THINKSTATION E30

ThinkStation ユーザー事例
Vol.03
ロボット開発の効率化に取り組む
「ゼットエムピー」
株式会社ゼットエムピー
設立：2001 年
本社：東京都文京区小石川 5-41-10
URL：http://www.zmp.co.jp/
9軸ワイヤレスモーションセンサ
e-nuvo IMU-Z 基板
株式会社ゼットエムピー
技術開発部篠原
隆氏
次世代自動車開発用プラットフォームに注力する
ロボットベンチャー「ゼットエムピー」
ゼットエムピーは、
2001 年に設立されたロボットベンチャーであり、
二足歩行
ロボット「nuvo」
やロボット技術を応用したオーディオ「miuro」
など、
さまざま
な製品を開発してきた。
経済産業省による「今年のロボット大賞」
を2 度受賞
するなど、同社のロボット技術は高い評価を受けており、日本を代表する
ロボットベンチャーといえる。
同社は、
「次世代自動車開発用プラットフォーム」
「ロボット・自動制御技術のライセンス」
「センサー・画像認識ソリューション」
「リチウムイオン電池システム」
「研究用・教育用ロボット」
という、
5 つの事業
を展開しているが、
その中でも特に注力しているのが、
次世代自動車開発用
プラットフォームである。同社は、自動車とロボット技術を融合した次世代
自動車の開発用プラットフォームをRoboCar® と呼んでおり、一人乗り実車
サイズの「RoboCar MEV」
、実車1/10 サイズのスケールモデルの「RoboCar
1/10」
、
その廉価版の「RoboCar 1/10 Lite」
の開発と販売を行っている。
自動車へのロボット技術の導入は段階的に進んでいく
設計から解析までこなせる
ロボット開発にも最適な3次元CAD「Creo」
ロボットの設計・開発には、3 次元設計や解析を行う
ための3 次元CAD が必須である。PTC の「Creo」は、
業界で広く使われている3 次元CAD「Pro/ENGINEER」
の後継の新製品で、ユーザーインターフェースが一新
され、使い勝手が向上しただけでなく、新機能を多数
搭載するなど、大きく進化した新世代 3 次元 CAD であ
る。ゼットエムピーは、いち早くCreo を導入し、高い
成果を得たという。
「ユーザーインターフェースがリ
ボン形状にになって、使いやすくなっています。操作感
もきびきびしており、
より快適になりました」
（篠原氏）
。
もちろん、
Creo を快適に動かすには、十分なパフォー
マンスのマシンが必要になるが、高性能かつ信頼性が
高い、
レノボの「ThinkStation」
シリーズなら、Creo の
真価を最大限に発揮できる。
ロボット業界の予測では、ロボットカーとも呼ばれる完全自動運転可能な
次世代自動車の登場は、
2050 年頃とされている。
2050 年というと遠い未来
のようだが、予防安全技術や駐車支援技術、緊急停止技術といった、運転者
をアシストするためのロボット技術はすでに市販車にも導入されており、
今後さらに普及していくことが予想される。同社取締役の今西暢子氏は
自動車のロボット技術への導入についてこう語る。
「完全自動運転の実現は、
法的な問題やインフラの問題も非常に大きく、まだかなり先になると思い
ます。しかし、そこまでいく過程で、障害物を避けるとか、運転者が体調不良
などで運転できなくなった場合、安全なところまで自動運転するとか、そう
したところにロボット技術が入っていくと思います」
。同社は、ロボットカー
の実現に向けて、
来年には普通車ベースのプラットフォームも投入する予定だ。
インテル® Xeon®
プロセッサー E3ファミリー
ThinkStation ユーザー事例
Vol.03
さまざまな設計条件が課される
ロボット開発には
「Creo」
が最適
ThinkStation E30なら
解析も短時間で完了する
ロボットは、
メカ、
電子回路、
マイコン、
ソフトウェア
同社は最近、
Creo を動かすプラットフォームとして、
など多くの技術の集合体であり、その開発には
レノボの「ThinkStation E30」を導入した。実際
さまざまな設計条件が課される。
「ロボット開発は、
電子回路的な条件やソフトウェア的な条件、ある
いはセンサーの位置など、
さまざまな設計条件を
に使ってみて、その性能の高さに驚いたそうだ。
「スペックを見てかなり期待できそうだと思って
いましたが、実際に使ってみたら期待以上でした。
満たす必要があります。
そうした条件をきちんと整
3D 描画も非常に高速で、
アセンブリで数多くの部品
理して、
形状や寸法に反映していくには、
Creo が最
を結合しても、快適に動きます」
。
ThinkStation E30
適だろうと考えています」
（篠原氏）
