教 養 問 題

キャリア活用
教 養 問 題
平成26年 8 月施行 職員採用選考
指示があるまで開いてはいけません。
注 意
1 . 問題と解答用紙は別になっています。必ず解答用紙に解答してください。
2 . 問題は全部で40題あり、ページ数は43ページです。
3 . 解答時間は 2 時間です。
4 . 解答方法は次のとおりです。
例 〔№ 1 〕日本の首都として、正しいのはどれか。
1 . 京都 2 . 福岡 3 . 東京 4 . 大阪 5 . 広島
正 答 は 「 3 . 東 京 」 で す か ら 解 答 用 紙 の 問 題 番 号 の 次 に 並 ん で い る
マ ー ク 欄 ペンシルで の 中 の のようにマークして を鉛筆又はシャープ
とすれば
正解になります。
5 . 各問題とも、
正答は 1 つだけです。2 つ以上マークした場合は誤りとなります。
6 . 解答に当たっては、解答用紙に記載された注意をよく読んでください。
7 . 計算を要する場合は、この冊子の余白を利用してください。解答用紙は絶対
に使ってはいけません。
8 . この冊子は持ち帰ることができますが、解答用紙は絶対に持ち帰らないで
ください。
〔№ 1〕 次の文章で述べられていることとして、最も妥当なのはどれか。
0
心を内なるものと捉える傾向が強いのは、ひとつには、現代では多くの人が、
「心
は脳にある」と考えているからであろう。心理学や認知科学でもそう想定されてい
るがゆえに、
「内部表象」といった表現が使われるのである。たしかに脳は、
(通
常の状況と状態では)外側からは見えない身体の内側にあり、ここから、
「心が脳
にあるのなら、それは身体の内側にある」と考えるのは自然である。しかし、心を
内面とか内側とか呼ぶおもな理由は、
「心=脳が身体の内側にある」と考えたから
ではないだろう。すくなくとも、それは派生的・補強的な理由ではないだろうか。
むしろその逆に、「心は内側にある」という考えをもっていたからこそ、「それは
脳なり心臓なり、身体の内側にあるのだろう」という発想につながったのではない
だろうか。
さえぎ
ついたて
普通の意味で「内側」といえば、他人からの視線が遮られる衝立や壁や塀のこち
ら側のことである。それは、壁の内側であり、部屋の内側であり、服の内側のこと
※ この問題は、著作権の関係により、
掲載できません。
さら
である。逆に、外側とは、その障壁の外側、すなわち、他人の視線に晒される側の
ことである。内側と外側は相補う関係にあり、一方がなければ他方はない。したがっ
しゃへい
て、心を内面と呼ぶことは、他人の視線から遮蔽されていること、つまり他人には
隠されていることを意味している。
しかしながら、心は、内臓のように身体の内側にあるから、他人から隠されてい
るのだろうか。心臓や脳のような臓器は、皮膚や筋肉の奥に位置しているとはいえ、
0
0
0
0
それは外部の観察者から原理的に見えないものではない。患者の身体を切り開いて
いる外科医は、毎日のようにそれらを観察していることだろう。これに対して、心
は身体のなかを開ければ見えるようなものではない。頭蓋骨を開いても、そのなか
には脳しか見当たらず、心を見出すことはない。生理学者も、脳のある箇所の興奮
を見つけることはできても、
「痛み」を見つけることはあるまい。そもそも心なる
0
物(心という実体)は、どこを探しても見当たらないのである。
(河野哲也「 心
−1−
はからだの外にある」による)
1.
心理学や認知科学では、心は外部の観察者が理解できるものであると想定さ
0
れているがゆえに、「内部表象」といった表現が使われるのであり、心を内な
るものと捉えることはなく、
「心は脳にある」という想定もされていない。
2.
心を内側と呼ぶおもな理由は、
「心は内側にある」という考えをもっていた
からではなく、
「心=脳が身体の内側にある」と考えたからである。
3.
内側と外側は相補う関係にあり、外側とは、内側とは逆に、障壁の外側、すな
わち、他人からの視線が遮蔽されている側のことである。
4.
心臓や脳のような臓器は、皮膚や筋肉の奥に位置し、身体の内側にあるが、
0
0
0
0
身体のなかを開ければ見えるものなので、外部の観察者から原理的に見えない
ものではない。
5.
