参考資料

乳業界首位の明治HDの真相
私たちは、明治ホールディングス傘下の明治が、2000年の雪印食中毒事件の教訓を生
かさず、それ以降、33件も食品事故を繰り返し、消費者の命を守らない異常な企業体質
の是正を求めています。かつて北海道新聞は社説で、明治の大腸菌入りの脱脂粉乳再利用
に対し「食品企業失格」と烙印を押したほどです。
また、明治乳業は40年間に7件も社員や臨時社員の死亡事故を繰り返すなど、社員の
命よりも利益を優先しています。
それら重大事故の背景には、もの申す社員に対する人権侵害、賃金差別を繰り返し、未
だに31年経過の明治乳業争議を解決しない、異常な企業体質があります。
とりわけ、2011年の福島第一原子力発電所事故後、明治の学校給食牛乳や粉ミルク
から放射性物質が検出されたとのメディア報道に不安が広がっています。明治の幼児用粉
ミルク「明治ステップ」からセシウムが 30.8 ベクレル/kg 検出された際の明治の対応に批
判が集中しました。
「週刊東洋経済」は「隠ぺいやまぬ明治、情報開示に二の足」と苦言を
呈しました。また、
「週刊金曜日」は「こんな会社に粉ミルクを作ってもらいたくない」と
批判しましたが、明治は誠意ある対応をしていません。さらに、この非常事態に対し、日
本婦人団体連合会(婦団連)が明治に対し、懇談を申し入れましたが明治は、拒否するな
ど、市民敵視の異常な対応をしています。
私たちは、子どもの命を守る運動しています。福島県では、昨年6月末までに138人
が甲状腺「がんまたはがんの疑い」と診断され、手術を受けた105人中、104人がが
んと確定しました。明治ホールディングスは、乳製品50ベクレル以下は安全だとして、
検査結果の公表を拒否していますが、私たちは株主総会でも公表を求めています。
明治ホールディングスが食の安全や人権を守るまっとうな企業として発展するには、長
期にわたる明治乳業争議を話し合いで解決することが求められています。
日本がTPPに参加すると、明治HDは甚大な被害を受ける。
安倍政権は3月8日、TPP関連法案を国会へ提出しました。
日本乳業協会はこのほど、
「TPP に関する乳業界の基本的考え方」を公表し、関税撤廃が
国内の乳業市場に与える影響を試算していますが、それによると、国が何も対策を講じな
いとしたら、
1)国産バター、脱脂粉乳が輸入品に置き換わり、国内工場は操業停止。
2)安価な輸入乳製品を使った乳飲料などの製造で、生乳100%の牛乳、成分調整牛乳
市場の一部がこれに置き換わる。
3)国産ナチュラルチーズの殆どが輸入に置き換わり、北海道のチーズ工場は殆どが操業
停止。
4)そのため、北海道の生乳が飲用市場を席巻し、都府県の酪農・乳業は壊滅的な影響を
受けると予測し、トータルとして市場規模は1兆4889億円まで減少する(2009 年:2
兆1785億円:経済産業省による)
。このため貿易の自由化、国際化の進展は日本経済に
とって重要な課題と認識したうえで、「食糧安全保障の観点や地域雇用の確保の観点では、
(中略)乳業界としては TPP への参加には賛同できない。慎重な対応を国に求める」とし
ています(詳細は同協会 HP )
。
1.明治乳業と明治製菓の統合は、相乗効果が発揮できず失敗。
①
国内市場が縮小する中、世界に打って出ると統合したが、中国からミルク事業を撤退
するなど海外事業は低迷している。
②
明治乳業と明治製菓の統合による相乗効果の発揮で2020年に売上高目標1.5兆
円を掲げたが実現は絶望的、2015年の売上高は 1,兆 1611 億円で低迷している。
③
明治HDは 11 月 10 日、2016 年3月期の連結純利益が前期比 73%増の 535 億円にな
る見通しだと発表した。これは、売上高が低迷しているもとで、利益を出すため社員の賃
金・退職金削減、消費者には連続値上げ、酪農家には乳価たたきで捻出したものである。
