第42期決算 東京都港区西新橋一丁目2番9号 三 井 石 油 開 発 株 式 会 社 代 表 取 締 役 社 長 香 川 幸 之 連 結 貸 借 対 照 表 平成23年3月31日現在 (単位:千円) 資 産 の 科 目 金 115,304,160 お 売 よ び 預 掛 有 負 価 証 製 金 90,212,012 金 8,594,440 未 券 4,001,461 未 品 604,020 未 130,000 預 10,000,000 賞 産 24,467 役 そ の 他 の 流 動 資 産 1,737,758 貸 繰 付 け 延 税 金 資 金 額 111,085,980 払 払 法 人 払 税 費 4,162,186 等 16,558,075 用 763,121 金 394,612 221,000 金 16,000 原油流出事故和解損失引当金 88,554,750 そ の 他 の 流 動 負 債 8,784 288,799,686 有 形 固 定 資 産 102,975,463 長 物 1,895,352 繰 り 407,450 金 金 固 定 資 産 建 部 1年以内返済予定長期借入金 金 期 預 の 流 動 負 債 金 短 債 科 目 金 額 流 動 資 産 現 部 与 員 引 賞 当 与 引 当 固 定 負 債 90,429,297 期 借 延 入 税 738,201 退 金 564,061 865,340 役 員 退 職 慰 労 引 当 金 141,502 坑 井 31,056,405 資 置 25,566,447 長 具 27,221 機 車 工 建 械 両 具 装 運 搬 器 設 具 仮 備 勘 品 94,236 定 42,732,259 26,325,457 金 16,087,165 そ の 他 の 固 定 負 債 1,000,289 期 去 鉱 19,364,314 業 当 務 負 除 未 債 債 払 合 純 無 形 固 定 資 産 引 43,379,626 槽 産 付 債 物 築 給 負 2,931,195 油 構 職 金 金 資 計 産 201,515,278 の 部 株 主 資 本 142,794,131 資 本 金 33,133,400 権 21,106,942 定 23,798,601 ア 146,046 探 鉱 勘 定 引 当 金 △ 25,687,276 資 本 剰 余 金 63,375 166,459,908 利 益 剰 余 金 109,597,356 評価・換算差額等 54,816,807 探 ソ 鉱 フ ト 勘 ウ エ 投資その他の資産 投 資 有 価 証 券 165,803,697 そ の 他 の 投 資 656,211 その他有価証券評価差額金 69,270,150 為 替 換 算 調 整 勘 定 △ 14,453,342 少 数 株 主 持 分 純 資 産 合 計 404,103,846 (注)記載金額は、千円未満を切り捨てて表示しています。 - 1 - 資 産 4,977,629 計 202,588,568 負債及び純資産合計 合 404,103,846 連 結 損 益 計 算 書 自 平 成 22 年 4 月 1 日 至 平 成 23 年 3 月 31 日 (単位:千円) 科 目 金 額 売上高 97,221,947 売上原価 34,379,974 売上総利益 62,841,972 開発投資関係配当金 3,554,381 販売費および一般管理費 6,513,972 営業利益 59,882,381 営業外収益 受取利息 288,002 為替差益 5,389,944 その他営業外収益 412,033 持分法による投資利益 5,965,482 12,055,462 営業外費用 支払利息 26,607 その他営業外費用 359,593 経常利益 386,201 71,551,642 特別利益 持分変動利益 361,558 361,558 特別損失 原油流出事故和解損失引当金繰入額 88,554,750 資産除去債務会計基準の適用に伴う影響額 9,158,925 探鉱勘定引当金繰入額 3,995,908 その他特別損失 653,074 税金等調整前当期純損失(△) 102,362,658 △ 30,449,457 法人税および住民税 35,086,154 法人税等調整額 573,002 少数株主損益調整前当期純損失(△) 少数株主利益 35,659,157 △ 66,108,615 799,293 当期純損失(△) △ 66,907,908 (注)記載金額は、千円未満を切り捨てて表示しています。 - 2 - (連結計算書類作成のための基本となる重要な事項に関する注記) 1. 連結の範囲に関する事項 (1) 連結子会社の数及び連結子会社の名称 連結子会社の数・・・19 社 モエコタイランド㈱ モエコウエストパプア 1 石油㈱ タイ沖石油開発㈱ モエコウエストパプア 3 石油㈱ モエコカンボジア石油㈱ Siam Moeco Ltd. モエコベトナム石油㈱ MOECO International B.V. モエコ南西ベトナム石油㈱ MOEX USA Corporation モエコ・ソンホン石油㈱ MOEX Gulf of Mexico Corporation モエコメランギン石油㈱ MOEX Oil & Gas Texas LLC モエコツナ石油㈱ MOEX Offshore 2007 LLC モエコリビア石油㈱ MOECO UK Limited モエコプーカン石油㈱ 当連結会計年度に設立した MOECO UK Limited の 1 社を新たに連結の範囲に含めています。 (2) 非連結子会社の名称等 非連結子会社の名称 モエコカンボジアオイル&ガス㈱ 連結の範囲から除いた理由 非連結子会社は小規模であり、合計の総資産、売上高、当期純損益及び利益剰余金等は、 いずれも連結計算書類に重要な影響を及ぼしていないためです。 なお、モエコノースバリ石油㈱は、平成 22 年 4 月 21 日にモエコカンボジアオイル&ガス㈱ と商号変更しました。 2. 持分法の適用に関する事項 (1) 持分法を適用した非連結子会社及び関連会社の数及び会社の名称 持分法を適用した関連会社の数・・・・・・・ 5 社 エジプト石油開発㈱ Mitsui E&P Middle East B.V. Orange Energy Ltd. MitEnergy Upstream LLC Mitsui E&P USA LLC (2) 持分法非適用の非連結子会社及び関連会社の名称等 モエコカンボジアオイル&ガス㈱ Erawan2 FSO Bahamas Ltd. ワンドゥー石油開発㈱ 持分法を適用しない理由 持分法非適用会社の当期純損益及び利益剰余金等のうち持分相当額は、いずれも連結計 算書類に重要な影響を及ぼしていないためです。 (3) 持分法の適用の手続きについて特に記載すべき事項 持分法適用会社のうち、決算日が連結決算日と異なる会社については、各社の直近の事業年 度に係る計算書類を使用しています。 3. 連結子会社の事業年度に関する事項 連結子会社の決算日は全て 12 月 31 日であり、直近の事業年度に係る計算書類を使用しています。 ただし、連結決算日との間に生じた重要な取引については、連結上必要な調整を行っています。 - 3 - 4. 