Japan Vilene R e p o r t 第69期 第2四半期 2014 4.1 To p m ess age 株主通信 2014 9.30 P.1-2 トップが語る、 特 集 P.3 財務情報 P.5 会社情報／株式情報 P.6 株主メモ P.7 の将来 証券コード：3514 の開発を進め、 Top mes s age 新しいビジネスを模索していきます。 本年８月に約１７億円の増資をされましたが、 その背景や用途を教えてください。 当 社の主要株主である東レ株式会社（以下、東レ）は、幅広い事業展開をしている中で、不織布事業 の強化を図られています。当社と東レの不織布事業は、製法や用途展開も違います。当社は東レ から、両社間の原料・商品の仕入れに関する事業上の関係強化および資本関係の一層の強化を目的とす る第三者割当増資の打診を受け、協議・検討を行った結果、当社の企業価値の向上に資するものと考え、 実行いたしました。また、当社の資金需要を踏まえ、筆頭株主であるフロイデンベルグ エスイーからも資 金調達を行い、資本関係および事業連携を強化することで、中期３カ年計画を一層推進できるものと考 え、同社と協議を進めた結果、当社事業戦略などについて理解が得られ、同社にも第三者割当増資に応じ ていただくことになりました。増資で得た資金については、①従来から継続して行っている滋賀工場の再 構築費用、②滋賀工場での天井表皮材の新たな生産ラインの増設、③忍足研究所の工場の統合や用地買 代表取締役社長 吉田俊雄 収費用として支出し、企業価値のさらなる向上に生かされる増資であると考えています。 ２０１４年度の第２四半期の連結業績は、売上高が270億9千 「 9百万円 （前年同期比3.0％増） 、営業利益が13億4千9百万円 （同3.5％減）、経常利益が20億1千8百万円（同1.4％減）、 E の今 後の展 望についてはいかがですか？ ngineering Fabrics」 は当社グループがつくり出す優れた原材料技術、豊富な製造プロセス、多様な 加工法の複合化から生み出される高機能製品の総称です。 ２０１０年の中期経営ビジョンでは、8つの基 本戦略を立てましたが、その戦略は、中期３カ年計画でも継続しており、従来の用途とは異なるものや、ナノテ 四 半 期 純 利 益 が 1 5 億 3 千 9 百 万 円（ 同 2 6 . 7％減 ）となり ク技術を駆使した製品の開発などに取り組んでいます。例えば、創薬市場向けの高純度シリカ３次元培養担体 ました。 や無機ナノファイバーを粉体状に加工した 「繊維状ナノ粉体」 などは、付加価値の高 「セルベッド／Cellbed®」 当社は昨年「中期３カ年計画２０１３-２０１５」 を発表し、 ２０１０年 い製品として今後の展開が期待できることから、社内での情報共有を進めながら新しいビジネスの立ち上げを に策定した中期経営ビジョンの８つの基本戦略に基づき、 推進しています。 積 極 的な投 資を行 いながら、さまざまな施 策を実 行して います。また、新たな事業展開をグローバルに開拓していく ための施策も随時打ち出しています。 当社は、このような前向きな施策を通して企業価値を高める ことで、株主さまのさらなる信頼を得るとともに、利益の 増加を配当として皆さまに還元できると考えております。 今後とも引き続き変わらぬご支援を賜りますようお願い 申し上げます。 本年１０月に九州出張所を開設されましたが、 どのようなお考えからですか？ 九 州エリアは自動車分野や電子・精密機器分野などでは大手が進出しており、 またビルや病院、公共施設 などの需要も含め、 フィルタ事業にとって大きなマーケットです。今までは大阪営業部が出張でカバー し、九州の販売代理店が販売していましたが、かねてよりメーカーとして営業担当を常駐させる必要があると 考えており、国内マーケット拡大を目的に、出張所を開設しました。当面は忍足研究所と共にフィルタ事業を中 心に販路を拡大していきますが、将来的には他事業にも活動範囲を広げるということも視野に入れています。 新しいビジネスを追求していきながら、従来製品の見直しを含めた既存ビジネスの強化も図り、一層の発展を ※本資料の情報のうち、過去の事実以外のものは、当社グループの方針、期待および戦略などによる将来の予測や見通しであり、 不確実性や変動可能性などを含んでおります。本資料において当社グループの将来の業績を保証するものではありません。 1 日 本 バ イリ ー ン 第 6 9 期 第 2 四 半 期 株 主 通 信 目指してまいります。 日 本 バ イリ ー ン 第 6 9 期 第 2 四 半 期 株 主 通 信 2 特集 当 社 の 取り組 みを紹 介します。 