心は、皮膚や筋肉の奥に位置している臓器のように身体の内側にあり、他人
から隠されているが、生理学者は、脳のある箇所の興奮を見つけることにより、
心を見出すことができる。
−2−
〔№ 2〕 次の文章で述べられていることとして、最も妥当なのはどれか。
どの視点から捉えても、「救済」や「希望」の可能性を見出すことができない社
会システム、このような社会システムを分析するための概念が、社会学にはすでに
準備されている。ウルリヒ・ベックによって提唱され、アンソニー・ギデンズやニ
クラス・ルーマン等によって引き継がれた、「リスク社会」なる概念が、それであ
る。リスク社会とは、環境問題やテロのような社会的レベルから、家族崩壊や失業
のような個人的レベルまでの、さまざまなリスクの可能性にとりつかれた社会であ
る。それは、外延的には、20世紀末期以降の後期近代に対応している。格差社会の
本質は―すでに山田昌弘が指摘していることだが―、リスク社会にある。リスクと
いうスクリーンを通して社会を眺めたとき、格差が―実際よりも大きな格差が―浮
かび上がってくるのだ。
リスクとは何か? リスクは、とりたてて現代に―後期近代に―現れたものでは
なく、伝統社会にもあふれていたのではないか? たとえば自然災害の脅威―それ
は伝統社会においてより大きかったはずである―は、リスクではないのか? そう
ではない。そのことを理解するためには、リスクriskと危険dangerとの相違を把
※ この問題は、著作権の関係により、
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握しておかなくてはならない。ルーマンがとりわけ強調していることだが、リスク
は、選択・決定との相関でのみ現れる。リスクは、選択・決定に伴う不確実性(の
認知)に関連しているのだ。リスクとは、何事かを選択したときに、それに伴って
かんばつ
生じると認知された―不確実な―損害のことなのである。それゆえ、地震や旱魃の
ような天災、突然外から襲ってくる敵、(民衆にとっての)暴政などは、リスクで
はない。それらは、
自らの選択の帰結とは認識されていないからである。とすれば、
リスクが一般化するのは、少なくとも近代以降だということになる。社会秩序を律
する規範やその環境が、
人間の選択の産物であるとの自覚が確立した後でなければ、
そもそも、リスクが現れようがないからである。
だから、リスクの一般化は、アンソニー・ギデンズが近代の本質的な特徴として
挙げている「再帰性reflexivity」を必要条件としている。どのような行為も規範
を前提にしている。ギデンズによれば、近代社会においては、その規範への反省的・
再帰的な態度が浸透し、
常態化している。すなわち、規範を「変えることができる/
変えるべきである」との自覚を前提にして、規範が不断にモニタリングされ、修正
−3−
や調整がほどこされるのが、近代社会である。リスクは、再帰的近代に至らなけれ
ば、ここかしこに見出されるような状態にはならない。実際、「リスク」という語
は、近代社会になってから出現した語であり、その語源は、イタリア語の「risi‐
care」らしい。このイタリア語は、
「勇気をもって試みる」という意味であり、選択
つな
や決断ということとリスクとの繋がりが暗示されている。このように、リスクの一
般化は、
「近代であること」を必要条件としている。
(大澤真幸「不可能性の時代」による)
1.
格差社会という概念は、
「救済」や「希望」の可能性を見出すことができない
社会システムを分析するため、ベックによって提唱されたものである。
2.
リスク社会は、20世紀末期以降の後期近代に対応しているが、自然災害の
脅威が現代よりも大きかった伝統社会にも、リスクはあふれていた。
3.
リスクには、環境問題、地震や旱魃のような天災、突然外から襲ってくる敵
やテロのような不確実な損害が含まれる。
4.
近代以前の伝統社会においても、社会秩序を律する規範やその環境は、人間
の選択の産物であるとの自覚が確立されており、リスクは一般化していた。
5.
ギデンズによれば、近代社会の本質的な特徴は、規範への反省的・再帰的な
態度が浸透し、常態化していることである。
−4−
〔№ 3〕 次の文につながるようA∼Fを並べかえて一つのまとまった文章にする
場合、最も妥当なのはどれか。
テストというのは、出題者がいっぽうにいて、受験者が他方にいることによっ
て成り立つ性質のものである。
A 小学生、いや、幼稚園の段階から、「問題」は先生が出すものと相場がきまっ
0
0
0
0
ている。そして子どもたちは、出された「問題」を解くことに熱中して人生のス
タートを切る。
B しかし、
「問題」は、つねに先生だの、問題集だの、ドリルだのといったふう
0
0
0
0
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0
0
0
に外的にあたえられるものだ、とかんがえてしまうのも、人間の精神にとってけっ
して健全なことではあるまい、とわたしは思う。なぜなら、
「問題」とは、ほん
0
0
0
0
0
とうはそれぞれの個人が発見し、そしてつくる性質のものであるからである。
C そして、そういう構造が現代の教育にゆきわたってしまったものだから、なに
※ この問題は、著作権の関係により、
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よりもぐあいのわるいことに、およそ「問題」というものは、ひとさまからもら
うもの、という思考習慣も抜きがたいものになってしまった。
0
0
D 「問題」の発見などというと、たいそうなことにきこえるかもしれないが、た
0
0
とえば、テレビをみていた子どもが、突然、テレビって、なぜみえるんだろう、
という疑問を抱いたとするなら、それが「問題」発見なのである。あるいは、走
り過ぎてゆく新幹線をみて、あの列車は何メートルの長さなんだろう、という好
奇心を抱くのもまた「問題」発見である。
0
0
0
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0
0
E なぜ、どうして、というあれこれの好奇心――「問題」というものは、そんな
0
0
0
0
好奇心を母胎にして、心のなかから湧いてくるものなのだ。そとから一方的にあ
たえられるものだけが「問題」なのではない。
F もちろん、そのことじたいはわるいことではない。いや、ものごとをかんがえ
0
0
0
0
る訓練は、若い人たちに「問題」をあたえることからはじまるものだ。
(加藤秀俊「独学のすすめ」による)
−5−
1.
A−F−E−C−D−B
2.
B−C−D−F−E−A
3.
B−F−D−E−C−A
4.
C−A−F−B−D−E
5.
C−D−B−F−A−E
−6−
〔№ 4〕 次の文章の空欄A∼Dに当てはまる語句の組合せとして、最も妥当なの
はどれか。
以前、
花見をしている時に「桜の花は本当にきれいな正五角形だね」と言ったら、
ふ ぜい
風情のない人だと笑われたことがあった。確かに、桜の花びらには微妙な色合いや
め
形、そして香りに加えて、散りゆく美しさがある。花を愛でる和歌や俳句は数限り
ないが、そのなかに「正五角形」という言葉が使われたことはおそらく一度もない
であろう。科学者特有の美意識は、風流とはかなり異質なものなのだと悟った。
科学において
C
A
以外を切り捨てるためには、大胆な
B
化と
化が必要である。桜の花びらのたくさんの特徴の中から、
「正五角形」と
いう形だけを取り出すこと。これが
B
化である。実際に数学的な意味で完
全な正五角形を示す花びらは少ないだろうが、そこにはあまりこだわらない。これ
C
が
化である。
※ この問題は、著作権の関係により、
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自然界で正五角形のような対称性を示すためには、必ず規則的な法則があるはず
である。花の場合、品種によって花弁の回転対称性が遺伝子で決定されていること
は間違いないから、うまくこの遺伝子を突きとめられれば、花の形を決める
D
的 な 法 則 が 見 つ か る に 違 い な い。 こ の よ う に、
C
化によって自然現象は単純に整理でき、
D
B
化と
的な法則を見つける
助けになる。
実際、摩擦や空気抵抗を切り捨てない限り、重力の法則を見つけるのは難しいし、
「
C
気体」のように
る。ただ、
むやみに
A
B
C
化と
化してはじめて成り立つ法則もたくさんあ
C
化をすれば良いというわけでもない。
を見据えた、本丸を探しだすセンスが必要となる。
よし
(酒井邦嘉「科学者という仕事」による)
−7−
A B C D
1.