2.明治HDの株価は、昨年の8月6日の 10,660 円をピークに、それ以降は低迷している。
3.明治HD株主は、最高時100845人が2015年には72327名に激減してい
る。
2009年 明治HD第1回株主総会・株主は99461人。
2010年 明治HD第2回株主総会・株主は99183人(前年比278減)。
2011年 明治HD第3回株主総会・株主は100845人(前年比1662人増)。2
012年 明治HD第4回株主総会・株主は98258人(前年比2587減)。
2013年 明治HD第5回株主総会・株主は85477人(前年比12781減)。
2014年 明治HD第5回株主総会・株主は85477人(前年比12781減)。
2015年
明治HD第6回株主総会・株主は72327名(前年比13150名減)。
明治HDのホームページ
4.利益を出す方策として、資産売却、コスト削減、リストラ開始
1)明治HDは 2015 年 4 月 10 日、川崎市幸区にある大規模オフィス・商業ビル、ソリッ
ドスクエアの共有持分 50%を 329 億円で売却する。
(日経
2015/03/10)
2)明治、150 食品から撤退 高シェア・高収益に資源集中( 2015/12/26 日経 )
3)明治が子会社のフランセの全株式を寿スピリッツに1円で売却する(日刊工業 2015 年
12 月 25 日)
4)明治傘下の2社が4月合併
四国明治乳業と四国明治。明治としては 2011 年の発足
以来、初の生産・販売子会社の統合で、経営を効率化する。2016 年 2 月 17 日
日経】
5)明治は、東京都内 4 か所(江東区、中央区、墨田区、世田谷区)に所在する本社機能
集約で、意思決定の迅速化や不要コストの削減などに努める。
(2016 年 1 月 15 日. メーカ
ーニュース)
5.明治乳業は、2000年の雪印食中毒事件に学ばす、その後33件の食品事故を繰り
返す(食品事故の記録は下記のとおり)
6.明治乳業は40年間に7件の死亡事故を繰り返す (死亡事故の記録は下記のとおり)
7.明治乳業は40年間に賃金差別などの労働争議を繰り返す(労働争議の記録は下記の
とおり)
8.明治HDを訴える会社が続出
1) 互いに使用中止要求=イソジン包装で争い―米社と明治 米系製薬会社ムンディファ
ーマ(東京)は 26 日、うがい薬「イソジン」を日本で製造販売してきた明治(同)に対し、
商品キャラクターの「カバくん」を使用した包装デザインを類似品に使わないよう求める
仮処分を東京地裁に申請した。時事通信 2 月 26 日
2)富山化学工業、抗生剤の後発医薬品で明治ホールディングスら3社提訴
富士フイルムグループの富山化学工業は7日、抗生剤「オゼックス細粒小児用 15%」の
後発医薬品について、特許権の侵害を理由に3社を東京地裁に提訴した。製品の製造・販
売の差し止めと、廃棄を求める。
(2016/3/8 0:14 日経)
1.株式会社明治(明治乳業と明治製菓)の食品事故は2000年以降33件発生
明治乳業の食の不祥事の原点は、1972年に国会で明らかになった「ヤシ油」を牛乳
に混入していたインチキ牛乳事件です。
当時、
「インチキ牛乳事件」として厳しいマスコミ報道や国会での追及によって、社長ら
役員が辞職しました。しかし、その後も体質は改善されず様々な不祥事が続きます。
特
に、2000年6月の雪印乳業「集団食中毒事件」を契機に、業界トップ企業となった(株)
明治(meiji)には、襟を正して健全な企業活動を行うべき社会的責任があったにもかかわ
らず、不祥事は後を絶ちません。食品事故を時系列で記します。
以下、2000年以降の主な33件の事例(マスコミ報道)を紹介します。
1) 2000年9月=明治乳業
軽井沢工場チーズ製品の製造過程でゴム破片が混入した
として、当該のチーズ製品を回収する。
