平成27年度 磐田市中学生海外派遣事業報告書 台 湾 平成 27 年8月 17 日(月)∼8月 20 日(木) 磐 田 市 目 次 ◆ 派遣団員名簿 ・・・・・・・・・・・・・・・1 ◆ 派遣事業の経過 ・・・・・・・・・・・・・・・2 ◆ 派遣日程 ・・・・・・・・・・・・・・・3 ◆ 派遣中学生報告 ・・・・・・・・・・・・・・・4 ◆ ◆ 磐田第一中学校 山下 夏実 ・・・・・・・・・・・・・・・5 磐田第一中学校 山田 栞菜 ・・・・・・・・・・・・・・・6 城 山 中 学 校 伊藤 真太朗 ・・・・・・・・・・・・・・・7 城 山 中 学 校 阿部 妃里 ・・・・・・・・・・・・・・・8 城 山 中 学 校 米澤 璃乃 ・・・・・・・・・・・・・・・9 南 部 中 学 校 小澤 慶 ・・・・・・・・・・・・・・・10 南 部 中 学 校 加藤 亜実咲 ・・・・・・・・・・・・・・・11 豊 田 中 学 校 鈴木 伶奈 ・・・・・・・・・・・・・・・12 豊 田 中 学 校 益子 優羽 ・・・・・・・・・・・・・・・13 豊田南中学校 鈴木 啓太郎 ・・・・・・・・・・・・・・・14 豊田南中学校 豊 岡 中 学 校 菊池 茉優 宮本 大頌 ・・・・・・・・・・・・・・・15 ・・・・・・・・・・・・・・・16 派遣同行者報告 ・・・・・・・・・・・・・・・18 副 市 長 鈴木 教 育 長 村松 啓至 ・・・・・・・・・・・・・・・20 城山中学校養護教諭 増田 真澄 ・・・・・・・・・・・・・・・21 市 伊藤 里香 ・・・・・・・・・・・・・・・23 秘 書 政 策 課 岡田 佐栄子 ・・・・・・・・・・・・・・・24 産 業 政 策 課 角替 祐太 ・・・・・・・・・・・・・・・25 秘 書 政 策 課 寺田 展浩 ・・・・・・・・・・・・・・・26 資料 税 課 裕 ・・・・・・・・・・・・・・・19 ・・・・・・・・・・・・・・・28 派遣団員名簿 所 属 学 年 氏 名 副市長 団長 教育長 副団長 磐田第一中学校 3 山下 夏実 磐田第一中学校 3 山田 栞菜 城山中学校 2 伊藤 真太朗 城山中学校 2 阿部 妃里 城山中学校 2 米澤 璃乃 南部中学校 2 小澤 慶 南部中学校 1 加藤 亜実咲 豊田中学校 3 鈴木 伶奈 豊田中学校 1 益子 優羽 豊田南中学校 2 鈴木 啓太郎 豊田南中学校 2 菊池 茉優 豊岡中学校 2 すずき ゆたか 鈴木 裕 むらまつ ひろ し 男 男 村松 啓至 やました やまだ いとう あ べ よねざわ おざわ かとう すずき ましこ すずき きくち みやもと なつ み 女 かん な 女 しん た ろ う ひより り の 女 男 み さ れいな ゆ わ 女 ゆ ひろつぐ ますだ 男 ますみ 増田 真澄 市税課 伊藤 里香 いとう おかだ 秘書政策課 り さ 女 か え 女 こ 岡田 佐栄子 つのがえ 産業政策課 ゆう た 角替 祐太 てらだ 秘書政策課 のぶひろ 寺田 展浩 1 男 女 宮本 大頌 城山中養護教諭 女 女 けいたろう ま 男 女 けい あ 性 別 女 男 男 派遣事業の経過 月 日 曜日 内 容 参 加 者 【保護者説明会】本庁舎4階大会議室 7月 16 日 木 □訪問地概要について □事前研修・結団式等今後の日程について 派遣中学生の保護者 □準備物について 【事前研修会1回目】西庁舎3階 301 会議室 □参加者自己紹介 7月 27 日 月 □オリエンテーション □事前課題について 派遣中学生 ※学習ノートの配布 □ヤマハ発動機㈱本社工場見学 【事前研修会2回目】西庁舎3階 301 会議室 8 月 9 日 日 □課題発表(台湾基礎知識について) □昨年度参加者との意見交換会 派遣中学生 派遣中学生の保護者 □海外旅行の注意事項について 【結団式】本庁舎4階大会議室 市長 □市長あいさつ 派遣中学生 派遣中学生の保護者 8月 12 日 水 □派遣団員紹介 □参加者決意表明 □派遣団長及び派遣副団長あいさつ 派遣同行職員 □写真撮影 8月 17 日 月 【派遣先:台湾 3泊4日】 派遣中学生 派遣同行職員 ∼ ∼ □出国 8月 20 日 木 □帰国 【解団式】本庁舎4階大会議室 市長 □市長あいさつ 派遣中学生 9月 27 日 日 □研修の振り返り 派遣中学生の保護者 □事業報告会 派遣同行職員 □意見交換会 2 派遣日程 № 月 日・曜日 都市 磐 旅 程 内 容 田 5 : 0 0 集合、貸切バスで中部国際空港へ 中 部 国 際 発 9 : 4 5 日本航空JL821(直行便)で台北へ 台北桃園空港着 1 1 : 5 0 入国手続き後、専用車で市内へ ●昼食:機内食 1 8 月 17 日 月 新 竹 14:00∼ ■ヤマハ発動機㈱現地グループ会社工場見学 (台湾新竹県湖口郷山葉路 81 号) 16:00 台 北 夕 刻 ホテルチェックイン ●夕食:台湾料理(台北市内) 宿泊先:ゴールデンチャイナホテル (台北泊) 台 北 ●朝食:ホテルにてバイキング ■B&S プログラム(グループ行動) 9:00∼ 日本語を学ぶ台湾人大学生と台北市内を見学 15:00 (地下鉄乗車体験等) 2 8 月 18 日 火 ●昼食:グループごと(台北駅フードコート) 夕 刻 ●夕食:台湾料理(台北市内) ■台北 101 見学 宿泊先:ゴールデンチャイナホテル (台北泊) 台 北 ●朝食:ホテルにてバイキング 午 前 ■中正紀念堂・忠烈祠の見学 ●昼食:海鮮料理(台北市内) 午 3 8 月 19 日 水 後 ■故宮博物院 中国式宮殿を模した建物の見学 九 夕 刻 ■九 見学 千と千尋の神隠しの舞台となった風景の見学 ●夕食:台湾料理(九 市内) 台 北 宿泊:ゴールデンチャイナホテル (台北泊) 台 北 ●朝食:ホテルにてバイキング 午 前 ■台北市内見学(雙連市場・龍山寺) ●昼食:飲茶料理(台北市内) 4 8 月 20 日 木 空港にて搭乗手続き開始 台北桃園空港発 1 3 : 4 5 日本航空JL822(直行便)で中部国際空港へ 15:45 ●夕食:機内食 中 部 国 際 着 1 9 : 3 5 到着後、貸切バスにて磐田へ 磐 田 2 2 : 3 0 磐田市役所へ着 解散 3 派遣中学生報告 4 台湾で見て、聞いて、感じたこと 磐田第一中学校 山下 夏実 私は、今回台湾に行かせていただき、本当に多くの体験をし、多くのことを感じること ができました。 まず、台湾は人がとても親切な国でした。親日国ということもあると思いますが、デパ ートの店員さんやお寺の巫女のおばあさん、九 の店の店主さんなど、たくさんの人の優 しさが印象深いです。デパートの店員さんは、私の日本語と英語がごちゃ混ぜの質問にも 笑顔で答えてくれ、お寺では日本から来たと言うとパッと顔を輝かせて日本語で話してく れました。また、九 の店主さんは、商品について聞くと丁寧に説明してくれました。お かげで不自由なく過ごせたし、嬉しくも思いました。外国へ来ても、こんな親切な人ばか りの国なら安心できるなと感じ、日本もそんな国であってほしいと思いました。だから、 私も帰国後は、困っている外国の方がいたら、台湾で親切にしてもらったのと同じように 接しようと思いました。 また、授業で習った歴史を目の前にし、過去と現在、そして台湾と日本のつながりを実 感することができました。蒋介石を称えて建てられた中正紀念堂の大きさから、台湾の人 がとても尊敬する人なんだということが分かり、展示内容からは、教科書には載っていな かった素顔や背景を知ることもできました。朝、体操をしに行った公園では、日本の教育 を受けていたという元気なおばあさんに出会い、当時の様子を聞くことができました。校 長先生以外は全員日本人の先生で、校長先生だけ「仰げば尊し」を歌えなかったこと、日 本人の先生は厳しくも優しい先生だったことなどを、とても楽しそうに話してくださり、 今も日本がとても好きだとおっしゃってくれました。