圧計使用時)に脈拍数
大道寺委員より、標記提案があり、協議の結果、
県内各検診機関に対し、検診検査結果に血圧値(自
動血圧計使用時)測定時の脈拍数を書き加えるこ
とについて対応が可能かを照会することと決定。
40
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
乳がん検診中央委員会
本会乳がん検診中央委員会は、去る8月25日昇
午後3時30分より、県医師会館及び各郡市地区医
師会館においてテレビ会議にて開催された。
初めに德永会長より、
「県医師会が新しいテレビ
会議システムの作成を進めてきて、その第1回目
の会議である。最近の乳がん検診の進歩そして乳
がん治療の進歩は、私のような専門外の立場の者
にとっても目を見張るものであるが、これからも
進化して行くものと思う。本日の会議は、昨年の
活動報告と27年度の事業についてご協議いただく
こととなっているので、よろしくお願い申し上げ
る。」との挨拶があり、木村委員長の司会で協議が
進められた。
主な協議内容は次のとおりである。
斬出席者
会 長 德永 正靱
副 会 長 中目 千之、清治 邦夫、中條 明夫
担当理事 齋藤 忠明
委 員 長 木村 青史
中央委員 細矢 貴亮、塚本 長、木村 理
石田 一、稲葉 行男、関根 智久
鈴木 真彦、二瓶 幸栄、粕川 俊彦
豊野 充、北村 正敏
オブザーバー 県健康長寿推進課 丹野 寛之
斬報 告
1.平成25年度山形県全体の乳がん検診成績につ
いて
県健康長寿推進課より、次のとおり説明。
1次検診受診者数については、平成21年度から
減少しており、原因として、クーポン券の効果の
減少と主に庄内地区の市町での隔年検診の移行と
思われる。平成25年度マンモグラフィ併用の住民
検診の1次検診受診者数は52,
688人、受診率は
35.
8%、要精検率は6.
2%、精検受診率は90.
5%、
確診者数は121人、陽性反応的中度は3.
70%、がん
発見率は0.
23%であった。受診者数は24年度に比
べ て2,
100人 増 加 し て い る。要 精 検 率 は 高 畠 町
(10.
3%)が高い。精検受診率は95%を超える市町
村もあり高くなってきている。確診者数について
はマンモからの確診者数が増加している。がん発
見率は横ばい状態である。年齢別の確診者数は60
~64歳が高くなっている。
2.平成26年度乳がん検診成績について
やまがた健康推進機構
塚本委員より、次のとおり説明。
一次検診受診者数35,
328人、要精検率5.
9%、精
検 受 診 率86.
1%、乳 が ん 確 診 者 数56人、発 見 率
0.
16%であった。これは例年どおりの数字である。
なお、マンモグラフィ併用検診で、視触診で見つ
かった人が8人いた。
山形市医師会健診センター
木村委員長より、次のとおり説明。
一次検診受診者数11,
699人、要精検率7.
7%、精
検 受 診 率86.
2%、乳 が ん 確 診 者 数27人、発 見 率
0.
23%であった旨説明。なお、視触診のみからは
確診者は出ていない。
山形県成人病検査センター
稲葉委員より、次のとおり説明。
一次検診受診者数7,
477人、要精検率5.
2%、精
検 受 診 率88.
2%、乳 が ん 確 診 者 数12人、発 見 率
0.
16%であった旨説明。視触診のみからの確診者
は1人であった。
鶴岡地区医師会荘内地区健康管理センター
二瓶委員より、次のとおり説明。
一次検診受診者数7,
517人、要精検率7.
6%、精
検 受 診 率87.
3%、乳 が ん 確 診 者 数15人、発 見 率
0.
20%であった旨説明。例年どおりの数字である。
なお、マンモグラフィ併用検診で、視触診で見つ
かった人が2人いた。
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
41
3.乳がん患者の症例検討会・乳がん検診研修会
3.山形県健康診査実施要領について
木村委員長より、症例検討会及び研修会を併せ
て、3月22日掌県立中央病院において開催し、参
加者数は49名(医師15名、その他34名)であった
旨説明。
木村委員長より、山形県健康診査実施要領の乳
がんの部分の所見の記載の様式及び回報書につい
て、現在にあった新しい様式に変更するよう県に
要望したい旨説明があり、了承。
4.マンモグラフィ読影講習会
4.視触診の取り扱いについて「がん検診のあり
方に関する検討会の報告をふまえて」
木村委員長より、7月25日松・26日掌山形大学
医学部において開催し、参加者数は48名であり、
県外からは15名参加があった旨説明。
斬協 議
1.研修会等計画について
乳がん患者の症例検討会及び乳がん検診研修会
は昨年同様な形で開催することとし、詳細につい
ては木村委員長に一任することとに決定。
また、マンモグラフィ読影講習会は、2年半後
の開催としているが、今後は2年後の開催とする
こと等検討することとなった。
2.精検医療機関の調査・公表について
木村委員長より、昨年の委員会で決定したとお
り、乳がん検診における精検医療機関を調査し県
のホームページに公開することについて説明があ
り、調査・公開することと決定した。なお、調査
方法は、県が郡市地区医師会へ依頼し、医療機関
からの手上げ方式と委員長が医療機関を推薦する
方式で行うこととした。また、
「乳がん検診の精密
検査実施機関基準」をご覧になって手を上げてい
ただくこととした。
稲葉委員及び鈴木委員より、乳がん検診におい
て、これからも視触診も続けるかどうか、続ける
ならその理由、止めるならその理由を明確にして、
山形県での統一した見解を伺いたいとの説明があ
