NO THEME. NO FUTURE

NO THEME. NO FUTURE
流通科学大学
向山ゼミ
小林
靖直
島田
一真
大口
梨花
楢崎
山崎
明日美
芳美
要約
衰退していくテーマパークがあとをたたないのは何故か?という疑問を色々な観点
から研究し、論じていく。原点を知るためまず始めに、そもそもテーマパークとは何か?
について述べている。次に日本人の娯楽に対する変化について、日本人の余暇に対する
お金の使い方、新しい余暇活動について調査した。現在のレジャー市場をみていると、
東京ディズニーリゾートは一人勝ちしている。一方では、ハウステンボスなどの多くの
テーマパークは衰退していくばかりだ。この成長しつづけるテーマパークと衰退してい
くテーマパークとでは何が違うのか。大きな別れ道は何かについて調べ、また最近では
フードテーマパークなど新しい形のテーマパークがレジャー産業で成長している。この
低迷の中、何故成長しているテーマパークがあるのかを調べた。このような観点から私
達の疑問を分析し論文にまとめた。
テーマパーク:衰退していくテーマパークがあとをたたないのは何故か?
目次
序章
第1章
テーマパークとは??
1.テーマパークとは
(1) テーマパークの「テーマ」
(2) テーマパークの設立
(3) テーマパークの歴史
(4) テーマパークの特徴
2.テーマパークの分類
(1) テーマによる分類
(2) テーマパークの演出効果
3.エンターテイメントパーク
第2章
娯楽∼余暇活動の変化∼
1.日本のテーマパークの状況
2.現代人の余暇活動時間と余暇支出
3.新しい余暇活動
第3章
テーマパークの別れ道∼光と闇∼
1.変化するテーマパーク
2.変化しないテーマパーク
第4章
キーワードは“食”
1.フードテーマパーク
2.安さ・手軽さ
3.空間メイキング∼非日常性∼
第5章
これからのテーマパーク∼今後生き残るために∼
序章
デフレといわれるこの世の中で、中小企業だけでなく、大企業もが倒産したり合併した
りしている。また企業側のさまざまな不祥事が相次ぎ、消費者が企業に対して不信感・不
安感を抱くようになった。そんな不安定な時代で、サービス産業においても同じことがお
こっている。日本では、1982 年に東京ディズニーランドが開園したのを発端に、日本全国
あらゆる所に次々とテーマパークが開園していった。それと共に景気がよくなり、その波
に乗るかのようにレジャー産業が盛んとなった。しかし、バブルの崩壊とともにテーマパ
ークも衰退し、現在では東京ディズニーリゾートの一人勝ちとなっている。なぜこの不景
気な世の中で、衰退せずに成長しつづけているテーマパークがあるのか?景気の変動とと
もにテーマパークにも変化がおきているが、何か関係はあるのだろうか。そしてまた、衰
退していくテーマパークがあとをたたないのは何故なのか?日本の背景をもとに、テーマ
パークや娯楽について探りながら原因について研究しようと思う。
第1章
テーマパークとは
第 1 章では、テーマパークを研究するにあたって、テーマパークとはどのようなものな
のかを明らかにしたいと思う。
1−1 テーマパークとは
(1)テーマパークの「テーマ」
テーマパークとは、ある特定のテーマを設定し、そのテーマに沿って、環境や遊びやイ
ベントなどのすべての施設や雰囲気をつくり、全体を構成・運営するレジャーのためのパ
ークの一形式である。
テーマパークのテーマ設定はきわめて多様だが、空間(国内、国外、宇宙、夢)、時間(過
去、現在、未来)外宇宙・内宇宙(現実、非現実)の 3 つに分類することができる。
例えば、東京ディズニーランドの 7 つのテーマランドであてはめると、(図表 1)のよう
な結果になる。
(図表 1)
空間
ファンタジーランド
夢
時間
(過去)
現実・非現実
