2009年度 グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ協議会 欧州ミッション 訪問先:イギリス(ロンドン、ブリストル) フランス(パリ) 日 程: 2010年3月21日(日)~26日(金) グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ協議会 欧州ミッション 訪問概要:グレーター・ナゴヤ地域における航空宇宙産業の新たな展開を目指し、欧州における当該分野の政府機関・企業との連携 を図るため、イギリス、フランスへGNI(※)ミッションを派遣した。 グレーター・ナゴヤ地域への投資促進、技術・人材交流の一層の促進を図るため、現地に於いてセミナーを開催し、愛知、 岐阜、三重の3県にまたがる一体の経済圏である「グレーター・ナゴヤ」の魅力として航空宇宙産業を中心にPRするととも に、複合材をはじめとする先端材料等に関して政府、大学、機関、企業との情報交換を行い、今後の国際経済交流の発展 につなげた。 特に、2010年7月にファンボロー(イギリス)において開催されるエアショーに当地域を中心とする航空機部品メーカーが 出展するため、現地関係者と事前に打合せ、協力依頼を行うとともに、2012年当地域(ポートメッセ名古屋)で開催予定 の国際航空宇宙展の成功に向けて英仏航空宇宙関係機関等に対して当地域に関する情報を提供した。 主な目的: ① ビジネス セミナーの開催及び参加者との交流会 ・グレーター・ナゴヤ地域の航空宇宙産業PR ・イギリス航空宇宙産業関連機関等との意見交換 ・ファンボロー国際航空宇宙展参加におけるPR ② 航空機関連複合材研究開発拠点の訪問 (英国) ③ ヴァル・ドワーズ県経済振興委員会との意見交換 (フランス) ④ 航空機関連企業の訪問、現状把握、意見交換 (フランス) メンバー: 大関 正道 彦坂 謙二 上田 哲彦 近藤 靖彦 後藤 則夫 鷲見 希世乃 奥村清志 奥村清徳 中部経済産業局 産業部長 中部経済産業局 地域経済部次世代産業課航空宇宙室長参事官 名古屋大学 大学院 工学研究科附属 複合材工学研究センター長 (社)中部航空宇宙技術センター 専務理事 (社)中部航空宇宙技術センター 担当部長 グレーター ナゴヤ イニシアティブ協議会事務局 シニアコーディネーター (株)三光製作所(航空機・ロケットエンジン部品製造) 代表取締役 (株)三光製作所 営業部長 GNI対日投資ビジネスセミナー [フランスのみ] 鈴木孝宏 名古屋商工会議所 企画振興部プロジェクト推進グループ長 福島昭美 名古屋商工会議所 主任調査役 酒井 裕史 愛知県パリ事務所 主査 ブリストル大学複合材センター グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ協議会 欧州ミッション 訪問期間: 3月21日 ロンドン・ヒースロー空港着 3月22日 GNIセミナー(会場:ジェトロロンドンセンター) 10:00- グレーター・ナゴヤ地域の航空宇宙産業PR及びイギリス航空宇宙産業関連機関等との意見交換 ・在英日本大使館、ジェトロロンドン、・英国政府(UKTI、BIS) ・南東イングランド開発公社(SEEDA) ・ファンボロー航空宇宙コンソーシアム 等 13:00- ADS Group Ltd, 訪問 ▼英国、ブリストル市へ移動 18:30- ブリストル市内にてネットワーキング夕食会参加 今後の日英の企業間・研究機関間の連携促進するため、複合材関係の研究機関や 航空宇宙関系企業を訪問、動向調査及び意見交換を実施 南西イングランド地域開発公社(SWERDA)主催 3月23日 ①ブリストル大学、複合材センター取り組み把握、施設見学 ②GKN Aerospace Centre 企業、工場見学 ▼フランスパリ市へ移動 3月24日 チーム① 10:00 スネクマ社 ミーティング 15:00 在仏日本大使館、ジェトロパリセンター訪問 ブリストル市内 チーム② 9:00 ヴァル・ドワーズ県、ヴァル・ドワーズ経済振興委員会訪問、意見交換(企業: CERPISA他) 14:30 CEFIVAL社訪問、意見交換 3月25日 3月26日 パリ・シャルルドゴール空港発 中部国際空港着 グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ協議会 欧州ミッション 3月22日(月) GNI対日投資ビジネスセミナー (ロンドン) 開催趣旨: 日本最大の航空宇宙産業集積地であるグレーター・ナゴヤ地域における航空宇宙産業の新たな展開を目指し、また当 地域への投資促進、技術・人材交流の一層の促進を図るため、地域内の自治体、産業界と連携しながら、同産業の振興を 図った。 ジェトロ・ロンドン・センターの協力を得て、「対日ビジネスセミナー(グレーター・ナゴヤの魅力―日本最大の航空宇宙産業 集積地のご紹介)」を開催した。 セミナーではグレーター・ナゴヤ地域の航空宇宙産業分野として、三菱重工業㈱、川崎重工㈱等機体メーカーとその部 品サプライヤー、東レ等の素材メーカーが集積する日本最大の航空宇宙産業地域であることを紹介し、セミナー後のネット ワーキングでは、対日ビジネスに関心を持つ英国の航空集関連企業・関連機関より多数の質問が寄せられ、交流や情報交 換を実施した。 