MetaFrame XP - OBC Netサービス

奉行21シリーズ
このマニュアルは、MetaFrame XP または、Windows Server 2003/Windows
2000 Server ターミナル サービス環境という、特殊な環境にて運用する場合のマ
ニュアルです。
このような環境にてご使用になる場合のみ、ご参照ください。
目
ご使用になる前に 次
1
はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
MetaFrame XP およびターミナル サービスの概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
必要システム環境について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
運用環境について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
セットアップ方法 9
奉行製品のセットアップ方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11
システムの削除方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14
運用上の注意点 15
ログオンユーザーの注意点 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17
データコピー処理時の注意点 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18
運用方法 19
会社データの権限について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21
データコピー処理の運用方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22
クライアントマシンに接続しているプリンタへの出力 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24
プリンタドライバの追加方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26
ユーザー定義サイズの設定方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27
セキュリティについて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28
ご使用になる前に
はじめに
3
MetaFrame XP および
ターミナル サービスの概要
4
必要システム環境について
5
運用環境について
6
2
はじめに
はじめに
このマニュアルは、MetaFrame XP または、Windows Server 2003/Windows 2000 Server タ
ーミナル サービスが、既にセットアップされている環境であることを前提としています。
注 意
◆MetaFrame XP をインストールするには、あらかじめターミナル サービスがイ
ンストールされている必要があります。
◆ Windows Server 2003 に MetaFrame XP を イ ン ス ト ー ル す る た め に は 、
「MetaFrame XP Presentation Server, Feature Release 3」が必要です。
◆Windows 2000 Server にインストールするには、あらかじめWindows 2000
Server のService Pack2以降がインストールされている必要があります。
◆Windows 2000 Server にインストールするには、あらかじめWindows Installer
Version 2.0(MSI2.0)をインストールする必要があります。
上記システム自体に対するご質問は、Citrix Systems 、Microsoft Corporationや環境設定を行
った販売店等へお問い合わせください。
※奉行LANPACK(新ERP) with MetaFrame XP をお買い上げ頂いている場合は、弊社サポー
トセンターへお問い合わせください。
また、このマニュアルは、MetaFrame XP または、Windows Server 2003/Windows 2000
Server ターミナル サービス自体を熟知しているシステム管理者のためのものとなっておりま
す。
対象製品
このマニュアルは、奉行21 LANPACK(新ERP)シリーズの製品を対象としたものです。
(注) 就業奉行におけるMetaFrame XP または、Windows Server 2003/Windows 2000 Server
ターミナル サービスクライアントとタイムレコーダーの、シリアルポートマッピングによ
る接続は、サポートされません。
ただし、LAN対応のタイムレコーダーでの接続は、接続環境によりサポートされます。
詳しくは、弊社サポートセンターへお問い合わせください。
○MetaFrame XP は米国 Citrix Systems の登録商標です。
○Windows、Windows NT は米国 Microsoft Corporation の登録商標です。
○SQL Server は米国 Microsoft Corporation の商標です。
○その他、記載されている会社名および製品名は、各社の登録商標または商標です。
○本文中では、「○○奉行 LANPACK」 および 「○○奉行 新ERP」 を、「奉行製品」 または 「奉行
サーバー」 「奉行クライアント」 と表記します。
3
MetaFrame XP およびターミナル サービスの概要
ターミナル サービスとは?
ターミナル サービスは、Windows Server 2003/Windows 2000 Server のオプションのコン
ポーネントです。
ターミナル サービスは、通信回線で支店・営業所を結んだ、Enterpriseな運用環境での低レス
ポンスを解決できるソリューションです。
※ターミナル サービスの場合、「ターミナル サービス サーバー」および「ターミナル サー
ビス クライアント」は、文中では以下のように省略しています。
「ターミナル サービス サーバー」
→ 「ターミナル サーバー」
「ターミナル サービス クライアント」
→ 「ターミナル クライアント」
MetaFrame XP とは?