仮説 具体 基準 統一
2.
仮説 具体 理想 客観
3.
仮説 抽象 基準 普遍
4.
本質 具体 基準 客観
5.
本質 抽象 理想 普遍
−8−
〔№ 5〕 次の英文の中で述べられていることと一致するものとして、最も妥当な
のはどれか。
Before a man becomes a man , he has to be a boy . Gar Face was a boy when
he walked into this forest , a boy whose face was battered and scarred , a boy
who left behind the tar-covered wharves of the Houston Ship Channel .
When he first stumbled into the woods wet and humid* , every part of him
ached . His face ached from the swollen wound placed there by his father . But
other parts of him ached too . His legs ached from walking . His mouth ached
from thirst . His hand ached from gripping his father s rifle . His stomach ached
from hunger .
For days he stumbled through the woods , moved deeper and deeper into the
※ この問題は、著作権の関係により、
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darkness , where the ground puddled* beneath his steps and the thick moss*
hung from the branches like tangled beards on ancient trolls* . He did not miss
the sun , the way its light illuminated his sorry face , but the unfamiliar terrain*
ate at him . The sounds of the woods edged their way into his nerves .
Despite this , he moved farther and farther into the darkness .
When at last he stumbled onto the swift-flowing creek* , he slipped down the
bank and into the salty water , where , despite its brackish* taste , he drank and
drank and drank . Then he pulled himself onto the creek s edge beneath a
towering pine tree .
(Kathi Appelt「The Underneath」による)
* humid・・・・湿気のある * puddle・・・・混ぜてこね土にする
* moss・・・・コケ * troll・・・・(地下や洞穴に住む)巨人
* terrain・・・・地域 * creek・・・・小川 * brackish・・・・まずい
−9−
ふ
1.
ガーフェースは、ヒューストン・シップ・チャネルのタール舗装された埠頭
でのつらい仕事から逃げ出す際に体じゅうを殴られたにもかかわらず、その後
も歩き続け、この森にたどりついたのだが、そのときはまだ少年だった。
2.
ガーフェースは、この森に足を踏み入れたとき、歩き疲れた足、のどが渇いた
口、ライフル銃を握った手、腹ペコの胃の痛みは既になくなっていたが、依然
として体じゅうがはれあがったままであった。
3.
ガーフェースは、森の中では日差しが入り込まなくて困ったが、見知らぬ地域
が気に入ってきた。
4.
ガーフェースは、森から発せられる自然の音を聞いて心が十分に癒され、
さらに緑の濃い森の奥へと進んでいった。
5.
ガーフェースは、とうとう流れの速い小川にたどり着き、土手を転がるように
下りて塩気のある水の中に入り、まずい味がするのもかまわず、水を腹いっぱい
飲んだ。
−10−
〔№ 6〕 次の英文の中で述べられていることと一致するものとして、最も妥当な
のはどれか。
Barber put me up in his apartment for the rest of the spring . He refused to let
me help him with the rent , but with my funds nearly down to zero again , I
found myself a job almost at once . I slept on the couch in the living room , woke
up every morning at six-thirty , and spent my days hauling furniture up and
down flights of stairs for a friend who ran a small moving business . I hated the
work , but it was sufficiently exhausting to numb* my thoughts , at least in the
beginning . Later on , when my body became more accustomed to the routine , I
discovered that I wasn t able to fall asleep without first drinking myself into a
※ この問題は、著作権の関係により、
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stupor* . Barber and I would sit up talking until around midnight , and then I
would be left alone in the living room , faced with the choice of staring up at the
ceiling until dawn or getting drunk . It generally took a full bottle of wine before I
was able to shut my eyes .
Barber could not have treated me better , could not have been more thoughtful
or sympathetic , but I was in such a sorry state that I hardly noticed he was
there . Kitty was the only person who was real for me , and her absence was so
tangible* , so overpoweringly* insistent* , that I could think of nothing else .
(Paul Auster「Moon Palace」による)
こん
* numb・・・・感覚をなくする * stupor・・・・昏睡
* tangible・・・・触れて感知できる * overpoweringly・・・・圧倒的に
よう
* insistent・・・・執拗で
−11−
1.
僕は、春のあいだ、バーバーのアパートに居候させてもらい、仕事で稼いだ
お金の中から彼の家賃の一部を負担した。
2.
僕は、夜は居間のソファで眠り、毎朝 6 時半に起きて、ささやかな運送業を
やっている知りあいを手伝って、一日中家具を抱えて階段を上り下りした。
3.
僕は、仕事でへとへとに疲れてしまったので、体が仕事に慣れてきてからも、
頭の中を空っぽにすることができた。
4.
僕とバーバーは、午前 0 時ごろまで一緒に話をした後、二人で天井をにらめっ
こするか、飲んだくれて眠るかした。
5.
バーバーは、殊更に親切にするでもなく、憐れむでもなく、ごく普通に僕に
接してくれたので、僕は彼がそこにいることをあまり意識していなかった。
−12−
〔№ 7〕 次の英文の中で述べられていることと一致するものとして、最も妥当な
のはどれか。
Late in the summer of 1991 , the impossible happened: I was awarded a
scholarship to the National University in Butare . I had dreamed of going to
university my entire life , and suddenly it was a reality , despite all the obstacles
placed in front of me .
