牛山泉 風力発電講演会

平成26年11月8日「風力発電講演会」
主催:ひた市民環境会議エネルギー部会
再生可能エネルギーの主役
風力発電
足利工業大学
牛山 泉
[email protected]
再生可能エネルギーの主役
風力発電
1.環境とエネルギー問題の現状
2. 陸上風力発電の現状
3. 洋上風力発電の現状
4. 日本における風力発電導入の課題
5. 木質バイオマスの取り組み
6.将来のエネルギーと風力発電
人類史における人口増加の推移
世界人口増加とエネルギーの需給
120
116億人
100
人
口
(億
人
)
80
70億人
60
40
石油 原子力
天然ガス
20
石炭
0
1800
1900
石
150 油
換
算
100 エ (億
ネ
バイオ水力
ルト
50 ギ ン
ー)
消
0 費
2200
2300 量
エネルギー難民
2000
2100
西 暦 (年)
地球温暖化
1978年
1998年
国別CO2排出量(2008年)
出典) EDMC/エネルギー・経済統計要覧2011年版
Ashikaga Inst. of Tech.
主要各国のエネルギー自給率
~わが国のエネルギー自給率は、主要先進国の中で最も低い~
160%
エネルギー自給率(原子力を国産とした場合)
140%
エネルギー自給率(原子力を輸入とした場合)
120%
139%
100%
80%
87%
60%
61%
40%
27%
20%
0%
4%
7%
日本
フランス
16%
イタリア
ドイツ
アメリカ
イギリス
出典:IEA / Energy Balances of OECD Countries 2003-2004 (2006 Edition)
カナダ
日本のエネルギー消費構成
再生可能エネルギー
6%
原子力
11%
天然ガス
14%
2005年
6億トン
石油
49%
石炭
20%
〈出典〉 2005年度、資源エネルギー庁
日本の原油輸入量と国別シェア
ナイジ ェリ ア
1.5%
オマーン
3.1%
中国
1.4%
(2003年度)
その他
6.5%
UAE
24.3%
分割地帯
3.6%
インドネシ ア
3.6%
計
2億4485万
キロリットル
クウェート
7.4%
カタール
9.7%
サウジ ア ラ ビア
22.8%
イラン
16.1%
石油運搬船
総排水量:約25万t 全長:約330m 全幅:60m
日本のシーレーンのチョークポイント; ホルムズ海峡、マラッカ海峡
Shellのエネルギー資源予測
石油
天然ガス
再生可
能エネル
ギー
再生可能エネルギーの主役
風力発電
1.環境とエネルギー問題の現状
2. 陸上風力発電の現状
3. 洋上風力発電の現状
4. 日本における風力発電導入の課題
5. 木質バイオマスの取り組み
6.将来のエネルギーと風力発電
1980年代のカリフォルニア州テハチャピのウィンドファーム
風力発電の役割
[環境保全]
・温室効果ガス削減
・SOx,NOx削減
[エネルギーセキュリティー]
・エネルギー多様化
・国産エネルギー
[経済効果]
・雇用創出
・地域経済の活性化
風力発電が貢献可能
世界の風力発電の設備容量の推移
累積導入量(2000年〜2013年)
年
各国の導入量
17
各国の風力発電導入率
18
風力発電の現在と未来:風車は既に“兆円ビジネス”
新規導入量
の推移
2008年の新規導入量
Annual Global Wind Power Development
Actual 1990-2007
Forecast 2008-2012 ・Prediction
2013-2017
27GW(約4兆円)/年
約1.7万台/年
110,000
100,000
90,000
80,000
MW
70,000
成長率は
20%以上/年
(5年で2.5倍増)
2017年: 104百万kW/年
2012年: 51百万kW/年
60,000
50,000
40,000
2007年: 20百万kW/年
30,000
20,000
10,000
0
1990
Source: BTM Consult ApS - March 2008
2007
Prediction
Offshore (Forecast)
2012
Forecast
2017
Existing capacity
出典:BTM Consult Aps World Market Update 2007、GWEC 2008 速報
世界の風車生産と関連雇用
2010年は 新規生産30GW/年、関連雇用は50万人以上
風車年産1MW≒15人の雇用
新規導入量 (GW/年)
雇用人数 (万人)
60
50
新規導入量
雇用人数
累積導入量
300
250
40
200
30
150
20
100
10
50
0
0
累積導入量 (GW)
350
70
2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012
出典: BTM Report,
年 GWEC の Global Wind Energy Outlook 2008 より
発電システム別CO2排出量
2MW級風車の環境貢献度
平均風速 7m/s で 707万kWh/台・年、発電する。
→ 13万台で日本の全電力需要をまかなえる。
→一般家庭の消費電力に換算すると・・・
約1,400世帯分に相当
→石油火力発電所(石油量)に換算すると・・・
約17,000kL(ドラム缶8,600缶)に相当
→CO2削減量に換算すると・・・
約5,000tonに相当
→上記CO2削減量を吸収するための杉の木に換算すると・・・
約36万本に相当
日本における再生可能エネルギーの成長
2003にRPS制度を導入⇒再エネ倍増
X 10 million kWh
Annual
average
increase
8%/year
Annual
average
increase
