センター年報 `99(業務報告含む)

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Institute for Educational Computing and Research
'99
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平成11年度 情報教育研究センター年報
Ⅰ
研究活動
ò
1
マルチメディア環境を利用した情報リテラシーの育成……………………………………………1
―平成11年度「特色ある教育研究」の取り組みの概要―
情報教育研究センター長
ò
2
濱谷
英次
小学校における地域教材の作成と授業展開(その2)……………………………………………24
情報教育研究センター研究員
ò
3
小野
賢太郎
ノートパソコンを利用した情報ゼミ教育の実践……………………………………………………30
人間関係学科助教授
萬代
悟
Windowsパソコンのバックアップについて ………………………………………………………33
ò
4
―パソコン教室の管理運営について 第2報―
人間関係学科助教授
ò
5
萬代
悟
大学における学生の情報資格取得に関する教育支援の課題………………………………………39
情報教育研究センター助手
Ⅱ
岡田
由紀子
業務報告
1
情報教育研究センター概要
ò
1
事業・組織……………………………………………………………………………………………49
ò
2
業務内容(事務室および教材準備室)……………………………………………………………50
ò
3
センターカレンダー…………………………………………………………………………………51
ò
4
センターニュース……………………………………………………………………………………52
2
センター役職および情報処理教育委員………………………………………………………………55
3
情報処理教育委員会……………………………………………………………………………………55
4
情報処理教育
ò
1
全学情報処理教育カリキュラム……………………………………………………………………57
ò
2
全学情報処理教育時間割……………………………………………………………………………60
ò
3
全学情報処理教育施設・設備概要…………………………………………………………………61
ò
4
情報処理実習 自習状況……………………………………………………………………………62
ò
5
情報教育教材(ソフト)一覧………………………………………………………………………63
ò
6
「マルチメディア基礎教育システム」導入について……………………………………………64
ò
7
学生貸与パソコンの導入について…………………………………………………………………65
5
学院キャンパスネットワーク
ò
1
ID発行状況…………………………………………………………………………………………66
ò
2
IP発行状況…………………………………………………………………………………………68
ò
3
ネットワーク利用講習会……………………………………………………………………………69
ò
4
学院キャンパスネットワーク整備状況……………………………………………………………70
6
情報機器斡旋
ò
1
斡旋について…………………………………………………………………………………………72
ò
2
斡旋状況………………………………………………………………………………………………74
ò
3
ワープロ・パソコン検定……………………………………………………………………………78
ò
4
ワープロ検定受験対策講座…………………………………………………………………………79
7
学外活動…………………………………………………………………………………………………80
8
学術講演会
ò
1
武庫川学院創立60周年記念シンポジウム…………………………………………………………82
ò
2
学術教育ワークシップ………………………………………………………………………………83
9
教員対象パソコン講座…………………………………………………………………………………84
10
マルチメディア環境整備………………………………………………………………………………85
11
センター関係諸規程
ò
1
武庫川女子大学情報教育研究センター規程………………………………………………………87
ò
2
武庫川女子大学・武庫川女子大学短期大学部情報処理教育委員会規程………………………89
ò
3
武庫川学院キャンパスネットワーク運営委員会規程……………………………………………90
ò
4
武庫川学院キャンパスネットワーク運用規約……………………………………………………91
ò
5
武庫川学院キャンパスネットワーク運用細則……………………………………………………93
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マルチメディア環境を利用した情報リテラシーの育成
−平成11年度「特色ある教育研究」の概要−
濱
谷
英
次
1.はじめに
ここ数年来、本学の情報環境は、教育研究活動へのパソコン大量導入やネットワーク環境の整備、
さらにはコンピュータ実習室や普通教室のマルチメディア対応など、大きく改善されてきた。こうし
た情報環境の整備の結果、特に情報関連の教育は、年を追う毎に量的・質的のいずれにおいても充実
しつつある。しかし、社会全般の情報化は、引き続き速いテンポで進みつつあり、社会に有為な人材
を育てるには、なお一層大学教育の見直しと改善が急務となっている。本学においても、学生による
授業評価や自己点検・自己評価を始め、様々な教育改革の取り組みが行われている。
情報教育においては、基礎教育・専門教育の更なる改善・充実が課題となっている。現在、学内の
関係組織での議論を経て、基礎的情報教育と専門的情報教育のカリキュラムの全学的な再構築を試み
つつある。
本研究では、教育改善の一つの試みとして、本学のマルチメディア教室に代表されるマルチメディ
ア環境と貸出し用ノートパソコンを積極的に活用し、学生の情報リテラシーを基礎教育・専門教育の
いずれにおいても育成することを狙いとしている。
2.研究の概要
本研究は、平成11年度私立大学等経常費補助金の特別補助である「特色ある教育研究の推進」補助
対象事業に申請を行い、その補助のもとに取り組んでいる。具体的には、ノートパソコンを多数導入
し、「マルチメディア環境を利用した情報リテラシーの育成」という研究課題のもとに、教育活動の
一環として学生へのパソコン貸与を行い、学習活動への寄与を検証することとした。
以下に取り組みの概要を示す。
2―1.実施形態と狙い
具体的な取り組みとして、
ò
1
共通教育科目「ネットワーク利用演習III」受講者へのノートパソコンの貸与
ò
2
ゼミや演習等、比較的小人数での教育活動グループへのノートパソコンの貸与
に大別できる。
ò
1 については、平成11年度は「ネットワーク利用演習III」
(定員80名)前期・後期の各2講座につ
いて、取り組みを実施した。この講座の受講学生は、ノートパソコンの貸出しを受け、授業時以外は
自宅等に持ち帰り、課題演習や自主学習に利用することができる。また、機器利用については、授業
での指導の他、随時、情報教育研究センタースタッフの支援を受けることができる。
この取り組みの主な狙いは、授業規模が比較的大きな状況で、ノートパソコンを貸与することによ
−1−
り、どのような教育効果があるかを検証するために行った。
ò
2 については、学内の様々な専門分野の教員有志の協力を得て、6つのグループに対しノートパソ
コンの貸与を行い、日常の教育活動で活用することとした。この取り組みの狙いは、主としてゼミ活
動のような小規模の学習集団での教育効果を検証することを狙いとした。
また、ò
1 、ò
2 の結果を総合して、ノートパソコンを利用する教育での有効性や問題点を分析する。
2―2.貸与機器の仕様
◎共通教育科目受講者用
DynaBook Satellite 2520CDT(CPU: AMD K6-2 300Mhz, RAM 64MB,
東芝
HD 4.3GB,CD-ROM内蔵, LAN・モデムカード付,12.1"TFTディスプレイ)
A4サイズノートパソコン、主なソフトウェア(WORD、EXCEL)
◎ゼミ・演習受講者用
東芝
DynaBook Satellite 2540S(CPU: AMD K6-2 333Mhz,RAM 64MB,
HD 4.3GB,CD-ROM内蔵,LAN・モデムカード付,13.3"TFTディスプレイ)
A4サイズノートパソコン、主なソフトウェア(WORD、EXCEL)
ただし,ゼミ・演習用については、ソフトウェアの追加は自由に行ってよいものとして貸出しを行
った。
2―3.貸与期間
◎共通教育科目受講者
◎ゼミ・演習受講者
前期
平成11年4月19日∼平成11年7月29日
後期
平成11年9月27日∼平成12年1月22日
通年
平成11年3月3日∼平成12年2月29日
2―4.研究協力者および貸出し台数
(
)の数字が貸出し台数
◎ゼミ・演習関係
安達一美(15)
、高橋幸一(12)、中植雅彦(14)
甫天正靖(10)
、萬代悟(9)、保井俊英(20)
◎共通教育科目「ネットワーク利用演習Ⅲ」
小野賢太郎(80)
、濱谷英次(78)
合計で238台のノートパソコンの貸出しを行った。
−2−
2―5.実践報告
論文指導におけるパソコン導入の有効性について
【教 員】安達 一美
【所 属】文学部英米文学科
【科 目】卒業研究
【参加学生数:所属】16名:大学英米文学科 4年
【取り組みのねらい】
「卒業研究」(4年次通年科目)は、3年次の「英語英米文学演習」を基盤として論文指導を受け
る科目である。今回の対象学生は、「英語英米文学演習」において英語の歴史、形態論、語形成につ
いて学び、「卒業研究」において各学生が英語語彙にかんするテーマを選び論文に仕上げていく。従
来、学生の関心はCurrent Englishに向けられており、英語語彙の現在の使われ方や意味変化の実態
把握のためにInternetを利用したり、意識調査のためにアメリカ分校などにEmailを送ったりしてい
た。そこで、今回の取り組みとして、コンピュータを論文指導に導入し、論文作成にあったての調査、
資料収集、分析や口頭発表、および論文作成にコンピュータを活用し、語彙研究の論文指導における
有効性を検証する。
【取り組みの内容】
① InternetやEmailを活用した情報収集
最新の英語語彙情報をInternetを利用して収集する。また、アンケート調査を必要とする場合は、
アメリカ分校やその他の国の学校などにEmailなどで協力を求める。
② 論文の進行状況の報告
5月上旬に各学生は論文のテーマおよび論文概要を授業中に発表している。その後の進行状況を
月1回、プレゼンテーション・ソフトを利用して発表する。また、12月の提出時に、論文について
の口頭発表および質疑応答をおこなう。
③ Emailによる指導
学生はそれぞれ異なるテーマを取り上げており、多種多様な分野に及んでいる。そこで指導の形
態としては個人指導が基本となる。しかし、学生は就職活動を並行して行っており、研究室に頻繁
に訪れることができない。そこで、Emailによる質疑応答を補助的指導手段として利用する。また、
学生は仲間のテーマについて熟知しているので、他の学生の論文に役立つ情報をEmailなどを使っ
て学生間で交換をする。
④ 提出論文のHomepage作成
今までは提出された論文は製本されていただけだが、今回はHomepageを作成し学生の論文を収
録する。これにより、今後の学生が、テーマの選び方、論文の形態、参考文献など、キーワードに
よる検索で情報を集めることができるようにする。
−3−
【取り組みの結果】
① 今回の論文のテーマには、各国の英語の差異とか黒人英語の現状など英語の多様性、イギリスや
アメリカの地名の由来、欧米人の姓や個人名の由来、英語の手話など、多種多様なものが含まれて
いた。それぞれ文献だけの検証では不充分なものもあり、学生はInternet やEmailを駆使して情報
を求めることができた。
② コンピュータの借り出しが前期の終わりに近かったため、論文の進行状況の報告は、後期の9月
から12月に月1回の計4回おこなわれた。なお、12月の最終回は論文提出前の口頭発表であった。
各学生は、ゼミ受講学生の前で、パワーポイントを利用しての発表をおこない、質疑応答および教
員よりの指導を受けた。
③ 就職活動などのために研究室にこられない学生などより、Emailにより質問や原稿の一部が送ら
れ、それに対しての応答や原稿の修正などが行われた。ことに、提出締め切り(12月講義最終週)
近くには、原稿の手直しなどのためEmailでのやり取りが多くあった。
④ 提出された論文は、担当教員による最終的な点検が行われ、学生は1月末日に改めて再提出した。
そのおりに、プリントアウトされた原稿とWORDで打ち込んだフロッピーの提出が義務づけられ
た。原稿2部は製本され、1部は学生に、もう1部は以後のゼミ生の参考文献として担当教員の
研究室に保管された。また、提出されたフローピーをもとに現在3年ゼミ生が4年生の論文の
Homepageを作成中である。
【今後の課題】
論文指導におけるコンピュータ導入の有効性は上記のように学生・教員ともに認めるところである
が、導入にあたっての問題も散見された。今回は情報教育研究センターよりコンピュータを借り出す
ことができたが、これは毎年期待できない。コンピュータを持っていない学生への対応をどうするか。
また、学生および教員の情報処理についての不充分な技能をどのように補うか。英文科では平成11年
度入学生から「コンピュータ入門」が開講されているが、今回対象となった学生は、コンピュータ借
り出し時に必ずしも全員がコンピュータの使い方を知っているという状態ではなかった。共通教育科
目でコンピュータを学んだ者もいるが、共通教育科目の情報処理科目は受講希望者が多く受講できな
かったものも多い。そのため、基本的なワープロソフトの習熟に時間がかかるとか、学院のホスト・
コンピュータへの接続がなかなかできないなど、基本的な情報処理技能に問題を抱えた学生もおり、
論文指導に至るまで時間がかかってしまった。これは、学生だけの問題ではなく、指導担当者の情報
処理技能の不充分さでもある。これからの教育を考えるとき、コンピュータをトゥールとして授業で
活用することがいかに重要であるかは認識できていても、教員の情報処理能力が伴わない。教員にた
いする支援システムの構築が望まれる。
−4−
実験系卒業研究におけるコミュニケーション媒体と
処方せん解析へのコンピュータの応用
【教 員】高橋 幸一
【所 属】薬学部
【科 目】薬剤学講座における卒業研究
【参加学生数:所属】12名:薬学部(内訳:学生8名、職員4名)
【取り組みのねらい】
本検討の目的は次に示す2つの事柄である。先ず1つは、卒論生が行う実験や実験結果を如何にす
れば、他人に分かりやすく説明ができ、理解を得ることができるのかを考えさせる。そして、その過
程で出来るだけペーパーレス化を行う。2つめは、病院の薬剤部、薬局と共同研究し、処方せん解析
を学生に行わせ、現在使用されている薬名や薬効を理解させるとともに、処方における問題点などに
ついて理解を深めさせる。
【取り組みの内容】
① 実験系卒業研究においては、“卒論生は実験を行い、結果を得、必要があればその結果をグラフ
とし、先生方とこれらの数値、グラフを用いて議論し、次の実験を考える”と言う一連の作業の
くり返しである。また、当講座では、約3ヶ月に1度、研究内容の発表会を行っている。ここで
は、研究テーマの異なる学生や先生方に自分が行っている研究内容を分かりやすく説明し、理解
を求め、議論をすることが重要な課題である。このような過程では、指導教員と学生とのコミュ
ニケーションが重要であり、学生は多くの資料を作成する必要がある。従来、このようなコミュ
ニケーションの媒体として、集計用紙やグラフ用紙などの紙、コンピュータを用いてもプリント
アウトしたものが用いられてきた。今回、出来るだけコミュニケーション媒体としてコンピュー
タを用いて、用紙類を無くすことを第1の検討項目とした。
② 現在、医療費の増大にともない、薬の適正使用が問題とされており、病院の薬剤部、薬局では適
正使用に向けいろいろな努力がなされている。一方、薬剤師国家試験では臨床薬学の知識が数多く
出題されるに従い、この方面の理解を深めることは薬剤師として必要不可欠になってきている。そ
こで、第2の検討項目は、薬剤部や薬局との共同研究により処方せんのデーターベースを入手し、
その内容を理解すると供にそこに含まれる問題点を明らかにし、
その解決方法を検討することである。
【取り組みの結果】
①については、各学生がコンピュータを用いいろいろと工夫をし、指導教員とのやり取りを行ってい
た。また、その過程ではほとんど用紙類を使用しなかったように思われる。②については、本年度
はほとのど学生に行わせることが出来なかった。この1番の原因は、病院の薬剤部や薬局との話し
−5−
合いが必要であり、処方せんのデーターベースを外部に持ち出すことに病院側の問題があったこと
と、期間的にも短かったことが挙げられる。
【今後の課題】
①については、本年度の結果からある程度満足がいくものの、研究発表会ではコピーを使用していた。
この点については、12年度薬学部でもマルチメディア教室が設置されるとのことから、本教室を使
用し、学会形式的に学生に発表させ、より充実したものにすることを考えている。②については、
本年度ほとんど稼動しなかった。その原因については【取り組みの結果】に掲げたことがあり、こ
の点については病院の薬剤部、薬局との信頼関係の強化を計りながら継続して行く必要があると思
われる。本検討項目は、病院の薬剤部や薬局と言う医療の現場と大学で行う基礎研究の橋渡しをす
るものであり、今後も鋭意、努力を行う予定である。
【取り組み全般の感想】
薬学部の学生は、ワープロや表計算を1年生後期で行うだけで、その後、授業がないのが現状であ
る。この点、本検討を行う前に多少の不安があったが、結果として学生は自分達で努力をしていたよ
うで、時間が経つに従い、使用についての問題はなくなってきたように思われる。また、表や図が即
座に作成することができ、実験の追加等を学生達が考えて来るようになったのは、本検討における成
果であると思われる。しかし、大変興味を持っていた第2の項目を本年度スタートさせることが出来
なかったのは、非常に残念であった。
−6−
マルチメディア時代に即応した卒業研究(情報教育)に関する
学生の情報処理の方法について
【教 員】中植 雅彦
【所 属】文学部教育学科
【科 目】卒業研究(情報教育)
【参加学生数:所属】15名:大学教育学科 4年(初等教育専攻)
【取り組みのねらい】
卒業研究では、双方向のホームページ作成を中心とした研究を行っている。この実施のためには、
スタンドアローンとしてコンテンツを作成するだけでなく、ホストコンピューターとネットワークを
使って、ファイル転送やデーター変換が頻繁に必要となっているため、
学生が日常的にコンピューター
を使う機会を与えねばならない。
【取り組みの内容】
① 研究のための研究用のWEBの作成
② 掲示板およびメールを活用すること
③ 卒業研究作品そのものを作成すること
学生個人個人がコンピューターを日常的に使える環境を与えることにより、スムーズでシームレス
な授業講義と個人の学習の連携がはかれる。
これにともなって、個人ディレクトリーの管理およびホストコンピューターの理解が行われ、いっそ
うの学習および研究成果があがる。
【取り組みの結果】
上記のとおり①、②、③の実現を図った。これにより当初の目的は達成された。
【今後の課題】
必要なソフトウエアが特殊なため、その著作権のクリアやインストールの自動化など、サポート面
の強化が必要である。
【取り組み全般の感想】
当初のソフトウエアのインストール、学生のプロバイダーへの加入およびその初期設定など、
サポー
トするべき内容が、卒業研究やゼミの場合には、一般的な情報関連講座と異なり、学生個々人のテー
マによって異なってくる。
図書館や各種資料の検索や獲得についても、学内外を問わずシステムが古く、十分に対応してくれ
るとはいえない。
このあたりは、センターの研究テーマとして、取り上げても面白い。
−7−
応用物理系実験におけるパソコン利用
各種測定器による測定、データ処理からプレゼンまで
【教 員】甫天 正靖
【所 属】生活環境学部生活環境学科
【科 目】生活環境実験I(光)
【参加学生数:所属】56名:大学生活環境学科 2年
(内訳:A組27名、B組29名)
【取り組みのねらい】
当学科H10年度からの新カリキュラムで新設された実験科目「生活環境実験I(光)」では、以下
の機器による物理測定を行うことになり、主要な機器を購入した。これらの機器のほとんどが付設さ
れた操作用のソフトウエアによって、測定と必要な測定データの処理がマイコンによって行われる。
該当の学生は情報処理基礎実習(ワープロ、表計算)に継いで、CG基礎実習の履修を終えているが、
マイコンの利用途の拡張を実体験させる狙いを以て、マイコン操作により機器測定、データ処理、報
告書作成、さらに結果発表をDTPr(Desk Top Presentationn)によることにして一貫してマイコン
を使う。
【取り組みの内容】
実験内容は大環開講科目要項 p.44参照
3∼6名を単位にして班を形成して、各班ごとに1台のマイコンを固定して貸与する。全機台に関
係の操作用ソフトウエアをインストールして、どの機器とも接続して測定が行えるよう設定した。
① 分光分布と色との関係
ミノルタ分光測色計CM―2002をマイコン上のソフトウエア「彩チェックfor Windows95 v.3.2.」
によって操作して、分光反射率グラフを描かせる。
② 色の測定と表色系
簡易測色器 ミノルタ COLOR READER CR―13を上記ソフトによって、各種の表色系の表色
値を計算して、グラフ上に表す。
使用できる表色系;CIE―Yxy表色系
CIE―L*a*b*表色系
CIE―L*u*v*表色系
CIE―UCS(Yu'y')表色系
Hunter(Lab)表色系
グ ラ フ 表 示;色相環グラフ、彩度・明度グラフ、色差グラフ、3Dグラフ
−8−
③ 照明光源の分光特性と演色性
ミノルタ分光放射輝度計CS―1000(非接触型分光反射率も測定可)
各 種 の 照 明 光 源;タングステン電球
蛍光灯 昼光色、昼白色、白色、電球色、
温白色、食肉展示用 等
の光源エネルギーの分光分布を測定する。
またこれら異なる光源を照射したときに物体の色はどのように違って見えるか、分光分布にどの
ように表れるかを観測、実測する。
店先で食肉が新鮮で美味しく見せるための食肉展示用蛍光灯と普通の昼光色蛍光灯と演色効果を
実体験する。
遠距離から建物の壁面の色を測色する。(環境色彩測定)
CS―1000はそのデータ管理ソフトウエアCS―S1w v.2.0によって測定操作とデータ処理、グラフ
表示等が行われる。
④ 結果のまとめ
グループによる口頭発表 MS.Office のPower Pointを使って、液晶プロジェクターによりスク
リーン投影できる教室で行う。(H3―204)
各班貸与のマイコンを接続して、DTPr方式の発表会を2回実施。
Power Pointに張付ける表、グラフは前もって機器付設ソフトでデータ処理、表示されたもの。
MS.Excelで計算、グラフ化されたもの。
さらにDeltaGraph 4.0でグラフに加工されたものを用いる。
報告書は上記の表、グラフ等を活用して、MS.Word等を使って作成する。
【取り組みの結果】
本実験に用いた機器用の操作ソフトは東芝Dynabook Satellite 2540S上で円滑に作動したので、所
定の目的を達成することができた。
各班に機台を固定して貸与したマイコン(Dynabook)は、それぞれの測定機器の設置場所に運び、
与えられた課題に関する測定を実施、最終のプレゼンおよび報告書作成まで、それぞれDynabookに
ファイルされたまま、一貫して用いるので機台の入れ違いなどによる混乱はなく、円滑に授業運営が
できた。
授業は1年前期に開講された「色彩学」の実験授業と位置づけられるが、日常生活を取り巻く身近
な課題について、測定機器を駆使し、しかも付設ソフトによって易く操作でき、データ処理されて得
られる結果は非常に解りやすく表示される。そのために採り上げた課題についての科学的な理解を一
層深めることができた。そこでのコンピューター活用の果たした役割は大変大きかった。
日頃、研究室では常用され、一般的なことであっても、学生の実験授業においては、多くの測定機
器毎にコンピューターを接続して測定を行うことは設備に費用がかかることから多分稀であろう。コ
ンピューターを個人、グループ単位にまで小さくした集団毎に貸与することで、コンピュータを身近
−9−
なものとし、機器ソフトの活用で実験の本来目的とする課題を理解を一層深めることを特色とした教
育的課題には望ましい回答が与えられたと考えた。
【今後の課題】
操作ソフトが無いためコンピュータに直結できない測定機器について、目的を満たすソフトを含め
処理法を探求する。
現有の測定機器、操作ソフト、コンピュータのシステムで実行できる実験課題メニューを拡張させる。
できれば、報告書作成が全員、ワープロ処理できるように、プレゼン資料作成が複数機台による協
同作業でできるように各班毎に与えられる機台が複数として、個人で機会多く使用できるようになれ
ばより望ましい環境となる。
【取り組み全般の感想】
授業自体に関心を深めさせ、終始一貫してコンピューターを使用することで、授業に活力を与える
ことができ、貸与の機会を得たことに大変感謝している。当初は研究室にあるMac. Windows 機を取
り混ぜて実施の予定だったが、全機台が同一機種、Power Pointなども全機台に装備されているので、
DTPr発表を行うことになり(シラバスには記載していなかった)DTPr.は学生には大変エキサイテ
ィングで、今後のために有益な試みとなった。
(学生の感想はすでにお届けしたこの授業用アンケートを参照のこと。
)
コンピュータで機器を操作したこと。表示されるデータ処理の結果、図表がわかりやすく理解を助
けたこと、また自分たちで図や表にまとめる作業に苦労もしたがやりがいを感じたこと、プレゼンソ
フトとの初めての取り組みにおいて、ソフトの使い方、結果の表示、画面のデザイン、レイアウトな
ど、プレゼンの進め方等多くを学ぶことができ、有益であった。おおむねこのようなことであった。
