第7回 金融教育について 1.設問 問1 今までに、金融教育に関する授業

第7回 金融教育について
1.設問
問1 今までに、金融教育に関する授業を学校で受けた経験はありますか。学んだ経
験がある場合、どのような内容の授業でしたか。
問2
もしもあなたが中学校や高校でこれから金融教育の授業を受けるとすると、ど
のようなことを教えてもらいたいですか。また、どのような教材があればよい
とお考えですか。例)パンフレット、DVD 等。
2.設問の狙い
お金に関わる経済活動においては、必要な情報を集め、慎重に考え、自らの判断と責
任で納得した上で意思決定をすることが必要だが、意思決定を誤らないようにするため
には、その前提となる金融や経済に関する知識について知っておくことが必要である。
そのため、平成 15 年から、学校教育における金融教育の取組を促進するため、学習指
導要領に対応した中学生・高校生向けの副教材の作成・配布を行ってきたが、今般、学
習指導要領の改正に伴い、副教材の改訂を控えており、その参考にするため、課題を設
定した。
3.意見回収期間
平成 23 年2月 25 日~3月 11 日
4.意見提出者数
133 名(提出率 44.3%)
5.提出された主な意見
【問1】
・シュミレーションゲームでの体験学習を経験した者が多い。
・経験があっても、大学の専門課程以外で、触れる程度の学習しか経験していないと
の意見がある。
・経験がないと答えた者の中には、金融教育を受けたい、受けたかったとの意見があ
る。
【問2】
・将来に向けて、保険・年金・税金等生活に密着したお金の仕組みについて学びたい
との意見が多い。
・経済や経営・金融の仕組みについて、基礎からの学習を求める意見が多い。
・教材に関して、テキスト、パンフレット、DVD、マンガ、シュミレーションゲーム、
インターネットの導入等を提案する意見がある。
6.問1の意見分析
経験がある
35.3%
経験がない
64.7%
意見
集計
経験がある
47
経験がない
86
合計
133
【提出された主な意見の要旨】
■経験がある
・自分達で店を決めて仕入れる金額にあわせて売る値段を決めて商売をする授業(中
学生・男性・13 才)
・社会では、銀や金を使って硬貨等がいつ頃から出来て、世の中でどういう価値をも
っていったかなどを勉強した(中学生・男性・14 才)
・小学校6年生の時に地域活性化に僕たちも貢献しようというテーマで取り組んだ事
がある(中学生・男性・14 才)
・公民の授業の中で金融教育を受けた事があります。尐人数で会社を作って経営のシ
ュミレーションをする授業も受けました(中学生・女性・14 才)
・「株主学習ゲーム」というシミュレーション教材で、仮想所持金をもとに、実際の株
価に基づいて株式の模擬売買を行った(中学生・女性・15 才)
・現代社会で日本銀行のしくみや株式に関して学んだ事があり、内容は、日本銀行の
仕事の内容や、世の中に出回るお金の仕組みを学んだ(高校生・女性・15 才)
・主にお金の流れ、経済の成り立ち等について学び、学校で企画された日銀の見学ツ
アーに行った(高校生・男性・15 才)
・株取引について1回授業を受け、PC でシミュレーションをした(大学生・男性・18
才)
・大学で、金融論を学びました。貨幣論や、銀行の仕組み等、手形等の基本的事項か
ら出発して、金融論的視点からみた現代経済の問題点・考察を行うという内容(大
学生・男性・21 才)
・金融に関する実際的・実感的な形での講義は、大学の1年次、レクリエーション的
な形で行われた(26 才・男性・大学生)
・金融については、高校時代に政治経済で形式的に学んだだけ(大学生・女性・18 才)
・中学校の時、公正取引委員会の方が見えてお仕事の内容を尐し伺った(大学生・女
性・20 才)
・社会の授業の延長のような形で、クーリング・オフの制度やクレジットカード、デ
ビットカード等について説明を受けた(大学生・女性・21 才)
・高校のときに、某銀行の人が来て色々な金融関係の話をしてくれた(専門学校生・
女性・19 才)
・大学で農業経済を学んだため、経済学、金融論、農業協同組合預金・共済等の金融
関係、農業経営に関する各種保険制度等の中から、金融に関する仕組み、世界や日
