過払金はまだまだ眠っている、住民にアウトリーチできるのは徴収だけ、これからが旬の 生 活 再 建 型 滞 納 整 理 の 勧 め 弁護士 瀧 康 暢 着眼点 1.納税意思があっても、収入資産がなく払えない繰越高額滞納者=お手上げ状態 2.預金・給料のの差押え-行き詰まり感。差し押さえて払ってくれても、翌年再び滞納 3.動産差押え→インターネット公売も、書類作成と手間ばかりかかり、費用対効果良くない。 そこで 特に借金の整理と生活再建を意識して収納率を上げる。 借金の整理 →生活再建、担税力の回復。過払金が回収できれば滞納の解消。収納率の向上 借金を整理しても払えない滞納者 1 → 積極的な徴収猶予、執行停止の実施 納税、納付できない理由 市県民税、国保税は、応能負担。 公営住宅、保育料も収入に応じた料金。給食費も収入に応じ、就学援助の道がある。 それでも支払えない理由。 ① 収入をきちんと申告していないので、近隣同種の家賃、高額の保育料、国保料。 ②「収入がありながら、のっぴきならない支出がある」 →〔借金〕としか考えられないでしょう。 ただ、ほとんどの人がはっきりと「借金がある」とは言わない。 【実態】 国保料(税)の繰越滞納者の5割以上が、消費者金融・クレジットの借金あり。 2 借金のある滞納者に如何なるスタンスで取り組むか ◆収入結論型の納税相談では不十分 「いつ払えるの?」「給料(請負代金・工賃)は何日?」「毎月幾らなら、払えるの?」 「毎月 20 万円の収入があるなら、分納できるでしょ」だけの納付折衝では、分納誓約も 履行されず、現年度分も滞納する。 収入の多寡も、借金の有無もお構いなしに、わずかな可処分所得をあてにした非情な徴収 であれば、いずれ自治体住民の心は離れ、生活は破綻し、行政は見放される。 自治体の徴収は焼き畑農業であってはならない。 -1- ◆収支総合型の納付相談を心掛ける。 「伴走型納付相談」 ★滞納者の気持ちに(形だけでもよいから)より添う★ 納付相談では、必ず、すべての収入、支出を聞く。(様式①) 滞納者は、「誰も自分の苦労を知らない、一生懸命やりくりしているのに、自分のことを 気遣ってくれる人はいない」という孤独感。 「滞納者が払えない原因を取り払おう」という気持ちで、相談に応じ、特に支出を丁寧に 聞くと、滞納者と信頼関係を築け、滞納者は全部話しをしてくれる。 自治体の徴収は、他のうるさいだけの債権者(サラ金、クレジットカード、銀行)とは違 い、滞納者にとって生活再建の協力者、味方というポジションに立って、滞納者に「この人 だけにはなんとしても払いたい」という気持ちにさせる。 3 借金の整理で、まずは担税力の回復 (1)多重債務者の生活状況 債務増加に至る経緯と年利 29.2 %の重圧。 借金の返済さえ止めれば、滞納税の納付にもお金が回せるし、生活も落ち着く。 借金の返済がなくなれば、その分、納税に回る。 今や、滞納整理において、借金の聞き取りは必須。借金の聞き取りがない納税折衝は、片 手落ち。ローラー的に、全滞納者に借金の存在を聞く。 (2)生活再建型滞納整理の流れ ①納付相談で借金があることが分かれば、消費生活相談、弁護士相談に回す。 聴き取りは全員で。徴収部署で、借入件数など簡単に聞き取っておくと効果的。 ②個人情報の同意書(様式②)と過払金による納税誓約書(様式③)を取る。 ③必要があれば、徴収職員が、消費者金融から取引履歴を取り寄せ、引直計算する。 ④弁護士と面談相談の結果、依頼の意思があれば、弁護士が代理人として債務整理に着手。 ⑤弁護士は、債務整理・過払金回収の進捗状況を定期的に(もしくは節目毎に)連絡。 ⑥過払金を回収したら、弁護士が直接納付。 (3)弁護士との連携スキームの効用 ①弁護士誘導後は、債務整理の進捗状況の報告があり、滞納債権の管理がしやすい。 ②弁護士の受任で、まずは返済を一時的にストップできる。 -2- →精神的余裕と担税力の回復。分納も可能になる。 ③過払金なくても、債務の圧縮で、最低限、現年・将来分の支払いが可能になる。 ④弁護士の家計管理、資産調査で、無財産・生活困窮の滞納処分停止の基礎資料を得られる。 ◆問題は、徴収に協力的な弁護士が全国どこにでもいるわけでないこと。 