When my parents heard the news , they were so excited that they couldn t sit
still . They rushed around preparing food and drinks so that we could celebrate in
proper Rwandan style ― with a feast !
You are the first girl in the family to go university , so we have to let
everyone know about this right away ! Dad shouted , bursting with pride . He
※ この問題は、著作権の関係により、
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arranged for me to go on a long road trip the next day so that I could share the
news with my grandmother , aunts and uncles , and all the cousins living in the
surrounding villages .
We stayed up all evening laughing , eating , and talking about all the good
things that lay ahead . My parents seemed very young to me that night , as
though a weight had been lifted from their shoulders .
My mother was beaming . Everything is looking bright for you , Immaculée ,
she said . You will always be able to make your own way now , hold your head
high , and never be forced to rely on someone else to put food on your table .
(Immaculée Ilibagiza with Steve Erwin「Left to Tell」による)
−13−
1.
1991年の夏も終わるころ、私がブタレの国立大学から学位を取得するという、
起こるはずのないことが起こった。
2.
私の両親はじっとしていられないほど、非常に興奮していたので、ルワンダ
ち
式のお祝いパーティをするためのご馳走の用意が十分にできなかった。
3.
私の出発は翌日に決まったので、近所の村々に住む祖父や叔父、叔母、いとこ
たち皆と一緒にお祝いすることはできなかった。
4.
私の両親は、肩にとても大きな重荷を背負っているにもかかわらず、その夜、
とても若々しく見えた。
5.
私の母は微笑みながら、
「イマキュレー、何もかも、あなたの未来は明るいわ。
あなたはいつでも自分で自分の道を選べるのよ。
」と言った。
−14−
〔№ 8〕 次の英文の中で述べられていることと一致するものとして、最も妥当な
のはどれか。
Plants must be aware of the dynamic visual environment around them in order
to survive . They need to know the direction , amount , duration , and color of
light to do so . Plants undoubtedly detect visible(and invisible)electromagnetic
waves * . While we can detect electromagnetic waves in a relatively tight
spectrum , plants detect ones that are both shorter and longer than those we can
detect . Although plants see a much larger spectrum than we do , they don t see
in pictures . Plants don t have a nervous system that translates light signals into
pictures . Instead , they translate light signals into different cues for growth .
Plants don t have eyes , just as we don t have leaves .
But we can both detect light .
waves but also the
is the ability著作権の関係により、
not only to detect electromagnetic
※ Sight
この問題は、
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ability to respond to these waves . The rods and cones* in our retinas* detect the
light signal and transfer this information to the brain , and we respond to the
information . Plants are also able to translate the visual signal into a
physiologically recognizable instruction . It wasn t enough that Darwin s plants
saw the light in their tips; they had to absorb this light and then somehow
translate it into an instruction that told the plant to bend . They needed to
respond to the light . The complex signals arising from multiple photoreceptors*
allow a plant to optimally* modulate* its growth in changing environments , just
as our four photoreceptors allow our brains to make pictures that enable us to
interpret and respond to our changing environments .
(Daniel Chamovitz「What a Plant Knows」による)
すい
* electromagnetic waves・・・・電磁波 * cone・・・・(網膜内の)円錐(体)
* retina・・・・(目の)網膜 * photoreceptor・・・・光受容体 * optimally・・・・最適に * modulate・・・・調節する
−15−
1.
植物は、生き残るために周囲の環境を知らなくてはならないので、風や水に
ついて知る能力ではなく、光の方角や量などを知る能力だけを発達させている。
2.
植物が感知することのできる電磁波の範囲は人よりも狭く、人が感知できる
範囲よりも短い波長、または長い波長の電磁波だけを感知することができる。
3.
植物は、人と同じような目をもたないが、光の信号を画像に翻訳する神経系
はもっている。
4.
視覚とは、電磁波を感知する能力だけでなく、電磁波に反応する能力をもい
い、植物は、視覚信号を生理的に認識可能な指示に翻訳することができる。
5.
植物は、 4 種類の光受容体からの複雑な信号を理解するのに時間がかかり、
変化する周囲の環境に合わせて自身の生長を最適に調節できないこともある。
−16−
〔№ 9〕 あるコンビニエンスストアの客100人について、弁当、飲料及び菓子の
購入状況を調べたところ、次のア∼エのことが分かった。
ア 弁当を購入した客は63人であり、そのうち飲料も購入した客は43人であった。
イ 飲料を購入した客は70人であり、そのうち菓子も購入した客は28人であった。
ウ 菓子を購入した客は40人であり、そのうち弁当も購入した客は16人であった。
エ 弁当、飲料及び菓子のいずれも購入しなかった客は 6 人であった。
以上から判断して、弁当、飲料及び菓子の 3 品をすべて購入した客の人数として、
正しいのはどれか。
1.
5人
2.
6人
3.
7人
4.
8人
5.
9人
−17−
〔№ 10〕 誕生日が同じで年齢が異なるA∼Fの 6 人について、生まれた年を調べ
たところ、次のア∼キのことが分かった。
ア 6 人のうち、 1 人は2000年に生まれた。
イ AとCの年齢差は 8 歳である。
ウ BはAより 7 歳年上である。
エ CとEの年齢差は 5 歳である。
オ Dが生まれたのは1975年であり、Dの次の人が生まれたのが1985年である。
カ FはEの15年後に生まれた。
キ 6 人のうち最も若い人は2010年に生まれた。
以上から判断して、2000年に生まれた人として、正しいのはどれか。
1.
A
2.
B
3.
C
4.
E
5.
F
−18−
〔№ 11〕 4 人が、ぐう、ちょき、ぱあのうち 1 つを出してじゃんけんをするとき、
1 回で 1 人の勝者が決まる確率として、正しいのはどれか。ただし、 4 人とも、
ぐう、ちょき、ぱあをそれぞれ同じ確率で出すものとする。
1.
