9月号 - 映画祭TAMA CINEMA FORUM

発行:TAMA映画フォーラム実行委員会 住所: 〒206-0025 東京都多摩市永山1-5 多摩市立永山公民館内
TEL:042-337-6661 FAX:042-337-6003
URL http://www02.so-net.ne.jp/~tamaeiga/
会報編集委員:遠藤亜佐子、鴨志田祐史、斎藤俊厚、菅井康博、田中明子、中田温朗、夏井紀久子、舟口聡、増田雅子、
真鍋薫子
第14回福岡アジア映画祭体験レポート
ザ・名作 プレイバック
1979年編
3
フォーラム映画評
リブリー/タクシー2
4
今月怠談ハイバー
5
TAMA映画フォーラムから
のお知らせ
−ホームページ紹介
−援助会員の募集
6
なのか、通訳の方に対する配慮も行き届い
て話し振りがとても親切なのだ。ノンネイ
テ ィ ブ が 聞 き 取 り や す い よ う に、丁 寧 に
ゆっくり話していらして、好感度
。途
中からでも、入場して良かった! 大満足!
福岡アジア映画祭、万歳!
次の上映は香港のインディーズ作品﹃惑
星 の 軌 跡﹄。し か し 、 前 日 の 寝 不 足 が た
たってかほとんど寝てしまって、所々しか
観られなかった。監督、ごめんなさい。返
還後の香港の恋愛感とか淡々と描いてい
て、興味深い作品だったのですが...。
さ て、落 ち 着 い て み る と﹃情 け 容 赦 な
し﹄は翌日も上映されるのであった。一安
心。
%
審査員のビョン・ヨンジュ監督︵ナヌム
の 家、息 づ か い の 監 督︶が い ら し て、ド
キュメンタリー作家としても人間として
も、大変尊敬している監督を目の前にし
て、緊 張 し ま く る。サ イ ン し て も ら っ た
ら、と優しい知人の囁きにもかかわらず、
﹁え、いや、恥ずかしいし、え∼っと後 に
しようかな﹂などとうろたえ、訳のわから
ない状態になってしまった。しかし背中を
押され、しかも韓国語の達人の付き添い
1
毎年各地で開かれる映画祭。今回はそのような映画祭の中から、7月に開かれた福岡アジア映
画祭について、フォーラムのメンバーであるKameさんの体験レポートをご紹介します。
1
150
7月8日︵土︶
第14回福岡アジア映画祭体
験レポート
本当は9時すぎには福岡に着くはずだった
のに、7月というのに台風で欠航。
羽田で5時間待って、なんとか福岡にたどり
ついた。会場へ急ぐ。
しかし一番の目的﹃情け容赦なし﹄の上映
はすでにはじまり、半ばというところ。映画
を上映途中から見るというのは嫌いだが、仕
方ないので途中入場。それでもすぐに話に引
き込まれるほど面白い! 苦情不満なし!
アン・ソンギの悪役が、パク・チュンフン
の刑事役がいい!チャン・ドンゴンの若い刑
事 も と て も 新 鮮 ! 上映後のティーチインでの
パク・チュンフンのサービス精神たっぷりの
トークがとても楽しかった。ニューヨークに
留学経験のある彼は、英語だけでなく日本語
も上手で、ちゃんと外国語の勉強と取り組ん
だ経験の せいかそれとも生まれつきの気配り
目次:
17
7
30
パク・チュンフン監督(右)と筆者
ただく。すっごーい餃子が美味しいお店
だった! 他の食べ物も全部上手い!
ゲストのパク・チュンフンさん、イ・
ヨンジェ監督、チャン・ワイフン監督、
審査員のビョン・ヨンジュ監督も参加。
私はやはり緊張してビョン・ヨンジュ監
督のそばには行けない。実行委員会の前
田氏の作品選定のお話や、日本初上映の
作品の交渉、字幕の話しなど、貴重なお
話 を 聞かせていただく。親切な方で、こ
んなことをお聞きしていいのかな?とい
う質問にも答えて下さった。
本当に福岡万歳である。映画祭関係者
の方々、イイ人ばっかり!福岡市民の方
も優しくて良い所なのだ!