私は、授業で習った時、強制的に日 本のことを台湾の子どもに教えるなんてひどいと思ったのですが、実際にはそうは思われ ていなかったのです。衝撃を受けるとともに、嬉しい、良かったと思いました。日本人教 育を受けて育ったその方とお話しして、遠い存在だと思っていた出来事に間近で触れられ て、何だか感動しました。授業では日本人教育が行われたことは習いましたが、それを受 けて育った人が今どんな大人になっているのか、日本の事をどう思っているのかを知るこ とはできなかったので、貴重な機会だったなと思いました。私は、このことを家族や友達 に話して、もっと多くの人に知ってもらいたいです。 他にもB&Sプログラムでは、同行された大学生の華さんに、気になることは何でも質 問でき、台湾の学校や部活について教えてもらい、面白かったです。また、台湾語と日本 語が話せるため、買い物の時には何度も助けてもらい、2か国語が話せることへの憧れが 強まりました。 台湾での4日間は、一生忘れられない宝物 になりました。新鮮なことばかりで毎日が楽 しかったのはもちろん、いくつものかけがえ のない経験をし、たくさんのことを見て、聞 いて、感じることができました。自分の中で、 将来に向かっての大きな一歩となりました。 5 日常から離れたとき 磐田第一中学校 山田 栞菜 私が、台湾で「見たもの」「聞いたもの」「食べたもの」の全てがキラキラしていた。初 めて体験することばかりだったからだ。観光バスの内装や車窓から見える街並み、建造物 など日本とは少し違った。現地の人の多くは、多少の日本語が話せていたが、イントネー ションは少し違っていた。チャーハンやマーボー豆腐、野菜炒めなどの料理は味付けが濃 く、日本とは少し違うおいしさだった。この“少し違う”を感じる度に、私は自分の世界 が広がっていく気がした。 私が今回テーマにしていたのは「食」だ。台湾で食べた料理は、本当においしいものば かりだった。肉がおいしければ魚介類も最高。今まで食べることができなかった牡蠣(カ キ)が食べられるようになったのも、台湾の「食」のおかげだ。初めて食べる本格的な小 龍包は、この世のものとは思えぬほどのおいしさで、台湾の食文化に心から敬意を示した い。あぁ、ありがとう!小龍包。あぁ、ありがとう!台湾の「食」を築きあげてくれた台 湾の方々。本当に感謝。 感謝といえば、もう一つ感謝せねばならないものがある。それは、日本のアニメ文化。 B&Sプログラムで、私達の班を案内してくれた李さん。彼女は、日本のアニメを観て日 本語を学んだそうだ。以前、テレビで海外の人が、 「日本のアニメに影響を受けた」と話し ていたが、そのことを目の当たりにしたので、とても驚いたと同時に、日本のアニメ文化 は素晴らしいものなのだと思った。それが乏しければ、私は李さんと仲良くなることがで きなかっただろう。本屋に行くと、私の好きなアニメの漫画本が売られていた。国を超え て日本のアニメ文化が広がっていると思うと、とてつもなく嬉しかった。 “世界に認められ ている”それは日本の誇りだ。 最後に、私自身の成長について。私は人見知りで、あまり協調性がなかった。だから、 違う学校の子ばかりと一緒に台湾に行くのは不安だった。でも、4日間も一緒に過ごすの だからと、これでもかというぐらい勇気を出して、たくさん話しかけた。最初は緊張しな がらだったが、段々と話しかけることが楽しくなって、たくさんの友達ができた。共通の 趣味の話題で盛り上がったり、お互いの学校生活について教え合ったりすることで、仲が 深まっていく感じがして嬉しかったし、楽しかった。コミュニケーション能力が身につい たと思う。 世界は、私の知らないことだらけだ。だから私は、いつか世界を隅々まで見たい。たく さん苦労するだろうが、私は留学したい。留学することが、世界のすべてを見る第一歩だ。 6 海外派遣事業に参加して 城山中学校 伊藤 真太朗 今回の中学生海外派遣事業が、僕にとって人生で初めての海外となり、普段経験するこ とのできない多くの貴重な体験をすることができました。 まず、台湾に降り立ち、空港を出ると、そこには日本の東京と同じような景色が広がっ ていて、しばらくは台湾に来たことを実感していませんでした。しかし、ヤマハ発動機の 現地グループ会社の工場を訪れて、日本との違いを感じることができました。はじめは、 「安全第一」と書かれた紙があちこちに貼られているのを見て、安全意識は日本以上だと 思いました。しかし、溶接する場所では、火花が飛ぶのを防ぐためのカーテンは閉められ ていたものの、カーテンが閉まりきらないうちに溶接が始まっているのを見て、 “何か違う” と感じました。 2日目のB&Sプログラムは、僕が最も楽しみにしていた活動でした。日本の列車は、 ダイヤや停車位置が正確だと聞いたことがありますが、台湾の地下鉄も日本と同じくらい 正確でした。しかし、ここでも日本との違いを感じました。乗ってみると、左右に大きく 揺れ、急加速、急減速が多く、少しヒヤヒヤした時もあり、雑な印象を受けました。また、 コンビニに入ると、例えようのない独特な香りがし、その正体は、日本でいう「おでん」 のような物体からのようでした。日本のコンビニでおでんを売っている場合、だいたいカ バーがついていますが、台湾ではついておらず、その臭いを強く感じましたが、現地の人 達にとっては、特別な臭いではないようでした。あの独特な香りは、今でも、何となく思 い出されます。そして、現地で人気の黒松コーラは、強く記憶に残っていて忘れられませ ん。また、お土産屋さんでは、店員さんが日本人の僕達を歓迎してくれているのか、商品 について質問すると、 「コレ、オススメ」や「コレ、オイシイ」などと、ありがたいのだが、 正直うっとうしい位に話かけてくれて、これが積極的な台湾人のお国柄なのかなと感じま した。 普通に飲んでいる水道水、トイレットペーパーを流すこと等、普通に行っている当たり 前の事が、海外では当たり前ではなく、帰国後は、毎日安心して過ごすことができる磐田 での普段の生活のありがたさを改めて感じています。今回の目標だった「現地の人と積極 的に交流する」は、B&Sプログラムで大学生の方と積極的に話したり、お店の店員さん と話したりして達成することができました。 今回この派遣事業への参加が決まり、研修を重ねていくうちに楽しみが増し、ドキドキ して当日を迎えました。内心、本当に僕が行っていいのだろうかという気持ちもありまし たが、その分、今回の経験を多くの友達に伝え ていきたいと思っています。学ぶ機会を与えて くださった市の職員の方々、派遣事業を支えて くださった方々、そして共に学んだ団員のみん な、本当にありがとうございました。今回の経 験を日常生活に活かし、将来の夢につなげてい きたいと思います。 7 台湾の人々の優しさに触れて 城山中学校 阿部 妃里 台湾研修が終わり数週間経ちますが、今でも昨日の事のように思い出します。そして、 その中でも強く印象に残っているのは、台湾で出会ったたくさんの人たちの優しさです。 B&Sプログラム活動で、現地の大学生が、私たちの要望に精一杯応えてくれた優しさ。 様々な場所の案内をしてくれて、いつも気を配ってくれたガイドさんの優しさ。九 のお 土産屋で、私たちに日本語で話しかけてくれた店員さんの優しさ。早朝の公園で、手取り 足取り体操を教えてくれたおばあさんの優しさなど、いろいろな場面で台湾の人々の優し さに触れる事が出来ました。 私には夢があります。助産師になって国境なき医師団に加入し、世界中の人々を助ける 事です。今回、実際に海外へ飛び出してみる事で、今までぼんやりとしていたものが少し ずつはっきりしてきて、夢に一歩近づけたような気がします。もしこの夢が叶うのならば、 今回、私が台湾で受けた数々の優しさのように、笑顔で接したり、言葉をかけたりしたい と思います。