事例 №44(PDF)

事例 No.44
火災 概 要
信 号待 ちの 軽自動車 エンジン 付近から、白い煙
が 出 ていたのを 発見 した 運転手 が、車外 へ出て確
認 す ると、軽自動車 エンジン 底面 と道路 の間にダ
ンボ ール が挟まり、その ダンボール から 白い煙が
出 て いたので、手でダンボール を除去しようとし
まし たが、完全 には 除去 でき ずに 軽自動車 をバッ
ク さ せて 取り除いたものです 。
な お、この 火災 により 軽自動車 が一部焼損 しま
した 。
原因概 要
走行中の軽自動車が道路上に落ちて
いたダンボールを引きずったまま走行
した ために、高温 になっていた 軽自動車
の エ キゾーストパイプ(排気管 )に接触
した ために 出火 したものです 。
な お 、通常 の軽自動車 の車高は、フロ
ント バン パー 部 と地面 との 間 隔が約 20
cm ありますが、事故車両 は車高 がフロ
ントバンパー部と地面との間隔が約7
cm でした。軽自動車 をローダウン した
ことで物が挟まりやすい状況になって
いた ものです 。
類似 火 災 の防止対策
本件火災 のように、エンジンムール 底部と道路の間にダンボール が挟ま
り 、エキゾーストパイプ(排気管)の熱が原因で出火する事例は、極めて
稀 な ケース ですが、車両構造上 、エキゾーストパイプ(排気管 )は、走行
中にかなり高温になりますので可燃物が接触し出火する可能性は十分に
あ りますので 注意 しましょう 。
エ キ ゾ ー ス ト マ ニ ホ ー ル ド( 排 気 管 ) 付 近 の温 度
アイ ド リ ング
高速 走 行
渋滞 走 行
エキ ゾ ー スト マ ニホ ー ル ド( 排 気管 )出 口
33 8 ℃
69 0 ℃
44 6 ℃
エキ ゾ ー スト パ イプ ( 排 気管 )
14 5 ℃
22 5 ℃
15 9 ℃
火災 を 防ぐポイント は・・・・
(1) 車両 を改 造 し車 高を落と しすぎ ない ようにしま しょう 。( 法規制 で
は 車高 9cm 以上 あること)
(2) 運行前 には 、車両 エンジン 内部にウエス やゴミ等が入り込んでいな
いか チェック しましょう 。
(3)走行中 に異音 や異臭 、衝撃 を感じたら 、車両 を停車させましょう。
(4) 車両走行中 、停車中 にかかわらず 、車両 に煙や炎を発見 した場合は、
まず 同乗者全員 を避難 させてから 119 番通報 しましょう 。
・・・ 火 災 が 発 生 し た 場 合 は 、 直 ぐ に 消 防 ( 1 1 9 ) へ 通 報 し て く だ さ い 。 ・・・