2) 2001年6月=明治乳業 福岡工場塩素原液を大量(3、2トン)に工場近隣の河川に
流失させ、鯉など川魚を大量死させる。
3)2001年
スポーツ栄養飲料のメールマガジンに登録した全会員約1万人分のアド
レスを一部会員に誤って送信した 2001 年(平成 13 年)、スポーツ栄養飲料のメールマガジ
ンに登録した全会員約1万人分のアドレスを一部会員に誤って送信した。このメールマガ
ジンは、スポーツ栄養飲料「VAAM(ヴァーム)」と「コルディア」の購入者向けのメール
マガジンで、メールマガジンを発行した際、記事の代わりに約 1 万人分のアドレスをコピ
ーして張り付け、送信してしまった。 2013 年 10 月 07 日 グリ辞書 | GREE より引用
4) 2002年4月=明治乳業
札幌工場学校給食用の牛乳にイチゴ液が混入したまま
製造し、未確認のまま学校に納品。学校からの苦情(通報)によって発覚。その後、学校牛乳
の納品が一時停止される。
5) 2002年6月=「無認可の香料使用」で製品回収協和香料からの無認可の香料を、
明治乳業は5品目の製品に使用していた。無認可が発覚し、市場に出ていた5種類の製品
を回収。
6) 2002年8月=明治乳業 京都工場CIP(自動洗浄装置)の洗剤(6トン)を流出させ、
半分以上が工場外の河川に流失。
7) 2002年12月=明治乳業 十勝工場製造中の機器破損によって、破損した破片の
製品混入の可能性があり5万3千個を回収。
8) 2003年2月=明治乳業
埼玉工場粉ミルク製品で、缶の表示と異なる中身を入れ
て販売し、飲んだ幼児が吐き出す事件が発生。明治乳業が謝罪する。
9) 2003年3月=明治乳業
群馬工場LL(ロングライフ製品)コーヒー製品のキリマ
ンに、イチゴ液を混入して製造し未確認のまま市場に出荷。消費者からの苦情(通報)により
店頭に残っていた製品を回収。
10) 2003年6月=明治乳業 関東工場 LG21ヨーグルトの製造で、この製品の
生命であるガッセリー菌が添加されないトラブルが発生。会社はトラブルの警報を無視し
て製造を続行させ、菌が正常に添加されない状態のまま最後まで製造。現場からの「菌が
添加されていない」という報告を無視し、そのまま出荷して販売。争議団が買い取って遺
伝子分析機関に依頼し分析したが、当然ながら結果は「菌の含有量は他の検体の1/10
0以下」との判定(資料 2)。
11) 2003年7月=明治乳業 北陸事業所 コープ北陸事業連合との契約商品「コー
プ3・6牛乳」で、
「北海道産原乳と地元産原乳をブレンド」との契約に違反して、長期間
に亘って北海道産ではなく近場の原乳を使用していたことが、コープ連合の工場立ち入り
調査で発覚。大きな問題となったが、明治乳業としての消費者への謝罪はなく、コープと
の示談で事件を処理し一切の情報開示を拒否。生協組合員を中心に、明治乳業の不正隠し
を追及する運動が組織された (資料 3)
12) 2004年6月=明治乳業
稚内工場
大腸菌群に汚染された原料として、倉庫
に保管していた脱脂粉乳を、一年後に持ち出して再利用した事件。稚内保健所、道衛生局
の査察で発覚し、食品衛生法違反の疑いで指導され「食用流通停止」となった。明治乳業
は、
「再加熱すれば使用可能と考えていた」等と釈明。北海道新聞など各紙が「雪印の教訓
はどこへ」(資料
4)等と厳しく批判した。 明治乳業争議団は、厚生労働省に質問書を提
出し真相解明と再発防止を求めた(資料
13) 2004年12月=明治乳業
5)。
静岡工場
ダイエー向けのホイップクリームの製
造で、機械の変更に伴い通常より柔らかい製品が製造される。納品先より「柔らか過ぎる」
との苦情と共に大量に返品された。通常、-15℃で保管される回収冷凍製品を、常温の
5℃の冷蔵庫に保管。その後、解凍して脂肪が分離した回収品も含め、一か月余に及んで