外国の人と話をするには、現地の言葉はもちろんですが、やはり英語が大切 です。少し苦手ですが、頑張ってみようかなと思えるようになりました。 今回、私たちが台湾に行く事が出来たのは、支えてくれるたくさんの方々がいるからだ という事を、身を持って感じる事が出来ました。本を読むだけでは知る事の出来ない街の 空気感や独特の匂いからは、台湾らしさを感じました。そして、台湾では私が外国人。日 本では当たり前の事が、台湾では通用しない事もありました。 本当に充実した4日間。 「帰りたくないね」と、みんなで台湾のニュースを見ながら台風 直撃を願ってしまった夜の事は、不謹慎ながらも良い思い出です。実際はそう上手くはい きませんでしたが…。 こんな貴重な体験が出来た私は、本当に幸せ者です。次は私たちが恩返しする番です。 学んできた多くの事を発信していきます。それが、これからの磐田市を作り上げていく私 たちの役目なのだと思います。 最後にみんなへ。みんなと過ごした4日間は、私にとって一生の宝物です。最高の時間 をありがとう。またいつか一緒に台湾へ行こうね! 8 台湾研修 城山中学校 米澤 璃乃 私が、この研修に参加したいと思った理由は3つありました。 1つ目は、自分の住んでいる街を出て、異国の生活を体験したかったからです。日本と は、気候や文化が違う台湾には、日本では考えられない事や物が沢山ありました。朝市で は、生肉が軒下に吊るされて売られていたり、トイレが水洗じゃなかったりと日本人には 考えられない事ばかりで驚きました。また、路上で生活する人のことを「街角のお友達」 と言ったり、気温が高い日には、 「暑い」とは言わず「太陽が大きい」と言うそうです。そ ういう話を聞くと、 「台湾の人は優しく、心が温かいな」と感じました。一般の方の生活を 垣間見ることができ、貴重な体験でした。 2つ目は、私達の街を代表する企業「ヤマハ発動機」を世界から見たいと思っていたか らです。実際、YMT へ見学に行くと、日本の工場に比べ、女性の割合が多かった事に驚き ました。台湾はスクーター大国と言われ、生産量も多く、実に、年間38万台ものスクー ターを作っています。磐田市の人口の約2倍です。また、国内出荷数は21万台で、台湾 内だけでも、ヤマハのスクーターを売っている店は2,589店もあるそうです。台湾に は、コンビニもたくさんありますが、コンビニの数より多いそうで、その数の多さに、ヤ マハのスクーターの凄さを改めて感じることができました。 3つ目は、日本と台湾の歴史に興味があったからです。日本と台湾は「親日」だという 話をよく聞きますが、その反面、過去には聞くだけでもつらい歴史もありました。中正紀 念堂では、戦後70年にあたり、戦争特集の展示会を開催していました。写真には、自殺 しようとする兵士、焼け野原となった街などが沢山写っていました。 「こんな事をしてしま った日本に対して『親日』と思えるのか?」と疑ってしまう所もありました。しかし、こ ういう歴史があったからこそ、今はお互い仲良くなり、協力できるようになったんだと思 います。 今回の研修を通して強く感じた事は、台湾の人々は日本人を尊敬し、ほとんどの方が日 本語を理解しているという事です。思っていた以上に日本語を話せる人が多くて驚きまし た。また、男女差がなく平等という考えがありました。日本では、まだまだ女性の立場が 弱い事が多いのが現状です。日本でも、もっと女性が活躍できる場が広がればいいなと思 います。 他にも、都市化が進んでいる所が多くあったり、 食事がとてもおいしいなど、私が考えていた台湾 と全然違い、びっくりしました。 私は、この貴重な体験を通して学んだ事を多く の友達に伝え、自分の将来に繋げていきたいと思 います。 ありがとうございました。 9 自分が知らなかった台湾 南部中学校 小澤 慶 僕は今まで海外に行ったことはありましたが、台湾に行ったのは、今回が初めてです。 今回の中学生海外派遣事業を通し、自分が今まで気が付かなかった、台湾の素晴らしい ところをたくさん発見できました。台湾に行く前は、 「台湾に面白いところはあるのかな」 と少し不安でした。しかし、実際にそこへ行き、自分の目で確かめてみると、インターネ ットやテレビなどで見たときにはわからなかったことがたくさんありました。忠烈祠の衛 兵交代式や故宮博物院、九 や中正紀念堂など、日本では見ることのできないものがたく さんあり、とても楽しい4日間でした。 最初に訪れた、ヤマハ発動機の現地グループ会社の工場では、主にスクーターを作って いました。台北市内を見ていても、日本では考えられないほどたくさんのスクーターが走 っていました。働いている人は、男性の方が多いかと思っていましたが、女性の方も意外 に多く見かけました。工場内では、安全第一と書かれた看板をいくつか見かけました。働 いている人たちは、作業を始める前には、体操やストレッチをしたり、自分が作業に使う 道具がしっかり動くか確認したりして、安全に作業を進められるように努めていました。 昼食や夕食では、台湾料理や飲茶料理を食べました。お店で出される飲み物は、冷たい 水やお茶ではなく、温かいウーロン茶でした。餃子や小籠包、麻婆豆腐など、日本でもよ く見かける料理を食べました。日本で食べたものと比べると、とてもおいしかったです。 最後には、マンゴーが出されました。沖縄より南の方に位置する国なので、フルーツはど れもおいしかったです。 この、磐田市中学生海外派遣事業で、今まで自分が知らなかったことを、たくさん見つ けることができました。このような体験ができ、何より、無事にこの研修を終えることが できたのは、この研修を企画してくださった市役所の皆さんと、バスや飛行機を手配して くださったツアー会社の皆さんのおかげです。心から感謝します。ありがとうございまし た。 10 台湾と日本との関係 南部中学校 加藤 亜実咲 私は、台湾に行き、「日本の良さ」「磐田の良さ」を改めて知ることができました。そし て、自分自身を成長させる良いきっかけにもなりました。 最初、台湾の地に降りたときは、 “台湾に来た”という実感が湧きませんでした。しかし、 台湾の街並みを見て、 「ああ!ここは日本じゃない、台湾だ!」と思い、とても興奮しまし た。 台湾で出される料理は、量が多く、食べきれないほど盛り付けられているお皿がたくさ ん出てきます。その中には、かなり辛い料理も多く、私の口には合わないものがいくつも ありました。しかし、最終日に食べた小龍包は、本当においしかったです。 また、台湾では、思わず「ウッ!」となるような匂いを感じることがよくありました。 コンビニで売られているおでんは、初めてかぐ匂いでしたが、もう、くさくて、くさくて、 どうかなってしまいそうでした。九 でも、きつい匂いが漂うお店が多かったです。日本 では、観光地がくさいなんて有り得ないので、気配りの感覚の違いにとても驚きました。 そして、私が台湾に行って一番強く感じたこと。それは、台湾が親日国だということで す。最初は、 「日本は台湾を統治していたのに、なぜ親日国なのか」という疑問を持ってい ました。しかし、ガイドの方から、 「日本人は台湾の人を学校に行かせてくれた」という話 を聞いて納得しました。実際、台湾では日本語をペラペラしゃべる人がたくさんいて、私 たちに温かく接してくれました。お店には日本の商品も普通に並べられていて、台湾の人 は日本語が書かれている商品は安心して買うそうです。このような日本と台湾の良い関係 が、もっともっと深くなればいいなあと思います。 最後に、鈴木団長をはじめとした市役所の方々、同行してくださった先生、共に楽しい 思い出をつくった仲間たちに本当に感謝しています。ありがとうございました。 11 私が台湾で学んできたこと 豊田中学校 鈴木 伶奈 私は、今回の中学生海外派遣事業で初めての経験をたくさんして、多くの事を学ぶこと ができました。 