政治のしくみ

政治のしくみ
【導入】
◆ハーバード白熱教室 1-1 殺人に正義はあるかを視聴→慣習としての法
◆ハーバード白熱教室 1-2 ミニョネット号事件→適正手続きの保障・同意という近代の法
の精神
【1】立憲主義と憲法
立憲主義とは「法による権力の制限」
日本国憲法は矛盾だらけ
(1)欽定憲法を改正すると民定憲法?
(2)占領管理下の 1946 年に、日本には主権はなかった
⇒天皇にも国民にも主権なし
(3)誰が憲法を作るのか?…憲法制定権は主権者のみ
(4)なぜ日本の憲法論議は不毛なのか?
見える法と見えない法
慣習法…発見される法
成文法…制定される法
※たとえ成文法であっても、実質的な運用がなければ存在しないのと同じ
⇒慣習法としての憲法
常に反省・修正が必要
【2】憲法は誰に命令しているのか
(1)法とは何か
「法とは、(誰かが)誰かに対して書かれた強制的な命令である」
(2)憲法が命令する相手は誰か…国家権力
⇒憲法 99 条を参照
(3)刑法が命令する相手は誰か…裁判官(司法権力)
⇒刑法 199 条(殺人罪の規定)を例として
刑法は殺人や窃盗を禁じてはいない
罪刑法定主義
(4)刑事訴訟法が命令する相手は誰か…検察官ほか行政権力
⇒刑事訴訟法 475 条を例として
法務大臣の 475 条違反は許されるのか
1
法律による行政の原則
(5)有罪率 99 パーセントの異常
アメリカは 70 パーセントくらい?
世界の有罪率
http://blogs.yahoo.co.jp/marvellous157/15459851.html
Yahoo!知恵袋・世界の有罪率と分析
米研究者論文
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n44514
http://ideas.repec.org/p/wpa/wuwple/9907001.html
仏 TV も注目する日本の特捜問題 (MAD) http://tsuigei.exblog.jp/12867606/
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=kuhAAxgTamM
(↑再調査したところ、映像はアテレコ)
英語論文?
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n10140
小坂井敏晶著「人が人を裁くということ」
http://sendatakayuki.web.fc2.com/etc5/syohyou293.html
裁判所は真実を明らかにするところか?
刑事裁判で裁かれるのは被告人ではなく、行政権の代理人たる検察官
デュー・プロセスの原則
※刑訴第 336 条
「被告事件が罪とならないとき、又は被告事件につ
いて犯罪の証明がないときは、判決で無罪の言渡を
しなければならない。」
つまり有罪の立証ができなければ無罪
しかし日本では、無罪の立証ができなければ有罪
⇒被疑者の権利の観点がない
※小説『復讐法廷』より
強姦の容疑者を逮捕
◇被害者の装身具を所持
◇被害者の体から容疑者の精液を採取
◇被害者の爪から加害者の皮膚の断片
◇当日、容疑者は現場の近くで事情聴取・逮捕
↓
しかし、無罪となる
州法では、仮釈放中の人間は弁護士の立合いが必要
2
なぜ、疑わしきは罰せずなのか
「1000 人の罪人を逃すとも、一人の無辜(むこ)を刑するなかれ」
⇒近代法の精神
一人の犯罪者の悪事より、国家の悪事の方が重大
言論の自由は家庭にも職場にもない⇒人権保障の義務を負うのは誰か?
憲法は国家を縛るための命令
【3】民主主義と憲法と議会と多数決主義はそもそも無関係だった
国王がいても、 国家がなかったヨーロッパ中世
⇒領土には複数の支配権が混在
国王と臣下の関係は契約によってのみ成立している
⇔契約を守るのが良い家臣
欧米:「契約」に忠実なのが良い家臣
日本:「人」に忠実なのが良い家臣
奴隷と農奴は違う
農奴は領土とセットであり、領主といえども農奴の売買はできない
そのわずかな自由が、近代市民革命の原動力に
王様は学級委員長
中世初期には、領主の中の主席程度の権限しかなかった
契約における主従関係という限界
まとめ:中世ヨーロッパ理解の二つのポイント
(1)中世の封建社会では「主権」(=絶対的な支配権)は
存在せず、今のような国家の概念はなかった
(2)国王の権利は「契約」によってのみ正当化される
ため、臣下に対して限られた権限しか行使できなかった
王様は中間管理職?
※1215 年のマグナ・カルタの意味
王といえども契約と慣習法には従わなければならない
↓
「永遠の昨日」が支配する中世
自然法(神の法)>慣習法>
国王
ペストと十字軍が封建領主を没落させた
3
>臣下
国王の新しい金づる、商人
常備軍、現わる
なぜ教会は堕落していったのか?
議会が誕生した二つの理由
マグナ・カルタは反民主主義の憲法
多数決誕生の意外な舞台裏
南北戦争で多数決は定着した
教科書が教えない「憲法」としての民主主義
【4】民主主義をつくったのはキリスト教?
絶対君主、現わる
かくしてリヴァイアサンは誕生した
十字架と聖書が怪獣退治?
腐敗しっぱなしのローマ教会
世界史を変えた天才
聖書すら読ませなかったローマ教会
宗教改革とは、原点回帰
近代科学と仏教の因果律
神はすべてを超越する
人間は二度死ぬ
ルールを変えられるのは神様だけ
善人が救われない理由
人間の努力も意志も意味がない
預言者は神のラウド・スピーカー
預言者ほどつらい仕事はない
予定説の恐るべきパワー
救われる人は、どんな人?
なぜ予定説を信じると熱心な信者になるのか
「新人類」が近代を作った
【5】民主主義と資本主義は双子の兄弟
なぜ神は人を救うのか?
最初に特権ありき
王様も領主も神の奴隷
予定説は「革命のススメ」
資本主義の起爆剤
4
なぜ中国やアラブでは資本主義が誕生しなかったのか?
資本否定の思想が資本主義を作る
予定説を信じれば、カネが貯まる
「天職」の誕生
働かざる者、食うべからず
定価販売こそ、隣人愛の実践
資本主義の精神とは
日本人に民主主義は理解できるか?
【6】はじめに契約ありき
「自然人」と「自然状態」
ロックとホッブズ、社会契約説のどこが違うのか
人間は人間に対して狼である
土地フェティシズム
なぜ信長は茶の湯を推奨したか?
私有財産はなぜ神聖なのか
人民の、人民による、人民のための政治
代表なくして課税なし
なぜアメリカ人は銃を捨てないのか
日本国憲法も社会契約説
公約違反は民主主義の敵
【7】民主主義のルールとは
英国史上、最高の首相とは
アイルランド人がイギリス人を憎む本当の理由
ディズレーリが作った 3 つのルール
契約とは言葉である
なぜ欧米人は契約を重んじるのか
ユダヤ教もキリスト教も契約宗教
旧約聖書は破約の書
神との契約を改定したイエス
契約にかかれていなければ、何をしてもよいのか
なぜイスラム教徒は契約を守らないのか→アッラーは寛大である
ニッポンは砂上の楼閣?
【8】憲法の敵はどこにいるのか
5
デモクラシーは最悪の政治である
フランス革命の光と影
ロベスピエール
結果の平等と機会の平等
民主主義は貧乏人の政治である…プラトンの危機感
イギリスで貴族が政治を握っていた本当の理由
民主主義とは独裁者の温床である
アメリカ大統領選に隠された知恵
日本にヒトラーは現れるか
6