STM32 ST-LINK Utility のインストールと使用方法 V002 2014/04/03 STMicroelectronics 社の CPU STM32 シリーズにプログラムを書き込むために、ST-LINK Utility を使用します。 書き込むファイルの種類はおもに バイナリファイル(*.bin) または ヘキサファイル(*.hex) です。 ST-LINK Utility のインストールとプログラムの書き込み方法について説明します。 なお、ST-LINK Utility ではプログラムコードだけでなく Binary ファイルなら何でも、CPU の Flash Memory の指定した番地に 書き込むことができます。 電子工作のための「飛石伝ひ」 のホームページに STM32 シリーズのプロジェクトサンプルを多数掲載しております。 ぜひ、ご覧ください。 目次 1. ST-LINK Utility のダウンロード ...................................................................................................................................................................................................................2 1.1. STMicroelectronics のサイト ...........................................................................................................................................................................................................2 1.2. ST-LINK のページ...............................................................................................................................................................................................................................3 1.3. ST-LINK Utility のダウンロード.......................................................................................................................................................................................................4 1.4. STSW-LINK4 Download の画面..................................................................................................................................................................................................5 1.5. stsw-link004.zip の解凍..................................................................................................................................................................................................................8 2. ST-LINK Utility のインストール..................................................................................................................................................................................................................9 2.1. インストールの開始..............................................................................................................................................................................................................................9 2.2. インストールの操作..........................................................................................................................................................................................................................10 3. プログラムコードの書き込み ....................................................................................................................................................................................................................15 3.1. ST-LINK Utility の起動...................................................................................................................................................................................................................15 3.2. CPU 基板との接続............................................................................................................................................................................................................................17 3.3. プログラムコードファイルの読み込み.....................................................................................................................................................................................18 3.4. プログラムコードの書き込み........................................................................................................................................................................................................20 5. STM32F405VG と ST32F407FG の Flash Memory の Sector について ...................................................................................................................22 6. STM32L152RB の Flash Memory の Sector について.............................................................................................................................................................23 1 1. ST-LINK Utility のダウンロード Windows7 PC にインストールする場合について説明します。 