1
9
2.
9
64
3.
4
27
4.
1
6
5.
5
27
−19−
〔№ 12〕 A∼Dの 4 人が、 1 日ごとに別の者とペアを組み、 1 人 3 日ずつ、 4 人
で合計 6 日間働いた状況について調べたところ、次のア∼オのことが分かった。
ア 6 日間の天気は、晴れ、曇り、雨のいずれかであった。
イ AとBがペアを組んだ日は、晴れであった。
ウ Bは、晴れの日に 2 日、曇りの日に 1 日働いた。
エ Cは、雨の日に 2 日働いた。
オ Dは、曇りの日に 2 日働いた。
以上から判断して、働いたペアと天気の組合せとして確実にいえるのはどれか。
ただし、 1 日に働くのは 1 組のペアだけとする。
1 . AとCがペアを組んだ日は、晴れであった。
2 . AとDがペアを組んだ日は、曇りであった。
3 . BとCがペアを組んだ日は、曇りであった。
4 . BとDがペアを組んだ日は、晴れであった。
5 . CとDがペアを組んだ日は、曇りであった。
−20−
〔№ 13〕 ある動物園の入園料は、大人が1 , 000円、高校生が500円、中学生が400円
である。大人、高校生及び中学生からなる合計30人のグループの入園料の総額が
25 , 000円であるとき、このグループの高校生と中学生との人数の合計として、正し
いのはどれか。
1.
5人
2.
6人
3.
7人
4.
8人
5.
9人
−21−
〔№ 14〕 3 人の大学生A∼Cに、夏休み中にダウンロードしたスマートフォン用
のアプリケーションの本数を尋ねたところ、次のア∼ウのことが分かった。
ア Aがダウンロードしたアプリケーションの本数と、Bがダウンロードしたアプ
リケーションの本数との合計は、11本であった。
イ Aがダウンロードしたアプリケーションの本数は、Cがダウンロードしたアプ
リケーションの本数の 2 倍より 2 本少なかった。
ウ Bがダウンロードしたアプリケーションの本数と、Cがダウンロードしたアプ
リケーションの本数の半分との合計は、 7 本であった。
以上から判断して、A∼Cの 3 人がダウンロードしたアプリケーションの本数の
合計として、正しいのはどれか。
1.
13本
2.
14本
3.
15本
4.
16本
5.
17本
−22−
〔№ 15〕 下図のように、半径 㲋─
2 の 2 つの円が同一平面上で重なっており、それ
ぞれの円の中心O、O´の間の距離が 2 であるとき、着色部分の面積として、正し
いのはどれか。ただし、円周率はπとする。
2
2
√─
1.
π− 2
2.
2 π− 4
3.
π
4.
2 π− 2
5.
2π
O
2
√─
Ó
−23−
〔№ 16〕 0 ∼ 4 の 5 つの整数を 1 つずつ使って 4 桁の整数をつくり、小さい方か
ら順番に並べたとき、 5 番目の整数は1042であった。65番目の整数として、正しい
のはどれか。
1.
3201
2.
3204
3.
3210
4.
3214
5.
3240
−24−
〔№ 17〕 次の表から正しくいえるのはどれか。
冷凍食品の国内消費量における国内生産量等の構成比の推移
(単位:%)
平成19年
20年
21年
22年
23年
24年
57 . 2
59 . 5
59 . 1
56 . 9
55 . 3
54 . 3
30 . 8
31 . 1
32 . 3
33 . 8
35 . 1
35 . 3
12 . 0
9.4
8.6
9.3
9.6
10 . 4
100 . 0
100 . 0
100 . 0
100 . 0
100 . 0
100 . 0
国内生産量
冷凍野菜
輸入量
調理冷凍食品
輸入量
合 計
(2 , 668) (2 , 474) (2 , 359) (2 , 457) (2 , 564) (2 , 701)
(注)( )内の数値は、国内生産量等の合計(単位:千トン)を示す。
1.
平成19年の国内生産量を100としたとき、22年の国内生産量の指数は90を
下回っている。
2.
平成20年から23年までのうち、冷凍野菜輸入量が最も多いのは23年であり、
冷凍野菜輸入量が最も少ないのは21年である。 3.
平成21年から23年までの各年についてみると、調理冷凍食品輸入量は、いず
れの年も220千トンを上回っている。
4.
平成21年から24年までのうち、国内生産量が前年に比べて減少したのは22年
だけである。
5.
平成22年から24年までの各年についてみると、冷凍野菜輸入量は、いずれの年も
調理冷凍食品輸入量の3.5倍を上回っている。
−25−
〔№ 18〕 次の図から正しくいえるのはどれか。
我が国におけるプラスチック製品 5 品目の生産数量の推移
(千t)
5 , 000
339
476
4 , 000
753
277
403
294
発泡製品
435
パイプ
606
685
機械器具部品
849
862
868
容器
2 , 428
2 , 399
22
23
293
385
292
392
665
557
3 , 000
836
832
2 , 000
2 , 457
1 , 000
0
1.
平成20年
2 , 159
21
2 , 402 フィルム・シート
24
平成20年から22年までのフィルム・シートの生産数量の 3 か年の累計は、
20年から22年までの容器の生産数量の 3 か年の累計を4 , 600千t以上、上回っ
ている。
2.
平成20年における機械器具部品及び発泡製品との生産数量の計を100とした
とき、23年における機械器具部品及び発泡製品との生産数量の計の指数は80を
下回っている。
3.
平成21年から23年までの各年についてみると、容器の生産数量とパイプの生
産数量との差は、いずれの年も450千tを下回っている。
4.
平成22年から24年までについてみると、各年のプラスチック製品 5 品目の生
産数量の合計に占めるフィルム・シートの生産数量の割合は、いずれの年も
50%を上回っている。
5.
