こんな動物園だったらいいね

CAA提言書
「こんな動物園だったらいいね」
∼まちづくりの中での動物園の役割を見つけよう∼
平成19年3月
目
め
次
は
じ
に
・・・・・・・1
1
動物園を取り巻く社会的要因
・・・・・・・2
2
動物園の基本定義
・・・・・・・2
3
こんな動物園だったらいいね
∼まちづくりの中での動物園の姿∼
・・・・・・・3
ア
ひとに優しい動物園
・・・・・・・4
イ
みんなが楽しい動物園
・・・・・・・5
ウ
動物に優しい動物園
・・・・・・・6
エ
生涯学習の場として活用される動物園・・・・・・・7
オ
市民協働による企画と
効果的な情報発信のできる動物園・・・・・・・8
※5分野24項目の意見
4
《参
提言後に期待すること
・・・・・・・9
・・・・・・・29
考》
徳山動物園の現状
・・・・・・・30
平成18年度周南市CAA審議経過
・・・・・・・33
平成18年度周南市CAA事業「こんな動物園だったらいいね」
∼まちづくりの中での動物園の役割を見つけよう∼委員名簿
・・・・・・・35
CAA提言書「こんな動物園だったらいいね」
CAA 事業「こんな動物園だったらいいね」
∼まちづくりの中での動物園の役割を見つけよう∼
はじめに
これまで動物園といえば、世界各地の動物を収集してきて、入園者に見せることが中心でした。
しかしながら、それぞれの地域が交流人口を競い獲得しあう時代を、また、環境の世紀といわれ
る21世紀を迎えて、動物園の果たすべき役割、使命は大きく変わってきています。
周南市では、「まちづくり総合計画 ひと・輝きプラン 周南」で、「観光資源の発掘・活用」「体験
型観光の振興」により、市民の意識や行動の活性化を図るとともに、交流人口の増加を図ることと
なっています。動物園についても、施設の老朽化の問題などもあって、整備改善を図りつつ、そ
の効果的な再生を視野に入れています。
また、「ひと輝きプロジェクト」においても、「いのちに学ぶプロジェクト」が採択され、いのちや、
環境について、学ぶ場として動物園のあり方が提案されています。
しかし、新しい動物園の役割が多方面から提案される一方、これまでこのことについて、広く検
討協議し、明確に定義・提案する機会はありませんでした。今回の CAA 会議では、「どんな動物
園が良いのか」ということを検討することによって、動物園について理解を深める機会となりまし
た。
本提言は、動物園の持つ可能性や機能を明確にしながら、まちづくりの中で求められる徳山
動物園の姿を提案するもので、新しい動物園事業の基本的な理念としていただきたいと考えるも
のです。
1
CAA提言書「こんな動物園だったらいいね」
1 動物園を取り巻く社会的要因
開園して48年目を迎えた徳山動物園ですが、開園以来、年間約30万人の入園者を迎えてお
り、これは周南地域の人口を考えると、地域において大きな影響を持ち続けている動物園だとい
えます。しかし、娯楽の多様化や、ショッピングモールやアウトドアブームとの競合、少子化、また、
高度な情報化の結果、テレビやインターネットで素晴らしい動物の情報に触れることができるよう
になり、動物園だけが動物について知識を提供する場ではなくなってしまったことなどの、社会
の変遷にあわせて、最近の入園者数は減少傾向になってきております。
一方で、今後、市民からの需要があると思われる動物園の新たな役割も、いくつか顕在化して
きています。例えば、身近な地域に生息しているタヌキやキツネ、ツグミやムクドリなどの野生動
物や、ブタやウシ、ヤギなどの家畜でさえ知らない子ども達は増加しており、自然や環境への理
解度は低下しつつあります。環境問題は、全ての人類共通の問題であり、環境理解・環境教育の
重要性はますます高まってきており、多くの方へ環境について理解をしていただく場所として、世
界中の生きた動物を飼育展示している動物園の重要性が高まってきていると認識します。
また、最近は全国的に、児童虐待や子ども達による傷害事件が続発しています。子どものころ
から「いのち」を直に感じる機会をもつことは、非常に重要な社会的課題となってきています。そ
のような中で、「いのち」というものの概念をしっかり考え認識することができる学習機会を提供す
ることが、実体験として生き物に触れることのできる動物園の重要な役割になると考えます。
そして、このような環境教育や「いのち」の教育に動物園の生きた動物を活用していくことは、
周南市にとって、地域の特性を活かした独自性のある学習の実現にもつながるものだと考えられ
ます。
さらに、地域間競争が激しくなる時代に、また、観光立国を目指す国内情勢のなかで、旭山動
物園で実証されたように、交流人口の獲得により、地域の活性化を進めることも動物園が担える
重要な役割と考えることができます。
そして、身近な動物園が、周南市民の憩いや、癒しの空間として、求められていることも失念で
きません。
2 動物園の基本定義
動物園という施設である基本的な定義も存在しています。これまでの動物園の取り組みや、社
会的な認識、博物館法の趣旨などを考慮して定義していくと以下のようなものになると考えます。
◎動物園とは、生きた動物を飼育展示しながら、教育的な配慮の下に広く市民の利用に供し、
その教養、レクレーション等に資するために必要な事業や研究を行うものだといえます。
◎市民のニーズを受けて誕生した動物園は、地域社会の住民が共有する文化の一部と見るこ
ともできます。市民が参画することで地域に密着した姿をもつ文化事業施設です。
◎動物園は、乳幼児から高齢者まで全ての人々を対象とした教育施設であり、その時代に応
じた重大なテーマを、楽しいレクリェーションにつつんだ状態で、入園者に提供していくもの
です。
2
CAA提言書「こんな動物園だったらいいね」
3 こんな動物園だったらいいね
∼まちづくりの中での動物園の姿∼
以上の社会的な要因の変化をふまえて、また動物園の基本的な定義を考慮しながら、CAA 会
議で、まちづくりでの動物園の果たしていける役割についてまとめることになりました。
会議に出された多くの意見を整理しながら、目指すべき動物園の姿を、5つの分野に分類しな
がら提言への取りまとめをすすめました。その中で方向を提示する107の意見が出され、それは
5分野で24項目にまとめることができました。新しい動物園の取り組みは、この5つの分野ごとに
分類された提案を考慮した方向で取り組んでいくべきと考えます。また、この107の意見を要約
するものとして、コンセプトを表す言葉を導き出しました。
わたしたちの徳山動物園
市民が憩い 活躍する
優しさがあふれ 多くを学べる
そんな動物園だったら
いいね
いのちや自然と親しみ 楽しめる
周南を元気にして みんなが自慢する
そんな動物園だったら
いいね
3
CAA提言書「こんな動物園だったらいいね」
ア ひとに優しい動物園
(1)休みながらゆったりたっぷり楽しめるスペースの工夫
(2)だれもが不自由なく楽しみ、くつろげるような配慮
(3)自然の心地よさを感じるスペースや素材の活用
(4)気持ちが癒され、元気の取り戻せる展示や景色
(5)全ての人にとって利用しやすく分かりやすい案内や設備の配慮
ひとに優しい動物園とは・・・・
全ての人が思い思いのペースで利用できる、ゆったりとしたスペースや施設が準備されてい
て、また、どなたでも等しく楽しみ、くつろぐことができるように展示が配置され、園路が備えられ
ている。また、自然を身近に感じることのできるように、木々や草花、小さな庭などの生垣や、飛
び石などにも自然の素材が活用されたり、また、小鳥や、小動物の姿を見ることができる配慮が
された動物園と考えます。また、展示場では、見ているだけで癒されるような、生き生きとした動
物達の行動や、動物の親子の様子を見ることができたり、園路を歩けば、きれいな池や小川が
流れていて、小さな生命が生きているのを見たりもできます。そして、雨でも楽しむことができれ
ば、利用の計画も立てやすく、また、園内には、より楽しく利用できるように、見所情報や、分かり
やすい案内マップも準備されている動物園といえます。
※挿絵は、動物園職員による夢の動物園のスケッチの一部です。
4
CAA提言書「こんな動物園だったらいいね」
イ みんなが楽しい動物園
(1)動物の楽しい行動を引き出す展示の工夫
(2)直接、動物を見たり感じたりできる展示方法
(3)随所に「洒落」や、「仕掛け」があり、ドキドキ・ワクワクの世界へ引き込む雰囲気作り
(4)積極的に参加・体験できるメニューの充実
(5)全ての人がそれぞれに楽しめる施設やスペースの確保
(6)動物園をもっと楽しめる耳寄りな情報を提供できる機器やプレートの設置
みんなが楽しい動物園とは・・・・
動物たちの活き活きとした魅力的な行動や、何種類もの動物が相互に関わりながら生活して
いる様子を見ることができる興味深い展示がなされ、また、動物たちをできるだけ近くで観察で
きるようなガラス張りの展示や、オリ越しではなく直接向き合えたりできるような動物園と考えま
す。ハラハラドキドキするような展示や、温度や湿度などを含め五感で感じる展示、動物と人間
がかかわることのできる展示などでは、多くの方が楽しい体験をすることができるのではないで
しょうか。また、園内の様々な所には、楽しい時間を費やすためのたくさんの工夫が必要です。
それは、トイレやレストランに至るまで配慮されるべきものです。もっとも重要な要素になるの
は、体験型のメニューの充実です。体験の楽しさは飽きない楽しさと言えます。ミュージアムシ
ョップでの買い物や、動物園ならではの遊具の設置、広い芝生広場や、渡渉池などでの水遊
びなども子どもたちには非常に楽しいものと考えます。そして、動物たちを身近に感じることの
できる情報提供の充実も欠かせません。
5
CAA提言書「こんな動物園だったらいいね」
ウ 動物に優しい動物園
(1)動物たちを、より良い環境、エンリッチされた環境で飼育する
動物に優しい動物園とは・・・・
動物に、子どもを産み育むことのできる環境を提供することや、多くの入園者の視線があっ
ても安心して行動できる施設や仕掛けを準備することが必要です。とくに、コンクリートの床と
壁に暮らすのではなく、土やウッドチップなどの自然素材にあふれる空間、そして、より自然に
近い環境で生活できる工夫も必要です。日差しや、温度も適正に管理され、そこにいることが
かわいそうに感じられる展示場ではいけません。また、飼育する動物の数や、種類も著しく多
かったり、反対に、群れで生活する動物が、長い間、1頭で飼育されたりするようなことは避け
るべきです。そして、全ての動物は、変化に富んだ豊かな環境で飼育されるべきであると考え
ます。
6
CAA提言書「こんな動物園だったらいいね」
エ 生涯学習の場として活用される動物園
(1)解説パネルやお知らせパネルで展示を活かし、学習をサポートする
(2)学習環境を整えて、幅広い形態・内容で学習を可能にする
(3)動物について学習する機会の提供
(4)生涯学習の場として、広く市民に利用される企画や施設の工夫
(5)環境問題についてのメッセージを発信し、学習できる機能・展示の整備
(6)「いのち」を考える学習のできる動物園
(7)学社融合を進め、幅広く多彩な教育の実現へ協力する
生涯学習の場として活用される動物園とは・・・・
展示の工夫はもちろんですが、展示の効果を高め学習を介助できるような、ハンズオン解
説プレートや、一層興味をかきたてるような情報プレートが設置されている必要があります。学
習を行うための環境も、その人数や、形態、内容に応じ対応できるように機能的に整備される
べきです。また、「いのち」を感じたり、人と動物との関係を学んだりするためには、家畜や小
動物を集めた子ども牧場のような施設も必要と考えます。動物の様々な情報や知識を子ども
たちが楽しみながら学べる工夫や取り組みも必要です。また、広く活用していただくために
は、セミナーや講演会の開催や、出張授業の積極的な実施や、昆虫や熱帯魚の展示場な
ど、入園者の裾野を広げるような施設の設置も必要です。そして、環境教育は動物園にとっ
ての大きな柱になると考えますので、世界的規模で起こっている様々な環境の変化や、人間
