9月定例教育委員会 会議録

9月定例教育委員会
日
時
平成27年9月9日(水)
場
所
9階会議室9-2(研修室2)
出 席 委 員
会議録
午前9時00分~9時30分
平賀委員長・篠原職務代理者・小宮山委員・佐藤委員・長谷川教育長
数野教育部長・石川教育総室長・樋口生涯学習室長(スポーツ課長兼任)・神宮
出席事務局職員
司総務課長・高村学校教育課長・櫻林学事課長・萩原甲府商業高等学校事務長・
本田甲府商科専門学校事務長・望月生涯学習文化課長・手塚図書館長・田村総
務課課長補佐・村田総務課課長補佐・土橋総務課係長・山本総務課主任
傍
聴
人
なし
署 名 委 員
委 員 会 書 記
・教育委員あいさつ 小宮山委員
・会議録署名委員の指名 小宮山委員
・8月定例会会議録の承認
原案のとおり承認
平賀
小宮山
篠
佐
長谷川
藤
原
1 開会
平賀委員長
ただ今より、平成27年9月定例教育委員会を始めます。
(1)教育委員あいさつ
小宮山委員あいさつ要旨
本日は、甲府市市民憲章の「教養を高め、文化のまちをつくります。
」という項目について、感
じたことを話したいと思います。
9月5日に教育委員会主催の小江戸甲府で楽しむ「市川喜昇の会」に参加させていただきまし
た。私は歌舞伎そのものが趣味というわけではありませんが、江戸や明治の伝統芸能というのは
好きでございまして、落語の世界ですとか、歌舞伎の世界ですとか、三味線や芸の世界が好きで
す。好きなところというのは、いわゆる芸そのものではなく、その裏に潜んでいる日本人の心と
いうのが、見たり聞いたりしていると湧き上がってくるという、これは日本人独特の文化ではな
いのかなと思っています。最近は、それを経済性に結びつけるということで、必ずしも日本人の
心を伝えている形式になっていないのではないかなと、時々感じます。先日の会は、市川喜昇さ
んが山梨県の出身で、師が市川右近さんという著名な方で、ちょうど長唄、常盤津、清元という
3つの代表的な音曲なるものをやっていただきました。特に、常盤津の中で釣女という、これは
狂言に少し似た歌舞伎ということで、会場の中はとても楽しく雰囲気がありました。若殿と右近
さんの役柄の2人が、両方とも女房がいないということで釣竿で女性を釣っていくというシナリ
オです。大名は非常にきれいな女性を釣り上げるんですけど、右近さんの役柄は被り物をとった
- 1 -
ら、とんでもない醜女でございましたが、最後は美人や不美人は関係なく、夫婦というのは楽しく
暮らしていくんだろうなということが奥深く伝えられるという、非常に日本文化の裏に隠された心
を伝えていると思いました。そういった意味では私どもがこれから歴史物語都市こうふというもの
を発信していくには、そういった心を理解していくことが非常に重要ではないかなと思います。た
またま一昨年エンジン01が開催されて、今年は「こうふエンジン02」が開催される中で、市民
の皆さんが、強く関心を持てるような企画を今後とも続けていき、自分の地域の文化・歴史をよく
理解して、伝えていくことが重要だと感じました。今回拝見させていただいて、例えば、表題に長
唄、常盤津、清元と書いてありますけど、解説が全く無かったので、楽しかったには楽しかったん
ですが、知識を持っている方はいいんですけど、初めての方には、数分解説があって拝見させてい
ただくとより楽しく感じるのではないかと思います。例えば、歌舞伎座や新歌舞伎座に行きますと、
イヤホンがつきまして、解説をしていただきながら楽しめるという、そして日本の奥深い文化を学
ぶことができるということで、そんな改良をされたらどうかなと思いました。
もう1つ、私の専門分野の話になりますが、全く同じ日本の伝統文化をどのように伝えていき、
日本独自の文化を発信していくかということで、8月4日に、私が30年位前に山梨県内の食品業
者を集めて、食品技術研究会という会をつくりまして、今年で30周年になるということで、静岡
文化芸術大学の学長さんで熊倉先生という方をお呼びしました。この先生は、ユネスコの「和食」
の無形文化遺産、これを認めさせる推進役を果たして、今、和食文化の中の座長をやられておりま
して、私も前々からお話してみたいと思っていた先生なんです。奥さんも連れてきまして、講演を
したんですけど、一緒に奥さんも聞いて、懇親会もご一緒でした。とても日本的らしい、非常に素
敵な奥さんで、和服を着ていたわけではないんですけど、日本の和の文化がにじみ出ているような
夫婦とのトークをさせていただきました。この時に、私が特に感じたのは、ユネスコの無形文化遺
産登録にフランスの料理が認められたということで、農林水産省が日本料理も無形文化遺産登録を
して、これを経済に結びつけようという思惑がありまして企画をしていたところ、韓国が宮廷料理
をユネスコに申請し、駄目になってしまったという情報が入ったんです。そこで、先生方で議論を
した中で、ユネスコの場合は、それを経済に結びつけるということではなくて、その地域の文化と
いうものを、生活の中に浸透させた文化で、生活をともにしていくという、高度な精神的なものを
求めるものに対して、与えるということを検討した結果わかったそうです。そこで、日本料理では
