ミツミユニオン本部発行 第45期 第18号 発行日 平成27年2月25日

二 月 二 十 日 (金 )に 東 京
都多摩市のJTBフォレ
スタにおいて、全国から
招集中央委員二五名全員
出席のもと、第一回中央
委員会が開催されていま
す。その中で「二〇一五
年春季生活改善要求案」
は、付帯要求の一部につ
いて修正動議の内容を含
めた上で、可決・承認さ
れました。
これを受けて昨日(二
十四日)縮小団体交渉で
要求書を会社に提出し、
春季交渉がスタートして
います。回答指定日の三
月一八日に向けて、二〇
一五年春季生活改善交渉
がスタートしています。
要求内容においては、
一般社員の賃上げ要求に
加えてシニア社員の賃金
改定、T職務群系の賃金
是正要求があることや、
付帯要求関連項目も多岐
に渡ることから、計画的
に交渉日程を設定しなが
ら進めていきます。交渉
経過については、本部ビ
ラなどを通じながら組合
員の方々へお伝えしてい
きます。
中央委員会の中で、年
休取得に関する要求につ
いて、修正動議が提案さ
れています。
修正動議の内容は、
「全
員が計画年休 日を必ず
取得することとし、年次
有給休暇取得を全員が
日を超えること」とした
原 案 に 対 し て 、「 年 次 有
給休暇取得を全員が 日
を超えることを必須とす
る。(計画 年休は 現行 通
り )」 と す る も の で す 。
これは、計画年休がなく
ても年休を取得出来てい
る組合員からの計画取得
を強制される事への反対
意見を反映し、本社支部
中央委員連名で修正動議
提案されたものです。中
央 執 行 部 は 、「 元 々 年 休
を取得出来ている方々に
ついては計画取得管理の
強制は必要ないと考えて
い る 」「 要 求 主 旨 は 、 取
得日数が 日以下の方々
に重点を置いた取得向上
にある」と説明した上で
「要求主旨が異なる動議
資格審査報告
【報告議案】第1号議案 「45期中間決算報告」
報告議案につき、中央委員の拍手で確認
修正動議により変更された要求
<年休取得に関する要求>(職場討議資料3-8-1-3項)
【 修正 案】 全社 員に つい て、 年度 内の 年次 有給 休暇が 10 日
を 超え るこ とを 必須 とす る。 確実 な取 得を 図る ため、 労使 委
員 会で 取得 の進 捗を 確認 し、 取得 日数 の不 足が 予測さ れる 場
合 には 、個 人の 取得 計画 を求 め年 度内 の確 実な 取得を 確認 す
る。
(計画年休の協定および運用は現行通りとする)
- 1 -
16
【協議議案】第2号議案
「2015年春季生活改善交渉要求(案)」および「妥結権 の委譲」
( 妥 結 権 の 委 譲 につ い て は 中 央 委 員の 4 分 の 3 以 上の 賛 成 が 必 要)
賛成 25名 反対
0名 保留
0名
修正動議(年休取得に関する要求)
賛成 16名 反対
9名 保留
0名
スト権の確立について
は、交渉経過を踏まえ賃
上げ、一時金の歯止め水
準を見据えられるタイミ
ングで設定していくこと
とします。
「法定産業別最低賃金改定の必要性に関する決議(案 )」
賛成 25名 反対
0名 保留
0名
第3号議案
召集中央委員25名に対 して25名の 参加
(招集中央委員の3分の2以上の出席により成立)
ではないので方法論とし
て議論していただきた
い」とした。その結果、
修正動議に賛成 、反対
9、保留0で修正動議は
可決され、修正動議に修
正した内容で要求案決議
が満場一致で可決されま
した。
中央委員会議 事録
内藤書記長
Email address:[email protected] Homepage address:http://www.fmwu.or.jp
この機関紙は、ミツミユニオン・組合員を対象として配布しています。転載を禁止します。
編集責任者
監修
梶山中央執行委員長
発行責任者
10
10
発行日 平成27年2月25日
猪狩副中央執行委員長
