ロータス ドミノ R5AS/400対応版 管理者ガイド

ロータス ドミノ R5AS/400対応版
管理者ガイド
5
RELEASE
ロータス ドミノ サーバー R5 AS/400 対応版
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
2000年 4 月
発行
第一版発行
Lotus Development Corporation
55 Cambridge Parkway
Cambridge, MA 02142 U.S.A.
Copyright (C) 1985 - 2000 Lotus Development Corporation
All Rights Reserved. Printed in Singapore.
本 マ ニ ュ ア ル ま た は 弊 社 Web サ イ ト に 記 載 さ れ た 場 合 を 除 き 、 Lotus
Development Corporation またはロータス株式会社の文書による同意なく本
製品およびマニュアルの一部または全部の無断転載、無断複写、翻訳、ま
たは電子媒体等への変換を禁止いたします。当マニュアルの内容は予告な
く変更することがあります。
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会社名および製品名はそれぞれ各社の商標または登録商標です。
PDF No: ND50AS0A
ロータス ドミノと AS/400 について
ロータス ドミノは、ロータス ノーツとともに、ノーツで定評のあるメッセージン
グ、グループウェア、アプリケーション開発の各機能を Web サーバーテクノロジー
と結び付けます。
インターネット/イ
イントラネットのソリューション
ドミノはインターネットとイントラネットのサイトを構築・運営するための優れた
Web アプリケーションサーバーで、ノーツの利用範囲を Web ブラウザのユーザーに
まで広げます。ドミノはインターネット標準のプロトコルによるオープンネット
ワーク環境と強力なアプリケーション開発環境を統合します。ドミノを使うことに
より、どの Web クライアントもセキュリティが保護された状態でアプリケーション
に参加できます。
Web パブリッシング、Web ブラウジング、インターネット/イントラネットアプリ
ケーションのどの機能においても、ドミノを凌ぐテクノロジーはありません。ドミ
ノだけが、複製、認証、メッセージング、セキュリティの各サービスをインター
ネットプロトコルと統合した形態で 1 つのパッケージとして提供します。さらに、
ドミノは各プラットフォームに対応しているので、ビジネスアプリケーションを
インターネットの世界に拡張するソフトウェアソリューションにもなります。
情報共有のための強力なツール
ドミノは情報の検索や共有の中枢として機能します。たとえば、電子メール、リ
レーショナルデータベース、ホストベースのシステムのどこに情報があっても (もち
ろん、お気に入りのアプリケーション内でも World Wide Web 上でも)、ドミノを使
えば情報を一元的に検索し共有することができます。ノーツ データベースは、ビジ
ネス情報を保存、管理、配布するための安全で信頼性が高く、スケーラブルな方法
を提供します。
強力で柔軟性の高い複合文書データベース、豊かなアプリケーション開発環境、洗
練されたメッセージングシステム、この 3 つの強力なテクノロジーにより、ドミノ
は最強のクライアント/サーバーアプリケーション開発と導入のプラットフォームに
なっています。
1
■ 強力で、柔軟性の高い複合文書データベース
ロータス ノーツの文書データベースは堅牢なオブジェクト保存機能を持ち、ユー
ザーはこれを介して貴重な情報にアクセスし、情報の保存、管理、再編成を行いま
す。文書には、あらゆる種類のオブジェクト (テキスト、リッチテキスト、数値、構
造化されたデータ、イメージ、グラフィック、サウンド、動画など) を可能な限り含
められます。また、ノーツ データベースには、文書の情報を入力するためのフォー
ム、情報にアクセスするためのビュー、アプリケーションの処理や操作を自動化す
るための豊富なアプリケーション開発ツールがあります。ノーツ データベースと従
来のデータベースを統合することにより、組織の情報資産の価値が飛躍的に高まり
ます。
■ 豊かなアプリケーション開発環境
ロータス ドミノを使うと、ユーザーも開発者も各プラットフォームに対応した効果
的なクライアント/サーバーアプリケーションを開発できます。また、最も一般的な
グループウェアの分野では、すぐに使えるアプリケーションテンプレートが用意さ
れています。たとえば、グループ管理、カスタマーサービス、会議運営、ステータ
スレポート、予約管理などのアプリケーションは、テンプレートからすぐに作成で
きます。これらのテンプレートは、そのまま利用することも、必要に応じてカスタ
マイズして使うこともできます。また、フォーム、フィールド、ビューなどのノー
ツ データベースの基本的な構成要素を使って、まったく新しいアプリケーションを
作成することもできます。
■ 洗練されたメッセージングシステム
どのノーツ ユーザーもメールの送受信ができ、どのノーツ アプリケーションも自動
的にメール機能が付加されます。このため、ユーザーは cc:Mail や MHS を含むさま
ざまなメールシステムとメッセージを交換でき、SMTP、X.400 などの標準的な機能
を利用できます。さらに、ユーザーはメッセージングとルーティングに対応したア
プリケーションを作成し、組織内の作業と情報の流れを自動化できます。ロータス
ドミノ メールサーバーは、メッセージングシステムのバックボーンとして使えます。
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
2 ロータス
ドミノとノーツのマニュアルについて
ロータス ドミノとロータス ノーツでは、パッケージに同梱の印刷マニュアル、オン
ラインマニュアルやヘルプデータベース、特定の状況に応じた印刷物のマニュアル
を多数用意しています。ドミノとノーツのマニュアルは、ロータスストアの Web サ
イト(http://www.lotus.co.jp/store.nsf)から注文できます。
システム管理
ドミノシステム管理マニュアルには、次のマニュアルが含まれています。
『インストールガイド』
『移行ガイド』
『ネットワーク設定ガイド』
『システム管理者ガイド3 - クラスタリング編』
『データベース管理者ガイド』
『システム管理者ガイド1 - システム設定編』
『システム管理者ガイド2 - システム管理編』
『R5 リリース情報』
この情報は、『R5 システム管理ヘルプ』(HELP5_ADMIN.NSF)にも収められていま
す。
アプリケーション開発
ドミノ アプリケーション開発マニュアルには、次のマニュアルが含まれています。
『アプリケーション開発者ガイド』
『ドミノ デザイナー プログラマーズガイド1(式と関数)』
『ドミノ デザイナー プログラマーズガイド2(ロータス スクリプト ノーツク
ラス)』
『ドミノ デザイナー プログラマーズガイド3(ロータス スクリプト Java ノー
ツクラス)』
『テンプレート事例集(Web 公開のみ)』
『DECS ガイド』
『ロータス スクリプト ユーザーズガイド』
この情報の大部分は、ノーツ クライアントのノーツ ヘルプデータベースに収められ
ています。
ロータス ドミノと AS/400 について について 3
エンドユーザー
『ノーツ入門』は、初心者向けのガイドで、一般的な業務を学習するのに使います。
AS/400に
について
AS/400 を初めて使う方のために、新しいシステムを使い始めるのに役立つ一般的な
情報について説明します。AS/400 の習得については、教室での学習とオンラインで
の学習の優れたカリキュラムが用意されています。詳細については、Web サイト
(http://www.jes.co.jp/course/m0008.html) を参照してください。
メ モ
すでに AS/400 に習熟されている方は、この章の以降の説明を読まなくても
かまいません。
AS/400 のユーザーインターフェースについて
最近の多くのシステムと同様に、AS/400 はシステム機能に対する 2 つのユーザー
インターフェースを提供します。
グラフィカルユーザーインターフェース。経験の少ない一般のユーザーに好ま
れることが多いユーザーインターフェースです。
システムメニューとコマンドのインターフェース。経験のあるユーザーに好ま
れることが多いユーザーインターフェースです。
AS/400 のグラフィカルユーザーインターフェース
AS/400 のグラフィカルユーザーインターフェースはオペレーション・ナビゲーター
と呼ばれています。オペレーション・ナビゲーターは、AS/400 のクライアント・ア
ク セ スが イ ン スト ー ル されている Microsoft Windows 95、Microsoft Windows 98、
Microsoft Windows NT Workstation で利用できます 。クライアント・アクセスは、接
続されたワークステーションに、ワークステーションエミュレーション、プリンタ
エミュレーション、ファイル転送などを含む AS/400 の接続機能を提供します。
オペレーション・ナビゲーターは、ワークステーションが定義済みの接続を持つ各
AS/400 への接続パスを提供します。ナビゲーションパスはシステム機能をオブジェ
クト (ジョブ、ユーザー、グループなど) にまとめます。このオブジェクトを選択す
ることにより、オブジェクトに割り当てられた共通のシステム機能を実行できます。
たとえば、ユーザーの作成、ユーザーの特性の変更、ユーザーのグループへの割り
当て、ユーザーのドミノ サーバーへの登録などが実行できます。
4 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
オ ペ レ ー シ ョ ン ・ ナ ビ ゲ ー タ ー の 説 明 に つ い て は 、 Web サ イ ト
(http://www.as400.ibm.com/techstudio [英語]) にア クセス し、オ ペレー ション ・ナビ
ゲーターのトピックを選択してください。
AS/400 の制御言語とコマンド
制御言語 (CL) は OS/400 (AS/400 オペレーティングシステム) の言語です。CL はシス
テム機能を実行するためのコマンドのセットで構成されています。CL コマンドは、
任意のシステム表示装置のコマンド行で入力できます。通常、コマンド行は、表示
装置の一番下に次のような矢印のプロンプトとして表示されます。
===>
コマンドの入力は、対話式に (その場で) 実行することができます。コマンドを投入
して、バッチで (バックグラウンドで) 実行することもできます。また、コマンドの
セットを CL プログラムとしてコンパイルして、対話的に実行したり、バッチ・ジョ
ブとして実行することができます。
コマンド名は、動詞と主語で構成されています。たとえば、システムの現在のジョ
ブを表示するには、DSPJOB (ジョブ表示) コマンドを使います。DSP が動詞で、JOB
が主語です。同様に、システムのユーザーを作成するときは、CRTUSRPRF (ユー
ザー・プロファイル作成) コマンドを使います。CRT が動詞で、USRPRF が主語で
す。
■ コマンドの検索
AS/400 コマンドの動詞と主語による省略形にはすぐに慣れるでしょう。しかし、こ
れらを覚える必要はありません。OS/400 は、実行したいシステム機能に対応する正
しいコマンドを見つけるのに役立つシステムメニューのセットを提供します。MAIN
と呼ばれるメインのシステムメニューにアクセスするには、コマンド行のプロンプ
ト (==>) で、次のコマンドを入力します。
go main
メイン・メニューには、ユーザータスクや問題処理などのシステム機能の主なグ
ループのリストが表示されます。メニューオプションを選択すると、コマンドの説
明をともなったサブメニュー (コマンドのリスト) が表示されます。実行したい機能
を見つけたら、メニューオプションを選択するだけで、そのコマンドが実行されま
す。
この他にも、コマンドをすばやく探すための 3 つの方法があります。
メイン・メニューで [F4] キー (プロンプト) を押すと、AS/400 のすべてのコマン
ドのリストがアルファベット順に表示されます。
ロータス ドミノと AS/400 について について 5
動詞メニューを使うと、動詞に関するすべてのコマンドのリストが表示されま
す。たとえば、コピーコマンドのリストを表示するときは、次のように入力し
ます。
go cmdcpy
主語メニューを使うと、主語に関するすべてのコマンドのリストが表示されま
す。たとえば、ユーザー・プロファイルコマンドのリストを表示するときは、
次のように入力します。
go cmdusrprf
■ コマンドの入力
AS/400 のコマンドを使うには、コマンド名と 1 つまたは複数のパラメータが必要で
す。たとえば、JDOE のユーザー・プロファイルを印刷するときは、次のコマンドを
使います。
dspusrprf usrprf(jdoe) output(*print)
パラメータはキーワードと値で構成されます。たとえば、パラメータ
USRPRF(JDOE) は、キーワード USRPRF と値 (JDOE) で成り立っています。値は、
JDOE のように単に文字列の場合もあります。また、*PRINT のように、システムで
決められているオプションになることもあります。システムで決められているオプ
ションは、常にアスタリスク (*) で始まります。
コマンド名、コマンドの文法、パラメータは記憶する必要はありません。OS/400 に
は、プロンプト機能と詳しいオンラインヘルプが用意されています。プロンプト機
能を使うには、コマンド名をタイプした後で ([実行] キーを押さずに)、[F4] キーを押
します。コマンドのパラメータのリストが表示されるので、この表示にしたがって
各パラメータの値を入力します。パラメータのオンラインヘルプを表示するには、
パラメータ内にカーソルを置き、[F1] キー (ヘルプ) を押します。パラメータで指定
できるすべての値が説明付きで表示されます。
メ モ
システムメニューからコマンドを選択すると、[F4] を押したときのように、
自動的にパラメータの入力を求められます。
コマンドによっては、パラメータが多くて 1 つのパネルには表示しきれないときが
あります。プロンプト機能による表示が複数のパネルにわたるときは、画面の下端
に 続く... という表示が現れます。ページダウン機能を使うと、残りのパラメータを
表示できます。
6 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
■ 共通の機能キーを使う
機能キーは、OS/400 のシステム表示、コマンド・プロンプト表示、シングルスト
ロークのショートカットを提供するメニューで使えます。どの表示でも共通する機
能を持つ機能キーには次のものがあります。
[F9] - 入力した前のコマンドを取得します。前のコマンドを表示したり、繰り返
し実行できます。
[F12] - 現在の表示をキャンセルし、前の表示に戻ります。
[F3] - 現在の表示を終了し、前のメニューに戻ります。
[F5] - 現在の表示を更新します。たとえば、WRKACTJOB (活動ジョブの処理)
コマンドでシステムで活動中のすべてのジョブを表示している場合、[F5] キー
を押すとジョブのリストが更新されます。
AS/400 のジョブとサブシステムについて
AS/400 はマルチユーザーシステムとして設計されています。OS/400 は多くの実行中
のタスクが、メモリ、印刷装置、データベースファイルを含むシステムリソースを
完全に共有するのをサポートします。システムで活動中のすべての作業をトレース
するために、OS/400 は「ジョブ」と呼ばれる概念を使います。作業がシステムでの
実行を要求すると、OS/400 はその作業に対するジョブを作成します。そして、ジョ
ブに識別子を割り当て、ジョブにリソースを対応させるのに使うストラクチャーを
構築します。たとえば、ユーザーがワークステーションエミュレーションのセッ
ションまたは TELNET から AS/400 にサインオンしようとすると、システムはその
ユーザーのジョブを作成します。このジョブには、パフォーマンスの特性や印刷要
求の宛先などの作業環境に関する情報が含まれます。ジョブは、ユーザーがサイン
オフするまで活動状態を保ちます。
システムの作業負荷のバランスを保つために、OS/400 は「サブシステム」と呼ばれ
る異なる作業環境を定義する機能を持っています。メモリなどのシステムリソース
は、活動中のサブシステムの間で論理的に分配されます。AS/400 システムをセット
アップするとき、サブシステムのセットが自動的に定義されます。また、構成した
各ドミノ サーバーごとに、システムによってサブシステムが作成されます。ドミノ
のサブシステムには、ドミノ サーバーのさまざまなタスクにリソースを割り当てる
ために自動的に起動されるジョブのセットが含まれています。
AS/400 のマニュアル『AS/400 実行管理の手引き V4』(SD88-5009) には、サブシステ
ム、ジョブ、AS/400 システムの作業環境に関する詳しい情報が記載されています。
ロータス ドミノと AS/400 について について 7
AS/400 のセキュリティについて
OS/400 オペレーティングシステムは統合されたセキュリティを持ちます。OS/400 の
セキュリティには、次の 4 つの主な構成要素があります。
システム全体のセキュリティ方針。AS/400 のシステム値を設定することで、す
べての AS/400 ユーザーに適用されるシステム方針を定義できます。たとえば、
対話型の AS/400 セッションが一定時間非活動状態になったときに、システムを
どのように対応をするかを指定できます。また、AS/400 のパスワードの組み合
わせ規則 (たとえば、パスワードに少なくとも 1 桁の数字を入れることを要求す
るなど) を指定できます。
ユーザー・プロファイル。AS/400 の各ユーザーは、ユーザーのセキュリティと
環境の特性を定義するユーザー・プロファイルを持っています。たとえば、
ユーザー・プロファイルに含まれる特殊権限の値は、ユーザーがジョブの制御
や新規ユーザーの設定などのシステム機能を実行できるかどうかを示します。
ユーザー・プロファイルに含まれる出力待ち行列の値は、ユーザーの印刷要求
に対するデフォルトのロケーションを示します。ドミノ AS/400 対応版のすべて
のユーザーが AS/400 ユーザー・プロファイルを持つ必要はありません。
リソースセキュリティ。AS/400 システム上の各オブジェクトに対し、どのユー
ザーがそのオブジェクトにアクセスする権限を持つかを指定できます。概念的
には、AS/400 のリソースセキュリティはロータス ノーツのアクセス制御リスト
に相当します。
セキュリティ監査。AS/400 はシステムで発生したセキュリティに関連するイ
ベントを監査したり、特定のオブジェクトへのアクセスを監査する機能を持ち
ます。セキュリティ監査はシステム値によって定義されます。監査項目は、セ
キュリティ監査ジャーナルとジャーナルレシーバーに取得されます。
AS/400 の詳細につ いては、AS/400 のマニュアル『Tips and Tools for Securing Your
AS/400』(SC41-5300) を参照してください。
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
8 ロータス
AS/400 のメッセージについて
OS/400 は基本的なメッセージ機能を持ち、他のユーザーに簡単なメッセージを送れ
ます。また、OS/400 はメッセージ機能を使って、システムオペレータとシステム
ユーザーに発生したイベントを通知します。
AS/400 上のメッセージはメッセージ待ち行列に格納されます。メッセージ待ち行列
は、メッセージログと考えられます。ユーザー・プロファイルを作成すると、その
ユーザーのメッセージ待ち行列が自動的に作成されます。システム上の各ワークス
テーション装置は、それに対応するメッセージ待ち行列を持ちます。システムレベ
ルのメッセージ (通信エラーやサブシステムの起動と終了に関するメッセージなど)
は、QSYSOPR メッセージ待ち行列に送られます。
メッセージを表示する
メッセージ待ち行列に保存されているメッセージは、オペレーション・ナビゲー
ターまたは OS/400 コマンドを使って表示します。
■ オペレーション・ナビゲーターを使う
[メッセージ] ビューを選択します。新バージョンのオペレーション・ナビゲーター
では、このビューは [基本操作] の下にあります。通常は、最初に AS/400 ユーザー・
プロファイルのメッセージが表示されます。システムメッセージのメッセージ待ち
行列を表示するには、次の手順に従います。
1. [オプション] - [組込み]を選びます。
2. ". . ." ボタンをクリックします。
3. [システム操作員]を選びます。
■ OS/400 コマンドを使う
メッセージ待ち行列に保存されているメッセージを表示するには、DSPMSG (メッ
セージ表示) コマンドを使います。ユーザー自身のユーザー・プロファイルとワーク
ステーション装置のメッセージ待ち行列のメッセージを順番に表示するには、次の
コマンドを入力します。
dspmsg
メ モ
DSPMSG コマンドの最初のパラメータはメッセージ待ち行列の名前です。
デフォルトでは、コマンドを入力したユーザーのメッセージ待ち行列 (と
ワークステーションのメッセージ待ち行列) が表示されるので、パラメータ
を省略してもかまいません。
システムメッセージのメッセージ待ち行列を表示するには、次のコマンドを入力し
ます。
ロータス ドミノと AS/400 について について 9
dspmsg msgq(qsysopr)
または、単に次のように入力します。
dspmsg qsysopr
メ モ
コマンドによってはパラメータの順番が決められているものがあります (通
常は、最もよく使われるパラメータが最初のパラメータとなります)。この
ようなパラメータの値を順番どおりに指定する場合は、キーワード名を指
定する必要はありません。キーワード名を省略できるかどうか不明なとき
は、キーワード名を指定するか、[F4] キーを押してプロンプト機能を利用
します。
メッセージのヘルプを表示する
メッセージ待ち行列を表示するときは、各メッセージの内容が 1 行ずつ表示されま
す。多くのメッセージには追加情報が含まれており、メッセージの発生原因や適切
な対応などが記述されています。追加情報を要求するには、次の操作を実行します。
オペレーション・ナビゲーターを使っている場合は、メッセージを右クリック
して[詳細]を選びます。
OS/400 コマンドインターフェースを使っている場合は、メッセージのテキスト
上にカーソルを置き、[F1] キー (ヘルプ) を押します。[追加のメッセージ情報]
が表示されます。
メッセージに応答する
メッセージには、情報を表示するだけものと、応答が必要なものがあります。たと
えば、印刷装置が用紙切れとなったときは、システムは印刷装置待ち行列にメッ
セージを送ります。ユーザーは用紙をセットした後で、システムに印刷の再開を通
知しなければなりません。
メッセージに応答が必要なときは、次のように応答します。
オペレーション・ナビゲーターを使っている場合は、メッセージを右クリック
すると応答オプションが表示されます。
OS/400 コマンドインターフェースを使っている場合は、メッセージ待ち行列の
メッセージテキストのすぐ後に応答用の行が表示されます。応答は、継続を示
す c や無視を示す i のように 1 文字で指定します。どのような応答ができるのか
を知るには、[F1] キーを押して、メッセージの詳細情報を表示します。そして、
応答のプロンプトの後に、応答を入力します。
マニュアル『AS/400 システム操作、管理および問題処理の手引き』(SD88-5007) に
は、システム上のメッセージの扱い方に関する詳しい情報が記載されています。
10 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
AS/400 のシステム配布登録簿について
AS/400 のシステム配布登録簿は、ユーザーの名前やロケーションが記載されたシス
テム全体にわたる登録簿で、ドミノディレクトリに相当します。システム配布登録
簿には、各ユーザーごとに、ユーザーが使用する電子メールの種類 (Domino、POP3、
OV/400 など) が定義されています。ワイルドカード (*ANY) で登録されているシス
テム配布登録簿の項目は、ネットワークの他のシステムへの経路指定をサポートし
ます。
ドミノ AS/400 対応版の登録簿の同期機能を使って、AS/400 のシステム配布登録簿
の情報とドミノディレクトリの情報を同一に保てます。ユーザーを管理するのにど
ちらの情報をメインにするかを指定できます。
AS/400 の記憶域の管理について
AS/400 のアーキテクチャは、単
単一レベル記憶 (SLS) と呼ばれる概念の上に成り立っ
ています。ユーザーは、システム上の記憶域 (メモリまたはディスク) を気にする必
要がありません。OS/400 (AS/400 のオペレーティングシステム) とシステムのライ
センス内部コードによって、ユーザーのために記憶域が管理されています。
AS/400 のディスク記憶域
他のオペレーティングシステムに慣れているユーザーであれば、OS/400 での 1 つの
大きな違いにすぐに気付くでしょう。AS/400 でパス名を指定するときに、ドライブ
文字は必要ありません。たとえば、ドミノ サーバーのパスは /NOTES/DATA のよう
になります。これは、AS/400 の単一レベル記憶では、AS/400 のすべてのドライブは
論理的に 1 つの大きなドライブとして扱われるからです。このことは、ディスク装
置が 1 台のときも 100 台あるときもあてはまります。OS/400 は、ディスク装置の使
用率とシステムのパフォーマンスを考慮して、新しいオブジェクトを物理的なディ
スク装置に配置します。
もちろん、ユーザーはディスク記憶域の使用量の合計を監視し、すべてのデータを
保存するだけのスペースがあるかどうかを判断しなければなりません。
WRKSYSSTS (システム状況の処理) コマンドを使うと、補助記憶装置 (ディスク) の
合計の使用率を確認できます。
ロータス ドミノと AS/400 について について 11
AS/400 のメモリ
AS/400 は、同時に多数のジョブを実行できるように設計されています。複数のジョ
ブを効率よく実行するために、OS/400 とシステムのライセンス内部コードは、シス
テムとユーザープログラムの両方によるメモリの使用を管理します。AS/400 には上
位メモリや拡張メモリなどの概念はなく、すべてのメモリは同一に扱われます。
AS/400 のシステム管理者またはオペレータは、システムのメモリ全体をいくつかの
論理的なまとまり (メモリプール) に分割できます。そして、これらのプールをサブ
システムと呼ばれる作業環境に割り当てます。しかし、これらの設定作業は、ほ
とんどの場合システムによって自動的に行われます。たとえば、ドミノ サーバーを
構成する際は、サーバーとそのすべてのジョブのためのサブシステム (作業環境) が、
システムによって自動的に作成されます。デフォルトでは、AS/400 はシステムのパ
フォーマンスを分析して、サブシステム間のメモリの割り当てを定期的に自動調整
します。
AS/400 の統合ファイル・システム (IFS) について
OS/400 統合ファイル・システムは、情報を保存し、表示するための複数の方法を提
供します。統合ファイル・システムは、パーソナルコンピュータや UNIX オペレー
ティングシステムと同様の (そして互換性のある) 記憶域の管理方法も提供します。
これらのファイルシステムは、各ファイルシステムの背景にある目的に応じて、オ
ブジェクトの管理と統合のためのさまざまな手法を提供します。
これらのファイルシステムは論理的なものであり、物理的なものではないことに注
意してください。物理的なディスク記憶域への割り当てと管理は OS/400 が担ってい
ます (「記憶域の管理」参照)。これにより、ユーザーは複数のファイルシステムを
安全に実行でき、記憶域リソースでの互換性を気にせずに同じサーバーでさまざま
なアプリケーションを実行できます。
統 合 フ ァ イ ル ・ シ ス テ ム の 詳 細 に つ い て は 、 『 IBM Integrated File System
Introduction』(SC41-5711) を参照してください。
ルートファイル・システム
ルートファイル・システムは、AS/400 上のすべてのファイルシステムの上に存在し
ます。ルートファイル・システムは、ディレクトリ階層構造の最上位に位置すると
考えられます。ドミノ サーバーのディレクトリ (/NOTES/DATA など) は、ルート
ファイル・システムのサブディレクトリです。
AS/400 のルートファイル・システムでパス名を指定するときは、¥ の代わりにス
ラッシュを使います (たとえば /NOTES/DATA)。ルートディレクトリでは、大文字と
12 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
小文字は区別されません。つまり、/notes/data と /NOTES/DATA は同じディレクトリ
を意味します。
QSYS.LIB ファイル・システム
AS/400 プログラム および統合された DB2/400 リレーショ ナルデータベースは 、
QSYS.LIB ファイル・システムに置かれています。QSYS.LIB システムは、フラット
な (階層構造で はない) ライブラリ構造を用いて、オブジェクトを整理します。
QSYS.LIB ファイル・システムで操作するときは (コマンド行からのコマンド入力な
ど)、ライブラリとオブジェクト名を使ってオブジェクトを識別します。指定方法
は、ライブラリ名/オブジェクト名のようになります。たとえば、ACCTSREC ライブ
ラリの YREND プログラムを実行するときは、次のコマンドを入力します。
call acctsrec/yrend
メ モ
QSYS.LIB ファイル・システムでは大文字と小文字は区別されません。し
たがって、コマンド名とパラメータは、大文字、小文字、両方の混在のい
ずれでも入力できます。
AS/400 の実行形式のプログラムはすべて QSYS.LIB ファイル・システムから実行さ
れます。ドミノ AS/400 対応版のプログラムは、QSYS.LIB ファイル・システムの
QNOTES ライブラリに含まれています。
■ QSYS.LIB オブジェクトのパス名を使う
ルートファイル・システムからも、QSYS.LIB システムのオブジェクトにアクセスで
きます。QSYS.LIB ファイル・システムのオブジェクトのフルパス名には、アクセス
したいオブジェクトの種類を示す拡張子が含まれます。たとえば、ACCTSREC ライ
ブラリの YREND プログラムのパス名は次のようになります。
'/qsys.lib/acctsrec.lib/yrend.pgm'
第 5 章に、ルートファイル・システムでのパス名の指定方法の例が数多くあげられ
ています。『Integrated File System Introduction』(SC41-5711) には、統合ファイル・シ
ステムでのパス名とオブジェクトへのリンクの詳細が記載されています。
ロータス ドミノと AS/400 について について 13
AS/400 のオブジェクトベースのアーキテクチャについて
AS/400 はオブジェクトベースのシステムです。たとえば、オペレーティングシステ
ムは、プログラムをファイルやメッセージ待ち行列とは異なるものとして扱います。
システム上の各オブジェクトタイプには、その固有の機能も含め、たくさんの機能
が組み込まれています。オブジェクトを使うときは、ロケーション (名前とライブラ
リまたはディレクトリ) とタイプによってそのオブジェクトを識別しなければなりま
せん。OS/400 には、動詞 (display や copy など) と主語 (user profile や message queue
など) の両方を指定するコマンドがあります。ユーザー・プロファイルは、メッセー
ジ待ち行列とは異なる形式で表示されます。
OS/400 は、統合ファイル・システムの一部として、CPY や MOV のようにコマンド
の一部にオブジェクトタイプを含まない一般的なコマンドを提供します。このよう
な一般的なコマンドを使うときは、オブジェクトベースのアーキテクチャに合致す
るように、OS/400 が状況に応じてコマンドを変形しています。もちろん、一般的な
コマンドを使う場合でも、オブジェクトタイプを明確にしなければなりません (たと
えば、ファイルをコピーしてプログラムにすることはできません)。
AS/400 のオブジェクトベースのアーキテクチャは、ウィルスに対する抵抗力があり
ます。AS/400 の命令は各オブジェクトタイプごとに独自なので、プログラムがファ
イルを装う (またはこの逆) ことはできません。AS/400 が接続されたワークステー
ション (サーバーなど) 間のウィルスのキャリアとなる可能性はありますが、OS/400
とそのオブジェクトはウィルスに対する免疫があります。
AS/400 のウィルスへの抵抗力を最大限に活用するには、デフォルト (工場出荷時の
設定) のセキュリティレベル 40 をご使用ください。AS/400 のセキュリティの詳細に
ついては、IBM の『Tips and Tools for Securing Your AS/400』(SC41-5300) を参照して
ください。
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
14 ロータス
AS/400 のマニュアルについて
AS/400 システムには次に示すマニュアルと CD-ROM が含まれています。
『AS/400 操作の手引き V4』(SD88-5006) AS/400 の新しい管理者がシステムを起
動し運用するのに役立つ情報が記載されています。
『EZ セットアップ (CD-ROM) V4』(SK88-8037) AS/400 を初めて操作する管理者
に必要な情報が含まれています。
『ひとりで学べる AS/400 (CD-ROM) V4』(SK88-8027) AS/400 を初めて操作する
ユーザーと管理者を対象に、初歩的な内容を解説します。
『ソフトウェアの導入 V4R2』(SD88-5002) OS/400 オペレーティングシステムと
IBM によって供給されるライセンス・プログラム(クライアント・アクセスや
TCP/IP など) のインストール方法をステップごとに解説します。
『AS/400 システム操作、管理および問題処理の手引き』(SD88-5007) オペレータ
の一般的なタスク (印刷装置の起動と終了、メッセージへの応答、印刷装置の使
い方、問題への対処など) の操作方法を説明します。セキュリティ、バックアッ
プと回復、システム管理などの基本的な内容も含まれます。
『Tips and Tools for Securing Your AS/400』(SC41-5300) 特にネットワーク環境に
おいて、システムのセキュリティを確保するテクニックを解説します。また、
AS/400 の統合されたセキュリティツールについても説明します。
『AS/400 バックアップおよび回復の手引き V4』(SD88-5008) バックアップ (情
報をオフラインで保存する) と回復 (保存してある情報からシステムを回復する)
について、計画の立案から実行方法までを順を追って説明します。
『AS/400 コレクションキット (CD-ROM)V4R2』(SK88-8032) AS/400 のすべての
ライブラリをワークステーションで検索し表示できる形で提供します。同じも
のが、Web サイト ( http://as400bks.rochester.ibm.com [英語] ) でも利用できます。
ロータス ドミノと AS/400 について について 15
- [空白ページです] -
第 1 章 ドミノ AS/400 対応版のインストール
この章では、ドミノ ソフトウェアを AS/400 にインストールする方法と、ドミノ
サーバーのセットアップ方法を説明します。また、サーバー用のシステム管理クラ
イアントのセットアップ内容についても説明します。
ロータス ドミノ AS/400 対応版システムの要件について
ドミノをインストールする前に、ドミノに必要な AS/400 のハードウェアを準備しソ
フトウェアをインストールします。パフォーマンスを向上させ、メンテナンスを容
易にするために、最小限の要件ではなく、できるだけ推奨要件を満たすようにして
ください。
ドミノ サーバーに必要なハードウェアとソフトウェア
ロータス ドミノ AS/400 対応版には、次のハードウェアとソフトウェアが必要です。
PowerPC (RISC) テクノロジーをベースとする AS/400
ドミノ サーバーは AS/400 のどの PowerPC モデルでも動作しますが、ドミノの
ようなクライアント/サーバー アプリケーションには AS/400 サーバー モデルが
最適です。
オペレーティングシステム/400 (OS/400)、5769SS1、バージョン 4 リリース 2 以
降
AS/400 通信ユーティリティ (TCP/IP 用)、5769TC1
ドミノ R4.6 AS/400 対応版以降またはドミノ R5 AS/400 対応版以降
64MB のベースメモリ (128MB 推奨)
アクティブな各メールユーザーごとに 0.5MB ∼ 1MB のメモリ
ドミノの実行ファイルとデータ (データディレクトリやヘルプファイルなど) を
保存するための 490MB のディスクスペース
登録された各アクティブユーザーごとに 50MB のディスクスペース (各ユーザー
が保存する情報の量によって異なります)
メ モ
メモリとディスクスペースの要件は、テスト環境の結果に基づいて決めら
れています。これらの値は、必要最小限のメモリとディスクスペースを示
す一般的なガイドラインとして使ってください。実際にお使いになる環境
17
によって、これらの要件は異なります。ドミノ AS/400 対応版の容量の詳細
は、次の Web サイトをご覧ください。
http://www.as400.ibm.com/notes [英語
英語]
英語
参 照: AS/400のハードウェアとソフトウェアの検証または AS/400 ソフトウェア
のインストール方法の詳細は、この章の「AS/400 のハードウェアとソフト
ウェアを検証する」を参照してください。
ドミノ サーバー用のオプションのソフトウェア
AS/400 のオペレーション・ナビゲーターのサポートは、AS/400 クライアント・アク
セスで提供されています。オペレーション・ナビゲーターには次の AS/400 オプ
ションまたはこれと同等のオプションが必要です。
OS/400 ホスト・サーバー、5769SS1 オプション 12
次のいずれかのバージョンのクライアント・アクセス
IBM AS/400 クライアント・アクセス Windows 95/NT 版、5763XD1、V3R1M3
以降、Cumulative Service Pack 付き
IBM AS/400 Client Access Express for Windows、5769XE1
Javaには AS/400 の次のオプションが必要です。
OS/400 - Qshell インタープリター、5769SS1 オプション 30
AS/400 Java 開発キット、5769JV1
Notes C API を使用するアプリケーションを開発するには、次のコンパイラの 1 つが
必要です。
AS/400 でコンパイルする場合: AS/400 ILE C Compiler、5769CX2
ワークステーションでコンパイルする場合: Visual Age C++ for OS/400、5769CX4
サポートされているネットワークとプロトコル
ドミノ AS/400 対応版は、TCP/IP ネットワークプロトコルを使って動作します。
18 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
サポートされているノーツ クライアントコンピュータ
ドミノ AS/400 対応版サーバーは、次のオペレーティングシステムで実行されている
ロータス ノーツ R5、ドミノ デザイナー R5、ドミノ管理クライアント R5 の各クラ
イアントに接続できます。
Microsoft Windows 95、Microsoft Windows 98、Microsoft Windows NT Version 4.0
Macintosh PowerPC
ドミノ AS/400 対応版は、次のオペレーティングシステムで実行されているロータス
ノーツ R4.6 クライアントに接続できます。
AIX 4.1.5 または 4.2.1
HP-UX 10.20
Sun Solaris Intel Edition 2.5.1、または Sun SPARC Solaris 2.5.1
Microsoft Windows 95、 Microsoft Windows 98 ま た は Microsoft Windows NT
Version 4.0
前のバージョンのノーツ R4 クライアントもドミノ サーバーに接続できます。前の
バージョンは、特に OS/2 や Microsoft Windows 3.1 などのオペレーティングシステム
もサポートします。ただし、AS/400 の管理機能によっては、ノーツ クライアント
R4.6 以降を必要とすることがあります。
システム管理クライアント用の追加の要件
ノーツ クライアントから AS/400 上のドミノ サーバーを管理するには、AS/400 シス
テムに接続されたクライアントコンピュータが必要です。クライアントコンピュー
タに対するソフトウェアの要件は、サーバーの管理にどのような管理者機能を使う
かに応じて異なります。
ノーツ管理者機能のみ
ロータス ノーツの管理者機能だけを使ってドミノ サーバーを管理するときは、クラ
イアントコンピュータに次のソフトウェアが必要です。
ロータス ノーツ R4 またはドミノ管理クライアント R5 によってサポートされる
オペレーティングシステム
インストールされ、構成された TCP/IP
ロータス ノーツ クライアント R4.1 以降 (すべての管理機能を含む)
ドミノ サーバー R5 を管理するには、ドミノ管理クライアント R5 の使用を推奨
します。
Web 管理機能を使うためには、クライアントコンピュータ上に Web ブラウザが必要
です。
第 1 章 ドミノ AS/400 対応版のインストール 19
対応版のインストール AS/400 オペレーション・ナビゲーター
AS/400 オペレーション・ナビゲーターを使ってドミノ サーバーを管理するときは、
クライアントコンピュータに次のソフトウェアが必要です。
Microsoft Windows 95、 Microsoft Windows 98 ま た は Microsoft Windows NT
Version 4 オペレーティングシステム
IBM AS/400 クライアント・アクセス Windows 95/NT 版または IBM AS/400 Client
Access Express for Windows
構成された TCP/IP
次のいずれかのノーツ クライアント
完全な管理機能を持ったノーツ R4.5
[ノーツ クライアント ツールボックス]をインストールしたノーツ R4.6
ドミノ管理クライアント R5
参 照: オペレーション・ナビゲータの詳細は、第 1 章の「AS/400 へのドミノの
インストールについて」および第 2 章の「システム管理クライアントへの
オペレーション・ナビゲーターの追加について」を参照してください。
AS/400 登録簿の同期
AS/400 登録簿の同期機能を使ってノーツ ユーザーの管理を補助するときは、クライ
アントコンピュータに次のソフトウェアが必要です。
次の内容がインストールされている Microsoft Windows 95、Windows 98 または
Windows NT オペレーティングシステム
構成された TCP/IP
すべての管理機能を含むノーツ クライアント R4.5、[ノーツ クライアント
ツールボックス]をインストールしたノーツ クライアント R4.6 またはドミノ
管理クライアント R5
次の内容がインストールされている OS/2 オペレーティングシステム
インストールされ、構成された TCP/IP
すべての管理機能を含むノーツ クライアント R4.53
メ モ
クライアントコンピュータに VGA ディスプレイが装備されているとき
は、16 色以上を使用してください。
参 照: 登録簿の同期の詳細は、第 4 章の「同録簿の同期について」を参照してく
ださい。
20 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
AS/400 にドミノをインストールするためのクイックガイド
AS/400 がすでにセットアップされて TCP/IP を使ってクライアントコンピュータと通
信している場合、AS/400 へのドミノ サーバーのインストールは、単にドミノのソフ
トウェアをインストールして各サーバーをセットアップするだけです。インストー
ルとセットアップを円滑に行うために、次のことを確認します。
ソフトウェアのインストールとサーバーのセットアップに必要な権限を持った
AS/400 ユーザー・プロファイル (ユーザー ID) を持っていることを確認します。
AS/400 セキュリティ担当者が必要な権限を持っています。
必要な AS/400 ハードウェアとソフトウェアがインストールされていることを確
認します。
AS/400で、TCP/IP がセットアップされ、有効になっていることを確認します。
AS/400 にドミノソフトウェアをインストールし、ドミノサーバーをセットアップす
るために、次の作業を行います。作業の内容がわからない場合は、それぞれの作業
の詳しい説明を参照してください。
1. ドミノ AS/400 対応版の CD を AS/400 の CD-ROM ドライブに挿入します。
2. AS/400 コマンド行に、次のコマンドを入力して [実行] キーを押します。
lodrun dev(*opt) dir('/os400/')
ヒント このコマンドは、 バッチモードでも実行できます。
3. 各製品オプションの横に 1 を入力して、インストールする製品オプションを選
択します。最小限のインストールを行う場合でも、*BASE オプションを選択し
なければなりません。AS/400 のドミノのサポートを十分に活用するには、オプ
ション 1 (AS/400 の統合) も選択します。
4. [実行] キーを押して選択した製品オプションをインストールします。
5. 既存のドミノドメインに追加サーバーとしてセットアップする場合は、ドメ
イン内の既存サーバーを使って新規サーバーを登録します。組織に設置する最
初のサーバーである場合は、この手順を飛ばして次に進みます。
6. AS/400 コマンド行に、次のコマンドを入力して [実行] キーを押します。
strdomsvr *httpsetup
このコマンドは、Web ベースのセットアップをサポートする HTTP サーバーの
セットアップを開始します。
7. TCP/IP で AS/400 と通信しているクライアントコンピュータを開きます。ドミ
ノのシステム管理クライアントとして使用するクライアントコンピュータを選
択します。
このクライアントコンピュータで、Web ブラウザを起動し、次の Web ページ
(URL) を開きます。
第 1 章 ドミノ AS/400 対応版のインストール 21
対応版のインストール http://as400name:8081
as400name は、AS/400 システムの TCP/IP ホスト名です。
8. 画面に表示される説明にしたがってサーバーのセットアップを完了します。
セットアップ時に、サーバーの特性を次のように指定します。
サーバーの名前。最初のサーバーをセットアップするときは、Server1 のよう
に、単に名前を指定します。追加のサーバーとしてセットアップするとき
は、Server2/Chicago/Acme のように、完全な階層名を指定します。
AS/400 ファイルシステムでのサーバーのデータディレクトリのパス。たとえ
ば、/NOTES/DATA のように指定します。
最初のサーバーをセットアップするときは、認証する組織の名前。たとえ
ば、会社名または社内の組織名を指定します。
最初のサーバーをセットアップするときは、サーバー管理者のフルネームと
パスワード。
追加サーバーをセットアップするときは、追加サーバーで使うドミノ登録簿
を持つ既存サーバーの名前。
追加サーバーをセットアップするときは、追加サーバーの登録時に作成した
サーバー ID ファイルの位置とパスワード。
ヒント AS/400 のコマンドインターフェースに習熟しているユーザーは、Web
ベースのセットアップ (手順 5 と手順 6) のかわりに、CFGDOMSVR (ド
ミノサーバー構成) コマンドを使ってもかまいません。
メ モ
この章の残りの部分では、ドミノ用に AS/400 の環境を準備し、ドミノ
サーバーのインストールとセットアップを行うための作業について詳しく
説明します。
参 照: 必要な AS/400 の権限の詳細は、「ドミノのインストールに必要な AS/400
の権限を検証する」を参照してください。
参 照: AS/400 に装備またはインストールされているハードウェアとソフトウェア
の調べ方の詳細は、「AS/400 のハードウェアとソフトウェアを検証する」
を参照してください。
参 照: AS/400 で TCP/IP がセットアップされて有効になっているかどうかを調べ
るには、「AS/400 の TCP/IP のセットアップと状況を検証する」を参照し
てください。
参 照: ドミノのソフトウェアオプションとインストール方法の詳細は、「ドミノ
ソフトウェアのインストール」を参照してください。
参 照: 最初のドミノ サーバー、追加のドミノ サーバーのセットアップの詳細は、
「AS/400 での最初のドミノ サーバーのセットアップの概要」、「AS/400
上での追加ドミノ サーバーのセットアップの概要」を参照してください。
22 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
AS/400 へのドミノのインストールについて
AS/400 上のドミノ サーバーは、1 つまたは複数のドミノ サーバーとノーツ クライ
アントを含むドミノ ネットワークの一部です。ネットワークでのドミノ サーバーの
使い方によって、ドミノ ソフトウェアのインストール時に選択するオプションや
AS/400 でのドミノ サーバーのセットアップ内容が決まります。このため、ドミノを
インストールする前に、AS/400 ドミノ サーバーをネットワーク内でどのように使う
かを考慮しなければなりません。詳細については『システム管理者ガイド』または
『R5 システム管理ヘルプ』(HELP5_ADMIN.NSF) を参照してください。
AS/400 にドミノ サーバーをインストールし、実行するには、次の作業が必要です。
ドミノ サーバー用に AS/400 の環境を準備する
AS/400 で実行するためにドミノ サーバーをセットアップする.
ドミノ サーバー用のノーツのシステム管理クライアントをセットアップする
ドミノ サーバー用に AS/400 の環境を準備する
AS/400 環境を準備するには、次の作業が必要です。
AS/400 システムが、ドミノに必要なハードウェアとソフトウェアを備えている
か検証する
AS/400 のユーザー・プロファイルが、ドミノのインストールとセットアップの
ためのセキュリティの要件を満たしているか検証する
AS/400 で TCP/IP 通信がセットアップされ有効になっているか検証する
AS/400 上でドミノ サーバーをセットアップし使用するのに必要なドミノ ソフト
ウェアをインストールする
ドミノ サーバー用に AS/400 環境の準備ができたら、サーバーのセットアップ方法を
選択します。
ドミノ サーバーのセットアップ
AS/400 上のドミノ サーバーは、ドミノドメインにおける最初のサーバーか追加サー
バーになります。ドミノドメインは、1 つまたは複数のサーバーと、サーバーを使用
するノーツ クライアントで構成されます。一般的に、ドミノドメインでは、会社単
位、組織単位、社内のロケーション単位でサーバーを設置します。社内にドミノド
メインがないときは、ドミノ サーバーを最初のサーバーとしてセットアップして、
新しいドメインを作成します。
すでにサーバーが設置されているドミノドメインがあるときは、AS/400 上のドミノ
サーバーを追加サーバーとしてセットアップできます。追加サーバーをセットアッ
プするときは、最初に、既存のサーバーを使ってそのサーバーをドメインに登録し
第 1 章 ドミノ AS/400 対応版のインストール 23
対応版のインストール なければなりません。それ以外のセットアップ方法は、基本的には最初のサーバー
と同じです。
AS/400 上のドミノ サーバーをセットアップするには、次のいずれかの方法を使いま
す。
Web ベースのセットアップ
ロ ー タ ス ノ ー ツ ク ラ イ ア ント の イ ン ター フ ェー ス また は Windows 95 や
Windows NT などのオペレーティングシステム上で動作する PC ベースのアプリ
ケーションを使い慣れているユーザーは、この方法を使います。Web ベースの
セットアップにアクセスするには、次の 2 つの方法があります。
AS/400 コマンドを使って AS/400 の Web セットアップ HTTP サーバーを有効
にした後、クライアントコンピュータのブラウザを使ってセットアップ Web
サイトにアクセスします。クライアントコンピュータの要件は、TCP/IP を
使って AS/400 と通信できること、Web ブラウザがサポートされていること
だけです。
クライアントコンピュータの AS/400 オペレーション・ナビゲーターを使っ
てサーバーのセットアップを起動します。[新規ドミノ・サーバー] を選択す
ると、自動的に Web ベースのセットアップが開始されます。
AS/400 の CFGDOMSVR (ドミノサーバー構成) コマンドを使う
AS/400 に習熟していて、AS/400 コマンドインターフェースを使いたい場合は、
この方法を使います。
ドミノ サーバーのセットアップにどちらの方法を使うかを決めた後は、ドミノ サー
バーを最初のサーバーにするか追加サーバーにするかを決めます。セットアップの
方法とサーバーの種類 (最初のサーバーか追加サーバーか) に応じて、次のいずれか
のセットアップ手順を選択します。
Web ブラウザを使って最初のサーバーをセットアップする
Web ブラウザを使って追加サーバーをセットアップする
CFGDOMSVR コマンドを使って最初のサーバーをセットアップする
CFGDOMSVR コマンドを使って追加サーバーをセットアップする
ドミノ サーバーをどの方法でセットアップするかに応じて、サーバー用のシステム
管理クライアントのセットアップ方法が異なります。
システム管理クライアントのセットアップ
一般的に、ドミノ サーバーがセットアップされたコンピュータは、サーバーとして
もノーツ クライアントとしても使用されます。AS/400 はローカル クライアントを提
供しない純粋なサーバーです。このため、ドミノ管理クライアントなどのノーツ ク
ライアントを使って AS/400 のドミノ サーバーを管理するには、TCP/IP で AS/400 と
24 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
通信できるクライアントコンピュータをセットアップする必要があります。または、
もう 1 つの方法として、Web サーバー管理ツールを使ってドミノ サーバーを管理す
る方法もあります。
Windows 95、Windows 98、Windows NT が動作しているノーツ クライアントコン
ピュータを使用する場合は、AS/400 クライアント・アクセスをインストールするこ
とを検討してください。クライアント・アクセスにはオペレーション・ナビゲーター
という強力な管理ツールが含まれており、使い慣れた Windows ベースのインター
フェースによって AS/400 ネットワークと各 AS/400 上のドミノ サーバーの両方を管
理できます。クライアント・アクセスをノーツシステム管理クライアントと結合し
て使用すれば、オペレーション・ナビゲーターからすべてのノーツ システム管理機能
へのアクセスが提供されるほかに、次のようなオペレーション・ナビゲーターの専用
機能が提供されます。
マウスをクリックするだけで、ドミノ サーバーの起動と停止、サーバーのプロ
パティを参照できる
1 回の操作で、ドミノと AS/400 の両方のユーザーをセットアップできる
オペレーション・ナビゲーターを使ってドミノ サーバーを管理するには、クライアン
トコンピュータと AS/400 でのセットアップが必要です。
1. クライアントコンピュータと AS/400 にクライアント・アクセスをインストー
ルし、セットアップします。
2. AS/400 にドミノ AS/400 対応版ソフトウェアのAS/400 統合オプションをイン
ストールします。
3. オペレーション・ナビゲーターにロータス ドミノ プラグインを追加します。
ドミノ サーバーのセットアップを行う前に、クライアントコンピュータ上にオペ
レーション・ナビゲーターをセットアップすれば、オペレーション・ナビゲーターか
ら直接 Web ベースのセットアップ機能にアクセスできます。
AS/400 にドミノ サーバーをセットアップするとき、サーバーの認証者 ID ファイル
と管理者 ID ファイルは AS/400 システムに保存されます。これらのファイルは、シ
ステム管理クライアントで必要とされる
ファイルです。これらのファイルの取得方法は、どのセットアップ方法を使ったか
に応じて異なります。
Web ベースのセットアップ方法を使う場合は、必要なファイルをクライアント
コンピュータにダウンロードするオプションがセットアップ処理の一部として
提供されています。
第 1 章 ドミノ AS/400 対応版のインストール 25
対応版のインストール CFGDOMSVR コマンドを使ってサーバーをセットアップする場合は、手動で認
証者 ID ファイルをクライアントコンピュータにコピーする必要があります。ま
た、サーバーのセットアップ時に、管理者 ID ファイルをドミノディレクトリに
保存しなかった場合は、このファイルもクライアントコンピュータにコピーす
る必要があります。AS/400 システムとクライアントコンピュータ間に TCP/IP 通
信がすでにセットアップされているので、FTP を使って必要なファイルをコ
ピーできます。また、クライアントコンピュータにオペレーション・ナビゲー
ターがセットアップされている場合は、オペレーション・ナビゲーターを使って
必要なファイルをコピーすることもできます。
AS/400 とクライアントコンピュータのセットアップに関する詳細情報の取得
AS/400 を初めて使う場合は、AS/400 EZ Setup CD から始めることを推奨します。こ
の CD には、システムのセットアップに役立つ情報が含まれています。同様の情報
が、各 AS/400 に付属するマニュアル『AS/400 操作の手引き V4』(SD88-5006) にも
含まれています。
EZ Setup CD と『AS/400 操作の手引き V4』には、AS/400 での TCP/IP のセット
アップに関する情報が含まれています。
マ ニ ュ ア ル 『 ク ラ イ ア ン ト ・ ア ク セ ス (Windows 95/NT) セ ッ ト ア ッ プ 』
(SC88-5298) と『Client Access Express for Windows - Setup』(SC41-5507)には、ク
ライアント・アクセスのセットアップに関する詳細が含まれています。また、
これらのマニュアルには、クライアントコンピュータでの TCP/IP のセットアッ
プに役立つ情報も記載されています。
AS/400 Technical Studio に は、 TCP/IP、 クラ イアン ト・ アク セス 、オペ レー
ション・ナビゲーターの各セットアップについて役立つ情報が掲載されていま
す。Technical Studio は、次の Web サイトにあります。
http://www.as400.ibm.com/techstudio [英語]
ドミノ AS/400 対応版への移行の詳細についても Technical Studio を参照してく
ださい。
AS/400 のマニュアルは、AS/400 オンライン・ライブラリーの Web サイトで表
示またはダウンロードできます。
http://as400bks.rochester.ibm.com [英語]
26 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
AS/400 でのドミノ サーバーのアップグレードについて
AS/400 にドミノ サーバーがセットアップされている場合は、新しいドミノ AS/400
対応版ソフトウェアをインストールすることで、新リリースのドミノにサーバーを
アップグレードできます。インストール処理の実行中に、各サーバーは新ソフト
ウェアによって自動的にアップグレードされます。
ドミノ AS/400 対応版の新リリースにサーバーをアップグレードするときに、再び
セットアップ手順を繰り返す必要はありません。しかし、ドミノの新リリースで提
供された新機能を利用するために、サーバーの構成を変更する必要があります。
参 照: 詳細は、この章の「ドミノのソフトウェアをインストールする」、第 3 章
の「ドミノ サーバーの変更について」を参照してください。
ドミノ R4.6.x からドミノ R5 への移行に関する詳細は、『システム管理者ガイド』
または『R5 システム管理ヘルプ』(HELP5_ADMIN.NSF) を参照してください。
ドミノのための AS/400 の準備の概要
AS/400 環境をドミノ サーバー用に準備するには、次の作業が必要です。
1. ドミノ サーバーのインストールとセットアップに必要な AS/400の 権限がある
ことを確認します。
2. 必要なハードウェアとソフトウェアが装備され、機能していることを確認しま
す。
3. AS/400 で、TCP/IP がセットアップされ、有効になっていることを確認します。
4. AS/400 にドミノソフトウェアをインストールします。ソフトウェアをインス
トールするには、AS/400 のLODRUN (ロードおよび実行) コマンドを使います。
ドミノのインストールに必要な AS/400 の権限を検証する
AS/400 には、AS/400 の機能とデータへの権限のないアクセスを防ぐために、強固な
セキュリティ制限が設定されています。ドミノ ソフトウェアをインストールし、ド
ミノ サーバーをセットアップするユーザーは、幅広い特殊権限を持つユーザー ID
(ユーザー・プロファイル) を使って、AS/400 にサインオンしなければなりません。
AS/400 ソフトウェアをインストールするには、次の特殊権限を持たなければな
りません。
*ALLOBJ (すべての AS/400 オブジェクトへのアクセス)
*SECADM (機密保護管理者)
第 1 章 ドミノ AS/400 対応版のインストール 27
対応版のインストール ドミノ ソフトウェアをインストールするには、次の特殊権限を持たなければな
りません。
*ALLOBJ (すべての AS/400 オブジェクトへのアクセス)
*SECADM (機密保護管理者)
ドミノ サーバーをセットアップするには、次の特殊権限を持たなければなりま
せん。
*ALLOBJ (すべての AS/400 オブジェクトへのアクセス)
*IOSYSCFG (装置と通信の構成)
*JOBCTL (ジョブ制御)
*SECADM (機密保護管理者)
AS/400 セキュリティ担当者は必要な権限を持っています。セキュリティ担当者でな
いときは、DSPUSRPRF (ユーザー・プロファイル表示) コマンドを使って、必要な権
限を持っているかどうか確認します。
1. 次の AS/400 のコマンドを入力します。
dspusrprf user-id
user-id はユーザー ID (ユーザー・プロファイルの名前) です。
2. [Page Down] キーを押し、ユーザー・プロファイルの特殊権限を表示します。
ユーザー・プロファイルに必要な権限がない場合は、セキュリティ担当者に依頼し、
コマンドを実行してもらうか、CHGUSRPRF (ユーザー・プロファイル変更) コマン
ドによって必要な権限をユーザー・プロファイルに設定してもらいます。
AS/400 のハードウェアとソフトウェアを検証する
参 照: 必要なハードウェアとソフトウェアの詳細は、この章の始めの「ロータス
ドミノ AS/400 対応版システムの要件について」を参照してください。
DSPHDWRSC (ハードウェア資源の表示) コマンドと DSPSFWRSC (ソフトウェア資
源の表示) コマンドを使って、AS/400 に装備またはインストールされているハード
ウェアとソフトウェアを表示します。また、DSPSYSSTS (システム状況の表示) コ
マンドを使って、AS/400 の利用可能なディスクスペースを表示します。
ヒント AS/400 コマンドは、コマンド行を持つどの AS/400 画面でも実行できます。
コマンド行は ===> 記号の後に続くアンダーラインの引かれた領域です。
AS/400 に搭載されているメモリを表示するには、次のコマンドを入力します。
dsphdwrsc *prc
AS/400 のディスクスペース全体の容量と使用済みの容量を表示するには、次の
コマンドを入力します。
28 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
dspsyssts
AS/400 にインストールされているすべてのソフトウェアを表示するには、次の
コマンドを入力します。
dspsfwrsc
ソフトウェアのバージョンとリリースを表示するには、[F11] キーを押します。
AS/400 に OS/400 (5769SS1) V4 R2 以降がインストールされていない場合は、作業を
進める前に、V4 R2 以降へのシステムのアップグレードが必要です。
必要な他のソフトウェアやオプションのソフトウェアがインストールされていない
ときは、ここでインストールするか、この後の手順で指示された時点でインストー
ルしてください。AS/400 ソフトウェアをインストールするには、次のように操作し
ます。
1. インストールするソフトウェアが含まれる CD またはテープをセットします。
2. 次の AS/400 コマンドを入力します。
go licpgm
3. 表示されるメニューで、ライセンス・プログラムをインストールするために 11
を入力します。
4. [ライセンス・プログラムの導入] 画面で、インストールしたいオプションの各
ソフトウェアの横に 1 を入力し、[実行] キーを押します。
5. [導入オプション] 画面で、CD またはテープをセットしたインストール用の装置
の名前を入力します。例を以下に示します。
opt01
第 1 章 ドミノ AS/400 対応版のインストール 29
対応版のインストール AS/400 の TCP/IP のセットアップと状況を検証する
AS/400 上のドミノ サーバーは、TCP/IP を介してノーツ クライアントやインター
ネットなどの外部の資源と通信します。ドミノ サーバーが正しく機能するためには、
AS/400 で TCP/IP がセットアップされ、有効になっていなければなりません。
■ TCP/IP がセットアップされているかどうかを確認する
AS/400 に TCP/IP がすでにセットアップされていることがあります。ドミノ サー
バーに必要な内容がセットアップされているかどうかを確認するには、次のように
操作します。
1. 次の AS/400 コマンドを入力します。
cfgtcp
2. 表 示 され る [TCP/IP の構成 ] メニューで、1 を入力して TCP/IP のインター
フェース情報を表示します。
3. *LOOPBACK という説明がついてい
いない行のインターネットアドレスを探しま
す。
*LOOPBACK と対応するアドレス以外のインターネットアドレスがないときは、
TCP/IP をセットアップしなければなりません。詳細については、次のいずれか
を参照してください。
AS/400 EZ Setup CD
マニュアル『AS/400 操作の手引き V4』 (SD88-5298)
Web の AS/400 Technical Studio。Technical Studio の URL は次のとおりです。
http://www.as400.ibm.com/techstudio
*LOOPBACK と対応するアドレス以外のインターネットアドレスがあるときは、
TCP/IP はすでに構成されています。次の手順に進んでください。
■ ドミノが使用するインターネットアドレスとホスト名を決める
1. *LOOPBACK と対応しないインターネットアドレスを記録します。
インターネットアドレス:
ヒント このようなインターネットアドレスが複数あるときは、ドミノ サー
バーに使うアドレスを 1 つ選択します。
2. このインターネットアドレスに対応するホスト名を探します。
DNS (Domain Name Service) を使っているときは、インターネットアドレスに
対応するホスト名を DNS サーバーで探します。
TCP/IP ネットワークのホストテーブルを使っているときは、AS/400 のホス
トテーブルで、インターネットアドレスに対応するホスト名を探します。
30 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
CFGTCP コマンドを使って [TCP/IP の構成] メニューを表示し、10 を入力す
ると、TCP/IP ホストテーブルのエントリが表示されます。
TCP/IP ホスト名をドミノ サーバーの名前として使います。この名前を次の行に
記入してください。
ホスト名:
ドミノ サーバー用に AS/400 のホスト名とインターネットアドレスを使うことによっ
て既存の TCP/IP 構成を利用でき、追加の構成が不要になります。
■ TCP/IP の開始
AS/400 で TCP/IP がセットアップできたら、TCP/IP が開始されていることを確認し
ます。
1. 次の AS/400 コマンドを入力します。
go tcpadm
2. 表示されたメニューで 3 を入力し、TCP/IP を開始させます。
TCP/IP がすでに開始されているときは、TCP/IP が現在活動中であることを示す
メッセージが表示されます。
ドミノ ソフトウェアのインストール
ドミノ ソフトウェアを AS/400 にインストールするには、次の作業が必要です。
1. どのソフトウェアをインストールするかを決めます。
2. LODRUN コマンドを使って、ソフトウェアをインストールします。
3. AS/400 にドミノ サーバーがすでに存在し、オペレーション・ナビゲーターを
使ってサーバーを管理している場合は、ロータスドミノ プラグインをアップグ
レードします。オペレーション・ナビゲーターが動作しているクライアントコン
ピュータでアップグレードを実行します。
4. (省略可能) DSPSFWRSC コマンドを使って、ソフトウェアがインストールされ
たかどうかを確認します。
■ インストールするソフトウェアを決める
ドミノ サーバーのソフトウェアをインストールするときに、AS/400 の統合ソフト
ウェアとアプリケーション開発ソフトウェアをインストールすることができます。
次の製品オプションのうち、どれをインストールするかを決めてください。統合ソ
フトウェアまたはアプリケーションソフトウェアが必要かどうかわからないときは、
後からインストールすることもできます。
ドミノ サーバー (*BASE オプション) には、ドミノ サーバーを実行するのに必要な
プログラム、データ、テンプレートの各種ファイルが含まれています。AS/400 でド
ミノ サーバーを実行するには、このオプションを選択しなければなりません。この
第 1 章 ドミノ AS/400 対応版のインストール 31
対応版のインストール オプションには、ドミノの SMTP サポートとすべてのヘルプデータベースが含まれ
ています。
AS/400 統合 (オプション 1) には、AS/400 の各種プログラムおよびオブジェクトが含
まれています。これらを使って、次のことができます。
Microsoft Windows 95、Windows 98、Windows NT が動作するクライアントコン
ピュータ上で、Single Logon 機能を利用する。これにより、1 回のログオンで
ノーツクライアントと AS/400 クライアント・アクセスの両方の機能にアクセス
できます。
オペレーション・ナビゲーター (AS/400 クライアント・アクセス) の Windows
ベースのインターフェースを使ってドミノ サーバーを管理する。
AS/400 の登録簿とドミノディレクトリを同期する。登録簿の同期には、HiTest
C API (オプション 6) も必要です。オプション 1 をインストールすると、システ
ムによってオプション 6 も自動的にインストールされます。
C API (オプション 3) には、AS/400 上のドミノ サーバーで実行できるノーツ C アプ
リケーションを作成するためのヘッダファイルとモジュールが含まれています。
C++ API (オプション 4) には、AS/400 上のドミノ サーバー用の C++ アプリケー
ションを作成したり実行するためのヘッダファイル、モジュール、サービスプログ
ラムが含まれています。
ロータ
ロータス スクリ
スクリプト拡張
プト拡張ツールキッ
ツールキット (オプション 5) には、AS/400 上のドミノ サー
バーで実行できるロータス スクリプト拡張アプリケーション(LSX)を作成するた
めのソースコード、プログラム、ファイルが含まれています。
HiTest C API (オプション 6) には、AS/400 上のドミノ サーバー用のノーツ HiTest C
アプリケーションを実行するためのサービスプログラムが含まれています。
アドバンス ド・サービス (オプション 7) には、ドミノの次の機能のインストールに
必要なファイルが含まれています。
サーバークラスター -- 6 個までのドミノ サーバーを相互に接続して、最大限に
利用します。
パーティションサーバー -- 1 台の AS/400 上で 30 までのドミノ サーバーを実行
します。
メ モ
AS/400 上 で実行できるパーティションサーバーの実際の台数は、
AS/400 システムのサイズと作業負荷に応じて異なります。
課金機能 -- サーバーの使用状況をトレースし記録します。
ドミノ アドバンスドサービスを使うには、ドミノ エンタープライズサーバー ライ
センスが必要です。
32 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
ヒント
C API、C++ API、ロータス スクリプト拡張ツールキットの最新バージョン
の情報は、次の Web サイトの「Developer Tools」セクションに掲載されて
います。
http://iws.as400.ibm.com/lotus_notes/notes.htm [英語]
■ LODRUN コマンドを使ってドミノ ソフトウェアをインストールする
メ モ
インストールには 20∼30 分間かかります。さらに、既存サーバーの
アップグレードにおよそ 5 分間かかります。システムのユーザーへの
影響をできるだけ少なくするため、インストールはシステムの負荷が
低いときに行うことを推奨します。また、バッチ処理を使ってソフト
ウェアをインストールすることもできます。
前回の IPL 以降に、AS/400 上の既存ドミノ サーバーのどれかが異常終了したよ
うな場合 (たとえば、サーバーがクラッシュしたり、*IMMED オプション付きで
ENDDOMSVR コマンドを使ってサーバーを強制終了した場合)は、ソフトウェ
アをインストールした後に AS/400 の IPL を再実行することを推奨します。ソフ
トウェアのインストール後にドミノ サーバーを起動できない場合は、AS/400 の
IPL を実行してください。
1. すでにセットアップされて AS/400 上で動作している既存のドミノ サーバーの
ソフトウェアをアップグレードする場合は、ドミノ AS/400 対応版ソフトウェ
アをインストールする前に、次の作業を行ってください。
DSPSFWRSC (ソフトウェア資源の表示) コマンドを使って、すでにインス
トールされているドミノ AS/400 対応版のオプションを調べます。画面上で、
5769LNT の位置を探します。画面には、システムにインストールされたドミ
ノ AS/400 対応版の各オプションについて 1 行以上の説明が表示されます。
(オプションの番号は、[オプション] 列に表示されます。)表示されたドミノ
AS/400 対応版のオプション番号をすべてメモしておきます。
ドミノのデータディレクトリとAS/400 上のすべてのドミノライブラリのバッ
クアップを作成します。
AS/400 上 の す べてのド ミノ サーバ ーを終了 します。 ENDDOMSVR (End
Domino Server) コマンドまたはオペレーション・ナビゲーター を使ってサー
バーを終了します。
登録簿の同期を使っている場合は、次のコマンドを入力して登録簿の同期
ジョブを終了します。
call qnotesint/qnndiend
サーバーと登録簿の同期が終了するまで少なくとも 5 分以上待ってから、次の
コマンドを入力して AS/400 上のすべてのドミノ サーバーの状況を表示します。
wrkdomsvr
第 1 章 ドミノ AS/400 対応版のインストール 33
対応版のインストール 表示された各サーバーに対してオプション 9 (Work server jobs) を使い、活動中の
ドミノ ジョブがないことを検証します。
ヒント ドミノに関連したジョブはすべてQNOTES ユーザー・プロファイル下
で実行されるため、ドミノに関連したジョブが活動中かどうかを調べ
るのに次のコマンドを使うこともできます。
wrkusrjob qnotes status(*active)
2. ロータス ドミノ AS/400 対応版の CD を AS/400 の CD-ROM のドライブにセッ
トします。
3. 次の AS/400 コマンドを入力します。
lodrun dev(*opt) dir('/os400/')
4. CD にソフトウェアの複数の言語バージョンが含まれている場合は、最初に言語
を選択します。選択する言語の横に 1 を入力し、[実行] キーを押してください。
5. インストールする各製品オプションの横に 1 を入力します。
以前にドミノ AS/400 対応版をシステムにインストールしていた場合は、インス
トール済のすべてのオプションを選択する必要があります。いくつかのオプ
ションを追加してインストールすることもできます。
6. [実行] キーを押して選択した製品オプションをインストールします。
これにより、ドミノ AS/400 対応版のプログラムが適切な AS/400 ライブラリお
よび /QIBM ディレクトリにロードされます。選択した各オプションのインス
トールの状況がメッセージに表示されます。
AS/400 上にドミノ サーバーがすでに存在する場合は、サーバーごとに更新され
たデータファイルがデータディレクトリにコピーされます。この処理の実行中
に、各サーバーのアップグレードの状況がメッセージに表示されます。
オペレーション・ナビゲーターを使って管理していたドミノ サーバーをアップグレー
ドするときは、オペレーション・ナビゲーター用のロータス ドミノ プラグインを
アップグレードする必要があります。
参 照: プラグインのアップグレードの詳細は、この章の「オペレーション・ナビ
ゲーターのドミノのアップグレード」を参照してください。
34 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
■ 詳細:
詳細 LODRUN コマンドの日本語での使い方
日本語を使って非同期 5250 コンソールから LODRUN コマンドを使うときの制限事
項を下表に示します。
接続の種類
コードページ 930
(Japan Katakana)
コードページ 931
(Japan Katakana)
コードページ 939
拡張 Japan Latin)
(拡張
5250 エ ミ ュ レ ー タ サポートあり
を用いた非同期
コンソール
サポートなし
サポートなし
5250 エ ミ ュ レ ー タ サポートあり
を用 いた TCP/IP 接
続
サポートなり
サポートあり
■ ドミノ ソフトウェアをバッチまたはリモートでインストールする
LODRUN コマンドのプロンプトで言語バージョンやソフトウェアオプションを入力
するかわりに、これらの情報をコマンドの一部として指定することができます。こ
れにより、ソフトウェアをインストールするのに、ユーザーによる追加の操作は
いっさい不要になります。このバッチ方式は、熟練した管理者がいない遠隔地での
インストールまたは勤務時間外に無人でインストールする必要がある場合などに役
立ちます。
メ モ
AS/400 上に既存ドミノ サーバーがある場合は、対話方式によるソフトウェ
アのインストールの手順に示された準備作業を行います。
参 照: この章の前項「LODRUN コマンドを使ってドミノ ソフトウェアをインス
トールする」を参照してください。
バッチでローカルにインストールする
ソフトウェアをインストールする AS/400 上に LODRUN コマンドを投入する場合は、
この方法を使います。
1. ドミノ AS/400 対応版の CD を AS/400 CD-ROM ドライブに挿入します。
2. すべてのソフトウェアオプションをインストールするには、次の AS/400 コ
マンドを入力します。
lodrun dev(*opt) dir('/os400/language-version/batch')
language-version は、インストールする言語バージョンの入ったサブディレクト
リを指定し ます。たとえば、INTLENG サブディレクトリにある International
English バージョンをインストールするには、次のように入力します。
lodrun dev(*opt) dir('/os400/intleng/batch')
特定のオプションだけをインストールするには、インストールするオプション
の入ったサブディレクトリを指定します。インストールするオプションごとに
LODRUN コマンドを 1 回ずつ実行する必要があります。たとえば、International
第 1 章 ドミノ AS/400 対応版のインストール 35
対応版のインストール English バージョンの *BASE オプション (オプション 00)、オプション 1、オプ
ション 4、オプション 6 をインストールするには、次のコマンドを入力します。
lodrun dev(*opt) dir('/os400/intleng/batch/opt00')
lodrun dev(*opt) dir('/os400/intleng/batch/opt01')
lodrun dev(*opt) dir('/os400/intleng/batch/opt04')
lodrun dev(*opt) dir('/os400/intleng/batch/opt06')
メ モ
LODRUN コマンドを AS/400 制御言語 (CL) プログラムの中に置いて、
このプログラムを呼び出したときにすべてのコマンドを実行すること
ができます。
リモート CD-ROM ドライブを使ったバッチでのリモート インストール
システムに接続されたリモート AS/400 システム上にドミノ AS/400 対応版ソフト