Windows Server 2003、Windows 2000 Server のターミナル サービスの適用範囲を広げ、快
適なServer – based Computing 環境を実現するためのアドオンソフトウェアです。
MetaFrame XP およびターミナル サービスの仕組み
遠隔地のターミナル クライアントは専用通信ソフトを使い、本社のターミナル サーバーに接
続し、ターミナル サーバーにインストールされている奉行クライアントをそのまま利用できま
す。
そのため、全てのアプリケーションやデータの処理は本社のサーバーマシンで行われるため、
クライアントマシンにはあまり大きいRAMや処理能力は必要ありません。
ターミナル クライアントとターミナル サーバー間では、クライアントマシンのキーボード、
マウス情報と、サーバーマシンからの画像情報のみが、送受信されます。
キーボード、
マウス入力情報
データの書き込み
データの呼び出し
画像情報
ターミナル クライアント
ターミナル サーバー
奉行クライアント
ターミナル クライアント
4
SQL Server
奉行サーバー
必要システム環境について
必要システム環境
MetaFrame XP およびターミナル サービス環境を使用し、奉行製品を稼動させる場合、
MetaFrame XP サーバーおよび ICAクライアント、ターミナル サーバーおよびターミナル ク
ライアントには、以下の動作環境が必要です。
対応
MetaFrame XP サーバー・
ターミナル サーバー用コンピュータ
ICA クライアント・
ターミナルクライアント用コンピュータ
Intel PentiumⅢ以上を搭載した PC/AT
互換機
Windows XP – Intel PentiumⅡ以上
Windows 2000 – Intel PentiumⅡ以上
Windows NT – Intel Pentium 以上
Windows ME– Intel Pentium 以上
Windows 98 – Intel Pentium 以上
Windows 95 – Intel Pentium 以上
※Xeon1GHz 以上を推奨
機種
メモリ
OS
本体メモリ
256MB
MetaFrame XP 用
64MB
ターミナル クライアント用
32MB
上記 OS が稼動可能なメモリ
例)10 クライアントが MetaFrame XP を
使って同時接続を行う場合は、最低
640MB(256MB+64MB+32 MB×
10)以上必要
使用するパーソナルコンピュータに対
応した下記 OS
使用するパーソナルコンピュータに対
応した
【MetaFrame XP の場合】
日本語 MS – Windows XP
日本語 MS – Windows Server 2003
日本語 MS – Windows 2000 Server
日本語 MS – Windows 2000 Server
日本語 MS – Windows 2000
【ターミナル サーバーの場合】
Proffesional
日本語 MS – Windows NT
日本語 MS – Windows Server 2003
日本語 MS – Windows 2000 Server
Server4.0
日本語 MS – Windows NT
Workstation4.0
日本語 MS – Windows ME
日本語 MS – Windows 98
日本語 MS – Windows 95
解像度 1024×768 以上を推奨
ディス
プレイ
解像度 1024×768 以上を推奨
※表示できる解像度は、クライアントのディスプレイに依存します。
よって、サーバーのディスプレイが対応している解像度にクライアント
側で対応していなければ、クライアント側では表示できません。
5
運用環境について
運用環境イメージ(ドメイン)
運用環境は、以下のようになります。
データの書き込み
データの呼び出し
ドメイン
コントローラ
MetaFrame XP サーバー
ターミナル サーバー
奉行クライアント
SQL Server
奉行サーバー
キーボード、
マウス入力情報
画面情報
ICA クライアント
6
ICA クライアント
参 考
ワークグループ環境での運用も可能です。
参 考
ターミナル サービスの場合は、「ICAクライアント」は「ターミナル クライアン
トと」読み替えてください。
