スイベルジョイント用シール 特 徴 1. 密封性が良好です。 2. 高圧34.3MPa{350kgf/cm2}で使用できます。 3. 回転トルクが小さくなります。 4. スティックスリップがほとんど発生しません。 5. 耐摩耗性に優れており,耐久性が向上します。 6. 密封に対する方向性を問わない両圧タイプのシールです。 用途・特性 用 途 油圧・揺動用(ロッド用) MSJ−S−××× 呼 び 番 号 ゴムリング 断 面 形 状 ノッチ ® サンフロン リング ® ゴムリング サンフロン リング ニトリルゴム(硬さ80) サンフロン 1186−80 S4162 材 料 配 合 番 号 使 用 温 度 範 囲 ( ℃) ® −30∼+80 最高使用圧力 3 4 . 3{ 3 5 0 } MPa{kgf/cm 2 } 36 溝 寸 法 シ ー ル の G 0 D+0.1 o K K +0.2 +0.1 D 0 dH 7 f 8 呼 び 番 号 1.6 0° R0.5以下 φdH7 φdf8 °∼ 2 1.6 1.6 ;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;; ;;;;;;;;; ;;;;;;;;; ;;;;;;;;; ;;;;;;;;; ;;;;;;;;; ;;;;;;;;; ;;;;;;;;; ;;;;;;;;; ;;;;;;;;; ;;;;; ;;;;;;;;;;;;; ;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;; ;;;;;;;;; ;;;;;;;; ; ;;;;;;;;; ;;;;;;;;; ;;;;;;;;; ;;;;;;;;; ;;;; ;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;; ; ;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;; ;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;; ;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;; 37 R0.1∼0.3以下 (2か所) 0.4 15 スイベルジョイント用シールの溝寸法 G+0.2 d 溝部詳細(MSJ-S-×××) 単位:mm M SJ -S-050 50 60 5 4∼5 060 60 70 5 4∼5 080 80 90 5 4∼5 090 90 100 5 4∼5 095 95 105 5 4∼5 100 100 110 5 4∼5 120 120 130 5 4∼5 125 125 135 5 4∼5 150 150 160 5 4∼5 160 160 175 7.2 6∼7 180 180 195 7.2 6∼7 200 200 215 7.2 6∼7 注. 一体溝に使用できますが装着するには、手(指)の届く範囲になります。 スイベルジョイント用シールの装着方法例 スイベルジョイントシールは,分割溝を推奨します。なお,分割溝にできない一体溝の場 合は,次の方法で装着してください。 (1)ハウジング溝の寸法,形状を点検し,図面どおりに仕上がっていることを確認してください。 (2)ハウジング溝内面に傷や巣がないことを確認ください。特に,溝角部のR面仕上げは滑らかにでき ていることを確認してください。 (3)シールに圧縮空気等を吹きつけて,ゴミや異物等を取り除いてください。 (4)まず,ゴムリングをハウジング溝中へ組み込んでください。 (図1)。 ® (5)次にサンフロン リングをゴムリングにかぶせるように装着してください。 ® なお,サンフロン リングの装着方法は次の要領で行ってください。 ® ① サンフロン リングを図2のように指でハート形に曲げてください。このとき,鋭く折り曲げな いように注意してください。また,爪等鋭利な冶工具でシールを傷つけないようにしてください。 ハウジング ゴムリング 図1 図2 ® ② ハート形に曲げたサンフロン リングをゴムリングにかぶせるようにして取付けてください。 (図3) ® ③ 溝中に取付けたサンフロン リングは,少したわむ場合があります。このときは指,ヘラあるい ® は先端を丸くした丸棒などで修正してください。このとき,サンフロン リングや溝を傷つけな いように,滑らかな治工具を使用してください。(図4) ゴムリング 修正工具 (先端を丸くしたもの) ® サンフロン リング 図3 図4 38 ® ④ ③の修正作業後でもサンフロン リングのたわみが気になるような場合は,実用の軸径より約0.2∼ 0.3mm小さい丸棒を準備して挿入し,丸棒を2∼3回揺動(約60゜ 以上)させてください。その後, ® 丸棒を引き抜いて,サンフロン リングのたわみがなくなったことを確認してください(図5)。 ⑤ シールが正しく取りつけられているか再度チェックしてください。 φd ⑥ シールやそのまわりに,潤滑用のグリース(鉱物系のリチウム石けん基)を十分塗ってください。 実用軸径より 約0.2∼0.3mm小さくする 修正用丸棒 ® サンフロン リングたわみ箇所 図5 (6)軸(ロッド)の挿入 ① 軸の寸法,形状,仕上げなどを点検し,図面どおりであることを確認してください。 ② 特に,軸の挿入先端部や段差がある部分の面取りが滑らかに加工されていることを確認してくださ い(図6)。もし,機器の構成上軸の先端部に規定のテーパ加工ができない場合は,組み込み専用 テーパーコーン治具 R面取りのこと(代表) 接合部に段差や鋭利な 角部がないこと。(滑らかなこと) R 1.6 1.6 R 1.6 K Kは溝幅G×0.8(最小) 15° ∼20° 0.4 15° ∼20° のテーパコーン治具を製作して軸の先端に取りつけて使用してください(図7) 。 溝幅G×0.5(最小) 溝幅G×0.8(最小) 図6 図7 ③ 軸や専用治具などにゴミや異物が付着していないことを確認してください。 (清浄な圧縮空気等を吹きつ けて掃除することを推奨いたします) 。 ④ 軸の先端部(テーパコーン治具含む),段差部及びしゅう動面に潤滑用のグリースを塗布してください。 ⑤ 軸とハウジング穴との芯合わせを行い,軸をハウジングへゆっくり押し込んで,規定の位置まで挿入し てください。 ⑥ テーパコーン治具を取除いてください。 スイベルジョイントのように多数のシールを使用する機器の場合,挿入力が大きくなりますので, 軸挿入時にプレス等の機器を必要とすることがあります。 39
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