平成26年11月8日「風力発電講演会」 主催:ひた市民環境会議エネルギー部会 再生可能エネルギーの主役 風力発電 足利工業大学 牛山 泉 [email protected] 再生可能エネルギーの主役 風力発電 1.環境とエネルギー問題の現状 2. 陸上風力発電の現状 3. 洋上風力発電の現状 4. 日本における風力発電導入の課題 5. 木質バイオマスの取り組み 6.将来のエネルギーと風力発電 人類史における人口増加の推移 世界人口増加とエネルギーの需給 120 116億人 100 人 口 (億 人 ) 80 70億人 60 40 石油 原子力 天然ガス 20 石炭 0 1800 1900 石 150 油 換 算 100 エ (億 ネ バイオ水力 ルト 50 ギ ン ー) 消 0 費 2200 2300 量 エネルギー難民 2000 2100 西 暦 (年) 地球温暖化 1978年 1998年 国別CO2排出量(2008年) 出典) EDMC/エネルギー・経済統計要覧2011年版 Ashikaga Inst. of Tech. 主要各国のエネルギー自給率 ~わが国のエネルギー自給率は、主要先進国の中で最も低い~ 160% エネルギー自給率(原子力を国産とした場合) 140% エネルギー自給率(原子力を輸入とした場合) 120% 139% 100% 80% 87% 60% 61% 40% 27% 20% 0% 4% 7% 日本 フランス 16% イタリア ドイツ アメリカ イギリス 出典:IEA / Energy Balances of OECD Countries 2003-2004 (2006 Edition) カナダ 日本のエネルギー消費構成 再生可能エネルギー 6% 原子力 11% 天然ガス 14% 2005年 6億トン 石油 49% 石炭 20% 〈出典〉 2005年度、資源エネルギー庁 日本の原油輸入量と国別シェア ナイジ ェリ ア 1.5% オマーン 3.1% 中国 1.4% (2003年度) その他 6.5% UAE 24.3% 分割地帯 3.6% インドネシ ア 3.6% 計 2億4485万 キロリットル クウェート 7.4% カタール 9.7% サウジ ア ラ ビア 22.8% イラン 16.1% 石油運搬船 総排水量:約25万t 全長:約330m 全幅:60m 日本のシーレーンのチョークポイント; ホルムズ海峡、マラッカ海峡 Shellのエネルギー資源予測 石油 天然ガス 再生可 能エネル ギー 再生可能エネルギーの主役 風力発電 1.環境とエネルギー問題の現状 2. 陸上風力発電の現状 3. 洋上風力発電の現状 4. 日本における風力発電導入の課題 5. 木質バイオマスの取り組み 6.将来のエネルギーと風力発電 1980年代のカリフォルニア州テハチャピのウィンドファーム 風力発電の役割 [環境保全] ・温室効果ガス削減 ・SOx,NOx削減 [エネルギーセキュリティー] ・エネルギー多様化 ・国産エネルギー [経済効果] ・雇用創出 ・地域経済の活性化 風力発電が貢献可能 世界の風力発電の設備容量の推移 累積導入量(2000年〜2013年) 年 各国の導入量 17 各国の風力発電導入率 18 風力発電の現在と未来:風車は既に“兆円ビジネス” 新規導入量 の推移 2008年の新規導入量 Annual Global Wind Power Development Actual 1990-2007 Forecast 2008-2012 ・Prediction 2013-2017 27GW(約4兆円)/年 約1.7万台/年 110,000 100,000 90,000 80,000 MW 70,000 成長率は 20%以上/年 (5年で2.5倍増) 2017年: 104百万kW/年 2012年: 51百万kW/年 60,000 50,000 40,000 2007年: 20百万kW/年 30,000 20,000 10,000 0 1990 Source: BTM Consult ApS - March 2008 2007 Prediction Offshore (Forecast) 2012 Forecast 2017 Existing capacity 出典:BTM Consult Aps World Market Update 2007、GWEC 2008 速報 世界の風車生産と関連雇用 2010年は 新規生産30GW/年、関連雇用は50万人以上 風車年産1MW≒15人の雇用 新規導入量 (GW/年) 雇用人数 (万人) 60 50 新規導入量 雇用人数 累積導入量 300 250 40 200 30 150 20 100 10 50 0 0 累積導入量 (GW) 350 70 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 出典: BTM Report, 年 GWEC の Global Wind Energy Outlook 2008 より 発電システム別CO2排出量 2MW級風車の環境貢献度 平均風速 7m/s で 707万kWh/台・年、発電する。 → 13万台で日本の全電力需要をまかなえる。 →一般家庭の消費電力に換算すると・・・ 約1,400世帯分に相当 →石油火力発電所(石油量)に換算すると・・・ 約17,000kL(ドラム缶8,600缶)に相当 →CO2削減量に換算すると・・・ 約5,000tonに相当 →上記CO2削減量を吸収するための杉の木に換算すると・・・ 約36万本に相当 日本における再生可能エネルギーの成長 2003にRPS制度を導入⇒再エネ倍増 X 10 million kWh Annual average increase 8%/year Annual average increase 13% / year PV Geothermal Wind Biomass fiscal year Purchase of Residential Surplus Electricity RPS FIT 23 23 日本の風力発電導入量 FIT 2010 累 積 設 備 容 量 Total capacity: 2,642MW 1,913 units (April 2013) RPS (kW) 2005 Local New Energy Introduction Scheme Wind Field Test Scheme 1995 1990 24 都道府県別風力発電導入量 都道府県別風力発電導入量 NEDO技術開発機構 (2005年3月末現在) 200,000 250 沖縄総合事務局 1.3% 180,000 北海道経産局 18.4% 九州経産局 20.3% 160,000 2004年度末設備容量 2003年度末設備容量 2004年度末設置基数 200 140,000 設 120,000 備 容 量 100,000 ( k W 80,000 ) 四国経産局 1.9% 150 設 置 基 数 ( 基 100 ) 2004年度 総設備容量 926,575kW 中国経産局 1.9% 近畿経産局 1.7% 中部経産局 6.9% 東北経産局 39.6% 60,000 関東経産局 8.0% 40,000 50 20,000 0 北 青 岩 宮 秋 山 福 茨 栃 群 埼 千 東 神 新 山 長 静 愛 岐 三 富 石 福 滋 京 大 兵 奈 和 鳥 島 岡 広 山 徳 香 愛 高 福 佐 長 熊 大 宮 鹿 沖 海 森 手 城 田 形 島 城 木 馬 玉 葉 京 奈 潟 梨 野 岡 知 阜 重 山 川 井 賀 都 阪 庫 良 歌 取 根 山 島 口 島 川 媛 知 岡 賀 崎 本 分 崎 児 縄 道 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 都 川 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 府 府 県 県 山 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 島 県 県 県 県 0 国内の大型風力発電機メーカー 駒井ハルテック 300 kW 三菱重工業 2.5 MW (7MW) 日本製鋼所 2.7 MW (3MW) ( ) 開発中 日立製作所 2.0 MW (5MW) 26 国内の風力産業 27 日本の再生可能エネルギーポテンシャル 単位(百万kW ) 太陽光 150 風力(陸上) 300 風力(洋上) 1,600 中小水力 14 バイオマス 38 地熱発電 14 合 計 211,600万kW 原子力発電 4,820万kW(2011年3月11日現在)の44倍 (環境省による2011-4) 北海道・苫前町のウィンドファーム 風車の大きさ 風力タービンの大型化の推移 再生可能エネルギーの主役 風力発電 1.環境とエネルギー問題の現状 2. 陸上風力発電の現状 3. 洋上風力発電の現状 4. 日本における風力発電導入の課題 5. 木質バイオマスの取り組み 6.将来のエネルギーと風力発電 ポルトガル最西端ロカ岬碑文 Ashikaga Inst. of Tech. 欧州の洋上風力発電 2010年:2.6GW 2020年:40GW 2030年:150GW 出典:Europe Offshore Wind Farm Projects( EWEA, 2009 Sep) 35 デンマークの洋上風力発電群 洋上風力発電の急展開 Annual Global Wind Power Development Annual Global Wind Power Development 125,000 100,000 MW 75,000 50,000 25,000 0 1990 Source: BTM Consult - A Part of Navigant - March 2012 2011 Offshore (Pridiction) Prediction