ものづくり教育支援センター活動報告書 平成 25 年度 新居浜工業高等専門学校 まえがき この度、本校ものづくり教育支援センター活動報告書(平成 25 年度)が発刊される運びとなりました。多 くの皆様方に本報告書をご高覧いただき、ものづくり教育支援センターの取り組みについて、また、高専教 育におけるものづくり教育や技術支援のあり方について、ご指導・ご鞭撻をいただければ幸甚に存じます。 本校では、平成 16 年度、技術職員の組織改革により、ものづくり教育支援センターが発足し、技術職員は 従来の学科専属の技術支援から、学科横断型の学内および地域の教育・研究支援に関する業務に携わって参 りました。現在、センター長、副センター長(2 名) 、技術室職員(12 名)にて運営を行っています。 「もの づくり、困ったときには、技術室」というキャッチ・コピーのもと、ものづくりの音と学生や教職員との交 流の声が響く環境づくりを目指しています。 社会が求める高専の技術者育成には、理論と実践の融合が不可欠であるとともに、様々な専門領域を持つ 多くの学生が自由に議論を行いながらものづくり活動のできる環境が必要です。このような時代と社会の要 求から、ものづくり教育支援センターは、 「各学科の実験、実習、卒業研究などの教育・研究支援」 、 「ロボコ ンなどのものづくり課外活動支援」、および「地域連携による技術交流支援」を柱として活動しています。ま た、学内に限ることなく、地域貢献や高専の広報活動として、出前授業や地域イベントへの出展、社会人を 対象とした企業人材育成事業等に参画し、技術職員と産業界との連携も整いつつあります。 さらに、平成 25 年度は、大型の予算支援により各種の最先端機械加工機を導入することができました。これ らの設備によって、学生が描いたアイデアが短期間かつ高品質に実現可能となり、様々な教育・研究分野に おける支援のニーズが増え、担当スタッフも共に考え悩み、現場では創造的かつエキサイティングなものづ くり支援に日々挑戦しています。 これからも、技術の高度化・多様化に対応できるよう日々の研鑽を重ね、高専におけるものづくり教育環 境の充実と社会の要請に応える技術力確保のために邁進して参ります。今後とも、設備・環境・人材を活用 した技術支援にご期待いただくとともに、当センターの運営に、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し 上げます。 平成 26 年 12 月 ものづくり教育支援センター長 松田 雄二 まえがき 目次 1. センターの概要 1.1 センターの組織 1)センター構成員と業務 ……………………………………………………………………………………... 07 2)技術室 ………………………………………………………………………………………………………... 08 1.2 センターの主な施設・設備 1)実習工場 …………………………………………………………………………………………………....... 09 2)アイデア通り工房 …………………………………………………………………………………………... 11 2. センターの活動 2.1 地域連携による技術交流の支援 1)ライブスチームロコモーティブ(蒸気機関車)製作プロジェクト …………………………………... 12 2)小中学校教員夏季実技研修 ………………………………………………………………………………... 15 3)出前サイエンス講座「不思議なオモチャで遊びましょう」……………………………………………. 16 4)出前サイエンス講座「LED で遊ぼう」………………………………………………………………….... 19 5)ものづくり担い手育成事業 ………………………………………………………………………………... 20 2.2 教育や研究の支援 1)各学科への支援 ……………………………………………………………………………………………... 21 2)情報教育センターへの支援 ………………………………………………………………………………... 26 3)高度技術教育研究センターへの支援 ……………………………………………………………………... 27 3. 技術室職員の研修・発表実績 1)平成 25 年度西日本地区高等専門学校技術職員特別研修(機械系)…………………………………... 29 2)平成 25 年度中国・四国地区国立大学法人等技術職員研修 …………………………………..………... 30 3)平成 25 年度女性研究者研究交流会 …………………………………..…………………………………... 31 4)第 4 回技術室報告会 …………………………………..…………………………………………………….. 32 4. 技術室職員の資格取得(合格)実績 …………………………………………………………………... 33 5. 技術室職員の科学研究費補助金(奨励研究)の交付申請ならび採択課題 ……………….... 34 センター構成員と業務 本校では、平成 17 年度、技術室職員の組織改革により、ものづくり教育支援センターが発足し、技術室職 員は従来の学科専属の技術支援から、学科横断型の学内および地域の教育・研究支援に関する業務に携わっ て参りました。組織は、教員や事務職員と独立した形態にて、センター長(1 名) 、副センター長(2 名)、技 術室職員(12 名)にて運営を行っています。 「ものづくり、困ったときには、技術室」というキャッチ・コ ピーのもと、ものづくりの音と学生や教職員との交流の声が響く環境づくりを目指しています。 