の活動との関連性が、感覚的に伝わるような機能や、展示の工夫が必要と考えます。当然、
動物園自体も、環境負荷の小さな設備や取り組みを進めていく存在でなくてはなりません。
「いのち」の学習は、また飼育管理されている動物達の、生や死、そして日常の生命活動から
も伝わるものでなければなりません。そのためには、生や死の情報もしっかり提供する必要が
あります。周南市において、重要な生涯学習施設である動物園は、学校での学習においても
効果的に役割を果たしていくことが必要です。そのために、学校教育行政や現場との一層の
連携が図れる体制づくりをすすめ、双方の教育機能の向上を図ります。現在、検討中である
「いきもの教育・研究センター」の役割についても、動物園の取り組みと有機的な結合が可能
なものである必要があると考えます。
7
CAA提言書「こんな動物園だったらいいね」
オ 市民協働による企画と効果的な情報発信ができる動物園
(1)市民・企業が協力できる体制とそれを活かした良い動物園
(2)地域に浸透し・地域性のある展示と活動
(3)市民が参画し活躍する機会と場所のある動物園
(4)より魅力的なホームページで、情報発信
(5)多様で効果的な情報発信戦略の実現とその体制作り
市民協働による企画と効果的な情報発信ができる動物園とは・・・・
動物園は、周南市全体のものであるという考えから、市民や企業が動物園に賛助したり、
積極的に利用したりできる体制が必要です。動物園への多くの入園者を、地域全体で活用
することが理想だといえます。また、周南市のランドマークの1つであり、周南のテーマやイ
メージを発信できる役割も期待します。市民も、動物園の方向に常に関心を持ち、市民が
協働しながら、イベントや展示の内容について提案できる体制も必要です。なにより、市民
との連携の中で動物園が機能を果たしていくことを目指すべきです。情報の発信は、これか
らの情報化社会では、非常に重要です。入園者の獲得だけでなく、市民へ関心を持ってい
ただくためにも、多様なメディアを有効に活用することも必要です。また、ホームページの機
能やデザインも、これまで以上に多機能で楽しみやすいものとし、利用案内の情報提供に
とどまるだけでなく、動物園イメージの発信に貢献するものであるべきです。このような営業
的調整的な業務は、動物園を活用し、アピールするためには非常に重要であり、しっかりし
た体制で、これまで以上の取り組みをする必要があります。
会議で検討された、107項目の具体的な意見項目や趣旨、それに関連する現状や動物園の
現場での目標認識などは、別表にて詳述します。
8
スペースに限りがあるが、園路との区分を明確にするこ
とで、ゆったりできるスペースを確保できる。
動物園現場での目標や考え方
屋内の休憩施設は、小さな子供たちが多く入園される
ことを考えると必要。また、保護者は休憩しながら子ども
たちは遊べるキッズルームのような楽しい休憩施設は
動物園の強みとなる。
動物園の中にファミリーレストランみたいなものがあっ 食事は、軽食程度のものしかなく、 徳山動物園の個性を出せるようなメニューを提供できる
たら、食事を楽しんだり、夜も営業すれば、夜の動物の 動物園の特徴となるメニューはな レストランやカフェ、ワゴンショップなどが人気になるの
ではないか。夜間だけでなく、開園時間外の利用も検
様子を見学したりできて楽しい。メニューも豊富になれ い。
討に値する。
ば、食事そのものが楽しめる。
集客施設として、トイレなどは、家庭のものと比較しても
快適・清潔であることが最低限必要である。また、小さ
な子供たちが楽しみながら、保護者が見守りながら、全
ての方が快適に使える施設の整備が避けて通れない。
トイレをきれいに 園内のトイレが狭いし暗い。最近はきれいなトイレに慣 園内のトイレは、ほとんどが古いた
整備する
れているので、小さな子供は嫌がります。「動物園に めに、清潔にしていても、快適なレ
行ったらトイレが汚いからね」というイメージがつきまとっ ベルに届いていない。
②
ているのが現実です。優先的に明るくゆったりしたトイ
レにされるのがいいです。
9
ふれあいコーナーが混雑し、幼児やお年寄りの方など ボランティアさんのサポートでかなり ふれあいコーナーが混雑し、幼児やお年寄りの方など
ふれあいコー
改善されているが、ふれあいコー が参加しづらい。遠慮せずにゆっくりと動物に触れ合っ
ナーを混雑緩和 が参加しづらい。遠慮せずにゆっくりと動物に触れ
ナーは混雑しており、お年寄りや車 たり、楽しんだりできるような工夫や整備も必要。
③ 対策として常設 合ったり、楽しんだりできるようにする。
椅子の方には、利用しづらい。
で行なう
動物園現場での目標や考え方
高齢者をターゲットにしていくには、「ただ動物を見る」
ということだけではなく、空間や、音楽、食べ物など、多
様な領域での楽しみを提供できる、くつろぎの空間が
必要になる。小型のトラムのようなものも検討できる。
現状や問題点
古くからの施設であり、高齢者に満
足していただけるような、くつろげる
便益施設はあまりない。
ア−(2)だれもが楽しみ、くつろげる動物園
細項目
提案された意見の趣旨
高齢者むけの利 少子化の中、お年寄りをターゲットに入れ、お年寄りの
便サービスやプ 方がゆっくりと憩える場所としての動物園作りも視野に
① ログラムの整備 入れる。 たとえば動物を見た後に、ちょっと休憩でき、
ゆったり時間を過ごせる場所の提供。
ゆったりとした雰
囲気の落ち着い
② た場所でくつろ
ぎながら動物を
みる
食事を楽しむこ
とができるように
③ メニューなども充
実させる
現状や問題点
屋内型の休憩施設がなく、施設上
の大きな問題となっている。ベンチ
などは、園路の適当な場所に設置
してあるが、ちょっと休む程度にし
か利用できない。屋外の休憩ス
ペースも、園路との区分が明瞭でな
レジャー には活動的というイメージもあるが、せっかく いので、利用しにくく、そのため不
の休日をゆっくりと過ごしたい気持ちもある。あまり疲れ 足気味である。
ずに過ごせるように、休憩所でゆっくりしながら楽しみ
たい。
ア−(1)屋内休憩施設で休みながらたっぷり楽しめる動物園
細項目
提案された意見の趣旨
子どもを1日中 子どもたちを1日たっぷり遊ばせたいが、疲れたときや
遊ばせることが ぐずったときなど、ゆっくりできる屋内レストランや休憩
所がなく、落ちつけない。
① できる展示ボ
リュームや便益
施設の準備
ア ひとに優しい動物園
現状や問題点
園内樹木やよく見る小鳥など、簡単
なネームプレートで紹介している
が、あまり注目されていない。
動物園現場での考え方
自然の小動物についての、興味を引く導入が必要にな
る。また、季節感のある植物や、動物の展示、季節変
化の情報を伝えることも効果があると思われる。
動物園現場での目標や考え方
動物が、ゆったり生活し、また、繁殖が順調に続くこと
は、動物園にとって最低限必要なことであり、また、目
標でもある。飼育展示の方法を工夫して、より豊かな飼
育環境を提供するとともに、できる限り繁殖可能な種
を、繁殖させるように努める必要がある。
10
きれいな水が流
れる水辺など、
癒しの空間を準
③
備する
夫婦ヶ池に間伐材などを使って流れを作り、水質をき
れいにして水性植物を植えたり、水生生物を棲まわ
せ、入園者に身近な自然を感じてもらったり、ビオトー
プで水生生物に触れ合ったりできるようにする。
夫婦ヶ池は、水の出入りが少なく、
流れ自体がない。過去ビオトープを
設置したが、カモなどによって荒ら
された。
夫婦ヶ池は、動物園の面積のうち大きな部分を占めて
おり、活用すれば、より魅力的な動物園となる。動物を
飼育しながらの水質改善は、かなり困難であろうと思わ
れる。親水か展示か、割り切る必要がある。
生活に身近な家畜を展示し、心の問題を抱える子供た 職員以外の方が飼育できるような体 家畜牧場のような、安全に飼育体験できる施設の整備
動物介在セラ
ピーなどの受け ちが、動物を世話することで自分に自信を回復させる 制がない。職場体験などでの体験 と、指導する職員の配置があれば、このような受け入れ
② 入れもできる体 ことが可能ではないか?そういった機能が欲しい。
は、安全管理上、職員が1対1でつ も可能になる。
いて実施している。
制の実現
ア−(4)癒し・元気が取り戻せる場としての動物園
細項目
提案された意見の趣旨
現状や問題点
動物たちの自然 動物が狭いスペースをただウロウロしているだけではな 総合動物園としてオムニバスな展
な姿を見せる
く、引き付けられるような生き生きとした自然に近い姿 示をしているため、各動物の展示ス
ペースは最低限の広さになってい
が少しでも見られれば、人も癒される。
る。繁殖が制限されている種も多
①
動物の親子の様子というのは、見ている方も癒される く、繁殖可能な種も繁殖しづらいも
ので、そういった事を動物園の見どころとして少しク
のが多い。
ローズアップしたら良い。
自然の素材を活 季節の花々が常に咲いている様にし、「動物園に行っ グランドカバーを植え込んでいる
周辺の展示施設と関連付けながら、花壇や植栽の内
用し、自然に包 たらこの花がきれいに咲いているよ」と評判が立てば、 が、花壇など花のない時期もある。 容を検討し、ランドスケープイマージョンの効果を出せ
まれているような 動物だけが目的ではなく花も動物と同時に楽しめる。
るような工夫も必要。また、バックヤードを使った花の入
環境を提供する
れ替えや、植栽担当者やガーデニングボランティアな
ども必要。
②
せっかく動物がいるのだから、園内の通路や、垣根、 園内の案内板などは古いものも多 自然なイメージを持ちつつ、徳山動物園のオリジナリ
案内標識などに石や木、土を多く取り入れ、自然仕立 く、園全体として統一されたもので ティーのある、メッセージボードや、垣根、柵、そして、
パンフレットや、入園券まで含んだ統一的な整備が効
はない。
てにすることで、雰囲気を楽しめる。
果的である。
ア−(3)自然の心地よさを感じる動物園
細項目
提案された意見の趣旨
ゆったり動物や 自然がいつでも維持され、木々や草花、飛び交う小鳥
自然を楽しむこ なども身近にいて、四季感のある状況が維持されてい
① とができるスペー る空間を楽しみたい。
スの確保
現状や問題点
ほとんどの場所では、バリアフリー
がなされているが、ホッキョクグマの
展示では、スロープが急なため介
助なしでは見ることができない。
動物園現場での考え方
通路や便益施設の対応はもちろん、車椅子の目線から
見える世界を考慮した展示をして、健常者と体の不自
由な方が同じ感動ができるような施設が欲しい。
11
各動物達の処で
その動物の詳し
⑤ い説明ができる
施設
音声ガイドのように、説明がテープから流れたり、もしく
はそこにスタッフがいてくれて説明してくれる、そういっ
た事があれば更に動物に愛着がわき、リピーターの育
成にも繋がる。
説明は、解説板か、職員によるもの
しかない。職員は他の作業の合間
しか説明できず、主にはぱくぱくタ
イムの時間が中心となっている。
ミュージアムコンパニオンのような存在や、コンピュー
ターなどを使った、体験的な(ハンズオン)解説機を充
実させれば、新しい世代の動物園に進化できるのでは
ないか。
多様なの見学方 早足の道順や、じっくり観察し全部の展示が見られる 園内を1周して全体を見られる方が 主な園路はルートとしてはっきりさせるとともに、分岐点
法を紹介
道順、体験を楽しめる道順など目的に応じたルートを 多い。最近では、ぱくぱくタイムなど には案内板を設置する。また、プレートや携帯端末など
で、目的の場所に直接行かれる方 を使って目的地へ誘導できるようにしたり、目的別の
設定し紹介する。
④
ワークシートの準備なども必要。
も多くなってきた。
マップや園内サ マンガや写真を沢山つかったパンフレットをつくり、パ パンフレットは、主に園内の案内と 目的に応じたパンフレットやワークシートなどの準備、
イン、案内標識 ンフレットその物を楽しんだり、動物園の楽しみ方の紹 利用案内となっている。動物園への そして、動物園へ近づいていることがわかるような、オ