り、今後さらに検討して行くことになった。
5.その他
今回のテレビ会議について、もっと検討してい
ただきたいとの要望があった。
42
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
斬8月 3日
会報編集会議を県医師会館他で
開催。
台湾における爆発事故による重傷
斬〃
熱傷患者に対する医療支援活動への支援につ
いて、各郡市地区医師会長宛通知。
5日
禁煙推進委員会を県医師会館で
斬〃
開催。
第1回地域医療構想庄内地域検討
斬〃
部会が県立こころの医療センターで開催され、
中目副会長出席。
7日
病院委員会が日本医師会館で開催
斬〃
され、島貫常任理事出席。
南陽市東置賜郡医師会納涼会が瀧
斬〃
波で開催され、中條副会長出席。
第1回地域医療構想最上地域検討
斬〃 10日
部会が新庄市民文化会館で開催され、清治副
会長出席。
救急の日ポスター及びCAB+D
斬〃 11日
カードを各郡市地区医師会長宛送付。
第5回常任理事会を県医師会館で
斬〃 12日
開催。
斬〃 17日
2016年版医師日誌(手帳)の斡旋
方依頼について、各郡市地区医師会長宛通知。
平成27年度「防災週間」及び「津
斬〃
波防災の日」について、各郡市地区医師会長
宛通知。
「がん登録等の推進に関する法律」
斬〃
における診療所の指定について、各郡市地区
医師会長宛通知。
日本感染症学会蚊媒介感染症専門
斬〃 18日
医療機関ネットワークについて、各郡市地区
医師会長宛通知。
肝炎治療特別促進事業におけるレ
斬〃
ベトールカプセルの取扱いについて、各郡市
地区医師会長宛通知。
TV会議システムの導入について、
斬〃
各郡市地区医師会長宛通知。
学校保健委員会をTV会議で開
斬〃 19日
催。
斬8月 19日 「平成27年有床診療所の現状調査」
へのご協力のお願いについて、各郡市地区医
師会長宛通知。
平成27年度地域医療介護総合確保
斬〃
基金(医療分)の今後の執行について、各郡
市地区医師会長宛通知。
公正競争規約の完全遵守に関する
斬〃
ご理解とご協力のお願いについて、各郡市地
区医師会長宛通知。
平成27年度介護報酬改定に関する
斬〃
4)
(平成27年7月31日)および
Q&A(vol
.
通知等の正誤(追加)を各郡市地区医師会長
宛送付。
都道府県及び市区町村による「ま
斬〃
ち・ひと・しごと創生総合戦略」について、
各郡市地区医師会長宛通知。
健康増進事業実施要領の一部改正
斬〃
について、各郡市地区医師会長宛通知。
循環器検診中央委員会を県医師会
斬〃 20日
館で開催。
水銀血圧計等の回収促進に向けた
斬〃
協力について、各郡市地区医師会長宛通知。
水銀血圧計・水銀体温計に関する
斬〃
アンケート調査実施について、各郡市地区医
師会長宛通知。
日本製薬工業協会「企業活動と医
斬〃
療機関等の関係の透明性ガイドライン」「A.
研究費開発費等」の詳細公開について、各郡
市地区医師会長宛通知。
第2回都道府県医師会医療事故調
斬〃 21日
査制度担当理事連絡協議会が日本医師会館他
で開催され、中目副会長、島貫常任理事(T
V会議)出席。
第1回山形大学顧問会議が山形大
斬〃
学で開催され、德永会長出席。
総務省消防庁・厚生労働省「救急
斬〃
の日」ポスターを、各郡市地区医師会長宛
送付。
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
斬8月22日~23日 第26回全国医師会共同利用施
設総会がリーガロイヤルホテル大阪で開催さ
れ、清治副会長出席。
第1回山形県医療事故調査等支援
斬〃 25日
団体連絡協議会を県医師会館で開催。
乳がん検診中央委員会をTV会議
斬〃
で開催。
がん征圧月間ポスター等を、各郡
斬〃
市地区医師会長宛送付。
平成27年度本会会員名簿を、各郡
斬〃
市地区医師会長宛送付。
第5回全理事会を県医師会館で開
斬〃 26日
催。
山形県病院協議会と本会との懇談
斬〃 27日
会をホテルメトロポリタン山形で開催。
学校保健に功績のある学校医の推
斬〃
薦方依頼について、各郡市地区医師会長宛通
知。
第42回山形県公衆衛生学会第1回
斬〃 28日
運営委員会が村山保健所で開催され、德永会
長出席。
やまがた健康フェア2015第2回実
斬〃
行委員会が県庁で開催され、松本事務局長
出席。
43
斬8月 28日
平成27年介護サービス施設・事業
所調査の実施に関する協力依頼について、各
郡市地区医師会長宛通知。
平成27年度(第66回)全国労働衛
斬〃
生週間に関する協力依頼について、各郡市地
区医師会長宛通知。
粉じん障害防止規則及びじん肺法
斬〃
施行規則の一部を改正する省令の施行につい
て、各郡市地区医師会長宛通知。
第60回山形県国保地域医療学会が
斬〃 29日
ホテルメトロポリタン山形で開催され、德永
会長出席。
医療事故調査制度における第三者
斬〃 31日
機関の指定について、各郡市地区医師会長宛
通知。
「日本医師会 医療事故調査費用
斬〃
保険」の創設について、各郡市地区医師会長
宛通知。
医療事故調査費用保険(100床以
斬〃
上)について、各郡市地区医師会長宛通知。
44
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
会 員 異 動
8月31日現在会員数 1,
610名 A会員 690名 B会員 920名 C会員 0名
準会員 127名 ○ 会 員 訃 報
死亡月日
郡市地区医師会
8月16日
南 陽 市 東 置 賜 郡
○ 入 氏 名
須
藤
享 年
文
82歳
会
月 日
郡市地区医師会
会員区分
氏 名
8.
