平成 26 年 2 月 14 日 兵庫県 スイーツを通じて尼崎の魅力を発信 ~「Super Sweets 2013 in Amagasaki」(兵庫県尼崎市)~ 【神戸財務事務所】 1.尼崎市の概要 兵庫県尼崎市は県東南部に位置する、東西 8.3km、南北 11.5km、総面積 50.27 ㎢、人口約 45 万人の都市です。市南部 の臨海部には多様な製造業事業所や環境産業等の最先端の研 究開発を担う企業の拠点が多く立地する一方、神崎川、左門殿 川を隔てて大阪市と接する地理的利便性から市北部には住宅 地が広がるなど大阪の衛星都市としての側面も有しています。 市中心部に位置する JR 尼崎駅や阪神尼崎駅は、関西各方面 へのターミナル駅としての機能を有するほか、充実した高速道 路網を擁するなど、高度な交通基盤を備えています。 2.尼崎市における地域活性化の取り組み 尼崎市では、国から交付決定を受けた「ふるさと雇用再生特別交付金」を活用し、市外から も誘客でき経済波及効果を生み出せるような観光的事業を試行的に行う「あまがさき・街のみ どころご案内パワーアップ事業『あまかん』」を推進しています。同事業では、観光素材情報の 収集や「あまがさき・街のみどころご案内所」などによる情報発信に取り組み、観光振興の機 運醸成を図っています。 ところで、同市は日本を代表する洋菓子メーカー創業の地で あり、市内には 30 以上の和洋菓子店があるほか、著名なパティ シエを数多く輩出しているものの、残念ながら知名度は高くあ りません。そこで、あまかん事業の取組みとして「尼崎スイー ツスタンプラリー」の開催や、プロのパティシエが市内の小学 校に出向き授業を行う「未来のパティシエを育てるスイーツ特 別授業」など「スイーツの街・尼崎」を発信しています。 (スタンプ数) 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0 尼崎スイーツスタンプラリー (参加店数) 実績推移 40 35 30 25 20 15 10 5 0 第1回 第2回 第3回 第4回 (H22) (H23) (H24) (H25) 参加店数 スタンプ数 こうしたなか、地元経済団体の尼崎商工会議所比屋根毅副会頭(㈱エーデルワイス会長)の 呼びかけで、 「Super Sweets 2013 in Amagasaki」がこの度開催されました。 3. 「Super Sweets 2013 in Amagasaki」とは 「Super Sweets 2013 in Amagasaki」は、同市内の洋菓子店、 パティシエの方たちを『この街の誇り』と位置付け、全国に向け て尼崎市の魅力を発信するとともに、未来を担う子供たちにプロ の技を身近に感じて、この街を愛する気持ちを育んでもらうこと を目的に、今回初めて尼崎商工会議所、尼崎市、尼崎信用金庫を 中心に組織されたプロジェクトにより企画されたスイーツイベン 近 畿 財 務 局 トです。尼崎市においても、前述の「尼崎スイーツスタンプラリー2013」や尼崎観光オフィシ ャルサイト「あまかん」等で広く案内されました。 4. 「Super Sweets 2013 in Amagasaki」開催時の様子 平成 25 年 11 月 17 日、神戸マラソンが開催されたこの日、会場 の都ホテルニューアルカイックには著名ゲストパティシエ 7 名、市 内洋菓子店 19 店舗のパティシエが集結し、自慢のスイーツが披露 されました。開会式には、同市の稲村市長に加え、神戸マラソンの スターターを務めた兵庫県の井戸知事も応援に駆けつけ、イベント を盛り上げます。 会場には 1400 名に及ぶ応募から選ばれた 220 名が、ゲストパテ ィシエのトークショーを楽しみつつ、見るも美しいスペシャルスイ ーツを堪能する贅沢なひとときを過ごします。 続くウェディングケーキショーでは、市内洋菓子店のパティシエに よる共同作業で飾り付けが進み、高さ 2 メートルを超えるウェディン グケーキが完成すると、会場は大きな拍手で包まれました。 また、市内在住の親子を対象に開催された「親子ケーキづくり」で は、親子一組ごとにそれぞれ市内洋菓子店のパティシエが直接、製菓 指導に当たり、参加した子ども達に夢を与える特別な体験となりまし た。このほか、地元の伝統野菜・ご当地食材を使ったコンテストや午 後からのオープンイベントを含めた当日の参加者は約 1200 名に及び、 大変な盛況となりました。 地元の伝統野菜・ご当地食材を使ったコンテストで最優秀となる ゴールド賞に選ばれた「『富松一寸豆・尼いもサンド』~尼いもと富 松一寸豆のクリームサンド~」のレシピは、尼崎銘菓を目指し市内 洋菓子各店に公開される予定です。 5.今後に向けて 尼崎商工会議所では、このほかにも地元名物あんかけチャンポンを使ったプロジェクトや、 これに体感型産業観光等を組み合わせた「こいもん観光」などを通じ地域活性化に取り組んで います。今回のイベントでは、参加者から「尼崎市のスタンプラリーで知って応募した」、「尼 崎がスイーツのまちであることは今回のイベントで初めて知った、また訪ねてみたい」といっ た声が寄せられ、 「スイーツの街・尼崎」の知名度向上に大きく貢献したイベントとなりました。 同会議所では、 「今後も継続して取り組んでいくことが重要」(担当者)との認識の下、次なる イベントの企画に向け検討が進められようとしています。 街の魅力向上に向けた取組みや発信を進めつつ、これらを活かした観光振興等により地域の さらなる活性化が期待されます。 (尼崎市ホームページ http://www.city.amagasaki.hyogo.jp/) (尼崎観光オフィシャルサイト http://ama-kan.jp/) (尼崎商工会議所ホームページ http://www.amacci.or.jp/) 近 畿 財 務 局
© Copyright 2024 Paperzz