Forecast Existing capacity 2016 2021 Offshore (Forecast) The tripods stand in file and empty pontoon is hooked onto tug boats. With a full cargo, the MPI Discovery leaves Esbjerg in DK every two weeks for Thames estuary. Offsore Windfarm are taking place off the coast around GB Offshore WF in the German Bight have stalled due to bottlenecks in grid connection 洋上風力発電の研究開発 五島(浮体式) 2012 富士重工 100kW 2013 日立 2MW 響灘【着底式) 2013 日本製鋼所 2MW 福島(浮体式) 2013 日立 2MW, パワーステーション 2014 三菱重工 7MW 2015 三菱重工 7MW 銚子【着底式) 2013 三菱重工2.4MW 43 銚子沖洋上風車(NEDOの国プロ、三菱重工MHI) 一体組されたナセル(MWT92洋上実証機) 2012年10月設置完了 2013年1月運開 銚子沖洋上サイトに設置された風車 あそ(左) くろしお(右) 三菱本牧工場9号岸壁に接岸中のSEPあそ(左)、くろしお(右) 「あそ」に翼3枚、RH、タワー1節目を搭載、「くろしお」 に ナセル、タワー2~4節目及び650tonクローラクレーンを積載 千葉県銚子市屏風が浦沖3km、出典;NEDO 気象観測タワーと洋上風力発電機 • • • • Offshore wind conditions Vertical wind speed profile at higher points Atmospheric stability Simultaneous measurement of wind and wave Top 126.0m MHI92m/2.4MW 100.0m 92m 80.0m 32m 14.1m 11.9m 18.0m 10.1m 11.9m 45 洋上風車の設置工事 Mast Wind turbine On 21 Aug. 2012 On 14 Oct. 2012 46 日立製作所(旧 富士重工)の洋上風力の取組み 茨城県のウインドパワーかみす (2010年 富士重工 2MW×7台) 着床式 長崎県五島列島の環境省浮体式 洋上風車実証プロジェクト (2013年10月 日立 2MW) 浮体式 福島沖 洋上浮体式洋上風力発電プロジェクト (経済産業省) Project Consortium:11 members Marubeni (Project integrator) MHI University of Tokyo Mitsubishi Corp. IHI Marine United MES Nippon Steel Hitachi Furukawa Electric Shimizu Corp. Mizuho Information & Research 2013 2013 Hitachi Hitachi 2MW JMU Spar Mitsui semi-sub 2014 MHI 7MW JMU Spar 2014 MHI 7MW MHI semi-sub 48 NEDO’s Projects on Offshore Wind Energy FY2008 Feasibility Study FY2009 FY2010 FY2011 FY2012 FY2013 FY2014 FY2015 FY2016 Demonstration of Offshore Wind Measurement Demonstration of Offshore Wind Power Generation Development of 7MW-class Wind Turbine Demonstration of Offshore Floating Wind Farm (Fukushima, METI’s Project) 普及段階 49 WP partners and more. 50 出典: Fulushima FORWARD PJ 日立の2MW浮体式風車 (浮体は三井造船) 2013年 6/27 千葉県市原の三井造船ドックから進水 6/28~7/1 東京湾から福島県小名浜港に回航 7/27 小名浜港から出港、設置サイトへ 11/11に竣工式を開催の予定。 出典: 朝日新聞 Ref: Nikkei Business 世界初の浮体式洋上変電所 (変電所は日立、浮体はJMU) 2013年 7月初旬に横浜市金沢区の JMUのドックから進水。 直接、福島沖のサイトまで回航。 11月11日に竣工の予定。 