年頭あいさつ 新年の始まりにあたって - 北海道開発局

年頭あいさつ
新年の始まりにあたって
北海道開発局
営繕部長 吉野裕宏
平成 27 年という新しい年を迎え、謹んでご挨拶を申し上げます。
昨年 1 月の着任以来、早 1 年が過ぎました。この間、北海道開
発局の官庁営繕行政を推進する中で、改めて北海道の各地域の魅
力や特色、管轄区域の広さ、自然の豊かさと厳しさを実感したと
ころです。
昨年、我が国においては、2 月豪雪による山梨県等での雪害、8
月豪雨による広島市の大規模土砂災害、9 月には長野・岐阜県境の御嶽山噴火による火山
災害等の記憶に残るような自然災害が相次ぎました。また、引き続き頻発している地震に
よる被害も発生しています。
道内においても、8 月豪雨では礼文島の土砂災害でふたりの方が亡くなられ、9 月には石
狩地方全域及び空知、胆振地方の一部に大雨特別警報が発令され、札幌市を中心とした約
90 万人に避難勧告が出されました。国外に目を転じても日本のみならず地球的規模で、従
来とは異なったレベルでの自然災害の脅威が増してきています。こうした中、国民の安全・
安心の確保を担う国土交通省の一員として、なお一層の防災・減災に努めて参りたいと考
えています。
一方、明るい話題もありました。ノーベル物理学賞では 3 名もの日本人受賞者が誕生し
ています。膨大なデータとその分析に裏付けされた理論、さらに地道な努力の積み重ねに
よって理論を実用的レベルまでに高めた結果、人々の生活に大きな影響を与えた功績は、
その受賞理由において「彼らの発明は光の技術を根本的に変え、世界を一変させた。20 世
紀は白熱電球で照らされた時代だったが、 21 世紀は LED で照らされる。」と称えられてい
ます。
「理論」と「実践」
。わたしたち国土交通省の強みは、政策と現場の両方を持っているこ
とです。現場からの声を確実に政策にフィードバックしていくことで、より高いステージ
に歩みを進めていくことが出来るようになります。そのためにも、官庁営繕行政の推進に
当たっては、国民の皆さん、関係する機関・団体、そして最前線の現場で活躍している人
達とのコミュニケーションをしっかり取って参りたいと思います。
わたしたちは現在、施設の長寿命化、円滑施工の確保、木材利活用の推進、地球温暖化
対策等の様々な重要課題に直面しています。こうした課題に対しては、職員の皆さんと一
緒に、明るく、元気に対応して参りたいと思います。
結びと致しまして、今年一年がより良い年となるよう祈念し、私からの挨拶とさせて頂
きます。