昨日、当学科の卒論発表会があり、口頭発表15件のうち、コンピュータによる画面によるもの
(DTPr)は1件であった。(昨年も1件)
本講を受講した学生が発表会に臨む年にはDTPrが急増することに期待を掛けている。
(卒論指導教員の意識改革が必要かも知れないが)
【その他】
平成12年度も引き続きこの目的のためにDynabook Satelliteの貸与を希望する。
−10−
ノートパソコンを利用した情報ゼミ教育の実践
【教 員】萬代 悟
【所 属】文学部人間科学科
【科 目】卒業論文
【参加学生数:所属】8名:大学人間関係学科 4年
【取り組みのねらい】
今回卒業論文への取り組みにおいてゼミ内でパソコンを自宅で利用できる者と利用できない者の間
での環境格差の発生を解消することを目的にノートパソコンを長期借用できる機会を得たが、ゼミ内
での教育活動の中で貸し出しノートパソコンをどのような方法で活用できるかを調査することで、イ
ンターネット等を利用した新しい双方向的な大学教育の可能性を探ってみたい。
【取り組みの内容】
最も大きな期待をかけたのが、電子メールの活用であった。まず電子メールの利用することで、こ
れまでにはない学生と教員間の綿密な連絡が可能となった。さらに、ゼミ内での電子メールによる課
題提出についてもトラブルもなく効果的であった。しかし、貸し出し者の中の2名が電話回線の問題
等でMWUネットにPPP接続不可であったため、教員から学生へ一斉のゼミ連絡を行う実験について
は最後までできなかった点が残念であった。次回に改善したい。
アプリケーションソフトの利用頻度については、Word、IE5が多く、その他卒業論文の発表時に
はPower Pointの活用が特に目立った。実験やソフトウェア開発に使用する市販ソフトがノートパソ
コンで利用できないため、直接的に活用できなかったと感じている者も多かった。
【取り組みの結果】
予想通り双方向的なコミュニケーションのための手軽なツールとしてノートパソコンは有効である
ことが確認できたが、一方で事前の準備を十分に行わないと活用するまでには至らないと感じられた。
【今後の課題】
今回は実現できなかったが、次回担当のゼミにおいてはゼミ専用ホームページを立ち上げゼミ内で
の教材の提示、さらにできれば成果の公開を実施してみたい。
−11−
【取り組み全般の感想】
全般的に借りることができて良かったという肯定的な意見が大半であった。最初に述べたように卒
業論文に取り組むスタートの環境をほぼ均一に平等に保てた点はゼミ運営上非常に歓迎すべきことで
あるので、今後も是非こういった支援体制を継続してほしいと思う。
【その他】
《要望》インターネット接続時のトラブルなど学生や教職員からの技術的な問題についての相談に答
えてくれる専門の技術サポートデスクを情報教育研究センター内に設立してほしい。担当教員だけの
サポートだけでは限界があるし、他大学では設置されているらしいので。
また事前教育を徹底する意味で、できれば実際の配布時期を4月の新学期当初に早めてほしい。
−12−
ゼミ指導におけるパソコン利用について
【教 員】保井
【所 属】文学部教育学科体育専攻
俊英
【科 目】体育学演習、卒業研究
【参加学生数:所属】22名:大学教育学科体育専攻
3・4年
【取り組みのねらい】
4年次「卒業論文」、3年次「体育学演習」のゼミの授業において、論文あるいは研究レポート作
成に役立てること、また長期間借用できるパソコンを学生に貸し出し、自宅における学習の機会を多
くつくることを目的に行った。
体育専攻の学生は、ほとんどクラブに所属しており、放課後や休日の大半がクラブ活動に費やされ
ている。大学の情報教育研究センターや学科の演習室に備え付けのパソコンはあるが、使いたい時に
必ずしも使えるとは限らない状況である。そこで、「卒業論文」は、原則としてワープロで作成する
ことになっており、この条件を満たすためには、学生個人個人に1台割り当てることが、完成への効
率アップにつながると考え、取り組むこととした。また、3年次の段階で一度使用しておくことは、
4年次においてレベルアップが期待できる。
【取り組みの内容】
①
資料収集にインターネット活用
②
資料収集、情報交換のための電子メール交換
③
データ処理
④
卒業論文、研究レポートの作成
OSやアプリケーションソフトを統一したことにより、同一環境下での学生と教員間のやりとりが
可能となり、指導面の充実を図ることができる。
【取り組みの結果】
①
卒業論文における参考資料にインターネットのホームページを用いることが増えた。
②
ホームページ作成者と電子メールにより情報交換を行った学生がいた。
③
EXCELによる統計処理、グラフ作成等が例年より高度になった。
④
卒業論文、研究レポートの作成にあたり、校正がスムーズに行うことができた。
例年であれば、学生への課題も手元にないなど時間的配慮を多く取る必要があったが、この貸し出
しパソコンにより、その分が短縮することが可能となった。また、情報収集や処理に関しても、高度
−13−
でかつ時間的短縮ができたように考えられる。
しかし、インターネットや電子メールは一部の者が行っていたに過ぎず、パソコンを100%使いこ
なせたという訳にはいかなかった。
【今後の課題】
今回全体でトライすることができなかった電子メールの利用を含めた活用に着手すること。そして、
ソフトの活用を高めること。この2点と同時に、プリンタも付属できれば、さらに用途は広がると考
えられる。
【取り組み全般の感想】
学生としては、「家庭で使用することができ、非常に役に立った」ということがほぼ全員の感想で
あった。4年生は、やはり「作業がはかどった」というような感想が多く、3年生の中には「3年の
段階でパソコンに慣れることができ、今後に役立てそうである」というような感想もあった。
当初、ねらったところの結果は得たが、このようなパソコンを最大限利用するためには、教員側の
技術、技能のレベルアップを図らなければ、その利用価値が低くなってしまうような気がする。
学生個人専用のパソコンが普及するまでは、このような形での貸し出しイコール情報教育の向上が
図れると考えられる。
共通教育科目「ネットワーク利用演習Ⅲ」
共通教育科目は、学科や学年に関係なく、学生が興味・関心に応じて、履修できる科目が用意され
ている。ネットワーク利用演習Ⅲは、学生の情報リテラシーを育成する目的で設けられている科目で
ある。内容は、パソコンの基本操作、ネットワーク利用の基礎、電子メールの利用、情報倫理・ネチ
ケットなど、基礎的な情報教育と位置付けられる。
【教員】小野賢太郎
担当したクラスは大学・短大ともに1年生が大半であるが、上級学年も3割程度含まれていた。こ
れは以前担当していた「斡旋パソコン」での授業よりも上級学年の占める割合が多い。学生は非常に
まじめであった。授業中の質問も多く、電子メールの使い方を指導してからは電子メールでの質問も
多くあった。残念なことに、自宅からのインターネット接続ができない学生も多く、貸し出しパソコ
ンをインターネット接続して活用できた学生は少ない。
課題への取り組みも積極的で、授業日以外にもパソコンを持参し課題作成などに利用している姿も
多く見られた。貸し出しパソコンがA4サイズだったので、
「重い」「大きい」という感想が多かった
点は今後の課題となろう。「自由に使える」そして「レポートなどの作成に役立つ」という感想が多
いことからも、この貸し出しパソコンによる授業は有効であると考えられる。
−14−
【教員】濱谷 英次
この科目の履修者は1年生が大半であるが、入学後間もないこともあり、学習態度も非常に真面目
で意欲的な学生が多い。コンピュータの利用経験を高校段階で持つ学生の比率も年々高まっているが、
情報スキルや知識、利用態度などにおいては十分とは言えない。こうした状況を踏まえると、ノート
パソコンの貸与は自宅学習に寄与することは、当初から予想されたが、レポートに書かれた学生の感
想を見ると、それが裏付けられたと言える。
実際の授業場面で気付いたこととして、機器を取り扱う際の態度が非常に丁寧であることが挙げら
れる。本学の場合、学生が女性であることもあり、総じて機器の扱いは丁寧であるが、前年度まで行
っていた個人購入した斡旋パソコンを使う授業と比べると、
貸出しノートパソコンの扱いは遥かに丁寧
であった。これは、
機器を借りているという意識が働く結果、このような態度になったものと思われる。
学習活動に関しては、受講者全員が自宅でも機器を使える状況にあるため、課題を出す上で柔軟な
対応が可能になった点は評価できる。一方、全員が自宅でも機器を利用する結果、従来はあまり出な
かったような具体的な質問が出された点も注目される。
2―6.学生の感想
ノートパソコンを学生に貸出し学習活動に活用する試みを、学生達がどのようにとらえたかについ
て調べるため、取り組み終了時にアンケートを実施した。以下に、その結果を示す。
◆共通教育科目「ネットワーク利用演習Ⅲ」受講者
平成11年度前期「ネットワーク利用演習Ⅲ」
(回答者
149名)
1.ノートパソコンの貸出を受けてどうでしたか。
学習する上で、大いに役立った
71
学習する上で、少しは役立った
58
どちらでもない
9
学習する上で、あまり役立たなかった
9
学習する上で、全然役立たなかった
2
それはどういう点でそう思いましたか
大いに役立った
少しは役立った
・自宅で自由に使えた。
(4人)
・興味を持てるようになった。
(6人)
・授業(レポート・復習)等で役立った。(12人) ・なんとなく。
・家でKeyタッチの練習ができた。
(15人)
・電子メールのやり方が分かった。
(10人)
(10人)
・自宅でタッチタイピングを練習した。
(9人) ・メール、インターネットなど手軽にできた。
(7人)
・自分の欲しい情報を簡単に調べられた。(7人) ・授業(レポート・復習)等で役立った。
・
(自宅等)貸出期間中自由に使える。
(20人)
・自分のパソコンとして使えた。
(2人)
(2人) ・自宅でMIETができる。
・パソコンの機能について色々と分かった。
・楽しい、気軽に触れられる。
(2人)
・パソコンが使えるようになった。
(2人)
・貸出で授業が受けられた。
・ワープロとして役立った。
−15−
どちらでもない
あまり役立たなかった
・重かった。(2人)
・自宅でインターネットができない。(8人)
・自宅に持って帰っても使わなかった。(3人) ・自宅でEメールができない。
・パソコンの調子が良くなかった。
・自宅でインターネットができなかった。
全然役立たなかった
・自宅でインターネットができない。
・自宅ではやっていない。
タイプ練習はいらない。
2.授業時間以外ではどのようなことに使いましたか。
(複数回答可)
授業の予習・復習
50
ペイント(2人)
ネットワーク(インターネット)の利用
59
チャット
ネットワーク(MIET)の利用
19
レポート作成
タイピングの練習
100
ワープロソフト(WORD)の利用
45
表計算ソフト(EXCEL)の利用
7
CDオーディオ(2人)
ゲーム
74
課題
その他(具体的に)
14
Keyタッチ2000
その他
Eメール
パワーポイント
3.貸出パソコンについて要望・ご意見がありましたらご記入下さい。
・もっと軽くて薄型のものがよいと思う。
(40人)
・もっと長期に渡って貸出してほしい。(4人)
・持ち運びは大変だが、
すごく良いことだと思う。
・説明書を付けてほしい。
(2人)
・高価なものを長期間ありがとうございました。
・使いやすかった。(2人)
・ロッカーがほしかった。(5人)
・役に立った。(3人)
(2人)
・この授業を利用できる人数を増やしてほしい。 ・自宅でのインターネットのつなぎ方を教えてほしい。
・後期、来年も続けてほしい。(2人)
・学内にももっとLANを接続できる場所がほしい。
・ケースをおしゃれにしてほしい。
・薬学でも使えるようにしてほしい。
平成11年度後期「ネットワーク利用演習Ⅲ」
1.ノートパソコンの貸出しを受けてどうでしたか。
学習する上で、大いに役立った
82
学習する上で、少しは役立った
43
どちらでもない
12
学習する上で、あまり役立たなかった
4
学習する上で、全然役立たなかった
1
−16−
(回答者
143名)
それはどういう点でそう思いましたか
大いに役立った
少しは役立った
・授業(レポート・復習)等で役立った。
(28人) ・授業(レポート・復習)等で役立った。
(14人)
・
(自宅等)貸出期間中自由に使える。(17人) ・タイピング練習ができてよかった。
(6人)
・自宅でタッチタイピングを練習した。
(10人) ・自由に使えてよかった。
(4人)
・興味を持てるようになった。
(8人)
・パソコンの基本的な操作が練習できた。
(3人)
・インターネットについて少し理解できた。(6人)
・メールができてうれしかった。
(2人)
・パソコンについて知識が深まった。
(5人)
・情報検索等インターネットができてよかった。(2人)
・メールができて楽しかった。
(4人)
・自宅でワープロ等はできても、メールはできなかった。(2人)
・センターが混雑してても使える。
(3人)
・自宅で使えなかった。
(2人)
・インターネットで情報収集できた。
(2人)
・役に立った。
・授業に必要だから。
(2人)
・インターネットを家でつなげなかったので、残念だった。
(2人) ・教えてもらった範囲内でしか使えなかったの
・家でインターネットできなかったので残念だった。
・ワープロの練習ができた。
で、他のこともやってみたかった。
・テストの時利用できた。
・重かった。
・持ち運べて良かった。
・ウィルスやインターネットを使用時の注意が分った。
・良かった。
・センター以外の場所で、レポートができた。
どちらでもない
あまり役立たなかった
・自宅ではインターネットができない。
(3人) ・寮でインターネットに接続できない。
・自宅ではあまり使わなかった。
(3人)
・使い方があまりよく分からなかった。
・自分のものではないので、扱いに気を使った。・重いので授業のとき以外持ち歩く気になれなかった。
・使いかたがわからなかった。
・自宅でインターネットできない。
・授業についていけなかった。
・ワードの動きが遅く、画像が見にくい。
・電子メールの勉強ができて良かった。
・あまり使わなかった。
全然役立たなかった
・授業を途中でやめてしまったから。
2.授業時間以外ではどのようなことに使いましたか。(複数回答可)
授業の予習・復習
59
Eメール(2人)
ネットワーク(インターネット)の利用
50
ホームページ作成(2人)
ネットワーク(MIET)の利用
10
タイピングの練習
87
ワープロソフト(WORD)の利用
66
東芝メディアプレーヤー
表計算ソフト(EXCEL)の利用
18
ヤマハ
ゲーム
85
その他(具体的に)
10
その他
−17−
プレゼンテーション
ペイント
3.貸出パソコンについて要望・ご意見がありましたらご記入ください。
・もっと気軽に使える大きさ・重さのノートPCだったら活用できる。
(12人)
・学校に置いておくスペースを作ってほしい(必要なときだけ持って帰る)
。(6人)
・自宅でもインターネットが接続できるようにしてほしい。
(3人)
・貸出パソコンをこれからも続けてほしい。
(3人)
・もっと長期間貸し出してほしい。
(2人)
・今後もこのようにパソコンを触る機会をつくってください。
・卒論のため4回生に授業以外に貸し出してほしい。
・共通の受講者にも週単位等でパソコンのレンタルをしてほしい。
・貸出はとてもいいと思います。
・貸出パソコンの授業がもっと多くの人が利用できたら良い。
・授業だけでなく、普段も貸出があるとうれしい。
・インターネットの家での接続の仕方を教えてほしかった。
・前に使用していた人のデータがすべて残っていたので困りました。
・壊れたまま貸し出さないでほしい。
・付属品の中で使用しなかったので不必要なものがあると思う。
−18−
◆ゼミ・演習関係受講者(回答者
58名)
1.ノートパソコンの貸出しを受けてどうでしたか。
ò
a ゼミ等の学習をすすめる上で、
おおいに役立った
42
少しは役立った
14
どちらでもない
1
あまり役立たなかった
1
全然役立たなかった
0
それはどういう点でそう思いましたか
大いに役立った
・自由な時間に、自宅で作業ができた。
(8人) ・持ち運ぶことができるので良かった。
・Word,Excel,Power Pointなどが存分(5人) ・グラフ化するのに役立った。
・パソコンに興味を持つことができた。
・使い易かった。
(4人)
・時間を制限されることなく作業ができた。(3人)
少しは役立った
・自宅にコンピュータがないので役立った。(3人)
・持ち運ぶことができるので良かった。
(5人)
・メモリが大きく、作業がしやすかった。(3人) ・自由な時間に、自宅で作業ができた。
(2人)
・持ち運ぶことができるので良かった。
(2人) ・Windows95で卒業研究をしていたので、全
・レポート作成に役立った。
(4人)
体的にまとめる時にしか使えなかった。
・Paint Shop Proが利用できた。
・自宅にコンピュータがないので役立った。
・必要なソフトをインストールするなど、自由に使えた。 ・素早く、正確なグラフが作成できる点。
・自宅に帰ってからも、作業の続きができる。
(3人) ・時間を制限されることなく作業できて良かった。
・学校ではインターネットをし、自宅では他の
・グラフ化するのに役立った。
作業を行うなど、効率良く作業ができた。
・画面が大きくて、見やすかった。
あまり役立たなかった
・卒論で使用しようと思っていたソフトをイン
・自宅でメールができ、先生とのやりとりが容易にできた。
ストールしなかったので、あまり利用できな
・確認、訂正が容易にできた。
かった。
・姉妹と卒論が重なり、コンピュータが必要だった為。
・コンピュータを身近に考えられるようになった。(2人)
・自宅でインターネットができた。
(2人)
・就職活動に大いに役立った。
・データの整理が容易にできた。
(3人)
・表やグラフの描画が容易にでき、大変役立った。(2人)
・Power Pointで、効果的なプレゼンテーショ
ンを行うことができた。
(3人)
・種々の機器に関連したソフトが整っていたの
で、とても良かった。
(2人)
・時間を制限されることなく作業できて良かった。(2人)
・授業以外に課題の続きができて、とても助かった。
−19−
ò
b 貸し出しを受けてパソコンを利用した感想は、
とてもよかった
36
よかった
22
どちらでもない
0
よくなかった
0
貸し出しを受ける必要はなかった
0
それはどういう点でそう思いましたか
とてもよかった
よかった
・持ち運ぶことができて良かった。(3人)
・使い易かった。(5人)
・自宅にコンピュータがないので役立った。(2人) ・インターネットに接続できなかった。(2人)
・機能が多彩(3人)
・自宅で作業できるので良かった。
・自由な時間に、自宅で作業ができた。(2人) ・使い易かった。
・簡単に、インターネットに接続できた。(2人) ・パソコンに慣れることができた。
・自宅ではMacを使っているので、普段と違う
・画面が大きい(2人)
OSに慣れることができた。
(2人)
・自宅のパソコンと並行して使えたので便利だった。
・必要なソフトが入っていた為。
・自分専用で使えるパソコンが持てたことが良かった。
・毎日のようにパソコンに触れ、身近に感じられた。 ・インターネットを活用して、普段の生活にも
・自分で工夫して使えるようになった。(2人)
・自宅でインターネットができた。(2人)
役立った。
・完全に自分のものではないという意識から、
Word と Excel 以外は、あまり使わなかった。
・パソコンを使うきっかけができた。
・Word,Excelが勉強できた。
・Win95との違いが分かって良かった。
・Eメールができて良かった。
・パソコンの便利さが良く分かった。(2人)
・キーボードに慣れた。
・使っていくうちに、Word等のソフトの使用
方法がわかった。
・音が出てなじみやすかった。
・Niftyのバージョンが高く、通信速度も速かった。
・機種が新しく、自分のパソコンよりも優れていた。(2人)
・Windows98に慣れた。(2人)
・キーボードが打ちづらかった。
・自分でパソコンを購入するときの参考にできた。
−20−
2.どのようなことに使いましたか。(複数回答可)
ò
a 個人利用について
授業の予習・復習
17
Eメール(2人)
ネットワーク(インターネット)の利用
20
駅すぱあと(2人)
ネットワーク(MIET)の利用
11
ペイント
タイピングの練習
12
Paint Shop Pro
ワープロソフト(Word)の利用
46
表計算ソフト(Excel)の利用
27
プレゼンテーションソフト(Power Point)の利用
23
エディタ
ゲーム
23
メモ帳
その他(具体的に)
8
筆まめ
その他
HbPro
Access
ポストペット
ò
b ゼミ等での利用について
授業の予習・復習
22
Front Page Express(2人)
ネットワーク(インターネット)の利用
11
ホームページ作成
ネットワーク(MIET)の利用
5
Paint Shop Pro
タイピングの練習
4
HbPro
ワープロソフト(Word)の利用
41
Access
表計算ソフト(Excel)の利用
32
プレゼンテーションソフト(Power Point)の利用
30
ゲーム
1
メモ帳
その他(具体的に)
10
エディタ
その他
ペイント
Visual Basic
Deltagraph
ミノルタCSS1W
彩チェック
3.貸出パソコンについて要望・ご意見がありましたらご記入ください。来年度のゼミ等への貸し出
しについて、学生としてのご意見もお聞かせください。
・今後も、ぜひ貸し出してほしい。(11人)
・買取などの配慮があれば良いと思う。(3人)
・長期間貸出しだったので卒論作成にも大いに役立ち、パソコンに関する知識も増え、とても良
かった。(2人)
・自宅にパソコンのない学生には、とても助かる制度だと思う。(2人)
・パソコンに触れる回数が増えるので、自然と知識や技術が身についた。(2人)
・パソコンに興味が持つことができ、とてもよかった。(2人)
・MOが使えるようにしてほしい。(2人)
・立ちあがるのに時間がかかる。(2人)
−21−
・ゼミ生への貸し出しを、優先的にしてほしい。
・卒論製作に、とても役立った。
(2人)
・レポート作成にとても役立った。
(3人)
・ソフトが多彩で、とても良かった。
・同じバージョンのソフトを使うので、ゼミ内でのデータの交換がスムーズにできた。
・学校の設備も整ってきているので、学校と自宅とで、並行して作業できて良かった。
・活用範囲が広まった。
・持ち運びができて良かった
・台数制限や時間拘束がなく、学生に指導しやすかった
・1回生から貸し出してもらえれば、さらに知識や技術が身について良いと思う。
・学校では時間制限や台数に制限があるが、自宅でパソコンを使えるとパソコンに慣れるし、と
ても役立った。
・ソフトの使用方法が分かって良かった。
(2人)
・同じ機種などの情報など、紹介してほしい。
・図書館で利用することが多かったが、情報コンセントが少なく、不便だった。
・使いやすいパソコンでしたが、借りている物なので気を遣った。
・1人1台貸し出してほしい。
・パソコンを使うことで、作業が早くできた。
・ソフトの説明書を付けてほしい。
・パソコンを使うことで、グラフを素早く、より正確に描くことができるし、とても良かった。
・今後、授業などでパソコンを利用し使うことができるようになることが、これからの時代にも
必要なことだと思う。
・Power Pointを使って、プレゼンを行うことは、今後役立つと思う。
・パソコンを班に1台では、全く触れない人が出て、公平ではないと思う。
・実験結果をグラフ化したり、表で表すことによって、より分かりやすくて楽しい発表ができた。
・あらかじめ、パソコンの使い方を教えてもらってから課題に取り組んだ方が、助手の人に頼り
すぎることなく、1人で進められると思う。
・測色などの実験結果をそのままパソコンでデータ処理し、グラフ化などもできたので、使い勝
手が良かった。
・今後もこのような授業に、パソコンを取り入れるべきだと思う。
・計算やグラフの描画など、パソコンを活用することで、即座に見栄え良く作ることができ、そ
の分実験に力を入れることができたので、とても効率が良かったと思う。
・Power Pointを理解するのに時間がかかったが、理解すれば、短時間で分かりやすくまとめる
ことができ、その機能に驚いた。
−22−
3.まとめ
本研究の取り組みは平成12年度も継続しており、研究の最終的な吟味・総括はできないが、中間総
括という意味で特徴的な点をまとめると以下のようになる。
・学習活動に役立つとした学生は、共通教育で前後期とも87%、ゼミ関係で97%と非常に高く、貸
与した機器が、学習に大きく寄与したことが分る。
・貸与したことにより、必然的に「自由に機器が使える」ことを評価する感想が多い。
・授業以外の場面では、共通教育受講者は、授業の予習・復習やネットワーク利用が多いが、それ
以上にタイピングの練習を積極的に行っていることが注目される。これは、共通教育の受講者の
大半が1年生ということもあり、基礎的な情報スキルを早く身につけたいとの思いの反映である
と思われる。一方、ゼミ関係では、利用場面は多岐にわたっているが、相対的にワープロや表計
算、プレゼンテーションソフトの利用が多くなっていることから、ゼミでのレポートや卒業論文
の作成に使われていることが分る。
・学生達の不満の多くは、貸与パソコンの重さに関するものである。今回の試みに使用した機器の
重さは、本体だけで約3㎏あり、附属ケーブルやキャリングケースも含めると3.5㎏程度になる
と思われる。授業のために持参するとなると、複数教科の教科書なども加わるため、肉体的には
かなりきつい状況があったと推測できる。ゼミ関係では、こうした意見が表明されていないのは、
研究室等に置くことができたためと思われる。こうした状況を踏まえると、文字通りの「モバイ
ル環境」を実現するには、相当軽量の機器を選ぶ必要がある。
・学生の声として、機器貸出しの機会を広げることを期待していることが分るが、図書のように完
全な個人貸出しを実現するには、サポートの在り方や利用ルールの具体化が必要となる。特に、
貸出しを希望者個人ということになれば、
利用目的について何らかの歯止めが必要となるであろう。
・教員側の意見を総括すると、ゼミ・演習活動で必要とする台数を貸与したため、従来ならば具体
化を断念せざるをえない活動が実現し、教育活動が円滑に行えたと評価する声が殆どである。そ
の意味では、本学の教育活動の改善に寄与できたといえる。