1
〃
〃
山 形 大 学
北 村 山 地 区
鶴 岡 地 区
B
B
準
鈴 木 昭 仁
加 納 久 雄
八 木 寛
○ 異 直
備 考
動
月 日
郡市地区医師会
会員区分
氏 名
備 考
8.
1
〃
〃
〃
〃
8.28
〃
山 形 大 学
山
形
市
山
形
市
北 村 山 地 区
北 村 山 地 区
天童市東村山郡
長井市西置賜郡
B
準
準
B
B
B
A
樺 澤 麻 実
田 中 賢
内 田 礼 子
伊 藤 健 司
加 藤 圭 介
林 正
梅 津 一 彦
氏名変更・現住所変更
勤務先変更
〃
医師会異動
勤務先変更
〃
現住所変更
備 考
○ 退 会
月 日
郡市地区医師会
会員区分
氏 名
7.21
天童市東村山郡
B
上 所 邦 広
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
45
医師国保だより
山形県医師国民健康保険組合公告第561号
(常務理事の欠員補充)
本組合役員中、常務理事1名が欠員となってい
たため、平成27年7月2日開催の本組合第277回
理事会において互選を行い、欠員補充を行ったの
で公告します。
平成27年7月2日
山形県医師国民健康保険組合 理事長 德 永 正 靱
記
常務理事 岡部 健二 先生(山形市)
山形県医師国民健康保険組合公告第562号
(平成26年度事業報告・決算・財産目録・
剰余金処分・平成27年度会計補正予算)
本組合の平成26年度事業報告・決算・財産目録・
剰余金処分・平成27年度会計補正予算について平
成27年7月30日開催の第117回通常組合会におい
て、それぞれ議決されましたので公告します。
平成27年7月30日
山形県医師国民健康保険組合 理事長 德 永 正 靱
山形県医師国民健康保険組合
平 成 26 年 度 事 業 報 告
社会保障・税一体改革に伴う医療保険制度改革
については、既にご承知のとおり、5月27日に医
療保険制度改革関連法案が成立し、国民健康保険
も大きく変わることとなりました。
平成30年度より国保は市町村から都道府県に運
営が移管され、国保組合の国庫補助については、
負担能力に応じた負担とする観点から、平成28年
度から5年かけて段階的に見直すとされ、所得水
準に応じて32%から13%の補助率となることが
決まりました。
医師国保組合は、現在のところ全組合が、段階
的に13%まで引き下げられることとなっています。
本組合の平成26年度事業状況としましては、後
ほど詳細をご説明申し上げますが、被保険者数は
前年度末に比べ、69人減少し2,
274人、保険給付費
については、支払額で18,
369千円増加の350,
211千
円、前年度より5.
54%増加となりました。
健康診断の受検者数は、一般健康診断・特定健
康診査とも昨年度より若干増加しました。
財政状況については、歳入合計で810,
733千円、
歳 出 合 計 は700,
185千 円、歳 入 歳 出 差 引 残 額 は
110,
548千円、前年度からの繰越金を差し引いた単
年度実質収支は44,
818千円の赤字となりました。
これは、第1種組合員及び世帯員の入院医療費の
増加及び前期高齢者納付金が増加していることが
影響しているものと思われます。
平成27年度予算編成の際、26年度決算見込みで
入院医療費の増加と前期高齢者納付金の増加によ
る繰越金の減少を見込み、法定外積立金6,
000万円
を取り崩し予算編成を行いました。法定外積立金
も残り約8,
000万円となり、現状でも財政的に厳し
い状況にあります。
社会保障・税番号制度(マイナンバー制度)が、28
年1月から実施されることとなっているため、実
施にあたり情報収集を行っているところです。
今後の事業運営を行うにあたり、財政基盤の安
定と健全財政の維持を図るため、今年度中に保険
料改正について検討を行い、来年度からの値上げ
もやむを得ないと考えておりますので、ご理解と
ご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。
1.被保険者の状況
敢 被保険者数
平成26年度末の被保険者数は、前年度末に
比較し第1種組合員は前年度と同じ601人、第
1種組合員家族は42人減の1,
040人、第2種組
合員は7人減の513人、第2種組合員家族は
14人減の58人、第3種組合員家族は6人減の
62人、合計では69人減の2,
274人となりました。
柑 特定被保険者数
上記被保険者のうち、特定被保険者数は、
前年度末に比較し第1種組合員は11人増の
128人、第1種組合員家族は15人増の293人、
第2種組合員は1人増の391人、第2種組合員
家族は11人減の49人、合計では16人増の861
人となりました。
46
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
桓 前期高齢者数
前期高齢者については、前年度末に比較し
第1種組合員は21人増の133人、第1種組合
員家族は10人増の71人、第2種組合員は昨年
度と同じ9人、第2種組合員家族も昨年度と
同じ2人、第3種組合員家族は3人減の46人
で、合計では28人増の261人となりました。
棺 介護保険第2号被保険者数
介護保険第2号被保険者の状況は、前年度
に比較し、第1種組合員は18人減の440人、第
1種組合員家族は12人減の326人、第2種組
合員は4人増の232人、第2種組合員家族は1
人増の4人、第3種組合員家族は3人減の15
人、合計では28人減の1,
017人となりました。
款 義務教育就学前の被保険者数
義務教育就学前の被保険者は、第1種組合
員家族は3人減の48人、第2種組合員家族は
8人減の10人、合計では11人減の58人となり
ました。
2.第3種組合員の状況
敢 第3種組合員数
後期高齢者医療制度に移行した第1種組合
員のうち、組合員資格を継続した組合員であ
る第3種組合員は5人減の137人となってい
ます。
3.保険給付費の状況
敢 療養給付費
平成26年度の診療費については、資料記載
のとおり組合負担額で、入院は104,
588千円で
前年比15.