運用環境の説明(MetaFrame XP の場合)
● ドメインコントローラ(OS:Windows Server 2003/Windows 2000 Server)
ドメインを構成するために、ユーザーアカウント情報等を集中して管理しているマシ
ンです。
ICA クライアントから、MetaFrame XP サーバーに接続するためには、ドメインコント
ローラーにユーザーが登録されている必要があります。
● SQL Server(OS:Windows Server 2003/Windows 2000 Server)
奉行製品のデータ管理を行う、データベース管理サーバーです。
ここに対して、奉行製品のサーバーセットアップを行います。
● MetaFrame XP サーバー(OS:Windows Server 2003/Windows 2000 Server)
OSとして、Windows Server 2003/Windows 2000 Server がインストールされたマシン
です。
ここに対して、奉行製品のクライアントセットアップを行います。
使用するクライアントマシン全てにクライアントセットアップを行うのではなく、
MetaFrame XP サーバー上に1回セットアップを行うことになります。
● ICA クライアント(OS:Windows XP/2000/ME/98/95/NT)
MetaFrame XP サーバーに接続し、セットアップされた奉行製品の操作を行います。
キーボードとマウスの入力情報が、MetaFrame XP サーバー上へ送られ、画面情報が
MetaFrame XP サーバーから送られてきます。奉行製品は、MetaFrame XP サーバー上
で起動していることになります。
よって、ICA クライアントマシンには、奉行製品のクライアントセットアップを行
う必要はありません。
参 考
一台のマシンで、ドメインコントローラ、データベース管理サーバー、MetaFrame
XP サーバーの全てを行うことはできますが、パフォーマンスが大幅に低下し、実
用的ではありません。処理速度を向上させ、問題なく安全に製品を使用するため
には、別々のマシンで運用する必要があります。
7
運用環境の説明(ターミナルサービスの場合)
● ドメインコントローラ(OS:Windows Server 2003/Windows 2000 Server)
ドメインを構成するために、ユーザーアカウント情報等を集中して管理しているマシ
ンです。
● SQL Server(OS:Windows Server 2003/Windows 2000 Server)
奉行製品のデータ管理を行う、データベース管理サーバーです。
ここに対して、奉行製品のサーバーセットアップを行います。
● ターミナル サーバー(OS:Windows Server 2003/Windows 2000 Server)
OSとして、Windows Server 2003 または、Windows 2000 Serverがインストールされて
おり、かつターミナル サービスがインストールされたマシンです。
ここに対して、奉行製品のクライアントセットアップを行います。
使用するクライアントマシン全てにクライアントセットアップを行うのではなく、ターミ
ナル サーバー上に1回セットアップを行うことになります。
● ターミナル クライアント(OS:Windows XP/2000/ME/98/95/NT)
ターミナル サーバーに接続し、ターミナル サーバーにセットアップされた奉行製品の操
作を行います。
キーボードとマウスの入力情報が、ターミナル サーバー上へ送られ、画面情報がターミナ
ル サーバーから送られてきます。奉行製品は、ターミナル サーバー上で起動しているこ
とになります。
よって、ターミナル クライアントマシンには、奉行製品のクライアントセットアッ
プを行う必要はありません。
参 考
8
一台のマシンで、ドメインコントローラ、データベース管理サーバー、ターミナ
ル サーバーの全てを行うことはできますが、パフォーマンスが大幅に低下し、実
用的ではありません。処理速度を向上させ、問題なく安全に製品を使用するため
には、別々のマシンで運用する必要があります。
セットアップ方法
奉行製品のセットアップ方法
11
システムの削除方法
14
9
10
奉行製品のセットアップ方法
奉行製品のセットアップ方法