平成24年における生産数量の対前年増加率を品目別にみると、 5 品目のうち
最も大きいのはフィルム・シートであり、次に大きいのは機械器具部品である。
−26−
〔№ 19〕 次の図から正しくいえるのはどれか。
1 都 3 県におけるこまつな出荷量の対前年増加率の推移
(%)
10
5
0
−5
千葉県
埼玉県
神奈川県
−10
東京都
−15
1.
平成21年
22
23
24
埼玉県のこまつな出荷量についてみると、平成22年から24年までの平均は、
20年を下回っている。
2.
東京都のこまつな出荷量に対する千葉県のこまつな出荷量の比率について
みると、平成23年は21年を下回っている。
3.
平成20年における神奈川県のこまつな出荷量を100とすると、22年の指数は
95を下回っている。
4.
平成21年に対する23年のこまつな出荷量の比率を都県別にみると、最も大きい
のは、東京都である。
5.
平成21年から24年までのうち、神奈川県のこまつな出荷量が最も多いのは
21年であり、 2 番目に多いのは23年である。
−27−
〔№ 20〕 次の図から正しくいえるのはどれか。
1 都 3 県における輸入車新規登録台数の構成比の推移
(%)
(68 , 043)
100
13 . 3
(79 , 993)
(93 , 356) (106 , 396) (117 , 136)
13 . 3
13 . 3
13 . 4
12 . 7
千葉県
80
13 . 8
14 . 4
15 . 0
15 . 3
15 . 0
埼玉県
60
26 . 3
26 . 7
27 . 3
27 . 2
27 . 4
神奈川県
46 . 6
45 . 6
44 . 4
44 . 1
44 . 9
東京都
2009年
2010
2011
2012
2013
40
20
0
(注)( )内の数値は台数(単位:台)を示す。
1.
2009年から2012年までの 4 か年についてみると、東京都の 1 年当たりの平均
の輸入車新規登録台数は、40 , 000台を下回っている。
2.
2010年における神奈川県の輸入車新規登録台数を100としたとき、2013年に
おける神奈川県の輸入車新規登録台数の指数は155を上回っている。
3.
2010年から2012年までの 3 か年における千葉県の輸入車新規登録台数の累計
は、35 , 000台を下回っている。
4.
2011年についてみると、埼玉県の輸入車新規登録台数は、千葉県の輸入車新規
登録台数を2 , 000台以上、上回っている。
5.
2011年から2013年までのうち、東京都と神奈川県の輸入車新規登録台数の差
が最も大きいのは2013年であり、最も小さいのは2012年である。
−28−
〔№ 21〕 下図のように、1 辺が16cmの正方形の紙を点線の位置で 3 回折り畳み、
できあがった三角形を、斜辺に直角で斜辺を 4 等分する 3 本の直線L、M、Nの位置で
切った。切り離された紙片をすべて広げたとき、最も大きい紙片の面積として正し
いのはどれか。
M
16cm
L
2
1.
80 cm
2.
2
64 㲋─
2 cm
3.
96 cm
4.
112 cm
5.
2
80 㲋─
2 cm
2
2
−29−
N
〔№ 22〕 下図のような正十二面体における、平行な辺の組の数と頂点の数との合
計の数として、正しいのはどれか。
1.
30
2.
35
3.
40
4.
45
5.
50
−30−
〔№ 23〕 下図のような展開図を表にしてつくられる立方体として、正しいのはど
れか。
1.
2.
3.
4.
5.
−31−
〔№ 24〕 左図のように、半径rの円が、長辺の
長さ 2 πr、短辺の長さπrの長方形の
P
r
周りを辺に接しながら滑ることなく矢印
の方向に回転したとき、円上の点Pの描
く軌跡として、妥当なのはどれか。ただ
2πr
し、πは円周率を表す。
πr
1.
2.
3.
4.
5.
−32−
〔№ 25〕 我が国の作家に関する記述として、妥当なのはどれか。
1.
島崎藤村は、自然主義の作家の一人であり、彼の代表的な作品には、
「破戒」
や「夜明け前」がある。
2.
谷崎潤一郎は、新心理主義の作家の一人であり、彼の代表的な作品には、
「雪
国」や「古都」がある。
たん
3.
芥川龍之介は、耽美派の作家の一人であり、彼の代表的な作品には、
「山月
記」や「李陵」がある。
4.
堀辰雄は、新思潮派の作家の一人であり、彼の代表的な作品には、「和解」
や「暗夜行路」がある。
がく
5.
坂口安吾は、新戯作派の作家の一人であり、彼の代表的な作品には、
「富嶽百
景」や「津軽」がある。
〔№ 26〕 織豊政権に関する記述として、妥当なのはどれか。
わ
1.
じゅ
織田信長は、侘び茶を大成した千利休を茶頭として用い、伏見城や聚楽第の
黄金造りの豪華な茶室や北野大茶会の催しで権勢を誇示した。
2.
織田信長は、武家諸法度を制定し、武家奉公人が町人や百姓になることや、
百姓が商業や賃仕事を自由に行うことができるようにした。
こう
3.
豊臣秀吉は、太閤検地を行い、農民に土地の耕作権を認めるとともに、年貢
負担を義務づけ、一地一作人の原則を確立した。
4.
豊臣秀吉は、小田原の北条氏政を滅ぼして全国平定を成し遂げると、その年、
征夷大将軍の職を子の秀頼に譲り、太閤として実権をふるった。
5.
豊臣秀吉は、ウィリアム=アダムズ、ヤン=ヨーステンを外交顧問とし、新
教国であるスペイン、ポルトガルとの貿易を平戸で始めた。
−33−
〔№ 27〕 大正時代の出来事に関する記述として、妥当なのはどれか。
1.
第一次世界大戦が始まり、イギリスがロシアに宣戦布告すると、日英同盟を
理由に日本もロシアに宣戦布告し、同時に、シベリア出兵を行った。
2.