月
日
9
心から福岡アジア映画祭のスタッフの
方々にお礼を言いたい。面白かった!楽
しかった!行って良かった!ありがとう
ございました。会場内の看板や旗も手書
きでまさに手作り映画祭。本当に心暖ま
る映画祭だった。
もう一度﹃情け容赦なし﹄。今度は最
初から!面白いったらない!なかで使わ
れている音楽もとっても良くて、サント
ラ欲しいぞ!
朝から映画。﹃太陽を撃て!韓国映画
人が熱く燃えた日﹄自国の映画を守るた
めに監督、俳優たちが街頭デモを行うな
どの抗議運動の記録。韓国の人々の映画
に対する愛情と俳優たちの素顔が感じら
れる作品。
ランチをとって、韓国映画、香港映画
の話しで盛り上がった後はシンガポール
映画﹃イーティングエアー﹄。無茶をす
る と い う 意 味 の 中 国 語 ﹁ 吃風﹂から来て
いる言葉なのだそう。これがいいの!抱
き締めたくなるくらいの作品。
﹃メイド イン ホンコン﹄が好きな人
は、好きだと思うな。
7
TAMAも頑張りますよ!福岡の青空
にかたく誓った私であった。
︵福 岡 N T T 天 神 夢 ホ ー ル に て ︶
2
で、やっと監督の前に進み出るのだが、
吃った韓国語、プラス変な英語で話しか
け﹁大丈夫、言いたいことはわかりま
す。ありがとう﹂と言われた。あれ、で
もこれって英語だったかな?韓国語だっ
たのかな?緊張し過ぎてわからん!英語
だったと思うが?
韓国語の勉強を始めてやっと半年。ま
だまだ、さっぱりな私であった。恥ずか
しー。
本日最後の上映﹃我が心のオルガン﹄
は、すでにビデオで観たのだが、日記の
部分がなんて書いてあるのかがわからな
くて気になっていた作品。字幕があるっ
て本当に幸せ。謎がとけてスッキリ。
とっても楽しくて、切なくて、主演の
チョン・ドヨンが小学生役を自然に演じ
て る の が なによりすごい!すでに 代 半
ば の 自 分 が、 才 の 主 人 公 に 感 情 移 入 し
てしまって、ラストは涙が出そうになっ
た。こんな映画を撮ったイ・ヨンジェ監
督はとてもパワフルな方で、だからこ
そ、こんな映画を撮れたのだろう。
月
日
関
戸
公
民
館
し映
は画
じ祭
めにた
い目
。。
自始
分めの
今話
年で
通ら
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始ま
めら
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る十
時歳
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キも
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祭
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︵、
女性
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飲行
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で一も
翌︶
日寝不足の
日本人がぐったりしていても、とっても
28
映元
画気
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、ェ
結監
局督
行だ
けっ
な
御
で観
爽に
やい
かこ
なう
イか
・迷
ヨっンてジ
かった作品ばかりでとてもうれしかった。ど
た。もっとキムチを食べよう。
れも意外といっては失礼だが、掘り出し物み
ん気
と分
映に
画さ祭
たな
いな
せの
ら飲
れみ
た会
。 に参加させてい
11
ザ・名作 プレイバック 1979
この年世間ではインベーダーゲームが大流行するなか、東京サミットが開催され、国公立大学で初の
共通一次試験が実施。イギリスではサッチャー女史が首相に就任。そんな1979年に誕生した名作3
本をめぐってのやり取りです。
ゴロー・ヨシヤマ さま
実は筋だけは知っていました。でも今回原題
にびっくり。『Kramer VS Kramer』って
これ、結局この夫婦、軍配はダスティン・ホ
フマン演じる夫にあがったのでしょうか?そ
して主題のダスティン・ホフマンが育児と家
事に四苦八苦しながらも息子との距離を地締
め テ イク家庭がメインで・・私、妻のメリ
ル・ストリープが主演で、彼女の自分探しが
一番のテーマかと思っていました。テンポよ
くストーリーが進むにつれて、思い違いがい
ろいろと出てきて、あっという間にラスト
シーンのエレベーター。これじゃ妻が女のヒ
ス テ リ ー と か で 片 付 け ら れ そ う で、も う
ちょっと彼女の描写があってもなぁとか、こ
れ息子じゃなくて娘だったらなぁ・・・って
この夫婦どっちの勝ちだと思います。
大人になること、それを拒絶すること、死に
立ち会うこと、恋愛など様々なことが1945
年のポーランドの自由都市ダンティヒを舞台
に描かれ、オスカルの語りで時間軸に沿って
話は一つ一つのセリフ・画像がとにかく示唆
的・抽象的で巻き戻しの連続。登場人物全員
の特異なキャラが、エゴイスティックでグロ
テスクに(これ土用の丑の日に観ちゃ駄目で
すよね)描かれていて、きっと何度観ても観
方の変わる映画だと思います。これをスク
リーンで観るって頭ねじれませんでした?