再利用が行われた。
この事実を、07年6月の明治乳業株主総会で静岡工場の現場労働
者(株主)が告発し、食の安全に対する経営陣の姿勢を厳しく追及した。しかし、明治乳業は
株主総会の場で「不良品の発生も、回収の事実も、再利用の事実も無かった」と一切を否
定。さらに追及の発言を求める告発した労働者を、警備員を動員して総会会場から排除し
ようとした。議場からの抗議によって排除は断念したが、それ以後は一切の回答を拒否し
て総会を終了させた。
14) 2005年3月=明治乳業 守谷工場賞味期限切れ(製造日:05年2月19日~賞
味期限:同年3月15日)の「明治ブルガリヤヨーグルト」が、05年3月22日に工場か
ら出荷され保育園などに納品された。あまりの異常さに、争議団は茨城県竜ケ崎保健所に
詳細の調査と指導を求めた(資料 6)。
15) 遺伝子組換え細菌培養液の土壌流出事故後の措置について、明治製菓を厳重注意 明
治製菓(株)微生物資源研究所(神奈川県小田原市)の敷地内土壌に、遺伝子組換え細菌
培養液が流出した件で、文部科学省と環境省は平成17年11月1日、事故後の措置の一
部が適切でなかったと、明治製菓を改めて厳重注意した。
明治製菓微生物資源研究所では17年6月に、培養実験施設内で培養液約400リットル
が噴きこぼれ、うち約300リットルが実験室床面、約100リットルが研究所の敷地に
流出。
【環境省】 2005/11/01 16) 2005年12月=明治乳業
岡山工場同工場の「美星 星の香牛乳(1000ml、
紙容器)」製造ラインにおいて、製造工程上の部品が破損し、
「微細なガラス粉」が製品に混
入した疑いが明らかになった。明治乳業は、市場に出ていた同製品の回収を行った(05 年
12 月 26 日、同社HPにも記載)。
17) 2006年4月=明治乳業 九州工場(福岡県八女市)紙パック製品のウーロン茶(2
8,144本)に、次亜塩素酸ソーダを含む殺菌水が混入した製品が、未確認のまま市場に
出荷された。消費者から、
「薬のような臭いがあった」との苦情(通報)をうけ、検査の結果
混入が判明した。商品名「さわやか茶坊 烏龍茶」
「烏龍茶」の2種類を市場から回収した。
毎日新聞、朝日新聞など各紙が報道(4月30日)
18) 2007年4月=明治乳業「明治クリームフロマージュ」のおまけ商品同製品への
おまけ商品としてセットされている、クラッカーの賞味期限(3月末)が、本体のチーズ製品
「明治クリームフロマージュ」の賞味期限(4月8日~5月1日)よりも、先に切れるものが
添付されて販売されていた。消費者からの苦情(通報)によって発覚し、自主回収(92,2
80個)を行った。 読売新聞(07年4月10日)など各紙が報道。
19) 2007年7月=千葉明治牛乳
(明治乳業子会社)マクドナルドに納品の「ミルク
220ml」から、食品衛生法で検出されてはならない種類の大腸菌群が検出。工場のバ
ルブのゴム製パッキンが割れていたため、細菌が混入した疑い。7 月 16 日に製造され17
日に11都県44店舗で販売されていたが、17 日午前に大腸菌群での汚染が検査の結果判
明した。1 万3500本余りを店頭から撤去したが、44店舗ですでに 146 本が販売されて
いた。明治乳業の浅野社長は、発表が18日に遅れたことに対し、「原因の究明に時間がか
かった」等と釈明。原因の究明前に直ちに公表し、
「店頭販売停止」の緊急手配が先決、と
の厳しい批判が集中した。7月19日、読売など各紙が報道。
20) 2008年4月=明治乳業
関西工場壜容器入りの「明治牛乳」(200ml)に、
赤サビが沈殿していたことが確認されずに出荷された。製造工場で壜の洗浄水を貯めてお
くタンク内の赤サビが混入したものという。これにより5商品(159万本)を市場から回収。
08年4月26日、読売新聞など各紙が報道。
21)
2008年