1.1. STMicroelectronics のサイト STMicroelectronics のサイトを開きます。 ここに ST-LINK と入力して検索します。(右側の虫眼鏡をクリック) 次ページに続く 2 1.2. ST-LINK のページ 下の画面が開きます。 ST-LINK/V2 をクリックしてください。以下の画面になります。 Design Resources をクリックしてください。次ページの画面が開きます。 3 1.3. ST-LINK Utility のダウンロード 下の方にスクロールすると STSW-LINK004 STSW-LINK004 STM32 ST-LINK Utility があります。 STM32 ST-LINK Utility をクリックすると次ページの画面になります。 4 1.4. STSW-LINK4 Download の画面 下の方にスクロールすると STSW-LINK4 の [Download]ボタンが見えます。 [Download] ボタンをクリックすると、次ページのように ファイル保存のメッセージが表示されます。 5 ここをクリックして {名前を付けて保存(A)} を選択してください。 {名前を付けて保存(A)} をクリックすると、次ページのフォルダを選択するダイアログが開きます。 6 保存したいフォルダを選択して [保存(S)] をクリックします。 ダウンロードが終了すると、「stsw-link004.zip のダウンロードが完了しました。」が表示されます。 7 1.5. stsw-link004.zip の解凍 選択したフォルダに stsw-link004.zip がダウンロードされています。 stsw-link004.zip を選択して右クリックして表示されるポップアップメニューの一番上の {開く(O)} をクリックすると、 ファイルが解凍されます。 8 2. ST-LINK Utility のインストール 2.1. インストールの開始 解凍してできたフォルダの中に STM32 ST-LINK Utility_v3.2.1.exe がありますので、それをダブルクリックすると インストールが開始されます。 このメッセージが表示されたら [はい(Y)] ボタンをクリックします。 (写真では v3.1.0.exe になっていますが実際は v3.2.1.exe です。) 9 2.2. インストールの操作 インストールの準備画面が表示された後に、下のダイアログが表示されます。 [Next >] ボタンをクリックしてください。 10 License に同意するか聞いてきますので、[Yes] ボタンをクリックします。 インストールするフォルダを聞いてきますので、[Next >] ボタンをクリックします。 11 上のダイアログが表示された後、下のダイアログになります。 Modify を選択のまま [Next >] ボタンをクリックします。 12 このまま、 [Next >] ボタンをクリックします。 インストールが完了して終了のダイアログが表示されます。 [Finish] ボタンをクリックしてください。 次ページに続く 13 インストールされたとき、この画面が表示されています。 [ X ] をクリックして閉じてください。 これで、インストールは終了です。 14 3. プログラムコードの書き込み 1) STM32F4 Discovery PC と STM32F4 Discovery の CN1 とを USB ケーブルで接続します。 2) STM32L-Discovery PC と STM32L-Discovery の CN1 とを USB ケーブルで接続します。 この例では、STM32F4 Discovery 基板にプログラムコードを書き込む場合を例に説明します。 なお、ST-LINK Utility ではプログラムコードだけでなく Binary ファイルなら何でも、CPU の Flash Memory の指定した番地に 書き込むことができます。 3.1. ST-LINK Utility の起動 スタートメニューから {STM32 ST-LINK Utility} を選択してクリックすると次ページの画面が表示されます。 15 16 3.2. CPU 基板との接続 メニューの {Target} -> {Connect} をクリックすると PC と CPU 基板が接続されて以下の画面が表示されます。 17 3.3. プログラムコードファイルの読み込み プログラムコードファイルは開発ツールでビルドされた Binary のファイルです。 ここでは、LED Blink のプログラムコードファイル BlinkLED_STM32F4.bin を読み込みます。 書き込むファイルの種類はおもに バイナリファイル(*.bin) または ヘキサファイル(*.hex) になります。 開発ツールでビルドするときの指定により、出力するプログラムコードのファイル形式を選択できます。 メニューの {View} -> {Binary File} をクリックするか タブの {Binary File} をクリックすると次ページのファイル選択の ダイアログが開きます。 18 希望のフォルダのファイルを選択して [開く(O)] ボタンをクリックすると以下のようにファイルの内容が表示されます。 19 3.4. プログラムコードの書き込み メニューの {Target} -> {Program & Verify…} をクリックすると以下のダイアログが開きます。 Start address は 今回は 0x08000000 でよいので そのまま [Start] ボタンをクリックします。 20 プログラムコードの書き込みと確認が OK だったので Verification OK のメッセージが一番下に表示されています。 書き込んだ後、実行されて LED が点滅すると思います。RESET スイッチを押さないと動かない場合もたまにあるようです。 以上で、プログラムコードの書き込みは終了です。 21 5. STM32F405VG と ST32F407FG の Flash Memory の Sector について STM32F405VG と ST32F407FG の Flash Memory の Sector は下の表5.の Main memory の部分の Sector0 ~ Sector11 のようになっています。 Flash Memory の指定 Sector にデータを書き込む場合、その Sector をイレース(消去)してから指定番地にデータを 書き込みます。 Sector5 ~ Sector11 は 128Kbyte 単位になっていて、データを書き込む場合 128Kbyte をイレースしてから 書き込みます。Sector の中の一部分のみを書き換えることはできません。 表5. 次ページに続く 22 6. STM32L152RB の Flash Memory の Sector について STM32L152RB の Flash Memory の Sector は下の表6.の Main memory の部分の Sector0 ~ Sector31 のように なっています。 Flash Memory の指定 Sector にデータを書き込む場合、その Sector をイレース(消去)してから指定番地にデータを 書き込みます。 表6. 電子工作のための「飛石伝ひ」 のホームページに STM32F4シリーズのプロジェクトサンプルを多数掲載しております。 ぜひ、ご覧ください。 23 改訂履歴 V001 2014/02/09 初版 V002 2014/04/03 説明追加 24
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