泉南清掃工場基幹的設備改良工事 発 注 仕 様 書 泉南清掃事務組合

泉南清掃工場基幹的設備改良工事
発 注 仕 様 書
平成 24 年 5 月
泉南清掃事務組合
目
第1章
総
次
則
第1節 計画概要
--------------------------------------------------
1
------------------------------------------------
3
第2節 計画主要目
第3節 施設機能の確保
第4節 材料及び機器
--------------------------------------------
6
----------------------------------------------
7
第5節 試運転及び指導期間
----------------------------------------
8
第6節 性能保証
--------------------------------------------------
9
第7節 保証期間
--------------------------------------------------
11
第8節 工事範囲
--------------------------------------------------
13
第9節 提出図書
--------------------------------------------------
14
第10節 検査及び試験
----------------------------------------------
18
------------------------------------------------
19
----------------------------------------------------
20
第11節 正式引渡し
第12節 その他
第2章
機械設備工事仕様
第1節 各設備共通仕様
--------------------------------------------
24
----------------------------------------------
27
--------------------------------------------------
29
第2節 受入供給設備
第3節 燃焼設備
第4節 ごみ供給設備
第5節 燃焼設備
----------------------------------------------
31
--------------------------------------------------
33
第6節 燃焼ガス冷却設備
------------------------------------------
36
--------------------------------------------
37
------------------------------------------------
38
第9節 排水処理設備
----------------------------------------------
39
第10節 余熱利用設備
----------------------------------------------
40
第11節 通風設備
--------------------------------------------------
41
第12節 灰出設備
--------------------------------------------------
43
第13節 電気設備 ----------------------------------------------------
45
第14節 計装設備 ----------------------------------------------------
48
第15節 土木建築設備
53
第7節 排ガス処理設備
第8節 給排水設備
----------------------------------------------
添付資料
・基幹部品一覧表
・参考図面
第1章 総 則
本仕様書は、泉南清掃事務組合(以下「本組合」という。)が計画している「泉南清掃工場基幹的
設備改良工事」(以下「本工事」という。)に適用する。
第1節 計画概要
1.一般概要
本工事は、泉南清掃事務組合(以下「本組合」という。)が平成 23 年度に策定した泉南清掃工
場長寿命化計画に基づき、循環型社会形成推進交付金事業(延命化および省エネ化、高性能化、CO2
削減などを考慮した基幹的設備改良工事)として実施する。
2.工事名
泉南清掃工場 基幹的設備改良工事
3.施設規模
95t/24h×2 炉
計 190t/日
4.工事場所
大阪府阪南市尾崎町532番地 泉南清掃工場内
5.工期(3 ヵ年事業)
着工 平成 24 年 月
日
竣工 平成 27 年 3 月 20 日
6.全体計画
(1) 工事期間中、ごみの受入が可能となるよう、ごみ収集車両・その他車両、歩行者などが安全
で円滑に通行ができる計画を立案すること。
(2) 工事期間中、施設稼働後、公害防止対策は万全を期し、特に大気、騒音、振動、臭気、水質
対策については、周辺環境に影響のないよう考慮すること。
(3) 工事対象の各設備・機器は、省エネ、高性能、最新の技術を導入すること。
(4) 工事期間中、泉南清掃組合の稼働に影響のないよう仮設道路、案内看板の設置等の対策を講
じること。
(5) 工事資材及び設備・機器の仮置き場について、本施設の稼働に影響しない敷地内スペースを
利用する場合には、本組合の指示または承諾を得て利用することができるものとする。資材
-1-
等の管理は工事受注者(以下「受注者」という。)の責任とし、他の設備、既存物件等の損
傷、汚染防止に努め、万一損傷や汚染が生じた場合は、本組合にただちに報告するとともに、
受注者の負担により速やかに復旧すること。
7.特記事項
(1) 本工事は、1 号炉・2 号炉共通系の設備、機器の施工を実施する場合を除き、原則、1 炉を稼
働しながら行うものとする。なお、全炉停止期間が生じる場合には、できるだけ期間を短縮
するよう、工程、工法等を配慮すること。ただし、全炉停止期間中であっても、ごみは受け
入れることを原則とする。なお、本工事によりごみの外部処理が発生する場合の費用につい
ては、受注者の負担とする。
(2) 工事内容により、既存の設備・機器等が障害となる場合には、本組合の指示または承諾を得
てこれを移設または撤去できるものとする。ただし、修復が必要な場合は、受注者の負担で
実施すること。
(3) 本工事以外に、定期補修工事を実施するため、工事期間中は連絡を密に取り合い調整し、齟
齬が生じないよう適正な工事の実施に努めること。
(4) 本施設の立地条件を考慮し、塩害等が発生しないような材質を選定すること。また、工事期
間中及び工事後の施設稼働において、航空障害とならないよう配慮すること。
(5) 各年度の工事予定については、本施設の劣化状況等を勘案し、本施設の適正な運転及びごみ
処理に支障が出ないよう適切な工事工程を計画すること。
-2-
第2節 計画主要目
1.処理能力
1) 公称能力
指定したごみ質の範囲内において 1 炉あたり 95t/24h、2 炉で 190t/24hの処理能力を有するこ
と。
2) 計画ごみ質
(1) ごみの組成
低質ごみ
57
25
18
800
3,360
0.4
水 分(%)
可燃分(%)
灰 分(%)
低位発熱量(kcal/kg)
〃
(kJ/kg)
見掛比重(t/m3)
基準ごみ
48
40
12
1,500
6,300
0.3
高質ごみ
30
60
10
2,500
10,500
0.2
※1cal を 4.2J として換算
(2) 可燃分中の元素分析(基準ごみ)
元素名
重量(%)
C
50
H
6
O
42
N
1
S
0.5
C
1
2.主要設備方式
1) 運転方式
本施設は、2 炉 2 系列式で構成する。
なお、詳細については、「 第2章 機械設備工事仕様 」を参照のこと。
2) 設備方式
(1) 受入供給設備
ピットアンドクレーン方式
(2) 燃焼設備
ストーカ方式・後燃回転キルン
(3) 燃焼ガス冷却設備
廃熱ボイラ水噴射併用方式
(4) 排ガス処理設備
ろ過式集じん方式、乾式有害ガス除去方式
(5) 余熱利用設備
温水発生器、場内給湯
(6) 通風設備
平衡通風方式、空気予熱器
(7) 灰出設備
ピットアンドクレーン方式
(8) 排水処理設備
ピット汚水
炉内噴霧蒸発酸化処理方式
プラント排水 排水処理後ガス冷却用として利用
3.焼却条件
1) 燃焼室出口温度
800℃以上 950℃以下(目標 850℃以上 950℃以下)
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2) CO濃度
煙突出口の CO 濃度 50ppm 以下(参考値:O212%換算、4
時間平均値)
3) 焼却残渣の熱しゃく減量
3%以下(600℃、3h 乾物中)
4) 炉出口のO2濃度
6%以上
4.公害防止基準
公害防止基準については、環境自動監視装置による連続測定でも排出ガス基準を遵守すること。
1) 排出ガス基準(保証値)
(1) ばいじん量
0.05 g/m3N 以下(乾きガス、O212%換算値)
(2) 塩化水素
50