13% / year
PV
Geothermal
Wind
Biomass
fiscal year
Purchase of Residential Surplus Electricity
RPS
FIT
23
23
日本の風力発電導入量
FIT
2010
累
積
設
備
容
量
Total capacity: 2,642MW
1,913 units (April 2013)
RPS
(kW)
2005
Local New Energy Introduction Scheme
Wind Field Test Scheme
1995
1990
24
都道府県別風力発電導入量
都道府県別風力発電導入量
NEDO技術開発機構
(2005年3月末現在)
200,000
250
沖縄総合事務局
1.3%
180,000
北海道経産局
18.4%
九州経産局
20.3%
160,000
2004年度末設備容量
2003年度末設備容量
2004年度末設置基数
200
140,000
設
120,000
備
容
量 100,000
(
k
W 80,000
)
四国経産局
1.9%
150 設
置
基
数
(
基
100
)
2004年度
総設備容量
926,575kW
中国経産局
1.9%
近畿経産局
1.7%
中部経産局
6.9%
東北経産局
39.6%
60,000
関東経産局
8.0%
40,000
50
20,000
0
北 青 岩 宮 秋 山 福 茨 栃 群 埼 千 東 神 新 山 長 静 愛 岐 三 富 石 福 滋 京 大 兵 奈 和 鳥 島 岡 広 山 徳 香 愛 高 福 佐 長 熊 大 宮 鹿 沖
海 森 手 城 田 形 島 城 木 馬 玉 葉 京 奈 潟 梨 野 岡 知 阜 重 山 川 井 賀 都 阪 庫 良 歌 取 根 山 島 口 島 川 媛 知 岡 賀 崎 本 分 崎 児 縄
道 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 都 川 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 府 府 県 県 山 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 島 県
県
県
県
0
国内の大型風力発電機メーカー
駒井ハルテック
300 kW
三菱重工業
2.5 MW
(7MW)
日本製鋼所
2.7 MW
(3MW)
( ) 開発中
日立製作所
2.0 MW
(5MW)
26
国内の風力産業
27
日本の再生可能エネルギーポテンシャル
単位(百万kW )
太陽光
150
風力(陸上)
300
風力(洋上)
1,600
中小水力
14
バイオマス
38
地熱発電
14
合
計
211,600万kW
原子力発電 4,820万kW(2011年3月11日現在)の44倍
(環境省による2011-4)
北海道・苫前町のウィンドファーム
風車の大きさ
風力タービンの大型化の推移
再生可能エネルギーの主役
風力発電
1.環境とエネルギー問題の現状
2. 陸上風力発電の現状
3. 洋上風力発電の現状
4. 日本における風力発電導入の課題
5. 木質バイオマスの取り組み
6.将来のエネルギーと風力発電
ポルトガル最西端ロカ岬碑文
Ashikaga Inst. of Tech.
欧州の洋上風力発電
2010年:2.6GW
2020年:40GW
2030年:150GW
出典:Europe Offshore Wind Farm Projects( EWEA, 2009 Sep)
35
デンマークの洋上風力発電群
洋上風力発電の急展開
Annual
Global
Wind
Power
Development
Annual
Global
Wind
Power
Development
125,000
100,000
MW
75,000
50,000
25,000
0
1990
Source: BTM Consult - A Part
of Navigant - March 2012
2011
Offshore (Pridiction)
Prediction
Forecast
Existing capacity
2016
2021
Offshore (Forecast)
The tripods stand in file
and empty pontoon is
hooked onto tug boats.
With a full cargo, the MPI Discovery leaves Esbjerg in DK
every two weeks for Thames estuary.
Offsore Windfarm are taking place off the coast around GB
Offshore WF in the German Bight have stalled due to bottlenecks in grid connection
洋上風力発電の研究開発
五島(浮体式)
2012 富士重工
100kW
2013 日立 2MW
響灘【着底式)
2013
日本製鋼所 2MW
福島(浮体式)
2013 日立 2MW,
パワーステーション
2014 三菱重工
7MW
2015 三菱重工
7MW
銚子【着底式)
2013 三菱重工2.4MW
43
銚子沖洋上風車(NEDOの国プロ、三菱重工MHI)
一体組されたナセル(MWT92洋上実証機)
2012年10月設置完了
2013年1月運開
銚子沖洋上サイトに設置された風車
あそ(左)
くろしお(右)
三菱本牧工場9号岸壁に接岸中のSEPあそ(左)、くろしお(右)
「あそ」に翼3枚、RH、タワー1節目を搭載、「くろしお」 に
ナセル、タワー2~4節目及び650tonクローラクレーンを積載