会計処理基準に関する事項 (1) 資産の評価基準及び評価方法 ① 有価証券の評価基準及び評価方法 市場価格のある有価証券・・・・・・・・・・期末日の市場価格等による時価法(評価差額金は全部純 資産直入法により処理し、売却原価は移動平均法により算 定) 上記以外の有価証券・・・・・・・・・・・・・移動平均法による原価法 ② デリバティブの評価基準及び評価方法 デリバティブ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 期末日の市場価格等による時価法 ③ 棚卸資産の評価基準及び評価方法 製品・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 売価還元法による原価法(貸借対照表価額は、収益性の 低下による簿価切下げの方法により算定) (2) 固定資産の減価償却の方法 ① 有形固定資産(鉱業用を除く)・・・・・主に定率法 ② 鉱業用固定資産・・・・・・・・・・・・・・・・主に定額法 ③ 鉱業権・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・主に利権契約上の生産期間での均等償却 (3) 引当金の計上基準 ① 貸倒引当金 債権の貸倒による損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権 等の特定の債権については個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しています。 ② 探鉱勘定引当金 探鉱段階における地質調査費、物理探鉱費、試掘費及びその他の探鉱に要した費用は探鉱 勘定に計上しています。 産油国政府の開発承認前の探鉱段階にあっては、探鉱活動の成功す る確率はかなり低いため、探鉱に失敗した場合の探鉱コストを回収できず損失が発生することに 備え、探鉱勘定の回収可能性を勘案して探鉱勘定引当金を計上しています。 また、開発段階においても実際に販売がスタートしその後の採算性が具現化するまでは不確実 な状況が続くことから探鉱勘定として計上していた開発移行決定前までのコストに対し、その回収 可能性を勘案して探鉱勘定引当金を計上しています。 なお、鉱区権益取得契約締結に伴うサイン・ボーナス等は鉱業権として計上していますが、当 該鉱業権についても探鉱勘定に準じて探鉱勘定引当金を計上しています。 ③ 賞与引当金 従業員の賞与支給に充てるため、支給見込額を計上しています。 ④ 役員賞与引当金 役員に対して支給する賞与の支出に充てるため、支給見込額を計上しています。 ⑤ 退職給付引当金 従業員の退職給付に備えるため、当連結会計年度末における退職給付債務及び年金資産の 見込額に基づき計上しています。 ⑥ 役員退職慰労引当金 役員の退職慰労金の支出に備えるため、内規に基づく期末要支給額を計上しています。 ⑦ 原油流出事故和解損失引当金 米国メキシコ湾探鉱鉱区 Mississippi Canyon252 区画において発生した原油流出事故に関して、 BP への和解金の支払いに充てるため、和解金額を原油流出事故和解損失引当金として計上し ています。 (4) その他連結計算書類作成のための基本となる重要な事項 ① 外貨建ての資産及び負債の本邦通貨への換算基準 外貨建金銭債権・債務は、期末日の直物為替相場により、円貨に換算し、換算差額は損益と して処理しています。 なお、在外子会社等の資産、負債、収益及び費用等は、決算日の直物為替相場により円貨に 換算し、換算差額は、純資産の部における為替換算調整勘定に含めて計上しています。 ② 消費税等の会計処理 消費税及び地方消費税の会計処理は、税抜方式によっています。 - 4 - 5. のれんの償却に関する事項 のれん償却については、発生原因に応じ、効果の発現する期間を合理的に見積もり 20 年以内で 均等償却しています。 なお、金額が僅少なものについては発生した連結会計年度において一括償却しています。 6. 連結計算書類作成のための基本となる重要な事項の変更 資産除去債務に関する会計基準の適用 当連結会計年度より、「資産除去債務に関する会計基準」(企業会計基準第 18 号 平成 20 年 3 月 31 日)及び「資産除去債務に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第 21 号 平成 20 年 3 月 31 日)を適用しています。 この変更に伴い、従来、タイ沖事業終結時に発生する廃鉱費用の支出に備えるために計上して いた廃鉱費用引当金は資産除去債務に振替えています。これにより、営業利益は 2,636,334 千円 減少し、経常利益は 428,927 千円増加し、税引前当期純損失が 8,729,999 千円増加しています。 7. 表示方法の変更 当連結会計年度より、「連結財務諸表に関する会計基準」(企業会計基準 22 号 平成 20 年 12 月 26 日)に基づき、「会社法施行規則、会社計算規則等の一部を改正する省令」(平成 21 年 3 月 27 日 平成 21 年法務省令第 7 号)を適用し、「少数株主損益調整前当期純損失」の科目で表示しておりま す。 (連結貸借対照表に関する注記) 1. 有形固定資産の減価償却累計額 289,029,008 千円 2. 偶発債務 再保証 親会社による関係会社の金融機関からの借入に対する保証(保証債務残高) 親会社による関係会社の契約履行に対する保証(保証極度額) 16,297,400 千円 53,216,000 千円 (資産除去債務に関する注記) 当社グループは、当社グループがタイ国にて保有する鉱区における石油・天然ガスの生産設備につき、 当該資産の除去に係る費用を合理的に見積もり、資産除去債務を計上しています。資産除去債務の見積 もりにあたり、除去費用の支出までの見込期間を鉱区の利権契約が終了する年度まで(主に 12 年)とし、割 引率は米国債の流通利回り(主に 3.872%)としています。当連結会計年度における資産除去債務残高の 推移は次のとおりです。 期首残高(注) 26,980,638 千円 有形固定資産の取得に伴う増加額 1,448,372 千円 時の経過による調整額 961,706 千円 為替換算差額 △3,065,260 千円 期末残高 26,325,457 千円 (注)当連結会計年度より「資産除去債務に関する会計基準」(企業会計基準第 18 号 平成 20 年 3 月 31 日)及び「資産除去債務に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第 21 号 平 成 20 年 3 月 31 日)を適用したことによる期首時点における残高です。 (1 株当たり情報に関する注記) 1. 1 株当たり純資産額 2,982 円 05 銭 2. 1 株当たり当期純損失(△) △1,009 円 67 銭 - 5 - (メキシコ湾原油流出事故に関する注記) 平成 22 年 4 月 20 日(米国時間)に、米国メキシコ湾探鉱鉱区 Mississippi Canyon252 区画の坑井で作業 を行っていた、第三者保有の掘削リグである Deepwater Horizon Mobile Offshore Drilling Unit(以下 MODU) において噴出事故があり、その結果、爆発、火災、及びメキシコ湾への広範囲に及ぶ原油の流出が発生しま した(以下本事故)。同鉱区につき、当社が 100%出資する米国子会社 MOEX USA Corporation(以下 MOEX USA)が 100%出資する MOEX Offshore 2007 LLC(以下 MOEX Offshore)は、ノンオペレーターとして 10%の リース権益(以下権益)を保有しています。同鉱区についてのプロジェクトのオペレーターであり 65%の権益を 保有する BP Exploration and Production Inc.(以下 BP)は、米国政府系機関とともに暴噴井の完全封鎖を目 的として、リリーフ井を掘削してきましたが、その結果、平成 22 年 9 月 19 日(米国時間)、BP は恒久的な封 鎖作業に成功したこと、今後は当該暴噴井及びリリーフ井の廃坑作業を進めていくことを公表しました。 MOEX Offshore と BP は、Macondo Prospect Offshore Deepwater Operating Agreement (以下 Operating Agreement)を締結していましたが、BP は MOEX Offshore に対して定期的に請求書を送付してきており、そ の中で、本事故に関し BP が費やした費用の合計額のうち、MOEX Offshore の権益 10%に相当する Operating Agreement に基づく負担割合として BP が計算した金額を請求しています。