第1章 男女平等について 問1 次にあげるような分野で、男女の地位は平等になっていると思いますか? (○はそれぞれ1つずつ) 「社会全体(総合的)」、「家庭内」、「職場内」、「学校教育の場」、「政治や行政の政策・方 針決定の場」、「社会通念や、習慣・しきたり」、「法律や制度の上」、「地域社会活動の場」 の8分野において、男女平等になっていると思うかを質問しました。 すべての分野において、「男性の方が優遇されている」「どちらかといえば男性の方が優 遇されている」の割合が最も多く、特に次の3つの分野では7割を越える状況がみられま す。 (1) 「社会通念や、習慣・しきたり」 (2) 「社会全体(総合的)」 80.0% 74.1% (3) 「政治や行政の政策・方針決定の場」 72.9% 一方で、「女性の方が優遇されている」「どちらかといえば女性の方が優遇されている」 の割合は、いずれの分野でも1割に満たない状況がみられます。 また、「家庭内」、「学校教育」、「法律」、「地域社会活動」の分野において、「平等である」 の割合が比較的多い状況がみられます。 過去の調査と比較すると、すべての分野において、「男性の方が優遇されている」「どち らかといえば男性の方が優遇されている」の割合が増加している状況がみられます。 一方で、「家庭内」、「職場内」、「法律や制度の上」、「地域社会活動の場」の分野において は、「女性の方が優遇されている」「どちらかといえば女性の方が優遇されている」の割合も増 加している状況がみられます。 3 表1 さまざまな分野における男女平等(性別・年代別) 4 図1 さまざまな分野における男女平等 ※「社会全体で(総合的に)」の項目は、前回未調査のため、図(グラフ)は省略しています。 5 問2 子どもの育て方について、どのようにお考えですか?(○は1つ) 子どもの育て方について、「男の子は男の子らしく、女の子は女の子らしく育てること が必要」、「男の子も女の子も変りなく同じように育てることが必要」のうち、どのよう に考えているかを質問しました。 「男の子は男の子らしく、女の子は女の子らしく育てることが必要」、「男の子も女の 子も変りなく同じように育てることが必要」の双方の割合がほぼ等しい状況がみられます。 性別にみると、女性では「男の子も女の子も変りなく同じように育てることが必要」の 割合が多く、男性では「男の子は男の子らしく、女の子は女の子らしく育てることが必要」 の割合が多くみられます。 世代別にみると、20 代では「男の子も女の子も変りなく同じように育てることが必要」 の割合が多く、30 代では、逆に「男の子は男の子らしく、女の子は女の子らしく育てる ことが必要」の割合が多くみられます。 40 代、50 代では、双方の割合はほぼ同じですが、60 代では、再び「男の子は男の 子らしく、女の子は女の子らしく育てることが必要」の割合が多くみられます。 表2 子どもの育て方について 6 問3 子どもの教育について、どの程度まで受けさせたいとお考えですか? 子どもがいない方も、子どもがいると仮定してお答えください。(○はそれぞれ1つ) 子どもの教育について、性別ごとに、「中学(義務教育のみ)」、「高校まで」、「短大・高 専・専門学校まで」、「大学まで」、「大学院まで」、「子ども次第」のうち、どの程度までの 教育を受けさせたいと考えているかを質問しました。 男の子、女の子ともに「子ども次第」の割合が最も多く 4 割程度を占めており、次に、「大 学まで」の割合が、男の子の場合は 38.5%、女の子の場合は 29.9%と続いている状況が みられます。 性別にみると、割合の順序(ランキング)は変わらないものの、男の子の場合は、「大学まで」 (38.5%)、「子ども次第」(39.6%)の割合が近い数値となっていますが、女の子の場合は、 「大学まで」(29.9%)、「子ども次第」(42.2%)と、かなり差がある状況がみられます。 また、「短大・高専・専門学校まで」と「大学まで」の割合の計は、男の子、女の子ともに 同率(43.6%)となっていますが、内訳では、男の子の場合は「短大・高専・専門学校まで」 (5.1%)と「大学まで」(38.5%)、女の子の場合は「短大・高専・専門学校まで」(13.7%)と「大 学まで」(29.9%)と違いがみられます。 世代別にみると、60 代において、「大学まで」(男の子 51.7%、女の子 41.4%)の割合 が、他の世代に比べ多い状況がみられます。 過去の調査と比較すると、女の子の場合において、「大学まで」の割合が大きく増加して いる状況がみられます。 表3 子どもの教育について 7 図3 子どもの教育について(男の子の場合) 図3 子どもの教育について(女の子の場合) 8
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