・ゼミ・演習の活動内容は、非常に多様な内容になっており、ノートパソコンのような情報機器が
教育活動の活性化に役立つ可能性を示しているといえる。
以上のように、ノートパソコンの貸与を大規模行う試みは本学としては初めてであったが、当初の
予想を超える成果がでたと言える。しかし、教員・学生の意見を踏まえると、今後解決しなければな
らない課題も少なからずあることも明らかになった。こうした点については、今後の取り組みの中で
対応を具体化したい。
最後に、本研究に協力いただいた教員各位ならびに学生諸君、情報教育研究センタースタッフに感
謝したい。
−23−
小学校における地域教材の作成と授業展開(その2)
「社会科から総合的な学習への発展を求めて」
上月啓史・竹下和博・薮 稔・田中良憲・西橋英樹・ 松本栄次・小野賢太郎(地域交流研究会グループ(※1))
地域教材として利用するために、西宮市域の建物等の写真を撮影しCD ― ROM にした。その CD―
ROMを利用した授業を行い、その教材の利用方法や今後の展開を方向性を検討した。
キーワード :小学3年生 地域教材 CD―ROM 総合的な学習 社会科 教材のデジタル化
1.はじめに
小学生に、著作権にとらわれず自由に使える写真素材を与えるために、地域交流研究会のメンバー
が西宮市内の主要な施設の写真を撮影し、CD―ROM化した。作成の背景については、すでに報告し
た(※2)。ここでは、CD―ROMの構成と授業展開、授業後の反省を中心に述べる。
2.CD―ROMの構成
教材のデータベースといえるCD―ROMは、ブラウザでの利用を考えてHTML言語で記述し、以下
のような構成にした。各カテゴリ右の数字は、その下に含まれるページ数を表している。
ホームページから2回のクリックで目的のページが表示できるように統一している。
ホームページ 小学校……………………43
お寺や神社…………14
駅…………………………24
公共の建物…………15
公民館……………………24
道や橋………………25
自然………………………23
その他………………18
むかしのもの……………11
印刷のページ………19
消防署・警察署・郵便局 …11
図1 トップページへ
Development and Use of Multimedia Titles as teaching materials in Social Studies of Elementary Schools(2)
Kazuhiro Takeshita(西宮市立鳴尾北小学校)・Minoru Yabu(西宮市立甲陽園小学校)・Yoshinori Tanaka(西宮
市立南甲子園小学校)
・Hideki Nishihashi(西宮市立南甲子園小学校)
・Eiji Matsumoto(西宮市立小松小学校)
・
Keiji Kouzuki(西宮市総合教育センター指導主事)
Kentarou
Ono
・
(武庫川女子大学 情報教育研究センター 研究員 共通教育部 助教授)
−24−
ò
1 ホームページ(図1)
各カテゴリのトップページにあたる。このページを見て子どもたちは、自分の探そうとしている
画像がどのカテゴリにあたるか判断し、探す。子どもたちに分かりやすいように副読本での分類や
用語を利用した。
ò
2 小学校(図2)
小学校のページは、左にイメージマップで地図か
ら各小学校が探せるようにした。以下のカテゴリ
(駅・公民館・その他)でも同じように地図から探
せるようにした。これは、他のカテゴリ間でも地図
上の位置により「近くである」とか「離れている」
ということを体感させるために設けた。また、右側
には「地区名」で分類表示した。子どもには一見不
要な情報であるが、このような行政上での区分は
図2 小学校
「ごみ収集車のルート」や「地域の催しの地区割り」
などと深い関係が有るのでこのようにした。また、
自分が通っている学校の地区やその近隣の地区は、
日常生活で訪れたことも多いので、自分の行動範囲
を知る上での参考になると思われる。
各小学校のページ(図3)は、代表的な写真を1
枚表示し、住所を入れた。
ò
3 その他のページ
図3 各小学校の例
構成は「小学校のページ」を同じである。
ò
4 印刷のページ(図4)
各コンピュータにプリンタが印刷されている状況
を想定してWebページを作成したが、授業を行う施
設にカラープリンタが1台しかなく、急遽「印刷の
ページ」を作成した。これは、印刷の時間を短縮す
るための苦肉の策である。
3.授業展開 図4 印刷のページ(一部)
ò
1 本時の授業を展開するにあたって
事前の授業展開で、児童から「誰に紹介するの?」という素朴な疑問が出てきたため、本時の展
開では「ルディーさん」に「西宮市を紹介しよう」というように具体的なイメージを与えた。この
「ルディーさん」(架空の人物)について、授業者は「外国の人で、日本に来て数年たっており、
日本語が話せる人」と授業で紹介された。
このクラスの児童は、この授業までにコンピュータ操作を数回経験している。ホームページのブ
−25−
(社会科学習指導案)
1.日時 平成11年(1999年)11月10日(水)5校時
2.場所 コンピュータ室
3.学級 3年1組(男子19名 女子20名 計39名)
4.単元 「西宮市を紹介しよう」
5.趣旨
1年生では「学校めぐり」で自分たちの学校を知り、2年生では「町たんけん」で校区のようすを理解
し、3年生の1学期には「西宮めぐり」で我が町『西宮』を学習してきた。家庭から学校、学校から地域
社会、地域社会から自分達の西宮市と、しだいに学習の対象をひろげてきた。そこで今回、
「西宮めぐり」
のまとめとして、西宮を紹介する新聞づくりをさせることにした。子どもが実際に行った場所や、自分で
は行っていないが同じグループの子どもが行った場所、自分の興味ある場所などを新聞で紹介させる。そ
のデータ提供のために、市内の主な学校・駅・道路・川や、西宮めぐりで行った酒工場・和紙学習館・金
仙寺湖などをデジタルカメラで撮影し、それを1枚のCD―ROMにまとめた。
班で話し合って、自分達の知る西宮を『紹介』の形で新聞にまとめる。その新聞づくりで用いる画像は、
コンピュータを使ってCD―ROMから選び、プリンタで打ち出したものに、自分達の紹介文をつける。多
数の画像から自分達の意図に合ったものを選びそれをどのように新聞として仕上げるのか、さまざまな能
力が必要とされる。そこで、こうした活動を通して、情報を収集し選択して表現する「情報活用能力」の
基礎を育てたい。情報を手に入れる手段はコンピュータだけではないので、西宮市に関する本や図版等も
準備し利用できるように配慮した。
6.単元の目標
・市内の主な学校・駅・道路や公共施設を知る。
(知識・理解)
・コンピュータなどを使って新聞づくりをすることができる。
(体験・活動)
・つくった新聞を使って発表会ができる。
(表現)
7.指導計画(全8時間) 本時 4/8
第1次 西宮めぐりを思い出そう 1時間
第3次 新聞を作ろう 5時間
第2次 グループで計画を立てる 1時間
第4次 発表会をしよう 1時間
8.本時の目標
コンピュータなどを利用して、西宮を紹介する自分達の新聞を作る。
9.本時の展開
学 習 活 動
教 師 の 支 援
ルディさんに西宮を紹介する新聞をつくろう
1.どんな新聞をつく
るかグループごとに
発表する。
①新聞の題名
②選んだ画像
③質疑応答
2.新聞作りを進めよう。
①紹介する画像選び
②紹介文づくり
③紙面づくり
④発表会に向けて
3.グループごとに、
次時の作業を確認する。
○グループごとに取り組んでいる新聞について、発表させる。
・新聞の題名を書いた画用紙を提示し、その題名に込めた願いが言えるようにする。
・どうして、その画像を選んだのか簡単にふれることができるようにする。
・発表の最後に質疑応答の時間をとり、
他のグループの新聞に興味を持たせる。
○作業状況に合わせたアドバイスをする。
・グループによっては、「阪急沿線にある小学校」など、無理のない範囲で、
意図的な画像選択も考えさせてみる。
・紹介文を書くための資料となる本を用意しておく。
・紙面づくりでは、みんなが協力して動けるように注意する。
・紙面づくりが終わったグループは、次時の発表会に向けて話し合い、練習させる。
○次時に向けての指導を各グループごとにし、発表会に向けての作業を確か
めておく。
10.視点
グループのみんなで協力しながら、楽しく新聞づくりができていたか。
−26−
ラウジングは「画面上のリンク」のクリック、「戻る」
「進む」「印刷」ボタンの操作はできる。
ò
2 本時の授業の反省
児童は、4人から5人のグループに分かれ、新聞つくりをする資料集めを始めた。CD―ROMで
の画像の検索や選択はスムーズに行えた。しかし、印刷に時間がかかったために、作業を中断して
印刷されるのを待つグループが出てしまった。「印刷のページ」では複数の写真が印刷されるため、
不要な写真が多数できた。この写真の中から自分たちが使える写真を探し出すグループも現れた。
写真の説明は、自分たちの言葉で書かせたかったが、本やパンフレットなどからの丸写しも多く
見られた。(図5)
ò
3 教材としてのCD―ROMについて反省と改善点
今回は3年生の児童に使用させたが、Webページの構成が簡単だったため、ページの中での迷
子はでなかった。しかし、Webページの構成上の問題点として、
・画面に入りきらないページが多くあった
→画像を小さくする。大きな画像と小さな画像を用意する。
・左にイメージマップを配したが、西宮市全図では細かな配置ができなかった。
→北地区と南地区を分ける。
・カテゴリに分類して表示したが、児童は地域の詳細な図も求めた。
→カテゴリ分類以外に地域別のイメージマップを用意し、その地区内のすべてのカテゴリを表
示させる。
内容的な問題として、
・説明文が少なかった。
→説明文の充実。学年に応じた説明文の作成。
・身近な画像が少なかった。
→画像の充実。地域に特化した画像の収集。
などが考えられる。
4.全体の反省と今後の課題
今回作成したのは、CD―ROM版の画像データベースの一種ではあるが、3年生でも使える事がわ
かった。今後内容の充実が望まれるが、画像数が増えると低学年では「情報過多」となって使いにく
いものとなることが予想される。このあたりの兼ね合いをどうするかが大きな課題である。
写真撮影は、すべて交流地域研究会のメンバーが行ったが、まだまだ画像が足りない。さらに阪神
大震災で復興途中の西宮市であるため、1年も経過すると景観ががらりと変わってしまっているため、
児童からは「この写真、古いなあ。」という声も聞かれた。定点観測のような「時間軸」で写真を捕
らえて、画像を充実させることで「西宮市の歴史」の一部として画像データベース化することも可能
である。
「著作権を意識しないで利用できる身近な地域の画像教材」を目指してCD―ROM版簡易画像デー
タベースを作成してきた。現在、西宮市内の各学校はインターネット接続され(※3)Webページとし
ての提供も可能となってきた。コンピュータ室や各教室にコンピュータが置かれ(※4)、インターネッ
−27−
(図5 児童の作成した新聞の一例)
−28−
ト利用ができる日も近いと思われる。デジタルカメラも各学校に配備され、画像教材を作る下地も徐
々にできてきている。教材作成の次の段階は、インターネット上にデータベース用のサーバを構築し、
各学校から簡単に画像の蓄積を行え、閲覧できるシステムの開発だと思われる。
(※1)地域交流研究会:学校と地域を結ぶ活動を模索して平成7年に発足。平成7年度から3年間
は、西宮市地域研究助成を受けて、パソコン通信を利用して学校間の交流と地域との連携を
模索した(武庫川女子大学 情報教育研究センター年報 '97「学校間交流を支援するシステ
ムの試作」)
。メンバーは西宮市内の公立小学校教諭を中心とした7名。
(※2)武庫川女子大学 情報教育研究センター年報 '98「小学校における地域教材の作成と授業展
開(その1)」
(※3)WindowsNTとWindows98各1台。この2台はLANで接続されている。各学校の図書館に
置かれており、ISDN回線を利用してダイヤルアップ接続(接続先は限定)でインターネッ
トが利用できる。
(※4)「新整備計画」
(平成12年∼17年度)では、小学校のコンピュータ室に42台(児童一人1台、
教師用2台)
、普通教室に各2台、特別教室等に各学校6台、高速でのインターネット接続な
どを整備することになっている。
−29−
ノートパソコンを利用した情報ゼミ教育の実践
萬 代 悟
1.はじめに
今回卒業論文への取り組みの中でパソコンを自宅で利用できるゼミ生と利用できないゼミ生間の情
報格差の発生を解消することを目的にノートパソコンを長期借用する機会を得たが、ゼミ内での教育
活動の中で貸し出しノートパソコンをどのような方法で活用できるかを調査することで、インターネ
ット等を利用した新しい双方向的な大学教育の可能性を探ってみた。
2.パソコンの所有状況について
ゼミ生12名の中で、今回パソコンの貸し出しを受けた者が8名、受けなかった者が4名であった。
受けなかった4名の内、3名はすでにパソコンを個人所有し、自宅からのインターネット接続も可能
な者達であった。残りの1名は、パソコンを所有していなかったが、パソコンの貸し出しを希望しな
かった(ほぼ毎日大学のPC教室を利用可能な下宿生であったため)
。したがって、ゼミ生全員がほぼ
毎日自宅等で電子メールやインターネットの利用することが基本的には可能となった。
今回パソコンの貸し出しを受けた者8名は全員パソコンを個人所有しており、内訳は DOS/V 機
(Windows95)7名、Power MAC機1名である。大半が入学当初に購入した機械で、HDDの空き
容量も少なく新規にソフトをインストールすることも困難な状態であった。Power MAC機所有の1
名以外は全員卒業論文に学科内のゼミ用DOS/V機(Windows98 )を使用していたため、特にWin­
dows98を搭載した貸し出しノートパソコンが重宝であったようである。
3.電子メールの活用
今回最も大きな期待をかけたのは、全員に対する電子メールの活用であった。というのは、電子メー
ルを利用することで、これまでにはなかった時間的、空間的な制約を越えた双方向のコミュニケーシ
ョンが可能となるためである。特に大規模授業ではなく小回りのきくゼミ授業の場合には
①教員から学生への一斉のゼミ連絡
②学生、教員間の綿密な連絡(質疑応答、意見交換)
③学生からのレポート提出
などの有効な活用法が考えられる。
今回の場合、電子メールを用いて、上記の②、③すなわち個々の学生との双方向の質疑応答や課題
レポートの提出についての実験を試みたが、大きなトラブルもなく良好な成果が得られた。学生に対
しては時間と場所(研究室)という枠をこえた緻密な個別指導が可能となったことや、教員サイドの
Satoru MANDAI 人間科学科助教授
Practical Study of Education in Information Technology Seminar by Notebook Computer
−30−
問題としてはレポート回収の労力の省力化がはかれたことなど非常に効果は大きかったといえよう。
しかしながら、教員の労力を軽減してくれると期待していた、上記の①学生への一斉のゼミ連絡に
ついては残念ながら実験ができなかった。貸し出し者の内2名が電話回線の問題(ホームテレホン等)
からMWUネットに自宅からPPP接続できなかったため、最終的にゼミ生全員が自宅から電子メール
が可能な状態には至らなかったからである。すでにテーマも決定し個々に卒業研究を始めた4年生の
6月時点で貸し出しを受けたため、ゼミ生12名への個別研究指導に追われ、貸し出し者に対する利用
講習(特にインターネットへの接続など)を十分に実施する機会が取れなかったことの影響も考えら
れる。次回には事前に自宅でのインターネット接続などの技術指導を十分実施したい。
この反省から現在の3年のゼミ生10名に対しては3年次の5月時点から電子メールによる連絡や課
題の指示をすでに試験的に開始し、週に1回の正規授業である「情報演習」以外の時間帯での細やか
な指導や連絡に電子メールを活用し始めているが、概ね良好な結果が得られている。
4.アプリケーションソフトの問題
卒業研究で使用するアプリケーションソフト(グラフィックスソフト、言語ソフトなど)を個人的
に所有していないため、ノートパソコンを実験やソフトウェア開発のために直接活用できなかった点
が残念であったという感想も多かった(比較的安価なソフトについては数人が個人的に購入し利用し
た)。したがって、こういった学生にとってはせっかくの貸し出しノートパソコンの利用が卒業論文
やパワーポイントによるプレゼンテーションの作成など補助的、間接的なものにとどまってしまった
と感じられているようである。解決法としては、時期的に可能ならば指導教員がフリーソフトや学生
にとっても購入しやすい安価なソフトの使用に切り替えるといった配慮も有効と思われる。
アプリケーションソフトの利用頻度については、Word98、IE5が最も多く非常によく利用された
ようである。また、卒業論文の発表時にはPower Pointの使用が特に目立った。
5.パソコンの利用について
貸し出しパソコンの平均の利用状況は、ほぼ毎日(5名)、週に数回(2名)、月に8∼10回(1名)
であった。最もよく使用した時期は、12月、11月の順であった(逆に最も使用しなかった時期は8月)。
また、直接大学へ持参して実験(友人に開発ソフトの試用を依頼し意見感想を収集)やプレゼンテー
ション(Power Point)に利用するというノート型本来の利用方法で使用する場合も多く報告されて
いる。
6.今後の課題
今回は実現できなかったが、次回はゼミ専用ホームページを立ち上げゼミ内での教材の提示、さら
にできれば成果の公開の実験を行ってみたい。
7.全般の感想
学生の全般的な感想はパソコンが大いに役立ったという肯定的なものが大半であった。最初に述べ
−31−
たように卒業論文に取り組むスタート環境をほぼ均一に平等に保てた点はゼミ運営上非常に歓迎すべ
きことであるので、今後もこういった支援体制を継続してほしいと思う。
さらに担当者としては、前述のようにインターネット接続時のトラブルなど学生や教職員からの種
々の技術的な問題の相談に答えてくれる技術サポートデスクの必要性を強く感じた。担当教員のサ
ポートだけでは限界があるし、他大学では設置されているらしいので是非センター内への設置を希望
する。
8.おわりに
予想通り双方向的なコミュニケーションのための手軽なツールとしてノートパソコンは有効である
ことが確認できたが、一方で事前の準備を十分に行わないと活用するまでには至らないと感じられた。
−32−
Windowsパソコンのバックアップについて
― パソコン教室の管理運営について 第2報 ―
萬 代 悟
キーワード : 情報教室の管理、システム管理、システムバックアップ、システム復元
1.はじめに
IT技術の重要性が叫ばれる今日、インターネットの一般社会への普及の速さには目を見張るもの
がある。それに伴って人間科学科、人間関係学科でもインターネット利用が可能な実習教室(Win­
dows95,98、Mac OS)の利用率は大幅に増加の傾向を示している。このため情報処理関係の授業受
講者数の伸びも大きく、教室の管理運営の面では増加傾向にあるハードの故障やソフトの実行時のト
ラブルによりすばやく対応することが要求されている。
昨年度の年報の第1報[1]では、このような要求に応えるためにWindowsマシンのシステムバ
ックアップと迅速な復元の手法等について提案を行った。今回の第2報ではL2„42教室において実
際に1年間システムのバックアップ・復元についての実験を試みてきた実践結果について具体的に報
告したい。
2.L2„42教室について
Windows95)
L2„42教室には、学生用60台(エプソン製DOS/V機:VD„513S。Pentium130MHZ。
と教師用1台(同:VT„513S)の計61台のパソコンが配置されている。また、これらはNTサーバー
(Windows NT3.51)に接続され、ネットワークプリンタ8台(レーザープリンタ7台、カラーイン
クジェットプリンタ1台)の利用が可能である。
学生用パソコンのハードディスクドライブ(以下 HDD と記す)の構成は、すべてCドライブ
500MB、Dドライブ2GB(増設)である。
前報告で述べたように、Dドライブの方がCドライブより新しく高速のドライブであるので、高速
に動作させるためには本来C、Dドライブを入れ替えた方がよい。しかし、学生用パソコン(60台)
はデスクトップ型で筐体が狭くHDDの取り外しが難しいのに加えて、内蔵HDD(500MB)の製造メー
カもまちまちでマスター、スレーブの変更(ジャンパ・ピンの設定)が個々に全く異なるという最悪
の状態であったため、ドライブの交換を断念せざるを得なかった。したがって、現状のとおりCドラ
イブ、Dドライブを500MB、2GBのままでバックアップすることを考えた。
3.システムのバックアップについて
前報告で解説したように、教室内の学生用パソコン60台はハードウェア、HDDの内容(OS、アプ
Satoru MANDAI 人間科学科助教授
Backup Method of Windows Personal Computer „Management of Computer Room the 2nd Report„
−33−
リケーション)共にすべて同一なので、1台のHDDのバックアップを1つ作成すれば、60台すべて
に共通に複製(復元)が可能で、管理上極めて便利である。
使用ソフトウェア
Drive Image Pro3.0日本語版 アカデミック版(ネットジャパン株式会社)
(詳細については、前報告を参照。現在、Drive Image Pro3.02がリリースされ、メディア、マニュ
アル一式、Partition Magic Pro 5.01が含まれる)
システムバックアップの基本方針
メンテナンスの労力を極力軽減し、故障(ソフト的なトラブル)にその場で迅速に対応処理し、授
業への影響を無くすことをめざす。特に60人の定員に近い授業の場合でも現状のスタッフだけで十分
に対応可能なわかりやすい簡単な方法が望まれる。
システムのバックアップを復元する方法としては、ローカルにイメージを保存し復元する方法とネ
ットワーク環境でサーバー機から子機に一斉に復元するマルチキャスト機能を利用する方法がある。
後者の場合にはサーバー機の使用を前提とするため復元時に全コンピュータの使用を一時中断する等
授業の進行に支障をきたす恐れがあるが、前者の場合はローカルに処理をするため故障機だけを修理
すればよく、授業の進行をストップする必要は全くない。
このことから、L2„42教室においては前者のローカルに保存・復元する方法を採用することとし
た。学生用パソコンには、MOドライブやZIPドライブといった周辺装置が付属していないので、バ
ックアップを特にHDD内に直接作成する。またHDDはMOやZIP等と比較すると最速のメディアで
あるから、今回のような低速のCPUをもつパソコンの場合でも高速処理が期待できる。
バックアップの作成手順
学生用パソコンのCドライブ、Dドライブのバックアップ(圧縮された形のファイル。イメージと
いう)を作成する手順を紹介する(手順①∼⑦)。このイメージはシステムが不調になった時に元に
戻すために使用するシステムの雛形のことで、1つ作成しておけば60台すべてに利用できる。
手順① 学生用パソコンの一台を選んで、OS(Windows95)を一度クリーンな状態で再度インス
トールしてから、授業に必要なソフト(Office95、Visual Basic4.0、Internet Explorer等)
をすべてインストールしなおす。この際に、Cドライブの容量が500MBと非常に不足して
いるので、一般的ではないがDドライブにインストール可能なソフトについてはすべてD
ドライブにインストールするようにする。次に、ネットワークの設定を行う。さらに、シ
ステムの変更ができないようにシステムポリシーエディタを用いてコントロールパネルを
不可視化したり、大切なフォルダ、アイコンなどには読み取り専用属性を付け削除されに
くくする等学生の誤操作対策を講じる。
手順② パーティションを自在に操作できるPartition Magic4.0をインストールし、次にシステム
のバックアップの作成・復元を行うDrive Image Pro3.0をインストールする。Drive Image
Pro3.0の起動用ディスク(緊急時用)を作成する。
手順③ Partition Magic4.0を用いて増設用HDD(Dドライブ。2GB)のパーティションを切り
直し、図1のようにDドライブ1400MBとEドライブ600MBに分ける(Eドライブにバッ
−34−
クアップを保存する)。このパーティションの切り直しは、非常に簡単で、パーティション
内のデータを退避したり、FDISKを実行することも不要である。次に同じくPartition Mag­
ic4.0を用いてEドライブ(600MB)をFAT16でフォーマットする(これも簡単な作業である)。
手順④ この時点で、Cドライブ、Dドライブのバックアップ(イメージ)を順に作成しそれぞれ
Eドライブに保存する。イメージファイルは標準で元のデータの60%の大きさに圧縮される。
手順⑤ 次に、作成したCドライブ、Dドライブのイメージをサーバーの仮想ディスクに保管する。
これで、一応バックアップの作成は終了するが、さらに復元のための準備作業を行っておく必要が
ある。すなわち、
手順⑥ 上の作業を実施したパソコン以外の学生用パソコン59台全部についても、Partition Mag­
ic4.0をインストールして、同様に増設用Dドライブ(2GB)のパーティションを切り直し、
Dドライブ1400MBとEドライブ600MBに分け、EドライブをFAT16でフォーマットする
(ただし、Drive Image Pro3.0のインストールは不要である)。
手順⑦ 手順⑥と並行しながら、学生用パソコン59台に対して、サーバーの仮想ディスク内に保管
された2つのイメージ(Cドライブ、Dドライブ用)をそれぞれのEドライブ(600MB)
に転送する。特にこの作業は時間を要する。
この59台への手順⑥⑦の作業は延べ時間にするとかなりのものでそう簡単ではないが、無事にここ
まで完了すると万全の体制が得られ、不意のシステムクラッシュ(ソフト的な)等に対してはいつで
も簡単にシステム復元を行うことが可能となる。
図1 HDDの構成(学生用パソコン)
バックアップの復元手順
次に、システムの復元の手順を示す。Drive ImageはイメージファイルをWindows上でなくDOS上