B 型肝炎ワクチン製造工場に行政査察が入り、改善命令受け、製造終了。
2008 年(平成 20 年)
、B 型肝炎ワクチン製造工場に行政査察が入り、無菌充填機の清浄度
区分が 2006 年(平成 18 年)7 月に発信された無菌操作ガイドラインの基準を満たさない
ので、改善するように命令を受けた。明治乳業は、ワクチンの安全性に問題はないものの
改善が終了するまでの間、ワクチンの自主回収を実施した。現在では、その改善終了後の
行政査察で問題はなかったが、事業性の観点から、ワクチン事業の終了を決定した。 2013
年 10 月 07 日 グリ辞書 | GREE より引用
22) 2009年9月=乳等省令違反で摘発される
「牛乳」の規格で販売してはならな
い「明治おいしい低脂肪乳」を、
「明治おいしい低脂肪牛乳」、「明治おいしい無脂肪牛乳」
という商品名で、
「牛乳」として販売をしていた。旭川保健所から「乳等省令違反」として
摘発され、製造・販売中止に追い込まれた。
23) 2010年8月=「とろけるチーズ」など大量の回収事故「明治北海道十勝とろけ
るチーズ」「明治ピッツァミックスチーズお徳用300g」「明治サラダにかける細切りチ
ーズ」などの、製造過程で添加される粉末状のセルロース(ドイツからの輸入)に、ステンレ
スの破片が混入した疑いにより、市場から約23万個の商品を回収する(10年8月19日
朝日新聞など各紙が報道)。
24) 2010年 6 月=沖縄明治乳業(株)
同社製造のステックアイス、
「帰ってきた え
りまきトカゲ90ml」の原材料表示に、アレルギー物質「落花生」の記載が漏れていた
ことが判明。落花生アレルギーの方が食べた場合、アレルギー症状が発生する可能性があ
るため、明治乳業は同商品を回収し返金すると報道した。(10 年 6 月 15 日同社HPにお詫
びと返金の記載)。
25) 2011 年 6 月=明治乳業
神奈川工場
同工場で製造していた東京都町田市の学校
給食用牛乳から、放射性セシウム 134 と 137 が合計で 6 ベクレル/㎏検出。町田市市議会
議員が専門検査機関に検査を委託して発覚。しかし、明治乳業は「暫定基準値以下だから
問題はない」等として、自主検査の結果の開示をも拒否。
「汚染の原因」
「今後の安全対策」
など、同市議からの質問状への不誠実な対応など、マスコミからも厳しく批判される。特
に、
「週刊 東洋経済」誌は鋭く指摘している。
26) 2011 年 12 月 6 日=明治乳業
埼玉工場
粉ミルク「明治ステップ850g」(賞味
期限:2012 年 10 月 4 日、同月 21 日、22 日、24 日の 4 製造日分)から、放射性セシウム 30、
8 ベクレル/㎏が検出。乳幼児の主食、粉ミルクからのセシウム検出に衝撃が走った。 し
かも、NPO 法人「チーム二本松」からの通報を、二週間も無視していた企業体質が厳しく
問われる。(テレビ各局、各紙など大きく報道)。 明治は、いち早く「外気からの空気汚染」
の可能性を強調するが真相は未だに闇の中。
明治は「企業秘密」として、空気をろ過す
るフィルターの種類、フィルター自体の汚染検査、空気口周辺設備の汚染検査などを隠ぺ
いしています。 埼玉工場を管轄する春日部保健所は、2 日間工場への立ち入り調査を行っ
たが、汚染原因の特定に必要な、フィルターの種類は「企業秘密」といい、フィルター汚
染検査は行っていません。
明治乳業争議団は、真相解明に向け春日部保健所に文書で質
問を行い、さらに拒否する場合には、「情報開示請求」を求めています。
27)2012年
明治のミルクプリン23万個回収事件 原因は未だに不明 厚労省が
「立ち入り検査実施予定」と回答
明治は8月30日、「明治ミルクプリン超BIG
20
0g」約23万個を自主回収し、販売休止すると発表した。使用しているメープルシロッ