ウェアをインストールするときは、この方法を使います。
1. ドミノ AS/400 対応版 CD をリモートシステム上の CD-ROM ドライブに挿入し
ます。
2. Remote Execution (REXEC) TCP/IP サーバーが、現在使っている AS/400 シス
テムとリモート AS/400 システムの両方で動作中であることを確認します。
REXEC サーバーを起動するには、次のコマンドを入力します。
strtcpsvr server(*rexec)
メ モ
REXEC サーバーの詳細は、『AS/400 TCP/IP 構成および解説書 V4』
(SD88-5013) を参照してください。
3. AS/400 の RUNRMTCMD (リモート実行コマンド) コマンドを使ってインストー
ルコマンドを投入します。たとえば、ドミノ AS/400 対応版 CD の International
English ディレクトリからすべてのソフトウェアオプションをインストールする
場合は、次のとおりです。
runrmtcmd cmd('lodrun dev(*opt) dir('/os400/intleng/batch')')
rmtlocname(remote-name *ip) rmtuser(myuserid) rmtpwd('password')
この例で、remote-name はホスト名またはリモートシステムのインターネットア
ドレス、myuserid はリモートシステムのユーザー・プロファイル、password は
そのユーザー・プロファイルのパスワードです。ユーザー・プロファイルとパ
スワードは、リモートシステム上に必ず存在しなければなりません。また、
ユーザー・プロファイルには、ドミノ AS/400 対応版ソフトウェアのインストー
ルに必要な AS/400 権限が必要です。
36 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
リモート CD-ROM ドライブを使わないリモート インストール
リモートロケーションで CD を使わずにドミノ AS/400 対応版をリモートロケー
ションにインストールするときは、この方法を使います。
1. ドミノ AS/400 対応版を中央システムにインストールします。
2. CRTLIB (ライブラリー作成) コマンドを使って、ドミノ ソフトウェアを入れる
保存ファイル用のライブラリを作成します。
crtlib lib(library-name)
次の例のように、library-name を適当なライブラリ名に置き換えます。
crtlib lib(mylib)
3. CRTSAVF (保管ファイル作成) コマンドを使って、ドミノ ソフトウェアを入れ
る保存ファイルを作成します。
crtsavf file(library-name/save-file-name)
次の例のように、library-name と save-file-name を実際のライブラリ名とファイ
ル名に置き換えます。
crtsavf file(mylib/dominob)
メ モ
保存する各ドミノオプションごとに専用の保存ファイルを作成する必
要 が あ ります。たとえば、ベースソフトウェア用に保存ファイル
DOMINOB、ソフトウェアオプション 3 用に保存ファイル DOMINO3
を作成します。
4. SAVLICPGM (ラ イセンス・プログラムの保管 ) コマンドを使って、ドミノ
AS/400 対応版のベースソフトウェアを保存ファイルに保存します。たとえば、
次のように入力します。
savlicpgm licpgm(5769LNT) dev(*savf) savf(mylib/dominob)
5. 保存したい追加のソフトウェアオプションごとに、SAVLICPGM コマンドと新
規保存ファイルを使います。たとえば、オプション 3 を保存するには次のコ
マンドを使います。
savlicpgm licpgm(5769LNT) option(3) dev(*savf) savf(mylib/domino3)
6. SNDNETF (ネットワーク・ファイル送信) コマンドまたは FTP を使って、ドミ
ノ AS/400 対応版をインストールするリモートシステムに保存ファイルをコ
ピーします。
7. リモートシステムにアクセスし、RSTLICPGM (ライセンス・プログラム復元)
コマンドを使って保存ファイルからドミノ AS/400 対応版をインストールしま
す。各ドミノオプションは、別々にインストールする必要があります。たとえ
ば、次のコマンドを使ってベースソフトウェアをインストールします。
rstlicpgm licpgm(5769LNT) dev(*savf) savf(mylib/dominob)
第 1 章 ドミノ AS/400 対応版のインストール 37
対応版のインストール リモートでサインオンするか、RUNRMTCMD コマンドを使ってリモートシス
テムにアクセスし、RSTLICPGM コマンドを投入します。
8. 必要ならば、CHGUSRPRF (ユーザー・プロファイル変更) コマンドを使って
QNOTES ユーザー・プロファイルのロケールを設定します。
chgusrprf usrprf(qnotes) locale(new-locale)
ロケールの設定の詳細は、この章の「他言語のロケールの設定」の項を参照してく
ださい。
■ オペレーション・ナビゲーターでのドミノのアップグレード
以前にオペレーション・ナビゲーター (IBM AS/400 クライアント・アクセスの一部)
のロータス ドミノプラグインをインストールしている場合は、クライアントコン
ピュータ上のプラグイン構成要素をアップグレードします。
1. ドミノ R5 ソフトウェアがインストールされた AS/400 とクライアントを接続し
ます。
2. この AS/400 を管理システムとしてセットアップします。クライアントから、
次を選択します。
[スタート] - [IBM AS400 クライアント・アクセス] - [クライアント・アクセスの
プロパティー]
[サービス] タブをクリックし、管理システムをドミノ R5 ソフトウェアがインス
トールされている AS/400 に変更します。次に、[適用] をクリックします。
3. バージョンのチェックプログラムを起動します。このプログラムは、[クライ
アント・アクセスのプロパティー] の[サービス] タブの設定に応じて、自動起動
される場合があります (前記の手順参照)。
バージョンのチェックプログラムを手動で起動するには、次を選択します。
[スタート] - [IBM AS400 クライアント・アクセス] - [サービス] - [サービス・
パック・レベルのチェック]
4. バージョンのチェックプログラムが起動したら、表示されるメッセージに注目
してください。クライアント上のクライアント・アクセスのレベルと、現在の
管理サーバー (AS/400) のレベルに応じて、警告メッセージを受け取ることがあ
ります。
管理サーバー上のクライアント・アクセスのレベルが、クライアントより旧
レベルであるという警告メッセージは、無視してかまいません。
表示される説明にしたがってオペレーション・ナビゲーターのプラグインを
更新します。バージョンのチェックプログラムによって、プラグイン・ファ
イルがクライアントコンピュータにコピーされます。
38 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
5. クライアント上のプラグインの更新が完了したら、オペレーション・ナビゲー
ターのツリーにある各 AS/400 に対してプラグインを適用する必要があります。
プラグインを適用するには、オペレーション・ナビゲーターの各 AS/400 を開
きます。オペレーション・ナビゲーターによって変更が検出されると、AS/400
がスキャンされ、自動的に変更されます。
■ ドミノ ソフトウェアがインストールされたことを検証する
1. 次の AS/400 コマンドを入力し、インストールされているソフトウェアのリスト
を表示します。
dspsfwrsc
2. 資源 ID が 5769LNT の項目を探します。インストールされた各製品オプション
ごとに、この資源 ID を持つ項目が少なくとも 1 つ存在するはずです。
AS/400 上にインストールされているドミノ AS/400 対応版のバージョン情報を
表示するには、[F11] キーを押します。[リリース] 列にバージョンが表示されま
す。
V5R0M0 は、ドミノ R5 AS/400 対応版を表します。
V4R6M0 は、ドミノ R4.6.3 AS/400 対応版を表します。
V4R2Mx は、ドミノ R4.6.2 AS/400 対応版またはそれ以前のバージョンを表し
ます。
■ ドミノ ソフトウェアがインストールされるとどうなるか
プログラム (*PGM) やサービスプログラム (*SRVPGM) などの AS/400 オブジェ
クトが QNOTES ライブラリに置かれます。
QNOTES ライブラリにあるプログラム、サービスプログラムおよびその他のオ
ブジェクトへの記号リンク(シンボリックリンク)を含むファイルは、AS/400
統合ファイル・システムの /QIBM/PRODDATA/LOTUS/NOTES ディレクトリに
作 成さ れま す。 これ ら の記号 リンク により 、統合 ファイ ル・シ ステム から
QNOTES ライブラリにあるオブジェクトへのアクセスが提供されます。
AS/400 統合ファイル・システムは、PC のオペレーティングシステム (DOS、
Windows) または UNIX のオペレーティングシステムと同様のディレクトリ構造
を持ちます。
統合ファイル・システムに /QIBM/USERDATA/LOTUS/NOTES ディレクトリが
作成されます。ドミノからアクセスされるプログラムを作成する場合は、プロ
グラムへの記号リンクをこのディレクトリ内に追加する必要があります。
QNOTES ユーザー・プロファイルは、AS/400 上で実行されるドミノとノーツの
アプリケーションプログラム用に作成されます。このユーザー・プロファイル
は、システム機能および背景の AS/400 機密保護管理機構で使われることを前提
としているので、パスワードを持ちません。このため、個々のユーザーはこの
QNOTES ユーザー・プロファイルでは AS/400 にサインオンできません。
第 1 章 ドミノ AS/400 対応版のインストール 39
対応版のインストール セットアップ方法の選択
ドミノ サーバーのセットアップ方法には次の 4 種類があります。いずれかの方法を
選択してセットアップを行います。
Web ベースのセットアップを使って最初のサーバーをセットアップします。
CFGDOMSVR コマンドを使って最初ののサーバーをセットアップします。
Web ベースのセットアップを使って追加サーバーをセットアップします。
CFGDOMSVR コマンドを使って追加サーバーをセットアップします。
参 照: ドミノ サーバーのセットアップで、Web ベースのセットアップ方法または
CFGDOMSVR コマンドを使う理由の詳細は、この章の「AS/400 へのドミ
ノのインストールについて」を参照してください。
参 照: 最初のサーバーまたは追加サーバーの詳しいセットアップ手順については、
この章の「AS/400 での最初のドミノ サーバーのセットアップの概要」ま
たは「AS/400 上での追加ドミノ サーバーのセットアップの概要」を参照
してください。
AS/400 での最初のドミノ サーバーのセットアップの概要
社内に初めてドミノ サーバーを導入するときなど、最初のドミノ サーバーを新しい
ドミノドメインにセットアップするときは、この方法を使います。最初のドミノ
サーバーのセットアップには、次の作業が必要です。
1. ドミノ サーバー用にAS/400 の環境が準備されていることを確認します。
2. ドミノ サーバーのセットアップで、何を指定するのかを決定します。
3. Web ブラウザまたは CFGDOMSVR コマンドを使ってサーバーをセットアップ
します。
4. ノーツ クライアントを使って AS/400 上のドミノ サーバーを管理するために、
ノーツシステム管理クライアントをセットアップします。
参 照: 既存のドミノドメインにドミノ サーバーを追加するときは、この章の
「AS/400 上での追加ドミノ サーバーのセットアップの概要」を参照して
ください。
ドミノ AS/400 対応版へ移行するときは、次の Web サイトで AS/400 Technical Studio
を参照してください。
http://www.as400.ibm.com/techstudio
40 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
サーバーの特性として何を指定するのかを決める
最初のドミノ サーバーをセットアップするときは、サーバーの特性を定義するため
の情報を与えなければなりません。サーバーの名前、サーバーのデータディレクト
リの位置、組織の名前、サーバーの管理者に関する情報が含まれます。セットアッ
プを開始する前に、これらの特性について決めておいてください。特性に関する推
奨事項を以下で説明します。詳細は、『システム管理者ガイド』または [R5 システ
ム管理ヘルプ](HELP5_ADMIN.NSF) を参照してください。
サーバー名
AS/400の TCP/IP ホスト名をサーバー名として使うと、TCP/IP の追加の構成を避けら
れます。
各ドミノ サーバーは、それ自身の ID ファイルに格納されている固有の名前 (重複の
ない名前) を持ちます。サーバー ID は、サーバーのセットアッププロセスで自動的
に作成されます。
参 照: TCP/IP のセットアップの詳細は、この章の「AS/400 の TCP/IP のセット
アップと状況を検証する」を参照してください。
データ・ディレクトリー
データディレクトリには、ドミノ サーバーとサーバーのユーザーによって使用され
るファイルが保存されます。一般的に、PC ベースのプラットフォームでは、データ
ディレクトリのパスは次のようになります。
¥data
x:¥notes¥
x はドライブ文字です。AS/400 では、DOS または Windows と同様のディレクトリ構
造を持つ統合ファイル・システムにファイルが保存されます。覚えやすいパスにす
るために、AS/400 でも同様のパスを指定します。パスの例を以下に示します。
/notes/data
パスがスラッシュ (/) で始まっていることに注目してください。このスラッシュは、
統合ファイル・システムのパスであることを示します。
各サーバーごとに、それぞれ専用のデータディレクトリが必要です。したがって、
AS/400 上に複数のドミノ サーバーをセットアップするときは (パーティションサー
バー)、2 番目以降のサーバーにそれぞれ異なるディレクトリパスを割り当てなけれ
ばなりません。パスの例を以下に示します。
/servername/notes/data
servername は 2 番目以降のドミノ サーバーの名前です。
第 1 章 ドミノ AS/400 対応版のインストール 41
対応版のインストール メ モ
既存のディレクトリをデータディレクトリとして使うときは、そのディレ
クトリに対する適切な権限を設定する必要があります。つまり、QNOTES
ユーザー・プロファイルに、ディレクトリに対する *RWX のデータ権限、
*OBJEXIST と *OBJMGT のオブジェクト権限が含まれていなければなりま
せん。
組織名
一般的に、会社名または社内の主な部署の名前を組織名として指定します。
各組織は、CERT.ID に格納されている認証者 ID を持ちます。組織の認証者 ID は、
サーバーのセットアップ・プロセスで、指定された組織名と国番号を使って自動的
に作成されます (国番号は省略可能)。新規のユーザーやサーバーを登録するときに、
ドミノは認証者 ID を使って各ユーザーやサーバーを認証します。また、階層付きの
名前を用いるときの組織単位の認証者を作成するときにも組織の認証者 ID を使いま
す。
管理者
管理者は、ドミノ サーバーでサーバーの起動や終了などの操作を行います。管理者
名は姓を指定するだけでも構いませんが、管理者名の重複を防ぐために、名 (および
必要な場合はミドルネームのイニシャル) も指定してください。管理者名とそのパス
ワードは確実に記録しておいてください。Web ブラウザからサーバーを管理する場
合は、インターネットパスワードも必要です。
セットアップのプロセスで、管理者のユーザー ID が作成されます。
標準時
標準時は、サーバーがドキュメンテーションやデータベース用に使用する時刻ス
タンプを決定します。
ドミノ サーバーのオプションで、自動的に設定されないものもあります。このよう
なオプションは、ユーザーが指定しなければなりません。次に例を示します。
ウェブ・サーバー機能
このオプションは、HTTP Web サーバー や Internet Inter-ORB Protocol (IIOP)、または
その両方をセットアップするために使います。どちらも Web ブラウザによるドミノ
サーバーへのアクセスを可能にします。HTTP サーバーはテキストの送受信だけをサ
ポートします。IIOP は、ノーツや Object Request Broker (ORB) のオブジェクトなど
の複雑なオブジェクトを、Web ブラウザとサーバー間で渡せるようにします。
参 照: HTTP Web サーバーの詳細は、第 2 章を参照してください。
42 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
インターネット・メール
このオプションは、IMAP、POP3、SMTP などのメールプロトコルをセットアップす
るために使います。ドミノ メールを使ったり、OfficeVision/400 などの AS/400 ベー
スのメールシステムとメールを交換する場合は、SMTP を選択します。
SMTP サービス
このオプションは、SMTP インターネット・パッケージを選択した場合に、使いた
いメールサポートの種類を指定するために使います。
ドミノ メールを使用する場合で、OfficeVision/400 とメールを交換する必要がな
い場合は、[ドミノ] を選択します。
ドミノ メールを使用するほかに、OfficeVision/400 とのメール交換もしたい場合
は、MSF (AnyMail/400 Mail Server Framework) を選択します。
ニュースリーダー
このオプションは、NNTP ニュースリーダーをセットアップするために使います。
接続サービス
このオプションは、ドミノ・エンタープライズ・コネクションサービス (DECS) を
セットアップするために使います。DECS は AS/400 のライブデータのドミノ アプリ
ケーションとの統合を実現します。
アドバンスド・サービス
ドミノ アドバンスドサービスをインストールしたときは、このオプションを使って
アドバンスドサービスの各機能を追加します。たとえば、ドミノ サーバーをパー
ティションサーバーとしてセットアップしたり、サーバークラスターの一部として
セットアップすることができます。
パーティションサーバーの詳細は、第 2 章を参照してください。
ドミノ・サーバーの開始
このオプションは、セットアップの完了後にサーバーを自動起動したいときに使い
ます。
ディレクトリー・サービス
こ の オ プ シ ョ ン は 、サ ーバー上 の登録簿 の同期 サポー ト、Lightweight Directory
Access Protocol (LDAP) サポート、またはその両方のサポートをセットアップすると
きに使います。登録簿の同期機能を使うことにより、AS/400 のシステム配布登録簿
の情報とドミノのドミノディレクトリの情報を同一に保てます。
登録簿の同期の詳細は、第 4 章を参照してください。
ネットワーク・データの暗号化
この TCP/IP ポートオプションは、サーバーポートを通じて送信するデータをシステ
ムが暗号化するかどうかを指定します。データを暗号化すると、データ転送のセ
キュリティが強固になりますが、転送速度がいくらか遅くなります。
第 1 章 ドミノ AS/400 対応版のインストール 43
対応版のインストール インターネット・アドレス
この TCP/IP ポートオプションは、サーバーのポート用のインターネット (IP) アドレ
スを指定します。たとえば、サーバーをパーティションサーバーとしてセットアッ
プするときは、このオプションを使ってサーバーに専用の IP アドレスを指定できま
す。
参 照: 詳細は、第 2 章の「パーティションサーバーを TCP/IP ネットワーク用に
構成する」を参照してください。
ドミノ・サブシステム名
このオプションは、AS/400 サブシステムとサーバーが使用する関連オブジェクトに
特定の名前を付けたいときに使います。各ドミノ サーバーは、それぞれ別の AS/400
サブシステムで実行されます。特に名前を指定しなければ、「DOMINO」に2桁の連
番を付けた名前 (たとえば、DOMINO01) がシステムによって作成されます。
コレーション
このオプションは、文字の分類方法を定義する照合コードを指定するために使いま
す。言語の違いによって文字の分類が異なる場合があります。
管理者の ID ファイルのをコピー
このオプションは、サーバー管理者の ID ファイルをどこに置くかを指定します。特
に指定しなければ、サーバーのドミノディレクトリの管理者用のユーザー文書に ID
ファイルが添付され、また、サーバーのデータディレクトリにも ID ファイルがコ
ピーされます。
追加のサービス
このオプションは、サーバーにその他のオプションをセットアップするために使い
ます。現在、その他のサービスにあるのは Internet Cluster Manager (ICM) だけです。
44 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
Web ブラウザを使って最初のサーバーをセットアップする
Web ベースのセットアッププロセスを起動するには、次の 2 通りの方法があります。
AS/400 上で Web のセットアップサポートを起動した後、Web ブラウザを持っ
たクライアントコンピュータを使います。
AS/400 オペレーション・ナビゲーターを実行しているクライアントコンピュータ
を使います。作業を進める前に、次のことを確認します。
クライアントコンピュータに AS/400 クライアント・アクセスがインストー
ルされ、セットアップされている。
オペレーション・ナビゲーターに対してロータス ドミノ プラグインが追加さ
れている。
ドミノ管理クライアントなどのノーツ クライアントからドミノ サーバーを管理する
場合は、管理者クライアントをインストールするクライアントコンピュータから
セットアップを起動します。どの方法で起動しても、セットアッププロセスは同じ
です。
セットアッププロセスを起動する前に、サーバーの特性で何を指定するかを決めて
おいてください。
参 照: 詳細は、「サーバーの特性として何を指定するのかを決める」を参照して
ください。
メ モ
サーバーのセットアッププロセスを完了するには、およそ 30 分間かかりま
す。システムのユーザーへの影響をできるだけ少なくするため、システム
の負荷が低いときにセットアップすることを推奨します。
■ Web ブラウザからセットアップを起動する
1. AS/400 のコマンド行で (===> 記号で示されます)、次のコマンドを入力します。
strdomsvr *httpsetup
2. 次のコマンドを入力します。
wrkdomsvr
3. 表示される画面で、[ドミノ・ サーバー] 列の *HTTPSETUP を探します。対応
する [ドミノ 状況] 列の状況は *STARTED のはずです。ステータスが異なる場
合は、状況が *STARTED に変わるまで待機します (状況を更新するには [F5]
キーを押します)。
4. TCP/IP を使って AS/400 と通信しているクライアントコンピュータを選択しま
す。クライアントコンピュータは、たとえば、AS/400 LAN システムに接続して
いたり、イントラネットやインターネットを使って通信している場合がありま
す。
第 1 章 ドミノ AS/400 対応版のインストール 45
対応版のインストール 5. このクライアントコンピュータで、Web ブラウザを起動し、次の Web サイト
(URL) を開きます。
http://as400name:8081
as400name は、AS/400 システムの TCP/IP ホスト名です。
■ オペレーション・ナビゲーターからセットアップを起動する
1. オペレーション・ナビゲーターを起動します。たとえば、オペレーション・ナビ
ゲーターのアイコンをダブルクリックします。
2. ドミノ サーバーをセットアップする AS/400 を選択します。
3. [+] ボタンをクリックしてディレクトリを展開します。
4. [ネットワーク] を選択し、[+] ボタンをクリックしてディレクトリを展開します。
5. [サーバー] を選択し、[+] ボタンをクリックしてディレクトリを展開します。
6. [ドミノ] を右クリックし、[新規ドミノ・サーバー] を選択します。
■ セットアップを完了させる
1. 入力が求められたとき、AS/400 のユーザー ID とパスワードを入力します。
ヒント サーバーのすべての設定を表示したい場合は、標準セットアップでは
なく、カスタムセットアップを選択します。標準セットアップでは、
事前定義されたデフォルト値が一部の設定で使われます。
2. セットアップパネルに従って、使いたいサーバーの特性に合ったオプションを
選択し、情報を入力します。
最初のドミノ サーバーか追加サーバーかを指定するフィールドで、[最初のドミ
ノ サーバー] を選択します。
次の情報を指定できるように準備しておきます。
46 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
サーバ
サーバー名 サーバーを識別する名前を指定します。できれば、AS/400 の TCP/IP
ホスト名をサーバー名として使ってください。
データディレクトリ AS/400 ファイルシステムでのサーバーのデータディレクト
リのパスを指定します(たとえば、/NOTES/DATA)。
組織名 サーバーを認証する組織の名前を指定します。たとえば、会社名または
社内の部署名を指定します。
管理者名 サーバーの管理者のフルネームとパスワードを指定します。
標準時 サーバーの時刻スタンプに使う時間帯を選択します。
3. セットアップが完了したら、オペレーション・ナビゲーター または AS/400 の
WRKDOMSVR コマンドを使ってサーバーのステータスを調べます。サーバー
が停止している場合は、起動を試みてください。
セットアップが完了したら、他のユーザーが Web ブラウザからセットアッププロセ
スにアクセスできないように、特殊 *HTTPSETUP サーバーを終了させることを推奨
します。ドミノ サーバーの終了方法のどれかを使って、*HTTPSETUP サーバーを終
了します。
オペレーション・ナビゲーターで、サーバーを右クリックして [終了] を選択しま
す。
AS/400 のコマンド行で、次のコマンドを入力します。
enddomsvr *httpsetup
参 照: オペレーション・ナビゲーターまたは AS/400 のコマンドを使ったドミノ
サーバー上での操作の実行に関する詳細は、第 3 章を参照してください。
第 1 章 ドミノ AS/400 対応版のインストール 47
対応版のインストール CFGDOMSVR コマンドを使って最初のサーバーをセットアップする
セットアッププロセスを開始する前に、サーバーの特性で指定する情報を決めてお
いてください。
詳細は、「サーバーの特性として何を指定するのかを決める」を参照してください。
メ モ
以下に説明する手順では CFGDOMSVR コマンドを対話的に実行します。
サーバーのセットアップロセスを完了するには、およそ 30 分間かかりま
す。システムのユーザーへの影響をできるだけ少なくするため、システム
の負荷が低いときにセットアップすることを推奨します。SBMJOB (ジョブ
の投入) コマンドによって、CFGDOMSVR コマンドをバッチジョブとして
も実行できます。
1. AS/400 のコマンド行で (===> 記号で示されます)、次のコマンドを入力します。
cfgdomsvr
2. [F4] キーを押します。
3. 表示される画面で、次の情報を入力します。
[サー
サーバ
サーバー名]
ー名 ドミノ サーバーの名前を入力します。できれば、AS/400 の TCP/IP
ホスト名をサーバー名として使います。カーソルがこのフィールドにあるとき、
[F1] キーを押すと、ここで入力する名前に関する詳細な情報が表示されます。
[OPT] *FIRST を選択し、ドミノドメインで最初のサーバーをセットアップする
ことを指定します。
メ モ
[OPT] とは [オプション] のことです。
4. [実行]キーを押します。
5. サ ー バー に 関 する 詳 細な情報の入力を求める画面が表示されます。 [PAGE
DOWN] キーを使って、追加のフィールドを表示してください。
次の各フィールドに情報を入力します。
[データ・ディレクトリー] (たとえば、/NOTES/DATA)
[組織名]
[管理者] の名前とパスワード
[標準時] ([F4] キーを押すと、有効な値のリストが表示されます)
各フィールドに入力する内容についての情報を表示するには、カーソルをその
フィールドに置き、[F1] キーを押します。
ヒント アドバンスドオプションを表示するには、[F10] キーを押します。
6. すべてのフィールドに入力したら、[実行] キーを押してサーバーをセットアッ
プします。
48 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
CFGDOMSVR コマンドの実行中は、進行状況を示すメッセージが表示されま
す。そして、AS/400 の端末セッションが開かれ、セットアップの状況を示す
メッセージが表示されます。セットアップが完了したら、端末セッションを終
了させるために [実行] キーを押します。
7. ドミノ サーバーが正しくセットアップされていることを確認するために、サー
バーを起動して操作卓 (コンソール) を表示します。これらは、[ドミノ・サー
バーの処理] 画面から実行できます。この画面を表示するために、次のコマンド
を入力します。
wrkdomsvr
サーバーを起動するには、そのサーバー名が含まれた行の [Opt] フィールドに 1
を入力して [実行] キーを押します。サーバーを起動する要求を発行したら、
サーバー操作卓 (サーバーコンソール)を表示するために、[Opt] フィールドに 8
を入力して [実行] キーを押します。
参 照: ドミノ サーバーを起動したりサーバー操作卓 (サーバーコンソール) を表示
するための AS/400 コマンドの使い方については、第 3 章を参照してくだ
さい。
以上でドミノ サーバーのセットアップが完了しました。次に、サーバー用のシステ
ム管理クライアントをセットアップします。
参 照: システム管理クライアントの詳細は、この章の「サーバー用のシステム管
理クライアントのセットアップ」を参照してください。
最初のサーバーのセットアップで行われること
最初のサーバーのセットアップでは、次のことが行われます。
ドミノ サーバー用の新しいドメインを作成します。
適切なネットワークとシリアルポートを有効にします。
ド メ イ ン の ド ミ ノ デ ィ レ ク トリ を 作 成 し ま す 。 ドミ ノ デ ィ レ ク ト リ は、
NAMES.NSF というデフォルト名でドミノ サーバー用に指定したデータディレ
クトリに作成されます。
メ モ
ドミノディレクトリは、公開アドレス帳および Name and Address Book
として知られています。
組織の認証者 ID を作成します。認証者 ID は、CERT.ID というデフォルト名で
ドミノのデータファイルと同じディレクトリに保存されます。
ドミノディレクトリで認証者の文書を作成します。この文書には、認証者 ID に
関する情報が記載されています。
第 1 章 ドミノ AS/400 対応版のインストール 49
対応版のインストール 新しいサーバー用のサーバー ID を作成します。サーバー ID は、SERVER.ID と
いうファイル名でドミノのデータファイルと同じディレクトリに保存されます。
セットアッププログラムによって作成されるサーバー ID にはパスワードは設定
されていません。必要な場合は、後からサーバー ID にパスワードを設定できま
す。
組織の認証者 ID を使ってサーバー ID を認証します。
ドミノディレクトリでサーバー文書を作成します。この文書には、セットアッ
プ時に入力した内容に基づく最初のサーバーに関する情報が記載されています。
ドミノディレクトリで、セットアップ時に指定したドミノの管理者のユーザー
文書を作成します。
ドミノの管理者のユーザー ID とパスワードを作成し、指定した内容に応じて、
次のどれか 1 つまたは両方を行います。
USER.ID というファイルとしてドミノディレクトリにある管理者のユーザー
文書にユーザー ID を添付します。
ユーザー ID ファイルをデータディレクトリにコピーします。
組織の認証者 ID を使って管理者のユーザー ID を認証します。
ドミノディレクトリのアクセス制御リストに、管理者とサーバーの名前を管理
者として追加します。
サーバーの名前をドミノディレクトリの LocalDomainServers グループに追加し
ます。
サーバー用のログファイルを LOG.NSF というデフォルト名でドミノのデータ
ファイル用のディレクトリに作成します。
ドミノのデータディレクトリ内にメールディレクトリを作成し、管理者のメー
ルファイルをメールディレクトリに作成します。
その他のオプションを指定した場合は、それらをセットアップします。
50 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
サーバー用のシステム管理クライアントのセットアップ
ノーツ クライアントを使って AS/400 上のドミノ サーバーを管理するときは、
TCP/IP を使って AS/400 にノーツ クライアント コンピュータを接続する必要があり
ます。AS/400 上でのドミノ サーバーのセットアップで使った方法によっては、サー
バーの認証者 ID と管理者 ID を AS/400 からクライアントコンピュータにコピーする
ことが必要な場合もあります。
Web ベースのセットアップを使ってドミノ サーバーをセットアップした場合
は、セットアッププロセスによって ID ファイルは、サーバーのセットアップに
使われたクライアントコンピュータにコピーできます。
CFGDOMSVR コマンドを使ってドミノ サーバーをセットアップした場合は、認
証者 ID ファイルをクライアントコンピュータに手動でコピーする必要がありま
す。また、サーバーのセットアップ時に管理者 ID の保存先としてファイルだけ
を指定した場合 (ドミノディレクトリに保存しなかった場合)、管理者 ID ファイ
ルもクライアントコンピュータにコピーする必要があります。
クライアントコンピュータにノーツ クライアントがインストールされていないとき
の手順を以下に示します。ノーツがすでにインストールされている場合は、実行済
みの手順をとばしてください。
1. クライアントコンピュータにノーツ R4 またはノーツ R5 をインストールするの
に必要なハードウェアとオペレーティングシステムを決めます。詳細について
は、それぞれのリリースのインストール用のマニュアルを参照してください。
2. AS/400 と通信するために、クライアントコンピュータを接続します。
3. 次のものをインストールし、セットアップします。
クライアントコンピュータにオペレーティングシステムをインストールし、
セットアップします (実行済みの場合はとばします)。
クライアントコンピュータに TCP/IP をインストールし、セットアップしま
す。方法については、クライアントコンピュータにインストールした TCP/IP
製品の説明書を参照してください。
4. オペレーション・ナビゲーターのグラフィカルインターフェースを利用して
AS/400 上のドミノ サーバーを管理する場合は、次を実行します。
AS/400 とクライアントコンピュータに AS/400 クライアント・アクセスを
インストールし、セットアップします。詳細は、AS/400 のマニュアル『クラ
イアント・アクセス(Windows 95/NT)セットアップ』(SC41-3512) または
『Client Access Express for Windows - Setup』 (SC41-5507) を参照してくださ
い。
ドミノ AS/400 対応版ソフトウェアの AS/400 統合オプションをインストール
してあることを確認します。
第 1 章 ドミノ AS/400 対応版のインストール 51
対応版のインストール クライアント・アクセスにロータス ドミノ プラグインを追加します。
ヒント クライアント・アクセスのマニュアルには、Windows 95、Windows 98
または Windows NT 用の Microsoft TCP/IP の構成に関する役立つ情報が
記載されているので、クライアント・アクセスをインストールしない
ユーザーも参照するとよいでしょう。このマニュアルは、AS/400 オン
ライン・ライブラリーの Web サイト (http://as400bks.rochester.ibm.com
[英語]) でアクセスできます。
5. AS/400 への TCP/IP 接続を確認します。
クライアントコンピュータで DOS プロンプトウィンドウを開き、次のコマンド
を入力します。
ping hostname
hostname は 、 AS/400 の TCP/IP ホス ト名 です 。こ のホス ト名は 、AS/400 の
TCP/IP セットアップの検証のときに決めたものです。
ドミノ サーバーの名前が AS/400 の TCP/IP ホスト名と異なる場合は、次のコ
マンドを入力します。
ping servername
servername は、ドミノ サーバーの名前です。
PING コマンドが成功したときは、クライアントコンピュータとサーバーおよび
AS/400 との通信が正しく行われています。PING コマンドが失敗したときは、
クライアントコンピュータと AS/400 の TCP/IP のセットアップの内容を見直す
必要があります。
メ モ
ファイヤウォールを使っているときは、PING は有効に機能しません。
しかし、サーバーとの通信はできることがあります。
6. ロータス ノーツ クライアントソフトウェアをクライアントコンピュータにイン
ストールします。管理機能のフルセットをインストールしてください(R4.6 の
ときはノーツ クライアント ツールボックスを、R5 のときはドミノ管理クライ
アントをインストールします)。
この時点では、ロータス ノーツをまだ起動しません。
7. クライアントコンピュータにすでに ¥NOTES¥DATA ディレクトリがあり、認証
者 ID (CERT.ID) または管理者 ID (USER.ID) が保存されているときは、これら
のファイルを置き換えてしまわないように注意します。
ID ファイル用に別のディレクトリを作成し、AS/400 からの ID ファイルはこの
ディレクトリにコピーします。たとえば、次のディレクトリを作成します。
¥notes¥
¥idfiles¥
¥servername
servername は、AS/400 上にセットアップしたサーバーの名前です。
52 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
8. 必要であれば、認証者 ID (CERT.ID) と管理者のユーザー ID (USER.ID) をドミ
ノ サーバーからクライアントコンピュータにコピーします。ファイルはバイナ
リ形式でコピーします。ファイルのコピーには、AS/400 とクライアントコン
ピュータ間でファイルをコピーする通常の方法を用います。たとえば、ファイ
ルのコピーには次の方法があります。
TCP/IP の FTP (ファイル転送プロトコル) を使います。
Windows ネットワークコンピュータを AS/400 クライアント・アクセスまた
は AS/400 ネ ットサーバー・サポートと組み合わせ、クライアントコン
ピュータと AS/400 間のネットワークドライブを割りあてます。これにより、
クライアントコンピュータのディレクトリ間でファイルをコピーする方法を
使えます。
どの方法でも、クライアントコンピュータと AS/400 間の TCP/IP 通信が正しく
セットアップされ、有効になっている必要があります。
9. クライアントコンピュータでロータス ノーツを起動し、要求にしたがって次の
情報を入力します。
クライアントコンピュータのドミノ サーバーとの接続方法を指定します。た
とえば、[ネットワーク接続 (LAN 経由)] を選択します。
クライアントコンピュータにコピーしたファイルに入っている管理者 ID を
使う場合は、[ノーツ ユーザー ID はファイルで供給する] ボックスをクリッ
クします。
クライアントコンピュータで管理者 ID が保存されている位置を次のように
指定します。
c:¥
¥notes¥
¥data¥
¥user.id
管理者のパスワードを入力します。このパスワードは、ドミノ サーバーの
セットアップ時に指定したパスワードです。
ドミノ サーバーをホームサーバーにするよう指定します。
以上で、ドミノ サーバーとサーバー用のシステム管理クライアントのセットアップ
が完了しました。
第 1 章 ドミノ AS/400 対応版のインストール 53
対応版のインストール ■ 例: FTP を使ってシステム管理クライアントに ID ファイルをコピーする
クライアントコンピュータと AS/400 が TCP/IP を介して正しく接続されているとき
は、FTP を使って認証者 ID ファイル (CERT.ID) と管理者 ID ファイル (USER.ID) を
クラ イアン トコン ピュー タにコ ピーで きます 。この 方法は 、クラ イアントコン
ピュータの DOS プロンプトで実行します。
ヒント
FTP では、入力したコマンドに沿って処理が進められます。予期せぬ
結果となったときは、FTP セッションを一度終了してから新たにやり
直す方が簡単です。FTP を終了するには、次のように入力します。
quit
1. 必要であれば、ID ファイルを保存するための別のディレクトリを作成します。
た と え ば 、 AS/400 上 の ド ミ ノ サ ー バ ー の 名 前 が SERVER1 の と き は 、
IDFILES と IDFILES¥SERVER1 というサブディレクトリをクライアントコン
ピュータの NOTES ディレクトリに作成します。
ルートディレクトリに移動します。
cd ¥
2 つのサブディレクトリを作成します。
¥idfiles
mkdir notes¥
¥idfiles¥
¥server1
mkdir notes¥
2. クライアントコンピュータで、ID ファイルを保存するディレクトリに移動しま
す。
¥idfiles¥
¥server1
cd notes¥
3. ドミノ サーバーがセットアップされている AS/400 との FTP セッションを開始
します。たとえば、AS/400 の TCP/IP ホスト名が SYSTEM1 のときは、次のよ
うに入力します。
ftp system1
AS/400 への FTP 接続を示すメッセージの後で、ユーザー名の入力を求めるメッ
セージが表示されます。
4. AS/400 のユーザー ID、つまり AS/400 のユーザー・プロファイル名を入力しま
す。
my-user-ID
パスワードの入力を求めるメッセージが表示されます。
5. AS/400 のパスワードを入力します。
my-password
54 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
ユーザー ID とパスワードを正しく入力すると、次のメッセージが表示されま
す。
my-user-ID logged on
メ モ
ログインに失敗したことを示すメッセージが表示されたときは、ユー
ザー ID を再入力してログインプロセスを繰り返せます。
user my-user-ID
6. バイナリ形式に変更します。
binary
7. 次のように入力して、AS/400 統合ファイル・システムを使うようにセッション
を変更します。
cd /
次のメッセージが表示されます。
NAMEFMT set to 1
Current directory changed to /
8. CERT.ID と USER.ID の各ファイルが含まれる AS/400 のディレクトリに移動し
ます。
cd /notes/data
9. CERT.ID ファイルをクライアントコンピュータにコピーします。
get cert.id
ファイル転送が成功したことを示すメッセージが表示されます。
10.
10. 必要であれば、管理者 ID ファイルをクライアントコンピュータにコピーしま
す。
get user.id
ファイル転送が成功したことを示すメッセージが表示されます。
11.
11. FTP を終了します。
quit
12.
12. クライアントコンピュータにファイルがコピーされていることを確認します。
dir *.id
システム管理クライアントにファイルをコピーした後は、ノーツを起動し、ノーツ
クライアントのセットアップの最後のステップを実行します。
参 照: 詳細は、「サーバー用のシステム管理クライアントのセットアップ」を参
照してください。
第 1 章 ドミノ AS/400 対応版のインストール 55
対応版のインストール AS/400 上での追加ドミノ サーバーのセットアップの概要
既存のドミノドメインにドミノ サーバーを追加するときは、ここで説明する手順に
従います。ドミノ サーバーを追加するときは、ドメイン内の他のサーバーが使って
いるのと同じドミノディレクトリを使います。たとえば、次のような場合は追加
サーバーとしてドミノ サーバーをセットアップします。
他のシステムにドミノ サーバーがすでに設置されていて、AS/400 上のドミノ
サーバーで同じドミノディレクトリを使うとき。
AS/400 統合 PC サーバーにすでにドミノ サーバーが設置されていて、AS/400 上
のドミノ サーバーで同じドミノディレクトリを使うとき。
AS/400 にすでにドミノ サーバーが設置されていて、同じドミノディレクトリを
使う 2 番目のサーバーを追加するとき。
メ モ
同じ AS/400 上に複数のドミノ サーバーをセットアップするには、アド
バンスドサービス機能をインストールし、ドミノ サーバーをパーティ
ションサーバーとしてセットアップしなければなりません。
ドミノ AS/400 対応版への移行を実行する場合は、AS/400 Technical Studio を次の
Web サイトで参照してください。
http://www.as400.ibm.com/techstudio [英語]
追加のドミノ サーバーは次の手順でセットアップします。
1. ドミノ サーバー用の AS/400 環境を準備します。同じ AS/400 上で最初のドミ
ノ サーバーがセットアップされているときは、すでに AS/400 の環境は準備さ
れています。
参 照: 詳細は、この章の「ドミノのための AS/400 の準備の概要」を参照してく
ださい。
2. ドミノドメインの既存のサーバーを使って追加サーバーを登録します。
3. 登録サーバーとそのシステム管理クライアントから AS/400 への TCP/IP 接続を
検証します。
4. サーバーの登録のときにサーバー ID をファイルに保存した場合は、追加サー
バーから AS/400 にサーバー ID ファイルをコピーします。
5. Web ブラウザまたはCFGDOMSVR コマンドを使って、AS/400 上の追加サー
バーをセットアップします。
56 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
追加サーバーの登録
既存のドミノドメインにドミノ サーバーを追加する前に、追加サーバーをドメイン
に登録しなければなりません。サーバーを登録するときは、AS/400 の TCP/IP ホスト
名をサーバーとして使います (このホスト名が既存のドミノ サーバー名として使わ
れていない場合です)。AS/400 のホスト名を使うことにより、TCP/IP の追加構成が
不要になります。
参 照: AS/400 の TCP/IP ホスト名の決定に関する詳細は、この章の「AS/400 の
TCP/IP のセットアップと状況を検証する」を参照してください。
1. ドミノドメインの既存のサーバーを選択し、このサーバー (登録サーバー) を
使って追加サーバーを登録します。追加サーバーの登録の詳細については、
『システム管理者ガイド』または
[R5 シ ス テ ム 管 理 ヘ ル プ ]
(HELP5_ADMIN.NSF) を参照してください。
サーバーの登録プロセスによって、登録サーバーのドミノディレクトリにサー
バー文書が作成され、サーバー ID が作成されます。特に指定しない限り、サー
バー ID は暗号化され、ドミノディレクトリのサーバー文書に添付されます。
サーバー ID をファイルに保存することもできます。
サーバー ID をドミノディレクトリに保存するときは、パスワードを指定し
ます。パスワードの控えを安全な場所に保管しておきます。追加サーバーを
セットアップするときに、パスワードの入力が必要です。セットアッププロ
セスで、サーバー ID を含むアドレス帳が新しいサーバーにコピーされます。
追加サーバーを起動するときにも、パスワードの入力が必要です。このた
め、起動要求を発行した後で、AS/400 の WRKDOMCSL コマンドを使ってド
ミノ サーバーの操作卓 (コンソール)を起動し、パスワードを入力します。
サーバー ID をファイルに保存したときは、パスワードの入力は不要です。
しかし、追加サーバーをセットアップする AS/400 に ID ファイルを手動でコ
ピーしなければなりません。サーバー ID ファイルは、サーバーをセット
アップする前にコピーする必要があります。
ヒント 新しいサーバーをリモートで管理する場合は、サーバーのパスワード
の最小値を 0 に設定し、パスワードを指定しないでください。パス
ワードを指定した場合は、サーバーを起動するたびに AS/400 の操作卓
(コンソール) を起動してパスワードを入力しなければなりません。
2. 登録サーバーと追加サーバーを識別する名前を次のように記録します。
登録サーバーの名前 (たとえば Server1 のようなシンプルな名前)
登録サーバー:
追加サーバーの名前 (たとえば Server2/Chicago/Acme のような完全な階層名)
追加サーバー:
第 1 章 ドミノ AS/400 対応版のインストール 57
対応版のインストール 3. 登録サーバーの TCP/IP ホスト名を記録します。通常は、このホスト名はサー
バー名と同じになります。
登録サーバーの TCP/IP ホスト名:
4. サーバー ID をファイルに保存したときは、サーバー ID ファイルが保存されて
いる位置を記録します。
新しいサーバー ID のパスとファイル名:
AS/400 への TCP/IP 接続の検証
追加のドミノ サーバーをセットアップするときは、登録サーバーのドミノディレク
トリがドミノによって新しいサーバーにコピーされます。このため、AS/400 には登
録サーバーへの有効な TCP/IP 接続が設定されていなければなりません。同様に、ド
メインのシステム管理クライアントも AS/400 に接続できなければなりません。
■ 登録サーバーと AS/400 間の TCP/IP 接続を検証する
1. 登録サーバーが起動されていることを確認します。
2. AS/400 のコマンド行で、次のコマンドを入力します。
ping registration-server-host-name
registration-server-host-name は、登録サーバーの TCP/IP ホスト名です。追加
サーバーの登録手順の一部としてこのホスト名を記録しておいてください。登
録サーバーのホスト名は、登録サーバーが実行されているシステムの TCP/IP ホ
スト名と異なることがあります。
登録サーバーが PING コマンドに応答する場合は、登録サーバーと AS/400 間
の TCP/IP 接続が正しく機能しています。
PING コマンドが失敗する場合は、AS/400 と登録サーバーが実行されている
システムの TCP/IP 構成を確認してください。さらに、AS/400 と他のシステ
ムがネットワークに正しく接続されているか、また、ネットワークが正しく
機能しているかについても確認してください。
メ モ
ファイヤウォールを使っているときは、PING は有効に機能しません。
しかし、サーバーのセットアップを完了することはできます。
ヒント ドメインの登録サーバーが、同じ AS/400 の統合 PC サーバー環境で追加
サーバーとして実行されているときは、追加の構成が必要なこともありま
す。
参 照: ドミノ AS/400 対応版サーバーを統合 PC サーバー環境のドミノ サーバー
と同じドメインで使用するための詳細については、「付録 B」を参照して
ください。
58 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
■ クライアントコンピュータと AS/400 間の TCP/IP 接続を検証する
追加サーバーを現在のシステム管理クライアントから管理するときは、システム管
理クライアントが TCP/IP を介して AS/400 と正しく通信できなければなりません。
TCP/IP 以外のネットワークプロトコルを使って現在のサーバーを管理している場合
は、クライアントコンピュータで TCP/IP をセットアップする必要があります。
1. クライアントコンピュータに TCP/IP をインストールし、セットアップします。
方法については、TCP/IP 製品の説明書を参照してください。
ヒント Microsoft Windows 95、Windows 98 または Windows NT を使っていると
きは、AS/400 のマニュアル『クライアント・アクセス (Windows
95/NT) セットアップ』(SC41-3512) を参照するとよ いでしょう。この
マニュアルには、Windows 用の Microsoft TCP/IP の構成に関する役に立
つ内容が含まれています。このマニュアルは、AS/400 オンライン・ラ
イブラリーの Web サイト (http://as400bks.rochester.ibm.com) でアクセス
できます。
2. AS/400 への TCP/IP 接続を確認します。
クライアントコンピュータで DOS プロンプトウィンドウを開き、次のコマンド
を入力します。
ping hostname
hostname は、AS/400 の TCP/IP ホスト名です。
PING コマンドが成功したときは、クライアントコンピュータと AS/400 との通
信が正しく行われています。PING コマンドが失敗したときは、クライアント
コンピュータと AS/400 で TCP/IP のセットアップの内容を見直す必要がありま
す。
第 1 章 ドミノ AS/400 対応版のインストール 59
対応版のインストール 追加サーバーの ID ファイルを AS/400 にコピーする
サーバー ID をファイルに保存したときは、追加サーバーをセットアップする
AS/400 にこのファイルをコピーしなければなりません。
サーバー ID をドミノディレクトリに保存したときは、ここで説明する手順をとばし
てください。
1. サーバー ID ファイルが保存されているシステム (サーバーまたはクライアント
コンピュータ) にいることを確認します。
2. サーバー ID ファイルが保存されているディレクトリに移動します。このディレ
クトリは、追加サーバーの登録手順の一部として記録しておいたものです。
3. サーバー ID ファイルを追加サーバーをセットアップする AS/400 にコピーしま
す。ファイルのコピーには、システム間のファイルのコピーに使っている通常
の方法を用います。たとえば、次のような方法があります。
TCP/IP の FTP (ファイル転送プロトコル)
Windows ネットワークコンピュータを AS/400 クライアント・アクセスまた
は AS/400 ネットサーバー・サポートと組み合わせ、システム間のネット
ワークドライブを割りあてます。これにより、同じシステム内のディレクト
リ間でファイルをコピーする方法が使えます。
どちらの方法でも、クライアントコンピュータと AS/400 間の TCP/IP 通信が正
しくセットアップされ、有効になっている必要があります。
4. サーバー ID ファイルを保護するために AS/400 権限を変更します。ただし、ド
ミノ サーバーにはこのファイルへのアクセスを許可したままにしておきます。
フ ァ イ ル の パ ブ リ ッ ク 権 限 (*PUBLIC) を *EXCLUDE に 変 更 し ま す 。
WRKLNK (オブジェクト・リンクの処理) コマンドを使ってファイルのパス
を探し、オプション 9 を使ってファイルの権限を操作します (オプション 9
を表示するには [F23] キーを押します)。
ファイルの所有者を QNOTES に変更します。所有者の変更には、CHGOWN
(所有者の変更) コマンドを使います。
60 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
■ 例: サーバー ID ファイルを AS/400 へコピーする
以下のすべてのステップは、サーバー ID ファイルが保存されているシステム (サー
バーまたはクライアント) で実行します。
ヒント
FTP では、入力したコマンドに沿って処理が進められます。予期せぬ
結果となったときは、FTP セッションを一度終了してから新たにやり
直す方が簡単です。FTP を終了するには、次のように入力します。
quit
1. サーバー ID ファイルが含まれるディレクトリに移動します。
cd serverid
2. 追加サーバーをセットアップする AS/400 との FTP セッションを開始します。
ftp systemname
systemname は AS/400 のホスト名またはインターネットアドレスです。
3. FTP によってユーザー ID とパスワードの入力が求められます。AS/400 のユー
ザー ID とパスワードを入力することに注意してください。
4. バイナリ形式に変更します。
binary
5. 次のように入力して、AS/400 統合ファイル・システムを使うようにセッション
を変更します。
cd /
次のメッセージが表示されます。
NAMEFMT set to 1
Current directory changed to /
6. サーバー ID ファイルを保存するディレクトリを AS/400 上に作成します。
mkdir serverid
7. 作成したディレクトリに移動します。
cd serverid
8. サーバー ID ファイルを AS/400 にコピーします。server-id-name を実際のファ
イル名に置き換えて、次のコマンドを入力します。
put server-id-name.id
ファイル転送が成功したことを示すメッセージが表示されます。
9. FTP を終了します。
quit
第 1 章 ドミノ AS/400 対応版のインストール 61
対応版のインストール 10.
10. 次の 2 つの AS/400 コマンドを入力し、ファイルが正しくコピーされているこ
とを確認します。
cd '/serverid'
wrklnk
ファイルが AS/400 のディレクトリ (/serverid) に表示されます。
Web ブラウザを使って追加サーバーをセットアップする
Web ベースのセットアッププロセスを起動するには、次の 2 通りの方法があります。
AS/400 上で Web のセットアップサポートを起動した後、Web ブラウザを持っ
たクライアントコンピュータを使います。
AS/400 オペレーション・ナビゲーターを実行しているクライアントコンピュータ
を使います。作業を進める前に、次のことを確認します。
クライアントコンピュータに AS/400 クライアント・アクセスがインストー
ルされ、セットアップされている。
オペレーション・ナビゲーターに対してロータス ドミノ プラグインが追加さ
れている。
どの方法で起動しても、Web ベースのセットアッププロセスは同じです。
メ モ
サーバーのセットアッププロセスの所要時間はおよそ 30 分間ですが、追加
サーバーにコピーするドミノディレクトリのサイズに応じて、所要時間が
長くなることがあります。システムのユーザーへの影響をできるだけ少な
くするため、システムの負荷が低いときにセットアップすることを推奨し
ます。
■ Web ブラウザからセットアップを起動する
1. AS/400 のコマンド行で、次のコマンドを入力します。
strdomsvr *httpsetup
2. 次のコマンドを入力します。
wrkdomsvr
3. 表示される画面で、[ドミノ サーバー] 列の *HTTPSETUP を探します。対応す
る [ドミノ 状況] 列の状況は *STARTED のはずです。ステータスが異なる場合
は、状況が *STARTED に変わるまで待機します (状況を更新するには [F5] キー
を押します)。
4. TCP/IP を使って AS/400 と通信しているクライアントコンピュータを選択しま
す。クライアントコンピュータは、たとえば、AS/400 LAN システムに接続して
いたり、イントラネットやインターネットを使って通信している場合がありま
す。
62 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
5. このクライアントコンピュータで、Web ブラウザを起動し、次の Web サイト
(URL) を開きます。
http://as400name:8081
as400name は AS/400 システムの TCP/IP ホスト名です。
■ オペレーション・ナビゲーターからセットアップを起動する
1. オペレーション・ナビゲーターを起動します。たとえば、オペレーション・ナビ
ゲーターのアイコンをダブルクリックします。
2. ドミノ サーバーをセットアップする AS/400 を選択します。
3. [+] ボタンをクリックしてディレクトリを展開します。
4. [ネットワーク] を選択し、[+] ボタンをクリックしてディレクトリを展開します。
5. [サーバー] を選択し、[+] ボタンをクリックしてディレクトリを展開します。
6. [ドミノ] を右クリックし、[新規ドミノ・サーバー] を選択します。
■ セットアップを完了させる
1. 入力するように求められたとき、AS/400 のユーザー ID とパスワードを入力し
ます。
ヒント サーバーのすべての設定を表示したい場合は、標準セットアップでは
なく、カスタムセットアップを選択します。標準セットアップでは、
事前定義されたデフォルト値が一部の設定で使われます。
2. セ ット アッ プパ ネルにしたがって、使いたいサーバーの特性に合ったオプ
ションを選択し、情報を入力します。
次のフィールドで、[追加のドミノ サーバー] を選択します。
[最初のサーバーか追加のサーバーかを選択してください]
次の情報を入力します。
[サ
サーバー名] ドミノ サーバーの完全な階層名。たとえば、次のように指定しま
す。
Server2/Chicago/Acme
[デ
データディレクトリのパス名] AS/400 ファイルシステムでのサーバーのデータ
ディレクトリのパスを指定します。AS/400 上のドミノ サーバーが 1 つだけの場
合は、次のように指定できます。
/notes/data
[ド
ドミノディ レクトリを取得する サーバー] 登録サーバーの名前を、たとえば次
のように指定します。
Server1
この名前は、追加サーバーの登録手順で記録したものです。
第 1 章 ドミノ AS/400 対応版のインストール 63
対応版のインストール [標準時
標準時]
標準時 サーバーの時刻スタンプに使う時間帯を選択します。
3. セットアップが完了したら、オペレーション・ナビゲーターまたは AS/400 の
WRKDOMSVR コマンドを使ってサーバーのステータスを調べます。サーバー
が停止している場合は、起動を試みてください。
セットアップが完了したら、他のユーザーが Web ブラウザからセットアッププロセ
スにアクセスできないように、特殊 *HTTPSETUP サーバーを終了させることを推奨
します。ドミノ サーバーの終了方法のどれかを使って、*HTTPSETUP サーバーを終
了します。
オペレーション・ナビゲーターで、サーバーを右クリックして [終了] を選択しま
す。
AS/400 のコマンド行で、次のコマンドを入力します。
enddomsvr *httpsetup
参 照: オペレーション・ナビゲーターまたは AS/400 のコマンドを使ったドミノ
サーバー上での操作の実行に関する詳細は、第 3 章を参照してください。
64 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
CFGDOMSVR コマンドを使って追加サーバーをセットアップする
メ モ
以下に説明する手順では CFGDOMSVR コマンドを対話的に実行します。
サーバーのセットアッププロセスを完了するにはおよそ 30 分間かかります
が、追加サーバーにコピーするドミノディレクトリのサイズに応じて、所
要時間が長くなることがあります。システムのユーザーへの影響をできる
だけ少なくするため、システムの負荷が低いときにセットアップすること
を推奨します。また、SBMJOB (ジョブの投入) コマンドによって、
CFGDOMSVR コマンドをバッチジョブとしても実行できます。
1. AS/400 のコマンド行で、次のように入力します。
cfgdomsvr
2. [F4] キーを押します。
3. 表示される画面で、次の情報を入力します。
[サ
サーバー名] ドミノ サーバーの完全な階層名を入力します。例を以下に示しま
す。
Server2/Chicago/Acme
[OPT] *ADD を選択し、既存のドメインにこのドミノ サーバーを追加すること
を指定します。
4. [実行] キーを押します。
5. サーバーに関するより詳細な情報の入力を求める画面が表示されます。[PAGE
DOWN] キーを使って、追加のフィールドを表示してください。
次の各フィールドに情報を入力しなければなりません。
[デ
データ・ディレクトリー
トリー] AS/400 上のドミノ サーバーが 1 つだけの場合は、次
のように指定します。
/notes/data
[ド
ドミノ・デ ィレクトリ・サーバー] 登録サーバーの名前を入力します。以下に
例を示します。
Server1
この名前は、追加サーバーの登録の手順で記録したものです。
[追加サーバー
追加サーバー ID]
[ID ファイル] サーバー ID をドミノディレクトリに保存したときは、デフォ
ルト値の *NAB を使います。サーバー ID ファイルをこの AS/400 にコピーし
たときは、ファイル名を入力します。
[ID ファ イルの パスワード ] 追加サーバーの登録時にパスワードを指定した
場合は、そのパスワードを入力します。
第 1 章 ドミノ AS/400 対応版のインストール 65
対応版のインストール [標
標準 時] [F4] キーを押すと、有効な値のリストが表示されます。表示された値
の中から、どれか 1 つを指定します。
フィールド内にカーソルを置いて [F1] キーを押すと、そのフィールドで指定す
る内容についての情報が表示されます。
ヒント [F10] キーを押すと、アドバンスドオプションが表示されます。
6. すべてのフィールドに入力したら、[実行] キーを押してサーバーをセットアッ
プします。
CFGDOMSVR コマンドの実行中は、進行状況を示すメッセージが表示されま
す。そして、AS/400 の端末セッションが開かれ、セットアップの状況を示す
メッセージが表示されます。セットアップが完了したら、端末セッションを終
了させるために [実行] キーを押します。
7. ドミノ サーバーが正しくセットアップされていることを確認するために、サー
バーを起動して操作卓 (コンソール) を表示します。これらは、[ドミノ・サー
バーの処理] 画面から実行できます。この画面を表示するために、次のコマンド
を入力します。
wrkdomsvr
サーバーを起動するには、そのサーバー名が含まれた行の [OPT] フィールドに 1
を入力して [実行] キーを押します。サーバーを起動する要求を発行したら、
サーバー操作卓 (サーバーコンソール)を表示するために、[OPT] フィールドに 8
を入力して [実行] キーを押します。
ドミノ サーバーを起動したりサーバー操作卓 (サーバーコンソール) を表示するため
の AS/400 コマンドの使い方については、第 3 章を参照してください。
66 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
ドミノ AS/400 対応版 Single Logon
ドミノ AS/400 対応版 Single Logon は、Microsoft Windows、ロータス ノーツ、OS/400
でユーザーのパスワードの同期を実現する新しいセキュリティ強化機能です。この
機能により、ユーザーは 1 度だけログオンすればよく、ノーツ クライアントまたは
AS/400 クライアント・アクセスへ別々にログオンする必要はありません。
Single Logon をインストールするのはとても簡単です。ドミノ AS/400 対応版で提供
されたノーツ データベースを開いて、添付されたインストールプログラムを起動し、
Windows を再起動するだけです。Single Logon データベースは、ドミノ AS/400 対応
版のインストール時に、ドミノ サーバー上に自動的にインストールされます。
Single Logon をクライアントコンピュータにインストールして Windows にログオン
すると、Windows のパスワードが認証のために使われ、AS/400 システムへの IBM ク
ライアント・アクセス Windows 版のセキュリティの自動接続が可能になります。ま
た、Single Logon はロータス ノーツのセキュリティとも統合して、ノーツ データ
ベースを開くときに Windows のパスワードを提供します。Windows、ロータス ノー
ツ、OS/400 にログオンするためのユーザー ID は同じでなくてかまいません。ただ
し、これらのユーザー ID のパスワードは同じでなければなりません。
パスワードを変更するときは、Single Logon によって Windows、ノーツ、選択済み
OS/400 のパスワードが同期されます。ロータス ノーツのパスワードを変更するとき
に、Windows と OS/400 のパスワードも同じ値に同期されます。このワンステップの
処理により、すべてのパスワードの管理が容易になります。
注 意
ドミノ AS/400 対応版の Single logon 機能では、Windows のパスワードサー
ビスを使っては Single Logon のパスワードを変更できません。
ドミノ AS/400 対応版 Single Logon のインストール
Single Logon のインストールはとても簡単です。インストールが完了すると、すべて
のユーザー ID に対して同じパスワードが使われます。
注 意
インストールをはじめる前に、ノーツ、AS/400 クライアント・アクセス、
Windows のパスワードを同じにしてください。
1. ドミノ サーバーにサインオンします。
2. [フ ァ イ ル ] - [デ ー タ ベ ース ] - [開 く ] を 選択 し て [Domino for AS/400 Single
Logon] データベースを見つけます。
3. データベースをクリックして開きます。
4. slsetup.exe のアイコンをクリックしてインストールを開始します。
5. インストールが完了したら、Single Logon の機能を使うために、コンピュータ
を再起動します。
第 1 章 ドミノ AS/400 対応版のインストール 67
対応版のインストール 各国語バージョンの使い方について
使用するドミノの各国語バージョン (NLV) が、AS/400 の 1 次言語の NLV と異なる
場合、またはドミノの English バージョンを使って他の言語のデータを入力または表
示する場合は、次の使い方や制限事項をお読みください。
2 次言語を使ってドミノを実行する
ドミノ AS/400 対応版の English バージョンでの他言語の使い方
日付形式を変更する方法
ダブルバイトのデータベースファイル名の使い方
2 次言語を使ってドミノを実行する
ドミノ AS/400 対応版ソフトウェアの各国語バージョン (NLV) が、システムの 1 次言
語の NLV と一致しない場合は、ドミノ AS/400 対応版の言語バージョンが 2 次言語
としてインストールされています。ドミノ AS/400 対応版を使うには、2 次言語のラ
イブラリをシステムライブラリリストに追加しなければなりません。また、1 次言語
とシステムにインストールされたあらゆる 2 次言語について、NLV の機能番号を決
める必要があります。その手順は、次のとおりです。
1. 次の AS/400 のコマンドを入力します。
go licpgm
2. 表示される [ライセンス・プログラムの処理] メニューで 20 を入力して、インス
トールされた 2 次言語を表示します。
3. [導入済み 2 次言語の表示] パネルで、1 次言語とインストールされた 2 次言語
を含むライブラリを決めます。
システムの 1 次言語が、ドミノ AS/400 対応版の NLV と一致しない場合は、ユー
ザーのライブラリリストのシステム部分の最上位に 2 次言語ライブラリを追加しま
す。2 次言語を確実に使用するための手順の詳細は、AS/400の『National Language
Support V4R1』(SC41-5101) を参照してください。
68 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
ドミノの English バージョンでの他言語の使い方
ドミノ AS/400 対応版の North American English または International English バージョン
で、他の言語を入力または表示するには、ロケール固有のジョブ属性を言語のロ
ケールから取り出すように指定する必要があります。
1. AS/400 上のドミノ サーバーを終了します。
2. ドミノのタスク (ジョブ) の実行に使われている QNOTES ユーザー・プロファ
イルのロケール値を変更します。ロケール名は以下の通りです。
/QSYS.LIB/QNOTES.LIB/xxxx.locale
メ モ
xxxx.locale は、下表の第 3 列に示された値です。
AS/400 の CHGUSRPRF コマンドを使ってロケール値を変更します。たとえば、
ロケールをドイツ語 に設定するには、次の AS/400 コマンドを使います。
chgusrprf qnotes locale('/qsys.lib/qnotes.lib/de_de.locale') setjobatr(*ccsid
*datfmt *datsep *decfmt *srtseq *timsep)
デフォルトのロケール
ドミノ AS/400 対応版の North American English と International English の各バー
ジョンについては、デフォルトのロケールは下表の「英語(US)」で示された値
が設定されています。
ドミノの各 NLV リリースで、デフォルトロケールは言語に対応しています。下
表を参照してください。
テキストを入力、表示する
言語
使用する
CCSID
QNOTES ロケールの変更先
アルバニア語
500
SQ_AL.LOCALE
アラビア語
420
AR_AA.LOCALE
英語 (ベルギー)
500
EN_BE.LOCALE
フランス語 (ベルギー)
500
FR_BE.LOCALE
ブルガリア語
1025
BG_BG.LOCALE
カナダ・フランス語
(MNCS)
500
FR_CA.LOCALE
中国語 (簡体字)
935
ZH_CN.LOCALE
中国語 (繁体字)
937
ZH_TW.LOCALE
クロアチア語
870
HR_HR.LOCALE
チェコ語
870
CS_CZ.LOCALE
デンマーク語
277
DA_DK.LOCALE
オランダ語
37
NL_NL.LOCALE
第 1 章 ドミノ AS/400 対応版のインストール 69
対応版のインストール テキストを入力、表示する
言語
使用する
CCSID
QNOTES ロケールの変更先
オランダ語 (MNCS)
500
NL_BE.LOCALE
英語 (UK)
285
EN_GB.LOCALE
英語 (US)
37
EN_US.LOCALE
エストニア語
1122
ET_EE.LOCALE
フィンランド語
278
FI_FI.LOCALE
フランス語 (フランス)
297
FR_FR.LOCALE
フランス語 (MNCS)
500
FR_CH.LOCALE
ドイツ語 (ドイツ)
273
DE_DE.LOCALE
ドイツ語 (MNCS)
500
DE_CH.LOCALE
ギリシャ語
875
EL_GR.LOCALE
ヘブライ語
424
IW_IL.LOCALE
ハンガリー語
870
HU_HU.LOCALE
アイスランド語
871
IS_IS.LOCALE
イタリア語 (イタリア)
280
IT_IT.LOCALE
日本語 (Latin)
5035
JA_JP5035.LOCALE
韓国語
933
KO_KR.LOCALE
ラトビア語
1112
LV_LV.LOCALE
リトアニア語
1112
LT_LT.LOCALE
マケドニア語
1025
MK_MK.LOCALE
ノルウェー語
277
NO_NO.LOCALE
ポーランド語
870
PL_PL.LOCALE
ポルトガル語 (ブラジル)
37
PT_BR.LOCALE
ポルトガル語 (ポルトガル)
37
PT_PT.LOCALE
ルーマニア語
870
RO_RO.LOCALE
ロシア語
1025
RU_RU.LOCALE
セルビア語 (キリル文字)
1025
SR_SP.LOCALE
セルビア語 (Latin)
870
SH_SP.LOCALE
スロバキア語
870
SK_SK.LOCALE
スロベニア語
870
SL_SI.LOCALE
スペイン語
284
ES_ES.LOCALE
スウェーデン語
278
SV_SE.LOCALE
70 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
テキストを入力、表示する
言語
使用する
CCSID
QNOTES ロケールの変更先
タイ語
838
TH_TH.LOCALE
トルコ語
1026
TR_TR.LOCALE
日付と時刻形式を変更する方法
ドミノ サーバーの日付形式は、次の要素によって左右されます。
QNOTES ユーザー・プロファイルのロケール値
QNOTES ユーザー・プロファイルの [ロケール・ジョブ属性] の値
NOTES.INI ファイルでの DateOrder の指定
QDATFMT システム値
ドミノ サーバーを配下で実行している OS/400 プロセスは、日付形式のためのジョブ
属性を持っています。QNOTES ユーザー・プロファイルの [ロケール・ジョブ属性]
(SETJOBATR) パラメータで *DATFMT を指定すると、日付形式のジョブ属性はロ
ケールによって決まります。それ以外では、ジョブ属性は QDATFMT システム値に
よって決まります。さらに、ドミノ サーバーでは内部設定の日付形式が維持されて
います。DateOrder キーワードを NOTES.INI ファイルで指定すると、内部設定が
DateOrder の値になります。それ以外では、日付形式は QNOTES ユーザー・プロ
ファイルのロケール値によって決まります。
通常は、QNOTES ユーザー・プロファイルの [ロケール・ジョブ属性] パラメータ値
に *DATFMT が指定されており、NOTES.INI ファイルに DateOrder キーワードは含
まれていません。したがって、ジョブ属性とドミノの内部の日付形式は、ロケール
で指定された値になっています。
日付と時刻の区切り記号は、日付形式と同様に、NOTES.INI ファイルでの設定値と
AS/400 のシステム値に左右されます。しかし、日付と時刻のデフォルトの区切り記
号は、ロケール値ではなく、言語資源ファイルによって決まります。
下表の「日付と時刻の形式」では、ドミノ サーバーでサポートされた各言語につい
て、デフォルトの日付形式、日付と時刻の区切り記号を示しています。次の手順を
使って、ドミノ サーバー用に異なる形式を指定し、OS/400 インターフェースに同じ
形式があることを確認できます。
第 1 章 ドミノ AS/400 対応版のインストール 71
対応版のインストール ■ 日付形式を変更する方法
1. ド ミ ノ の 内 部 で 使 わ れ て い る 日 付 形 式 を 変 更 す る に は 、 サ ー バ ー 用 の
NOTES.INI ファイルで DateOrder 値を設定します。NOTES.INI ファイルで、
DateOrder=xxx を指定します。xxx は次のうちのどれかです。
DMY (日 月 年)
YMD (年 月 日)
MDY (月 日 年)
2. WRKSYSVAL (システム値の処理) コマンドを使って、QDATFMT (日付形式) シ
ス テ ム値 を 変 更し ま す。NOTES.INI ファイルの DateOrder で指定した値を
QDATFMT システム値に設定します。
3. CHGUSRPRF (ユーザー・プロファイル変更) コマンドを使って、QNOTES
ユーザー・プロファイルの [ロケール・ジョブ属性] 設定から *DATFMT 値を削
除します。
■ 日付の区切り記号を変更する方法
1. ドミノの内部で使われている日付の区切り記号を変更するには、サーバー用の
NOTES.INI ファイルで DateSeparator 値を設定します。NOTES.INI ファイル
で、DateSeparator=x を指定します。x は、任意の文字を表します。
2. WRKSYSVAL コマンドを使って、QDATSEP (日付の区切り記号) システム値を
変更します。NOTES.INI ファイルの DateSeparator で指定した値を QDATSEP
システム値に設定します。
3. CHGUSRPRF コマンドを使って、QNOTES ユーザー・プロファイルの [ロケー
ル・ジョブ属性] 設定から *DATSEP 値を削除します。
■ 時刻の区切り記号を変更する方法
1. ドミノの内部で使われている時刻の区切り記号を変更するには、サーバー用の
NOTES.INI ファイルで TimeSeparator 値を設定します。NOTES.INI ファイル
で、TimeSeparator=x を指定します。x は、任意の文字を表します。
2. WRKSYSVAL コマンドを使って、QTIMSEP (時刻の区切り記号) システム値を
変 更 し ま す 。 NOTES.INI フ ァ イ ル の TimeSeparator で 指 定 し た 形 式 を
QTIMSEP システム値に設定します。
3. CHGUSRPRF コマンドを使って、QNOTES ユーザー・プロファイルの [ロケー
ル・ジョブ属性] 設定から *TIMSEP 値を削除します。
72 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
■ 日付と時刻の形式
言語
ロケール CCSID 日付形式 日付の区 時刻の 10 進数
切り記号 区切り
形式
記号
分類順序
アルバニア語
SQ_AL
500
*DMY
.