介ができれば、より楽しくすごせる。また、初めて来園さ 案内は、国道の案内板しかなく、駐 ブジェなどを街中に設置したい。
の工夫
③
れる方でも迷わず来れるように、駐車場などへの案内 車場も初めての方にはわかりにく
い。
板を整備する。
雨でも見学でき 雨でも見ることが出来るようなゾーンがあっても良いの 屋外施設ということもあり、雨天や気 完全なアーケードなどはなくても良いが、雨をよけなが
る施設
ではないか。熱帯雨林ゾーンやジャングル展示のよう 温の影響を受けやすい。特に団体 ら、全体を見ることができる工夫が求められる。また、雨
な、雨の日こそ楽しめるような施設があれば、天候を気 での利用などで予定が組みにくい 天でも使える広いスペースも必要。
②
にせずに見学でき、入園者の安定的な確保に繋がる。 ことが水族館と比較したときデメリッ
トになる。
ア−(5)全ての人に分かりやすく利用しやすい動物園
細項目
提案された意見の趣旨
バリアフリーな施 通路や便益施設の対応はもちろん、車椅子の目線か
設
ら見える世界を考慮した展示をして、健常者と体の不
自由な方が同じ感動ができるような施設が欲しい。
①
12
旭山動物園の行動展示の工夫は、とてもすばらしい。
特に、寝ているヒョウを魅力的に見せる発想は、目標と
したい。施設が改修される時には充分、このような工夫
が必要であるし、日頃できることから取り組んでいく。
最近では、繁殖制限の為、親子の 動物種の選定の中で、繁殖させられる動物を優先的に
姿が見ていただける機会が減って 選んでいく。また、繁殖を通じて野生動物の保全活動
いる。情報の提供は繁殖があるた にも協力していくことを目指したい。
びにしている。
動物の親子・子 動物の親子の様子というのは、見ている方も癒される
育てのようすを ので、そういった事を動物園の見どころとして少しク
ローズアップしたら良い。
③ 展示する
活き活きとしたよ 動物が、いつも眠っているとか、どこにいるのか見えな 動物が見えないということは少ない
うすを見せる工 いということでは楽しめない。旭山動物園で話題になっ が、寝ていたり、隠れていたりして
ているが、動物が、集中して何かをしているような姿が 動きがない時は、入園者の満足度
夫
④
が低い
見ていて楽しいと思う。
動物が違っていても、同じ形状の展
示施設で展示しており、特徴的な
行動を引き出すようなスペースはな
かなか取れていない。クマの展示で
も、木は設置してあるが、高さがな
いため、高く登る行動は見られな
い。
クマという動物の形態を展示することと同様に、クマの
休息する姿や、木に登る行動などを展示することは、動
物と人の関係を理解するのに重要であり、その行動
は、動物の魅力でもある。行動を引き出す展示の方法
や、取り組みを研究したい。
動物園現場での目標や考え方
現状の施設でも、また、将来的に施設が改修されても、
混合展示によって動物本来の行動を引き出し、より良
い展示を実現することは避けて通れない。限られたス
ペースを有効に活用したり、魚類や、昆虫類、運動能
力の高い鳥類など、混合展示する種類を工夫して実現
していく。また、水鳥や水生哺乳類と魚類などを混合展
示し、採餌の行動を展示することも出来る。また、大型
の草食動物と小型の肉食動物やサル類などとの混合
展示も研究していきたい。
注目すべき行動 クマであれば、本来の木に登って食べるという行動を
を引き出して展 展示することを通じて、たとえば「住民が居なくなった
村に柿を置いていたらクマは出てくるんだな」という問
示する
題に対しての意識づけの機会を提供できるのでは。楽
②
しく、かつ、広がりのある展示になるのでは。
イ−(1)見ていて楽しい行動を引き出せる展示のされた動物園
細項目
提案された意見の趣旨
現状や問題点
数種類の動物を 爬虫類は今は区切られていますが、水辺や森を作っ 爬虫類の展示はスペースに余裕が
一緒に展示する て、動物が見え隠れする楽しさがあったら良い。ある程 少なく、混合飼育は事故の恐れが
(混合展示)
度の広さは要ると思いますが、草食動物なら何種類か あるので行っていない。また、草食
同じ様な種類の動物を一緒に展示するようなそういうの 動物の展示でも、同様で、混合展
があると、見る方としては楽しく見れるのではないか。 示の実施には退避可能なスペース
の確保が必要となる。
①
何種類か別の種類の動物を混合飼育するしたら良い
のではないか。ある程度の広さは要ると思いますが、
様々な行動も見ることができそうで、見るほうとしては楽
しく見れるのではないか。
イ みんなが楽しい動物園
本物の動物と競争したり、力比べすることは、非常に楽
しい。ただし、多くの危険性もあるので、リスク排除を徹
底しなければならない。また、クラフトや模型を使った体
験型の施設も楽しく、好評を博すと思われる。
リスクが無いままで、楽しい施設であることが理想になる
が、もし、ある程度リスクを考慮することで、もっと魅力あ
る時間を提供できる動物園になるのであれば、調査検
討することもありえる。
多少のキケンが 昔、ラマというのがいて、ツバをバッとかけるのを、皆で 施設のリスク管理面からかなり難し
ともなう動物との ギャーギャー騒いでいた思い出があります。許せるレ いことであるが、旭山動物園でも、
ベルであれば、子供たちは喜ぶのかなと思います。か ブラキエーションする動物の排泄物
ふれあい
なり難しい兼ね合いがありますが、リスクを100%排除 などが落下する危険性がある展示
⑤
する中で、楽しさがなくなってきているのかもしれない。 施設がある。
13
以前見たことがありますが、ロープが動物側と人間側
にあって、サルと綱引きができるようになっていました。
動物の走る速さなどを子供が実際に対決できて、「動
物ってすごいんだな」と体感して、納得できるような施
設は子供たちが楽しめるのではないか。
過去に、イベントとして、作り物のネ
ズミと小学生が競争する仕掛けを
作った。好評だったが、かなりの人
手が必要で実施頻度を高めること
は不可能だった。
直接動物を体感
できる施設(直
接対決;綱引き・
④ サッカー・走る)
全体を囲った通り抜けケージなどの中では可能。また、
リスなどは難しいが、小鳥などを呼び寄せることは可能
性がある。また、トカゲやモグラなどの動物を、飼育しな
がら自然に展示することで代えることができないだろう
か。
現在は、通り抜けの展示は行って オリやガラス板などがない状態で、動物と直接対峙する
いない。直接、動物と同じ空間に入 ことによる感動は、ぜひ体験してもらいたい。その意味
ることになるので、動物による事故 で通り抜けの展示を実現したいが、施設の改修が必要
や、動物との接触について、注意が になってくる。
必要。
動物園現場での目標や考え方
熱帯雨林の温度・湿度・臭いなど、空間ごと展示しようと
する施設は、国内外にいくつかある。まさに、五感を総
動員する展示である。このような展示があれば、混合展
示や、植物と一緒の展示も可能になる。また、五感で、
その地域の気候を体験して、強い印象を受けてもらえ
る。
リスなどの人に 外国の公園に行ったり、TVで見たりすると、リスがちょ 昔は、クジャクなどの放し飼いを
害のない動物を んちょんと跳ねたりしています。そういう事が日本でも 行っていたが、人と動物の共通感
放し飼いにする 可能かどうかわからないのですが、ああいう環境であれ 染症などのことを考えると、かなり問
題がある。また、地域外の動物を放
ば、お客としてすごく楽しめるのではないか。
③
し飼いすることも、生息地保全の観
点から難しい。
動物のいる場所 他の動物園の施設であったのですが、鳥のケージの
に入って見る施 展示でも、金網の外から見たのと金網の中に入って見
るのとでは、全然違い、目からうろこが落ちた感じで感
設
②
動的でした。中から見れる展示も良いのではないか。
イ−(2)直接、動物を見たり、感じたりできる動物園
細項目
提案された意見の趣旨
現状や問題点
熱帯雨林ゾーン ジャングルとかマングローブの森、水辺の空間など、癒 生息地空間を作り出して、そこで展
を作る
しの空間ができて、その中に色々な動物が居るというよ 示をする施設は現在はない。
うなことができないのだろうか。また 天候を気にせずに
見学できる ということも考えると、雨の日こそ楽しめるよ
①
うな空間としても使えるのではないか。
動物園現場での目標や考え方
開園50周年を機に、動物園のトータルデザイニングを
一新させ、徳山動物園のキャラクターイメージを確定す
ることが必要。その上で、動物園に来たワクワク感や、
非日常的な空間への導入を演出できるような取り組み
が必要になる。また、キャラクターイメージを活かしなが
ら、認知度・利用度・リピート率の向上を図っていくこと
が必要
14
動物をモチーフ トイレでも、便器がカバの形をしていて、大きな口の中 トイレは小規模のものが多く、古い トータルデザイニングの中で、たくさんの動物をモチー
とした雰囲気作 に用を足すというのはかなり面白いのではないでしょう 為、特に子どもたちには、不人気と フにしたオブジェやベンチ、タイル、トイレ、洗面台など
あらゆるものの設置が考えられる。逆に、こだわってい
り(地下道・便
なっている。
か。
ないものは排除するぐらいの姿勢であるべき。せっかく
器・ベンチ)
2号線沿いにカバの形をした地下道入り口があります 動物園が国道から少し入った所に の動物園での1日なので、とことん動物の世界を楽しん
が、あれはすごくいい。今から動物園に行くという雰囲 あるので、カバの地下道の入り口 でもらえるような演出が必要。ディテールにもこだわって
④
気作りというのがある。洒落というか 無駄なんだけど楽 は、動物園の表札のようでもあり、 作りこめば、大人も楽しめる展示の1つとしての存在に
しい というものがあったらいい。動物園らしいベンチに 国道をくぐって入園される方や国道 もなりうる。
したり、動物の形が隠れているのを探す楽しさがあるも を通行する方にも好評。
のなど。
動物を見ながら 食事は食事だけということではなく、自然の生態系がそ 食事は、主に中央ステージのテー 1つの展示を多方面から見ていただくことで、満足度を
食事できる(サバ のまま切り出されているような展示を見ながら、楽しく食 ブルスペースと、その周辺の芝生や 高めていくことができる。施設整備が必要になるが、魅
ベンチなどを利用していただいてい 力的な展示スペースを、じっくりと観察してもらえるよう
ンナを展望でき 事ができたり休憩ができたりということが大切。
るが、動物を見ながらという構造で に、その展示を見渡せる、休憩スペースやレストランな
③ るレストハウス)
どの施設の設置は、多面的な観察の提供につながる。
はない。
人間もオリの中 人間も檻の中に入って動物の気持ちになって檻の中 現在はこのような取り組みは無い。 オリの中には、普通は入れない。バックヤードなどいわ
ゆる裏側などと併せて、撮影スポットとして整備したり、
に入れるように から外を見るという様な、ちょっとお楽しみというかそう
② する
複雑な獣舎構造を断面図で紹介するような施設などの
いう風な仕掛けもあったら楽しい。
設置も検討したい。
動物園の正面入り口には、鬱蒼とした大きい木があり、 現在はこのような取り組みは無い。
そこで、鳥や他の動物のオブジェなどを設置しておい
て、びっくりするような仕掛けがしてあったら面白いの
では。
イ−(3)随所に、「洒落」や「仕掛け」をすることで、雰囲気をつくり、ドキドキ、ワクワクできる動物園
細項目
提案された意見の趣旨
現状や問題点
入園口から雰囲 鉄格子の門があったり、橋を渡ってすぐのところがペン 基本設計から約50年経過している
気を作る(入口 ギンで臭かったり、動物園なのにわくわくしていくという ので、施設的な点では止むを得な
入って直ぐのとこ 雰囲気ではなかったです。入口にきらら博の時のきら い。鉄格子の門の扉は、動物が万
ろに絵や写真パ らバンドの様に、動物の模型を設置するなど、楽しい が一脱出した時に対応できるように