ppm 以下(乾きガス、O212%換算値)
(3) 硫黄酸化物
50
ppm 以下(乾きガス、O212%換算値)
(4) 窒素酸化物
150
ppm 以下(乾きガス、O212%換算値)
(5) ダイオキシン類
1
ng-TEQ/m3N 以下(乾きガス、O212%換算値)
2) 騒音基準(参考値)
敷地境界線上において工場棟からの発生騒音は、大阪府公害防止条例の規定による音量以下と
する。
3) 振動基準(参考値)
敷地境界線上において、大阪府公害防止条例の規定による振動以下とする。
4) 悪臭基準(参考値)
敷地境界線上において、大阪府公害防止条例の規定による悪臭濃度以下とする。
5.CO2削減率(保証値)
本工事前後において、CO2削減率 20%以上とすること。
6.環境保全
本施設の設計に際しては、公害関係法令(ダイオキシン類発生防止等ガイドライン含む)及びそ
の他関係法令に適合するとともに、これらを遵守し得る構造・設備とすること。
7.運転管理
本施設の運転管理は、安定性、経済性を考慮しつつ、各工程を効率化を図るものとすること。ま
た、運転管理にあたっては、施設全体のフローの制御及び監視が可能になるよう配慮すること。焼
却施設の運転、制御及び監視については、中央監視室等にて集中的に行うものとし、さらに、「現
場においても運転、停止」が行えること。
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8.安全衛生管理
1) 安全の確保
運転管理における安全確保(保守の容易さ、作業の安全、各種保安装置及び必要な機器の予備
の確保など)に留意するものとする。
本工事対象範囲の設備、装置の配置、据付、建設は全て労働安全衛生法令及び規則の定めると
ころによるとともに、運転・作業・保守点検等に必要な歩廊、階段、手摺り及び防護柵等を完備
し、地下部分における酸欠等の事故防止のため換気装置を設けること。
バルブの開閉札、注意札、名称札、操作順序札等を取付けること。また、必要な場所には、危
険表示、酸欠表示板等を取付けること。
2) 作業環境
関連法令に準拠して安全、衛生設備を完備するほか、作業環境を良好な状態に保つことに留意
し、粉じん防止、騒音・振動防止、換気及び必要照度の確保、ゆとりあるスペースの確保を心が
け、特に機器側 1mにおける騒音が 80 デシベル(A特性値)を超えると予想されるものについて
は、原則として、機能上及び保守点検上支障のない程度において減音対策を施すこと。また、機
械騒音が特に著しい送風機やコンプレッサ等は、これを別室に収納するとともに、部屋は吸音工
事等を施すこと。また、振動の大きい機器は独立基礎とすること。
労働安全衛生法等による安全標識、電気事業法による標識、薬品の取扱いに関する要領を表示
するための掲示板を設置すること。
また、平成 13 年 4 月 25 日付厚生労働省の「廃棄物焼却施設内におけるダイオキシン類ばく露
防止対策要綱」(基発第 401 号の 2)を考慮し、作業環境(通常の業務において作業者が立ち入
る場所)のダイオキシン類濃度が 2.5pg-TEQ/m3N 以下となる措置を講ずること。
3) 火災対策
建築基準法、消防法その他の関連法規に準拠した火災対策設備を設けること。
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第3節 施設機能の確保
1.適用範囲
本仕様書は、本施設の基本的内容について定めるものであり、本仕様書に明記されていない事項
であっても、本工事の目的達成のために必要な設備、または性能を発揮させるために当然必要と思
われるものについては、受注者の責任においてすべて完備すること。
2.疑義
本仕様書に定める事項について疑義、誤記等があった場合の解釈及び施工の細目については、本
組合の指示に従うこと。
なお、本仕様書に明記していないものであっても本工事の目的のために機能及び保守上必要なも
のは、全て受注者の責任において完備すること。
3.変更
1) 実施設計は原則として受注設計図書によるものとする。受注設計図書に対して部分的な変更を
必要とする場合には、機能及び施設運営上の内容が同等以上の場合において、本組合の指示ま
たは承諾を得て変更することができる。
2) 実施設計期間中及び実施設計完了後に、設計図書に本仕様書に適合しない箇所が発見された場
合には、受注者の負担において設計図書に対する改善変更を行うこと。
3) その他、本工事にあたって変更の必要が生じた場合は、本組合の定める契約条項によるものと
する。
4.性能と規模
本施設に採用する設備、装置及び機器類は、本工事の目的達成のために必要な能力と規模を有し、
かつ管理的経費の節減を十分考慮したものとすること。
また、1炉単独運転または2炉同時運転の如何にかかわらず、3ヵ月の連続運転が可能とするこ
と。
5.工事施工条件
1) 本仕様書で定める事項を除いて、質疑回答書、国土交通大臣官房官庁営繕部監修の各工事標準
仕様書を準用すること。
2) 本工事は、本仕様書及び本組合が承諾した実施設計図書により施工すること。
3) 本工事施工にあたっては、着工前に承諾申請図書(メーカーリスト等を含む)、総合施工計画
書、施工要領書等を提出し、本組合の承諾を得たのち工事に着手すること。
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第4節 材料及び機器
使用材料及び機器は、すべてそれぞれの用途に適合する欠陥のない製品で、日本工業規格(JIS)、
日本農林規格(JAS)、電気関連各種技術基準、電気規格調査会標準規格(JEC)、日本電気工業会標
準規格(JEM)等の規格が定められているものはこれらの規格品を使用すること。
特に高温部に使用される材料は、耐熱性に優れたものでなくてはならない。酸、アルカリ等腐食性
のある条件下で使用する材料については、それぞれ耐酸、耐アルカリ性を考慮した材料(塗装を含
む)を使用すること。なお、基幹部品については、添付「基幹部品一覧表」の規格品を使用すること。
なお、規格外の材料及び機器を使用する場合は、本組合の承諾を受けた後、使用するものとし、本
組合が指示した場合は、使用材料及び機器等の立会検査を受けること。
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第5節 試運転及び指導期間
1.試運転
1) 工期内に試運転を行うこと。2) 試運転は、受注者が本組合と予め協議のうえ作成した実施要領
書に基づき、本組合の立会のもと受注者が行うこと。ただし、運転操作は受注者の指導のもと
に組合が実施する。
3) 試運転の実施において支障が生じた場合は、受注者は本組合との協議を踏まえその指示に従い、
速やかに対処すること。
受注者は試運転期間中の運転記録を作成し、提出すること。
4) この期間に行われる調整及び点検において発見された補修箇所及び物件については、その原因
及び補修内容を本組合に報告すること。なお、補修に際して、受注者はあらかじめ補修実施要
領書を作成し、本組合の承諾を受けること。
2.運転指導
1) 受注者は、本施設に配置される職員に対し、施設を円滑に操業するため、機器の運転、管理及
び取扱いについて、教育指導計画書に基づき、必要な教育と指導を行うこと。なお、教育指導
計画書等はあらかじめ受注者が作成し、本組合の承諾を受けること。
2) 運転指導は、試運転期間内とするが、本組合と受注者で協議の上、変更することができる。ま
た、この期間以外であっても教育指導を行う必要が生じた場合、または、教育指導を行うこと
により効果が上がると判断される場合には、本組合と受注者の協議のうえ実施すること。
3) 教育指導の資料(運転指導書)は、全体設備概要、各設備の詳細、各機器の取り扱い、運転方
法、異常時の対応、実務的な詳細及び本組合の指示する事項についてわかりやすく明記したテ
キストを作成すること。なお、その資料については、電子データで本組合に提出すること。
3.試運転及び運転指導に係る費用
施設引渡しまでの試運転及び運転指導に必要な費用は、ごみの搬入、焼却残渣の搬出、電気、
水道、燃料、薬品、油脂類等ごみ処理に必要な経費については本組合の負担とし、改修機器の油
脂類初期充填については受注者の負担とする。
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第6節 性能保証
1.性能試験
受注者は工事期間中に本組合の立会のもと、引渡性能試験を行うこと。
1) 引渡性能試験条件
引渡性能試験は次の条件で行うこと。
(1) 引渡性能試験における性能保証事項等の計測及び分析の依頼先は、法的資格を有する第三者
機関とすること。なお、費用については受注者の負担とする。
ただし、特殊な事項の計測及び分析については、本組合の承諾を受けて他の適切な機関に依
頼することができるものとする。
引渡し性能試験は、2 炉運転を原則とし、試験及びサンプリングについては原則 1 系列毎に
実施すること。
(2) 引渡性能試験の結果、性能保証が得られない場合には、必要な改善、調整を行い、改めて引
渡性能試験を行うこと。
2) 引渡性能試験方法
受注者は、引渡性能試験を行うにあたって、引渡性能試験項目及び試験条件に基づいて、試験
の内容及び運転計画等を明記した引渡性能試験要領書を作成し、本組合の承諾を受けること。