非現実
ウエスタンランド
国外(アメリカ西部)
過去
現実
アドベンチャーランド
国外(主にアフリカ)
現在
現実
クリケッターカントリー
(過去)
非現実
主に宇宙
未来
非現実
トゥーンタウン
国外
現在
非現実
ワールドバザール
国外
(過去)
トゥモローランド
夢
現実
総合ユニコム、「アミューズメント」『シミュレーション映像施設開発計画資料集』1990 年参照
(2)テーマパークの設立
テーマパークには狭義と広義の「テーマパーク」が存在し、例えば、ディズニーランド
は狭義に属し、水族館や動物園などは広義に属しているといえる。(1)では、テーマパー
クの「テーマ」について主に述べたが、「パーク」という面にも重点がおかれている。Park
とは、英語で一般では公園だが、米語では遊園地を指す場合が多い。これは近代以降の話
だが、歴史的にも大庭園、狩猟場である。つまり、特定のテーマを持った画的広がりその
ものが park の本来の意味である。
(3)テーマパークの歴史
テーマパークの発生は 17 世紀ヨーロッパのプレジャーガーデンに始まり、1843 年チボ
リ公園(デンマーク)、1873 年ウィーン万博が生まれた1。
そして、アメリカでテーマパークガ生まれ、いわゆる導入期といえるのが 19 世紀半ばの
ジョーンズの森(ニューヨーク)、そして成長期にあたるのが 19 世紀後半のコニーアイラ
ンド(ニューヨーク)であり、その背景には遊戯機械の本格化の兆しがいちじるしかった頃で
ある。全盛期は、20 世紀初頭で米国自体の成長期による需要の増大、遊戯機械の大型化、
鉄道の普及の背景がある。
20 世紀半ばには入ると衰退期に入り、新たな娯楽手段、例えば自動車(広い範囲での娯
楽への参加可能)、映画(興奮と感動の提供)の成長がみられた。それを通して、新たに精
神的な高揚感を利用したビジネスを使う現代の、1955 年ディズニーランド(米国)に発展
していったのだ。
(4)テーマパークの特徴
テーマパークの主な特徴を挙げると、
① テーマ性・特定のテーマを設定し、パークのすべての要素がテーマに統一されているこ
と。
② 閉鎖性・1 つの世界を作り上げるために全体を統合させる、まとまった敷地を有し、日
常の世界とは切り離されていること。
③ レジャー性・多彩なアトラクションや、ショー、パレード、を通して幅広い層の利用者
が、別世界を楽しむことができるように工夫されていること。つまり、空間全体を演出
して娯楽を提供すること。
④ 複合性・利用者が、パーク内で半日以上過せるよう様々な施設を揃え、いろいろな楽し
み方ができること。
⑤ 統合性・パークのすべてを統合し、1 つの世界として一体的に運営され、入場料をとる
こと。
の 5 つの特徴が挙げられるのだ。
(図表 2)
ダイヤモンド社「テーマパーク時代の到来」1990 年、参照
1−2 テーマパークの分類
(1)テーマによる分類
テーマパークは「ある特定のテーマに沿って全体を構成した、レジャーランドの一形態」
である。テーマパークを分類する方法としては、次の 3 つがあげられる。
①
テーマの類似性で分類する。
②
パークの空間性で分類する。
③
展開される手法や形態で分類される。
(図表 3)のように、縦軸に自然空間と都市空間、横軸にテーマ型と活動型というように対
比すると
(図表 3)テーマパークの空間分類
「テーマパーク・テーマリゾート企画開発・実務資料集」1989 年、参照
「自然空間×テーマ型」(動物・植物・魚・庭園)パーク
「自然空間×活動型」(リゾート・海・高原・温泉)パーク
「都市空間×テーマ型」(産業・科学・風俗・構造物)パーク
「都市空間×活動型」(スポーツ・アミューズメント・健康・芸術)パーク
などの大きな性格分類ができる。ほかに、滞在機能別の分類もでき、形態で分類してみ