で復元するツールである。バックアップと比較してみると復元の操作は専門的な知識を必要とはしな
い非常に簡単なものである。
手順⑧ Drive Image Pro3.0を起動して、
「イメージの復元」を選択し、Eドライブの2つのイメー
ジ(Cドライブ、Dドライブ用)をそれぞれCドライブ、Dドライブに復元する。 Win­
dows95の場合OSが小さいこともあるが、最も高速なHDDを処理媒体とするためCドライ
ブ、Dドライブ両方合せても5分程度の所要時間で復元可能である(低速の 130MHZ の
CPUにもかかわらず)。この操作は非常に簡単でボタンを押していくだけでよい。
−35−
手順⑨ 次にネットワーク関係の設定(ローカルIPアドレスの変更、ユーザ名の変更、割り当て
られたネットワークプリンタ用の設定等)を行う。
したがって、1台の復元に要する時間は10分以内と非常にスピーディーである。このため、突然の
授業中のトラブルに対しても即座にその場で処置を完了することが可能である。
4.授業時の実践について
平成11年新学期からの運用をめざして、春休み中に、上記のシステムバックアップの作成(手順①
∼⑦)を行い、元となる雛型のイメージファイルの作成と学生用パソコン60台すべてについて新設の
Eドライブにイメージファイルを転送する作業(時間を要する)を完了させた。短時間で終わる簡単
な作業ではなかったが、複数の機械に対して流れ作業的に手順をこなしていくことで能率の向上をは
かった。
いよいよ実際に新学期を迎えてみると、昨年まではその対応に追われ授業の進行にも影響を与える
ことの多かったソフト的なトラブル(ペイントでのカラーパレットの変更、ワードでのメニュー欠如、
さらにIMEの削除など復旧が少し煩雑なもの)に対しては、その場でそっくり新しいOSとソフトに
戻すことによって短時間での修復作業が可能となった。すなわちシステマティックな即時対応ができ
るようになった。この結果、OSが起動しない場合やソフトが欠如したり調子が悪いというような場
合には、これまでのように長時間かけて個々の原因を探って復旧をはかることをせずに、バックアッ
プを復元して短時間でクリーンな環境に戻すように方針を変えることになった。現在までこのシステ
ムの復元作業は順調に続いており、特に問題点は報告されていない。
個々のパソコンを復旧させる作業以外に、定期的に学生用60台を一斉に復元する作業を、7月末の
夏休み前、平成12年3月の春休みに実施した。新学期に備えて年2回は最低必要であろう。
5.今後の課題
・現状では新しくバックアップ(イメージ)を作成し直した時に、サーバーから学生パソコン60台に
対してイメージを転送する作業にかなりの時間を要する。イメージをCD„R上に作成し、ローカ
ルに転送する方法が可能ならば、試してみたい。
・今回はマルチキャスト機能を利用しなかったが、今後教室の機械が更新されることも予想されるの
で是非試してみたい。
6.まとめ
今回の実験では、授業の進行を妨げないためにマルチキャスト機能を利用した一斉転送法でなく
ローカルなHDD内にシステムのバックアップを作成・復元する方法を採用した。最速のHDDにバッ
クアップすることによって低速パソコンにもかかわらず10分以内という高速な処理時間でのシステム
の完全復元が簡単な操作で可能となった。この1年間授業の中で実際に復元作業を行ってみた結果、
大変だった昨年度までとは違って授業時に大きく支障や混乱をきたす状況はほとんどなかった思われ
る。したがって、今回提案したシステムバックアップの手法は実務面でも極めて有効な方法であった
−36−
といえよう。
最後に今回の実践にあたって、実際の作業に従事し教室の管理運営に日々努力を続けてくれている
本学科のスタッフ北村助手、平野書記、市場前書記の3名に対して心から感謝したい。
【参考文献】
[1]萬代 悟「Windows95パソコン教室の管理運営について」,情報教育研究センター年報 '98,
1999年11月
[2]㈱ネットジャパン「Drive Image Pro 3.02日本語版 ユーザーズガイド第1版」2000年6月
[3]㈱ネットジャパン「Partition Magic 5.01日本語版 ユーザーズガイド第1版」2000年5月
図2 Drive Image Pro 3.0の実行画面
【資 料】
技術ノート
個人所有パソコンの場合のバックアップ方法について
所有しているWindowsパソコン(デスクトップ、ノートブック)に再インストール時に使用
するリカバリーCDが付属している場合には以下のバックアップ作業は不要だが、リカバリーCD
がない場合にはまず購入時にハードディスク全体のバックアップを作成しておくことが重要であ
る。一度バックアップを作成しておくと、システムが不調になったり、突然起動しなくなったよ
うな場合でも、簡単に購入時の状態に復帰させることが可能である。
必要なツール
・Partition Magic 5.01日本語版
(パーティションを自在に操作できるツール。㈱ネットジャパン。定価15800円)
・Drive Image 3.0日本語版
(システムのバックアップの作成・復元を行うツール。㈱ネットジャパン。定価15800円)
どちらも大容量ハードディスクに対応し( E„IDE で40 GB 、 SCSIで 36GBまで対応)、Win­
dows2000にも対応(㈱ネットジャパン: http://www.netjapan.co.jp )。
(参考)メルコ㈱の増設用IDE内蔵ハードディスク(4GB、8GB、…)を購入すると、上記2種類のソフ
トの下位バージョンが付属している。
−37−
システムに必要とされる条件
・パソコン:DOS/V機(NEC PC„98、Macは不可)
・必要なOS:Windows95/98/NT4/2000
・ハードディスクの空き容量:Windows98の場合は2GB程度以上、Windows95の場合は1GB
程度以上。
バックアップの作成手順
手順① できれば購入直後や大切な新ソフトをインストールした直後等に実施するのが効果的
である。まずパーティションを自在に操作できるPartition Magic 5.01をインストール
し、次にシステムのバックアップの作成・復元を行うDrive Image 3.0をインストール
する。Drive Image 3.0の起動用ディスク(緊急時用)を作成する。
手順② Partition Magic 5.01を用いてCドライブ(例えば10GBとする)のパーティションを
切り直し、下図のように例えばCドライブ7GBとDドライブ3GB等に分ける。この場
合Dドライブにバックアップを保存する。このパーティション切り直しの作業は、非常
に簡単で、パーティション内のデータを退避させたり、FDISKを実行することも不要
である。次に同じく Partition Magic 5.01 を使用してDドライブ(3 GB )を FAT32
(FAT16でも可)でフォーマットする(これも簡単な作業)
。
手順③ 次にDrive Image 3.0を起動して、Cドライブ(OSとアプリケーションで1GB以上あ
り)のイメージをDドライブに作成保存する(ここまでくれば、もう安心である)
。
図3 パーテイションの切り直し
バックアップの復元手順
手順④ Drive Image 3.0を起動して、「イメージの復元」を選択し、Dドライブのイメージを
Cドライブに復元する(MS„DOSで復元する)。Windows98の場合HDDから復元させ
るのに要する時間は7、8分程度である。この操作は非常に簡単でボタンを押していく
だけでよい。
以上の復元を行うと、バックアップをした時点に簡単に完全に戻すことができる。一
度お試し下さい。
紙面の都合で詳細は説明できませんので、
質問等がございましたら、下記までお問い合わせ下さい。
( 萬代 内線:5435 Eメール:mandai@mwu.mukogawa„u.ac.jp)
−38−
大学における学生の情報資格取得に関する教育支援の課題
岡 田 由紀子
長引く経済不況による就職難や将来への不安から、学生の情報資格へのニーズが高まっている。
本稿では、本学の情報資格取得の現状を把握し、アンケートや他大学の取り組みの調査結果を基に、
今後の教育支援(学内検定・対策講座)の課題について考察する。
キーワード :情報資格、学内検定、対策講座、学習ニーズ
1.はじめに
情報教育研究センター(以下、センター)が大学斡旋機(ノートパソコン・ワープロ)を使って受
験する検定として、平成3年度より学内で実施してきた中央職業能力開発協会・都道府県職業能力開
発協会(以下、職能協)主催の「コンピュータサービス技能評価試験」は、情報機器の世帯普及率の
上昇に伴う購入者(受験母体)の減少から、志願者も減少し、平成11年度の受験申請者は、検定実施
当初の5分の1まで落ち込んだ。
また、センターでは、同検定の対策講座(ワープロ3級)を有料で年2・3回開講し、学生の支援
を行ってきたが、受講者の減少やさまざまな原因(受講可能な機種の増加、学生間のスキル格差、共
通教育科目との競合現象)により、次第に実施が困難な状況になっていた。
大学斡旋機の販売も平成11年度末で終了し、今後、志願者及び受講者が増える見込みがなくなった
ため、斡旋機を利用した、これらの検定試験や対策講座は、平成12年度末で終了することになった。
学科では、大学人間科学科及び短期大学部人間関係学科(当時、大学教育学科初等教育専攻人間関
係コース及び短期大学部初等教育科人間関係コース)が、昭和61年度から、日本商工会議所(以下、
日商)主催の「日本語文書処理技能(ワープロ技能)検定試験」(以下、日本語文書処理技能検定)
と、平成3年度から4年間、職能協主催の「コンピュータサービス技能評価試験」を実施し、大学生
活情報学科が、平成10年度から、全国大学・短大実務協会の「上級情報処理士」を指定科目の単位取
得により与えているが、その他の学科では、情報関連の資格に関する取り組みは行われていない。
本学の学内検定による、これまで14年間(昭和61∼平成11年度)の総受験申請者(延べ人数)は約
9千名で、年平均の受験申請者(約640名)は、在学生全体(9,624名:平成12年6月23日現在)の約
7%にしか過ぎない。(表1)
センターが、平成10年度に本学の卒業学年の学生対象に行った「就職活動のインターネット利用」
についてのアンケート調査では、就職情報サイトや企業ホームページの「資格取得」の項目に入力を
行った学生が約6割おり、何らかの資格をとって就職活動に臨む学生が増えている現状が把握でき、
ダブルスクール(大学に通いながら専修学校等へ通う現象)利用者も多いことが考えられた。
Yukiko, OKADA 情報教育研究センター助手
Educational Support for University Student's Training and Certification in Computer
−39−
本学はこれまで、約1,000台のパソコンを駆使し、学内の情報教育(共通教育科目・学科専門教育
科目・特別教育科目)を展開してきたが、検定希望者全員に対する学内検定や対策講座を行える体制
(施設設備・スタッフ・経費)は整っていなかった。しかし、平成11年度から、大学の情報教育の改
革にとりかかり、平成13年度から、新入生全員に対する「基礎的情報教育」の計画を進めていること
からも、今後、学生の情報資格への関心は益々高まると予測される。また、平成13年度秋には、1,
000台のパソコンを擁する新館(仮称:マルチメディア棟)も完成し、施設設備の問題は大幅に解消
される予定である。その意味からも、学生全員がサービスを受けられるような情報資格の教育支援を
検討する時期が来ているといえよう。
以上の理由から、今後の学生への教育支援の方向をさぐるため、アンケート調査を実施した。
表1 本学の情報資格一覧
学内実施機関
全
学
学
科
情報教育研究センター
大学 人間科学科
短大 人間関係学科
大学 生活情報学科
名 称(部門)
コンピュータサービス
技能評価試験
級・称号
ワープロ
表計算
日本語文書処理技能
(ワープロ技能)
検定試験
コンピュータサービス
技能評価試験
主 催
2・3級 中央職業能力開発協会・
3級
都道府県職業能力開発協会
2・3・
(4
日本商工会議所
級はS61
(通産省後援)
年度のみ)
BASIC
上級情報処理士(指定科目単位取得)
開始年度
総受験申請者
(延べ人数)
H3
4,158名
S61
4,244名
3級
中央職業能力開発協会・
都道府県職業能力開発協会
H3
称号
全国大学・短大実務協会
H10
合計
325名
(H3∼H6)
226名
(資格取得者)
8,953名
2.情報関連等資格試験についてのアンケート調査
2―1.調査概要
調 査 時 期 平成11年12月6日
調 査 方 法 アンケート用紙による回答
(注1)
受講者
調 査 対 象 本学の「ネットワーク利用演習Ⅲ」
有効回答数 190名
図1 回答者の所属
N=190
2―2.調査結果と分析
図1∼10のNの値は回答者数(無回答・非該当
を省く)
。
ò
1 回答者の所属
所属では、「大学」が約66%、「短大」が約34
%となり、4年制大学の学生の回答が、短大の
約2倍となっている。この比率は、本学の大学・
短大全体の在籍比率にほぼ一致している。
(図1)
(注1)200科目以上ある共通教育科目の一つで、受講は全学学生の自由選択(希望者が多い場合はコンピュータ
抽選)による。大学貸与ノートパソコンを利用し、本学の学院キャンパスネットワーク(MWU„net・
MIET)の利用法や情報倫理を学ぶ“ネットワーク初心者”を対象とした科目。
−40−
ò
2 回答者の学年
図2 回答者の学年
N=170
図3 今までに取得した資格(複数回答)
N=150
学年では、
「1年生」が約68%と一番多く、
「2年
生」の約19%と併せると下級学年の回答が約9割
を占め、上級学年の学生の回答が少ないことがわ
かった。このことから、
学生は、インターネットや
電子メールのスキルは、入学と同時にマスターす
べき内容と考えているようだ。
(図2)
《一般的な資格》
ò
3 今までに取得した資格
今までに取得した一般的な資格について調べ
(注2)
と回答した者が8割以
たところ、
「英語検定」
上おり、学生の大部分が英検資格を持っているこ
とがわかった。
「 書道」は約3人に一人、
「 漢字検
定」は約6人に一人が持っていた。
情報資格では、
「ワープロ」
が約3%しかなく、
「パソコン」の資格
を持っている学生は一人もいなかった。
(図3)
ò
4 資格を取得した時期
図4 資格を取得した時期(複数回答)
N=89
資格取得時期について調べたところ、
「高校」が
約48%、
「中学」が約38%と全体の9割近くを占め、
ほとんどの取得が「中学」
「高校」
で行われていた。
また、
「大学」は9%という低い値であることから、
教職・司書等、卒業時に資格が認定されるものを
除いて、大学在学中の資格取得率が非常に低いこ
とがわかった。ただし、今回の回答は下級生が多
いためとも考えられる。
(図4)
図5 今後、大学時代に取得したい検定資格(複数回答) N=174
ò
5 大学時代に取りたい資格
大学時代に取りたい資格について調べたとこ
ろ、
「パソコン」
「ワープロ」の情報資格が上位を占
めた。
「パソコン」は7割、
「ワープロ」は約半数の
学生が取得を希望していた。この結果、学生の関
心が情報関連分野に向いていることがわかる。ま
た、
「漢字検定」の値が
「英語検定」と同様に4割以
上あることから「漢字検定」
(文部省認定)の人気
が高くなっていることがわかった。
(図5)
(注2)文部省認定「英検」の平成11年度志願者は約350万人。同省は平成11年より「単位互換」(他大学や大学
以外の教育施設における学習について大学が単位を認める制度)の範囲を TOEFL や TOEICに拡大した。
−41−
ò
6 資格取得の目的(複数回答)
図6 資格取得の目的(複数回答)
N=175
目的について調べたところ、
「就職のため」が
約85%、
「将来設計」が約21%と、やはり“資格
を就職活動やキャリアアップに生かしたい”と
いう回答が多数を占めた。
“資格は就職・転職に
有利”という考えや感触を持つ者が多いためで
あろう。原因は、最近の雇用状況(リストラ、
実力・能力主義の普及、終身雇用制の廃止)の
影響が大きい。また、「教養のため」約57%、
「趣味」約15%の値から、学生の“学び”志向
を示す回答も多く見られた。
(図6)
図7 興味のある情報関連資格(複数回答) N=166
《情報関連資格》
ò
7 興味のある情報資格
興味のある情報資格について調べたところ、
「ネットワーク」が41%、
「CG」が約37%、
「ワープ
ロ」
が約36%という値となった。学生には、
ネット
ワークやCGの資格を取得し“情報分野の専門職
に就きたい”
という希望や今あるワープロ技能に
磨きをかけ
“他の学生に差をつけたい”という願望があるようだ。
また、回答が項目全般に渡っている
ところから、
特定の資格に縛られることなく、幅広い資格に興味があることがわかる。
(図7)
図8 知っている情報資格検定(試験)(複数回答) N=131
ò
8 知っている情報資格・検定
情報資格・検定の知名度を調べたところ、学
生の約7割が「パソコン検定」を知っていた。そ
の一方で、一般的に知名度の高い、
「日本語文書
処理技能検定」は約28%、
「第二種情報処理技術
者試験」
は26%、
「初級システムアドミニストレー
タ試験」は約18%と、低い数値を示すにすぎな
かった。また、メーカー主催の「一太郎検定」
は約43%と知名度は高かったが、ベンダー主催
の「MOUS検定」やセンターがこれまで行って 図9 情報関連資格の対策講座に通うとしたら(複数回答) N=185
きた職能協主催の「コンピュータサービス技能
評価試験」はあまり知られていなかった。
(図8)
ò
9 情報資格の対策講座に通うとしたら
対策講座について調べたところ、
「大学の課外
講座」が6割以上、
「大学の授業のみで受験」が
約3割と、学生が大学に対して対策講座や対策
授業を開講してくれることを強く望んでいるこ
−42−
とがわかった。また、経済的な理由からか、「自学自習(独学)」も3人に一人いた。しかし、「専
門学校」は約23%の他、「個人指導」
「通信講座」等、学外の教育機関の利用を希望している者も多
い。(図9)
ò
10 その選択理由(複数回答)
図10 その選択の理由(複数回答)
N=173
選択理由を調べたところ、「受講料」が6割以
上と、学生は“安さ”を基準に講座を選択する
ようだ。また、「講座の時間帯が選べる」が約28
%、「通学時間」が約27%の値から、学生が“時
間効率”を求めていることや、「内容が目的とす
る資格試験に合っているから」の約25%の値か
ら、より実践的な講座を希望していることもわ
かった。ただし、「講義時間以外の機器の利用」
や「補習などのサービス」の低い値から、学生
の学習意欲はあまり感じられない。(図10)
2―3.考察
《中学・高校の積極的な資格への取り組み》
ò
3ò
4 の調査結果から、学生はこれまでに様々な資格を取得していたが、大学時代の取得は少なく、
特に情報資格の取得者は僅かで、就職対策の面からも、今後、何らかの対策が必要である。また、中
学・高校が資格について積極的に取り組んでいるため、今後、情報資格にもその影響が出る可能性は
極めて高い。実際、情報資格の取得を目標とする高校(商業高等学校等)(表3)は多く、情報資格
を推薦基準としている大学も増えている。(注3)また、既に何らかの情報資格を取得して入学してく
る者には、よりレベルの高い資格を目標として指導を行う必要がある。
《大学時代に資格取得を強く要望》
ò
5ò
6 の調査結果から、学生は、大学時代に情報資格の取得を強く望んでいることがわかった。理由
は、やはり“就職のため”が一番多く、最近の若年層への就職活動の厳しさ(採用中止・削減等)を
物語っている。また、社会は「学歴」から「実力」へ変化しつつあり、勤務経験のない新卒者は、
「資格」で差をつけるしかない。さらに、企業が望む人材の質はますます高まり、就職浪人、院生、
失業者、全てが競争相手となっている。とりわけ、女子の雇用状況は依然として厳しく、正社員では
なく派遣社員(最近では新卒派遣も多い)として働く率も男性に比べ高く、仕事を捜す上で「資格」
が武器になる場合が多い。
《興味はネットワーク・CG・ワープロ》
ò
7 の調査結果から、学生は、
「ネットワーク」「CG」「ワープロ」の3つの資格に興味を持っていた。
このことから、ネットワーク(携帯電話、インターネット、電子メール等の通信手段)
、CG(テレビ、
(注3)
「大学・短大の推薦基準となる商業の資格・検定の資料」http://www.kentei.ne.jp/zensho/index.html
−43−
映画、ゲーム、Webページ等のビジュアル表現)、ワープロ(ワープロでの文書作り)が、学生にと
って身近な存在であるといえる。しかし、ò
8 の結果(ワープロ資格は知っているが、ネットワークや
CGの資格はよく知らない)から、情報資格・検定の具体的な知識がなく、自分の目標設定がハッキ
リしていない学生が多いことが伺える。
《専門資格よりパソコン・ワープロ資格優先》
ò
8 の調査結果から、大半の学生は“就職活動に間に合う”パソコン・ワープロ資格に興味を示し、
専門資格(「情報処理技術者試験」等)に興味を持っている学生の割合は少なかった。専門職に直結
しやすい専門資格は、準備期間も長く必要で合格率は低い。しかし、いったん取得すれば当分の間通
用する。それに対して、パソコン・ワープロ資格は取りやすい反面、希望する企業や職業に通じるか
どうかは不確かで、通用する期間も短い。しかし、学生のニーズは後者に多く、“在学中にスキルア
ップを行い、企業側に自分の能力と努力の姿勢を買ってもらいたい”と考えている学生が多いと思わ
れる。
《大学でリーズナブルな対策講座を希望》
10 の調査結果から、学生が「大学の対策講座」を強く望んでいることがわかった。また、多くの
ò
9ò
者が経済的な理由(①不況の影響により保護者からの援助が期待できない。②携帯電話やインターネ
ットの普及から、使用料など今までになかった出費が生じている。)から、できるだけ安い(できれ
ば授業のみで…)、講座の開講を望んでいる。また、曜日・時間の“自由選択”を希望する者も多い。
このことは、大学側が時間や教室をやりくりして講座を開講しても、“料金や便利さ”によっては学
生が他の学習方法(専門学校、個人指導、通信教育等)を選択する可能性もあり、他の教育機関の講
座状況や学生のニーズを、継続的に調査・研究する必要がある。“資格ブーム”である現在は、雑誌、
書籍、インターネット(注4)による資格情報が氾濫している。
3.他大学の情報資格への取り組み
3―1.近隣大学の情報資格調査
次に、他大学の情報資格への取り組みを調査するため、平成11年度の近隣私立大学(11校)の大学
案内、入試ガイド、大学ホームページに記載されている情報資格に関する記述を、表2にまとめた。
その結果、近隣大学では、18歳人口の減少や社会人教育の必要性から、エクステンションセンター
等を中心として、「大学が取得を奨励する資格」や「課外の講座」をアピールする大学が増え、資格
は大学にとっても重要な“生き残り戦略(学生獲得競争の手段)”の一つとして利用されていた。ま
た、対策講座には、従来“人手やコストがかかる”という問題があったが、講座等の外部委託(アウ
トソーシング)が進んでおり、学外との連携や協力を図り、人的・経済的負担を軽減する大学が増え
てきた。近隣大学が取得を奨励する情報資格は、
「第一種・第二種情報処理技術者試験」「システムア
ドミニストレータ試験」が主で、課外の講座では、情報処理技術者試験の「専門資格」と、ワープロ
や表計算の「パソコンスキル資格」の2つのレべルの講座を設けている大学が多かった。
(表2)
(注4)
「ISIZE STUDY」リクルートの資格・スキル情報サイト。実力診断テストもある。http://www.isize.com
−44−
表2 近隣大学の情報資格調査(1999年度大学案内・入試ガイド、大学ホームページを調査)
A
大
学
エクステンションセンターが講座や検定を実施
B
大
学
●
C
大
学
●
情報処理技術者試験(第一種・第二種)
●
情報処理技術者試験
(システムアドミニストレータ)
大
学
が
取
得
を
奨
励
D
大
学
E
大
学
●
●
●
情報処理活用能力検定(J検)
CG検定
F
大
学
G
大
学
※
※
H
大
学
I
大
学
●
4
4
●
●
3
1
●
MOUS検定(WORD一般・EXCEL一般)
1
●
1
情報処理技能(資格)検定試験
●
1
パーソナルコンピュータ利用技術認定試験(パソコン認定試験)
●
1
情報処理能力検定
●
1
ワープロ実務検定試験
CAD利用技術者
●
1
●
1
●
●
●
第二種情報処理技術者試験対策講座
●
●
●
課
初級システムアドミニストレータ試験対策講座
●
●
●
外
日本語文書処理技能検定(ワープロ)
パソコン(WINDOWS)講座
座
合
計
校
●
●
第一種情報処理技術者試験対策講座
講
K
大
学
●
上級情報処理士・情報処理士
の
J
大
学
●
●
●
●
●
●
ワープロ(WORD)講座
表計算(EXCEL)講座
MOUS検定(WORD一般・EXCEL一般)
●
1
2
●
●
●
●
●
●
●
●
5
●
6
2
●
3
●
●
5
3
1
ビジネスコンピューティング検定試験対策講座
●
1
キータッチ2000認定試験対策講座
●
1
※F大学の講座は就職部と生協が提携開設、G大学は情報処理講座センターが開設している。
3―2.大学が学習目標として取得を奨励する情報資格
次に、「文系の4年制大学」と「短期大学」の情報資格に対する取り組みの傾向を比較するため、
表3を作成した。参考として、「商業高等学校」と「理系4年制大学」を入れた。
《文系4年制大学の傾向》
文系4年制大学の約3分の1が資格取得を学習目標に挙げていないのは、大学では伝統的にリベラ
ルアーツが重視されてきたためである。学習目標に挙げられている資格としては「初級システムアド
ミニストレータ試験」が約43%と一番多く、次いで「第二種情報処理技術者試験」が約36%となって
いる。「第一種情報処理技術者試験」を目標に挙げていた大学は僅か4.8%で、1割以上が「日本語文
書処理技能検定」のワープロ資格を目標に挙げていた。(表3)
《短期大学の傾向》
実務教育が重視される短期大学では、「日本語文書処理技能検定」を8割以上、
「第二種情報処理技
術者試験」「初級システムアドミニストレータ試験」を4割以上が目標に挙げていた。その他、
「パソ
