横浜市立上星川小学校 平成28年8月29日 学 校 だ よ り ― 友だちいっぱい 9月号 かがやく星の子― 国際平和について 校長 清見克明 今年も暑い夏になりました。夏休み、子どもたちは、いろいろな体験をしたことと思います。 「 校 長 先 生 、タ マ ム シ を 見 つ け た か ら 、あ げ ま す 。」と 校 長 室 に 持 っ て き た 子 ど も た ち 、美 し い 緑 色を基調とした輝き、タマムシを見るのは久しぶりでした。夏らしい昆虫です。 地域のお祭りでも多くの子どもたちに会いました。手に駄菓子や玩具を持ち、屋台を「はしご」 する子どもたちの姿は、ほほえましいものでした。 保土ヶ谷区や、横浜市の水泳大会で記録を残した子どもたち。全力で泳ぎました。 リオデジャネイロオリンピックは、多くの感動を残しました。新しい記録に挑戦したり、相手と 全力で対戦する姿に、思わず声援を贈っていました。それは、その選手の国籍を問わず、応援しま した。 保土ヶ谷区よこはま子ども国際平和スピーチコンテストに上星川小学校の代表として参加した、 遠藤美優さんの作品を紹介します。 人それぞれを認めあう 6年 遠藤美優 『「 ア ナ 」 と 雪 の 女 王 』 も う 説 明 が 要 ら な い く ら い の デ ィ ズ ニ ー 映 画 の 名 作 で す 。 私 も幼い妹と何度も見ました。しかし、そんな中、インターネット上のニュースでとて も驚く言葉が私の目に飛び込んできました。 「 黒 人 は エ ル サ ( 雪 の 女 王 ) に は な れ な い 。」 小 さ な 女 の 子 な ら 誰 も が 憧 れ る そ の 登 場人物に、黒人だからなれないなんて、私はこの夢をこわす言葉が信じられませんで した。 そこで私は、黒人差別について調べてみることにしました。昔、アメリカ大陸には インディアンをはじめとする先住民族がいました。そこに移り住んできた白人が、先 住民族を奴隷にしようとしたのが始まりだったそうです。その考えはさらにエスカレ ートしていき、人を物のように売り買いしたり、それを認める法律までつくったりしたそうです。白人は黒 人とは同じ人間ではないという考えが当たり前になっていったのです。皆さんは、どう思いますか?私は正 直とても驚きました。国や住んでいる場所が違えば、言葉や風習、文化は違うのは当然です。人がみんなそ れぞれが違うと同じことです。今ではもちろんそのような制度や法律はなくなっています。しかし、まった くなくなっているわけではないということなのです。 とはいえ、自分はそんな人種差別のようなことはしていないという人も多いと思います。しかし、考えて ほしいのはこういう考えは誰の心の中にも全くないとはいえないということなのです。 以前、友達と話をしていた時に、一人の友達の考えが自分たちと違うときがありました。するとその友達 は変だとか、悪いというように一緒にいた友達が言いました。この時は私も特に何も思わなかったですが、 今考えると、多人数の考え方が普通で正しい、少人数だからおかしい、劣っているという考え方だったのか もしれません。この見方や考え方は差別につながっていくのではないかと思うようになりました。こういっ た 思 い が も と に な っ て 学 校 で い じ め の 問 題 に つ な が っ た こ と が あ り ま し た 。 そ の 時 、「 違 い 」 と い う こ と に ついて真剣に考えました。今までも差別やいじめはいけないといと思ってきたはずだけど、改めてお互いの 立場を尊重したり、違いを認め合えたりする気持ちの大切さと難しさを学ぶことができました。 「国際平和」を求めてとか「人種差別問題」などというとあまりに大きな問題すぎて「私たちの生活とは かけ離れている気がするけれど、違いを認める心を常に意識して持つことが大きな問題の解決につながるの か も し れ な い 。」 そ う 思 う よ う に な り ま し た 。 