1. センターの概要 本センターは、ものづくり教育及び地域等との技術交流を推進することを目的としています。本センター の主な業務は、以下のとおりです。 ・各学科の実験・実習及び卒業研究等の教育研究支援に関すること ・ものづくり課外活動の支援に関すること ・地域連携による技術交流・支援に関すること ・機械及び材料実習工場の管理・運営に関すること ・アイデア通り工房の管理・運営に関すること ・技術室の業務目標・計画及び評価に関すること ・技術室職員の研修計画に関すること ・その他ものづくり教育及び地域等との技術交流の推進に関すること 図-1 センター組織図 ものづくり教育支援センター 実習工場 (機械・材料) アイデア通り工房 技術室 2. センタースタッフの紹介 平成 25 年度現在、本センターの構成員は次のとおりです。 表-1 センタースタッフ一覧 教授 松田 雄二 教授 谷口 佳文 センター長 副センター長 機械工学科 機械工学科 副センター長 環境材料工学科 教授 松英 達也 渡邊 定和、大内 忠司、福重 博信、伊藤 潤一、吉良 真、塩見 正樹、辻 久巳 則包 早百合、松田 陽一、山口 翼、小田 健二、宗次 将之 技術室職員 -7- 技術室 1. 技術室の概要 技術室では、本校の教育研究等に関する技術的専門業務を組織的かつ効率的に処理しています。技術室の 主な業務内容は以下のとおりです。 ・学生の実験・実習及び卒業研究等の技術支援に関すること ・教育研究支援のための技術開発及び技術業務に関すること ・技術の継承及び保存に関すること ・技術研修に関する調査研究に関すること ・実験室及び実習室等の安全管理に関すること ・実験室及び実習室等の設備・備品等の維持管理に関すること ・その他技術業務に関すること 2. 技術室スタッフの紹介 平成 25 年度現在、技術室の構成員は次のとおりです。 表-1 技術室スタッフ一覧 職位 所属部門 技術室長(ものづくり教育支援センター長) 氏名 松田 雄二 技術長(第一部門班長) 第一部門(機械系) 技術専門員(第三部門班長) 第三部門(化学・材料系) 大内 忠司 技術専門職員 第二部門 技術専門職員(第二部門班長) 第二部門(電気・電子系) 伊藤 潤一 技術専門職員 第三部門 吉良 真 技術専門職員 第三部門 塩見 正樹 技術職員 第三部門 辻 久巳 技術職員 第二部門 則包 早百合 技術職員 第一部門 松田 陽一 技術職員 第一部門 山口 翼 技術職員 第一部門 小田 健二 技術職員 第一部門 宗次 将之 -8- 渡邊 定和 福重 博信 実習工場 1. 実習工場の目的 実習工場は、本校の教職員及び学生に対し、保有する施設・設備を用いて教育研究に役立てることを目的 としています。実習工場担当技術室職員の主な業務内容は以下のとおりです。 ・実習工場の実習用機器及び諸材料の運用並びに保守等に関すること ・実習工場における学生実習等に関すること ・その他実習工場に関する必要な事項 2. 機械実習工場の施設・設備 機械実習工場は、鋳造、鍛造、溶接、手仕上げ及び機械に係る施設・設備並びに材料庫に係る施設がありま す。 表-1 機械実習工場の機器一覧 品名 砂型造型機 規格 大洋鋳機 オムコ A 型 サンドブレンザー シェルモールド造型機 可傾式坩堝炉 軽合金溶解炉 高周波誘導溶解炉 エアハンマ アーク溶接機 MIG 自動溶接機 TIG 溶接機 TIG 溶接機 プラズマ切断機 新東工業 SSR 型 東技研工業 AG-M PL 口付るつぼ ピーチコークス 100 ㈱竹本工業電熱機製作所製 鋳鉄 50kg 重 OTI-A 型 1/20t 大谷式 KZA-300 ダイヘン IC MIG200 ダイヘン インバータアルゴ 200P ダイヘン DA300P ダイヘン D8000 1 1 1 1 1 1 2 1 1 2 1 自動ガス切断機 CO2 溶接機 金切のこ盤 コンターマシン 油圧式強力高速鋸盤 超硬バイト研削盤 KT-5NⅡ ナショナル パナオート newK350 日立 CR18F ㈱アンドソー TA-500 津根精機 C-222P 伊藤製作所 ダイヤペット 2N 1 2 1 1 1 1 卓上形電気センタードリル 普通旋盤 精密高速旋盤 精密高速旋盤【平成 25 年度更新】 CNC 旋盤 直立ボール盤 万能工具研削盤 形削盤 小型ラジアルボール盤【平成 25 年度更新】 ミズホ CPSW ダイワ PM-5H-620 滝沢 TSL-800 滝沢 TSL-800 滝沢 TSL-360CNC テーブル 510Φ 能力綱 40Φ ダイヤペット 3 型 伊藤製作所 中村機械 KNA-650 腕長 900m/m 1 1 4 2 4 1 1 1 1 -9- 台数 1 精密平面研削盤【平成 25 年度更新】 高速精密旋盤マザック ホブ盤 Okamoto PSG52DX 530×1000S 型 日本機械 NJ300 型 1 1 1 ベット型横フライス盤 ラム型立フライス盤 立フライス盤 3 次元樹脂モデル造型機 立形マシニングセンタ 立形マシニングセンタ【平成 25 年度増設】 大阪機工 MH-2P ㈱イワシタ 2RC ㈱イワシタ NKS-1 3D タッチ 森精機製作所 DuraVertial 5060 Mazak VARIAXIS i-500 1 1 1 1 1 1 炭酸ガスレーザー加工機【平成 25 年度増設】 Sibuya SILAS SPL2305 1 3. 材料実習工場の施設・設備 材料実習工場は、鋳造、粉末加工、塑性加工及び試験検査に係る施設・設備があります。 