プの微生物が増殖し、風味が劣化したという。同社は「毒性はない」としている。
(朝日 8
月 30 日付)
「7 月 31 日以降に商品を購入した 4 人から、腹痛や気分が悪くなったとい
う問い合わせがあり判明」
(tv-asahi 2012/8/31)問題は何が原因で腹痛などが起きたのか、
と言うことです。明治は当初、微生物が原因と発表しました。
納得できないので、当該
の保健所や厚労省に確認すると、一般細菌と言いはじめました。そして、最後には芽胞菌
が原因といいました。未だに、芽胞菌の中の細菌名を明らかにしません。
明治乳業争議
団らの要請に、厚生労働省食品安全部は「立ち入り検査実施予定」と紙智子事務所に回答
しました。明治は、隠ぺいせずに、真相を明らかにする社会的責任があります。
28)粉ミルク談合事件
明治らに家宅捜査
営業が談合の事実認めたが、起訴猶予で免
罪 【防衛医科大病院(埼玉県所沢市)の粉ミルクの一般競争入札を巡る談合 2 件事件で、
4業者が順繰りに落札していた粉ミルク1キロ当たりの単価が、落札のたびにつり上げら
れていたことが捜査関係者 2 件への取材でわかった。埼玉県警は29日午後、4業者の各
支店・支社や営業所を談合 2 件の疑いで家宅捜索した】(毎日 8/30)
。
【県警捜査2課は同日、入札に参加していた森永乳業、明治、アイクレオ、ビーンスター
ク・スノーの乳業大手計4社の営業拠点を同容疑で家宅捜索した。各社の営業担当者は、
土橋容疑者の差配に基づいて輪番で落札したことを認めており、同課では実質的な官製談
合だったとみて、裏付け捜査を進めている。】(産経 8/29)
【
県警は、入札に参加した乳業会社の明治(東京支社)と森永乳業(東京支社埼玉支店)
、
アイクレオ(首都圏支店)
、ビーンスターク・スノー(首都圏北営業所)の担当者計6人に
ついて、共犯容疑で書類送検する方針。
】(朝日)
【捜査関係者によると、10年3月にアイクレオ首都圏支店が落札した単価は1キロ当た
り1100円だったが、同9月は明治乳業東京支社の1200円、11年3月は森永乳業
東京支社埼玉支店の1250円、同9月はビーンスターク・スノー首都圏北営業所の12
80円と徐々に上がっていた。
28日に談合の疑いで逮捕された同病院栄養士で防衛技
官の土橋義広容疑者(56)は「05年ごろから談合していた」と供述しているが、当初
の落札額は1キロ当たり200~300円だったという。単価は落札のたびに「一度も下
がることなく上がり続け」
(捜査幹部)
、当初の数倍になっていた】(毎日 8/30)
。
29)
2013年
中国で粉ミルク企業が談合、明治は当局に協力し処罰を免れた。○
中国、粉ミルク企業に史上最高額の罰金刑「積極的に独占禁止法執行機関に対して談合の
関連情報を報告し、重要な証拠を提供し、かつ積極的に改善を行った」ワイス、Bingmate、
明治は処罰を免れた。発改委によると、関連企業が提出した改善措置には、「違法行為の即
時停止」、
「実質的な行動により過去の違法行為による結果を処理し、消費者に実益を与え
る」が含まれた。許局長は、
「今年 3 月より、発改委は通報に基づき 9 社の粉ミルク生産企
業に対して、販売価格独占禁止に関する調査を実施した。大量の証拠によると、関連企業
の価格独占の具体的な措置と手段は、主に契約による取り決め、直接的な罰金、間接的な
罰金、利益のカット、供給の制限・停止などとなった」と説明した。発信時間: 2013-08-07
16:58:47 | チャイナネット より引用
30)2013年
明治が飲むヨーグルト「R―1」など 100 万本回収
乳業大手の明
治(東京)が、
「明治ヨーグルトR―1」と「明治プロビオヨーグルトLG21」のドリンク
タイプの3商品に生産機械のゴムパッキンが摩耗して混入したとして、5日夕から商品の
回収を始めたことが6日分かった。明治によると、回収本数は約 100 万本に上るという。