前述の運用環境イメージのように、OSのセットアップも含め、MetaFrame XPを使用できる環
境が整っていることが前提です。
● 奉行サーバーのセットアップ
奉行サーバーのセットアップは、データベース管理サーバー(SQL Server)上で通常通り
に実行します。
セットアップ方法は、当製品セットアップマニュアルの「サーバーセットアップ」を参照
してください。
●クライアントセットアップ
奉行クライアントのセットアップは、ターミナルサーバー(MetaFrame XP サーバー)上
にて実行します。
必ず、以下の通りに行う必要があります。
① コントロールパネルの [プログラムの追加と削除](Windows 2000 Server の場合は[ア
プリケーションの追加と削除])を開きます。
② <プログラムの追加> ボタンをクリックし、セットアップを開始します。
③ <CD またはフロッピー> ボタンをクリックします。
11
④ [フロッピーディスクまたは CD-ROM からのインストール] ダイアログボックスが開
きます。
ここでフロッピーディスク・CD-ROM 等は挿入せず、そのまま、<次へ> ボタンをク
リックします。
⑤ [インストールプログラムの実行] ダイアログボックスが開きます。
<参照> ボタンをクリックし、「開く」に奉行サーバーマシンの、クライアントセット
アップ用共有フォルダ内の Setup.exe を指定し、<次へ> ボタンをクリックします。
参 考
・クライアント・セットアッププログラムがある共有フォルダがわから
ない場合には、サーバーセットアップを行った、システム管理者に確
認してください。
・<参照> ボタンから、奉行製品CD-ROM上の「Client」フォルダ内の
「Setup.exe」を指定することも可能です。
※ 上記は、奉行サーバーマシン(DB_SERVER)の共有フォルダ(Zlm02)を指定し
て実行することを例にしています。
12
⑥ クライアントセットアップが開始されます。
⑦ クライアントセットアップ終了後、[インストール終了後] ダイアログボックスが開き
ます。
<次へ> をクリックします。
⑧ [管理者インストールの完了] ダイアログボックスが開きます。
<完了> ボタンをクリックします。
⑨ これで、セットアップは完了です。
※ 必ずここまで終了させてください。ここまで行わないと、奉行製品を MetaFrame XP サ
ーバー(ターミナル サーバー)上で、正常に動作させることができません。
13
システムの削除方法
奉行製品の削除方法
奉行製品の削除方法は、通常の削除方法と同様です。
具体的なシステムの削除方法は、当製品セットアップマニュアルの「システムの削除方法」を
参照してください。
再セットアップ方法
再セットアップ方法は、前述の「奉行製品のセットアップ方法」と同様です。
14
運用上の注意点
ログオンユーザーの注意点
17
データコピー処理時の注意点
18
15
16
ログオンユーザーの注意点
MetaFrame XP/ターミナル サービスのログオンユーザー
異なるICAクライアント、またはターミナル クライアントから、同一ユーザー名でログオン
し、奉行製品(同一製品)に同時接続を行うことはできません。
ドメイン
コントローラ
MetaFrame XP サーバー
ターミナル サーバー
奉行クライアント
ユーザー名:
User1
でログオン
SQL Server
奉行サーバー
ユーザー名:
User1
でログオン
コンピューター1
コンピューター2
ICA クライアント
参 考
ターミナル サービスの場合は、「ICA クライアント」は「ターミナル クライア
ントと」読み替えてください。
まず、「コンピュータ1」に「User1」でログオンします。
その後に、「コンピュータ2」に「User1」でログオンし、奉行製品に接続した場合、接続する
ことはできますが、同一ユーザーでログオンした全ての奉行製品が、誤動作を起こす可能性が
あります。
グループへの追加
Windows Server 2003の環境で、MetaFrame XP(ターミナル サービス)を運用する場合には、
ログオンするユーザー(上記の例でUser1)を「Remote Desktop Users」グループに登録する
必要があります。
17
データコピー処理時の注意点
以下の理由により、ICAクライアントマシンへのデータコピーは行わず、SQLServer(奉行サ