出典: Fulushima FORWARD PJ 再生可能エネルギーの主役 風力発電 1.環境とエネルギー問題の現状 2. 陸上風力発電の現状 3. 洋上風力発電の現状 4. 日本における風力発電導入の課題 5. 木質バイオマスの取り組み 6.将来のエネルギーと風力発電 日本における外部環境課題 Winter lightning Turbulence Transportation Construction Typhoon ・Devastating strong Typhoons ・Winter lightning stronger than IEC standard ・Deflected and turbulent wind ・Narrow and winding road for transportation 宮古島の風車倒壊 No.6 :Enercon 600kW Blade Broken No.4:Micon 400kW Cover Fly Away No.3,5:Micon 400kW Fell Down Okinawa Times→ ←Asahi Daily News 日本型風車設計ガイドラインより 冬季日本海沿岸部の落雷被害 Cumulative probability ( % ) ☆Lightning Risk Map ● Goishigamine Site Charge (Coulomb) ●Measured lightning strikes at Goishigamine Site ●Include strong attacks ranging 400-500 C. Lightning Risk Map RED zone: High-risk area 落雷による風車被害の例 225kW, Danish WTGS 導入促進に向けて • • • • • 方針の明確化 o 中・長期導入目標の早期策定 • 2020年:1,100万kW、2030年:2,700万kW、2050年:5,000万kW 事業性の確保 o 適正価格による長期間の買取り • 20円/kWh、20年間 インフラの整備 o 抜本的な系統連系対策の実施 • 調整電源・送電線の新増設、気象予測システムによる広域運用 建設の迅速化 o 規制・制度の緩和 • 建築基準法、公園法、森林法、農地法など 技術開発の促進 o 調査・研究開発の実施 • 着床式洋上風力、浮体式洋上風力、気象予測システム 59 中・長期導入目標の早期策定 • 現在までの目標値・見通し・試算値 京都議定書・総合資源エネルギー調査会 • 2010年:300万kW RPS法義務量 • 2010年:122億kWh = 300万kW(風力分) • 2014年:160億kWh (=393万kW(風力分を正比例計算時)) 総合資源エネルギー調査会 需給部会 • 2020年:200万kl ≒ 490万kW(洋上風力無し) • 2030年:269万kl ≒ 660万kW(洋上風力無し) 地球温暖化問題に関する閣僚委員会 タスクフォース会合 • 2020年:1,100万kW(国立環境研究所AIMモデル:真水▲15%時) • 2020年:2,000万kW(国立環境研究所AIMモデル:真水▲20%時) 環境省 中長期ロードマップ検討会 • 2020年:1,131万kW(洋上風力含む) • 2030年:2,700万kW(洋上風力含む) • 2050年:5,000万KW(洋上風力含む) 60 適正価格による長期間の買取り • 風力発電の事業性悪化 設置コスト(kW単価)が上昇: 20万円(1997年)⇒ 30万円/kW(2008年) 「RPS+電気」価格(kWh単価)が低下:11.8円(2003年) ⇒ 10.1円/kWh (2009年) • 風車の価格上昇と調達期間の長期化(世界的に風車不足) • 為替変動(前金:発注時と出荷時とに、合計約80から90%を支払) • 鋼材等材料費の高騰、消耗品・交換部品のコスト上昇 • RPSバンキング量増加(RPS義務量と電力会社殿の努力) • 「抽選」による系統連系候補者に選定後、詳細設計による辞退件数も増加 設置コスト [千円/kW] 500 450 400 kW当たり設置コストの最小値、最大値と平均値 およびkWh当たり「RPS相当量+電気」加重平均価格 設置コスト 最大値 (左軸) 350 設置コスト 平均値 (左軸) 「RPS相当量 +電気」価格 加重平均値 (右軸) 300 250 200 150 100 50 設置コスト 最小値 (左軸) 0 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 「RPS相当量 +電気」価格 [円/kWh] 20 18 16 14 12 10 8 6 4 2 0 ユーロ・円(ECU・円)月足 180 170 180 170 160 160 150 150 140 140 130 130 120 120 110 2009/01 112.08 100 90 80 2000/01 