性能保証事項に関する引渡性能試験方法(分析方法、測定方法、試験方法)は、それぞれ項目
ごとに、関係法令及び規格等に準拠して行うこと。
ただし、該当する試験方法のない場合は、もっとも適切な試験方法を本組合に提出し、承諾を
得て実施すること。
引渡性能試験実施後に、引渡性能試験報告書を提出すること。報告書には、項目ごとの合否を
明示し、また公的機関等の試験を受けた項目については、その証明書等を添付すること。
3) 引渡性能試験
工事期間内に、引渡性能試験を行うこと。この場合に試験に先立って、1 日以上前から定格運
転に入るものとし、引き続き処理能力に見合った焼却量につき、2 日間以上の試験を行うこと。
引渡性能試験は、本組合立会のもとに本節2.2)項に規定する性能保証事項について実施するこ
と。
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4) 性能試験の測定項目
試験項目
1)ごみ質
(1) 種類組成
(2) 理化学的性状
(3) 単位容積重量
(4) 低位発熱量
2)焼却残渣
(1) 湿物灰量
(2) 水分率
(3) 乾物灰量
(4) 熱しゃく減量
3)大気
(1) ばいじん量
(2) 硫黄酸化物濃度
(3) 塩化水素濃度
(4) 窒素酸化物濃度
(5) CO、O2濃度
(6) 乾ガス量
4)温度
(1) 煙突頂部温度
(2) 空気予熱器
燃焼ガス入口出口
空気入口出口
5)排ガス
(1) 排ガス流速
(2) 排ガス温度
引渡性能試験
1回以上/日
1回以上/日
1回以上/日
1回以上/日
2.保証事項
1) 責任施工
本工事に関わる本施設の処理能力及び性能は、すべて受注者の責任施工により発揮させなけれ
ばならない。また、受注者は設計図書に明示されていない事項であっても、本工事に関わり当然
必要なものは本組合との協議を行い、受注者の負担で施工しなければならない。
2) 性能保証事項
① ごみ処理能力
現状の処理能力を現地調査等により充分に把握した上で、指定されたごみ質の範囲につい
て第1章第2節「1.処理能力」に示す計画処理能力を満足するよう、回復させること。
② 焼却条件及び公害防止基準
定格負荷運転時において、第1章第2節「3.焼却条件」、「4.公害防止基準」及び
「5.CO2削減率」を満足すること。
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第7節 保証期間
1.一般事項
本仕様書に記載した本工事の性能及び機能は、全て受注者の責任において保証すること。
2.施設の改善
本工事の設計及び施工にあたっては安全性、メンテナンス性、保守における利便性に十分配慮した
設計及び施工を行う。
3.承諾を得ずに行った施工箇所
設計業務及び施工にあたって、本組合の承諾を得ずに行った行為については、瑕疵の有無に係わら
ず、本組合の判断によって改善を請求できるものとする。
4.瑕疵責任の範囲
受注者による瑕疵の責任の範囲は、本仕様書の記載内容一切とする。
5.保証期間
本施設における保証期間は、各年度の更新機器引き渡し後2年間とし、最終年度については、正式
引渡し後2年間とする。本組合と受注者が協議の上、別に定める消耗品については、原則2年分とす
る。
また、本施設における瑕疵が、受注者の故意または重大な過失により発生した場合には、請求が行
える期間は 10 年とする。
6.瑕疵判定基準
本工事の各設備における、瑕疵の判定については本組合及び受注者の協議により行うものとし、そ
の判定基準は以下に示すとおりとする。
1) 構造、施工上の欠陥が発見された場合。
2) 異常磨耗、腐食、変形、漏れ、亀裂、脱落等が認められた場合。
3) 性能に著しい低下が認められた場合。
4) その他、運転上支障のある事態が発生した場合。
5) 各項目において、特に保証期間を定めている項目については、以下のとおりとする。
(1) 建築工事における防水については、引き渡し後 10 年以内に漏水が確認された場合。
保証期間中に瑕疵と認められたものについては、受注者の負担において速やかに補修、改善又は取
替を行わなければならない。
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ただし、保証期間中であっても下記の場合による故障は補償の対象外とする。
1)受注者の了承を得ず本組合独自で改造したことが原因である場合。
2)天災、その他の不可抗力の原因による場合。
なお、故障の原因について受注者の責任によるものかどうかの疑問を生じた場合には、原則として
受注者は本組合の指示に従うこと。
7.瑕疵の判定に係る費用
瑕疵の判定に要する経費については、受注者の負担とする。
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第8節 工事範囲
本仕様書で定める工事の工事範囲は次のとおりとする。詳細は各章参照のこと。
1.機械設備工事
1) ごみ受入設備
2) 前処理設備
3) ごみ供給設備
4) 燃焼設備
5) 燃焼ガス冷却設備
6) 排ガス処理設備
7) 給排水設備
8) 排水処理設備
9) 余熱利用設備
10) 通風設備
11) 灰出し設備
12) その他設備
2.電気・計装設備工事
1) 電気設備
2) 計装設備
3.土木・建築工事
1) 土木建築設備工事
4.その他
1) 試運転および運転指導費
2) 予備品および消耗品
3) 仮設工事
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第9節 提出図書
1.見積設計図書
応札者は、入札までの本組合が指定する期間に見積設計図書として次のものを提出すること。
1) 設計計算書(本工事範囲内で必要なもの)
(1) 物質収支
(2) 熱収支(熱精算図)
(3) 用役収支
(4) 容量計算(各主要設備の能力決定の根拠)
(5) CO2削減計画書(明細書含む)
(6) 工事工程表
2.実施設計図書
受注者は、契約後ただちに実施設計に着手するものとし、実施設計図書として次のものを提出し
本組合の承諾を受けるものとする。
図面の縮尺は、図面内容に適した大きさとし、図面寸法はA3版二つ折り製本を標準とし、でき
る限り統一すること。
また、仕様書はA4版(A3縮小図面折り込み添付)とする。
1) 設計計算書(本工事範囲内で必要なもの)
(1) 物質収支
(2) 熱収支(熱精算図)
(3) 用役収支
(4) 容量計算(各主要設備の能力決定の根拠)
(5) CO2削減計画書(明細書含む)
(6) その他必要なもの
2) 設計図面(本工事範囲内で必要なもの)
(1) 施設全体配置図、主要平面図、断面図、立面図等
(2) 機械設備図(機器配置図、断面図等)
(3) 計装系統図(空気、排ガス、排水処理、冷却水、給排水、余熱利用等)
(4) 電気設備図(機器配置図、主要機器姿図、単線結線図、主要幹線図)
(5) 配管設備図
(6) その他必要なもの
3) 負荷設備一覧表(本工事範囲内で必要なもの)
4) 工事仕様書(仮設計画・安全計画を含む)
5) 工事工程表
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6) 予備品、消耗品リスト(本工事範囲内で必要なもの)
7) その他必要なもの
3.許認可等申請図書
受注者は、契約後、ただちに必要な諸届けの一覧表(根拠法令、届け先、時期等を記載したも
の)を提出し、各種規制等(公害、労基、消防等)の許認可等に係る申請書類の作成を行うこと。
また、工事期間中、または工事完了後にあっても当該工事に関する実績報告完了届等の書類を作成
し本組合に提出すること。なお、必要部数は本組合の指示によること。
4.施工承諾申請図書
受注者は、実施設計に基づき工事をすすめること。
工事施工に際しては、事前に承諾申請図書により本組合の承諾を得てから着工すること。
図書は、次の内容のものを各3部(うち1部受注者へ返却)提出すること。
1) 機器・電気関係(本工事範囲内で必要なもの)
(1) 機器詳細図(断面図、主要部品図、付属品図)
(2) 施工計画書・要領書
(3) 計算書・検討書
(4) その他必要な図書
2) 土木建築関係(本工事範囲内で必要なもの)
(1) 各仮設計画書
(2) 各工事の施工計画書
(3) 施工詳細図
(4) 各種成績書
(5) 各種材料試験報告書
(6) 主要鉄筋加工図
(7) 設備詳細図
(8) 資格証明書
(9) 使用材料見本
(10) その他指示する図書
5.工事関係図書
受注者は、工事に際し次のものを各3部(うち1部受注者へ返却)提出すること。
1) 工事現場組織表
2) 下請業者承認願(施工体制台帳)
3) 安全管理指導事項及び指示事項
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4) 打合せ記録(会議・検査・協議・検討資料・電話等含む)
5) 月間または週間工程表
6) 月間工事進捗状況報告書(写真付)
7) 工事写真
8) 工事日誌
9) 各種検査願
10) 中間検査願及び出来高内訳書
11) 竣工検査願及び自主検査報告書
12) 工事監理用実施設計図書縮小版
13) その他指示する図書
6.完成図書
受注者は、工事竣工に際して、完成図書として次に掲げるものを完成施設に適合するように修正
して提出すること。
1) 竣工図(本工事範囲内で必要なもの)
(1) A3版を標準とする
3部