ミツミユニオン本部発行 第45期 第18号
10
6
中央委員会質疑応答<抜粋1>
〔付帯要求:計画年休取得について〕
〖 質問 〗 年休取得に関する要求で、「取得日数が10日を超
えることを必須とす る」については多くの組合員の賛同も
あり問題ありません が、その方策として「全社員が計画年
休6日を必ず取得す る」については組合員の反対が多く本
社支部として賛成で きません。計画年休の利用が取得率向
上に有効なことは理 解しますが、家族や個人の事情に合わ
せて年休を活用して いる人にとっては、半年先まで計画を
立てることは困難で 、協定にも「原則として変更・取消は
できない」と明記さ れており、変更には手間が掛かり、管
理者や事務担当の手 をわずらわせ、良いことが一つもあり
ません。計画年休は 、年休を取得しづらい人がぜひ利用す
べき制度で、年休を 取得できている人に強制する制度では
ないと思います。ま た、計画年休の利用頻度を上げるため
には、希望日が集中 する場合は部門での調整もあるのです
から、5月連休・夏 季連休・年末年始連休の前後も取得で
きるように協定を変えるべきだと考えます。
【応答】 中央執行委員会でも要求案を作成するにあたり議
論した内容です。質 問に記載されているように、年休が取
れている方や家族都 合やこどもの関係などは「計画年休は
必要ない」という意 見があることは把握しています。今回
の要求案だけでは伝 わりにくい簡潔な表現になっているこ
ともあるかもしれま せん。補足説明が行き届かなかった点
をお詫び申し上げます。
この要求案で勘違い して頂きたくないのは、あくまでもミ
ツミユニオンとして 課題としてとらえているのは「取得日
数実績が10日以下 」の方々です。そのために「毎年全員
が10日超の年休を 取得できる環境に変えたい」という主
旨です。また、現行 の計画年休協定や運用のままではご指
摘のような取得でき ている方々に弊害が発生してきます。
それは本末転倒な話 ですから、そんな制度に改定すること
は考えていません。 取得できている方々についてはこれま
で同様の取得で対応 できるように考慮することが重要だと
思っていますので、取得できている(する)方々には管理を
厳しくする必要は全 くありませんので、とれていない方々
の取得向上に重点を 置いた運用になるように改定する必要
があると思っていま す。具体的な方法については、会社と
の交渉で積み上げていくことになると思います。
ミツミユニオンは、労働協約で定められた従業員の権利(労
働 条件 )の 履行 を狭 める ような 要求 をす るは ずが ありま せ
ん。認められた権利が履行できない(阻害する)事があるの
であれば課題として 改善に取り組むのが労働組合です。今
回の要求案でも同じ 事です。取得できている方々の自由度
を阻害することを要 求するはずがありませんし、よりよい
形に改善していく事 を求めているという事をご理解頂きた
いと思います。
〖 質問 〗 前年度の年休取得日数が10日以下の場合、計画年
休を年6日取得する 事になっている為、その年は10日を
越る事となるが、翌 年又10日以下の対象となるケースが
ある。計画的な年休 促進の為にも、年6日の計画年休取得
は必須とするべきである。
れない就業環境の中で「一定以上の休みを取ってもらう」
事は必要であるという考えから、意図的に他の社員同様に
適用させた経緯があります。休めない、休むことに問題が
あるというのは、別の課題があるのではないでしょうか。
その他、交替勤務社員などについてはシフトの関係なども
あるため厳しいという声も挙がっていましたが、しっかり
と運用が行われています。
〖 質問 〗 ①連休へ繋げてはいけないという縛りを無くし、
もっと柔軟に取得出来るようにして欲しい。
②取 得日数の上 限を6日以上に してはどうか (転勤者が帰
省しやすいように)。
〖 関連質問 〗 転勤者が帰省等に使えるような仕組み(帰省
計画休暇や計画有休申請可能日を増やす等)を作って貰い、