コン検定」
「CG検定」
「マルチメディア検定」「情報処理活用能力検定」の高い値(4年制文系大学と
の比較)は、短期大学がワープロ・パソコン・マルチメディア等の情報資格を重視した教育を行って
いることがわかった。(表3)
−45−
表3 学習目標として取得を奨励する情報処理関係の資格 (単位:%)
商業高等学校
短期大学
文系4年制大学 理系4年制大学
目標なし
―
―
33.3
37.8
第一種情報処理技術者試験
1.6
―
4.8
16.2
第二種情報処理技術者試験
31.1
44.4
35.7
56.8
初級システムアドミニストレータ-試験
19.7
44.4
42.9
14.9
情報処理活用能力検定
1.6
11.1
―
―
CG検定
―
16.7
7.1
9.5
マルチメディア検定
―
16.7
2.4
2.7
日本語文書処理技能検定
19.7
83.3
14.3
2.7
パソコン検定
1.6
22.2
4.8
2.7
各種ベンダーの認定試験
1.6
5.6
9.5
1.4
〈資料「情報化白書1999」p.358 中央情報教育研究所「1998年度情報処理教育実態調査」より作成
3―3.主な情報資格検定(試験)の概要
これまでの調査結果から、本学が教育支援を検討すべき情報資格の概要を表4にまとめた。
表4 主な情報資格検定(試験)の概要
検定試験名
第二種情報処
理技術者試験
初級システム
アドミニスト
レータ試験
日本語文書処
理技能検定
情報処理活
用能力検定
(J検)
CG検定
マルチメデ
ィア検定
パソコン検定
(P検)
マイクロソフ
ト・オフィス
ユーザースペ
シャリスト
(MOUS)
概 略
主 催
種 類
(注5)
初心者向け
日本情報 国家資格
の情報処理
処理開発 通産省
技 術 者 試 験。
協会
認定
技 術 者 向 け。
初心者向けの情報 日本情報 国家資格
処理技術者試験。 処理開発 通産省
エンドユーザー向け。 協会
認定
公的資格
ワープロ検定の 日本商工
通産省
スタンダード
会議所
後援
エンドユーザー
公的資格
コンピューティ 専修学校教
文部省
ング。昔は専門
育振興会
認定
学校生向き。
公的資格
CG分野唯一 CG-ARTS
文部省
の公的資格
協会
認定
マルチメディア
CG„ARTS
クリエイタ−を
民間資格
協会
めざす
パソコンの情報
活用能力検定。 パソコン検
民間資格
公平、公正、中
定委員会
立な資格
オフィス製品の
利用能力を証明
する検定。世界
共通資格。
試験日程 開催場所
受験料
98年度
試験方法
受験手続
応募者数
合格率
年2回
春と秋
全国
58箇所
5,100
ペーパー
願書郵送
約28万
16.1%
(99年度春期)
年2回
春と秋
全国
58箇所
5,100
ペーパー
願書郵送
約19万
34.4%
(99年度春期)
全国の商
6,120
ペーパー
2級年2回
工会議所 (3級) パソコン
3・4級随時
指定
願書郵送 (1∼3級)
約16万
68.2%
(98年度3級)
年2回
全国
6・12月
300箇所
(2・3級)
ペーパー
3,500
(3級) (科目合
郵送・書店 格制)
約6万
60.4%
(98年度第
10回3級)
年2回
6・11月
(2・3級)
年2回
6・11月
(2・3級)
随時(毎日
いつでも)
準4・5級
は年6回
4,000
(3級)
書店・HP
4,000
(3級)
書店・HP
約3万
56%
(98年度全体)
全国約
400箇所
全国約
400箇所
ペーパー
(2・3級)
ペーパー 約2万7 49.4%
(2・3級)
(98年度全体)
千
全国約
500箇所
HP参照
5,000(3級)
パソコン
電話・書
(3級)
店・コンビニ
非公開
非公開
全国一斉
マイクロ
民間資格
全国
は月1回、
HP参照
ソフト社 ベンダー主催
又は随時
9,800
(一般) パソコン
郵送・HP
非公開
非公開
(注5)情報資格の種類は、国が与える「国家資格」、民間団体や財団法人が与える資格を省庁が認定した「公的
資格」
、民間の営利団体等が任意に与える「民間資格」の3つに分類される。
−46−
《情報資格の最近の傾向》
応募者数が一番多いのは、「第二種情報処理技術者試験」
(平成13年度春期から「基本情報技術者試
験」に名称変更される)の28万人、次いで「初級システムアドミニストレータ試験」の19万人と、先
行きが不安定な時代だけに、国家資格は威力を発揮していた。また、日商の「日本語文書処理技能検
定」も相変わらずの人気を保っている。さらに、情報資格の新しい傾向として、①随時試験の増加、
②コンビニ・書店・HPを利用した受験手続の簡便化、③雑誌・書籍・Webページによる複合的な情
報提供、④外資系企業(マイクロソフト、オラクル、シスコシステムズ等のソフトやハードの企業)
参入による国際化、⑤筆記試験のないパソコン試験等、インターネットの発達に伴い、これまでの硬
苦しい検定のイメージが壊れ“いつでも、どこでも、だれでも気軽に受験できる検定”が増え始めて
いる。(表4)
本学は、本稿の2.3.の結果からも、情報資格に対する取り組みが他大学より遅れていることがわ
かり、今後、学生の学習ニーズに合った情報資格への教育支援を行う体制作りが急がれる。
4.今後の課題
これまでの調査結果を基に、本学の教育支援の課題を以下の10項目にまとめた。
ò
1 全学的な情報資格・検定の希望調査の実施
今回のアンケート調査では、短大の学生や上級学年の回答が少なく、学生が「受験したい情報資
格・検定」の調査も行っていない。ò
2 を検討するためにもò
1 を実施し、今後、本学が採用する学内
検定や対策講座を決定することが急務となっている。
ò
2 学生のレベルに合わせたコース別講座編成
学生には、初心者向けの情報資格を取りたい者と、上級者向けの情報資格を取りたい者が混在し
ている。したがって、対策講座には、学生のレベルに合わせた複数の講座(資格・検定別、級別)
を検討する必要がある。
ò
3 学生の希望(料金・時間)を考慮した講座設定
情報資格は、大学のピーアールには欠かせない存在となっているが、その教育支援は、大学側に
大きな経済的負担を与えている。しかし、学生や社会がそれらを期待している以上、学生の希望
(安い・効率的)をある程度配慮した対策講座を設定する必要がある。
ò
4 キャンパスネットワークを利用した通信教育
新しい施設が完成しても、大学の施設設備や人材には限りがある。時代はインターネットやイン
トラネットを活用した通信教育に移行しつつあり、本学でも、ビデオ会議システムやマルチメディ
ア教室を利用した授業が行われ一定の成果をあげているが、今後、電脳空間を利用した情報資格教
育の方向性を探る必要性が出てきた。
ò
5 ホームページ・掲示板等を利用した情報提供
インターネットの利点は、時間・空間を越えた即時性にある。大学のホームページや掲示板等を
活用することで、学生は全国のどの地域にいても(帰省中、就職活動中であっても)、最新の情報
をいち早く得ることができる。また、大学・学生間の情報交換が活発化し、検定受験者の学習意欲
も高まることが予想される。
−47−
ò
6 時代のニーズを先取りした情報資格の調査・研究
今回調査した、情報資格検定・試験の主催団体のほとんどが専用ホームページを持っており、そ
れらの関連ページも多い。また、雑誌・書籍等の多様な媒体から、情報資格の社会的評価を調査・
研究し、陳腐化した資格を学生に薦めないことが重要である。
ò
7 資格ブームにおける悪徳商法に対する教育的指導
社会に流れる資格情報には、就職難を逆手に取った悪徳商法(就職斡旋を餌に高額な教材や教具
を売りつける等の資格商法)や誇大広告も多く、被害者にならないためには、下級学年からの資格
教育が必要である。
ò
8 学部学科・事務局との連携・協力体制
全学的な受験希望者を支援するためには、これまで行われていたような一学科・一部署単位のサ
ポートではなく、「エクステンションセンター」的な組織を作成し、教育系・事務系を超えた統合
的な連携・協力体制が不可欠となろう。
ò
9 学生個人の将来設計に添った情報資格の受験相談
学生個人の将来設計と資格取得計画をトータルに相談できるような組織作りが必要となる。また、
学部学科が目指す人材の育成との整合性を図るため、情報資格とカリキュラムとの体系化が必要と
考える。
ò
10 学生の資格情報データベースの構築と管理・運用
これまでに大学が管理してきた学生の評価(単位や卒業と同時に与える諸資格認定)同様、情報
資格は学生の客観的な評価基準となる。取得した資格をデータベース化することにより、学生の就
職・進学等の指導に生かせるとともに、企業からの求人にも即時対応できる。さらに、大学自体の
情報化の評価基準として活用できる。
5.まとめ
本稿では、本学の情報資格取得の現状や他大学の取り組みから、大学における学生の情報資格取得
に関する教育支援の課題を考察した。その結果、今後の高度情報化社会に貢献できる女性を育成する
ためにも、大学が様々な教育支援を行い、学生に多様な学習機会を提供する必要があることがわかっ
た。また、文部省(現、文部科学省)の最近の動きから、大学が学生にこれまで与えてきた評価(単
位や卒業と同時に与える諸資格認定)以外の多元的な学習評価の活用が今後ますます進むと思われる。
今後、本研究の継続として、情報資格が、学生の就職活動を始め、教育全般にどのような変化をも
たらすのかを調査し、さらに考察を深めていきたいと考えている。
最後に、本研究にご協力下さいました、情報教育研究センターの皆さん、本研究に際してご指導、
ご助言下さいました、情報教育研究センターの濱谷英次教授に感謝いたします。
【参考文献】
「我が国の文教施策」平成11年度 文部省編
「情報化白書」1999 (財)日本情報処理開発協会編
「コンピュータの資格オールガイド」2001年度版 実務教育出版
「コンピュータの資格全ガイド」1999−2000年版 日本能率協会
「情報教育研究センター年報」'94・'98 武庫川女子大学・同短期大学部 情報教育研究センター
−48−
Ü$Æ
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1 情報教育研究センター概要
ò
1 事業・組織
【運営方針・重点目標】
社会の情報化に対処した、情報活用能力の育成と研究に関する支援環境を整備する
・学院の情報化に関する企画・調整
・マルチメディアの活用に関する調査・研究
・MWU―netの運用と教育利用に関する調査・研究
・女子大学における情報教育の在り方に関する調査・研究
【組 織】
・総 括 (センター長 濱谷英次)
A情報教育・研究系
1 マルチメディアの活用に関する調査・研究(全員)
(常任委員 宮本紘平)
2 情報教育および情報環境整備に関する企画(小野)
3 情報教育に関する各種調査の企画・分析(岡田)
4 学術講演会企画(宮本)
5 センター年報の発行(小野・上元・谷澤)
6 センターニュースの発行(小野・谷澤)
7 情報教育および私情協関係(宮本・上元・谷澤)
Bキャンパスネットワーク研究・開発系
1 ネットワークの教育的利用に関する調査・研究(全員)
(常任委員 中植雅彦)
2 ネットワークシステム環境整備・保守(中植・小野)
3 ネットワーク利用に関する広報および研修の企画・実施
(ガイドブック含む)(全員)
4 ネットワーク利用登録(宮本・上元・谷澤・小林)
C情報処理教育系
1 情報基礎教育に関する調査・研究(全員)
(常任委員 小野賢太郎)
2 情報教育カリキュラムの調整(共通教育を含む)(宮本)
3 情報処理教育授業に伴う準備(小野・上元・谷澤)
4 情報機器の斡旋および指導(小野・上元・谷澤・小林)
5 センター設置機器の管理(小野・上元・谷澤・小林)
専 任 助 手 岡田由紀子
非常勤副手 井田尚美・河村さつき・林 めぐむ・藤野絢子・前田幸子・馬壁美奈・宮本真紀・
山本由美子・吉田優里
事 務 室 上元晋也・谷澤陽子・小林佳子・鶴田真由美
−49−
ò
2 業務内容(事務室および教材準備室)
総 務
貸し出しパソコンに関すること
・センター関係教員の出退勤に関すること
・貸し出しパソコンの貸し出し・返却に関す
・非常勤講師の出講に関すること
ること
・センター職員・非常勤副手の勤務に関すること
・貸し出しパソコンの管理に関すること
・センター長公印に関すること
パソコン・ワープロ検定
・公文書の収受・処理に関すること
・検定試験の企画・実施に関すること
・センター関係文書の整理に関すること
・検定受験対策講座の企画・実施に関すること
年報・センターニュース
・センター日誌に関すること
・年報の企画・編集・発行に関すること
・センター関係業者の指示・連絡に関すること
予 算
・センターニュースの企画・編集・発行に関
・センターの予算と執行に関すること
すること
・物品購入に関すること
委員会・規程
・補助金申請に関すること
・情報処理教育委員会に関すること
・センター図書の購入申請に関すること
・センター常任委員会に関すること
・センター図書の受取り・管理に関すること
・マルチメディア教室の管理・運用に関する
キャンパスネットワークの運用
連絡会に関すること
・ネットワークのID発行と管理に関すること
・ネットワーク運営委員会に関すること
・ネットワークのIP発行と管理に関すること
・センター所管の規程に関すること
・ネットワークの管理と運用に関すること
マルチメディア教室
・MIETのメッセージ入力に関すること
・マルチメディア教室(装置)の管理・運用
・ネットワークの利用相談に関すること
に関すること
・ネットワークのガイドブックに関すること
・マルチメディア教室(装置)の利用相談に
・ネットワークの利用講習会の企画・実施に
関すること
関すること
・マルチメディア教室(装置)の利用状況に
・ネットワークの利用状況に関すること
関すること
・センターホームページの発信・管理・運用
・マルチメディア教室(装置)の障害対応に
に関すること
情報処理教育
関すること
学外交渉
・教務関係に関すること
・私立大学情報教育協会に関すること
・情報処理実習(授業)に関すること
・官公庁等からの調査回答・報告書に関する
・情報処理実習機器・備品に関すること
こと
・インフォメーションカウンターに関すること
・郵便物の処理に関すること
パソコン斡旋
・センター施設見学に関すること
・購入者データベース作成に関すること
・斡旋機器の利用講習会開催に関すること
・研究助成に関すること
その他
・斡旋の広報に関すること
・カラーコピー機の利用に関すること
・斡旋機器の利用相談に関すること
・コピー機の利用に関すること
−50−
ò
3 センターカレンダー
月
セ ン タ ー 行 事
ネットワーク・マルチメディア関係
委 員 会 関 係
学外活動・センター施設利用・見学
−51−
H11
4月
8日 センター関係講師懇談会
16日∼ 斡旋パソコン引渡し開始
26日 貸出しパソコン引渡し
26日 斡旋パソコン講習会
12日 マルチメディア教室利用説明会
30日 ネットワーク利用講習会
5月
10・17・24日 斡旋パソコン講習会
7・14・21・26日 ネットワーク利用講習会
12日 情報処理教育委員会
20日 キャンパスネットワーク運
営委員会
13日 西宮市総合教育センター見学
31日 私情協通常総会
6月
3日 ゼミ貸出しパソコン引渡し
14・21・28日 斡旋パソコン講習会
20日 短期留学生センター利用ガイダンス
4・11・17・23・25・28日
ネットワーク利用講習会
8日 マルチメディア教室の管理・運用に関す
る連絡会
9日 情報処理教育委員会
11日 加古川北高校見学
11日 兵庫県教育工学研究会
18・19日 私情協「情報教育問題フォーラム」
29日 津名高校見学
7月
19・26日 貸出しパソコン回収
26・27・29・30日 教材作成に役立つパソコン講
座
30・31日 ワープロ検定受験対策講座
2・8・14・15・19・23・26・29日
ネットワーク利用講習会
1日 キャンパスネットワーク運
営委員会
7日 情報処理教育委員会
1・2日 入試関係センター見学
5日 長尾高校見学
9日 兵庫県大学図書館協議会
9日 生野高校見学
28・29日 パソコン学内研修
31日 私情協「情報教育推進のための理事・学
長会議」
8月
24日∼ マルチメディア基礎教育システム設置
調整
9月
14日 職能協「コンピュータサービス技能評価
試験(ワープロ・表計算)」
27日 貸出しパソコン引渡し
24・30日 ネットワーク利用講習会
30日 キャンパスネットワーク運
営委員会
1∼3日 私情協大会
25日 入試関係見学
28日 伊丹北高校見学
10月
18・25日 斡旋パソコン講習会
29日 60周年記念シンポジウム
7・15・18・21・25・29日
ネットワーク利用講習会
13日 情報処理教育委員会
5日 ORIONS総会
11月
15・22・29日 ワープロ検定受験対策講座
4・11・18・22・26・30日
ネットワーク利用講習会
12月
6・13・20日 ワープロ検定受験対策講座
1・6・9・14・17・20・22日
ネットワーク利用講習会
9日 キャンパスネットワーク運
営委員会
15日 情報処理教育委員会
H12
1月
17・24日 貸出しパソコン回収
13・18・21・25日
ネットワーク利用講習会
19日 情報処理教育委員会
20日 キャンパスネットワーク運
営委員会
2月
4・5・21日 貸出しパソコン回収
11日 職能協「コンピュータサービス技能評価
試験
(ワープロ・表計算)」
14・17・18・25・28・29日
教材作成に役立つパソコン講座
1・2・7・10・15・18・23・25・28日
ネットワーク利用講習会
16日 情報処理教育委員会
16・17・18・28・29日 パソコン学内研修
3月
2・3・6・7・13日
教材作成に役立つパソコン講座
14日 学術教育ワークショップ
2・7・10日 ネットワーク利用講習会
14日 マルチメディア教室の管理・運用に関す
る連絡会
1日 情報処理教育委員会
2日 キャンパスネットワーク運
営委員会
1・2・3日 パソコン学内研修
4日 偕和会「パーソナルコンピュータ実務
講座」
30日 私情協通常総会
2・3・4・5・6・23・24・25・26・27・30日
パソコン学内研修
3∼4日 私情協「学内LAN運用管理講習
会」
25日 私情協総会
30日 私情協「事務部門管理者会議」
4日 偕和会「パーソナルコンピュータ実務
講座」
4日 私情協「短期大学部門検討会議」
ò
4 センターニュース
第5−1号(1999年6月20日 発行)
●ID発行の体制を整備しました●
1.学生へのID発行に関する変更点
① MIET、MWU-netのIDを同時発行
② ID・仮パスワードはセンターで自動的に割当
(過年度に希望IDで発行済みの学生分については、卒業まで有効)
③ ID発行期間の短縮
④ ネットワーク利用講習会の開催(ID発行書引渡し)
2.MWU-netパスワードに関する変更点
① パスワード有効期間
② パスワード変更禁止期間
●教育・研究・学科や部局等の広報用ホームページを発信するには?●
変更禁止
WWWサーバ利用申請を行ってください。
2.学部・学科等のWWWサーバを使用する場合
−52−
ホームページ発信
承認
本人
審議
教職員
ネットワーク運営委員会
当該の長
文字の種類
先頭文字
字以上は設定してください)
半角のアルファベットと数字を必ず組み合わ 半角のアルファベット、数字、
記号は - ? . = / のみ。スペースも可
せて使ってください
大文字小文字を区別して使えます
アルファベットにしなくてもよい
ホームページや印刷物に研究
室・部・課・室宛等のメール
アドレスを掲載し、届いたメ
ールを共有したい
研究会の申込受付用のメ
ールアドレスを設けるこ
とはできるのかな
代表メールアドレスを設定すれば可能です
(例)
学生・生徒
MIET
1文字以上、8文字以内(安全のため5文
委員会のメンバーでメールを
交換、共有したい
WWWサーバ利用申請書
又は
WWWサーバ稼働申請書
学科・研究所・事務部署など
使用停止
パスワード有効期間切れ
●代表メールアドレスの設定ができるようになりました●
情報教育研究センター
当該の長
パスワード変更
使える文字
学部・学科等のWWWサーバ管理者とご相談ください
。
学部・学科等で独自のWWWサーバを稼働する場合は、
WWWサーバ稼働申請を行ってください
。
なお、サーバの設置場所等については、情報教育研究センターにご相談ください。
学内組織
変更可能期間
③ パスワードに使える文字等……太枠内が変更点
項目
MWU-net
設定文字数
6文字以上、8文字以内
1.情報教育研究センターの共用WWWサーバを利用する場合
コンテンツ
管理責任者
(従来は120日間)
(従来は30日間)
0日 7日 180日
最近、ホームページの発信についてのお問い合わせが増えております。その際の手順について以下に
示します。(内容はセンターニュース第4−1号 1998年10月15日発行と同じです)
コンテンツ
作成者
180日間 7日間 当該の指導者
「あるグループ内でメールを
共有しあう必要がある時」に、
もれなくメンバー全員にメー
ルを配送することができるし
くみ
学友会・クラブ・クラスなど
abc課宛にE-Mailを出そう
メールの宛先
配送するメンバー
はアドレス管理者が
自由に設定できます。
[email protected]
[email protected]
abc課の
代表メールアドレス
[email protected]
[email protected]
詳しくは、「武庫川学院キャンパスネットワーク運用規約」と「武庫川学院キャンパスネットワーク
運用細則」をご参照ください。
− 1 −
アドレス管理者を決めてお申し込みください。アドレス管理者がMWU-netでメンバーのリストを管理することが
必要です。
詳細・申し込みは情報教育研究センター事務室まで
武庫川女子大学・情報教育研究センターニュース
お問い合わせください。(内線:3610・3611・3612)
第5−1号 1999年6月20日発行
− 2 −
第5−2号(1999年12月15日 発行)
●リニューアル
センター内中央コンピュータ室●
中央コンピュータ室に整然と配置された
キャンパスネットワークシステム
学内のインターネット接続拠点は、24時間稼動してい
ます。
●学院創立60周年を記念して「シンポジウム」を開催●
「21世紀における教育環境としてのネットワークとマルチメディア」をテーマに
新しい時代の教育方法を
さぐる研究の第一歩 ネットワークの管理用ワークステーション
情報教育研究 センターは記念 行事として、 10月
29日(金)アメリカワシントン州にある提携校のセ
ネットワークのセキュリティを守り、安全かつ快適に
ント・マーチンズ大学(SMC)との間で、ISD
教育や研究を行えるようにしています。
N回線をつかったテレビ会議システムを利用した教
育をテーマにシンポジウムをおこなった。
−53−
●リニューアル
情報教育研究センター演習室4●
当日は、ボストン科学博物館のカーリー・スナイ
ダー副館長のビデオプレゼンテーションを交え、文
部省メディア教育開発センターの小林登志生先生、
濱谷英次センター長、SMCのジャクリーン・ジョ
機器を新しく入れ替えた演習室4
ンソン先生、SMCのある教育学区の指導主事、デ
ビー・へールさんとの間で、テーマに沿った討議が
カラフルでかわいい
された。
ヤマハの
が登場しました。
システムを使ってコンピ
ュータ音楽が学べます。
日下学長挨拶
テレビ会議システムを使った
遠隔教育の試み とヤマハの
システムを利用した授業
風景(大教:田村ゼミ)
シンセサ イザーやキ ーボード から演奏の 指示を与え る
と、コンピュータがすぐに自動演奏を行います。
今年海外研修に参加した教育学科学生と、SMC
のスタッフとの間で 、
「研修につい ての成果」を意
見交換。
― 1 ―
パスワードの有効期限にご注意!!
はセキュリティのためパスワードに有効期限(180日)があります。
パスワード変更をしていないと利用できなくなります。必ず定期的にパスワー
ドを変更してください。
― 2 ―
●情報教育研究センターの課外利用状況●
●学生貸出パソコンアンケート●
平成 11年度よ り共通 教育科 目に 「ネ ット ワーク利用 演習 Ⅲ」
(平成11年度前期)
ソコンを受講期間中貸出し、家庭でも学習できるようにしてい
という科目を設けました。この科目の受講学生には、ノートパ
ます。授業は、この貸出パソコンを使って行われています。
1
利用者の推移
タイプ練習 1%
・自由に使えた(20人)
・授業で役立った(12人)
・電子メールが使えた(10人)
・自宅でタイピングの練習ができた(9人)
・自分の欲しい情報が簡単に調べられた(7人)
・その他
38.9%
・自宅でタイピングの練習ができた(15人)
・メールやインターネットが手軽にできた(10人)
・授業で役立った(7人)
・自宅で自由に使えた(4人)
・その他
7000
6000
どちらでもない(9人)
47.7%
全然役立たなかった(2人)
6%
・自宅でインターネットができない(1人)
・その他
6%
・重たかった(2人)
・自宅でインターネットができない(1人)
・その他
5000
あまり役立たなかった(9人)
4000
・自宅でインターネットができない(8人)
・その他
1.4%
ペイント
6%
セ
ン
タ
ー
リ
ニ
ュ
ー
ア
ル
の
た
め
閉
館
8000
ブラウザ
15%
3
授業課題の
電子メール 3%
−54−
ゲーム
インター
ネット
予習・復習
45人
ワープロ
(そ の他 :
利用 ,
ペイント,電 子メール,
ディオ,など)
,
オー
0
1998年度
授業・就職以外の
電子メール
40%
授業課題の
情報検索
12%
4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 月
1999年度
授業・就職以外の
情報検索
28%
■平成10年4月∼平成11年10月の利用者数合 計は80,605人で、
(質問3)貸出パソコンについての要望・意見は?
ID・パスワードの
確認や変更 2%
その他 4%
就職活動の
情報検索
8%
1000
50人
インターネット利用の内訳
就職活動の
電子メール
3%
2000
59人
タイピング
練習
telnet
18%
回答3,748人(H11年10月分)
3000
74人
電子メール
41%
ワープロ
10%
(質問2)授業時間以外ではどのようなことに使いましたか?(複数回答)
100人
プレゼンテーション
1%
その他 3%
表計算 3%
公江記念館1階
(質問1)ノートパソコンの貸出を受けてどうでしたか?