4 借金を背負った滞納者の発掘方法 ◆手始め まずは、成功体験が重要 -「ほんとかなぁ、と半信半疑であったが、やってみたら、ほんとにとれた。」 ①消費者金融と 10 年以上の取引、②回収確実な消費者金融業者、③信頼できる弁護士で、 「お試し」する。 ◆徴収職員側の意識の持ち方 「どうして、徴収が、多重債務相談をしなければならないのですか?」 自治体住民の生活再建と担税力の回復、納付率の向上、納期内納税者を育てる。 ◆滞納者の心理状態-払いたくても、払うお金がない滞納者の思考を理解する ・滞納者も困り果てて、どうしてよいかわからない。現在の自分の収入だけで、納付ができな いことは明らか。でもどうしてよいかわからない →思考停止状態 ・相談先もわからない。有益情報でも受け入れない。そんなうまい話しはないと信じている。 ・ただ、自治体職員の説得には、耳を傾ける。 ・優柔不断で、頭で理解しても、行動に移さない。 ・今は、なんとか回っているから良い。サラ金の督促もなくなった。→実は、税金は分納だか ら回っていない。 ・返したサラ金には、もう関わりたくない。→サラ金からの報復がない、税金が払える、弁護 士任せでよいことがわかれば、債務整理、過払金回収を弁護士に依頼する。 納付相談に訪れたら、 「滞納の解消にどんな方法があるのか、時間をかけて一緒に考えてゆきましょう」 「協力さえしてくれれば、督促や差押えで追いつめません。」 形だけでも「いたわり」を持つ。そして、まずは収支の聴き取りをする。 滞納者の言い訳したいであろう内容(支出がこんなにある。こんなに苦労している)を汲み 取って聞き取ってあげる。←安心感を与える。 ◆課内体制 1.担当者ひとり任せにしない。 -3- 2.職員全員が、自分の担当する滞納者に一律に借金の聞き取りをする体制を取る。 気がついた滞納者や気の毒な人=「この人、気がかりだなぁ」だけを対象としては、それ だけで終わってしまう。 3.職員全員が無理なら、2人以上で、疑問を掛け合いながらできる体制で。 4.借金のことを聞いたかどうか、表にチェックしてして記録に残す。 5.借金のみならず、家計の状況を聞いたかどうか、チェック表を作成する(様式①)。 ◆対象者の絞り込み ①.滞納者の属性から ・60歳以上の高齢者-律儀にまじめに返済している。 ・分納誓約と不履行を繰り返している人-分割払いに慣れている。 ・2年以上の過年度滞納がある人-繰越滞納者は、長期間に渡り、家計が逼迫している。借 金の可能性が高い。 ・重複滞納者-滞納しないと生活ができない。 ・国民健康保険の滞納者(特に住民税が非課税の人)-保険証の「取りあげ」というペナル ティーがあっても滞納する理由は、借金でしょう。 ・平成 19 年 1 月以前の破産者(官報から拾ってあれば)-破産しても過払金の回収が行わ れていない可能性がある。 ②.資産調査から ・預金調査 クレジット会社からの引落がある。消費者金融からの振込がある。 武富士からの振込がある。←武富士から借りていれば、他もある。 ・不動産調査 アイフル、アコム、CFJ、アイク、ディック、東京スター、関西アーバンの担保がつ いていれば、おまとめローン。まとめて、支払った消費者金融に過払金がある。 ③.折衝記録から ・借金、サラ金、破産、債務整理、ヤミ金、借入などの記録がある。 PCデータの検索ができるなら、キーワード検索をする。 ・税金、使用料などが支払えない原因がはっきりしない人。 ◆納付折衝 「今、滞納している方の生活・家計相談をしています。」から始める。何故、家計まで聴き取 りをするのか、疑問を解消してから聞き取る。 -4- (1)呼出方 ・滞納、分納不履行が生じたところで電話呼出。 滞納者は、後ろめたさがある。こちらの求めに応じなければ、まずいという負い目がある。 優しく来庁を促し、それでもダメなら、「来ていただけないと、差押えます。」 ・国民健康保険の保険の切替時 事前に滞納者の記録を見て、「この滞納者には聞く」と決めておき、担当者が対応し、家 計の状況を聞く。以下の、会話例参照。 ・預金、給与、年金の差押えて呼出 クレームのため来庁したところで、落ち着かせて、家計の状況を聞き取る。 (2)電話による相談で 【会話例】 →地方税平成 23 年 6 月号 107 頁 (3)面談による納付相談で 記録でわかるところは、事前に頭の中に入れておく。 