表-2 材料実習工場の機器一覧 品名 規格 台数 1 1 1 1 1 旋盤 旋盤 ボール盤 ボール盤 小型圧延機 LE-19K TSL550D B23YA YBD420 DBR70 スエージングマシン 立フライス盤 NO2-2SD Beiimex CB15 1 1 立フライス盤 ファインカット 万能研削機 バイブレーションシェア Beiimex PBM-AZF N45A MZ-3BG HM-5 1 1 1 1 - 10 - アイデア通り工房 1. アイデア通り工房の目的 学生、教員及び地域住民から地域環境の向上に役立つアイデアの発想を求め、その実現に向けた取組を本 校の中心に広げていく中で、本校と地域の活性化を図るとともに様々なプロジェクトの推進を通して学生に 問題設定とその解決能力を付与することを目的とした、 「新居浜高専アイデア通り」構想を学内全組織で進め ています。この構想を円滑に推進し、そのほかに講義、ロボコン等の課外活動、体験学習等の各種イベント に多面的に共同利用する施設として整備したものです。 - 11 - ライブスチームロコモーティブ(蒸気機関車)製作プロジェクト 1. はじめに 蒸気のエネルギーは、現在でも原子力発電や火力発電など、様々なエネルギーの原点となっている。今の 時代にエネルギーを考えるきっかけとなるべく、蒸気機関車は、熱力学や熱機関、機構学、流体・エネルギ ーなど、工学分野の教育教材として活用されている。 ものづくり教育支援センターでは、平成 23 年 1 月、本校学生と教職員、地域の方々と共に、産業史を振り 返りつつ新しき工学を探究し、夢を語ることができるものづくりのテーマとして、ライブスチームロコモー ティブ(蒸気機関車)製作プロジェクト(以下、プロジェクトと記す)を立ち上げた。 現在では、卒業研究、特別研究において、市販の蒸気機関車を組上げることでこれを教材とし、蒸気機関 の構造、メカニズム、運転、メンテナンスなどの総合的な技術を習得している。また、組上げた蒸気機関車 の運転会の実施と共に、来場者が楽しめる人力トロッコやレールを製作し、高専 PR と地域貢献を目的に運営 を行っている。 各イベント会場にて運転会を実施してほしいという平均的に年間約 15 件の出展の問い合わせ があり、学校行事やスタッフの就労条件を考慮し出展調整を行っている。実働回数は、イベント当日の気象 条件もあり、以下に示す 10 回程度である。運転会における出展料・乗車賃は無料で、蒸気機関車の運転手は、 本校学生および技術職員が担当している。本校の他のイベント会場においても、SL は来ていないのか?とい う問い合わせをいただくこともあり、当プロジェクトの知名度や人気度に関して好感触を感じている。今後 も安全運航に努め、ものづくりによって地域貢献を行うと同時に高専 PR にも繋げていきたいと考えている。 2. 平成 25 年度に実施した運転会(荒天のため中止したイベント 2 件を除く) (1)「春は子ども天国」 主 催 (社)新居浜観光協会、春は子ども天国実行委員会 日 時 平成 25 年 5 月 5 日(日) 場 所 銅夢にいはま(新居浜市) 乗車人数 10:00‐15:30 約 360 人 (2)「情報通信月間」 主 催 ㈱ハートネットワーク 日 時 平成 25 年 6 月 1 日(土)~2(日) 場 所 テレコムプラザ(新居浜市) 乗車人数 10:00‐16:00 約 200 人 (3)「マリン村」 主 催 新居浜商工会議所青年部 日 時 平成 25 年 7 月 14 日(日) 場 所 新居浜マリーナ(新居浜市) 乗車人数 9:00‐16:00 約 400 人 - 12 - (4)「ものづくりフェスタ in 松山」 主 催 新居浜高専 日 時 平成 25 年 8 月 2 日(金) 場 所 愛媛大学 城北キャンパス(松山市) 乗車人数 11:00‐13:00 約 30 人 (5)「大物産展 in イオン」 主 催 新居浜商工会議所青年部 日 時 平成 25 年 7 月 14 日(日) 場 所 新居浜マリーナ(新居浜市) 乗車人数 9:00‐16:00 約 400 人 (6)「にいはまやんちゃキッズ」 主 催 新居浜市児童館 日 時 平成 25 年 10 月 27 日(日) 10:00‐13:30 場 所 山根公園体育館前(新居浜市) 乗車人数 約 550 人 (7)「キッズまつり」 主 催 ㈱ハートネットワーク 日 時 平成 25 年 11 月 3 日(日) 10:00‐16:00 場 所 銅夢にいはま(新居浜市) 乗車人数 約 800 人 (8)「しこちゅうイルミネーション冬夜市」 主 催 四国中央市 日 時 平成 25 年 12 月 23 日(月) 場 所 イオン川之江店(四国中央市) 乗車人数 11:00‐20:00 約 900 人 (9)「わくわくサイエンス広場」 主 催 愛媛県総合科学博物館 日 時 平成 26 年 2 月 8 日(土)~9 日(日) 場 所 愛媛県総合科学博物館 屋外展示場(新居浜市) 乗車人数 約 500 人 - 13 - 10:00‐17:00 図-1 マリン村運転会 (技術職員運転) 図-2 しこちゅう冬夜市運転会 (学生運転) - 14 - 小中学校教員夏季実技研修 ものづくり教育支援センターでは、平成 15 年度より、児童生徒の科学技術に対する興味、関心と知的探求 心を育成することを目的として、小・中学校教員を対象に、体験型の問題解決的な教材開発・教員研修を行 っている。 現在では、アクティブ・ラーニングを視野に、学生による主体的な協力体制も構築中である。 1. 