直近の請求書である 平成 23 年 5 月 3 日付け請求書においては、本事故に関する費用に対する MOEX Offshore の負担割合は、 約 21.44 億米ドルであるとされていました。MOEX Offshore は、この請求に対する支払いを留保してきました。 なお、BP の究極の親会社である BP p.l.c.の年次(平成 22 年 12 月 31 日まで)財務報告書では、同社は本事 故に関して約 409 億米ドルの費用を見込んでいます。これに加えて、四半期(平成 23 年 3 月 31 日までの 3 ヶ月)財務報告書では、当該四半期において、同社は本事故に関して約 4 億米ドルの費用を計上したと発 表しています。 平成 23 年 5 月 20 日、MOEX Offshore、MOEX USA 及び当社(以下この 3 社を総称して MOEX 関係当 事者)と、BP 及び BP Corporation North America Inc.(以下この 2 社を総称して BP 関係当事者)との間で本 事故に関し和解(以下本和解)が成立しました。本和解により、BP が MOEX Offshore に対して送付していた 請求書の支払いを含む BP の MOEX 関係当事者に対する本事故に基づくすべての請求、及び将来 BP から 請求される可能性のあった費用の支払いの問題は解決されることになります。 本和解の条項によれば、MOEX 関係当事者は BP に対し、10.65 億米ドルを支払い、また、MOEX Offshore は権益及び MOEX Offshore が本事故に関係する他の関係者に対して有する請求権の大部分を BP に譲渡することになります。それらの対価として、同時に BP は、MOEX 関係当事者に対する一切の請求 権を放棄することになります。また、後述の、さまざまな民間企業、政府、資産所有者及び個人が提起した民 事訴訟、並びに他の共同被告により提起された海事訴訟及び提出された共同訴訟者間請求 (Cross-claims)において主張されている、米国油濁法(Oil Pollution Act of 1990)等に基づく請求を含む、本 事故に起因する請求の大部分につき、BP は MOEX 関係当事者に発生する損害を全額補償することに合意 しました。 本和解においては、懲罰的損害賠償のうち MOEX 関係当事者の行為に起因する部分、及び MOEX 関係 当事者に課される民事上の制裁金について、補償の対象外とされています。また、その他に補償の対象外と なる類型の請求もありますが、そのような請求は現時点では主張されていません。 当連結会計年度において、「鉱業権」に計上されていた権益の取得対価相当額及び「探鉱勘定」に計上 されていた探鉱費用については減損処理するとともに、これに対応する「探鉱勘定引当金」を取り崩していま す。また、本和解に基づき、和解金額を連結貸借対照表の「原油流出事故和解損失引当金」に、連結損益 計算書の「原油流出事故和解損失引当金繰入額」に計上しました。 他方で、平成 23 年 5 月 30 日時点で、当社及び当社の連結子会社が本事故の結果、万一将来負担する こととなった場合の追加の債務の総額を見積もることは困難であり、当社は、当連結会計年度において、BP による補償対象に含まれない請求について、関連する会計上の負債を追加計上していません。もっとも、こ のことは当社として、当社若しくは当社の連結子会社が本事故に関するいかなる将来債務も負担しないとい う意見を表明するものではなく、損失発生の可能性が高いと認識されない場合や損失が合理的に算定でき ない場合には損失の認識を必要としないという関連会計基準を現在入手可能な事実に適用した結果、この ような結論に到達したものです。 平成 23 年 5 月 30 日時点において、当社が本事故に関し、BP による補償の対象とならない請求について 追加の会計上の負債を計上しないこととするに当たり、以下の要因に関して検討しました。 連邦政府の原油流出委員会(National Oil Spill Commission)、米国沿岸警備隊(United States Coast Guard ) 、 海 洋 エ ネ ル ギ ー 管 理 規 制 施 行 局 ( Bureau of Ocean Energy Management, Regulation and Enforcement)、米国司法省、連邦議会その他様々な連邦ないし州政府機関は、本事故の原因及び産業と 政府の改革案について調査を行っており、また、民事上または刑事上の法令違反の有無を判断し、また、海 - 6 - 上における探鉱活動に関する安全面での規制の改正について評価する予定です。連邦・州政府機関は、 調査結果の一部を公表していますが、調査の大部分は継続中です。 平成 22 年 12 月 15 日に米国連邦政府がルイジアナ州東部地区連邦地方裁判所に提出した訴状は、 MOEX Offshore に対し複数の請求を行い、水質浄化法(Clean Water Act、以下 CWA)に基づく民事上の制 裁金その他の救済を求めています。この CWA に基づく民事上の制裁金については、本和解に基づく BP に よる補償の対象となりません。この訴状は、MOEX Offshore が、CWA に定義される海上施設の所有者であり、 CWA 上の制裁金の支払義務を負うとも主張しています。CWA 上、制裁金の金額を決定するに当たり、裁判 所は、違反行為の深刻さ、有責性、過去の違反経験その他の事情を勘案するものとされています。 また、平成 23 年 3 月及び 4 月に、ルイジアナ州東部地区連邦地方裁判所において、アラバマ州、ルイジ アナ州及びルイジアナ州の一部政府機関が、MOEX 関係当事者及びその他の被告に対して各州の環境法 に基づく制裁金を請求する訴訟を提起しています。 MOEX 関係当事者及びその他の者に対して制裁金を請求する訴訟はまだ初期段階にあるため、現時点 で MOEX 関係当事者が制裁金に関し負う可能性のある損失の額を合理的に見積もることは困難です。 上記制裁金を請求する訴訟を含め、さまざまな民間企業、政府、資産所有者及び個人が提起した民事訴 訟の大多数について、ルイジアナ州東部地区における連邦地方裁判所裁判官のもとへ移送されました(以 下 MDL 手続き)。なお、各地の連邦地方裁判所及び州裁判所における訴訟であって MOEX 関係当事者が 被告とされているものの一部は、MDL 手続きに併合されていません。また、MDL 手続きにおいては、MOEX 関係当事者に対して補償や求償を請求する海事訴訟及び共同訴訟者間請求も提起されています。民事訴 訟の一部において、原告は、財産上の損害、人身傷害、及び経済的な損失についての賠償請求に加え、 MOEX 関係当事者及びその他の者に対し、懲罰的損害賠償を請求しています。 上述のとおり、懲罰的損害賠償が認められた場合、そのうち MOEX 関係当事者の行為に起因する部分に ついては、本和解に基づき BP 関係当事者が行う補償の対象には含まれません。 また、MDL 手続きにおいては、文書提出手続き(Document Production)及び証人尋問を含むディスカバリ (Discovery、証拠等の開示手続き)が行われています。MDL 手続きの訴訟における一定の争点に関し、正 式事実審理の開始期日が平成 24 年 2 月と指定されました。なお、本和解の条項に基づき、MOEX 関係当事 者は、自己の費用負担において、BP とともに防御を継続します。 これらの民事訴訟はまだ初期段階にあるため、MOEX 関係当事者に対して、仮に責任を課せられることが ある場合、懲罰的損害賠償責任その他いかなる責任が課せられることになるかを合理的に予測することは困 難です。 - 7 - 貸 借 対 照 表 平成23年3月31日現在 (単位:千円) 資 産 の 科 目 部 負 87,207,336 62,157,148 未 金 7,900,583 未 券 4,001,461 未 品 584,517 未 関 係 会 社 短 期 貸 付 金 130,000 預 金 10,000,000 賞 産 24,467 役 そ の 他 の 流 動 資 産 2,409,157 金 お 売 よ び 預 掛 有 価 証 製 預 繰 け 延 税 金 資 部 金 額 流 動 負 債 金 現 の 科 目 金 額 流 動 資 産 債 19,865,284 払 払 法 払 外 人 国 税 納 払 税 費 り 与 員 引 賞 当 与 引 当 金 3,637,812 等 1,293,600 金 14,160,318 用 473,726 金 15,826 金 240,000 金 44,000 固 定 負 債 固 定 資 産 有 形 固 定 資 産 建 271,081,769 繰 91,510,179 退 1,461,379 物 730,229 資 油 槽 847,984 長 坑 井 26,098,598 置 21,410,253 具 27,221 品 75,424 定 40,859,088 築 機 車 工 建 械 両 具 装 運 器 設 搬 具 仮 備 勘 無 形 固 定 資 産 鉱 ソ ト ウ エ 権 17,128,425 ア 140,933 投資その他の資産 投 資 有 職 給 価 162,302,229 証 券 115,045,405 関 係 会 社 株 式 72,531,120 そ の 他 の 投 資 651,159 関係会社投資等損失引当金 △ 25,925,455 産 期 負 負 引 去 未 債 当 債 払 合 純 債 41,344,555 金 564,061 資 141,502 務 25,300,362 金 16,087,165 計 産 103,302,929 の 部 株 主 資 本 185,716,025 資 本 金 33,133,400 資 本 剰 余 金 資 合 計 358,289,105 (注)記載金額は、千円未満を切り捨てて表示しています。 -8- 63,375 本 準 備 金 利 益 剰 余 金 利 63,375 152,519,250 益 金 4,443,400 そ の 他 利 益 剰 余 金 148,075,850 探 準 鉱 備 金 39,644,537 海外投資等損失準備金 364,312 準 途 備 金 71,400,000 繰 越 利 益 剰 余 金 36,667,000 積 立 評価・換算差額等 69,270,150 その他有価証券評価差額金 69,270,150 純 産 付 除 別 資 金 17,269,359 業 フ 税 役 員 退 職 慰 労 引 当 金 物 構 延 83,437,645 資 産 合 計 254,986,175 負債及び純資産合計 358,289,105 損 益 計 算 書 自 平 成 22 年 4 月 1 日 至 平 成 23 年 3 月 31 日 (単位:千円) 科 目 金 額 売上高 88,066,510 売上原価 30,966,564 売上総利益 57,099,946 開発投資関係配当金 3,163,415 販売費および一般管理費 3,788,036 営業利益 56,475,325 営業外収益 受取利息 255,654 受取保証料 122,064 為替差益 5,049,613 雑収入 41,435 5,468,767 330,243 330,243 営業外費用 雑損失 経常利益 61,613,848 特別損失 資産除去債務会計基準の適用に伴う影響額 9,210,545 関係会社投資等損失引当金繰入額 5,791,890 関係会社株式評価損 51,300 税引前当期純利益 15,053,736 46,560,112 法人税および住民税 1,978,435 法人税等調整額 285,436 外国納税金 30,317,552 当期純利益 32,581,423 13,978,687 (注)記載金額は、千円未満を切り捨てて表示しています。 -9- (重要な会計方針に係る事項に関する注記) 1. 資産の評価基準及び評価方法 (1) 有価証券の評価基準及び評価方法 市場価格のある有価証券 ・・・・・・・・・・・・・ 期末日の市場価格等による時価法(評価差額は全部純 資産直入法により処理し、売却原価は移動平均法により 算定) 上記以外の有価証券 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 移動平均法による原価法 (2) デリバティブの評価基準及び評価方法 デリバティブ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 期末日の市場価格等による時価法 (3) 棚卸資産の評価基準及び評価方法 製品 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 売価還元法による原価法(貸借対照表価額は、収益性 の低下による簿価切下げの方法により算定) 2. 固定資産の減価償却の方法 (1) 有形固定資産 鉱業用設備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 定額法 それ以外・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 定率法 なお、主な耐用年数は次のとおりです。 建物 20 年~38 年 構築物 45 年 油槽 15 年 機械装置 12 年 坑井 3 年~5 年 (2) 無形固定資産・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 定額法 なお、鉱業権については、利権契約上の生産期限までの期間で均等償却しています。 3. 引当金の計上基準 (1) 貸倒引当金 債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等 の特定の債権については個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しています。 (2) 関係会社投資等損失引当金 関係会社に対する投資等に対する損失に備えるため、当該会社の事業の現況及び資産内容を勘 案して必要額を計上しています。 (3) 賞与引当金 従業員の賞与支給に充てるため、支給見込額を計上しています。 (4) 役員賞与引当金 役員に対して支給する賞与の支出に充てるため、支給見込額を計上しています。 (5) 退職給付引当金 従業員の退職給付に備えるため、当事業年度末における退職給付債務及び年金資産の見込額 に基づき計上しています。 (6) 役員退職慰労引当金 役員の退職慰労金の支出に備えるため、内規に基づく期末要支給額を計上しています。 4. その他計算書類作成のための基本となる重要な事項 (1) 外貨建ての資産及び負債の本邦通貨への換算基準 外貨建金銭債権・債務は、期末日の直物為替相場により、円貨に換算し、換算差額は損益として 処理しています。 (2) 消費税等の会計処理 消費税及び地方消費税の会計処理は、税抜方式によっています。 - 10 - 5. 重要な会計方針の変更 資産除去債務に関する会計基準の適用 当事業年度より、「資産除去債務に関する会計基準」(企業会計基準第 18 号 平成 20 年 3 月 31 日)及び「資産除去債務に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第 21 号 平成 20 年 3 月 31 日)を適用しています。 この変更に伴い、従来、タイ沖事業終結時に発生する廃鉱費用の支出に備えるために計上してい た廃鉱費用引当金は資産除去債務に振替えています。これにより、営業利益が 2,476,236 千円減少 し、経常利益が 453,319 千円増加し、税引前当期純利益が 8,757,226 千円減少しています。 (貸借対照表に関する注記) 1. 有形固定資産の減価償却累計額 276,583,353 千円 2. 偶発債務 (1) 保証債務 関係会社の金融機関からの借入(保証債務残高) (2) 再保証 親会社による関係会社の金融機関からの借入に対する保証(保証債 務残高) 親会社による関係会社の契約履行に対する保証(保証極度額) 3. 関係会社に対する金銭債権及び金銭債務 3. 短期金銭債権 3,198,780 千円 16,297,400 千円 53,216,000 千円 1,415,951 千円 (税効果会計に関する注記) 1. 繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳 (繰延税金資産) 関係会社投資等損失引当金 減価償却限度超過額 資産除去債務 退職給付引当金 繰越外国税額控除限度超過額 その他 繰延税金資産小計 評価性引当金 繰延税金資産合計 (繰延税金負債) 探鉱準備金 海外投資等損失準備金 除去費用資産計上額 その他有価証券評価差額金 繰延税金負債合計 繰延税金負債の純額 - 11 - 9,387,607 千円 2,713,429 千円 9,161,261 千円 204,246 千円 30,621,554 千円 3,034,692 千円 55,122,791 千円 △33,946,048 千円 21,176,743 千円 △14,894,621 千円 △6,966,764 千円 △1,309,764 千円 △39,325,680 千円 △62,496,830 千円 △41,320,087 千円 2. 法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との間に重要な差異があるときの、当該差異 の原因となった主要な項目別の内訳 法定実効税率 36.21% (調整) 交際費等永久に損金に算入されない項目 0.11% 受取配当金等永久に益金に算入されない項目 △1.89% 新鉱床探鉱費の特別控除 △0.32% 外国税額控除適用以外の外国納税金 27.00% 資産除去債務会計基準の適用に伴う影響額 7.16% その他 1.70% 税効果会計適用後の法人税等の負担率 69.97% (資産除去債務に関する注記) 当社は、当社がタイ国にて保有する鉱区における石油・天然ガスの生産設備につき、当該資産の除去 に係る費用を合理的に見積もり、資産除去債務を計上しています。資産除去債務の見積もりにあたり、除 去費用の支出までの見込期間を鉱区の利権契約が終了する年度まで(主に 12 年)とし、割引率は米国債 の流通利回り(主に 3.872%)としています。当事業年度における資産除去債務残高の推移は次のとおり です。 期首残高(注) 25,977,309 千円 有形固定資産の取得に伴う増加額 1,327,322 千円 時の経過による調整額 925,286 千円 為替換算差額 △2,929,556 千円 期末残高 25,300,362 千円 (注)当事業年度より「資産除去債務に関する会計基準」(企業会計基準第 18 号 平成 20 年 3 月 31 日) 及び「資産除去債務に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第 21 号 平成 20 年 3 月 31 日)を適用したことによる期首時点における残高です。 (関連当事者との取引に関する注記) 1. 親会社及び法人主要株主 (単位:千円) 会社等 の名称 当社 有(被所有)割 との 役員の 合 関係 兼任等 直接 69.91% 事業上の関係 取引の内容 出向者の受入 被所有 三井物産㈱ 関係内容 議決権等の所 親会社 取引金額 (注 2) 出向者の受入及 業務の受託(注 1) 16,000 5人 び業務の受託等 72,994 再保証(注 3) 目 期末残高 100,969 兼任 保証料の受取(注 3) 科 未収収益 27,286 69,513,400 取引条件及び取引条件の決定方針等 (注 1) 業務受託料に関しては、業務委託契約に基づき定期的に受託業務内容を見直すとともに、業務 量の動向を勘案協議の上決定しています。 (注 2) 取引金額には消費税等を含めていません。期末残高には消費税等を含めています。 (注 3) 親会社による関係会社の金融機関からの借入に対する保証 16,297,400 千円(保証債務残高) 及び関係会社の契約履行に対する保証 53,216,000 千円(保証極度額)について、当社は再保証 を行なっています。保証料率に関しては、市況を勘案の上、決定しています。 - 12 - 2. 子会社及び関連会社 (単位:千円) 議決権等の 会社等の名称 所有(被所有) 割合 モエコベトナム 石油㈱ 当社との 関係 関係内容 役員の 子会社 取引の内容 兼任等 所有 直接 事業上の関係 兼任 5 人 58.74% 事業に係る全て の業務の受託等 57,500 利息の受取(注 2) 1,479 出資の払込 ド㈱ モエコ南西ベト ナム石油㈱ 直接 子会社 兼任 5 人 51.42% 所有 直接 子会社 兼任 5 人 61.45% 事業に係る全て の業務の受託等 事業に係る全て の業務の受託等 債務保証(注 3) 保証料の受取(注 3) ア石油㈱ 直接 子会社 兼任 4 人 100% 所有 アオイル&ガス 直接 業務の受託(注 1) 53,750 利息の受取(注 2) 出資の払込 ㈱ 100% 兼任 5 人 事業に係る全て 出資の払込 ン石油㈱ モエコリビア石 油㈱ モエコ・ソンホ ン石油㈱ モエコプーカン 石油㈱ 子会社 兼任 4 人 子会社 兼任 4 人 子会社 兼任 5 人 56.45% 所有 子会社 兼任 4 人 100% 事業に係る全て 業務の受託(注 1) の業務の受託等 利息の受取(注 2) ㈱ モエコウエスト 直接 100% モエコウエスト 子会社 兼任 5 人 直接 ㈱ 100% 280,000 立替金 557,000 664 関係会社投資 等損失引当金 立替金 2,901,000 206 関係会社投資 等損失引当金 5,529,000 1,578 1,087 130,000 5,000 関係会社投資 等損失引当金 1,220,000 45,000 900,000 900,000 43,750 793 60,000 事業に係る全て 出資の払込 関係会社投資 等損失引当金 立替金 3,330,000 80 関係会社投資 等損失引当金 398,000 - - 60,000 子会社 兼任 5 人 事業に係る全て 出資の払込 業務の受託(注 1) 兼任 5 人 46,250 立替金 事業に係る全て 出資の払込 の業務の受託等 関係会社投資等損 失引当金の繰入 - 13 - 3,374 800,000 関係会社投資 800,000 等損失引当金 16,250 立替金 1,710,000 228 680,000 の業務の受託等 関係会社投資等損 失引当金の繰入 子会社 313,000 の業務の受託等 関係会社投資等損 業務の受託(注 1) 所有 パプア 3 石油 280,000 出資の払込 失引当金の繰入 所有 ㈱ 等損失引当金 事業に係る全て 関係会社投資等損 業務の受託(注 1) 100% パプア 1 石油 483 関係会社投資 関係会社投資等損 所有 直接 5,733 立替金 45,000 30,000 の業務の受託等 失引当金の繰入 4,096,000 関係会社投資 業務の受託(注 1) 失引当金の取崩 モエコツナ石油 未収収益 5,000 等損失引当金 の業務の受託等 関係会社投資等損 失引当金の繰入 所有 等損失引当金 43,750 立替金 の業務の受託等 関係会社投資等損 事業に係る全て 出資の払込 644 関係会社投資 130,000 短期貸付金 事業に係る全て 出資の払込 期末残高 立替金 の業務の受託等 資金の貸付(注 2) 業務の受託(注 1) 100% 直接 425,000 目 1,087 未収収益 失引当金の繰入 所有 直接 