:
|
*HEX
アラビア語
AR_AA
420
*DMY
/
:
|
*HEX
英語
(ベルギー)
EN_BE
500
*DMY
/
:
|
*HEX
フランス語
(ベルギー)
FR_BE
500
*DMY
.
:
|
*HEX
ブルガリア語
BG_BG
1025
*DMY
.
:
|
*HEX
カナダ・フ
ランス語
(MNCS)
FR_CA
500
*MDY
.
:
|
*HEX
中国語
(簡体字)
ZH_CN
935
*MDY
/
:
*BLANK
*HEX
中国語
(繁体字)
ZH_TW
937
*MDY
/
:
*BLANK
*HEX
クロアチア語
HR_HR
870
*DMY
.
:
|
*HEX
チェコ語
CS_CZ
870
*YMD
-
:
|
*HEX
デンマーク語
DA_DK
277
*DMY
-
:
|
*HEX
オランダ語
NL_NL
37
*DMY
-
:
|
*HEX
オランダ語
(MNCS)
NL_BE
500
*DMY
/
:
|
*HEX
英語
(イギリス)
EN_GB
285
*DMY
/
:
*BLANK
*HEX
英語
(アメリカ)
EN_US
37
*MDY
/
:
*BLANK
*HEX
エストニア語
ET_EE
1122
*DMY
-
:
|
*HEX
フィ ンラン ド
語
FI_FI
278
*DMY
.
.
|
*HEX
フランス語
(フランス)
FR_FR
297
*DMY
.
:
|
*HEX
フランス語
(MNCS)
FR_CH
500
*DMY
.
:
*BLANK
*HEX
ドイツ語
(ドイツ)
DE_DE
273
*DMY
.
:
|
*HEX
第 1 章 ドミノ AS/400 対応版のインストール 73
対応版のインストール 言語
ロケール CCSID 日付形式 日付の区 時刻の 10 進数
切り記号 区切り
形式
記号
分類順序
ド イ ツ 語
(MNCS)
DE_CH
500
*DMY
.
:
*BLANK
*HEX
ギリシャ語
EL_GR
875
*DMY
/
:
|
*HEX
ヘブライ語
IW_IL
424
*DMY
/
:
*BLANK
*HEX
ハンガリー語
HU_HU
870
*YMD
/
:
*BLANK
*HEX
アイ スラン ド
語
IS_IS
871
*DMY
-
:
|
*HEX
イタリア語
(イタリア)
IT_IT
280
*DMY
/
.
|
*HEX
日本語 (Latin) JA_JP5035
5035
*YMD
/
:
*BLANK
*HEX
韓国語
KO_KR
933
*YMD
/
:
*BLANK
*HEX
ラトビア語
LV_LV
1112
*YMD
.
:
|
*HEX
リトアニア語
LT_LT
1112
*YMD
,
:
|
*HEX
マケドニア語
MK_MK
1025
*DMY
.
:
|
*HEX
ノルウェー語
NO_NO
277
*DMY
.
:
|
*HEX
ポーランド語
PL_PL
870
*YMD
-
:
|
*HEX
ポルトガル語
(ブラジル)
PT_BR
37
*DMY
-
:
|
*HEX
ポルトガル語
(ポルトガル)
PT_PT
37
*DMY
-
:
|
*HEX
ルーマニア語
RO_RO
870
*DMY
/
:
|
*HEX
ロシア語
RU_RU
1025
*DMY
.
.
|
*HEX
セルビア語
(シリル文字)
SR_SP
1025
*DMY
.
:
|
*HEX
スロバキア語
SK_SK
870
*DMY
.
:
|
*HEX
スロベニア語
SL_SI
870
*DMY
.
:
|
*HEX
スペイン語
ES_ES
284
*DMY
/
:
|
*HEX
スウ ェーデ ン
語
SV_SE
278
*DMY
-
:
|
*HEX
タイ語
TH_TH
838
*MDY
*BLANK
:
*BLANK
*HEX
トルコ語
TR_TR
1026
*DMY
/
:
|
*HEX
74 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
ダブルバイトのデータベースファイル名の制限事項
PC と UNIX プラットフォームでは、ドミノ データベースに対して ダブルバイトの
ファイル名をサポートしますが、ドミノ AS/400 対応版では、ダブルバイトのファイ
ル名をサポートしません。PC または UNIX プラットフォームから AS/400 へ複写す
るデータベースのファイル名で ダブルバイト文字セットが使われている場合は、
シングルバイト文字セットへのファイル名の変更を行う必要があります。変更しな
いと、テキスト索引を正しく作成できません。
24 時間形式の時計の設定について
AS/400 でドミノ サーバー用に 24 時間形式の時計を使うときは、NOTES.INI ファイ
ルの設定を以下のように編集します。
ClockType=24_HOUR
NOTES.INI ファイルはオペレーション・ナビゲーターか AS/400 の EDTF コマンドを
使 って 編集 でき ます。EDTF コマンドは [ドミノ・サーバーの処理] 画面のオプ
ションです。
参 照: オペレーション・ナビゲーターを使った NOTES.INI ファイルへのアクセス
についての詳細は、第3章の「ドミノの管理機能を使用する」を参照して
ください。EDTF コマンドの使い方についての詳細は、第3章の「AS/400
上で NOTES.INI ファイルを編集する」を参照してください。[Work with
Domino Servers] 画面についての詳細は、第3章の「WRKDOMSVR コマン
ドを使ってサーバーを管理する」を参照してください。
第 1 章 ドミノ AS/400 対応版のインストール 75
対応版のインストール - [空白ページです] -
第 2 章 ドミノ AS/400 対応版の拡張
この章では、AS/400 上のドミノ サーバーおよびドミノ サーバー用のシステム管理ク
ライアントの機能の拡張について説明します。
システム管理クライアントへのオペレーション・ナビゲーターの追加につい
て
AS/400 上のドミノ サーバーを他の方法でセットアップした場合でも、システム管理
クライアントにオペレーション・ナビゲーターを追加した方がよいでしょう。オペ
レーション・ナビゲーターはグラフィカルなユーザーインターフェースを持ち、ド
ミノ サーバーとドミノ ユーザーを管理するための特殊な機能を提供します。これら
の機能により、次を実行できます。
AS/400 上のドミノ サーバーの状況を容易に把握できる
各ドミノ サーバーに対応したポップアップメニューを使ってサーバーを操作す
る
各ドミノ サーバーのプロパティを表示でき、サーバーの NOTES.INI ファイルの
編集ができる
1 回の操作でドミノ ユーザーと AS/400 ユーザーの両方を追加できる
参 照: 詳細は、第1章の「AS/400 へのドミノのインストールについて」、第3章の
「オペレーション・ナビゲーターによるドミノ サーバーの管理の概要」、
第4章の「ドミノ AS/400 対応版のユーザーをセットアップする」を参照し
てください。
オペレーション・ナビゲーターは、AS/400 クライアント・アクセスのサポート部品
であり、Windows 95、Windows 98、Windows NT クライアント上で動作します。ク
ライアント・アクセスで使用する言語は、ドミノ AS/400 対応版で使用する言語と一
致している必要があります。
77
クライアント・アクセスとドミノの言語が一致しているかを検証する
ドミノ AS/400 対応版でオペレーション・ナビゲーターサポートを使うには、AS/400
のクライアント・アクセスの各国語バージョン (NLV) が、ドミノ AS/400 対応版のも
のと一致している必要があります。AS/400 のホストとクライアントコンピュータの
両方に、クライアント・アクセスと同じ NLV がインストールされている必要があり
ます。
AS/400 上のクライアント・アクセスの NLV が、ドミノ AS/400 対応版の NLV と一
致しているかどうかを調べるには、次の手順を実行します。
1. 次の AS/400 のコマンドを入力します。
dspsfwrsc
2. [F11] キーを押してライブラリとリリースを表示します。
3. 表示されたリストから、[機能タイプ] が *LNG のもので、資源 ID 5769LNT、オ
プション1の [機能] の値と資源 ID 5763XD1 (または 5769XE1)] の [機能] の値が
一致しているかを確認します。
メ モ
5763XD1 または 5769XE1 用の 2 次言語は、別の CD からインストールする
必要があります。
クライアント上で利用可能な言語を調べるには、Windows のエクスプローラを使っ
てクライアント・アクセスのサブディレクトリを参照します。クライアント・アク
セスのディレクトリを探し、そのサブディレクトリ MRIxxxx を調べて、ドミノ
AS/400 対応版の NLV と一致するかを確認します。
ドミノ AS/400 対応版を実行するときは、一致した NLV をクライアント上で使う必
要があります。クライアントの言語を選択するには、[IBM AS/400 クライアント・ア
クセス] プログラムグループで[クライアント・アクセスのプロパティー] を選択し、
[言語] タブを選択します。用意された 2 次言語をクライアントにインストールする
には、[IBM AS/400 クライアント・アクセス] プログラムグループの [アクセサリー]
フォルダーの [選択セットアップ] を使います。
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
78 クライアントコンピュータでオペレーション・ナビゲーターをセットアッ
プする
クライアント・アクセスまたは Client Access Express のどちらを使うかに応じて、オ
ペレーション・ナビゲーターをシステム管理クライアントに追加する手順が異なり
ます。
■ クライアント・アクセスを使ってクライアントコンピュータにオペレー
ション・ナビゲーターを追加する
オペレーション・ナビゲーターは、クライアントコンピュータでのクライアント・
アク セスの セット アップ 時に自 動的に 追加さ れませ ん。し たがっ て、オペレー
ション・ナビゲーターコンポーネントとロータス ドミノ プラグインの追加を行う必
要があります。次の手順は、バージョン 3、リリース 2、モディフィケーション 0 の
クライアント・アクセスの使用を前提としています。
1. AS/400 とクライアントコンピュータにクライアント・アクセスをインストール
し、セットアップします。
クライアント・アクセスの詳細については、次のものを参照してください。
クライアント・アクセスのマニュアル。たとえば、『クライアント・アクセ
ス (Windows 95/NT) セットアップ』(SC41-3512) などがあります。
AS/400 に含まれている EZ Setup CD
AS/400 の Technical Studio Web ページ (http://www.as400.ibm.com/techstudio [英
語])
2. ドミノ AS/400 対応版のオプション 1 のソフトウェアが AS/400 上にインストー
ルされていることを確認します。このオプションには、ドミノ プラグイン用の
ソフトウェアが含まれています。
3. クライアントコンピュータで、[IBM AS/400 クライアント・アクセス] のショー
トカットをダブルクリックします。
4. [アクセサリー] アイコンをダブルクリックします。
5. [選択セットアップ] アイコンをダブルクリックします。選択セットアップの
ウィンドウが表示されます。
6. [次へ] をクリックします。
7. [選択セットアップオプション] ダイアログボックスが表示されます。[管理シス
テムの使用] ラジオボタンを選択します。
8. [次 へ] を クリ ックします。[管理 システ ム上の 利用可 能なコ ンポー ネント の
チェック中] というメッセージが表示されます。
9. AS/400 にサインオンしていない場合は、ここでサインオンします。
第 2 章 ドミノ AS/400 対応版の拡張 79
対応版の拡張 10.
10. [コンポーネント選択] パネルが表示されます。追加するコンポーネントを選択
します (少なくとも [AS/400 オペレーション・ナビゲーター] は選択してくださ
い)。
11.
11. [AS/400 オペレーション・ナビゲーター] を選択し、[詳細] をクリックします。
メ モ
すでにオペレーション・ナビゲーターがインストールされている場合
でも、[詳細] ボタンをクリックして、ロータス ドミノ プラグインを追
加する必要があります。
12.
12. [サブコンポーネントの選択] ダイアログボックスが表示されます。次のものを
選択します。
[オペレーション・ナビゲーター基本サポート] (まだインストールされていな
い場合)
[ロータス・ドミノ]
13.
13. [続ける] をクリックします。
14.
14. [次へ] をクリックします。[ファイル コピーの開始] パネルで、もう一度 [次へ]を
クリックします。
インストールの状況を示すダイアログボックスが右下隅に表示されます。
15.
15. [導入が完了しました] ダイアログボックスが表示されます。[次へ] をクリックし
ます。
Readme が表示されます。
16.
16. [セットアップ完了] ダイアログボックスが表示されます。[はい、直ちにコン
ピュータを再起動します] のラジオボタンをクリックします。
オペレーション・ナビゲーターを初めてインストールするときは、クライアン
トコンピュータを再起動します。オペレーション・ナビゲーターでロータス ド
ミノ サポートを使うときは、クライアントコンピュータの再起動は必要ありま
せん。
17.
17. [終了] をクリックします。
メ モ
クライアントコンピュータを再起動し、オペレーション・ナビゲーターを
選択した後で、新しいクライアント・アクセスコンポーネントを検索する
ことを示すダイアログボックスが表示されることがあります。このダイア
ログボックスが表示されたら、[検索] をクリックしてください。
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
80 ■ Client Access Express を使ってクライアントコンピュータにドミノ プラ
グインを追加する
オペレーション・ナビゲーターは、クライアントコンピュータでの Client Access
Express のセットアップに含まれています。ロータス ドミノ プラグインを追加する
必要があります。
1. AS/400 とクライアントコンピュータに Client Access Express をインストール
し、セットアップします。
Client Access Express の詳細については、次を参照してください。
クライアント・アクセスのマニュアル。たとえば、『Client Access Express for
Windows - Setup』(SC41-5507) などがあります。
AS/400 に含まれる EZ Setup CD
AS/400 の Technical Studio Web ページ (http://www.as400.ibm.com/techstudio [英
語])
2. ドミノ AS/400 対応版のオプション 1 のソフトウェアが AS/400 上にインストー
ルされていることを確認します。このオプションには、ドミノ プラグイン用の
ソフトウェアが含まれています。
3. クライアントコンピュータのオペレーション・ナビゲーターを使って、AS/400
ネットサーバーが起動されていることを確認します。ネットサーバーは、クラ
イアントコンピュータから AS/400 ディレクトリへのアクセスを可能にします。
デスクトップでショートカットを選択して、オペレーション・ナビゲーター
を起動します。
オペレーション・ナビゲーターのディレクトリツリーで、[AS/400] を開きま
す。これには、[AS/400] の横にある [+] 記号をクリックします。
[Network] を開きます。
[Servers] を開きます。
[TCP/IP] を選択します。
サーバーリストの中に、AS/400 ネットサーバーが含まれています。AS/400
ネットサーバー の状況は活動中になっています。活動中でない場合は、
[AS/400 NetServer] を右クリックして [Start] を選択します。
リストの中に AS/400 ネットサーバーがないときは、AS/400 ネットサーバー
の構成について、『Client Access Express for Windows - Setup』(SC41-5507) を
参照してください。
AS/400 ネットサーバーの名前を決めます。[AS/400 NetServer] を右クリック
し、[Properties] を選択します。[サーバー名] で表示されている名前を控えて
おきます。ステップ 5 で、この名前が必要になります。
第 2 章 ドミノ AS/400 対応版の拡張 81
対応版の拡張 4. オペレーション・ナビゲーターを使って、AS/400 上の QIBM ディレクトリの
AS/400 ネットサーバーファイルのシェアを作成します。または、シェアがすで
に存在することを確認します。
オペレーション・ナビゲーターのディレクトリツリーで [AS/400] を開きま
す。
[File Systems] を開きます。
[Root] を開きます。
手にフォルダーを抱えている絵が表示された場合、シェアは存在します。
シェアが存在しない場合は、QIBM フォルダーを右クリックし、[Sharing] [New share] を選択します。[AS/400 NetServer File Share] ダイアログボックス
が表示されたら、[OK] をクリックします。
5. Windows から、AS/400 ネットサーバーと QIBM シェアにアクセスできること
を確認します。
[スタート] - [検索] - [ほかのコンピュータ] を選択し、ステップ 3 で控えてお
いた AS/400 ネットサーバーの名前を入力します。
コンピュータ名が表示されたら、該当する名前をダブルクリックしてすべて
のシェアを表示します。
Windows でコンピュータが見つからない場合、または QIBM シェアがシェア
リストに表 示されない場合は、AS/400 ネットサーバーの構成について、
『Client Access Express for Windows - Setup』(SC41-5507) を参照してくださ
い。
6. [IBM AS/400 Client Access Express] ショートカットをダブルクリックします。
7. [Selective Setup] アイコンをダブルクリックします。選択セットアップのウィン
ドウが表示されます。ウィンドウが表示されるまでに 1∼2 分間かかる場合があ
ります。
8. [Next] をクリックします。
9. [Selective Setup Options] ダイアログボックスが表示されます。ソースディレク
トリを選択し、AS/400 上の QIBM 用のネットワークシェアを入力します。たと
えば、次のように入力します。
¥¥myas400¥QIBM
myas400 はオペレーション・ナビゲーターに表示される AS/400 システムの名前
です。
10.
10. [Next] をクリックします。「管理システム上の利用可能なコンポーネントの
チェック中」というメッセージが表示されます。
11.
11. AS/400 にサインオンしていない場合は、ここでサインオンします。
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
82 12.
12. [Component Selection] パネル が表示さ れます。コ ンポーネントリストで、
AS/400 オペレーション・ナビゲーターコンポーネントを探し、そのコンポー
ネント下のロータス ドミノ サブコンポーネントを選択します。次のことに配慮
してください。
ドミノ サーバーを管理する場合は、必ず [Network]サブコンポーネントを選
択してください。
ドミノ ユーザーを登録する場合は、必ず [Users and Groups] サブコンポー
ネントを選択してください。
13.
13. [Next] をクリックし、次のパネルでもう一度 [Next] をクリックします。
14.
14. [Start Copying files] パネルで、もう一度 [次へ] をクリックします。
インストールの状況を示すダイアログボックスが右下隅に表示されます。
15.
15. インストールが完了したことを示すダイアログボックスが表示されます。[Next]
をクリックします。
Readme ファイルが表示されます。
16.
16. [Setup Complete] ダイアログボックスが表示されたら、[Finish] をクリックしま
す。
第 2 章 ドミノ AS/400 対応版の拡張 83
対応版の拡張 ドミノ Web サーバーについて
ドミノ サーバーには、ドミノを Web アプリケーションサーバーとして動作させる
HTTP サーバーテクノロジーが含まれています。一般的に、他のプラットフォームで
のドミノ Web サーバーと同様に、AS/400 上でもドミノ Web サーバーをセットアッ
プし、使うことができます。ただし、次の内容について理解しておかなければなり
ません。
AS/400 とドミノ間で、HTTP サーバーの競合を避けること。
QSYS.LIB ファイル・システムから文書を提供する。
CGI-BIN プログラムのセットアップ。
SSL キーリングファイルの作成。
ドミノ Web サーバーの詳細については、『システム管理者ガイド』または『R5 シ
ステム管理ヘルプ』(HELP5_ADMIN.NSF) を参照してください。
AS/400 HTTP サーバーとドミノ間の競合を回避する
AS/400 オペレーティングシステム (OS/400) には、いくつかの TCP/IP アプリケー
ションサーバーが含まれています。これには、ICSS (Internet Connection Secure Server)
と呼ばれる HTTP サーバーも含まれます。この HTTP サーバーは、ホームページ用
の HTML 文書、CGI スクリプト、Java スクリプトを処理します。ドミノ AS/400 対
応版も HTTP サーバーとしての機能を持ち、ノーツ データベースを Web 上で HTML
文書として表示できます。
両方の HTTP サーバーをインストールして実行できます。しかし、ドミノ HTTP
サーバーも ICSS (Internet Connection Secure Server) も TCP/IP ポート 80 を使うよう
セットアップされます。両方のサーバーが同じポートを使うため、2 番目に起動され
たサーバーには、ポートへのアクセスの問題が発生します。この問題を回避するに
は、次のいずれかを実行します。
ポート 80 以外のポートを使うように、TCP/IP HTTP サーバーの設定を変更しま
す。
最初に、次の AS/400 コマンドを入力して TCP/IP HTTP サーバーを終了させま
す。
endtcpsvr *http
次に、AS/400 の WRKHTTPCFG コマンドを使い、TCP/IP サーバーの設定を変更
します。
各サーバーが異なる IP アドレスを使ってポート 80 でリッスンするように設定
します。
最初に、次のコマンドを入力して TCP/IP HTTP サーバーを終了させます。
84 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
endtcpsvr *http
次に、WRKHTTPCFG コマンドで BindSpecific と HostName 指示を使い、特定の
IP アドレスと結合するために TCP/IP サーバーの設定を変更します。
次に、ドミノディレクトリのサーバー文書の [ホスト名へのバインド] フィール
ドを有効にし、TCP/IP サーバー用に使われている IP アドレスとは異なる IP ア
ドレスを指定します。
ポート 80 以外のポートを使うようにドミノ HTTP サーバーの設定を変更しま
す。HTTP サーバーのポート番号は、ドミノ サーバーのドミノディレクトリの
サーバー文書で変更します。
詳細は、『ICCS for AS/400 Webmaster の手引き』(GD88-5019) を参照してください。
QSYS.LIB ファイル・システムの文書を提供する
ドミノ AS/400 対応版は、QSYS.LIB ファイル・システムを含む統合ファイル・シス
テムから HTML 文書を提供できます。ノーツ データベース以外の HTML ファイル
や CGI-BIN を提供するときは、次の点に注意してください。
適切な MAP と PASS 指令を DOMCFG.NSF データベース (または、ドミノデー
タディレクトリ内の HTTPD.CNF 構成ファイル) に追加しなければなりません。
HTTPD.CNF ファイルに含まれるデータは ASCII なので、ファイルを編集するに
は AS/400 で EDTF コマンドを使うか、ASCII を扱えるシステムにファイルをコ
ピーします。変更した後で、QNOTES ユーザー・プロファイルに HTTPD.CNF
を読む権限が含まれていることを確認します。権限を変更するには、AS/400 の
WRKLNK (オブジェクトリンクの処理) コマンドを使って次のように操作しま
す。
サーバーのデータディレクトリの内容を表示します。例を以下に示します。
wrklnk '/notes/data'
HTTPD.CNF ファイルの横に 9 (権限の処理) を入力します。
QNOTES または *PUBLIC が少なくともデータの読取り権限 (*R) を持つこと
を確認します。必要であれば、オプション 1 または 2 を使ってファイルに対
する権限を修正します。
QSYS.LIB ファイル・システムからファイルを提供するときは、拡張子は .mbr
または .MBR にします。適切なタイプを設定するために、HTTPD.CNF ファイル
に .MBR と .mbr の拡 張子に 対する AssType 指令 を追加 します。 たとえば、
QSYS.LIB ファイル・システムのデータを HTML 文書として提供するときは、
次の行を HTTPD.CNF ファイルに追加します。
AddType .MBR text/html 8bit 1.0 # QSYS file system
第 2 章 ドミノ AS/400 対応版の拡張 85
対応版の拡張 QSYS.LIB ファイル・システムから提供されるデータは、ebcdic コードページか
ら ASCII へと変換されます。
ドミノ データベースへのアクセスの認証に加え、ドミノ AS/400 対応版は、
QSYS.LIB を含む統合ファイル・システム内のファイルへのアクセスも認証でき
ます。どのような認証を行うかは、PasswdFile サブ指令を使って設定します。
PasswdFile サブ指令には、%%SYSTEM%% または認証リストオブジェクトの名
前のいずれかを指定します。%%SYSTEM%% は、AS/400 のすべての有効なユー
ザーを識別するときに使います。認証リストオブジェクトは AS/400 のパスワー
ドファイルの代わりとして使います。インターネットユーザー (名前とパスワー
ドが定義されているが、AS/400 にはサインオンできないユーザー) を含む認証
オブジェクトリストを作成できます。認証オブジェクトリストを作成するには、
AS/400 の API を使うか、ICS/400 管理パネルを使います。PasswdFile サブ指令の
使用例を以下に示します。
AS/400 のユーザー・プロファイルを使ってユーザー名とパスワードを認証する
には、次のように指定します。
PasswdFile %%SYSTEM%%
QUSRSYS ライブラリの認証リストオブジェクト VLDL を使ってセキュリティ
を確保するには、次のように指定します。
PasswdFile QUSRSYS/VLDL
詳細は、『ICCS for AS/400 Webmaster の手引き』(GD88-5019) を参照してください。
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
86 CGI-BIN プログラムのセットアップ
サーバーが CGI-BIN プログラムを探す場所を定義する方法は次の方法があります。
ドミノディレクトリのサーバー文書で、CGI-BIN プログラムのディレクトリの
設定を変更します。
ILE RPG または ILE COBOL プログラムも CGI-BIN プログラムとして使えます。
AS/400 でこの種類の CGI プログラムを実行する方法については、『ICSS for AS/400
Web プログラミングの手引き V4』(SD88-5020) を参照してください。
■ 例: CGI-BIN プログラムのロケーションを定義する
MYLIB/CGIEXMP という名前の ILE C CGI-BIN プログラムが、HTML 文書から次の
タグで参照されているものとします。
<form method=POST action = "/cgi-bin/cgiexmp.pgm">
この例では、デフォルトの CGI-BIN パスを /cgi-bin とします。サーバーが CGI-BIN
プログラムを見つけられるようにするには、次のいずれかの変更を行います。
ドミノディレクトリのサーバー文書を変更する
1. ドミノディレクトリで、Web サーバーのサーバー文書を開きます。
2. [HTTP サーバー情報] セクションの [CGI ディレクトリ] フィールドにディレク
トリを入力します。
/qsys.lib/mylib.lib
3. 文書を保存し、Web サーバーを再起動します。
第 2 章 ドミノ AS/400 対応版の拡張 87
対応版の拡張 SSL キーリングファイルの作成
認証機関アプリケーション (CERTCA.NSF) を使うことにより、自分の組織内に CA
(Certification Authority: 認証機関) を設立できます。内部の CA は、組織内のドミノ
サーバー管理者からの認証要求を処理し、クライアントの証明書をドミノディレク
トリに追加する責任があります。
内部の CA をセットアップすることにより、ユーザーが外部のサーバーと通信した
り外部のユーザーが内部のサーバーにアクセスする必要がないときには、証明書の
作成と管理のプロセスを簡素化できます。また、内部の CA をセットアップするこ
とで、外部の CA に依頼すると必要となる証明書の作成や再認証の費用を省けます。
認証機関アプリケーションでは、CA 証明書とキーリングファイルの作成、サーバー
証明書の署名、クライアント証明書のドミノディレクトリへの追加ができます。
認 証 機 関 ア プ リ ケ ー シ ョ ン を 使 う に は 、 最 初 に [認 証 機 関 ] テ ン プ レ ー ト
(CERTCA.NTF) を使ってデータベースを作成する必要があります。そして、データ
ベースとサーバーにセキュリティを設定します。
AS/400 上のドミノ サーバーに対してサーバー証明書管理アプリケーションを使うに
は、ネットワークドライブを AS/400 データディレクトリにマッピングし、キーリン
グと証明書ファイルを作成するときにそのドライブを指定します。ネットワークド
ライブをマッピングするには、クライアントコンピュータに次のいずれかの機能が
必要です。
AS/400 クライアント・アクセスサポート
クライアント・アクセスの詳細は、次のものを参照してください。
クライアント・アクセスのマニュアル。たとえば、『クライアント・アクセ
ス (Windows 95/NT) セットアップ』(SC41-3512) または『Client Access Express
for Windows - Setup』(SC41-5507) など。
AS/400 に含まれる EZ Setup CD
AS/400 の Technical Studio Web ページ (http://www.as400.ibm.com/techstudio [英
語])
AS/400 ネットサーバーサポート
ネットサーバーの詳細は、『AS/400 操作の手引き』(SC41-5161) を参照してくだ
さい。
クライアントコンピュータに Windows 95、Windows 98、Windows NT がセットアッ
プされているときは、ネットワークコンピュータを使ってネットワークドライブを
マッピングできます。詳細は、Windows のオンラインヘルプを参照してください。
クライアントコンピュータから認証機関アプリケーションを実行し、認証機関の
キーリングをクライアントコンピュータで保管する方が安全性が高まります。これ
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
88 は、認証機関データベース (CERTCA.NSF) は AS/400 のドミノ サーバーに置かれ
(Web に対応するため)、キーリングファイルはクライアントコンピュータのハード
ディスクに置かれるからです。SSL 認証のセットアップ方法については、『R5 リ
リ ー ス 情 報 』 、 『 シス テム管理 者ガイド』または『 R5 システム管理ヘルプ』
(HELP5_ADMIN.NSF) を参照してください。 次の方法によっても、キーリングファイルと証明書を管理できます。
他のプラットフォームのドミノを使ってキーリングファイルと証明書を作成し、
FTP の BIN モードでこれらのファイルを AS/400 上のドミノ データディレクト
リにコピーします。データディレクトリトリにファイルをコピーした後は、
QNOTES ユーザー・プロファイルがファイルに対する読取り権限 (*R) を持って
いることを確認します。ノーツ クライアント R4.6 はノーツ デザイナーがイン
ストールされていなければなりません。
AS/400 の TCP/IP サ ポ ー ト に 含 ま れ て い る ICSS (Internet Connection Secure
Server) を使って、キーリングファイルと証明書を作成します。詳細は、『ICCS
for AS/400 Webmaster の手引き』の第 8 章を参照してください。
第 2 章 ドミノ AS/400 対応版の拡張 89
対応版の拡張 パーティションサーバーについて
パーティションサーバーはドミノ アドバンスドサービスの機能の 1 つで、複数のド
ミノ サーバーを 1 台のコンピュータ上で実行することを可能にします。パーティ
ションサーバーを実行するには、ドミノ エンタープライズ サーバー AS/400 対応版
ライセンスが必要です。
1 台のコンピュータを複数のサーバーにパーティション化することには、次の利点が
あります。
パーティションサーバーのユーザーにドミノのすべてのセキュリティを適用で
きます。
独立した複数のユーザーグループをサポートする場合でも、管理に必要なコン
ピュータの数を減らすことができます。
パーティションサーバーから独立したサーバーへの移行が容易です。
パーティションサーバーのための AS/400 の要件
AS/400 でパーティションサーバーを使うには、次の作業が必要です。
1. AS/400 にアドバンスドサービス製品オプションをインストールします。
2. AS/400 上のす
すべ てのドミノ サーバーをパーティションサーバーとしてセット
アップします。
たとえば、AS/400 の CFGDOMSVR コマンドを使ってドミノ サーバーをパー
ティションサーバーとしてセットアップするときは、[アドバンスド・サービス]
フィールドに *ALL または *PARTITION のいずれかを指定しなければなりま
せん。
拡張サービス . . . . . . . *partition
すでに AS/400 上で単一の (パーティションサーバーではない) サーバーがセッ
トアップされていて、2 番目のサーバーを追加するときは、最初のサーバーを
パーティションサーバーとして再構成する必要があります。ドミノ サーバーを
再構成するには、CHGDOMSVR (ドミノ サーバーの設定変更) コマンドを使い
ます。
参 照: ドミノ ソフトウェアのインストールとドミノ サーバーのセットアップの詳
細は、第 1 章を参照してください。サーバーの再構成に関する詳細は、第
3 章の「ドミノ サーバーの変更について」を参照してください。
90 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
パーティションサーバーを TCP/IP ネットワーク用に構成する
パーティションサーバーを TCP/IP ネットワーク接続用に構成するには、次の 2 つの
方法があります。
パーティション化された各サーバーごとに個別の IP アドレスを割り当てる。
個別の IP アドレスを割り当てるときは、1 台の AS/400 上に 30 までのパーティ
ションサーバーを設置できます (設置できるサーバーの数は AS/400 のシステム
サイズ、作業負荷に応じて異なります)。
パーティションサーバーで 1 つの IP アドレスを共有し、各サーバーごとに個別
のポート番号を割り当てる。
IP アドレスを共有するときは、1 台の AS/400 上に 4 つまでのパーティション
サーバーを設置できます。
パーティションサーバーごとに個別の IP アドレスを割り当てる方法が一番簡単で
す。
1. IP アドレスとホスト名を取得します。
2. DNS (Domain Name Service) または各サーバーとクライアントのホストテーブ
ルを変更し、サーバーの IP アドレスとホスト名が含まれるようにします。
オペレーション・ナビゲーターを使うと、IP アドレスとホスト名を簡単にセッ
トアップできます。
デスクトップのショートカットを使ってオペレーション・ナビゲーターを起
動します。
オペレーション・ナビゲーターのディレクトリツリーで [AS/400 システム] を
開きます (AS/400 という名前の横に表示された [+] 記号をクリックします)。
[ネットワーク] を開きます。
[プロトコル] をクリックします。
[TCP/IP] を右クリックし、[新規 インターフェース] を選択します。TCP/IP
インターフェースウィザードが起動し、AS/400 用の TCP/IP インターフェー
スのセットアップに必要なすべての手順に案内されます。
ヒント AS/400 の [TCP/IP の構成] メニューでオプションの 10 を使って IP アド
レスを 伴った TCP/IP インターフェースを追加することもできます。メ
ニューを表示するには、次のコマンドを入力します。
cfgtcp
3. パーティシ ョンサーバーをセッ トアップするときは 、TCP/IP ポートのオプ
ションで、個別の IP アドレスを[インターネット・アドレス] フィールドに指定
してください。
第 2 章 ドミノ AS/400 対応版の拡張 91
対応版の拡張 すでにセットアップされたサーバーがある場合は、CHGDOMSVRコマンドを
使ってサーバーを再構成し、TCP/IP ポートのオプションの [インターネットアド
レス] フィールドで IP アドレスを追加してください。
パーティションサーバーのセットアップの詳細は、『システム管理者ガイド』また
は『R5 システム管理ヘルプ』(HELP5_ADMIN.NSF) を参照してください。
参 照: サーバーのセットアップの詳細は、第 1 章を参照してください。また、
サーバーの再構成については、第 3 章の「ドミノ サーバーの変更につい
て」を参照してください。
ドミノ AS/400 対応版メールサポートのセットアップについて
ドミノ AS/400 対応版では、次の 2 通りのドミノ R5 SMTP メールをサポートします。
ドミノ SMTP は、ドミノ メールだけをサポートします。
ドミノ R5 サーバーに組み込まれている SMTP (Simple Mail Transfer Protocol) 機
能を使ってメールをサポートします。
AnyMail 統 合 は、OfficeVision/400 などの AS/400 メールとドミノ SMTP メール
をサポートします。
AS/400 SMTP サーバーと AnyMail/400 MSF (Mail Server Framework) を結合して
メールをサポートします。
ドミノ サーバーのセットアップ時に指定するオプションによって、サーバーで使用
するメールサポートの種類が定義されます。サーバーのセットアップに Web ブラウ
ザまたは AS/400 の CFGDOMSVR (ドミノ サーバーの構成) コマンドのどちらを使っ
た場合でも、指定するオプションは基本的に同じです。
サーバーに組み込まれたドミノ SMTP サポートを使うときは、次のように指定
します。
[インターネットメール] に SMTP (CFGDOMSVR コマンドの場合は *SMTP)
を指定します。
[SMTP サービス] にドミノ (CFGDOMSVR コマンドの場合は *DOMINO) を指
定します。
AS/400 AnyMail 統合サポートを使うときは、次のように指定します。
[インターネットメール] に SMTP (CFGDOMSVR コマンドの場合は *SMTP)
を指定します。
[SMTP サービス] に MSF (CFGDOMSVR コマンドの場合は *MSF) を指定しま
す。
92 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
すでにセットアップされたサーバーがある場合は、CHGDOMSVR (ドミノ サーバー
の設定変更) コマンドを使ってサーバーを再構成します。
1 つの AS/400 上で、AS/400 AnyMail 統合サポートを複数のサーバーにセットアップ
した場合、同時に動作できるのは 1 台のサーバーだけです。それは、複数のサー
バー間で AS/400 SMTP 通信ポートの競合が発生するためです。ただし、各サーバー
に個別のインターネット (IP) アドレスを割り当てれば、ドミノ SMTP サポートの
セットアップされた複数のサーバーが 1 つの AS/400 システム上で同時に動作できま
す。
ドミノ サーバーのセットアップの詳細は、第 1 章を参照してください。サーバーの
再構成の詳細は、第 3 章の「ドミノ サーバーの変更について」を参照してください。
サーバー用のドミノディレクトリの文書は、セットアップ処理によって作成または
変更され、NOTES.INI ファイルに変数が設定されます。追加のセットアップはいっ
さい不要です。設定される内容は、ドミノ SMTP サポートまたは AnyMail 統合サ
ポートのどちらを指定するかによって異なります。主な違いは、ドミノ SMTP リス
ナータスクの設定です。ドミノ SMTP サポートを指定すると、SMTP リスナータス
クが有効になります。AnyMail 統合サポートを指定すると、リスナータスクは無効
になります。
メ モ
メールセットアップの最新の情報については、『R5 AS/400 リリース情報』
(READAS4.NSF) を参照してください。
SMTP メールサポートのセットアップが完了したら、メールサポートが機能してい
るかを確認するために、ドミノ SMTP、AS/400 SMTP サーバー、AS/400 MSF ジョブ
の処理状況をチェックします。通信ポートの競合が発生する場合は、ドミノ SMTP
と AS/400 SMTP サーバーを同時に動作させないでください。
参 照: 詳細は、第 3 章の「ドミノ AS/400 対応版メールサポートの管理につい
て」を参照してください。
AS/400 ネットワークに複数の AS/400 が含まれている場合は、各 AS/400 のドミノ
サーバーにセットアップされたメールサポートの種類によって交換できるメールの
種類が決ま ります。たとえば、2 つの AS/400 システムがあるとします。最初の
AS/400 にドミノ SMTP サポートをセットアップし、2 番目 の AS/400 に AnyMail 統
合サポートをセットアップします。この場合、最初の AS/400 では、ユーザーは相互
にメールを交換できますが、同じ AS/400 上のユーザーでも OfficeVision/400 ユー
ザーとはメールを交換できません。一方、2 番目の AS/400 では、AnyMail 統合サ
ポ ー ト が セ ッ ト ア ッ プ さ れ て い る の で 、 最 初 の AS/400 ユ ー ザ ー は 2 番 目 の
OfficeVision/400 ユーザーともメールを交換できます。また、2 番目の AS/400 では、
ドミノのユーザーも OfficeVision/400 ユーザーも相互にメールを交換できます。しか
し、最初の AS/400 でメールを交換できるのはドミノ ユーザーだけです。
第 2 章 ドミノ AS/400 対応版の拡張 93
対応版の拡張 SMTP を使うドミノ サーバーは SMTP をサポートするどのシステムともメールを交
換できることに注目してください。たとえば、AS/400 システムにドミノ サーバーが
なくても、AS/400 SMTP サーバーと MSF を使って OfficeVision/400 ユーザーをサ
ポートしている場合は、これらの OfficeVison/400 ユーザーは他のシステム上のドミ
ノ メールのユーザーとメールを交換できます。
ドミノ SMTP サポートの設定
ドミノ サーバーに組み込まれたドミノ SMTP を使ってメールサポートをセットアッ
プすると、ドミノ サーバー用のドミノディレクトリで、次の 2 つの文書がセット
アッププロセスによって作成または変更されます。
サーバー文書
設定文書
サーバーの NOTES.INI ファイルの次の 2 つの変数も、セットアッププロセスによっ
て追加または変更されます。
SMTP_VERSION
SMTP_INBHNDL
次の表は、各文書の主な設定と各変数の設定とをまとめたものです。この表では、
各文書で設定するタブ、フィールドの名前、設定値を示しています。NOTES.INI
ファイルについては、変数名と設定値を示しています。
サーバー文書
タブ
フィールド
設定値
基本情報
配信タスク
SMTP メール配信
基本情報
SMTP リスナータスク
有効
タブ
フィールド
設定値
基本情報
グループ名またはサーバー名 サーバーのセットアップ時に
指定したサーバー名
配信/SMTP
ローカルインターネットドメ 有効
インの外部にメッセージを送
信するときに使用する SMTP
設定文書
NOTES.INI
変数
設定値
SMTP_VERSION
0
SMTP_INBHNDL
-1
94 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
AnyMail 統合サポートの設定
AS/400 AnyMail 統合を使ってメールサポートをセットアップすると、ドミノ サー
バー用のドミノディレクトリで、次の 2 つの文書がセットアッププロセスによって
作成または変更されます。
サーバー文書
設定文書
サーバーの NOTES.INI ファイルの次の 2 つの変数も、セットアッププロセスによっ
て追加または変更されます。
SMTP_VERSION
SMTP_INBHNDL
次の表は、各文書の主な設定と各変数の設定とをまとめたものです。この表では、
各文書で設定するタブ、フィールドの名前、設定値を示しています。NOTES.INI
ファイルについては、変数名と設定値を示しています。
サーバー文書
タブ
フィールド
設定値
基本情報
配信タスク
SMTP メール配信
基本情報
SMTP リスナータスク
無効
タブ
フィールド
設定値
基本情報
グループ名またはサーバー サー バーの セットアップ時
名
に指定したサーバー名
配信/SMTP
ローカルインターネットド 有効
メインの外部にメッセージ
を送信するときに使用する
SMTP
設定文書
NOTES.INI
変数
設定値
SMTP_VERSION
1
SMTP_INBHNDL
3
メ モ
SMTP_INBHNDL は既定で 3 に設定されています。1 から 100 までのどの値
を取ることもできます。この値で、ドミノ メールの処理を開始する前の所
定の時間内に MSF から処理する受信メール数を指定します。
第 2 章 ドミノ AS/400 対応版の拡張 95
対応版の拡張 DECS について
DECS (ドミノ・エンタープライズ・コネクション・サービス) は、フォームに基づ
いて AS/400 のライブデータをドミノのアプリケーションの中へ統合させるドミノの
新しいテクノロジーです。DECS を使えば、ドミノのページやフォームから AS/400
上の DB2/400 リレーショナルデータベースのデータに対してライブリンクを作成で
きます。DB2/400 データベースが置かれた AS/400 システムは、ローカルでもリモー
トでもかまいません。
DECS を使うには、PTF で提供される特殊な AS/400 サポートが必要です。どの PTF
が必要であるかは、使っている AS/400 のオペレーティング・システム (OS/400) の
バージョンに応じて異なります。必要な PTF についての詳細は、『R5 AS/400 リ
リース情報』(READAS4.NSF) を参照してください。
DECS ソフトウェアのインストールは、LODRUN コマンドを使って AS/400 にドミノ
サーバーのソフトウェアをインストールするときに行われます (*BASE オプション)。
ドミノ サーバーをセットアップするとき、接続サービスのオプションを使って
DECS をサーバー上で利用可能にします。サーバーのセットアップには、Web ベー
スのセットアップか、または CFGDOMSVR コマンドのどちらかを使います。既存の
ドミノ サーバーで DECS を有効にするときは、CHGDOMSVR コマンドを使い、接
続サービスのオプションで *DECS を指定します。
イ ン ス ト ー ル さ れ た DECS フ ァ イ ル に は 、 [DECS 管 理 ] テ ン プ レ ー ト
(DECSADM.NTF) と次の 3 つの文書データベースが含まれています。
『Lotus Connector 接続ガイド』(LCCON.NSF)
『DECS ガイド』(DECSDOC.NSF)
『LSX for Lotus Connectors Manual』(LSXLC.NSF)
これら 3 つの文書データベースは、サーバーのデータディレクトリ下の DOC サブ
ディレクトリにインストールされます。『DECS ガイド』に DECS の詳しい説明が
記載されています。
AS/400 でのドミノ ソフトウェアのインストールとドミノ サーバーのセットアップの
詳細は、第 1 章を参照してください。
96 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
リモート LAN サービスについて
リモート LAN サービスにより、ドミノ サーバーはリモートドミノ サーバーと電話
回線で通信できます。各サーバーはモデムによって電話回線と繋がれていなければ
なりません。リモート LAN サービスを使って、リモートドミノ サーバーの複製や、
2 つのドミノ サーバー間でのメール配信などのタスクを実行できます。ノーツ クラ
イアントとドミノ サーバー間のリモート接続にはいっさい影響がありません。
リモート LAN サービスのセットアップの詳細は、『システム管理者ガイド』または
『R5 システム管理ヘルプ』(HELP5_ADMIN.NSF) を参照してください。この情報は
AS/400 だけに該当します。
リモート LAN サービスのための AS/400 の要件
リモート LAN サービスを使うには、次のハードウェアが必要です。
2629 IOP
2699 IOA
2720 PCI WAN/Twinaxial IOA
2721 PCI Two-line WAN IOA
モデム
モデムケーブル
次のソフトウェアが必要です。
最新の累積 PTF パッケージが適用された OS/400 V4 R2 以降。
AS/400 ク ラ イ アント・アクセス Windows 95/NT 版、 V3 R1 モディフィケー
ション 3 以降。クライアント・アクセスのオペレーション・ナビゲーターは、
2地点間 (PPP) プロファイルの作成に使います。
リモート LAN サービスのセットアップ
AS/400 のためのリモート LAN サービスのセットアップは、Windows 95、Windows
98、Windows NT 環境でのドミノのセットアップに類似しています。次の作業が必要
です。
リモート LAN サービスの接続を定義するために PPP プロファイルを作成しま
す。
呼出しシステム上のドミノ サーバー用の接続文書をドミノディレクトリに追加
します。
呼出しシステム上のドミノ サーバー用のサーバー文書をドミノディレクトリに
追加します。
第 2 章 ドミノ AS/400 対応版の拡張 97
対応版の拡張 ■ リモート LAN システムのための PPP プロファイルの作成
Windows 95、Windows 98、Windows NT クライアントコンピュータで、クライアン
ト・アクセスのオペレーション・ナビゲーターを使って PPP 接続プロファイルを作
成します。
呼出しシステムとなる AS/400 上に *DIAL プロファイルを作成します。リモー
ト LAN サービスが *DIAL 接続を起動します。
AS/400 を受信システムとする場合は、その AS/400 上に *ANS プロファイルを
作成します。また、オペレーション・ナビゲーターを使って *ANS 接続を起動
します。
同じ AS/400 を呼出しシステムおよび受信システムとして使う場合は、*DIAL プロ
ファイルと *ANS プロファイルを両方とも作成します。以下にオペレーション・ナ
ビゲーターを使って *DIAL プロファイルと *ANS プロファイルを作成する手順を示
します。プロファイルの作成に関する詳細は、クライアント・アクセスのヘルプを
参照してください。
DIAL プロファイルの作成
1. IBM AS/400 クライアント・アクセスのフォルダを開きます。
2. オペレーション・ナビゲーターのアイコンをクリックします。
3. オペレーション・ナビゲーターのウィンドウで、PPP プロファイルを作成する
AS/400 を見つけて、[+] ボタンをクリックしてディレクトリを展開します。
4. [ネットワーク] の横の [+] ボタンをクリックします。
5. [2 地点間] の横の [+] ボタンをクリックします。
6. [接続プロファイル] を右クリックして [新規プロファイル] を選択します。
7. [一般] プロパティで、10 文字以内のプロファイル名を指定します。任意で説明
を入力します。
[交換回線ダイヤル] のモードを選択します。
8. [接続] タブをクリックします。
9. [追加] をクリックし、リモートシステムの電話番号を指定します。
10.
10. 既存の回線がある場合は、回線名を選択して [開く] をクリックします。
または、新しい回線名を追加します。回線名を追加するには、表示された入力
フィールドに名前を入力して [新規] をクリックします。
11.
11. 使いたい通信ハードウェア資源を選択または指定します。たとえば、CMN08 な
ど。
ヒント [ハードウェア資源] メニューのオプション 1 を使って通信ハードウェ
ア 資 源 を 決めることができます。メニューを表示するには、次の
AS/400 のコマンドを入力します。
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
98 go hardware
12.
12. 必要ならば、インターフェースの種類を選択または指定します。たとえば、
RS232/V.24 など。
13.
13. [接続] タブをクリックし、[許可された接続] で [両方] を選択します。[両方] オプ
ションを選択すると、回線をダイヤル呼出しにも受信にも使えます。その他の
フィールドではデフォルト値を採用します。
14.
14. [リンク] タブをクリックし、回線速度が通信機器の性能と一致しているかを確
認します。
15.
15. [モデム] タブをクリックし、システムに設置されたモデムの種類を選択します。
[OK] をクリックします。
以上で、*DIAL と *ANS の両方のプロファイルとして使える回線記述の設定が
完了しました。
16.
16. [TCP/IP 設定] タブをクリックし、[ローカル IP アドレス] と [リモート IP アドレ
ス] で[動的割り当て] を選択します。ほとんどのシステムでは、応答側のシステ
ムが入力呼に対して IP アドレスを割り当てます。
17.
17. Windows NT システムへのダイヤル呼出しをする場合は、[認証] タブをクリック
し、[ローカル・システム識別] で次のように選択または指定します。
[ローカル・システム識別使用可能化] をクリックします。
[PAP のみ] を選択します。
Windows NT システム上の「ダイヤルイン可能」ユーザーのユーザー名とパ
スワードを指定します。たとえば、管理者のパスワードなどを指定します。
18.
18. [OK]をクリックして *DIAL プロファイルを作成します。
*ANS プロファイルの作成
次の事項以外は、*DIAL プロファイルの作成と同じ手順を使います。
[一般] プロファイルプロパティで、[交換回線ダイヤル] ではなく、[交換回線応
答] のモードを選択します。
[TCP/IP 設定] で、[ローカル IP アドレス] と [リモート IP アドレス] のアドレス
を指定します。たとえば、199.5.2.1 と 199.5.2.2 などを指定します。
*ANS プロファイルの起動
オペレーション・ナビゲーターを使って PPP プロファイルを作成し終わったら、プ
ロファイルを起動するために再びオペレーション・ナビゲーターを使います。
1. プロファイルを右クリックします。
2. [開始] を選択します。
第 2 章 ドミノ AS/400 対応版の拡張 99
対応版の拡張 ■ リモート LAN サービスのための接続文書の追加
ドミノ サーバー用のノーツ システム管理クライアントを使って、呼出しサーバーの
接続文書を追加します。
1. ノーツ クライアントから、[ファイル] - [ツール] - [システム管理] を選択します。
2. [設定]タブをクリックし、[サーバー] - [接続]ビューを表示します。
3. アクションバーから [接続の追加] をクリックします。
4. 次のページの表に示された値を指定します。
メ モ
ログイン名とパスワードは、AS/400 上のリモート LAN プログラムに
よって無視されます。AS/400 システム管理者は、正確なユーザー情報
(通常はなし) を使ってプロファイルをセットアップし、システムのセ
キュリティを確保する必要があります。ドミノでは、正当な ID を持た
ないユーザーがサーバーにアクセスできないように、セキュリティ機
能が組み込まれています。
5. [複 製 /配 信] タ ブをク リック し、こ の接続 に対す るメー ル配信 とレプ リケー
ションを [有効] または [無効] に設定します。
メール配信とレプリケーションを無効にすると、ドミノ サーバーは
LIBRAS.SRVPGM を自動的にロードします。いったんロードされると、このプ
ログラムは接続文書のリモート接続名で指定された *DIAL プロファイル名を
使ってリモートシステムとの接続を試みます。
メ モ
スケジュールをセットアップしたい場合は、[スケジュール] タブで[ス
ケジュール] フィールドを [無効] に設定する必要があります。
6. [保存して閉じる] をクリックします。
100 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
タブ
フィールド
値
[基本]
[接続タイプ]
ネットワークダイヤルアップ
[使用する LAN ポート]
TCPIP
[送信側サーバー]
ローカルのドミノ サーバーの名前
(たとえば、Server1)
[送信側ドメイン]
ローカルのドミノドメインの名前
(たとえば、Acme1)
[受信側サーバー]
リモートのドミノ サーバーの名前
(たとえば、Server2)
[受信側ドメイン]
リモートのドミノドメインの名前
(たとえば、Acme2)
[追加ネットワークアドレス] リモ ートシ ステムの IP アドレス
(たとえば、 10.8.4.5)
[ダイヤルアップ] [サービスタイプの選択]
Microsoft Dial-Up Networking
フ ィ ー ル ドの 右 側 の ボ タ ン をク
リックすると、サービスの種類が
表示されます。
[設定サービス]
メ モ
[サーバー設定の編集] を
クリックすると、構成フィールド
が表示されます。
モデム接続ネットワーク名
作成した *DIAL プロファイルの名
前
ログイン名
無視される
パスワード
無視される
電話番号
リモートシステムの電話番号
(*DIAL プロファイルの番号と異な
る場合は、この電話番号が優先す
る)
第 2 章 ドミノ AS/400 対応版の拡張 101
対応版の拡張 ■ リモート LAN サービスのためのサーバー文書の追加
ドミノ サーバー用のノーツ システム管理クライアントを使って、リモートサーバー
のサーバー文書を呼出しサーバーのドミノディレクトリに追加します。
1. ノーツ クライアントから、[ファイル] - [ツール] - [システム管理] を選択します。
2. [設定]タブをクリックし、[サーバー] - [すべてのサーバー文書]ビューを表示しま
す。
3. アクションバーから [サーバーの追加] をクリックします
4. [ポート] タブでリモートサーバーのサーバー設定を指定します。ネットワーク
構成のための情報を必ず入力してください。ネットワーク構成の設定について、
下表の例を参照してください。
5. [保存して閉じる] をクリックします。
ポート
ノーツネットワーク ネットアドレス
有効/無効
有効 無効
TCPIP
NETWORK1
無効
10.8.4.5
■ リモート LAN サービスのエラー
接続中に発生したあらゆるエラーは、ドミノ操作卓 (ドミノ コンソール) に表示され
ます。エラーは次のように表示されます。
RAS 400: xxx.
102 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
第 3 章 ドミノ サーバーの管理
この章では、AS/400 上で動作しているドミノ サーバーの管理方法について説明しま
す。管理タスクのほとんどは、ワークステーションのノーツ クライアントから実行
できます。また、AS/400 上で AS/400 コマンドを使ったり、ノーツ クライアントで
AS/400 のオペレーション・ナビゲーターを使うことによっても、他のタスクを実行
できます。
AS/400 上のドミノ サーバーの管理方法
ドミノ サーバーはノーツ クライアントから管理します。ノーツ クライアントのイン
ターフェースは、ドミノのすべての管理機能を提供します。AS/400 上のドミノ サー
バーはローカルのノーツ クライアントを持たないため、別のワークステーション上
のリモートのノーツ クライアントを使ってドミノ サーバーを管理します。AS/400 は
ドミノ Web サーバー管理ツールをサポートします。このツールを使うことにより、
ドミノ管理タスクの一部を Web ブラウザから実行できます。ドミノの管理と Web
サーバー管理ツールの詳細については、『システム管理者ガイド』または [R5 シス
テム管理ヘルプ] (HELP5_ADMIN.NSF) を参照してください。
ドミノ サーバーの管理を補助するために、ドミノ AS/400 対応版では、次の 2 つの方
法を使うことによっても同じ内容の管理タスクを実行できます。
ノーツ クライアントのオペレーション・ナビゲーター。オペレーション・ナビ
ゲーターは AS/400 クライアント・アクセスによって提供されるクライアントサ
ポートの一部です。
AS/400 のコマンド。これらのコマンドを使うと、AS/400 のオペレーティングシ
ステム (OS/400) と直接対話しながら処理を進められます。
ドミノ サーバーの起動や削除など、オペレーション・ナビゲーターまたは AS/400 コ
マンドを使わなければならないタスクもあります。
Windows 95、Windows 98、Windows NT のグラフィカルユーザーインターフェース
に慣れている場合は、オペレーション・ナビゲーターを使う方がよいでしょう。い
くつかのタスクでは、コマンドやノーツ管理者機能を使うよりも、オペレーション
・ナビゲーターを使う方が簡単です。たとえば、オペレーション・ナビゲーターで
は、ノーツ ユーザーと AS/400 ユーザーを同時に追加できます。しかし、オペレー
103
ション・ナビゲーターを使うには、AS/400 クライアント・アクセスとクライアント
コンピュータでの追加のセットアップが必要です。
AS/400 に慣れている場合は、コマンドを使って AS/400 と AS/400 上で動作している
ドミノ サーバーの両方を管理する方が便利で直接的です。コマンドは、OS/400 オペ
レーティングシステムと通信している任意のワークステーションまたはディスプレ
イで実行できます。この場合、追加のセットアップは不要です。
AS/400 コマンドまたはオペレーション・ナビゲーターのどちらを使ってドミノ サー
バーを管理する場合でも、AS/400 ユーザー・プロファイルが管理用の操作に必要な
権限を持っていなければなりません。
ドミノの管理に必要な AS/400 の権限
ドミノの管理機能を実行するユーザーは、これらの機能を実行するための権限が必
要です。ドミノ管理者に設定する権限を決める前に、管理タスクを 2 つの異なる種
類に分けて考慮してみましょう。
■ ドミノだけに適用される管理タスク
これらのタスクは、ドミノ サーバーの動作中に、ドミノ サーバー内でのみ発生しま
す。これらのタスクはドミノ外部の AS/400 サーバー環境がなくても実行できるの
で、ドミノだけの管理タスクには AS/400 での特殊権限は必要ありません。実際、ド
ミノだけの管理タスクは、AS/400 のユーザー・プロファイルがなくても実行できま
す。次に示すタスクは、ドミノだけの管理タスクの例です。
新しいドミノ データベースの作成
OS/400 のセキュリティ機構では、新しいドミノ データベースの作成などの操作
は QNOTES ユーザー・プロファイルのもとで行われます。QNOTES ユーザー・
プロファイルがドミノ データディレクトリに対する適切な権限を持っていれば、
ドミノ管理者 (QNOTES として動作) はディレクトリ内で新しいオブジェクトを
作成するのに必要な権限を持つことになります。
データベースのアクセス制御の定義
ドミノ AS/400 対応版は、新規のデータベースにデフォルトで (OS/400 のセキュ
リティ機構に沿った) 正しい権限を設定します。このため、サーバーはドミノ
データベースにアクセスできるのに対し、一般のユーザーはアクセスできま
せん。ドミノ データベースがドミノを介してアクセスされるときは、ドミノ自
身の機能によってデータベースへのアクセスが制御されます。
ドミノだけのユーザーの作成
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
104 ロータス
ドミノ サーバーだけにアクセスするユーザーを作成できます。このようなユー
ザーは AS/400 の他の機能やオブジェクトにはアクセスしないので、AS/400 の
ユーザー・プロファイルは必要としません。ドミノの管理者は、ドミノを介し
てこのようなユーザーを登録できます。
■ ドミノと AS/400 の両方に適用される管理タスク
これらのタスクは、AS/400 サーバー環境との対話を必要とします。AS/400 コマンド
またはオペレーション・ナビゲーターを使ってタスクを実行するドミノ管理者には、
AS/400 のユーザー・プロファイルが必要です。このようなタスクと管理者に必要な
権限の例を以下に示します。
ドミノ サーバーの起動と終了
AS/400 からみると、管理者はサーバーとサーバージョブが実行されるサブシス
テ ム の 両 方 を 起 動 ま た は 終 了 し ま す 。 管 理 者 は 、 AS/400 コ マ ン ド
(STRDOMSVR と ENDDOMSVR) とオペレーション・ナビゲーターの両方を使
用できます。どちらのインターフェースでも、ドミノ サーバーの起動と終了に
は、*JOBCTL という特殊権限が必要です。*JOBCTL 特殊権限をユーザーに割
り当てるには、ユーザー・プロファイルの特殊権限のフィールドを変更します。
ユーザー・プロファイルを変更するには、 CHGUSRPRF (ユーザー・プロファイ
ル変更) コマンドまたはオペレーション・ナビゲーターを使います。
ドミノ操作卓 (ドミノ コンソール) の使用
管理者は、AS/400 の WRKDOMCSL コマンドまたはオペレーション・ナビゲー
ターを介して、ドミノ操作卓 (ドミノ コンソール) にアクセスできます。ドミノ
操作卓 (ドミノ コンソール) からは、管理者はドミノ サーバーコマンドを発行で
きます。ドミノ操作卓 (ドミノ コンソール) を使うには、QNOTES ライブラリの
QNNINCSS プログラムと QSYS ライブラリの WRKDOMCSL コマンドに対する
*USE 権限が管理者に必要です。この権限を割り当てるには、AS/400 のコマン
ド行で次のコマンドを入力します。
grtobjaut obj(qnotes/qnnincss) objtype(*pgm) user(admin-profile-name)
aut(*use) replace(*yes)
grtobjaut obj(qsys/wrkdomcsl) objtype(*cmd) user(admin-profile-name)
aut(*use) replace(*yes)
デフォルトでは、AS/400 のユーザーはドミノ操作卓 (ドミノ コンソール) を表示
できます。管理者がドミノ操作卓 (ドミノ コンソール) からドミノ サーバーコ
マンドを入力するには、QNNINCSS プログラムに対する権限が必要です。
ドミノ サーバーコマンドの投入
操作卓 (コンソール) からサーバーコマンドを発行することに加えて、AS/400 の
SBMDOMCMD コマンドを使ってもサーバーコマンドを発行できます。この方
法 を 使 っ て サ ー バ ー コ マ ン ド を 発 行 す る に は 、 QNOTES ラ イ ブ ラ リ の
第 3 章 ドミノ サーバーの管理 105
サーバーの管理 QNNINCSS プログラムと QSYS ライブラリの SBMDOMCMD コマンドに対する
*USE 権限が管理者に必要です。この権限を割り当てるには、AS/400 のコマン
ド行で次のコマンドを入力します。
grtobjaut obj(qnotes/qnninsdc) objtype(*pgm) user(admin-profile-name)
aut(*use) replace(*yes)
grtobjaut obj(qsys/sbmdomcmd) objtype(*cmd) user(admin-profile-name)
aut(*use) replace(*yes)
ドミノ サーバーの削除
ドミノ サーバーを削除すると、サーバーが使っていたデータディレクトリも削
除されます。データディレクトリにはユーザーのデータが含まれていることも
あります。管理者は、AS/400 の CFGDOMSVR コマンドまたはオペレーション
・ナビゲーターを使ってドミノ サーバーを削除できます。どちらのインター
フェースでも *ALLOBJ、*IOSYSCFG、*JOBCTL、*SECADM の特殊権限が必
要です。これらの特殊権限をユーザーに割り当てるには、ユーザー・プロファ
イルの特殊権限のフィールドを変更します。ユーザー・プロファイルを変更す
るには、CHGUSRPRF (ユーザー・プロファイル変更) コマンドまたはオペレー
ション・ナビゲーターを使います。
ドミノ ソフトウェアの削除
管理者は、AS/400 の DLTLICPGM コマンドを使ってソフトウェアを削除できま
す。このコマンドを実行するには、*ALLOBJ 特殊権限が必要です。*ALLOBJ
特殊権限をユーザーに割り当てるには、ユーザー・プロファイルの特殊権限の
フィールドを変更します。ユーザー・プロファイルを変更するには、
CHGUSRPRF (ユーザー・プロファイル変更) コマンドまたはオペレーション・
ナビゲーターを使います。
NOTES.INI ファイルの変更
管理者は、AS/400 の EDTF コマンドまたはオペレーション・ナビゲーターを
使って AS/400 上の NOTES.INI ファイルの内容を変更できます。どちらのイン
ターフェースでも、*ALLOBJ 特殊権限またはファイルを変更するための特定の
権限が必要です。*ALLOBJ 特殊権限をユーザーに割り当てるには、ユーザー・
プロファイルの特殊権限のフィールドを変更します。ユーザー・プロファイル
を変更するには、CHGUSRPRF (ユーザー・プロファイル変更) コマンドまたは
オペレーション・ナビゲーターを使います。ユーザーに NOTES.INI を変更する
ための特定の権限を割り当てるには、WRKLNK (オブジェクトリンクの処理) コ
マンドを使ってファイルのパスを探し、オプション 9 を使ってファイルへの権
限を操作します ([F23] を押すとオプション 9 が表示されます)。
106 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
ドミノ サーバーの変更
ドミノ サーバーをセットアップした後に、管理者は AS/400 の CHGDOMSVR コ
マンドもしくはオペレーションナビゲータを使ってサーバーの構成を変更でき
ま す 。 サ ー バ ー を 変 更 す る に は 、 *ALLOBJ、 *IOSYSCFG、 *JOBCTL、
*SECADM の特殊権限が必要です。これらの特殊権限をユーザーに割り当てる
には、ユーザー・プロファイルの特殊権限のフィールドを変更します。ユー
ザー・プロファイルを変更するには、CHGUSRPRF (ユーザー・プロファイル変
更) コマンドまたはオペレーション・ナビゲーターを使います。
ドミノ サーバーと AS/400 のサブシステムについて
AS/400 上の各ドミノ サーバーは、サブシステムと呼ばれるそれぞれに異なる作業環
境の中で動 作します。サブシス テムによって、AS/400 システムでの作業の流れ
(ジョブ) やシステムリソースの使用が調整されます。
AS/400 システムにドミノ サーバーをセットアップするとき、そのサーバーによって
使用されるサブシステムの特性を定義するサブシステム記述オブジェクト (*SBSD)
がシステムで作成されます。このサブシステム記述とともに、サブシステムでの
サーバータスクの処理に必要なその他の AS/400 オブジェクトも作成されます。それ
らは、ジョブ待ち行列 (*JOBQ)、ジョブ記述 (*JOBD)、クラス (*CLS) といったオブ
ジェクトです。
これらのオブジェクトには、サブシステムと同じ名前が付きます。サーバーのセッ
トアップ時に異なる名前を指定しないかぎり、DOMINO01 または DOMINO15 のよ
うに、「DOMINO」の末尾に 2 文字の順序番号が付いた名前が割り当てられます。
ドミノ サーバーのセットアップの詳細は、第 1 章を参照してください。
サーバーのサブシステムで実行されるサーバータスクは、AS/400 でのその他の処理
と同様に AS/400 のジョブとして処理されます。したがって、AS/400 の機能を使っ
てサーバーやサーバータスクに関する情報を取得できます。これらのドミノ サー
バーの管理機能を使うには、WRKDOMSVR (ドミノ サーバーの処理) コマンドが便
利です。
参 照
詳細は、この章の「WRKDOMSVR コマンドを使ってサーバーを管理す
る」を参照してください。
マニュアル『AS/400 実行管理の手引き』(SD88-5009)では、サブシステムやジョブを
管理する AS/400 機能について詳しく説明しています。このマニュアルを含むその他
の AS/400 のマニュアルは、AS/400 オンライン・ライブラリから取得できます。次
の Web サイトを参照してください。
http://as400bks.rochester.ibm.com [英語]
第 3 章 ドミノ サーバーの管理 107
サーバーの管理 オペレーション・ナビゲーターによるドミノ サーバーの管理の概要
オペレーション・ナビゲーターを使って、ノーツ システム管理クライアントで
AS/400 システムと AS/400 上のドミノ サーバーの両方を管理できます。オペレー
ション・ナビゲーターで管理できる内容には、次のものがあります。
AS/400 上のすべてのドミノ サーバーの状態を確認する。
シンプルなドロップダウンメニューを使って、ドミノ サーバーで管理タスクを
実 行 する (ド ミ ノ サーバーの起動と終了、サーバーのプロパティの確認、
NOTES.INI ファイルの変更など)。
オペレーション・ナビゲーターは AS/400 のクライアント・アクセスサポートを介し
て動作します。したがって、AS/400 とシステム管理クライアントにクライアント・
アクセスがインストールされていなければなりません。
ドミノ サーバーの状況を確認する
1.