取りやすい・休みやすい環境を作って欲しい。
【応答】 連休という のはカレ ンダー協定上 定める大型連
休( 年末年始、 5月、夏 季)に ついては確か にその定めが
あります。これは、そこに取得希望が偏る事により、事業
の稼働に支障を来すことを懸念して定めています。運用上、
問題ないのであれば運用特例なども考慮しながら検討して
いくことはできると思います。
国内転勤者の数も増えてきており、転勤先事業部や所属に
よって転勤者の帰省への配慮や対応も温度差 があるようで
す。千歳では労使協議会で転勤者の帰省を考慮し、週末な
どに年休(計画含む)を繋げて休みを優先できるような配
慮もされています。しかし、自己完結型の間接業務などの
場合は、なかなか自分の業務の都合上などもあり課題があ
ることも把握しています。ご指摘のように転勤者への帰省
を考慮した計画年休運用なども考慮していくことも必要で
あると思われますので、それらも踏まえて計画年休の運用
などの改善も併せて交渉していくようにしたいと考えます。
〖 質問 〗 有休付与日を12/16から3/16へ変更した際に変更期
間中 の3ヶ 月間は何か しらの救 済措置は発生 するのでしょ
うか?(たとえば積立年休を使用できるとか)
【応答】当然、移行措置も踏まえて交渉していきます。
〔付帯要求:インターバル制度について〕
〖 質問 〗 ①導入に当たって、制度がわかりにくいので詳し
く説明して欲しい
②業務量が変わらない状況でインターバルを適用していく
と、勤務時間帯がどんどん夜型に移行してしまう可能性が
あり、悪循環が懸念される。
③勤務間インターバル時間内に勤務開始できる仕組みは無
しにして欲しい。
④インターバルの出社可能時間は、M-TiMSでの管理時間と
なるのか?
また、 22:40~の休 憩時間で打刻した場 合は、どの様な時
間管理となるのか?
〖 関連質問 〗 会社側からインターバル時間内に勤務開始す
る様に要求された場合、拒否は出来るのでしょうか?
【応答】働き方改善 委員会で確認する年休取得の傾向は、
ご指摘の通り隔年で 計画年休取得管理している状況です。
そのため、JAM方 針と現状課題を解消するために要求案
にしました。
この方法は、あくま でも年休消化が毎年の傾向で10日以
下の方々に対して休んで頂くことが主旨ですので、「計画な
んかなくても休めて いる」という方々は対象として考えて
いません。計画年休 の管理運用も様々で”全て計画年休で
休め”とか、”変更できない”などの運用実態があるならば
本末転倒な話ですか ら、あくまでも「年休を取得する」と
いう主旨の制度改定 要求ですので、運用面のルールも変更
していくことが必要であると認識しています。
【応答】①交渉結果後に、導入の際の説明は行います。
②そうならないようにするための制度であると考えて下さ
い。今の業務量や今の仕事のやり方が悪いのでこの制度を
導入していこうという考え方です。
③基本はインターバルを取らせなさいという制度主旨です
ので、特別な事象を除いては基本的に制限されるものでな
ければなりません。
④交渉経過の中で詰めていく詳細の事象だと考えています。
〖 質問 〗 新入社員が一斉年休4日、計画年休6日の取得につい
【応答】インターバル制度は、全員が毎日対象です。制度
が決まれば、誰が決めるというのではなくシステム上、前
日退社時間から11 時間(要求案)後のルールで運用されま
す。
【応答】現在の計画 年休制度に改定されたときにも、労使
交渉で協議した経緯 があります。新入社員については、慣
<次号で引き 続き賃上げ・一時金関連の質疑応答を掲載>
て、一般社員の取得 期間より月数が少なくなるため、対策
が必要ではないか( 必須対象者リストで管理する、一般の
社員と月の平均消化年休日数を合わせる等)。
〖 質問 〗 インターバル時間が発生した場合、翌日の勤務時
間(通常開始時刻から勤務/インターバル時間経過後から
勤務)は誰が決定するのでしょうか?
- 2 -