千葉県銚子市屏風が浦沖3km、出典;NEDO
気象観測タワーと洋上風力発電機
•
•
•
•
Offshore wind conditions
Vertical wind speed profile at higher points
Atmospheric stability
Simultaneous measurement of wind and wave
Top 126.0m
MHI92m/2.4MW
100.0m
92m
80.0m
32m
14.1m
11.9m
18.0m
10.1m
11.9m
45
洋上風車の設置工事
Mast
Wind turbine
On 21 Aug.
2012
On 14 Oct.
2012
46
日立製作所(旧 富士重工)の洋上風力の取組み
茨城県のウインドパワーかみす
(2010年 富士重工 2MW×7台)
着床式
長崎県五島列島の環境省浮体式
洋上風車実証プロジェクト
(2013年10月 日立 2MW)
浮体式
福島沖 洋上浮体式洋上風力発電プロジェクト
(経済産業省)
Project Consortium:11 members
Marubeni (Project integrator)
MHI
University of Tokyo
Mitsubishi Corp.
IHI Marine United
MES
Nippon Steel
Hitachi
Furukawa Electric
Shimizu Corp.
Mizuho Information & Research
2013
2013
Hitachi
Hitachi 2MW
JMU Spar Mitsui semi-sub
2014
MHI 7MW
JMU Spar
2014
MHI 7MW
MHI semi-sub
48
NEDO’s Projects on Offshore Wind Energy
FY2008
Feasibility
Study
FY2009
FY2010
FY2011
FY2012
FY2013
FY2014
FY2015
FY2016
Demonstration of Offshore Wind Measurement
Demonstration of Offshore Wind Power Generation
Development of 7MW-class Wind Turbine
Demonstration of Offshore
Floating Wind Farm
(Fukushima, METI’s Project)
普及段階
49
WP partners and more.
50
出典: Fulushima FORWARD PJ
日立の2MW浮体式風車
(浮体は三井造船)
2013年
6/27 千葉県市原の三井造船ドックから進水
6/28~7/1 東京湾から福島県小名浜港に回航
7/27 小名浜港から出港、設置サイトへ
11/11に竣工式を開催の予定。
出典: 朝日新聞
Ref: Nikkei Business
世界初の浮体式洋上変電所
(変電所は日立、浮体はJMU)
2013年
7月初旬に横浜市金沢区の
JMUのドックから進水。
直接、福島沖のサイトまで回航。
11月11日に竣工の予定。
出典: Fulushima FORWARD PJ
再生可能エネルギーの主役
風力発電
1.環境とエネルギー問題の現状
2. 陸上風力発電の現状
3. 洋上風力発電の現状
4. 日本における風力発電導入の課題
5. 木質バイオマスの取り組み
6.将来のエネルギーと風力発電
日本における外部環境課題
Winter lightning
Turbulence
Transportation
Construction
Typhoon
・Devastating strong Typhoons
・Winter lightning stronger than IEC standard
・Deflected and turbulent wind
・Narrow and winding road for transportation
宮古島の風車倒壊
No.6 :Enercon 600kW
Blade Broken
No.4:Micon 400kW Cover Fly Away
No.3,5:Micon 400kW Fell Down
Okinawa Times→
←Asahi Daily News
日本型風車設計ガイドラインより
冬季日本海沿岸部の落雷被害
Cumulative probability ( % )
☆Lightning Risk Map
●
Goishigamine Site
Charge (Coulomb)
●Measured lightning strikes
at Goishigamine Site
●Include strong attacks
ranging 400-500 C.
Lightning Risk Map
RED zone: High-risk area
落雷による風車被害の例
225kW, Danish WTGS
導入促進に向けて
•
•
•
•
•
方針の明確化
o 中・長期導入目標の早期策定
• 2020年:1,100万kW、2030年:2,700万kW、2050年:5,000万kW
事業性の確保
o 適正価格による長期間の買取り
• 20円/kWh、20年間
インフラの整備
o 抜本的な系統連系対策の実施
• 調整電源・送電線の新増設、気象予測システムによる広域運用
建設の迅速化
o 規制・制度の緩和
• 建築基準法、公園法、森林法、農地法など
技術開発の促進
o
調査・研究開発の実施
• 着床式洋上風力、浮体式洋上風力、気象予測システム
59
中・長期導入目標の早期策定
•
現在までの目標値・見通し・試算値
 京都議定書・総合資源エネルギー調査会
• 2010年:300万kW