まず、台湾に着いた時、日本とあまり変わらないなと思いました。しかし、現地で活動 していくと共に、日本との「違い」や「つながり」を見つけることができ、やはり、ここ は海外なんだなと感じました。 例えば、台湾では、道路を走ったり道端に止めてあるバイクの数が日本とは比べものに ならないくらいに多く、バイク専用の道路などもあったりして、さすがスクーター王国だ なと思いました。 その他にも、車の運転席が左側にあったり、電車の座席が硬かったりと、日本ではあま り見られない風景もありましたし、市場では肉や魚が、冷蔵されずに、外でそのまま売ら れていたりという、日本では考えられないような事もありました。 しかし、日本語で書かれたパッケージの商品が売られていたり、ヤマハのバイクが走っ ているのを見た時は、台湾に居ながらも、身近に日本を感じることができて、とても嬉し く思いました。 また、現地の多くの人が日本語を話すことができ、日本人に優しく接してくれる方もい て、「台湾は親日国だ」という考えが本当だったのだなと感じました。 ヤマハ発動機の現地グループ会社の工場見学では、日本と違う部分をたくさん見つける ことができました。少し危ないと思うところもありましたが、安全の工夫もきちんとされ ていて、そこは日本の工場と変わらないなと思いました。 私は、今回の中学生海外派遣事業で台湾に行くことができて良かったなと思います。自 分の中に新しい知識を得たり、たくさんの人と接することで、自分に自信をつけることが できました。この貴重な体験を無駄にしないよう、これからも様々なことに一生懸命取り 組んでいきたいです。 12 台湾から見た日本 豊田中学校 益子 優羽 私は、今まで海外に行ったことはありましたが、その国の文化や歴史、言語などに目を 向けたことがありませんでした。しかし、今回の研修に参加したことで、その国(台湾) の人の人柄や文化、習慣を感じることができました。 台湾に到着した時、私は“日本とあまり変わらないな”と思いました。しかし街のなか に入って行くと、スクーター王国ということでバイクがずらっと道路の端に並び、におい や風景が変わりました。バスの中で、ガイドさんの話を聞きながら、やはり日本とは違う ところがたくさんあるなと感じました。 台湾に到着して一番初めに行ったヤマハ発動機の現地グループ会社の工場では、同じ企 業なのにその国にあったオートバイを製造していたり、その工場の中だけで心掛けている ルールがあったりして驚きました。また、一つ一つ丁寧に組み立てており、女性従業員も 多く、女性でも働きやすい環境があるということなのだろうと思いました。だからこそ、 世界中でヤマハの人気があるのだと実感しました。 その他にも、台北101や中正紀念堂、忠烈祠、故宮博物院、九 など台湾でしか見る ことのできない歴史的な所へ行きました。特に、 「千と千尋の神隠し」で有名になった九 では、テレビや雑誌で見たりするよりも実際に行くと、自分がその世界に入ったようでと ても楽しかったです。 私が、今回の研修で一番感じたことは、日本が台湾に認めてもらっているということで す。研修中に、何度も日本の車や会社、お菓子などを見つけました。また、ガイドさんも、 食べ物を売るときに「商品名などを日本語で書くとよく売れる」と言っていました。それ は、日本のものは安全性が高いから安心して食べられるからだそうです。私はこれを聞い て、いかに日本が他国に信頼されているのかを知ることができました。そして日本という 国を誇りに思いました。 最後に、この研修に一緒に参加した12人のメンバー、私たちを支えてくださった団長、 副団長、先生、市役所の皆様にお礼を申し上げたいです。 この研修は、今までの私の人生の中で本当に実りある経験になりました。 13 台湾と日本の結びつき 豊田南中学校 鈴木 啓太郎 今回の台湾への海外派遣事業で感じたことは、台湾と日本の結びつきについてです。台 湾は親日国ですが、それ以上に日本に対する優しさの気持ちが感じられました。 台湾は、1895 年から終戦までの約 50 年間、日本の領地でした。僕は、台湾の人達は、 自分たちの育った土地を取られて怒っていると思っていましたが、そんなことはなく、優 しく受け入れてくれました。例えば、台湾の大学生と交流する「B&Sプログラム」で行 天宮を訪れたとき、現地の方が日本語で声をかけ、そしてお守りとお菓子を分けてくれま した。台湾では日本語を話す人がいるということは事前に知っていましたが、いざ行って みると、日本語を話せる人が4人に1人位いました。なぜそこまで日本語を話せる人が多 いかというと、1895 年から終戦まで、日本は台湾の人達の「日本人化」を進めたことによ り、75 歳以上の人達のほとんどが日本語を話せるのです。今でも自分は日本人だと思って いる人もいるそうです。 また、ガイドの許さんが、 「台湾の人は、東日本大震災の時に日本人のことを支えた」と 話してくれました。そんな台湾の人達の優しさや日本に対する思いを肌で感じることがで きました。 ところで、日本では外国人に対してそのような接し方ができているのでしょうか?なか なか外国人に会う機会はないかもしれませんが、正しい接し方ができるのでしょうか?僕 も、以前まではできなかったかもしれません。しかし、今では、たとえ言葉が通じなくて も伝える努力はしようと思えるようになりました。 さらに、台湾では日本の製品がそのまま売られていたり、日本発祥の店舗が多くあった り、日本がさらなる発展に向かっていることも感じることができました。代表的なもので は、「しまむら」や「UNIQLO」、そして「YAMAHA」です。 現地の人にとって、日本企業の製品は特に質が良いといわれ、多少値段が高くても買う ようなブランド品です。日本人にとって普通のものでも、世界から見れば高級品なのかも しれません。僕は、改めて日本は豊かな国だということを感じました。 様々なことを感じたこの海外派遣事業に感謝し、さらに別の国にも興味がわきました。 ありがとうございました。謝謝。 14 台湾から学んだこと 豊田南中学校 菊池 茉優 私の初めての海外は、たくさんの驚きと体験があふれていました。そして、 「通訳」にな るという将来の夢に一歩踏み出せたと思います。もともと、英語が大好きなので、 「どうし ても参加したい」という気持ちで応募作文を書きました。台湾に行けることが決まったと きは、うれしさでいっぱいでした。 私は、B&S プログラムで現地の大学生と台北市内を歩いたり、地下鉄に乗ったりしたこ とが、とても心に残っています。市内のスーパーに行ったときには、日本の食べ物や調味 料、洗剤など馴染み深いものがたくさんあり驚きました。 街を見渡してみると、日本語の看板をたくさん見かけ、海外にいるという感じがあまり しないこともありました。他にも、地下鉄は、日本よりも発展しているのではないかとい う感じがしました。5分に1本くらいの間隔で駅に電車が来ていました。一回乗るだけで もカードが必要で、改札口にも切符を入れる場所はなく、カードを当てるところしかあり ません。 これまで、大学生と交流する機会はあまり無かったので、貴重な体験ができたと思いま す。 また、九 や故宮博物院などで、数々の台湾の歴史に触れたときは、日本にはない風景 や考え方などを目の当たりにして新鮮な気持ちになりました。 九 では、何ともいえない匂いがありましたが、 「千と千尋の神隠し」の世界に入り込ん だようで楽しかったです。日本語を話せる人が多く、買い物も良い経験になりました。 故宮博物院では、白菜や豚の角煮などのおもしろい美術品があり、その豊かな発想がす ごいなと思いました。それらが展示されている階は、たくさんの人で込み合っていて驚き ました。 4日間という短い時間の中で、たくさんの経験と思い出ができました。