【会話例】 ・本日は、来ていただいてありがとうございます。 or お約束通り、納付していただいて、ありがとうございます。 ・だいぶ苦労されて、お支払いいただいているようですので、 or 滞納がなかなか減らないので、 ・よい解決策がないか、一緒に事情をお聞きして、検討させていただけませんか。 ・市役所にはいろいろな減免、援助のサービスもあるので、少し時間をいただいて、お話し を聞き、少しでも楽になる方法を探してみます。 ・お金のことなので、込み入ったことまで聞かせていただきますが、よろしいですか。 「家計収支・借入状況チェック表」(様式①)を利用する。 (順番としては、 ①家族構成を聞く-収入の可能性のある人、固定支出が推定できる。 ②収入がある人の月額手取額を聞く、 あまり細かく聞くと警戒される。仕事の種類は聞いた方がよいが、会社名までは控える。 ③支出項目を聞く 家賃、電話代、塾 、(電気・ガス・水道、NHK、食費 )、生命保険、学資保険積立、住 宅ローン、車のローン、 「これは、滞納されている方、全員に一律して聞いていることなのですが(資料②)、 ④税金の他に滞納している者がありませんか? 水道、保育料、学童、給食費、国保料、医療費、 -5- 「あります」 じっくりと親身になって聞く。 「税金の滞納をしている人には、借金でお困りの人が多くいまして。でも借金なら解決策も あるんです。借金は恥ずかしいことではないので、教えてください」 ⑤毎月クレジットの引落はありますか。 ⑥消費者ローンの支払いはありますか。 ここで過払金の話しを簡単にする。→地方税平成 23 年 6 月号 109 頁 消費生活相談室へ、連れて行く。消費生活相談員であれば、過払金の話しは上手にできる。 ⑦すでに返済してしまった消費者金融の借金はありませんか。 借金の話が出たら、消費生活相談員か、弁護士につなぐ。 ⑧消費者金融から、取引履歴の開示を受ける。 本人に開示請求をさせるか(書式⑤)。 国税徴収法 141 条の調査権で行くか(書式⑥)。最近は、徴収からの開示依頼に消費者金 融(アコム、プロミス、レイク、CFJ、クレジット会社)も応じる。アイフルはダメ。 開示後、過払金の有無の確認のため、徴収職員が、引直計算をしてもよい(計算ソフトは、 名古屋消費者信用問題研究会のホームページからダウンロードする)。 (4)消費生活相談員による聴き取りを活用する 消費生活専門相談員、消費生活アドバイザーの資格を有する職員であれば、親身な相談と 詳細な聴取が期待できる。 自治体によっては、消費生活相談員の関与・経由して、弁護士誘導する徴収部署もある。 (5)弁護士立会による相談 借金の存在が判明した後、弁護士相談の日を設定し、再度、来庁してもらっても良い。 滞納者は、徴収職員に話さなくても、弁護士には正直に話すことが結構ある。 弁護士は、債務整理については、聴き取りに慣れている。 6 新しい取組だが、生活再建型滞納整理が取り組みやすい点 ・課長、係長レベルの決断で着手可能。日常業務の延長で、宣言して始める必要もない。 ・一括徴収とか、収納の一元化とか、名寄せとか、庁内全体の調整は不要。 一回、課内で勉強会をする。 期間を区切ってローラー的に対象者から聴き取る。 日にちを決めて、弁護士をよび、集中納付相談日を設けてもよい。 複数の相談者があれば、弁護士の日当、交通費は不要。 -6- 弁護士との委託契約、協定の締結も不要。納付相談で、生活再建・借金整理の助言者とし て弁護士が担当、立会う形をとればよい。 その後の弁護士への依頼は、本人の自由意思。 補)うまく行ったら、議会に自慢して報告できる。 7 弁護士・弁護士事務所の選択 (1)誘導先弁護士の基本条件-誘導先弁護士が見つからないことが、次の大きな問題 ①滞納者の生活再建を最優先としていること ②合理的な債務整理・過払金の回収体制が整っていること ③自治体の徴収に理解があること ④進捗状況、回収結果につき、随時報告を怠らないこと ⑤TV、ラジオ、吊り広告で大量宣伝しているような儲け主義の事務所でないこと (2)自治体側の条件 弁護士会、法テラス誘導にこだわらない。 (3)行政の心配 特定の弁護士に誘導することは、特定弁護士に利益を与えることになるのでは? 