6日午後に発表する。
同社が今月4日の生産終了後に機械を点検。5日未明に異物が混
入していることが判明した。同社は「迷惑と心配をかけて申し訳ない」と話している。 対
象は賞味期限が9月 18~20 日の商品。混入したゴムは約 0.1 ミリの微細な物で、これまで
に健康被害などの情報は寄せられていないという。2013/9/6 13:08 記事保存日経より引用
31)
【 商品回収:明治「チョコっとグラノーラ」包装に破損があるため
明治HP】 商
品 回 収 : 明 治 「 チ ョ コ っ と グ ラ ノ ー ラ 」 包 装 に 破 損 が あ る た め
http://www.meiji.co.jp/notice/2015/detail/pdf/20150123.pdf
32)
「明治」のチーズに髪の毛混入、熊本県内で販売
熊本県内のスーパーで販売されていた大手食品メーカーが製造したチーズに、髪の毛が混
入していたことがわかりました。 このチーズは先月25日の午後、熊本県天草市のスーパ
ーで購入されたもので、翌日の夜に包みを開いて食べようとした男性が、髪の毛のような
ものが混入しているのをみつけました。
この日、男性は明治の相談センターに連絡、その後問題の商品を発送。そして、男性の連
絡から12日も経過した今月8日午後、明治から「検査の結果、チーズに混入していたの
は髪の毛だった」と電話で報告があったということです。
JNNの取材に対し、明治は、
「対応が遅くなり、お客様に不快の念を抱かせてしまい、
誠に申し訳ございません。製造過程で髪の毛が混入した可能性も含めて調査しています」
とコメントし、問題になっているチーズと、同じ期間、同じ工場で製造されたほかのチー
ズでの異物混入の報告は無いということです。 TBS の動画ニュースサイト 2015/05/11(月)
19:43:59 より転載
33) 明治 旭川工場でアルカリ性洗剤が 6000 リットル石狩川に流出
makernews.biz/201511275898-10/
明治は 11 月 26 日、旭川工場において、牛乳貯蔵タンクの洗浄に使用するアルカリ性洗剤
(苛性ソーダ)が配管から漏れ、石狩川に流出した、と発表した。
同日、牛乳貯蔵タンクの自動洗浄中に配管の継ぎ目が緩み、洗剤が漏れ、雨水経路へ流出
し、同経路から石狩川に流出した。
推定流出量は 6000 リットル。アルカリ洗剤は、濃度 1.2%。
現時点では、旭川市で簡易水質検査を行った結果、pH7.6 で中性を示しており、下流にあ
る伊納水質自動監視装置でも pH7.3~7.5 で測定され、石狩川の水質への影響はみられない
としている。同社では、引き続き現地調査を行うとしている。
■明治
旭川工場
北海道旭川市永山北 1 条 7-29
2015 年 11 月 27 日経営. メーカーニュースより転載
2. 株式会社明治(旧明治乳業)の工場で、この間7人が事故死
株式会社明治(旧明治乳業)の工場では、1970 年代からの異常な経営体質のもとで、新入
社員や非正規女性などが、命よりも利潤第 1 の経営姿勢のもとで、7人が工場で事故死し
ています。
① 1976 年=明治乳業
神奈川工場
事故の種類、転落事故による死亡災害。
②1976 年=明治乳業
市川工場(千葉県)
事故の種類、頸部の挟まれによる死亡災害。
機械メンテナンス職場(工務職場)の被災者は、早出勤務の一人作業で、冷蔵庫職場の製品
を積み込む機械(パレタイザー)の点検作業に行く。同冷蔵庫内で働いていた労働者が、異常
音を聞いて同機械をのぞいたら、すでに被災者は機械内で頸部を挟まれていた。職場労働
者らの、
「機械保全の一人作業は危険だから複数にしろ」との要求を、会社が無視し続けて
いるなかでの重大災害であった。
③1985 年=明治乳業
稚内工場