RPS法義務量
• 2010年:122億kWh = 300万kW(風力分)
• 2014年:160億kWh (=393万kW(風力分を正比例計算時))

総合資源エネルギー調査会 需給部会
• 2020年:200万kl ≒ 490万kW(洋上風力無し)
• 2030年:269万kl ≒ 660万kW(洋上風力無し)

地球温暖化問題に関する閣僚委員会 タスクフォース会合
• 2020年:1,100万kW(国立環境研究所AIMモデル:真水▲15%時)
• 2020年:2,000万kW(国立環境研究所AIMモデル:真水▲20%時)

環境省 中長期ロードマップ検討会
• 2020年:1,131万kW(洋上風力含む)
• 2030年:2,700万kW(洋上風力含む)
• 2050年:5,000万KW(洋上風力含む)
60
適正価格による長期間の買取り
•
風力発電の事業性悪化
 設置コスト(kW単価)が上昇: 20万円(1997年)⇒ 30万円/kW(2008年)
 「RPS+電気」価格(kWh単価)が低下:11.8円(2003年) ⇒ 10.1円/kWh
(2009年)
• 風車の価格上昇と調達期間の長期化(世界的に風車不足)
• 為替変動(前金:発注時と出荷時とに、合計約80から90%を支払)
• 鋼材等材料費の高騰、消耗品・交換部品のコスト上昇
• RPSバンキング量増加(RPS義務量と電力会社殿の努力)
• 「抽選」による系統連系候補者に選定後、詳細設計による辞退件数も増加
設置コスト
[千円/kW]
500
450
400
kW当たり設置コストの最小値、最大値と平均値
およびkWh当たり「RPS相当量+電気」加重平均価格
設置コスト
最大値
(左軸)
350
設置コスト
平均値
(左軸)
「RPS相当量
+電気」価格
加重平均値
(右軸)
300
250
200
150
100
50
設置コスト
最小値
(左軸)
0
1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008
「RPS相当量
+電気」価格
[円/kWh] 20 18 16 14 12 10 8 6 4 2
0 ユーロ・円(ECU・円)月足
180
170
180
170
160
160
150
150
140
140
130
130
120
120
110
2009/01
112.08
100
90
80
2000/01
110
100
90
2000/10
88.93
80
2001/11
2003/09
2005/07
年度
出典:第29回新エネルギー部会資料、RPS法ホームページ
2008/07
169.97
為替: Forex Watcher
2007/05
2009/03
61
抜本的な系統連系対策の実施
•
現行の設備・運用のみでは、近く限界へ達する
 送電線の新増設などによる系統強化策の実施
• 風況条件が良い風力発電適地は、送電容量が少ない、または無い

調整電源、地域間連系線、電力貯蔵設備の新増設など
による系統安定化策の実施
• 短・中周期変動対策:出力変動緩和制御蓄電池システム
– 世界に誇れる蓄電池産業育成効果含む
• 短・中周期変動対策:風車制御機能の有効活用
– 最大出力制限機能、出力上昇率制限機能、無効電力制御機能な
ど
• 中・長周期変動対策:調整電源の新増設
– 揚水発電所(可変速度化、発電機増設)、出力一定制御蓄電池な
ど
• 中・長周期変動対策:気象予測システムの有効活用
– 数日先の誤差=中、数時間先の誤差=極小
– 欧州では実運用中

