白鳥まつり8年ぶり開催

平内町×青森大学×青い森鉄道連携プロジェクト
2016年3月16日(水)
天候に恵まれた初日は、町内外から多くの人々が来場した。浅所海岸では、約200
羽の美しい白鳥の群れがお出迎え。来場者らは「うわーきれい」「かわいい」と歓声
をあげながら白鳥を写真に収めていた。
メーン会場の旧浅所小学校では、町伝統の芸能発表会やカラオケ大会などが開かれ
たほか、「ハクチョウのまちフォトコンテスト」の応募作品146点が展示された。
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青森大学地域貢献センター
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青森市幸畑2丁目3の1
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017(738)2001
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青森のおへそから
「白鳥まつり」の一環として、「ハクチョウのまち
シンポジウム」が1月24日開かれ、認定NPO法人ア
サザ基金の飯島博代表理事が「~自然も地域も元気に
~霞ヶ浦アサザプロジェクト」と題して基調講演した。
飯島氏は地域のコンテンツをブランド化するべきと
提言し、他地域の活用例を紹介しながら、地元の人々
が地元のために行動する気概や、経済の地域内循環が
重要であると指摘した。
◇
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講演に続き、ワークショップ「私が描くハクチョウ
のまちづくり 10年後の姿を考えよう!」が行われ、
参加者は「漁業と観光」「子どもと教育」「ハクチョ
ウや渡り鳥の生息地とまちづくり」の3グループに分
かれて、地元の未来について真剣に討論を繰り広げた。
並行して、「ひらないの語り場」グループが「未来へ
の地図づくり」を行った。
参加者は地元の若者から年配の人までさまざまで、
「平内に対して、漠然とした不安があったが、ワーク
ショップ等で話し合うことで平内も頑張れば可能性が
あるのではと思った。またこういった機会があればう
れしい」「地図に書くことで町の隠れた名店が実はた
くさんあることが分かった。年間を通してイベントを
考えていくことが必要」といった意見が出ていた。
ハクチョウのまちシンポ/語り場マップ作成
ハクチョウのまち再生・白鳥まつり事業
藤公晴実行委員長
8年ぶりの開催となった白鳥ま
つりは、町内外の関係者のご協力
ご支援のもと、おかげさまで天候
にも恵まれ、約1800名の来訪者
を迎え成功裏に終わることができ
た。このまつりを今後「ハクチョ
ウのまち」をアピールするための
イベントとして位置づけるには、
例えば、地元の小中学生が学習の
一環としてハクチョウのまちづく
りに関わり、それを広く共有する
機会になればと願っている。まち
づくりの担い手育成は家庭や教室
から始まる。今後もいろんな方々
と話し合いながら精進したい。
学 生 の 視 点
2日目は、「白鳥の鳴きマネコンテスト」
や「手裏剣戦隊ニンニンジャーショー」など
さまざまなステージイベントが開かれ、多く
の家族連れでにぎわった。また、「ハクチョ
ウのまち」を考えるシンポジウムが開かれ、
地域住民や大学生らが意見を交わした。
さらに、このまつりから町民の有志らによ
る「白鳥ガイド」が本格的に始動し、来場者
に白鳥の生態や、特別天然記念物に指定され
た経緯などを説明。初めてのガイドを終えた
須藤郁子さんは「緊張した。これからも白鳥
のことだけでなく、平内のことも知ってもら
えるように活動していきたい」と語った。
若者ネットワークづくり 町の未来を語る
平内町×青森大学×青い森鉄道
ニュースレター
平内町の「白鳥まつり」が1月23日、24日の2日間にわたって、旧浅所小学校
と浅所海岸で開催された。同まつりは、鳥インフルエンザ流行に伴う野鳥への餌
付け自粛をうけ2009年から開催を休止していたが、同町の「ハクチョウのまち
再生事業」の実施によって8年ぶりに復活した。
町内外の来場者が歓声
白鳥まつり8年ぶり開催
ニュースレター「青森のおへそから」最終号
阿部康平(社会学部3年):浅所海岸は、観光客や地元住民にとって、とても魅力的なス
ポットであることを再認識しました。私も小さい頃は毎年家族と浅所海岸を訪れて、白鳥に
えさをあげて楽しんでいました。すべての人にとって浅所海岸が憩いの場となりますように。
工藤和也(社会学部2年) :地域特有の観光名所や廃校の新たな活用の様子を、体を通して
学び、地域の集いの場となったことに感動した。青森大学×平内町×青い森鉄道のコラボ活
動で、平内という町を知ってもらえるチャンスはたくさんあるはずです!