理科教員研修 実施日 研修会場 研修テーマ 講師 参加者 研修概要 平成 25 年 8 月 5 日(月) 9:00~16:00 環境材料工学科実験室 磁性流体の合成と磁石を使った実験 平澤 英之(環境材料工学科) 、松英 達也(環境材料工学科) 谷口 佳文(機械工学科) 、西井 靖博(生物応用化学科) 松田 雄二(機械工学科) 小・中学校理科教員 13 名 磁石に関する講義と医療現場にも応用されている磁性材料の紹介を交え、磁性流体 を作る実験、磁石を用いた簡単な実験と工作を行う。 2. 技術科教員研修 実施日 研修会場 平成 25 年 8 月 7 日(水) 9:00~16:00 電算機第 3 演習室 研修テーマ (午前の部) 加速度センサープログラマーを用いたプログラミング学習 (午後の部) ゲームボードを利用したデジタル通信体験 講師 則包 早百合(技術職員) 、伊藤 潤一(技術専門職員) 占部 弘治(電子制御工学科) 、谷口 佳文(機械工学科) 松英 達也(環境材料工学科) 、松田 雄二(機械工学科) 参加者 研修概要 中学校技術科教員 8名 3 軸加速度を計測して制御する市販の実習用のプログラミング教材を用いて、測 と制御の仕組みの学習と、重力や傾きなどを簡単なプログラムミングで計測し、 「計 測と制御」を学ぶ上で理解向上に活用できる教材開発を行う。 また、リバーシ(オセロ)盤やサイコロなどのゲームボードを用いて、インター ネットで文字や画像が確実に伝わる仕組みについて学ぶ。 - 15 - 出前サイエンス講座「不思議なオモチャで遊びましょう」 技術室第二部門 辻 久巳 出前サイエンス講座「不思議なオモチャで遊びましょう」は、小学生を対象に開設しているものづくり講 座である。本講座の目的は、不思議なオモチャがなぜ?動くか、なぜ?音が鳴るか。物理現象の仕組みを考 える学習をしてもらうことにある。平成 25 年度に実施した出前サイエンス講座「不思議なオモチャで遊びま しょう」について報告する。 1. 実施内容 以下の 3 つの不思議なオモチャを作った。 また、出前サイエンス講座の受講記念として、バーナーワークで作製した以下のようなガラス細工作品を 配布した。 - 16 - 2. 実施状況 平成 25 年度は 2 回実施した。 実施日時 平成 25 年 7 月 25 日(木)10:30~12:00 実施場所 新居浜市立別子銅山記念図書館多目的ホール 依頼機関名 新居浜市立別子銅山記念図書館 受講者概数 幼児、小学生 1~5 年生 30 名、保護者 担当教職員 辻 久巳、伊藤 潤一、塩見 正樹 本校参加学生数 0名 実施日時 平成 25 年 8 月 28 日(水)13:30~15:00 実施場所 西条市吉岡公民館 依頼機関名 西条市吉岡公民館 受講者概数 幼児、小学生 1~4 年生 18 名、大人 6 名 担当教職員 辻 久巳、伊藤 潤一、塩見 正樹 本校参加学生数 0名 新居浜市別子銅山記念図書館 西条市吉岡公民館 3. アンケート集計結果 (1)出前講座の内容は良かったですか? ・とても良かった 44 名 ・良かった 10 名 ・少し不満 0名 ・かなり不満 0名 (2)内容はわかりましたか。 ・よくわかった ・わかった ・あまりわからなかった ・全然分からなかった 45 名 7名 0名 2名 - 17 - (3)今回の出前講座でもっと知りたいことや、他にもやってみたいことはありますか。 ・人口イクラ ・振動で動くオモチャをもっと知りたいです ・オモチャの仕組みをもっと知りたいです。 ・松ヤニはどうやって手に入るのか子供に聞かれました。 ・振動で動く物を見たり、作り方を知りたいです。 ・もっといろいろなオモチャを作りたいです。 ・摩擦で光るオモチャを作りたいです。 ・ロケット ・鶏の音がどこでなっているのか知りたかったです。 ・振動で動く車を作りたいです。 ・電池で作った物を作ってみたいです。 ・紙のガムテープを使った理由を知りたいです。 ・振動発電 ・振動のオモチャをもっと作って遊びたいです。 ・音の鳴るオモチャ ・他にもやってみたかったことは、竹よこと下にさして竹コプターをやってみたかった。 ・缶を作ったオモチャで遊びたいです。 (4)感想 ・突然の出席でしたが一緒に参加できてとても楽しかったです。ありがとうございました。 ・振動でプロペラが動くのが楽しかったです。 ・僕は全部振動で動くのでびっくりしました。 ・プロペラのオモチャが楽しかったです。 ・1 回で 3 つも作れたので子供たいくつせずとても楽しそうでした。 ・ブンブン蝉が壊れたとき先生が直してくれてうれしかったです。 ・楽しかったし、こすると回るのがすごいなぁと思いました。 ・いろいろ作ってくれて楽しかったです。 ・オモチャも作り方が詳しくて楽しく作れました。 ・私は小学 1 年生です。初めて参加しました。楽しかったです。先生やさしかったです。 ・ぶんぶんゼミを鳴らすのが楽しかったです。 ・いろいろなオモチャを教えてくれてありがとうございます。 ・今日僕は作るのが楽しかったです。ぶんぶんゼミを作るのが一番おもしろかったです。ありがと うございました。 ・いろいろなことが分かった。 ・壊れてぜんぜんおもしろくなかったです。 ・ひもを通すのがちょっと難しかったです。 ・とても楽しかった。作るのが楽しかった。とくにブンブンゼミ ・作るのが好きだから楽しい ・いろいろな工作ができてよかった。 ・子供たちには、紐を結びのが、むずかしそうでした。 ・小さな子供にも楽しめてとても楽しかったです。 ・楽しかったし、いろいろ作れて夏休みの思い出になりそうです。 ・とても楽しかったです。ありがとうございました。 - 18 - 出前サイエンス講座「LED で遊ぼう」 技術室第二部門 則包 早百合 小・中学生を対象に、電気やものづくりに興味を持ってもらうことを目的に活動を行っている。