そ し て 、 そ の 考 え を 友 達 と 共 有 し 、 広 げ て い く こ と 、 そ れ が 今の私にできる平和への第一歩なのかもしれません。 そ う す れ ば 、「 エ ル サ に な り た い 」 と 言 う 少 女 の 夢 を 誰 も が 応 援 で き る 、 差 別 の な い 世 界 に 近 づ い て い く 気がします。 夏休みの活動から 今年の夏休みも、子どもたちは様々な活動を行いました。 例年と同じく、バトンクラブは町内会のお祭りに参加し、練習の成果を発揮しました。 7月29日(金)に川島小で行われた保土ケ谷区水泳大会には、4年生から6年生までの代表児童が選手として参 加し、自己記録の更新を目指して精一杯泳ぎました。川島小の子どもたちとともに、元気よく仲間を応援する姿もと ても素敵でした。 暑い中、とても頑張ったこれらの経験を忘れずに、これからの活動に生かしていってほしいと思います。 夏祭り バトンクラブ 今年は校内でも記録会を行 いました。 区水泳大会の様子 保土ケ谷区水泳大会・横浜市水泳大会 7月29日(金)に川島小を会場として、保土ケ谷区水泳大会が行われました。当日は、天候にも恵まれ、たくさん の児童が自己ベストのタイムを出すことができました。大会終了後、横浜市水泳大会の選手選考会が行われ、選考 の結果、次の児童が、8月25日(木)に横浜国際プールで行われた市水泳大会に、区代表として参加しました。 ○男子50m背泳ぎ・・・・稲葉 千昊さん(5年) ○女子50m背泳ぎ・・・・小貫 あかりさん(5年) ○男子50m平泳ぎ ・・・金子 輝さん(5年) 50M の本格的な横浜国際プール 電光掲示板に選手の名前が出ます。 練習の成果を発揮して、精一杯の泳ぎを見せてくれました。その頑張りと努力に心から拍手を送りたいと思います。 夏休み作品展が開催されます 9月1日(木)から10日(土)まで、夏休み作品展を行います。 子どもたちが心をこめて作った数々の作品を廊下(空き教室に展示する場合もあります。)に展示いたしますので、 是非ご覧ください。 なお、参観は9時から16時までにお願いいたします。ご来校の際、名札・スリッパをお持ちください。(昇降口閉鎖 後は、職員玄関より出入りしてください。) 国際理解教室の予定 2校時 3校時 4校時 9/ 2 金 2-1 2-2 2-3 9/ 9 金 5・6組 6-1 6-2 9/16 金 6-3 5-1 5-2 9/23 金 4-1 4-2 4-3 9/30 金 3-1 3-2 1-1 ご都合がつけば、ぜひ参観ください。 来校の際はIDカードを着用してください。 「お知らせとお願い」 ○夏休みは終わりましたが、まだまだ暑い日が続くことが予想されます。帽子の着用、汗ふき タオル、水筒の持参等のご協力をよろしくお願いいたします。 ※水筒の持参は、以前文書でお知らせいたしましたように前期終了までとさせていただきます。 ○9月7日(水)8日(木)に、6年生が羽沢に新たにできる地下鉄の駅や地下トンネルの建 設現場の様子を見学します。学級ごとに時間を変えて工事現場の見学に出かけます。 (7日の午前:6-1、8日の午前:6-3 午後:6-2) まちに新たな駅ができる過程を実際に目にするという貴重な経験は、将来駅を利用する際に 思い出として心に残るのではないかと思います。 「横浜こども会議」 7月25日(火)に「保土ケ谷区 横浜子ども会議」が 行われ本校を代表して6年生の佐藤千紘さんが参加して きました。いじめなどがないより良い学校を目指すために 児童・生徒が主体となって具体的に取り組めることを話し 合おうと3年ほど前から行われている会議です。 今年度は、「だれもが安心して生活できる いじめがな い子ども社会をつくろう」と題して、いじめとのかかわり で気になっていること、心配に思うことなどを出し合い、 問題解決のために大切にしたいことや取り組めそうなことを話し合いました。 なお、8月31日(水)の行われる「全市横浜子ども会議」にも参加する予定です。
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