110 100 90 2000/10 88.93 80 2001/11 2003/09 2005/07 年度 出典:第29回新エネルギー部会資料、RPS法ホームページ 2008/07 169.97 為替: Forex Watcher 2007/05 2009/03 61 抜本的な系統連系対策の実施 • 現行の設備・運用のみでは、近く限界へ達する 送電線の新増設などによる系統強化策の実施 • 風況条件が良い風力発電適地は、送電容量が少ない、または無い 調整電源、地域間連系線、電力貯蔵設備の新増設など による系統安定化策の実施 • 短・中周期変動対策:出力変動緩和制御蓄電池システム – 世界に誇れる蓄電池産業育成効果含む • 短・中周期変動対策:風車制御機能の有効活用 – 最大出力制限機能、出力上昇率制限機能、無効電力制御機能な ど • 中・長周期変動対策:調整電源の新増設 – 揚水発電所(可変速度化、発電機増設)、出力一定制御蓄電池な ど • 中・長周期変動対策:気象予測システムの有効活用 – 数日先の誤差=中、数時間先の誤差=極小 – 欧州では実運用中 対策費用の一般電力消費者負担などの制度化が必要 62 送電線の新増設 • 好風況地域:送電線容量不足 (送電線なし) – 66kV系送電線の新増設が必要 上図は、154kV以上の送電線 のみ記載 63 風力発電のための送電網整備実証事業 (北海道北部風力送電(株)の事業概要) 規制・制度の緩和 • 開発・建設に関する規制の緩和 改正建築基準法により、風車タワーは超高層ビルと 同等の耐震設計・構造計算を求められることとなり、 設置コストの高騰につながっている 環境影響評価法の風力発電事業への適用内容に よっては、開発期間・コストの大幅増加が懸念される • 設置許可の早期化・柔軟化・明確化 風力発電の適地(風が強く、民家から離れている場 所)の多くは、さまざまな立地規制の対象となっている 適地の例 立地規制 ため、風力発電の導入が進んでいない 国立・国定公園、都道府県立自然公園 自然公園法、自然公園条例 森林(普通林・保安林) 森林法 農地・牧草地 農地法 海岸・臨海部 海岸法、港湾法 65 調査・研究開発の実施 • 風力発電の導入拡大を可能にするための、系統インフラに 関する調査・研究 送電線・調整電源および蓄電池などの電力貯蔵設備の新増 設計画の策定と実施 • 送電線、調整電源および電力貯蔵設備などの新増設および広域電力 系統運用システムの確立には10年単位の期間を要す • • • 適正容量の対策設備を適正配置することにより、資源の有効活用を 図る 気象予測を取入れた広域電力系統運用システムの確立と実施 着床式及び浮体式洋上風力の研究開発・実証と導入促進 日本は、海岸線が長い海洋国家 世界は、着床式洋上風力の建設計画が急増 日本独自の技術開発によりIEC規格への反映を行うと共に、 浮体式洋上風力で、世界のトップランナーへ! (世界に誇れる日本の三大技術として:太陽光・高性能蓄電池・浮体式洋上 風力) 研究開発機関または専門プロジェクトチームの創設 66 風力発電の出力特性と平滑化効果 (JWPAにて解析) • 東北電力殿㈱管内 • • サンプリング周期=10秒 データ分解能=100kW 3種類の解析 • 13ウインドファーム 291,950kW 2006年3月末現在 容量比:78.3% 2005年4月から2006年3月まで の1年間 32.50MW 管内一括 グループ別(3グループ) 個別ウインドファーム 27.00MW 2001-11 2003-02 19.25MW 2003-10 13.00MW 2004-10 10.50MW 2003-10 33.00MW 2003-01 7.65MW Aグループ 30.00MW 2003-11 2002-11 14.40MW 21.00MW 2001-11 2003-12 25.50MW 2006-10 6.00MW 2000-11 Bグループ Cグループ 30.00MW 2004-11 24.75MW 2001-12 42.00MW 2004-12 16.00MW 2004-01 出力変動緩和制御蓄電池 20%kW、1時間定格設置の場合 なし 67 再生可能エネルギーの主役 風力発電 1.環境とエネルギー問題の現状 2. 陸上風力発電の現状 3. 洋上風力発電の現状 4. 日本における風力発電導入の課題 5. 木質バイオマスの取り組み 6.将来のエネルギーと風力発電 木質バイオマスの利用可能量~栃木県 那須塩原市 3 栃 木 県 の 現 況 ■薪ストーブやぺレッ トストーブ、さらに 事業者は発電の燃料 として利用できるエ ネルギーです。 ■特に、建設発生木材 の多い宇都宮市や、 森林が多い佐野市や 鹿沼市などで利用可 能量が多いといえま す。 