普段使い 慣れないはんだごてやニッパなどの工具にも触れ、安全に楽しく工作ができるように心がけている。 1. 平成 25 年度テーマ実施状況 実施日 内容 対象 スタッフ数 H25.10.26(土)13:30~16:00 地域活動 小学校高学年生 15 名 技術職員 2 名 2. アンケート集計 (1)出前講座の内容は良かったですか。 ・とても良かった 14 名 ・良かった 1名 ・少し不満 0名 ・かなり不満 0名 (2)内容は分かりましたか。 ・よくわかった 13 名 ・わかった 2名 ・あまりわからなかった 0名 ・全然わからなかった 0名 (3)今までにはんだづけをしたことがありますか。 ・はい 5名 ・いいえ 10 名 (4)今回の出前講座でもっと知りたいことや他にもやってみたいことはありますか。 ・もっといろんなものを作ってみたい。 ・はんだごてを使って違うものを作ってみたい。 ・モータを作ってみたい。 ・ロボットを作ってみたい。 ・乾電池の仕組みについて知りたい。 ・LED やセンサの仕組みについて知りたい。 (5)感想 ・最初は、熱いと聞いて怖かったけど、だんだん慣れてできるようになった。 ・はんだを溶かす量を調整するところが難しかった。 ・はんだを溶かすのが楽しかった。 ・次は、もっと複雑なものにチャレンジしたい。 ・音楽に合わせて LED が光ったのでとてもびっくりしました。 - 19 - ものづくり担い手育成事業 1. 機械加工コースの研修補助 財団法人東予産業創造センターの依頼により、地域鉄工業者等の従業員および求職者 5 名を対象に、研修 日程全 7 日間(平成 25 年 7 月 22 日~8 月 5 日)のうち、実技である 5 日間の研修を担当した。旋盤の基本 的な操作、刃物の研ぎ方、ねじ切り、4 つ爪での心出しなど、初級技能士育成を対象とし、実技をメインに 進めました。 2. マシニングセンタ加工コースの研修補助 上記研修と同じ事業として、地域鉄工業者等の従業員 3 名を対象に、CNC 旋盤およびマシニングセンタの 研修日程全 7 日間(平成 25 年 8 月 6 日~8 月 14 日)の研修を行いました。各機械の概要及びプログラムの 基礎的内容を中心に、演習を交えて実施した。 - 20 - 機械工学科への支援 機械工学科へはこれまで同様 1~3 年の工作実習、4~5 年の工学実験、3~4 年の CAD を使用する授業な らびに卒業研究および専攻科特別研究に関する支援を主な業務として行っている。 1. 工作実習 工作実習では 1 クラスを 5~6 班に分け、鋳造、鍛造、溶接、手仕上げ、旋盤、CNC 旋盤、マシニングセ ンタ、フライス盤、形削盤等で各種の生産、加工法を実践、習得する。5~6 名の技術職員が教員担当の 1 シ ョップを除く、4~5 ショップをそれぞれ担当し、技術指導を行っている。 図-1 旋盤 図-2 鋳造 2. CAD CAD は 3 年「CAD 製図」 、4 年「創造設計製作」で使用する。3 年で CAD の使用法を習得し、4 年で CAD を用いてレスキューロボットを設計する。2~3 名の技術職員が指導を行っている。 図-3 CAD 製図 図-4 創造設計制作 - 21 - 電気情報工学科への支援 実験・実習やパソコン室での演習授業の指導補助、卒業研究や行事などに関するものづくり支援を技術室 第 2 部門 2 名で行っている。今年度は、アンテナ評価用電波暗室の設備更新が行われた。 設備更新されたアンテナ評価用電波暗室(寸法 5.5m×3.5m×3.005m 周波数 1GHz~10GHz 以上) 学生実験風景(左:電動機実験、右:共振回路の測定) 夏季体験学習「人を感知するおもちゃを作ろう」 [7 月 26 日(金) 27 日(土) 開催] - 22 - 電子制御工学科への支援 電子制御工学科からの依頼により、技術室第二部門が支援を行った。 実験実習等、授業関係の実技指導を 2 名で行い、体験学習等のイベント準備は 3 名体制で支援を行った。 【学生実験】 (シーケンス制御実習) 【学生実験】 (多関節ロボット制御実習) 【夏期体験講座】 (TV ゲームの製作) - 23 - 生物応用化学科への支援 生物応用化学科では、1~4 生対象で学生実験が行われている。内容と派遣している技術職員数は以下の通 りです。 授業科目名 技術職員数 基礎化学実験(1C 通年) 2 分析化学実験(2C 通年) 2 生物応用化学実験 1(3C 通年) 1 生物応用化学実験 2(3C 通年) 1 応用化学実験 1(4C 半期, 応用化学コース) 1 応用化学実験 2(4C 半期, 応用化学コース) 1 生物工学実験 1(4C 半期, 生物化学コース) 1 生物工学実験 2(4C 半期, 生物化学コース) 1 ミョウバン結晶の作成 (3 年生物応用化学実験 1) グループ科学実験 (3 年生物応用化学実験 1,2) また、情報処理系の授業に対する補助業務に派遣している技術職員数は以下の通りです。 授業科目名 技術職員数 情報リテラシー(1C 半期) 1 コンピュータサイエンス(2C 通年) 1 - 24 - 環境材料工学科への支援 平成 25 年度の環境材料工学科への教育支援について報告します。 5 年生で行う材料実験 4 において金属材料(Al)の圧縮試験の技術支援を行った。 圧縮試験器を使った実験風景 3 年生で行う総合設計実習において、機械加工技術支援を行った。 