消費を創出する、女性のギフト・コミュニケーション

2015年6月30日
大日本印刷株式会社
消費を創出する、女性のギフト・コミュニケーション
「第5回 日常生活とギフトの実施状況に関する調査」
6月第3日曜日は「父の日」。今年も多くの店舗やネットショップでは父の日を彩るネクタイやお酒、スイーツ
など、さまざまな商品が販売されました。年間を通じて生活に密着したギフト機会は多くあり、消費を活性化
しています。大日本印刷では“自分のための消費”とは異なる、“ギフト消費”に注目し、生活者のギフト実
施動向と意識を捉えています。今回は女性のギフト実施動向についてレポートします。
<トピックス>
1.生涯を通じて、さまざまなギフトを贈る女性
女性は、内容は異なるものの、どの年代もギフトを贈っている。若年層は誕生日やバレンタインデーなど、特
別なイベントを楽しむためのギフトを、年配層はお歳暮、お中元、お年賀など、礼儀や挨拶のためのギフトを
多く贈っている。一方男性は、若い年代でのギフト実施率が低く、妻や子ども、孫などの家族が増えていくと
ともに、ライフイベントにともなってギフトとの関わりが生まれている。
2.ギフトがコミュニケーションの機会をつくる
10代、20代の女性は、母の日や父の日のプレゼントを「直接会って渡した」割合が約8割と高かった。ま
た、母の日に定番の「花」を贈る割合は低く、「自分らしさや感性を表現したい」割合が他の年代よりも高い
ことがわかった。若年層の女性にとって母の日や父の日が家族とのイベントの一つとなっている実態が捉えら
れた。
3.ギフトが次の消費をつくる
10代、20代の女性は、「人に贈り物をするのが好きな方だ」という割合が25%。SNSで友人とつながるな
ど、コミュニケーションを重視する若年層にとって、ギフトの機会はコミュニケーションの一部として好意的に活
用されている。また10代~30代女性が「自分へのギフト」を贈る割合は2割を超え、自分のための消費の
きっかけになっていることがわかった。
■「第5回 日常生活とギフトの実施状況に関する調査」
調査方法:インターネット調査
調査期間:2015年3月27日(金)~3月30日(月)
調査対象者:全国の16歳~79歳の男女
有効回答数: 2,600サンプル
■「第4回 日常生活とギフトの実施状況に関する調査」
調査方法:インターネット調査
調査期間:2014年10月31日(金)~11月3日(月)
調査対象者:全国の16歳~79歳の男女
有効回答数: 2,600サンプル
<本調査に関するお問い合わせ>
大日本印刷株式会社 C&I事業部 マーケティングインサイト・ラボ
TEL:03-6431-5150 URL:http://www.dnp.co.jp/cio/mediavalue/
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1. 生涯を通じて、さまざまなギフトを贈る女性
▶女性はどのギフトも男性と比較して贈る割合が高く、どの年代でも5割前後実施しているギフトがある。
▶10代、20代女性は「誕生日プレゼント」「バレンタインデーのプレゼント」など、イベントや特別なシーンでの
ギフトを贈る割合が高く、年齢とともに「お歳暮」「お中元」「お年賀」など、礼儀や挨拶のためのギフトを贈る
割合が高まる。
<グラフ① ギフト実施率>
(女性)
<グラフ② ギフト実施率>
(男性)
お年賀
本調査は調査実施時期の半年以内の以下のギフト実施状況を調査している。
上記グラフは以下項目の中から、全体実施率が10%以上のものを抽出している。
■「第4回 日常生活とギフトの実施状況に関する調査」
こどもの日、母の日のプレゼント、父の日のプレゼント、お中元・夏ギフト、敬老の日、イースターのプレゼント
■「第5回 日常生活とギフトの実施状況に関する調査」
ハロウィンのプレゼント、七五三のお祝い、お歳暮・冬ギフト、クリスマスのプレゼント、お年賀、バレンタインデーのプレゼント、ひな祭りのお祝い、
ホワイトデーのプレゼント、 合格・入学祝い、卒業祝い、成人のお祝い、就職・内定祝い、結婚祝い、出産祝い、新築・引越し祝い、
結婚記念日のお祝い、還暦・長寿のお祝い、送別・餞別のプレゼント、病気のお見舞い・快気祝い、誕生日プレゼント、旅行のお土産、
訪問時・外で会うときの手土産、日常的なプチギフト、帰省土産、季節のあいさつ
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2.ギフトがコミュニケーションの機会をつくる
▶10代、20代女性は「母の日のプレゼント」「父の日のプレゼント」を「直接会って渡した」割合が約8割。年齢と
ともに「直接会って渡した」割合は低下し、「電話で話した」割合が高まる。
▶10代、20代女性は「母の日のプレゼント」「父の日のプレゼント」を「習慣で贈る」割合が低い。また、プレゼント
として定番の「花」を贈る割合が低く、 「自分らしさや感性を表現したい」割合が他の年代と比較して高い。
「母の日」や「父の日」が単なるギフト機会ではなく、一つのイベントとなっていることがとらえられる。
<グラフ③ 贈った相手とのコミュニケーション>
(母の日のプレゼント)
<グラフ④ 贈った相手とのコミュニケーション>
(父の日のプレゼント)
3.ギフトが次の消費をつくる
▶10代、20代女性では、「人に贈り物をするのが好きな方だ」という割合が25%。SNSでも友人といつでも
つながり、コミュニケーションを重視する若者にとって、ギフトはコミュニケーションの一部として好意的に受け止め
られている。
▶10代~30代女性は2割以上が「自分へのギフト」を贈っている。若年層女性はギフトをひとつのイベントとし
てとらえ、自分のための消費のきっかけにもなっている。
<グラフ⑤ 人に贈り物をするのが好きな方だ>
<グラフ⑥ 自分へのギフト(ごほうび)を買ったことがある>
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