本の金融、経済における金融の影響、金融政策等の知識を得ることができた(正規
職員・男性・25 才)
・高校では政経の授業で多尐触れたり、貨幣博物館の見学に行った(正規職員・女性・
26 才)
・中学時代「家庭科」で「契約」についての項がありクレジットカードやクーリング
オフ等について学び、高校時代「政治経済」では「税」や「円高」等の概念を学ん
だ(正規職員・女性・26 才)
・キッザニアで体験できるような職業体験を通した金融教育を海外在住中に受けた(正
規職員・女性・28 才)
・円高・円安に関する円相場については、大まかに学んだ経験がある(アルバイト・
男性・27 才)
■経験がない
・金融教育に関する授業を受けたことはないがあるとしたら、ぜひ受けたい(中学生・
女性・12 才)
・参考資料を見る限り、そのような教育は学校で正式に受けたことはないし、現状、
それらに関する自身の知識は、独学・家族・知人等から得たものである(大学生・
男性・23 才)
・金融教育に興味はある(正規の職員・女性・23 才)
【属性別グラフ】
問1
①経験がある
②経験がない
■中学生・高校生・大学生・専門学校生
①41.7%
②58.3%
■正規職員・自営業・家業の手伝い
①31.3%
②68.8%
■派遣社員・パート・アルバイト
①33.3%
②66.7%
■家事従事・無業者
①14.3%
0%
①
経
験
が
あ
る
■中学生・高校生・大
学生・専門学校生
■正規職員・自営業・
家業の手伝い
■派遣社員・パート・
アルバイト
■家事従事・無業者
②
経
験
が
な
い
10%
合
計
30
42
72
10
22
32
5
10
15
2
12
14
②85.7%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90% 100%
7.問2の意見分析
提案なし
12.0%
その他
6.0%
生活に密着した
お金について
36.1%
投資や金融商品
14.3%
経済や経営・
金融の仕組み
31.6%
意見
集計
生活に密着したお金について
48
経済や経営・金融の仕組み
42
投資や金融商品
19
その他
8
提案なし
16
合計
133
【提出された主な意見の要旨】
■生活に密着したお金について
・金融と聞くと、難しくて、自分には関係無い事のように感じるので、解りやすく、
身の回りの金融というものを教えてくれるゲームや、ビデオがあると良いと思う(中
学生・女性・13 才)
・お金の怖さについて教えてもらいたい(中学生・女性・14 才)
・保険制度や、商取引の初歩的な説明。銀行の役割、年金制度等解りやすく先生が教
えてくれたらいいなと思う(高校生・男性・15 才)
・DVD とかで金融のおもしろさ、私たちの生活と密接に関係のあるものである事を教
わる事のできる教材が欲しい(高校生・女性・17 才)
・実際の労働に対する対価を体験する形で学習する方法が良い(高校生・女性・17 才)
・多重債務や悪徳商法にだまされた人のリアルな実例を、動画を作って教える(大学
生・男性・20 才)
・お金は労働によって得られるという事や、持っている以上の額を使うとそれは借金
になるという事、借金するとはどういう事なのかなど基本的なところを教えた方が
良い(大学生・女性・21 才)
・若者がターゲットにされやすいと言われるマルチ商法やうまいもうけ話への注意、
税金の仕組(大学生・男性・22 才)
・特に、借金やローンの仕組、将来設計の大切さについてはよく教えて欲しいし、で
きれば保険や資産運用の長所と短所についても教えて欲しい(大学生・女性・22 才)
・教材というよりも、ファイナンシャルプランナーの資格を持った人が教えた方が良
い(専門学校生・男性・22 才)
・近隣の金融機関、郵便局、農業協同組合、警察等からの講師派遣による授業や見学
等も実感が湧くと思う(正規職員・男性・25 才)
・将来的に 1 人で暮らす上で、どのくらいのお金が必要で、どうのくらいのお金を稼
がなければならないのか、またそのためにはどういう手段があるのか等、実生活に
密着した金融教育が必要なので、その地域で働く大人の話が一番身近でよい教材に
なると思う(正規職員・女性・26 才)
・実際に金融業界で働いている方を招いて保険、貯金、年金等これからの人生で直面