IBM AS/400 クライアント・アクセスのフォルダを開きます。
2. [オペレーション・ナビゲーター] アイコンをダブルクリックします。
3. AS/400 オペレーション・ナビゲーターのウィンドウが表示されます。ドミノ
サーバーがセットアップされている AS/400 を選択します。
4. [+] ボタンをクリックしてディレクトリを展開します。
5. [ネットワーク] を選択し、[+] ボタンをクリックしてディレクトリを展開します。
6. [サーバー] を選択し、[+] ボタンをクリックしてディレクトリを展開します。
7. [ドミノ] を右クリックし、[エクスプロアー] を選択します。
8. ドミノ サーバーのリストが表示されます。サーバーの現在の状況が [状況] 列に
表示されます。
状況の値とその意味を下表に示します。
状況
意味
停止完了
す べて のサーバ ータスクが停止しています。
サーバーは活動状態ではありません。
起動投入
サーバータスクの起動要求が送信されました。
起動中
プライマリサーバータスクが起動しています。
起動完了
サーバーは動作しています。
稼働中 (アクティブ) サーバーは動作中で、ワークステーションから
アクセスできます。
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
108 ロータス
ドミノの管理機能を使用する
1. IBM AS/400 クライアント・アクセスのフォルダを開きます。
2. [AS400 オペレーション・ナビゲーター] アイコンをクリックします。
3. AS/400 オペレーション・ナビゲーターのウィンドウが表示されます。ドミノ
サーバーがセットアップされている AS/400 を選択します。
4. [+] ボタンをクリックしてディレクトリを展開します。
5. [ネットワーク] を選択し、[+] ボタンをクリックしてディレクトリを展開します。
6. [サーバー] を選択し、[+] ボタンをクリックしてディレクトリを展開します。
7. [ドミノ] を右クリックし、[エクスプロアー] を選択します。
8. ドミノ サーバーのリストが表示されます。管理機能を実行したいドミノ サー
バーを右クリックします。
9. 管理機能を含むドロップダウンメニューが表示されるので、実行する機能を選
択します。
第 3 章 ドミノ サーバーの管理 109
サーバーの管理 ■ 起動
[起動] を選択すると、サーバーが起動されます。
起動処理が開始されたことを示すメッセージが表示されます。ドミノ サーバーの起
動には 2 ∼ 5 分間かかります。[更新] ボタンを押すと、状況の表示が更新されます。
メ モ
状況が [稼動中 (アクティブ)] に変わらないときは、サーバーがパスワード
の入力を待っていると考えられます。サーバーがパスワードの入力を待っ
ているかどうかを判断するには、AS/400 上で WRKDOMCSL コマンドを
使ってサーバーの操作卓セッション (コンソールセッション) を開始します。
この操作卓セッション (コンソールセッション) でパスワードを入力します。
詳細は、この章の「AS/400 でドミノ操作卓 (ドミノ コンソール) を使用する」を参照
してください。
■ 停止
[停止] を選択すると、サーバーがシャットダウンされます。
■ 即時停止
[即時] を選択すると、サーバーが強制的に終了されます。AS/400 はドミノ サーバー
タスクが実行されているサブシステムを直ちに終了させます。これにより、サー
バータスクのすべての処理が停止します。
この機能は、[停止] 機能によってもサーバーを終了できないときにのみ使います。
サーバーを強制的に終了すると、データが失われることがあります。
■ サーバー管理
[サーバー管理] を選択すると、ロータス ドミノのサーバー管理パネルが表示されま
す。
サーバー管理機能の使い方については、『システム管理者ガイド』または『R5 シス
テム管理ヘルプ』(HELP5_ADMIN.NSF) を参照してください。
■ 削除
[削除] を選択すると、AS/400 からドミノ サーバーが削除されます。
注 意
ドミノ サーバーを削除すると、サーバーのデータディレクトリも削除され
ます。データディレクトリにはドミノディレクトリなどのサーバーファイ
ルが含まれています。また、ユーザーのデータも含まれていることがあり
ます。
■ プロパティ
[プロパティー] を選択すると、サーバーに関する情報が表示されます。
サーバーのプロパティは、種類別に次の 3 つのタブに分かれています。
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
110 ロータス
基本
サーバー名やタイトルなどの情報が表示されます。サーバーが活動状態でない
ときは、いくつかの情報が [使用不可] と表示されます。
ネットワーク構成
サーバーのネットワーク情報が表示されます。このタブに表示される値は、ド
ミノディレクトリで設定されている値です。これらの値は、サーバーが活動状
態のときにのみ表示されます。また、これらの値を表示するには、サーバーの
ドミノディレクトリが利用可能でなければなりません。
初期設定ファイル
このドミノ サーバーの起動に使われる NOTES.INI ファイルのコピーが表示され
ます。この初期設定ファイルは、サーバーのセットアップ時にシステムによっ
て自動的に作成されます。
NOTES.INI ファイルを変更するときは、[編集] ボタンをクリックします。[編集]
ボタンが表示されていないときは、NOTES.INI ファイルを編集できません。
注 意
NOTES.INI ファイルの編集は、経験のある管理者だけが行ってくださ
い。NOTES.INI ファイルの変更内容が適切でないと、ドミノ サーバー
の動作に悪い影響を与えてしまいます。ファイルを編集する前に、編
集が必要かどうかをもう一度確認してください。
第 3 章 ドミノ サーバーの管理 111
サーバーの管理 AS/400 コマンドによるドミノ サーバーの管理の概要
AS/400 コマンドとノーツ クライアントで利用できる管理者機能を組み合せることに
より、AS/400 上のドミノ サーバーの管理に必要なあらゆるタスクを実行できます。
AS/400 コマンドによって、次のタスクを実行できます。
サーバーが活動状態かどうかの判断
ドミノ サーバーの起動
ドミノ サーバーの終了
ドミノ操作卓 (ドミノ コンソール) の使用による、ドミノ サーバーメッセージの
表示とドミノ サーバーコマンドの発行
サーバーの活動状況の表示
サーバー操作卓 (コンソール) を使わないドミノ サーバーコマンドの発行
ドミノ サーバーの動作を制御するNOTES.INI ファイルの編集
AS/400 からのドミノ サーバーの削除
AS/400 からのドミノ サーバー・ソフトウェアの削除
また、AS/400 コマンドを使って[ドミノ・サーバーの処理] 画面を表示すると、その
画面から上記のほとんどのタスクを実行できます。
WRKDOMSVR コマンドを使ってサーバーを管理する
WRKDOMSVR (ドミノ サーバーの処理) コマンドを使うと、ドミノ サーバーが動作
している AS/400 システムからサーバーを管理できます。このコマンドを使って
AS/400 上のすべてのドミノ サーバーを管理するか、または特定のドミノ サーバーだ
けを管理できます。
AS/400 のコマンド行で (===> 記号で示されます)、コマンドを入力し、[実行] キーを
押します。
AS/400 にセットアップされたドミノ サーバーをすべて管理するには、次のコ
マンドを入力します。
wrkdomsvr
特定のドミノ サーバーだけを管理するには、次のコマンドを入力します。
wrkdomsvr servername
servername はドミノ サーバーの名前です。
WRKDOMSVR コマンドを入力すると、[ドミノ・サーバーの処理] というサーバー管
理用の画面が表示されます。この画面には、各サーバーの情報と、サーバーを管理
するためのオプションが表示されます。
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
112 ロータス
■ サーバーの情報
[ドミノ・サーバーの処理] 画面では、最初に各サーバーに関する次の情報が表示さ
れます。
ドミノ・ サーバー
サーバーの名前 (たとえば、SERVER1)。
サブシステム
サ ー バ ー が 動 作 し て い る AS/400 の サ ブ シ ス テ ム の 名 前 (た と え ば 、
DOMINO01)。
ドミノ状況
サーバーの現在の状態。たとえば、*STARTED (活動状態) または *ENDED (停
止状態)。
追加情報を提供する機能キーが 2 つあります。
F11=パスの表示
[F11] キーを押すと、各サーバーのデータディレクトリへの AS/400 ディレクト
リ・パスが表示されます。パス情報は、ドミノの状態情報の表示と入れ替わっ
て表示されます。[F11] キーは、状態表示とパス表示を交互に切り替えます。
F22=フィールド全体の表示
名前やパスの文字列が長すぎて与えられたスペースに収容できない場合は、切
り捨てられた文字列の末尾に不等号 (>) が付いて表示されます。文字列全体を表
示するには、切り捨てられた文字列を含むフィールドにカーソルを置き、[F22]
キーを押します。
詳しい説明 (たとえば、サーバーの状態など) を表示したいときは、その領域にカー
ソルを置いて [F1] キーを押すとヘルプが表示されます。
■ サーバーの操作
[ドミノ・サーバーの処理] 画面に表示されるオプションを使い、1 つ以上のドミノ
サーバーに対してさまざまな操作を実行できます。このオプションの簡単な使い方
は、次のとおりです。
1. サーバーの [Opt] フィールドにオプション番号を入力します。
2. [実行] キーを押します。
オプションを使うとき、システムでは実際に AS/400 コマンドが実行されます。この
とき、その他の必要な詳細は、事前定義されたデフォルト値が使われます。必要な
らば、AS/400 のコマンド・プロンプトを 利用して、詳細を変更できます。詳細を変
更するには、オプション番号を入力した後、[実行] キーのかわりに [F4] キーを押し
ます。[F1] キーを押すと、フィールドに関する説明が表示されます。
第 3 章 ドミノ サーバーの管理 113
サーバーの管理 以下に各オプションの説明を示します。AS/400 の特殊権限がなければ実行できない
オプションもあります。
1=開始
開始 選択したサーバーを起動します。
参 照: 詳細は、この章の「AS/400 上のドミノ サーバーを起動する」を参照して
ください。
このオプションは STRDOMSVR コマンドを実行します。このオプションを使うに
は、*JOBCTL 特殊権限が必要です。必要な権限がない場合、このオプションは表示
されません。
2=構成変更
構成変更 選択したドミノ サーバーの構成を変更します。
参 照: 詳細は「ドミノ サーバーの設定変更について」を参照してください。
このオプションは CHGDOMSVR コマンドを実行します。このオプションを使うに
は、*ALLOBJ、*JOBCTL、*IOSYSCFG、*SECADM の特殊権限が必要です。
5=コ
コンソールの表示 読取り専用の操作卓 (コンソール) セッションが開始され、選択
したサーバーの活動状況が表示されます。
参 照: 詳細は、この章の「AS/400 上のドミノ サーバーの活動状況を表示する」
を参照してください。
このオプションは DSPDOMCSL コマンドを実行します。
終了 選択したサーバーを終了させます。
6=終了
参 照: 詳細は、この章の「AS/400 上でドミノ サーバーを終了する」を参照して
ください。
このオプションは ENDDOMSVR コマンドを実行します。このオプションを使うに
は、 *JOBCTL 特殊権限が必要です。必要な権限がない場合、このオプションは表示
されません。
7=コ
コマンドの発行 選択したドミノ サーバー上で実行されるサーバーコマンドを投入
します。このオプションを使うと、サーバーの操作卓 (コンソール) にコマンドを入
力する必要なしに、サーバー上でコマンドを実行できます。たとえば、サーバーの
操作卓 (コンソール) が他のユーザーによって使われているときにこのオプションを
使います。
参 照: 詳細は、この章の「操作卓 (コンソール) を使わずにサーバーコマンドを投
入する方法」を参照してください。
このオプションは SBMDOMCMD コマンドを実行します。このオプションを使うに
は 、 QSYS ラ イ ブ ラ リ の SBMDOMCMD コ マ ン ド と QNOTES ラ イ ブ ラ リ の
QNNINSDC プログラムに対する *USE 権限が必要です。
114 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
8=コン
コンソ
コンソール の処理
の処理 サーバーとの対話式の操作卓 (コンソール) セッションを開始し
ます。操作卓 (コンソール) セッションにはサーバーの活動状況が表示され、それら
の活動を制御するサーバーコマンドを入力できます。
参 照: 詳細は、この章の「AS/400 上のドミノ操作卓 (ドミノ コンソール) を使用
する」を参照してください。
このオプションは WRKDOMCSL コマンドを実行します。このオプションを使うに
は 、 QSYS ラ イ ブ ラ リ の WRKDOMCSL コ マ ン ド と QNOTES ラ イ ブ ラ リ の
QNNINSDC プログラムに対する *USE 権限が必要です。
9=ド
ドミノ・ジョブの処理 サブシステムで実行中のすべてのジョブ (サーバータスク)
の詳細を表示し、それらのジョブを操作するための追加オプションを提供します。
興味のある情報にカーソルを置いて [F1] キーを押すと、それぞれの情報の説明が表
示されます。
このオプションは WRKACTJOB コマンドを実行します。
11=現行
現行デ
現行ディレクト
ィレクトリの変更 [ドミノ・サーバーの処理] 画面を使って現在処理してい
る AS/400 ジョブのディレクトリを変更します。他のディレクトリを指定しなけれ
ば、指定されたサーバーのデータデ ィレクトリが現在のディレクトリになります。
他のディレクトリを指定するには、オプション番号を入力した後、[実行] キーのか
わりに [F4] キーを押します。
このオプションは CHGCURDIR コマンドを実行します。このオプションを使うに
は、変更先ディレクトリとそのパスに存在する他のすべてのディレクトリに対する
*X 権限が必要です。
12=リ
リンクの処理 サーバーのデータディレクトリ内のオブジェクト (ファイルやディ
レクトリ) を表示し、それらのオブジェクトの操作を実行するための追加オプション
を提供します。以下に、使用できるオプション番号と操作の内容を具体的に示しま
す。
2 (移動) 異なるディレクトリへオブジェクトを移動します。
ヒント 画面に表示されないオプションもあります。[F23] キーを押すと、その
他のオプションが表示されます。現在画面に表示されていないオプ
ションも使用できます。
3 (コピー) オブジェクトの複製またはオブジェクトに対するシンボリック・リン
クの複製を作成します。
4 (削除) オブジェクトに対して設定されたリンクを削除します。そのオブジェク
トに依存するリンクがほかに存在しなければ、オブジェクト本体を削除します。
第 3 章 ドミノ サーバーの管理 115
サーバーの管理 5 (次レベル) サーバーのデータディレクトリ下にあるすべてのサブディレクトリ
内のオブジェクトを表示します。このオプションを使い、さらに下位のサブ
ディレクトリ内のオブジェクトも表示できます。
9 (権限の処理) オブジェクトへのアクセス権を新規ユーザーに割り当てたり、既
存ユーザーの権限を変更します。
12 (リンクの処理) オブジェクトに関連付けられたリンクを追加、移動、削除ま
たは名前変更します。たとえば、ドミノが AS/400 ライブラリのプログラムにア
クセスできるようにシンボリック・リンクを追加しなければならない場合があ
ります。
リンクの処 理オプションは WRKLNK コマンドを実行します。通常は、このコマン
ドを実行するために特定の権限は不要ですが、追加オプションによって行われる処
理には、権限がないと実行できないものもあります。
処理で使われるコマンドに対する *USE 権限と、処理の対象となる各オブジェ
クトに対する適切な権限が必要です。
オブジェクトリンクを含んでいるディレクトリに対する *R 権限と、パスに存在
する他のディレクトリに対する *X 権限が必要です。
13=NOTES.INI の 編 集 NOTES.INI フ ァ イ ル の 編 集 セ ッ シ ョ ン を 開 き ま す 。
NOTES.INI ファイルは、選択されたドミノ サーバーの処理を制御します。
参 照: 詳細は、この章の「AS/400 上で NOTES.INI ファイルを編集する」を参照
してください。
こ のオ プシ ョン は EDTF コ マン ドを 実行し ます。 このオ プショ ンを使 うには 、
NOTES.INI フ ァ イ ル を 変 更す るため の AS/400 権限 が必 要で す。 OS/400 のバ ー
ジョンによっては、EDTF コマンドを使うために OS/400 PTF が必要な場合もありま
す。詳細は、『R5 AS/400 リリース情報』(READAS4.NSF) を参照してください。
116 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
ドミノ サーバーが活動状態かどうかを判断する
AS/400 の WRKDOMSVR (ドミノ サーバーの処理) コマンドを使って、AS/400 上の
ドミノ サーバーの状態を判断します。
1. AS/400 のコマンド行で、次のコマンドを入力します。
wrkdomsvr
2. [実行] キーを押します。
3. [ドミノ・サーバーの処理] 画面に AS/400 上の各ドミノ サーバーの情報が表示
されます。この画面で、ドミノ サーバーの[状況]列をご覧ください。状況の値
とその意味を下表に示します。
状況
意味
*STARTING
サーバーを起動しています。ノーツ クライアントから
このサーバーを使用することは、まだできません。
*STARTED
サーバーは活動状態です。このサーバーはノーツ クラ
イアントで使用できます。
「メモ」参照。
*ENDING
サーバーは終了のための処理を実行中です。
*ENDED
サーバーは停止状態です。このサーバーを使用可能な状
態にするには、起動する必要があります。
*UNKNOWN
サーバーの状態は不明です。
メ モ
故障が発生して AS/400 システムを再起動した場合は、前のサーバーの状況
がそのまま表示されることがあります。たとえば、サーバーが停止してい
るのに状況が *STARTED になっている場合があります。状況を更新するに
は、AS/400 の STRDOMSVR コマンドを発行してサーバーを起動するか、
または ENDDOMSVR コマンドを発行してサーバーを終了させます。
参 照: [ドミノ・サーバーの処理] 画面の詳細は、この章の「WRKDOMSVR コ
マンドを使ってサーバーを管理する」を参照してください。
第 3 章 ドミノ サーバーの管理 117
サーバーの管理 AS/400 上のドミノ サーバーを起動する
AS/400 上のドミノ サーバーを起動するには、STRDOMSVR (ドミノ サーバー開始)
コマンドを使います。このコマンドを実行するには、*JOBCTL 特殊権限を持ってい
なければなりません。
1. AS/400 のコマンド行で、次のように入力します。
strdomsvr
2. サーバー名を入力するために、[F4] キーを押します。
3. 表示されたフィールドにサーバー名を入力します。サーバー名がわからないと
きは、[F4] キーを押すと AS/400 上のドミノ サーバーのリストが表示されます。
4. [実行] キーを押します。
ヒント サーバーの起動は、[ドミノ・サーバーの処理] 画面からも実行できます。
この画面を表示するには、次のコマンドを入力します。
wrkdomsvr
システムがドミノ サーバーを起動しているあいだは、サーバーが起動中であること
を示すメッセージが表示されます。メッセージが 1 ∼ 2 分間以上表示されていると
きは、サーバーがパスワードの入力を待っている可能性があります。サーバーがパ
スワードを待っているかどうか確認するには、WRKDOMCSL コマンドを使って、
サーバーのサーバー操作卓(コンソール)セッションを起動します。パスワードは
この操作卓セッション (コンソールセッション) で入力できます。
■ 詳細:
詳細 ダブルバイト・ユーザー・プロファイルからサーバーを起動する
AS/400 上のドミノ サーバーのジョブは、QNOTES ユーザー・プロファイル下で実行
されます。QNOTES ユーザー・プロファイルのロケールで ダブルバイト CCSID (文
字セット識別コード) が指定されているときは、サーバーを起動するためのジョブで
も (STRDOMSVR コマンドを使います)、ダブルバイト CCSID が必要です。
1 バイト CCSID のジョブからドミノ サーバーを起動すると、サーバーは QNOTES
ユーザー・プロファイルで指定された ダブルバイト CCSID ではなく、シングルバイ
ト CCSID で起動されます。ドミノ サーバー下で実行中のジョブのジョブログに、
ジョブの CCSIDが要求された ダブルバイト CCSID からシングルバイト CCSID へ変
更されたことを示すメッセージが記録されます。
118 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
AS/400 上でドミノ サーバーを終了する
AS/400 で動作中のドミノ サーバーを終了するには、次のいずれかのコマンドを使い
ます。
ドミノ サーバーの Quit コマンドまたは Exit コマンド
AS/400 の ENDDOMSVR (ドミノ サーバー終了) コマンド
ENDDOMSVR コマンドの通常フォームの機能は Quit または Exit コマンドと同等で
す。Quit コマンド、Exit コマンド、ENDDOMSVR コマンドの通常フォームのいずれ
を使ってもドミノ サーバーをシャットダウンできないときは、強制的にサーバーを
シャットダウンするフォームを用いて ENDDOMSVR コマンドを再実行します。た
だし、サーバーを強制的にシャットダウンすると、データが失われることがありま
す。
Quit コマンドまたは Exit コマンドは、AS/400 上のドミノ操作卓 (ドミノ コンソー
ル)またはシステム管理クライアントのリモート操作卓 (コンソール) で入力します。
詳細は、「AS/400 上のドミノ操作卓 (ドミノ コンソール) を使用する」を参照してく
ださい。
ENDDOMSVR コマンドは、どの AS/400 のコマンド行からも入力できます。このコ
マンドを実行するには、*JOBCTL 特殊権限を持っていなければなりません。
1. 次のように入力します。
enddomsvr
2. 詳細情報を入力するために [F4] キーを押します。
3. 表示されたフィールドにサーバー名を入力します。サーバー名がわからないと
きは、[F4] キーを押すと AS/400 上のドミノ サーバーのリストが表示されます。
4. 次のオプションのいずれかを指定します。
*CNTRLD
このオプションを指定すると、サーバーコマンドの Quit または Exit と同等の
効果があります。
*IMMED
このオプションは、Quit コマンド、Exit コマンド、*CNTRLD オプションの
いずれでもドミノ サーバーをシャットダウンできないときに使います。この
オ プ シ ョ ン を指定すると、 AS/400 はドミノ サーバーが実行されている
AS/400 サブシステムをただちに強制終了します。これにより、サーバーによ
るすべての処理が終了します。
第 3 章 ドミノ サーバーの管理 119
サーバーの管理 5. [実行] キーを押します。
ヒント サーバーの終了は[ドミノ・サーバーの処理] 画面からも実行できます。こ
の画面を表示するには、次のコマンドを入力します。
wrkdomsvr
注 意
ド ミノ サ ーバーを終了するときに、*CNTRLD オプションを指定した
AS/400 の ENDSBS (サブシステムの終了) コマンドは使わないでください。
このコマンドを実行すると、サーバーが自動的に再起動することがありま
す。
AS/400 上のドミノ操作卓 (ド
ドミノ コンソール) を使用する
ド ミ ノ サ ー バ ー と の 操作卓セッション (コンソールセッション ) を開くには、
WRKDOMCSL (ドミノ コンソールの処理) コマンドを使います。このセッションが
活動状態の間は、サーバーに対してドミノ サーバーコマンドを発行し、サーバーの
応答が見られます。WRKDOMCSL コマンドを実行するには、*ALLOBJ 特殊権限ま
たは特定の権限を持たなければなりません。
1. AS/400 のコマンド行で、次のコマンドを入力します。
wrkdomcsl
2. サーバー名を入力するために [F4] キーを押します。
3. 表示されたフィールドにサーバー名を入力します。サーバー名がわからないと
きは、[F4] キーを押すと AS/400 上のドミノ サーバーのリストが表示されます。
4. [実行] キーを押します。
ヒント 操作卓セッション (コンソールセッション) は、[ドミノ・サーバーの処理]
画面から開くこともできます。この画面を表示するには、次のコマンドを
入力します。
wrkdomsvr
ドミノ サーバーが最後に起動されてから現在までに発生したサーバーイベントが操
作卓 (コンソール) パネルに表示されます。イベントとユーザーが入力したコマンド
に対する応答が、メッセージとして表示されます。ユーザーのコマンドは > 記号で
示されます。1 ページ分の操作卓 (コンソール) 情報の例を以下に示します。
07/01/97 09:25:10 AM SchedMgr: Validating Schedule Database
07/01/97 09:25:26 AM Database Server started
> show stat
07/01/97 09:25:54 AM SchedMgr: Done validating Schedule Database
07/01/97 09:25:54 AM SchedMgr: Calculating hourly statistics
120 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
07/01/97 09:25:54 AM SchedMgr: Done calculating hourly statistics
Calendar.Total.All.Appts.Reservations = 0
Calendar.Total.All.Users.Resources = 0
Calendar.Total.Appts = 0
Calendar.Total.Reservations = 0
Calendar.Total.Resources = 0
Calendar.Total.Users = 0
MAIL.Dead = 0
Mail.Domain = Acme
初期状態では、最新のイベントの操作卓 (コンソール) 情報が表示されるよう設定さ
れています。[PAGE UP] キーを押すと以前のイベントが表示され、[PAGE DOWN]
キーを押すと新しいイベントが表示されます 。[F5] キー (最新表示) を押すと情報が
更新され、操作卓セッション (コンソールセッション) の開始後、または最後に [F5]
キーを押した時点以降に発生したイベントが表示されます。
ドミノ サーバーに対してドミノ サーバーコマンドを発行するには、===> 記号に続
く下線の入力エリアにコマンドを入力し、[実行] キーを押します。
ドミノ サーバーのコマンドの詳細は、『システム管理者ガイド』または『R5 システ
ム管理ヘルプ』(HELP5_ADMIN.NSF) を参照してください。
操作卓 (コンソール) の入力エリアはサーバーコマンドだけを受け付け、AS/400 コ
マンドは受け付けません。ドミノ操作卓 (ドミノ コンソール) の使用中に AS/400 コ
マンドを入力するときは、[F21] キーを押して AS/400 のコマンド行をポップアップ
表示させます。
操作卓セッション (コンソールセッション) を終了するには [F3] キー (終了) を押しま
す。操作卓セッション (コンソールセッション) を終了しても、ドミノ サーバーは終
了されません。
ドミノ サーバーと一度に対話できるのは、1 つのユーザージョブだけです。ただし、
あるユーザーがサーバーと対話している間でも、別のユーザーは DSPDOMCSL コ
マンドを使ってサーバーの活動状況を表示できます。
■ 詳細:
コンソー
詳細 ダブルバイトまたはマルチバイトの文字セットで操作卓 (コンソー
ル) を使用する
いくつかの条件下では、ドミノ サーバーの操作卓 (コンソール) から間違った文字が
表示されることがあります。予防措置を講じることで、これらの表示問題を回避す
る必要があります。
第 3 章 ドミノ サーバーの管理 121
サーバーの管理 コードページの不一致による文字変換問題を回避する
AS/400 のドミノ操作卓 (ドミノ コンソール、WRKDOMCSL または DSPDOMCSL コ
マンドで表示) では、ジョブの装置記述に指定された文字識別コード (CHRID) を
使って操作卓 (コンソール) で入力または表示するデータをタグ付けします。文字変
換の問題 (たとえば、 特定の文字が化ける) を回避するには、クライアントコン
ピュータの CHRID の指定が、ドミノ サーバーで指定されたコードページと一致し
ていなければなりません。ドミノ サーバーが使用するコードページは、QNOTES
ユーザー・プロファイルで指定されたロケール値に基づきます。ロケールを確認す
るには、次のように操作します。
1. 次の AS/400 コマンドを入力します。
dspusrprf qnotes
2. 先頭が「Locale」で始まる行が見つかるまで、[PAGE DOWN] キーを押し続け
ます。
Locale . . . . . . . . . . :
メ モ
英語以外のシステムを使っていて、「Locale」パラメータに該当する訳
語がわからないときは、CHGUSRPRF コマンドを使います。[F10] キー
を押すと、追加のパラメータが表示されます。次に [F11] キーを押す
と、パラメータ名が表示されるので、LOCALE という文字を探してく
ださい。
装 置 記 述 の CHRID の 変 更 方 法 に つ い て は 、 AS/400 の 『 International Application
Development』 (SC41-5603) を参照してください。
ダブルバイト・システムの制限事項と対策
AS/400 のドミノ操作卓 (ドミノ コンソール) を ダブルバイト文字セットのシステム
で使用する場合は、次の制限があります。
ジョブの CCSID が ダブルバイト CCSID である場合、[F9] キーを押しても動作
は実行されません。
日本語 (カタカナ) の ダブルバイト文字セット (Feature 2962) を 1 次言語としてい
る AS/400 システム上で、一部の 5250 エミュレーション・プログラムを使用す
るとき、小文字の 1 バイト文字がドミノ操作卓 (ドミノ コンソール) で正しく表
示されない場合があります。たとえば、TCP/IP 接続を使って IBM パーソナル・
コミュニケーションズを実行するときに、これらの文字は正しく表示されま
せん。
次のいずれかを選択することで、この問題を回避できます。
ノーツ クライアントから、またはドミノ Web サーバー管理ツールを利用し
て、リモートコンソールを使います。
122 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
SNA APPC (LU 6.2) 接続を使ってパーソナル・コミュニケーションズを実行
し、Host Codepage の 5035 を指定します。
Graphical Access/400 (クライアント・アクセス AS/400 対応版の製品) を使い、
CCSID 値が 5026 のユーザー・プロファイルを使ってサインオンします。
CCSID の詳細は、AS/400 の『International Application Development』(SC41-5603) を参
照してください。
AS/400 上でドミノ サーバーの活動状況を表示する
読取り専用の操作卓セッション (コンソールセッション) を開くには、DSPDOMCSL
(ドミノ コンソールの表示) コマンドを使います。この操作卓 (コンソール) には、
サーバーの活動状況によって生成されたメッセージが表示されます。
1. AS/400 のコマンド行で、次のコマンドを入力します。
dspdomcsl
2. サーバー名を入力するために [F4] キーを押します。
3. 表示されたフィールドにサーバー名を入力します。サーバー名がわからないと
きは、[F4] キーを押すと AS/400 上のドミノ サーバーのリストが表示されます。
4. [実行] キーを押します。
ヒント 読取り専用の操作卓セッション (コンソールセッション) は、[ドミノ・サー
バーの処理] 画面からも開くことができます。この画面を表示するには、次
のコマンドを入力します。
wrkdomsvr
初期状態では、最新のイベントの操作卓 (コンソール) 情報が表示されるよう設定さ
れています。[PAGE UP] キーを押すと以前のイベントが表示され、[PAGE DOWN]
キーを押すと新しいイベントが表示されます。[F5] キー (最新表示) を押すと情報が
更新され、操作卓セッション (コンソールセッション) の開始後、または最後に [F5]
キーが押した時点以降に発生したイベントが表示されます。
[F3] キー (終了) を押すと、操作卓セッション (コンソールセッション) が終了します。
第 3 章 ドミノ サーバーの管理 123
サーバーの管理 操作卓 (コ
コンソール) を使わずにサーバーコマンドを発行する
AS/400 の SBMDOMCMD (ドミノ コマンドの投入) コマンドを使うと、サーバーの操
作卓 (コンソール) でコマンドを実際に入力しなくても、サーバーに対してドミノ
サーバーコマンドを発行できます。 SBMDOMCMD コマンドにより、プログラムで
サーバーコマンドを発行し、サーバーの操作卓 (コンソール) から情報を取り出せる
ようになります。また、別のユーザーが対話式セッションで操作卓 (コンソール) を
使っているときに、このコマンドを使ってサーバーコマンドを発行できます。
メ モ
SBMDOMCMD コマンドを使って、サーバーコマンド以外の情報を投入す
ることはできません。たとえば、このコマンドを使ってサーバーへパス
ワードを投入することはできません。
このコマンドを実行するには、*ALLOBJ 特殊権限または特定の権限を持っていなけ
ればなりません。
AS/400 コマンド行からサーバーコマンドを発行する方法を以下に示します。
1. 次のコマンドを入力します。
sbmdomcmd
2. 詳細を入力するために [F4] キーを押します。
3. 表示されたフィールドにサーバーコマンドを入力します。
例:'show
tasks'
例:
サーバーコマンドからの出力は、転送されないかぎり、すべてサーバーの操作
卓 (コンソール) に表示されます。サーバーのデータディレクトリのファイルへ
出力を転送するには、サーバーコマンドに続けて記号 > と転送先ファイル名を
入力します。サーバーコマンドの後にスペースを 1 つ挿入し、記号 > の後には
スペースを挿入しないでください。たとえば、Show Tasks サーバーコマンドを
発行して、その出力をサーバーのデータディレクトリの CMDOUT ファイルへ
転送するときは、次のように入力します。
'show tasks >cmdout'
出力ファイル (この例では CMDOUT) が存在しなければ、システムによって作成
されます。同じファイルがすでに存在する場合は、置換されます。
4. 表示されたフィールドにサーバー名を入力します。サーバー名がわからないと
きは、[F4] キーを押すと AS/400 上のドミノ サーバーのリストが表示されます。
5. [実行] キーを押します。
ヒント [ドミノ・サーバーの処理] 画面からもドミノ サーバーコマンドを発行でき
ます。この画面を表示するには、次のコマンドを入力します。
wrkdomsvr
124 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
AS/400 のバッチ・ジョブからサーバーコマンドを発行するときは、SBMJOB (ジョブ
の発行) コマンドを使い、実行するコマンド (CMD) の値として SBMDOMCMD コ
マンドを指定します。また、SBMDOMCMD コマンドを文として CL プログラムに入
れることもできます。どの場合にも、次の形式で SBMDOMCMD コマンドを指定し
ます。
sbmdomcmd cmd('server-command >file-name') server(server-name)
server-command は実行するサーバーコマンド、file-name は出力先ファイルの名
前 (存在しないファイルでもかまいません)、server-name はサーバーコマンドを
実行するドミノ サーバーです。
SBMDOMCMD コマンドをバッチ・ジョブまたは CL プログラムで使うときは、コ
マンドの処理時に返却されるメッセージをチェックできます。返却されるメッセー
ジには、次のものがあります。
完了
LNT0905 ドミノ コマンドはサーバー server-name に対して発行されました。
エスケープ
LNT0904 ドミノ コマンドは発行されませんでした。理由コード server-name。
AS/400 上で NOTES.INI ファイルを編集する
AS/400 上でドミノ サーバーをセットアップした後に、NOTES.INI ファイルの設定の
変更または追加が必要になることがあります。AS/400 の EDTF (ファイル編集) コ
マンドを使うと、NOTES.INI のようなストリーム・ファイルを編集できる簡単なエ
ディタが提供されます。NOTES.INI ファイルを変更するには AS/400 の権限を持って
いなければなりません。
注 意
NOTES.INI ファイルの変更は、経験のある管理者だけが行ってください。
NOTES.INI ファイルの変更内容が適切でないと、ドミノ サーバーの動作に
悪い影響を与えてしまいます。
1. AS/400 のコマンド行で、次の AS/400 コマンドを入力します。
edtf
2. [F4] キーを押します。
ヒント EDTF コマンドは QGPTOOLS ライブラリに含まれています。コマンド
が見つからないというメッセージが表示されたときは、qgptools/edtf と
入力してください。OS/400 のバージョンによっては、EDTF コマンド
を使うために OS/400 の PTF が必要な場合があります。詳細は、『R5
AS/400 リリース情報』を参照してください。
第 3 章 ドミノ サーバーの管理 125
サーバーの管理 3. NOTES.INI ファイルの位置を示す AS/400 統合ファイルシステムのパスを入力
します。たとえば、NOTES.INI ファイルが /NOTES/DATA ディレクトリにある
ときは、次のように入力します。
/notes/data/notes.ini
ノーツ データディレクトリのパスは、ドミノ サーバーのセットアップ時に指定
されています。
4. [実行] キーを押します。
5. 編集セッションで、行コマンドの i を入力すると 1 行追加され、行コマンドの d
を入力すると 1 行削除されます。
6. 変更内容を保存してセッションを終了するには [F3] キーを押します。変更内容
を保存せずにセッションを終了するには [F12] キーを押します。
ヒント [ドミノ・サーバーの処理] 画面から NOTES.INI ファイルを編集することも
できます。この画面を表示するには、次のコマンドを入力します。
wrkdomsvr
AS/400 からドミノ サーバーを削除する
AS/400 システムからドミノ サーバーを削除するには、CFGDOMSVR (ドミノ・ サー
バーの構成) コマンドを使います。このコマンドを使うには、AS/400 の特殊権限を
持っていなければなりません。
注 意
ドミノ サーバーを削除すると、サーバーのデータディレクトリも削除され
ます。データディレクトリにはドミノディレクトリなどのサーバーファイ
ルが含まれています。また、ユーザーのデータも含まれていることがあり
ます。
1. ドミノ サーバーを終了させます。
2. AS/400 のコマンド行で、次のコマンドを入力します。
cfgdomsvr
3. [F4] キーを押します。
4. 表示された画面で、次の情報を入力します。
[サーバー名
サーバー名]
サーバー名 削除したいサーバーの名前を入力します。
[OPT] *REMOVE オプションを指定します。
5. [実行] キーを押します。
126 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
AS/400 からドミノ ソフトウェアを削除する
AS/400 システムからドミノ ソフトウェアを削除するには、AS/400 の DLTLICPGM
(ライセンス・プログラムの削除) コマンドを使います。このコマンドを実行するに
は、*ALLOBJ 特殊権限を持っていなければなりません。
1. AS/400 上で、動作しているドミノ サーバーがあれば、それらをすべて終了さ
せます。
2. 登録簿の同期機能を使っている場合は、登録簿の同期ジョブを終了させます。
AS/400 のコマンド行で、次のコマンドを入力して [実行] キーを押します。
call qnotesint/qnndiend
3. AS/400 のコマンド行で、次のコマンドを入力します。
dltlicpgm
4. [F4] キーを押します。
5. 表示された画面で、次の情報を入力します。
[プロダクト
プロダクト]
プロダクト 5769LNT と入力します。
[削
削除する任意選択部分] ドミノ サーバーのソフトウェア (*BASE) を削除すると
きは、デフォルトの *ALL を指定します。*BASE オプションを削除するときは、
ドミノのすべてのオプションが削除されますが、*BASE オプションを削除しな
いときは、削除するオプションを個々に指定できます。
6. 残りのフィールドはデフォルトの値のままにしておきます。特定のフィールド
の値についての情報を表示するには、フィールド内にカーソルを置き、[F1]
キーを押します。
7. [実行] キーを押します。
第 3 章 ドミノ サーバーの管理 127
サーバーの管理 ドミノ サーバーの設定変更について
AS/400 上でドミノ サーバーをセットアップした後に、サーバーの構成を変更しなけ
ればならない場合があります。次のようなときに構成の変更が必要になります。
AS/400 にドミノ サーバーを追加するとき。たとえば、現在のサーバー (非パー
ティションサーバー) をパーティションサーバーに変更する必要があるとき。
最新のドミノ AS/400 対応版ソフトウェアをインストールしたとき。たとえば、
ド ミ ノ ・ エ ン ター プライズ・コネクションサービス (DECS) または Internet
Cluster Manager (ICM) などの新機能を入れるためにサーバーをアップグレードし
たいとき。
ドミノ サーバーを再構成するには、CHGDOMSVR (ドミノ サーバーの変更) コマン
ドを使います。通常はこのコマンドを使うと、NOTES.INI ファイルを手動で編集す
る必要がなくなります。NOTES.INI ファイルの編集が適切でないと、ドミノ サー
バーの動作に悪い影響を与えてしまいます。
注 意
ドミノ サーバーの再構成を実行する前に、重要なドミノ ファイル、たとえ
ば、ID ファイルやドミノディレクトリ、ドミノ データベースなどの バック
アップコピーを必ず作成してください。
CHGDOMSVR コマンドを使ってサーバーを変更する
処理を開始する前に、ドミノ サーバーの変更に必要な AS/400 の特殊権限を持ってい
るか確認してください。
1. ドミノ サーバーを終了させます (活動中の場合)。WRKDOMSVR コマンドまた
はオペレーション・ナビゲーターを使ってサーバーが活動状態かどうかを判断
し、必要であれば終了させます。
2. ID ファイル、ドミノディレクトリ、ドミノ データベースなどの重要なドミノ
ファイルのバックアップを作成します。
3. AS/400 のコマンド行で、次のコマンドを入力します。
chgdomsvr
4. [F4] キーを押します。
5. 表示されたフィールドにドミノ サーバーの名前を入力します。サーバー名がわ
からないときは、[F4] キーを押すと AS/400 上のドミノ サーバーのリストが表
示されます。
6. [実行] キーを押します。
ヒント [ドミノ・サーバーの処理] 画面オプション 2 (サーバーの変更) を使って
サーバーを変更することもできます。この画面には、AS/400 上のドミ
ノ サーバーが表示されます。
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
128 ロータス
7. サーバー構成で現在使われている値がシステムによって検索され、変更が可能
な値が表示されます。
構成の一部を変更するには、表示されたフィールドに新しい値を入力します。
フィールド内にカーソルを置いて [F4] キーを押すと、有効な値のリストが表示
されます。[F1] キーを押すと、それぞれの値について簡単な説明が表示されま
す。フィールドに異なる値を指定しなければ、その部分の構成は元の状態のま
ま残されます。
8. [実行] キーを押してサーバー構成を変更します。
ドミノのジョブの優先順位について
ドミノ サーバーのタスクは AS/400 のジョブとして実行されます。各サーバーのジョ
ブは、サブシステムという個別の AS/400 処理環境で実行されます。一般的なドミノ
サブシステムまたは特定のドミノ ジョブに優先順位を割り当てると、各ドミノ タス
クの所要時間が変わります。
ドミノのサブシステム内のすべてのジョブの優先順位は、AS/400 のクラスオブジェ
クトで定義されます。クラスオブジェクトは、ドミノ サーバーのセットアップ時に
AS/400 の QUSRNOTES ライブラリに作成されます。クラスオブジェクトの名前は、
サーバーのサブシステム名と同じです (たとえば、DOMINO01)。サブシステムに割
り当てられたデフォルトのジョブ優先順位は 20 です。この値は、AS/400 の対話式
ユーザー (一度に 1 つのアクションを要求し、各要求が処理されるまで待機するユー
ザー) に割り当てられたデフォルトのジョブ優先順位と同じです。ジョブの優先順位
の範囲は、1 (最高) から 99 (最低) までです。システムの負荷をバランスさせる必要
があるときは、次のようにジョブの優先順位を変更するとよいでしょう。
サーバーのサブシステム内のすべてのジョブ、つまり、ドミノ サーバーに関連
したすべてのジョブの優先順位を変更する。
特定のサーバー ジョブの実行中にジョブの優先順位を変更する。
特定のサーバー ジョブのジョブ優先順位を永続的に変更する。変更した優先順
位はこのジョブを実行するたびに適用される。
第 3 章 ドミノ サーバーの管理 129
サーバーの管理 サーバー用のすべてのジョブの優先順位を変更する
CHGCLS (クラスの変更) コマンドを使って、サーバーのサブシステムで実行される
すべてのジョブの優先順位が定義されたクラスオブジェクトを変更します。たとえ
ば、DOMINO01 というサーバー サブシステムのすべてのジョブに優先順位 25 を指
定するには、次のコマンドを入力します。
chgcls cls(qusrnotes/domino01) runpty(25)
ジョブの新しい優先順位は、次回サーバーを起動したときに有効になります。今す
ぐ新しい優先順位を有効にするには、サーバーを終了させてから再起動してくださ
い。
実行中のサーバー ジョブの優先順位を変更する
CHGJOB (ジョブの変更) コマンドを使って、ジョブの実行中に特定のサーバー ジョ
ブの優先順位を変更します。しかし、CHGJOB コマンドを直接使うには、ジョブ名
のほかに、ユーザー名とジョブ番号を事前に知っておく必要があります。
WRKDOMSVR (ドミノ サーバーの処理) コマンドから始めれば、必要な情報がシス
テムから提供されます。
1. 次のコマンドを入力します。
wrkdomsvr
2. サーバー名の横の [OPT] フィールドに 9 (サーバー ジョブの処理) を入力しま
す。
3. 表示された [活動ジョブの処理] 画面で、変更したいジョブの横の [OPT] フィー
ルドに 2 (変更) を入力します。
4. システムによって詳細がすでに入力された CHGJOB コマンドが表示されます。
新しい優先順位を [実行優先順位] フィールドに入力して [実行] キーを押します。
このジョブの優先順位は、現在の処理が終了するまで有効です。いったんジョブが
終了すると、あとからこのジョブを起動したときは、他のすべてのサーバー ジョブ
に対して定義されたジョブの優先順位が使われます。
130 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
サーバー ジョブの優先順位を永続的に変更する
特定のサーバー ジョブをその他のジョブと異なった優先順位で実行するには、その
ジョブのために専用のクラスオブジェクトを新規に作成します。新しいクラスは、
次のように作成する必要があります。
QUSRNOTES ライブラリにクラスを作成する。
クラス名は、ジョブ名 (ジョブ名が長すぎる場合は、最初の 8 文字) とサーバー
のパーティション番号からなる名前でなければなりません。たとえば、ジョブ
名が AMGR で、パーティション番号が 1 のときは、AMGR1 というクラス名に
します。サーバーのパーティション番号を調べるには、パーティションサー
バーのデータディレクトリで .SGF.NOTESPARTITION という名前のファイルを
探します。
CRTCLS (クラスの作成) コマンドを使って、クラスを作成します。次の例では、
パーティション番号が 1 のサーバーで実行中の AMGR ジョブへの CRTCLS コマンド
を示しています。ジョブの優先順位は 30 に設定されています。
crtcls cls(qusrnotes/amgr1) runpty(30)
これにより、パーティション番号が 1 のサーバーの AMGR ジョブを起動するたび
に、QUSRNOTES/AMGR1 クラスで指定された属性を使ってジョブが実行されます。
メ モ
この手順は、OS/400 V4 R3 以降で動作するドミノ R5 AS/400 対応版にか
ぎって有効な手順です。
SERVER と QNNINSTS 以外のすべてのサーバー ジョブについて、異なる優先順位を
指定できます。この 2 つのジョブは、サーバーのセットアップ時に作成されたクラ
スで指定された優先順位を常に使用します。
第 3 章 ドミノ サーバーの管理 131
サーバーの管理 ドミノ サーバーの自動再起動について
ドミノ サーバーまたはサーバーのもとで実行されているアドインプログラムで例外
(unhandled エラー) が発生すると、サーバーは不安定な状態になります。このため、
例外が発生すると、ドミノ AS/400 対応版はサーバーをクリーンアップし再起動しま
す。クリーンアッププロセスによって、すべてのサーバーとアドインジョブが終了
されます。
AS/400 の次の環境変数を追加することにより、この自動復元とサーバーの再起動を
試みる回数を制御できます。
FaultRecovery 環境変数は、自動復元機能をオンにするかオフにするかを指定す
るために使います。AS/400 上でドミノ サーバーをセットアップするときに、自
動復元はオンに設定されます。自動復元をオフにするときは、FaultRecovery の
値を 0 にセットします。たとえば、アドインジョブをデバッグするときは、自
動復元をオフにします。
AS400_DOMSVR_RESTART 環境変数は、例外エラー後の再起動を試みる回数を
指定するために使います。初期状態では、例外エラーの後でドミノ AS/400 対応
版は
10 回 ま で サ ー バ ー の 再 起 動 を 試 み ま す 。 こ の 回 数 を
AS400_DOMSVR_RESTART によって変更できます。
これらの環境変数を追加し、値を設定するには、ADDENVVAR (環境変数追加) コ
マンドと WRKENVVAR (環境変数の処理) コマンドを使います。これらの環境変数
は、環境変数の定義に使ったのと同じジョブから起動されたドミノ サーバーにのみ
適用されます。たとえば、SERVER1 というドミノ サーバーの自動復元をオフにす
るには、次のように操作します。
1. AS/400 にサインオンします。
2. ADDENVVAR コマンドを使って環境変数 FaultRecovery を追加し、この値を 0
に設定します。
addenvvar envvar('FaultRecovery') value('0')
3. サーバーを起動します。
strdomsvr server1
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
132 ロータス
データディレクトリへのファイルのコピーについて
ドミノ AS/400 対応版は、QNOTES ユーザー・プロファイルがドミノ データディレ
クトリ内のファイルに対する権限を持つことを必要とします。また、ドミノ データ
ベースへの権限のないアクセスを防ぐために、ファイルの所有者を QNOTES ユー
ザー・プロファイルにして、パブリックユーザーのファイルへのアクセスを排除し
ます。サーバーによって作成されるドミノ データベースは、QNOTES が所有者に
なっていて、パブリックのアクセスは排除されています。ドミノ サーバー以外の手
段を用いてデータディレクトリにファイルを置いたときは、次の操作をしなければ
なりません。
ファイルの所有者を QNOTES に変更します。所有者の変更には、AS/400 の
CHGOWN (所有者の変更) コマンドを使います。
ファイルのパブリック権限 (*PUBLIC) を *EXCLUDE に変更します。AS/400 の
WRKLNK (オブジェクトリンクの処理) コマンドを使ってファイルのパスを探
し、オプション 9 を使ってファイルに対する権限を変更します ([F23] を押すと
オプション 9 が表示されます)。
第 3 章 ドミノ サーバーの管理 133
サーバーの管理 サーバーが起動していないときにタスクを実行することについて
ドミノ サーバーが起動していないときにドミノタスクを実行すると便利なことがあ
ります。たとえば、ドミノディレクトリをコンパクトにしたいときは、サーバーが
起動していないときに行うと良いでしょう。ドミノ AS/400 対応版のセキュリティ
は、AS/400 のオペレーティングシステムと統合されているので、ドミノ サーバーの
外部で実行するあらゆるドミノタスクは、適切な AS/400 の権限を持っていなければ
なりません。タスクを実行するには、次の事項に従う必要があります。
サーバーの PATH 環境変数を設定する。
ジョブの現在のディレクトリをサーバーのデータディレクトリに設定する。
QNOTES ユーザー・プロファイル下でジョブを実行する。各タスクを AS/400 の
ジョブとして実行します。
■ 例: サーバーが起動していないときにタスクを実行する
ここでは、DOMINO01 サブシステムで動作するドミノ サーバー用の /NOTES/DATA
ディレクトリにある NAMES.NSF ファイルに対して FIXUP タスクを実行するときの
コマンドの例を示します。
メ モ
これらのコマンドは AS/400 の CL プログラムに入れることもできま
す。
1. 次のコマンドを使って PATH 環境変数を設定します。サーバーのデータディレ
クトリのパス名が /notes/data でない場合は、実際のパス名に置き換えてくださ
い。
addenvvar envvar(PATH)
value('/qibm/proddata/lotus/notes:/qibm/userdata/lotus/notes:/notes/data')
2. 次のコマンドを使い、ジョブの現在のディレクトリをドミノ サーバーのデータ
ディレクトリに設定します。/notes/data は、実際のデータディレクトリ名に置
き換えてください。
chgcurdir dir('/notes/data')
3. QNOTES ユーザー・プロファイル下でジョブを投入します。
sbmjob cmd(call pgm(qnotes/fixup) parm('names.nsf'))
user(qnotes) curlib(qnotes) inllibl(*jobd)
log(4 00 *seclvl) cpyenvvar(*yes)
メ モ
このジョブを投入するには、QNOTES ユーザー・プロファイルに対す
る *USE 権限を持っていなければなりません。QNOTES ユーザー・プ
ロファイルは、ドミノのデータディレクトリ全体に対する *All 権限を
持っているので、権限の認可は慎重に行ってください。
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
134 ロータス
ドミノ AS/400 対応版のメールサポートの管理について
ドミノ AS/400 対応版のメールサポートをどのように管理するかは、AS/400 上のド
ミノ サーバーにセットアップしたメールサポートの種類に応じて異なります。
ドミノ サーバーに組み込まれているドミノ SMTP サポート。ドミノ SMTP サ
ポートは、標準的なドミノのメールサポートを提供します。
AS/400 のオペレーティングシステム (OS/400) 提供の AnyMail 統合サポート。
AnyMail 統合では、ドミノ メールに加えて、同じ AS/400 上での AS/400 メール
システム (たとえば、OfficeVision/400 など) とメールを交換できます。
参 照: 詳細は、第 2 章の「ドミノ AS/400 対応版のメールサポートのセットアッ
プについて」を参照してください。
ドミノ SMTP
ドミノ SMTP メールサポートが正しく機能するために、次のことを確認する必要が
あります。
ドミノ SMTP サポートが活動状態 (アクティブ) である。
ドミノ SMTP リスナータスクが有効になっていれば、通常はドミノ サーバーの
起動時にドミノ SMTP サポートが起動されます。必要であれば、ドミノ サー
バーの操作卓 (コンソール) からドミノ SMTP サポートを起動できます。
AS/400 SMTP サーバーが停止状態 (非アクティブ) である。
AS/400 SMTP サーバーは、ドミノ SMTP サポートと同じ OS/400 の通信ポートを
使います。AS/400 SMTP サーバーが活動中であると、ドミノ SMTP サポートは
通信ポートにアクセスできません。SMTP サーバーのリスナータスクの失敗と
いう趣旨のメッセージがドミノ操作卓 (ドミノ コンソール) に表示された場合
は、AS/400 SMTP サーバーによる妨害であると考えられます。
AnyMail 統合
AnyMail 統合サポートでは、AS/400 SMTP サーバーと AnyMail メールサーバーフ
レームワーク (MSF) を使います。したがって、次のことを確認する必要があります。
AS/400 SMTP サーバーが活動中 (アクティブ) である。
少なくとも 1 つの MSF ジョブが活動中 (アクティブ) である。
ドミノ SMTP リスナータスクが無効になっている。
第 3 章 ドミノ サーバーの管理 135
サーバーの管理 ドミノ SMTP サポートの状況を確認する
ドミノ サーバーの操作卓 (コンソール) または AS/400 の「活動状態のジョブの表
示」を使って、ドミノ SMTP サーバーが活動状態かどうかを確認します。
■ ドミノ サーバーの操作卓 (コンソール
コンソール)
コンソール を使って確認する
1. ドミノ サーバーの操作卓 (コンソール) にアクセスします。たとえば、AS/400
のコマンド行で、次のコマンドを入力します。
wrkdomsvr
次に、使いたいサーバーの行で、[Opt] フィールドに 8 (ドミノ・コンソールの処
理) を入力します。
ヒント リモート操作卓 (リモートコンソール) へは、オペレーション・ナビ
ゲーターからもアクセスできます。使いたいサーバーを右クリックし、
[サーバー管理] を選択します。
2. 操作卓 (コンソール) で、次のサーバーコマンドを入力します。
show tasks
3. AS/400 サーバーの操作卓 (コンソール) を使用している場合は、[F5] キーを押し
て最新情報を表示します。
4. SMTP サーバータスクが表示されているかどうかを確認します。たとえば、次
のタスクを探します。
SMTP Server: Started
SMTP サーバータスクが表示されていれば、ドミノ SMTP サーバーは活動状態
です。
■ AS/400 の活動状態のジョブの表示を使って確認する
1. AS/400 のコマンド行で、次のコマンドを入力します。
wrkdomsvr
2. 使いたいサーバーの行で、[Opt] フィールドに 9 (ドミノ・ジョブの処理) を入力
します。
3. [サブシステム/ジョブ] 列で、SMTP というジョブがあるかどうかを確認します。
SMTP ジョブが表示されていれば、ドミノ SMTP サーバーは活動状態です。
136 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
ドミノ SMTP サポートの起動と終了
ドミノ SMTP サポートは、通常では、ドミノ サーバーの起動または終了に伴って起
動、終了します。これとは別に、ドミノ SMTP サポートを単独で起動したり、ドミ
ノ サーバーの活動状態のときに SMTP サポートを終了させることができます。
■ SMTP サポートを起動する
1. ドミノ サーバーの操作卓 (コンソール) にアクセスします。たとえば、AS/400
のコマンド行で、次のコマンドを入力します。
wrkdomsvr
次に、使いたいサーバーの行で、[Opt] フィールドに 8 (ドミノ・コンソールの処
理) を入力します。
ヒント リモート操作卓 (リモートコンソール) へは、オペレーション・ナビ
ゲーターからもアクセスできます。使いたいサーバーを右クリックし、
[サーバー管理] を選択します。
2. 操作卓 (コンソール) で、次のサーバーコマンドを入力します。
load smtp
3. AS/400 サーバーの操作卓 (コンソール) を使用している場合は、[F5] キーを押し
てコマンドに対する応答を表示します。
■ SMTP サポートを終了する
1. ドミノ サーバーの操作卓 (コンソール) にアクセスします。たとえば、AS/400
のコマンド行で、次のコマンドを入力します。
wrkdomsvr
次に、使いたいサーバーの行で、[Opt] フィールドに 8 (ドミノ・コンソールの処
理) を入力します。
2. 操作卓 (コンソール) で、次のサーバーコマンドを入力します。
tell smtp quit
第 3 章 ドミノ サーバーの管理 137
サーバーの管理 SMTP リスナータスクの設定を検証する
ドミノ サーバー用のサーバー文書の SMTP リスナータスクの設定によって、ドミノ
SMTP サポートが使用可能かどうかが決まります。リスナータスクの設定は、ドミ
ノ SMTP メールサポートまたは AS/400 AnyMail 統合メールサポートのどちらをサー
バーで使うかに応じて異なります。
1. ドミノ サーバーのサーバー文書を開きます。
2. [基本]タブで、SMTP リスナータスクの値を調べます。
値が [Enabled] であれば、リスナータスクはドミノ SMTP メールサポートを
使用するために適切に設定されています。
値が [Disabled] であれば、リスナータスクは AS/400 AnyMail 統合サポートを
使用するために適切に設定されています。
AS/400 SMTP サーバーの状況を確認する
ドミノ SMTP サポートを使うときは、AS/400 SMTP サーバーを起動しない (活動状
態にしない) でください。また、AnyMail 統合サポートを使うときは、AS/400 SMTP
サーバーを起動する (活動状態にする) 必要があります。AS/400 SMTP サーバーの現
在の状況を確認するには、次の手順を実行します。
1. AS/400 のコマンド行で、NETSTAT コマンドを使って TCP/IP ネットワークの
状況を表示します。
netstat *cnn
NETSTAT コマンドに対する応答で TCP/IP が起動していないことを知らされた
ら、次のコマンドを入力して TCP/IP を起動します。
strtcp
少し待って TCP/IP が起動したら、NETSTAT コマンドを再試行します。
2. [TCP/IP 接続状況の処理] 画面から、[ローカルポート] 列で SMTP (または 25) と
いう値のエントリを探します。
SMTP ローカル・ポートの状況が [接続待機] であれば、SMTP サーバーは活動
状態です。それ以外の値であれば、SMTP サーバーは停止状態です。
AS/400 SMTP サーバーが活動状態か停止状態かを確認した後、必要に応じて SMTP
サーバーを終了または起動します。
AS/400 SMTP サーバーを終了させるには、AS/400 のコマンド行で次のコマンド
を入力します。
endtcpsvr server(*smtp)
AS/400 SMTP サーバーを起動するには、次のコマンドを入力します。
138 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
strtcpsvr server(*smtp)
MSF ジョブの状況を確認する
AnyMail 統合サポートが正しく機能するには、AS/400 メールサーバーフレームワー
ク (MSF) が活動状態 (アクティブ) でなければなりません。
1. AS/400 のコマンド行で、次のコマンドを入力してジョブのリストを表示しま
す。
wrkusrjob qmsf
2. 画面に 1 つ以上の QMSF ジョブが表示されていれば、MSF は活動状態です。
状況を確認して MSF が活動状態でなかった場合は、MSF を起動できます。また、必
要に応じて MSF を終了することもできます。
MSF を起動するには、次のコマンドを入力します。
strmsf
MSF を終了するには、次のコマンドを入力します。
endmsf
第 3 章 ドミノ サーバーの管理 139
サーバーの管理 - [空白ページです] -
第 4 章 ドミノ ユーザーの管理
ドミノ ユーザーを追加するときに、ドミノ ユーザーを AS/400 のユーザーとしても
追加できます。この章では、ドミノ ユーザーと AS/400 ユーザーの情報を効率よく取
り扱う方法とツールについて説明します。
ドミノ AS/400 対応版のユーザーについて
AS/400 上のドミノ サーバーは、次の 3 種類のユーザーを持てます。
ドミノだけのユーザー
ノーツ クライアントまたは Web ブラウザからドミノ サーバーにアクセスしま
す。これらのユーザーは、ドミノ AS/400 対応版サーバー以外は、AS/400 の機
能を使いません。また、これらのユーザーには、AS/400 ユーザー・プロファイ
ルは必要ありません。
ドミノと AS/400 のユーザー
ノーツ クライアントまたは Web ブラウザからドミノ サーバーにアクセスしま
す。また、これらのユーザーは別の方法 (たとえば、5250 ワークステーション
エミュレーション、クライアント・アクセスなど) を用いて AS/400 にアクセス
します。これらのユーザーには、AS/400 ユーザー・プロファイルとドミノ ユー
ザーとしての登録の両方が必要です。
DB2/400 アクセスを必要とするドミノ ユーザー
AS/400 アプリケーションを直接使うことはありませんが、DB2/400 データにア
クセスするノーツ アプリケーションを使うことがあります。ユーザーに AS/400
ユーザー・プロファイルが必要かどうかは、ノーツ アプリケーションの設計に
よって決められます。
141
ドミノ AS/400 対応版ユーザーをセットアップする
サーバー上で新規のドミノ ユーザーをセットアップするときは、サーバーアプリ
ケーションによって次のものが作成されます。
サーバーのドミノディレクトリにユーザー文書が作成されます。
ユーザーの ID ファイルが作成されます。ID ファイルには、ノーツ クライアン
トがサーバーとの認証に使う証明書が含まれています。ユーザーがサーバーと
の接続に成功するには、ユーザーのクライアントコンピュータにユーザー ID の
コピーがなければなりません。
ドミノ AS/400 対応版のユーザーをセットアップするときには、次の 2 つのオプ
ションを利用できます。
ドミノ サーバーに接続されたノーツ クライアントからは、ドミノの管理機能を
使って新規のユーザーをセットアップできます。この方法でセットアップした
ユーザーには、AS/400 ユーザー・プロファイルは作成されません。ただし、登
録簿の同期機能を使うと、ドミノディレクトリのユーザーエントリを AS/400 の
システム配布登録簿にコピーできます。
AS/400 に接続されたシステム管理クライアントからは、オペレーション・ナビ
ゲーターを使って、AS/400 ユーザー・プロファイルの作成とドミノ ユーザーの
登録を同時にできます。また、この方法で、既存の AS/400 ユーザーをドミノ
ユーザーとして登録できます。システム管理クライアントには、AS/400 への
ノーツ クライアント接続と AS/400 クライアント・アクセス Windows 95/NT 版
による接続が必要です。
AS/400 ユ ー ザ ー ・ プ ロ フ ァイルを作成するには、ドミノ管理者の AS/400 ユー
ザー・プロファイルが *SECADM 特殊権限を持っていなければなりません。ユー
ザーに *SECADM 特殊権限を割り当てるには、ユーザー・プロファイルの特殊権限
のフィールドを変更します。CHGUSRPRF (ユーザー・プロファイル変更) コマンド
またはオペレーション・ナビゲーターを使ってユーザー・プロファイルを変更しま
す。
参 照: 登録簿の同期の詳細は、この章の「登録簿の同期について」を参照してく
ださい。
142 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
オペレーション・ナビゲーターを使ってユーザーを追加する
メ モ
特定のサーバーに対しユーザーの追加や表示を行うときは、現在のノーツ
ユーザー ID がそのサーバーで相互認証されていなければなりません。
既存の AS/400 ユーザーにドミノ サーバーを使うための権限を与えるには、次の手順
を実行します。
1. AS/400 のオペレーション・ナビゲーターで、[ユーザーおよびグループ] の横の
[+] ボタンをクリックして、そのセクションを展開します。
2. [すべてのユーザー] をクリックしてすべてのユーザーのリストを表示します。
3. 既存の AS/400 ユーザーをドミノ ユーザーとして追加できます。また、新規の
ユーザーを AS/400 とドミノの両方のユーザーとして作成できます。
既存の AS/400 ユーザーをドミノ ユーザーとして追加するには、追加する
ユーザーをダブルクリックします (または、ユーザーを右クリックして [プロ
パティー] を選択します)。この操作により、ユーザーのプロパティが表示さ
れます。次の手順に進んでください。
AS/400 とドミノの両方のユーザーを同時に作成するには、[すべてのユー
ザー] を右クリックして [新規ユーザー] を選択します。新規作成するユー
ザーの情報が既存のユーザーと似ているときは、既存のユーザーを右クリッ
クして [選択を基に新規作成] を選択した方が、後の作業が簡単です。
第 4 章 ドミノ ユーザーの管理 143
ユーザーの管理 4. [<ユーザー名> プロパティー] または [新規ユーザー] ダイアログボックスが表示
されるので、AS/400 グループ、個人、セキュリティ、ジョブの情報を入力しま
す。ドミノ ユーザーとして追加する準備ができたら、次の手順に進みます。
5. [ネットワーク] ボタンをクリックします。
6. [ネットワーク] ダイアログボックスが表示されるので、[ドミノ登録] タブを選択
します。
既存のユーザー情報に基づいて、指定したユーザー名に対応する各サーバーが
自動的に検索されます。見つけられた登録情報が、1 件につき 1 行で表示されま
す。リストの左側がサーバー名で、右側がユーザー名です。特定のサーバーで
の現在のユーザーの登録情報を表示するには、サーバー名をダブルクリックし
ます。現在そのサーバーにサインオンしていない場合は、パスワードの入力を
求められます。
7. ユーザーを登録するサーバーを選択します。
8. パスワードの入力を求められることがあります。
9. [追加] をクリックします。
10.
10. 必要に応じて 4 つのページに情報を入力します。[その他] タブでは、ユーザー
ID ファイルを保存する場所を指定できます。[OK] をクリックすると、登録が完
了します。登録プロセスの状況を示すメッセージが表示されます。プロセスが
終了するまで、約 3 分間かかります。
ユーザー ID ファイルが作成されたことを示す確認のメッセージが表示されま
す。ID ファイルはユーザーのクライアントコンピュータにダウンロードしなけ
ればなりません。ユーザー ID ファイルをディスクにコピーしてユーザーに渡す
こともできます。
144 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
ヒント
[ヘルプ] ボタンをクリックすると、フィールドに入力する情報についての
ヘルプが表示されます。
11.
11. 引き続き他のサーバーにユーザーを登録することも、[キャンセル] をクリック
して [ネットワーク] ダイアログボックスに戻ることもできます。
12.