対策費用の一般電力消費者負担などの制度化が必要
62
送電線の新増設
• 好風況地域:送電線容量不足
(送電線なし)
– 66kV系送電線の新増設が必要
上図は、154kV以上の送電線
のみ記載
63
風力発電のための送電網整備実証事業
(北海道北部風力送電(株)の事業概要)
規制・制度の緩和
• 開発・建設に関する規制の緩和
改正建築基準法により、風車タワーは超高層ビルと
同等の耐震設計・構造計算を求められることとなり、
設置コストの高騰につながっている
 環境影響評価法の風力発電事業への適用内容に
よっては、開発期間・コストの大幅増加が懸念される

• 設置許可の早期化・柔軟化・明確化

風力発電の適地(風が強く、民家から離れている場
所)の多くは、さまざまな立地規制の対象となっている
適地の例
立地規制
ため、風力発電の導入が進んでいない
国立・国定公園、都道府県立自然公園
自然公園法、自然公園条例
森林(普通林・保安林)
森林法
農地・牧草地
農地法
海岸・臨海部
海岸法、港湾法
65
調査・研究開発の実施
•
風力発電の導入拡大を可能にするための、系統インフラに
関する調査・研究
 送電線・調整電源および蓄電池などの電力貯蔵設備の新増
設計画の策定と実施
• 送電線、調整電源および電力貯蔵設備などの新増設および広域電力
系統運用システムの確立には10年単位の期間を要す
•
•
• 適正容量の対策設備を適正配置することにより、資源の有効活用を
図る
気象予測を取入れた広域電力系統運用システムの確立と実施
着床式及び浮体式洋上風力の研究開発・実証と導入促進




日本は、海岸線が長い海洋国家
世界は、着床式洋上風力の建設計画が急増
日本独自の技術開発によりIEC規格への反映を行うと共に、
浮体式洋上風力で、世界のトップランナーへ!
(世界に誇れる日本の三大技術として:太陽光・高性能蓄電池・浮体式洋上
風力)
研究開発機関または専門プロジェクトチームの創設
66
風力発電の出力特性と平滑化効果
(JWPAにて解析)
•
東北電力殿㈱管内


•
•

サンプリング周期=10秒
データ分解能=100kW
3種類の解析


•
13ウインドファーム
291,950kW
2006年3月末現在
容量比:78.3%
2005年4月から2006年3月まで
の1年間


32.50MW
管内一括
グループ別(3グループ)
個別ウインドファーム
27.00MW
2001-11
2003-02
19.25MW
2003-10
13.00MW
2004-10
10.50MW
2003-10
33.00MW
2003-01
7.65MW
Aグループ
30.00MW
2003-11
2002-11
14.40MW
21.00MW
2001-11
2003-12
25.50MW
2006-10
6.00MW
2000-11
Bグループ
Cグループ
30.00MW
2004-11
24.75MW
2001-12
42.00MW
2004-12
16.00MW
2004-01
出力変動緩和制御蓄電池


