ティーンズ向け

ティーンズ向き
「ほら、笑ってくれたよ。今まで一度も
笑ったことなかったのに、笑ってくれたよ」
ひとりではじめたアフリカボランティア
ふゆやす
としょ
2016年冬休みすいせん図書
栗山 さやか(くりやま さやか)/著
213p 916/ク
渋谷 109 の元ギャル店員が世界 60 ケ国を旅してたどりついたアフリ
カ・モザンビーク。たくさんの人たちが貧しさや病気で苦しみ、死んで
ふゆやす
どくしょ
冬休みは、の~んびり読書!!
いくのを目の当たりにした彼女は NPO を立ち上げた! 女性や子どもを
支援する協会「アシャンテママ」
(現地の言葉で「ありがとう、みなさ
ん」という意味)をたったひとりで設立した著者の奮闘記。
「ルーシーがしゃべった! しゃべったんだ、ほんとうだよ」
月にハミング
マイケル・モーパーゴ/作
杉田 七重(すぎた ななえ)/訳
399p F3/モ
第一次大戦のころ、イギリスの孤島で飢え死に寸前のところを発
見された謎の少女ルーシーは、ひと言も話せず、記憶もなかった。
村で暮らすうちに少しずつ回復していくのだが…。1915 年に起きた
豪華客船ルシタニア号事件を題材に、戦争の悲劇と感動の秘話。
お お
いそ
ちょう
りつ
と
しょ
かん
大
磯
町
立
図
書
館
「あの人はわたしを殺す気よ。殺すつもりなのはわかってるの。」
「赤、青、黄の三色は、未来の色なんだ。わたしはその色
しか使わないんだよ」
真夜中の電話~ウェストール短編集
ロバート・ウェストール/作
ミスター オレンジ
トゥルース・マティ/作
原田 勝(はらだ まさる)/訳
野坂 悦子(のざか えつこ)/訳
280p F3/ウ
253p 949/マ
1943 年のニューヨーク。八百屋の少年ライナスは、オレン
年に一度、真夜中に電話をかけてくる女の正体は…?(「真夜
ジを注文するひとりの画家と親しくなる。彼を「ミスターオレ
中の電話」)恋人とともに、突然の吹雪に巻きこまれ、命の危険
ンジ」と呼ぶ。ナチスが支配するヨーロッパから命がけで逃げ
にさらされた少年は…?(「吹雪の夜」)戦地にいるお父さんのこ
てきたその画家との出会いが、ライナスにとって特別な存在と
とを心配していたマギーが、ある日、耳にした音とは…?(「屋
なった。兵隊になった兄を誇りに思うライナスは、少しずつ「現
根裏の音」
)など9編の短編を集めたミステリー集。
実」の戦争の恐ろしさに気がつく。
「仲間が読みたがっているものなんですが、手に入りますか?」
「四年前にうちの村で事件があったんだよ。
ふたりも殺された。」
コミック密売人
ねずみ石
ピエルドメニコ・バッカラリオ/作
大石 梢(おおさき こずえ)/作
杉本 あり(すぎもと あり)/訳
278p F/オ
299p F7/バ
中学 1 年生のサトには、4 年前のお祭りの記憶がない。神支
舞台は 1989 年のブダペスト。15 歳の少年シャーンドルは、
村の子どもたちが祭りの夜に探す「ねずみ石」、願いをひとつ
偶然出会った男性にアメコミをもらったことから物語は始ま
だけ叶えてくれる。この恒例の子供向けイベント「ねずみ石さ
る。シャーンドルは、友人たちにコミックの密売をはじめ、売
がし」の最中に、道に迷って朝まで行方知れずだったのだ。同
りさばいていた。ところがコミックを提供してくれるミクラさ
じ夜、村ではひとつの惨殺事件が起こっていて、未解決のまま
んが失踪し、シャーンドルの人生もまた思わぬ変転を迎える。
だった…。