少しは役立った(58人)
利用の内訳
エディタ 2%
センター管轄実習教室
9000
大いに役立った(71人)
2
回答4,979人(H11年10月分)
10000
人
・もっと軽く薄型のものが良い(40人)
・ケースをおしゃれにして欲しい
平成 11年6月の利 用者数は、1 ヶ月で過去最 高の 9,805人を
・ロッカーが欲しかった(5人)
・説明書が欲しい
記録した。平 成10年度 の年間利用者数は 40,585人、平成 11
・もっと長期にわたって貸して欲しい(4人)
・学内にもっとLAN接続できる場所が欲しい
年度は後期半 ばにしてすでに4万 人を越えている。
(数字は
・来年も続けて欲しい(2人)
・薬学でも使えるようにして欲しい
・受講できる人数を増やして欲しい
・その他
すべて延べ数)
●情報教育研究センタースタッフ紹介●
●教員対象「教材作成に役立つパソコン講座」アンケート●
(平成11年7月26日∼30日実施分)
と
時間
長すぎる
1
適当
17
短すぎる
1
の基礎(回答19人)
講座内容
時間
難しすぎる
1
長すぎる
普通
16
適当
易しすぎる
0
短すぎる
無回答・他
2
1
19
0
基礎(回答20人)
講座内容
難しすぎる
1
普通
18
易しすぎる
0
無回答
1
「教材作成に役立つパソコン講座」
は、小人数制で行われ、講師は専
門の外部インストラクターが担当
します。次回の開 講予定・ご意
見・ご質問等がございましたら、
情報教育研究センター事務室まで
お問い合わせください。
井田 尚美
受講された先生方から講座についてのご意見・ご感想など
吉田 優里
・(小人数で)とてもわかりやすい。指導が丁寧。丁寧でわかりやすい。
(後列)前田
・基礎から学べて助かった。すぐ役に立つ内容。
(前列)鶴田真由美
幸子
林
小林
めぐむ
藤野
絢子
馬壁
美奈
河村さつき
佳子
上元
晋也
谷澤
陽子
宮本
真紀
・もう少し詳しい講習を。次にステップの学習を。上級、中級の講座も。
・定期的に開催して欲しい。 ・
や
、
等の講座も開講して欲しい。
武庫川女子大学・情報教育研究センターニュース
第5−2号 1999年12月15日発行
・その他
― 3 ―
― 4 ―
2 センター役職および情報処理教育委員
役 職 名
情報教育研究センター長
常任委員
常任委員
常任委員
氏 名
濱 谷 英 次
中 植 雅 彦
宮 本 紘 平
小 野 賢太郎
所 属
人間関係
初等教育
初等教育
共通教育
情報処理教育委員
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
塩 出 雅
笹 部 徹
宮 本 紘 平
保 井 俊 英
丸 山 健 夫
吉 田 恭 子
石 崎 由美子
田 中 榮 一
今 城 道 子
高 橋 幸 一
国 文
英 文
初等教育
体 育
人間関係
生活環境
食物栄養
生活情報
声楽・器楽
薬学・生薬
3 情報処理教育委員会
第1回 平成11年5月12日(水)16:00∼17:05
〔報告・連絡事項〕
ò
1 共通教育・情報関連科目履修確定状況について
ò
2 学生個人所有パソコン斡旋状況について
ò
3 学生貸出しパソコンについて
ò
4 学院キャンパスネットワークID発行体制および状況について
ò
5 マルチメディア教室使用状況について
ò
6 L2−27パソコン実習教室整備状況について
ò
7 私情協「情報教育問題フォーラム」開催ご案内
第2回 平成11年6月9日(水)16:00∼17:15
〔報告・連絡事項〕
ò
1 学生貸与パソコンの取り組みについて
ò
2 「教材作成に役立つパソコン講座」ご案内
ò
3 教員用貸し出しノートパソコンについて
ò
4 ネットワーク利用のセキュリティについて
ò
5 情報基礎教育の私情協モデルについて
ò
6 私情協「私立大学における授業での情報機器使用調査」報告
ò
7 私情協研究会等ご案内
ò
8 その他
第3回 平成11年7月7日(水)16:25∼17:25
〔報告・連絡事項〕
ò
1 平成12年度情報処理実習科目の担当者・実習教室配当希望調査について
−55−
ò
2 平成12年度共通教育情報処理関係科目実施計画について
ò
3 学院キャンパスネットワーク増強計画および工事について
ò
4 学生個人所有パソコン斡旋状況について
ò
5 その他
第4回 平成11年10月13日(水)17:15∼18:30
〔審議事項〕
ò
1 学生ノートパソコンの斡旋について
[報告・連絡事項]
ò
1 平成12年度情報処理実習科目について
ò
2 情報教育の今後について
ò
3 平成11年度前期貸出しパソコン学生アンケート集計結果
ò
4 「教材作成に役立つパソコン講座」受講アンケート集計結果
ò
5 平成11年度後期共通教育(情報処理関係科目)履修登録状況について
ò
6 その他
第5回 平成11年12月15日(水)16:10∼17:15
〔審議事項〕
ò
1 情報教育の改革に向けて
[報告・連絡事項]
ò
1 学院教育ネットワーク(MIET)バージョンアップに伴うメニュー改変について
ò
2 次年度全学情報処理実習教室ソフトウェア環境について
ò
3 私情協「情報環境基本調査」について
ò
4 その他
第6回 平成12年1月19日(水)16:15∼17:15
〔審議事項〕
ò
1 情報教育の改革に向けての基礎教育のシラバスについて
ò
2 その他
[報告・連絡事項]
ò
1 その他
第7回平成12年2月16日(水)15:55∼17:30
[報告・連絡事項]
ò
1 各学科における「基礎的情報教育のシラバス」検討結果報告
ò
2 情報基礎教育のアウトソーシングについて
ò
3 その他
第8回 平成12年3月1日(水)15:40∼16:50
[報告・連絡事項]
ò
1 前回委員会での「基礎的情報教育のシラバス」検討のまとめ
ò
2 情報基礎教育のアウトソーシングについて
ò
3 その他
−56−
4 情報処理教育
ò
1 全学情報処理教育カリキュラム
前 期
所 属
*曜日・時間欄の○は不定期利用を示す 科 目 名
必選
単
位
コマ
数
教 室
担当
大学 国文学科
文書処理実習
選
2
1
L2−27
岩崎
短大 国文学科
視聴覚教育メディア論
パソコン実習A
必
選
2
1
1
1
E−401
L2−27
市川
小野
羽生
芝
大学 英米文学科
コンピュータ入門A
選
1
1
L2−27
塩出
笹部
谷
総合英語ⅢA
高等英作文ⅡA
オーラルコミュニケーションⅠ
(中高) 1
必(中高) 2
必(中高) 1
1
1
1
演習室3
演習室3
演習室3
笹部
クリスハララム
クリスハララム
オーラルコミュニケーションⅡA
(中高) 2
1
演習室3
WINR・Lゾーン
演習室1・3
L2−27
ウィリス
短大 英語学科
英語英米文学演習A
コンピュータ入門A
アクティヴ・ライティングⅠ
2
1
1
1
西嶋
笹部
角谷
必(中) 1
1
演習室3
西嶋
演習室3・WINLゾーン
演習室3
L2−31
谷
笹部
中植
田村
中植
藤井
田村
中植
田村
小野
(中)
選
2
1
1
1
教育演習
必
2
1
卒業研究
必
4
1
特別研究
体育情報処理基礎演習
選
必
2
1
1
1
演習室4
演習室2・WINRゾーン
演習室3
演習室4
演習室2・WINRゾーン
演習室4
E−401
体育情報処理演習
選
1
1
L2−31
奥
短大 体育学科
体育情報処理基礎演習
必
1
1
L2−31
永井
永井
中野
大学 生活環境学科
情報処理基礎実習
選
1
1
L2−31
牛田
短大 生活造形学科
コンピュータ基礎実習
選
1
1
E−401
箕浦
大学 教育学科
初等教育専攻
短大 幼児教育学科
大学 教育学科
体育専攻
ライティングⅡ
教育情報処理演習Ⅰ
必
選
山本
中井
司書課程
情報検索演習
必
1
1
E−401
村上
共通教育
テキスト情報処理演習Ⅰ
選
2
1
L2−27
平井
1
1
E−401
L2−31
S−35
L2−31
テキスト情報処理演習Ⅱ
データ処理演習Ⅰ
選
選
2
2
1
1
S−35
E−401
榛沢
奥
芝田
榛沢
濱野
永井
芝田
データ処理演習Ⅱ
ネットワーク利用演習Ⅰ
選
選
2
2
L2−31
川本
廣瀬
ネットワーク利用演習Ⅱ
選
2
1
S−35
S−37
小野
川本
ネットワーク利用演習Ⅲ
選
2
1
S−21
プレゼンテーション基礎演習Ⅰ
選
2
1
L2−31
小野
濱谷
奥
曜時
日間
学
年
履修
クラス
水4
水3
木1
金1
木2
金2
金1
水2
木4
月2
月3
月4
土2
○
○
○
土1
○
水2
火1
火2
火3
火4
木1
木2
水1
水3
木2
火3
木4
火2
火1
火1
土1
○
水1
水1
木3
金2
水2
水1
水1
水2
金1
金2
土2
土1
木1
木3
木3
木4
木2
木1
火1
火2
火3
火4
金3
金4
土1
土2
月4
月2
月3
月3
月4
月2
月1
月2
月3
水3
水4
月1
月1
月2
月3
月4
月1
1
A
B
C
A−C
A
B
D
C
A
B
C
D
C,D
4
1
1
2
4
1
4
3
1
1
1
2
2
3
4
2
1
3
1
1
1
D前半
D後半
C
A
B
C
D
A
A
B
A
B
C
D
A−D
A−D
A−D
A−D
A−D
A−D
A
B
C
A
B
C
A
B
C
A
B
A
D
B
C
E
F
G
H
前期合計
−57−
受講者数
43
45
30
47
38
42
31
38
51
40
46
40
43
56
24
28
27
25
18
56
56
51
53
31
25
25
40
46
53
51
58
52
16
15
11
7
10
9
34
36
34
14
29
27
36
41
41
53
53
42
39
35
40
40
45
46
44
13
10
5
8
77
61
103
62
61
97
79
79
82
61
64
103
102
105
80
79
60
3497
備考
保母
後
期
所 属
大学
国文学科
*曜日・時間欄の○は不定期利用を示す 科 目 名
文書処理実習
必選
単
位
コマ
数
選
2
1
教 室
担当
L2−27
岩崎
短大
国文学科
パソコン実習B
選
1
1
L2−27
市川
羽生
芝
大学
英米文学科
コンピュータ入門B
選
1
1
L2−27
塩出
笹部
谷
英語学科
アクティブ・ライティングⅠB
英語英米文学演習B
コンピュータ演習
必(中高)
必
選
1
2
1
1
1
1
演習室3
演習室3
E−401
笹部
西嶋
小林
コンピュータ入門B
高等英作文
アクティブ・ライティングⅡ
教育情報処理演習Ⅱ
選
(中)
選
(教)
1
2
1
1
1
1
1
1
L2−27
演習室3
演習室3
L2−31
笹部
西嶋
西嶋
中植
短大
大学 教育学科
初等教育専攻
中野
教育演習
卒業研究
短大
幼児教育学科
教育情報処理演習
必
2
1
必
4
1
(幼)
1
1
演習室4
演習室2・WINRゾーン
演習室4
演習室2
L2−31
田村
中植
田村
中植
中植
川本
大学 教育学科
体育専攻
特別研究
教育情報処理演習
選
(中高)
選
2
1
1
1
演習室4
E−401
田村
小野
短大
体育学科
教育情報処理演習
体育情報処理演習
(中)
選
1
1
1
1
L2−31
E−401
廣瀬
永井
大学
食物栄養学科
コンピュータ入門
選
2
1
E−401
宮崎
L2−31
濱渦
大国
大英声
大環食情器
短他全
大環情
選
2
1
L2−31
濱渦
(中高)
1
1
E−401
宮崎
奥
川本
飛鳥
村上
他科教職課程
教育情報処理演習
合同
司書課程
教科教育法(家庭)B
情報検索演習
必
1
1
L2−31
演習室2
L2−27
共通教育
テキスト情報処理演習Ⅰ
選
2
1
L2−31
榛沢
テキスト情報処理演習Ⅱ
選
2
1
S−35
永井
データ処理演習Ⅰ
データ処理演習Ⅱ
ネットワーク利用演習Ⅰ
選
選
選
2
2
2
1
1
1
E−401
S−37
E−401
榛沢
永井
芝田
L2−31
小野
廣瀬
平井
ネットワーク利用演習Ⅱ
ネットワーク利用演習Ⅲ
選
選
2
2
1
1
S−35
S−21
プレゼンテーション基礎演習Ⅰ
プレゼンテーション基礎演習Ⅱ
選
選
2
2
1
1
L2−31
S−37
芝田
小野
濱谷
奥
奥
曜時
日間
学
年
履修
クラス
水4
水3
木1
木2
金2
金1
水2
木4
月2
月3
月4
○
水1
木4
木3
金4
金3
火1
土1
木1
木2
火1
木4
土2
土1
火1
木1
火2
火2
火3
水1
金3
金1
木5
火3
水1
火4
木3
木1
木2
金1
金2
金4
木1
火4
火2
水2
水2
水3
水4
金2
○
火3
火4
土1
土2
月2
月3
月1
月2
月1
月3
月2
月3
月4
水3
水4
月4
月3
月4
月1
月2
1
3
A
B
C
A
B
D
C
A
B
C
D
A
A−D
A
B
C
D
A−D
B
AD
A
B
C
D
A−D
A−D
4
A−D
1
A
B
C
D
A−D
A
B
C
A
B
C
A
B
C
D
A
B
C
1
1
1
3
2
1
2
1
2
2
2
2
2
2
1
2
4
2
後期合計
−58−
受講者数
43
45
29
43
42
29
37
40
40
38
28
28
18
57
44
43
41
67
15
32
52
61
63
55
53
16
15
7
10
45
47
48
49
9
45
39
48
37
32
32
45
46
39
40
54
55
48
58
49
49
41
13
7
23
12
14
63
63
68
97
78
63
78
75
76
62
59
60
80
80
59
70
3246
備考
幼稚園
特別学期
コマ
数
教 室
担当
曜時日間
Mac基礎講座
6
演習室3
笹部
電子メール、ホームページに
よる情報発信
教育演習
6
演習室3
西嶋
2/1③2/3③2/8③
2/10③2/15③2/17③
2/1②2/3②2/8②
2/10②2/15②2/17②
2
演習室2
演習室4
演習室2
中植
田村
中植
演習室4
田村
田村
會田
4
2
演習室4
E−401
E−401
L2−31
演習室4
演習室3
振津
濱谷
美しい四季の絵のある手紙づくり①
4
L2−31
榛沢
4482
美しい四季の絵のある手紙づくり②
4
L2−31
4501
4
L2−31
4
L2−31
4
L2−31
4
L2−31
4
E−401
4
E−401
4561
データをグラフで
イメージアップ①
データをグラフで
イメージアップ②
ゼミ、就職に役立つ
プレゼンテーション①
ゼミ、就職に役立つ
プレゼンテーション②
就職のための簡単
インターネット①
就職のための簡単
インターネット②
みんなで使おうMIET①
4
E−401
4562
みんなで使おうMIET②
4
E−401
4580
4591
電子メールを活用しよう
わたしのホームページをつくる①
4
4
E−401
L2−31
4592
わたしのホームページをつくる②
4
L2−31
4610
斡旋パソコンでネットワーク
(電話線から)
斡旋パソコンでネットワーク
(学内LANから)①
斡旋パソコンでネットワーク
(学内LANから)②
情報メディアの活用
4
4
オープン
フロア
S−21
4
S−21
2
E−401
所 属
大学
短大
学
科
プ
ロ
グ
ラ
ム
英米文学科
英語学科
大学 教育学科
初等教育専攻
卒業研究
短大 幼児教育学科
大学 教育学科
体育専攻
大学
音楽学部
4150
4481
4502
4521
全
4522
学
4541
プ
ロ
科 目 名
4542
グ
特別研究
卒業論文のための統計学演習①
卒業論文のための統計学演習②
卒業論文のための統計学演習③
コンピュータ音楽を楽しもう
Macグラフィックスの基礎
必選
必
必
単
位
2
4
2
3
1
1
永井
奥
川本
芝田
ラ
ム
4621
4622
司書教諭課程
小野
中野
小野
北
学
年
履修
クラス
25
3
1/18①
1/13①1/20①2/1③
2/2②2/8③2/9①②
2/15③2/16①②
2/2②③2/9①②③
2/15③2/16①②③
2/23④⑤
1/13⑤1/20⑤
2/10④
2/15③
2/16③
2/22②③2/23②③
1/25③④
4
15
16
10
7
2
3
9
45
25
24
17
26
1/24①1/31①2/7①
2/14①
1/24②1/31②2/7②
2/14②
1/24③1/31③2/7③
2/14③
1/24④1/31④2/7④
2/14④
1/25②2/1②2/8②
2/15②
1/25③2/1③2/8③
2/15③
2/4③2/18③2/25③
3/3③
2/4④2/18④2/25④
3/3④
1/24③1/31③2/7③
2/14③
1/24④1/31④2/7④
2/14④
2/10①②2/17①②
2/12①2/19①2/26①
3/4①
2/12②2/19②2/26②
3/4②
2/3③④2/10③④
50
1/24③④1/31③④
28
2/7③④2/14③④
18
2/9①②
特別学期合計
平成11年度 合計
−59−
受講
者数
27
50
50
50
50
50
50
50
50
50
50
50
50
25
40
1007
7750
備考
ò
2 全学情報処理教育時間割
前 期
教 室
L2−31
E−401
S−21
S−35
S−37
L2−27
演習室1
演習室2
演習室3
演習室4
WIN−R
WIN−L
後 期
限
1
2
3
4
1
2
3
4
3
4
1
2
3
1
2
1
2
3
4
2
1
1
2
3
1
3
1
1
月
ä
ä
ä
ä
ä
ä
ä
ä
ä
ä
ä
ä
ä
ä
ä
å
å
å
火
å
å
å
å
å
å
å
水
å
å
ä
ä
å
å
木
å
å
å
å
å
å
å
å
金
å
å
土
å
å
教 室
L2−31
å
å
å
å
E−401
S−21
S−35
S−37
å
å
å
å
å
å
å
å
å
å
å
å
å
å
å
å
å
å
å
å
å
å
L2−27
å
演習室2
å
å
å
å
å
å
演習室3
演習室4
WIN−R
å
限
1
2
3
4
1
2
3
4
3
4
1
2
4
2
3
1
2
3
4
1
2
1
1
2
5
1
2
月
ä
ä
ä
ä
ä
ä
ä
ä
ä
ä
ä
ä
ä
ä
å
å
å
火
å
å
å
å
å
å
å
å
å
å
å
å
水
å
å
ä
ä
å
å
å
å
å
å
å
å
木
å
å
å
å
å
å
å
å
金
å
å
å
å
å
å
å
å
土
å
å
å
å
å
å
å
å
å
å
å
å
å
å
å
特別学期
教 室
L2−31
限
1
2
3
4
1/24 1/25 1/31 2/1 2/7 2/8 2/12 2/14 2/15 2/16 2/19 2/26 3/4
△
△
△
△ △
△ △ △
△ △ △ △ △ △ △ △ △
△ △ △
△ △ △ △ △ △
△ △ ▲
△
△
△
△
教 室
E−401
限
1
2
3
4
1/24 1/31 2/4 2/7 2/9 2/10 2/14 2/15 2/17 2/18 2/25 3/3
▲ △
△
▲ △
△
△ △ △ △
△ ▲
△ △ △
△ △ △ △
▲ △
△ △ △
教 室
S−21
限
1
2
3
4
1/24 1/31 2/7 2/14
限
1
2
3
4
1/25 2/1 2/3 2/8 2/10 2/15 2/17
限
1
2
3
4
5
1/13 1/18 1/20 2/2 2/9 2/15 2/16 2/22 2/23
▲
▲
▲
▲ ▲
▲ ▲ ▲
▲
▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲
▲
▲
▲
教 室
演習室3
教 室
演習室4
△
△
△
△
△
△
▲
▲
△
△
▲
▲
教 室
演習室2
△
△
▲
▲
▲
▲
▲
▲
限
1
2
3
4
1/13 1/20 2/1 2/2 2/8 2/9 2/15 2/16
▲ ▲
▲
▲
▲
▲
▲
▲
▲
▲
教 室
WINゾーン
▲
▲
限
1
2
3
4
1/13 1/20
▲ ▲
教 室
オープンフロア
限
1
2
3
4
専 門 教 育:å
共 通 教 育:ä
−60−
2/3 2/10
△
△
△
△
:▲
学科プログラム
:△
全学プログラム
ò
3 全学情報処理教育施設・設備概要
−61−
ò
4 情報処理実習 自習状況
H11.4
5
6
7
8
9
10
11
12
H12.1
2
3
合計
利用者数(延べ人数)
センター内 L2 _31・E _401
5,088
‐
5,933
282
8,818
985
6,660
1,076
481
‐
3,409
‐
6,969
321
6,965
921
6,484
1,056
3,436
‐
4,641
‐
1,494
‐
60,378
4,641
大学日文
英文
教育
健康
人間
環境
食物
情報
音楽
薬学
短大日文
英文
教育
健康
人間
食物
生造
その他
利用者数(延べ人数)
センター内 L2 _31・E _401
6,785
571
7,836
246
11,507
1,466
3,515
174
867
45
2,667
156
3,840
224
989
64
654
79
1,131
38
3,060
137
5,172
192
1,824
373
1,212
79
667
66
2,144
143
2,465
245
4,026
378
−62−
ò
5 情報教育教材(ソフト)一覧
平成12年3月31日 現在
情報教育研究センターが所有するソフトは下表のとおりであるが、バージョンについては最新のものを記載している。
ソ フ ト 名
●OS
日本語MS−DOS 基本機能セット
MS−DOS/V
Next Step(DOS/V)
OS−2(DOS/V)(CD−ROM版)
日本語MS−DOS 基本機能セット
Macintosh 漢字Talk 7.5
Mac OS 7.6
日本語MS−WINDOWS
MS−WINDOWS 東芝 J−3100
MS−WINDOWS NT Workstation
Microsoft WindowsNT Workstation
MS−WINDOWS NT Server
WINDOWS95 NEC 版
WINDOWS95 NEC 版
WINDOWS95 マクロソフト版
WINDOWS95 マクロソフト版
WINDOWS95 FUJITSU版
WINDOWS98 英語版
Windows98 アップグレード版
●言語
N88−日本語BASIC(86)
クイックベーシック
クイックC
Find Out
BASIC/98 Pro NEC 版
BASIC/98 Pro 東芝版
BASIC/98 Pro
Visual Basic
Delphi 4.0 Professional
C++Builder4 Professional
JBuilder2 Professional
SQL Turbo Class for Delphi
ATOK8 for Windows
●ワードプロセッサ
一太郎 dash
一太郎数式ツール
一太郎/R.2 for Windows95
EG Word
マックライトⅡ
Solo Writer
Microsoft Word98
●DTP
PageMaker
Persuasion 2.0J
PHOTO FINISH
●グラフィックス
花子
Super Paint
Adobe Photo―Shop 5.0 日本語版
Deneba Art WORKS
Ultra Paint 日本語版
Art Works(Ultra PaintのV−UP)
Kai's Power Tools
STRATA VISION 3d 日本語版
HyperCard
Paint shop Pro 5J
クラリスインパクト
●統計
秀吉 Pro for Windows
マルチ統計
PS−Chara
PS−Graph
SYSTAT
Data Desk
SPSS Educasion Version Air
SPSS 7.5J for Windows
SPSS Advanced Statistics
SPSS Professional Statistics
EXCEL 統計 2000 for Windows
EXCEL 太閤 集計編
EXCEL 太閤 解析編
EXCEL 太閤 グラフ編
●データベース
R:BASE LITE
THE CARD for Windows95
ファイルメーカーPro(WIN)
ファイルメーカーPro(MAC)
Access97
●グラフ作成
CA−Criket Graph
Delta Graph PRO3.5
●アニメーション
Swivel 3D
●表計算
Microsoft Excel for Macintosh
Lotus 1 _2 _3
Lotus 1 _2 _3 R1.1J Macintosh対応
Lotus 1 _2 _3 R5J Windows95対応
Ver メデ
購入年 ィア
会 社 名
本
数
NEC
マイクロソフト
ネクストコンピュータ
日本IBM
富士通
アップルコンピュータ
アップルコンピュータ
NEC
東芝
富士通
マイクロソフト
マイクロソフト
NEC
NEC
マイクロソフト
マイクロソフト
マイクロソフト
マイクロソフト
マイクロソフト
10
1
1
1
2
2
6
10
1
1
1
1
9
1
1
5
7
4
5
2.0
CD
4.0
CD
4.0
CD
2.0
(1998)
R.2
NEC
マイクロソフト
マイクロソフト
福武書店
KSP
KSP
電脳組
マイクロソフト
ポーランド
ポーランド
ポーランド
ポーランド
ジャストシステム
1
1
1
1
1
1
2
1
1
1
1
1
1
1.0
(1992) *
CD
7/R.2
6.0
1.5
1.3.2
(1998) CD
ジャストシステム
ジャストシステム
ジャストシステム
エルゴソフト
クラリス
マーキュリー・ソフトウェア
マイクロソフト
1
1
1
6
1
1
1
アルダス
アルダス
アスキー
1
2
1
ジャストシステム
アドビシステムズ
アドビシステムズ
メディアヴィジョン
誠和システムズ
誠和システムズ
ビーピー・エス
ソフトウェア・トゥー
アップルコンピュータ
P&A
クラリス
1
1
67
1
31
1
2
1
29
6
1
5.0
6.2
3.2J
J2.1
5.0
7.5.3
(1997)
3.1
3.1
4.0
4.0
4.0
(1996)
(1996)
(1996)
(1996)
(1996)
(1999)
(1999)
6.0
4.5
2.0
(1991)
(1992)
(1992)
5.0
2.1J
3.1
CD
CD
CD
CD
CD
CD
CD
CD
CD
CD
CD
*
*
*
CD
3.0
3.5J
CD
5.0J
(1996)
1.0R
(1994)
2.0
5.0
2.3
CD
5.03
(1996)
1.0
3.0
1.0
1.0
5.2
4.1
R4.0J
7.5J
7.5J
7.5J
(1999)
(1998)
(1998)
(1998)
社会情報サービス
社会情報サービス
社会情報サービス