(2) A4版に製本したもの
3部
1) 取扱い説明書(本工事範囲内で必要なもの)
(1) 機器単体説明書(A4版に製本したもの)
3部
(2) 全体説明書(プラントのフロー、機能、操作等)
3部
(A4版に製本したもの)
2) 試運転報告書(A4版製本)
2部
3) 引渡性能試験報告書(A4版製本)
2部
4) 単体機器試験成績書(A4版製本)
2部
5) 予備品リスト、消耗品リスト、メーカリスト、給油リスト
2部
(A4版に製本したもの)
6) 工事写真カラーアルバム製本
1部
7) 竣工写真カラーアルバム製本
1部
なお、工事写真及び竣工写真については、着手までに工事用写真撮影要領書を本組合に提出し、
承諾を得た後、撮影し、その状況を把握できるように整理した上で必要事項を明記すること。
8) 各官庁への届出書及び許可書等
2部
(原本を件名毎に製本すること)
9) 完成図書データ
一式
上記の図書全てをデータで納品すること。
10) その他必要な図書を指示する部数
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7.その他
1) 月間工程表
2) 週間工程表
3) 工事日報(作業内容、特記事項及び出面集計等について記載)
4) 工事月報(主な工事内容、出来高等を記載し、工事写真を添付)
5) 打合せ議事録
6) その他必要な図書
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第10節 検査及び試験
工事に使用する主要機器、材料の検査及び試験は下記により行うものとする。
1.立会検査及び立会試験
指定主要機器、材料の検査及び試験は、本組合の立会のもとで行うこと。ただし、本組合が特に
認めた場合には、受注者が提示する検査(試験)成績表をもってこれに代えることができる。
2.検査及び試験の方法
検査及び試験は、あらかじめ本組合の承諾を得た検査(試験)要領書に基づいて行うこと。
3.検査及び試験の省略
公的、またはこれに準ずる機関の発行した証明書等で成績が確認できる機材については、検査及
び試験を省略することができる。
4.経費の負担
工事に係る検査及び試験の手続きは、受注者において行い、これらに要する経費は受注者の負担
すること。ただし、検査員の出張費は除く。
5.機器の工場立会検査
工場で製作される機器のうち、本組合が指示した機器については本組合立会のもとに当該工場に
おいて検査を実施し、合格したものについて現場への搬入を行うこと。また、受注者は、あらかじ
め検査要領書を本組合に提出すること。
6.その他
工事中又は、完成後において明視することができない部分、その他必要とする部分について監督
員の立会いを求め、施工の状況を確認できるよう写真撮影を行うこと。
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第11節 正式引渡し
工事竣工後、本施設を正式引渡しするものとする。
工事竣工とは、第1章第8節に記載された工事範囲の工事を全て完了し、同第6節による引渡性能
試験により所定の性能が確認され、本組合の行う完成検査に合格した時点とする。
ただし、ごみ処理を行いながらの工事施工となるため、各年度ごとに性能確認した系列の設備、機
器については部分引渡しを行うものとする。
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第12節 その他
1.関係法令等の遵守
本工事の設計施工にあたっては、関係法令を遵守しなければならない。
(1) 廃棄物の処理及び清掃に関する法律
(2) ダイオキシン類対策特別措置法
(3) 環境基本法
(4) 循環型社会形成推進基本法
(5) 大気汚染防止法
(6) 水質汚濁防止法
(7) 騒音規制法
(8) 振動規制法
(9) 悪臭防止法
(10) 資源の有効な利用の促進に関する法律
(11) 建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律
(12) 容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律
(13) 労働安全衛生法
(14) 消防法
(15) 建築基準法
(16) 高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律
(17) 都市計画法
(18) 宅地造成等規制法
(19) 水道法
(20) 下水道法
(21) ガス事業法
(22) 電気事業法
(23) エネルギーの使用の合理化に関する法律
(24) 電気用品取締法
(25) 高圧ガス取締法
(26) 液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律
(27) 計量法
(28) 日本工業規格(JIS)
(29) 電気規格調査会標準規格(JEC)
(30) 日本電気工業会標準規格(JEM)
(31) 電気技術規程(JEAC)
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(32) 電気技術指針(JEAG)
(33) 日本電気技術規格委員会(JESC)
(34) 国際電気標準会議(IEC)
(35) 土木工事標準示方書
(36) 国土交通省大臣官房官庁営繕部監修の各工事標準仕様書
(37) 国土交通省大臣官房官庁営繕部監修の各工事監理指針
(38) 日本建築学会建築基礎構造設計基準・同解説
(39) 日本建築学会鋼構造設計基準
(40) 日本建築学会鉄筋コンクリート構造設計基準・同解説
(41) 日本建築学会鉄骨鉄筋コンクリート構造設計基準・同解説
(42) 日本建築学会建築工事標準仕様書
(43) その他関係法令、規則、規格、基準、条例及び細則等
2.許認可申請
工事内容により関係機関へ認可申請、報告、届出等の必要がある場合には、その手続きを受注者
は速やかに行い、本組合に報告すること。なお、手続きに際しては、あらかじめ本組合に書類を提
出し承諾を受け、遅滞なく行うこと。
また、工事範囲において本組合が関係機関へ認可申請、報告、届出を必要とする場合、受注者は
書類作成等について協力し、その一切の経費を負担すること。
3.施工
本工事施工に際しては、次の事項を遵守すること。
1) 安全管理
工事期間中の危険防止対策を十分行い、あわせて、作業従事者への安全教育を徹底し、労務災
害の発生がないように努めること。
また、本工事施工にあたり工事車輌の搬入出口には、交通整理員を常駐させ、その他必要な場
所にも配置すること。
本工事施工中、施設の稼働に影響のないよう仮設道路、案内看板の設置等の対策を講じること。
2) 現場管理
資材置場、資材搬入路、仮設事務所などについては本組合と十分協議し、他の工事及び通常の
業務への支障が生じないように計画し、実施すること。また、整理整頓を励行し、火災、盗難な
どの事故防止に努めること。また、部外者の立入について十分注意すること。
3) 復旧
他の設備、既存物件等の損傷、汚染防止に努め、万一損傷や汚染が生じた場合は、本組合にた
だちに報告するとともに、受注者の負担により速やかに復旧すること。
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4) 保険
本施設の施工に際しては、火災保険、組立保険等、必要な保険に加入すること。
5) 工事施工中の周辺環境への配慮
良好な周辺環境の保持及び地域住民の生活環境に十分配慮し、騒音、振動の発生防止対策には
万全を期すこと。
6) その他
関連業者と連絡を密にとり、安全協議会等を設置するなど、相互に協力すること。
4.予備品及び消耗品等
予備品及び消耗品等として必要なものを納入すること。予備品は、必要な保守、整備がされて
いても、破損、損傷、摩耗する確率が高い部品、破損・損傷・摩耗により、施設の運転継続に重
大な支障をきたす部品、市販されておらず納入に時間のかかる部品、寿命が 1 年を超える消耗品
であっても予備として置いておくことが望ましい部品等とする。消耗品は、運転により確実に損
耗し、寿命が 1 年以内の部品、開放点検時に取り替えの必要な部品等とする。
1) 予備品の数量
予備品は、本工事の引渡し(部分引渡し含む)後、1 ヶ年間に必要とする数量以上とする。た
だし、試運転期間は含まない。
その数量、リスト表を作成し、承諾図書に添付すること。原則として対象機器ごとに収容箱に
入れ納入すること。小口の予備品についても、系統ごとにまとめ収容箱に入れ納入すること。
2) 消耗品の数量
消耗品は、本工事の引渡し(部分引渡し含む)後、1 ヶ年間に必要とする数量以上とする。た
だし、試運転期間は含まないものとする。
その数量、リスト表を作成し、承諾図書に添付すること。
3) 油脂類、薬品類
油脂類及び薬品類は、本工事の引渡し(部分引渡し含む)時に、機器に必要数量納入するとと
もに、潤滑油類は 1 ヶ年分の数量を別途納入すること。
その数量、リスト表を作成すること。
4) 工具類
本工事の引渡し(部分引渡し含む)時に各機器の専用工具、保安用品等を納入するものとし、
その数量、リストを作成し承諾図書に添付すること。
5.仮設工事
1) 工事用の電力・電話及び水道
正式引渡しまでの仮設電源、仮設電話、給排水設備等はすべて受注者の負担で関係機関との協
議のうえ諸手続をもって実施すること。