ネル・オブジェを 動物園の雰囲気づくりが必要。
鉄格子となっている。
置いては)
①
主に話題づくりで実施されているが、今後は、歳時ごと
に行なう話題づくりとしてのものと、実際の参加を期待
する特別企画とに分けて企画していきたい。特に、特
別企画は、数ヶ月の期間開催し、年1・2回実施しリ
ピーターの獲得へつなげたい。
ズーわくわくサンデーの土曜日実施や、平日でも、エ
ぱくぱくタイム・ズーわくわくサン
デーなどで体験メニューを実施して サやり体験ができるような工夫をしていく。
いるが、日曜日・祝日以外にはその
機会がない。
エサやりなど体 やはり、餌をあげたり、直接、動物に触ったりするの
験メニューをたく は、大人も子供も楽しいことなので、できるだけ、そうい
う体験メニューが多いことが楽しさにつながるのではな
⑥ さん用意する
いか。
15
当初のお盆期間の実施から、18年 夜間開園を含め、今後は長期の特別企画を実施して
度は、夏休み中の土曜日と、お盆 魅力アップにつなげたい。その実施期間などは、宣伝
期間へ期間を拡大した。混雑の緩 や、周知、口コミ効果などを考慮しながら決定したい。
和にはつながった。
夜の動物園開放 今の夜間開園は、あまりに人が多く、混雑していて、
を長期間できな ゆっくり見れないということもあります。期間を延長する
か、料金を上げるなどして実施すれば、もう少しゆった
⑤ いか
りできるのではないか。
子供向けに展示などを作っていくと、大人にとって物
足りないものになってしまうのでは。大人も満足できる
ような、ゆったりとした場所や、展示、体験の内容も、大
人でも楽しめるものを用意するといいのではないか。
イベントを多くす 季節にあわせて、イベントを準備して、特に、子供だけ 話題づくりとして、夜桜、七夕、海の
る(季節に合わ ではなく、色々な方に来ていただけるようなものを増や 日など、時節に合わせて行事イベ
していくと、利用者の範囲が広がるのではないか。季 ントを行なっているが、繁忙期には
せて)
④
節季節の楽しさで動物園の幅も広がるのではないか。 なかなか難しい。
子ども・大人と
ターゲットを絞り
込んだ体験を準
③ 備する
主に子供たちがはしゃいで楽しめるような施設や展示
は絶対必要。特に大人向け・子供向けにということでな
く、子どもたちでは気付かないようなこだわったディ
テールで楽しんでもらったり、全ての展示のレベルをよ
り高めたりすることで、大人にも満足していただきたい。
短い距離でも、コンスタントに乗馬コーナーが実施でき
れば、子どもたちにとって、代えがたい体験の提供とな
る。乗馬で使えるポニーの頭数を増やしたり、より屈強
なポニーの導入、実施スタッフ体制の整備なども検討
できる。
動物園現場での目標や考え方
説明を充実させることは、ぱくぱくタイムの魅力アップに
直結するものである。できる限り解説の時間を作るよう
に対応したい。また、列で待っていただいている間に、
実物の標本などを使ったハンズオン解説との融合など
も検討できる。
現在は主に、子供達を中心に体験
など準備している。ただし、その中
には大人でも十分楽しめるものもあ
る。
現状や問題点
ぱくぱくタイムで少人数の時は、最
初に説明したり、説明をしながら実
施すれば良いが、多人数の場合
は、時間的な制限で、忙しく進めて
いかざるを得ない。後から来た方に
は、説明を聞いていただけない状
況。
乗馬体験をしたいという声もありますし、お祭などの乗 乗馬できるポニーの頭数が少なく、
シマウマやポ
ニーなどの乗馬 馬コーナーは大盛況です。かなり人手を取り大変だろ あまり負担になるような実施の仕方
うとは思いますが、有料にするとか、ボランティアを募っ は難しいため、多くて年間500人程
体験
②
度になっている。また、ボランティア
てやるとかして、ぜひ実施してもらいたい。
さんに手伝っていただいているが
人手が要る。
イ−(4)だれもが参加・体験できるメニューの充実した動物園
細項目
提案された意見の趣旨
ぱくぱくタイムな ぱくぱくタイムなどでは、体験者が多いので難しいので
どで、ガイドの時 しょうが、餌やりを体験するだけではなく、ガイドのよう
間をとって説明 に説明をしてもらってから体験もできる方が、より楽しめ
るのではと感じました。
① を充実させる
現状や問題点
オリジナルのグッズはないので、あ
りふれたものを販売している。また、
動物園の直営の売店ではないの
で、内容についてはお任せになっ
ている。
遊具は、民間会社が経営する遊園
地と、市が使用料を取る電動遊具
がある。動物園の歳入の一部に
なっている。
16
動物園現場での目標や考え方
身近な動物情報として、もっと増やして生きたい。更新
するタイミングについても、大きな出来事のあったとき以
外でも研究したい。
遊具の使用料は歳入になっているが、歳入が減ると市
税でカバーすることになる。経営感覚をもって、しっかり
検討していくべきものである。無料で、安心して利用で
きる楽しい遊具の設置は動物園の魅力アップに直結す
る。
樹木をはじめ、グランドカバーなどに配慮して、自然に
親しみながらゆったりと過ごしてもらえるような工夫を進
めたい。特に、築山周辺や遊園地側の樹木や夫婦ヶ
池は貴重な財産であり、効果的に活かしたい。
限られたスペースであるが、広い芝生広場は実現した
い。また、園路沿いに点在する小スペースは上手く区
切りをして、落着いた休憩スペースとなるように配慮し
たい。
動物園現場での目標や考え方
ミュージアムショップとしての売店の設置、お土産や、
オリジナルグッズを利用した、販促・宣伝・情報発信の
融合を目指したい。
レクチャールームや、屋内休憩室などの施設を整備す
る機会に、このような機能を持った施設ができると飼育
展示動物の情報はもちろん、それ以外の情報を迫力で
伝えることが可能となる。
ある程度は設置しているが、更新・ 子供が生まれたなどの出来事は、飼育日記のようなも
増設していきたい。
のを準備して、冊子のように見てもらうようにする。また、
注目動物の紹介も、4コマ漫画や、記事の書き方に工
夫したものなど研究し導入していきたい。
現状や問題点
若干は設置しているが、少ない。
大シアター等を 山口きらら博にもあった、大スクリーンに動物の自然の 現在は行なっていない。
併用した展示を 姿を映した後、徳山動物園の動物たちの映像を流した
りして、その後に広々としたところにいる本物の動物を
③ 取り入れる
見られるようにする。そういうのであれば大人も楽しめ
る。
イ−(6)より楽しめる「耳より情報」の得られる動物園
細項目
提案された意見の趣旨
誕生のエピソー 学術的な説明看板だけではなく、展示個体のほのぼ
ドや性格などが のとしたエピソードや、性格や名前などの紹介があれ
① 記載されている ば、動物をより身近に感じられて見る楽しみになり、味
わい深い身近な動物園と感じることができるのではな
看板の設置
いか。
ツヨシ君のポー ツヨシくんを知らない人には、「こういうポーズをするよ」
ズなど大きなパ などとわかるパネル、また、レッサーパンダの子供につ
② ネルにして飾る いては、「いつ生まれたよ」とかいう説明のパネルを設
置すると楽しさのツボがわかってよい。
ゆったりと自然を 昔は動物園は小さい子どもさんだけが訪れるイメージ 施設はほとんど昔のままで、子供向
楽しむ動物園 だったが、動物を見ながらふれあいながら、そして自然 けの動物園になっている。狭いなが
③
を楽しみながらそれらが一体となり、ゆったりと過ごせる ら、豊かな樹木があるが、上手く紹
介されていない。
場所になればよい。
木陰のある広い この周南の中心地のような場所で、自分の家では味わ 園内に、小さな芝生スペースが点
芝の広場で
えない開放感を感じたり、小さな子供がいれば、レスト 在しているが園路のそばで落着か
ランで気兼ねをするよりも、芝生にお弁当を持ってシー ない。最大の中央広場や、遊園地
④
トを敷いて食事ができたりするような場所が良いのでは 北側が上手く活かされていない。
ないか。
イ−(5)全ての人が、それぞれに楽しめる動物園
細項目
提案された意見の趣旨
徳山動物園限 買いたくなるような動物園オリジナルなお土産がない。
定のみやげ物 お土産が欲しい方はおられるし、お土産は宣伝にもな
る。逆に売店やおめん屋などは、動物園とは関係ない
①
ようなものを売っているので、お土産についてもう少し
内容を検討してほしい。
無料で楽しめる 動物園に入るとお金を出さないと遊べない遊具ばか
遊具があれば良 り。あまりお金のかからない、動物園らしい遊具を置い
て、子供に隠しながら避けて通るようなことがないよう
②い
に、安心して楽しめるようにしてほしい。
17
一頭・一匹だけ
ではかわいそう
(同じ種類の動
⑥
物が、多すぎる)
1種類の動物が、1頭しかいないということや、逆に、狭
いところにあまりに多くの動物がいるなどということがや
はり良くないのではないか。適正な数での飼育が必要
では。
現在は、夏季と冬季で別の展示スペースを使っている
が、地下水や、ボイラーなどをうまく使えば、1施設での
通年飼育が可能と思われる。
展示スペースに日光を取り入れて明るくするのが理想
的であるが、通路を楽しい雰囲気にすることでも良いの
ではないか。
動物の導入が、予算的に困難で1 将来的な飼育展示計画を定め、計画的な動物の導入
頭飼育になってしまっているところ について、理解を求めつつ進めていかねばならない。
が多い。また、モルモットなどは、ふ また、適正な動物の飼育点数も計画の中で定めると共
れあいと展示を一緒に飼育している に、触れ合いよう動物の飼育ヤードの整備も進めていく
必要がある。
ため、過密になっている。
カメやヘビの部 子供たちは、カメとヘビのいる所を、暗いし異様な雰囲 ガラスで仕切られた爬虫類の展示
屋を明るくする 気なのでサーッと早く通り過ぎたがります。可能であれ は、反射を無くす為に、通路は暗く
ば、明るい方が子供達はゆっくり見られるだろうし、よく なっている。通路を明るくする為に
④
は、展示スペースをかなり明るくす
観察できるのではないか。
る必要がある。
カバの部屋を日 せっかくのカバも、何かわからないところにいるという 冬季の展示室は、日光も入らず、
当たりの良いとこ か、子供たちがみて「かわいそう」と言います。子供で 無機質的な空間となっている。徳山
も、大人でもちょっとあそこは嫌な感じがしますね。施 動物園で、最も早く改善すべき展
⑤ ろにする
示施設の1つといえる。
設的に可能であれば何とかしたほうが良い。
より豊かに工夫された展示スペースを実現することが先
決である。その上で、より近くで、又は何かを介して、人
と動物のコミュニケーションが可能な展示方法が実現
すると良い。
動物が観客を楽 動物にとって、観客の行動や存在は、社会要素である 動物までの距離が近い展示が多
しむ展示
ので、動物福祉として、豊かな環境で飼育することを考 く、入園者の動きに反応して楽しん
えると、多くの入園者が動物とコミュニケーションできる でいる動物もいる。しかし、単独飼
②
ような工夫のある獣舎であり、動物園であったら、動物 育のためにそのような行動になって
いる動物もおり、それは問題であ
も、人も楽しめるのではないか。
る。
コンクリートでは 今の、コンクリート張りの床ではなく、木や草にしてより 多くの展示がコンクリートでできてい
なく土や草の床 自然に近づけたらどうかと思います。それに関連して て、非常に無機質的な空間で動物
にする(できるだ 檻の中にも樹木を多く置いて、より自然に近づけた形 が生活している。狭い空間で衛生
③
的に管理する為には、本物の土や
け自然に近い) にしたら、動物たちにも良いのではないか。
腐葉土などは利用しづらい。
最近は、擬木や擬岩、また見た目は泥のような床面な
どが施工可能になっており、ある程度の広さの展示場
が確保できれば、自然の植物などと併用してより自然な
展示が可能になってきた。また、床材にウッドチップな
どを利用することも研究していくべきである。
動物園現場での目標や考え方
繁殖は、動物たちの生活に置いても重要であり、出来
る限り進めるべきである。飼育動物種の選定に置いて