じょーじ・きっこ さま
第52回アカデミー賞作品賞
(監督賞、主演男優賞、助演
女優賞、脚色賞も受賞)
『クレイマー、クレイマー』
監督;ロバート・ベントン
出演;ダスティン・ホフマン
メリル・ストリープ
→結婚8年目、妻が突然家を
出た。夫は育児と家事に四苦
八苦。しばらくして息子を引
き取りたいと妻が現れる
が・・・。
第31回カンヌ国際映画祭
パルムドール(大賞)
(同時受賞『地獄の黙示録』)
『ブリキの太鼓』
監督;フォルカ―・シュレンド
ルフ
出演;ダービッド・ベネント、
マリオ・アドルフ
→ぼくオスカルは3歳で成長を
止め、太鼓を叩き、奇声を上げ
ればガラスが割れる。まわりの
大人はみな死んでいくん
だ・・・。
第53回キネマ旬報作品賞
うっわからない。動機亡き殺人を繰り返す緒
方拳の人間臭さみたいなものと、それに心を
痛める”まっとうな”はずの彼の父・三国連
太郎のうさん臭さがナゼだか目につい
て・・・。殺人鬼の狂気よりも人間性を感じ
るって一体どんなんでしょう。ズバリこの映
画の観どころ何だと思います?
じょーじ・きっこ より
夫婦のどちらにも落ち度
がなくても離婚に発展す
るというのが当時衝撃的
で大きな社会的話題を呼
びました。物陰から夫と
子供の姿をジーッと除い
ているM・ストリープが
好 き に な れ な く て、D・
ホフマンに肩入れして観
ていました。この頃の彼
女は演技派としての評価
が定まっておらず、評価
が真っ二つに分かれてい
ました。
『復讐するは我にあり』
監督; 今村昌平
原作; 佐木隆三、脚本;馬場
当
出演; 緒方拳、倍賞美津子
→稀代の殺人鬼・根津巌の犯
行の奇跡と人間像を描いた直
木賞受賞小説の映画化。公開
捜 査 を か い く ぐ っ た「犯 罪
王」の全容を描いた傑作。
→「私 と 同 い 年 の 名 作 っ て ど ん な ん?」と
フォーラム1年生、映画に関しては超初心者の 『ブリキ∼』には馬の生首を使った鰻
の漁とその後鰊をむさぼるオスカルの
1979年生まれ♀がビデオ屋に走る。
母親が登場。
3
評論家の先生が絶賛して
いたので、観に行ったの
ですが、生理的にまった
く受け付けられませんで
した。妊婦が樽の中の鰊
を食らいつくのを観て、
しばらく加工した鰊も食
べ れ ま せ ん で し た(あ
れっ鰻でしたっけ?)。
今村監督の作品は女性の
本質を描くことに主眼が
置かれ、この作品では殺
人鬼を取り巻く女性たち
の生き様が描かれていま
す。なかでもつかの間の
幸せを得た小川真由美の
演技が瞼に残っていま
す。
ゴロー・ヨシヤマ より
→公開当時 18歳。学校よ
り 名 画 座 に 通 っ て い た。
『復讐∼』の文芸座のシー
ンを文芸座で観たのを思い
出した・・。
リプリー
TAXI②
監督:
アンソニー・
ミンゲラ 出演:
マット・
デイモン ジュード・
ロウ グウィネス・
パ
ルトロウ ケイト・
ブランシェット ●1
9
5
8
年、ニューヨーク。上流階級が集うガーデン
・
パーティでトム・
リプリーは、造船業界の大物ハー
バート・
グリーンリーフと出会い、奇妙な縁で彼のイ
タリアに行ったまま戻らない道楽息子ディッキーを
連れ戻してくれという、申し出を受けることになる。
監督:
ジェラール・
クラヴジック
出演:
マリオン・
コティヤール エマ・
シェーベルイ ベルナール・
ファルシー
●日仏サミットのためにフランスにやってきた日本
の防衛長官の運転手に抜擢された、スピード狂のタ
クシー運転手ダニエル。しかし護送中に謎のテロリ
スト集団に長官を誘拐されてしまう。コードネーム“
ニンジャ”
による決死の救出作戦がここに始まる。
ジ
ュート
゙
・
ロウ,
主役を食ってますね
車好きの人は二度楽しめます
中田温朗
→大学時代、視聴覚教室の上映会で観た「太陽が
いっぱい」よかったぁ∼。そのリメイクたる本作、
現代風にアレンジしたとはいえ、マット・ディモンの
役がちょっと不気味。それに対して、ジュード・ロウ
は存在感のある演技をみせており、完全に主役を
食ってるのでは?