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2) 仮設道路等
本工事に必要な仮設道路、仮設事務所、工事用駐車場、資材置場等は、本組合と協議のうえ施
工すること。仮設道路については、周辺に案内標識、徐行等の看板を設置し適切な誘導が行える
ようにすること。監督員用仮設事務所(打合せスペースを含む)を設置すること。事務所は受注
者仮設事務所と合棟でもよい。
6.その他
1) 交付金交付申請書、交付金事業実績報告書等の作成協力
受注者は、交付金に関する必要な書類の作成等、本組合に協力し、必要な資料を提出のこと。
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第2章 機械設備工事仕様
1.容量については全て有効容量とする。
2.機器の能力等の表示については特記なき限り1基あたりとする。
3.機器の材質について、SUS と表示されているものについては全て SUS304 同等品以上とする。
4.〔
〕内の表示は本組合が標準と考えるもので、協議により変更することができる。
第1節 各設備共通仕様
1.点検通路等の構造
1) 通路幅は原則として主要通路有効幅 1,000 mm 以上、その他通路有効幅 800 mm 以上とする。
ただし、装置制約上等で通路幅確保が困難な箇所は別途協議とする。
2) 階段の傾斜角は原則として 45 度以下とし、階段の傾斜角、けあげ、踏面幅は極力統一を図るこ
と。また、主要通路において建築階段から乗り継ぐ部分については、両者の統一を図り、高さ
4m 以内ごとに踊り場を設けること。
3) 歩廊及び階段の両側に側壁またはこれに代わるものがない場合には、手摺り(高さ 1,100 mm 以
上)を設ける。
4) 歩廊は階高を統一し、保守、点検時の機器荷重にも十分安全な構造とすること。
5) 床にはグレーチングを敷設し、安全に作業ができる構造とする。
6) 歩廊及び床グレーチング上には、原則として機器及び盤等の基礎を設けないこと。
2.保温及び防露
1) 熱を放射するもの及び集じん器等低温腐食を生ずるおそれのあるものについては、必要に応じて
保温施工を行うものとする。但し、機能上保温が適切でない機器等は除く。
2) 人が触れ火傷するおそれのある個所については、防熱施工を行うものとする。
3) 配管については、保温、火傷防止、防露を十分考慮する。
4) 保温(冷)・防露の材質はロックウール、グラスウールまたはポリスチレンフォーム等とする。
ただし、湿度の多い場所は撥水性の製品とすること。
5) 外装は、次の材質を標準とする。
(1) 一般の室内
カラー鉄板
(2) 一般室内いんぺい部
アルミガラスクロステープ巻金網仕上げ
(3) 腐食の発生しやすい室内及び全ての屋外の保温施工箇所
ステンレス鋼板(SUS304・厚 0.3 ㎜以上)
3.塗装
耐熱、耐薬品、防食、配色等を考慮する。
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2) 塗装色等
ガス、空気、水、助燃油等のダクト、配管はその系統ごとに識別し、必要に応じ、流体表示と
流れ方向を明記すること。
3) 塗装材質等
(1) 一般
調合ペイント
(2) 腐食塗装
タールエポキシ樹脂、フタル酸樹脂、シルバー(一般、高温)
(3) その他
カラーテープ等
4.配管
1) 機械設備、電気設備及び土木建築工事との取合いを十分検討し勾配、保温、火傷防止、防露、
防振、耐圧、耐食を考慮した材質、管径を使用すること。
2) 配管には水勾配を取り、必要により水抜きが出来る構造とすること。
また、適当な箇所にフレキシブル継手、振れ止めを設ける等円滑な流れが保てるように施工す
ること。
3) プラント用配管は原則として露出配管とするが、居室部については点検が容易なよう配慮した
隠蔽配管とすること。
4) 配管材料
水槽内及びスラブ上〔 150 〕mm までは SUS、VP、HIVP 等の耐食材料とし、必要によりコンク
リート等による防護を行うこと。
配管材料は使用目的に適合した容量、最適な材質及び口径のものを使用すること。
5) 配管継手、支持金物
ねじ込みまたは溶接継手とし、必要により伸縮継手、フランジ継手等とすること。異種管及び
地中の接続については電蝕防止の施工を行うこと。支持金物、ボルトナットは水中部、水槽内部
は全てを SUS 製とし他は必要によりボルトナットを SUS 製とすること。支持間隔と振動等が生じ
ないよう必要な箇所に振れ止めを設け、管径、材料等を考慮し、決定すること。
6) 弁類材料
使用目的に適合した容量、最適な材質及び口径のものを使用すること。
7) その他
(1) 配管には必要によりサンプリングコック、ドレン、バルブ及び洗浄配管を設けること。
(2) 薬品配管の注入点付近には原則として背圧弁を設置すること。
(3) 床洗浄を行う水栓付近にはホース掛けを設けること。
(4) 配管支持は吊りボルト及び形鋼等で支持する。
(5) ドレン配管は直接排水溝まで配管し、水のハネを防止すること。
(6) 薬品配管等は、原則として洗浄ができるようにすること。
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5.地震対策
建築基準法、消防法、労働安全衛生法等の関係法令に準拠した設計とし、次の点を考慮したもの
とする。
1) 指定数量以上の灯油、軽油、重油等の危険物は、危険物貯蔵所に格納する。
2) 灯油等のタンク(貯蔵タンク、サービスタンク)には必要な容量の防液堤を設ける。
また、タンクからの移送配管は地震等により、配管とタンクとの結合部分に損傷を与えないよ
う配慮する。
3) 薬品タンクを設置する場合には必要な容量の防液堤を設ける。
4) 電源あるいは計装用空気源が断たれたときは、各バルブ・ダンパ等の動作方向はプロセスの安
全サイドに働くようにする。
6.その他
1) 機器等については、騒音、振動、粉じん、悪臭の防止に関し、十分な対策を講じること。また、
安全カバー等の安全対策についても十分配慮すること。
2) クーリングタワー(建築設備も含む)を設置する場合、熱が周辺の動植物に影響を与えないよ
うな配置計画とするとともに、白煙防止に配慮すること。
3) 各機器及び工作物の据え付けについては、保全、点検、修繕、取り替えが容易に行えるように
し、防音、防臭、防熱、防振、防衝撃、防じん、防錆、防食等を十分に考慮して配置及び施工
すること。
4) 騒音、振動の発生する機器は、低騒音型を使用するものとし、特に振動の大きい機器について
は独立基礎を原則とすること。
5) 停電対策として、非常用発電機に接続していない装置等においても異常加温等が生じないよう
に配慮するものとする。
6) 消耗、摩耗の大きい材料は、使用しないものとすること。
7) メンテナンス用としてホイスト、チェーンブロック、ビーム、フック等を必要な部屋に設ける
ものとする。
8) 必要により、諸室、作業場所に環境集じん装置を設けること。
9) 燃料貯留槽や薬品貯留槽等を屋外に設置する場合には、不審者対策として周囲に柵を設けるな
ど対策を講じること。
10) 水中ポンプは着脱式とし、SUS 製ガイドレールを設置し、重量のあるポンプには電動巻き上げ
装置を設置すること。
11) 各設備共通仕様は、機械設備、電気計装設備、土木建築設備、付帯設備等の各工事にも適用す
る。
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第2節 ごみ受入設備
2-1 ごみ投入扉
本装置については、油圧シリンダの更新を行う。また、ダンピングボックスを新たに設置する。
1) 形式
中折れはね上げ式、傾斜形
2) 数量
4基
3) 主要項目
(1) 能力
開閉時間 20sec 以内(全門同時開閉時において)
(2) 材質
一般構造用圧延鋼
(3) 主要寸法
幅約3m×高さ約5.5m(1基あたり)
(4) 駆動方式
油圧駆動
(5) 操作方式
現場押釦操作
4) 特記事項
(1) 各基とも、開閉用油圧シリンダの更新を行うこと。
(2) 各基とも、扉内へ新たにダンピングボックス(計4基)を設置すること。
仕様は 2-2 ダンピングボックスに準ずる。
(3) 各ダンピングボックス両側には点検歩廊を設けること。
2-2 ダンピングボックス
本設備については、本体部分及び油圧シリンダの更新を行う。
1) 型式
傾斜投入式
2) 数量
1基
3) 主要項目
(1) 材質
一般構造用圧延鋼
(2) 主要寸法
長さ約2.1m×幅約3m×高さ約0.8m
(3) 駆動方式
油圧駆動
(4) 操作方式
現場押釦操作
4) 特記事項
(1) 本体部分及び駆動用油圧シリンダ、その他付帯設備一式を更新すること。
2-3 ごみ投入扉駆動用油圧装置
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本装置については、油圧ユニット、マニホールド等の更新を行う。併せて消費電力削減のための
対策を行うこと。
1) 形式
油圧駆動方式
2) 数量
1基
3) 主要項目
(1) 油圧ポンプ
形式
ベーンポンプ
数量
2台
油量
55.5 /min
油圧
10.79M
電動機
15 ×220V×6P
(110㎏/㎝ )
(2) 作動油タンク
数量
1基
タンク容量
500
4) 特記事項