ーバー)が存在する、同一ネットワーク上の奉行クライアント(ア)等のデバイス(ハードデ
ィスク、テープ、MOドライブ等)や、もしくはSQLServer上に取ることを推奨します。
○ データコピー中に通信回線が切断され、正しく取れない。
○ 通信回線の状況により、時間がかかる。
○ OBC専用モードでのデータコピーのため、ネットワーク上に大量のデータが流れる。
これらの理由により、遠隔地からクライアント側にデータコピーを取ることは推奨しません。
(ア)
ドメイン
コントローラ
MetaFrame XP サーバー
ターミナル サーバー
奉行クライアント
SQL Server
奉行サーバー
奉行クライアント
ICA クライアント
18
参 考
MetaFrame XP/ターミナル サービスでの、バックアップに関する運用方法は、
後述の「データコピー処理について」を参照してください。
参 考
ターミナル サービスの場合は、「ICA クライアント」は「ターミナル クライア
ントと」読み替えてください。
運用方法
会社データの権限について
21
データコピー処理について
22
クライアントマシンに接続している
24
プリンタへの出力
プリンタドライバの追加方法
26
ユーザー定義サイズの設定方法
27
セキュリティについて
28
19
20
会社データの権限について
会社権限登録を利用した運用方法
MetaFrame XPおよびターミナル サービス環境を利用して、多数の会社データと利用者が登録
されている環境において、奉行製品を使用される場合には、1ユーザーが処理可能な会社を限
定する必要がでてくると思われます。
● グループ会社・ASPでの運用の具体例
奉行製品の [会社権限登録] メニューにおいて、ユーザーごとに処理を行える会社データを
限定することが可能です。
管理している会社データ
利用可能なユーザー
㈱OBC商事(本社)
MATSUMOTO
TANAKA
㈱OBC物産(グループ)
MATSUMOTO
HARA
新宿商事㈱
KOBAYASHI
上記のように会社データごとにユーザー(利用者)を設定しておくことで、各ユーザーは、
他の会社データを選択できないように制限できます。
詳細および操作方法は、当製品オペレーションマニュアルの「会社権限登録」を参照してく
ださい。
21
データコピー処理について
データコピー処理の運用方法
(ア)
ドメイン
コントローラ
MetaFrame XP サーバー
ターミナル サーバー
奉行クライアント
SQL Server
奉行サーバー
奉行クライアント
ICA クライアント
参 考
ターミナル サービスの場合は、「ICA クライアント」は「ターミナル クライア
ントと」読み替えてください。
● グループ会社・ASP・自社利用での運用の具体例
データコピー処理は、管理会社やグループ会社・自社のシステム管理者の判断で取ることを
推奨します。
したがって、奉行製品の「ユーザー権限登録」を利用して、バックアップを取らせる利用者
に対してのみ、データコピー処理に権限を与えることをお奨めします。
方法は以下の通りです。
A:SQL Server(奉行サーバー)と、同一ネットワーク上の奉行クライアント(ア)等のデ
バイス(ハードディスク、テープ、MOドライブ等)に対し、「OBC専用モード」でバ
ックアップする方法
B:SQL Server上に「DB依存モード」でバックアップする方法
参 考
◆「DB依存モード」 は、SQL Server上のフォルダを指定して行うコピー方
法です。
◆「DB依存モード」 でデータコピーを行う場合には、すべてSQL Serverの
HDに行われるため、バックアップ会社数に応じて、SQL Server上に空
き容量を用意する必要があります。
22
参 考
弊社のバックアップシステム「BACKUP奉行」を使用することで、以下の
ように色々なパターンでバックアップスケジュールの設定を行い、自動的に
バックアップを行うことが可能です。
・ 奉行シリーズの製品毎の会社データや年度毎に、自動でバックアップす
るように設定。
・ 勘定奉行(財務会計システム)や商奉行(販売管理システム)は日々入
力を行う為、バックアップを毎日深夜に行うように設定。
・ 給与奉行(給与計算システム)は15日締の25日払の為、給与処理が終了
する毎月24日にバックアップを行うように設定。