不安なことやハ プニングなど大変なこともあったけれど、仲間に支えてもらったり、協力してもらったり して、楽しく過ごすことができました。また、 「通訳」になるという夢が、英語だけでなく、 たくさんの国の言葉を覚え世界中で活躍したいと、さらに大きな夢になりました。そして、 今回の経験を活かし、すばらしい毎日を送りたいと思います。 この研修を通じて、メンバーとの距離がとても縮まりました。私は、このメンバーで、 また海外に行きたいです。ありがとうございました。 15 海外派遣事業で学んだこと 豊岡中学校 宮本 大頌 僕は、海外派遣事業で台湾に行き、初めて海外を知ることができました。 台湾での滞在は4日間でしたが、台湾の歴史や文化、生活、ヤマハ発動機の海外での活 躍などについて、たくさんのことを学ぶことができました。 特に、僕が心に残った出来事は、B&Sプログラムで台湾の大学生とコミュニケーショ ンをとることができたことです。大学生のお兄さんは、日本語を上手に話せるので、台湾 の食事や交通ルール、スポーツなどについて、詳しく教えてもらうことができました。台 湾の人は、日本人に対して、とても優しく、信用してくれていて、以前から聞いていた通 り、親日国であることを実感しました。 また、台湾市内を見学した中では、世界4大博物館の一つである国立故宮博物院が特に 印象に残っています。全て価値があるものばかりが展示されているので、関心を持ちなが ら見学することができました。その他にも、龍山寺では、たくさんの参拝者がひざを立て て、頭を何度も下げて拝んでいました。忠烈祠や中正紀念堂、市場では、歴史のほかにも、 建物の色や作り方、商品など、日本とは違うものを知ることが出来ました。 さらに、台湾では、ヤマハのスクーターは人気があり、乗る人も多く、道路の端には、 きれいに列になって駐車してありました。ヤマハ発動機の現地グループ会社の工場見学で も、磐田市の本社工場よりもスクーターを多数製造しているようでした。また、一度買っ たスクーターは壊れるまで使用すると聞き、台湾の人が物を大切にすることを知りました。 僕は、台湾を訪問して改めて感じたことがあります。それは、日本の素晴らしさです。 台湾の人も礼儀正しく、電車に乗っても、お年寄りに席を譲る気持ちがあり、親切です。 他にも、道路にゴミが落ちていないなど、良いところがたくさんあります。それでも、そ れ以上に、日本人には「おもてなし」の心があり、特にお店では、お客様に対するサービ スが多いと感じました。 そして、僕が住んでいる磐田市で、あまり不便だと思うことがなく生活できているのは、 とても幸せなことだということも知りました。 今までとは違う別の世界を見ることで、自分の考え方や視野を広げることが出来ました。 海外派遣団で行った場所が台湾で本当に良かったと思っています。 ありがとうございました。 16 1 17 派遣同行者報告 18 磐田市中学生海外派遣事業を通して 団長 磐田市副市長 鈴木 裕 今年度で3回目を迎えた磐田市中学生海外派遣事業では、参加生徒、保護者の皆様、学 校関係者、そして国内外でご尽力くださいましたヤマハ発動機株式会社の皆様、多くの方々 のおかげをもちまして、滞りなく無事に終えることができ、厚く御礼申し上げます。 さて、暑さが厳しい台湾の地に降り立つと、日本で見慣れた店舗の看板も多く、日本の 影響を色濃く受けている様子が見られたものの、世界一の普及率を誇る大量のスクーター が道路を走る光景や、それに合わせたインフラ整備、現地の独特の匂いなどの日本との違 いから、やはり台湾が「異国」であることを実感することができました。 参加した12名の生徒たちも、台湾での様々な交流や体験を通して、言葉や文化、生活 環境の違いを肌で感じ、台湾の人たちの優しさや活気に触れ、国際理解を深めることがで きたのではないかと思います。 ヤマハ発動機株式会社現地グループ会社の工場を訪れた際には、現地スタッフの方々が 本当に温かく迎えてくださり、本市中学生の可能性への期待の高さを感じることができま した。実際、中学生からの鋭い質問や積極的に学ぼうとする姿勢に、現地スタッフの方も 驚いていました。私自身もその姿を見て感心するとともに、この経験を多くの人に伝えて いける力強さを感じ、将来のまちづくりを担う姿を想像して、頼もしく思いました。 また、台湾という国で、日本との違いを発見する度に、仲間と意見を交わしたり、現地 ガイドに質問したりするうちに、自然と積極性や社交性が引き出され、コミュニケーショ ンの大切さを学び、日々成長していく様子が見てとれました。 保護者の皆様も、帰国した子どもたちの行動や言動から、成長を感じることができたの ではないでしょうか。 子どもたちには、自分の目で見て、感じた多くの体験を、家族・友達・地域などに自分 の言葉で伝えていってもらいたいと思います。 この事業も、3年が経過し、今後も継続するべきか否かも含めて検証しなければならな い段階へと入っています。 しかしながら、間近で、充実した表情や積極的な姿勢、わずかな時間で驚くほどの成長 を見せる子どもたちを目の当たりにし、若く、多感な時期にこうした経験ができる本事業 の重要性を改めて感じ、できるだけ多くの子どもに体験させたいとの思いがますます強く なりました。 今後のまちづくりを担う、磐田市の財産で ある子どもたちを、守り、育てていくために も、本事業の更なる充実を図るとともに、学 びの場をより充実させることで、子どもたち が夢を抱き、叶えられるまちづくりをすすめ ていきたいと考えています。 19 磐田市中学生海外派遣事業を振り返って 副団長 磐田市教育長 村松 啓至 3 回目を迎える中学生海外派遣事業では、ヤマハ発動機株式会社の関係の皆さまはじ め、保護者、関係職員の皆様のおかげをもって、中学生 12 名が無事貴重な体験をして、 多くのことを学ぶことができたことに心から感謝申し上げます。作文選考で記した中学 生のそれぞれ思いがスタートとなり、この派遣事業が構成されていきます。その中に、 「コミュニケーションの力を身に付けたい」「自分の人生を見極めたい」などの思いが この派遣事業のエッセンスです。したがって、その間、いろいろな調査を行い他国の文 化に学びはじめ、このような海外派遣事業の体験をすることは、観光旅行とは大きく違 った意味をもつものとなります。 訪問した台北の街は、日本にある中核都市とあまり大きな違いはないように見えます が、スクーターで移動をする人の多さや街角に並ぶ食べ物を売る小さな屋台店、いろい ろな食材、香辛料など、日本とは全く違っています。小さな違いが子どもたちに、異文 化理解への刺激を与えてくれていると思いました。大人はこれまでの経験で、これらの 違いを比較的簡単に受け入れられるのですが、子どもは感覚的であり、日常生活での小 さな差異が、大きな経験となって心に残ります。よく大人たちが、幼い頃の何でもない 思い出が心の中に鮮明に残っているのと同じように。 コンビニエンスストアに子どもたちと一緒に入ったとき、フルフェイスを被ったお客 さんが入ってきて普通に買い物をしていました。それを見て子どもたちは驚き、日本だ ったら泥棒か何かに間違えられてしまうと思ったのでしょう。私も子どもたちと同じよ うに思いました。日本ではめったに見られない光景ですが、スクーターが移動手段の中 心であることから、店員さんはそのお客さんに全く普通と変わらず接していました。ま た、コンビニエンスストアでの香辛料の匂いは日本とは全く違うため、子どもたちがど のような反応をするか、その様子を見ていました。最初は、店に入るのを躊躇した子も いましたが、そんな時間もかからず慣れたようです。これが異文化の受け入れの第一歩 なのでしょうか。日常生活の小さな差異は、子どもたちの感覚的なものと触れあい、実 体験することで異文化理解の一歩として心の中に残り、自分の人生に生かしていけるも のとなっていくのだと思いました。 