69 栃木県におけるバイオマスの利活用 4 栃 木 県 の 再 生 可 能 エ ネ ル ギ ー 導 入 の 取 組 ( バ イ オ マ ス ) ■汚泥系バイオマス■ ○バイオガス(下水汚泥)発電 (県央浄化センター) ・発電方式 :燃料電池 ・設備容量 :315kW ・年間発電量 :約250万kWh(一般家庭約700軒分) ・建設工事 :H25~26(発電開始H26年度末予定) 70 (イメージ図(東北電力サイトより)) 栃木県におけるバイオマスの利活用 4 栃 木 県 の 再 生 可 能 エ ネ ル ギ ー 導 入 の 取 組 ( バ イ オ マ ス ) ■木質系バイオマス■ ○製材残材や林地残材の有効活用の推進 ○とちぎカーボンオフセット制度の推進 ■家畜ふん尿系バイオマス■ ○バイオガス発電プラント実証試験 (県畜産酪農研究センター) 71 栃木県の温泉熱の利用可能量 那須塩原市 ■温泉施設設置者な どが給湯や床暖房 等に利用できるエ ネルギーです。 ■特に、日光市や那 須塩原市、那須町 など温泉資源が豊 富な地域で、利用 可能量が多いとい えます。 72 3 栃 木 県 の 現 況 「大気中の熱・温泉熱」利活用プロジェクト 4 栃 木 県 の 再 生 可 能 エ ネ ル ギ ー 導 入 の 取 組 ( 温 泉 熱 ) 栃木県における温泉熱の利活用 ■温泉熱利用■ ○温泉熱利用機器導入モデルプランを活用した温泉熱利用機器の 導入拡大(ヒートポンプ・熱交換器) ○地域協議会の活動支援 ■温泉熱発電■ (バイナリー発電) ○導入基礎調査(H24) ○事業化検討 73 (イメージ図(ゼネラルヒートポンプ工業株式会社サイトより)) 再生可能エネルギーの主役 風力発電 1.環境とエネルギー問題の現状 2. 陸上風力発電の現状 3. 洋上風力発電の現状 4. 日本における風力発電導入の課題 5. 木質バイオマスの取り組み 6.将来のエネルギーと風力発電 大分県の再生可能エネルギー源 大分県は、再生可能エネルギーの自給率が全国1位 再生可能エネルギーの供給量は全国2位 再生可能エネルギーの供給密度は全国3位 主な再生可能エネルギー源は地熱発電、地熱利用、小水力 であり、開発利用が進んでいる。 そのうち、地熱発電が約48%、地熱利用が約22%、小水力 発電が約18%を占めている。 エネルギー種別では、地熱発電と地熱利用の供給量・自給 率・供給密度が共に全国1位、バイオマス発電の供給量が全 国9位(自給率全国3位)、太陽光発電の自給率は全国4位であ る。 75 大分県の再生可能エネルギー供給状況 エネルギー種 年間供給量 供給量ランク 自給率ランク 供給密度ランク 供給比率 1 太陽光発電 958TJ 21 7 24 5.2% 2 風力発電 194TJ 28 25 29 1.1% 3 地熱発電 8,813TJ 1 1 1 47.9% 4 小水力発電 3,247TJ 14 9 13 17.7% 5 バイオマス発電 574TJ 9 3 10 3.1% 6 太陽熱利用 634TJ 19 4 20 3.4% 7 地熱利用 3,955TJ 1 1 1 21.5% 8 バイオマス熱利用 13TJ 43 37 44 0.1% 合計(供給量) 18,386TJ 2 1 3 自給率 民生+農林水産エネルギー需要 22.91% 80,258TJ 供給密度 2,895TJ/km2 区域面積 6,350km2 大分県の再生可能エネルギー供給状況 風力熱発電:ベースロードとしての風力発電 発熱機:回転力をIHで熱に変える。ブレーキ の一種なので発電機より小さく・軽く・安い。 ©Torresol ギアレス 溶 融 塩 な ど の 循 環 熱を貯めて必要時に取り出 す。圧倒的に安い 蒸気タービン 650℃の塩循環。 24h発電実証中 蒸気発生器 蓄熱槽 復水器 他タワーへ 火力発電と同じ 太陽熱発電と同じ 発電機 140m 50~100m 太陽熱発電の例 風力+波力のハイブリッド発電 “Poseidon 37 “ Wind & Wave Hybrid System in Denmark “ Bahrain World Trade Center DESERTEC PROJEKT 4000億ユーロ プロジェクト 砂漠で作った 電力を中部 ヨーロッパへ? ヨーロッパと北アフリカを結ぶデザーテック・プロジェクト アジア・スーパーグリッド構想 足利工業大学 風と光の広場 足利工大トリプルハイブリッド発電システム ハイブリット発電システム・レイアウト Wind Turbine Generator Biomass Generation System PV System 我らはいずこへ エネルギー狩猟型文明 (化石燃料) 過 渡 期 (天然ガス / 原子力) エネルギー栽培型文明へ (自然エネルギー) 持続可能な社会に 御清聴ありがとうございました !! Tomamae Green Hill Wind Park and Tomamae Wind Villa Power Plant
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