坂本風磨(社会学部2年) :こうした地域の特性を生かした催しを企画し、さらに発信して
いくことが、地域の諸問題を解決する糸口になるのではないかと感じた。
杉田拓也(社会学部3年) :白鳥などの平内町の魅力を発信していくためには、祭り等のイ
ベントが大事だと実感することができた。実際に県外から偶然、祭りに来た方がいた。町を
知ってもらえる良い機会です。
神圭介:(経営学部3年)平内町の方々が白鳥を大事にしていたことを、このイベントで改
めて考えさせられました。朝日新聞等の全国紙にも掲載されていたので、平内町、そしてこ
の祭りをアピールできたのではないかと思います。白鳥まつり、来年以降も開催してほしい。
平内町×青森大学×青い森鉄道連携プロジェクト
かなりの寒さにもかかわらず、浅所海岸には白鳥
を一目見ようと大勢の人が集まっていた。会場には
、ホタテの味噌汁を無料でふるまうコーナーや、地
元でとれた新鮮な魚介類を販売しているコーナーも
あった。海岸には白鳥だけでなくカモメなども来て
おり、訪れた人は白鳥にえさをあげたりして触れ合
いを楽しんでいた。
▼白鳥ガイド
連携プロジェクト・
清川繁人実行委員長
活動期間は1月~3月上旬
で祝日、年末年始を除いて基本的に毎日対応。
申し込みは10日前まで。申し込み、問い合わ
せは平内町教育委員会生涯学習課(電話017-
755-2565、ファクス755-2078)へ。
学生諸君は「白鳥まつり」に参加しイベ
ントの全体像を把握するとともに、まつ
り参加者にインタビューすることで、平
内町の人々のハクチョウにかける深い思
いを実感したようです。来年は、ハク
チョウに対する知識を深めたり、さまざ
まな企画の立案や運営に参加するなど主
体的に関わることにより、「ハクチョウ
のまち」PRの一翼を担っていただきたい
と願っています。
ボランティア
「白鳥ガイド」本格始動
ホタテ味わい海岸でふれ合い
1月23日、24日の両日開催された白鳥まつ
りで、「白鳥ガイド」(ボランティア)が本格
的に始動した。
白鳥ガイドは、平内町教育委員会が国の特別
天然記念物に指定されている「小湊のハクチョ
ウおよびその渡来地」における歴史や景観を、
町内外・観光客に知ってもらうため、2015年
度より実施。11月から研修を重ねてきた町民
有志ら6人が白鳥ガイドとして活動している。
ガイドの初陣となった白鳥まつりでは、「白
鳥は雑食性で何でも食べる。寝るときは羽毛に
顔を埋めて、片足で寝ている」といった白鳥の
生態や、浅所海岸について、約30分間にわた
りガイドを行った。初めてのガイドを終えた須
藤郁子さんは、「まだまだこれからです。白鳥
のことだけではなくて、平内町のこともより
知ってもらえるように活動していきたい」と意
気込みを語った。
2016年3月16日(水)
ニュースレター「青森のおへそから」最終号
第2回フォトコン、応募作倍増
白鳥まつりに合わせて「第2回ハクチョウの
まちフォトコンテスト表彰式」が行われた。前
回に比べて、より広い範囲からより多くの作品
を集めるために、平内町以外で撮影した作品も
募集した結果、応募数は昨年の75作品から倍増、
146点に達した。また、できるだけ子どもにも
親しんでほしいという思いから「こども大賞」
も設けている。
最優秀賞は朝日を浴びながら白鳥が舞う様子
を捉えた作品で、朝日によって水面が黄金に光
り優雅な白鳥をさらに美しく演出しているよう。
こども大賞の作品は、白鳥が水草を食べようと
している様子を捉え、可愛げのある姿をきれい
に収めていた。青森大学からも中村和彦准教授
が佳作で入選。幻想的な夜の白鳥を捉えた作品
だった。
応募作は旧浅所小学校の体育館に掲示され、
鑑賞する多くの人でにぎわっていた。
青森大学ブース盛況
白鳥まつりのメイン会場である旧浅所小学校には、青森大
学もブースを出展した。平内町や青い森鉄道との連携プロジ
ェクトに基づく、2015年の「銘酒とスイーツの夕べ」や、
「ひらないのお月見」、「語り場」などのイベントを紹介。
青森大学生が作成したニュースレターの一覧も展示したほか、
青森市で青森大学生が開く「鍋横綱コンテスト」の予告ポス
ターなども掲示した。休憩コーナーに付せん紙で感想を書い
てもらうコーナーもあり、1日目、2日目ともに多くの感想
が寄せられた。また、ブース内のテーブルで地元の若者が語
り合う光景も見られた。
来場者の声(付せん紙から・一部)
●平内町に住んでいながら知らないことが多くあったよう
に感じてビックリしました。様々な活動があったのでぜ
ひ参加してみたいと思いました。
●もっと頑張ってください。地元出身の女子プロレスラー
初めて知りました。
●東京から来ました。地元の皆様やボランティアの方がと
ても親切でした。白鳥もとてもかわいかったです。今度
は、え付けをしたいです。ありがとうございました。
●旅行の途中にパンフレットを見て立ち寄りました。この
街で白鳥を通して子供たちがいろいろ観察を継続してい
ることがとても驚きでした。地域振興として、地域の特
性にほこりをもち、良い取り組みだと感じた(茨城県、
50~60代夫婦)
●なつかしい(OBより)
●一年間を通して平内町からさまざまな事を発信している
ことが町民にとってもとても元気になります。また応援
したいと思います。ありがとうございました。
●平内について、こんなにいろいろな取り組みをしたいと
若い人が考える場があるのはいいなと思います。これか
らも頑張ってください。
●平内をもっと知ってみたいと思いました。展示も面白か
ったです。
●白鳥のことがよく分かった。清川さんの写真が良かった。
お月見があるのを初めて知った。
●しろいとり(白鳥)を初めて今日見ています。しろいと
りは素晴らしいです。しろいとりを見た人は幸せになる
と思います。今日は寒くて楽しかったです。来年も見に
来ると思います。(オテゴ)
●私は初めて日本に住んでいる。初めて白鳥を見た。面白
かった。ありがとうございます。また来ます。(カナ)
当ニュースレターは今回が最終号となります。
2年間のご愛読、ありがとうございました。