は、繁殖可能であることを大きな基準に置き、施設も繁
殖が可能な施設にしていくべきである。また、動物の導
入条件としてそのようなことが徐々に求められている。
現状や問題点
繁殖した動物の飼育に責任を持つ
必要があり、繁殖させてよい動物種
が少ない。反対に繁殖させたい動
物は、なかなか繁殖しなかったり、1
頭飼育しかできない状態である。
ウ−(1)良い環境、エンリッチメントされた環境での飼育
細項目
提案された意見の趣旨
動物の子供が日 動物がのびのび生活していると、自然と子供もたくさん
本一生まれる動 生まれるのではないか。目指す姿としては、子供がたく
さん生まれる環境を作ってあげるべきで、それが動物
物園
①
にやさしことになるのではないか。
ウ 動物に優しい動物園
現状や問題点
動物園現場での目標や考え方
展示施設は、旧タイプのもので展示 展示の完成度をあげて、展示によってメッセージが伝
わるというのが理想。そのために、動画・音声・ドーセン
から直接感動を届けることが難し
トの配置などを含めた展示の工夫が必要
い。それを、ぱくぱくタイムなどで
補っている状態。
タイムリーな話題は、やはりマスコミへの投げ込みや、
チラシ、HPなどが中心となる。携帯端末が機能向上し
ており、赤外線通信を利用した情報提示など、より幅の
ある情報提示を進めたい。
18
エ−(2)設備環境を整えて、幅広い内容の学習を準備する
細項目
提案された意見の趣旨
現状や問題点
観察セットの貸 動物の形態は近くで見ると違いがあり、それが進化の 現在はこのような取り組みはない。
し出し
過程であったりする。動物をもっと詳しく観察でき、そう
①
いった発見を調べるセットを貸し出すものがあったらい
い。
お絵描きコー
普通、学校の授業では出来ない様なかなり大きな壁面 現在はこのような場所はない。
ナーなど設置
や床などの広いところに、のびのびと動物の絵が描け
る様なものを設置したらいいのではないか。表現する
②
楽しさというか、そういうものも味わえるのではないか。
楽しく、地域の社会教育施設として、ぜひ付加したい機
能であり、入園者からも好評であると思われる。
動物園現場での目標や考え方
ワークシートの導入・ガイドツアーの実施と関連して、観
察機器の貸し出しなど検討したい。
あっと驚くような 普通の人が知らない様なあっと驚く情報などを楽しくレ 直接、対面してレクチャーする機会 業務体制の見直しによって、日曜日・祝日・団体を対象
クチャーする機会があれば楽しく学習できるのではな が非常に少ない。時間的な制約も に実施に努めたい。
④ 情報の提供
大きい。
いか。
最新の話題を常 「こんな赤ちゃんが生まれましたよ」と情報発信するとと 情報発信は、マスコミへの投げ込み
に提供する
もに、解説看板の方でもカバーするという形で情報提 周知・HPなどで行っている。主にタ
イムリーな内容に重点をおいてお
供する。ホームページでもツヨシとかフータロウの画
③
像、映像を提供されているが、もう少し細かい他の動物 り、読み物的な内容の情報提示は
不足気味になっている。
の話題とかも、そういった中で出されたらどうか。
ハンズオン解説 子供は、何でもかんでも触るのが好き。現在でもハンズ 10箇所程度のハンズオンがある。 展示全体との関連の中で、多数のハンズオンの設置が
をもっと多く
オン解説があり子供たちは必ず触っているが、もっと増 利用度は高いが、破損の頻度も高 必要。現在のようなパネル式のもの以外にも、実物標
本(レプリカ)や電動のもの、ぬいぐるみのようなものもな
い。
やしたらいいのではないか。
②
ど、多様な内容が検討される。
エ−(1)解説パネルやお知らせパネルなどで学習をサポートする
細項目
提案された意見の趣旨
展示そのものに 動物園には色々な学習教育プログラムがあるが、そこ
メッセージを
に参加できる人は限られている。多くの方に伝えるに
①
は、パネルなどをうまく使って展示から直接、人の心に
届くようにする工夫も大事ではないか。
エ 生涯学習の場として活用される動物園
19
動物についての物知り度をイベント的に競い合って
チャンピオンを決めると、動物園に来る楽しみも出るの
ではないか。
動物に関するク 体験的なゲーム感覚でクイズを行えば、インターネット
イズなどを通じ やテレビなどで単に情報だけを得るということではな
く、その調べることに関連する他の事柄にも興味が湧
② て行う学習
いてくるのではないか。幅広く学ぶことにつながるので
はないか。
エ−(3)動物について楽しく学習する
細項目
提案された意見の趣旨
動物ものしり認 動物園で学習講座のコースのようなものを開催して、
定制度などご当 それを修了したり、認定試験のようなもののレベルに応
地資格の検討 じて、認定ライセンスを発行すれば、子供たちは喜ぶ
のではないか。
①
動物園現場での目標や考え方
動物の知識の多少を競うことよりも、動物に関するこだ
わりや、研究を発表展示する大会を開き、優秀賞や、
奨励賞などを表彰するような取り組みとしたい。また、動
物に関する知識については、成果指標で見るのではな
く、努力指標で評価する方法にしたい。
クイズウォークラリーのようなものは 観察によって答えが見つかる「クイズウォークラリー」の
実施してきたが、直接動物を観察し ような行事を大規模化して、取り組みたい。
て気付くこと以外の、関連知識を得
る場が少ない。
現状や問題点
ペーパー式の動物クイズや、クイズ
ウォークラリーのような行事は行って
いるが、主には、動物の観察へ誘
導することを目的にしている。
安全な動物を中心に、「学習牧場」のような施設を整備
すれば、数人ごとに飼育体験などが実施できる。ふれ
あい活動を実施したり、家畜などの動物についてレク
チャーするなどの学習体験も行える。
職場体験など多数受け入れている
が、危険防止の面から、すべて職
員が1対1で対応しており、現状で
は、これ以上の受け入れは不可
能。
人に身近な動物である家畜を展示して、人が動物と関
わって生きていることを知ってもらい、考える機会を提
供していくこと。また、家畜であれば、ある程度安全に
飼育を体験することもできるのではないか。年齢の高
い子供さんがその世話することで、自分自身と向き
合ったり、家畜を通じて動物と人間の関係を考えたりで
きるのではないか。
炊事や就寝場所が確保されると、このような内容もやり
やすい。また、子ども会や学校単位での受け入れをす
れば、動物園でのプログラムを中心に対応することで、
後の指導は、ある程度そのグループに任せることもでき
る。水族館などでは、展示施設の屋内部分でキャンプ
をしている。
宿泊のできる施 宿泊して夜の動物の鳴き声を聞くなど、そういう日頃聞 夏休みに実施している、ズーキャン
設の整備
けないものを体験できる空間として 宿泊学習 で活用 プでは、食事の器材から、テントま
できる可能性がある。夏場だけならテントをそろえて、 ですべて外部から搬入している。炊
若干の設備をそろえればできるので、充分対応できる 事や、雨天時の対応など問題があ
④
のではないかと思う。学校から近いということも利用しや る。
すい点である。
家畜を身近に感
じ、動物の関係
を理解できる子
⑤ 供牧場
レクチャールームの設置は、施設整備上の優先的課題
になると思われる。視聴覚機材の使える、100人程度
収容できるレクチャールームや、貸し出し教室などがあ
ると、学習の幅が広がる。
学習環境として 仮教室のような施設を整備して、子供達が落ち着いて 中央ステージのテーブル、屋外の
の基本的な整備 学習できる場所があれば、 学習の場 として使いやす ベンチ、または、展示館にパイプい
くなるし、下見に来られた先生方も利用しやすく感じら すを出して対応している。人数が3
③
れるのではないか。全て屋外というのは良い環境とは 0人を超えると、対応ができない。
いえない。
現状や問題点
1月に実施する「干支展」や、夏休
みの「特別企画展」、ボランティアが
企画した「Zoo Class」などで、期間
を区切った企画は実施している。
動物園現場での目標や考え方
期間限定であるので、準備の負担と、期間の利用者数
(波及効果)のバランスが重要になる。特に短期間で効
果を挙げるには、スタッフの配置などが必要になる。
夏休みの「特別企画展」では、昆虫
を初め、水棲動物なども展示してお
り、夜間開園と相乗効果となってい
る。
すでに多くの動物園で、昆虫から、魚類など幅広い種
類の動物の展示がされており、生態系の情報を伝える
中で、これらは重要なメンバーであり、積極的に展示し
ていくことが必要になる。
20
スライドなどを
使った出前授
業・出張講演
⑤ (学校へ)
動物に関する「動物が楽しい、動物っていいんだよ」っ
ていう講演が少ない。スライドや動物の絵本の様な教
材を使ってそれを利用して話をされたら話しやすいだ
ろうし、「動物ってとても楽しいよ」とか、動物園のPRに
もなるし、学習の場になるのではないか。
興味深い動物の行動や、飼育を通 どのような内容・テーマの話をしているのか、具体的な
じて始めてわかるような事柄につい 内容や、実践事例を学校の現場に伝えて参考にしても
て、ゲストティーチャーとしてお話を らうことで、さらにニーズが高まると考える。
している。
セミナー・講演 徳山動物園で飼育している動物を起点にして、環境問 スポットガイドや、電話での問い合 飼育している動物に関連した内容について、特に地域
会・相談会の開 題などのグローバルな問題や、ネコの生態などの身近 わせへの対応が主なリファレンス業 のフィールドワークと平行して取り組める体制の実現を
望む。その結果を報告する形が良い。
な問題など、セミナー・講演会的な内容で実施すること 務となっている。
④催
で、よりわかりやすく伝わるのではないか。
人気のある昆虫 県立博物館の大昆虫展が大盛況だと聞いているが、
館的な施設を設 動物園の魅力アップとしてもう1つ、動物以外により人
の集まる 学習の場 があればよいのではないか。自然
置
③
環境と動物というものを動物園の中に含めた 勉強の
場 があれば、もっと人が集まってくるのではないか。
もっと関われる ぱくぱくタイムを始めの段階から参加できるような形に ぱくぱくタイムは、できる限り多くの より内容の充実した体験を提供する為には、施設やス
体験を通じ学べ して餌を作ったり、人間が実際に食べられるものがあれ 方へ体験していただくことを考えて タッフ体制などで制約も多く、受益者による負担などと
ばそれを食べて動物になった気分を味わう、といったこ 実施しており、簡単な内容の体験 の関連も視野に入れて検討していきたい。
② るように
になっている。
とを通じて 学習 ができればいい。
エ−(4)市民に広く波及する学習機会を用意する
細項目
提案された意見の趣旨
「○○○ウィー 「○○○ウィーク」といった特定の動物に年に一回位ス
ク」など企画
ポットが当たる週単位のイベントがあれば、対外的なP
Rにもなるし、「○○○ウィーク」というのが幾つか出来
ることによって、動物園のプログラムも充実し「○○○
①
ウィーク」が増える事で、体験プログラムが増える事に
つながるのではないか。
最近、展示を変更した、バードハウスなどで、その鳥の
生息地環境の展示を目指した。動物の点数は減少し
たが、お客様の満足度はアップしたのではないか。展
示スペースだけではなく、園路そのもので生息地環境
を再現することとあわせて実施したい。
動物本来の行動を引き出すのはとても困難だが、非常
に魅力的であり、見る方の感動やテーマへの理解につ
ながる。展示の方法によって
環境問題や自然環境の変化などについて、関心を
持っていただくのは、動物園の最も重要な役割である。
その手段として難しい解説資料を読んだりするのでは
なく、楽しさや感動と共に自然に、そのことについて理
解できるような展示施設や、解説の工夫を目指しことが
必要。とくに、文字にたよらないメッセージは、小さな子
供たちから、外国の方まで多くの方に利用されやす
い。
地域で保護活動をされている方々に成果を発表しても
らうことができないか、また、環境データなどは、展示と