シベリア出兵をあてこんだ米の投機的買占めが横行して米価が急騰すると、
米の安売りを求める米騒動が全国に広がった。
つよし
3.
米騒動の責任をとって寺内内閣が総辞職すると、犬養毅が内閣を組織したが、
この内閣は、貴族院を中心に組織され、閣僚は元老や軍人で占められていた。
4.
第一次世界大戦が終結し、国際連盟が設立されると、日本はアメリカ、イギ
リス及びフランスとともに常任理事国となった。
5.
原敬首相は、女性にも参政権を認めた普通選挙法を成立させ、同時に、社会
主義運動を取り締まる治安維持法も成立させた。
〔№ 28〕 ローマの歴史に関する記述として妥当なのはどれか。
1.
元老院は、リキニウス=セクスティウス法及びホルテンシウス法を制定し、
貴族への権力集中を進め、平民の政治上の権利を全面的に剥奪した。
2.
カエサルは、ローマに侵入してきたゲルマン人をポエニ戦争で撃退して名声
を上げ、事実上の独裁者となったが、元老院に味方する貴族に暗殺された。
3.
アントニウスは、エジプト女王クレオパトラと同盟し、対立するオクタウィ
アヌスをアクティウムの海戦で破り、事実上の帝政を開始した。
4.
コンスタンティヌス帝は、キリスト教を公認したほか、首都をビザンティウム
に移してコンスタンティノープルと改称した。
5.
ローマ帝国は、次第に弱体化して東西に分裂し、東ローマ帝国はまもなく滅
亡したが、西ローマ帝国はその後1000年以上も存続した。
−34−
〔№ 29〕 20世紀後半のアメリカの歴史に関する記述として、妥当なのはどれか。
1.
キューバ危機とは、ソ連がキューバにミサイル基地を建設したため、アイゼン
ハワー大統領が対抗措置をとり、全面核戦争の危機に発展したことをいう。
2.
公民権運動とは、キング牧師らによる、黒人差別撤廃を求める運動のことで、
ジョンソン大統領の時、公民権法が成立した。
3.
プラザ合意とは、ドルの信用低下に伴い、ニクソン大統領が、金とドルの交換
停止やドルの切下げを打ち出し、各国とドル高誘導で合意したことをいう。
4.
レーガン大統領は、
「大きな政府」と「強いアメリカ」という方針を掲げ、
軍備増強を進める一方、ソ連と部分的核実験停止条約を締結した。
5.
クリントン大統領は、ソ連の崩壊後、ロシアのエリツィン大統領とヤルタ会談
を行い、冷戦の終結を宣言した。
〔№ 30〕 気候に関する記述として、妥当なのはどれか。
1.
ブリザードは、主に春先にヨーロッパのアルプス北側に吹き降ろす高温で湿った
風のことで、降雨をもたらす。
2.
モンスーンは、主にアラビア半島から地中海中部へかけて吹く高温で乾燥した
風のことで、ロッキー山脈にて発生するものはチヌークとよばれる。
3.
ヤマセは、主に初夏に東北地方太平洋側に吹く低温で湿った風のことで、冷
害を引き起こす。
4.
フェーン現象は、山越えの低温で湿った強風が吹く現象のことをいい、雷や
降雪をもたらす。
5.
ラニーニャ現象は、太平洋の赤道東部付近の海域で、水温の高い状態が続く
現象のことをいい、逆に水温が低い状態が続く現象をエルニーニョ現象という。
−35−
〔№ 31〕 アフリカ大陸に関する記述として、妥当なのはどれか。
1.
アフリカ大陸の河川のうち、ナイル川は地中海へ、コンゴ川は大西洋へ、そ
れぞれ注いでいる。
2.
アフリカ大陸では、乾燥地域において河川や地下水等を利用したオアシス農
業が行われ、北アフリカではカナルチンとよばれる地下水路が発達している。
3.
アフリカ大陸は、鉱産資源が豊富であり、中央アフリカからナイジェリアに
かけては、ブロンズベルトとよばれる銅鉱床地帯がある。
4.
アフリカ大陸では、現在は、すべての地域が独立しており、最後に独立した
のはアルジェリアである。
5.
アフリカ大陸の国のうち、最も人口が多い国はエジプトであり、次に多い国
は南アフリカである。
〔№ 32〕 地方自治法に関する記述として、妥当なのはどれか。
1.
機関委任事務とは、地方公共団体が処理する事務のうち、法定受託事務以外の
ものをいうと定めている。
2.
地方公共団体の条例の制定又は改廃の直接請求については、当該地方公共
団体の議会に対して行うものと定めている。
3.
地方公共団体の事務の執行に関する監査の直接請求については、当該地方
公共団体の長に対して行うものと定めている。
4.
地方公共団体の長の解職の直接請求については、当該地方公共団体の議会に
対して行うものと定めている。
5.
特別区は、基礎的な地方公共団体とされ、一般的に市町村が処理するものと
されている事務を処理するものと定めている。
−36−
〔№ 33〕 民法に定める親族に関する記述として、妥当なのはどれか。
1.
婚姻適齢について、男女ともに、満18歳にならなければ、婚姻することはで
きないと定めている。
2.
再婚禁止期間について、男女ともに、前婚の解消又は取消しの日から百日を
経過した後でなければ、再婚をすることができないと定めている。
3.
夫婦の氏について、夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫若しくは妻
の氏を称し、又は各自の婚姻前の氏を称すると定めている。
4.
最高裁判所は、昨年12月の決定において、性同一性障害で女性から男性への
性別の取扱いの変更の審判を受けた者の妻が婚姻中に懐胎した子であっても、
民法の規定により、夫の子と推定されるとの判断を示した。
5.
最高裁判所は、本年 1 月の判決において、血縁上の父子関係がないことを知
りながら認知をした場合、認知者が自らした認知の無効を主張することは、被
認知者の地位を不安定にすることから許されないとの判断を示した。
−37−
〔№ 34〕 物価に関する記述として、妥当なのはどれか。
1.