No.1 自動車用天井表皮材の取り組みについて No.2 「フルシャットマスク® 肌にやさしい」を新発売 当社の不織布は、自動車内のさまざまなところで使われています。今回は「自動車用天井表皮材」の最近の 動向についてご紹介します。 1 当社は本年９月、 「フルシャットマスク® 肌にやさしい」 を新発売しました。この製品は昨年販売した 「フルシャット ® に続くもので、敏感肌の方にもやさしい着け心地を実現したマスクです。 マスク 」 1 天井表皮材の多くは不織布製です。 肌のトラブルに悩まされている方にも 使いやすいマスクを開発しました。 2 日本アトピー協会推薦マーク取得製品 天井表皮材の市場は、起毛トリコットおよびフラットニット （表面が平滑な このたび当社は、アレルギーやアトピー性皮膚疾患 本製品は、日本アトピー協会の推薦マークを取得 タイプの編み物）のような高級品と、市場の多くを占めるプレーンタイプの などにお悩みの方、肌のトラブルを避けたい方に しています。社 外モニター１００名に着け心 地を 不織布品の２つに大別されます。不織布は、緻密性、平滑性、成形性に優れた ご使用いただけるようなマスクを開発しました。 試していただいた結 果 、 ９３名 の 方 が「 肌 触りが 素材で、当社はその不織布品において高いシェアを有しています。 一 般 的 な マスクは 、装 着 時 の 摩 擦 などにより、 良い」 と実感されました。 かゆみやかぶれなどの肌トラブルを引き起こす また、新開発した高性能帯電フィルタを採用し、 恐れが あります。本 製 品はなめらかな肌 触りの フィット性 に 優 れ た 立 体 型 で 、 ＰＭ 2 . 5 、花 粉 、 シートを採 用 することで 、やさしい 着 け 心 地を インフルエンザ対策にもご使用いただけます。 2 プリント天井不織布 「ツインテックス／TWINETEX®」 3 新ライン始動 当社は、高級品とプレーンタイプの不織布品の中間価格帯を 当社はこのたび、主に自動車用天井表 ターゲットとしたツインテックスの拡販に力を入れています。 皮材を生産するラインを新設し、本年 当製品の最大の特長は、 不織布の表面にプリントを施している １０月８日、始動式を行いました。来年 ことです。不織布の長所を生かしながら高精度のプリント 初めから本格的に稼働の予定で、十分 技術により、表面に立体感を持たせ、意匠性に富んだ高級感 な生産能力を有することにより、ツイ のある製品の開発に成功しました。お客さまの評判も良く、 ンテックスの販売増が期待されます。 採用が増えています。 本製品は日本のみならず、 当社グループ 実現しました。 の北米（ＶＩ ＴＥＣＨ社）、中国（ＦＶＣ社）、 韓国（ＫＶＣ社） からもグローバルに供 給が可能です。 当社はツインテックスを国内をはじめ 最適地で安定生産し、世界に向けて プリント柄の一例 3 日 本 バ イリ ー ン 第 6 9 期 第 2 四 半 期 株 主 通 信 拡販することを目指しています。 日 本 バ イリ ー ン 第 6 9 期 第 2 四 半 期 株 主 通 信 4 財 会 務情 報（連結） 売上高 （単位：億円） ■4月∼9月 585 ■通期 営業利益 （予想） 481 246 546 263 27.3 271 3.0 %増 ■4月∼9月 （ 単 位：億 円 ） 10.3 8.0 14.0 27.5 （予想） 13.5 3.5 （前年同期比） 2013/3 2014/3 ■通期 %減 （前年同期比） 2013/3 2015/3 2014/3 2015/3 自動車資材分野での販売好調、 連結子会社増により増収 販売管理費増により減益 自動車天井表皮材が好調に推移したことと為替の影響、そして昨年 売上高は増加したもの の、 （ 株）忍足研究所が加わったことなどに 9月末より連結した(株)忍足研究所の売上が加わったことから、他 より販売管理費が増加したことから前年同期を下回りました。 分野での不振をカバーして前年同期を上回りました。 経常利益 （単位：億円） 41.0 ■4月∼9月 ■通期 当期純利益 ■4月∼9月 （ 単 位：億 円 ） ■通期 （予想） 38.0 19.6 20.5 13.4 20.2 21.0 % 減 （前年同期比） 2013/3 2014/3 2015/3 発行可能株式総数：152,713,000株 発行済株式の総数： 52,840,945株 6,212名 株 主 数： 役員 （ 2014年 9月30日現 在 ）（ 2014年 6月27日現 在 ）大株主 （ 2014年 9月30日現 在 ） 株 主 名 9.7 15.4 9.4 2013/3 26.7 %減 （前年同期比） 2014/3 持株数（千株） 持株比率（%） 