おむつ在庫管理について

おむつ在庫管理について
在庫管理~在庫削減
熱川温泉病院 人事・総務部 算用子 信人
【テーマの選定】
当院では、オムツの使用品目は11種類でありますが、購入額は1月平均約100万円
ほどあり、医療消耗品全体の約22%を占めています。
また、病棟スタッフから「必要なときに在庫がない。」「在庫が多くて場所がない。」等の意見を
度々きくことがあり、テーマに選定しました。
レントゲン
4.8%
オムツ
21.9%
衛材
45.0%
透析
14.5%
歯科
3.7%
その他
10.1%
【現状】(物品の流れ)
まず、業者から納入されたオムツは一度すべて3Fリネン庫に在庫されます。
その後、用度担当者によって各病棟のリネン庫へ払い出され、各病棟にて使用されます。
病棟リネン庫
3Fリネン庫
【現状】(過去データ)
H18.1~6月までの在庫金額、使用金額、使用金額からみた在庫金額の割合のグラフ
在庫は3Fリネン庫と病棟リネン庫の合計
90.0%
87.8%
79.0%
80.0%
1,200,000
73.9%
66.3%
70.0%
62.6%
60.0%
55.4%
800,000
50.0%
在庫金額
使用金額
40.0%
30.0%
400,000
20.0%
10.0%
0.0%
0
H18.1
H18.2
H18.3
H18.4
H18.5
・在庫金額にばらつきがある。
・使用金額からみた在庫金額の割合の変動が激しい
・平均在庫金額は717,509円、平均使用金額は1,022,670円
・平均在庫率は70.2%、約21日分
H18.6
在庫率
【現状】(過去データ) 3Fリネン庫
在庫金額を3Fと病棟に分けたグラフ
病棟リネン庫
在庫内訳
700,000
600,000
500,000
病棟
400,000
3F
300,000
200,000
100,000
0
H18.1
H18.2
H18.3
H18.4
H18.5
H18.6
・3Fの在庫のほうが全病棟の合計より多い
・病棟スタッフの業務軽減を優先し3Fから病棟への払い出し、病棟在庫から改善する。
・病棟平均229,400円、3F平均488,109円
【目標】
在庫管理方法の構築し、在庫を管理できるようにする。
管理、コントロールできるようにし在庫削減。
最終目的は使用金額の35%程度まで在庫を削減する
【要因分析】
・業者への発注は週1回不定量 ⇒ 発注量は経験と勘
・病棟払出しは不定期不定量 ⇒ 払出しは全て経験と勘
・担当者1名に任せている
【対策・立案】
・定数制の導入
月末は定数にすることで在庫量は一定となる。 定数=在庫量
月末たな卸し業務の不要
定数を管理コントロールすることで在庫量も管理できる。
・カード方式の導入
物品に添付し、使用ごとに回収BOXへ
定期的に回収しカードに記載された情報により枚数分を補充
必要量のみ補充(過剰在庫なし)
払出し業務の簡素化(数量計算がなくなる)
カード見本
【効果の確認】
3Fリネン庫
・定数の決定(病棟)
1週間分の使用量より算定。週2回の回収、補充
病棟リネン庫
80,000
定数
実績
60,000
40,000
20,000
0
4F
定数
実績
4F
66,057
76,418
・ケアワーカーの棚卸し業務排除
・在庫不足排除
今後の計画
・在庫の削減
・3Fリネン庫への導入
・年度末には目標達成
5F
5F
62,673
57,664
6F
6F
56,795
46,437
7・8F
43,675
48,882
7・8F
合計
229,200
229,400