・ 旧年度のデータ更新は行ってなく、バックアップがすでに存在する為、
日々のバックアップは取らないように設定。
23
クライアントマシンに接続しているプリンタへの出力
Windows Server 2003/Windows 2000 Server ターミナル サービス には、プリンタの自動マ
ッピング機能があります。
自動マッピング機能とは、MetaFrame XP(ターミナル サービス)で接続した時に、自動的に
ICA クライアントに接続されたプリンタを使用できる機能です。
よって、MetaFrame XP(ターミナル サービス)の環境では、プリンタの共有を行わずに、そ
のまま、ICA クライアントに接続されたプリンタに印刷を行うことができます。
ドメイン
コントローラ
MetaFrame XP サーバー
ターミナル サーバー
奉行クライアント
ICA クライアント
SQL Server
奉行サーバー
プリンタ
MetaFrame XP サーバーに接続を行った
時点で、自動的にローカルプリンタとし
て、ICA クライアントに接続されたプリン
タが認識されます。
参 考
24
ターミナル サービスの場合は、「ICAクライアント」は「ターミナル クライアン
トと」読み替えてください。
ただし、ICAクライアントが所属するドメイン内のネットワークプリンタ(A)に印刷を行う場
合には、MetaFrame XP サーバーから認識できる共有プリンタである必要があります。
よって、以下の設定を行う必要があります。
① ドメイン内の印刷を行うプリンタ(A)を共有します。
② ICAクライアントから、MetaFrame XP サーバーに接続します。
③ MetaFrame XP サーバーの場合は、自動マッピングが可能のため追加は不要ですが、ター
ミナル サーバー上で、印刷を行うネットワークプリンタを追加します。
(通常使うプリンタに指定することを推奨)
④ 奉行製品上で印刷の際、そのプリンタを指定して、印刷を行います。
(通常使うプリンタに設定した場合は、その都度プリンタを指定し直す必要はありませ
ん。)
③ ①で設定した共有プリンタ
の追加を行います。
ドメイン
コントローラ
MetaFrame XP サーバー
ターミナル サーバー
奉行クライアント
SQL Server
奉行サーバー
② ICAクライアントからMetaFrame
XP サーバーに接続
ICA クライアント
プリンタ(A)
① 印刷を行うプリンタ(A)
を共有します。
参 考
ターミナル サービスの場合は、「ICAクライアント」は「ターミナル クライアン
トと」読み替えてください。
25
プリンタドライバの追加方法
まず、使用するプリンタドライバが、MetaFrame XP に対応しているかをプリンタメーカーに
確認してください。
注 意
Universal Printer Driver(UPD)については、プリンタメーカーが対応していない
ため、奉行シリーズでもサポートしていません。
対応しているプリンタドライバであることを前提に、追加方法を説明します。
● MetaFrame XPサーバー側で行う処理
① [スタート] - [設定] - [プリンタ] メニューを開きます。
② [ファイル] - [サーバーのプロパティ](Windows Server 2003は、[プリントサーバーの
プロパティ])を選び「ドライバ」タブを開きます。
参 考
「プリンタの追加」アイコンから追加すると、追加するたびにプリンタドライ
バのアイコンが増えていきます。
上記の方法で追加すれば、ドライバのみが追加されるため、アイコンが増える
ことはありません。
③ [追加] ボタンを押し、「ドライバの追加ウィザード」を進めます。
① [スタート] - [設定] - [プリンタ] メニューを開きます。
② [ファイル] - [サーバーのプロパティ](Windows Server 2003は、[プ
リントサーバーのプロパティ])を選び「ドライバ」タブを開きます。
③ [追加] ボタンを押し、「ドライバの追加ウィザード」を進めます。
ドメイン
コントローラ
MetaFrame XP サーバー
ターミナル サーバー
奉行クライアント
SQL Server
奉行サーバー
ICA クライアント
参 考
26
ターミナル サービスの場合は、「ICAクライアント」は「ターミナル クライアン
トと」読み替えてください。