12. [ネットワーク] ダイアログボックスで [OK] をクリックします。次のいずれかの
ダイアログボックスが表示されます。
既存の AS/400 ユーザーをドミノ サーバーに追加したときは、ユーザー・プ
ロパティのダイアログボックスが表示されるので、[OK] をクリックします。
AS/400 とドミノの新規ユーザーを作成した場合は、新規ユーザーのダイアロ
グボックスが表示されるので、[追加] をクリックします。
第 4 章 ドミノ ユーザーの管理 145
ユーザーの管理 ユーザーを表示する
1. [ドミノ登録] タブで、表示するユーザーが登録されているサーバーを選択しま
す。
2. [表示] をクリックすると、ユーザーのプロパティが読み取り専用で表示されま
す。
登録簿の同期について
ドミノ サーバーと AS/400 は、ユーザーの情報を含むそれぞれの登録簿を使います。
登録簿には、名前、部署、電話番号、住所、会社名、電子メールアドレスなどの情
報が含まれています。また、登録簿には、自分自身のシステムまたはサーバーの
ユーザーだけでなく、他のシステムやサーバーのユーザー情報が含まれることがあ
ります。他のシステムやサーバーのユーザー情報を含めることにより、メールの送
信が簡単になります。これらのユーザー情報は、AS/400 ではシステム配布登録簿に
保存されて、ドミノ サーバーではドミノディレクトリに他の情報とともに保存され
ています。
メ モ
ドミノ サーバーでは登録簿という呼び方をせず、「ドミノディレクトリ」
が登録簿に相当する機能を持っています。
ドミノ AS/400 対応版の登録簿の同期は、ドミノディレクトリのユーザー情報と
AS/400 のシステム配布登録簿のユーザー情報を自動的に同期する機能を持っていま
す。登録簿の同期機能を使えば、2 つの場所にあるユーザー情報を手動で更新する必
要がなくなります。登録簿の同期は、AS/400 の登録簿の情報を使ってドミノディレ
クトリを更新する、またはドミノディレクトリの情報を使って AS/400 の登録簿を更
新する (あるいはこの両方)、レプリケーションの 1 形態と考えられます。また、登
録簿の同期は AS/400 システム配布登録簿のシャドーイングにも似ています。ただ
し、登録簿の同期は登録簿に含まれる情報だけを更新することに注意してください。
登録簿の同期は、ドミノ サーバーまたは AS/400 の権限をユーザーに自動的に与える
ものではありません。
登録簿の同期を使うことが重要かどうかは、各登録簿の使い方を考慮することによ
り判断します。考慮する内容には次のものがあります。
146 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
多くの AS/400 システム関数が AS/400 システム配布登録簿を使います。登録簿
のエントリの数が、理解している以上に多いことがあります。たとえば、クラ
イアント・アクセスと AS/400 OfficeVision のユーザーは、常にシステム配布登
録簿に含まれます。WRKDIRE (登録簿のエントリの処理) コマンドを使うと、
システム配布登録簿のエントリのリストを表示できます。登録簿のエントリが
多いときは、登録簿の同期を使って 2 つの登録簿を最新の状態に保つ方がよい
でしょう。
AS/400 システム配布登録簿に、電子メールを交換した他のロケーションのユー
ザーのエントリがすでに含まれていることがあります。登録簿を同期すること
で、ドミノ ユーザーもこれらのユーザーにメールを送信しやすくなります。
ドミノ サーバーのドミノディレクトリに大量の情報が含まれることがあります。
他のドミノ サーバーから複製されたときに、このような状態になることがあり
ます。登録簿の同期によって、AS/400 ユーザーもこれらの情報を利用できます。
AS/400 登録簿の同期は、登録簿のユーザー情報の管理を簡素化する強力な機能を提
供します。しかし、強力なツールゆえに、登録簿の整合性を保つために、機能と使
い方を十分に考慮しなければなりません。また、これまでにその他の同様の機能を
どのように使っているかについても考慮する必要があります。たとえば、次の機能
がすでに使われていることもあります。
AS/400 間での AS/400 システム配布登録簿のシャドーイング
AS/400 システム配布登録簿を統合 PC サーバー上のドミノ サーバーへシャドー
イングする
ドミノ サーバー間でのドミノディレクトリのレプリケーション
AS/400 システム配布登録簿の管理の詳細については、AS/400 のマニュアル『SNA
配布サービス』(SC41-5410) を参照してください。
登録簿の同期は、ドミノ サーバー上の [Directory Sync Configuration] データベース
(NNDIRSYC.NSF) を使ってセットアップします。登録簿の同期に関連するメッセー
ジは、[Directory Synchronization Log] データベース (NNDILOG.NSF) に書き込まれま
す。AS/400 上に複数のサーバー (パーティションサーバー) がセットアップされてい
るときは、各サーバーごとに専用の NNDIRSYC.NSF と NNDILOG.NSF を用意しま
す。
登録簿の同期を使うには、製品オプション 1 (AS/400 統合) とドミノ AS/400 対応版ソ
フトウェアのオプション 6 (HiTest C API) をインストールしなければなりません。
登録簿の同期の各オプションのインストールに関する詳細は、第 1 章の「ドミノ ソ
フトウェアのインストール」を参照してください。
第 4 章 ドミノ ユーザーの管理 147
ユーザーの管理 登録簿の同期の概念
登録簿の同期を使うには、登録簿の同期の概念と用語を理解する必要があります。
■ ドミノディレクトリ
各ドミノ サーバーは、それぞれ専用のドミノディレクトリを使います。ドミノディ
レクトリは、ドミノ サーバーのグループ (ドメイン) の制御と管理を行う役割を持っ
ています。ドミノディレクトリには、ドミノ サーバーに必要な情報を提供する文書
が含まれています。たとえば、ドミノ サーバーの各ユーザーごとにユーザー文書が
作成され、ドミノディレクトリに保存されます。ユーザー文書には、姓、名、ミド
ルネームのイニシャル、電話番号、住所、電子メールアドレスなど、ユーザーのさ
まざまな情報を保持するフィールドが含まれます。
■ AS/400 システム配布登録簿
AS/400 システム配布登録簿は、ドミノディレクトリとよく似ています。システム配
布登録簿には、ドミノディレクトリのユーザー文書に相当するユーザーエントリが
含まれています。たとえば、AS/400 登録簿のエントリには、姓、名、ミドルネーム
のイニシャル、電話番号、住所、電子メールアドレスなど、ユーザーのさまざまな
情報を保持するフィールドが含まれます。
■ フィールドのマッピング
ドミノディレクトリのフィールドと AS/400 システム配布登録簿のフィールドは同じ
タイプのユーザー情報を含むため、ドミノディレクトリと AS/400 システム配布登録
簿で、特定 のフィールド間の対 応を直接定義 (マッピング) できます。つまり、
フィールドのマッピングは、ドミノディレクトリの特定のフィールドと AS/400 シス
テム配布登録簿の特定のフィールドを結び付けることを意味します。登録簿の同期
では、フィールドのマッピングにしたがって、登録簿のソースフィールドからター
ゲットフィールドに情報が送られます。
登録簿の同期機能では、デフォルトのフィールドマッピングが定義されています。
このマッピングには、名前、住所、電話番号、会社など、最も一般的に使われる
フィールドが含まれています。マッピングの削除、追加、デフォルトのマッピング
の変更が可能です。
特定のターゲットフィールドに対し、複数のマッピングを指定することもできます。
たとえば、最初のマッピングによってターゲットフィールドに値が生成されなかっ
たときは、登録簿の同期は、ターゲットフィールドに値が得られるまで、リストの
順番にしたがってマッピングを処理します。また、ターゲットフィールドに、値の
代わりに特殊な文字列を挿入するようなマッピングも指定できます。たとえば、シ
ステム配布登録簿で部署名のフィールドが空白のときはドミノディレクトリの部署
名のフィールドに 'xxx' という文字列を挿入するようなマッピングを作成できます。
148 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
■ キーマッピング
少なくとも 1 つのフィールドマッピングをキーマッピングとして指定しなければな
りません。特定のフィールドマッピングをキーマッピングとして指定すると、登録
簿の同期はキーに指定したフィールドの値 を使用して、ターゲットのエントリまた
はユーザー文書を識別します。デフォルトのフィールドマッピングのセットでは、
姓と名のフィールドがキーマッピングとして使われます。システム配布登録簿また
はドミノディレクトリで同姓同名のユーザーが複数登録されている場合は、ユー
ザーを識別するためにキーマッピングを追加する必要があります。たとえば、部署
名をキーマッピングとして追加します。すべてのエントリを確実に識別できるよう
に、キーマッピングを定義してください。キーマッピングは最大 10 まで指定できま
す。
キーマッピングのターゲットとして使うフィールドには、登録簿のエントリを作成
したときに必ず値を入力しなければなりません。もし、キーマッピングのフィール
ドに値が含まれないときは、登録簿の同期のときにそのエントリは無視されます。
登録簿のエントリは、管理者によって直接作成されることも、他方の登録簿への追
加によって登録簿の同期の結果として作成されることもあります。キーマッピング
のター ゲットフィールドに確実に値を生成するには、先ほど説明した特定のフィー
ルドへの複数のマッピングを利用します。1 つのキーフィールドに対し複数のマッ
ピングを作成するときは、すべてのマッピングをキーマッピングとして指定しなけ
ればなりません。同じターゲットフィールドを使っていくつものキーマッピングを
指定できますが、キーマッピングのターゲットとなるフィールドは最大 10 個までで
す。
■ 構成
登録簿の同期は、[Directory Sync Configuration] データベースに構成文書を作成する
こと によっ てセッ トアッ プしま す。この 構成文書では、ドミ ノディレクトリと
AS/400 システム配布登録簿のどのフィールドを同期するのかを定義します。構成文
書には、次の情報が含まれます。
Field mappings (フィールドマッピング)
デフォルトのフィールドマッピングのセットが用意されています。このセット
に他のマッピングを追加することも、セットからマッピングを削除することも
できます。
Key mappings (キーマッピング)
各構成では、少なくとも 1 つのフィールドマッピングをキーマッピングとして
指定しなければなりません。
Synchronization type (同期の種類)
同期は、単方向または双方向のいずれかを指定できます。単方向の同期の場合
は、AS/400 の登録簿を使ってドミノディレクトリを更新するのか、ドミノディ
第 4 章 ドミノ ユーザーの管理 149
ユーザーの管理 レクトリを使って AS/400 の登録簿を更新するのかを指定します。双方向の同期
の場合は、AS/400 の登録簿とドミノディレクトリの両方が、他方を更新するた
めに使われます。どちらか一方だけに変更が行われた場合でも AS/400 の登録簿
とドミノディレクトリの同期を維持するときは、双方向の同期を使います。
Synchronization status (同期の状態)
構成文書は、Enabled、Suspended、Disabled のいずれかの状態を指定できます。
Enabled 構成文書が Enabled になっていると、登録簿の同期は構成文書での定義
にしたがって実行されます。AS/400 に複数のパーティションサーバーがセット
アップされている場合でも、一度に Enabled にできる構成文書は 1 つだけです。
複数のパーティションサーバーを使っているときは、登録簿の同期によって
AS/400 システム配布登録簿といずれかのドミノデ ィレクトリを同期させます。
そして、ドミノのレプリケーション機能を用いて、そのドミノディレクトリと
他のサーバーのドミノディレクトリを同期させます。
Suspended 構成文書が Suspended になっていると、この構成文書による登録簿の
同期は実行されません。AS/400 システム配布登録簿またはドミノディレクトリ
で、他方に反映したくない変更を行うときは、構成文書を Suspended にします。
別の構成文書を Enabled にするときには、これまでの構成文書を Suspended には
しないでください。
構成文書を Suspended にしても、AS/400 システム配布登録簿とドミノディレク
トリの内部的なリンクは保持されています。これらのリンクによって、次回に
構成文書を Enabled にしたときに起動時のパフォーマンスが向上しますが、他の
構成文書を Enabled にすると問題が発生する原因となります。
Disabled 構成文書が Disabled になっていると、この構成文書による登録簿の同
期は実行されません。AS/400 システム配布登録簿とドミノディレクトリのエン
トリ間の内部的なリンクも保持されません。他の構成文書を Enabled にするとき
や、キーマッピングを変更するときは、これまでの構成文書を Disabled にしま
す。
Populate (生成)
登録簿の同期の構成文書を最初にセットアップするときは、AS/400 システム配
布登録簿とドミノディレクトリには異なるエントリが含まれています。通常は、
登録簿の同期を開始するときに両方が同じエントリを持つようにします。この
ため、ドミノディレクトリのエントリを使って AS/400 登録簿にエントリを生成
(Populate) するか、AS/400 登録簿のエントリを使ってドミノディレクトリにエン
トリを生成します。双方向の登録簿の同期の場合は、どちらにもエントリを生
成します。
150 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
[Populate] を選択しないと、構成文書が Enabled である限り、一方の登録簿での
変更や追加は他の登録簿にも反映されます。しかし、変更しなかったエントリ
は同期されません。
一時的に Suspended または Disabled にしていた構成文書を Enabled にするとき、
[Populate] を選択すると、構成文書が Suspended または Disabled になっていた間
に加えられた変更内容が、他方の登録簿にも反映されます。
双方向の同期で [Populate] を選択するときは、AS/400 登録簿とドミノディレク
トリのどちらをマスター登録簿にするのかを指定しなければなりません。登録
簿の同期機能は、最初にマスター登録簿のエントリを使って 2 番目の登録簿の
エントリを生成し、その後で 2 番目の登録簿のエントリを使ってマスター登録
簿のエントリを生成します。生成を行う日時を指定することもできます。
Synchronize all users or selected users (すべてのユーザーまたは選択したユーザー
の同期)
すべてのユーザーのエントリを同期するか (all users)、選択条件に一致するユー
ザーのエントリだけを同期するか (selected users) を指定できます。たとえば、特
定の名前のユーザーや特定の部署にいるユーザーだけを同期することができま
す。
Mail Related Information (メール関連情報)
ドミノ と AS/400 の登録簿のエントリを適切にセットアップすることで、ノーツ
ユーザーと OV/400 ユーザーのメール交換を可能にします。登録簿の同期機能を
適切に構成してメール情報を同期させ、メール交換のための必要な情報が両方
の登録簿に含まれるようにします。
Advanced Options (アドバンスドオプション)
このオプションは、登録簿の同期機能を強化するために利用できます。今回の
リリースでは、新しいネーミングスタイルが追加され、これを指定すると登録
簿のエントリが特殊な方法で作成されます。
第 4 章 ドミノ ユーザーの管理 151
ユーザーの管理 登録簿の同期の準備
1. 登録簿の同期機能を含むドミノ ソフトウェアがインストールされていることを
確認します。
参 照: 詳細は、第 1 章の「ドミノ ソフトウェアのインストール」を参照してくだ
さい。
2. 登録簿同期のセットアップに使うクライアントコンピュータが次の条件を満た
していることを確認します。
必要なオペレーティングシステムとノーツ クライアントのレベルがインス
トールされていること
AS/400 上のドミノ サーバーと通信できること
ドミノ サーバー用にセットアップしたシステム管理クライアントを使うことも
できます。ただし、この場合は、必要なオペレーティングシステムとノーツ ク
ライアントがシステム管理クライアントにインストールされていなければなり
ません。
参 照: 詳細は、第 1 章の「ロータス ドミノ AS/400 対応版システムの要件につい
て」と「AS/400 へのドミノのインストールについて」を参照してくださ
い。
3. AS/400 システム配布登録簿とドミノディレクトリの内容を確認します。
どちらの登録簿にあるフィールドの方が重要かを判断し、その使い方を検討し
ます。新規のエントリは通常どちらの登録簿に追加するのか、すでに多くの
エントリが含まれているのはどちらの登録簿か、などを考慮します。そして、
単方向と双方向のどちらの同期を行うかを決定します。ほとんどの場合、双方
向の同期を使用し、どちらの登録簿で変更が行われても、それがもう一方の登
録簿に反映されるようにします。
AS/400 システム配布登録簿の内容を表示するには、WRKDIRE (ディレクト
リ - 項目の処理) コマンドを使います。
ドミノディレクトリの内容を表示するには、ノーツから、[ファイル] - [デー
タベース] - [開く] を選択します。そして、ドミノ サーバーの名前を指定し、
ドメインのドミノディレクトリを選択し、[開く] をクリックします。
4. 登録簿の同期機能によって設定されているデフォルトのフィールドマッピング
とキーマッピングを確認します。
[Directory Sync Configuration] データベース (NNDIRSYC.NSF) を次の手順で開き
ます。
[ファイル] - [データベース] - [開く] を選択します。
ドミノ サーバーを選択または指定します。
152 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
[Directory Sync Configuration] (NNDIRSYC.NSF) を選択します。
[開く] をクリックします。
データベースを開くときに、いくつかのオプションを指定できます。登録簿の
同期について計画するときは、次のオプションが役に立ちます。
[Default Field Mappings] - デフォルトのフィールドマッピングのセットを表示
するときに、このオプションを選択します。デフォルトのマッピングを変更
すると、それ以降に作成するすべての同期の構成文書で、変更後のマッピン
グがデフォルトのマッピングとして使われます。
注 意
デフォルトのフィールドマッピングのすべてを削除しないでください。
すべてのマッピングを削除してしまうと、同期の構成文書を新規に作
成できなくなります。
[Directory Fields] - AS/400 システム配布登録簿またはドミノディレクトリに含
まれるフィールドを表示するときに、このオプションを選択します。
デフォルトのマッピングをそのまま使うか、登録簿の同期の構成文書を作成す
るときにフィールドマッピングを変更するかを決めます。
5. (省略可能)ドミノディレクトリのテスト版を作成します。
AS/400 システム配布登録簿は 1 つしかないので、ドミノディレクトリの小さな
サイズのテスト版を作成し、構成のテスト中のシステム登録簿の変更の数を制
限します。登録簿の同期に使うアドレス帳のテスト版は、ドミノ サーバーの
データディレクトリに置き、実際のアドレス帳と同じ構造でなければなりま
せん。
6. AS/400 システム配布登録簿とドミノディレクトリのバックアップを作成しま
す。
たとえば、AS/400 の SAVOBJ コマンドを使ってシステム配布登録簿を TAP01
というテープ装置にバックアップするときは、次のコマンドを入力します。
savobj obj(qaok*) lib(qusrsys) dev(tap01) objtype(*file)
また、AS/400 の SAV コマンドを使ってドミノディレクトリを TAP01 という
テープ装置にバックアップするときは、次のコマンドを入力します。
sav dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/names.nsf')
7. テスト用の登録簿の同期構成文書を作成し、Enabled にします。
構成が意図した通りに機能していることを慎重に確認します。
8. 実際の環境で登録簿の同期を使用する準備が整ったら、テスト用の構成文書を
編集して状態を Disabled にします。そして、テストに使用した構成を参考にし
て、AS/400 システム配布登録簿と実際のドミノディレクトリとの間で登録簿の
同期を行う構成文書を作成します。
第 4 章 ドミノ ユーザーの管理 153
ユーザーの管理 登録簿の同期データベースのアクセス制御を変更する
登録簿の同期機能は、出荷時に 3 つのデータベースが含まれています。それらは、
NNDILOG.NSF、NNINSRV.NSF、NNDIRSYC.NSF です。出荷時の状態では、これら
のデータベースに [管理者] のアクセス権が与えられています。ただし、データベー
スから文書を削除する権限はありません。ドミノのシステム管理者は、これらの
データベースのアクセス制御リストを変更して、個々のユーザーまたはすべての
ユーザーについてデータベースへのアクセスを許可または制限する必要があります。
たとえば、1 人または複数のユーザーに対してデータベースの文書を削除する権限を
与えるときは、次の手順を実行します。
1. ノーツ クライアントから、変更するデータベースを開きます。
2. [ファイル] - [データベース] - [アクセス制御] を選択します。
3. 個人の場合はユーザー名を選択し、すべてのユーザーの場合は [Default] を選択
します。
4. [文書の削除] オプションの横にあるチェックボックスにチェックマークを入れ
ます。
登録簿の同期のヒント
[Directory Sync Configuration] データベースは複製しないでください。
登録簿の同期はスタンドアロンのアプリケーションです。ドミノ サーバーを
シャットダウンしても、同期は継続されます。
構成のキーマッピングを変更するときは、登録簿の同期の構成を Disabled にし
ます。手順としては、まず構成文書を開き、同期の状態を Disabled にして保存
します。次に、構成文書でキーフィールドを変更し、同期の状態を Enabled に変
更して、もう一度保存します。
Set Secure コマンドを使ってサーバー操作卓 (サーバー コンソール) にパスワー
ドプロテクトを設定しないでください。パスワードを設定すると、登録簿の同
期ジョブは動作しません。サーバー操作卓 (サーバー コンソール) がパスワード
プロテクトされているときは、Set Secure コマンドを使ってパスワードプロテク
トを解除し、登録簿の同期ジョブを再起動します。
登録簿の同期に使うドミノディレクトリは、ドミノ サーバーのデータディレク
トリに置かなければならず、ドミノディレクトリと同じ形式でなければなりま
せん。
154 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
登録簿の同期を有効にする前に、AS/400 システム配布登録簿とドミノディレク
トリをバックアップしたことを確認してください。登録簿の同期を使い始めた
ら、AS/400 システム配布登録簿とドミノ ディレクトリを同時にバックアップし
なければなりません。バックアップの前には、AS/400 の同期ジョブを終了する
ことによって、同期を終了することが必要です。ドミノ サーバーを終了しても
登録簿の同期は終了されないことに注意してください。
AS/400 システム配布登録簿は QUSRSYS ライブラリにあります。すべてのユー
ザーライブラリをバックアップすると、その中に QUSRSYS ライブラリも含ま
れます。SAVE メニューのオプション 23 を使ってすべてのユーザーデータを
バックアップするよう指定すると、システム配布登録簿 (QUSRSYS ライブラリ
に含まれる) とドミノディレクトリ (統合ファイルシステムのユーザーディレク
トリに含まれる) の両方がバックアップされます。
これまでに、AS/400 ユーザー ID の区切り文字、AS/400 ホスト名、AS/400 ドメ
イン名を変更したり、ドミノ SMTP MTA 構成フィールドを選択した場合は、
Enabled になっている同期の構成文書を変更して保存しなければなりません。
AS/400 の登録簿とドミノディレクトリのすべてのエントリに対して変更内容を
ただちに有効にするには、構成文書の編集のときに [Populate] を指定します。
登録簿の同期は、8 文字までの名前と 3 文字の拡張子を持つアドレス帳 (たとえ
ば、NAMES.NSF など) だけをサポートします。
■ 登録簿の同期でプラス (+) 記号を使うときの制限事項
プラス (+) 記号を使うときは、次の制限事項に注意してください。
AS/400 で、プラス (+) 記号を SMTP ユーザー ID の区切り文字として使わないで
ください。つまり、AS/400 の CHGSMTPA コマンドを使って SMTP の属性値を
変更するときに、ユーザー ID の区切り文字 (USRIDDELIM) パラメータの値と
してプラス (+) を指定しないでください。
AS/400 からドミノへのマッピングを行うとき、フィールドに + リテラルが含ま
れている場合は、マッピングのターゲットであるドミノディレクトリのフィー
ルドに Names というタイプがないことを確認してください。Nameというタイプ
があると、ドミノディレクトリのエントリを保存するとき、登録簿の同期に
よって + が / に変更されます。
■ 登録簿の同期機能をサポートするソフトウェアを削除するときの注意事項
登 録簿 の同 期機 能をサポートするドミノ ソフ トウェ アを削 除する (たと えば、
DLTLICPGM コマンドを使う) ときは、その前に、すべての同期ジョブを必ず終了さ
せてください。すべての同期ジョブを終了するには、Enabled になっている同期の構
成文書を編集して Disabled に状態を変更します。
第 4 章 ドミノ ユーザーの管理 155
ユーザーの管理 登録簿の同期をサーバーで自動起動する
ドミノ サーバーを起動するたびに登録簿の同期を起動させるには、同期を起動する
プログラム QNNDISTJ をサーバーに対するアドインプログラムとしてセットアップ
します。アドインプログラムをセットアップするには、そのサーバーのドミノディ
レクトリにプログラム文書を作成します。AS/400 上に複数のサーバー (パーティ
ションサーバー) が設置されている場合は、登録簿の同期の構成が Enabled になって
いるサーバーだけについてプログラム文書を作成します。
ノーツ R4 クライアントを使った例を以下に示します。
1. ドミノ サーバー用のノーツ システム管理クライアントで、ドミノディレクトリ
を開きます。
2. ドミノディレクトリ (公開アドレス帳) のナビゲーションペインで、[サーバー] [プログラム]を選択します。
3. [プログラムの追加]をクリックします。
4. 次の内容を指定します。
プログラム名: QNNDISTJ
このプログラムを実行するサーバー: ドミノ サーバーの完全な階層名
Enabled/Disabled: STARTUP ONLY
5. [保存して閉じる]をクリックします。
プログラム文書の詳細は、『システム管理者ガイド』または 『R5 システム管理ヘル
プ』(HELP5_ADMIN.NSF) を参照してください。
登録簿の同期ジョブの起動と終了
登録簿の同期タスクは QNNDIxxx というジョブ名で AS/400 の QSYSWRK サブシス
テムで実行されます。AS/400 の同期ジョブを一時的に終了または起動させることが
必要になる場合があります。たとえば、次のような場合です。
システム負荷が高いときは一時的に登録簿の同期を停止し、あとで同期を実行
したい場合。同期ジョブを終了させると、登録簿のすべての変更が保存され、
ジョブを再起動したときに同期されます。
ドミノ サーバーでエラーが発生し、同期ジョブが自動的に再起動しない場合。
次のいずれかの方法を使って同期ジョブを終了させます。
AS/400 のコマンド行で、次のコマンドを入力します。
call qnotesint/qnndiend
156 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
ドミノ サーバー操作卓 (ドミノ コンソール) で、次のサーバーコマンドを入力し
ます。
load qnndiend
次のいずれかの方法を使って登録簿の同期ジョブを起動します。
AS/400 のコマンド行で、次のコマンドを入力します。
call qnotesint/qnndistj
ドミノ サーバー操作卓 (ドミノ コンソール) で、次のサーバーコマンドを入力し
ます。
load qnndistj
登 録 簿 の 同 期 ジ ョ ブを 終了 また は起動 する には 、ユ ーザー ・プ ロフ ァイ ルが
*JOBCTL 特殊権限を持っていなければなりません。
登録簿の同期の構成を作成する
1. ノーツから、[Directory Sync Configuration] データベースを次の手順で開きま
す。
[ファイル] - [データベース] - [開く] を選択します。
ドミノ サーバーを選択または指定します。
[Directory Sync Configuration] データベース (NNDIRSYC.NSF) を選択します。
[開く] をクリックします。
2. [Configurations] をクリックし、[New Configuration] をクリックします。
3. 必要であれば、同期するドミノディレクトリのファイル名を指定します。たと
えば、テスト用の TESTSYNC.NSF というアドレス帳を作成したときは、その
名前を指定します。
4. 同期の種類 (Synchronization Type) と状態 (Synchronization Status) を選択しま
す。
同期を実行するときは、[Enabled] を選択します。
必要な内容を指定したら、[Next] をクリックします。
5. 次のいずれかに該当するときは、[Populate Directories] オプションで [Yes] を選
択します。
AS/400 からドミノへの同期を選択し、AS/400 登録簿で選択したすべての
エントリをドミノディレクトリに含める。
ドミノから AS/400 への同期を選択し、ドミノディレクトリで選択したすべ
てのエントリ (ユーザー文書) を AS/400 登録簿に含める。
第 4 章 ドミノ ユーザーの管理 157
ユーザーの管理 双方向の同期を選択し、AS/400 の登録簿とドミノディレクトリの両方に同じ
エントリを含める。
[Populate Directories] を選択したときは、次に示す情報も入力します。
双方向の同期 (Bidirectional Synchronization) の場合は、AS/400 システム配布登
録簿とドミノディレクトリのどちらをマスター登録簿にするのかを指定しま
す。同期のときには、最初にマスター登録簿が使われて、もう一方の登録簿
が生成 (Populate) されます。
生成処理 (Populate) をいつ行うかを指定します。すぐに実行するか、日付と
時刻を指定して実行します。
6. [Next] をクリックします。
AS/400 からドミノへの同期または双方向の同期を選択したときは、AS/400 から
ドミノへの同期を構成するパネルが表示されます。ドミノから AS/400 への同期
を選択したときは、ドミノから AS/400 への同期を構成するためのパネルが表示
されます。
7. フィールドマッピングまたはキーマッピングを変更するときは、[Edit field
mappings] をクリックします。
デフォルトのフィールドマッピングとキーマッピングを示すパネルが表示され
ます。フィールドマッピングとキーマッピングの追加、削除、変更ができます。
8. すべてのユーザーを同期するか、選択条件を指定して特定のユーザーだけを同
期するのかを選択し、[Next] をクリックします。
特定のユーザーだけを同期する場合は、選択条件を指定するためのパネルが表
示されます。
9. 双方向の同期を選択したときは、ドミノから AS/400 への同期を構成するため
のパネルが表示されます。
AS/400 からドミノへの構成の場合と同様に、フィールドマッピングとユーザー
の選択条件を指定できます。
指定が終わったら [Next] をクリックします。
10.
10. メールアドレスの情報を自動的に同期するかどうかを指定します。
すべてのメール情報を同期するときは、次の情報も指定します。
双方向の同期の場合は、AS/400 システム配布登録簿とドミノディレクトリの
どちらをマスターメール登録簿にするのかを指定します。
AS/400 システム配布登録簿のエントリとドミノディレクトリのエントリが初
めて同期されるとき、マスターメール登録簿の情報によってもう一方の登録
簿の情報が置き換えられます。この後でどちらかの登録簿に変更が加えられ
ると、マスターメール登録簿であるかないかにかかわらず、変更内容は同期
によってもう一方の登録簿にも反映されます。
158 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
双方向の同期または AS/400 からドミノへの同期で [Populate] が指定されてい
る場合は、AS/400 の既存の SMTP アドレスをどのように取り扱うのかを指定
します。
登録簿の生成 (Populate) の過程で AS/400 の既存の SMTP アドレスをマッピン
グするときは、AS/400 登録簿のエントリに含まれる既存の SMTP アドレス
が、ドミノディレクトリの対応するユーザー文書の [短縮ユーザー名] フィー
ルドの値の後に挿入されます。登録簿の生成 (Populate) が完了すると、それ
以降は既存の SMTP アドレスはマッピングされません。
双方向の同期で AS/400 の既存の SMTP アドレスをマッピングしたいときは、
AS/400 システム配布登録簿をマスター登録簿として指定することが一番良い
方法です。AS/400 登録簿を指定しないと、警告のメッセージが表示され、マ
スター登録簿を AS/400 に変更できるようになります。
双方向の同期またはドミノから AS/400 への同期の場合は、ドミノのエント
リに含まれる不明の SMTP をどのように扱うのかを指定します。
ドミノディレクトリで、同期されたエントリの SMTP アドレスが識別できな
いときに、AS/400 登録簿のエントリの既存の SMTP アドレスを保持するか、
あるいはリセットするかを指定する必要があります。
AS/400 の既存の SMTP アドレスを保持する場合は、AS/400 登録簿のエント
リのメール情報はまったく変更されません。
AS/400 の既存の SMTP アドレスをリセットする場合は、AS/400 登録簿の
エ ン ト リ の 次 の 情 報 が 変 更 さ れ ま す 。 (a) メ ー ル サ ー ビ ス レ ベ ル
(MSFSRVLVL) と優先アドレス (PREFADR) がシステムのデフォルトに書き換
え ら れ ま す 。 (b) SMTP ユ ー ザ ー ID (SMTPUSRID) と SMTP ド メ イ ン
(SMTPDMN) がブランクに設定されます。
必要な指定が終わったら [Next] をクリックします。
11.
11. 必要に応じてアドバンスドオプションを指定し、[Next] をクリックします。
12.
12. 完了を示すパネルが表示されたら、[Save & Close] をクリックします。
第 4 章 ドミノ ユーザーの管理 159
ユーザーの管理 ■ 詳細:
詳細 登録簿の同期の構成を作成する
フィールドマッピングの編集
[Edit field mappings] ボタンをクリックすると、登録簿の同期機能によって、登録簿と
アドレス帳の間でどのフィールドがマッピングされているかが表示されます。既存
のマッピングの変更、削除、新規マッピングの追加ができます。登録簿の同期の際
は、リストに表示される順番にしたがってフィールドマッピングが処理されます。
このため、新しいマッピングを追加するときは、追加する位置についても考慮しな
ければなりません。
マッピングを編集または追加するときは、マッピング元とマッピング先のフィール
ドを指定するためのエントリ領域が表示されます。
マッピング元のフィールドを選択するには、[Add AS/400 Fields] ボタンまたは
[Add Domino Fields] ボタンをクリックして、利用できるフィールドを表示しま
す。そして、1 つのフィールドを選択します。
マッピング先のフィールドを選択するには、[Find] ボタンをクリックします。
マッピングを編集または追加するときは、次の内容についても指定します。
フィールドマッピングをキーマッピングとして使用するかどうか。キーマッ
ピングはリストに載っている順番にしたがって処理されることに注意してくだ
さい。
AS/400 からドミノへのフィールドマッピングで、ドミノ フィールドの現在の値
を追加するか、置き換えるか。
一般的に、ドミノディレクトリのフィールドには複数の値を入れられます。
[Add] を選択すると、AS/400 フィールドからの値は、ドミノのフィールドの既
存の値の前に挿入されます。ただし、[氏名] フィールドだけは例外で、AS/400
からの値はドミノの既存の値の後に挿入されます。[Replace] を選択すると、ド
ミノのフィールドのすべての値が AS/400 からの値で置き換えられます。フィー
ルドに値を 1 つしか入力できない場合は、[Add] または [Replace] の指定にかか
わらず、既存の値は AS/400 からの値に置き換えられます。
メ モ
フィールドマッピングを削除するには、[Directory Sync Configuration] デー
タベースのアクセス制御リストで、削除に必要なアクセス権が与えられて
いなければなりません。
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
160 ロータス
フィールドマッピングの追加
たとえば、AS/400 フィールドからドミノ フィールドへのマッピングを追加するに
は、次のように操作します。
1. 新しいフィールドマッピングを追加する位置にある既存のマッピングを選択し
ます。
2. [Insert New Mapping Before] または [Insert New Mapping After] をクリックしま
す。
3. [Add AS/400 Fields] をクリックして、AS/400 の利用可能なフィールドを表示し
ます。
4. AS/400 のフィールドを選択します。このフィールドが、マッピングのソースと
なります。[Add -->] をクリックし、[OK] をクリックします。
5. [Find] をクリックして、ドミノのフィールドを表示します。
6. ドミノのフィールドを選択します。このフィールドが、マッピングのターゲッ
トになります。[OK] をクリックします。
7. フィールドマッピングをキーマッピングとして使うかどうかを指定します。ま
た、このマッピングによって、ドミノのフィールドに値を追加するか、または
ドミノのフィールドの値を置き換えるかを指定します。
8. [Save] - [Close] をクリックします。
9. フィールドのマッピングの編集が終わったら、[Return] をクリックします。
ヒント 特定のターゲットフィールド (1 つのフィールド) に対し、複数のマッピン
グを設定できます。1 つのターゲットフィールドに複数のマッピングが設定
されている場合は、登録簿の同期の際にリストでの順番にしたがって処理
が進められ、最初に生成された値がターゲットフィールドの値として採用
されます。
第 4 章 ドミノ ユーザーの管理 161
ユーザーの管理 キーマッピングの追加
デフォルトのフィールドマッピングでは、姓と名の 2 つのフィールドがキーマッ
ピングとして指定されています。次の手順でキーマッピングを追加すると、登録簿
のエントリをより明確に識別できるようになります。
1. キーマッピングとして指定するフィールドマッピングをダブルクリックします。
2. [Edit Mapping] をクリックします。
3. フィールドマッピングをキーマッピングとして使うことを指定します。
4. [Save] - [Close] をクリックします。
■ 同期するユーザーの条件を定義する
AS/400 登録簿またはドミノディレクトリのすべてのユーザーを同期する代わりに、
選択条件を定義して、この条件に一致するユーザーまたはユーザーのグループだけ
を同期することができます。
1. [Define criteria for synchronizing users] を選択します。
2. [Next] をクリックします。
3. [Find] をクリックし、フィールドを選択して [OK] をクリックします。
4. 比較条件を選択します。
5. 比較する値を入力します。
6. 必要に応じて条件を追加し、[AND] または [OR] をクリックして前の 3 つの手順
を繰り返します。
7. 選択条件の指定が終わったら、[Next] をクリックします。
たとえば、システム配布登録簿で、Acme という会社で部署が D123 または D456 の
ユーザーのエントリを選択するときは、次のように条件を指定します。
Selection Field
Comparison
Condition
Comparison
Value
DEPT
Equal
d123
OR
DEPT
Equal
d456
AND
CMPNY
Equal
acme
比較は指定した順番で実行されます。比較する値は、大文字と小文字は区別されま
せん。
162 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
登録簿の同期を Enabled にする
登録簿の同期は、登録簿の同期の構成が Enabled になっているときにのみ実行されま
す。
1. ノーツから、[Directory Sync Configuration] データベースを次の手順で開きま
す。
[ファイル] - [データベース] - [開く] を選択します。
ドミノ サーバーを選択または指定します。
[Directory Sync Configuration] データベース (NNDIRSYC.NSF) を選択します。
[開く] をクリックします。
2. [Configurations] をクリックします。
3. 有効にする構成文書を選択し、[Edit Configuration] をクリックします。
4. 構成の状態を [Enabled] に変更します。
5. [Save] - [Close] をクリックします。
登録簿の同期を Disabled または Suspended にする
登録簿の同期の構成を Disabled または Suspended の状態にすると、登録簿の同期は
終了します。
1. ノーツから、[Directory Sync Configuration] データベースを次の手順で開きま
す。
[ファイル] - [データベース] - [開く] を選択します。
ドミノ サーバーを選択または指定します。
[Directory Sync Configuration] データベース (NNDIRSYC.NSF) を選択します。
[開く] をクリックします。
2. [Configurations] をクリックします。
3. 終了させる登録簿の同期の構成文書を選択し、[Edit Configuration] をクリックし
ます。
4. 構成の状態を [Disabled] または [Suspended] に変更します。
5. [Save] - [Close] をクリックします。
登録簿の同期が終了するまでに、5 分ほどかかります。
第 4 章 ドミノ ユーザーの管理 163
ユーザーの管理 登録簿の同期の構成が Enabled になると、何が起こるのか
登録簿の同期の構成文書を Enabled にして保存すると、次のことが起こります。
AS/400 からドミノへの単方向の同期の場合
AS/400 システム配布登録簿で、選択条件に一致するエントリが変更されると、
ドミノディレクトリの対応するエントリもすぐに変更されます。構成文書での
キーマッピングの定義に基づいて、ドミノディレクトリにおける対応するエン
トリが識別されます。
例:
AS/400 システム配布登録簿に新しいエントリが追加されると、同等のエント
リがドミノディレクトリにも追加されます。
AS/400 システム配布登録簿でエントリが削除されると、対応するエントリが
ドミノディレクトリからも削除されます。
AS/400 システム配布登録簿でエントリが変更されると、ドミノディレクトリ
の対応するエントリが同じように変更されます。
[Populate Directories] オプションで [Yes] を選択したときは、選択条件を満たす
AS/400 システム配布登録簿のエントリが、新規のユーザー文書または変更され
たユーザー文書としてドミノディレクトリにコピーされます。この生成処理は、
指定された日時に実行されます。
ドミノから AS/400 への単方向の同期の場合
ドミノディレクトリで、選択条件に一致するエントリが変更されると、AS/400
システム配布登録簿の対応するエントリもすぐに変更されます。構成文書での
キーマッピングの定義に基づいて、AS/400 システム配布登録簿における対応す
るエントリが識別されます。
例:
ドミノディレクトリに新しいエントリが追加されると、同等のエントリが
AS/400 システム配布登録簿にも追加されます。
ドミノディレクトリでエントリが削除されると、対応するエントリが AS/400
システム配布登録簿からも削除されます。
ドミノディレクトリでエントリが変更されると、AS/400 システム配布登録簿
の対応するエントリが同じように変更されます。
[Populate Directories] オプションで [Yes] を選択したときは、選択条件を満たす
ド ミノ ディ レク トリ の エント リが、 新規ま たは変 更され たエン トリと して
AS/400 システム配布登録簿にコピーされます。この生成処理は、指定された日
時に実行されます。
164 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
双方向の同期の場合
どちらかの登録簿で選択条件に一致するエントリが変更されると、もう一方の
登録簿の対応するエントリもすぐに変更されます。構成文書でのキーマッピン
グの定義に基づいて、AS/400 システム配布登録簿またはドミノディレクトリに
おける対応するエントリが識別されます。
例:
どちらかの登録簿に新しいエントリが追加されると、同等のエントリがもう
一方の登録簿にも追加されます。
どちらかの登録簿でエントリが削除されると、対応するエントリがもう一方
の登録簿からも削除されます。
どちらかの登録簿でエントリが変更されると、もう一方の登録簿の対応する
エントリが同じように変更されます。
[Populate Directories] オプションで [Yes] を選択したときは、選択条件を満たす
マスター登録簿のエントリが、新規または変更されたエントリとして 2 番目の
登録簿にコピーされます。次に、選択条件を満たす 2 番目の登録簿のエントリ
が、新規または変更されたエントリとしてマスター登録簿にコピーされます。
この生成処理は、指定された日時に実行されます。
第 4 章 ドミノ ユーザーの管理 165
ユーザーの管理 - [空白ページです] -
第 5 章 バックアップと回復の管理
この章では、AS/400 上で動作するドミノ サーバーのバックアップと回復の手法を導
入する方法について説明します。AS/400 のコマンドを使って、バックアップと回復
に必要なタスクを実行します。
ドミノ AS/400 対応版サーバーのバックアップについて
ドミノ サーバーには、社内のどこにもないような重要なビジネス情報が含まれるこ
とがあります。たとえば、電子メールを使って重要な情報をやり取りしている場合
は、その情報はメール以外からは入手できません。同様に、オンラインでカスタ
マーサービスを実行するアプリケーションには、印刷された形では存在しない記録
が蓄えられています。
このような貴重なデータを事故 (サイトやハードウェアの障害など) あるいは人為的
なミス (重要なデータベースをうっかり削除してしまうなど) から保護するために、
ドミノ サーバーに含まれる情報を定期的にバックアップする計画を立てて運用しな
ければなりません。バックアップの対象は、次の 2 種類に分けられます。
頻繁には変更されないオブジェクト。たとえば、ドミノ製品のプログラムなど。
定期的に変更されるオブジェクト。たとえば、ドミノデータベースなど。
参 照: あまり頻繁に変更されることのない情報のバックアップについては、この
章の「ドミノ プログラムと製品ファイルのバックアップ」で説明します。
頻繁に変更される情報のバックアップについては、「すべてのドミノ デー
タベースのバックアップ」で説明します。
ドミノ AS/400 対応版は、AS/400 の単一レベル記憶のアーキテクチャを利用します。
ドミノデータベースとプログラムは、他の AS/400 オブジェクトとともに、AS/400
のすべてのディスク装置にわたって展開されます。ディスクスペースの割り当ては
OS/400 オペレーティングシステムによって自動的に管理されるので、考慮する必要
はありません。AS/400 で情報をバックアップするときは、物理的に (ディスク装置
単位で) バックアップするのではなく、論理的に (ライブラリやディレクトリ単位で)
バックアップします。バックアップの計画を立てるときは、ドミノ AS/400 対応版の
データベースとプログラムの論理的な位置 を理解することが必要です。
参 照: 詳細については、「ドミノ AS/400 対応版製品のライブラリとディレクト
リ」を参照してください。
167
バックアップのヒント
AS/400 システムのバックアップ計画の立案については、『AS/400 バックアップおよ
び回復の手引き』(SC41-5304) を参照してください。AS/400 を初めてご使用になる場
合は、保管メニューの使い方、 SAVxxx および RSTxxx コマンドの使い方について
も参照してください。このマニュアルは、OS/400 ソフトウェアに付属しています。
また、このマニュアルは、AS/400 ソフトコピーライブラリから、または次の Web サ
イトにあるオンラインライブラリから利用できます。
http://as400bks.rochester.ibm.com [英語]
ドミノ AS/400 対応版のバックアップ計画を立案するのに役立つ補足情報を次に記し
ます。
[保管] メニューのオプション 21、22、および 23 を使うと、システムは制限状態
に入ります。これには ENDSBS コマンドを使って、すべてのアクティブなサブ
システムを停止させる方法が含まれます。ENDSBS コマンドを使ってドミノ
サーバーを終了させると、データの損失や破壊が生じる場合があるのでお勧め
できません。したがって、[保管] メニューのオプション 21、22、または 23 を実
行する前に、ENDDOMSVR(ドミノサーバー終了)コマンドを使ってドミノ
サーバー全体を終了するか、ドミノ コンソールで各サーバーに対して Quit コ
マンドを発行するようにしてください。
OS/400 保管コマンドで SAVACT (アクティブな状態で保存) オプションを付けて
実行すると、書込み用に開いているファイルが保存されません。OS/400 からは、
使用中のドミノ データベースは書込み用に開いていると見なされます。した
がって、ドミノ データベースを完全に保存するには、データベースが開かれて
いないことを確認してください。それにはドミノ データベースを保存する前に
ドミノ サーバーを終了するか、Drop All コマンドに続けて Dbcache Flush コマン
ドを使います。
168 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
ドミノ AS/400 対応版製品のライブラリとディレクトリ
AS/400 のライブラリには、ドミノ AS/400 対応版サーバー製品のプログラム、ドミ
ノの開発者がクライアントコンピュータにコピーして利用するプログラム、サブシ
ステム記述などのカスタマイズ情報が含まれています。ドミノ ライブラリを下表に
示します。
項目
AS/400 ライブラリ ライブラリへのパス
ドミノ AS/400 対応版製品
QNOTES
/qsys.lib/qnotes.lib
登録簿の同期
QNOTESINT
/qsys.lib/qnotesint.lib
C API
QNOTESAPI
/qsys.lib/qnotesapi.lib
C++ API
QNOTESCPP
/qsys.lib/qnotescpp.lib
LotusScript Extensions
QNOTESLSKT
/qsys.lib/qnoteslskt.lib
カスタマイズ情報
QUSRNOTES
(サブシステム記述、ジョブ
記述など)
/qsys.lib/qusrnotes.lib
AS/400 統合ファイル・システムのディレクトリには、製品情報、カスタマイズ用
ファイル、データベースが含まれています。ドミノディレクトリの内容を下表に示
します。
項目
パス
製品情報
/QIBM/ProdData/Lotus/Notes
カスタマイズ情報
/QIBM/UserData/Lotus/Notes
サーバー上のデータベース サーバーのセットアップ時に指定
のディレクトリ
(通常は /NOTES/DATA)
第 5 章 バックアップと回復の管理 169
章 バックアップと回復の管理 ドミノ プログラムと製品ファイルのバックアップ
オプションの機能を含めドミノ AS/400 対応版製品をインストールした後は、製品の
コピーをオフラインの状態で保存してください。また、新しいリリースにアップ
デートしたり、バグフィックス版を導入するときは、製品のコピーを定期的に保存
する必要があります。ドミノ AS/400 対応版サーバーで比較的変化の少ない情報が含
まれるライブラリとディレクトリをバックアップする 2 つの方法について説明しま
す。
メ モ
AS/400 で他のアプリケーションがすでに実行されているときは、いず
れかの方法が使われているはずです。
ドミノ プログラム、製品ファイル、データベースを含む、AS/400 システム全体
をバックアップするには、[保管] メニューの 21 (システム全体) を使います。[保
管] メニューにアクセスするには、AS/400 セッションのコマンド行で GO SAVE
コマンドを実行します。
ドミノ AS/400 対応版を含む AS/400 ライセンス・プログラムが格納されている
製品ライブラリとディレクトリをバックアップするには、[保管] メニューの 22
(システムデータのみ) を使います。オプション 22 によって、QNOTESxx ライブ
ラリと /QIBM/ProdData/Lotus/Notes ディレクトリが保存されます。
すべてのドミノ データベースのバックアップ
ユーザーのメールデータベースやドミノディレクトリなどのシステムデータベース
を含むすべてのドミノ データベースをバックアップする計画を立案します。
ドミノ サーバーのセットアップ時に、サーバーのディレクトリを指定します (たと
えば、/NOTES/DATA など)。デフォルトでは、サーバーのすべてのデータベースは
このパスに保存されています。ドミノの管理者はドミノ データベースを他の場所に
置く権限を持っています (統合ファイル・システムコマンドを使う)。一般的に、
エンドユーザーは、サーバーのデフォルトのパス以外にはドミノ データベースを作
れません。
ドミノ AS/400 対応版サーバーのバックアップを行うときは、情報を保存した位置に
応じてバックアップの計画を立てる必要があります。次に示す「ドミノ データベー
スの位置を制限する」、「すべてをバックアップする」のいずれかの方法を採用し
てください。
ドミノ データベースの位置を制限する
セキュリティとバックアップのことを考慮して、すべてのドミノ データベースをド
ミノ サーバーのデフォルトのディレクトリ内に置くようにします。この方法に従え
ば、バックアップが必要なのは、データディレクトリとカスタマイズ情報が含まれ
るディレクトリ (/QIBM/UserData/Lotus/Notes) だけとなります。
170 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
次に示すのは、ドミノ AS/400 対応版サーバーのデータディレクトリとカスタマイズ
情報が含まれるディレクトリをバックアップする手順の例です。実際に用いるとき
は、テープ装置の名前 (TAP01) とドミノ サーバーのデータディレクトリ
(/NOTES/DATA) を使用環境にあわせて置きかえてください。
1. *JOBCTL と *SAVSYS の特殊権限を持つユーザー・プロファイルを使って、
AS/400 にサインオンします。
2. 登録簿の同期を使っている場合は、登録簿の同期ジョブを終了します。次のコ
マンドを使います。
call qnotesint/qnndiend
3. サーバーの完全なコピーを得るために、保存操作を実行する前にサーバーを終
了させなければなりません。次のコマンドを使います。
enddomsvr server(servername)
servername はドミノ サーバーの名前です。
4. 次のコマンドを使って、ディレクトリをバックアップします。ディレクトリ名
/NOTES/DATA は実際の環境にあわせて置きかえます。
sav dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj(('/notes/data/*')
('/QIBM/UserData/Lotus/Notes/*'))
メ モ
[保管] メニューのオプション 21 またはオプション 23 を使って定期的
にバックアップしている場合は、ドミノ サーバーを個別にバックアッ
プする必要はありません。
5. 登録簿の同期を使っている場合は、AS/400 システム配布登録簿ファイルもバッ
クアップします (これにより、バックアップテープに含まれるドミノディレクト
リと同じレベルになります)。次のコマンドを使います。
savobj obj(qaok*) lib(qusrsys) objtype(*file) dev(tap01)
6. 登録簿の同期を使っている場合は、バックアップの手順が完了した後で登録簿
の同期ジョブを再起動します。次のコマンドを使います。
call qnotesint/qnndistj
すべてをバックアップする
ドミノ データベースが統合データベースのさまざまな場所 (ルートディレクトリま
たは /QOpenSys ディレクトリ) に置かれているときは、この方法を使います。ルート
ディレクトリ全体と /QOpenSys ディレクトリのバックアップが必要です。バック
アップには、次のいずれかの方法を用います。
システム全体をバックアップします ([保管] メニューのオプション 21)。
ユーザーデータをすべてバックアップします ([保管] メニューのオプション 23)。
第 5 章 バックアップと回復の管理 171
章 バックアップと回復の管理 SAV (オブジェクトの保管) コマンドを使い、QSYS.LIB ファイル・システム、
QDLS ファイル・システム、静的なプログラム製品情報を含むディレクトリを
除くすべてをバックアップします。テープ装置名 TAP01 は実際の環境にあわせ
て置きかえてください。
sav dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj(('/*') ('qsys.lib' *omit) ('/qdls.lib' omit)
('/QIBM/ProdData' *omit) ('QOpenSys/QIBM/ProdData' *omit)) updhist(*yes)
メ モ
[保管] メニューのオプション 21 または 23 を使うと、システムは自動
的にすべての活動を停止します (制限状態に入ります)。[保管] メニュー
の代わりにコマンドを使ってサーバー情報をバックアップするときは、
バックアップを開始する前にサーバーを終了しなければなりません。
これにより、データベースはバックアップに適した状態になります。
サーバーを終了するには、ENDDOMSVR (ドミノサーバー終了) コマン
ドを使います。登録簿の同期を使っている場合は、バックアップの前
に、コマンドを使って登録簿の同期ジョブを終了しなければなりま
せん。これについては、前のトピックを参照してください。
メール データベースのバックアップ
このトピックでは、ドミノ AS/400 サーバーでのメールのバックアップについて説明
します。すでにドミノ サーバーですべてのユーザー情報のバックアップ方法を確立
しているときは、メールだけを個別にバックアップする必要はありません。しかし、
メールの利用度は高いので、サーバー全体のバックアップの間隔では、バックアッ
プの頻度が不足しがちになります。
ドミノ サーバーでは、メールは複数のデータベースに保存されます。
各サーバーの MAIL.BOX には、個々のユーザーのメールボックスや他のサー
バーに配信されるメールが含まれます。
ロータス ノーツの各ユーザーは、それぞれ専用のメールデータベースを持って
います。一般的にメールデータベースの名前は、ユーザー ID に拡張子 .NSF を
加えたものになります (ドミノの管理者によって、メールデータベースに別の名
前が使われることがあります)。たとえば、ユーザー GNELSON のメールデータ
ベースは GNELSON.NSF です。一般的に、すべての個人のメールデータベース
は専用のサブディレクトリ (たとえば /NOTES/DATA/MAIL) に保存されます。
メールをバックアップするには、次のように操作します。
1. *JOBCTL と *SAVSYS の特殊権限を持つユーザー・プロファイルを使って、
AS/400 にサインオンします。
2. コマンド行で次のコマンドを入力し、ドミノ サーバーを終了します。
172 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
enddomsvr server(servername)
servername はドミノ サーバーの名前です。
データベースをバックアップするには、バックアップ処理中の変更を防ぐため
に AS/400 はデータベースをロックしなければなりません。ノーツ メールのバッ
クアップを成功させるには、メールデータベースを含むドミノ サーバーを終了
させる必要があります。
3. テープ装置に適切なバックアップテープをセットします。
4. SAV (オブジェクトの保管) コマンドを使ってメールデータベースをバックアッ
プします。コマンドの入力例を示します。サーバーのディレクトリ名
(/NOTES/DATA) とテープ装置の名前 (TAP01) は実際の環境にあわせて置きか
えてください。
sav dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/mail/*.nsf')
■ 例: ドミノ サーバーのメールをバックアップする
SAV (オブジェクトの保管) コマンドを使ってドミノ サーバーのメールをバックアッ
プする方法の例を以下に示します。サーバーのディレクトリ名 (/NOTES/DATA) と
テープ装置の名前 (TAP01) は実際の環境にあわせて置きかえてください。
特定のデータベース (たとえば MAIL.BOX データベース) をバックアップすると
きは、次のコマンドを使います。
sav dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/mail.box')
MAIL サブディレクトリの特定の種類のファイルだけをバックアップするとき
は、次のコマンドを使います。
sav dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/mail/*.nsf')
特定のユーザーのメールデータベース (たとえば GNELSON のメールデータベー
ス) をバックアップするときは、次のコマンドを使います。
sav dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/mail/gnelson.nsf')
メモ
1. データベースをバックアップするには、バックアップ処理中の変更を防ぐため
に AS/400 はデータベースをロックしなければなりません。ノーツ メールの
バックアップを成功させるには、SAV コマンドを実行する前に、次のいずれか
を行う必要があります。
メールデータベースを含むドミノ サーバーを終了させます。サーバーを終了
するには、ENDDOMSVR (ドミノサーバー終了) コマンドを使います。
drop all と dbcache flush を使ってデータベースファイルへの活動を停止しま
す。ただし、この方法を使うと、バックアップ処理中に配信が試みられた
メールは、サーバーがビジーまたは使用中というメッセージが添付されて送
信者に送り返されます。
第 5 章 バックアップと回復の管理 173
章 バックアップと回復の管理 2. バックアップによるサーバーのダウンタイムを減少させるには、クラスタサー
バーを使います。AS/400 は同じシステム上のクラスタサーバーをサポートしま
す。
特定のデータベースのバックアップ
たとえば、次のような場合には、特定のドミノ データベースをテープにバックアッ
プする必要があります。
データベースのプログラム部分を変更したり新しいエージェントをテストする
とき
期末にデータベースのアーカイブコピーを作成するとき
ドミノ AS/400 対応版サーバーの特定のデータベースまたはデータベースのグループ
をバックアップするには、次のように操作します。
1. *JOBCTL と *SAVSYS の特殊権限を持つユーザー・プロファイルを使って、
AS/400 にサインオンします。
2. データベースを使っているユーザーがいないことを確認します。バックアップ
は、データベースが変更されないときに行います。
3. バックアップに使うテープをセットします。
4. SAV (オブジェクトの保管) コマンドを使ってデータベースをバックアップしま
す。たとえば、/NOTES/DATA ディレクトリの CUSTINF.NSF をバックアップ
するときは、次のコマンドを入力します。テープ装置の名前 (TAP01) は実際の
環境にあわせて置きかえます。
sav dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/custinf.nsf')
■ 例: 特定のドミノ データベースのバックアップ
SAV (オブジェクトの保管) コマンドを使って特定のドミノ データベースをテープに
バックする方法の例を以下に示します。サーバーのディレクトリ名 (/NOTES/DATA)
とテープ装置の名前 (TAP01) は実際の環境にあわせて置きかえてください。
DEPT57 サブディレクトリ (フォルダ) に含まれるすべてのドミノ データベース
をバックアップするには、次のコマンドを使います。
sav dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/dept57/*.nsf')
HRDPT ディレクトリの HRINFO データベースをバックアップするには、次のコ
マンドを使います。
sav dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/hrdpt/hrinfo.nsf')
特定のサブディレクトリにはないすべての HR ファイルをバックアップするに
は、次のコマンドを使います。
sav dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/hr*.nsf')
174 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
メモ
1. データベースをバックアップするには、バックアップ処理中の変更を防ぐため
に AS/400 はデータベースをロックしなければなりません。このため、バック
アップを開始する前に、データベースを開いているユーザーがいないことを確
認するか、サーバーを終了します。
2. バックアップによるサーバーのダウンタイムを減少させるには、クラスタサー
バーを使います。AS/400 は同じシステム上のクラスタサーバーをサポートしま
す。
ドミノ AS/400 サーバーの変更されたオブジェクトのバックアップ
AS/400 には、指定した日時以降または前回のバックアップ以降に変更されたオブ
ジェクトだけをバックアップする機能があります。このようなバックアップを「増
分バックアップ」と呼ぶことがあります。ドミノ サーバーにあまり変更されない
データベースが多く含まれているときは、全バックアップと増分バックアップを組
み合わせると、効率良くバックアップできます。
■ 増分バックアップの計画
増分バックアップの最も一般的な運用方法には次の 2 つがあります。
前回の全バックアップ以降に変更された内容をバックアップします。この方法
では、前回のバックアップ (ドミノ サーバーのすべてのデータベースをバック
アップする全バックアップ) 以降に変更されたすべてのデータベースをバック
アップします。たとえば、土曜日の夜に全バックアップを実行し、日∼金曜日
の夜は、土曜日の夜以降に変更されたすべてのデータベースをバックアップし
ます。
この方法の利点は、回復が簡単なことです。回復が必要なときは、全バック
アップのテープと最新の増分バックアップのテープだけを使います。この方法
の欠点は、全バックアップから日が経つにつれてバックアップ時間が長くなり、
バックアップメディアの量も増えることです。
前回の増分バックアップ以降に変更された内容をバックアップします。この方
法では、最後のバックアップ以降に変更されたオブジェクトだけをバックアッ
プします。たとえば、土曜日の夜に全バックアップを実行し、日∼金曜日の夜
は、前日のバックアップ以降に変更されたすべてのデータベースをバックアッ
プします。
この方法の利点は、増分バックアップの時間が短く、バックアップメディアの
量も少なくて済むことです。この方法の欠点は、回復が複雑なことです。回復
が必要なときは、全バックアップのテープとすべての増分バックアップのテー
プを使います。
第 5 章 バックアップと回復の管理 175
章 バックアップと回復の管理 ■ 例: ドミノ AS/400 対応版サーバーの変更されたオブジェクトのバック
アップ
ドミノ サーバーで変更されたオブジェクトをバックアップする例を以下に示します。
サーバーのディレクトリ名 (/NOTES/DATA) とテープ装置の名前 (TAP01) は実際の環
境にあわせて置きかえてください。
すべての変更をバックアップする (前回の全バックアップ以降
前回の全バックアップ以降)
前回の全バックアップ以降
前回の全バックアップ以降に発生したすべての変更内容を夜の間にバックアップす
るには、次のように操作します。
1. 土曜日の夜に、全バックアップを実行します (たとえば、[保管] メニューのオプ
ション 23 を使います)。最新のバックアップの日時を示すオブジェクト情報を
更新するために、SAV コマンドで UPDHST(*YES) を指定することに注意して
ください。
2. 日曜日の夜に、次のコマンドを使ってバックアップします。
sav dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/*.*') chgperiod(*lastsave)
updhst(*yes)
3. 月曜日の夜に、次のコマンドを使ってバックアップします。
sav dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/*.*') chgperiod(*lastsave)
updhst(*yes)
次の全バックアップまで、毎日同じコマンドを使ってバックアップを行います。
1 日分の変更をバックアップする
前回の増分バックアップ以降に発生した変更内容を夜の間にバックアップするには、
毎日 CHGPERIOD パラメータを調整することが必要です。例を以下に示します。
1. 土曜日の午後 8 時に全バックアップを実行します (たとえば、[保管] メニューの
オプション 23 を使います)。最新のバックアップの日時を示すオブジェクト情
報を更新するために、SAV コマンドで UPDHST(*YES) を指定することに注意
してください。
2. 11/9 (日) の午後 10 時に、次のコマンドを使ってバックアップします。
sav dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/*.*') chgperiod('11/08/97'
200000) updhst(*yes)
3. 11/10 (月) の午後 9 時に、次のコマンドを使ってバックアップします。
sav dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/*.*') chgperiod('11/09/97'
220000) updhst(*yes)
4. 11/11 (火) の午後 8 時に、次のコマンドを使ってバックアップします。
sav dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/*.*') chgperiod('11/10/97'
210000) updhst(*yes)
176 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
5. 上記のように、毎日 SAV コマンドを使ってバックアップします。前回のバック
アップ日時を示すように CHGPERIOD (最終変更の期間) パラメータを変更しま
す。
メモ
1. データベースをバックアップするには、バックアップ処理中の変更を防ぐため
に AS/400 はデータベースをロックしなければなりません。このため、バック
アップを開始する前に、データベースを開いているユーザーがいないことを確
認するか、データベースが含まれるサーバーを終了します。サーバーを終了す
るには、ENDDOMSVR (ドミノサーバー終了) コマンドを使います。
2. バックアップによるサーバーのダウンタイムを減少させるには、クラスタサー
バーを使います。AS/400 は同じシステム上のクラスタサーバーをサポートしま
す。
ドミノ AS/400 対応版の回復
ドミノ AS/400 対応版のプログラムと各ファイルは、AS/400 の QSYS.LIB ファイル・
システムのライブラリ内にあります。ドミノ データベースは、統合ファイル・シス
テム内のサーバーの構成時に指定したディレクトリパスに保存されています。ドミ
ノ AS/400 対応版のバックアップ計画では、ライブラリ (頻度が少ない) とデータベー
スディレクトリ (頻度が多い) の両方をバックアップするよう設定されています。
次のようなことが発生したときは、ドミノの回復が必要です。
火災や水害などによってサーバーがダメージを受けたとき
ディスクの破損などのハードウェア障害が起きたとき
メ モ
AS/400 は、信頼性を高めディスクエラーによるデータの損失を防ぐ
ディスク保護オプション (ミラー保護と装置パリティ保護) を提供しま
す。ディスク保護については、『AS/400 バックアップおよび回復の手
引き』(SC41-5304) を参照してください。
ユーザーまたはオペレータによるエラー (データベースの削除や月末処理の重複
実行など) が起きたとき
サーバー全体の回復が必要なときもあり、また特定のディレクトリだけの回復でよ
い場合もあります。これ以降のトピックで、ドミノ AS/400 対応版の一般的な回復方
法について説明します。
ドミノサーバー全体の回復
ドミノメールの回復
ドミノ データベースの回復
ドミノサーバーの変更されたオブジェクトの回復
第 5 章 バックアップと回復の管理 177
章 バックアップと回復の管理 完全な手順と概念については、『AS/400 バックアップおよび回復の手引き』または
ドミノのヘルプを参照してください。
ドミノ AS/400 対応版サーバー全体の回復
システムの障害 (サイトの損失や保護されていないディスク装置のエラーなど) が発
生したときは、保存しておいたバックアップから AS/400 システム全体を回復 (復元)
しなければなりません。AS/400 は高度に統合されたシステムなので、正しい手順に
したがってオブジェクトを回復し、オブジェクト間の適切なリンクを再構築する必
要があります。システム全体を回復する方法については、『AS/400 バックアップお
よび回復の手引き』(SC41-5304) を参照してください。
AS/400 システム全体ではなく、ドミノ AS/400 対応版だけの回復が必要なときは、
RST (オブジェクトの復元) コマンドを使ってテープからドミノディレクトリを回復
できます。この手順の例を以下に示します。
1. *SAVSYS と *JOBCTL の特殊権限を持つユーザー・プロファイルを使って、
AS/400 にサインオンします。
2. 回復するサーバーがユーザーによって使われていないことを確認し、サーバー
を終了します。サーバーの終了には、ENDDOMSVR (ドミノサーバー終了) コ
マンドを使います。
3. 登録簿の同期を使っているときは、次のコマンドを使って登録簿の同期機能を
終了します。
call qnotesint/qnndiend
4. サーバーのディレクトリの最新のバックアップコピーを含むテープをセットし
ます。
5. ドミノディレクトリに対する適切な RST (オブジェクトの復元) コマンドを使い
ます。たとえば、ドミノディレクトリが /NOTES/DATA で、テープ装置が
TAP01 のときは次のコマンドを使います。
rst dev('qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/*')
6. 登録簿の同期を使うときは、AS/400 システム配布登録簿も回復しなければなり
ません。
上記の操作により、データディレクトリの物理的な内容が AS/400 のディスク装置に
復元されました。これ以降の回復のために必要な作業については、ドミノのヘルプ
を参照してください。
178 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
ドミノディレクトリの回復
ドミノディレクトリと AS/400 システム配布登録簿の間で登録簿の同期 を行っている
ときは、回復について特別な考察が必要です。可能であれば、ドミノの公開アドレ
ス帳と AS/400 システム配布登録簿を同時にバックアップした最新のテープから回復
してください。この 2 つを同時にバックアップしたテープがないときは、ドミノ
ディレクトリと AS/400 システム配布登録簿の内容が一致していない可能性があるた
め、登録簿の同期の生成機能を使って 2 つの内容を一致させる必要があります。
AS/400 システム配布登録簿を回復するには、次のように操作します。
1. 次のコマンドを使って登録簿の同期を終了します。
call qnotesint/qnndiend
2. 次のコマンドを使って回復します。
rstobj obj(qaok*) savlib(qusrsys) objtype(*file) dev(tap01)
3. 回復が終了したら、次のコマンドによって登録簿の同期を再起動します。
call qnotesint/qnndistj
参 照: 登録簿の同期についての詳細は、第 4 章の「登録簿の同期について」を参
照してください。
ドミノ メールの回復
バックアップテープからメールデータベースを回復するには、RST (オブジェクトの
復元) コマンドを使います。手順の例を以下に示します。
1. *SAVSYS と *JOBCTL の特殊権限を持つユーザー・プロファイルを使って、
AS/400 にサインオンします。
2. 回復するメールデータベースを含むドミノ サーバーを終了します。ドミノ サー
バーの終了には ENDDOMSVR (ドミノサーバー終了) コマンドを使います。
3. メールデータベースの最新のバックアップが含まれるテープをセットします。
4. 回復するメールデータベースに対する適切な RST (オブジェクトの復元) コマン
ドを実行します。たとえば、MAIL サブディレクトリに含まれるすべてのデータ
ベースをテープ装置 TAP01 から回復するには、次のコマンドを使います。 rst
dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/mail/*')
第 5 章 バックアップと回復の管理 179
章 バックアップと回復の管理 ■ 例: ドミノ メールの回復
ユーザーのメールデータベースの名前は、通常は、ユーザーの ID (短縮名) に .NSF
の拡張子を加えたものになります。ドミノの管理者によって、メールデータベース
に別の名前が使われることもあります。
特定のユーザーのメールデータベース (たとえば、ユーザー GNELSON のメール
データベース) を回復するには、RST コマンドを使い、データベース名を指定し
ます。
rst dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/mail/gnelson.nsf')
RST コマンドで複数のファイルを指定できます。たとえば、GNELSON、
LSMITH、JPETERS のメールデータベースを回復するには、次のコマンドを使
います。
rst dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj(('/notes/data/mail/gnelson.nsf')
('/notes/data/mail/lsmith.nsf')('/notes/data/mail/jpeters.nsf'))
メモ
1. 使用中のデータベースは回復できません。バックアップコピーからデータベー
スを回復するときは、すべてのユーザーがそのデータベースを閉じなければな
りません。
2. 例では、ドミノ サーバーのディレクトリはすべて /NOTES/DATA となっていま
す。
3. 実際の環境にあわせて、AS/400 テープ装置の名前 (TAP01) を置きかえてくださ
い。
ドミノ データベースの回復
ドミノ データベースまたはデータベースのグループを回復するときは、RST (オブ
ジェクトの復元) コマンドを使います。HRDPT サブディレクトリに含まれるすべて
のファイルを回復するときの手順の例を以下に示します。
1. *SAVSYS と *JOBCTL の特殊権限を持つユーザー・プロファイルを使って、
AS/400 にサインオンします。
2. 回復するデータベースを含むサーバーを終了します。サーバーの終了には
ENDDOMSVR (ドミノサーバー終了) コマンドを使います。サーバーを終了しな
くてもデータベースを回復できますが、そのデータベースがユーザーに使われ
ていないことを確認しなければなりません。データベースが使われないように
するには、サーバーを終了するのが一番良い方法です。
3. データベースの最新のバックアップが含まれるテープをセットします。
4. 回復するデータベースに対する適切な RST (オブジェクトの復元) コマンドを実
行します。たとえば、HRDPT サブディレクトリ に含まれるすべてのデータ
ベースをテープ装置 TAP01 から回復するには、次のコマンドを使います。
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
180 ロータス
rst dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/hrdpt/*.nsf')
■ 例: ドミノ データベースの回復
次の例では、実際の環境に合わせてサーバーのディレクトリ名 (/NOTES/DATA) と
テープ装置の名前 (TAP01) を置き換えてください。
HRINFO という名前のデータベースを HRDPT サブディレクトリ (フォルダ) に
回復するには、次のコマンドを使います。
rst dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/hrdpt/hrinfo.nsf')
すべてのドミノ データベースを CUSTSVC サブディレクトリに回復するには、
次のコマンドを使います。
rst dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/custsvc/*.nsf')
INV で始まる名前を持つすべてのドミノ データベースをサーバーのメインディ
レクトリに回復するには、次のコマンドを使います。
rst dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/inv*.nsf')
メ モ
使用中のデータベースは回復できません。バックアップコピーから
データベースを回復するときは、すべてのユーザーがそのデータベー
スを閉じなければなりません。データベースが使われないようにする
には、サーバーを終了するのが一番良い方法です。
ドミノ AS/400 サーバーの変更されたオブジェクトの回復
バックアップにかかる時間を減らすため、バックアップの手法として、平日はドミ
ノ サーバーの変更されたオブジェクトだけをバックアップすることがあります。こ
のようなバックアップテープを使って回復するときは、回復の手順を考慮し、最新
のバックアップが含まれるテープを用意しなければなりません。
■ 例: ドミノ サーバーの変更されたオブジェクトの回復
ケースに応じた回復の手順の概要をいくつか示します。サーバーのデータディレク
トリ名 (/NOTES/DATA) とテープ装置の名前 (TAP01) は実際の環境にあわせて置きか
えてください。
累積バックアップから、変更されたすべてのドミノ オブジェクトを回復する
変更されたオブジェクトは、累積バックアップを用いてバックアップされているも
のとします。累積バックアップとは、前回の全バックアップ以降の変更内容を毎日
バックアップする手法です。ドミノのデータディレクトリ全体を回復するには、次
のように操作します。
1. *SAVSYS と *JOBCTL の特殊権限を持つユーザー・プロファイルを使って、
AS/400 にサインオンします。
第 5 章 バックアップと回復の管理 181
章 バックアップと回復の管理 2. ドミノ サーバーを終了するなどして、データベースがユーザーに使われないよ
うにします。サーバーの終了には ENDDOMSVR (ドミノサーバー終了) コマン
ドを使います。
3. 最新の全バックアップが含まれるテープを用意し、テープ装置にセットします。
4. 次のような RST (オブジェクトの復元) コマンドを使い、ドミノのデータディレ
クトリ全体を回復します。
rst dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/*')
ドミノのデータディレクトリ名 (/NOTES/DATA) とテープ装置の名前 (TAP01) は
実際の環境にあわせて置きかえてください。
5. 変更されたオブジェクトが含まれる最新のバックアップテープを用意し、テー
プ装置にセットします。
6. 次のコマンドを実行し、変更されたすべてのオブジェクト (前回の全バック以降
のすべての変更内容) を回復します。
rst dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/*')
ドミノのデータディレクトリ名 (/NOTES/DATA) とテープ装置の名前 (TAP01) は
実際の環境にあわせて置きかえてください。
毎日のバックアップから、変更されたすべてのドミノ オブジェクトを回復す
る
毎日のバックアップで、前日のバックアップ以降に変更されたオブジェクトだけが
バックアップされているものとします。ドミノのデータディレクトリ全体を回復す
るには、次のように操作します。
1. *SAVSYS と *JOBCTL の特殊権限を持つユーザー・プロファイルを使って、
AS/400 にサインオンします。
2. ドミノ サーバーを終了するなどして、データベースがユーザーに使われないよ
うにします。サーバーの終了には ENDDOMSVR (ドミノサーバー終了) コマン
ドを使います。
3. 最新の全バックアップが含まれるテープを用意し、テープ装置にセットします。
4. 次のような RST (オブジェクトの復元) コマンドを使い、ドミノのデータディレ
クトリ全体を回復します。
rst dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/*')
ドミノのデータディレクトリ名 (/NOTES/DATA) とテープ装置の名前 (TAP01) は
実際の環境にあわせて置きかえてください。
5. 最初の増分バックアップテープを用意し、テープ装置にセットします。たとえ
ば、土曜日の夜に全バックアップを行い、日曜∼金曜は増分バックアップを行
うときは、日曜日のテープ (最初の増分バックアップ) をセットします。
6. 次のコマンドを実行し、変更されたすべてのオブジェクトを回復します。
182 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
rst dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/*')
ドミノのデータディレクトリ名 (/NOTES/DATA) とテープ装置の名前 (TAP01) は
実際の環境にあわせて置きかえてください。
7. 毎日の増分バックアップテープを古い順に使って 5 ∼ 6 をくり返し、ディレク
トリを最新の状態に回復します。たとえば、回復を行っているのが木曜日だと
すると、月、火、水のテープをこの順に使います。
増分バックアップから、特定のドミノ データベースを回復する
HRINFO という名前のデータベースを HRDPT サブディレクトリ (フォルダ) に回復
するには、次のように操作します。
1. *SAVSYS と *JOBCTL の特殊権限を持つユーザー・プロファイルを使って、
AS/400 にサインオンします。
2. ドミノ サーバーを終了するなどして、データベースがユーザーに使われないよ
うにします。サーバーの終了には ENDDOMSVR (ドミノサーバー終了) コマン
ドを使います。
3. データベースの最新のバックアップが含まれるテープを用意し、次のいずれか
を行います。
保存処理の間にシステムによって生成されたログを調べる
DSPTAP (テープ表示) コマンドを使って、テープの内容を表示する
4. テープをテープ装置にセットします。
5. 次のコマンドを実行して、データベースを回復します。
rst dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/hrdpt/hrinfo.nsf')
実際の環境に合わせて、テープ装置の名前 (TAP01) を置き換えてください。
変更されたオブジェクトをドミノの特定のサブディレクトリに回復する
ドミノのすべてのデータベースを CUSTSVC サブディレクトリに回復するときは、
サーバー全体の回復と同じ手順を使います。次のように操作してください。
1. *SAVSYS と *JOBCTL の特殊権限を持つユーザー・プロファイルを使って、
AS/400 にサインオンします。
2. ドミノ サーバーを終了するなどして、データベースがユーザーに使われないよ
うにします。サーバーの終了には ENDDOMSVR (ドミノサーバー終了) コマン
ドを使います。
3. 最新の全バックアップが含まれるテープを用意し、テープ装置にセットします。
4. 最新の全バックアップからディレクトリ全体を回復するには、RST (オブジェク
トの復元) コマンドを使います。たとえば、TAP01 装置からオブジェクトを
CUSTSVC サブディレクトリに回復するには、次のコマンドを使います。
rst dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/custsvc/*')
第 5 章 バックアップと回復の管理 183
章 バックアップと回復の管理 5. 累積バックアップを行っている場合は、最新の累積バックアップテープをセッ
トします。そして、手順 4 と同じコマンドを使って、変更内容を回復します。
前日のバックアップ以降の変更内容だけを毎日バックアップしている場合は、
増分バックアップの各テープでこの手順を繰り返します。テープを古い順に
セットし、手順 4 と同じコマンドを使って、各テープから変更内容を回復して
ください。
ユーザー定義のファイルシステムとその利用について
通常は、AS/400 に接続されたすべてのディスク装置は、1 つの論理ディスク装置と