43,750 425,000 科 事業に係る全て 利息の受取(注 2) 業務の受託(注 1) 100% 直接 170,000 関係会社投資等損 所有 直接 170,000 の業務の受託等 関係会社投資等損 失引当金の繰入 モエコメランギ 986 関係会社投資等損 失引当金の繰入 子会社 49,065 257,000 業務の受託(注 1) モエコカンボジ 105,486 3,198,780 失引当金の戻入 業務の受託(注 1) 所有 116,000 関係会社投資等損 失引当金の繰入 モエコカンボジ 116,000 関係会社投資等損 業務の受託(注 1) モエコタイラン (注 4) 業務の受託(注 1) 失引当金の繰入 所有 取引金額 関係会社投資 680,000 等損失引当金 16,250 立替金 690,000 228 450,000 関係会社投資 450,000 等損失引当金 460,000 業務の受託(注 1) 57,500 出資の払込 関係会社投資等損 所有 MOEX USA 直接 Corporation 12,240,904 子会社 兼任 4 人 100% 事業に係る業務 失引当金の繰入 の受託等 698,444 関係会社投資等損 失引当金の取崩 4,171,938 立替金 554,424 関係会社投資 等損失引当金 142,365 - - 関係会社株式評価 MOEX Gulf 所有 of Mexico 間接 Corporation 兼任 4 人 子会社 兼任 1 人 関連会社 兼任 2 人 子会社 兼任 3 人 52.25% MOEX 所有 Offshore 2007 間接 LLC 100% 所有 Mitsui E&P 間接 USA LLC 40% MOECO 所有 International 直接 B.V. 100% 直接 Ltd. 子会社 兼任 1 人 100% タイ沖石油開 所有 直接 70.00% 直接 Limited の受託等 業務の受託(注 1) 13,750 事業に係る業務 - の受託等 事業に係る業務 の受託等 事業に係る全て の業務の受託等 16,000 業務の受託(注 1) 65,000 事業に係る業務 出資の払込 の受託等 子会社 兼任 5 人 事業に係る全て の業務の受託等 子会社 兼任 1 人 609,632 立替金 10,938 未収収益 16,250 立替金 1,288 50,402 未収収益 47,602 4,256 関係会社投資 991,060 等損失引当金 業務の受託(注 1) 102,986 業務の受託(注 1) 18,750 未収収益 4,840,876 5,733 立替金 7 473,386 事業に係る全て 関係会社投資等損 の業務の受託等 失引当金の繰入 立替金 991,060 立替金 関係会社投資等損 出資の払込 100% - 業務の受託(注 1) 失引当金の繰入 所有 MOECO UK 事業に係る業務 51,300 業務の受託(注 1) 所有 Siam Moeco 発㈱ 子会社 損 473,386 未収収益 3,750 関係会社投資等損 失引当金の取崩 473,386 取引条件及び取引条件の決定方針等 (注 1) 業務受託料に関しては、業務委託契約に基づき定期的に受託業務内容を見直すとともに、業務 量の動向を勘案協議の上決定しています。 (注 2) 子会社に対する資金の貸付については、市場金利を勘案して決定しています。なお、担保は受け 入れていません。 (注 3) 子会社の金融機関からの借入について債務保証を行っており、保証料率に関しては、市況を勘 案の上、決定しています。 (注 4) 取引金額には消費税等は含めていません。期末残高には消費税等を含めています。 3. 兄弟会社等 (単位:千円) 議決権等の 会社等の名称 所有(被所有) 割合 三井物産フィナン シャルサービス㈱ 物産不動産㈱ なし なし 当社との 関係 親会社の 子会社 親会社の 子会社 関係内容 役員の 事業上の関係 取引の内容 兼任等 なし 金銭の寄託 なし 事務所の賃借 利息の受取(注 1) 賃借料の支払 (注 2) 取引金額 (注 3) 37,367 348,844 科 目 未収収益 預け金 長期差入 保証金 期末残高 8,013 10,000,000 524,115 取引条件及び取引条件の決定方針等 (注 1) 三井物産フィナンシャルサービス㈱に対する金銭の寄託については、市場金利を勘案して決定していま す。尚、担保は提供していません。 (注 2) 物産不動産㈱からの賃借料については、物価ならびに近隣土地建物価格等を勘案し、協議の上 決定しています。 (注 3) 取引金額には消費税等は含めていません。期末残高には消費税等を含めています。 - 14 - (1 株当たり情報に関する注記) 1. 1 株当たり純資産額 3,847 円 87 銭 2. 1 株当たり当期純利益 210 円 94 銭 (メキシコ湾原油流出事故に関する注記) 平成 22 年 4 月 20 日(米国時間)に、米国メキシコ湾探鉱鉱区 Mississippi Canyon252 区画の坑井で作 業を行っていた、第三者保有の掘削リグである Deepwater Horizon Mobile Offshore Drilling Unit(以下 MODU)において噴出があり、その結果、爆発、火災がおき、メキシコ湾への広範囲に及ぶ原油流出が発 生しました(以下本事故)。当社が 100%出資する米国子会社 MOEX USA Corporation(以下 MOEX USA) が 100%出資する MOEX Offshore 2007 LLC(以下 MOEX Offshore)は、ノンオペレーターとして 10%のリー ス権益を保有しています。本プロジェクトのオペレーターである BP Exploration and Production Inc.(以下 BP)は、米国政府系機関とともに暴噴井の完全封鎖を目的として、リリーフ井を掘削してきましたが、その 結果、平成 22 年 9 月 19 日(米国時間)、BP は恒久的な封鎖作業に成功したこと、今後は当該暴噴井及 びリリーフ井の廃坑作業を進めていくことを公表しました。 BP の究極の親会社である BP p.l.c.の年次(平成 22 年 12 月 31 日まで)財務報告書では、同社は本事 故に関して約 409 億米ドルの費用を計上したと発表されています。これに加えて、四半期(平成 23 年 3 月 31 日までの 3 ヶ月)財務報告書では、当該四半期において、同社は本事故に関して約 4 億米ドルの費用 を計上したと発表されています。 一方で、当社が、平成 23 年 5 月 9 日時点で、当社及び当社の連結子会社が本事故の結果、万一将来 負担することとなった場合の債務の総額を見積もることは困難であり、当事業年度においては関連する会 計上の負債を計上していません。本事故に関する様々な対外的債務は、MOEX Offshore と BP 間で締結 された Macondo Prospect Offshore Deepwater Operating Agreement(以下 Operating Agreement)に基づ き BP により支払われます。本事故の根本的原因に関する調査や訴訟の結果及び関係当事者が最終的に 負担する責任の程度にもよりますが、Operating Agreement における一定の条件が満たされた場合には、 MOEX Offshore に帰する当該偶発債務の負担金額は、平成 23 年 3 月 31 日時点において最小でゼロと なります。もっとも、このことは当社として、当社もしくは当社の連結子会社が本事故に関するいかなる将来 債務も負担しないという意見を表明するものではありません。むしろ、会計上の偶発債務の計上総額がゼ ロになるというのは、損失発生の可能性が高いと認識されない場合や損失が合理的に算定できない場合 には、損失の認識を必要としないという関連会計基準を現在入手可能な事実に適用して得られる結論で す。 