プラクティス A, B における「マイコンシステム」の演習概要

2006 年 9 月 14 日
プラクティス A,B における「マイコンシステム」の演習概要
中村次男
1. 目的
データの転送や演算などの処理を,アセンブリ言語でのプログラミングを通して,
マイクロコンピュータの基礎知識を深める。現在まで使われ続けてきているザイログ社
の Z80 は内部構造が簡単で,教育用に適しており,教育用に開発された組み込みシステ
ムを用いて Z80 アセンブラによりマイコンのソフト開発を行う。
2. 演習内容
教育用に用意してあるシステムの概要を以下に示す。
・ Z80 ボード
Z80 CPU とそのファミリデバイスから成るボードで,開発したプログラムを
ダウンロードし,実行する。
・ LED ボード
入力用のスイッチと出力用の LED がそれぞれ 8 個で構成されたボードで,
スイッチの値を入力および LED を点灯するプログラミングの実習を行う
(Z80
ボードと接続して使用する)
。
・ ステッピングボード
回転速度と回転角度が,与えるパルスの周期と回数によって決定するステッ
ピングモータは位置制御を必要とする機器などに組み込まれて使われている。
モータを制御するプログラミングの実習を行う(Z80 ボードと接続して使用す
る)
。
・ ロボットカー
ラインセンサ,光センサおよび障害物センサを実装し,ステッピングモータ
で駆動する。マイコンによるメカトロニクスを学習するためのロボットカーで,
その動作をプログラミングし,実動作を確認する。
・ AD/DA ボックス
8 ビットの A/D コンバータと D/A コンバータから成るボードで,アナログと
ディジタル信号のプログラミング(三角波や矩形波など)を実習する。
実習指導書は以下を参照
http://practice.ed.sie.dendai.ac.jp/micom
1 週目(9/19)と 2 週目(9/26)
アセンブラのダウンロードとアセンブラの使い方,Z80 ボードとパソコンの接続
法およびその使い方,データ入出力用汎用 LSI の 8255 の使い方,そして LED ボ
ード,ステッピングボード,ロボットカーおよび AD/DA ボックスの使い方を簡単
な実習を通して説明する。
3 週目(10/3)以降
Z80 アセンブリ言語の学習とそれぞれの教育用システムボードで,プログラミン
グ開発を行う。
中間の週(11/7)はリポート作成日とする
現在までの実習結果をまとめ,リポートを作成する時間を設ける。
中間の週(11/14)にリポート提出
中間結果のリポートを提出し,実習を再開。
最終リポート提出(12/19)
開発したシステムの詳細と結果を考察し,リポートにまとめて提出。
以上