この資料は、2008年度前期に 流通科学大学商学部 清水ゼミの3回生が行なった グループ研究の最終報告資料です。 このグループ研究のために、 『日経ビジネス』 誌の各種記事を 資料として参照しました。 サポートいただき、有難うございました。 (担当教員・清水信年) 0 アシックスの企業戦略 吉田 平田 久保 岡田 1 copyright 2008 流通科学大学商学部清水信年ゼミナール 1 asicsとは・・・ • 鬼塚喜八郎が1949年に神戸で始めた鬼 塚商会から始まる • 競技用シューズやなど製造、販売を行い、 特にスポーツシューズに強みを持ち、マラ ソン、バレーボールなどでは高いブランド力 を持つ。 • 1960年からオリンピックで使用され、現在 も数多くのアスリートが使用中 2 使用しているアスリート • • • • イチロー 高橋 尚子 川口 能活 三都主 アレサンドロ http://baseballsns.jp/vimg/d_15429_791c9cad_l.jpg http://www.sanspo.com/athens2004/history/gold/98.html 3 copyright 2008 流通科学大学商学部清水信年ゼミナール 2 製品別売上高 • 平成19年9月現在 • シューズの売り上げが 約70% 製品別売上高 8% 18% シューズ ウエア 用具 74% http://www.asics.co.jp/notes/49257295001AC975/NT00000B92_1.pdf 4 海外シェア 所在地別売上シェア 5% 36% 24% • アメリカ ー文化・風土に合う商品 の確立 35% • ヨーロッパ ー業績拡大・安定成長 (ロシア進出) • アジア ー事業基盤構築 日本 米国 欧州 http://www.asics.co.jp/notes/49257295 その他 001AC975/NT00000B92_1.pdf 5 copyright 2008 流通科学大学商学部清水信年ゼミナール 3 人気スポーツメーカー http://www.deviloose.com/hpgen/HPB/categories/4617.html http://www.xigma.org/qvga/111adidas.jpg http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/39/0000491439/84/imgee7904cdzik2zj.gif http://image.rakuten.co.jp/ti-sports/cabinet/newsports/asicslogo.jpg 6 人々の好きなスポーツメーカーは? 9% 26% 11% アディダス ナイキ プーマ ミズノ ヨネックス アシックス 16% 22% 16% http://lislog.livedoor.com/ copyright 2008 流通科学大学商学部清水信年ゼミナール 7 4 asicsの実績 asicsはNIKEやadidasに 人気や売り上げが負けているのは事実 しかし! 負けていないものがある それは!! 創設以来、赤字決算がない 8 問題設定 • 高額なお金をかけてアスリートにグッズを 提供しているのに、 なぜ、創業以来赤字になったことが ないのだろうか。 http://sportsman.jp/shop/sports/products/AS_TBF650/mtd-1_AS/?PHPSESSID=0d61bae2c4f0da6f0ce59dd507b1e3c2 copyright 2008 流通科学大学商学部清水信年ゼミナール 9 5 仮説 開発資金よりも宣伝効果の方が 上回っているから 創業以来赤字を補えている。 10 宣伝効果とは….. 企業の製品を着用した契約選手を見た人が その商品を身にまとったり、 仲間にも影響を与える効果を生み出すこと。 例 民間のスポーツイベント(スポーツクリニックなど) 他企業とのCM(クロス・プロモーション) 大会、日本代表スポンサー(次スライドを参照) http://www.mip-sports.com/images/report/sportsgames/20071111_2.JPG copyright 2008 流通科学大学商学部清水信年ゼミナール 11 6 オフィシャルスポンサー • 2007年「東京マラソン2007」にて・・・ ①ブランドイメージ確立に貢献 ②社内の意識改革の前進 ③参加者への用品提供 →更にイメージアップ 12 http://www.sportsnetwork.co.jp/news-rerease/2008/asics-official_080616.pdf asicsと北京オリンピック 日本はアシックス、ミズノ、デサントの3社により 使用するウェア等を提供されており、アシック スは移動に使うウインドブレーカー、キャス ターバック、バックパックなどを提供 13 http://www.asics.co.jp/corp/press/pressdoc/~NT00000BA2 copyright 2008 流通科学大学商学部清水信年ゼミナール 7 契約選手とは….. 契約金をもらうかわりに…. ・名前、サイン、写真などを使用することが可能になる ・可能であれば企業について好ましいコメントをする などを行う義務が課せられる 場合によっては契約金の方が獲得賞金 より多いアスリートもいる http://www.asics.co.jp/kids/athlete/kids3.html 14 契約について アスリートとのスポンサー契約 ⇒ブランドイメージを高める (CM出演・名前の使用権) ⇒商品の宣伝になる 15 copyright 2008 流通科学大学商学部清水信年ゼミナール 8 しかし、 他のメーカーと比べると・・ ナイキ ⇒売上高は約1兆8000億円 (2007年5月期) アディダス ⇒同約1兆6000億円 (2006年12月期) アシックスは・・ ⇒両者の10分の1程度 (日経ビジネス2007年12月3日 号より) →圧倒的な差がある http://www.deviloose.com/hpgen/HPB/ categories/4617.html http://www.xigma.org/qvga/111adidas.jpg 16 検証結果 考えていた仮説とは違う結果になりそう・・・ asicsのマーケティング、広告活動などの 契約選手によって生み出される宣伝効果だけ では赤字を補えないのではないか? →それでは他に赤字決算を出さないようにする にはどのような方法があるのか?? 17 copyright 2008 流通科学大学商学部清水信年ゼミナール 9 赤字決算を出さないようにするには? 「企業の三悪」の追放 企業の三悪とは・・・ ・金利=借金 ・貸倒れ ・不良在庫 http://www.suntory.co.jp/softdrink/dakara/noflash.html 18 結論 ブランドイメージによる宣伝戦略だけでは無理 企業の三悪の徹底排除が重要 19 copyright 2008 流通科学大学商学部清水信年ゼミナール 10
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