ユーザー定義サイズの設定方法
MetaFrame XP環境においては、印刷時に使用されるドライバが、MetaFrame XP サーバー上
のドライバであるため、プリンタが接続されているマシン上の「ユーザー定義サイズ」は使用
されません。
(実際に、印刷で使用されるディスク内にインストールされたドライバになります。)
よって、ターミナル サーバー上に「ユーザー定義サイズ」を作成する必要があります。
設定方法には、サーバー側で行う方法と、クライアント側から行う方法の2種類があります。
● MetaFrame XP サーバーで行う方法
① Administrator権限のユーザーで、MetaFrame XP サーバーにログオンします。
② [スタート] - [設定] - [プリンタ] を選択します。
③ [ファイル] - [プリントサーバーのプロパティ](Windows 2000 Server は[サーバーのプ
ロパティ])の「用紙」タブより、新しい用紙を作成します。
① Administrator権限のユーザーで、MetaFrame XP サーバーにロ
グオンします。
② [スタート] - [設定] - [プリンタ] を選択します。
③ [ファイル] - [プリントサーバーのプロパティ](Windows 2000
Server は[サーバーのプロパティ])の「用紙」タブより、新し
い用紙を作成します。
ドメイン
コントローラ
MetaFrame XP サーバー
ターミナル サーバー
奉行クライアント
ICA クライアント
参 考
SQL Server
奉行サーバー
プリンタ
ターミナル サービスの場合は、「ICAクライアント」は「ターミナル クライアン
トと」読み替えてください。
27
セキュリティについて
ターミナル サービスの場合
ターミナル サービス環境において奉行製品を使用する場合、セキュリティ面からも、ターミナ
ル サーバー上にてユーザーが起動できるアプリケーションに制限をかけることをお勧めしま
す。
ここでは、ユーザーのログオン時に自動的に奉行製品が起動し、奉行製品の終了と同時に、タ
ーミナル サーバーからログオフされる設定方法を説明します。
これにより、ユーザーはターミナル サーバー上で、奉行以外のアプリケーションを利用できな
いように制限することができます。
① ターミナル サーバー上において、[管理ツール] の [Active Directory ユーザーとコンピュ
ータ] を開きます。
② 設定を行うユーザーをダブルクリックで開き、[プロパティ] の [環境] タブを選択します。
・ [起動プログラム] の「ログオン時に次のプログラムを起動する」にチェックを付けま
す。
・ [プログラムのファイル名] に「C:¥OBCWIN¥OBCZLMC2¥L4KANJO.exe」
[起動時のディレクトリ] に 「C:¥OBCWIN¥OBCZLMC2」と入力します。
※C:¥は、奉行製品をインストールしたドライブによって異なります。
※OBCWINは、奉行製品をインストールしたフォルダ名です。
※上記は、勘定奉行21を例としています。他の奉行シリーズについては、フォルダ名・
ファイル名を随時変更してください。
※入力は大文字、小文字どちらでも構いません。
28
MetaFrame XP の場合
公開アプリケーションを設定することにより、MetaFrame管理者は、使用させたいアプリケー
ションを、ユーザー/グループ単位で設定できます。
また、MetaFrame利用ユーザーは、自分が利用できるアプリケーションのアイコンが表示され
るため、アプリケーションに簡単に接続することができます。
詳細は、MetaFrame XP の CD-ROM 内のPDFファイル「管理者ガイド」-「公開アプリケー
ションの設定」を参照してください。
29
MEMO
30
代 理 店
− 禁 無 断 転 載 −
平成13年 9月 1日 初 版 発 行
平成16年 2月 1日 第 2 版 印 刷
著 者
株式会社 オービックビジネスコンサルタント
システム開発グループ
発行所
株式会社 オービックビジネスコンサルタント
出 版 部
〒163-0480 東京都新宿区西新宿2-1-1
新宿三井ビル43F 私書箱245号
TEL 03-3342-1880 FAX 03-3342-1874
http://www.obc.co.jp
■落丁、乱丁がございましたら、お取りかえ致します。