なく「和食」ということで申請をしたというお話を聞きました。その結果、ユネスコの無形文化遺
産登録に認定されたということです。「和食」とは一体何かということで、講演の中でいろいろお
話があったんですが、「和食」というのは、日本人がもともと家庭で食べている料理、それが「和
食」であるということです。要するに、日本料理というように料亭で食べる料理というのは、実は
その後、経済性が発展することによってできてきた料理であって、和食の原点というのは、日本人
が家庭で作る一汁三菜という料理の中に、非常にバランスの良い栄養価があって健康で過ごせる食
事で、それがアメリカで今から30~40年近く前に、アメリカ人が脂肪を取りすぎて生活習慣病
になりつつあって、これはいかんということで、マクガバン報告というレポートが出ました。その
中で栄養調査をしていったときに、日本型食生活がまさにマクガバンのこれからの健康生活を維持
するためのバランスが、日本食そのものであったということでした。日本型食生活というのが世界
でも見直されています。この日本型食生活の一汁三菜というのは、非常にすばらしい日本の文化で
あるということで、料理屋に出てくる料理そのものではなく、箸とお椀、そして食べ方が和食の文
化の根幹であるということだそうです。皆さん勘違いしていると思いますが、和食の文化というの
- 2 -
は、そのスタイルにあるということで、しかもその結果として、非常に栄養のバランスがいいとい
うこと。それが1つ大きな要因であって、これを継承していくことが、日本人としての文化をしっ
かりと伝えていき、世界にきちっとした存在感を示すことが必要だそうです。日本料理を、あっち
いって、こっちいって、どこがおいしいよというスタイルではないということをおっしゃっていま
した。
もう1つ、われわれの専門的な言葉で言うと、口中調理というものがありまして、日本の一汁三
菜の場合、ご飯を食べて、漬物と汁と、ちょっとした魚を食べて、口の中でそれぞれの味を調理し、
自分の味を作っていく、独特の文化が日本にあります。それが今ご飯はご飯、お汁はお汁というこ
とで、まさに日本の和食スタイルというのが崩れてきています。味に対する繊細な味わいを自分で
作り上げていく、これが日本の伝統的な食べ方というんですかね、そんな話をしていただきまして、
その中に日本人の心があると、その心を伝統を継承しながら、個の主張というか、アメリカ型、ヨ
ーロッパ型の個の主張をしながら、しかし全体をまとめていく、そこが日本の和食の和の心である
ということを、私もイメージとしてはわかっていましたが、具体的にユネスコへの申請過程におい
て、座長のメンバーの皆さんが、非常に熱心な議論をした中で、最終的にそのような結論となった
と聞きました。残念ながら、今、日本の食生活は、きわめてアンバランスで、しかも日本型の和食
文化というのが、滅びる危機に至っているということで、それを各家庭生活で取り戻しながら、外
国の文化を入れながら、日本の食生活、あるいはそのスタイル文化というものを伝えていきたいと
いうことに感じ入りました。この間の市川喜昇さんの歌舞伎の世界、落語の話の世界、以前、ここ
で落語の話をしましたが、ユーモアですね、人と対峙するときに、ユーモアをもってお互いに主張
しあうという、そういった文化、一般論で言うと日本の話の世界というのは、自分の意見を抑えな
がら、あまり言わないでみんなに同調していくととらわれがちですが、根幹は、自分の意見はしっ
かり主張しながら、最後は全体がお互いに認め合うことによって、和が成立するのが和のほんとの
姿だと思います。私自身はそれほど日常の行動が文化芸術に似合うようなタイプではないんです
が、そういったものをみながら日本の伝統的なすばらしさを保持しながら、諸外国との付き合いを
して、日本のスタイルを継承していくことによって、日本が文化的に独立し、すばらしいものがで
き上がってくるのではないかなと、この間の歌舞伎の演舞を見ながら感じました。今後も、このよ
うな機会を続けていきながら、
「教養を高め、文化のまちをつくります。」という意味を、古いもの
を非常に大切にし、その心を引きとめながら、新しい世界に道筋をつるような、そういった企画を
今後とも生涯学習文化課を中心にやっていただけたらありがたいなということを感じました。
(2)会議録署名委員の指名
平賀委員長
会議録の署名委員は、小宮山委員を指名します。
- 3 -
(3)会議録の承認
平賀委員長
平成27年8月定例教育委員会の会議録をご確認いただきまして、ご意見等ございますか。
よろしいでしょうか。
【原案どおり決定】
(教育委員会承認)
2
議事
平賀委員長
それでは議事に入ります。
報告 第14号 こうふエンジン02について、望月生涯学習文化課長よりご説明をお願いしま
す。
(望月生涯学習文化課長より資料をもとに説明)
平賀委員長
説明が終わりました。何かご質問はございますか。
小宮山委員
夜楽は、今回は実施しないということでよろしいでしょうか。
望月生涯学習文化課長
はい、実施しません。
平賀委員長
他に何かございますか。
よろしいでしょうか。
【原案どおり確認】
(教育委員会確認)
3
閉会
平賀委員長
それではこれをもちまして、9月の定例教育委員会を閉会いたします。
- 4 -