社会情報サービス
ヒューリンクス
ヒューリンクス
エス・ピー・エス・エス
エス・ピー・エス・エス
エス・ピー・エス・エス
エス・ピー・エス・エス
1
4
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
ビーコンシステム
アスキー
クラリス
クラリス
マイクロソフト
1
1
1
1
1
1.5
3.5
ヒューリンクス
日本ポラロイド
1
1
2.0
エルゴソフト
1
マイクロソフト
ロータス
ロータス
ロータス
1
1
1
1
*
CD
CD
CD
CD
CD
2.0
CD
7.0
4.0
CD
4.1
(1998) CD
5.0
R2.3J
1.1J
5.0
CD
ソ フ ト 名
Ver メデ
購入年 ィア
●通信
MAXLINK
2
●教育
CD―ROM OS編
●エディタ
VZ Editor (98.DOS/V)
1.6
WZ Editor 3.0
●マルチメディア
Video for Windows
1.0J
Authorware Star
2.0
Authorware クリップメディア アート1
1.0
Authorware クリップメディア ミュージック1
1.0
Authorware クリップメディア サウンド1
1.0
Adobe Premiere 4.2 Macintosh版
4.2J
Adobe Premiere 5.1 日本語版 Windows版
5.1
MacroMind Media Maker 日本語版 (1994)
MORPH
2.0
VIDEOFUSION
1.5
Macromedia Director
5.0
Avid Video Shop
2.0
MOMENTO
1.6
DIRECTOR
6.0
動く具①プレーンクラウズ
動く具②プレーンウォーター
動く具③コンポパーツ
音・辞典VOL1「アニメ・ゲーム効果音」
音・辞典VOL2「シングル・ブリッジ」
音・辞典VOL3「自然」
音・辞典VOL4「人・アクション」
ミュージックエナジー
ミュージックエナジーⅡ
ミュージックエナジーⅢ
ミュージックエナジーⅣ
●サウンド
ミュージ朗(98)ADM―64N
(1989)
ミュージ朗55(MAC)
(1993)
OVERTURE 2
EZ Vision 3.0J
FINALE 98 日本語版
●ユーティリティ
ナウユーティリティ
4.0
Quick Time スターキット(英語版)
1.0
THE NORTON Utilities for Macintosh
3.5
THE NORTON Utilities for WindowsNT4.0
2.0
THE NORTON Utilities for Windows98/95
4.0
●FEP
WXⅡ for Mac (CD―ROM版)
2.7
WXⅡ Win
2.11
●アンチウイルス
ウイルスバスター97
(1997)
ウイルスバスター コーポレートエディション
3.0
Symantec Antivirus for Macintosh
4.5.1
NORTON Anti Virus for Macintosh
5.0.3
PC―cillin 6 AntiVirus
Sever Protect for WindowsNT
4.7
●LAN
LAN WorkPlace for DOS(98版)
4.1J
●プレゼンテーションツール
MORE
3.1
Astound プレゼンテーション作成ソフト
●インターネット
INTERNET OFFICE 3.0J
3.0J
ALIBABA
(1997)
Web Boy for DOS
3.0
Netscape Navigator
3.01
●その他
駅すぱあと(2月版)
(2000)
Adobe Acrobat 4.0 Macintosh 日本語版
4.0.5
Adobe Acrobat 4.0 Windows 日本語版 4.0.5
読んで!!ココ
2.0
POWER CHUTE Plus
5.0.2.1
Drive Image 日本語版
2.0
Microsoft Proxy Server
2.0
JACKEY for Windows
●総合ソフト
Microsoft Office 97 Standard アップグレード版
(1997)
Microsoft Office 97 Standard Edition
(2000)
Microsoft Office 97 Standard Edition 英語版
(1999)
Microsoft Office 97 Professional Edition
Microsoft Office 98 Macintosh Edition (1999)
会 社 名
本
数
*
メガソフト
CD
日本コースウェア
1
ビレッジセンター
ビレッジセンター
20
1
CD
CD
CD
CD
CD
CD
CD
CD
CD
CD
CD
マイクロソフト
アスキー
アスキー
アスキー
アスキー
アドビシステムズ
アドビシステムズ
システムソフト
ヒューリンクス
レトラセット・ジャパン
システムソフト
アドビ・テクノロジー
コーシン・グラフィック・システムズ
マクロメディア
A&P
A&P
A&P
データクラフト
データクラフト
データクラフト
データクラフト
キュービックエナジー
キュービックエナジー
キュービックエナジー
キュービックエナジー
2
2
2
2
2
1
2
2
2
1
2
2
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
CD
CD
CD
ローランド
ローランド
ローランド
カメオインタラクティブ
カメオインタラクティブ
1
1
12
12
4
CD
CD
CD
誠和システムズ
アップルコンピュータ
システムソフト
シマンテック
シマンテック
1
1
1
1
1
エーアイソフト
エーアイソフト
1
1
トレンドマイクロ
トレンドマイクロ
システムソフト
シマンテック
トレンドマイクロ
トレンドマイクロ
1
1
1
2
4
2
CD
CD
CD
CD
CD
CD
CD
1
ノベル
1
誠和システムズ
フォーカルポイントコンピュータ
1
1
CD
トランス・コスモス
NEC
IBM
ソフトバンク
15
1
1
1
CD
CD
CD
CD
CD
CD
CD
CD
ヴァル研究所
アドビシステムズ
アドビシステムズ
エー・アイ・ソフト
APC
ネットジャパン
マイクロソフト
内田洋行
1
1
1
1
2
1
1
1
CD
CD
CD
CD
CD
マイクロソフト
マイクロソフト
マイクロソフト
マイクロソフト
マイクロソフト
1
2
4
2
1
メディアの項目で原則として*は5インチフロッピーディスク、空白は3.5インチフ
ロッピーディスク、CDはCD−ROMとする。
−63−
ò
6 「マルチメディア基礎教育システム」導入について
近年のマルチメディア化時代を反映して、グラフィックス情報やサウンド情報などのマルチメディ
ア活用能力やネットワーク環境の活用能力を育成し、マルチメディア情報教育の強化を図ることを目
的に、文部省平成11年度私立大学等経常費補助金特別補助(情報化推進特別補助−「情報処理関係設
備(借入)」を受けて、情報教育研究センター(公江記念館1階)に「マルチメディア基礎教育シス
テム」を導入した。
【設備概要】
機 器 名
パネルトップPC
外付けMOドライブ
エスパーカラーインクジェットプリンタ
レーザープリンタ
Power Macintosh G3/400MHzシステム
Studio Display 17インチCRTモデル
スーパーFDドライブ
MO・スーパーFDドライブボックス
CDR
ポストスクリプトプリンタ
デジタルカメラ
液晶プロジェクタ
Power Book G3 333システム
MO 640MB外付け
iMac333MHzシステム
シンセサイザー
カラーイメージスキャナー
モノクロプリンタ
カラーインクジェットプリンタ
ステレオスピーカー
16Port Hub
型 ・ 仕 様
LA46J26100
MOS332W/PC
PM―5000C
LP―1800(I/F含む)
M7555J/AM
M6221J/A
LK―RM934UZ
LMO―FD
CRW4416SX―BT
QMS―2060/F2
CP―800
ELP―5500
M7304J/AM
LMO―P643H/PB
M7440J/AM
EX5
GT―7000U
LBP―1800
PM―5000C
MM―1B
DS516JPR
【リース期間】 平成11年10月∼平成14年9月(36ヶ月)
【システム構成】
−64−
数 量
15
15
1
1
5
5
5
12
1
1
1
1
3
3
12
12
1
1
1
12
1
ò
7 学生貸与パソコンの導入について
「平成11年度情報教育リテラシー教育用パソコン」としてノート型パソコンを導入し、共通教育科
目「ネットワーク利用演習Ⅲ」および「卒業研究」などのゼミ・演習科目の履修学生に対して一定期
間の貸出しを行った。
【設備概要】
品 名
数 量
東芝ノートパソコン
162
備 考
DynaBookSatellite2520 PAS252JD
東芝ノートパソコン
武庫川女子大学仕様
88
DynaBook2540 PAS254JA
【リース期間】 平成11年7月∼平成14年3月(33ヶ月)
【対象科目等】
科目名
貸出し台数
期間
前期
ネットワーク利用演習Ⅲ
151
H11.4.26 ∼ H11.7.26
後期
ネットワーク利用演習Ⅲ
146
H11.9.27 ∼ H12.1.24
通年
卒業研究ほか
80
H11.6.3 ∼ H12.2.29
−65−
5 学院キャンパスネットワーク
ò
1 ID発行状況
MWU―net
平成12年3月17日現在
所属
大学院修士
博士
専攻科
1年
18
2
1
2年
6
0
3年
所属
大学 国文
英文
教育
体育
人間
環境
食物
情報
音楽
薬学
小 計
1年
87
193
130
64
67
36
124
32
12
153
898
2年
54
109
261
16
80
30
50
16
3
68
687
3年
64
169
50
49
54
37
69
15
26
84
617
1
合計
24
3
1
4年
56
154
44
35
40
28
40
3
9
51
460
合計
261
625
485
164
241
131
283
66
50
356
2,662
所属
短大 国文
英語
教育
人間
体育
食生
生造
小 計
1年
89
225
180
216
52
188
128
1,078
所属
教 員
職 員
小 計
合計
351
144
495
総 合 計
4,824
ID発行データベースによる。
ID取得者数がH10年度と比較して大学生は2倍、短大生は3倍となっている。
−66−
2年
54
226
13
97
16
93
62
561
合計
143
451
193
313
68
281
190
1,639
MIET
平成12年3月17日現在
所属
大学院修士
博士
専攻科
1年
18
2
1
2年
8
1
3年
所属
大学 国文
英文
教育
体育
人間
環境
食物
情報
音楽
薬学
小 計
1年
87
193
130
64
67
36
124
32
12
153
898
2年
100
220
265
34
115
60
109
37
8
131
1,079
3年
93
221
229
57
77
53
88
24
29
105
976
1
合計
26
4
1
4年
119
197
126
59
84
83
80
12
13
126
899
合計
399
831
750
214
343
232
401
105
62
515
3,852
所属
短大 国文
英語
教育
人間
体育
食生
生造
小 計
1年
89
225
180
216
52
188
128
1,078
所属
教 員
職 員
その他*
小 計
合計
368
207
150
725
総 合 計
6,621
2年
117
232
80
128
24
226
128
935
*その他:システム管理用ID、テスト用ID等
ID発行データベースによる。
在籍数とID取得数の割合で、大学生・短大生・職員の取得率が約60%となっている。
MWU―netと同様、年々ID取得者数が増加している。
−67−
合計
206
457
260
344
76
414
256
2,013
ò
2 IP発行状況
1.グローバルIP発行状況
本年度新たに一部学科(生活環境、食物栄養)がローカルIPによる接続に変更されたためグロー
バルIP発行数は、昨年より減少している。
申込者、場所等
IP発行数
研 究 室
159
コンピュータ実習室
203
ネットワーク基幹機器等
100
そ の 他
46
合 計
508
2.ローカルIPでの接続状況
学科または教室
場 所
生活情報学科
東館
(E)、生活環境1号館別館
(H3)
食物栄養学科※
生活環境2号館
(H2)
生活環境学科※
生活環境1号館
(H1)・1号館別館
(H3)一部
薬学部
浜甲子園キャンパス薬学部建物全体
人間関係学科コンピュータ教室
L2−42、43、L1−305、306
体育コンピュータ教室
G1−32
生活情報コンピュータ教室
E−301、302、304、306
情報教育研究センター※
センター内
(オープンフロア、演習室1∼4、研究室、事務室)
L2−27
マルチメディア教室※
E−201、202(マルチメディア卓のみ)
S−21、22、35、36、37、L2−23
図書館※
図書館棟1階、2階
※DHCPサーバーにてローカルIP自動割当てとなっている。
−68−
ò
3 ネットワーク利用講習会
学生はキャンパスネットワーク利用ID発行時に必ず「ネットワーク利用講習会」を受講すること
とした。
(個人での申込のみ。授業利用でクラス一括での申込の場合は授業時に担当教員より講習会の内容
を指導してもらう)
学期
前
期
後
期
特
別
学
期
回数
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
47
48
49
50
51
52
53
54
開 催 日
1999年4月30日
5月7日
5月14日
5月21日
5月26日
6月4日
6月11日
6月17日
6月23日
6月25日
6月28日
7月2日
7月8日
7月14日
7月15日
7月19日
7月23日
7月26日
7月29日
9月24日
9月30日
10月7日
10月15日
10月18日
10月21日
10月25日
10月29日
11月4日
11月11日
11月18日
11月22日
11月26日
11月30日
12月1日
12月6日
12月9日
12月14日
12月17日
12月20日
12月22日
2000年1月13日
1月18日
1月21日
1月25日
2月1日
2月2日
2月7日
2月10日
2月15日
2月18日
2月23日
2月25日
2月28日
3月2日
3月7日
3月10日
合計
曜
金
金
金
金
水
金
金
木
水
金
月
金
木
水
木
月
金
月
木
金
木
木
金
月
木
月
金
木
木
木
月
金
火
水
月
木
火
金
月
水
木
火
金
火
火
水
月
木
火
金
水
金
月
木
火
金
人数
30
78
85
47
31
50
76
69
11
45
18
42
22
12
10
16
3
2
9
−
63
88
50
4
13
8
11
21
21
21
24
16
18
41
11
13
18
26
8
15
15
10
4
11
5
7
7
8
7
2
2
6
8
10
6
2
1256
備 考
前期発行書受取者合計:646名
警報による休講のため9/30に延期
教職員参加1名含む
後期発行書受取者合計:490名
特別学期発行書受取者合計:110名
−69−
ò
4 学院キャンパスネットワーク整備状況
文部省の私立学校施設整備費補助金(学内LAN)を受けてネットワーク中枢部分および支線部分
の強化を行った。
①平成11年度キャンパスネットワークシステム
【整備内容】
・ネットワークパフォーマンスの改善
学生・教職員のネットワーク利用環境の整備(学生用情報コンセントの増設など)が進んだ結
果、ネットワーク利用者が増加し、さらに利用形態の高度化・情報の多量化・多様化にもつなが
っている。ネットワーク利用環境の快適性・パフォーマンスの確保のため、ネットワーク中枢部
分の強化を図った。
・情報検索環境の整備
浜甲子園キャンパスの薬学部を中心とした情報検索等の利用環境を確保するために、無線
LANで建物間を結ぶなどしてネットワーク回線の強化を図った。
【通信機器】
通信機器・型・仕様
数量
ATMスイッチASX„200WG 4Port
ASX„200WG
ATMスイッチASX„200WG 8Port
ASX„200WG
1
ATMスイッチASX„200BX 8Port
ASX„200BX
1
ATMスイッチASX„200用 4Portモジュール
NM„4/155MMSCD
1
1
2
ATMルーター
OmniS/R„5
OmniSwitch用ATMモジュール
ASM„2
7
OmniSwitch用100BaseTモジュール
ESM„100C„12
2
10Baseスイッチングハブ
OS„1032C
1
1
10Baseスイッチングハブ
OS„3032
100/10Baseスイッチングハブ
OS„4024C
4
100/10Baseスイッチングハブ
OS„5024
1
光変換装置
FC702FCR
6
LANエミュレーション装置
OMNI MSS
1
公衆網アクセス装置
MAX1800
1
赤外線無線モデム/100Mbps
SIL„155M/L300
2
ATM画像エンコーダー
AVA„300
1
ATM画像デコーダー
ATV„300
4
−70−
②平成11年度キャンパスネットワークシステム拡張
【整備内容】
・ネットワークパフォーマンスの改善
ネットワーク利用環境の快適性・パフォーマンスの確保のため、ネットワーク中枢部分の増速
を図った。
・情報検索環境の整備
大学院のネットワーク利用環境を整備した。
【通信機器】
通信機器・型・仕様
数量
622M ATMボード(ATMスイッチ622Mbps対応)
NM1/622MMSCD
24Port 10/100BaseT Switching Hub
OS„4024C
9
MAX1800 ポート増設 UpGrade to MAX1800
AS„MX18„SU„4BI
1
MAX1800 ポート増設 8chデジタルモデム
AS„MX„SL„8MOD„S56
1
MAX1800BRIケーブル
BRI Cable
4
24Port 10/100BaseT Switching Hub
OS„4024C
3
③その他
サーバー群の増強およびネットワーク機器用ラック等の整備を行った。
−71−
2
6 情報機器斡旋
ò
1 斡旋について
平成11年度は、昨年度に引き続いて、ノートパソコンとカラープリンタの斡旋を行なった。平成11
年度斡旋パソコンの特徴は、CPUはAMD―K6―2 300MHz、メインメモリを64MB、ハードディスク
を4.3GB、ALL in One CD―ROM+FDD、高速モデム(56kbps)を内蔵とし、昨年度の機種にまし
てパソコン通信およびインターネットの利用環境も快適な高性能となった。OSは、Windows98、ア
、他をインストール
プリケーションソフトとしてMS―Office97スタンダード(パワードバイWord98)
し、学院教育ネットワークおよび学院推奨プロバイダAOLの接続設定も行なった。
斡旋のセットは、パソコン本体とプリンタのセット、またはパソコン本体のみとし、いずれのセッ
トも完全保証(メーカー規定の保証範囲を含め、盗難・火災・過失による落下等での修理までを行な
う)を2年間に設定した。また、プリンタのみの斡旋も希望により行なった。
斡旋内容・価格
カラーノートパソコン:東芝 DynaBook Satellite2520CDT(PAS252JD)
(武庫川女子大学仕様) CPU :AMD― K6 ― 2 300MHz 、メモリ:64MB 、
HDD:4.3GB、ALL in One CD―ROM+FDD、画面:12.1型TFTカラー液
晶、その他:パワフルスピーカー、56Kbpsカードモデム内蔵、10BASE―T
LANカード、MS―Office97スタンダード他インストール済、ツイストペア
ケーブル、フロッピーディスク(1枚)
、キャリングバック
カラープリンタ :キヤノン インクジェットカラープリンタ BJ F100
(A4専用用紙・プリンタケーブル付き)
セット価格:セット1)ノートパソコン・プリンタ 2年保証 269,500円
セット2)ノートパソコン 2年保証 251,000円
*プリンタのみ追加購入の場合は、20,000円
*価格はいずれも消費税込み
パソコン講習会・全学共通教育科目
斡旋パソコンの購入者を対象として無料講習会を開催した。内容は、パソコンの初心者に対する講
座としてWindows98、Word98、Excel97についての基礎的な内容とした。
斡旋パソコンを使用する全学共通教育科目として「テキスト情報処理演習Ⅱ」
「データ処理演習Ⅱ」
「ネットワーク利用演習Ⅱ」
「プレゼンテーション基礎演習Ⅱ」が開講された。
−72−
平成11年度の斡旋台数は、昨年度実績に対して減少となり、平成8年度以降4年連続での減少とな
った。不況などの社会情勢や、家庭へのパソコンの普及などが要因と考えられる。
講習会はアプリケーション別とし、開催日を共通教育科目開講日にあわせた。
斡旋パソコン無料講習会実施状況
講 座 開 講 日
内 容
4月26日(月)5時限
Windows98
61
Windows98
72
Word98
52
Word98
50
Windows98
13
Word98
7
Word98
2
Excel97
47
6月14日(月)5時限
Windows98
32
6月21日(月)5時限
Word98
25
6月28日(月)5時限
Excel97
20
10月18日(月)5時限
Windows98+Word98
17
10月25日(月)5時限
Excel97
9
5月10日(月)5時限
5月17日(月)5時限
5月24日(月)5時限
合 計
受講人数
407
−73−
ò
2 斡旋状況
申込者数(名)
学 科
1 年 生
2年生以上
合 計
*1年生申込率
大学院:専攻科
1
0
1
大学:国文
26
2
28
15%
英文
65
5
70
32%
教育
33
8
41
15%
体育
2
6
8
2%
人間
20
7
27
18%
環境
9
1
10
8%
食物
43
8
51
25%
情報
3
0
3
3%
音楽
4
1
5
10%
薬学
28
4
32
14%
大学小計
234
42
276
16%
短大:国文
21
1
22
11%
英語
62
3
65
27%
教育
12
0
12
6%
人間
27
1
28
11%
体育
22
0
22
19%
食生
49
0
49
21%
生造
19
0
19
5%
短大小計
212
5
217
14%
教職員
9
0
9
その他
0
0
0
合 計
455
47
502
備考
15%
*1年生申込率=申込者数/在籍者数 斡旋台数(パソコン本体)内訳(台)
プリンタセット
457
本体のみ
45
本体斡旋合計数
502
斡旋台数(プリンタ)内訳(台)
プリンタセット
457
プリンタ追加購入
0
プリンタ斡旋合計数
457
−74−
−75−
−76−
−77−
ò
3 ワープロ・パソコン検定
学院斡旋パソコン・ワープロを使って学内で受験する検定として、平成3年度より実施している。
平成11年度は、検定実施の準備及び採点・集計等の作業時間の確保および学生に検定までの準備期間
に余裕を持たせるために後期実施日を2月にした。
検 定 名:コンピュータサービス技能評価試験ワープロ部門2・3級、表計算部門3級
主 催:職業能力開発協会
後 援:労働省
受験資格:本学学生で学院斡旋パソコン・プリンタまたはワープロを所持し、受験当日、試験会場
(本学)に機器を持参できること。
(表計算部門は、ワープロでの受験は不可)
受験機種:
機種(本体・プリンタ)
ワープロ部門
表計算部門
東芝DynaBook Satellite 2520CDT
キャノン BJ F100
○
○
東芝DynaBook Satellite PA
キヤノン BJC―250J
○
○
東芝DynaBook Satellite Pro
キヤノン BJC―240J
○
○
東芝DynaBook GT―S575
キヤノン BJC―210J
○
○
東芝DynaBook EZVision、EZ425
東芝DynaBook
○
○
東芝DynaBook EZ486
PrinterPR―48E
○
○
東芝RUPO JW01―V
本体一体型
○
×
シャープWD―A751M
本体一体型
○
×
シャープWV―700M
本体一体型
○
×
○は受験可、×は受験不可
試験実施:第1回 平成11年9月14日(火)
第2回 平成12年2月11日(祝)
受 験 料:
部門・級
受験料
ワープロ部門2級
6,400円
ワープロ部門3級
5,100円
表計算部門3級
5,100円
検定結果:
ワープロ2級
第1回
第2回
14
21
席
1
実 受 験
受験申請
欠
ワープロ3級
小計
第1回
第2回
35
40
34
1
2
4
3
表計算3級
小計
第1回
第2回
小計
74
9
12
21
7
2
0
2
13
20
33
36
31
67
7
12
19
格
2
0
2
23
21
44
4
3
7
*合格率
15%
0%
6%
63%
62%
66%
57%
25%
37%
合
*合格者数/実受験者
−78−
ò
4 ワープロ検定受験対策講座
学院斡旋パソコン・プリンタを使って学内で受験するワープロ検定[コンピュータサービス技能評
価試験(ワープロ部門3級)職業能力開発協会主催、労働省後援]の資格取得を目指す講座を有料で
開催した。この講座は、情報機器斡旋当初より例年開催しているが、近年、受講者は減少傾向にある。
そこで、11年度は後期開講の講座について、共通教育科目開講日の月曜5時限に開催することとした。
前期開講の講座は、昨年どおり7月下旬に集中講座として開催した。
① 開講日時:[前期]7月30日(金)
・31日(土)両日とも1∼3限
[後期]11月15日(月)
・22日(月)・29日(月)
12月6日(月)
・13日(月)・20日(月)各日とも5限
② 場 所:南館2階 S−21
③ 受 講 料:前期・後期講座各6,000円(東館1階の証紙発行機により証紙を購入)
④ 対 象:本学学生で学院斡旋パソコンまたはワープロを講座に持参できること。
⑤ 講 師:株式会社ダイトク
福原真実インストラクター
⑥ 講座内容:入力速度をアップし、検定合格のポイント、検定までの練習方法、模擬テストの個別
指導などを行なう。10分間で300字程度入力できることを前提に講座を進めることと
した。前期・後期の講座は同一内容で反復開講とした。
⑦受講状況:
受講機種
DynaBook
Satellite2520CDT
DynaBook
SatellitePA
DynaBook
Pro
合 計
前期講座
13
8
5
26
後期講座
13
4
2
19
−79−
7 学外活動