(1) ごみ投入扉駆動用油圧装 置(油圧ユニット、マニホールド及び付属配管等一式)の更新を
行うこと。
(2) 油圧ユニットには可変容量式ポンプ及び高効率モータを採用すること。
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第3節 前処理設備
3-1 供給コンベヤ
本装置については、エプロンパン、コンベヤチェーン、駆動軸、従動軸の更新を行う。
1) 形式
鋼板製エプロンコンベヤ
2) 数量
1基
3) 主要項目
(1) 運搬物
粗大ごみ、不燃ごみ
(2) 能力
20t/5hr
(3) チェーン速度
1~10m/min
(4) 主要寸法
機長
約11,800mm(軸芯間距離)
コンベヤ幅(有効)
約1,100mm
(5) 材質
側板、エプロン、チェーン等 一般構造用圧延鋼
スプロケット、車軸
一般構造用圧延鋼
(6) 所要電動機
220V×3.7
4) 特記事項
(1) エプロンパン及びコンベヤチェーン、レール、駆動軸、従動軸、ヘッド部シュート・スカート、
爆風逃しダクトの更新を行うこと。
3-2 破砕機
本装置については、本体、上部・下部シュート、ロータ、電動機等の更新を行う。また、
防爆対策を行う。
1) 形式
衝撃せん断併用回転式
2) 数量
1基
3) 主要項目
(1) 処理対象物
粗大ごみ、不燃ごみ
(2) 処理能力
20t/5hr
(3) 電動機
6,600V×200W
4) 特記事項
(1) 本体(下部ケーシング及び共通ベッドを除く)及び電動機、上部・下部シュート、ライナー、
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グレートバー、カッティングバーを更新すること。
(2) 防爆対策として、防爆用送風機(ダクト等付帯設備を含む)を設置すること。
3-3 振動コンベヤ
本装置については、本体、エキスパンション、排出シュートの更新を行う。
1) 形式
共振式振動コンベヤ
2) 数量
1基
3) 主要項目
(1) 運搬物
破砕ごみ
(2) 能力
20t/5hr
(3) 搬送速度
8~10m/min
(4) 主要寸法
機長
3,600mm
コンベヤトラフ幅
900mm
(5) 所要電動機
220V×3.7 ×2台
4) 特記事項
(1) コンベヤ本体及びエキスパンション等付帯設備一式を更新すること。
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第4節 ごみ供給設備
4-1 ごみクレーン
本装置については、駆動装置、トロリ、ロードセル、バケットの更新を行う。
また、制御盤についても更新を行う。併せて消費電力削減のための対策を行うこと。
1) 形式
グラブバケット付天井走行クレーン
2) 数量
2基
3) 主要項目(1 基あたり)
(1) 吊上荷重
3.45t
(2) 定格荷重
1.25t
(3) バケット形式
油圧フォーク形
(4) バケットつかみ量
2.5m (閉切り容量)
(5) 径間
約15.4m
(6) 揚程
約26.27m
(7) 横行距離
約12.25m
(8) 走行距離
約30.34m
(9) 所要電動機
速度(m/min)
出力( )
ED(%)
横行用
40
2.2
40
走行用
60
5.5
40
巻上用
40
25
60
開閉用
7/15(sec)
7.5
-
4) 特記事項
(1) 駆動装置及びトロリ、ロードセル、バケット一式を更新すること。
(2) 制御盤一式を更新すること。
(3) 駆動装置は、サイリスタ制御からインバータ制御へ変更すること。
4-2 投入ホッパ
本装置については、更新を行う。
1) 形式
鋼板溶接製3面垂直1面傾斜型
2) 数量
2基
3) 主要機器(1基あたり)
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(1) 容量
約22m (シュート部を含む全容量)
(2) 材質
一般構造用圧延鋼
(3) 開口部寸法
幅約3,200mm×奥行約3,950mm
(4) ゲート駆動方式
油圧駆動
(5) ゲート操作方式
遠隔及び現場押釦操作
4) 特記事項
(1) 本体及びブリッジ除去装置(油圧シリンダ含む)、ホッパゲート(同)一式を更新すること。
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第5節 燃焼設備
5-1 火格子駆動装置
本装置については、サイドシール金物、可動・固定ガータ、駆動軸受・ピン
の更新を行う。
1) 形式
日本鋼管-フェルント式往復動階段火格子
2) 数量
2基(2炉分)
3) 主要項目
(1) 材質
火格子
高クロム耐熱対磨耗鋳鋼
火格子フレーム
同上
サイドシール金物
同上
支持梁構
(2) 構造
一般構造用圧延鋼
固定及び可動火格子構造、火格子駆動装置付
(3) 主要寸法
乾燥火格子
長さ約3,000mm×幅2,100mm
燃焼火格子
長さ約5,000mm×幅2,100mm
(4) 駆動方式
油圧駆動
4) 特記事項
(1) サイドシール金物、可動・固定ガータ、駆動軸受・ピンの更新を行うこと。
5-2 後燃焼装置
本装置については、キルン出入口エアシール部の更新を行う。
1) 形式
日本鋼管-フェルント式油圧駆動回転キルン
2) 数量
2基
3) 主要項目(1基あたり)
(1) 材質
胴
一般構造用圧延鋼
タイヤ
低マンガン鋳鋼
(2) 構造
鋼板溶接胴+煉瓦内張型
(3) 主要寸法
内径2,800mm×長さ5,000mm
(4) 駆動方式
油圧駆動
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4) 特記事項
(1) 後燃焼装置(キルン)出入口エアシール部の更新を行うこと。
5-3 火格子駆動用油圧装置
本装置については、油圧ユニット、マニホールドの更新、ならびに、各段火格子駆動用油圧
シリンダの更新を行う。併せて、消費電力削減のための対策を行うこと。
1) 形式
油圧駆動方式
2) 数量
2基(2炉分)
3) 主要項目(1基あたり)
(1) 油圧ポンプ
形式
ベーンポンプ
数量
2台
油量
66 /min
油圧
6.9M
電動機
11 ×220V×6P
(70㎏/㎝ )
(2) 作動油タンク
数量
1基
油タンク
300
(3) 油圧シリンダ
数量 乾燥火格子用
1本
燃焼火格子用
2本
操作油圧
6.9M
(70㎏/㎝ )
4) 特記事項
(1) 火格子駆動用油圧装置(油圧ユニット及びマニホールド、ならびに、各段駆動用油圧シリン
ダ)の更新を行うこと。
(2) 油圧ユニットには可変容量式ポンプ及び高効率モータを採用すること。
5-4 焼却炉本体
本装置については、副煙道入口ノーズ部及び燃焼段天井ノーズ部、キルン上流部、主煙道各々の
耐火物補修を行う。また、火格子下ホッパ・シュート及び主灰シュート、フラップダンパの更新を
行う。
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1) 形式
日本鋼管-フェルント式横型自立式
NKK 2GR型
2) 数量
2炉
3) 主要項目(1炉あたり)
(1) 焼却室容量(炉容積)
約95m
(2) 燃焼室熱負荷(火炉負荷)
最大約10.5×10 K
/m ・hr
(3) 主要寸法
炉
幅約2,100mm×長さ約14,800mm
×高さ約6,900mm
回転キルン
(4) 構造
内径2,800mm×長さ5,000mm
鋼板溶接鉄骨自立型(ケーシング板厚4.5mm)
4) 特記事項
(1) 副煙道入口ノーズ部、燃焼段天井ノーズ部、キルン上流部、主煙道各々の耐火物改修を
行うこと。
(2) 乾燥段・燃焼段上部・燃焼段下部火格子下ホッパ、主灰シュート、ダブルフラップダンパ
の更新を行うこと。
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第6節 燃焼ガス冷却設備
6-1 ガス冷却室
本装置については、下部耐火物、伸縮継手、下部ホッパの更新を行う。
1) 形式
水噴射式
2) 数量
2基
3) 主要項目(1基あたり)
(1) 排ガス温度
入口580~710℃、出口400℃
(2) 構造
溶接鋼板製不定形耐火物内張り
(3) 材質
本体
一般構造用圧延鋼
内部
不定形耐火物
(4) 主要寸法
長さ約3,000mm×幅2,100mm
4) 特記事項
(1) 本体下部及び下部ホッパ一式を更新すること。また内部耐火物を一式更新すること。
(2) ガス入口の伸縮継手を更新すること。
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第7節 排ガス処理設備
7-1 バグフィルタ
本装置については、下部ホッパ・飛灰搬出コンベヤ、スクリューコンベヤ、ロータリーバルブ、
ろ布、加温ヒータ、入口ダンパ、出口ダンパ、バイパス出口ダンパの更新及び制御盤の改造を行う
こと。ヒータ数量及び容量については、消費電力削減のため、最適化をはかること。また、白煙防
止用空気吹込みラインを新設し、下部ホッパに吹き込む事で電気ヒータの消費電力削減を図ること
(1 炉休炉時)。
1) 形式
パルスジェット式(バイパスダクト内蔵型)
2) 数量
2基(2炉分)
3) 主要項目
(1) ガス量
36,600Nm /hr
(2) ガス温度
200℃
(3) 含じん量
入口
7g/Nm 以上(ドライ)
出口