関連する情報として提供するのが良い。
動物園現場での目標や考え方
形態学的展示から、動物や植物など、生態系全体を連
想させる展示に変化させることが、環境学習につながる
ものと思われる。今の展示動物の数や、展示方法の再
検討が必要。
21
環境問題を考え 堆肥化プラントや、太陽光発電による流水ポンプの設 中国電力により、太陽光発電を使っ よりメッセージ性を持たせる為に、展示と関連付けて、
るヒントになる設 置など、環境に配慮した設備を導入することにより、入 た、ゾウの噴水が設置されている。 環境に配慮した設備を紹介するなどが可能ではない
⑦備
か。
園者に環境配慮についてのメッセージが伝わるのでは
ないか。
生息地を再現し 他の動物園の展示で、檻の中に草が茫々と植えてある いわゆる「生態展示」がされている
た展示
ような、実際の生息地ってこんなのかなと連想できるよ 場所は少ない。施設が古く、また広
うなものがあった。動物が隠れてなかなか見えないが、 さに余裕もないので、自然の植栽
⑥
見えないときはそこを見てくださいと看板が用意してあ が生えている展示スペースの実現
には課題が多い。
り、このような展示が参考になる。
1つの動物を通
じて世界の同じ
種類の状況を学
③ べるように
ホッキョクグマは、地球温暖化の影響で絶滅するとい ホッキョクグマのホクトの貸し出しに
う。動物園のクマを展示する中でこのようなことを説明し 併せて、ホッキョクグマが地球温暖
て、一度気温が上がるという事は、いかに大切な事かと 化の影響を受けていることを説明す
いう事を関連付けて教えられると「ああ、そうかな」と感 る冊子を設置している、また、他の
じるので、その動物の野生での今の状況がわかりやす 解説プレートなどでも、環境問題に
関係した内容を説明しているが、展
く学べるのではないか。
示と解説の間に関連性が少ないた
環境破壊と動物 オオカミがいなくなったことによって山が荒廃するという め、あまり関心を持って解説を読ま
の盛衰退
ように、生態系には1つの動物から他の動物への流れ れていないようだ。
④
があるので、そういうものが動物園に行ってわかればい
い。
動物本来の行動 動物の美しさや本来の行動が見られるスペースを確保 エンリッチメントの工夫や、ぱくぱく
を見ることができ してもらいたい。本来の姿を見ることによって、その動 タイムで、注目される展示もあるが、
物本来の生息地の状況を連想でき、そこで起きている 狭さや飼育頭数の関係で、常に動
⑤ る工夫
物本来の行動は見られない。
問題を考えることができるようになればよい。
エ−(5)環境問題についてメッセージを発信し、学びの場として機能を持たせる
細項目
提案された意見の趣旨
現状や問題点
野生で実際に起 動物の美しさや本来の行動が見られるスペースを確保 動物の形態を展示する構造になっ
こっている環境 してもらいたい。そして、本来の姿を見ることによってそ ており、野生でのことについて自然
① 問題などを学ぶ の動物本来の生息地の状況を連想することにより、そ と連想できる施設にはなっていな
こで起きている問題を考えることができるようになるので い。
展示
はないか。
世界の環境状況 周南市は自然保護にも力をいれておられ、また種の保 ナベヅルの保護や、ツキノワグマの
について伝える 存や研究、環境関連のデータの蓄積も必要。せっかく 学習放獣などにも取り組んでいる
② 展示工夫
の動物園だから、世界の環境データ資料についても が、現状では、分野を広げること
は、用意でない。
情報発信してくことが大切ではないか。
ゆっくり時間をとりながら、生き物との接し方が伝わるよ
うなエリアを準備して、ふれあい活動を実施するなどの
工夫が有効ではないか。また、動物に日頃より与えて
いる餌を、入園者の方が与えることができるような工夫
や、ぱくぱくタイムの回数増でお菓子などの投げ込み
は減るのではないか。
特にふれあい活動で、そのような機
会があるが、その場で可能な限りな
げかけている。お菓子を与えること
も、一時期より減少していると思う
が、皆無ではない。適切な餌やりの
機会が少ないことも原因として考え
られる。
22
楽しむためには動物にも負担をかけない生活をさせる
という基本的な考えで、動物かおもちゃかわからない
子供たちや、保護者に対して、動物との接しかたを
ちょっとでも啓蒙していければ命を考える上でもよい。
お菓子を与えたりするようなことは、動物のことを学ぶ
上でも、マイナスになるのではないか。
情報発信のレベルの違いはあってもよいが、主な誕
生・死亡については、リアルタイムで発信したい。但し、
情報発信しても展示公開されていないケースもありう
る。この点の周知が必要。
死亡の情報は、大きな動物につい
てしか発信されていない。また、誕
生の情報も、生後一定期間の時間
をとって、発信している。
動物だからやっぱり生まれたり死んだりするが、その両
方を来園者に知らせたほうがいいのではないか。そう
することで いのちの循環 というか動物園での生死を
考えさせられる機会が生まれるのではないか。
② 人としてのモラ
ル
動物園現場での目標や考え方
特定の対象者へ濃厚なサービスの提供と、多く一般の
方へ、広く浅いサービスの提供の両立が重要。現状で
は実施は難しく、施設・スタッフ両面での体制作りが必
要。
現状や問題点
単発の体験プログラムなどはある
が、通年のシリーズは、対象者確保
や、準備対応のスタッフ不足などで
実施していない。
細項目
提案された意見の趣旨
① 命の大切さやつ ゾウの飼育体験をして糞を堆肥にして、その堆肥でイ
ながり
モを育てて、イモをまた餌にするといったような、年間を
通して体験できる行事を通じ、命のつながりを学んだ
り、行事に参加するために何度も動物園にきたりでき
る、楽しみながら 学び ができることが楽しい。
エ−(6)「いのち」を考える学習ができる
提案された意見の趣旨
動物園でも沢山のプログラムが行われているが、教育
委員会の協力などで、動物園で何かやってみたいと
思っている現場の先生方が、実際に動物園でどんな
事が出来るのかイメージを膨らませられるように、園内
の色々な場所をみたり、使えるものや体験があるかどう
か、職員と相談したりできる機会をつくる。先生方のや
りたい事が可能であれば、もっと色々なプログラムが生
まれてくるのでは。
動物園の取り組みとして、 教育 や アミューズメントエ
ディケーション という言葉が使われている。動物園は
経済部だが、子どもと関わりのある教育とか児童福祉と
かの取り組みを強めていくのなら難しいとは思うが、教
育委員会や学校関係組織との支援、連携が必要に
なってくるのではないか。
23
③ いきもの教育・研 いきもの教育・研究センター(仮称)が設置されるが、
究センターと動 地域の環境や自然に詳しい人と、教師、動物園が一
物園・教員が協 緒になって開発したプランを使って学習が展開ができ
力して教育プラ れば、子供たちにとって、洞察力を高め、地域の環境
問題に深い関心を起こすいい総合学習ができるので
ンを開発する
はないか。
② 教育委員会や
学校などとの連
携の中で、効率
的に進める体制
作り
① 学校の先生向け
動物園見学会
細項目
エ−(7)学社融合を進めて、学校の授業においても多彩な活用ができる
動物園というものは、施設の維持・管理だけでなく、生
涯学習の重要拠点であり、青少年に対して様々なかか
わりを持っている機関であり、まちづくりという広い視点
の中で、他の機関と連携していく体制づくりを目指して
いく。、
動物園は博物館相当施設であり、
地域の生涯学習施設として役割を
果たしているが、その点があまり認
識されておらず、連携につながって
いない。
総合的な学習の時間など、学校で 各学年の指導要領に対応した、モデルプランなどが整
の学習への協力は、その都度、指 理されると、よりスムーズに、効率的に取り組みが進む
導内容を伺いながら、準備している のではなかろうか。
が、モデルとなるケースができてい
ないので、効率が悪い。
動物園現場での目標や考え方
学校の授業での利用は、動物園の柱の1つであるとい
える。利用できるメニューを見てもらうだけでなく、共に
検討することで、新しいメニュー作りや、展示施設の機
能アップなどに直接つながる。また、人的な連携もし易
い。
現状や問題点
動物園でどのようなことができるの
か、ほとんど知られておらず、学校
の教材となりうるプログラムも上手く
活かされていない。
動物園現場での目標や考え方
海外、特にアメリカの動物園では、運営や施設整備に
かかるコストの多くに寄付を見込んでいる。環境や動物
について関心が高まっている中で、積極的に寄付の受
け入れを表明しつつ、公益活動に活かしていく取り組
みが必要。
「動物園学習支援ボランティア」によ 動物園と協働するだけでなく、多様で市民による取り組
る様々な学習支援活動が展開され みが増えることで、利用するだけでない動物園になるの
ているが、さらに取り組むべき余地 ではないか。
がある。
24
市民と一体化し 動物園の将来を考えるとき、市民全体の動物園に対す 動物園の利用といえば「入園する」 動物園を利用しまくる方法を、市民を交えた、委員会な
た周南市全体的 る認識を高めていくことが必要。そのために、市民が一 ことと認識されており、それ以外の どで協議検討し、情報発信していくことで、多様な利用
方的に言うばかりでなく、双方向で情報のやり取りをす ニーズはなかなか顕在化していな 方法を定着させたい。
なイベント
⑦
ることが必要。動物園から市民に対して色々な協力を い。
呼びかけることが大切である。
好きな動物については、一口いくらかの賛助金をいた
だいて里親になってもらう制度があればよいのではな
いか。
アイディアがたくさん出ているが、実際、なかなか職員
だけでは難しい部分があると思う。旭山動物園マイス
ター制度というのがあるそうだが、市民の力を活用する
制度を作ることが必要である。
運営コストの節約のほかに、動物園に対する関心や連
帯感の高揚に大きな効果があると予想される。企業・個
人ともに、具体的な賛助方法について、また提供する
特典や、サービスについて検討し、早期の制度化を目
指したい。
動物に対してス 動物に対してスポンサー料をいただく代わりに、オリの 実績なし。
④ ポンサーを募る 前に会社名などを表示できるようにする。
好きな動物に対
⑤ して賛助金をも
らう
楽しさをサポート
する市民(ドーセ
⑥ ント)の募集
地域の企業の存在がわかるような展示は、周南市の特
徴的なものとして魅力を持つし、身近な生活と環境の
つながりや、企業の環境戦略など伝われば、生活と自
然の関連をより認識しやすい展示になるのではない
か。
展示コーナーへ 具体的に企業が貢献している事がわかる様な形の展 実績なし。
の企業協賛
示があればいい。協賛企業にとってもメリットとして、優
待入園などをすればよいのではないか。企業が元気で
③
ある事が、動物園の元気にもつながる様な連携ができ
たらいい。
市民や企業から 企業に広告を出してもらったり、企業メセナとしての活 これまで企業に出資していただい ネーミングライツの浸透や、他の交流施設での実績な
広告費を取って 動の受け皿として動物園を考えてもらったりしては。動 た施設などはないが、市の他の施 どをみると、企業のメッセージと環境保護のメッセージ
② 整備に充てる
物園には、沢山の入園者があるわけなので企業のメ 設では企業のご協力をいただいた を含んだ展示を行うことによって、企業にとっても十分メ
リットのある展示の実施が可能。
ものもある。
リットにもなり、市民のためにもなる。
オ−(1)市民・企業の協力でより良い動物園に
細項目
提案された意見の趣旨
現状や問題点
葬式などで市へ 市民・企業が、寄付をするような時に、動物園を対象と 社会的に寄付の対象としての認識
の寄付を動物園 して寄付が受けられるようする。動物園へ寄付しようと がされていない。
① に指定してもらう いうような認識が低いので、それを高めていく。
オ 市民が協働した企画と効果的な情報発信ができる動物園