宿泊したホテルの近くに行天宮というお宮があり、朝早くから効労生と呼ばれる人た ちが読経をしていました。厳かな雰囲気の中、多くの人たちが参拝に訪れていました。 さぞかし歴史のある宗教かなと思いましたが、資料から創立から 50 年ほどしか経って いないことがわかり驚きました。また、龍山寺や中正記念堂など、日本と比較し歴史は 浅いものの、少なからず、子どもたちも台湾の歴史、人々の思い、勢いを感じることが できたのではないかと思います。 B&S プログラムでは、日本語を学ぶ台湾の大学生との交流し、一緒に地下鉄へ乗り 台北の街をまわりました。その中で、大学生の日本への思いや現地の人たちの優しさを 感じることができました。ヤマハ発動機株式会社現地グループ会社の皆様からは、磐田 市の中学生を温かく迎えていただき、海外での企業経営について丁寧に質問に答えてい ただき、幅広い視野で外国との関連性を学ぶことができたと思います。 結びに、磐田市中学生海外派遣事業にかかわったすべて皆さんに深く感謝するととも に、中学生たちが磐田市の発展、日本の国の発展に貢献してくれることを心から願って います。 20 海外から見た日本・磐田市 ∼磐田市中学生海外派遣研事業をとおして学んだこと∼ 城山中学校 養護教諭 増田 真澄 朝5時、早朝にもかかわらず、多くの保護者の方に見送っていただき、磐田を出発。 バス乗車前から生徒の表情は、やる気に満ちており、4日間の研修旅行の成功を感じさ せるものでした。子どもたちの意欲・興味・関心の高さは、事前研修の調べ学習や掲示物、 発表からも感じていたところです。その刺激のおかげで、私自身も事前学習に身が入りま した。 台北は人口 268 万人の大都市。懐かしい風景と活気に満ちた日常が混在し、成長し続け ている市です。台北桃園空港に到着し、私たちの緊張はすぐにほぐれました。それは、空 港内でのたくさんの日本人観光客、あちらこちらから聞こえてくる日本語、周辺の建物に ある日本語で書かれた看板等が見受けられたからです。この瞬間に私の台北への親近感は、 ぐっと湧いてきました。 こうして始まった4日間の研修で、私は五感をフルに使って多くのことを学びました。 【視覚】最初に訪れた YMT の新竹工場では、会社の概要説明を聞き、工場内を見学しま した。若者や女性が多く働き、工場内の安全管理もきちんと整備されていました。子 どもたちは、事前にヤマハ発動機の本社工場を見学していたため、施設を食い入るよ うに見て、積極的に質問していました。 総統府、故宮博物院、忠烈祠衛兵交代式、中正紀念堂の見学では、異文化の歴史を 感じ、視野を広げることができました。龍山寺、行天宮では、台湾の神様へのお参り の仕方が新鮮でした。 台北 101 は、横浜のランドマークタワーのような高さ 509.2M の世界有数の高層ビ ルで、東芝の世界最速エレベーターで 89 階まであがり、台北市街を一望しました。開 発が進んでいるエリアは、日本の都心のようなきれいな街並みになっていましたが、 移動中には、本等で見る昭和初期を感じさせるような街並みもあり、生活水準に差を 感じました。 【聴覚】朝のラッシュ時では、信号待ちしていたスクーターが、一斉に走り出す時の音の 凄さに驚かされました。台湾はまさに、 「バイク社会」であることを実感させられまし た。中国語と日本語の入り混じった会話からは、親日的な安堵感を得ました。また、 市場での生き生きとした客寄せの声も、耳に残っています。 【触覚】活気あふれる台北の市場。一歩踏み入れた瞬間、別世界でした。豚や鶏などの食 材がそのまま売られていたり、見たことがないような食材が並んでいたりして、日本 の市場とは全く異なる光景が広がっていました。売る人も買う人もそれを手で触って 確認しています。日本の生活に慣れている私にとって、衛生面での管理は心配になる ような光景もあり、ここでは改めて日本が安全であると感じました。 21 【味覚】自然に恵まれた台湾は食材の宝庫。中国や日本の影響を受けて、調理のバリエー ションの多い台湾料理をいただき、お腹も心も幸せになりました。初日に通訳の許さ んが用意してくださった甘いマンゴーの味は忘れられません。また。最終日に食べた 小龍包は、出発前から楽しみにしていただけあって、最高の食感でした。 【嗅覚】コンビニエンスストアやレストランの料理、 「九 」の飲食店から感じた独特の臭 い。香辛料の臭いでしょうか。現地を訪れてしか味わうことのできない魅力でした。 そして、何よりも3日目・4日目の早朝に体験できた現地の方との交流、宿泊したホテ ル近くにある公園で、健康志向の高い台湾の人と一緒に太極拳やラジオ体操をして、身体 をほぐすことができたことは貴重な体験でした。言葉がうまく通じなくて、笑顔とジェス チャーで仲間に入れてもらい、見よう見まねでやった太極拳は体も心もほぐれました。そ こで出会った現地の方や流暢な日本語を話すご老人に、人の優しさ、人の温かさを感じま した。 最初の食事会場で、 「日本のお茶が飲みたい」と言っていた子どもたちが、日に日に台湾 の魅力を感じ、仲間と貴重な時間を過ごした4日間。最終日には、子どもたち全員が「ま だ台湾にいたい。」と呟いていました。しかし、中部国際空港に着き、磐田が近づくにした がって、 「帰ってきた」という安堵感が増し、磐田インターを下り、磐田の景色を見た瞬間 の子どもたちのほっとした顔が印象的でした。 今回の海外研修で学んだことは、「感謝の心を失わないこと、 『ありがとう』という気持 ちを忘れないこと」です。初めは感謝していたことも、次第に鈍感になり「あたりまえ」 になってしまいます。今があるの当然ではなく、多くの人たちのおかげだということも忘 れてはならないことだと思います。何でもない『今』という瞬間に感謝する気持ちを、そ してどこの国でも人と人をつなぐ言葉『ありがとう』を大切にしていきたいと思います。 (今回の旅行で、私が一番使った言葉は「謝謝(シェシェ)」だったように思います) 「ふるさと磐田」に誇りと愛着をもって、子どもたちが今以上に磐田を好きになるように 今後も生徒と共に教育活動及び磐田市の発展に尽力し、学び続けていきたいと思います。 最後に、研修期間中、生徒一人一人が自分の健康管理に努め、大きな病気・けがなく、 無事に帰着することができたことを嬉しく思います。保護者の皆様には、事前健康調査等 にご協力いただき、本当にありがとうございました。 22 12人の中学生から教えられたこと 市税課 伊藤 里香 「コミュニケーション能力を高めたい」、 「世界で自分は何ができるか考えてみたい」、 「自 分の目で実際に確かめてみたい」、「自分の将来の夢につなげたい」と、自ら決意し、熱い 思いをもって台湾に飛び出した 12 人の中学生。今回の研修では、台湾という地を自分の目 で見、知ったことで、文化や習慣の違いなど多くのことを学ばせていただきました。しか し、それ以上に、子どもたちと共に過ごした行動のひとつひとつが、私の糧となり、自分 を省みる貴重な機会となりました。 今回の研修で初めて取り入れられた、 「B&S(Brother and Sister)プログラム」では、 中学生の積極的で力強い姿を目にすることができました。このプログラムは、日本語を学 んでいる現地の台湾人大学生と一緒に台北市内を散策し、台湾の人々の実生活に触れると いうものです。私は、言葉が通じないことへの不安を抱きつつ、万が一のときは通訳の大 学生が何とかしてくれるだろうという少し甘えた気持ちで参加しました。しかし、子ども たちは違っていました。大学生に頼ることをせず、身振り手振りでお店の人と会話をし、 日本との違いを意欲的に発見するなど、率先して台湾の社会に飛び込んでいったのです。 彼らのパワーは、何度も私の背中を押してくれました。