物価指数とは、基準年の物価水準を100として、比較年の物価水準を指数で
表したもので、企業物価指数や消費者物価指数がその代表的なものである。
2.
インフレーションとは、物価が持続的に上昇することをいい、インフレー
ションになると、貨幣価値が上がり、債務者の負担が重くなる。
3.
ディマンド・プル・インフレーションとは、賃金や原材料費等のコスト上昇
率が労働生産性の増加率を上回ることにより、物価を押し上げることをいう。
4. デフレスパイラルとは、景気回復を通じて、企業の売上げや賃金が上昇し、
緩やかに物価の下落が解消していく現象をいう。
5.
スタグフレーションとは、スタグネーションとデフレーションを合成した言
葉であり、物価下落と景気後退を繰り返すことをいう。
−38−
〔№ 35〕 平行なレールと道路があり、速さ10m/秒で走る長さ180mの列車と速さ
20m/秒で列車と反対方向に走るバイクがすれ違うのにかかる時間として、正しい
のはどれか。ただし、バイクの長さは考慮しないものとする。
1.
4秒
2.
6秒
3.
9秒
4.
13秒
5.
18秒
−39−
〔№ 36〕 酸と塩基に関する記述として、妥当なのはどれか。
1.
塩基は水に溶けるとオキソニウムイオンを生じ、塩基性の水溶液は青色のリ
トマス紙を赤色に変える。
2.
ブレンステッドとローリーは、酸は水溶液中で電離して水酸化物イオンを生
じる物質であると定義した。
3.
電離度とは、電解質が水に溶けたとき、陽イオンの物質量に対する陰イオン
の物質量の比のことをいい、電離度の大きさは電解質の価数によって決まる。
4.
pHは、水溶液の酸性や塩基性の程度を表す指数であり、pHの値が小さく
なるほど水溶液の酸性が強くなる。
5.
酸と塩基を中和すると水と塩を生じるが、酸と塩基は互いの性質を打ち消し
合うため、塩の水溶液は必ず中性を示す。
−40−
〔№ 37〕 脊椎動物に関する記述として、妥当なのはどれか。
1.
ヤツメウナギは、魚類に分類され、水中で生活し、口にはあごがなく、肺で
呼吸する。
2.
ヤモリは、両生類に分類され、陸上に卵を産み、体の周りの温度変化に伴って
体温が変化する。
3.
イモリは、は虫類に分類され、水中に卵を産み、体表にはうろこが生えており、
体の周りの温度変化に伴って体温が変化する。
4.
ダチョウは、鳥類に分類され、卵を産み、卵からかえった子に乳を与えて
育てる。
5.
カモノハシは、ほ乳類に分類され、卵を産み、卵からかえった子に乳を与え
て育てる。
−41−
〔№ 38〕 台風に関する次の文章の空欄A∼Dに当てはまる語句の組合せとして、
妥当なのはどれか。
A
付近の海域は、水温が約28℃と高く、上昇気流が発生しやすい。発生し
た上昇気流は水蒸気を多く含み、
凝結して
B
渦をつくり、さらに激しい上昇気流を起こして
C
生した
をつくる。発達した
C
B
は、
となる。北太平洋西部で発
のうち、最大風速が17m/秒以上になったものを台風という。台風の
エネルギー源は、海面から蒸発した水蒸気が凝結するときに
である。
A B C D
1.
緯度 5 ∼20° 積乱雲 温帯低気圧 吸収
2.
緯度 5 ∼20° 積乱雲 熱帯低気圧 放出
3.
赤道 積乱雲 温帯低気圧 放出
4.
赤道 乱層雲 温帯低気圧 吸収
5.
赤道 乱層雲 熱帯低気圧 放出
−42−
D
するエネルギー
〔№ 39〕 本年 3 月にオランダのハーグで開催されたG 7 首脳会議で採択されたハー
グ宣言に関する記述として、妥当なのはどれか。
1.
宣言では、ロシアのクリミア半島編入は明白な国際法違反であり、クリミア
半島からの即時撤退がなければ、ロシアをG 8 から永久追放するとしている。
2.
宣言では、ロシアが引き続き現状をエスカレートさせる場合、分野別の制裁
を含む行動を強化する用意があるとしている。
3.
宣言では、ロシアに対し、外交的な道筋は引き続き開かれているとし、ベル
ギーのブリュッセルで今後開催予定の首脳会議への参加を呼びかけている。
4.
宣言の採択直後、ロシアのラブロフ外務大臣は、ウクライナの連邦制への移行
を条件に、クリミア半島をウクライナに返還する用意があると表明した。
5.
宣言の採択直後、中国の習近平国家主席は、力を背景とした現状変更は許さ
れないとロシアを強く非難し、宣言を支持すると表明した。
〔№ 40〕 本年 3 月に内閣総理大臣が指定した首都直下地震緊急対策区域
(以下「緊
急対策区域」という。
)又は政府が策定した首都直下地震緊急対策推進基本計画(以
下「基本計画」という。
)に関する記述として、妥当なのはどれか。
1.
緊急対策区域として指定する基準について、震度 5 弱以上の揺れ又は津波に
よる30cm以上の浸水が想定される区域とした。
2.
緊急対策区域に指定されたのは、埼玉県、千葉県、東京都及び神奈川県のみ
であった。
3.
緊急対策区域のうち、首都中枢機能の維持を図るために必要な基盤の整備等
を緊急に行う必要がある地区に指定されたのは、千代田区等であった。
4.
基本計画には、今後 5 年間で、想定される死亡者数及び全壊棟数を半減させ
るとの数値目標が明記された。
5.
基本計画には、各個人の防災対策に関することや企業による事業継続計画の
作成は盛り込まれなかったが、政府業務継続計画の作成は盛り込まれた。
−43−