最終的に依頼するかどうかは、本人の判断。自治体が決めているわけではない。 弁護士会、法テラスに回すだけでは、最適な弁護士に巡り会える可能性は低い。 8 過払金の回収による本来的効果 自治体住民の生活再建。行政に対する自治体住民からの信頼の獲得。納税意識の高揚。 なによりも、「感謝される喜び」。涙を流す人もいる。 市民のための行政職員を実感できる。 9 最後に 公務員の使命に立ち返って。自治体住民の福祉、生活の安全、幸せのための奉仕者。 督促とは、希望を語ること。 -7- 【様式①】 家計収支・借入状況聴き取り表 市・町 担当者 聴取日 年 月 日 フリガナ 氏 名 住 所 電 話 年 月 日生 携帯電話 〒 勤務先・職種 名前 年齢 続柄 職業 自営業 年間実所得 手取月収 関係図 同居の家族 万円 万円 万円 万円 万円 万円 家計収入合計 支 出 万円 家賃・住宅ローン 円 定期(交通費) 円 車ローン( 台) 円 保育園 円 ガソリン代 円 学童 円 駐車場( 台) 円 給食費 円 自動車保険 円 塾 円 電話 円 医療費 円 携帯電話 円 お酒 円 水道 円 たばこ 円 電気 円 食費( 人) 円 ガス 円 こづかい・配偶者 円 新聞 円 こづかい・子ども 円 NHK 円 借金返済合計 円 生命保険( 本) 円 円 円 円 支出合計 円 □家族は、私の借金のことを知っている。 □家族には借金は内緒である。 借入の状況 会社名 現在債務額 月額返済額 取引開始年月 正確な記載で なくてもよいで す。 わかる範囲で 記載してくださ い。 合計 万円 円 年 月~ 万円 円 年 月~ 万円 円 年 月~ 万円 円 年 月~ 万円 円 年 月~ 万円 円 年 月~ 万円 円 年 月~ 万円 円 過去に完済した 消費者金融 ※ 税金・健康保険料の滞納 国民健康保険税 万円 その他 滞納額合計 万円 市県民税 万円 固定資産税 万円 破産 ・ 民事再生 ・ 特定調停 ・ 任意整理 過去に債務整理を行った経験の有無 現在、訴訟・支払督促等を受けているか 訴訟中 ・ 支払督促有り・ 給料等差押え有り ※消費者金融、信販会社の借入れについては、完済していれば過払金が生じます。 -8- 様式② 多重債務確認のための聴取チェックリスト 聴き取り・説明事項(会話例) 聴取済み 確認印 ・これは、皆様に、一律で聞いているので関係なければ聞き流していただいて 結構です。 ・現在、国民健康保険税、市県民税などの納付が遅れている方の中には、消費 者金融やクレジット会社への返済で困っている方がたくさんいます。 ・よくテレビでCMをしているアコムやアイフル等の消費者金融からの借入れ や、ニコスやオリコなどのクレジットカードのキャッシングの返済が負担に なっている方がたくさんいます。 ・こういった業者、クレジットカード会社は、平成 20 年より前は、違法な高 い利息で貸付をしていたので、借金がなかなか減らず、払わなくてもよい利 息を払い続けていたケースがあります。 そういった場合、借金の返済を再計算すると、借金の残高が減ったり、過払 金が返ってくることがあります。 ・弁護士に債務の整理、過払金の回収を依頼すれば、①毎月の支払をストップ することができ、②弁護士が代理人となって消費者金融・クレジットカード 会社と交渉し、③これまでの返済を法律で認められた低い利率で再計算して、 借金の額を減らしたり、過払金の回収をしてもらうことができます。 ・○○さん自身や身の回りの方で、過去や現在、消費者金融やクレジット会社 への返済で困っておられる方はいませんか。 ・現在、市では無料で、弁護士を紹介していますが、相談なさってはどうでし ょうか。 ・費用は、過払金があれば、回収した過払金から支払えるので金銭的な負担は ほとんどありません。また、過払金がない場合も、いままでの借金の返済よ り、低い額での分割払いで、弁護士を頼むことができるので、いままでより 生活は楽になります。 POINT 丁寧に自信をもって説明し、聴き取りをしましょう。借金で困っている方は、誰に も相談せず、業者の言われるがままに支払っている方がたくさんいます。親身になっ て話しをすれば、内容に興味を持って、借金の苦しみを打ち明けてくれます。 