12%増(13,
740千円増)、入院外は
101,
219千円で前年比6.
14%減(6,
624千円減)、
歯科は30,
804千円で前年比3.
44%増(1,
024千
円増)、診療費小計で236,
611千円で3.
56%増
(8,
140千円増)となりました。この要因とし
ては、入院件数が294件と前年度より23件増
加したためと考えます。
調剤・訪問看護・食事療養費を含めた療養
の給付計では、307,
681千円で前年比4.
98%増
(14,
608千円増)となりました。
被保険者種別ごとの診療費の状況は、別冊
の事業報告附表に記載のとおり組合負担額の
前年比で、入院は第1種組合員で13.
78%増、
世帯員で29.
68%増、第2種組合員で20.
68%
減と第1種組合員と世帯員が増加しました。
入院外はそれぞれの被保険者で、前年度を若
干下回りました。26年度は第1種組合員と世
帯員の入院件数の増加(23件増)が影響して
います。
柑 療養費
療養費は、25年度に診療費が第2種組合員
家族の資格遡及適用による支払があったため、
26年度は大幅に減少し組合負担額で1,
536千
円(51.
74%減)となりました。
桓 その他の給付
高 額 療 養 費 は、入 院 件 数 の 増 加 に よ り、
29,
016千円で5,
845千円増(25.
23%増)とな
りました。
出産育児一時金は1件減少の23件で8,
820
千円、葬祭費も1件減少の4件で200千円、傷
病手当金は32件で873千円増加の2,
958千円、
その他の給付計は437千円減少の11,
978千円
となりました。
棺 保険給付費合計
前記項目を合わせた保険給付費の組合負担
額合計は、350,
211千円で前年比5.
54%増加、
支払額で、18,
369千円の増加となりました。
療養諸費の被保険者1人当り費用額では、
190,
865円で前年比6.
72%の増加となってい
ます。
款 療養諸費の年度別推移
療養諸費費用額の年度別推移グラフでは、
平成26年度は438,
035千円で、前年度に比較
し17,
557千円の増加で、毎年増加傾向にあり
ます。
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
47
平成26年度山形県医師国民健康保険組合歳入歳出決算書
歳 入
単位:円
款
項
1 国民健康保険料
2 使用料及び手数料
3 国
庫
支
出
金
4 前期高齢者交付金
5 県
支
出
金
6 共同事業交付金
7 財
産
収
予算現額
1 国民健康保険料
1 手
1 国
2 国
数
庫
庫
負
補
料
担
助
金
金
1 前期高齢者交付金
1 県
補
助
金
1 共同事業交付金
入
1 財 産 運 用 収 入
2 財 産 売 払 収 入
1 準 備 金 繰 入 金
2 他 会 計 繰 入 金
8 繰
入
金
9 繰
越
金
10 諸
収
1 繰
越
金
1 加算金、延滞金及び過怠金
2 預
金
利
子
3 雑
入
歳 入 合 計
入
調 定 額
461,
142,
000
461,
142,
000
1,
000
1,
000
164,
461,
000
2,
185,
000
162,
276,
000
2,
000
2,
000
2,
000
2,
000
14,
403,
000
14,
403,
000
269,
000
268,
000
1,
000
4,
000
3,
000
1,
000
155,
366,
000
155,
366,
000
199,
000
3,
000
50,
000
146,
000
795,
849,
000
収入済額
461,
041,
600
461,
041,
600
1,
600
1,
600
179,
456,
331
2,
661,
041
176,
795,
290
0
0
0
0
14,
730,
000
14,
730,
000
265,
500
265,
500
0
0
0
0
155,
366,
524
155,
366,
524
271,
705
0
34,
654
237,
051
811,
133,
260
不納欠損額
460,
641,
900
460,
641,
900
1,
600
1,
600
179,
456,
331
2,
661,
041
176,
795,
290
0
0
0
0
14,
730,
000
14,
730,
000
265,
500
265,
500
0
0
0
0
155,
366,
524
155,
366,
524
271,
705
0
34,
654
237,
051
810,
733,
560
予算現額と収入
済額との比較
399,
700
500,
100
399,
700
500,
100
0 △
600
0 △
600
0 △ 14,
995,
331
0 △
476,
041
0 △ 14,
519,
290
0
2,
000
0
2,
000
0
2,
000
0
2,
000
0 △
327,
000
0 △
327,
000
0
3,
500
0
2,
500
0
1,
000
0
4,
000
0
3,
000
0
1,
000
0 △
524
0 △
524
0 △
72,
705
0
3,
000
0
15,
346
0 △
91,
051
399,
700 △ 14,
884,
560
収入未済額
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
△
△
△
歳 出
単位:円
款
1 組
合
2 総
3 保
項
会
務
険
給
費
費
付
費
4 後期高齢者支援金等
5 前期高齢者納付金等
6 老人保健拠出金
7 介
護
納
付
金
8 共同事業拠出金
9 保
健
10 積
11 諸
12 予
事
業
立
支
金
出
備
費
金
1 組
1 総
2 徴
1
2
3
4
5
6
合
務
予算現額
会
管
収
理
療
養
諸
高 額 療 養
移
送
出 産 育 児 諸
葬
祭
諸
傷 病 手 当
費
費
費
費
費
費
費
費
金
1 後期高齢者支援金等
1 前期高齢者納付金等
1 老人保健拠出金
1 介
護
納
付
金
1 共同事業拠出金
1 特定健康診査等事業費
2 保 健 事 業 費
1 積
立
金
1 償還金及び還付金
費
1 予
歳 出 合 計
歳入歳出差引残額 110,
548,
188円
備
費
3,
056,
000
3,
056,
000
51,
514,
000
50,
439,
000
1,
075,
000
364,
254,
000
322,
070,
363
29,
016,
637
