南部ジブチ持続的灌漑農業開発計画プロジェクト調査

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ジブ
ブチ
チ国
国南
南部
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ジブ
ブチ
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持続
続的
的灌
灌漑
漑農
農業
業開
開発
発計
計画
画プ
プロ
ロジ
ジェ
ェク
クト
ト
国名
ジブチ共和国
発注者
国際協力機構 (JICA)
事業分野
マスタープラン調査
実施期間
2012 年 1 月から約 35 ヶ月間
事業の背景
ジブチ国は、小国ながらアラブとアフリカの交易上重要な位置にあ
り、中継貿易やジブチ港の港湾施設サービス等、サービス部門が主
要な産業となっています。一方、農業を含めた第一次産業の従事関
係者は国民の大半を占めていますが、厳しい自然環境のため、GDP
に占める農産業の割合は 5%にも満たず、また農産物の自給率も 3%と
Dikhil 州
極めて低い状況にあります。農業に関わる地方民は、普及員からの
Arta 州
指導を受ける機会が殆ど無いため、農業の灌漑・営農の知識を十分
Ali Sabieh 州
Arta
・
に持ち合わせておらず、生産された作物についてのストックの技術と
施設が無く、販売ルート、市場への搬送などの機会が少ないことも、
農業が活性化しない要因となっていました。
©The World Factbook
事業の内容
上記の背景から、持続的農業の定着化により農民等の貧困率を低
下させると共に、食料輸入依存で失われる貴重な外貨消費を少しでも
低減させる施策が求められていました。このため、本事業では、持続
的な灌漑農業を期して、水源の確保から種子の調達、営農、市場
までの農産物の持ち込みまで包括的な計画を提案するものとしま
した。調査はジブチ国南部の Dikhil 州・Arta 州・Ali Sabieh 州
を対象に実施しました。
Afka Arraba 地区(Dikhil 州)のドリップ灌漑
本事業では、モデル地区でのパイロット事業を通じて、効率的
な水利用システムや持続的な農業システムの紹介・導入、遊牧民
や農民のための農業技術や農業組織の改善等を行いました。そし
て、現地および室内での技術研修を実施し、地方行政と農民を管
理する農業省職員のキャパシティービルディングを図りました。
マスタープランの策定においては、パイロット事業での営農モ
デルを実証した時の成果と課題を整理・分析した上で、対象地域
における持続的な灌漑農業の開発計画を提案しました。
苗床への播種作業