20%kW、1時間定格設置の場合
なし
67
再生可能エネルギーの主役
風力発電
1.環境とエネルギー問題の現状
2. 陸上風力発電の現状
3. 洋上風力発電の現状
4. 日本における風力発電導入の課題
5. 木質バイオマスの取り組み
6.将来のエネルギーと風力発電
木質バイオマスの利用可能量~栃木県
那須塩原市
3
栃
木
県
の
現
況
■薪ストーブやぺレッ
トストーブ、さらに
事業者は発電の燃料
として利用できるエ
ネルギーです。
■特に、建設発生木材
の多い宇都宮市や、
森林が多い佐野市や
鹿沼市などで利用可
能量が多いといえま
す。
69
栃木県におけるバイオマスの利活用
4
栃
木
県
の
再
生
可
能
エ
ネ
ル
ギ
ー
導
入
の
取
組
(
バ
イ
オ
マ
ス
)
■汚泥系バイオマス■
○バイオガス(下水汚泥)発電 (県央浄化センター)
・発電方式
:燃料電池
・設備容量
:315kW
・年間発電量 :約250万kWh(一般家庭約700軒分)
・建設工事
:H25~26(発電開始H26年度末予定)
70
(イメージ図(東北電力サイトより))
栃木県におけるバイオマスの利活用
4
栃
木
県
の
再
生
可
能
エ
ネ
ル
ギ
ー
導
入
の
取
組
(
バ
イ
オ
マ
ス
)
■木質系バイオマス■
○製材残材や林地残材の有効活用の推進
○とちぎカーボンオフセット制度の推進
■家畜ふん尿系バイオマス■
○バイオガス発電プラント実証試験
(県畜産酪農研究センター)
71
栃木県の温泉熱の利用可能量
那須塩原市
■温泉施設設置者な
どが給湯や床暖房
等に利用できるエ
ネルギーです。
■特に、日光市や那
須塩原市、那須町
など温泉資源が豊
富な地域で、利用
可能量が多いとい
えます。
72
3
栃
木
県
の
現
況
「大気中の熱・温泉熱」利活用プロジェクト
4
栃
木
県
の
再
生
可
能
エ
ネ
ル
ギ
ー
導
入
の
取
組
(
温
泉
熱
)
栃木県における温泉熱の利活用
■温泉熱利用■
○温泉熱利用機器導入モデルプランを活用した温泉熱利用機器の
導入拡大(ヒートポンプ・熱交換器)
○地域協議会の活動支援
■温泉熱発電■
(バイナリー発電)
○導入基礎調査(H24)
○事業化検討
73
(イメージ図(ゼネラルヒートポンプ工業株式会社サイトより))
再生可能エネルギーの主役
風力発電
1.環境とエネルギー問題の現状
2. 陸上風力発電の現状
3. 洋上風力発電の現状
4. 日本における風力発電導入の課題
5. 木質バイオマスの取り組み
6.将来のエネルギーと風力発電
大分県の再生可能エネルギー源
大分県は、再生可能エネルギーの自給率が全国1位
 再生可能エネルギーの供給量は全国2位
 再生可能エネルギーの供給密度は全国3位

主な再生可能エネルギー源は地熱発電、地熱利用、小水力
であり、開発利用が進んでいる。
そのうち、地熱発電が約48%、地熱利用が約22%、小水力
発電が約18%を占めている。
エネルギー種別では、地熱発電と地熱利用の供給量・自給
率・供給密度が共に全国1位、バイオマス発電の供給量が全
国9位(自給率全国3位)、太陽光発電の自給率は全国4位であ
る。
75
大分県の再生可能エネルギー供給状況
エネルギー種
年間供給量
供給量ランク
自給率ランク
供給密度ランク
供給比率
1 太陽光発電
958TJ
21
7
24
5.2%
2 風力発電
194TJ
28
25
29
1.1%
3 地熱発電
8,813TJ
1
1
1
47.9%
4 小水力発電
3,247TJ
14
9
13
17.7%
5 バイオマス発電
574TJ
9
3
10
3.1%
6 太陽熱利用
634TJ
19
4
20
3.4%
7 地熱利用
3,955TJ
1
1
1
21.5%
8 バイオマス熱利用
13TJ
43
37
44
0.1%
合計(供給量)
18,386TJ
2
1
3
自給率
民生+農林水産エネルギー需要
22.91%
80,258TJ
供給密度
2,895TJ/km2
区域面積
6,350km2
大分県の再生可能エネルギー供給状況
風力熱発電:ベースロードとしての風力発電
発熱機:回転力をIHで熱に変える。ブレーキ
の一種なので発電機より小さく・軽く・安い。
©Torresol
ギアレス
溶
融
塩
な
ど
の
循
環
熱を貯めて必要時に取り出
す。圧倒的に安い
蒸気タービン
650℃の塩循環。
24h発電実証中
蒸気発生器
蓄熱槽
復水器
他タワーへ
火力発電と同じ
太陽熱発電と同じ
発電機
140m
50~100m
太陽熱発電の例
風力+波力のハイブリッド発電
“Poseidon 37 “ Wind & Wave Hybrid System in Denmark
“
Bahrain World Trade Center
DESERTEC
PROJEKT
4000億ユーロ
プロジェクト
砂漠で作った
電力を中部
ヨーロッパへ?
ヨーロッパと北アフリカを結ぶデザーテック・プロジェクト
アジア・スーパーグリッド構想
足利工業大学 風と光の広場
足利工大トリプルハイブリッド発電システム
ハイブリット発電システム・レイアウト
Wind
Turbine
Generator
Biomass
Generation
System
PV
System
我らはいずこへ
エネルギー狩猟型文明
(化石燃料)
過 渡 期 (天然ガス / 原子力)
エネルギー栽培型文明へ
(自然エネルギー)
持続可能な社会に
御清聴ありがとうございました !!
Tomamae Green Hill Wind Park and Tomamae Wind Villa Power Plant