全体的にまとまってはいるものの、オリジナルを超
えるほどの作品じゃないよね。
→1作目の相手は赤いメルセデスのドイツ人強
盗団、今回は黒いランサーGSREvol
i
t
i
onに乗っ
た日本人暴力団。登場させたい車種に合わせ
て、脚本を書いているのか?!あまりにも軽快な
テンポで話が進みすぎる嫌いはあるものの、1
作目よりパロディ色を増したことで、車好きの人
もそうでない人も楽しめる一品に仕上がっている。
→最近なかなか映
画館に足を運べなく
なったおかげで、ち
ょっと欲求不満気味
も否めず。このコラム
を担当することを契
機に、もっともっと映
画を観るぞぉー。
【★★☆ 】
【★★★☆ 】
今年1番の贅沢な欧州版ハリウッド映画
60セカンズより、面白い!
!
船口聡
→ジュード・ロウを見る映画である。共演者であるマ
ット・ディモンも彼の前ではその他大勢に見えてしま
う。とりあえず彼の最高傑作と言ってしまって良いだ
ろう。中年の方は真冬のイタリアを舞台に、そのロケ
ーション、ファッション、ジャズといったモチーフを巧
みに使い、その辺のアメリカ青春ものとは一線を画
したクオリティに仕上がっている。またフィリップ・シ
ーモア・カフマンやフィリップ・ベイカー・ホールとい
った脇役陣はコアな映画ファンにはたまらない筈。
→理屈は抜きにとにかくカーアクションを楽しみ
たい人にはうってつけの映画である。それに今回
は日本ヤクザが相手という事で「コニニショワー」
とか「ニンジャ!」とかマヌケな日本語連発で笑え
る(一昔前の007からこういう設定って進歩してな
い気がする)。で、肝心のカーアクションは特にシ
ャンソン(フランスっぽい)をバックにパトカーが何
台もダイブするところがあって、いやー、日本の J
ACじゃ真似出来ないだろうなーと感心した。
→この夏は海も花火大
会も行ったけど、映画
ばかり観てました。第1
回 映 画 祭 から実 行 委
員として参加していま
す。9/15に多摩セン
ターにてフリーマーケッ
トをおこないます。
【★★★ 】
グウィネスとケイトの唇に注目!
【★★ 】
前作を観ていなくたって面白い!
→ 憧れのあの人、大好きなあの人の輝きを浴びる →前作観てないし、寝不足にフランス映画はキツイ
幸せと、そのまぶしさに目がくらんでしまう焦り、そし し……と、あんまりうかない顔が映画館を出るとスッ
てその先の欲望……と心の奥深くのエグさをマット・ キリ! というエンターテイメントの王様みたいな作
ディモンが一手に引き受けてくれています。この役 品です。スピード感あふれる展開(ヒップホップ系の
を演じた彼はある意味エラい。目立つのはジュード 音楽もSO COOL!)とわかりやすいキャラ設定で
・ロウの伊達男っぷりと、秋のトレンドど真ん中のグ (特にステレオタイプの日本人には大ウケ!)いつ
ウィネス・パルトロウとケイト・ブランシェットのエレガ でもどこでも誰とでも楽しめることうけあいです。
ントなバラ色リップメイクでしたけど……。2時間半と 是非スクリーンで観てください!