日時: 2010年 4月22日(月) 10:00 – 12:00 場所: JETRO LONDON Center 出席者数: 28名 参加団体: 英国貿易投資総省(UKTI)、英国政府 ビジネス・イノベーション・技能省(BIS) 南西イングランド開発公社(SWRDA)、南東イングランド開発公社(SEEDA) ファンボロー航空宇宙コンソーシアム、BAE システムズ・リージョナル・エアクラフト ボンバルディア社、在英日本大使館、ジェトロ ロンドン センター GNI対日投資ビジネスセミナー 名古屋大学上田教授によるプレゼン 出席者からの質問 グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ協議会 欧州ミッション 3月22日(月) ADS Group Ltd社訪問 訪問趣旨: ADS Group Ltd社は、英国で航空宇宙、防衛産業に従事する3,000社の うち、 メンバー数850社を数え、その数は全体の約1/4を占める欧州で最大の 中小企業(SME)集団。 2つの業界団体(trade organization)が2009年10月に合併。 -Society of British Aerospace Companies (SBAC) -DMA defense manufacturers association 訪問は、グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ・センターの活動内容のPR及 び、ファンボロー国際航空宇宙展への参加を報告、また同国際航空宇宙展 での連携を模索する情報交換を実施。 グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ協議会および、中部経済産業局取り組 みI、(社)中部航空宇宙センターの資料を用い、グレーターナゴヤ地域の航 空宇宙産業および取り組みを説明し、質疑応答を通じ理解を深めた。 ADS Group Ltd社にて、 Ian Godden会長との意見交換 3月22日(月) ネットワーキング夕食会 開催趣旨: 英国ブリストル市にて、南西イングランド開発公社(SWRDA )のアレンジに よるネットワーキング夕食会に参加。英国の航空宇宙産業関連団体(下記 参照)と意見交換及び、ファンボロー国際航空宇宙展でのビジネスマッチン グへ繋げるため、交流を図った。 英国側 参加団体:Brian Cooper 英国貿易投資総省(UKTI)、 UKTI南西貿易チーム Michael Dewick 南西イングランド開発公社(SWERDA) 国際ビジネス代表 Gary Chambers 南西イングランド開発公社(SWERDA) 対内投資チーム Graham Harrison 南西イングランド開発公社(SWERDA) 国際ビジネス部長 Barry Warburton 西イングランド宇宙航空産業団体(WEAF) 最高責任者 Michele Meo Bath大学 メカニカルエンジニア部 博士 ブリストル市内 グラスボート レストランにて グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ協議会 欧州ミッション 3月23日(火) ブリストル大学 複合材センター (ACCIS) 訪問 趣旨: 南西イングランド゙は航空宇宙の分野で世界第2位の規模のクラスター。 南西イングランドに位置するブリストル大学では、最先端技術を中心に産業界との共同研究が 盛んに行われている。 派遣団は、英国ブリストル大学複合先端材料技術センターを訪問し、 現状を把握。 GKN Aerospace Centre 訪問 趣旨: GKN Aerospace Centreは250年の歴史をもつグローバル企業。航空宇宙、自動車、粉末 冶金製品、オフ・ハイウェー車の4分野にて世界的リーダー企業のひとつ。 3月24日(水) ヴァル・ド・ワーズ県、ヴァル・ド・ワーズ経済振興委員会訪問、意見交換 概要: GKN Aerospace Centre Comite d’ expansion economique Val d’ oise le departement (CEEVO委員会) 他、関係者との意見交換を実施。 Val d’Oise県にはシャルルドゴール空港もあり、 Dassault Aviation, EADS-SECA, Eurocopter, Thales, Air Frace Industriesな ど、企業が同県に存在することから、一層航空宇宙産業に焦点を当てている。 航空宇宙産業は、ヴァル・ド・ワーズ県に多大な経済的影響を与えている。今後はヨーロッパも軍事的な航空輸送機だけ でなく、平和の為の輸送機を目指していきたいと考えている。 2012年度にはグレーターナゴヤで開催される日本国際航空宇宙展にて、政府同士だけの話し合いではなく、企業VS企 業、クラスターVSクラスターのマッチングを増やしていくことが重要となる。メッセナゴヤ2010への参加の為、約10社の企 業と共に来日予定。 CEFIVAL社 訪問 概要: ヴァル・ド・ワーズ県の工業生産の重要部分は、同県に存在する多数の中規模企業により担われている。 中規模企業の活動は、とりわけ、高度テクノロジー関連のあらゆる部門にわたっており 機械・工業設備製造、デジタル技術、 エレクトロニクスによる生産活動、高度付加価値製品製造。そこで、ヴァルドワーズ県にある、中小企業で、オンリーワン技 術をもったCEFIVAL社を訪問。 CEFIVAL社は特殊鋼、ステンレス鋼、特殊合金、チタンの加工でオンリーワン技術を持つ企業。産業用として6000の形状 を作成。100年以上の成型部品製造の歴史で、テンレス鋼、特殊合金、チタンの押し出し加工、安全加工、冷管押し出し加工、 熱管押し出し加工、粉末押し出し加工などを行う。
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