また、子どもたちの意欲的な姿は、 ヤマハ発動機現地グループ会社の新竹工場や九 、中正紀念堂など、訪問先のいたるとこ ろでも見られました。彼らの純粋で失敗を恐れない強い心に、勇気と積極的に取り組むこ との大切さを改めて教えられました。 子ども達と過ごす時間の中で、自分への課題も再認識できました。私は、研修の主役で ある中学生が思う存分研修を楽しみ、学ぶことができるよう、自主性を重んじつつ十分に サポートができているのか、そう自問自答しながら研修中を過ごしていました。毎晩、反 省の繰り返しで、今も多くの後悔が残ります。これは、今回の研修に限ったことではあり ません。磐田市の主役は市民です。それをサポートしていくのが私達、市職員の仕事です。 市民が望むものは何なのか、それをどうしたら実現できるのか、どうサポートしていけば 良いのか。場面、場面によってその答えは違ってきますし、正解を導き出すのは簡単なこ とではありません。しかし状況を冷静に判断して、時にはリードし、時には裏方に回りな がら、相手の気持ちを尊重し、理解して取り組んでいけば、自ずと道は開けるのではない かと思います。まだまだ状況を冷静に見極め、判断することはできていませんが、今後も 自分の役割、なすべきことを常に意識し、相手の立場になって物事に取り組んでいきたい と強く感じました。 今回の研修を通して、将来への可能性を無限に秘めている子どもたちが、仲間と共に体 験し、感じ、自分なりに考える姿をじかに見ることができたことは、市職員として、また 一人の磐田市民として大きな喜びであり、私に力と勇気をくれました。そして、子ども達 が誇れる「磐田市」をつくっていくことが、私達の使命であることを再認識しました。そ のために、今回の研修の経験を活かし、様々な考え方をもった多くの人と関わり、理解し あいながら、広い視野を持って業務に取り組んでいきたいと思います。 23 中学生海外派遣事業に参加して 秘書政策課市長公室 岡田 佐栄子 中学生海外派遣事業への同行研修へ参加して、貴重な体験をさせていただいたことに感 謝申し上げます。 さて、私がこの事業で一番心に残ったのは、今回から取り入れられた B&S プログラム です。3グループに分かれての研修ということで、何かあっては大変と不安な朝を迎えま したが、グループメンバーが「楽しみ∼!」と心弾ませている姿に一緒に期待感が膨らみ ました。また、案内役として同行してくれた現地大学生の華さんは、大学に入学してから 日本語を学んだということでしたが、流暢な日本語で会話に不便を感じることがなく、心 強い味方を得たような感じで不安なく散策ができました。 最初に訪れた行天宮では、お参りの仕方を教えてもらい、現地の方に混じって参拝をし ました。日本の神社とは違いお賽銭という習慣がないこと、おみくじには営業時間のよう なものがあり、休み時間が設けられていることなど少人数だからこそ教えてもらえること がたくさんありました。また、おみくじの内容について説明してくれたお年寄りも日本語 で話をしてくれ、カード型のお守りと神様の誕生日を祝うお菓子をいただき幸先の良いス タートができました。この後も、メンバーと相談しながら興味に沿った場所を案内しても らい、現地通貨で買い物をしたり、地下鉄に乗ったりと有意義な一日を過ごすことができ ました。また、道中も学校生活、台湾の歴史、台湾で人気のスイーツや飲み物、習慣など についても話をしてくれたことや、スーパーマーケットでの買い物など、団体行動では触 れることのない現地の生活に触れることができました。地下鉄での飲食禁止の徹底も、生 徒たちにはとても新鮮なことに映っていたようです。将来、通訳の仕事に就きたいと夢を 持っている華さんに案内してもらったことは、良い刺激となったことでしょう。生徒の物 怖じすることなく、何でも吸収していきたいという意欲が活きる研修となり、目を輝かせ て行動する姿がとても印象的でした。自発的な学びは、心と視野を成長させてくれたこと でしょう。一緒に行動しながらサポートできたことは、私にとっても視野を広げる機会と なりました。 同行させていただいた四日間はあっという間でしたが、生徒の目には見えない心の成長 を身近で感じることができました。この研修は、将来の夢を見極めたいという生徒の思い、 不安ながらも成長を願って送り出した保護者の思い、将来を担うこどもたちに幅広い視野 と地域理解を深めてもらいたいという行政の思いが合致したものです。同じ年代の子を持 つ母としての視点では、とても羨ましいと感じ、 我が子にも経験させたい研修だと感じました。 生徒のまっすぐな気持ちに触れ、挑戦する意欲 が成長に直結すると改めて感じ、自分を振り返 る良い機会にもなりました。心地よい疲れとと もに、明日からまた頑張らなければと心新たに しました。 24 中学生海外派遣 1,000 枚の記録 産業政策課 角替 祐太 私が磐田市中学生海外派遣事業の同行職員としてこの研修に手を挙げた理由は、2つあ ります。1つ目は、産業政策課の職員として海外生産シフトが進む輸送用機器製造業の実 情をこの目で見て、広い視野から磐田市の産業を捉えたいという目的からです。実際に、 磐田市を代表する企業のヤマハ発動機株式会社の現地法人である YMT の視察を通じて、 その目的は十分にかないました。 2つ目は、実はこれが大きな理由だったりするのですが、私自身、中学生と同じように 一度も日本を出たことがなく、今回の「台湾」が初めての海外だったからです。そういっ た経緯から、必ず貴重な経験ができると確信し、希望しました。 同行が決まり、自分の主な役割は、カメラマンとして現地での中学生たちの学びの瞬間 を記録写真に収めることになりました。全く慣れない広報用のずっしり重たい一眼レフカ メラを首にさげ、大変な任務を頂戴したというのが正直な感想でした。 初海外とカメラマン、2つの初めてを抱えて、中学生以上に緊張していたかもしれませ ん。出発当日の朝、 「目標は写真 1,000 枚撮ってくること」と激励され、送り出されました。 練習用に撮っていたピンボケした写真を隠しながら、精一杯頑張りますと答えたのを覚え ています。 台湾に着いてからは、最初こそ大人しく見えた中学生たちも、台湾の文化や歴史、産業 を五感で感じるうちに、新鮮な疑問や感想をお互いに言い合い、ガイドの許さんや B&S プログラムの大学生、YMT の皆さんなど現地の方々と積極的にコミュニケーションを取れ るようになっていました。彼らの真剣で活動的な姿を見ていると、私も大切な学びの瞬間、 成長の一瞬を逃してはいけないという思いに駆られ、四方八方に動き回りながら、自然と カメラのシャッターを切っていました。また異国の地でも関係なく、日に日に仲を深めて いく様子には、とても元気をもらいました。 あっという間だった4日間の派遣日程を終え、無事に磐田に帰ってきた時、今まで気に 留めていなかった日常の光景が海の向こうの台湾と比較され、大げさでなく不思議と世界 が違って見えました。自分よりずっと若く感受性豊かな中学生なら、なおさらのことでし ょう。中学生、職員を含めそれぞれに考えるきっかけをたくさん与えていただいた海外派 遣事業だったと実感しています。本当にありがとうございました。 最後に、私がこの4日間で撮影した枚数は、 結果 1,047 枚にのぼりました。写真を整理し ていて気付いた自分自身がいちばん驚いてい ます。ヘタクソなカメラマンだったかもしれ ませんが、将来の磐田市を担う世代の成長の 場に一緒に立ち会えたのだとしたら、こんな にうれしいことはありません。 25 中学生海外派遣事業を終えて 秘書政策課 寺田 展浩 今年度、この中学生海外派遣事業を担当することができて、本当に良かったと感じてい ます。当初は、自分自身の海外経験の乏しさ、普段、子どもと接する機会が少ないことか ら不安を感じながらのスタートでした。 