いう長さを気にせず最後まで楽しめました。
【★★★★ 】
【★★★ 】
増田雅子
→ゼータクな悩みですが
2ヶ月間の夏休みをどう
過ごそうか暇を持て余し
ている今日この頃。その
割に映画観ていないの
はお金がないから? 時
間とお金両方の充実を願
うフォーラムの新人です。
!?
チャマン﹂の広告ポスター見たか?
月 ︱ ああ、見たぞ。あれ意外に面白い企
画だよな。でも、あの配役な。中居
クンはリーダーだから﹁大鷲のケ
ン﹂ってのは分かるけど、キムタク
の﹁コンドルのジョー﹂はいけすか
ないな。
今 ︱ 彼はだいたいイイとこ取りが許され
るキャラなんだよ。スタッフも全員
一致だったんじゃない?きっと。た
ぶん﹁ゴレンジャー﹂をやったら、
キムタクは﹁アオレンジャー﹂をや
るし、ウルトラマンだったら﹁セブ
ン﹂をやるよ。まあ、それはともか
く、あれを見て思ったんよ。﹁これ
だ!﹂と。
月 ︱ 何が﹁これだ!﹂だよ。すでに出来
上がったネタを勝手に横取りするつ
もりなのか?
今 ︱ 違うよ。今イチ不振な日本映画界の
救世主的企画を思い付いたのさ。
月︱どんな?
今︱﹁ガッチャマン﹂実写映画化だよ。
技 術 的 に は﹃マ ト リ ッ ク ス﹄ま で
いっているし、日本でも﹃ホワイト
アウト﹄みたいなアクション大作が
できているじゃないか。
月 ︱ でも、そんな﹃マトリックス﹄みた
いな技術が日本で再現できるのか?
今 ︱ 成せば成る!香港映画界がやってい
るみたいに、ハリウッドで技術を修
得 し て き た ス タ ッ フ が 作 る と か、
﹃マトリックス﹄のカンフー&ワイ
ヤーアクションでやったみたいに、
技術提携するとかいろいろあるだ
ろ。
月 ︱ そういえば、最近はワーナーとかソ
ニー・ピクチャーズのようなアメリ
カ主導の会社が、日本製の映画に製
作から手を出してきてるもんな。
今︱﹃さくや/妖怪伝﹄とか﹃ちんちろ
まい﹄だろ。あと、ジブリのように
ディズニーと提携っていうのも悪く
ないな。
月 ︱ 自分のことの様に言うな!でも、良
い企画を出せばハリウッド資本や世
界配給も可能になってくるんじゃな
いか?
今 ︱ そこだよ。和製﹃バットマン﹄じゃ
ないけど、﹁ガッチャマン﹂なんて
良い企画じゃないか。アクションあ
り涙ありのエンターテイメント大作
間違いナシ!
月 ︱ それだったら、俺は﹁キャシャー
ン﹂の方がいいな。﹁テッカマン﹂
なんかもイイ線いってるかもよ。
5
日本経済復興の夜明け
日本映画は俺達が立て直す
﹁灯台もと暗し﹂の現実を切々と訴える今月。はたして二人の祈り︵単なる
思い込み︶は天に通じるのか?
!?
!?
今 ︱ し か し 何 だ な 。﹁ど ∼ な っ て る の
﹂の再現VTRに出てくる女優っ
てブスばっかでムカツクな。
月 ︱ なんだよ、突然。それなら見なきゃ
いいじゃないか。
今 ︱ 朝起きてテレビつけるとやってんだ
から、しょうがないだろ。特に女子
高生ネタな。あれは、ヒドすぎる。
とても、女子高生に見えんゾ。舟木
一夫の学生服姿の方がよっぽどマシ
だぜ。永遠の高校三年生って感じで
さ。
月 ︱ おめぇ、ネタが古過ぎて若い読者は
誰もわからんぞ!でも、俺は﹁銭形
平次﹂の方が印象深いけどな。
今 ︱ 舟木一夫は主題歌だけじゃないか。
主役は大川橋蔵だろ。
月 ︱ オイコラ、今回こんな話をするため
に、集まったわけじゃないだろ。
今 ︱ おお、そうだった。﹁ガッチャマ
ン﹂の話をするんだった。
月︱ハァ∼
今 ︱ お 前 S M A P が 扮 し て い る ﹁ガ ッ
!?