1,
000
9,
666,
000
500,
000
3,
000,
000
122,
253,
000
122,
253,
000
62,
927,
000
62,
927,
000
6,
000
6,
000
64,
383,
000
64,
383,
000
14,
779,
000
14,
779,
000
28,
011,
000
7,
590,
000
20,
421,
000
8,
149,
000
8,
149,
000
11,
988,
000
11,
988,
000
64,
529,
000
64,
529,
000
795,
849,
000
支出済額
2,
399,
667
2,
399,
667
44,
899,
491
44,
415,
163
484,
328
351,
139,
727
310,
141,
680
29,
015,
637
0
8,
824,
410
200,
000
2,
958,
000
122,
251,
907
122,
251,
907
62,
926,
684
62,
926,
684
4,
163
4,
163
64,
382,
234
64,
382,
234
14,
777,
000
14,
777,
000
22,
337,
739
6,
786,
877
15,
550,
862
3,
816,
000
3,
816,
000
11,
250,
760
11,
250,
760
0
0
700,
185,
372
翌年度繰越額
予算現額と支出
済 額 と の 比 較
656,
333
656,
333
656,
333
656,
333
6,
614,
509
6,
614,
509
6,
023,
837
6,
023,
837
590,
672
590,
672
13,
114,
273
13,
114,
273
11,
928,
683
11,
928,
683
1,
000
1,
000
1,
000
1,
000
841,
590
841,
590
300,
000
300,
000
42,
000
42,
000
1,
093
1,
093
1,
093
1,
093
316
316
316
316
1,
837
1,
837
1,
837
1,
837
766
766
766
766
2,
000
2,
000
2,
000
2,
000
5,
673,
261
5,
673,
261
803,
123
803,
123
4,
870,
138
4,
870,
138
4,
333,
000
4,
333,
000
4,
333,
000
4,
333,
000
737,
240
737,
240
737,
240
737,
240
64,
529,
000
64,
529,
000
64,
529,
000
64,
529,
000
95,
663,
628
95,
663,
628
不 用 額
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
48
財 産 目 録
種 別
金
71,
240,
765円
給付費支払準備金
58,
634,
739円
保健事業引当準備金
142,
596,
911円
特
別
積
立
役
慰
員
労
退
金
職
積
死
立
亡
金
11,
741,
274円
職
手
員
当
退
金
職
積
死
立
亡
金
76,
140,
486円
国
払
保
基
連
金
合
預
会
託
支
金
1,
860,
000円
山
用
形
組
県
合
医
出
師
資
信
金
100,
000円
備
合
平成26年度末現在
説 明 67,
424,
765円
処 分 額
0円
3,
816,
000円
58,
634,
739円
処 分 額
0円
0円
142,
596,
911円
処 分 額
0円
0円
15,
225,
402円
支 給 額
3,
500,
000円
15,
872円
395,
190円) (生活資金貸付会計繰出額 4,
76,
097,
222円
43,
264円
支 給 額
0円
1,
860,
000円
償 還 金
0円
0円
100,
000円
0円
金 額
品
3,
584,
413円
計
365,
898,
588円
25 年
26年 度
25 年
26年 度
25 年
26年 度
25 年
26年 度
25 年
26年 度
25 年
26年 度
25 年
26年 度
度
増
度
増
度
増
度
増
度
増
度
増
度
増
平成26年度決算剰余金処分
記
歳入歳出差引残額 110,
548,
188円
処 分 額 110,
548,
188円
平成27年度に繰り越し
0円
差 引 額
平成27年度歳入歳出補正予算
歳 入
款
単位:千円
項
補正前の額 補正額
76,
504
34,
044
9 繰 越 金
1 繰 越 金
76,
504
34,
044
補正されなかった款項にかかわる額
-
684,
305
歳 入 合 計
760,
809
34,
044
計
110,
548
110,
548
684,
305
794,
853
歳 出
単位:千円
款
2 総
務
項
費
1 総務管理費
4 後期高齢者
支 援 金 等 1 後期高齢者支援金等
5 前期高齢者
納 付 金 等 1 前期高齢者納付金等
7 介護納付金
1 介護納付金
8 共 同 事 業
拠 出 金 1 共同事業拠出金
11 諸 支 出 金
12 予
1 償還金及び還付金
備 費
1 予 備 費
補正されなかった款項にかかわる額
歳 出 合 計
補正前の額 補正額
56,
098
341
56,
098
341
121,
466
197
121,
466
197
64,
622
120
64,
622
120
64,
010 △
133
64,
010 △
133
10,
033
2,
620
10,
033
2,
620
2,
151
11,
616
2,
151
11,
616
35,
964
19,
283
35,
964
19,
283
-
406,
465
760,
809
34,
044
計
56,
439
56,
439
121,
663
121,
663
64,
742
64,
742
63,
877
63,
877
12,
653
12,
653
13,
767
13,
767
55,
247
55,
247
406,
465
794,
853
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
49
2.諸給付金の状況
傷病見舞金は、第1種組合員・第3種組合員の
計で904日分4,
520千円、前年度比13.