ボール盤を使った作業風景 - 25 - 情報教育センターへの支援 技術室第二部門 情報教育センター(ネットワーク運用管理部門)委員として主に以下の業務を行っている。 1. ウイルス対策ソフトの管理 Symantec Endpoint Protection 1本 2. 電子計算機室第 2 演習室の管理 パソコン(Windows 7 Enterprise) A4 モノクロプリンタ 25 台 1台 3. 情報教育センターのホームページを管理 URL:http://www.niihama-nct.ac.jp/iec/index.html - 26 - 辻 久巳 高度技術教育研究センターへの支援 技術室は高度技術教育研究センターから依頼されて、以下の支援業務を行っている。 1. 高度技術教育研究センターのホームページ管理 URL :http://www.niihama-nct.ac.jp/center/index.html 担当 :辻 久巳 2. 四国 5 高専研究者データベースの管理 URL :http://search.niihama-nct.ac.jp/cgi-bin/namazu.cgi システム構成 :Debian + Apache + Namazu 担当 :辻 久巳 3. 環境放射線測定装置の管理 ポケット検量計 10 台、各種放射線(α・β・γ 線)測定装置 9 台 担当:塩見 正樹 4. 測定機器の管理 (1)電子線マイクロアナライザ(EPMA) メーカー・型式 日本電子・JXA-8900 稼働日数 32 日 測定内容 各種合金の定性、定量、面分析 担 大内 忠司 当 (2)走査電子顕微鏡(SEM) メーカー・型式 日立・S-3000N 稼働日数 12 日 測定内容 繊維・アルミナ粉末等の測定 担 塩見 正樹 当 (3)分析走査電子顕微鏡(SEM,EDS) メーカー・型式 日本電子・JSM-6510LA 稼働日数 32 日 測定内容 不織布・生分解性ポリマー等測定・分析 担 塩見 正樹 当 - 27 - (4)電界放出形走査電子顕微鏡(FE-SEM) メーカー・型式 日本電子・JSM-7500F 稼働日数 19 日 測定内容 金属薄膜などの測定・分析 担 塩見 正樹 当 (5)クロスセクションポリッシャ(CP) メーカー・型式 日本電子・IB-0910CP 稼働日数 10 日 測定内容 FE-SEM 測定サンプルの前処理 担 塩見 正樹 当 - 28 - 平成 25 年度西日本地区高等専門学校技術職員特別研修(機械系) 技術室第三部門 吉良 真 1. 目的 この研修会は、高等専門学校の技術職員(学科、教室、教育研究センター、実習工場および練習船などに おける教育・研究の技術支援に従事する職員)に対して、その職務の遂行に必要な高度で専門的な知識を習 得させ、技術職員の資質の向上を図る事を目的とする。 2. 日程 主 催:独立行政法人国立高等専門学校機構 担 当 校:香川高等専門学校 期 間:平成 25 年 8 月 21 日(水)~8 月 23 日(金) 3 日間 会 場:豊橋技術科学大学 抗議棟、情報メディア基盤センター及び事務局 3 階大会議室 参加人数:28 名 3. 研修内容 (1) 全国高専教育フォーラム(教育顕彰受賞者講演、基調講演、パネル討議) 、技術課題の発表討議、豊橋 技術科学大学技術職員との意見・情報交換及び討議、施設見学(豊橋技術科学大学の専門分野の研究 室) (2) 受講者のうち各校、各専門分野に 1 名が技術課題、研究内容について発表を行う。各自の技術課題等 の発表時間は 15 分、討議時間は 5 分とする。 (3) 班別討議では、豊橋技術科学大学技術職員を交えた班構成となっており、司会者は、各班に割り当て られた討議テーマに沿って進行を行う。発表者は司会者と相談の上、協議終了時刻までに「発表用シ ート」1 枚に協議内容をまとめ、全体会議で発表を行う。受講者は積極的に参加し、各々の役割を果た す。 (4) 全体討議では、テーマごとに発表者が発表を行う(5 分) 。質疑応答(5 分)は発表者が行うが答えられ ない場合は各班の司会者が答える。 4. 研修を終えて 全国高専教育フォーラムと同時開催であったため、貴重な講演、パネル討議を聴講でき、非常に有意義で あった。これからの高専教育がどのように変わるべきか、大変参考になった。 班別討議、技術課題の発表については、各高専の創意工夫がみられ有意義なものであった。 - 29 - 平成 25 年度中国・四国地区国立大学法人等技術職員研修 技術室第一部門 小田 健二 平成 25 年度中国・四国地区国立大学法人等技術職員研修に参加したので、その概要について報告する。 1. 目的 中国・四国地区国立大学及び国立高等専門学校の技術を担当する職員に対して、その職務遂行に必要な基 本的、一般的知識及び新たな専門知識、技術等を習得させ、職員としての資質の向上を図ることを目的とす る。 2. 研修日程・会場 研修期間:平成 25 年度 8 月 28 日(水)~平成 25 年度 8 月 30 日(金) 研修会場:国立大学法人香川大学 参加人数:49 名 3. 研修内容 1 日目(8/28) ・全体講義Ⅰ(人材育成) 「研究者と技術者を結ぶ URA(ユニバーシティーリサーチアドバイザー) 」 香川大学総務・研究担当理事 板野 俊文 ・全体講義Ⅱ(危機管理) 「南海トラフ巨大地震への備え-防災から危機管理への展開-」 香川大学危機管理研究センター長 白木 渡 2 日目(8/29) ・実習Ⅰ(機械分野) 「電気回路基礎:歪みゲージによる力の計測」 工学部実験実習係 吉田 俊一 3 日目(8/30) ・全体講義Ⅲ(生物学関係) 「香川発「希少糖」で世界を健康に!」 