して扱われます。オペレーティングシステムは、パフォーマンスとディスクの効率
を向上させるために、ディスク装置全体に渡ってデータを展開します。しかし、
AS/400 の管理者は、補助記憶域プール (ASP) と呼ばれるディスク装置の論理グルー
プを作成できます。補助記憶域プールには、次のような利点があります。
ASP によって、別の手法によるバックアップとディスク保護が可能になります。
たとえば、あまり変更されない大きなサイズのデータベースがあるとき、この
データベースを個別の ASP に分離することにより、頻度の少ないバックアップ
スケジュールを作成できます。また、情報の利用にそれほど高速性を要求しな
いときは、この ASP に RAID5 ディスク装置を使わないよう指定できます。
ASP によって、データの損失を防ぎパフォーマンスを向上させるために、デー
タベースジャーナルをデータベースから切り離せます。
ドミノのデータディレクトリをユーザー ASP に置くときは、ユーザー定義ファイル
システム (UDFS) を作成し、統合ファイル・システム のディレクトリを適切な ASP
にマッピングしなければなりません。
ASP とユーザー定義ファイルシステムの作成の詳細については、『AS/400 バック
ア ッ プ お よ び 回 復 の 手 引 き 』 (SC41-5304)、 ま た は 、 AS/400 Technical Studio
(http://www.as400.ibm.com/techstudio [英語]) のドミノ情報を参照してください。
184 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
第 6 章 データベース統合に対するセキュリティの計画
ドミノ AS/400 対応版は、DB2/400 とドミノ データベースのデータを双方向に統合す
る強力な機能を持っています。この統合機能を利用するには、2 つのデータベース間
で権限がどのように機能するかを理解し、管理しなければなりません。
QNOTES ユーザー・プロファイルについて
AS/400 のどのジョブも、AS/400 ユーザー・プロファイルのもとで実行されます。
ユーザー・プロファイルは、ジョブの操作上の特性を定義します。また、ユー
ザー・プロファイルは、ジョブがシステム関数を実行するのに必要な特権 (特殊権
限) と、AS/400 オブジェクトを操作するのに必要な権限を提供するソースにもなっ
ています。
ドミノ AS/400 対応版には、QNOTES と呼ばれる AS/400 ユーザー・プロファイルが
含まれています。QNOTES ユーザー・プロファイルは、AS/400 セキュリティのもと
でドミノのアクセス制御を機能させるメカニズムを提供します。ドミノ アプリケー
ションを正しく動作させるには、すべてのドミノ アプリケーションを QNOTES ユー
ザー・プロファイルのもとで実行しなければなりません。 QNOTES ユーザー・プロ
ファイルは変更しないでください。
詳細については、「ドミノのアクセス制御に対する AS/400 サポートについて」を参
照してください。
QNOTES ユーザー・プロファイルのもとで自動的に実行されるプロセス
次のドミノ プロセスは、QNOTES ユーザー・プロファイルのもとで実行されます。
ドミノ サーバー
ドミノ サーバーが、NOTES.INI ファイルの ServerTasks または ServerTasksAt の
設定に基づいて起動したプログラム
ドミノディレクトリのプログラム文書に基づいて起動されたプログラム
ドミノ サーバー内で実行されるフックドライバと拡張マネージャ
ドミノ サーバーで実行されるエージェント
ドミノ サーバー操作卓 (サーバーコンソール) で、Load コマンドによって実行さ
れたプログラム
185
ドミノ アプリケーションを QNOTES ユーザー・プロファイルのもとで確実
に実行する
ドミノ アプリケーションが QNOTES ユーザー・プロファイルのもとで自動的に実行
されるように設計されていない場合は、次のいずれかの方法を使って、アプリケー
ションを確実に QNOTES ユーザー・プロファイルのもとで実行します。
AS/400 の SBMJOB (ジョブの投入) コマンドを使って、QNOTES ユーザー・プロ
ファイルのもとで、ジョブをバックグラウンドで (バッチで) 実行します。
SBMJOB コマンドは、どのユーザー・プロファイルのもとで実行するのかを指
定するパラメータを持っています。たとえば、CUSTSVC プログラムを
CUSTPGM ライブラリで実行するときは、SBMJOB コマンドは次のようになり
ます。
sbmjob cmd(call pgm(custpgm/custsvc)) user(qnotes)
QNOTES のもとで実行されるジョブを起動するには、QNOTES ユーザー・プロ
ファイルに対する *USE 権限を持っていなければなりません。一般的に、
QNOTES ユーザー・プロファイルに対する権限をユーザーに与えることは避け
てください。これは、QNOTES ユーザー・プロファイルがドミノ サーバー内の
任意のオブジェクトを変更または削除する権限を持っているからです。
アプリケーション内で、次の AS/400 システム API を使って QNOTES ユー
ザー・プロファイルにスワップします。
QSYGETPH - プロファイルハンドルの取得
QWTSEPT - プロファイルの設定
この手法を用いるときは、次の点に注意してください。
プログラムが QNOTES ユーザー・プロファイルにスワップするときは、デ
バッグ・コマンドのような一般的なプログラミング機能へのアクセスを持ち
ません。セキュリティ・ホールを最少限に するために、QNOTES ユーザー・
プロファイルは AS/400 の各機能に対して *USER レベルの権限だけを与えま
す。
プログラムを中断したりキャンセルした場合、QNOTES プロファイルからス
ワップバックするには、例外ハンドラやキャンセルハンドラをプログラムに
含める必要があります。
参 照: この章の「AS/400 プログラムからドミノ データベースへアクセスすると
きの権限について」も参照してください。
186 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
■ 例: QNOTES ユーザー・プロファイルへのスワップ
AS/400 の API を使って QNOTES ユーザー・プロファイルにスワップするコードの
サンプルを以下に示します。
/* インクルードするヘッダファイル */
#include <qsygetph.cleinc> /* QSYGETPH のヘッダファイル */
#include <qwtsetp.cleinc>
/* QWTSETP のヘッダファイル */
#include <qusec.h>
/* エラーコードの構造体 */
#include <qsnapi.h>
/* エラーコードの構造体 */
/* 宣言 */
Qus_EC_t err_code;
char
cur_user[11] = "*CURRENT ";
char
qnotes_user[11] = "QNOTES
char
qnotes_password[11] = "*NOPWD
char
user_prof_handle[13];
char
";
";
qnotes_prof_handle[13];
/* QNOTES プロファイルのハンドルを取得 */
QSYGETPH(qnotes_user,
qnotes_password,
qnotes_prof_handle,
&err_code);
if (err_code.Bytes_Available)
{
/* QNOTES ユーザー・プロファイルのハンドルの取得エラー */
return -1;
}
/* 現在のユーザー・プロファイルのハンドルを取得 */
QSYGETPH(cur_user,
NULL,
user_prof_handle,
&err_code);
第 6 章 データベース統合に対するセキュリティの計画 187
章 データベース統合に対するセキュリティの計画 if(err_code.Bytes_Available)
{
/* 現在のユーザー・プロファイルのハンドルの取得のエラー */
return -1;
}
/* QNOTES ユーザー・プロファイルへの切り替え */
QWTSETP(qnotes_prof_handle,&err_code);
if(err_code.Bytes_Available)
{
/* QNOTES ユーザー・プロファイルへの切り替えエラー */
return -1;
}
/*******************************/
/* ノーツ API または関数の実行 */
/*******************************/
/* 現在のユーザー・プロファイルに切り替える */
QWTSETP(user_prof_handle,&err_code);
if(err_code.Bytes_Available)
{
/* 現在のユーザー・プロファイルへの切り替えのエラー */
return -1;
}
188 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
ドミノのアクセス制御に対する AS/400 サポートについて
ドミノのセキュリティと背景の AS/400 のセキュリティは、次の 2 つの目的のために
連携して機能します。
ドミノ アプリケーションの移植性: ドミノ AS/400 対応版のアクセス制御が、他
のドミノ サーバーのプラットフォームの場合と同じように機能しなければなり
ません。
同じ AS/400 を共有する他のアプリケーションのセキュリティと統合: ドミノ
AS/400 対応版は、他のすべての AS/400 アプリケーションに適用されるセキュ
リティの規則に従わなければなりません。
ドミノのセキュリティと AS/400 がどのように連携してこれらの目的を達しているか
を理解するには、ドミノのセキュリティ機構と AS/400 でのドミノ データベースの保
存方法について、基本的な概念を理解する必要があります。
ドミノでは、各ドミノ データベースごとにアクセス制御リストを定義できます。
アクセス制御リストは、AS/400 のオブジェクト権限と同様の権限を提供します。
たとえば、ドミノでは、[編集者] のアクセス権を持つユーザーは、データベー
ス内の任意の文書を変更できますが、データベースを削除したり、他のユー
ザーに別のアクセス権を与えることはできません。
同様に、DB2/400 では、*CHANGE 権限を持つユーザーはデータベース・ファ
イル内のレコードの追加、変更、削除はできますが、データベース・ファイル
を削除したり、他のユーザーにデータベース・ファイルを使用する権限を与え
ることはできません。
ドミノ AS/400 対応版サーバーを構成するときに、サーバー データベースのデー
タディレクトリを指定します (たとえば、/NOTES/DATA)。ドミノ AS/400 対応
版のデータベース (拡張子が .NSF のファイル) は、常に AS/400 統合ファイル・
システムに置かれます。
ドミノ AS/400 対応版は、パブリック権限が *EXCLUDE に設定されたドミノ
データディレクトリを作成します。ドミノ ユーザーが新しいデータを作成する
と、その新しいデータベースのパブリック権限は常に *EXCLUDE に設定されま
す。これにより、AS/400 ユーザーがドミノの外部からドミノ データベースにア
クセスするのを防げます (もちろん、*ALLOBJ 特殊権限があれば、任意のデー
タベースにアクセスでき、削除もできます)。
ドミノ AS/400 対応版は、QNOTES と呼ばれるユーザー・プロファイルを提供し
ます。QNOTES ユーザー・プロファイルは、ドミノのデータディレクトリと
ディレクトリ内のすべてのオブジェクトを所有します。QNOTES ユーザー・プ
ロファイルは、オブジェクトに対する *ALL 権限を持っています。ドミノの
サーバージョブは、QNOTES ユーザー・プロファイルを使って実行されます。
第 6 章 データベース統合に対するセキュリティの計画 189
章 データベース統合に対するセキュリティの計画 メ モ
デフォルトでは、QNOTES ユーザー・プロファイルがドミノ データ
ディレクトリを所有します。所有者は変更できますが、QNOTES ユー
ザー・プロファイルは、ディレクトリとディレクトリ内のオブジェク
トに対し *ALL 権限を持たなければなりません。*ALL 権限を持たない
場合は、サーバージョブが正しく機能しません。
以上を理解した上で、ノーツ ユーザーがドミノ データベースにアクセスしようとす
ると何が起こるのかを見ることにしましょう。
1. OS/400 は、ユーザーが統合ファイル・システム (たとえば、
/NOTES/DATA/MYDB.SNF) 内のオブジェクトに対する権限を持っているかどう
かを調べます。OS/400 にとって、ユーザーは QNOTES ユーザー・プロファイ
ルに見えるので、/NOTES/DATA/ パスのすべてのオブジェクトへの権限を持つ
ことになります。したがって、OS/400 はアクセスを許可します。
2. 制御がドミノ AS/400 対応版に渡されます。ドミノは、どのユーザーがサー
バーとの接続を確立し、認証を提供したのかを識別できます。ドミノ サーバー
は、データベースのアクセス制御リストで定義されているユーザーのアクセス
権を調べます。ユーザーが正しいアクセス権を持っていると、ドミノ AS/400
対応版はユーザーからの処理要求を許可します。
ドミノ アプリケーションが DB2/400 にアクセスするときの権限について
ドミノ AS/400 は、ドミノ データベースと DB2/400 データベースを統合する重要な
機能を持っています。ドミノ アプリケーションは、次の 4 つの方法を利用して
DB2/400 データベースにアクセス (および、更新) できます。
LS:DO (ロータス スクリプト データオブジェクト) を使う
ロータス スクリプト アプリケーションは、LS:DO を DB2/400 データへのイン
ターフェースとして使うことができます。
@Db 関数を使う
ドミノの式言語で記述されたエージェントは、@Db 関数を使って DB2/400 を含
むリレーショナルデータベースと対話できます。
ドミノ・エンタープライズ・コネクションサービス (DECS) を使う。
ドミノ・エンタープライズ・コネクションサービス (DECS) は、ドミノ アプリ
ケーションから DB2/400 データへのリアルタイムのアクセスを提供します。
NotesPump を使う
NotesPump 製品 (ドミノの別売のアドオン製品) は、ドミノ データベースと
DB2/400 データベースの情報を同期する使いやすい機能を提供します。
190 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
上記のいずれの方法でも、ドミノから DB2/400 へアクセスするときは、ドミノから
AS/400 への接続を確立しなければなりません。接続を確立するには、DB2/400 デー
タベースへのアクセスに使う権限を含むユーザー・プロファイルとユーザー・プロ
ファイルのパスワードの両方を指定する必要があります。
■ 詳細:
詳細 ドミノ アプリケーションが LS:DO または @DB を使って DB2/400
にアクセスするときの権限
ドミノ アプリケーションは、LS:DO (ロータススクリプトデータオブジェクト) また
は @DB 関数を使って、DB2/400 データベースへアクセスします。どちらの方法で
も、アプリケーションは DB2/400 データベースとの接続を確立します。接続を確立
するときに、AS/400 ユーザー・プロファイルとそのパスワードを示さなければなり
ません。OS/400 は、接続を許可する前に次の 2 つを調べます。
ユーザー・プロファイルとパスワードの組み合わせは正しいかどうか
DB2/400 データベース・ファイルに対するユーザーの権限
ドミノ アプリケーションから DB2/400 データベースへのアクセスを受け入れるとき
は、DB2/400 データベースを保護するためのセキュリティを考慮しなければなりま
せん。
1. リアルタイムアプリケーション (クライアントに接続されているアプリケー
ション) の場合は、ドミノ アプリケーションがどの AS/400 ユーザー・プロファ
イルを使って DB2/400 のデータにアクセスするのかを決めなければなりま
せん。どのユーザー・プロファイルを使うかは、ドミノ アプリケーションと
DB2/400 データベースのどちらに重点を置くかによって判断します。次のよう
な選択肢があります。
ドミノ アプリケーションを実行しているユーザーのユーザー・プロファイル
を使う
この方法だと、DB2/400 のデータにアクセスするアプリケーションを実行す
るすべてのユーザーに AS/400 ユーザー・プロファイルを与えなければなり
ません。ドミノ アプリケーションが AS/400 ユーザー・プロファイルとパス
ワードを提供する方法については、「適合する AS/400 ユーザー・プロファ
イルを使ってドミノ アプリケーションを DB2/400 に接続する」を参照してく
ださい。
ドミノに AS/400 データへのアクセス権限だけを与える特殊な AS/400 ユー
ザー・プロファイルをセットアップする
この方法だと、各ドミノ ユーザーに AS/400 ユーザー・プロファイルを与え
る必要がなくなります。この方法の詳細については、「特殊な AS/400 ユー
ザー・プロファイルを使ってドミノ アプリケーションを DB2/400 に接続す
る」を参照してください。
第 6 章 データベース統合に対するセキュリティの計画 191
章 データベース統合に対するセキュリティの計画 上の 2 つを組み合わせた方法を使う
パブリック (匿名) アクセスと同等の権限をドミノ ユーザーに与える特殊な
ユーザー・プロファイルを作成します。この方法は、どのユーザーも見るよ
うなデータベース・ファイルに適しています。より高度なアクセスや機密
ファイルへのアクセスは、ドミノ ユーザーの AS/400 ユーザー・プロファイ
ルにしたがって許可します。
2. 定期的なアプリケーション (エージェントなど) の場合でも、DB2/400 へ接続す
るときは AS/400 ユーザー・プロファイルが必要です。定期的なアプリケー
ションは、サーバー上でクライアントの接続なしに実行されます。このため、
アプリケーションはドミノ ユーザーからユーザー ID とパスワードを入手する
ことができません。代わりの方法については、「特殊な AS/400 ユーザー・プ
ロファイルを使ってドミノ アプリケーションを DB2/400 に接続する」を参照し
てください。
ドミノ プログラムが DB2/400 データに実行する内容をより厳しく制御する借用権限
を使うことを考慮してみます。
適合する AS/400 ユーザー・プロファイルを使ってドミノ アプリケーション
を DB2/400 に接続する
ドミノ アプリケーションが DB2/400 データベースにアクセスするときは、DB2/400
との間に接続を確立しなければなりません。接続には、有効な AS/400 ユーザー・プ
ロファイルとパスワードが必要です。
ドミノ ユーザーの AS/400 ユーザー・プロファイルを使ってドミノ アプリケー
ションを接続するときは、次のいずれかの方法を用います。
ユーザーに要求する:
ユーザーに要求する セッション内の最初の接続のときに、ユーザーに対して
AS/400 ユーザー・プロファイルとパスワードの入力を要求します。アプリケー
ションはこれらの情報を慎重に保護しなければなりません。また、個々の
AS/400 ユーザー・プロファイルに対するパスワードをサーバー内に保存しない
でください。
ユーザー ID とパスワードを保存する:
とパスワードを保存する AS/400 データベースへのアクセスを希望
するドミノ ユーザーにフォーム (およびデータベース) を提供し、AS/400 ユー
ザー・プロファイルとパスワードの入力を求めます。アプリケーションは、
ユーザーが入力した情報を暗号化し、クライアント上の安全なデータベースに
保存します。ユーザーとユーザーのために実行されているアプリケーションだ
けが、暗号化されたパスワードを解除できます。
この方法を使うと、ドミノから DB2/400 へアクセスするたびに AS/400 ユー
ザー・プロファイルとパスワードを入力する必要がありません。ただし、
AS/400 のパスワードを変更したときのために、保存されているパスワードを更
新するためのフォームが必要となります。
192 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
特殊な AS/400 ユーザー・プロファイルを使ってドミノ アプリケーションを
DB2/400 に接続する
ドミノ アプリケーションが DB2/400 データベースにアクセスするときは、DB2/400
との間に接続を確立しなければなりません。接続には、有効な AS/400 ユーザー・プ
ロファイルとパスワードが必要です。
ドミノ アプリケーションと DB2/400 データベースを接続するための特殊なユー
ザー・プロファイルを作成することもできます。特殊なユーザー・プロファイルは
次の手順で作成します。
1. 作成する特殊なユーザー・プロファイルの数を決めます。次の 2 つの方法があ
ります。
機密でないデータベースへの匿名アクセス (またはパブリックアクセス) を提
供する AS/400 ユーザー・プロファイルを 1 つ作成します。
DB2/400 のデータへのアクセスを提供する特殊目的のユーザー・プロファイ
ルを複数作成します。これらのユーザー・プロファイルは、グループ・プロ
ファイルと同様のものと考えられ、権限の管理を簡単にするという役割を
持っています。この方法の場合、AS/400 は実際のドミノ ユーザーについて
何も知ることができないことに注意してください。ドミノ アプリケーション
がユーザー・プロファイル名を設定します。どのユーザーがアプリケー
ションを使えるかは、ドミノの管理者が決めます。
2. 接続にパスワードを使うかどうかを決めます。次の 2 つの方法があります。
接続時にユーザー・プロファイル名と *NOPWD を指定します。QNOTES
ユーザー・プロファイルは、ユーザー・プロファイルへの *USE 権限を持た
なければなりません。この方法を用いると、どのドミノ アプリケーションも
この AS/400 ユーザー・プロファイルを使ってデータへのアクセスを試みる
ことができます。
アプリケーションがユーザー・プロファイル名とパスワードを保存します。
信頼のおけるプログラマーしかこの情報を表示 (または更新) できないよう
に、この情報を保護します。ただし、AS/400 のパスワードが変更されたとき
は、アプリケーションを更新しなければなりません。
この方法を用いると、ユーザー・プロファイルとパスワードを含むこのプロ
グラムへの権限を持つドミノ ユーザーだけが、DB2/400 のデータへのアクセ
スを試みることができます。QNOTES ユーザー・プロファイルは、ユー
ザー・プロファイルへの *USE 権限を持つ必要はありません。
3. ユーザー・プロファイルが予期せぬ使い方をされるのを防ぐために、次のよう
にユーザー・プロファイルをセットアップします。
初期プログラムを *NONE に設定します。
初期メニューを *SIGNOFF に設定します。
第 6 章 データベース統合に対するセキュリティの計画 193
章 データベース統合に対するセキュリティの計画 ■ 例: 借用権限を使って、ドミノから DB2/400 へアクセスする
AS/400 では、借用権限を使ってユーザーがどのように情報を更新するのかを管理で
きます。たとえば、一般的なユーザーは、オープンオーダーファイルに対する *USE
権限を持っています (表示は許可しますが、作成、変更、削除は許可しません)。し
かし、特定のユーザーだけがオーダーを作成または変更したり、新しいオーダーが
オープンオーダーファイルに入る前に編集チェックを受けるようにするケースも考
えられます。AS/400 でこのような制御を行うには、借用権限を使います。オープン
オーダーファイルへの *CHANGE 権限を持つユーザー・プロファイルは、作成と変
更の機能を提供するプログラムを所有します。特定のユーザーはプログラムを実行
するための *USE 権限を持ちます。
同様の手法を使って、ドミノ アプリケーションから DB2/400 のデータの更新を管理
するには、次のようにします。
1. 必要であれば、希望するタスクを実行する AS/400 プログラム (たとえば、デー
タベースの特定のレコードを変更するプログラムなど) を設計し、作成します。
既存のプログラムを流用することもできます。
2. データベース・ファイルへの適切な権限を持つユーザー・プロファイルの権限
を借用するプログラムを次のようにセットアップします。
プログラムの所有権限を適切なユーザー・プロファイルに転送するには、
CHGOBJOWN (オブジェクト所有者変更) コマンドを使います。
プログラムの借用権限を指定するには、CHGPGM (プログラム変更) コマンド
を使います。USRPRF (ユーザー・プロファイル) パラメータには *OWNER
を指定します。
3. 更新する DB2/400 データベース・ファイルのストアードプロシージャとしてプ
ログラムを定義します。
4. ストアードプロシージャを使って DB2/400 データベース・ファイルを更新する
ドミノ プログラムを設計し、作成します。
5. ドミノ プログラムが DB2/400 に接続するときに、ストアードプロシージャプロ
グラムへの *USE 権限を持つユーザー・プロファイルを指定します。
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
194 ロータス
AS/400 プログラムからドミノ データベースへアクセスするときの権限
ドミノと AS/400 のデータベースの統合は双方向に機能します。ドミノ アプリケー
ションが DB2/400 データベースのデータを取得 (そして更新) できるように、AS/400
アプリケーションもドミノ データベースの情報を取得 (そして更新) できます。
AS/400 プログラムからドミノ データベースにアクセスする基本的な手順を以下に示
します。
1. AS/400 プログラムからドミノ データベースにアクセスするときは、ドミノの
API (アプリケーションプログラミングインターフェース) を使います。ドミノ
API は、C、C++、Java の各プログラミング言語で利用できます。
2. ドミノはデータベース要求をサーバープログラムとして (クライアント/サー
バークライアントプログラムではなく) 処理します。このため、データベース要
求を行ったドミノ ユーザーが、サーバーと対応するユーザーとなります。
3. ドミノ サーバーは複数の NOTES.INI ファイルを持つことができます。
NOTES.INI ファイルは、その INI ファイル自身のサーバージョブのユーザーを
指定します。
4. AS/400 プログラムは API を使って、アクセスしたいドミノ データベースに
とって適切な INI ファイルを指定できます。AS/400 プログラムが明示的に INI
ファイルを指定しない場合は、ドミノはサーバーのデフォルトのユーザーを使
用します。
5. ドミノ ユーザーはドミノ データベースに対する必要な権限を持たなければなり
ません。
6. ドミノ サーバーと NOTES.INI ファイルへのアクセス権を得るには、API を含む
AS/400 プログラムが QNOTES ユーザー・プロファイルのもとで実行されなけ
ればなりません。借用権限は統合ファイル・システムでは機能しないため、こ
のプログラムは借用権限を使えません (ドミノ データベースは AS/400 上の統合
ファイル・システムに置かれています)。
ドミノ サーバーが正しく動作するためには、QNOTES ユーザー・プロファイルがす
べてのドミノ オブジェクトに対して *ALL 権限を持つ必要があります。したがって、
ユーザーには、直接・間接にかかわらず、 QNOTES ユーザー・プロファイルへの権
限を与えないでください。その代わりとして、特定の機能を持つ特定のプログラム
を使い、ユーザー・プロファイルをスワップします。以降のトピックでこの例を示
します。
第 6 章 データベース統合に対するセキュリティの計画 195
章 データベース統合に対するセキュリティの計画 ■ 例: AS/400 プログラムからドミノ データベースへアクセスするときの権
限のセットアップ
QNOTES ユーザー・プロファイルを保護しながら、ドミノ データへのアクセス権を
AS/400 プログラムに与える例を以下に示します。
1. 特定のドミノ データベースにアクセスする API 命令を含む AS/400 プログラム
を作成します。たとえば、ACCESSDOM という C++ のプログラムを作るもの
とします。ACCESSDOM プログラムのセキュリティの特性は次のようになりま
す。
パブリック権限は *EXCLUDE
QNOTES ユーザー・プロファイルがこのプログラムを所有
プログラムは借用権限を使わない
どのユーザーもプログラムへの特権を持たない
2. AS/400 のユーザーインターフェースを提供するプログラムを作成します。プロ
グラムは、AS/400 データベースとドミノ データベースからの情報を表示しま
す。たとえば、USERDB1 という RPG プログラムを作るものとします。
USERDB1 プログラムのセキュリティの特性は次のようになります。
パブリック権限は *EXCLUDE
QNOTES ユーザー・プロファイルがこのプログラムを所有
プログラムは QNOTES ユーザー・プロファイルの権限を借用する
権限のあるユーザーはプログラムへの特権を持っている
3. 次の手順で、ドミノ データベースへのアクセスを与えます。
権限のあるユーザーが USERDB1 プログラムを実行します。
USERDB1 プログラムは、AS/400 API を使って QNOTES ユーザー・プロファ
イルにスワップします。(ユーザーは QNOTES ユーザー・プロファイルにス
ワップする直接の権限を持ちません。しかし、USERDB1 プログラムは
QNOTES ユーザー・プロファイルの権限を借用するので、QNOTES ユー
ザー・プロファイルへスワップするのに必要な権限を持っています。)
USERDB1 プログラムは ACCESSDOM プログラムを呼び出し、データベース
要求に関するパラメータを渡します。
ACCESSDOM プログラムはドミノ API を実行してドミノ データを取得し、
これを USERDB1 プログラムへ返します。
USERDB1 プログラムは、要求したユーザーのユーザー・プロファイルへス
ワップバックします。そして、ドミノ データをユーザーに表示します。
この例で使われたセキュリティをまとめてみます。
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
196 ロータス
ACCESSDOM プログラムへの Public 権限は *EXCLUDE です。どのユーザーも
(*ALLOBJ 特殊権限を持つユーザーは除く)、このプログラムを直接実行するこ
とはできません。したがって、AS/400 ユーザーは USERDB1 プログラムの制御
外からドミノ データベースへはアクセスできません。
USERDB1 プログラムの Public 権限も *EXCLUDE です。特定の AS/400 ユー
ザーだけがこのプログラムを実行できる権限を持っています。
ACCESSDOM プログラムは NOTES.INI ファイルを指定できます。NOTES.INI
ファイルは目的のデータベース権限を持つユーザーを特定できます。
この例では、AS/400 ユーザーが QNOTES ユーザー・プロファイルに対し *USE
権限を持つことを必要としません。
詳細な説明とコードのサンプルについては、「例: QNOTES ユーザー・プロファイル
へのスワップ」を参照してください。
ドミノ AS/400 対応版での推奨セキュリティについて
システム上でドミノ AS/400 対応版を運用するときに、ドミノ サーバー、AS/400 ア
プリケーション、データを保護するためのセキュリティの推奨事項について説明し
ます。
QNOTES ユーザー・プロファイルは、ドミノ データディレクトリ内のすべての
オブジェクトを所有しています。QNOTES ユーザー・プロファイルは、任意の
ドミノ データベースを変更したり削除する権限を持ちます。このため、
QNOTES ユーザー・プロファイルの設定はドミノ データを保護するよう設計さ
れています。たとえば、QNOTES ユーザー・プロファイルはパスワードを持ち
ません。QNOTES ユーザー・プロファイルの初期メニューは *SIGNOFF です。
QNOTES ユーザー・プロファイルは変更しないでください。
QNOTES ユーザー・プロファイルの Public 権限は *EXCLUDE です。これによ
り、ユーザーが QNOTES ユーザー・プロファイルのもとで実行されるジョブを
投入するのを防ぐことができます。QNOTES ユーザー・プロファイルの Public
権限を変えないでください。QNOTES ユーザー・プロファイルへプライベート
な権限を設けることは、極めて大きな危険を伴います。
メ モ
ユーザーが QNOTES ユーザー・プロファイルのもとで実行されるジョ
ブを投入するのを防ぐには、セキュリティレベル (QSECURITY システ
ム値) が 40 以上でなければなりません。40 未満の場合だと、QNOTES
ユーザー・プロファイルのもとで実行されるジョブ記述のセキュリ
ティが維持されません。
第 6 章 データベース統合に対するセキュリティの計画 197
章 データベース統合に対するセキュリティの計画 QNOTES ユーザー・プロファイルは、ドミノのデータベースディレクトリとそ
れに含まれるオブジェクトを所有しています。ドミノ アプリケーションが正し
く実行されるようにするために、これらのオブジェクトの所有者は変えないで
ください。
ドミノのデータベースディレクトリとそれに含まれるオブジェクトの Public 権
限は *EXCLUDE です。ドミノのセキュリティを正しく機能させるために、ディ
レクトリまたはオブジェクトに対する Public 権限は変更しないでください。
メ モ
ドミノのデータディレクトリは、ドミノ サーバーの構成のときに指定
したディレクトリ (たとえば、/NOTES/DATA) です。
198 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
第 7 章 アプリケーション開発環境のセットアップ
ドミノ AS/400 対応版によって提供されるアプリケーション開発ツールを使うには、
これらのツールへの AS/400 サポート (ヘッダファイルなど) にアクセスするための
セットアップが必要です。また、AS/400 でのツールの使い方の違いも理解する必要
があります。
参 照: 参考書籍のリストと、補足情報が含まれるオンラインデータベースについ
ては、この章の最後にある「ドミノ アプリケーション開発に関する情報の
入手先」を参照してください。
C、
、C++、
、Java の API を使うための一般的な考察
ノーツの C、C++、Java の各 API を使うすべてのプログラムに適用される要件と制
限がいくつかあります。
QNOTES ユーザー・プロファイルのもとですべてのプログラムを実行する。
スレッドの保全性 に対する OS/400 の制限に注意する。
ドミノ ディレクトリを識別する PATH 環境変数 を定義する。
自動的にサーバーのアドインを起動する 記号リンク (シンボリックリンク) を使
う。
ドミノ API を 例外ハンドラとキャンセルハンドラに組み込むのを避ける。
グローバルのnew() とdelete() 演算子 の使用を避ける。
必要であれば、プログラムが AS/400 の 32 ビット APIを使うように変更する。
EBCDIC と LMBCS (ASCII) 間での変換 を正しく実行する。
QNOTES ユーザー・プロファイルのもとでの実行
すべてのプログラムは、QNOTES ユーザー・プロファイルを使うジョブのもとで実
行されなくてはなりません。次に示すプロセスは、起動した時点から QNOTES ユー
ザー・プロファイルのもとで実行されます。
ドミノ サーバー
NOTES.INI ファイルの ServerTasks および ServerTasksAt の設定に基づいてドミ
ノ サーバーが起動したプログラム
ドミノディレクトリのプログラム文書に基づいて起動されたプログラム
199
ドミノ サーバー内で実行されるフックドライバと拡張マネージャアプリケー
ション
ドミノ サーバー操作卓 (サーバーコンソール) で、Load コマンドの入力によって
実行されたプログラム
アプリケーションが上記のプロセスで実行されるように設計されていない場合は (た
とえば、対話的なアプリケーションなど)、何らかの方法でアプリケーションを
QNOTES ユーザー・プロファイルのもとで実行しなければなりません。アプリケー
ションを QNOTES ユーザー・プロファイルのもとで実行するには、次のいずれかの
方法を用います。
アプリケーション内で、次のシステム API を使って QNOTES ユーザー・プロ
ファイルにスワップします。
QSYGETPH - プロファイルハンドルの取得
QWTSETP - プロファイルの設定
SBMJOB (ジョブの投入) コマンドを使って、QNOTES のもとで実行されるよう
ジョブを投入します。
参 照: 詳細および例については、第 6 章の「QNOTES ユーザー・プロファイルに
ついて」を参照してください。
スレッドの保全性についての制限
次のプログラムは、マルチスレッドのプロセス (ジョブ) で実行されます。
ドミノディレクトリのプログラム文書に基づいて起動されたプログラムとそれ
によって呼び出されたプログラム
ドミノ サーバー操作卓 (サーバーコンソール) で、Load コマンドの入力によって
実行されたプログラムとそれによって呼び出されたプログラム
NOTES.INI で DominoAsynchronizeAgents=1 が指定されたときに Web ブラウザに
よって呼び出されるサーバーベースのエージェント
次のプログラムは 2 次スレッドで実行されます。
ドミノ サーバー内で実行されるフックドライバと拡張マネージャアプリケー
ション
エージェントのロータス スクリプトの Declare ステートメントによって呼び出
される C プログラム、および、これらの C プログラムから呼び出されるプログ
ラム
エージェントの LotusScript シェルステートメントで指定されたプログラム、お
よびそれらのプログラムから呼び出されるプログラム
AS/400 のオペレーティングシステム (OS/400) では、マルチスレッドを実行できる
ジョブと 2 次スレッドの使用が制限されます。詳細については、AS/400 のマニュア
200 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
ル『System API Programming』(SC41-5800) と『System API Reference』(SC41-5801) を
参照してください。
PATH 環境変数の設定
AS/400 でノーツ C API プログラムを実行するには、次のものを識別する PATH 環境
変数を設定しなければなりません。
ドミノの実行形式のディレクトリ
このディレクトリのパスは /QIBM/UserData/Lotus/Notes です。
リソースディレクトリ
このディレクトリのパスは /QIBM/ProdData/Lotus/Notes です。
ドミノ サーバーのデータディレクトリ
データディレクトリのパスは、ドミノ サーバーのセットアップのときに指定し
ます。
サーバーのデータディレクトリが /NOTES/DATA のときに、PATH 環境変数を設定
するステートメントの例を以下に示します。
addenvvar envvar(PATH)
value('/QIBM/PRODDATA/LOTUS/NOTES:/QIBM/USERDATA/LOTUS/NOTES:/N
OTES/DATA')
サーバーのアドインの起動
サーバーのアドインを自動的に起動したり、サーバー操作卓 (サーバーコンソール)
で起動するには、アドインへの記号リンク (シンボリックリンク) を
/QIBM/UserData/Lotus/Notes ディレクトリで作成します。たとえば、MyLibrary ライ
ブラリにある MyAddin プログラムに対して記号リンク(シンボリックリンク)を作
成するには、次の ADDLNK (リンクの追加) コマンドを指定します。
addlnk obj('/qsys.lib/mylibrary.lib/myaddin.pgm')
newlnk('/QIBM/UserData/Lotus/Notes/myaddin.pgm') lnktype(*symbolic)
作成された記号リンク(シンボリックリンク)は、たとえプログラムが削除されて
再作成されても、存続します。
記号リンク(シンボリックリンク)の詳細については、AS/400 の『Integrated File
System Introduction』(SC41-5711) を参照してください。
第 7 章 アプリケーション開発環境のセットアップ 201
章 アプリケーション開発環境のセットアップ 例外ハンドラまたはキャンセルハンドラでの API の制限
ドミノ API を例外ハンドラまたはキャンセルハンドラに組み込まないでください。
ドミノの API はリソースへのアクセスをサーバーと同期するためにロックを使いま
す。ドミノ API を例外またはキャンセルハンドラに組み込むと、ドミノ サーバーの
デッドロックから AS/400 の IPL (再起動) が必要な状態までの事態が発生します。
ドミノ API が例外またはキャンセルハンドラから呼び出されると、デッドロックが
発生します。例外またはキャンセルが発生したときにアプリケーション内の API が
ロックを保持していて、ハンドラが他のドミノ API を発行すると、デッドロックが
発生します。デッドロックの影響は、例外ハンドラで発生したか、キャンセルハン
ドラで発生したかによって次のように異なります。
デッドロックが例外ハンドラで発生した場合は、そのジョブを終了し、ドミノ
サーバーとそのサーバーで実行されているすべてのアプリケーションを終了し
て再起動する必要があります。
デッドロックがキャンセルハンドラで発生した場合は、そのジョブを異常終了
しなければなりません。ジョブを異常終了したときは、AS/400 の IPL (再起動)
が必要です。
グローバル演算子の使用の制限
アドイン、ライブラリ、LSX では、グローバルの new() 演算子と delete() 演算子は使
わないでください。これらの演算子をオーバーライドする必要があるときは、クラ
スのスコープ内にとどめてください。グローバルの new() または delete() 演算子を使
うと、ドミノ サーバーの一部が正しく動作しなくなることがあります。この制限は、
AS/400 では活動化グループごとにグローバルの new() と delete() 演算子が 1 つだけに
制限されていることに関連しています。
API ハンドラの使用
API ハンドラは AS/400 では 32 ビットです。プログラムのコードが 16 ビットのハン
ドラに依存している場合は、32 ビットのハンドラに対応できるようコードを変更し
なければなりません。
202 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
ASCII から EBCDIC への変換について
ノーツは内部的には LMBCS (Lotus Multi-Byte Character Set) で動作し、ノーツ C API
のパラメータの文字列の表現は LMBCS と想定されています。EBCDIC 文字列を
使って C プログラムを書くときは、プログラムによって使われる EBCDIC 文字列
と、C API とのやりとりに使われる LMBCS パラメータの間で変換が必要です。この
変換には、ノーツ OSTranslate API を使います。
ノーツのサンプルプログラムでこの変換が行われていないものもあります。これら
のプログラムは技術的には正しくありませんが、ほとんどが機能します。これらの
サンプルプログラムが機能するのは、ASCII コードページ 850 (PC ASCII) が LMBCS
のサブセットになっているからです。つまり、これらの文字セットはすでに LMBCS
に含まれているので、LMBCS への (またはLMBCS からの) 変換は必要ありません。
現在のほとんどのノーツアプリケーションはコードページ 850 またはその 7 ビット
の ASCII サブセットを使っています。このような状況では、OSTranslate を使う必要
はありません。
C++ API の場合は、 入力と出力に EBCDIC 文字列が必 要です (C API で使われる
LMBCS は必要としません)。
LIBASCII による ASCII-EBCDIC 変換への支援
LIBASCII パッケージは、ドミノの AS/400 サーバー・アプリケーションで ASCII と
EBCDIC との変換を支援する機能を提供します。LIBASCII はよく使われるシステム
API に対して、ASCII-EBCDIC インターフェース層として機能します。よく使われる
システム API には open() や sprintf() などがあり、EBCDIC 文字列を取得して返しま
す。ドミノ C API を使う際にユーザーが記述したコードを ASCII にコンパイルする
場合などは、このようなインターフェース層を使う必要があります。LIBASCII を使
うことで、ドミノアプリケーションを AS/400 にポートするときに必要な変更の数を
大幅に減らすことができます。
LIBASCII は最もよく使われる API だけをサポートします。サポートされない API に
対しては、LIBASCII に構築される inconv() ルーチンを使用できます。
LIBASCII は次の Web サイトで入手できます。
http://www.as400.ibm.com/notes [英語]
「Developer tools」を選択します。
第 7 章 アプリケーション開発環境のセットアップ 203
章 アプリケーション開発環境のセットアップ AS/400 でのヘッダファイルの位置
アプリケーション開発ソフトウェアをインストールするとき、ファイルは AS/400 の
特定のライブラリに格納されます。ツールサポートがインストールされる AS/400 ラ
イブラリと、AS/400 統合ファイル・システムを介してライブラリにアクセスすると
きのパスを下表に示します。
項目
ライブラリ
パス
C API
QNOTESAPI
/qsys.lib/qnotesapi.lib
C++ API
QNOTESCPP
/qsys.lib/qnotescpp.lib
LotusScript
Extensions
QNOTESLSKT
/qsys.lib/qnoteslskt.lib
C++ コンパイラからヘッダファイルへのアクセスについて
AS/400 と接続されているクライアントコンピュータで VisualAge C++ (AS/400 版) ク
ロスコンパイラを使うことにより、C、C++、LSX の各プログラムをコンパイルでき
ます。ただし、コンパイラからヘッダファイルにアクセスできるようにしなければ
なりません。しかし、QSYS ライブラリシステムの命名規則によって、コンパイラか
らヘッダファイルへは直接アクセスすることはできせん。C プログラムでは、ヘッ
ダファイルにアクセスする標準の方法として "#include" ステートメントを使います。
C++ での例を以下に示します。
#include <lncppapi.h>
コンパイラはヘッダファイルを見つけられません。これは、AS/400 でのファイル名
はこの例では次のようになっているからです。
/qsys.lib/qnotescpp.lib/h.file/lncppapi.mbr
したがって、プログラムのコンパイルに成功するには、名前の変形が必要となりま
す。名前を変形するには次の 4 つの方法があります。
プログラムをコンパイルするクライアントコンピュータにヘッダファイルをコ
ピーします。たとえば、ファイルのコピーには、TCP/IP ファイル転送 (FTP) を
使います。
ヘッダファイルを含む zip ファイルを取り出し、プログラムをコンパイルするク
ライアントコンピュータで展開します。zip ファイルは、ロータス ドミノ CD の
OS400 ディレクトリの APPDEV.NSF ノーツ データベースに添付されています。
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
204 ロータス
ヘッダファイルを QSYS ライブラリ (QSYS.LIB) から AS/400 統合ファイル・シ
ステムへコピーします。次に、クライアントコンピュータと統合ファイル・シ
ステムの間で共有ドライブまたは共有ディレクトリを作成し、クライアント
コンピュータからヘッダファイルにアクセスします。
統合ファイル・システムから QSYS.LIB 内のヘッダファイルの実際の位置への
記号リンク (シンボリックリンク) を作成します。そして、共有ドライブまたは
共有ディレクトリを介してヘッダファイルにアクセスします。
共有ドライブまたは共有ディレクトリのセットアップ方法については、次の内容を
参照してください。
使用しているクライアント・アクセスの説明書
マニュアル『AS/400 操作の手引き V4』(SC41-5161-01) の「ネットサーバーを使
用した TCP/IP 環境への AS/400 接続」の章
Windows 95/98 または Windows NT のヘルプのネットワークドライブの割り当て
の項目
統合ファイル・システムと記号リンク (シンボリックリンク) の詳細については、
AS/400 の『Integrated File System Introduction』(SC41-5711) を参照してください。
■ 例: ヘッダファイルへのアクセス
クライアントコンピュータ上の C++ コンパイラからヘッダファイルにアクセスでき
るようにする 4 つの方法の例を以下に示します。例では、C++ のディレクトリ名と
して QNOTESCPP、ファイル名として LNCPPAPI.H を使っています。C++ 以外の場
合は、適切なディレクトリ名とファイル名に置きかえてください。
FTP を使ってヘッダファイルをローカルドライブにコピーする
この方法では、ヘッダファイルを AS/400 からプログラムをコンパイルするクライ
アントコンピュータにコピーします。この方法の欠点は、プログラムをコンパイル
する各クライアントコンピュータにそれぞれヘッダファイルをコピーしなければな
らない点です。
OS/2 クライアントコンピュータでは、次の TCP/IP コマンドと FTP サブコマンドを
使うことにより、ヘッダファイルをクライアントコンピュータにコピーできます。
ヘッダファイルを含むクライアントコンピュータのディレクトリ)
CD (ヘッダファイルを含むクライアントコンピュータのディレクトリ
ヘッダファイルを含むクライアントコンピュータのディレクトリ
FTP(AS/400 のシステム名または IP アドレス)
アドレス
(AS/400 ユーザー ID)
(AS/400 パスワード)
パスワード
ascii
cd qnotescpp
第 7 章 アプリケーション開発環境のセットアップ 205
章 アプリケーション開発環境のセットアップ nmap h.$1 $1.h
prompt n
mget h.*
nmap hpp.$1 $1.hpp
mget hpp.*
quit
Windows クライアントコンピュータでは、NMAP と同等の FTP サブコマンドがあり
ません。このため、各ヘッダファイルごとに GET サブコマンドを入力しなければな
りません。
cd (ヘッダファイルを含むクライアントコンピュータのディレクトリ
ヘッダファイルを含むクライアントコンピュータのディレクトリ)
ヘッダファイルを含むクライアントコンピュータのディレクトリ
ftp (AS/400 のシステム名または IP アドレス)
アドレス
(AS/400 ユーザー ID)
(AS/400 パスワード)
パスワード
ascii
cd qnotescpp
get h.lncppapi lncppapi.h
.
.
(各
各 H ファイルごとに GET )
.
.
quit
206 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
ノーツ データベースからヘッダファイルの入った
データベースからヘッダファイルの入った zip ファイルを取り出す
ファイルを取り出す
この方法を使うと、より簡単に OS/2 でも Windows でも同じ方法でヘッダファイル
をコピーできます。コピーは、AS/400 の C ソースコードをコンパイルする各クライ
アントコンピュータで行う必要があります。ロータス ドミノ CD には、C、C++ の
各 API 用のヘッダファイルが含まれているノーツ データベースがあります。ヘッダ
ファイルは zip 形式のファイルとしてデータベースに添付されています。この zip
ファイルを取り出して展開することにより、ローカルディレクトリにヘッダファイ
ルがコピーされます。
zip ファ イルが添 付されているのは、CD の OS400 ディレクト リの APPDEV.NSF
ノーツ データベースです。クライアントコンピュータからこのデータベースにアク
セスするには、次の 2 つの方法があります。
クライアントコンピュータに CD-ROM ドライブが装備されているときは、ドラ
イブに CD をセットし、ドライブ文字を使って直接アクセスします。たとえば、
クライアントコンピュータの CD-ROM ドライブが D: のときは、ノーツ データ
ベースのパスは D:¥OS400¥APPDEV.NSF になります。
CD を AS/400 の CD-ROM ドライブにセットすることによってもノーツ データ
ベースにアクセスできます。WRKLNK (オブジェクトリンクの処理) コマンドを
使って CD の内容を表示します。次に、QOPT ディレクトリの OS400 サブディ
レクトリにある APPDEV.NSF ファイルを探します。クライアント・アクセスの
共有ドライブがセットアップされているときは、クライアントコンピュータの
ノーツ クライアントからファイルにアクセスできます。たとえば、共有ドライ
ブが E: のときは、E:¥QOPT¥OS400¥APPDEV.NSF によってデータベースにアク
セスできます。クライアント・アクセスがセットアップされていないときは、
CD-ROM ドライブからノーツのデータディレクトリにデータベースをコピーし
ます。そして、クライアントからサーバーを介してデータベースにアクセスし
ます。
APPDEV.NSF データベースを開いたら、zip ファイル (たとえば、C と C++ の場合は
CPPHDR.ZIP) を取り出します。取り出した zip ファイルは、一般的なクライアント
コンピュータツール (WinZip や PKUNZIP など) を使って展開します。展開すること
により、ヘッダファイルがクライアントコンピュータのローカルディレクトリに置
かれます。コンパイル時に、/I オプションを使ってこのローカルディレクトリを指
定します。
第 7 章 アプリケーション開発環境のセットアップ 207
章 アプリケーション開発環境のセットアップ ヘッダファイルを AS/400 統合ファイル・システムにコピーし、共有ドライ
ブを介してアクセスする
この方法を用いると、コンパイルに使う各クライアントコンピュータごとにファイ
ルをコピーする必要がありません。この方法では、ファイルを AS/400 統合ファイ
ル・システムにコピーし、ファイル名を適切な名前に変えることにより、名前の問
題を解決します。この操作は、AS/400 上で一度だけ行います。各クライアントコン
ピュータからは、共有ドライブまたは共有ディレクトリを使ってヘッダファイルに
アクセスします。
ファイルのコピーには、AS/400 の CPYTOSTMF (ストリーム・ファイルへのコピー)
コマンドを使います。このコマンドは、ライブラリ内のヘッダファイルを含む H
ファイルの各メンバーごとに入力しなければなりません。C++ ヘッダファイルの場
合の例を以下に示します。
cpytostmf frommbr('/qsys.lib/qnotescpp.lib/H.file/lncppapi.mbr')
tostmf('/Lotus/Notes/Include/CPP/lncppapi.h')
このコマンドは、QNOTESCPP ライブラリの H ファイルのメンバー LNCPPAPI を
インクルードディレクトリ /Lotus/Notes/Include/CPP にコピーします。H ファイルと
HPP ファイルの各メンバーにもこのコマンドを入力します。
すべてのヘッダファイルをインクルードディレクトリにコピーした後は、クライ
アントコンピュータでコンパイラを起動するたびに /Lotus/Notes/Include/CPP を指定
します。
クライアントコンピュータでは、/Lotus/Notes/Include/CPP を共有ディレクトリとして
アクセスするか、共有ドライブを介してアクセスするためのセットアップが必要で
す。たとえば、クライアント・アクセスと Windows ネットワークを組み合わせる
と、ネットワークドライブを割り当てられます。また、AS/400 ネットサーバーサ
ポートを使うと、Windows からアクセスできる共有ディレクトリをセットアップで
きます。
208 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
AS/400 統合ファイル・システムの記号リンク (シンボリックリンク
シンボリックリンク)
シンボリックリンク を使っ
て共有ドライブを介してアクセスする
この方法を用いると、コンパイルに使う各クライアントコンピュータごとにファイ
ルをコピーする必要がありません。この方法では、統合ファイル・システムから実
際のヘッダファイルへの記号リンク(シンボリックリンク)を作成することにより、
名前の問題を解決します。この操作は、AS/400 上で一度だけ行います。各クライ
アントコンピュータからは、共有ドライブまたは共有ディレクトリを使って、統合
ファイル・システムの記号リンク(シンボリックリンク)を介してヘッダファイル
にアクセスします。
記号リンク(シンボリックリンク)の作成には、AS/400 の ADDLNK (リンクの追加)
コマンドを使います。このコマンドは、ライブラリ内のヘッダファイルを含む H
ファイルの各メンバーごとに入力しなければなりません。C++ ヘッダファイルの場
合の例を以下に示します。
addlnk obj('/qsys.lib/q4notescpp.lib/h.file/lncppapi.mbr')
newlnk('/Lotus/Notes/Includes/CPP/lncppapi.h') lnktype(*symbolic)
このコマンドは、/Lotus/Notes/Includes/CPP/lncppapi.h から QNOTESCPP ライブラリ
の H ファイルのメンバー LNCPPAPI への記号リンク(シンボリックリンク)を追加
します。これにより、/Lotus/Notes/Includes/CPP/lncppapi.h への参照は、実際には常に
QNOTESCPP ライブラリの H ファイルのメンバー LNCPPAPI を参照することになり
ます。H ファイルと HPP ファイルの各メンバーにもこのコマンドを入力します。
記号リンク(シンボリックリンク)をセットアップした後は、クライアントコン
ピュータでコンパイラを起動するときに、/Lotus/Notes/Includes/CPP を指定できます。
共有ディレクトリまたは共有ドライブを通して記号リンク(シンボリックリンク)
を含むファイルにアクセスできるようクライアントコンピュータをセットアップし
なければなりません。
第 7 章 アプリケーション開発環境のセットアップ 209
章 アプリケーション開発環境のセットアップ C API についての考察
C API を使うときは、次の内容について考慮する必要があります。
コンパイラの要件
ASCII でのコンパイル
ヘッダファイルへのアクセス
AS/400 でのコンパイル
クライアントコンピュータからのコンパイル
C コンパイラの要件
C API は、AS/400 で AS/400 C コンパイラを使うか、クライアントコンピュータ上で
VisualAge C++ コンパイラを使うことによってコンパイルできます。AS/400 上での
コンパイルには特別な条件は必要ありません。クライアントでコンパイルするとき
は、次のソフトウェアがインストールされた OS/2 または Windows 95/NT クライアン
トが必要です。
IBM VisualAge C++ (OS/400 版)
クライアントコンピュータで使っているオペレーティングシステムに応じた
IBM クライアント・アクセス (次のいずれか)。
クライアント・アクセス OS/2 版
クライアント・アクセス Windows 95/NT 版
TCP/IP
クライアント・アクセスの通常のセットアップに加え、EBCDIC と ASCII 間の自動
変換を有効にする設定が必要です。[クライアント・アクセスのプロパティ] ダイア
ログボックスの [ネットワークドライブ] タブで、拡張子 .H と .MBR を追加します。
C API の ASCII コンパイルを有効にする
ノーツ C API は、LMBCS (ASCII) の文字列、リテラルなどを受け取り、返します。
VisualAge C++ は、デフォルトでは EBCDIC コードページ 37 でコンパイルします。
ASCII によるコンパイルを行うには、次のコンパイラフラグを使わなくてはなりま
せん。
/AScp850
C++ API は ASCII ではなく EBCDIC を必要とします。この点を混同しないでくださ
い。
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
210 ロータス
C ヘッダファイルへのアクセス
AS/400 に C API サポートをインストール するときに、C ヘッダファイルはライブラ
リ QNOTESAPI にインストールされます。このライブラリ内では、ヘッダファイル
は、OS/400 ファイル H.FILE (QNOTESAPI/H) のメンバーです。
AS/400 でコンパイルするときは、AS/400 コンパイラはインストールされているヘッ
ダファイルにアクセスできます。追加のセットアップはまったく必要ありません。
クライアントコンピュータで VisualAge C++ コンパイラを使うときは、コンパイラ
がヘッダファイルにアクセスできるように、ヘッダファイルをセットアップ しなけ
ればなりません。コンパイラから C ヘッダファイルにアクセスできるようにするに
は、4つの方法があります。それぞれの方法の例を以下に示します。
FTP を使ってヘッダファイルをローカルドライブにコピーする
OS/2 クライアントコンピュータでは、次の命令を使ってファイルをコピーしま
す。
ヘッダファイルを含むクライアントコンピュータのディレクトリ)
CD (ヘッダファイルを含むクライアントコンピュータのディレクトリ
ヘッダファイルを含むクライアントコンピュータのディレクトリ
ftp (AS/400 のシステム名または IP アドレス)
アドレス
(AS/400 ユーザー ID)
(AS/400 パスワード)
パスワード
ascii
cd qnotesapi
nmap h.$1 $1.h
prompt n
mget h.*
quit
Windows 95/NT クライアントコンピュータでは、次の命令を使ってファイルを
コピーします。
ヘッダファイルを含むクライアントコンピュータのディレクトリ)
cd (ヘッダファイルを含むクライアントコンピュータのディレクトリ
ヘッダファイルを含むクライアントコンピュータのディレクトリ
ftp (AS/400 のシステム名または IP アドレス)
アドレス
(AS/400 ユーザー ID)
(AS/400 パスワード)
パスワード
ascii
cd qnotesapi
get h.addin addin.h
第 7 章 アプリケーション開発環境のセットアップ 211
章 アプリケーション開発環境のセットアップ .
.
(各
各 H ファイルごとに GET)
.
.
quit
ノーツ データベースから zip ファイルを取り出し、ヘッダファイルを展開する
APPDEV.NSF データベースを開き、CPPHDR.ZIP ファイルを取り出します。取
り出したファイルを展開すると、クライアントコンピュータのローカルディレ
クトリにヘッダファイルが得られます。コンパイル時に、/I オプションを使っ
てこのローカルディレクトリを指定します。
ヘッダファイルを AS/400 統合ファイル・シ
イル・システムに
ステムにコピーし、
コピーし、共有ドラ
共有ドライブを
介してアクセスする
次のサンプルコマンドは、/QSYS.LIB/QNOTESAPI.LIB/H.FILE/ADDIN.MBR か
ら ADDIN メンバーを /Lotus/Notes/Include/C/addin.h にコピーします (これらの
ファイルはどこに置いてもかまいません)。
cpytostmf frommbr('/qsys.lib/qnotesapi.lib/h.file/addin.mbr')
tostmf('/Lotus/Notes/Include/C/addin.h')
このコマンドは、QNOTESAPI ライブラリ内の H.FILE の各メンバーごとに入力
しなければなりません。コンパイラを起動するときに、/I オプションを使って、
共有ドライブ内の /Lotus/Notes/Include/C ディレクトリを指定します。
AS/400 統合ファイル・システム
シンボリックリンク) を使い、共
ステムの記号リンク (シ
有ドライブを介してアクセスする
次のサンプルコマンドは、/Lotus/Notes/Include/C/addin.h から QNOTESAPI ライ
ブラリ内の H.FILE のメンバー ADDIN に (つまり、 /QSYS.LIB/QNOTESAPI.LIB/H.FILE/LNCPPAPI.MBR に) 記号リンク (シンボリッ
クリンク) を追加します。
addlnk obj('/qsys.lib/qnotesapi.lib/h.file/addin.mbr')
newlnk('/Lotus/Notes/Include/C/addin.h') lnktype(*symbolic)
このコマンドは、QNOTESAPI ライブラリ内の H.FILE の各メンバーごとに入力
しなければなりません。コンパイラを起動するときに、/I オプションを使って、
共有ドライブ内の /Lotus/Notes/Include/C ディレクトリを指定します。
参 照: C ヘッダファイルのインストールについての詳細は、第 1 章の「ドミノ
AS/400 対応版のインストール」を参照してください。ヘッダファイルの
セットアップについての詳細は、この章の「C++ コンパイラからヘッダ
212 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
ファイルへのアクセスについて」で説明されている 4 つの方法を参照して
ください。
AS/400 での C プログラムのコンパイル
AS/400 コンパイラを使って C プログラムをコンパイルする方法は、『ILE C/400
Programmer's Guide』(SC09-2069) に記載されています。このマニュアルで説明されて
いる手順を実行するには、次の作業が必要です。
1. QNOTESAPI ライブラリをライブラリリストに追加します。たとえば、次の
AS/400 コマンドを入力します。
addlible qnotesapi
2. AS/400 上 で C モ ジ ュ ー ル を コ ン パ イ ル す る と き に OS400 の 定 義 名 を
(CRTPGM コマンドを使って)指定します。たとえば、次のようにします。
crtcmod module(ctest/foo) define(os400)
このコマンドにより、FOO.MODULE という名前のモジュールが AS/400 上の
CTEST ライブラリに作成されます。
3. C モジュールをコンパイルした後、モジュールをプログラムに (CRTPGM コ
マンドを使って) リンクするか、(CRTSRVPGM コマンドを使って) モジュール
を コ ン パ イ ル し た AS/400 上 の サ ー ビ ス ・ プ ロ グ ラ ム に リ ン ク し ま す 。
CRTPGM か CRTSRVPGM コマンドのどちらかを使うときは、QNOTES ライ
ブラリにある LIBNOTES サービス・プログラムにバインドします。以下に、上
記のコンパイルからプログラムを作成するのに CRTPGM を使うリンク・ス
テートメントを示します。
crtpgm pgm(ctest/foo) module(ctest/foo) bndsrvpgm(qnotes/libnotes)
CRTPGM コマンドにより、FOO.PGM が CTEST.LIB ライブラリに作成されま
す。
記述するノーツアプリケーションのタイプによって、NOTES0 か NOTESAI0 モ
ジュールのどちらか、またはその両方へのリンクが必要になります。これら 2
つのモジュールは QNOTESAPI ライブラリにあります。これらのモジュールの
どちらか、 または両方にリンクするには、CRTPGM または CRTSRVPGM コ
マンドのモジュールリストにモジュールを追加します。たとえば、次のように
します。
crtpgm pgm(ctest/foo) module(ctest/foo qnotesapi/notes0)
bndsrvpgm(qnotes/libnotes)
4. アプリケーションがドミノ サーバーで実行される場合は、ドミノ サーバーの
UserData ディレクトリから、実行ファイルのある場所への記号リンク(シンボ
リックリンク)を手動で作成しなければなりません。
第 7 章 アプリケーション開発環境のセットアップ 213
章 アプリケーション開発環境のセットアップ addlnk obj('/qsys.lib/ctest.lib/foo.pgm')
newlnk('/Qibm/UserData/Lotus/Notes/foo.pgm') lnktype(*symbolic)
AS/400 CALL コマンドを使ってプログラムを実行できます。プログラムは QNOTES
ユーザー・プロファイルの下で実行されなければなりません。必要な AS/400 ディレ
クトリを識別するために、PATH 環境変数のセットアップ が必要です。プログラム
内で QNOTES ユーザー・プロファイルにスワップ したり、プログラムを実行すると
きに QNOTES を指定できます。
参 照: プロファイルのスワップの例については、第 6 章の「QNOTES ユーザー・
プロファイルについて」を参照してください。PATH 環境変数のセット
アップの詳細は、この章の「PATH 環境変数の設定」を参照してください。
AS/400 の SBMJOB (ジョブの投入) コマンドでは、プログラムの実行時にユーザー・
プロファイルを指定できます。SBMJOB コマンドを使って CTEST ライブラリにある
FOO プログラムを実行する例を次に示します。
sbmjob cmd(call pgm(ctest/foo)) user(qnotes) cpyenvvar(*yes)
このコマンドは QNOTES ユーザー・プロファイルを指定する以外にも、投入した
ジョブに環境変数をコピーできます。
参 照: 詳細については、この章の最後にある「ドミノアプリケーション開発に関
する情報の入手先」を参照してください。
クライアントからの C プログラムのコンパイルとリンク
VisualAge C++ コンパイラはクライアントコンピュータで C ソースをクロスコンパイ
ルし、中間の .qwobj ファイルを生成します。コンパイルの後で、これらのファイル
は AS/400 に 転 送 さ れ 、 *MODULE フ ァ イ ル に 変 換 さ れ ま す 。 AS/400 で は 、
CRTPGM コマンドと CRTSRVPGM コマンドを使って、これらのモジュールと他の
従属するモジュールをリンクします。
VisualAge C++ コンパイラを使って、ノーツ C API を使う C ソースプログラムの
コンパイルに成功するには、次の作業が必要です。
1. コンパイラと必要な他のプログラムをインストールします。
2. コンパイラからノーツ C ヘッダファイルへアクセスできるようにします。
3. クライアントコンピュータでコンパイラを起動します。
VisualAge C++ コンパイラには、C プログラムの開発を支援する Workframe ツー
ルが含まれています。コンパイラは DOS または OS/2 のコマンド行からも起動
できます。これ以降は、コマンド行からコンパイラを起動したものとして説明
を進めます。コマンド行での文法と Workframe 環境は 1 対 1 に対応しています。
214 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
コマンド行からコンパイラを起動するには、"iccas" コマンドを使います。ノー
ツ C API を使うソースファイルをコンパイルするときは、次のオプションを指
定します。
/DOS400
(OS/400 プラットフォームを指定する定義)
/AScp850
(ASCII でのコンパイルを示す定義)
/ICdirectory (ヘッダファイルの位置を指定)
シ ング ルモ ジュ ールをコンパイルする例を以下に示します。この例では、
FOO.C というファイルを AS4ONE というシステム名の AS/400 上の CTEST ライ
ブラリにコンパイ ルしま す。C ヘッダファ イルは、すでに
C:¥Lotus¥Notes¥Include¥C ディレクトリにコピーされているものとします。
コンパイルステートメントは次のようになります。
iccas /DOS400 /IC:¥
¥Lotus¥
¥Notes¥
¥Include¥
¥C /ASlCTEST /ASnAS4ONE
/AScp850 FOO.C
このステートメントは、モジュールファイル FOO.MODULE を AS4ONE という
名前の AS/400 上の CTEST ライブラリに作成します。
4. AS/400 で CRTPGM コマンドまたは CRTSRVPGM コマンドを実行します。
AS/400 上で、生成されたモジュールをリンクしてプログラム (CRTPGM コマン
ドを使う) またはサービスプログラム (CRTSRVPGM コマンドを使う) を作成し
ます。CRTPGM または CRTSRVPGM コマンドを使うときは、QNOTES ライブ
ラリにある LIBNOTES サービスプログラムにバインドしなければなりません。
先ほどコンパイルしたモジュールから、CRTPGM を使ってプログラムを作成す
るときのリンクステートメントは次のようになります。
crtpgm pgm(ctest/foo) module(ctest/foo) bndsrvpgm(qnotes/libnotes)
CRTPGM コマンドによって、CTEST.LIB ライブラリに FOO.PGM が作成されま
す。
ノーツアプリケーションが書かれているタイプに応じて、NOTES0 モジュール
または NOTESAI0 モジュールのいずれか (または両方) をリンクする必要があり
ます。どちらのモジュールも QNOTESAPI ライブラリに含まれています。どち
らか (または両方) のモジュールをリンクするには、モジュールを CRTPGM コ
マンドまたは CRTSRVPGM コマンドのモジュールリストに追加します。例を以
下に示します。
crtpgm pgm(ctest/foo) module(ctest/foo qnotesapi/notes0)
bndsrvpgm(qnotes/libnotes)
アプリケーションをドミノ サーバーで実行する場合は、ドミノ サーバーの
UserData ディレクトリから実行ファイルの位置への記号リンク (シンボリック
リンク) を手動で作成しなければなりません。
第 7 章 アプリケーション開発環境のセットアップ 215
章 アプリケーション開発環境のセットアップ addlnk obj('/qsys.lib/ctest.lib/foo.pgm')
newlnk('/Qibm/UserData/Lotus/Notes/foo.pgm') lnktype(*symbolic)
プログラムを起動するには、AS/400 の CALL コマンドを使います。
call ctest/foo
C++ API についての考察
C++ API を使うときは、次の内容について考慮する必要があります。
コンパイラの要件
ヘッダファイルへのアクセス
プログラムのコンパイル
違いと制限
C++ コンパイラの要件
C++ ソースコードをコンパイルできるコンパイラは VisualAge C++ OS/400 版だけで
す。このコンパイラを使うには、次のソフトウェアがインストールされている OS/2
または Windows 95/NT クライアントが必要です。
IBM VisualAge C++ (AS/400 版)
クライアントコンピュータで使用しているオペレーティングシステムに応じた
IBM クライアント・アクセス (次のいずれか)
クライアント・アクセス OS/2 版
クライアント・アクセス Windows 95/NT 版
TCP/IP
C++ ヘッダファイルへのアクセス
C++ ソースのコンパイルに必要なヘッダファイルは、AS/400 の QNOTESCPP ライブ
ラリに含まれています。ヘッダファイルは、2 つの OS/400 ファイル QNOTESCPP/H
と QNOTESCPP/HPP のメンバーです。コンパイラがヘッダファイルにアクセスでき
るようにヘッダファイルをセットアップ しなければなりません。
参 照: 詳細については、この章の「C++ コンパイラからヘッダファイルへのアク
セスについて」で説明されている方法を参照してください。
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
216 ロータス
C++ プログラムのコンパイルとリンク
VisualAge C++ AS/400 版はクロスコンパイラで、クライアントコンピュータ (OS/2
または Windows が実行されている PC) 上で C++ ソースをコンパイルし、AS/400 上
でプログラムまたはサービスプログラムをリンクできます。ノーツ C++ API を使う
C++ ソースプログラムのコンパイルに成功するには、次の作業が必要です。
1. コンパイラと必要な他のプログラムをインストールします。
2. コンパイラがノーツ C ヘッダファイルにアクセス できるようにします。
3. コンパイラがノーツ C++ ヘッダファイルにアクセスできるようにします。
4. クライアントコンピュータでコンパイラを起動します。
VisualAge C++ コンパイラには、C++ プログラムの開発を支援する Workframe
ツールが含まれています。コンパイラは DOS または OS/2 のコマンド行からも
起動できます。これ以降は、コマンド行からコンパイラを起動したものとして
説明を進めます。コマンド行での文法と Workframe 環境は 1 対 1 に対応してい
ます。
コマンド行からコンパイラを起動するには、"iccas" コマンドを使います。
ノーツ C++ API を使う C++ ソースファイルをコンパイルするときは、次のオプ
ションを指定します。
/DOS400
/ICPPdirectory
/ICdirectory
CPPdirectory はノーツ C++ API が置かれているディレクトリで、Cdirectory は
ノーツ C API が置かれているディレクトリです。
コンパイラの起動の例を 2 つ示します。どちらの例でも、ターゲットの AS/400
システムは AS4ONE で、ターゲットの AS/400 ライブラリは CPPTEST です。
C++ のソースファイルは NOTESTST.CPP です。
最初の例では、ヘッダファイルは共有ドライブ (E:) の AS/400 統合ファイル・
システムの 2 つのディレクトリ /Lotus/Notes/Include/C と /Lotus/Notes/Include/CPP
に置かれています。最初の例のコンパイラの起動コマンドは次のようになりま
す。
iccas /C /DOS400 /IE:/Lotus/Notes/Include/C /IE:/Lotus/Notes/Include/CPP
/ASlCPPTEST /ASnAS4ONE notestst.cpp
/C オプションによって、コンパイラに *MODULE だけを作成するよう指定して
います。
2 番目の例では、ヘッダファイルはクライアントコンピュータのローカルディス
クドライブ (C:) の 2 つのディレクトリ /Lotus/Notes/Include/C と 第 7 章 アプリケーション開発環境のセットアップ 217
章 アプリケーション開発環境のセットアップ /Lotus/Notes/Include/CPP に置かれています。この例のコンパイラの起動コマンド
は次のようになります。
iccas /C /DOS400 /I/Lotus/Notes/Include/C /I/Lotus/Notes/Include/CPP
/ASlCPPTEST /ASnAS4ONE notestst.cpp
5. AS/400 で CRTPGM コマンドまたは CRTSRVPGM コマンドを実行します。
VisualAge C++ のコンパイル (/C オプションを指定) が成功すると、ターゲット
ライブラリに AS/400 の *MODULE オブジェクトが作成されます。上記のコ
マ ン ド が 成 功 す る と 、 AS4ONE シ ス テ ム 上 の CPPTEST ラ イ ブ ラ リ に
NOTESTST と い う名前の *MODULE オブジェクトが作成されます。このモ
ジュールから、プログラム (CRTPGM コマンドを使う) またはサービスプログラ
ム (CRTSRVPGM コマンドを使う) のいずれかを作成します。CRTPGM コマン
ドと CRTSRVPGM コマンドは、NOTESCPP サー ビスプログラムにバインドし
な け れ ば な り ま せ ん。 こ のサ ー ビス プ ログ ラ ムは 、 AS/400 ラ イブ ラ リの
QNOTESCPP にあります。
例として、上記の C++ ソースファイル NOTESTST.CPP は、メインのエントリポ
イントとノーツ C++ API を使う小さな "hello world" タイプのプログラムである
と し ます 。 前 の手 順で NOTESTST.CPP のコンパイルが成功し、 AS4ONE の
CPPTEST ライブラリに NOTESTST モジュールが作成されています。必要なプ
ログラムオブジェクトを作成するには、次の AS/400 コマンドを入力します。
crtpgm pgm(cpptest/notestst) module(cpptest/notestst)
bndsrvpgm(qnotescpp/notescpp)
この コマン ドの処理が完了す ると、実行可能なオ ブジェクト NOTESTST が
CPPTEST ライブラリに作成されます。
作成された NOTESTST プログラムを実行するには (入力パラメータはないものとし
ます)、次のコマンドを使います。
call cpptest/notestst
C++ での違いと制限
AS/400 上で実行するプログラムで C++ API を使うときは、次の制限があります。
■ 文字セット
ノーツ C++ API インターフェースは、入力文字列は OS/400 文字セットであることを
想定しています。これは、API インターフェースでは EBCDIC 文字列が使用されな
ければならないことを意味します。
■ サポートされていない API
LNMailMessage クラスはサポートされていません。このクラスは、サーバーから
ユーザーメールを送信するときに使われます。
218 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
Java についての考察
Java API を使うアプリケーションまたは Java エージェントを実行するアプリケー
ションを開発するときは、次の内容を考慮してください。
Java プログラムと Java エージェントを実行するのに必要な AS/400 のソフト
ウェア
Java プログラムを実行するのに必要なセットアップ
Java プログラム、エージェント、servlets コンパイラの要件
Java エージェントを実行するための要件と制限
Java アプリケーションを作成する際の制限
Java のための AS/400 のソフトウェアの要件
AS/400 で Java プログラムまたは Java エージェントを実行するには、次の AS/400 ソ
フトウェアをインストールしなければなりません。
OS/400 - Qshell インタープリーター、5769SS1 オプション 30
AS/400 Java 開発キット、5769JV1
ドミノで使用する Java Virtual Machine (JVM) は OS/400 上に構築されます。JVM サ
ポートのレベルは、システムにインストールした OS/400 のリリースや適用した PTF
によって異なります。この文書が書かれた時点での OS/400 上の JVM の最新のレベ
ルは 1.1.7 です。JVM の最新のバージョンを入手するには、稼動する OS/400 のバー
ジョンに対して、Java の PTF グループを使用してください (PTF グループは定期的に
更新されます)。
JVM 1.1.7 には OS/400 の次のバージョンが必要です。
OS/400 V4R2 with PTF Group SF99065
OS/400 V4R3 with PTF Group SF99066
Java プログラムを実行するために必要なセットアップ
Java プログラムを実行する前に、次の作業が必要です。
PATH 環境変数をセットアップします。
CLASSPATH 環境変数に次のものが含まれるよう設定します。
ファイル /QIBM/ProdData/Lotus/Notes/Notes.jar
Java プログラム用のクラスファイルが含まれるディレクトリ
QNOTES をライブラリリストに追加します。
addlible qnotes
第 7 章 アプリケーション開発環境のセットアップ 219
章 アプリケーション開発環境のセットアップ Java プログラムを実行するときは、Java プログラムを QNOTES ユーザー・プロファ
イルのもとで投入してください。たとえば、Java プログラム MyProg を実行するに
は、次の AS/400 コマンドを入力します。
sbmjob cmd(java class(MyPgm)) user(qnotes) cpyenvvar(*yes)
参 照: 詳細については、第 6 章の「QNOTES ユーザー・プロファイルについて」
を参照してください。
Java プログラム、エージェント、servlets コンパイラの要件
Java プログラム、エージェント、servlets は、Java 1.1.x コンパイラを持つどのプラッ
トフォームでもコンパイルできます。コンパイラが適切に作動するには、Notes.jar
と jsdk.jar ファイルが CLASSPATH 環境変数で指定されていることが必要です。これ
らのファイルは次の AS/400 ディレクトリにあります。
/QIBM/ProdData/Lotus/Notes
Servlets は OS/400 V4 R3 以降のバージョンだけでサポートされています。
Java についての詳細は、『アプリケーション開発者ガイド』を参照してください。
Java エージェントを実行するための要件と制限
AS/400 Developer Kit for Java (5769JV1) を AS/400 上にインストールすると、
Domino Agent Manager (AMgr) と HTTP サーバーが Java エージェントの実行を自
動的にサポートするようになります。Java エージェントの実行を無効にするに
は、ドミノ サーバーの NOTES.INI ファイルに次の行を追加します。
EnableJavaAgents=0
Java プログラムは、Java エージェントを実行する Java エージェントまたはその
他のエージェントを実行できません。
C++ プログラムは、Java エージェントを実行する Java エージェントまたはその
他のエージェントを実行できません。
C API を使うプログラムは、NOTES0 モジュールではなく、NOTES0J モジュー
ル を リ ン ク し な け れ ば な り ませ ん 。 サ ー バ ー の アド イ ン プ ロ グ ラ ム は、
NOTES0J と NOTEAI0 の両方のモジュールをリンクしなければなりません。
NOTES0J モジュールは、制御を NotesMain() または AddinMain() 関数に渡す前
に、JVM (Java Virtual Machine) を有効にします。NOTES0J をリンクすることに
より、プログラム内にマルチスレッドが作成されます。ほとんどのプログラム
は、2 次スレッドで実行されます。JVM はマルチスレッドを必要とするので、
NOTES0J をリンクしたプログラムはマルチスレッドに対応したジョブで実行し
なければなりません。
220 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
AS/400 上の JVM は、stdin()、stdout()、stderr() の各関数に対し、ファイル記述子
0、1、2 を使います。OSLoadProgram を使って、NOTES0J をリンクしたプログ
ラムをロードおよび実行するスタンドアロンのプログラムでは、それ自身の
ファイルハンドラが継承されます。したがって、これらのプログラムは、次の
いずれかを行わなくてはなりません。
stdin()、stdout()、stderr() の各関数に対し、ファイル記述子 0、1、2 を使いま
す。
ファイル記述子 0、1、2 に FD_CLOEXEC コマンドで fcntl() API を呼び出す
ことにより、これらのファイル記述子を継承しないものとしてマークしま
す。
AS/400 上の Java エージェントは、ドミノにコールバックする固有メソッドの
ロードや実行はできません。
Java アプリケーションを作成する際の考慮と制限
lotus.notes.Registration クラスの getUserInfo() メソッドは、どのドミノ プラット
フォームでもサポートされていません。
lotus.notes.International ク ラ ス の public boolean isCurrencyZero() メ ソ ッ ド は
AS/400 では常に FALSE を返します。
第 7 章 アプリケーション開発環境のセットアップ 221
章 アプリケーション開発環境のセットアップ ロータス スクリプトについての考察
ロータス スクリプト アプリケーションを開発するときは、次の内容について考慮す
る必要があります。
ロータス スクリプトへのアクセス
違いと制限
ロータス スクリプトサポートへのアクセス
ロータス ノーツ R4.0 から、ロータス スクリプトは各ロータス ノーツ クライアント
とサーバー (ドミノ) に搭載されています。
ロータス スクリプトでの違いと制限
AS/400 統合記憶域 管理とオペレーティ ングシステム (OS/400) サポートにより、
AS/400 ではさまざまなロータス スクリプト関数がサポートされず、正しく機能しま
せん。
言語構造の違い
ActivateApp
サポートされていません。実行時エラーとなります。
ChDir
ロータス スクリプトが引数を ChDir に渡せないとき (たとえば、引数にドライ
ブ文字が指定されている場合など)、実行時エラーとなります。
ChDrive
ドライブ引数がデフォルトのドライブを示す空の文字列 ("") でない限り、実行
時エラーとなります。
CreateObject
サポートされていません。実行時エラーとなります。
CurDir、CurDir$
ドライブ引数がデフォルトのドライブを示す空の文字列 ("") でない限り、実行
時エラーとなります。
CurDrive、CurDrive$
AS/400 にはドライブがないので、空の文字列 ("") を返します。
Date、Date$
ロータス スクリプトによる AS/400 の日付の変更はサポートされていません。実
行時エラーとなります。
Declare
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
222 ロータス
外部関数に対する Pascal 呼び出しはサポートされていません。すべての外部関
数は、CDECL を使って呼び出さなくてはなりません。また、ポインタ以外の引
数を渡すときは、リンケージキーワード _System を使わなくてはなりません。
Dir、Dir$
オプションの attributeMask 引数を無視します。関数は、すべてのファイルが
Normal の属性を持っているのと同じように機能します。"*.*" に対しては、"."