5%の減少と
なりました。
前年度比66.
傷病給付金は計で310千円、
7%減少、
死亡弔慰金は計で8計増加し15件4,
900千円、出産
給付金は計で1件減少の3件300千円、介護手当金
は計で2件増加の4件800千円、高齢者褒賞給付金
は計で8件増加の15件1,
500千円、生存退会給付金
は昨年度は組合員資格の関係で退会者が増えたが
今年度は平年度並みとなり計で33件減少の5件
1,
200千円となりました。
合計では、92件13,
530千円(前年度比30.
8%減)、
内訳では第1種組合員39件5,
350千円(前年度比
2.
3%減)、第3種組合員53件8,
180千円(前年度比
41.
9%減)となりました。
山形県医師国民健康保険組合共済会公告第97号
(平成26年度事業報告・決算・剰余金処分)
本共済会の平成26年度事業報告・決算・剰余金
処分について、平成27年7月30日開催の第82回総
代会において、それぞれ議決されましたので公告
します。
平成27年7月30日
山形県医師国民健康保険組合共済会 理事長 德 永 正 靱
山形県医師国民健康保険組合共済会
平 成 26 年 度 事 業 報 告
1.会員の状況
平成26年度末の会員数は、第1種組合員601
人、第3種組合員137人で、前年度末に比べ5人減
少の738人となっています。
平成26年度山形県医師国民健康保険組合共済会歳入歳出決算書
歳 入
単位:円
款
項
1 会
費
2 繰
入
金
3 繰
越
金
4 諸
収
入
1 共
済
会
予算現額
会
費
1 繰
入
金
1 繰
越
金
1 預
金
2 雑
歳 入 合 計
利
子
入
調 定 額
17,
833,
000
17,
833,
000
1,
000
1,
000
49,
847,
000
49,
847,
000
203,
000
202,
000
1,
000
67,
884,
000
収入済額
17,
736,
000
17,
736,
000
0
0
52,
810,
307
52,
810,
307
165,
164
165,
164
0
70,
711,
471
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
予算現額と収入
済額との比較
0
97,
000
0
97,
000
0
1,
000
0
1,
000
0 △ 2,
963,
307
0 △ 2,
963,
307
0
37,
836
0
36,
836
0
1,
000
0 △ 2,
827,
471
不 用 額
単位:円
予算現額と支出
済 額 と の 比 較
不納欠損額
17,
736,
000
17,
736,
000
0
0
52,
810,
307
52,
810,
307
165,
164
165,
164
0
70,
711,
471
収入未済額
歳 出
款
1
総
務
項
費
2 給
付
費
3 積
立
金
4 繰
出
金
5 予
備
費
1 会
2 総
務
1 給
議
管
付
予算現額
理
諸
費
費
費
1 積
立
金
1 繰
出
金
備
費
1 予
歳 出 合 計
歳入歳出差引残額 53,
225,
674円
6,
499,
000
2,
023,
000
4,
476,
000
25,
000,
000
25,
000,
000
2,
000
2,
000
1,
000
1,
000
36,
382,
000
36,
382,
000
67,
884,
000
支出済額
翌年度繰越額
3,
955,
797
1,
038,
478
2,
917,
319
13,
530,
000
13,
530,
000
0
0
0
0
0
0
17,
485,
797
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
共済会平成26年度決算剰余金処分
記
歳入歳出差引残額 53,
225,
674円
処 分 額
53,
225,
674円
差 引 額 0円
平成27年度に繰り越し
2,
543,
203
984,
522
1,
558,
681
11,
470,
000
11,
470,
000
2,
000
2,
000
1,
000
1,
000
36,
382,
000
36,
382,
000
50,
398,
203
2,
543,
203
984,
522
1,
558,
681
11,
470,
000
11,
470,
000
2,
000
2,
000
1,
000
1,
000
36,
382,
000
36,
382,
000
50,
398,
203
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
50
平成27年5月分の保険給付費の状況
本組合被保険者にかかる5月分の療養諸費及びその他の諸給付については、次のとおりです。
1.療養諸費
5月分の療養諸費の状況は、組合負担額で入院4,
164千円、入院外8,
591千円、歯科1,
979千円、診療費合計
で14,
734千円となりました。
平成27年度組合負担額の前年度同期比では入院37.