今 ︱ なんだ、全部タツノコプロじゃない
か。とにかくだ、オリジナルで凄い
企画を立ち上げるのが難しい今、昔
の ア ニ メ は ネ タ の 宝 庫 だ ぜ。それ
に、主題歌なんかも﹃ミッション:
インポッシブル﹄なんかみたいに大
物 ロ ッ ク・ア ー テ ィ ス ト と か に カ
バーさせると、サントラなんかも売
れ る ぜ。
月 ︱ それってアニメタルみたいになっち
まわないか?
今 ︱ 違うよ!海外のアーティストにカ
バーしてもらうんだよ。もともとの
曲がかっこいいんだから、今風にア
レンジするとまた別のカッコよさが
でるじゃん。
月 ︱ ああ、そうかもな。でもちょっと前
までは、技術的な問題でああいうも
のは実写にするとちゃちになってた
けど、CGのおかげでカッコよく再
現 で き る よ う に な っ て き た よ な。
﹃マトリックス﹄なんて、日本のア
ニメのパクリと香港アクションの複
合体だもんな。
今 ︱ そんな時に本家の日本が黙っていて
どうするんだ。今こそ韓国のように
映画産業で日本経済にカツを入れる
のだ!
月 ︱ そうだそうだ!お前もたまにはいい
こと言うじゃないか!
今 ︱ 何!俺はいつも素晴しいことしか
言ってないだろ。
月 ︱ いや、お前の発言は大体意味のない
ことに終始してしまってるから、そ
のせいでこの怠談は毎回批難の的に
なってるんだぜ。
今︱そんなのわからん奴が悪い。
月 ︱ 決めつけるな!そこがお前の悪いク
セなんだよ。
今 ︱ それはクセじゃない、それが俺その
ものなんだから!
月︱救いようのない奴⋮⋮。
今︱俺が日本映画を救うぞ∼∼!
T A M A 映 画 フ ォー ラ ム
からのお知 ら せ
ホームページのご紹 介
毎年秋に開催されるTAMA CIN
A M A FORUMのプログラム、ゲス
ト、講演内容紹介や若手作家による定期
上映会、地域映画館のリアルタイム上映
情報を案内しています。
過去9回の映画祭で上映された全作品
をスタッフが熱き想いでコメントしてい
ます。
また映画好きが集まった新作映画コメ
ントや映画に関するさまざまな事柄を自
由に書きこめる掲示板、年間を通したフ
リーマーケット情報など実行委員会の積
極的な活動を発信中です。
TAMA映画フォーラムホームページ
http://www02.so-net.ne.jp/~
tamaeiga
支 援 会 員 募 集 のお知 ら せ
TAMA映画フォーラムでは、毎年
月に開催される映画祭﹁TAMA CI
N E M A FORUM﹂を援助してくれ
る支援会員を募集しています。
ご 協 力 い た だ い た 方 に は 、今 ご 覧 に
なっている映画祭会報やインターネット
のホームページで、お名前を提示させて
いただきます。
8月にご支援いただいた方
小野 陽子様、松下安子様、佐藤大徳様、
小松知行様、上中志穂様、伊藤豊様、
柿沼則子様、室城清子様、保泉誠一様、
粕川洋一様、森世一様、北村勝彦様、
大坪靖様
支援会員募集要項
郵便振替用紙に必要事項を記入し、
TAMA映画フォーラム実行委員会宛
までお送りください。尚、支援金は一
口二千円とさせていただきます。
問い合わせ先
TAMA映画フォーラム実行委員会
支援会員募集係
穂苅洋子
︵ ℡ 〇 四 二 ︱ 三 三 八 ︱ 一 二 七 七)
田中明子
︵ ℡ 〇 四 二 ︱ 三 三 七 ︱ 六 五 〇 九)
申し込み先
郵便振替番号
〇〇一六〇︱五︱五四一一二三
TAMA映画フォーラム実行委員会
事務局
多摩市立永山公民館内
〒 二〇六︱〇〇二五
多 摩 市 永 山一 ︱ 五
6
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