平成 23 年 3 月 31 日時点において、当社が本事故に関して会計上の負債を計上しないものとするに当 たり、以下の要因に関して検討を実施しました。 BP は、MOEX Offshore に対して定期的に請求書を送付してきており、その中で、本事故に関し BP が費 やした費用の合計額のうち、MOEX Offshore の権益 10%に相当する Operating Agreement に基づく負担 割合として BP が計算した金額を請求しています。Operating Agreement に基づき、BP が、MOEX Offshore、 Anadarko Petroleum Corporation 及び Anadarko E&P Company LP(この 2 社を併せて以下 Anadarko)宛 に送付し、平成 23 年 4 月 4 日に MOEX Offshore に到達した Notice of Dispute(紛争通知)のレターによ れば、BP は、平成 23 年 2 月 28 日時点で MOEX Offshore が BP に対して負担する金額の総額は、約 1,856 百万米ドルであるとしています。これに加え、同日以降も、MOEX Offshore は BP から請求書を受領してい ます。MOEX Offshore によれば、これまでに受領した請求書を単純に合計するとより高い金額になるもの の、直近の請求書である平成 23 年 5 月 3 日付け請求書においては、本事故に関する費用に対する MOEX Offshore の負担割合は、約 2,144 百万米ドルであるとされています。MOEX Offshore は、今後も BP より請求を受けることが予想されますが、その将来の請求額を見積もることはできません。また、現時点で 支払義務を負うことになるか否かは定かではなく、さらに、その額を合理的に見積もることは困難です。 本事故を巡る事実関係・背景についての複数の調査が現在も進行中であること、Operating Agreement 上の規定の適用に関して不確定要素が存在することを踏まえ、MOEX Offshore は、本事故対応により生じ た費用についての BP からの請求に対する支払いを留保してきました。MOEX Offshore は、これらの状況 の検討を続ける間、BP に対する支払留保の状態を継続することが予想されます。 上記のとおり、BP は、MOEX Offshore 及び Anadarko に対して Notice of Dispute のレターを送付し、そ の中で、Operating Agreement に基づく BP の請求権について、MOEX Offshore 及び Anadarko に対して - 15 - 通知してきました。当該レターにおいて、BP は、MOEX Offshore には、同社に対し BP が送付した請求書 の金額を、請求書の受領後 30 日以内に、紛争の存在如何にかかわらず、支払う義務があると述べていま す。また、当該レターでは、BP が Anadarko 宛に送付した請求書の請求金額を Anadarko が支払わない場 合には、その金額のうち MOEX Offshore が負担すべき権益比率に応じた相当な割合について、MOEX Offshore に支払い義務があるとも主張しています。Operating Agreement 上、当事者は、当該レターに記 載の上記請求及び、その他の請求を交渉によって解決するために代表者を指定するものとされており、そ れに基づき、BP 及び MOEX Offshore は、夫々代表者を選定しました。そして、Operating Agreement によ れば、それらの代表者の交渉によって紛争が解決されない場合には、最終的には仲裁手続きが開始され る可能性があるとされています。 米国油濁法(Oil Pollution Act of 1990)(以下 OPA)上の「責任ある当事者」(Responsible Parties)(以下 RP)は、同法の下、費用や損害につき共同連帯責任を負う可能性があります。米国沿岸警備隊(United States Coast Guard)(以下 USCG)は、BP や MOEX Offshore などの Operating Agreement の当事者なら びにその他本事故の関係者を本事故における RP として請求書を送付するとともに、USCG が RP の保証 人とした関係者に対しても請求書を送付しています。 MOEX Offshore によれば、OPA に基づく請求の一部である USCG からの上記請求書の金額は、平成 23 年 3 月 10 日時点で総額約 694.6 百万米ドルに上ります。MOEX Offshore は、BP が USCG からの、 MOEX Offshore が受領した請求書記載のものを含む上記請求の全てを支払ったものと考えています。ま た、MOEX Offshore は、BP が、同社が MOEX Offshore に対して送付した請求書に記載の金額を計算す るに当たり、この支払額を考慮に入れていると考えています。BP p.l.c. が、今後も本事故についての合理 的な除去費用(clean-up costs)を全て支払うと述べていることや、本事故によって負傷された方々への賠 償その他のために総額 200 億米ドルに上る見込みのファンドを設立していることから、当社は、BP が今後 も USCG からの請求を全額支払うものと予測しています。MOEX Offshore は現在のところ USCG からの請 求額の支払いを留保しており、関連する偶発債務は計上していません。BP が本事故の除去費用の支払 いを止め、本事故に関するその他の費用の全額の支払いを拒絶した場合、MOEX Offshore はその支払い を強いられる可能性があります。 MOEX Offshore は、平成 22 年 12 月 15 日に米国連邦政府がルイジアナ州東部地区連邦地方裁判所 に提出した訴状における被告 9 社のうちの 1 社とされています。この訴状は、OPA に基づく除去費用、経 済的な損害及び環境被害の賠償、並びに水質浄化法(Clean Water Act)(以下 CWA)に基づく民事上の 制裁金を求めています。訴状は、MOEX Offshore が、CWA に定義される海上施設の所有者であり、CWA 上の制裁金の支払義務を負うと主張しています。MOEX Offshore は、平成 23 年 4 月 4 日、訴状に対し事 実関係に関する答弁書を提出しました。CWA 上、制裁金の金額を決定するに当たり、裁判所は、違反行 為の深刻さ、有責性、過去の違反経験その他の事情を勘案するものとされています。このような制裁金が MOEX Offshore に課されることになるか否かは定かではなく、仮に課される場合であっても、可能性のある 損失の額を合理的に見積もることは困難です。 また、MOEX Offshore は、OPA における自然資源破壊(Natural Resource Damage)(国や州が保有す る土地、魚、水、空気、野生動物等の自然環境に対する損失。以下 NRD)に対するコストや、OPA 類似の 州法の下で NRD その他のコストや損害賠償を負担する可能性があります。なお、合衆国及びルイジアナ、 ミシシッピ、アラバマ、フロリダならびにテキサスの各州は、NRD アセスメントを開始しています。 連邦政府の原油流出委員会(National Oil Spill Commission)は、平成 23 年 1 月 11 日、本事故の原因 及び産業と政府の望ましい改革についてのレポートを公表しました。また、USCG 及び海洋エネルギー管 理規制施行局(Bureau of Ocean Energy Management, Regulation and Enforcement、BOEMRE)は、本事 故の原因について共同調査を行っています。USCG の共同調査チームのメンバーは、USCG の担当範囲 に関し、問題点に関する共同調査の一部につき、結果を公表しました。