31%減、入院外2.
94%減、歯科10.
90%減、診療費計で
18.
89%減となっています。
一方、調剤は6.
96%減となっています。
療養諸費
区 分
件数
第1種 入 院
医 組合員
入院外
第 2 種 入 院
組
合
員
及
び
科 世 帯 員 入院外
歯
科
費 用 額
一 部 負 担 金
他
薬剤一部負担金 負
組合負担額
円
円
円
0
0
0
0
0
214
288
4,
705,
100
3,
295,
213
1,
396,
550
法 1 件 当 り 1 人 当 り
額 費 用 額 費 用 額
担
円
円
円
0
0
0
13,
337
21,
986
7,
803
-
0
円
18
214
5,
870,
800
4,
164,
196
1,
589,
798
116,
806
326,
156
3,
575
692
906
7,
501,
780
5,
295,
767
1,
754,
472
0
451,
541
10,
841
4,
569
計
924
1,
408
18,
077,
680
12,
755,
176
4,
740,
820
0
581,
684
19,
565
8,
052
第1種組合員
101
167
926,
030
648,
221
277,
809
0
0
9,
169
1,
536
第2種組合員
及 び 世 帯 員
211
310
1,
892,
820
1,
331,
002
498,
319
0
63,
499
8,
971
1,
153
計
312
477
(582)
499(枚数)
(回数)
49)
(18) (4
2,
818,
850
1,
979,
223
776,
128
0
63,
499
9,
035
1,
256
7,
060,
890
4,
963,
594
1,
702,
208
0
395,
088
14,
150
3,
145
292,
262
175,
522
102,
960
13,
780
16,
237
130
調
剤
入院時食事療養費
訪
日数
問
看
護
-
-
24
-
療
養
費
移
送
-
-
136,
058
95,
236
-
-
0
-
0
0
0
1,
759
-
28,
385,
740
19,
968,
751
7,
362,
938
本
計
3,
646
-
62,
201,
234
43,
782,
275
16,
478,
499
前 年 度 同 期 比
97.
6
-
83.
5
83.
3
82.
3
累
-
40,
822
費
度
-
-
療 養 諸 費 合 計
年
-
祭
費
傷 病 手 当 金
合
3.保険給付費支払額の状況
5月分の保険給付費は22,
713千円で、前年に比
べ8,
012千円の減少となっています。
平成27年度 保険給付費支払額の状況
平成26年度
平成27年度
26年度実績月平均
27年度当初予算月平均
計
0
0
5,
669
61
0
0
0
1,
054,
051
16,
137
12,
644
0
1,
940,
460
17,
060
27,
633
101.
4
85.
6
86.
7
金 額
備 考
円
1,
466,
401
1,
260,
000 第2種組合員3人
-
-
1
26
0
0
-
その他組合の諸給付
2.その他組合の諸給付
種 別
件 数
5月分のその他の諸給付は、高額療養費21件
21
1,
466,
401円、出 産 育 児 一 時 金4件1,
260,
000円、 高 額 療 養 費
出産育児一時金
4
傷病手当金1件18,
000円を給付しました。
葬
-
18,
000 第2種組合員1人
2,
744,
401
4.共済会の諸給付金の状況
5月 分 の 共 済 会 の 諸 給 付 は 傷 病 見 舞 金5件
335,
000円、高齢者褒賞給付金2件200,
000円、生
存退会給付金2件300,
000円を給付しました。
共済会の諸給付金の状況
種 別
件数
金額
備 考
円
30,818
29,184
25,761
22,713
傷 病 見 舞 金
5
335,
000 会員2人
傷 病 給 付 金
-
-
死 亡 弔 慰 金
-
-
出 産 給 付 金
-
-
介 護 手 当 金
-
-
高齢者褒賞給付金
2
200,
000 会員2人
生存退会給付金
2
300,
000 会員2人
合 9
835,
000
計
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
51
厚生年金基金だより(No.234・最終回)
山形県医療機関厚生年金基金の解散について
山形県医療機関厚生年金基金は本年10月1日を
もって解散いたします。23年間に亘るご支援に厚
く御礼申し上げます。
当厚生年金基金は平成4年10月1日に加入員数
3,
658人で設立しました。お陰様にて以来発展を続
け、平成26年度末(平成27年3月31日)には、加
入員数6,
581人、年金受給者数1,
769人、年金資産
残高233億6千万円に達しました。このまま厚生年
金基金を運営していくことに支障は全くありませ
んでした。
しかし平成26年4月1日付で施行された「公的
年金制度の健全性及び信頼性の確保のための厚生
年金保険法等の一部を改正する法律(平成25年法
律第63号)」により、今後の厚生年金基金の運営に
は非常に厳しい基準が設けられ、新基準を達成で