事故の種類、腐食していた消火器が突然に爆発しての死亡災害。
④1987 年=明治乳業
京都工場 事故の種類、工場の屋根からの転落死。
工場の屋根の修理を指示された高校新卒の新入社員が、修理を終えて戻る途中に忘れ物
に気付いて現場に戻り転落した。作業経験の浅い若い労働者に、高所の危険作業を指示し
た企業責任は重大である。
⑤ 2002 年=明治乳業
守谷工場(茨城県) 事故の種類、頭部の挟まれ圧殺死。
新入社員の被災者(19 歳)は、自分以外は全て臨時職員という配置で、ライン稼働の責任
者として夜勤作業に従事。その時、エアーシリンダーが作動しないトラブルが発生。機械
構造などが未教育だった被災者は、シリンダー作動の復帰をめざす修復作業中に、シリン
ダーと機械枠に頭部を挟まれた。その時、周囲にいた臨時職員らには、シリンダー圧力を
解除する方法が未教育であった。これも、安全教育や技術研修など、明治乳業が安全配慮
を怠っていることによる重大災害である。
⑥2010 年=明治の子会社
(明治ロジスティック 埼玉県)
事故の種類は挟まれ圧殺死。
明治の製品を保管管理する物流倉庫で働いていた被災者は、非正規の女性従業員(51 歳)で
あった。倉庫内ではフォークリフトが走行しているが、床面が傾斜している所に停止して
あったフォークリフトが動き出し、被災者はフォークリフトと壁の間に挟まれた。この重
大災害も、倉内でフォークリフトを停止しておく場所の指定など、会社がおこなうべき安
全教育や労働環境への安全配慮義務の欠如が背景にある。
⑦2010 年=明治乳業
関東工場(埼玉県)
5月9日午前9時ごろ、埼玉県戸田市川岸の明治乳業関東工場で、契約社員の女性(21
山中穂奈美)=上尾市=が、製品運搬用の油圧リフターを点検作業中、荷物を置く鉄板が
落下、女性が鉄板と床の間に肩などを挟まれた。女性は病院に運ばれたが、同日夕、死亡
が確認された。
蕨署の調べでは、鉄板は2メートル×3メートルの大きさで、事故当時は約1メートルの
高さに固定されていた。女性は1人で潤滑剤の油をリフターに塗る作業中だったという。
同署で事故原因を調べている。 産経 msn ニュース 2010.5.9 20:56 より転載
明治乳業で、1960 年代から労働委員会や裁判所で争われた主な事件は以下の通りです。
①
昭和38年、戸田橋工場(埼玉県)で残業を強要する「勤務命令簿」を焼却し懲戒解雇。
東京地裁で争い「解雇無効」の判決で和解勝利解決。
②
同時期、帯広工場で本採用を前提に働きながら、臨時職員の権利を守る活動を行って
いた女性臨時者が、
「上司に逆らう」との理由で不採用となり地裁、高裁と争う。
③
昭和 41 年、戸田橋工場で夜勤労働者が 200Vに感電する事故発生。会社の安全軽視に
多くの労働者が早退して抗議集会を開催。その責任で支部長と書記長が懲戒解雇。東京地
裁で争い、支部長が敗訴、書記長が勝訴。その後、双方とも和解解決。
④
昭和 49 年、
福岡工場の食堂で昼休みに、政党から依頼の選挙用ビラを組合役員が配布。
会社は、無許可ビラ配布の「就業規則違反」として戒告処分。一審から労働者が勝訴、最
高裁でも「職場秩序を乱す恐れはなかった」として処分無効の勝訴確定。
⑤
昭和 49 年、岡山工場の労働者が、人事考課制度を悪用した組合役員差別の是正を地労
委で闘う。私病による休職後、会社の職場復帰拒否を克服し復職の勝利和解で解決。
⑥
昭和 50 年、大阪工場の労働者3名が、思想差別の撤廃を求め地裁に提訴。11 年余の闘
いを経て地裁で勝利和解。
⑦
大阪工場で働く女性組合活動家の差別・排除を狙う会社は、一人の女性を長期に下請
会社のプレハブ小屋の一角に隔離管理。国会での追及と全国的な支援で、11 年半ぶりに隔
離部屋から職場復帰を勝ち取る。
⑧
明治乳業市川事件
⑨
明治乳業全国事件
係争中
2016年3月
明治乳業争議支援共闘会議
議長
松本
悟