動物園現場での目標や考え方
動物園は、地域の魅力や情報を伝えることのできる場
所でもあるので、そのようなコーナーで、まどみちおさん
の紹介ができる。また、まどみちおさんに限らず、物語
や童謡とリンクした展示やプログラムで、子供たちに魅
力のあるこれまでにない動物園になるのでは。
園内には、大型展示施設以外に、多くの付帯設備があ
る。より良いサービスを維持するには、有効な方法と考
えられる。市として特定の企業と連携することになるの
で、ガイドラインをしっかり検討していく必要がある。
25
市のイベントと同
時開催のイベン
トを組み、ぐるり
④
んバスで送迎
のんた祭りなどをやっている時に、動物園でも同時に
何かイベントをやって、ぐるりんバスなどでそれぞれ来
てもらうという連携を図れば相乗効果があるのではない
か。
これまでバスが動いていたことはあ
るが、イベントの連携や周知は不十
分だった。ともに駐車場が不足して
いる現状はあるので、時期によって
は駐車所の確保が必要。
動物園以外の施設や、イベントなどと連携することで、
より魅力的な周南市を感じてもらえるのではないか。バ
スを使わなくても動物園に来た帰り道に、ほかの施設
や観光地に行ってもらえる取り組みが必要。
平和・復興の象 第二次大戦中には東山動物園では猛獣が殺された。 特にそのテーマを強く感じるものは 動物園の場所も空襲を受けており、回天発射基地のあ
る周南市として、何らかの形でそのことを紹介すること
徴
インドネシアの大津波でも動物園がダメになったが、復 見られない。
ができる。
興の中で再開された。そう考えると、空襲を受けた徳山
③
の復興と平和のシンボルといえるのではないか。
国道の地下道がカバを模している。 駅や、高速道路ICを出た場所など、または、新幹線か
動物園がある街 市の中では動物園というのは大きい存在だと思うの
ら見える建物の屋上などには大型の動物園をイメージ
のイメージ造り で、徳山駅を降りた時に、パッと目に入る様なものがあ
する物を設置できれば、広く認識してもらえるのではな
ればいい。駅前の地下駐車場の排気塔が大きいゾウ
②
いか。動物園としても、イメージキャラクターやロゴマー
みたいなものになっているようなのが良い。
クを決めて、ブランド力向上につなげたい。
オ−(2)地域に浸透した動物園に
細項目
提案された意見の趣旨
現状や問題点
まどみちおと動 徳山ゆかりのまどみちおさんは動物を題材にした童謡 マルミミゾウの展示場の前に、まど
物園(ぞうさんの を作られたり、絵を描かれたりしておられます。その作 みちおさんの詩碑が設置してある。
品やイメージを動物園につなげるコーナーなどあれば
まち)
①
いい。美術博物館でもまどみちおさんの作品をコレクト
しているので、それを使ってPRをしたらどうか。
地元企業の広告 ありふれたベンチなどに会社名を入れるだけというよう 実績なし。
の場に利用して なものではなく、動物園で利用する物の中で、その会
社が販売しているものや、認知度を上げたいものなど
もらう
⑧
を提供してもらういわゆるショールーム的なやり方にす
る。営業につながるようにすれば多くの協力があるので
はないか。
現状や問題点
人気動物のアンケートなどは実施し
たことがある。導入不可能な動物が
上位になる可能性は高い。
動物園現場での目標や考え方
将来的には、展示は単一の動物種によって構成される
のではなく、総合的な展示になると思われる。できるだ
け人気のある動物が、その展示の中心になるように展
示計画を立てていくことは必要。
26
情報提供の中で
口コミというのも
⑤ かなり効果があ
る
市民に動物園の魅力を伝えて、市民一人ひとりが広報 ズー夢アップ21の取り組みで、CS 市民をはじめ入園された方の口コミで、動物園のことを
マンになって、口コミで伝えて行く事が出来るのではな 度の向上をしながら、口コミでの魅 伝えていただくけるように、満足して帰っていただけるよ
うに取り組みたい。
いか。徳山動物園を自慢する市民が増える事が、動物 力拡大を目指してきた。
園を誇りに思える市民につながっていくのではない
か。
イベントは大きく イベントの実施などについて、準備段階から、企業や、 市民団体などと協力し実施するイ 多くの組織と連携して、事業を行っていくことが効果的
企画
市民、他の機関やマスコミなどと連携を図りながら、「大 ベントもある。人員的に多くの組織 であることは理解しているが、調整のための業務量が
きく企画」することが大切。また、動物園としても外に対 と連携してイベントの準備をする余 甚大になる。企画調整担当の設置など望みたい。
④
裕がない。
して開かれた姿勢が必要。
イベントなどの企 協議会のような形で、一般の市民の方も動物園の企画 市民と直接対話する機会や体制は 図書館や、美術館などは、市民の意見を反映できる協
画に市民の方も 会議に参加して、色々な意見を言える場があればもっ なく、開かれた動物園ではなかった 議会を開催し、事業に反映できる体制を持っている。動
物園としても、そのような機関を持つことを検討できる。
かもしれない。
と面白い企画が出るのではないか。
③ 参加してもらう
また、日頃より開かれた動物園であることを目指してい
く。
定年退職者の人 大量定年の時代で定年退職者が増えて、たくさんの方 動物園ボランティアの募集をしてい 動物園には、たくさんの人の交流があり、活躍する場所
る。規模が拡大すれば、活動しや もたくさんある。多様な分野でのボランティアの受け入
達に働きかけて がこれからの生きがいを探されている。何をしようか
れを進めながら、ボランティアがうまく活躍できるような
すい環境づくりも必要。
迷っている方に、ぜひ動物園に来てくださいと伝えて
作業等を手伝っ
②
環境作りや受け入れ態勢の維持が必要。
いけば、そまざまなことを手伝ってもらえるのではない
てもらう
か。
オ−(3)市民が参画し活躍する動物園に
細項目
提案された意見の趣旨
市民のアンケー 新しい動物の導入などに際して、市民アンケートなど
トで新しい動物 を実施すれば、動物園に対する関心や参加している
① を入れる
意識が高まり、盛り上がるのではないか。
27
動物園現場での目標や考え方
動物園の紹介や利用案内を中心にHPの内容を作って
いるが、動物パズルや、動物園のテーマについての理
解・浸透を図る目的での活用を工夫検討したい。
ライブ映像も面白いが、実際、夜間は真っ暗だったり、
動物が全く動かなかったりすることがある。録画したもの
でも、楽しめるものがあると思われるので、相互補完的
な使い方を検討したい。
周南市という公共団体という立場が スタッフブログなどは実現が難しいかもしれないが、耳
あり、コメントの書き込みなどのつい 寄り情報や裏話のようなものも、発信していきたい。ま
ては、誤解が生じる可能性もある。 た、メールなどを利用した投稿コーナーなども検討でき
る。
現状や問題点
HPは約20万アクセスがあり、情報の
確認手段としては活用されている
が、より楽しく利用できる工夫まで
は、手が回らないのが実情。
よりインタラクティ ライブの映像の配信をされれば、HPへのリピーターの ライブ配信をする機材がない。
ブ性を有するHP 増加につながるのではないか。また、クイズのランキン
グを表示したり、動物画の作品紹介をしたりして、参加
③ の構築
性の高いHPにしてはどうか。
オ−(4)ホームページをより魅力的に
細項目
提案された意見の趣旨
ホームページの 今のHPは殺風景な感じで、ダイナミックな更新が少な
充実
い。細かな出来事でも、リアルタイムで、通好みの飼育
担当さんのつぶやきみたいなものなど充実させるべ
①
き。こういった企画をやろうとすれば、園内の中で企画
広報部みたいな役の人が必要になる。広報のボラン
ティアがあってもいい。
スタッフブログを 気軽に更新できる、かつ、耳寄りな内容のブログをス
始める
タートする。それを一般の人が見てそれに対してのコメ
ントが入ったりして、反響があれば広がりが出てくるの
②
ではないか。
動物園現場での目標や考え方
これまで以上に、動物園を活かしていこうとすれば、企
画や、情報発信、学習や市民参画など、企画調整的な
役割をする専門のチームが必要。
情報発信競争の時代ということで、 各社を巡るのは難しいが、必要に応じて、記者会見形
取材に関しては最大限の配慮をし 式での情報発信を行いたい。また、動物園オリジナル
のグッズなどの企画などにも協力して、グッズによる知
つつ、報道をお願いしている。
名度の向上効果にも期待したい。
文書による情報発信とともに、CDな コンテンツの収集・作成・整理などの業務量がかなり多
どのメディアを利用した、少しずつ く、なかなか進まないところもあるが、将来的には、情報
であるが、動画情報を提供した情報 発信には、CDなどを使ったデジタル情報の提供の完
全導入を目指したい。また、過去の資料のアーカイブ
発信にも取り組んできている。
化も行っていきたい。
現状や問題点
情報発信や企画、学習などの業務
はすべて兼務の状態で行われてお
り、業務量としてこれ以上は難し
い。
28
動物園独自の情 動物園をテーマとした読み物というか、少しじっくり読ん 現在は情宣チラシでの行事案内し HPで情報発信しており、内容を反映させることで対応
できるとも思うが、HPを閲覧しない方向けの内容で検討
報誌の発行
でいく様なもので、飼育動物の紹介であったり、何か か行っていない。
できるのではないか。
テーマについて掘りこむ様なものを年に1回か2回の発
⑤
行ができたらいい。
テレビ局などに KRYなどのテレビで、流してもらえそうな映像をどんど 依頼に合わせて行っているが、あま より珍しいものや、かわいらしい映像を提供していける
映像資料の提供 ん提供して流してもらう。放送局が喜んで使ってくれれ り良い出来のものが撮れていない。 ように、ビデオカメラ等の機材についても充実していき
④ をする
たい。特に、遠隔操作可能で長時間録画可能なものが
ば双方のメリットになる。
あれば撮影しやすい。
音声と画像によ
る情報発信・文
字による情報発
②
信(両面から)
受け手にいかに興味を持たせるかという点で、多様な
方法・媒体で情報発信することが大切。五感に訴える
点では音声や画像は工夫する価値がある。県外・市外
にはそのような工夫が必要で、一方、広報などでは身
近な周南市内に向けたものを同時に発信していくこと
が大切。
あらゆる広報手 新聞、雑誌、ラジオ、広告などへの一方的な情報発信
段を最大利用 ではなく、直接、メディアの記者さんに発信することを
すべき。日頃からの付き合いが必要です。メディアに
③
企画ごと提案するような取り組みが必要。
オ−(5)多様で効果的な情報発信戦略の実現
細項目
提案された意見の趣旨
広報などの担当 広報担当の方が動物園にも必要で職員数を増やすと
の配置
いうのは大変でしょうけど、こういったところが動物園を
①
アピールするには重要なところだ
CAA 提言書「こんな動物園だったらいいね」
4 提言後に期待すること
今回の提言において、まちづくりの中での動物園の役割について、基礎的なことを検討してき
ましたが、これを活かしていくために、そして、これからの市民から必要とされる新しい動物園像
の実現のためには、市民と動物園、双方がこの提言書の趣旨に関心を持ち、戦略的な取り組み
を進めることが必要不可欠であると考えます。
動物園のスタッフは、動物園事業の専門家として、新たに求められる、そして効果的な動物園
の姿について、市民や他の行政部局との連携・理解を進めていくことが重要な取り組みとなるで
しょう。また、市民にも、動物園自体を「周南市のみんなの動物園だ、私達の動物園だ」という気
持ちをもって、積極的に活用していただくことを求めます。周南市全体で、動物園について共通
の思いや認識が形成される中で、提言にある多くの役割を果たせる新しい動物園の姿が実現し
てくると考えます。そしてそのための、動物園の総合的な整備事業の実現を、大きな期待と関心
をもって見守りたいと考えます。
29
CAA 提言書「こんな動物園だったらいいね」
《参 考》
徳山動物園の現状