更に、米国司法省が民事上または 刑事上の法令違反の有無を調査しているほか、連邦議会及び米国化学安全災害調査委員会(United States Chemical Safety and Hazard Investigation Board)を含む様々な連邦ないし州政府機関も、本事故 に関し調査を行っており、かつ海上における調査活動に関する安全面での規制の改正について評価して います。現時点において、上述のコストや損害賠償については調査が進行中であることから、このようなコ ストや損害賠償がノンオペレーターである MOEX Offshore に課されることになるか否かは定かではなく、仮 に課される場合であっても、可能性のある損失の額を合理的に見積もることは困難です。 また、MOEX Offshore、MOEX USA 及び当社は、本事故によって生じたとされる損害の賠償を請求する 複数の民事訴訟において被告とされています。 “Mitsui & Co.”との会社が一部の訴状において被告とさ れていますが、同社に対する訴訟は現時点では積極的に進められていません。それらの訴訟では、様々 な法的根拠に基づいて、本事故により被ったとされる損害の賠償が求められています。これらの訴訟にお - 16 - いては、BP、Anadarko、及び Deepwater Horizon の運営、爆発した油井の掘削、又は掘削に使用された 装置に関与した当事者も被告とされています。平成 22 年の 5 月と 6 月に、BP と原告団は、本事故に関す る連邦法上の訴訟の大多数につき、正式事実審理前手続きのために単独裁判官への移送を求める申し 立てを行いました。これらの申し立ては平成 22 年 8 月 10 日に認められ、連邦法上の訴訟の大多数につ いて、ルイジアナ州東部地区における連邦地方裁判所裁判官のもとへ移送されました(以下 MDL 手続き)。 MDL 手続に移送されていない訴訟としましては、当社として以下の訴訟を認識しています。アラバマ州、 フロリダ州及びテキサス州の連邦地方裁判所、並びにフロリダ州、ルイジアナ州及びテキサス州の州裁判 所においては、MOEX Offshore を被告とする訴訟が依然として係属しています。また、MOEX USA を被告 とする訴訟も、フロリダ州、ルイジアナ州及びテキサス州の州裁判所、並びにテキサス州の連邦地方裁判 所に係属しています。当社を被告とする訴訟はルイジアナ州の州裁判所及びテキサス州の連邦地方裁判 所に係属しています。 MDL 手続きに含まれる訴訟の一部において、包括訴状が提出されました。包括訴状及び個別の訴状 の一部においては、MOEX Offshore、MOEX USA 及び当社が被告に含まれています。MDL 手続きにお ける原告には、さまざまな事業、政府、資産所有者及び個人が含まれます。原告は、MOEX Offshore、 MOEX USA 及び当社に対し、本事故及び事故後の清掃作業に関連する、財産上の損害、人的被害、及 び経済的な損失を主張して請求をしています。当社は依然正式な訴状送達を受けていませんが、MOEX Offshore 及び MOEX USA は、MDL 手続きにおいて対応が求められている限りにおいて、米国連邦政府 が提起した訴訟に係るものを除き、訴え却下の申立て(Motions to Dismiss)を行い、米国連邦政府が提起 した訴訟においては前述の通り答弁書を提出しました。文書提出手続き(Document Production)、供述録 取手続き(Depositions)を含むディスカバリ(Discovery、証拠等の開示手続き)は現在進行中です。 MODU のオペレーター兼所有者である Transocean Offshore Drilling Inc.及びその関係会社(併せて以 下 Transocean)は、その責任を限定しようとして海事法に基づき訴訟を提起し(以下 Limitations Action)、 その訴訟は、平成 22 年 8 月 24 日、MDL 手続きにおける上述の審議と併合されました。平成 23 年 2 月 18 日、Transocean が、MOEX Offshore、MOEX USA 及び当社を含む MDL 手続きにおける複数の被告を、 Limitations Action における被告に加えました。同年 4 月 19 日、20 日及び 21 日には、Limitations Action における被告らが、主として他の被告からの求償及び補償を求めて共同訴訟者間請求(Cross-claims)を 提出しました。MOEX Offshore、MOEX USA 及び当社は、Cameron International Corporation(以下 Cameron)、Halliburton Energy Services, Inc.(以下 Halliburton)及び Transocean から共同訴訟者間請求 を受けました。MOEX Offshore は、主張されている損害の全部又は一部について BP、BP America Production Company、BP p.l.c.、Transocean、Sperry Drilling Services、Halliburton、Cameron、M-I, LLC、 Weatherford U.S. L.P.及び Weatherford International, Inc.が責任を負うべきだと主張して、それらからの求 償及び補償を求めて共同訴訟者間請求を提出しました。平成 23 年 4 月 27 日には、BP は、Operating Agreement の仲裁条項に基づき、MOEX Offshore が BP を相手方として提出した共同訴訟者間請求につ いてその訴訟手続きの停止を申し立てました。なお、MOEX Offshore 及び MOEX USA は、Limitations Action につき、相手方の主張を否認し、かつ Limitations Action の却下を求める答弁書を提出しました。ま た、MDL 手続きに含まれる他の審議におけるディスカバリと併せて、Limitations Action においてもディスカ バリが行われており、裁判所は、この Limitations Action の正式事実審理の開始期日を、平成 24 年 2 月に 指定しました。 これらの民事訴訟及び Limitations Action はまだ初期段階にあるため、仮に当社、MOEX USA 及び MOEX Offshore が何らかの責任を負うとしても、現時点で可能性のある損失の額を合理的に見積もること は困難です。 なお、MOEX Offshore は保険に加入していますが、その保険金額は、同社がこれまでに支払を求めら れた請求額を大幅に下回っています。その他にも MOEX Offshore は、本事故に関する第三者の保険によ り、追加的被保険者として保険による補償を受けられる可能性がありますが、当社はその保険金額につい ても、MOEX Offshore がこれまでに支払を求められた請求額を大幅に下回ると考えています。 当事業年度において、「関係会社株式」のうち MOEX Offshore の事業に対応する投資額は、備忘価額 まで減損処理するとともに、これに対応する「関係会社投資等損失引当金」を取り崩しています。それ以外 の本事故の損害による当社の財政状態、経営成績への影響を現時点で見積ることは困難です。当社とし ましては、本事故に関する調査及び訴訟が事実及び法令上の複雑多岐に亘る問題点に関わり、またそれ らの問題点がいつ解決されるのかが不明確であることから、本事故の影響があったとしてその影響がどの ようなものか、またそのような影響があったとしてそれがいつ生じるのかについて、合理的に予測することが 困難であると考えています。 - 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