「環境保全及び交通バリアフリー等関係表彰」受賞にあたり 1. はじめに 当社は、 平成 22 年 4 月にパシフィックマリタイム(株)と(株)アジアマリンが合併し、 アジアパシフィックマリン(株)として設立しました。 現在、太平洋セメント(株)のセメント運搬船を主力に 18 隻の運航を行っています。 平成 25 年 1 月に当社として、14 年ぶりの新造船絆洋丸を省エネルギー船第一弾と して、太平洋セメント(株)向けに、 (株)三浦造船所にて建造しました。 平成 26 年 12 月 11 日に、絆洋丸の省エネルギーへの取り組みが評価され、国土交 通省九州運輸局長より「環境保全及び交通バリアフリー等関係表彰」を受賞すること ができました。 2. 絆洋丸紹介 絆洋丸の主な特徴として、オートスピ ードコントロール、ECoRo(エコロ)、船 底塗料には内航船初の省エネ塗料を塗装 するなど、新しい技術の取り込みを行い、 (独)鉄道建設・運輸施設整備支援機構の、 先進二酸化炭素低減船(従来船より CO2 削減率 16%以上)として承認を受け、 環境負荷対策に配慮した船舶です。 絆洋丸 中でも、ECoRo は内航船への搭載は珍しく、 潮流予測情報を船上で入手可能な設備であると共に、潮流を利用した運航計画を作成す ることができます。 また、オートスピードコントロールを使用することで、潮流を利用した航海を行った 際、設定船速になるよう、主機関の負荷を自動的に軽減させ、燃料消費量を削減します。 ECoRo 画面 3.今後の取り組み 環境負荷対策として、既存船をはじめ、新技術の導入など、様々な取り組みを行ってい ますが、省エネルギー船第二弾として平成 27 年 12 月に、就航予定のセメント運搬船を建 造中です。 建造中の船舶は、主機関と軸発兼アシストモーターの組合せなど内航船初の技術導入を 行い、既存船と比較し 15%以上の燃料消費量削減を目指しています。 引き続き、新技術の導入も含め、新たな省エネルギー船の開発など、積極的に行うにし ています。 4. おわりに 環境対策は、今後も継続して行うべきテーマであり、当社も微力ながら全社一丸となって 地球温暖化対策を行う企業として成長し続けたいと思っています。 最後に、太平洋セメント(株)をはじめ、(独)鉄道建設・運輸施設整備支援機構、(株)三浦 造船所、メーカ各位皆様のご支援のもと絆洋丸を建造することができ、今回の受賞に至っ たこと厚く御礼申し上げます。
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