また、借金がない方でも、徴収が市民の皆様の生活を気づかい心配している姿勢を アピールすることで、信頼関係が生まれ、他の滞納原因を打ち明けてくれます。 -9- 様式③ ○○市長 ○○○○殿 弁護士 ○○○○ 殿 個人情報の取り扱いに関する同意書 ○年○月○日 住所 氏名 (自署による場合は押印不要) 私は、○○市納税課および弁護士、弁護士の所属する法律事務所が下記目的のため 必要な範囲に限り、私の個人情報を収集保有し、利用することに同意します。 また、○○市納税課および弁護士、弁護士の所属する事務所が、下記目的のために 必要な範囲に限り、私の個人情報を共有し、提供することに同意します。 (1)債務整理、過払金の回収 (2)生活困窮状態の解消と生活再建 (3)○○市の私に対する租税債権、各種税外債権の滞納の解消 -10- 様式④ ○○市総務部納税課 御 中 過払金による納税誓約書 ○年○月○日 住所 氏名 (自署による場合は押印不要) 私は、弁護士による債務整理の結果、過払金を回収できた場合は、これを滞納税に 充当することにあらかじめ同意します。 過払金による滞納税の納付については、過払金の回収を依頼した弁護士が、私に代 わって直接、○○市に納付することに異議はありません。 -11- 【様式⑤】本人・取引履歴開示請求書 貸金業法19条の2に基づく取引履歴の開示請求書 御 中 開示請求日 フリガナ 年 印鑑 氏名 生年月日 西暦・大正・昭和・ 年 月 日 男 ・ 女 会員番号 カード番号 自宅電話番号 日中連絡ができる電話番号 フリガナ 〒 住所 〒 前住所 開示を求める文書 開示を求める理由 附属書類 どれか一つ □印鑑証明 □免許証のコピー □健康保険証のコピー □年金手帳のコピー -12- 月 日 【様式⑥】 ○年○月○日 株式会社 △ファイナンス 御 中 ●●市長 △△△ 金銭消費貸借契約の取引履歴について(照会) 市税滞納処分のため、滞納者の財産を調査する必要があるので、貴社と下記の者 との間の消費貸借契約にかかる取引の履歴を開示されたく、照会します。 なお、この照会は国税徴収法141条2項に基づくものです。 1 住所 ○○市○○町○○1-2-2 2 氏名(生年月日) 3 会員番号(顧客番号) 4 ATMカード番号 5 開示を求める文書 ○○○○(○年○月○日) 貴社と上記した者との金銭消費貸借契約にかかる貸付当初より、現在(最終取 引日)に至るまでの、貸付年月日、貸付金額と返済年月日、返済金額が記載され た取引履歴全部 6 回答期限 本書面到達後、2週間以内にご回答いただけますようよろしくお願いします。 回答が遅れる場合は、当市総務部納税課までご連絡をください。 -1- -13- 【様式⑦】 ○年○月○日 ○○市 納税課 御 中 〒 TEL FAX ●●代理人 債務整理 弁 護 士 ▲▲▲▲ 受任通知 1 債務整理受任の通知 当職は、債務者 (昭和 年 月 日生)の代理人として、 下記のとおり通知並びにお願いをいたします。 当職は、債務者の債務整理の委任を受けて残債務、過払金の調査に着手し、現在、 今後の債務整理の方針を検討しております。 2 債権届出のお願い つきましては、ご多忙中のところ大変恐縮ですが、上記債務者の正確な債務関係 を把握するため、通知人の貴自治体に対する債務(租税債務等)の額およびその内 訳が明らかになる滞納明細書等をご送付ください。 なお、本件は、貴自治体にもご協力いただいております納税相談(多重債務相談 )を経由して、当職が受任したものです。 この受任通知をきっかけとして、今後、貴自治体により債務者の資産に対して差 押等の滞納処分がおこなわれますと、当職と債務者との信頼関係が損なわれ、円滑 な債務整理と自主納税に支障を生じることが予想されます。 そこで、誠に勝手ながら、債務者の債務整理が終了するか、その目途がつくまで 通知人の資産の差押等の執行に着手されないようよろしく取り計らわれますようお 願い申し上げます。 なお、本件に関しては、当職が全権限の委任を受けましたので、今後のご連絡、 進捗状況の確認等は当職宛てなされますようお願いします。 -14-
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