0.05g/Nm 以下(ドライ)
(4) ろ過風速
約1.1m/min 以下
(5) ろ過面積
964m
(6) 材質
本体
一般構造用圧延鋼板
ろ布
ガラスメンブレン
4) 特記事項
(1) 下部ホッパ・飛灰搬出コンベヤ、スクリューコンベヤ、ロータリーバルブ、ろ布、加温ヒー
タ、入口ダンパ、出口ダンパ、バイパス出口ダンパの更新及び制御盤の改造を行うこと。
(2) ヒータ数量及び容量については、最適化をはかること。
(3) 白煙防止用空気吹込みラインを新設し、下部ホッパに吹き込む事で電気ヒータの消費電力削
減をはかること(1 炉休炉時)。
-37-
第8節 給排水設備
8-1 冷却塔
本装置については、更新を行う。併せて消費電力削減のための対策を行うこと。
1) 形式
開放カウンターフロー製
2) 数量
1基
3) 主要項目
(1) 冷却水量
約45m /hr
(2) 入口水温度
37℃
(3) 出口水温度
32℃
(4) 構造
FRP製
(5) 材質
本体
FRP
ファン
アルミ合金
(6) 所要電動機
220V×1.1
4) 特記事項
(1) 冷却塔本体及び付属品を一式更新すること。
(2) 電動機は高効率形を採用すること。
-38-
第9節 排水処理設備
9-1 排水処理設備
本装置については、工場排水系(撤去・更新)、生活排水系(撤去)、洗煙排水系(撤去・更
新)及び制御盤を含むシステム改造を行うこと。処理量のバランスを見直し最適化且つ設備のスリ
ム化を併せて行うこと。併せて消費電力削減のための対策を行うこと。
1) 形式
(1) 有機系
生物処理方式
(2) 無機系
凝集沈殿砂ろ過処理方式
2) 数量
1式
3) 処理時間
24hr/日
4) 特記事項
(1) 工場排水系(約10m3/日)
既設機器類を撤去後、必要機器を更新
洗車排水(約6m3/日)、プラットホーム掃除水
(約3m3/日)、雑排水(約1m3/日)
(2) 生活排水系
下水放流につき、休止中の機器類を撤去
(3) 洗煙排水系(約9.3m3/日)
既設機器類を撤去後、必要機器を更新
ボイラブロー水(約8.8m3/日)
軟水装置再生水(約0.5m3/日)
-39-
第10節 余熱利用設備
10-1 蒸気発電機
本装置については、蒸気減圧ラインに設置することで損失熱の有効利用を行う。
1) 形式
スクリュー式小型蒸気発電機
2) 数量
1基
3) 主要項目
(1) 入口蒸気圧力
約0.88MpaG
(2) 出口蒸気圧力
約0.13MpaG
(3) 最大出力電力量
160kW(発電機出力)
(4) 周波数及び電圧
60Hz、440V(同)
(5) 発電機形式
同期発電機
4) 特記事項
(1) 本装置は、制御装置を含め全ての装置をパッケージ化すること。
(2) 必要に応じ塩害対策を施すこと。
-40-
第11節 通風設備
11-1 誘引送風機
本装置については、本体、電動機、ダンパ、電油操作器の更新を行う。併せて消費電力削減のた
めの対策を行うこと。
1) 形式
片吸込みターボ式
2) 数量
2基(2炉分)
3) 主要項目(1台あたり)
(1) 風量
1,248m3N/min
(2) 風圧
450mmAq(4.41kPa)
(3) 回転数
約1,780rpm
(4) 所要電動機
440V×150kW×4P
(5) 流体
種類
燃焼排ガス
温度
185℃
(6) 操作方式
インバータ制御
(7) 主要材質
胴体
一般構造用圧延鋼
羽根車
高張力鋼、一般構造用圧延鋼
主軸
機械構造用炭素鋼
4) 特記事項
(1) 誘引送風機本体、電動機、ダンパ、電油操作器の更新を行うこと。
(2) 電動機は高効率形を採用すること。
11-2 白煙防止用空気予熱器
本装置については、本体及びダスト付着防止装置の更新を行うこと。また、管外ガス方式から
管内ガス方式へ形式を変更し耐久性向上をはかること。
1) 形式
空気冷却式プレート熱交換器
2) 数量
2基(2炉分)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 空気量、温度及びガス量、湿度(2炉運転時)
(2) 空気量
51,260Nm /hr
-41-
(3) ガス量
33,300Nm /hr
(4) 空気温度
入口 約40℃
(5) ガス温度
入口 約400℃ 出口 約205℃
(6) 構造
プレート式熱交換器
出口 約190℃
4) 特記事項
(1) 本体及びダスト付着防止装置の更新を行うこと
(2) 形式を管外ガス方式に変更し耐久性の向上をはかること。
(3) 更新に伴い、開閉が容易に行える仮設屋根開口を設置し、終了後に復旧すること。
11-3 煙道及びダンパ
本装置については、誘引送風機出口~煙突間煙道の更新、及びダンパの更新を行う。
1) 形式
溶接鋼板製(耐食鋼及び一般構造用圧延鋼製)
2) 数量
2基(2炉分)
3) 特記事項
(1) 排ガス分析計の形式変更に伴う煙道改造を行うこと。
(2) 誘引送風機出口以降、煙突へ至る間の煙道、伸縮継手及びダンパ類の更新を行うこと。
-42-
第12節 灰出し設備
12-1 落じん排出コンベア
本装置については、更新を行う。併せて、消費電力削減のための対策を行うこと。
1) 形式
上部リターンケースコンベア
2) 数量
2基(2炉)
3) 主要項目
(1) 運搬物
焼却炉落じん灰
(2) 能力
0.1t/hr
(3) 機長
約11m
(4) 主要材質
本体
一般構造用圧延鋼
スクレーパ
一般構造用圧延鋼
主軸
機械構造用炭素鋼
(5) 所要電動機
220V×0.4 ×4P
4) 特記事項
(1) 本体及び付帯装置一式の更新を行うこと。
(2) 電動機は高効率形を採用すること。
12-2 灰コンベア
本装置については、本体及び付帯装置一式の更新を行う。併せて消費電力削減のための対策を行
うこと。
1) 形式
振動コンベア
2) 数量
2基
3) 主要項目
(1) 運搬物
焼却灰
(2) 能力
2t/hr
(3) 機長
約7m
(4) 主要材質
本体
一般構造用圧延鋼
ライナ
ステンレス鋼
(5) 所要電動機
220V×7.5 ×4P
-43-
4) 特記事項
(1) 本体及び付帯装置一式の更新を行うこと。
(2) 電動機は高効率形を採用すること。
12-3 ガス冷却灰搬出コンベア
本装置については、本体及び付帯装置一式の更新を行う。併せて消費電力削減のための対策を行
うこと。
1) 形式
上部リターン湿式スクレーパ付コンベア
2) 数量
2基
3) 主要項目(1基につき)
(1) 運搬物
ガス冷却室 落下灰
(2) 能力
0.5t/hr
(3) 主要寸法
水平約5,800mm×垂直約2,335mm
(4) 主要材質
本体
(5) 所要電動機
一般構造用圧延鋼
220V×0.75 ×4P
4) 特記事項
(1) 本体及び付帯装置一式の更新を行うこと。
(2) 消費電力削減のため、高効率化を図る更新を行うこと。
(3) 排ガスは水封式でシール性を保つこと。
-44-
第13節 電気設備
13-1 高圧受配電設備
1) 更新対象設備
(1) 高圧受配電盤
1式(改造)
(2) 受配電監視盤
1式(改造)
2) 機器仕様
(1) 型式
屋内形鋼板製閉鎖自立型
(2) 主回路
3φ 6,600V 60
(3) 制御・表示電源
DC 100V
3) 特記事項
(1) 小型発電機導入により、必要な保護継電器、計器、表示器等の機器を追加すること。
(2) 中央制御室に発電電力瞬時値をデジタル表示器等で表示すること。
(3) 小型発電機導入により、電力会社との電源系統連系を行うこと。ただし、逆潮流は
行わないものとする。
13-2 誘引送風機電源分岐盤
1) 更新対象設備
(1) 誘引送風機電源分岐盤
1式
2) 機器仕様
(1) 型式
屋内形鋼板製閉鎖自立型
主回路
3φ 440V 60
制御・表示電源
AC 100V
3) 特記事項
(1) 小型発電機導入により、発電機と電源取合が行えるように更新すること。
13-3 500kVA変圧器
1) 更新対象設備
(1) 500kVA変圧器
1式
2)機器仕様
-45-
(1) 変圧器仕様
モールド型
変圧器容量
500kVA
電圧
6,600V/400V
3) 特記事項
(1) トップランナー(高効率)仕様にて更新すること。
13-4 直流電源装置
1) 更新対象設備
(1) 直流電源装置
1式
2) 機器仕様(既設仕様)
(1) 制御方式
サイリスタ式
(2) 整流方式
三相全波
(3) 冷却方式
自然冷却
(4) 交流入力
3φ 220V 60
3) 特記事項
(1) 蓄電池は長寿命型MSEにて更新すること。
13-5 誘引送風機制御盤
1) 更新対象設備
(1) 1号誘引送風機インバータ・コンバータユニット
1式
(2) 2号誘引送風機インバータ・コンバータユニット
1式
2) 機器仕様(既設仕様)
(1) 定格電圧
3φ 440V 60
(2) 電動機容量
150
(3) 制御方式
VVVF方式
3) 特記事項
(1) 筐体及び内部機器は流用し、インバータ・コンバータユニットの更新をすること。
13-6 蒸気復水器制御盤
-46-
1) 更新対象設備
(1) 蒸気復水器インバータユニット
1式
2) 機器仕様(既設仕様)
(1) 高圧復水器インバータ
定格電圧
3φ AC220V 60
電動機容量
11
制御方式
VVVF方式
(2) 低圧復水器インバータ
定格電圧
3φ AC220V 60
電動機容量
37
制御方式
VVVF方式