募集定員を大きく超える参加希望があり、応募作文を読んでいると、中学生の海外に対 する好奇心やこの事業への期待感をひしひしと感じ、身が引き締まる思いでした。 研修内容を考える際には、自分が中学生だったら、この機会にどんな事を経験したいか を想像してみたりもしました。自分なりの結論は、 「現地の人と会話してみたい」という事 と、「違う学校の友達を増やしたい」という事でした。 そこで、交流を通して人と人との繋がりが感じられる内容をテーマに準備を進めました。 それを踏まえ、今回は、昨年度の体験者との意見交換(事前研修)と、日本語を学んでい る現地の大学生の案内でまちを散策する B&S プログラムを取り入れてみました。意見交 換では、伝えてあげたいという体験者の思いが伝わってきました。B&S プログラムでは、 大学生の優しさや日本に対する興味などを感じることができました。進め方に課題は残り ましたが、様々なことを感じながら、積極的にコミュニケーションを取ろうとする中学生 の活き活きとした表情を見ることができ、この試みに満足しています。 中学生の、YMT で積極的に発言する姿や、物怖じすることなく店員に話しかけ、買い物 をする姿など、私の目には、出発前よりも一回り大きくたくましく映りました。貴重な経 験を積み、日に日に仲間としての絆を深めていく様子には、部活漬けで特定の仲間とばか り接していた自分の中学生時代と比較して、うらやましささえ覚えました。 3日目の夜に、子どもたちが「来年度の事前研修に参加して、この経験を伝えたい」と 自発的に言ってくれたときは、生徒たちの変化と、中学生同士の繋がりや可能性を感じる ことができ、嬉しく思いました。海外へ行って視野を広げることだけでなく、子どもたち の心を育ててくれたことに本事業の意義を感じました。きっと、去年の参加者から受け取 った襷をしっかりと来年の参加者たちに繋いでくれることでしょう。 私自身も、この事業を通して、台湾の人たちの優しさや生活の一部に触れ、旅行とは違 った視点で海外を感じることができました。また、中学生と一緒に行動しているうちに、 気が付くと、自分も中学生と同じように、日本との違いを探したり、現地の人とコミュニ ケーションを取ろうとしたりしていました。いつもと違う場所で、違う相手と話をするだ けで毎日が新鮮で刺激的でした。体は無理でも、気持ちは少し若返った気がしています。 参加してくれた中学生たちには、今後、家族や学校、地域などからたくさんの期待がか けられると思いますが、仲間と切磋琢磨し、明るい未来を切り開いてほしいと思います。 いつか、一緒に磐田のまちづくりに関わることができたらうれしいです。 最後に、こうして今年度の中学生海外派遣事業を無事に終えることができ、参加してく れた中学生、支えてくださった保護者の皆様、学校関係者、ヤマハ発動機株式会社の関係 者の皆様等、多くの方々のご協力に、心より感謝申し上げます。 26 1 27 資 料 28 事前研修での学習成果 平成 27 年8月9日(日)に実施した2回目の事前研修では、各自が学習し てきた訪問予定の台湾についての基本情報を模造紙にまとめ、発表し、みん なで情報を共有しました。 ■台湾全般について(地理・文化・食事・歴史・気候など) 発表者 山下 発米澤 発鈴木 発宮本 夏実 (磐田第一中学校) 璃乃 (城山中学校) 啓太郎(豊田南中学校) 大頌 (豊岡中学校) 29 ■台湾訪問先について(台北 101・中世記念堂・忠烈祠・雙連市場) 発表者 山田 発阿部 発小澤 発益子 栞菜(磐田第一中学校) 妃里(城山中学校) 慶 (南部中学校) 優羽(豊田中学校) 30 ■台湾訪問先について(九 ・故宮博物院) 発表者 鈴木 伊藤 菊池 加藤 伶奈 (豊田中学校) 真太朗(城山中学校) 茉優 (豊田南中学校) 亜実咲(南部中学校) 31 平成 27 年度 磐田市中学生海外派遣事業 緊張した初めての顔合わせ 自己紹介 菊池茉優さん(豊田南中) 事前研修1回目 自己紹介 鈴木伶奈さん(豊田中) 自己紹介 加藤亜実咲さん(南部中) ヤマハ発動機(株)本社を訪問 磐田の産業を学びました 台湾の様子も聞くことができました 分からないことは積極的に質問 32 平成 27 年度 磐田市中学生海外派遣事業 事前研修2回目 事前学習の成果をまとめました 事前学習のテーマは派遣先「台湾」 台湾の基礎知識について発表しました 阿部妃里さん(城山中)は台北 101 を担当 宮本大頌さん(豊岡中)は台湾の気候を発表 昨年度の体験者との意見交換会 貴重なアドバイスをいただきました さらに台湾への興味が湧きました 33 平成 27 年度 磐田市中学生海外派遣事業 市長から参加者・保護者の皆さんにあいさつ 決意表明 山田栞菜さん(磐田第一中) 決意表明 結団式 山下夏実さん(磐田第一中) 決意表明 小澤慶さん(南部中) 中学生の決意表明に聞き入る同行者 団長から参加者・保護者の皆さんにあいさつ 副団長から参加者・保護者の皆さんにあいさつ 派遣団一同「しっぺい」も一緒に! 34 平成 27 年度 磐田市中学生海外派遣事業 朝5時集合、元気に出発! 1日目 出国までは手続きの連続 現地ガイドの許さんが出迎えてくれました 現地通貨で初めての買い物を経験 YMTでは台湾の産業を学びました 工場見学では、技術力の高さを実感 積極的に質問する益子優羽さん(豊田中) 感想を述べる鈴木啓太郎さん(豊田南中) 35 平成 27 年度 磐田市中学生海外派遣事業 1日目 感想を述べる米澤璃乃さん(城山中) 感想を述べる伊藤真太朗さん(城山中) YMTの皆さんと記念撮影 YMTの皆さんとお別れ「謝謝」「再見」 台湾に来て初めての食事(夕食) 台湾料理を堪能「好吃」 夜市も散策しました 人が多く活気に満ちていました 36 平成 27 年度 磐田市中学生海外派遣事業 2日目:B&Sプログラム開始 2日目 大学生の呉さん、華さん、李さん 出発前に華さんと打ち合わせ 事前に散策ルートを確認 呉さんと散策するAグループ 華さんと散策するBグループ 李さんと散策するCグループ 地下鉄の説明を受ける派遣団員 37 平成 27 年度 磐田市中学生海外派遣事業 2日目 スクーター専用の信号待ちスペース スーパーでは日本でお馴染みの商品を発見 現地の人に話しかけられて何とか対応 台湾ではタピオカ入りミルクティーが人気 日本との違いをたくさん発見しました 台北 101 に到着 世界最速エレベーターで展望台へ 地上 382mから見た夜景は最高 38 平成 27 年度 磐田市中学生海外派遣事業 3日目 総統府の前で記念撮影 中正紀念堂で台湾の歴史を学ぶ① 中正紀念堂で台湾の歴史を学ぶ② 中正紀念堂で台湾の歴史を学ぶ③ 忠烈祠では衛兵交代式を見学 一糸乱れぬ動きに圧倒されました 忠烈祠をバックに1枚 故宮博物院では翆玉白菜も見学 39 平成 27 年度 磐田市中学生海外派遣事業 数々の貴重な展示に感動 楽しみにしていた九 多くの観光客で賑わっていました 九 3日目 に到着 周囲に独特のにおいが漂う では家族・友人へのお土産も購入 香辛料が効いた九 ライトアップされて幻想的な雰囲気 の郷土料理 台湾で一番「異国」感があった街 40 平成 27 年度 磐田市中学生海外派遣事業 朝の公園で地元の方と一緒に体操 4日目 朝市では珍しい食材を発見 後ろの肉の売り方に注目 多くの参拝者で賑わう龍山寺 日本とは異なる参拝方法 台湾最後の食事「小龍包」は絶品 現地ガイドの許さんとお別れ 市役所到着 41 充実した3泊4日でした 磐田市企画部秘書政策課 〒438-8650 磐田市国府台3−1 T E L:0538-37-4805 F A X:0538-36-8954 E-mail:[email protected]
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