香川大学希少糖研究センター長 徳田 雅明 ・全体講義Ⅳ(生物学関係) 「植物の防衛手段としての香り」 香川大学農学部准教授 五味 剣二 - 30 - 平成 25 年度女性研究者研究交流会 技術室第二部門 則包 早百合 1. 目的 本研究交流会は、国立高等専門学校機構に在職する女性教員・女性技術職員等が日頃の教育研究活動の成 果や課題について、またライフイベントを含めた個人の生活と教育研究活動のかかわりについて、発表・紹 介を行い、研究交流を図ることを目的とする。 2. 日程 会 場 : 学術総合センター(東京都千代田区一ツ橋 2-1-2) 日 時 : 平成 25 年 12 月 20 日(金)10:00~17:00 参加対象 : 国立高等専門学校機構に在籍する女性教員・技術職員 両技術科学大学女性教員・技術職員等 3. 内容 ・ポスターセッション Ⅰ部、Ⅱ部に分かれて各自持参したポスターについて発表を行った。 (発表者:Ⅰ部 36 名、Ⅱ部 37 名) 私は、 「基板加工機を用いたものづくり支援」について発表を行った。 ・講演 「高専における女性研究者支援の意義」 独立行政法人 科学技術振興機構 山村 康子 ・パネルディスカッション テーマ「高専で女性研究者が活躍するための課題 ~一人ひとりの取組から考える~」 パネリスト 独立行政法人 物質・材料研究機構 御手洗 容子 徳山工業高等専門学校 田村 隆弘 仙台高等専門学校 高橋 晶子 4. 研修を終えて 全国の女性教員や技術職員の方と会う機会を頂き、大変嬉しく思う。仕事のことや子育てのことについて 話を伺うことができ、悩みやワークライフバランスの工夫など情報を共有することができて心強く感じた。 ポスター発表という形式は、私にとって初めてのことで戸惑いもあったが、ポスターの作り方や持ち運びの 方法など指導していただき、発表をすることができて大変貴重な経験となった。ポスターセッションの発表 では、基板加工機について興味を持っていただき、会話をしながらの発表を楽しむことができた。又、いろ んな分野の発表も聴くことができ、自分の研究をとても楽しんでいる姿が印象的でした。ポスターの構成や 発表の仕方なども勉強になり、このような交流の機会にとても感謝している。私の周りでは、男性も女性も 子育てに積極的に参加されている方が多い。お互いに、自分のできることで頼り頼られながら仕事ができる ように心がけて仕事に取り組んでいきたい。 - 31 - 第 4 回技術室活動報告会 技術室では、学内外のものづくり教育支援に対応できるよう、日々、技術力向上に努めています。自己研 鑽の成果を広く学内に発信し、ものづくり教育支援に関して、技術室の設備・環境・人材を有効に活用する ことを目的に、技術室活動報告会を開催しました。 日 時:平成 26 年 3 月 19 日(水) 13 時 00 分~14 時 00 分 会 場:図書館内 グループ学習室 報告者・題目: ・辻 久巳 技術職員 「新居浜高専出前講座の実施状況と技術職員の出前講座活動について」 ・則包 早百合 技術職員 「プリント基板加工機を用いたものづくり支援」 ・松田 陽一 技術職員 「機械実習工場の工作機械設備紹介」 開会挨拶:技術室長 松田 雄二 発表の様子:辻 久巳 技術職員 発表の様子:則包 早百合 技術職員 発表の様子:松田 陽一 - 32 - 技術職員 技術室職員の資格取得(合格)実績 平成 25 年度現在、技術室職員が取得(合格)している技術系資格・講習の種類、人数は次のとおりです。 分野 機械系 電気系 化学系 情報系 土木系 安全系 表-1 資格取得(合格)一覧 取得(合格)資格 アーク溶接等の業務に係る特別教育修了証 ガス溶接技能講習修了証 人数 1 1 自由研削砥石の取替え又は取替え時の試運転の業務に係る特別教育修了証 ガス溶接作業主任者免許 2 級ボイラー技士 二級仕上げ技能士 CAD 利用技術者試験 2 級 1 5 4 1 1 1 級 3 次元 CAD 利用技術者試験 ラジオ音響オーディオ技能検定 3 級 電気通信の工事担任者アナログ第 3 種 電気通信の工事担任者デジタル第 3 種 第一種電気工事士(試験合格)【平成 25 年度合格】 1 1 1 1 1 第二種電気工事士【平成 24 年度取得者 1 名】 認定電気工事従事者【平成 25 年度取得】 第三種電気主任技術者【平成 24 年度取得】 第 1 級陸上特殊無線技士 第 2 級陸上特殊無線技士 第 2 級海上特殊無線技士 航空特殊無線技士 第 2 級総合無線通信士 危険物取扱者免状(丙種) 危険物取扱者免状(乙種第 1 類) 危険物取扱者免状(乙種第 3 類) 危険物取扱者免状(乙種第 4 類) 2 1 1 3 2 1 1 1 1 1 1 8 危険物取扱者免状(乙種第 5 類) 危険物取扱者免状(乙種第 6 類) 危険物取扱者免状(甲種) 一般毒物劇物取扱者 2 級化学分析技能士 1 2 1 1 1 第 2 種放射線取扱主任者免状(科学技術庁) 技術士一次試験合格(化学部門) .com Master ★ 2003 初級システムアドミニストレータ 基本情報技術者試験【平成 23 年度合格】 応用情報技術者試験【平成 24 年度合格】 発破技士 土木施工管理技士 2 級 第一種衛生管理者【平成 24 年度取得】 1 1 1 2 1 1 1 1 1 - 33 - 【平成 25 年度取得(合格) 】 福重 博信(技術室第二部門) 福重 博信(技術室第二部門) 第一種電気工事士(試験合格) 認定電気工事従事者 【平成 24 年度取得(合格) 】 福重 博信(技術室第二部門) 福重 博信(技術室第二部門) 塩見 正樹(技術室第三部門) 則包 早百合(技術室第二部門) 第二種電気工事士 第三種電気主任技術者 第一種衛生管理者 応用情報技術者試験 【平成 23 年度取得(合格) 】 則包 早百合(技術室第二部門) 基本情報技術者試験 - 34 - 技術室職員の科学研究費補助金(奨励研究)の交付申請ならび採択課題 技術室職員は資質向上を目的として、科学研究費補助金(奨励研究)の交付申請を行っています。