する問題に関する実学としての金融教育を受けてみたい(アルバイト・男性・25 才)
・一から税金にはどういうしくみがあって、どういう人からとっていくら働けば年間
これだけ納める…みたいな具体的にお金に関して知識をつけることから始めないと
意味がない(家事従事・女性・26 才)
■経済や経営・金融の仕組み
・お金がどのようにして生まれて社会の中を廻って行くのかという事を知りたいし、
沢山お金を得るためにはどんな事をすれば良いのかなども発展で知りたい(中学
生・女性・13 才)
・世の中の金融に関した基本的な事を、パンフレットのようにまとめられた資料は、
とても理解しやすいのではないかと思う(中学生・女性・15 才)
・今後の世界経済について、円高について、またそれは専門家による講演を含め、学
べたら良い(高校生・女性・15 才)
・具体的な経済の仕組みやニュースに出てくるような用語を解りやすく,生徒の視点
にたった例を使って教えて欲しい(大学生・女性・21 才)
・従来通りの基本的なお金の使い方や守り方は勿論ですが、絶え間なく変化する経済
状況とリンクした授業があれば非常に面白いと思う(正規の職員・男性・26 才)
・
「預金を全て引き出されると、なぜ銀行はつぶれてしまうのか?」という身近な疑問
に対する答えから、実際に存在するわけではないお金の不思議についてじっくり学
んでみたい(正規職員・女性・25 才)
・実際に身につく体験として金融のシミュレーションゲームも良いのではと思う(正
規の職員・女性・26 才)
・
「価値を創出する」という意味での「起業」に関する授業を受けてみたい(アルバイ
ト・男性・25 才)
・日本経済や世界経済の仕組み、投資や先物取引の基礎、悪徳商法の見抜き方等を教
えて欲しい(家業従事・女性・23 才)
■投資や金融商品
・金融教育についての授業を受ける時教えてもらいたい事は、
「お金を借りる」と「投
資する」について(中学生・女性・12 才)
・株式市場等を体験し、実際に売り買いの模擬をやらせたり、為替相場のシステムを
理解させるために仮想の売買実例を取り入れたりして、実際おこなわれている市場
と同じ様な体験をさせることが重要(大学生・男性・20 才)
・金融商品、その特性等もそうだが、現在言われている、国債の評価が下がった事、
為替、様々な決済方法の利点、問題点を新聞記事等の引用を含め、より専門的に、
実例を示して若い世代に教えることで、今までの世代とは違った、国際化、競争の
激しくなる社会に対応できるグローバルな人材が育つ(自営業・男性・26 才)
■その他
・カリキュラムの都合上で金融教育を受けていない人が多い(仮に受けていても大学
ではじめて受けるという人が多いかと思います)と思うので、中高生に金融教育を
やりたいのならば尐なくとも、金融教育を行える時間を学校側に用意させるか、カ
リキュラムを変えるべきだ(大学生・男性・23 才)
・金融教育を受ける前提として社会の流れ、つまり仕事の流れの理解が必要(正規の
職員・男性・25 才)
・金融経済を学ばせる以前に物事を取捨選択していくための根本的な「価値観」を教
えるべき(家業従事・男性・28 才)
【属性別グラフ】
※0%の項目は除く。
問2
①生活に密着したお金について
④その他
■中学生・高校生・大学生・専門学校生
②経済や経営・金融の仕組み
⑤提案無し
①31.9%
■正規職員・自営業・家業の手伝い
②29.2%
①34.4%
■派遣社員・パート・アルバイト
③投資や金融商品
③16.7%
②34.4%
①60.0%
■家事従事・無業者
10%
20%
③12.5%
②35.7%
30%
⑤16.7%
④9.4%
⑤9.4%
②33.3%
①35.7%
0%
④5.6%
40%
50%
60%
④6.7%
③21.4% ⑤7.1%
70%
80%
90% 100%
■中学生・高校生・大
学生・専門学校生
■正規職員・自営業・
家業の手伝い
■派遣社員・パート・
アルバイト
■家事従事・無業者
①
お生
金活
にに
つ密
い着
てし
た
②
金経
融済
のや
仕経
組営
み・
③
投
資
や
金
融
商
品
④
そ
の
他
⑤
提
案
な
し
23
21
12
4
12
72
11
11
4
3
3
32
9
5
0
1
0
15
5
5
3
0
1
14
合
計