ると、「環境再現型」、「情報展示型」、「文化観光型」、「自然観光型」、「体験シミュレーシ
ョン型」、「イベント型」などにも分けられ、メイン施設としてテーマ展開する、アトラク
ション型パビリオンの演出手法で分類する事もできる。
たとえば、東京ディズニーランドのテーマの手法と空間分類(演出手法で分類)を表に
あらわすと、(図表 4)のようになる。
(図表 4)
空間
しかけ
1.テーマ環境を再
現
2. テ ー マ の 情 報 を
展示体験
3. テ ー マ の 情 報 を
参加体験
4. テ ー マ の 状 況 を
映像体験
5.テーマの状況・場
面を体験する
屋外空間
屋内空間
歩行
ライド
・ワールドバザ
ール
・
歩行
劇場
ジャンル
クルーズ
ビックサ
ンダーマ
ウンテン
・
・メインストリ
ートシネマ
・シューティン
グギャラリー
ライド
・スペースマウンテン
・トムソーヤ島
のいかだ
・ミーとザワールド
・ジャングルク
ルーズ
・シンデレラ城
ミステリーツ
アー
・カント
リーベア
ー
・
・
・
・
・
6. テ ー マ の 実 演 を
体験する
・エレクトリカ
ルパレード
7. テ ー マ を シ ン ボ
ル化する
・シンデレラ城
イッツァスモー
ルワールド
スペースマウン
テン
カリブの海賊
ピーターパン空
の旅
ホーンテッドマ
ンション
・ダイヤ
モンドホ
ースレビ
ュー
総合ユニコム「テーマパーク・テーマリゾート企画開発・実務資料集」1990 年参照
(2)テーマパークの演出効果
テーマパークを運営し、消費者に満足し、楽しんでもらうにあたって、最も重要なこと
として考えられるものが「演出効果」である。つまりどういうことかというと、
①視覚
→・光・照明・映像・静止画
②聴覚
→・音・セリフ・音響・立体音場
③臭覚
→・匂い
④味覚
→・味
⑤触覚
→・風・揺れ・体感
⑥快感
2
この人間のトータルな六感・体感をすべて満たし、そのなかでも常に新しいものでなけ
れば、消費者を完璧に楽しませることはできないのだ。「トータル的な六感・体感」をいか
にクリアするかで、今後のテーマパークの生き残りに深く関わってくるといえる。
1−3
エンターテイメントパーク
現在日本ではテーマパークは新しいタイプのテーマパークをつくりだしながら発展して
おり、今後も新種が登場してくるだろう。「東京ディズニーランド・シー」「ユニバーサル
スタジオ・ジャパン」などの本格的な大型テーマパークは海外から来たもので狭義のテー
マパークである。これらのパークは、サービス面における“エンターテイメント性”を重
視しており「エンターテイメントパーク」と呼ぶ事もできる。
エンターテイメントとは、「楽しみ、娯楽、楽しませるもの、催し、接待」という意味で
演劇・音楽・お笑い・スポーツなど無限の種類があるのだが、共通点は、「楽しませる側(エ
ンターティナー)と楽しむ側(お客様)が存在する」ということである。エンターテイメ
ントは日本人の最も苦手な分野といわれる中、日本のエンターテイメントパークがどのよ
うに発展、成長するのかが課題といえる。
第2章
娯楽∼余暇活動の変化∼
この章では、近年の日本のテーマパークの状況と、我々が考えるテーマパークの衰退の
原因とを検証する。
2-1
日本のテーマパークの状況
平成 13 年は「東京ディズニーシー(TDS)」と「ユニバーサルスタジオ・ジャパン(USJ)」
がオープンし飛躍的に余暇市場の割合を拡大したが3、平成 14 年はその USJ での不祥事が
相次ぎ、オープン景気の終焉も重なって客足が遠のいた。その結果、当初予定の入場者数
1,100 万人は 800 万人を切るまでに落ち込んだ。そのため、平成 15 年 3 月 15 日から 5 月
5 日まで、特定の日を除き 12 月 15 日まで何回でも入場できる「ハリウッド・フレンド・