を含むファイルではなく、すべてのファイルを返します。また、"*." に対して
は、拡張子を持たないファイルではなく、ピリオドで終わっているファイルを
返します。
FileLen、Len、LenB、LenBP、LOF
行終了符号を含む文字列は、DOS/Windows プラットフォームより短くなりま
す。行終了符号は 1 文字 (ラインフィード) で 2 文字ではありません。このため、
AS/400 では、これらの関数からの戻り値は、Windows のときよりも短くなりま
す。
GetFileAttr
引 数に ドラ イブ 文字が含まれていると、実行時エラーとなります。また、
ATTR_HIDDEN、 ATTR_ARCHIVE、 ATTR_VOLUME、 ATTR_SYSTEM の各 属
性は返しません。
GetObject
サポートされていません。実行時エラーとなります。
Input #、Input、Input$、InputB、InputB$、Line Input、Print、Write #
これらの命令を使うコンパイルされたスクリプトは、プラットフォーム固有に
なります。これは、ファイルデータがプラットフォームに固有の形式で含まれ
るからです。これらの関数を使ってスクリプトを作成すると、AS/400 の文字
セット、バイトの順序、行終了符号、数値の精度などの問題により、移植性に
影響があります。
IsObject、IsUnknown
「その他の違い」を参照してください。
Open、Lock、Unlock
明示的、暗黙的にかかわらず、ファイルのロックはサポートされていません。
これは、次のことを意味します。
AS/400 の ロータス スクリプトは、すでに読込み用に開かれているファイル
に対し、ユーザーが操作 (コピー、開くなど) を行うことを許可します。この
ため、AS/400 では Name ステートメントは機能が異なります。
第 7 章 アプリケーション開発環境のセットアップ 223
章 アプリケーション開発環境のセットアップ Open ステートメントは、ロック状態として Shared だけを指定できます。
Lock Read、Lock Write、Lock Read Write を指定すると、実行時エラーとなり
ます。
Lock ステートメントと Unlock ステートメントは、実行時エラーとなります。
SendKeys
サポートされていません。実行時エラーとなります。
SetFileAttr
ATTR_HIDDEN、ATTR_ARCHIVE、ATTR_VOLUME の各属性を無視します。
Shell
ウィンドウスタイルは無視されます。
Time、Time$
ロータス スクリプトによる AS/400 の時刻の変更はサポートされていません。実
行時エラーとなります。
ファイルシステムの違い
AS/400 にはドライブ文字がありません。ドライブ文字を含むパス名を使うと、
ロータス スクリプトはエラーを返します。
DOS/Windows がディレクトリの区切り文字として ¥ を使うのに対し、AS/400 は
スラッシュ (/) を使います。ロータス スクリプトは、¥ とスラッシュの両方をサ
ポートしますが、次のような制限があります。
AS/400 および UNIX 以外のプラットフォームでコンパイルされたスクリプト
で、パス名文字列リテラル内に ¥ が含まれているものは、AS/400 では動作し
ません。
ロータス スクリプトでは、¥ を含むファイル名 (パス名ではない) は使えま
せん。これは、この文字は、他のプラットフォームでは常にディレクトリの
区切り文字として認識されるからです。
その他の違い
序数付きの関数エイリアス (Declare ステートメントで Alias クラスを使う) は
AS/400 では使えません。
ファイルのパス文字列でワイルドカードが許可されているときは、ロータス ス
クリプトは "*" と "?" に加えて UNIX の正規表現をサポートします。ただし、
ファイルパス文字列内で正規表現を使うと、スクリプトはプラットフォーム依
存になります。
224 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
ロータス スクリプト R 3.1 AS/400 対応版では OLE はサポートされていません。
これによって、CreateObject、GetObject、IsObject、IsUnknown の各関数が影響を
受けます。AS/400 プラットフォームで CreateObject 関数および IsObject 関数を
実行しようとすると、実行時エラーとなります。AS/400 プラットフォームには
OLE オブジェクトは存在しないので、IsObject 関数は、変数がネイティブオブ
ジェクトまたは製品オブジェクトのどちらを参照しているのかを判断できます
が、OLE オブジェクトは判断できません。IsUnknown 関数は AS/400 では常に
FALSE を返します。これは、V_UNKNOWN 値を受け取る Variant 表現がないか
らです。
C 関数にポインタ引数を渡すときは、ポインタは AS/400 では 4 バイトではなく 16
バイトであることに注意してください。
ロータス スクリプト拡張ツールキットについての考察
ロータス スクリプト拡張 (LSX) ツールキット V2.0 (以降) AS/400 対応版は、Windows
95/98 または Windows NT などの Win32 環境で動作するように設計されています。
LSX ツールキット は、Win 32 環境で Visual Age C++ AS/400 対応版クロスコンパイ
ラが利用できることを前提とします。LSX ツールキット AS/400 対応版は、他のプ
ラットフォームの LSX ツールキットと同じ Win32 開発ツールを使うので、不明な点
は ¥LSX¥LSXNSF ディレクトリに含まれる LSX ツールキット文書データベースを参
照してください。以降に説明するトピックは、AS/400 だけに関連する補足事項です。
LSX の要件
LSX 開発の準備
LSX の作成
LSX の実行
LSX での違い
インストールの同意
LSX ツールキットのインストールと使用については、「Software Development Kit
Agreement」と呼ばれる同意書に基づいて規定されます。この同意書はテキストファ
イル LSX¥LSXLICNS.TXT に含まれています。LSX ツールキットのインストールと
使用の前に、この同意書をお読みください。
第 7 章 アプリケーション開発環境のセットアップ 225
章 アプリケーション開発環境のセットアップ LSX の要件
LSX ツールキット V2.0 (以降) AS/400 対応版を使うには、次のハードウェアとソフト
ウェアが必要です。
Win32 が動作している Intel ベースの PC
LSX ツールキット AS/400 対応版は、このプラットフォームでのみ動作確認され
ています。
IBM VisualAge C++ (OS/400 版) クロスコンパイラ
LSX ツールキット AS/400 対応版は、VisualAge C++ AS/400 対応版クロスコンパ
イラを含む Win32 環境で動作するよう設計されています。
Microsoft Visual C++ コンパイラ Win32 版
このコンパイラは、Win32 での LSX のコンパイルと作成に必要な nmake および
環境を提供します。
Win32 クライアントコンピュータと AS/400 間の接続 (LAN など)
TCP/IP を使って AS/400 と接続し、通信できなければなりません。
Client Access Optimized Windows Client for OS/400
開発者はこのソフトウェアを使って AS/400 に接続し、AS/400 モジュール、オ
ブジェクト、サービスプログラムを作成します。
LSX 開発の準備
ドミノ AS/400 対応版ソフトウェアをインストールすると、LSX ソフトウェアは
/QIBM/PRODDATA/LOTUS/LSX ディレクトリにインストールされます。
クライアントコンピュータで次の作業を行います。
1. Win32 クライアントコンピュータから、割り当てられたネットワークドライブ
を介して AS/400 ディレクトリにアクセスできることを確認します。
2. LSX ディレクトリ全体を Win32 クライアントコンピュータのローカルドライブ
のルートディレクトリにコピーします。コピーに使うコマンドの例を以下に示
します。
¥lsx
copy n:/qibm/proddata/lotus/lsx c:¥
n: は、割り当てられたネットワークドライブのドライブ文字です。
3. ローカルドライブの LSX ディレクトリで、LSXSETUP.BAT ファイルに次の情
報を追加します。
OS/400 の環境変数。次のパラメータをセットしなければなりません。
AS/400_HOST=XXXXX
226 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
! LSX が置かれる AS/400 の名前
AS/400_DISK=N:
! AS/400 の割り当てられたドライブ名
AS/400_COMMLIB=qlsxcomm ! LXS 共通オブジェクト用ライブラリの名前
VisualAge C++ 用の環境変数 (MSDEV)
LSX ソースが含まれる場所
4. ¥LSX¥BIN¥W32¥LSXREGN.EXE
を 使 っ て
LSX
ウ ィ ザ ー ド
(¥LSX¥BIN¥W32¥LSXWIZRD.DLL)を登録します。
LSX の作成
LSX 文書データベースには、LSX ウィザードを使って LSX を作成する方法が記載さ
れています。ドミノ AS/400 対応版では、ウィザードによって Win32 用と AS/400 用
の両方のソースが作成されます。より詳細な情報は、¥LSX¥LSXNSF ディレクトリ
のヘルプファイルから入手できます。
AS/400 用の LSX を作成する手順は、Win32 環境用の LSX を作成する手順と似てい
ます。開発の際は、Win32 環境用の LSX を先に作成すると、AS/400 用の LSX を作
成するときに参考となります。
AS/400 用の LSX を作成する手順の例を以下に示します。
1. LSX ウィザードを使って、APPX1 という名前の新しい LSX を作成します。
ウィザードによってディレクトリ (¥LSX¥SRC¥APPX1) とソースが作成されま
す。
メ モ
AS/400 LSX を作成するとき、システムは、指定した LSX 名に "lib" を
追加してサービスプログラムの名前にします。このため、LSX 名は 7
文字までにしてください。
2. IBM VisualAge C++ AS/400 対応版のプログラムファイルから、DOS プロンプ
トウィンドウを表示します。
3. VisualAge を使うための環境変数を設定するには、次のようにします。
LSX ディレクトリに変更します。
c:¥
¥>
c:¥
¥> cd ¥LSX
c:¥
¥lsx>
AS/400 の LSXSETUP と MSDEV (Microsoft Visual C++ V5.0 がインストールされ
ているものとします) を実行します。
c:¥
¥lsx> lsxsetup os400 msdev
LSXSETUP は次の処理を行います。
第 7 章 アプリケーション開発環境のセットアップ 227
章 アプリケーション開発環境のセットアップ 必要な環境変数を設定する
プロンプトを変更する
ディレクトリを SRC に変更する
nmake と compiler 用のパスを設定する
4. LSX の共通ライブラリとオブジェクトを作成するために、DO_IT を実行しま
す。
c:¥
¥lsx¥
¥src> do_it
AS/400 の 場 合 、 DO_IT を 実 行 す る と 、 シ ス テ ム は 次 の 処 理 を 行 う
MAKEFILE.OS400 を実行します。
AS/400 へ接続する
LSXSETUP.BAT で指定された AS/400_COMMLIB を作成する
LSX 共通ソースをコンパイルする
共通の bnddir を AS/400 上に作成する
AS/400 との接続を切断する
Win32 環境で DO_IT を実行すると、システムはいくつかのサンプル LSX を作成
する MAKEFILE.MAK を実行します。サンプルの LSX は AS/400 では完全には
テストされていません。
5. 新しい LSX ディレクトリに移動し、DO_IT を実行します。
c:¥
¥lsx¥
¥src> cd appx1
c:¥
¥lsx¥
¥src¥
¥appx1> do_it
AS/400 の場合、DO_IT は次のことを行います。
AS/400 へ接続する
LSX ラ イ ブラ リ を AS/400 に作成する。たとえば、APPXLIB ライブラリ
(/qsys.lib/appxlib.lib) を作成します。
新たに生成されたコードをコンパイルする
新しいモジュールを QLSXCOMM ライブラリとリンクする
LSX 名の前に "lib" を付加し、新しい LSX サービスプログラムを作成する。
た と え ば 、 新 し い サ ー ビ ス プ ロ グ ラ ム 名 は 、
/QSYS.LIB/APPX1.LIB/LIBAPPX1.SRVPGM のようになります。
AS/400 との接続を切断する
■ サンプルの LSX
LSX を理解するためのサンプルとして、ドミノ AS/400 対応版には SIMPLE という名
前の LSX が含まれています。この LSX は AS/400 で完全にテストされています。ま
た、SIMPLE LSX を試すためのロータス スクリプトファイル (LSS) も、¥LSX¥TESTS
ディレクトリに含まれています。
228 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
LSX の実行
現在、AS/400 のようなサーバーだけの環境で LSX を実行するには、ノーツ クライ
アントでエージェントを作成する方法しかありません。この制限のため、AS/400 用
の LSX を作成するときは、クライアント用の LSX も同時に作成する必要がありま
す。LSX を実行するには、次のようにします。
1. サーバー上で動作するエージェント (たとえば、定期的に実行されるエージェン
トなど) を作成します。エージェントの (Options) には、USELSX ステートメン
トを記述しなければなりません。
option public
uselsx "*appx1"
メ モ
クライアントとサーバーでは LSX の位置が異なるため、エージェント
内では LSX の完全なパスを記述しないでください。
2. Win32 環境で、¥LSX¥BIN¥W32¥LSXREGN を使ってノーツ LSX ("appx1") を登
録します。
3. AS/400 で、ユーザーの LOTUS.INI ファイルを変更することによって、ノーツ
LSX ("appx1") を登録します。LOTUS.INI ファイルはユーザーのノーツ データ
ディレクトリにあります。LSX ("appx1") を登録するときは、LOTUS.INI に次の
行を追加します。
appx1=/qsys.lib/appx1.lib/libappx1.srvpgm
LOTUS.INI ファイルの最後に、空白行が 1 行あることに注意してください。ま
た、ディレクトリの区切りには "¥" (DOS スタイル) ではなく、"/" (UNIX スタイ
ル) を使います。
メ モ
¥NOTES¥DATA ディレクトリにユーザーの LOTUS.INI ファイルがない
ときは、c:¥LSX ディレクトリからサンプルの LOTUS.INI ファイルをコ
ピーしてください。
LSX のリリース情報については、README.TXT ファイルを参照してください。
第 7 章 アプリケーション開発環境のセットアップ 229
章 アプリケーション開発環境のセットアップ LSX での違い
LSX では、グローバルの new() 演算子と delete() 演算子は使わないでください。これ
らの演算子をオーバーライドする必要があるときは、クラスのスコープ内にとどめ
てください。グローバルの new() または delete() 演算子を使うと、ドミノ サーバーの
一部が正しく動作しなくなることがあります。この制限は、AS/400 では活動化グ
ループごとにグローバルの new() と delete() 演算子が 1 つだけに制限されていること
に関連しています。
ProcRegister API では、C 関数は指定できますが、C++ 関数は指定できません。関数
は、AS/400 C コンパイラで利用できるシステムリンケージを使わなくてはなりま
せん。
ドミノ エージェントからプログラムを呼び出す方法
ドミノ エージェントを使って AS/400 上で実行中のプログラムを呼び出すには、いく
つかの方法があります。
ロータス スクリプトの "Declare Function" ステートメントを使って、サービスプ
ログラム内に C 関数を呼び出せます。サービスプログラム内に呼び出すルー
チンでは他のプログラムを呼び出すこともできます。ただし、呼び出すプログ
ラムはスレッド化可能なジョブで実行されていることに注意してください。
エージェントが Web サーバーから開始されている場合は、プログラムはスレッ
ド内で実行されています。ジョブがスレッド化可能なプロセスか、それともス
レッド化されたプロセスで実行されるかによって、システム上の制限がありま
す。たとえば、スレッド化されたジョブから RPG プログラムは呼び出せま
せん。RPG はスレッドセーフでありません。これらの問題を扱う場合は、現時
点では C ルーチンを呼び出すのが、引数を渡す最良の方法です。次に、ロータ
ス スクリプトを使って CmdShell サービスプログラム (*SRVPGM) 内に "runthis"
ルーチンを宣言する方法を示します。
Declare Function runthis Lib "/qsys.lib/mylib.lib/CmdShell.srvpgm" (Byval
cmdstr As String) As Integer
runthis ルーチンは 1 つのパラメーター cmdstr を取ります。詳細については、
ノーツのヘルプデータベースの索引ビューで「外部宣言」を参照してください。
runthis ルーチンをロータス スクリプトコードに呼び出すのは、
runthis("parmeters_go_here") のコードを記述するだけでできます。
"parameters_go_here" には使用するパラメーターを入れます。
cmdstring="call mylibr/getjobinf"
230 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
rc=runthis(cmdstring)
Print "Cmdstring: ";cmdstring
C プログラムは次のようになります。
#include <stdlib.h>
/* この簡単なプログラムでは cmd で渡された文字列をテキスト 'done calling'
に変更します*/
に変更します
int runthis(char *cmd)
{
int rval;
strcpy(cmd,"done calling");
return rval;
}
ご覧のように、パラメーターは入力にも出力にも使えます。文字列のタイプは、
ポインタとして渡される時点で一意です。ノーツのヘルプ項目「ロータス スク
リプトで外部の C 言語関数を呼び出す」にある関連項目を必ずお読みください。
ポインタ以外のパラメーターは、ルーチンの _System リンケージで示します。
これは AS/400 ILE C コンパイラーだけでサポートされています。以下に、
_System リンケージステートメントの例を示します。
int _System runthis(char *cmd) {
... /* your routine code goes here */
}
また、ロータス スクリプトのデータオブジェクト (LS:DO) を使って、スレッド
セーフでないコードを呼び出せます。コードの 4.6b バージョン (AS/400 のオリ
ジナルバージョン) には、出力パラメーターが戻されないというプログラム上の
制約があります。ドミノ R4.6.2 の AS/400 対応版では、 新規の ExecProcedure メ
ソッドを使って、入力と出力両方のパラメーターを渡せます。ExecProcedure メ
ソッドはストアドプロシージャを実行するために、ODBCResultSet オブジェク
トに追加されました。
構文は次のようになります。
status = odbcResultSet.ExecProcedure(procedureName$ [,arg1] [,arg2] ...
[,arg30])
または次のようになります。
第 7 章 アプリケーション開発環境のセットアップ 231
章 アプリケーション開発環境のセットアップ status = odbcResultSet.ExecProcedure(procedureName$,
DB_PARAM_ARRAY, argArray)
パラメーターは次の通りです。
procedureName$
実行するプロシージャ名を示す文字列です。
arg1...30
1 つのプロシージャには引数を 30 まで渡せます。引数はどの形式でも構いま
せん。引数は入力、出力、あるいはその両方で機能します。引数のデータタ
イプはプロシージャの要件と一致していなければなりません。すべての引数
はコンマで区切られます。引数が欠けていると NULL 値として扱われます。
引数が 30 までという制限は、ロータス スクリプトの制限によるものです。
引数を 30 個以上入力するには、代替フォームを使います。2 番目の引数には
定数 DB_PARAM_ARRAY の入力が必要です。3 番目の引数はサイズやタイ
プの配列に制限がありません。
プロシージャはリレーショナルデータベースシステムのストアドプロシージャ
の定義に応じた、いくつかの形式で値を返せます。
プロシージャは出力引数を返せます。
プロシージャは結果セットを返せます。
プロシージャはバックエンドのリレーショナルデータベースシステムによっ
て返される実行ステータスを返せます。
AS/400 用の Java ツールキットにも、プログラムを呼び出すインターフェースが
あります。エージェントで Java を使う場合は、次の Web サイトを参照してくだ
さい。
http://www.as400.ibm.com/java [英語]
詳細については、この Web サイトで「AS/400 Toolbox for Java」をクリック
してください。
232 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
フックドライバの追加について
AS/400 では、プレフィックス "LIB" を使ってフックドライバを指定する必要があり
ます。サービスプログラム名とその記号リンク(シンボリックリンク)の両方がこ
のプレフィックスで始まらなければなりません。たとえば、サービスプログラムを
LIBHOOK と し て MYLIB と い う 名 前 の ラ イ ブ ラ リ に 作 成 し ま す 。 次 に
LIBHOOK.SRVPGM という名前の記号リンク(シンボリックリンク)を作成します。
addlnk obj('qibm/userdata/lotus/notes/libhook.srvpgm')
newlink('qsys.lib/mylib.lib/libhook.srvpgm')
NOTES.INI ファイルで、NSF_HOOKS ステートメントをプレフィックスなしで指定
します。たとえば次のようにします。
NSF_HOOKS=HOOK
RPG API について
C、C++、Java の知識があるプログラマーは、RPG API のセットを利用できます。こ
れらの API を使うと、AS/400 RPG アプリケーションからドミノ データベースにア
クセスできます。
これらの RPG API やその使い方の手順は、次の Web サイトで入手できます。
http://www.softmall.ibm.com/as400/domino [英語]
HiTest C API について
HiTest C API は サ ポ ー トされません。関連付けられたヘッダファイルはドミノ
AS/400 対応版のオプション 6 で提供されず、ドミノ AS/400 対応版の CD に含まれて
いません。オプション 6 では HiTest C API サービスプログラムを提供して、既存の
C プログラムを引き続き AS/400 上で実行できるようにしています。新規の機能は
HiTest C API に追加されません。ドミノの新機能を使うには、ノーツ C API、C++
API、ロータス スクリプト、または Java NOI インターフェースを使ってアプリケー
ションやアプリケーションの一部を記述しなければなりません。
第 7 章 アプリケーション開発環境のセットアップ 233
章 アプリケーション開発環境のセットアップ ノーツデータと DB2/400 データの統合について
ドミノアプリケーションから DB2/400 リレーショナルデータベースにアクセスする
には、次の 4 つの方法があります。
ロータス スクリプト アプリケーションは、LS:DO (ロータス スクリプト データ
オブジェクト) を DB2/400 データへのインターフェースとして使えます。LS:DO
を介してドミノアプリケーションは DB2/400 データベースに要求を送ります。
他のサーバープラットフォームでは、LS:DO は ODBC インターフェースを使っ
てリレーショナルデータベースにアクセスします。AS/400 では、LS:DO のコー
ドは ODBC を使わずに、リクエストを直接 DB2/400 に渡します。このためロー
タス スクリプトプログラムは、他のプラットフォームの場合と同じようにみえ
ますが、AS/400 の内部ではより直接的な処理が行われます。
ドミノの式言語で記述されたアプリケーションは、@Db 関数を使って DB2/400
を含むリレーショナルデータベースにアクセスできます。
ドミノ・エンタープライズ・コネクション・サービス (DECS)は、ドミノアプリ
ケーションから DB2/400 へのリアルタイムのアクセスを提供します。DECS を
使って、ドミノのページやフォームから DB2/400 のデータにリンクを作成でき
ます。
NotesPump は、ドミノ データベースと DB2/400 データベースの情報を同期する
使いやすい機能を提供します。
LS:DO と @Db 関数は、ロータス ノーツの基本サポートの一部として含まれていま
す 。 NotesPump は 独 立 し た 別 の 製 品 で す 。 NotesPump の 使 い 方 に つ い て は 、
NotesPump のマニュアルを参照してください。
LS:DO と @Db 関数を使うときは、次に示す違いと制限に注意してください。
セキュリティの要件
DB2/400 へのアクセスに必要なセットアップ
一般的な要件と違い
SQL ステートメントの並列処理 の制限
SQL リクエストを処理する事前開始ジョブ の注意点
LS:DO での違い
エラーメッセージの入手方法
参 照: セキュリティの要件についての詳細は、第 6 章の「ドミノアプリケー
ションが DB2/400 にアクセスするときの権限について」を参照してくださ
い。
参 照: DB2/400 は標準的な SQL 実行時のサポートを提供します。DB2/400 にア
クセスするときの SQL 構文についての詳細は、AS/400 のマニュアル
『DB2 for AS/400 SQL Reference』(SC41-5612) に記載されています。
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
234 ロータス
DB2/400 へのアクセスに必要なセットアップ
DB2/400 リレーショナルデータベースにアクセスするのに、LS:DO や @Db 関数、ま
たは NotesPump を使う場合は、リレーショナルデータベース名でデータベースを識
別します。たとえば、次のようにします。
LS:DO については 、ConnectTo メソッドでリレーショナルデータベース名を
データソース名として指定します。
@Db 関数については、@DbColumn、@DbCommand、および @DbLookup でリ
レーショナルデータベース名を data_source として指定します。
NotesPump に 対しては、 DB2/400 データソースに関連付けられた NotesPump
DB2 リンク文書の [データベース] フィールドでリレーショナルデータベース名
を指定します。
リレーショナルデータベース名は AS/400 リレーショナルデータベースディレクトリ
のローカルリレーショナルデータベースエントリによって定義されます。ローカル
リレーショナルデータベースエントリは 1 つだけ持てます。WRKRDBDIRE(リレー
ショナルデータベースディレクトリのエントリ)コマンドを使って、ローカルリ
レーショナルデータベースエントリがすでに存在するかどうかを判別し、存在しな
い場合はエントリを追加します。
■ ローカルリレーショナルデータベースエントリが存在するかどうかの判別
1. AS/400 コマンド行で次を入力します。
wrkrdbdire
2. [リモートロケーション] 列で、*LOCAL という名前のエントリを探します。
*LOCAL エントリがある場合は、同じ行の [リレーショナルデータベース] 列
でその名前を探します。この名前がリレーショナルデータベース名です。
*LOCAL エントリがない場合は、1 つ追加します。
■ ローカルリレーショナルデータベースエントリの追加
1. AS/400 コマンド行で次を入力します。
wrkrdbdire
2. [オプション] フィールドに 1 と入力し、[リレーショナルデータベース] フィール
ドにリレーショナルデータベースの名前を入力します。
3. [ENTER] キーを押します。
4. [リ モ ート ・ ロ ケーション:名前またはアドレス] と示されたフィールドに
*LOCAL と入力します。
5. [ENTER] キーを押します。
6. それ以外のフィールドではデフォルト値を使って、[ENTER] キーを押してエン
トリを追加します。
第 7 章 アプリケーション開発環境のセットアップ 235
章 アプリケーション開発環境のセットアップ LS:DO と @DB 関数に対する一般的な要件と違い
LS:DO または @DB 関数を使って AS/400 のデータにアクセスするときは、次の点に
注意してください。
LS:DO の場合は、ロータス スクリプトの (Options) イベントで、次の "UseLSX"
ステートメントを指定しなければなりません。
uselsx "*lsxodbc"
この要件は、他のプラットフォームにも適用されます。
@Db 関数の場合は、最初のパラメーターは "ODBC" でなければなりません。
ロータス スクリプトの ODBCQuery クラスや @Db 関数に対して SQL ステート
メントを指定するときは、必ず SQL 命名規則を使うようにしてください。例を
示します。
collection.table
次は間違いです。
collection/table
AS/400 では、LS:DO と @Db 関数はユーザー ID とパスワードを指定しなければ
なりませんが、これを対話的に入力するためのプロンプトも、自動登録機能も
用意されていません。したがって、ユーザー ID とパスワードの指定はスクリプ
トで行う必要があります。
更 新 や 削 除 、 挿 入 時 のパフォーマンスを最大にするには、 SQL UPDATE、
DELETE、INSERT ステートメントを odbcqry.SQL プロパティで指定してから、
ODBCResult.Execute メソッドを使います。
LS:DO と @Db 関数は、ODBC の代わりに SQL Call Level Interface (CLI) を使い
ますが、ユーザーインターフェースは同じです。
CLI は ODBC.INI ファイルを持ちません。WRKRDBDIRE (RDB ディレクトリ 項目の処理) コマンドを使って、データソースを AS/400 のリレーショナルデー
タベースディレクトリに追加することによって、データソースを AS/400 で登録
しなければなりません。
SQL CLI に つ い て は 、AS/400 のマ ニュ アル 『 DB2 for OS/400 SQL Call Level
Interface』(SC41-5806) に記載されています。
236 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
SQL ステートメントの同時接続限界値
DB2/400 は SQL リクエストを処理するのに使う内部ハンドルの数を制限します。こ
の制限により、ドミノ HTTP サーバーによって実行される @Db や LS:DO 関数に問
題が生じる場合があります。
これらの問題はドミノ HTTP サーバーのジョブログにメッセージとして示されます。
以下にその例を示します。
Error Occurred in SQL Call Level Interface. Reason code of 14.
上記のようなメッセージが表示された場合は、HTTP サーバーがリクエストの処理に
使うスレッド数を変更してください。スレッド数を変更するには、ドミノ サーバー
のドミノディレクトリのサーバー文書の設定を変更します。アクティブなスレッド
数のフィールドで、100より少ないスレッド数を指定します。
メ モ
HTTP サーバーは NOTES.INI ファイルに次のステートメントがある場合だ
け、複数のスレッドを実行します。
DominoAsynchronizeAgents=1
デフォルトは次の通りです。
DominoAsynchronizeAgents=0
SQL リクエストを処理する事前開始ジョブの注意点
DB2/400 は AS/400 事前開始ジョブを用いて SQL リクエストを処理します。これら
のジョブはドミノ サーバーが STRDOMSVR コマンドによって AS/400 上で起動され
ると開始されます。@Db または LS:DO エージェントを呼び出す、スタンドアロンの
アプリケーションを実行したときにドミノ サーバーが起動されていない場合は、事
前開始ジョブを明示的に開始しなければならないことがあります。Agent Manager
ジョブのログに次のようなメッセージが表示された場合は、事前開始ジョブの起動
が必要です。
No authority has been granted to use the command
事前開始ジョブを起動するには、次の AS/400 コマンドを入力します。
strpj sbs(qsyswrk) pgm(qsys/qsqsrvr)
QSYSWRK サブシステムのサブシステム記述を変更して、QSQSRVR 事前開始ジョ
ブのエントリを削除した場合にも、問題が発生する場合があります。
第 7 章 アプリケーション開発環境のセットアップ 237
章 アプリケーション開発環境のセットアップ LS:DO での違い
LS:DO を使って DB2/400 にアクセスするときは、次の違いに注意してください。
ODBCConnection クラス
ListTables メソッド
このメソッドは、すべてのライブラリのすべてのテーブルのリストを返します。
このため、結果セットのサイズが大きくなりすぎて、返されないことがありま
す。
ListFields メソッド
オプションのデータソースパラメータは指定しないでください。OS/400 では、
ListFields を呼び出す前に、接続が確立していなければなりません。
ListDataSource メソッド
データソースパラメータを指定するとき、接続に必要なユーザー ID とパスワー
ドも指定しなければなりません。指定しない場合は、現在の接続が使用されま
す。
ListProcedures メソッド
データソースパラメータを指定するとき、接続に必要なユーザー ID とパスワー
ドも指定しなければなりません。データソースが指定されなかった場合は、現
在の接続が使用されます。
ODBCQuery クラス
データソースから得られたテーブルに多数 (100 以上) の列が含まれているとき
は、SQL ステートメントで "*" を使ってすべての列をリストすることは避けて
ください。その代わりに、値を取得したい実際の列名を指定します。たとえば、
テーブルに 100 以上の列があると、次の SQL ステートメントは「メモリエ
ラー」となります。
Myquery.SQL = "select * from lib.table"
上記の代わりに、次のような SQL ステートメントを使います。
Myquery.SQL = "select col1, col2, col3 from mylib.mytable"
238 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
ODBCResult クラス
ライブラリ名、テーブル名および列名は引用符で囲まないでください。たとえ
ば、次のコマンドは機能しません。
Result1.DeleteRow("mylib.""mytable""")
SetValue メソッドを使って DateTime 値を設定するときは、値を引用符で囲んで
文字列にします。値は次の形式でなければなりません。
値
形式
例
日
"yyyy-mm-dd"
"1997-07-31"
時刻
"hh:mm:ss"
"12:15:30"
タイムスタンプ "yyyy-mm-dd-hh.mm.ss.mmm "1997-07-31-12.15.35.000
mmm"
000"
ODBCQuery クラスの SQL プロパティの query ステートメントに、REAL 型 (単
精度不動小数点数) のデータタイプを持つ列が含まれるときは、UpdateRow メ
ソッドは機能しません。次のエラー #546 が返されます。
LS:DO- The result contains no data.
query ステートメントに、異なるテーブルから同名の列が複数含まれていて、列
名がエイリアステーブル名によって識別されるときは、UpdateRow メソッドは
機能しません。この問題を回避するには、列名を完全な "ライブラリ.テーブル"
形式の名前で識別します。以下に例を示します。
次の SQL ステートメントは機能しません。
Select t1.cusnum, t2.cusnum, t2.balance from mylib.mytable1 t1,
mylib.mytable2 t2 where t1.cusnum=t2.cusnum
次の SQL ステートメントは機能します。
Select mylib.mytable1.cusnum, mylib.mytable2.cusnum,
mylib.mytable2.balance from mylib.mytable1, mylib.mytable2 where
mylib.mytable1.cusnum=mylib.mytable2.cusnum
他の SQL ステートメントを実行する前に、Close メソッドを使って結果セット
を閉じ、割り当てられたリソースを解放します。例を以下に示します。
Result.Close(DB_CLOSE)
FieldInfo メソッドは要素の配列を返します。AS/400 では、次の要素はサポート
されていません。
DB_INFO_UNSIGNED
DB_INFO_MONEY
DB_INFO_READONLY (常に 1 を返します)
DB_INFO_AUTOINCREMENT
第 7 章 アプリケーション開発環境のセットアップ 239
章 アプリケーション開発環境のセットアップ DB_INFO_CASESENSITIVE
DB_INFO_SEARCHABLE
DB_INFO_SETTABLE (常に -1 を返します)
次 に 示 す 特 定 の デ ー タ タ イ プ に 対 し て は 、 DB_INFO_LENGTH 要 素
(ResultSet.FieldSize メソッド と同じ) が適しています。
SQL データタイプ
DB_INFO_LENGTH
が示すもの
integer、small integer、float
バイト数
char、varchar、longvarchar
文字数
numeric、decimal
(適用されない)
DB_INFO_PRECISION 要素と DB_INFO_SCALE 要素は、数値または小数のデー
タタイプだけに適用できます。
ストアドプロシージャを実行するには、ODBCResultSet オブジェクトで
ExecProcedure メソッドを使います。
構文は次のようになります。
status = odbcResultSet.ExecProcedure(procedureName$ [,arg1] [,arg2] ...
[,arg30])
または次のようになります。
status = odbcResultSet.ExecProcedure(procedureName$,
DB_PARAM_ARRAY, argArray)
パラメーターは次の通りです。
procedureName$
実行するプロシージャ名を示す文字列です。たとえば、library.procedure とし
ます。
arg1...30
1 つのプロシージャには引数を 30 まで渡せます。引数はどの形式でも構いま
せん。引数は入力、出力、あるいはその両方で機能します。引数のデータタ
イプはプロシージャの要件と一致していなければなりません。すべての引数
はコンマで区切られます。引数が欠けていると NULL 値として扱われます。
引数が 30 までという制限は、ロータス スクリプトの制限によるものです。
30 以上の引数を入力するには、代替フォームを使います。2 番目の引数には
定数 DB_PARAM_ARRAY の入力が必要です。3 番目の引数はサイズやタイ
プの配列に制限がありません。
240 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
プロシージャはリレーショナルデータベースシステムのストアドプロシージャ
の定義に応じた、いくつかの形式で値を返せます。
プロシージャは出力引数を返せます。
プロシージャは結果セットを返せます。
プロシージャはバックエンドのリレーショナルデータベースシステムによっ
て返される実行ステータスを返せます。
リモート接続での違い
リモートシステムから初めてデータを取得するときに、リクエストに失敗して次の
エラーメッセージが表示されることがあります。
SQL package QSQCLIPKGN in QGPL not found
メ モ
メッセージを取り出すには、GetExtendedErrorMessage メソッドを使います。
リクエストに失敗してエラーメッセージで終わるときは、SQL パッケージをリモー
トシステムに作成する必要があります。
まず、AS/400 にサインオンして次の操作を行います。
1. コマンドを入力します。
wrkobj obj(qgpl/*all) objtype(*sqlpkg)
2. 次の 2 つのオブジェクトを探します。
QSQCLIPKGC
QSQCLIPKGN
3. オブジェクト QSQCLIPKGC がある場合は削除します。
dltsqlpkg sqlpkg(qgpl/qsqclipkgc)
4. オブジェクト QSQCLIPKGN がある場合は削除します。
dltsqlpkg sqlpkg(qgpl/qsqclipkgn)
次に、ノーツクライアント R4.6 以降を使って、次の LS:DO スクリプトを作成して
ローカルの AS/400 上で実行するか、そのスクリプトを既存の LS:DO スクリプトの
先頭に追加します。
Event Options:
Option Public
Uselsx "*lsxodbc"
Event Initialize:
Sub Initialize
第 7 章 アプリケーション開発環境のセットアップ 241
章 アプリケーション開発環境のセットアップ Dim con As New ODBCConnection
con.AutoCommit=False
If (con.ConnectTo("DataSource","UserID","Password")) Then
Call con.Disconnect
End If
End Sub
スクリプトが正しく実行されたことを確認するには、上記の手順の 1 と 2 を繰り返
します。
スクリプトが正しく実行されたら、追加したスクリプトを削除します。上記のスク
リプトは、リモートシステムに SQL パッケージを作成するために、1 度だけ実行す
る必要があります。
エラーメッセージの入手方法
いくつかの SQL メッセージは、AS/400 ジョブログ (Agent Manager ジョブログや
HTTP サーバージョブログなど) に記録されます。LS:DO 関数の場合は、GetError、
GetErrorMessage、 GetExtendedErrorMessage の各メソッドを使うことにより、どの
メッセージもサーバー操作卓 (サーバーコンソール) またはファイルに出力できます。
次の方法によって、SQL 呼び出しに関する追加情報をサーバー操作卓 (サーバーコン
ソール) に出力できます。
1. 操作卓 (コンソール) から次のように入力します。
SET CONFIG lsxodbc_gdf_level =2
または level に 0 を指定してロギングをオフにします)
(または
を指定してロギングをオフにします
2. LS:DO または @Db 要求を処理するジョブを終了します。たとえば、コンソー
ル (操作卓) から次のように入力します。
tell AMgr quit
3. ジョブを再起動します。たとえば、コンソール (操作卓) から次のように入力し
ます。
load AMgr
242 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
ドミノ アプリケーション開発に関する情報の入手先
ドミノと AS/400 のアプリケーション開発に関する詳細な情報については、次に示す
資料を参照してください。
Lotus の情報
『アプリケーション開発者ガイド』
『ドミノ デザイナー プログラマーズガイド』
1: 式と関数
2: ロータス スクリプト ノーツクラス
3: ロータス スクリプト Java ノーツクラス
『ロータス スクリプト ユーザーズガイド』
オンラインデータベース
『C API ツールキット R4.5 リファレンス』
『C API ツールキット R4.5 ユーザーガイド』
『Lotus Notes C++ API』
『ノーツ R5 ヘルプ』
『Java Programmer's Guide』
『Lotus LSX Toolkit』
『LotusScript Data Object (LS:DO)』
この情報は、ロータスの Web サイト (http://www.lotus.co.jp/DOWNLOAD.nsf) で
も利用できます。
IBM AS/400 の情報
『DB2 for OS/400 SQL Call Level Interface』 (SC41-5806)
DB2/400 SQL call level interface (CLI) について書かれています。
『DB2 for AS/400 SQL Reference』 (SC41-5612)
DB2/400 SQL 構文について書かれています。
『ILE C/400 Programmer's Guide』 (SC09-2069)
AS/400 C コンパイラを使って C プログラムを作成する方法が書かれていま
す。
『Integrated File System Introduction』 (SC41-5711)
AS/400 統合ファイル・システムの構造と使い方が書かれています。パス名の
指定方法も説明されています。
『System API Programming』 (SC41-5800)
第 7 章 アプリケーション開発環境のセットアップ 243
章 アプリケーション開発環境のセットアップ AS/400 の API の使い方が書かれています。
『System API Reference』 (SC41-5801)
AS/400 で実行できる各 API の詳細が書かれています。
こ の 情 報 は 、 AS/400 オ ン ラ イ ン ・ ラ イ ブ ラ リ ー の Web サ イ ト
( http://as400bks.rochester.ibm.com [英語]) でも利用できます。
IBM のその他の情報
『Lotus Notes Release 4.5: A Developer's Handbook』 (SG24-4876)
ロータス スクリプト、LSX、LS:DO、@Db 関数の使い方が書かれています。
244 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
付録 A オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノの
セットアップ
付録 A では、オペレーション・ナビゲーターを使ってドミノ R4.6.x サーバーを
AS/400 にインストールする手順について説明します。また、サーバー用のシステム
管理クライアントのセットアップの内容についても説明します。
参 照: ドミノ R5 以降のリリースを AS/400 にセットアップする詳細については、
第 1 章を参照してください。
AS/400 オペレーション・ナビゲーター ドミノ版について
AS/400 オペレーション・ナビゲーターは、Windows 95/NT 用の強力なグラフィカル
ユーザーインターフェースを持ち、Windows 95/NT の技術を使って AS/400 システム
を管理できます。
AS/400 オペレーション・ナビゲーターを使って、データベース管理、ファイルシス
テム、インターネット、ネットワークの管理、ユーザー、ユーザーグループなどの
管理を行えます。
AS/400 オペレーション・ナビゲーターを使うにあたり、エミュレーションセッ
ションの開始や AS/400 コマンドの入力は必要ありません。[クライアント・アクセ
ス] フォルダから AS/400 オペレーション・ナビゲーターのアイコンをダブルクリッ
クするだけで、オペレーション・ナビゲーターにアクセスできます。
AS/400 オペレーション・ナビゲーター ドミノ版は、オペレーション・ナビゲーター
の個別にインストールされたプラグインで、次の機能を提供します。
ドミノ サーバーの作成とセットアップ
ドミノ サーバーとユーザーの追加、登録
NOTES.INI ファイルへのアクセス
ドミノ サーバーの起動と終了
ドミノ管理機能へのアクセス
245
オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノ サーバーのセットアップの概
要
オペレーション・ナビゲーターを使ってドミノ AS/400 対応版をインストールするに
は、次の作業が必要です。
1. 次の作業が完了している事を確認します。
ドミノ サーバーのインストールとセットアップに必要な AS/400 権限を持っ
ていることを確認する
必要なハードウェアとソフトウェアが装備されていることを確認する
AS/400 で TCP/IP がセットアップされていて、有効になっていることを確認
する
参 照: 詳細については、第 1 章の「ドミノのための AS/400 の準備の概要」を参
照してください。
AS/400 にドミノ ソフトウェアをインストールする
1. システム管理クライアントをセットアップする。
2. AS/400 オペレーション・ナビゲーター ドミノ版をインストールする。
3. オペレーション・ナビゲーターを使って 最初の ドミノ サーバーまたは 追加 ド
ミノ サーバーをセットアップする。
246 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
システム管理クライアントのセットアップについて
システム管理クライアントをなぜセットアップする必要があるのか、について考え
てみましょう。
一般的に、ドミノ サーバーに使われるコンピュータは、サーバーでもありノーツ ク
ライアントでもあります。AS/400 は純粋なサーバーなので、それ自身はクライアン
トとしては使われません。このため、クライアントの機能を使ってドミノ サーバー
を管理するには、コンピュータを AS/400 に接続し、コンピュータ上にノーツ クライ
アントをセットアップする必要があります。
ドミノ サーバーの管理に使うクライアントコンピュータは、サーバーのセットアッ
プ時に作成された認証者 ID ファイルと管理者 ID ファイルにアクセスできなければ
なりません。AS/400 で最初のドミノ サーバーをセットアップするときに、認証者
ID ファイルと管理者 ID ファイルは AS/400 に保存されます。オペレーション・ナビ
ゲーターは、サーバーのセットアップの最後の段階でこれらのファイルをクライ
アントコンピュータに自動的にコピーします。
オペレーション・ナビゲーターを使ってドミノ サーバーをセットアップするには、
最初にシステム管理クライアントをセットアップしなければなりません。システム
管理クライアントには、次のソフトウェアが必要です。
Microsoft Windows 95/98 または Microsoft Windows NT 4.0 オペレーティングシス
テム
IBM AS/400 クライアント・アクセス Windows 95/NT 版、または IBM AS/400
Client Access Express Windows 版
すべての管理機能を持つノーツ R4.5、[ノーツクライアント ツールボックス] を
インストールしたノーツ R4.6 、またはドミノ管理クライアント R5
クライアント・アクセスを介して AS/400 と通信するには、AS/400 に次のソフト
ウェアがインストールされていなければなりません。
OS/400 ホストサーバー、5769SS1 オプション 12
クライアント・アクセスの次のいずれかのバージョン
IBM AS/400 ク ラ イ ア ン ト ・ ア ク セ ス Windows 95/NT 版 、 5763XD1、
V3R1M3、またはそれ以降のバージョンで Cumulative Service Packを導入した
もの
IBM AS/400 Client Access Express Windows 版、5769XE1
付録 A オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール 247
オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール システム管理クライアントのセットアップに必要な作業
ノーツ クライアントの機能を使ってドミノ サーバーを管理するには、認証者 ID と
管理者 ID を使ってクライアントコンピュータをセットアップしなければなりま
せん。認証者 ID と管理者 ID は、クライアントコンピュータのユーザーを管理者と
して証明するものです。これらの ID はノーツドメインのセットアップのときに作成
されます。
以降の説明では、コンピュータにノーツ クライアントがインストールされていない
ものとします。ノーツがすでにインストールされている場合は、すでに行った作業
はとばして (省略して) ください。
ロータス ノーツをインストールする前にクライアントコンピュータを準備
する
1. クライアントコンピュータで、インストールするノーツ R4 に対応するハード
ウェアとオペレーティングシステムの要件を決めます。詳細については、ノー
ツのインストール用のマニュアルを参照してください。たとえば、次のような
ものがあります。
ノーツ R4.5 : 『クライアント インストールガイド』
ノーツ R4.6 : 『ノーツ クライアント インストールガイド』
2. クライアントコンピュータにオペレーティングシステムがインストールされて
いない場合は、オペレーティングシステムをインストールし、セットアップし
ます。
3. クライアントコンピュータを物理的にネットワークに接続し、AS/400 と通信で
きるようにします。
ヒント クライアントコンピュータに TCP/IP をインストールし、セットアップ
します。 以降の手順では、AS/400 のマニュアル『クライアント・ア
クセス (Windows 95/NT) セットアップ』(SC41-3512) を参照するとよい
でしょう。このマニュアルには、Windows 95 または Windows NT 用の
Microsoft TCP/IP の構成、クライアント・アクセスのインストール、
AS/400 への接続などに関する役立つ内容が含まれています。このマ
ニュアルは、AS/400 オンライン・ライブラリーの Web サイト
(http://www.as400bks.rochester.ibm.com [英語]) でアクセスできます。ま
た、次の場所でもこの情報を入手できます。
http://www.as400.ibm.com/techstud/ca400/caindex.htm [英語]
http://www.as400.ibm.com/techstudio [英語] から、[Connect to your LAN] セク
ションをクリックする。
4. AS/400 への TCP/IP 接続を確認します。
248 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
Windows 95 または Windows NT の場合は、[スタート] ボタンをクリックし、
[ファイル名を指定して実行] をクリックします。
[ファイル名を指定して実行] ボックスで次のように入力します。
ping hostname
hostname は AS/400 の TCP/IP ホスト名です。このホスト名は、AS/400 の TCP/IP
セットアップの検証のときに決めたものです。
[OK] をクリックします。
PING コマンドが成功したときは、クライアントコンピュータはサーバーと通信
しています。PING コマンドが失敗したときは、クライアントコンピュータと
AS/400 で TCP/IP のセットアップをやり直す必要があります。
サーバー名とホスト名が異なるときは、サーバー名を指定して PING を実行し
ます。
5. クライアント・アクセスをインストールし、CA/400 Users を AS/400 に登録し
ます。クライアント・アクセスの詳細な情報を参照するには、
http://www.as400.ibm.com/techstudio [英語] から、 [Connect to your LAN] セク
ションをクリックしてください。
6. ク ラ イア ン ト・ アクセスを使って、 Windows 95/NT ワークステーションを
AS/400 に接続します。
クライアントコンピュータで、ノーツ クライアント R4.6 をインストール
しセットアップする
メ モ
すでにノーツ クライアントがインストールされているときは、この手順を
とばしてください。
1. ドミノ サーバーへの接続なしでノーツ クライアントをセットアップします。次
の項目を選択します。
ドミノ サーバーへは接続しない
なし
ノーツ ユーザー ID は、ファイルで供給する
2. [OK] をクリックします。
3. [ID]ファイル名を入力してください。ダイアログボックスで保存しておいた管理
ID ファイルを選択します。¥notes¥idfiles¥servername
4. [スタンドアロンのワークステーションの設定] ダイアログボックスで、管理者
が登録した完全なユーザー名を正確に入力します。
5. セットアップが開始されます。
6. 標準時を選択します。必要であれば、[サマータイムの実施] を選択します。
7. ノーツのセットアップが完了したら [OK] をクリックします。
付録 A オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール 249
オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール 『ノーツ クライアント インストールガイド』(または、前のバージョンのイン
ストール情報) には、ノーツ メール、ノーツ デスクトップ、ノーツ クライアン
トのインストールとセットアップで、プラットフォームに依存する部分の説明
が記載されています。インストールガイドは WKSINST.NSF という名前のデー
タベースで、オンラインでも利用できます。
前のバージョンのノーツ (R4.x) もインストールして使えます。しかし、AS/400
のいくつかの管理機能はノーツ R4.6 を必要とします。詳細については、AS/400
Technical Studio (http://www.as400.ibm.com/techstudio [英語]) を参照してください。
ノーツ R4.5 のインストールについては、『クライアント インストールガイド』
を参照してください。
8. ロータス ノーツを起動します。
AS/400 オペレーション・ナビゲーター ドミノ版をインストールする
1. ノーツ クライアントにノーツ データディレクトリがあり、このディレクトリに
すでに認証者 ID (CERT.ID) と管理者 ID (USER.ID) が保管されている場合は、こ
れらの ID ファイルを置き換えてしまわないよう注意してください。
AS/400 から自動的にコピーされる ID ファイルを格納するための専用のディレ
クトリを作成します。このディレクトリは、ドミノ サーバーのセットアップの
システム管理の設定のところで指定します。たとえば、次のようなディレクト
リを新規に作成します。
¥notes¥
¥idfiles¥
¥servername
servername は、AS/400 上に作成したドミノ サーバー名です。
2. AS/400 クライアント・アクセスを開いて次を 追加します:
オペレーション・ナビゲーター(まだ追加されていない場合)
ロータス ドミノ・プラグイン
参 照: 詳細は、第 2 章の「クライアントコンピュータでオペレーション・ナビ
ゲーターをセットアップする」を参照してください。
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
250 ドミノ サーバーのセットアッププログラムについて
オペレーション・ナビゲーターを使ってドミノ サーバーのセットアップを始める前
に、ドミノの用語について理解しておきましょう。
ドミノ サーバー ID
各ドミノ サーバーは一意の名前を持ち、この名前はサーバー自身の ID ファイルに保
持されています。サーバー ID は、サーバーのセットアッププログラムの実行時に自
動的に作成されます。
ノーツ ユーザー ID
各ノーツ ユーザーは一意の名前を持ち、この名前はユーザー自身の ID ファイルに保
持されています。ユーザー ID は、新しいユーザーを登録するときに作成されます。
認証者 ID
ドミノ サーバーの各グループはドメインと呼ばれ、ドメインは組織の認証者 ID を持
ちます。認証者 ID は CERT.ID という名前のファイルに格納されています。この認
証者は、最初のサーバー ID と管理者 ID を自動的に認証します。新しいユーザーや
サーバーを登録するときは、認証者 ID を使ってドメインへアクセスする権利を与え
ます。また、階層名を用いるときの組織単位の認証者を作成するときも、組織の認
証者 ID を使います。
組織の認証者 ID は、最初のサーバーのセットアッププログラムを実行したときに、
指定された組織名とオプションの国別コードを使って自動的に作成されます。国別
コードを追加できるのは、各国の X.500 名の交換機関が組織名を承認している場合
だけです。国別名を追加すると、他の組織が同じ組織名を使うのを最小限にとどめ
られます。多国籍組織の場合、国別コードが指定されていても認証者 ID は 1 つでよ
いので、ドミノが導入されている各国ごとに個別の認証者 ID を持つ必要はありま
せん。
ドメイン
ドメインは、同じドミノディレクトリを共有するドミノ サーバーのグループです。
ドミノディレクトリ
各ドメインにはドミノディレクトリがあります。ドミノディレクトリは、ドメイン
内のドミノ サーバーを制御し管理するのに必要な情報を提供します。ドミノディレ
クトリには、各サーバーごとのサーバー文書と各ユーザーごとのユーザー文書が含
まれています。また、メールやセキュリティのためにサーバーやユーザー間の関係
を設定するグループ文書を作成したり、サーバー間での定期的なレプリケーション
やメール配信を行うための接続文書を作成できます。
付録 A オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール 251
オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール 最初のサーバーか追加サーバーかの選択
組織内で初めてサーバーをセットアップする場合、つまり新しいドメインを作成す
る場合は、「オペレーション・ナビゲーターを使って最初のドミノ サーバーをセッ
トアップする」へ進んでください。
既存のサーバーがある組織で、新しいサーバーをセットアップする場合は、「オペ
レーション・ナビゲーターを使って追加ドミノ サーバーをインストールする」へ
進んでください。
パーティションサーバーやサーバークラスタなどのアドバンスド機能を使うときは、
「カスタムセットアップを使って追加ドミノ サーバーを作成する」を参照してくだ
さい。
詳細なメッセージログを得る
AS/400 ドミノ サーバーのセットアッププログラムは、QSYSWRK サブシステムのも
とで、QUSER ユーザー・プロファイルを用いて送信された事前開始ジョブを使って
実行されます。セットアップ機能に関連する AS/400 のエラーは、QUSER ジョブロ
グへ書き込まれます。これらのジョブログは、AS/400 のスプール出力ファイルに置
かれています。これらスプールファイルのジョブ名は QZRCSRVS で、このジョブ名
は事前開始ジョブに対応しています。
サーバーのセットアッププログラムから得られるメッセージの内容を詳しくするに
は、ジョブ記述を変更してログのレベルを上げます。ジョブ記述 QZBSJOBD が最大
のログレベルを持つようにするには、CHGJOBD (ジョブ記述変更) コマンドを使い、
次の値をジョブ記述に設定します。
Message logging:
Level . . . . . . . . . . . 4
Severity . . . . . . . . . . 00
Text . . . . . . . . . . . . *seclvl
QUSER ジョブログを表示するには、OS/400 の任意のコマンド行で WRKSPLF
QUSER コマンドを実行します。
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
252 オペレーション・ナビゲーターによる最初のドミノ サーバーのセットアップ
の概要
最初のドミノ サーバーの設定には、次の作業が必要です。
1. ID ファイル用の専用のディレクトリを作成します。
2. 最初のドミノ サーバーをセットアップします 。
3. サーバーのセットアップを完了させます。
ドミノ サーバーを起動する
管理者 ID に切り替える
ドミノ サーバーにロータス ノーツ接続を作成する
4. ドミノ サーバーへの接続を検証する
メ モ
ドミノ AS/400 R4.6.x 版を使ってサーバーをセットアップするときは、[ドミ
ノ セットアップ] データベースが開かれます。AS/400 R5 以降のバージョン
でセットアップするときは、Web ベースのセットアップ インターフェース
が開かれます。ここでの説明は、ドミノ R4.6.x サーバーのセットアップを
想定しています。
参 照: AS/400 R5 以降のセットアップについての詳細は、第 1 章を参照してくだ
さい。
ID ファイル用の専用のディレクトリを作成する
1. ノーツ クライアントにノーツ データディレクトリがあり、このディレクトリに
すでに認証者 ID (CERT.ID) と管理者 ID (USER.ID) が保管されている場合は、
これらの ID ファイルを置き換えてしまわないよう注意してください。
AS/400 からコピーされる ID ファイルを格納するための専用のディレクトリを作成
します。たとえば、次のようなディレクトリを新規に作成します。
¥notes¥
¥idfiles¥
¥servername
servername は、AS/400 上に作成したドミノ サーバー名です。
ドミノ サーバーのセットアップ中に、ID ファイルのコピー先を問われるので、ここ
で作成したディレクトリを指定してください。
最初のドミノ R4.6 サーバーをセットアップする
1. デスクトップで、IBM AS/400 クライアント・アクセスのショートカットをダブ
ルクリックします。
2. オペレーション・ナビゲーターのアイコンをダブルクリックします。
付録 A オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール 253
オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール 3. AS/400 オペレーション・ナビゲーターのウィンドウが表示されます。ドミノを
セットアップする AS/400 を選択してください。
メ モ
クライアント・アクセスの構成要素の検索を示すダイアログボックス
が表示されたら、[検索] をクリックします。
4. [+] ボタンをクリックしてディレクトリを展開します。
5. [ネットワーク] を選択し、[+] ボタンをクリックしてディレクトリを展開します。
6. [サーバー] を選択し、[+] ボタンをクリックしてディレクトリを展開します。
7. ドミノを右クリックし、[新規のドミノ サーバー] を選択します。
8. [ドミノ セットアップ] データベース (SETUP400.NSF) が開かれます。
セットアッププロセスには 4 つのステップがあります。各ステップで必要な情報を
入力し、右矢印ボタンをクリックすると次のステップに進みます。入力する情報の
詳細については、画面の右側に表示されるクイックヘルプを参照してください。
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
254 ■ ステップ 1: 新規ドミノ サーバーの作成
1. [最初のドミノ サーバー] を選択します。
2. ドミノ サーバーが作成される AS/400 システムを入力します (すでに表示されて
いるはずです)。
3. 画面の右上の右矢印ボタンをクリックします。この操作によって、ステップ 2
へ進みます。
■ ステップ 2: 最初のサーバーのセットアップ方法の選択
1. [標準セットアップ] を選択します。
2. 画面の右上の右矢印ボタンをクリックします。この操作によって、ステップ 3
へ進みます。
参 照: [カスタムセットアップ] の詳細については、この章の後半にある「カスタ
ムセットアップ」を参照してください。カスタムセットアップは、詳しい
知識のあるユーザー向けでパフォーマンスの向上やパラメータの編集が行
えます。
付録 A オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール 255
オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール ■ ステップ 3: 最初のサーバーにアクセスできるユーザーの選択
メ モ
右上の左矢印ボタンを押すと、前のステップに戻ることができます。パネ
ルの左上に表示されている数字は、現在どのステップを実行中かを示しま
す。
1. ドミノ サーバーにアクセスできるユーザーを選択します。
Microsoft Internet Explorer や Netscape Navigator などの Web ブラウザを使って
サーバーのデータにアクセスする場合は、[Web ブラウザ] を選択します。
インターネットメールクライアントが、POP3、IMAP、SMTP を使ってサー
バー上のメールにアクセスする場合は、[インターネットメール] を選択しま
す。
インターネットニュースリーダーが NNTP を使ってサーバー上のニュースグ
ループやディスカッションにアクセスする場合は、[インターネットニュー
ス] を選択します。
2. 右矢印ボタンをクリックします。
256 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
■ ステップ 4: 最初のサーバーのシステム管理の設定
すべてのフィールドにデフォルトの値が自動的に設定されます。このデフォルトの
値をそのまま使うことも、値を変更することもできます。緑色の枠で囲まれた用語
にポインタを合わせてマウスのボタンを押すと、その用語の説明が表示されます。
1. [組織 ID] セクションで、組織名を入力します。たとえば、会社名、グループ名、
部署名などを組織名にします。
2. [新規サーバー ID] セクションで、サーバー名を入力します。これが新しいサー
バーの名前になります。ユーザーや他のサーバーは、この名前を使ってサー
バーにアクセスします。サーバー名は、AS/400 の TCP/IP ホスト名と同じにす
ることを推奨します。AS/400 のホスト名を確認するには、[TCP/IP の構成] メ
ニ ュ ー の オ プ シ ョン 12 を使います。このメニューを表示するには、次の
AS/400 コマンドを入力します。
cfgtcp
3. [システム管理者 ID] セクションで、次の作業を行います。
サーバーの管理者の姓、名、ミドルネームのイニシャルを入力します。
システム管理者 ID のパスワードを入力します。パスワードは少なくとも 13
文字以上にすることを推奨します。
4. [データファイルの位置] セクションで、次の作業を行います。
[サーバーのディレクトリ] フィールドで、ドミノのデータファイルを置く
AS/400 統合ファイル・システムのディレクトリへのパスを指定します。例を
以下に示します。
/notes/data
指定したディレクトリが存在しないときは、ディレクトリが作成されます。
[ID ファイルのコピー先] フィールドで、ドミノ サーバーの ID ファイルを格
納するクライアントコンピュータのディレクトリを指定します。ID ファイル
は、AS/400 から Windows クライアントへコピーされます。
付録 A オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール 257
オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール 5. [終了] ボタンをクリックし、最初のドミノ サーバーを作成します。
メ モ
[終了] ボタンをクリックすると、CFGDOMSVR (ドミノサーバー構成) コ
マンドが AS/400 に送られます。CFGDOMSVR コマンドが完了すると、
cert.id、server.id、user.id の各ファイルがクライアントコンピュータにコ
ピーされます。すべてのプロセス (CFGDOMSVR コマンドと ID ファイルの
コピー) が完了するまでに、10 ∼ 15 分かかります。
次のようなメッセージが表示されます。
" Begin sending the request to server name. This requires 5-15 minutes of computation.
Would you like to continue?"
