環境省「廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則」の改正による、 「産業廃棄物広域再生利用指定制度(指定産業廃棄物)」の経過措置の廃止について 廃タイヤ回収ルート図 P1 4/1以降、事業者から廃タイヤ(産業廃棄物)は、下記のいずれかでの対応が必要となります。 ①事業者自らが排出者として処理業者と処理委託契約を締結し、廃タイヤの適正処理を行う。 廃タイヤ回収ルート図 ②商慣習として無償で引き取り、タイヤ販売店等が排出者となって廃タイヤを適性処理する。 平成23年3月31日まで 平成23年3月31日まで ③タイヤ販売店などが収集運搬業(積み替え保管付き)の許可を取得する。 処分費用は預り金として徴収可能 【排出者】 一般消費者 【処理業者】 一般廃棄物 (市町村経由含む) 指定産業廃棄物 事業者 タイヤ販売会社 タイヤ販売店等 収集運搬業者 中間処理業者 利用先 処理先 産業廃棄物 原型加工利用 熱利用 海外輸出 その他 処分費用は預り金として徴収可能 処分費用は収集運搬業の許可を取得しない限りは徴収不可能 タイヤ販売店等とは、タイヤ専業店、ガソリンスタンド、カー 用品店、自動車整備工場、カーディーラーなど、タイヤを 販売している全てのお店を指します。 廃タイヤ回収ルート図 平成23年4月1日以降 平成23年4月1日以降 平成23年4月1日以降 【排出者】 一般消費者 【処理業者】 処分費用は預り金として徴収可能 一般廃棄物 タイヤ販売会社 タイヤ販売店等 (市町村経由含む) 収集運搬業者 産業廃棄物 事業者 中間処理業者 利用先 処理先 原型加工利用 熱利用 海外輸出 その他 処分費用は収集運搬業の許可を取得しない限りは徴収不可能 参考資料:社団法人 日本自動車タイヤ協会 廃タイヤの適正処理について 「指定制度経過措置廃止後の対応マニュアル」 より 2 一般廃棄物と産業廃棄物の区分 P2 廃棄物処理法上の定義では、事業活動に伴って生じた廃棄物が産業廃棄物、それ以外が一般廃棄物と定義されています。 タイヤの場合、一般廃棄物と産業廃棄物をタイヤの種類、装着車種等から現場で判断することは非常に困難ですが、そのような中で、平成 23 年 4 月 1 日以降、タイヤ販 売店等(下記※参照)は収集運搬業の許可を取得しない限り、従来の指定産業廃棄物を取り扱うことは出来なくなります。 一方、一般廃棄物については、廃棄物処理法(法6条の3)に基づく適正処理困難物として、一般消費者や自治体から処理を依頼された場合、タイヤ販売店等は、これを 必ず引き取らなければならないため、むやみに廃タイヤの引取りを拒否することは出来ません。 従って、タイヤ業界としては、廃棄物処理法を遵守した上で、現場での混乱が生じないよう、下記の区分を定め、これに基づいた運用を行うこととします。 ※タイヤ販売店等とは、タイヤ販売会社、タイヤ専業店、ガソリンスタンド、カー用品店、 自動車整備工場、カーディーラーなど、タイヤを販売している全てのお店を指します。 区 分 一般廃棄物 産業廃棄物 定 義 店頭引き取り品 (含む、自治体及び一般消費者からの店頭持込み品、ロードサービス時の引き取り品)但し、事業者 (運送会社、バス会社、タクシー会社、宅配会社等)からの物は除く 上記、一般廃棄物以外のものすべて 一般廃棄物/産業廃棄物の区分について ~店頭での区分が困難な場合の運用基準~ タイヤ業界としては上記の通り廃棄物処理法に基づく基本区分を定めていますが、実際にタイヤ販売店等の店頭でタイヤ交換が行われた際、排出者が事業者なのか一般消費 者なのかを判断することは非常な困難な中で、排出者が事業者だと思って一般消費者からの廃タイヤ引取りを断ることだけは何としても避ける対応が求められています。そのため、 タイヤ業界では下記の運用基準を策定しています。 1.事業者(事業系ユーザー)の事業所で発生した廃タイヤは、全て産業廃棄物。 2.店頭引取り品は、下記のタイヤカテゴリーの廃タイヤを産業廃棄物とし、これ以外を一般廃棄物として取り扱う。 ・建設車両用タイヤ 【記号OR:Off the Road(オフ ザ ロード)】 ・産業車両用タイヤ 【記号ID:InDustrial(インダストリアル)】 ・農業機械用タイヤ 【記号AG:AGriculture(アグリカルチャ)】 ・トラックバス用タイヤ 【記号TB:Truck and Bus(トラック アンド バス)】 ・小形トラック用タイヤの16インチ以上 【記号LT:Light Truck(ライト トラック)】 3.自治体又は一般消費者から引き取り要請があった廃タイヤ、個人所有及びパンク等で緊急交換(含むロードサービス)した廃タイヤは、タイヤカテゴリーにかかわらず、 全て一般廃棄物として取り扱う。 【産業廃棄物処理業及び特別管理産業廃棄物処理業並びに産業廃棄物処理施設の許可事務の取扱いについて (通達)】より 製品を販売する際の商習慣として同種の製品で使用済みの物を無償で引き取る行為は、品目にかかわらず認められており、収集運搬業の許可は不要です。 整備工場等が不要になったオイルや自動車部品を無償で引き取る行為は、これに該当します。勿論、廃タイヤの場合も、この方法は可能です。ただし、使用済みの製 品(廃棄物)の無償引き取りは、製品を販売する際の商習慣として認められている行為なので、無償で廃棄物を回収する行為だけを行うことは認められていません。
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