【会議・講習会・大会等参加】
私立大学情報教育協会(私情協)関係では、私情協大会、研修会等に参加した。
私立大学情報教育協会関係
開 催 日
H11.5.31
6.5
会議・講習会・大会等
第21回通常総会
平成11年度第1回情報教育問題
フォーラム運営委員会
会 場
参 加 者
アルカディア市ヶ谷
濱谷 英次
大阪経済大学
濱谷 英次
濱谷 英次
6.18∼19
中植 雅彦
平成11年度
大阪経済大学
情報教育問題フォーラム
前田 幸子
上元 晋也
小林 佳子
7.31
8.3∼8.4
第8回情報教育推進のための
早稲田大学
理事長・学長等会議
西早稲田キャンパス
学内LAN運用管理講習会
東海大学湘南校舎
濱谷 英次
小林 佳子
濱谷 英次
中植 雅彦
9.1∼9.3
第13回私情協大会
アルカディア市ヶ谷
宮本 紘平
小野賢太郎
岡田由紀子
10.9
平成11年度第2回情報教育問題
フォーラム運営委員会
アルカディア市ヶ谷
濱谷 英次
11.25
第22回臨時総会
アルカディア市ヶ谷
濱谷 英次
11.30
第3回事務部門管理者会議
アルカディア市ヶ谷
上元 晋也
12.4
第7回短期大学部門検討会議
東海大学短期大学部
中植 雅彦
高輪キャンパス
岡田由紀子
アルカディア市ヶ谷
濱谷 英次
アルカディア市ヶ谷
濱谷 英次
H12.1.11
3.30
平成11年度第3回情報教育問題
フォーラム運営委員会・新年賀詞交換会
第23回通常総会
〈委員役員〉情報教育問題フォーラム運営委員会委員 濱谷 英次
大阪地域大学間ネットワーク(ORIONS)関係
開 催 日
H11.10.5
会議・講習会・大会等
会 場
H11年度大阪地域大学間ネットワー
大阪大学医学部
ク等連絡協議会(ORIONS)総会
銀杏会館
−80−
参 加 者
中植 雅彦
その他
開 催 日
H11.4.27
会 議
参 加 者
文部省生涯学習局学習情報課
濱谷 英次
衛星通信を利用した公開講座モデル事業説明会
【施設見学】
他大学から本センターの取組みを参考にしたいとの見学希望があった。高校からの見学も多く、セ
ンターおよびマルチメディア教室等について紹介した。
・西宮市立総合教育センター 研修課 研究研修係
・大阪樟蔭女子大学 ・ハワイ大学 ・神戸商船大学 ・大妻女子大学
・兵庫県立加古川北高等学校 ・兵庫県立津名高等学校 ・大阪府立長尾高等学校
・兵庫県立生野高等学校 ・兵庫県立伊丹北高等学校
・兵庫県大学図書館協議会総会
【施設利用】
学外関係、学内関係ともに研修会や講座の利用が多かった。
1.学外関係
年 月 日
金
H11.6.11ò
金
10.1ò
講座・発表会・研修会等
主 催 または 使用者
場 所
オープンフロア
兵庫県教育工学会勉強会
兵庫県教育工学会員
Web„db勉強会
学外の学校教員(中植)
WINゾーン
主 催
場 所
WINゾーン
2.学内関係
年 月 日
H11.7.27∼8.30
講座・発表会・研修会等
事務職員対象パソコン研修会
事務システム開発室
第1回パーソナルコンピュータ実務講座
偕和会研修事業部
事務職員対象パソコン研修会
事務システム開発室
木
2.17ò
卒業研究発表会
大教4年中植ゼミ
2.24ò
木
卒業研究発表会
大教4年田村ゼミ
3.4ò
土
第3回パーソナルコンピュータ実務講座
偕和会研修事業部
(準備等も含む)
土
12.4ò
H12.2.15∼3.3
(準備等も含む)
−81−
E−401
L2−31
E−401
L2−31
E−401
WINゾーン
オープンフロア
演習室4
オープンフロア
E−401
8 学術講演会
本年度は、学院創立60周年記念行事として全学で各種シンポジウムが催され、センターにおいても
記念シンポジウムを催した。また、学内教職員のより活発な意見交換を目的とした学術教育ワークシ
ョップを行った。
ò
1 武庫川学院創立60周年記念シンポジウム
趣 旨:新しい時代の教育環境として、ネットワークやマルチメディアはどのような意義を持つ
か、どのように利用するのが効果的か、学生の学習環境としてどうあるべきかについて、
海外の教育学術協定校とテレビ会議システムで結び、提言ならびに意見交換を通じて新
しい教育のあり方を考える。
テ ー マ:
「21世紀における教育環境としてのネットワークとマルチメディア」
内 容:アメリカワシントン州にある協定校のセント・マーチンズ大学( SMC )との間で、
ISDN回線を使ったテレビ会議システムを利用した教育をテーマにシンポジウムを行っ
た。学院創立50周年記念シンポジウムの際、記念講演のため本学に来られたボストン
科学博物館のカーリー・スナイダー副館長のビデオプレゼンテーションを交え、テレ
ビ会議パネリストの間で、テーマに沿った討議がされた。また、デモンストレーショ
ンでは、新しい学習・教育方法のテストケースとしてテレビ会議システムを用いた遠
隔授業を行い、今年度海外研修に参加した教育学科学生と、SMCのスタッフとの間で、
研修の成果について意見交換等を行った。
日 時:平成11年10月29日(金)9:00∼12:00
(アメリカ西海岸時間 28日(木)17:00∼20:00)
場 所:武庫川女子大学情報教育研究センター・オープンフロア
(中央キャンパス 公江記念館1F)
プログラム:9:30 開会
9:45 デモンストレーション「新しい教育環境としてのテレビ会議システム」
10:30 シンポジウム「新教育方法への提案」
−新しい教育環境、テクノロジーと教育の可能性−
テレビ会議パネリスト
カーリー・スナイダー(ボストン科学博物館副館長)ビデオ提案
ジャクリーン・ジョンソン(セント・マーチンズ大学教授)
デビー・ヘール(ワシントン州ESD113教育学区指導主事)
小林登志生(メディア教育開発センター教授)
濱谷英次(武庫川女子大学教授)
12:00 閉会
参 加 者:約100名(学外参加者 約30名)
−82−
ò
2 学術教育ワークショップ
趣 旨:大学における教育の現在と未来について、ワークショップ形式で意見交換の場を設ける
とともに、授業の在り方や大学の将来を考える上で参考となる事例をメディア教育開発
センター監修の以下のビデオから抜粋して紹介する。
・「高等教育におけるマルチメディアの活用(国内編)
」
(第1巻)学内環境の整備 (第2巻)学外ネットワークの展開
・「高等教育におけるマルチメディアの活用Ⅱ(海外編)
」
(第1巻)オンラインユニバーシティの展開
(第2巻)学習システムと教育内容の開発
テ ー マ:「大学における教育の現在と未来を考える」
内 容:ビデオ視聴と解説、また平成10年度から学内で整備されたマルチメディア教室の利用状
況についても報告がなされ、学内外の情報化・マルチメディア化の現状を踏まえた意見
交換が行われた。
主な意見としては、学生の気風の変化への対応、教員の役割の変化、マルチメディア
環境での授業の進め方、マルチメディアコンテンツ作りの問題、遠隔授業の位置付けに
ついての日米間の違い、メディア環境の整備とコストなど、今日の大学が抱える教育の
本質に関係する話題が数多く出された。
日 時:平成12年3月14日(火)10:00∼12:00
場 所:武庫川女子大学情報教育研究センター・オープンフロア
(中央キャンパス 公江記念館1F)
プログラム:10:00 開会
10:10 『新しい教育方法について』
・ビデオ視聴と解説
・方向性と可能性についての提案
11:10 意見交換と討議
・授業の現状、困難点、成果、指導の工夫など
・新しい手法についての感想、評価など
11:50 閉会
参 加 者:本学教職員27名
−83−
9 教員対象パソコン講座
マルチメディア装置の整備に伴い、装置の活用を促進するためマルチメディア教材作成の支援とし
て教員を対象に「教材作成に役立つパソコン講座」を開催した。
前
期
講 座
実 施 日
受講人数
WindowsとWord基礎
7月26日(月)
11
7月29日(木)
8
PowerPoint基礎
7月27日(火)
11
7月30日(金)
10
WindowsとWord基礎
2月14日(月)
8
2月18日(金)
5
2月17日(木)
10
2月28日(月)
6
3月3日(金)
6
2月25日(金)
8
2月29日(火)
5
3月6日(月)
4
Excel応用
3月2日(木)
10
3月7日(火)
10
Excel発展
3月13日(月)
10
PowerPoint基礎
後
期
Excel基礎
定員:各講座とも10名程度
時間:各講座とも10:00∼12:00・13:00∼17:00
教室:情報教育研究センター内演習室2
講師:富士通オフィス機器株式会社 インストラクター
講座内容
講 座
内 容
WindowsとWord
マウスの操作、Windowsの起動と終了、Windowsの基本操作、Wordの基
基礎
PowerPoint基礎
Excel基礎
Excel応用
礎知識、Wordの基本操作、文字の入力、文書の作成(編集)
PowerPointの基本操作、プレゼンテーションの作成、オブジェクトの追
加と編集、文字・図形の編集、スライドのデザインと特殊効果の設定
Excelの基本操作、表計算機能(関数・オートフィル機能など)
、ワーク
シートの連携
Excelのグラフ機能、データベース機能など
(*Excel基本操作ができることを前提とした内容です)
Excelの表計算機能(端数処理・順位づけ・条件判断・日数計算・表引き
Excel発展
によるデータ参照)
、ワークシートの連携(ブックの連結・データの統合)、
グラフ機能
(3Dグラフ・複合グラフ・いろいろなグラフと書式設定)など
(*Excel基礎・応用内容を習得済みの方向け)
−84−
10 マルチメディア環境整備
平成10年度よりマルチメディア装置施設が整備され、11年度にも新たにマルチメディア環境(教室)
の整備が行われた。また、マルチメディア教室(卓)の活用を図るため卓の使用方法をまとめた「マ
ルチメディア教室利用の手引き」を発行し、教職員に配布を行った。
「マルチメディア教室の管理・運用に関する連絡会」
第1回連絡会 平成11年6月8日(火) 14:30より
議事)①マルチメディア教室運用状況について
②マルチメディア教室備品管理担当について
③マルチメディア卓の環境保持について
④学生のマルチメディア教室使用について
⑤マルチメディア教室整備予定について
⑥その他
第2回連絡会 平成12年3月14日(火) 13:35∼14:10
議事)①本年度マルチメディア教室整備について
②L2−41教室のマルチメディア環境について
③次年度マルチメディア教室整備計画について
④その他
「マルチメディア教室の利用説明会」が教職員対象に開催され、マルチメディア教室の利用ガイド
の配布・説明と操作実習を行った。
日 時:平成11年4月12日(月) 13:00∼14:30
場 所:S−35教室
内 容:①マルチメディア教室の概要説明
②マルチメディア機器および操作卓の操作説明
③マルチメディア利用環境上の留意点
④質疑応答
⑤機器の操作実習
平成12年度は引き続き、遠隔授業システムの利用手引き(ガイドブック)の発行・配布が計画され
ている。
−85−
−86−
11 センター関係諸規程
ò
1 武庫川女子大学情報教育研究センター規程
[平成6年4月1日]
[規 程 第3号]
(設置)
第1条 武庫川女子大学(以下「本学」という。)に武庫川女子大学情報教育研究センター(以下
「センター」という。)を置く。
(目的)
第2条 センターは、高度情報社会におけるマルチメディアが、教育や文化に及ぼす影響等について
基礎的かつ先導的な研究を行い、
それらの成果を学院の情報化の推進に資することを目的とする。
(所掌業務)
第3条 センターは、前条の目的を達成するため、次に掲げる業務を行う。
ò
1 コンピュータ及びその利用技術に関する研究
ò
2 情報教育及び情報教育に関する調査研究
ò
3 学院の情報化に関する企画調整
ò
4 公開講座・研究会等の開催
ò
5 研究及び調査の受託
ò
6 資料の収集と情報の提供
ò
7 センター年報・報告書の発行
ò
8 その他目的達成のために必要な業務
(センター長)
第4条 センターにセンター長を置く。
2 センター長は、理事長が専任教授のうちから任命する。
3 センター長の任期は2年とし、再任を妨げない。
4 センター長は、学長の命を受け、所掌の業務を処理する。
(専任教員)
第5条 センターに所要の専任教員を置く。
2 専任教員は、センターの教授、助教授、講師及び助手とする。
3 専任教員は、センター長の指導監督のもとに、センターの研究業務及びセンターの必要業務
に従事する。
(研究員)
第6条 センターにセンター業務の内容に応じて、
学長の承認を得て所要の研究員を置くことができる。
2 研究員は、教授、助教授、講師又は助手をもって充てる。ただし、兼務とする。
3 研究員は、センターの研究業務及びセンターの必要業務に従事する。
(嘱託研究員)
第7条 センターの必要に応じて嘱託研究員を置くことができる。
2 嘱託研究員は、センター長が推薦し、学長が委嘱する。
3 委嘱期間は、1年以内とする。ただし、必要があれば更新することができる。
−87−
4 嘱託研究員は、特定又は共同研究の業務に従事する。
(事務職員)
第8条 センターに所要の事務職員を置く。
2 事務職員は、事務局長の指導監督のもとに、センター長の指示を受けてセンターの事務を処
理する。
(補則)
第9条 この規程に定めるもののほか、センターの管理運営に関し必要な事項は、別に定める。
附 則
この規程は、平成6年4月1日から施行する。
附 則
1 この規程は、平成10年4月1日から施行する。
2 武庫川学院情報システム化委員会規程(平成5年4月1日)は廃止する。
−88−
ò
2 武庫川女子大学・武庫川女子大学短期大学部情報処理教育委員会規程
[平成2年7月20日]
[規 程 第10号]
(設置)
第1条 武庫川女子大学及び武庫川女子大学短期大学部の情報処理教育を推進するために、「武庫川
女子大学・武庫川女子大学短期大学部情報処理教育委員会」
(以下、
「委員会」という。)を置く。
(目的)
第2条 委員会は、学長の諮問に応じ、次の事項について審議し、処理する。
ò
1 全学の情報処理教育及びカリキュラムの総括的な企画並びに調整に関する事項
ò
2 情報処理教育に関する教材整備に関する事項
ò
3 情報処理教育に関する将来計画の策定、立案並びに調整・研究に関する事項
ò
4 その他情報処理教育に関し必要な事項
(構成)
第3条 委員会は、各学部・学科の専任教員のうちから学長が委嘱する委員をもって構成する。
2 委員会に委員長を置き、学長が委嘱するものをもって充てる。
(委員の任期)
第4条 委員の任期は、1年とする。ただし、引き続き再任することを妨げない。
(会議)
第5条 委員会は、必要に応じて委員長が招集し、その議長となる。
2 委員長に事故あるときは、
あらかじめ委員長の指名した者が議長となり、
その職務を代行する。
3 委員長は、必要に応じ会議に委員以外の者の出席を求め、その意見を聴くことができる。
(庶務)
第6条 委員会の庶務は情報教育研究センターがこれにあたる。
附 則
この規程は、平成2年7月20日から施行する。
−89−
ò
3 武庫川学院キャンパスネットワーク運営委員会規程
[平成9年4月1日]
[規 程 第1号]
(設置)
第1条 武庫川学院にキャンパスネットワーク運営委員会(以下「運営委員会」という。
)を置く。
(目的)
第2条 運営委員会は、情報システム化委員会の方針に基づき、武庫川学院キャンパスネットワーク
(Mukogawa Women's University Network 以下「MWU―net」という。)に関して教育、研
究、広報、その他関係業務の電子情報の発信、収集を円滑に行うことを目的とする。
(所掌業務)
第3条 運営委員会は、前条の目的を達成するため、次に掲げる業務を行う。
ò
1 MWU―net利用に関する電子データの取り扱いに関する事項
ò
2 IDの申請及び発行に関する事項
ò
3 ホームページなど情報の作成及び運用に関する事項
ò
4 MWU―net運用規約及び運用細則に関する事項
ò
5 その他、前条の目的達成のために必要な事項
(構成)
第4条 運営委員会は、大学院、各学部・学科、各研究所、附属図書館、広報室、附属中学校・高等
学校、その他関係部署のうちから理事長が委嘱する委員をもって構成する。
2 運営委員会に委員長を置き、理事長が委嘱する者をもって充てる。
(委員の任期)
第5条 運営委員の任期は1年とする。ただし、再任を妨げない。
(会議)
第6条 運営委員会は、必要に応じて委員長が招集し、議長となる。
2 委員長に事故あるときは、
あらかじめ委員長の指名した者が議長となり、
その職務を代行する。
3 委員長は、議事を円滑に行うため、運営小委員会を設けることができる。
4 委員長は、会議に運営委員以外の者の出席を求め、その意見を聞くことができる。
(その他)
第7条 委員長は、必要に応じワーキング・グループを委嘱し、専門的事項について検討することが
できる。
(補則)
第8条 この規程に定めるもののほか、MWU―net運用規約及び運用細則は別に定める。
(庶務)
第9条 運営委員会の庶務は、事務システム開発室が担当する。
附 則
この規程は、平成9年4月1日から施行する。
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ò
4 武庫川学院キャンパスネットワーク運用規約
【武庫川学院キャンパスネットワークの構成】
名称は、武庫川学院キャンパスネットワーク(Mukogawa Women's University Network以下
「 MWU ― net 」という。)とする。学院教育ネットワーク( Mukogawa Institute Educational
Telecommuni„cations 以下「MIET」という。)は、キャンパスネットワークに含む学内専用ネット
ワークとして運用する。
武庫川学院キャンパスネットワーク運用規約
(趣旨)
第1条 この規約は、武庫川学院キャンパスネットワーク運営委員会規程第8条の規定に基づき
「MWU―net」の運用について必要な事項を定めるものとする。
(目的)
第2条 MWU―netは、教育、研究、広報、その他の関係業務に関する電子情報を有効に活用するこ
とを目的とする。
(利用資格)
第3条 MWU―netを利用できる者は、次の各号のいずれかに該当するものとする。
ò
1 武庫川学院職員、学生及び生徒
ò
2 その他、武庫川学院キャンパスネットワーク運営委員会(以下「運営委員会」という。)が
適当と認めた者
(提供するサービス)
第4条 MWU―netは、次に掲げるサービスを提供する。
ò
1 電子メールサービス
ò
2 電子掲示板サービス(教育ネットワーク)
ò
3 情報提供サービス(本学院ホームページ)
ò
4 インターネット接続サービス
ò
5 教育、研究、広報等に関するサービス
ò
6 その他、教育又は研究上必要なサービス
(利用申請)
第5条 MWU―netを利用する者は、この規約を了知の上、利用申込書を運営委員会に申請し、許可
を得なければならない。
(PPP接続)
第6条 当分の間、学生・生徒のPPP接続(外線電話によるMWU―netへの接続)は行わない。た
だし、教育又は研究上必要があると認められる場合は、運営委員会の許可を受けて接続する
ことができる。
(ID番号、パスワードの発行及び管理)
第7条 MWU―net利用者のID番号及びパスワードの発行並びにその管理について、次のとおりと
する。
ò
1 利用者には、ネットワーク利用のためID番号及びパスワード(MWU―net及びMIET)を
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付与する。
ò
2 利用者は、自己責任においてパスワードを定め、これを管理する。
ò
3 ID番号及びパスワードは、第三者に譲渡又は利用させてはならない。
ò
4 ID番号及びパスワードの使用上の過誤又は第三者の不正使用等による損害について、運営
委員会は一切の責任を負わない。
(禁止事項)
第8条 MWU―netの利用に当たって、次の行為をしてはならない。
ò
1 他人のプライバシーを損なうおそれのある記述及び公序良俗に反する記述
ò
2 コンピュータウィルス等有害なプログラムの使用又は提供
ò
3 通信サービスを利用した犯罪行為、第三者に対する誹謗中傷、秘密の漏洩、市販ソフトウェ
アのコピー、売買、交換、第三者の著作権の侵害などの違法行為、その他営業活動
ò
4 その他、法令及び社会慣行に反する行為
(利用の停止及び禁止)
第9条 MWU―netの利用者が第7条及び第8条に違反した場合は、運営委員会は利用を停止又は禁
止することができる。
(通信機器の停止)
第10条 運営委員会は、MWU―netの通信サービスを良好な状態で運用するため、利用者に事前通知
なしにその運用を一時停止し、保守点検をすることができる。
(運用規約の変更)
第11条 運営委員会は、MWU―netの運用上必要と認めた場合は、本規約及びサービス内容を追加、
変更することができる。
(利用に伴う費用)
第12条 MWU―net運営に伴う利用料金は、当分の間無料とする。
(損害の免責)
第13条 運営委員会は、MWU―netの運用に当たって、いかなる場合も通信サービスの遅延、中断及
び停止により利用者が被った損害について、責任を負わない。
2 運営委員会は、MWU―netの運用に当たって、通信サービスから得た情報の内容、又はその
表示により利用者が被った損害について、責任を負わない。
(記載データの削除)
第14条 運営委員会は、利用者が次のいずれかに該当するとき、利用者のデータを予告なしに削除す
ることができる。
ò
1 第7条及び第8条の各号に規定する内容のいずれかに違反した場合
ò
2 第4条で定める電子データが所定の表示期間を経過した場合
(利用権の喪失)
第15条 利用者は学院を退職又は卒業した時をもって、利用権を失うものとする。
(補則)
第16条 この運用規約に定めるもののほか、MWU―net運用細則は別に定める。
附 則
この規約は、平成9年4月1日から施行する。
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ò
5 武庫川学院キャンパスネットワーク運用細則
近年、ネットワークを用いた情報検索や情報公開が活発になり、利用面において様々な問題が指摘
されている。この運用細則は、MWU―netの適切な運用を図るため、次のように定める。
(管理、運用)
第1条 MWU―netの管理、運用は、運営委員会の合意を得て、情報教育研究センターが当たる。
(ドメイン名)
第2条 MWU―netのドメイン名は、mukogawa„u.ac.jpとする。
(ホームページ提供及び届け出)
第3条 MWU―netの公平かつ適性な運用を図るため、ホームページ(以下「WWW」という。)の
ドキュメントの提供は、教育、研究、学院広報などに寄与する内容とする。
2 WWWの提供については、MWU―net運用規約に沿って、セキュリティ確保の面から、WWW
のサーバーを情報教育研究センター(以下「センター」という。)に設けることを原則とする。
3 WWWサーバー利用者の範囲は、本学院の職員及び学院組織図に示された学内組織とする。ま
た、教育、研究のための共同利用者として、学外者が加わる場合については、運営委員会におい
て審議の上、利用の可否を決定する。
4 学友会、クラブ、同好会、クラス、演習等、学生・生徒がコンテンツ作成の中心となる場合は、
当該の指導者が運営委員会に届け出し、審査の上利用の可否を決定する。
5 WWWコンテンツの提供については、ホームページに管理責任者名を明記するものとする。
(管理責任者)
第4条 学院広報、各学部・学科、その他の学院組織からのWWW提供については、その当該の長を
管理責任者とする。
2 第3条4項におけるWWWコンテンツ作成については、指導者を管理責任者とする。
(WWW等の記載禁止事項)
第5条 MWU―net運用規約第8条に記載の禁止事項に反するものは掲載できない。
ò
1 ホームページや掲示板等に記載するイメージ、写真等につき、著作権を侵害しないよう注意
すること。
ò
2 また、著作物をデジタル化したり、表現に変更を加えたり、抜粋して使用する場合などは、
著作者の権利の侵害になるので注意すること。
ò
3 著作権で保護されている一例は次のような内容物である。
音楽、画像(動画、静止画)、テレビ放送、映画(ビデオソフトを含む)、写真、キャラクタ、
小説、評論、雑誌、新聞、漫画、絵画、版画、彫刻、コンピュータグラフィックス等の芸術作品
(WWWサーバー利用手順)
第6条 WWWで発信するコンテンツは、利用者自身が作成する。同時にコンテンツの管理責任者は、
所属、氏名、目的、利用等の具体的内容(教育利用の場合は教育計画、研究利用の場合は研究
計画)、発信の期間、コンテンツ作成者などを記入した利用申請書をセンターに提出する。
(個人のホームページの管理)
第7条 個人のホームページは、学内組織等のホームページの下に、
その組織等の構成員の個人別ホー
ムページを設けてもよいが、個人別ホームページも含めたすべてのコンテンツに関して、利用
申請書に記載された管理責任者が責任をもって管理すること。
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(損害の責任)
第8条 WWWコンテンツの内容により、発生するすべての事故責任はWWWコンテンツ管理責任者
が負うものとする。
(サーバーの設置)
第9条 センター以外の学内組織(学部・学科、研究室、事務部局等)でWWWサーバー又はメール
サーバー等を設置する場合は、サーバー稼働申請書に設置場所、責任者氏名、所属、サーバー
の具体的な仕様(ハードウェア、ソフトウェア)、設定内容、システム管理者、障害発生時の
対応手順等、必要事項を記入の上、センターに提出し、運営委員会が設置の可否を決定する。
(サーバーの管理)
第10条 第9条のサーバーの設置については、学外からの不正アクセスの防止やMWU―netとの円滑
な接続を維持するため、次の各項を定める。
2 当該組織のサーバー及びMWU―netを含むシステムを熟知し、障害等の発生時には迅速に対
処できる管理者をおくこと。
3 WWWサーバー及びメールサーバー等のアクセス制限など、セキュリティにかかわる適切な
設定を行うこと。
4 独自サーバーの稼働が認められた以後、システムや設定内容の変更が生じた場合は、速やか
に、その稼働状況をセンターに報告すること。
附 則
この運用細則は、平成9年4月1日から施行する。
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情報教育研究センター年報'99(通巻第8号)
編 集 武庫川女子大学・同短期大学部
情報教育研究センター
発行者 学校法人 武庫川学院
〒663−8558 兵庫県西宮市池開町6番46号
Ý(0798)47−1212
発行日 2000年12月1日
印 刷 大和出版印刷株式会社