[はい] をクリックします。
このプロセスが完了すると、ドミノ サーバーを起動できます。
メ モ
標準時は、クライアントの標準時に基づいて設定されます。パスワードの
デフォルトの長さは、入力したパスワードに基づいて設定されます。
ヒント
セットアッププロセスを監視するには、OS/400 のコマンド行で WRKSPLF
QUSER コマンドを実行し、QUSER ジョブログのリストを表示します。そ
して、セットアップを開始した時刻に対応するジョブログを探します。
ジョブログを表示するには、オプション 5 を使います。
最初のドミノ R4.6 サーバーのセットアップで行なわれること
最初のサーバーのセットアップのときに、何が行われるかを把握しておきましょう。
最初のドミノ サーバーをセットアップする前に、ドメイン、ノーツ名前付きネット
ワーク、サーバーに付ける名前を決めておきます。
メ モ
ドミノ サーバークラスタのメンバーは、ドメイン内の最初のサーバーであ
ることも、そうでないこともあります。最初のサーバーのセットアップは、
社内で初めてドミノ サーバーを設置するとき、または新規のドメインを作
成するときだけ行います。
最初のサーバーのセットアップでは、次のことが実行されます。
ドミノ サーバー用の新しいドメインを作成します。
適切なネットワークとシリアルポートを有効にします。
ドメインのドミノディレクトリを作成します。インストールプログラムは、
PUBNAME.NTF というテンプレートを使い、ドミノのデータファイル用に指定
したディレクトリにドミノディレクトリを作成します。ドミノディレクトリの
デフォルトの名前は NAMES.NSF です。
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
258 組織の認証者 ID を作成します。インストールプログラムは、ドミノのデータ
ファイル用に指定したディレクトリに認証者 ID を保存します。認証者 ID のデ
フォルトの名前は CERT.ID です。
ドミノディレクトリで認証者の文書を作成します。この文書には、認証者 ID に
関する情報が含まれています。
新しいサーバー用のサーバー ID を作成します。インストールプログラムは、ド
ミノのデータファイル用に指定したディレクトリにサーバー ID を保存します。
サーバー ID のデフォルトの名前は SERVER.ID です。
組織の認証者 ID を使ってサーバー ID を認証します。
ドミノディレクトリでサーバー文書を作成します。この文書には、セットアッ
プ時に入力した内容に基づく最初のサーバーに関する情報が含まれています。
ドミノディレクトリで、セットアップ時に指定したドミノの管理者のユーザー
文書を作成します。
ドミノの管理者のユーザー ID とパスワードを作成し、ドミノディレクトリの管
理者のユーザー文書に USER.ID というファイルとして添付します。
組織の認証者 ID を使って管理者のユーザー ID を認証します。
ドミノディレクトリのアクセス制御リストに、管理者とサーバーの名前を [管理
者] として追加します。
サーバーの名前をドミノディレクトリの LocalDomainServers グループに追加し
ます。
サーバー用のログファイルをドミノのデータファイル用に指定したディレクト
リに LOG.NSF というデフォルトのファイル名で作成します。
ドミノのデータディレクトリ内にメールディレクトリを作成し、管理者のメー
ルファイルをメールディレクトリに作成します。
付録 A オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール 259
オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール サーバーのセットアップを完了させる
サーバーのセットアップが完了すると、サーバー名、ドメイン名、サーバー ID ファ
イル名、認証者 ID ファイル名、システム管理者 ID ファイル名とパスワードが記さ
れた [セットアップ完了!] パネルが表示されます。
そして、サーバー ID、認証者 ID、システム管理者 ID の各パスワードの記録を求め
るメッセージが表示されます。これらのパスワードは記録しておいてください。
ヒント データベースを閉じてノーツ クライアントに移るには、[Exit to workspace]
をクリックします。
パスワードを記録した後は、次の作業が必要です。
ドミノ サーバーを起動する
システム管理者の ID に切り替える
サーバーへの接続を作成する
■ ドミノ サーバーを起動する
1. [IBM AS/400 クライアント・アクセス] フォルダを開きます。
2. オペレーション・ナビゲーターのアイコンをダブルクリックします。
3. AS/400 オペレーション・ナビゲーターのウィンドウが表示されます。操作を行
う AS/400 を選択してください。
4. [+] ボタンをクリックしてディレクトリを展開します。
5. [ネットワーク] を選択し、[+] ボタンをクリックしてディレクトリを展開します。
6. [サーバー] を選択し、[+] ボタンをクリックしてディレクトリを展開します。
7. ドミノを右クリックし、[エクスプロアー] を選択します (少し時間がかかること
があります)。
8. ドミノ サーバーのリストが表示されます。サーバー名のフィールドで起動した
いドミノ サーバーを右クリックし、表示されたドロップダウンメニューで [起
動] を選択します。
メ モ
起動プロセスは 2 ∼ 5 分かかります。[更新] ボタンをクリックすると、更
新された情報が表示されます。状況フィールドに [起動投入] が表示されま
す。状況フィールドの表示が [稼動中 (アクティブ)] になったら、サーバー
に接続するための接続文書を作成できます。
メ モ
追加サーバーを登録するときにパスワードを指定した場合は、AS/400 のコ
マンドプロンプトに移動し、次のコマンドを発行します。
WRKDOMCSL サーバー名
パスワードを入力します
サーバーは、パスワードを入力するまでは、完全な活動状態にはなりません。
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
260 ■ システム管理者の ID に切り替える
1. AS/400 オペレーション・ナビゲーターで、操作を行うドミノ サーバーを右ク
リックし、[サーバー管理] を選択します。
2. [ファイル] - [ツール] - [ID の切り替え] を選択します。
3. セットアッププロセスで作成されたシステム管理者の ID (user.id) を選択します
(この ID ファイルは、ドミノ サーバーのセットアップで、管理の設定のところ
で指定したディレクトリにあります)。
4. [OK] をクリックします。
■ AS/400 ドミノ サーバーへのノーツ クライアント接続を作成する
メ モ
まだ接続されていない場合は、以下の手順を実行してください。
1. ロータス ノーツのステータスバーを見てください (ステータスバーは、ノーツ
のウィンドウの下端にあります)。
2. [アイランド] をクリックし、ポップアップメニューから [オフィス (ネットワー
ク接続)] を選択します。
3. ステータスバーで [オフィス] をクリックします。
4. ポップアップメニューから [ロケーションの編集] を選択します。
5. ロケーション文書で、[基本情報] セクションを見ます。
6. [ロケーションタイプ] フィールドには、[ローカルエリアネットワーク] が表示さ
れているはずです。[ローカルエリアネットワーク] が表示されているときは、
ステップ 9 に進んでください。[ローカルエリアネットワーク] が表示されてい
ないときは、ステップ 7 に進んでください。
7. [ロケーションタイプ] フィールドの横のボタンをクリックします。
8. キーワードのダイアログボックスが表示されるので、[ローカルエリアネット
ワーク] を選択し、[OK] をクリックします。
9. [サーバー情報] セクションで、サーバー名を入力します。
10.
10. [ポート情報] セクションで、使用するポートを選択します。
11.
11. [メール情報] セクションで、このロケーションで使用するメールファイルのパ
スとファイル名を指定します。通常、システム管理者のメールデータベース名
は、管理者の名前のイニシャルと姓を使って作成されます。たとえば、John
Doe のメールデータベースは、mail¥jdoe.nsf となります。
12.
12. ロケーション文書をスクロールし、[詳細情報] セクションを表示します。左横
の三角形のアイコンをクリックし、セクションを展開します。
13.
13. [標準時] の設定を変更します。
14.
14. [ユーザー ID の切り替え] フィールドで、アイコンをクリックして USER.ID を
選択します。
付録 A オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール 261
オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール (この ID ファイルは、ドミノ サーバーのセットアップで、システム管理の設定
のところで指定したディレクトリにあります。)
15.
15. [保存・終了] ボタンをクリックします。
サーバーへの接続のヘルプを表示する
メ モ
ロケーション文書とサーバーへの接続の詳細については、ロータス
ノーツのヘルプを参照してください。
1. [ヘルプ] - [目次] を選択します。
2. 次の文字列の入力を始めます。
server connections
3. [クイック検索] ダイアログボックスが表示されるので、[検索文字] の入力ボック
スに上記の文字をすべて入力します。
4. [OK] をクリックします。
サーバー接続文書の作成に関するヘルプトピックが表示されます。
■ ドミノ サーバーへの接続の検証
1. ロータス ノーツのワークスペースから [ファイル] - [ツール] - [システム管理] を
選択します。
2. [システム管理するサーバー] フィールドにサーバー名を入力します。
3. [コンソール] ボタンをクリックします。
4. [サーバーコンソールコマンド] フィールドに次のコマンドを入力します。
show tasks
5. [送信] をクリックします。
6. [サーバーの出力] フィールドにサーバータスクのリストが表示されます。
最初のサーバーのセットアップは完了しました。
■ システム管理クライアントのセットアップを完了させる
最初のドミノ サーバーをセットアップするためにシステム管理クライアントにノー
ツをセットアップしなければならないときは、システム管理クライアントで次の手
順を実行してください。
1. ノーツ管理者のワークスペースから不要なデータベースを削除します (システム
管理クライアントがスタンドアロン (未接続) としてセットアップされていると
きは、必要のないデータベースがいくつか追加されています)。
2. データベースを削除するには、データベースのアイコンを右クリックし、[ワー
クスペースから削除] を選択します。
3. ドメインのドミノディレクトリをシステム管理クライアントのワークスペース
に追加します。次のように操作します。
[ファイル] - [データベース] - [開く] を選択します。
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
262 セットアップしたドミノ サーバーを選択または指定します。
セットアップ時に作成されたドメインのドミノディレクトリを選択します。
[アイコン追加] をクリックします。
4. 管理者のメールファイルをシステム管理クライアントに追加します。
オペレーション・ナビゲーターによる追加ドミノ サーバーのセットアップの
概要
既存のドミノドメインにドミノ サーバーを追加するときは、ここで説明する手順に
従います。ドミノ サーバーを追加するときは、ドメイン内の他のサーバーが使って
いるのと同じドミノディレクトリを使います。たとえば、次のような場合は追加
サーバーとしてドミノ サーバーをセットアップします。
他のシステムにドミノ サーバーがすでに設置されていて、AS/400 上のドミノ
サーバーで同じドミノディレクトリを使うとき。
AS/400 統合 PC サーバーにすでにドミノ サーバーが設置されていて、AS/400 上
のドミノ サーバーで同じドミノディレクトリを使うとき。
AS/400 にすでにドミノ サーバーが設置されていて、同じドミノディレクトリを
使う 2 番目のサーバーを追加するとき。
メ モ
同じ AS/400 上に複数のドミノ サーバーをセットアップするには、アド
バ ンス ドサービスをインストールし、ドミノ サーバーをパーティ
ションサーバーとしてセットアップしなければなりません。
追加のドミノ サーバーは次の手順でセットアップします。
1. ドミノ サーバー用のAS/400 環境を装備 します。同じ AS/400 上で最初のドミ
ノ サーバーがセットアップされているときは、すでに AS/400 の環境は準備さ
れています。ドミノ ドメインの既存のサーバーを使って 追加サーバーを登録
します。
2. 登録サーバーとそのシステム管理クライアントから AS/400 への TCP/IP 接続
を検証します。
3. サーバーの登録のときにサーバー ID をファイルに保存した場合は、追加サー
バーから AS/400 にサーバー ID ファイルをコピーします。
4. オペレーション・ナビゲーターを使って追加サーバーをセットアップ します。
メ モ
ドミノ AS/400 R4.6.x 版を使ってサーバーをセットアップするときは、[ドミ
ノ セットアップ] データベースが開かれます。AS/400 R5 以降のバージョン
でセットアップするときは、Web ベースのセットアップ インターフェース
が開かれます。ここでの説明は、ドミノ R4.6.x サーバーのセットアップを
想定しています。
付録 A オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール 263
オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール 参 照: AS/400 R5 以降のセットアップについての詳細は、第 1 章を参照してくだ
さい。
ドミノ サーバーの登録
1. ドミノドメインの既存のサーバーを選択し、このサーバー (登録サーバー) を
使って追加サーバーを登録します。
サーバーの登録プロセスによって、登録サーバーのドミノディレクトリにサー
バー文書が作成され、サーバー ID が作成されます。特に指定しない限り、サー
バー ID は暗号化され、ドミノディレクトリのサーバー文書に添付されます。
サーバー ID をファイルに保存することもできます。
サーバー ID をドミノディレクトリに保存するときは、パスワードを指定し
ます。パスワードの控えを安全な場所に保管しておきます。オペレーション
・ナビゲーターを使って追加サーバーをセットアップするときに、パスワー
ドの入力が必要です。セットアッププロセスで、サーバー ID を含むドミノ
ディレクトリが新しいサーバーにコピーされます。
追加サーバーを起動するときにも、パスワードの入力が必要です。このた
め、起動 要求を発行した後で、AS/400 の WRKDOMCSL コマンドを使って
ドミノ サーバーの操作卓(コンソール)を起動し、パスワードを入力しま
す。
サーバー ID をファイルとして登録サーバーに保存したときは、登録サー
バーから追加サーバーをセットアップする AS/400 に ID ファイルをマニュア
ル 操 作 で コ ピ ー し な け れ ば な り ま せ ん 。 サ ー バ ー ID の コ ピ ー は 、
CFGDOMSVR コマンドを実行する前に行ってください。
2. 登録サーバーと登録した追加サーバーの完全な階層名を記録しておきます。
登録サーバー:
追加サーバー:
階層名の例を示します。
Server2/Chicago/Acme
また、登録サーバーの TCP/IP ホスト名も記録しておきます。通常は、このホス
ト名はサーバー名と同じ名前になっています。
登録サーバーの TCP/IP ホスト名:
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
264 AS/400 への TCP/IP 接続の検証
AS/400 に追加のドミノ サーバーをセットアップするときは、登録サーバーのドミノ
ディ レクト リがド ミノに よって 新しい サーバ ーにコ ピーさ れます 。このため、
AS/400 には登録サーバーへの有効な TCP/IP 接続が設定されていなければなりま
せん。同様に、ドメインのシステム管理クライアントも AS/400 に接続できなければ
なりません。
■ 登録サーバーと AS/400 間の TCP/IP 接続を検証する
1. 登録サーバーが起動されていることを確認します。
2. AS/400 のコマンド行で次のコマンドを入力します。
ping registration-server-host-name
registration-server-host-name は登録サーバーの TCP/IP ホスト名です。このホス
ト名は、追加サーバーの登録 手順の一部として記録しておいたものです。登録
サーバーのホスト名は、登録サーバーが実行されているシステムの TCP/IP ホス
ト名と異なることがあります。
登録サーバーが PING コマンドに応答する場合は、登録サーバーと AS/400 間
の TCP/IP 接続が正しく機能しています。
PING コマンドが失敗する場合は、AS/400 と登録サーバーが実行されている
システムの TCP/IP 構成を確認してください。さらに、AS/400 と他のシステ
ムがネットワークに正しく接続されているか、また、ネットワークが正しく
機能しているかについても確認してください。
メ モ
ドメインの登録サーバーが、同じ AS/400 の統合 PC サーバー環境で追加
サーバーとして実行されているときは、追加の構成が必要なこともありま
す。
■ クライアントコンピュータと AS/400 間の TCP/IP 接続を検証する
追加サーバーを現在のシステム管理クライアントから管理するときは、システム管
理クライアントが TCP/IP を介して AS/400 と正しく通信できなければなりません。
TCP/IP 以外のネットワークプロトコルを使って現在のサーバーを管理している場合
は、クライアントコンピュータで TCP/IP をセットアップする必要があります。
1. クライアントコンピュータに TCP/IP をインストールし、セットアップします。
方法については、TCP/IP 製品の説明書を参照してください。
ヒント Microsoft Windows 95/98 ま たは Windows NT を 使っ ている とき は、
AS/400 のマニュアル『クライアント・アクセス (Windows 95/NT) セッ
トアップ』(SC88-5298) を参照するとよいでしょう。このマニュアルに
は、Windows 95 または Windows NT 用の Microsoft TCP/IP の構成に関
する役に立つ内容が含まれています。このマニュアルは、AS/400 オン
付録 A オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール 265
オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール ライン・ライブラリーの Web サイト (http://as400bks.rochester.ibm.com
[英語]) でアクセスできます。
2. AS/400 への TCP/IP 接続を確認します。
クライアントコンピュータで DOS プロンプトウィンドウを開き、次のコマンド
を入力します。
ping hostname
hostname は AS/400 の TCP/IP ホスト名です。
PING コマンドが成功したときは、クライアントコンピュータと AS/400 との通
信が正しく行われています。PING コマンドが失敗したときは、クライアント
コンピュータと AS/400 で TCP/IP のセットアップの内容を見直す必要がありま
す。
追加サーバーの ID ファイルを AS/400 にコピーする
サーバー ID をファイルとして登録サーバーに保存したときは (ドミノディレクトリ
に保存しなかったとき)、追加サーバーをセットアップする AS/400 にこのファイル
をコピーしなければなりません。
サーバー ID をドミノディレクトリに保存したときは、ここで説明する手順をとばし
てください。
1. サーバー ID ファイルをコピーするときは、ファイルが含まれているシステムと
システムでのファイルの位置を明確にしなければなりません。
登録サーバーが置かれているシステムの TCP/IP ホスト名または インター
ネットアドレスを記録します (用紙に書き留めておきます)。登録サーバーが
AS/400 にあるときは、その AS/400 で CFGTCP コマンドを実行すると
[TCP/IP の構成] メニューが表示されます。ここで、オプション 12 を使うと、
TCP/IP ホスト名またはインターネットアドレスを確認できます。
登録サーバーが置かれているシステムのホスト名:
登録サーバーが置かれているシステムのインターネットアドレス:
サーバー ID ファイルの位置を記録します。
新しいサーバー ID のディレクトリパスとファイル名:
2. 登録サーバーが置かれているシステムから、追加サーバーをセットアップする
AS/400 にサーバー ID ファイルをコピーします。ファイルのコピーには、シス
テム間でファイルをコピーする通常の方法を用います。たとえば、次のような
方法があります。
TCP/IP の FTP (ファイル転送プロトコル)
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
266 Windows ネットワークコンピュータを AS/400 クライアント・アクセスまた
は AS/400 ネットサーバーサポートと組み合わせ、システム間のネットワー
クドライブをマッピングします。
オペレーション・ナビゲーターで [ファイル・システム] - [Root] を選択し、
サーバーのデータディレクトリを選択します。通常は /NOTES/DATA、また
は /Servername/NOTES/DATA です 。次に ID ファ イルを クライアントコン
ピュータのローカルディレクトリにコピー (またはドラッグ) します。
どちらの方法でも、クライアントコンピュータと AS/400 間の TCP/IP 通信が正
しくセットアップされ、有効になっている必要があります。
3. サーバー ID ファイルを保護するために AS/400 権限を変更します。ただし、ド
ミノ サーバーにはこのファイルへのアクセスを許可したままにしておきます。
フ ァ イ ル の パ ブ リ ッ ク 権 限 (*PUBLIC) を *EXCLUDE に 変 更 し ま す 。
WRKLNK (オブジェクト・リンクの処理) コマンドを使ってファイルのパス
を探し、オプション 9 を使ってファイルの権限を操作します (オプション 9
を表示するには [F23] キーを押します)。
ファイルの所有者を QNOTES に変更します。所有者の変更には、CHGOWN
(所有者の変更) コマンドを使います。
オペレーション・ナビゲーターを使って追加ドミノ R4.6 サーバーをセッ
トアップする
1. デスクトップで、IBM AS/400 クライアント・アクセスのショートカットをダブ
ルクリックします。
2. オペレーション・ナビゲーターのアイコンをダブルクリックします。
3. AS/400 オペレーション・ナビゲーターのウィンドウが表示されます。
4. 作業をする AS/400 を選択します (ドミノをインストールする AS/400 です)。
メ モ
クライアント・アクセスの構成要素の検索を示すダイアログボックス
が表示されたら、[検索] をクリックします。
5. [+] ボタンをクリックしてディレクトリを展開します。
6. [ネットワーク] を選択し、[+] ボタンをクリックしてディレクトリを展開します。
7. [サーバー] を選択し、[+] ボタンをクリックしてディレクトリを展開します。
メ モ
新規サーバーのパネルが表示されるまでに数分間かかることがありま
す。
メ モ
使用するファイルの選択を求められたときは、システム管理者 ID ファ
イルを選択しなければなりません。このとき、現在のドメインのシス
テム管理者 ID ファイルを選択することに注意してください。ID ファ
イルの切り替えを求められなかったときは、以下の手順を実行します。
付録 A オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール 267
オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール [ファイル] - [ツール] - [ID の切り替え] を選択します。
使用する ID ファイルを選択します。
[OK] をクリックします。
8. ドミノを右クリックし、[新規のドミノ サーバー] を選択します。
9. [新規のドミノ サーバー] ウィンドウが表示されます。
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
268 追加のドミノ サーバーのセットアップについて
[ドミノ セットアップ] データベース (SETUP400.NSF) を使ってドミノ サーバーを
セットアップします。セットアップのプロセスは 4 つのステップで構成されていま
す。各ステップで必要な情報を入力し、右矢印ボタンをクリックすると次のステッ
プに進みます。入力する情報の詳細については、画面の右側に表示されるクイック
ヘルプを参照してください。
ステップ 1: 追加ドミノ サーバーの作成
メ モ
このオプションは、既存のドミノドメインに新しいサーバーを作成すると
きに選択します。主な情報を入力するだけで、追加サーバーをセットアッ
プできます。
1. [追加のドミノ サーバー] を選択します。
2. ドミノ サーバーが作成される AS/400 システムを入力します (すでに表示されて
いるはずです)。
3. 画面の右上の右矢印ボタンをクリックします。この操作によって、ステップ 2
へ進みます。
ステップ 2: セットアップ方法の選択
[標準セットアップ] または [カスタムセットアップ] を選択します。[標準セットアッ
プ] を選択すると、入力する内容が最小限で済みます。フィールドには、すでに定義
されているデフォルトの設定 (インストールプロセスやマシンから入手した情報) が
入力されているので、セットアップ作業を迅速に進められます。デフォルトの値は
いつでも自由に変更できます。
パーティションサーバーやサーバークラスタなどのアドバンスド機能を使うときは、
[カスタムセットアップ] を選択します。
1. [標準セットアップ] を選択します。
2. 画面の右上の右矢印ボタンをクリックします。この操作によって、ステップ 3
へ進みます。
参 照: [カスタムセットアップ] の詳細については、この章の後にある「カスタム
セットアップ」を参照してください。カスタムセットアップは、詳しい知
識のあるユーザー向けでパフォーマンスの向上やパラメータの編集が行え
ます。
参 照: パーティションサーバーやサーバークラスタなどのアドバンスド機能を使
うときは、第 2 章の「ドミノ AS/400 対応版の拡張」を参照してください。
付録 A オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール 269
オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール ステップ 3: サーバーにアクセスできるユーザーの選択
1. 次のどの機能を使うかを決めます。
2. [Web ブラウザ]、[インターネットメール]、[インターネットニュース] の中で、
使用する機能にチェックマークを付けます。
[Web ブラウザ]
Web ブラウザを使ってドミノ サーバーにアクセスできます。
[インターネットメール]
ドミノ サーバーはインターネット用のメールボックスを管理し、インター
ネットメールの送受信ができます。
[インターネットニュース]
ドミノ サーバーはインターネットニュースグループとのメッセージの送受信
ができ、インターネットニュースリーダーからドミノ サーバーへアクセスで
きます。
3. 画面の右上の右矢印ボタンをクリックします。この操作によって、ステップ 4
へ進みます。
参 照: Web ブラウザについての詳細は、第 2 章の「ドミノ AS/400 対応版の拡
張」を参照してください。
ステップ 4: システム管理の設定
新しいドミノ サーバーがドメインのドミノディレクトリを得られるように、取得先
のサーバーの名前と位置を入力しなければなりません。緑色の枠で囲まれた用語に
ポインタを合わせてマウスのボタンを押すと、その用語の説明が表示されます。
1. [新規サーバー ID] セクションで、サーバー名を [サーバー名] フィールドに入力
します。サーバー名は、完全な階層名 (たとえば、Server2/Chicago/Acme) で入
力します。
2. [サーバー ID] フィールドで、サーバー ID をドミノディレクトリから取得する
か、ファイルから取得するかを選択します (どちらにするかは、登録時のオプ
ションによって決められます)。
[サーバー ID をファイルで供給] を選択すると、[参照] ボタンが表示されるの
で、このボタンを押してファイルを指定してください。
3. [サーバー ID のパスワード] フィールドにパスワードを入力します (登録時にパ
スワードを使うよう設定したとき)。
4. [ドミノディレクトリを取得するサーバー] セクションで、このサーバーのセッ
トアップに使うドミノディレクトリが保存されている既存のドミノ サーバーを
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
270 指定します。ドミノディレクトリが、指定したドミノ サーバーからこの追加
サーバーへコピーされます。
5. [サ ー バー の デ ィレクトリ ] フィールドに、ドミノのデータファイルを置く
AS/400 統合ファイル・システムのディレクトリへのパスを指定します。例を以
下に示します。
/notes/data
指定したディレクトリが存在しない場合は、ディレクトリが自動的に作成され
ます。
6. [ID ファイルのコピー先] フィールドで、ドミノ サーバーの ID ファイルを格納
する (コピー先の) クライアントコンピュータのディレクトリを指定します。ID
ファイルは、AS/400 から Windows クライアントへコピーされます。サーバー
ID ファイルは、セットアッププロセスの最後に、AS/400 からここで指定した
ディレクトリに自動的にコピーされます。ディレクトリの指定の例を以下に示
します。
¥notes¥
¥idfiles¥
¥server-name
7. 追加のドミノ サーバーの作成の準備が整ったら、[終了] ボタンをクリックしま
す。
次のメッセージが表示されます。
"Begin sending the request to server name. This requires 5-15 minutes of computation.
Would you like to continue?"
[はい] をクリックします。
このプロセスが完了したら、ドミノ サーバーを起動できます。
サーバーのセットアップを完了させる
サーバーのセットアップが完了すると、サーバー名、ドメイン名、サーバー ID ファ
イル名が記された [セットアップ完了!] パネルが表示されます。
ヒント
データベースを閉じてノーツ クライアントクライアントコンピュータに移
るには、[Exit to workspace] をクリックします。
サーバーのセットアップを完了させるには、次の作業が必要です。
ドミノ サーバーを起動する
システム管理者の ID に切り替える
サーバーへの接続を作成する
付録 A オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール 271
オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール ■ ドミノ サーバーを起動する
1. [IBM AS/400 クライアント・アクセス] フォルダを開きます。
2. オペレーション・ナビゲーターのアイコンをダブルクリックします。
3. AS/400 オペレーション・ナビゲーターのウィンドウが表示されます。操作を行
う AS/400 を選択してください。
4. [+] ボタンをクリックしてディレクトリを展開します。
5. [ネットワーク] を選択し、[+] ボタンをクリックしてディレクトリを展開します。
6. [サーバー] を選択し、[+] ボタンをクリックしてディレクトリを展開します。
7. ドミノを右クリックし、[エクスプロアー] を選択します (少し時間がかかること
があります)。
8. ドミノ サーバーのリストが表示されます。サーバー名のフィールドで起動した
いドミノ サーバーを右クリックし、表示されたドロップダウンメニューで [起
動] を選択します。
メ モ
起動プロセスは 2 ∼ 5 分かかります。[更新] ボタンをクリックすると、更
新された情報が表示されます。状況フィールドに [起動投入] が表示されま
す。状況フィールドの表示が [稼動中 (アクティブ)] になったら、サーバー
に接続するための接続文書を作成できます。
メ モ
追加サーバーを登録するときにパスワードを指定した場合は、AS/400 のコ
マンドプロンプトに移動し、次のコマンドを発行します。
WRKDOMCSL サーバー名
パスワードを入力します
サーバーは、パスワードを入力するまでは、完全にアクティブな状態にはなりま
せん。
272 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
追加ドミノ サーバーのカスタムセットアップについて
[ドミノ セットアップ] データベース (SETUP400.NSF) を使ってドミノ サーバーを
セットアップします。セットアップのプロセスは 4 つのステップで構成されていま
す。各ステップで必要な情報を入力し、右矢印ボタンをクリックすると次のステッ
プに進みます。入力する情報の詳細については、画面の右側に表示されるクイック
ヘルプを参照してください。
■ ステップ 1: カスタムセットアップによる追加サーバーの作成
1. [追加のドミノ サーバー] を選択します。
2. ドミノ サーバーが作成される AS/400 システムを入力します (すでに表示されて
いるはずです)。
3. 画面の右上の右矢印ボタンをクリックします。
■ ステップ 2: セットアップ方法の選択
メ モ
カスタムセットアップを行うには、サーバーのセットアップ項目について
の知識と経験が必要です。カスタムセットアップは、パーティションサー
バーやサーバークラスタなどのアドバンスド機能を設定するときに選択し
てください。
1. [カスタムセットアップ] を選択します。
2. 画面の右上の右矢印ボタンをクリックします。
付録 A オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール 273
オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール ■ ステップ 3: サーバーにアクセスできるユーザーの選択
ノーツ ユーザーのほかに、このサーバーへのアクセスを許可するユーザー (サービ
ス) を次のオプションから選択します。
標準サービス
デフォルトの値として次のサービスが含まれます。
Administration Process
Mail Router
Agent Manager
Replicator
Calendar Connector
Reporter
Event Manager
Schedule Manager
Indexer
Statistics
アドバンスドサービス
パーティション、課金、クラスタを選択します。
1. [Web ブラウザ]
Web ブラウザからドミノ サーバーにアクセスできます。
[HTTP] を選んで有効にします。
2. [インターネットメール]
ドミノ サーバーはインターネット用のメールボックスを管理し、インターネッ
トメールの送受信ができます。
次のいずれか、またはすべてを選択します。
IMAP LDAP POP3 SMTP MTA
274 ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
3. [インターネットニュース]
ドミノ サーバーはインターネットニュースグループとメッセージを送受信でき、
インターネットニュースリーダーからドミノ サーバーへアクセスできます。
[NNTP] を選択して有効にします。
■ ステップ 4: システム管理の設定
新しいドミノ サーバーがドメインのドミノディレクトリを得られるように、取得先
のサーバーの名前と位置を入力しなければなりません。緑色の枠で囲まれた用語に
ポインタを合わせてマウスのボタンを押すと、その用語の説明が表示されます。
1. [新規サーバー ID] セクションで、サーバー名を [サーバー名] フィールドに入力
します。サーバー名は、完全な階層名 (たとえば、Server2/Chicago/Acme) で入
力します。
2. [サーバー ID] フィールドで、サーバー ID をドミノディレクトリから取得する
か、ファイルから取得するかを選択します。
[サーバー ID をファイルで供給] を選択すると、[参照] ボタンが表示されるの
で、このボタンを押してファイルを指定してください。
3. [サーバー ID のパスワード] フィールドにパスワードを入力します。
4. [ドミノディレクトリを取得するサーバー] セクションで、このサーバーのセッ
トアップに使うドミノディレクトリが保存されている既存のドミノ サーバーを
指定します。ドミノディレクトリが、指定したドミノ サーバーからこの追加
サーバーへコピーされます。
付録 A オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール 275
オペレーション・ナビゲーターを使ったドミノのインストール 5. [データファイルの位置] フィールドに、ドミノのデータファイルを置く AS/400
統合ファイル・システムのディレクトリへのパスを指定します。例を以下に示
します。
/notes/data
指定したディレクトリが存在しない場合は、ディレクトリが自動的に作成され
ます。
6. [サーバーファイルの置換] フィールドで、既存の構成ファイルを消去し、新し
い構成ファイルに置き換えるかどうかを指定します。既存のサーバーを再構成
するとき以外は、既存の ID ファイルを置き換えるよう指定します。置換を指定
すると、ステップ 5 で指定したサーバーのディレクトリに含まれる既存のどの
ID ファイルも置き換えられます。
7. [ID ファイルのコピー先] フィールドで、ドミノ サーバーの ID ファイルを格納
するクライアントコンピュータのディレクトリを指定します。ID ファイルは、
AS/400 から Windows クライアントへコピーされます。サーバー ID ファイル
は、セットアッププロセスの最後に、AS/400 からここで指定したディレクトリ
にコピーされます。
8. 追加のドミノ サーバーの作成の準備が整ったら、[終了] ボタンをクリックしま
す。
次のメッセージが表示されます。
" Begin sending the request to server name. This requires 5-15 minutes of computation.
Would you like to continue?"
[はい] をクリックします。
上記の手順が完了したら、サーバーのセットアップを完了できます。また、ドミノ
サーバーを起動できます。
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
276 付録 B AS/400 ドミノから統合 PC サーバーへの通信の
セットアップ
付録 B では、AS/400 上のドミノ サーバーを統合 PC サーバー上のドミノ サーバーと
同じドメインに追加する方法について説明します。
AS/400 上と統合 PC サーバー上のドミノ サーバーについて
最初のドミノが AS/400 の統合 PC サーバー上にあり、このドメインに同じ AS/400
上のドミノを追加しようとすると、AS/400 の TCP/IP の追加設定が必要となることが
あります。統合 PC サーバーがある AS/400 のことを「ホーム AS/400」と呼びます。
また、統合 PC サーバーの同じ物理ポートが、ホーム AS/400 からのネットワーク接
続と統合 PC サーバー上のドミノ サーバーからのネットワーク接続の両方に使われ
ているときも、この追加設定が必要となることがあります。
メ モ
ホーム AS/400 のコマンド行から、統合 PC サーバーのドミノ サーバーの
TCP/IP ホスト名への PING コマンドが成功するときは、これ以降に説明す
る手順は必要ありません。
ホーム AS/400 の TCP/IP の変更の概要
統合 PC サーバーのドミノ サーバーからドミノディレクトリを取得する場合は、
ホーム AS/400 の TCP/IP 構成を変更し、AS/400 が *INTERNAL LAN を介して統合
PC サーバーと通信できるようにします。構成を変更するには次の作業が必要です。
1. *INTERNAL LAN 上の統合 PC サーバーの TCP/IP アドレスとホスト名を記録す
る。
2. ホーム AS/400 のTCP/IP ホスト名検索オプション を変更する(この作業は DNS
を使用している場合にのみ必要)。
3. *INTERNAL LAN 上の統合 PC サーバーの AS/400 の TCP/IP ホスト名エントリ
を追加する。
4. *INTERNAL LAN に対する AS/400 TCP/IP の経路指定項目を追加する。
5. *INTERNAL LAN を介して構成が通信を許可 することを検証する。
277
INTERNAL LAN 上の統合 PC サーバーの TCP/IP 情報を記録する
ドミノ サーバーを含む統合 PC サーバーの TCP/IP アドレスとサブネットマスクを記
録しておく必要があります。この情報を使って、AS/400 ドミノ サーバーのエントリ
を AS/400 TCP/IP ホスト・テーブルに追加し、*INTERNAL LAN に対する AS/400
TCP/IP 経路指定項目を追加します。
1. AS/400 のコマンド行で次のコマンドを入力します。
wrknwsd
[ネットワークサーバー記述の処理] パネルが表示されます。
2. ドミノ サーバーが置かれている統合 PCサーバーに対応するネットワークサー
バー記述を探します。
3. このネットワークサーバーの [OPT] 列に 5 (表示) を入力し、[実行] キーを押し
て[ネットワークサーバー記述の表示] パネルを表示します。
4. [実行] キーを押してパネルを上げ、ネットワークサーバーの TCP/IP ポートの構
成情報が見えるようにします。
5. *INTERNAL というポート名が表示されているフィールドを探します。
6. ポートのインターネットアドレスを記録します (用紙に書き留めます)。
7. ポートのサブネットマスクを記録します。
8. TCP/IP ローカルホスト名が表示されているパネルが見えるまで、[実行] キーを
押します。
9. TCP/IP ローカルホスト名を記録します。ローカルホスト名が *NWSD のとき
は、ネットワークサーバー記述の名前を記録します。
ホーム AS/400 の TCP/IP ホスト名検索オプションを変更する
TCP/IP ネッ トワー クで DNS (Domain Name Service) を使ってい る場合は、ホーム
AS/400 の TCP/IP 構成を変更しなければなりません。これにより、DND での検索の
前に、AS/400 ホスト・テーブルでの検索が行われます。
1. AS/400 のコマンド行で次のように入力します。
cfgtcp
[TCP/IP の構成] メニューが表示されます。
2. [OPT] 列で 12 (TCP/IP ドメイン情報の変更) を入力し、[実行] キーを押します。
3. [ホスト名検索優先順位] フィールドで、次のように入力します。
*local
4. [実行] キーを押します。
278 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
*INTERNAL LAN 上の統合 PC サーバーのエントリを AS/400 TCP/IP ホス
トテーブルに追加する
ホーム AS/400 の TCP/IP ローカルホストテーブルにエントリを追加しなければなり
ません。このエントリでは、統合 PC サーバーのホスト名とアドレスを定義します。
このエントリを追加することにより、ホーム AS/400 は統合 PC サーバー上のドミノ
サーバーを認識し、通信できます。
1. AS/400 のコマンド行で次のように入力します。
cfgtcp
[TCP/IP の構成] メニューが表示されます。
2. [Opt] 列に 10 (TCP/IP ホスト・テーブル項目の変更) を入力し [実行] キーを押し
ます。
3. [Opt] 列に 1 (追加) を入力し [実行] キーを押します。
4. 指定されたフィールドに次の情報を入力します。
[インターネット・アドレス] フィールドに、*INTERNAL ポートのインター
ネットアドレス を入力します。
[ホスト名] フィールドに、統合 PC サーバーの TCP/IP ホスト名 を入力しま
す。
5. [実行] キーを押します。
参 照: 詳細については、前の手順「*INTERNAL LAN 上の統合 PC サーバーの
TCP/IP 情報を記録する」を参照してください。
*INTERNAL LAN に対する AS/400 TCP/IP 経路指定項目を追加する
ホー ム AS/400 が *INTERNAL LAN を介 して統 合 PC サーバーと 通信するには、
TCP/IP 経路指定を定義しなければなりません。この経路指定項目を追加する前に、
*INTERNAL LAN 上の統合 PC サーバーのエントリを TCP/IP ホスト・テーブルに追
加しておく必要があります。
1. AS/400 のコマンド行で次のように入力します。
cfgtcp
[TCP/IP の構成] メニューが表示されます。
2. [Opt] 列に 2 (TCP/IP 経路の処理) を入力し [実行] キーを押して [TCP/IP 経路の
処理] メニューを表示します。
3. [Opt] 列に 1 (追加) を入力し [実行] キーを押します。
付録 B AS/400 ドミノから統合 PC サーバーへの通信のセットアップ 279
サーバーへの通信のセットアップ 4. 指定されたフィールドに次の情報を入力します。
[経路宛先] フィールドに TCP/IP インターネットアドレスを入力します。
たとえば、TCP/IP インターネットアドレスが 192.168.2.2 で、サブネットマス
クが 255.255.255.0 のときは、192.168.2.0 というアドレスを入力します。
[サブネットマスク] フィールドに、*INTERNAL ポートのサブネットマスク
の値を入力します。
[次のホップ] フィールドに、*INTERNAL ポートのインターネットアドレス
を入力します。
5. [実行] キーを押します。
参 照: *INTERNAL ポートの TCP/IP 値の詳細については、前の手順「*INTERNAL
LAN 上の統合 PC サーバーの TCP/IP 情報を記録する」を参照してくださ
い。
参 照: TCP/IP のアドレス指定の詳細については、AS/400 のマニュアル『AS/400
操作の手引き V4』(SD88-5006)を参照してください。
*INTERNAL LAN による通信を検証する
ホーム AS/400 の TCP/IP 構成を変更した後は、新しい構成で統合 PC サーバーとホー
ム AS/400 が *INTERNAL LAN を介して通信できるかどうかを検証しなければなり
ません。
AS/400 のコマンド行で次のように入力します。
ping hostname
hostname は統合 PC サーバーの名前です。
接続の検証ですべての試みが成功するときは、新しい構成は正しく機能しているの
で、AS/400 での追加ドミノ サーバーのセットアップの手順に戻ることができます。
検証が失敗したときは、作業内容を見直し、正しい値を指定したかどうかを確認し
てください。
参 照: 追加ドミノ サーバーのセットアップについての詳細は、第 1 章を参照して
ください。
280 ロータス
ロータス ドミノ R5 AS/400 対応版 管理者ガイド
グローバル演算子 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 202
権限 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 195
索引
サーバーのアドイン - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 201
情報 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 243
スレッドの保全性 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 200
ヘッダファイルにアクセスする - - - - - - - - 204, 205
ヘッダファイルの位置 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 204
記号・英数字
例外ハンドラとキャンセルハンドラ - - - - - - - - 202
APPDEV.NSF
*BASEソフトウェアのオプション - - - - - - - - - - - - - - - 31
*INTERNAL LAN
TCP/IP経路指定項目を追加する - - - - - - - - - - - - 279
TCP/IP情報を記録する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 278
TCP/IPホストテーブルエントリを追加する
----------------------------------------
通信を検証する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 280
*LOCAL 名 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 235
+記号 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 155
@Db関数
AS/400の権限 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 191
事前開始ジョブ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 237
情報 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 243
要件と違い - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 236
----------------------------------
75
2次言語
オブジェクトベースのアーキテクチャ - - - - - - - 14
オンラインヘルプ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 4
概要 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 4
機能キー - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 4
コマンド・インターフェース - - - - - - - - - - - - - - - - 4
コマンド行 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 4
サブシステム - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 7
システム配布登録簿 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 11
情報 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 15, 23, 243
ジョブ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 7
セキュリティ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 8
統合ファイル・システム - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 12
ドミノ用に準備する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 27
必要なハードウェアとソフトウェア - - - - - - - - - 17
文書化 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 15
実行 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 68
AnyMail統合
開始または停止する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 139
管理する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 135
状況を判断する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 139
設定 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 95
セットアップする - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 41, 92
API
32ビットのハンドル - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 202
-------------------------
203
------------------------------
216
ASCIIとEBCDIC
C++の考察
Cの考察 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 210
HiTest C - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 233
PATH環境変数 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 201
RPG
204, 205, 211
記憶域の管理 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 11
279
構成を変更するための作業 - - - - - - - - - - - - - - - - 277
24 時間時計
------------------------
AS/400
------------------------------------
メッセージ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 9
ユーザー・インターフェース - - - - - - - - - - - - - - - - 4
AS400_DOMSVR_RESTART - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 132
ASCII - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 203, 210
C API
AS/400でのコンパイル - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 213
- - - - - - - - - - - - - - - 203
ASCIIコンパイル - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 210
ASCIIからEBCDICへの変換
一般的な考察 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 199
クライアントコンピュータでのコンパイル
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 214
コンパイラの要件 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 210
情報 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 243
ヘッダファイルにアクセスする - - - - - - - - - - - - 211
233
索引 i
索引 Internet Connection Server(ICS)
C++ API
EBCDICの要件 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 203
AS/400 上で停止する
一般的な考察 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 199
ドミノ Web サーバーとの共存
コンパイラの要件
------------------------
----------------------
84
--------------
84
216
コンパイルとリンク作成 - - - - - - - - - - - - - - - - - - 217
Internet Connection Server(ICS) Internet Connection Server
情報 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 243
Java エージェント
考慮 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 84
違いと制限 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 218
ヘッダファイルへのアクセス
CCSID
------
204, 205, 216
--------------------------------------
CERT.ID
------------------------
要件 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 220
Java プログラム
要件 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 220
118
41, 49, 51, 54, 258
Java
一般的な考察 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 199
CERTCA.NSF - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 88
87
エージェントを実行するための制限 - - - - - - - - 220
CLASSPATH環境変数 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 219
考察 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 219, 221
DB2/400
実行するための設定 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 219
CGI-BINプログラム
---------------------------
@Db関数 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 236
情報 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 243
235, 236, 238
必要なAS/400ソフトウェア - - - - - - - - - - - - - 17, 219
SQLの制限 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 237
アクセスするときの権限 - - - - - - - - - - 190, 191, 194
LAN - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 97
アクセス方法 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 234
LIBASCII - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 203
LS:DO
--------------------------
エラーメッセージ
------------------------
プログラムを呼び出す - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 230
---------------------------------
242
事前開始ジョブ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 237
LMBCS
情報 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 243
LOG.NSF - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 49, 258
リモート接続 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 241
LS:DO
203, 210
----------------------------
35
235
AS/400の権限 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 191
DECS - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 41, 96, 234
エラーメッセージ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 242
リレーショナルデータベース名
------------
LODRUN コマンド
85
事前開始ジョブ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 237
EBCDIC - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 203
情報 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 243
DOMCFG.NSF
--------------------------------
132
違い - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 238
FTP - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 54, 60, 61, 205, 211, 266
HiTest C API - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 233
パフォーマンス - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 236
HTTPサーバー
要件 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 236
FaultRecovery環境変数
------------------------
84
リモート接続 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 241
考察 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 84
MAP指令 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 85
サーバーのセットアップ時に指定する - - - - - - - 41
MSF
AS/400サーバーを停止する
-----------------
プログラムを呼び出す - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 230
管理する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 135
IDファイル
60, 266
起動または終了する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 139
- - - - - - - - - - - - - - 51
クライアントコンピュータにコピーする - - - - - 51
NAMES.NSF - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 49, 258
最初のサーバーのセットアップ - - - - - - - - - 49, 258
NetServer - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 88, 204, 205
AS/400にコピーする
-------------------
ID ファイル用のディレクトリ
追加サーバーのセットアップ
---------------
65
状況を判断する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 139
NNDILOG.NSF - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 146, 152
NNDIRSYC.NSF - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 146, 152, 157
ii 索引
索引
NOTES.INIファイル
SMTP(ドミノ)
パーティションサーバー - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 91
管理する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 135
表示する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 109
起動または終了する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 137
----------------------------
109, 125
状況を判断する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 136
NotesPump - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 235
設定 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 94
編集する
PasswdFile指令 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 85
------------------------------------
PASS指令
85
セットアップする - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 41, 92
SMTPリスナータスク
PATH環境変数 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 134, 201, 219
失敗の標識 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 135
PING - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 51, 58, 248, 265, 277, 280
PPP - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 97, 98
設定 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 92
--------------------------------
QMSF ジョブ
139
QNOTESユーザー・プロファイル
アプリケーションを実行する - - - - - - - - - - - - - - 199
設定を検証する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 138
----------------------------------------
237
SSLキーリングファイル - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 88
SQL
TCP/IP
作成時 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 39
スワップする - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 187
AS/400上のインターネットアドレス - - - - - - - - - 30
AS/400上のホスト名 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 30
タスクを実行する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 134
エントリをホストテーブルに追加する - - - - - - 279
データベースにアクセスする - - - - - - - - - - - - - - 196
クライアントコンピュータとの接続を検証する
ドミノアクセス制御 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 189
にスワップする - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 185
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 51, 248
経路指定項目を追加する - - - - - - - - - - - - - - - - - - 279
ファイルのコピー時 - - - - - - - - - - - - - - - 60, 133, 266
構成 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 30, 277
目的 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 185
セットアップ情報 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 23
セットアップと状況を検証する - - - - - - - - - - - - - 30
QSYS.LIBファイル・システム
Webへの文書サービス
記述
---------------------
-------------------------------------
12
ヘッダファイルをコピーする - - - - - - - - - - 204, 205
ヘッダファイルの位置 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 204
RPG API
------------------------------------
SERVER.ID - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
233
49
servlets コンパイラ
----------------
273
アドバンスドセットアップ
最初のサーバー - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 253
追加のサーバー - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 267
277
58, 265
AS/400オンラインライブラリ - - - - - - - - - - - - - - - 23
AS/400テクニカルスタジオ - - - - - - - - - - - - - - - - - 23
USER.ID
---------------------------
49, 51, 54, 258
---------------------------
214, 217
Webサーバー
-------------
84
-----------------------
87
AS/400 HTTPサーバーとの共存
SETUP400.NSF
Single Logon
登録サーバーとの接続を検証する
-------
URL
VisualAge C++
要件 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 220
---------------------
統合PCサーバー接続
85
CGI-BINプログラム
QSYS.LIBから提供する
--------------------
85
考慮 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 84
----------------------------------
67
サーバーのセットアップ時に指定する - - - - - - - 41
-----------------------------
67
認証 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 85
インストール
認証リストオブジェクトを使う - - - - - - - - - - - - - 85
SMTP(AS/400)
管理する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 135
起動または終了する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 138
状況を判断する
--------------------------
138
Webベースのセットアップ
クイックガイド - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 21
最初のサーバー - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 45
追加のサーバー - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 62
索引 iii
索引 Zipファイル
-------------------------
204, 205, 211
エージェント
Java - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 220
プログラムを呼び出す - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 230
ア行
英語版ドミノ
多言語 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 69
アクセス制御
AS/400セキュリティとの関連 - - - - - - - - - - - - - - 189
登録簿の同期 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 154
アクセス制御リスト - - - - - - - - - - - - - - - 49, 154, 189, 258
エラー
リモート LAN サービス - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 102
オブジェクトベースのアーキテクチャ - - - - - - - - - - - 14
オペレーション・ナビゲーター
アップグレード
AS/400に必要なソフトウェア - - - - - - - - - - - 17, 247
概要 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 4, 245
オペレーション・ナビゲーター - - - - - - - - - - - - - 38
サーバー - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 27, 33
言語を検証する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 78
アドバンスドサービス - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 41, 90
サーバーを管理する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 108
アプリケーション開発
サーバーの状況を判断する - - - - - - - - - - - - - - - - 108
APIハンドル - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 202
-------------------------
203
------------------------------
216
ASCIIとEBCDIC
C++の考察
サーバーのセットアップに使う - - - - - - - - - - - - 246
サーバーのセットアップの概要 - - - - - - - - - - - - 251
最初のサーバーをセットアップする - - - - - - - - 253
Cの考察 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 210
システム管理クライアントの利点 - - - - - - - - - - - 77
HiTest C - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 233
Javaの考察
------------------------------
219
LSXの考察
------------------------------
225
セットアップする - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 79, 250
セットアップ方法として - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 23
ソフトウェアをアップグレードする - - - - - - - - - 38
PATH環境変数 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 201
RPG
------------------------------------
追加のサーバーをセットアップする - - - - - - - - 263
233
メッセージを表示する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 9
一般的な考察 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 199
ユーザーを追加する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 143
グローバル演算子 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 202
サーバーのアドイン - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 201
情報 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 3, 243
カ行
スレッドの保全性 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 200
プログラムを呼び出す - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 230
開始する
ヘッダファイルにアクセスする - - - - - - - - 204, 205
サーバー - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 112
登録簿の同期 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 154, 163
ヘッダファイルの位置 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 204
例外ハンドラとキャンセルハンドラ - - - - - - - - 202
ロータススクリプトの考察
----------------
222
インストールする
回復
概要 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 177
サーバー全体 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 178
67
増分バックアップ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 181
クイックガイド - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 21
データベース - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 180, 181
Single Logon
------------------------------
79
ディレクトリ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 179
サーバーの概要 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 23
必要な権限 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 178
ドミノソフトウェア - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 21
変更されたオブジェクト - - - - - - - - - - - - - - - - - - 181
インターネットアドレス - - - - - - - - - - - - 30, 91, 278, 279
メール - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 179, 180
クライアント・アクセス
-------------------
課金 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 31
iv 索引
索引
68
インストールとセットアップ - - - - - - - - - - - - - - - 27
回復 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 178
AS400_DOMSVR_RESTART - - - - - - - - - - - - - - - 132
検査する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 27
各国語バージョン
-----------------------------
環境変数
219
サーバーを管理する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 104
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 132
PATH - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 134, 201, 219
借用 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 194
追加する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 132, 201
データベース統合 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 190
CLASSPATH
----------------------------
FaultRecovery
タスクを実行する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 134
管理者
ドミノAPI - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 195
必要なAS/400の権限 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 104
ユーザー ID
------------------------------
ドミノアプリケーションを実行する - - - - - - - - 185
バックアップする - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 170
41
管理する
検証
サーバー - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 112
ディスク記憶域 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 11
ドミノサーバー - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 103
メールのサポート - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 135
接続 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 262
公開アドレス帳 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 49
コマンド
-----------------------
11
132, 201
ADDLIBLE - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 213, 219
セットアップ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 271
ADDLNK - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 201, 205, 211, 214
CALL - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 154, 214, 217
メモリ
-----------------------------------
完了する
キーリングファイル - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 88
記憶域の管理
---------------------------------
ADDENVVAR
CFGDOMSVR
------------------------
-------------------------
23, 126
11
記号(シンボリック)リンク - - - - - - - - - 201, 204, 205, 233
CFGTCP
CHGCURDIR
----------------------------
112
起動する
CHGDOMSVR
---------------------------
128
CHGOBJOWN
---------------------------
194
登録簿の同期 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 156
キャンセルハンドラ
--------------------------
202
クライアント・アクセス
30, 278, 279
CHGOWN
------------------------
CHGPGM
-------------------------------
60, 133, 266
194
インストールする - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 79, 248
CHGUSRPRF
-------------------------
27, 104
セットアップ情報 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 23
CPYTOSTMF
------------------------
205, 211
クライアントコンピュータ
CRTPGM - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
IDファイルをコピーする - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 54
TCP/IP接続を検証する - - - - - - - - - - - - - - - - - 51, 248
オペレーション・ナビゲーターをセットアップする
-------------------------------------
79, 250
214, 217
CRTSRVPGM - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 214, 217
DLTLICPGM - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 127
DSPDOMCSL - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 112
DSPHDWRSC - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 28
オペレーション・ナビゲーターを追加する - - - 77
DSPSFWRSC
-----------------------------
オペレーション・ナビゲーターの準備 - - - - - - 248
DSPSYSSTS
------------------------------
28
オペレーション・ナビゲーターの要件 - - - - - - 247
28
DSPUSRPRF - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 27
セットアップする - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 51
EDTF - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 112, 125
必要なソフトウェア - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 17
継承された権限 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 194
ENDDOMSVR - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 112
ENDMSF - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 139
権限
ENDTCPSVR
-------------------------
84, 138
@Db関数 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
191
Exit - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
----------------------------------
191
GO LICPGM
LS:DO
------------------------------
119
28
索引 v
索引 GO TCPADM
-----------------------------
30
GRTOBJAUT
----------------------------
104
サ行
iccas - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 214, 217
Load - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 137
LODRUN - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 33
-------------------------------
NETSTAT
------------------------
PING
138
51, 248, 277, 280
Quit
------------------------------------
RST
------------------------
119
178, 179, 180, 181
SAV - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 170, 172, 173, 174, 176
SBMDOMCMD
SBMJOB
--------------------------
---------------------
Set Secure(制限)
124
48, 124, 185, 219
--------------------------
154
STRDOMSVR - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 112
STRMSF
--------------------------------
139
STRTCPSVR - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 138
Tell - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 137
WRKACTJOB - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 112
WRKDIRE - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 152
WRKDOMCSL - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 112
WRKDOMSVR - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 112
WRKHTTPCFG
WRKLNK
WRKNWSD
---------------------------
------------------------
84
60, 112, 266
-----------------------------
278
--------------------------
235
WRKRDBDIRE
WRKUSRJOB - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 33, 139
検索する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 4
タスクの表示 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 117
入力する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 4
コマンド・インターフェース - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 4
コンパイラ
C++
------------------------------------
216
C API - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 210
ヘッダファイルへのアクセス - - - - - - - - - - - - - - 204
サーバー
AS/400への準備 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 27
TCP/IP接続を検証する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 58
アップグレードする - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 27
インストールの概要 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 23
活動中かどうかの判断 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 117
管理者の権限 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 104
管理する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 112
管理パネル - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 109
管理方法 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 103
起動 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 112
構成を変更する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 128
コマンドを実行する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 120
コンソール - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 112
最初のサーバーか追加サーバーかの選択
--------------------------------------
削除する
23, 252
--------------------------------
126
自動再起動 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 132
シャットダウンに失敗した場合 - - - - - - - - - - - - 119
終了 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 112
状況 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 112
ジョブの優先順位 - - - - - - - - - - - - - - - - 129, 130, 131
セットアップする - - - - - - - - - - - - - - - - - 21, 246, 253
セットアップ方法 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 23
タスクを実行する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 134
データディレクトリ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 41
登録する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 57, 264
ドミノの利点 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 1
名前を付ける - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 41
プロパティの表示 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 109
変更する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 128
サーバーID
AS/400にコピーする - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 61
記述 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 251
サーバーとの関連 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 41
ファイルに格納する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 57
サーバーを再構成する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 128
vi 索引
索引
31
自動起動
AS/400から実行する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 124
終了する
サーバークラスタ
-----------------------------
サーバーコマンド
登録簿の同期 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 156
コンソールから実行する - - - - - - - - - - - - - - - - - - 120
サーバー文書
登録簿の同期 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 156
情報
AnyMail統合 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 95
最初のサーバーのセットアップ - - - - - - - - - 49, 258
AS/400 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 15
ドミノ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 3, 243
ドミノSMTP - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 94
ノーツ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 3
リモートLANサービス - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 102
最初のサーバー
セットアップする - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 40, 253
セットアップで行われること
-----------
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 7, 107
ジョブの優先順位 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 129, 130, 131
ジョブ
指令
MAP - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 85
49, 258
選択する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 23, 252
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 85
PasswdFile - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 85
PASS
特性を決める - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 41
削除する
スレッドの保全性 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 200
ドミノサーバー
--------------------------
126
制御言語(CL)
ドミノ サーバー
-------------------------
126
制限
ドミノソフトウェア - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 127
サブシステム - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 7, 107
サポートされるプロトコル
---------------------
------------------------------
4, 124
C++ API - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 218
------------------------
220
----------------------------------
238
Javaエージェント
17
LS:DO
時刻形式
LSX
------------------------------------
変更 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 71
230
機密保護されたコンソール - - - - - - - - - - - - - - - - 154
システム・メニュー - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 4
グローバル演算子 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 202
システム管理クライアント
スレッドの保全性 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 200
IDファイルをコピーする - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 54
TCP/IP接続を検証する - - - - - - - - - - - - - - - - - 51, 248
ファイル名 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 75
オペレーション・ナビゲーターをセットアップする
ロータススクリプト - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 222
-------------------------------------
79, 250
オペレーション・ナビゲーターを追加する - - - 77
例外ハンドラまたはキャンセルハンドラ - - - - 202
生成
オペレーション・ナビゲーターの準備 - - - - - - 248
記述 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 148
選択時に - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 157
オペレーション・ナビゲーターの要件 - - - - - - 247
同期中に - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 164
-------------------------
セットアップする
51
必要なソフトウェア - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 17
必要な理由 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 23
システム配布登録簿
セキュリティ
@Db関数 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 191
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 191
インストールとセットアップ - - - - - - - - - - - - - - - 27
LS:DO
記述 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 11, 148
概要 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 8
同期する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 146, 157, 164
システム管理サーバー - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 104
バックアップする - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 152
推奨 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 197
事前開始ジョブ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 237
データベース統合 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 190
実行
ドミノAPI - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 195
2次言語 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 68
ドミノアプリケーションを実行する - - - - - - - - 185
索引 vii
索引 接続
検証 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 262
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 175
組織 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 41
接続サービス - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 41, 96, 234
組織の認証者ID - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 42
接続文書
ソフトウェア
増分バックアップ
AnyMail統合 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 95
ドミノSMTP - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 94
AS/400上で検証する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 28
AS/400上にインストールする - - - - - - - - - - - - - - - 28
リモートLANサービス - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 100
AS/400統合オプション - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 31
設定
C++ APIオプション - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 31
TCP/IP - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 30, 277
サーバー - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 23, 253
C APIオプション - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 31
サーバーを変更する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 128
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 17
アップグレードする - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 27, 38
登録簿の同期 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 157
アドバンスドサービスオプション - - - - - - - - - - - 31
パーティションサーバー - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 91
インストール時に起こること - - - - - - - - - - - - - - - 39
設定文書
Java
インストールするソフトウェアを決める - - - - - 31
AnyMail統合 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 95
オペレーション・ナビゲーター - - - - - - - - - - - - - 17
ドミノSMTP - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
システム管理クライアント - - - - - - - - - - - - - - - - - 17
94
セットアップ
消去する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 127, 155
24時間時計 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 75
IDファイルをコピーする - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 51
- - - - - - - - - 31
ドミノサーバー - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 17
ドミノサーバー(*BASE)オプション
219
ドミノにインストールする - - - - - - - - - - - 21, 31, 33
オペレーション・ナビゲーター - - - - - - - - - - - - - 79
ドミノに対して検証する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 39
完了する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 260, 271
リモートLANサービス - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 97
クイックガイド - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 21
リモートでインストールする - - - - - - - - - - - - - - - 35
Java
------------------------------------
クライアント・アクセス
-------------------
79
ロータススクリプト拡張オプション - - - - - - - - - 31
サーバーの概要 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 23
最初のサーバー - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 40, 253
タ行
システム管理クライアント - - - - - - - - - - - - - - - - - 51
追加のサーバー - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 56, 263
追加のドミノ サーバー
-------------------
269
何を指定するか決定する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 41
パーティションサーバー - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 90
方法 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 23
方法を選択する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 40
メール - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 92
メッセージログ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 252
ユーザー - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 142
リモートLANサービス - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 97
セットアップデータベース
アドバンスドセットアップ - - - - - - - - - - - - - - - - 273
最初のサーバー - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 253
追加サーバー - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 267
viii 索引
索引
対話形 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 4
ダブルバイト - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 118
ユーザー・プロファイル - - - - - - - - - - - - - - - - - - 118
ダブルバイト文字
コンソール - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 121
操作卓 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 121
単一レベル記憶 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 11
追加のサーバー
IDをAS/400にコピーする - - - - - - - - - - - - - - - 60, 266
TCP/IP接続を検証する - - - - - - - - - - - - - - - - - 58, 265
セットアップ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 269
セットアップする - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 56, 263
選択する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 23, 252
登録する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 57, 264
データディレクトリ - - - - - - - - - - - - - 41, 51, 65, 133, 169
データベース
回復
登録サーバー
---------------------------------
57
登録する
サーバー - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 57, 264
------------------------------------
180
バックアップする - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 174
データベース統合
ドミノユーザー - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 143
登録簿の同期
@Db関数 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 236
+ 記号を使うときの制限 - - - - - - - - - - - - - - - - - - 155
disabledまたはsuspendにする - - - - - - - - - - - - - - - 163
------------------------------
236, 238
enabledになると何が起るのか - - - - - - - - - - - - - - 164
エラーメッセージ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 242
権限 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 190
enableにする - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 163
方法 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 234
NNDIRSYC.NSF - - - - - - - - - - - - - - - - - - 146, 152, 157
LS:DO
リモート接続
----------------------------
241
NNDILOG.NSF - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 146
アクセス制御 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 154
を準備する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 152
リレーショナルデータベースのエントリ
-----------------------------------------
235
停止する
開始する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 154, 163
概念 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 148
112
概要 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 146
登録簿の同期 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 154, 163
キーマッピング - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 148, 160
サーバー
--------------------------------
ディスク記憶域
管理する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 11
構成を作成する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 157
構成データベース - - - - - - - - - - - - - - - - 146, 152, 157
ドミノサーバーの要件 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 17
コンソールを機密保護する(制限) - - - - - - - - - - - 154
ディレクトリ
自動起動 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 156
IDファイル - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 253
生成 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 148, 157
回復する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 179
選択基準 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 160
カスタマイズ情報
------------------------
169
製品 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 169
ソフトウェアを消去する (注意)
------------
155
使い方の考慮 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 146
データ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 41, 133, 169
ディレクトリのシャドーイング - - - - - - - - - - - - - - - - 146
停止する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 154, 163
統合PCサーバー
必要なソフトウェア - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 17
AS/400 上の追加サーバー
-----------------
277
ヒント - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 154
-----------
279
フィールドマッピング - - - - - - - - - - - - - - - - 148, 160
-------------------
278
メール - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 157
TCP/IP 経路指定項目を追加する
TCP/IP 情報を記録する
バックアップする - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 170
TCP/IPホストテーブルにエントリを追加する
279
構成を変更するためのタスク - - - - - - - - - - - - - - 277
ドミノAPI
追加サーバーのセットアップ - - - - - - - - - - - - - - - 56
ドミノWebサーバー
通信を検証する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 280
統合ファイル・システム
権限 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 195
CGI-BINプログラム
--------------------
84
87
QSYS.LIBから提供する
--------------------
記述 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 12
85
考慮 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 84
サーバーのセットアップ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 41
サーバーのセットアップ時に指定する - - - - - - - 41
QSYS.LIBから提供する
ソフトウェアがインストールされる場所
-----
85
-------------
-----------------------
AS/400 HTTPサーバーとの共存
39
認証 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 85
認証リストオブジェクトを使う - - - - - - - - - - - - - 85
索引 ix
索引 ドミノサーバーコンソール
コマンドの表示と使い方 - - - - - - - - - - - - - - - - - - 120
ハ行
サーバーの活動状況だけを表示する
-----------------------------------------
123
ドミノサーバーの自動再起動 - - - - - - - - - - - - - - - - - - 132
ドミノソフトウェア
AS/400統合オプション - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 31
C++ APIオプション - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 31
CAPIオプション
--------------------------
31
アドバンスドサービスオプション - - - - - - - - - - - 31
インストールされたことを検証する
------------------------------------------
39
インストールされるとどうなるか
------------------------------------------
39
インストールする - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 31, 33, 35
インストールするソフトウェアを決める
------------------------------------------
31
---------
31
ドミノ サーバー(*BASE)オプション
ロータススクリプト拡張オプション - - - - - - - - - 31
ドミノディレクトリ
記述 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 148
最初のサーバーのセットアップ - - - - - - - - - 49, 258
同期する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 146, 157, 164
バックアップする - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 152
ドメイン - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 23, 56, 251
ドメイン・ネーム・サービス(DNS)
------------------------------------------
30, 278
ドライブ
共有の - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 204, 205, 211
割り当てられた - - - - - - - - - - - - - - - - 51, 88, 205, 266
パーティションサーバー
AS/400の要件 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 90
記述 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 90
記述した - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 90
サーバーに追加する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 128
セットアップ時に指定する - - - - - - - - - - - - - - - - - 41
セットアップする - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 90
ソフトウェア - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 31
ハードウェア
検証する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 28
要件 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 17
リモートLANサービス - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 97
パス名 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 12
バックアップ
概要 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 167
サーバーを停止する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 170
製品ファイル - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 170
データディレクトリ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 170
データベース - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 170, 174
登録簿の同期 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 170
特定のデータベース - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 174
必要な権限 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 170
ヒント - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 168
プログラム - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 170
変更されたオブジェクト - - - - - - - - - - - - - - 175, 176
メール - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 172, 173
ライブラリとディレクトリ - - - - - - - - - - - - - - - - 169
バッチ
ナ行
サーバーをセットアップする - - - - - - - - - - - - - - - 48
サーバーコマンドを実行する - - - - - - - - - - - - - - 124
認証機関(CA) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 88
認証者 ID
認証者文書
-------------------
41, 49, 51, 54, 251, 258
-------------------------------
ソフトウェアをインストールする - - - - - - - - - - - 35
対話形との比較 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 4
49, 258
認証リストオブジェクト - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 85
日付形式
ノーツのログ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 49
ヒント
変更 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 71
バックアップ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 168
フックドライバ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 233
x 索引
索引
プロパティ(サーバー) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 109
マ行
文書
AS/400 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 15
ドミノ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 3, 243
ノーツ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 3
ヘッダファイル
位置 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 204
コンパイラからアクセスする
---------------------------------
205, 211, 216
ヘルプ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 4
変更されたオブジェクト
回復 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 181
バックアップ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 175
変更する
NOTES.INIファイル
------------------
109, 125
サーバーの構成 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 128
サーバーの自動再起動 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 132
時刻形式 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 71
ジョブの優先順位 - - - - - - - - - - - - - - - - 129, 130, 131
日付形式 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 71
ホームAS/400
TCP/IP検索オプションを変更する - - - - - - - - - - 278
構成を変更する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 277
定義 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 277
補助記憶域プール(ASP) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 184
ホスト名 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 30, 41, 278, 279
保存
概要 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 167
サーバーを停止する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 170
製品ファイル - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 170
データディレクトリ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 170
データベース - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 170, 174
登録簿の同期 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 170
マッピング
キー - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 148, 160
ネットワークドライブ - - - - - - - - - - - - - - 51, 88, 266
フィールド - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 148, 160
マニュアル
AS/400 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 15, 243
ドミノ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 3, 243
ノーツ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 3
メール
AnyMailの設定 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 95
SMTP設定 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 94
回復 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 179
管理する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 135
セットアップする - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 92
ディレクトリ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 49, 258
登録簿の同期 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 157
バックアップする - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 172
ファイル - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 49, 258
リスナータスク - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 135, 138
メッセージ
応答する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 9
概要 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 9
詳細なログ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 252
データベース統合 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 242
表示する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 9
ヘルプ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 9
メモリ
管理する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 11
ドミノ サーバーの要件
--------------------
17
特定のデータベース - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 174
必要な権限 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 170
プログラム - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 170
変更されたオブジェクト - - - - - - - - - - - - - - 175, 176
メール - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 172, 173
メニュー - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 170
ライブラリとディレクトリ - - - - - - - - - - - - - - - - 169
索引 xi
索引 ヤ行
ラ行
ユーザー
ライブラリ
種類 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 141
セットアップのオプション - - - - - - - - - - - - - - - - 142
QNOTES - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 39, 169
QNOTESAPI - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 169, 204
追加する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 143
QNOTESCPP
同期する
--------------------------------
146
表示する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 143
------------------------
169, 204
---------------------------
QNOTESHTST
169
QNOTESINT - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 169
ユーザーID
-----------------------
QNOTESLSKT
管理者 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 51
QUSRNOTES
169, 204
----------------------------
169
------------------------------------
最初のサーバーのセットアップ
--------------------------------------
49, 258
ドミノユーザー - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 251
ユーザー・プロファイル
169
製品
リモートLANサービス - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 97
エラー - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 102
リモート接続 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 241
QNOTES
リレーショナルデータベース名 - - - - - - - - - - - - - - - - 235
- - - - - - - - - - - - - - - - - - 39, 133, 185, 187, 196, 199, 266
インストールとセットアップ - - - - - - - - - - - - - - - 27
リンク(オブジェクト) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 112
記述 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 8
例
切り替える
--------------------------
185, 187
権限を検査する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 27
ルートファイル・システム - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 12
CGI-BINロケーションを定義する
-----------
87
IDファイルをクライアントコンピュータにコピーす
る - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 54
ユーザー・プロファイルを切り替える
-----------------------------------------
185, 187
QNOTESユーザー・プロファイルへのスワップ 187
4
環境変数を設定する - - - - - - - - - - - - - - - - - - 134, 201
ユーザー定義ファイル・システム - - - - - - - - - - - - - - 184
サーバーIDをAS/400へコピーする - - - - - - - - - - - 61
ユーザー・プロファイル
サーバーが起動していないときにタスクを実行する
ユーザー・インターフェース
--------------------
サーバーの起動 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 118
ダブルバイト
----------------------------
自動再起動を変更する
134
--------------------
49, 148, 164, 258
132
借用権限 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 194
優先順位 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 129, 130, 131
データベースの回復 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 181
要件
データベースのバックアップ - - - - - - - - - - - - - - 174
Person ユーザー文書
---------------
220
ドミノAPIに対する権限 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 196
Java プログラム - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 220
変更されたオブジェクトの回復 - - - - - - - - - - - - 181
Java エージェント
------------------------
118
----------------------------------------
220
変更されたオブジェクトのバックアップ - - - - 176
リモートLANサービス - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 97
メールをバックアップする - - - - - - - - - - - - - - - - 173
servlets コンパイラ
-----------------------
メールの回復 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 180
例外ハンドラ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 202
ロータススクリプト
アクセスする - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 222
考察 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 222
xii 索引
索引
情報 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 243
違いと制限 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 222
ロータススクリプト拡張(LSX)
LSXの作成
------------------------------
LSXの実行
------------------------------
227
229
考察 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 225
準備 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 226
情報 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 243
制限 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 230
要件 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 226
ロケール - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 118
索引 xiii
索引