平成 21 ~25 年度の科学研究費補助金(奨励研究)の申請件数および採択件数は次のとおりです。 表-1 科学研究費補助金(奨励研究)の申請件数および採択件数 年度 技術室職員数 申請件数 採択件数 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度 平成 25 年度 12 12 12 12 12 2 1 3 5 6 0 0 0 0 1 【平成 25 年度】 科学研究費補助金(奨励研究)(申請者 6 名,採択者 1 名) ・工業高等専門学校低学年における青銅鏡作りの改善 技術室第三部門 大内 忠司 - 35 - 工業高等専門学校低学年における青銅鏡作りの改善 技術室第三部門 大内 忠司 1. はじめに 新居浜工業高等専門学校では現在、一年生を対象に環境材料工学入門として、青銅鏡作りを行っている。 限られた時間(90分×3週)内で、行うため多くの問題点が発生している。出来上がった青銅鏡の中には、 結晶粒が粗大化し結晶粒界の見える物が混じることがある。 また、入学したばかりの学生たちに、 「合金とは何か」 、 「何故、青銅鏡は、銅と錫の混合比が3:1なのか」 等を、視覚的に分かりやすく、説明できる工夫をし、実際に合金を作製し、その面白さや、不思議さを、よ り分かりやすく体験してもらうことを目的に検討したので以下に報告する。 2. 研究方法 坩堝の種類をカーボンに変え、鋳物砂を入れた冷却専用ステンレスパット上に3個の坩堝を配置し青銅鏡 を作製する。6種類の混合比率で銅錫合金を作製し、硬さ試験(ビッカース硬度計)及びEPMA(電子線 マイクロアナライザ)によるX線面分析等を行う。 6種類の銅錫合金は、それぞれ鏡面仕上げをして組成の違いによる色見本とする。 3. 改善結果 図-1のように黒鉛坩堝を3個、鋳物砂を入れた冷却専用ステンレスパット上に配置し3回に分けて作製 することで錫の溶融時における酸化および、青銅鏡の結晶粒粗大化をほぼ予防することができた。 図-1 黒鉛坩堝3個と、鋳物砂を入れた冷却専用ステンレスパット 組 成 と 硬 さ - 36 - の グ ラ フ 組成の違いによる、錫元素と銅元素の分布 Cu-10Sn Cu-35Sn (赤いほど元素が多く分布) Cu-15Sn Cu-50Sn 青銅鏡 Cu-25Sn Cu-70Sn 図-2 組成と硬さのグラフ及び各組成のEPMAによるX線面分析像 図-2は、 作成したテキストである。6種類の銅錫合金の組成と硬さのグラフ及びEPMAの面分析写真 (銅、 錫のX線像とSEM像)を対比させたもので、硬さは錫30%あたりが最高であるがその表面は均一ではな - 37 - く、錫25%が強度と表面の美しさから青銅鏡に適しているのが分かる。 また、6種類の銅錫合金のX線像(銅、錫)とSEM像から、合金は、銅と錫がすべて均一に混ざり合って いるのではなく、銅の多いところと錫の多いところが混在している様子が観察できる。 ここでも、青銅鏡(錫25%)が最も均一に混ざり合っているため表面に模様(組織)が出にくいことが分 かる。これらにより、低学年の学生に、銅と錫の混合比率によって、銅錫合金の硬さや表面がどの様に変化 するか、青銅鏡は何故、錫25%なのか実際に、目で見て理解してもらえるようになった。 銅錫合金に含まれる銅や錫が、その混合比率の違いによってどのように溶け合っているか、分布状態を視覚 的に見てもらうことにより「合金とは何か」分かりやすく説明できるようになった。 青銅鏡(錫25%)の銅と錫が、他の銅錫合金と比較して均一に分布している状態を写真(X線像)で示す ことができた。 図-3 各組成の色見本 図-4 Cu-70wt%Sn 合金の鋳造組織 図-3のように6種類の銅錫合金を、それぞれ鏡面仕上げをして組成の違いによる色見本とすることにより、 錫の含有量による色の変化を観察してもらった。 また、図-4に示すように、Cu-70wt%Sn 合金においては、肉眼ではっきりとその鋳造組織が確認できた。 低学年の学生にとっては、肉眼で金属組織を観察する良い機会になった。 4. おわりに 本研究により、青銅鏡を作製するだけでなく青銅鏡の組成が錫25%である理由や組成の異なる合金の不 思議さを考えてもらえるようになった。今後、金属材料により興味を持ってもらうことを期待する。 5. 謝辞 究 本研究は、独立行政法人日本学術振興会の平成25年度科学研究費助成事業(科学研究費補助金)奨励研 課題番号25921005の助成を受けて行われたものであり、ここに感謝の意を表します。 - 38 - 平成 25 年度ものづくり教育支援センター活動報告書 発行日:平成 26 年 12 月 発 行:新居浜高専ものづくり教育支援センター 連絡先:〒792-8580 愛媛県新居浜市八雲町 7-1 url:http://www.niihama-nct.ac.jp/monodukuri/index.html tel:0897-37-7700 fax:0897-37-7842 e-mail:[email protected]
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