3) 特記事項
(1) 筐体及び内部機器は流用し、インバータユニットの更新をすること。
13-7 現場制御盤
1) 更新対象設備
(1) 1号ダンパ制御盤シーケンサ
1式
(2) 2号ダンパ制御盤シーケンサ
1式
2) 機器仕様
(1) 型式
MELSEC-Qシリーズ(相当品)
3) 特記事項
(1) A1SシリーズからQシリーズへ更新すること。
-47-
第14節 計装設備
14-1 中央計器盤・操作盤
1) 更新対象設備
(1) 共通計器盤
1式(改造)
(2) 共通操作盤
1式(改造)
2) 機器仕様
(1) 型式
屋内形鋼板製閉鎖自立型及びコンソールデスク型
(2) 制御・表示電源
AC100V
3) 特記事項
(1) 小型発電機導入により、セミグラフィック簡易改造、計器の追加を行うこと。
14-2 モータスキャニング装置
1) 更新対象設備
(1) モータスキャニング装置
1式
2) 機器仕様
(1) 型式
MELSEC-Qシリーズ(相当品)
3) 特記事項
(1) A1SシリーズからQシリーズへ更新すること。
(2) タッチパネルを更新すること。
14-3 ごみクレーン自動運転制御装置
1) 更新対象設備
(1) ごみクレーン自動運転制御装置
1式
2) 機器仕様
(1) 型式
屋内形鋼板製閉鎖自立型
(2) 制御・表示電源
AC100V
3) 特記事項
(1) 既設筐体は流用とし、内部機器更新とすること。
(2) 端末ユニットはFA仕様とすること。
-48-
14-4 HCL・ばいじん計
1) 更新対象設備
(1) HCL・ばいじん計
2台
2) 測定方式(既設仕様)
(1) HCL計
イオン電極連続分析法
(2) ばいじん計
近赤外光散乱方式
3) 特記事項
(1) 既設同様、各成分の濃度信号を出力すること。
(2) 測定スパンについては、既設準拠とするが協議により決定すること。
14-5 NOX,CO,O2分析計
1) 更新対象設備
(1) NOX,CO,O2分析計
2台
2) 測定方式(既設仕様)
(1) NOX,CO
非分散型赤外線吸収法
(2) O2
磁気風式
3) 特記事項
(1) 既設同様、各成分の濃度信号を出力すること。
(2) 測定スパンについては、既設準拠とするが協議により決定とすること。
(3) 測定方式は協議により決定とすること。
※HCL・ばいじん計、NOX,CO,O2分析計の更新は一体型の5成分計で更新すること。
(HCL計はレーザー式、ばいじん計は摩擦電荷式とすること。)
14-6 NOX,SO2,CO,O2分析計
1) 更新対象設備
(1) NOx,SO2,CO,O2分析計
1台
2) 測定方式(既設仕様)
(1) NOx,SO2,CO
非分散型赤外線吸収法
-49-
(2)O2
磁気風式
3) 特記事項
(1) 既設同様、各成分の濃度信号を出力すること。
(2) 測定スパンについては、既設準拠とするが協議により決定すること。
(3) 測定方式は協議により決定とすること。
14-7 計装機器
1) 更新対象設備
(1) 圧力・差圧発信器
45台
(2) オリフィスプレート
1台(F-501)
(3) 凝気器
6台(F-n42、F-501)
(4) ホッパレベル計
2台
(5) 排ガス流量計
2台
(6) 調節弁
16台
(TAG.NO.:TCV-n02,PCV-501-n,PCV-503,
TCV-n08,TCV-n24,PCV-506,FCV-n41, FCV-n22, FCV-n23)
2) 特記事項
(1) 圧力・差圧発信器のみ更新の場合、オリフィス(F-501を除く)やピトー管等の検出部は
既設流用とする。
14-8 ITV装置
1) 更新対象設備
(1) ITV装置
1式
2) 機器構成
(1) カメラ
17台
(2) モニタ
13台(内1台は説明者用)
(3) 映像切替操作器・分配器
1式
3) 特記事項
(1) カメラ設置位置は既設同位置とし、各種仕様は既設同等仕様とすること。
(2) 炉内監視カメラのチューブレンズ、スライド架台等は既設流用とすること。
(3) 監視盤モニタについては液晶とし、取付方法は変更すること。
-50-
(4) 新たに計量機用カメラを設置し、録画できるシステムを構築すること。
(5) ケーブルは既設流用とする。
14-9 前処理設備監視操作盤・制御盤
1) 更新対象設備
(1) 前処理設備監視操作盤・制御盤
1式
2) 機器仕様
(1) 型式
屋内形鋼板製閉鎖自立型
(2) 主回路
3φ 440V 60
(3) 制御・表示電源
AC100V
3) 特記事項
(1) 制御盤は筐体を流用し、内板からの更新をすること。
(2) 監視操作盤は操作面、リレー類の更新をすること。
(3) セミグラフィックの簡易改造を行うこと。
(4) 防爆用送風機の増設に伴い、回路を追加し、機側に現場操作盤を設置すること。
14-10 投入扉制御盤・操作盤
1) 更新対象設備
(1) 投入扉制御盤
1面
(2) 投入扉操作盤
2面
2) 機器仕様
(1) 型式
屋内形鋼板製閉鎖自立型
(2) 制御・表示電源
AC100V
3) 特記事項
(1) 各投入扉内にダンピングボックスを追加するため、投入扉制御盤及び操作盤を更新すること。
14-11 自動燃焼制御装置
1) 更新対象設備
(1)1号自動燃焼制御装置
1式
-51-
(1) 2号自動燃焼制御装置
1式
2) 機器仕様
(1) 型式
屋内形鋼板製閉鎖自立型
(2) 制御・表示電源
AC100V
3)特記事項
(1) 蒸気発電機導入及び現場計器類更新により、必要となる自動燃焼制御装置の調整を行う
こと。
-52-
第15節 土木建築設備
15-1 屋根防水更新工事
工場棟屋根防水の更新を行う。
1) 主要項目
(1) シート防水または塗膜防水
(2) 笠木更新
2) 範囲
工場棟全面
15-2 外壁補修工事
工場棟の外壁の補修後、塗装を行う。
1) 主要項目
(1) ひび割れ部、欠損部、浮き部の補修
(2) 目地・シール部の補修
(3) 下地調整
(4) 仕上塗装
2) 範囲
工場棟外壁
※竪樋更新、外部鉄骨塗装更新も含むものとする。
15-3 建具更新工事
工場棟の建具の補修及び更新を行う。
1) 主要項目
(1) 鋼製建具、アルミ製建具、木製建具の補修
(2) 鋼製建具、アルミ製建具、木製建具の更新
2) 範囲
工場棟
排水処理設備棟(シャッター1箇所、鋼製建具2箇所)
注)補修及び更新建具の箇所については、本組合と協議の上最終決定すること。
15-4 防鳥網設置工事
-53-
工場棟の防鳥網の設置を行う。
1) 主要項目
(1) 防鳥網設置
2) 範囲
高架水槽置場上部、蒸気コンデンサ、冷却塔置場上部
15-5 小型発電機基礎設置工事
小型発電機の据付に必要となる基礎の設置を行う。
15-6 建築設備機器更新工事
1) 高架水槽
T -2
2) 空調設備機器
(1) 空調機
AC -1 ×1基
(2) 空調機
AC -2 ×1基
(3) 冷却塔
CT -1 ×1基
(4) 冷却塔
CT -2 ×1基
(5) 冷却水ポンプ
CDP-1 ×1台
(6) 冷却水ポンプ
CDP-2 ×1台
(7) 膨張水槽
EXT-1 ×1基
3) 換気設備機器
(1) 吸気ファン
F -1 ×1台
(2) 吸気ファン
F -2 ×1台
(3) 吸気ファン
F -3 ×1台
15-7 煙突補修工事
既設煙突の補修を行う。併せて消費電力削減のための対策を行うこと。
1) 既設煙突仕様
(1) 高さ
GL+58m
(2) 頂部有効内径
φ1.3m
-54-
(3) 内部赤煉瓦ライニング
2) 特記事項
(1) 既設煙突の状況を確認し、適した補修等を行うこと。
(2) 補修に伴い、必要となる関係諸官庁への手続きについては、本組合と十分に協議の上対応す
ること。
-55-
添
付
・基幹部品一覧表
・参考図面
資
料
基幹部品一覧表
火格子駆動装置点検整備部品(2炉分)
可動ガータ受けローラ本体・ローラ軸 ローラ:S45C φ220*150 軸: S35C φ160
4
6
32
16
8
40
組
SCM435 1
個
SS400
1
個
SS400
1
個
SS400
2
個
SS400
4
個
SS400
5
個
高張力鋼 KTS-12S-601、602
22
個
高張力鋼 KTS-12S-603、604
8
個
SCMnH11 KTS-12-201
SCMnH11 KTS-12-301
SCMnH11 KTS-12-302
SCMnH11 KTS-12-303
SCMnH11 SCMnH11 1
4
1
4
3
10
個
ろ布
ガラスメンブレン(JFE PBろ布)
360
個
ろ布(予備品)
同上
40
個
火格子駆動装置球面ブッシュ
火格子駆動装置メタル軸受
火格子駆動装置ピン
NTN SA1-140
FCD600 φ70×138×90
φ70×205L
火格子駆動装置伸縮継手(ファスナー付き) アルミガラスクロス0.6t
SUS310S WB-C45-C323-101
サイドシール金物
破砕機更新部品
駆動軸
ローターディスク(タイト側)
ローターディスク(フリー側)
ローターアーム(A)
ローターアーム(B)
ローターアーム(C)
ローターアーム ライナー
ローターアーム 側面ライナー
カッティングバー
グレードバー(A)
グレードバー(B)
グレードバー(C)
カッティングバー上ライナー
鋳物製ライナー
個
個
本
本
個
個
個
個
個
個
バグフィルタ点検整備部品(2炉分)
個
個
個