代表取締役社長 吉田 俊雄 専 務 取 締 役 水谷 良明 常 務 取 締 役 木村 政廣 取 締 役 青木 則幸 取 締 役 中小路 康治 取 締 役 川村 智 日誠不動産株式会社 取 締 役 下田 敦司 取 締 役 江﨑 康博 フロイデンベルグ エスイー（注） 取締役 （非常勤） トーマス・ザイデル 取締役 （非常勤） 枡田 章吾 ※ 常 勤 監 査 役 安保 敬二 常 勤 監 査 役 玉造 稔 17,647 33.40 東レ株式会社 9,242 17.49 日本バイリーン取引先持株会 1,521 2.88 1,000 1.89 日本バイリーン従業員持株会 836 1.58 ザ チェース マンハッタン バンク エヌエイ ロンドン エス エル オムニバス アカウント 807 1.53 ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー ５０５２２３ 761 1.44 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社 （信託口） 592 1.12 第一生命保険株式会社 590 1.12 日本マスタートラスト信託銀行株式会社 （信託口） 482 0.91 ※ 監査役 （非常勤） ハインリッヒ・メンクハウス ※ （注） 登録名称が従来大量保有報告書等で使用していた 「フロイデンベルグ エスエー」 から 「フロイデンベルグ エスイー」 に変更されています。 所有者別持株分布状況 金融商品取引業者 1.04% 自己株式 0.03% 金融商品取引業者 1.34% 金融機関 9.48% 金融機関 9.36% 2015/3 前期の特別利益がなくなったこともあり減益 営業利益減に加え、持分法投資利益が20百万円減少したことから 経常利益減に加え、前期計上した負ののれん発生益がなくなったこと 前年同期を下回りました。 もあり前年同期を下回りました。 配当方針および当期業績予想に基づき中間配当を8円５０銭といたしました。 日 本 バ イリ ー ン 第 6 9 期 第 2 四 半 期 株 主 通 信 （連結） 1,764名 従 業 員 数： 号：日本バイリーン株式会社 （単体） 875名 JAPAN VILENE CO., LTD. （英文名） 16社 連 結 子 会 社： 設 立：1960年6月1日 9社 持分法適用会社： 資 本 金：10,680百万円 商 （予想） ※記載金額は四捨五入としております。 5 株式 の 状況 （ 2014年 9月30日現在） 28.0 営業利益減、持分法投資利益減により減益 配当の状況 会社 の 概要 （ 2014年 9月30日現 在 ） ※印の役員は社外取締役または社外監査役です。 33.1 1.4 社情報／株式情報 その他法人 16.86% 外国法人など 32.44% 自己株式 17.14% 個人その他 22.75% 2011年9月30日時点 （発行済株式の総数：60,140,945株） 外国法人など 41.98% その他法人 22.11% 個人その他 25.48% 2014年9月30日時点 （発行済株式の総数：52,840,945株） 日 本 バ イリ ー ン 第 6 9 期 第 2 四 半 期 株 主 通 信 6 株 事 業 主メモ 年 度 4月1日から翌年の3月31日まで 配 当 基 準 日 期末配当金 3月31日 中間配当金 9月30日 定 時 株 主 総 会 6月 単 元 株 式 数 1,000株 株主名簿管理人 特別口座の口座管理機関 三菱UFJ信託銀行株式会社 株式に関するお問い合わせ先 公 告 の 方 法 電子公告により行う 【公告掲載URL】http://www.vilene.co.jp/ （ただし、 やむを得ない事由により電子公告による公告をすることが できない場合は、東京都において発行する日本経済新聞に掲載いたします。） 上場証券取引所 東京証券取引所 （市場第一部） 証 券 コ ー ド 3514 以下の表をご覧ください。 お問い合わせの内容 ● ● ● ● 住所・氏名などのご変更 単元未満株式の買取のご請求 配当金の受取方法のご指定 相続に関するお手続き ● 特別口座から一般口座への振替手続き ● 未払配当金に関するご照会 ● その他株式事務に関するお問い合わせ お問い合わせ先 お取引の証券会社など ※特別口座に記録された株式については、下記の三菱UFJ信託銀行 証券代行部にお問い合わせください。 三菱UFJ信託銀行株式会社 証券代行部 〒137−8081 東京都江東区東砂七丁目10番11号 TEL 0120−232−711 （通話料無料） 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