きない場合には5年以内に代行部分の資産を返還
することとされました。当厚生年金基金では今後
(平成13年法律第50号)に基づいて設立する総合
型企業年金です。山形県医療機関厚生年金基金の
加算部分を引継ぐ形で残余資産を持込み発足しま
す。法令上、参加事業所の所在地、業種に制約が
ありませんので、他県・他業種の事業所から参加
のご意向があれば、その都度理事会・代議員会で
参加の可否を審議します。基金名称も「すこやか」
企業年金基金とし、他県等の事業所も参加し易い
ようにしました。今後は一層安定した基金運営を
目指して基金規模の拡大を図ります。
※ 設立認可申請時 事業所数・加入者数78事業
所、加入者2,
876名
設立当初年金資産見込額20~30億円
基金(事務局)所在地
〒990-0039
山形市香澄町3-1-7 朝日生命山形ビル8階
緯 023-634-8550
Fax 023-634-8551
(山形県医療機関厚生年金基金と同じ)
の運営についてあらゆる観点から検討しましたが、
新基準を達成するためには大幅な掛金負担の増加
を回避できないことから、解散し新たに確定給付
企業年金基金を設立すると決議し、今日に至りま
した。
なお解散日は本年10月1日ですが、記録の整理、
残余財産の確定・分配等の清算業務に1年半程度
の日数を要するため、清算結了は平成29年4月頃
になる見込みです。当面、事務局は現在の朝日生
命山形ビル8階に置き、確定給付企業年金基金の
業務と並行して清算業務を進めます。
すこやか企業年金基金について
山形県医療機関厚生年金基金解散に伴い、国の
厚生年金保険を代行していた部分については年金
の支給義務と給付原資である年金資産を国へ返還
します。代行部分の年金は厚生年金の一部として
国から支給されるようになります。
加算部分の給付を継続するために新たに設立す
る確定給付企業年金基金がすこやか企業年金基金
です。
すこやか企業年金基金は確定給付企業年金法
山形県医療機関厚生年金基金解散・すこやか企業
年金基金設立に伴う届出書等事務について
山形県医療機関厚生年金基金解散に伴い、10月
1日付で加入員全員が加入員資格を喪失しますが、
基金解散という特別な事由に因る資格喪失ですの
で、事業所様から基金事務局への資格喪失届のご
提出は不要です。
すこやか企業年金基金へ参加される事業所様は
10月1日付で加入資格取得届を基金事務局にご提
出戴く必要がありますが、事務局から現在の加算
適用加入員を基に予想加入者のリストを各事業所
様へお送りしますので、ご検証のうえリストを返
送して戴き、そのリストに基づき加入者の資格取
得の事務手続きを進めます。
その他事務の詳細につきましては参加事業所様
へ別途ご案内いたします。
蕎蕎蕎蕎蕎蕎蕎蕎蕎蕎蕎蕎蕎蕎蕎蕎蕎蕎蕎蕎蕎蕎
厚生年金基金だよりは今月が最終回です。ご愛
読ありがとうございました。来月からは企業年金
基金だよりを掲載します。引続きご愛読下さいま
すよう今後とも宜しくお願い申し上げます。
52
山形県医師会会報 平成27年9月 第769号
編 集 後 記
編集後記を書いているいま、テレビからは、栃
した医療に起因し、又は起因すると疑われる死亡
木・茨城での豪雨による広域冠水被害の報道が
または死産であって、当該管理者が当該死亡また
続々と流れてきています。懸命な救助活動が続け
は死産を予期しなかった医療事故が発生した場合
られており、被災地の皆様の無事を祈るばかりで
には、医療事故調査・支援センターに報告しなけ
す。今夜半にかけては山形にも大雨が及ぶのでは
ればならない、とあります。一方、医療事故の範
ないかと心配でなりません。
囲において、過誤の有無は問わないと、枠外に記
さて、この10月から、新たな医療事故調査制度
載されています。この「予期しなかった」という
が施行されます。山形県医師会でも、この制度開
意味を理解するには、深く考えを巡らせる必要が
始に向け支援団体としての準備が着々と進められ
あるようです。県医師会でも、今後勉強会を重ね
ており、各郡市地区医師会におきまして説明会を
て理解を深めて、支援団体としての役割を果たし
開催しているところであります。
て行かなければなりません。そしてこの新たにで
改正された医療法を読んでみても、法律用語を
きた制度を育ててゆくことが肝要と考えます。
読解するのが難しく、私にはなかなか理解ができ
(島貫隆夫)
ません。報告義務に関しては、医療従事者が提供
平成27年9月5日 印刷
平成27年9月10日 発行
山
形 県 医 師 会 会 報 第769号
¥ 540
本会会誌の誌代540円は、
山形県医師
発
行
者 德 永 正 靱
編 集 委 員 中 目 千 之
〃 〃 〃 清 治 邦 夫
中 條 明 夫
島 貫 隆 夫
山形県医師会
会会費賦課微収規程第2条別表に定め
発 行 所 一般社団法人
2473 山形市松栄一丁目6番73号 〒990TEL023-666-5200 FAX023-647-7757 る会費の中に含まれる。
印 刷 所 ㈱
誠
文
堂
印
山形市本町一丁目7番50号 刷
DIC2125
第769号 昭和27年8月21日第3種郵便物認可〔山形県医師会会報〕 平成27年9月10日発行
平成27年9月10日発行 昭和27年8月21日第3種郵便物認可〔山形県医師会会報〕
第769号
製造販売元
コーアイセイ株式会社
山 形 市 若 葉 町 13 番 45 号