(1)取り組みの現状
徳山動物園としては、施設の維持管理や動物の飼育管理は勿論のことですが、動物園の活用
の仕方として、以下の点に重点をおいた取り組みを行っています。
①より楽しい動物園であるよう努力し、入園者の増加による交流人口の拡大を進める
②周南市の情報を広く発信し、知名度をアップしていく
③生き物と子どもたちをつなぐ取り組みにより、いのちの学習の推進をはかる
④動物園がより身近な施設であるように、市民参加の方法を多様にしていく取り組みをする
具体的には以下の2事業によって取り組んでいます。
◎ズー夢アップ21事業
◎教育普及事業
(2)展示施設
園域は、全体で約5ヘクタールですが、現在動物園として利用しているのは約3ヘクタールで、
残りは、遊園地、駐車場となっています。この3ヘクタールの平坦な土地に、主にケージ式の展
示形態をした展示施設が配置してあり、また、それぞれの施設は隣接しており、小さな子どもたち
でも楽に観覧でき、またモート式の展示と比較すると、近い距離から観察できるようになっていま
す。しかし、多くの施設は、動物園開園の頃にできたもので、老朽化が進んでおり、コンクリートの
地面や壁の中で動物が生活しなければならないことや、飼育環境が単調で狭いことなど改善し
なければならない点も多く、また、動物の行動も単調なものとなりがちです。さらに、動物の飼育
スペースには、植栽なども乏しく、ケージによって、仕切られているという感覚を与えるものとなっ
ています。
(3)教育、学習その他の活動
平成以降、動物園の取り組みの柱の1つに、教育普及事業を据えて取り組みを進めています。
サマースクールや動物クイズ、動物万博など、教育的なイベントの実施や、職場体験、総合的な
学習の時間への協力、標本の貸し出しや動物の派遣、ゲストティーチャーなどの取り組みも多く、
また、教員の研修や学生の実習なども受け入れています。また、各地域への移動動物園の派遣
や、団体入園者を対象にした体験的なプログラムも好評です。ズー夢アップ21事業についても、
教育、学習的な内容が多く、楽しみながら学ぶ機会を提供できるように工夫を重ねているところ
です。しかし、教育、学習に専念するスタッフが配置されていないことや、飼育研究との両立が困
難であることなどの課題を抱えています。また、他の生涯学習施設や、学校との連携では、更な
る努力の余地があると思われます。
また、現在、動物園ボランティアのメンバーによる学習活動のサポートや、ボランティア自主企
画による学習活動がスタートしており、今後の活躍が期待されます。
30
CAA 提言書「こんな動物園だったらいいね」
(4)レクチャールームなど
現在動物園の行事などについては、ほとんど全てが屋外か、多目的展示館で行われています。
また、職場体験や、調べ学習などで来園した子どもたちへの応対は、園長室を仕切ったスペース
で行っており、来客時や、複数のグループの応対はできない状況です。また、サマースクール時
の控え室は、展示館を使っていますが、その際は、一般入園者の利用が制限されるなどの問題
があります。
(5)管理スペース
管理スペースには、職員事務所や、飼料倉庫、獣医室、保護室、作業場などがある管理事務
所や、予備飼育スペース、堆肥舎などが含まれます。管理事務所は、手狭で、文献資料や、標
本資料の保存や、調査研究業務の実施に苦慮しています。また、獣医室や、保護室も展示動物
の治療や山口県東部鳥獣保護センターに搬入される150点以上の鳥獣の保護で一杯の状態で
す。予備飼育スペースは、園内各所に分かれているため、作業効率の悪化を招いています。糞
尿は、堆肥として搬出していますが、今後は、堆肥化プラントなどでの処理についても検討する
必要があります。
(6)保有種
現在の飼育動物は、130種540点程度と、全国的にみて中位の種数となっています。また、日
本に1頭しかいないマルミミゾウや、キリン、ホッキョクグマ、レッサーパンダなど、人気の動物も多
く、さらに、話題となったマレーグマのツヨシや、フライトパフォーマンス用に調教された鳥類を飼
育しています。しかし、個々の動物の飼育環境が、十分でないため、飼育種や点数をより厳選し、
魅力的な展示の実現を図る必要があります。また、マルミミゾウや、チンパンジーなど、本来群で
行動する動物が、1頭飼育されていることや、比較的高齢な個体が多いなど、将来に向けて計画
的な動物の導入が必要です。
(7)入園者数
入園者数は昭和60年代には29万人程度ありましたが、平成10年代になると、24万人程度に
減少してきています。これは、年間約 1.3%程度の減少となります。全国的にも年間3%程度の
動物園入園者数の減少が続いてきています。しかし、平成17年度からスタートしたソフト事業「ズ
ー夢アップ21事業」の取り組みにより、入園者数が増加に転じており、今後の取り組みで入園者
の増加が期待できます。また、入園者の約半数は市内、残りの半数は、市外・県外から、来られ
ています。
31
CAA 提言書「こんな動物園だったらいいね」
(8)アクセスと駐車場
徳山駅から約2キロ程度であり、駅から徒歩でも来園することもできますし、動物園の前に、停
留所もあり、バスでのアクセスも便利です。自家用車での来園では、国道の側に位置するためわ
かりやすいのですが、駐車場が分散しており、混雑時に、別の駐車場への移動が入園者に解り
づらいといった問題があります。また、駐車場が分散していることで、出入り口が2箇所になって
おり、運営の非効率化を招いています。また繁忙期には、周辺の公共施設の駐車場が全て満車
になり、周辺には、それ以外の駐車場がほとんどなく慢性的な駐車場不足であるといえます。特
に、混雑時には、駐車場へのアクセス道路が渋滞し、近隣の住民の迷惑になるなど、駐車場の
問題については総合的な改善が望まれます。
(9)レストラン・便益施設
園内での食事に関しては、うどん・弁当の販売所があり、他に、ソフトクリームやたこ焼き、お菓
子、駄菓子、おみやげ物やぬいぐるみ、お面を販売しています。今後は、より質の良いサービス
を提供できる方向で検討が必要です。また、屋内型の休憩施設がなく、冬季や夏季など気候の
悪い時期の入園者数の減少の一因となっています。
また、トイレは古い施設が多く、数も最低限度しかありません。特に女性用では、繁忙時期には
行列ができてトイレに行くことも大変な状況となっています。
(10)広報宣伝活動
徳山動物園は、山口県内で唯一の総合動物園ですが、そのマーケティングエリアは、広島県
西部、島根県西部、九州北部に及ぶと考えられます。最近では、情報発信に重点を置いており、
入園者数の増加につながっていると分析していますが、広報宣伝予算はほとんどなく、市外への
情報発信は、すべてマスコミへの情報提供によっています。また、営業担当の専任担当はなく、
飼育業務との兼務となっており、営業的な活動のほとんど全ては情報の発信によっています。
32
CAA 提言書「こんな動物園だったらいいね」
平成18年度
周南市 CAA 審議経過
テーマ:「こんな動物園だったらいいね ∼まちづくりの中での動物園の役割を探そう∼」
〔第1回 会議〕
開催日時
平成18年 8月29日(火) 午後2:00∼
開催場所
周南市役所本庁
議
1 動物園の現状と課題について
題
第6会議室
2 意見交換
概
要
会議の開催にあたり、助役があいさつし、その後、委員自己紹介、会長、副会長を
選任。市民協働室から、CAA の設置、運営について説明。続いて、事務局から、
動物園の現状と課題について説明。今後の審議の方向を探ることも含め、各委員
が動物園への考え方などの意見交換もした。
〔第2回 会議〕
開催日時
平成18年 9月19日(火) 午後6:30∼
開催場所
周南市役所本庁
議
1 前回会議議事録の確認
題
第6会議室
2 役割の分類と方向性について
概
要
前回の会議の意見をもとに、動物園の役割を分類しその方向性を整理した。事務
局から、動物園での教育普及の取り組みや、それに関わる職員の考え方について、
また、ズー夢アップ21事業の取り組みの概要などを説明した。審議する動物園の
役割の分類と方向性が決まった。
〔第3回 会議〕
開催日時
平成18年10月17日(火) 午後2:00∼
開催場所
周南市役所本庁
議
1 前回会議議事録の確認
題
第6会議室
2 ひとに優しい動物園について
概
要
最初に頂いた意見を、役割の5分類に合わせ整理した。その後、意見を紙に記述し
張り出す方法によって、ひとに優しい動物園について、各委員が具体的な意見を
提案し内容を説明した。
〔第4回 会議〕
開催日時
平成18年11月21日(火) 午後6:00∼
開催場所
徳山動物園
議
1 前回会議議事録の確認
題
多目的展示館
2 ひとに楽しい動物園について
3 動物に優しい動物園について
概
要
前回のひとに優しい動物園で、提案のあった意見を整理し分類したものについて、
事務局が説明。また、これまで動物園で検討されてきた様々な動物展示施設など
について、事務局から紹介した。その後、ひとに楽しい動物園と、動物に優しい動
物園について、各委員が意見の説明を行った。
33
CAA 提言書「こんな動物園だったらいいね」
〔第5回 会議〕
開催日時
平成18年12月19日(火) 午後2:00∼
開催場所
徳山動物園
議
1 前回会議議事録の確認
題
多目的展示館
2 動物園での学習について
概
要
動物園で行っている様々な教育普及活動を整理したものについて、事務局から説
明。その後、動物園での学習の内容や、学習を進める体制作りなどについて、前回
と同様の方法で各委員が意見の説明を行った。
〔第6回 会議〕
開催日時
平成19年 1月23日(火) 午後6:00∼
開催場所
徳山動物園
議
1 前回会議議事録の確認
題
多目的展示館
2 企画や情報発信について
概
要
動物園での市民協働による企画や、効果的な情報発信について、第1回会議で頂
いた意見をもとに分類を作り事務局が説明。その後、企画や情報発信の分野につ
いて、各委員が意見の説明を行った。
〔第7回 会議〕
開催日時
平成19年 2月27日(火) 午後2:00∼
開催場所
徳山動物園
議
1 前回会議議事録の確認
題
多目的展示館
2 提言書(案)の内容について
概
要
提言書の内容について、事務局から、説明。特に、5つの分類をまとめた。動物園
のめざす姿や役割を表す言葉について、意見交換を行った。提言書の他の内容に
ついても協議し、提言書の内容が概ねまとまった。
〔第8回 会議〕
開催日時
平成19年 3月20日(火) 午後6:00∼
開催場所
徳山動物園
議
1 前回会議議事録の確認
題
多目的展示館
2 提言書の内容について
概
要
提言書の内容についての最終的確認。
34
平成18年度 周南市CAA委員名簿
「こんな動物園だったらいいね」についての検討
(五十音順)
所属等
氏名
伊藤 博之
いとう ひろゆき
周南市観光協会 理事
金子 清学
かねこ せいがく
周南地区私立幼稚園協会 会長
かわむら けんじ
周南青年会議所 総務委員
市
選 河村 健司
任
委 黒神 充久
員
村岡 博
くろかみ みつひさ 徳山商工会議所 青年部会長
むらおか ひろし
周南市保育協会 副会長
山本 勝一
やまもと かついち 周南市子ども会育成連絡協議会 事務局長
石丸 玉枝
いしまる たまえ
公募市民
かみむら ふさえ
公募市民
こだま はるこ
公募市民
和田 直美
わだ なおみ
公募市民
大城 朝幸
おおしろ ともゆき
都市整備課公園係 主査
すえとみ けんじ
学校教育課 指導主事
公
上村 房恵
募
委
児玉 春子
員
関 末富 健二
係
課 高松 真弓
職
員 三崎 英和
たかまつ まゆみ
生涯学習課中央公民館 副主任
みさき ひでかず
商工観光課観光交流係 係長
山本 敏明
やまもと としあき
元気こども課元気こども係 主査
たきもと たみお
動物園園長
なかむら けいじ
動物園園長補佐
たなか さとる 動物園技術係係長 きはら いちろう
動物園技術係主任
事務局
滝本 太美生
徳 中村 敬治
山
動 田中 智 物
園
木原 一郎
重永 和美
しげなが なごみ 動物園技術係主任 35