。
また、
応力解析
の性能がフルに活かせるのは、やはり負荷が高い
や固有値解析、熱伝導解析などの解析が
解析だという。
「前のPC では、
解析を開始してから、
可能なことも大きな魅力だ。通常は、設計者
コーヒーを入れて一息つくくらいの時間がありま
が解析の専門家に3 次元データを渡し、
その解析
したが、
ThinkStation E30 では、開始したらすぐに
結果を待って、再び設計に反映するという流れに
結果が出ます」。
なるが、Creo なら業者自身で解析を実行できる。
「通常は解析の専門家にデータを渡して、一、二週
間待たないと結果がもらえませんが、それが自分
の中だけで完結できるのは、大きなメリット
だと思います」
（篠原氏）
。
大型液晶モニターの採用で
作業効率が大きく向上
篠原氏は、液晶モニターも重要だと指摘する。
「3 次元CAD では、3 次元モデルの横にモデル
構想を練るのに便利な新機能
「Freestyle」
ツリーが、上にコマンドラインが表示されま
3次元CADに最適なワークステーション
THINKSTATION E30
E30は、最新のインテル® Xeon® プロセッサー
E3-1200 番台を搭載したエントリーレベルの
ワークステーションです。充実のパフォーマンス
と優れた信頼性をリーズナブルな価格で導入
いただけます。
お勧めの理由
▶ 設計オフィスに静かさをもたらす静音性
冷却効果と静音性を両立させた設計により、人の
ささやきより静かな約24dB(待機時)を実現しました。
▶ パワフルな性能で設計効率を大幅アップ
最新アーキテクチャ「Sandy Bridge」
による圧倒的な
処理能力とNVIDIA® Quadro グラフィックスにより
飛躍的な操作性を実現します。
64bit OS＆大容量メモリー
▶ CADデータの増大に対応、
信頼性の高いECC メモリーを最大16GB 搭載可能、
64 bit OS との組み合わせで大きなデータも余裕で
読み込めます。
ThinkStation E30 推奨構成
O
S
C P U
メモリー
H D D
： Microsoft® Windows® 7 Professional
（64bit）
正規版
：インテル® Xeon® プロセッサー E3-1200 番台
： 8GB（最大16GB まで搭載可能）
： 250GB
す。ですから、液晶モニターは画面が広く解像
（2D/3D エントリ）
グラフィックス： NVIDIA® Quadro 600
もしくは
＊1
NVIDIA® Quadro 2000
（3D プロフェッショナル）
度が高いことが求められます」
。
レノボの24 イン
モニター： ThinkVision LT2452P Wide 24 インチモニター
Creo の数多くの新機能の中でも、特にロボット
チ液晶モニター「ThinkVision LT2452p」は、解
＊1：3D 表示を多用される場合はQuadro 2000 をお勧めします。
開発に役立つ機能が「Freestyle」だ。従来の3 次元
像度が1,920 ×1,200 ドットと高いため、3 次元
CAD では、部品の各寸法を数値で入力する必要
CAD に最適だ。
また、
エンジニアとのコミュニケー
があったが、Freestyle では、マウス操作で部品
ションにも役立つ。
「 3 次元モデルを大画面で
の大まかな形状を作り、
自由に動かして部品同士を
ぐるぐる回しながら見せていくのは、
コミュニケー
組み合わせていくことができる。
そのため、
ロボット
ション方法として非常に有効です」
。
ThinkStation と
の構想を練る際に非常に便利だという。
「こんな形の
ThinkVision LT2452p の組み合わせは、
3 次元CAD
部品をここに置いてというように大ざっぱに
の利用者にとって、
最高の環境といえる。
Lenovo、レノボ、レノボロゴ、ThinkCentre、ThinkPad、ThinkStation、
ThinkServer、New World New Thinking、ThinkVantage、ThinkVision、
ThinkPlus、TrackPoint、Rescue and Recovery、UltraNavは、Lenovo
Corporationの商標。他の会社名、製品名、サービス名等は、それぞれ各社の
商標または登録商標。
デザインできるので、
ラフな構想設計をする際に
非常に便利です」
（篠原氏）
。
〒106-6118 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー18階
インテル® Xeon®
プロセッサー E3ファミリー

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