パス」を販売した。通常料金大人 5,500 円に対して 6,900 円と非常に割安であるため、販
売1ヶ月で予想を 25%上回る 35 万枚が売れた、また、4 月には、ファミリー向けの体感シ
アターアトラクション「セサミストリート4D ムービーマジック」を追加導入した結果、
その後の入場者数は増加している。
TDS は、年間入場者数 1,000 万人、「東京ディズニーランド(TDL)
」とあわせて 2,500
万人の目標を若干下回った。平成 16 年以降は、ファンの多様なアトラクションニーズに対
応し、アトラクションの追加投資が行われる予定である4。
しかし TDS や USJ とは異なり、苦戦するテーマパークが目立ってきている。九州では、
平成 13 年 2 月の「フェニックスリゾート」に続き、平成 15 年 2 月に「ハウステンボス」
が会社更生法の適用を受けた。負債額 2,289 億円はテーマパーク史上では過去最大であっ
た。営業は継続されているが、テーマパーク業界では草分け的存在であり、「東京ディズニ
ーリゾート」に次ぐ大規模集客施設であるため、今後の動向が注目される。
閉鎖施設は依然増えており、平成 14 年も「横浜ドリームランド」
「向ヶ丘遊園」が閉園
した。平成 15 年に入ってからも、老舗遊園地で親しみが深かった「宝塚ファミリーランド」
や「甲子園阪神パーク」
、「伏見桃山城キャッスルランド」が閉園となった。経営不振の「神
戸ポートピアランド」や「姫路セントラルパーク」の売却・経営譲渡などもあり。これか
らも閉園するテーマパークは増えていくと思われる。
しかし、こういった状況の中で、成功している新しいテーマパークもいくつかある。ま
ずは、遊園地などに併設している大規模温泉施設である。平成 14 年には「小山ゆうえんち」
「ナガシマスパーランド」、平成 15 年には、「ラクーア」「ラグーナ蒲郡」「としまえん」な
どに相次いで温泉施設がオープンしていて、いずれも集客は好調で、遊園地の入場者数も
増やしている。
また、近年では、特定ジャンルの飲食店を集めたフードテーマパークが全国各地にオー
プンしている。平成 14 年には、東京・池袋の「ナンジャタウン」に「池袋餃子スタジアム」、
大阪天保山にハーバービレッジに関西名物グルメ「なにわ食いしんぼ横丁」、さいたま市に
「らーめん七福神」、海老名市の複合商業施設「ビナウォーク」に「全国ご当地ラーメン処」
が、登場し高い人気を得ている。ペットをテーマにしたペットパークも全国的に増えてい
て、国内最大級の犬のテーマパーク「伊豆高原ドックフォレスト」のオープンが話題にな
った。こういった新しい形のテーマパークについては、第四章でくわしく検討する。
2-2
現代人の余暇活動時間と余暇支出
2-1 で書いたように発展しているテーマパークはあるものの、全体としてみるとテーマパ
ークの市場規模は縮小している。こういったテーマパークの低迷には、現代人の余暇への
意識も関係していると考えられる。
(図表 5)は現代の日本人の余暇時間が増えたと感じたか減ったと感じたかをあらわしてい
る。
(図表5)
35
30
25
20
15
10
5
0
増えた
減った
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
社会経済生産性本部、
『レジャー白書』2003 年、p7
(図表 6)は、日本人が余暇に対しての支出が増えたか減ったかという質問に対しての答え
をまとめたものである。
(図表6)
35
30
25
20
15
10
5
0
増えた
減った
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
社会経済生産性本部、
『レジャー白書』2003 年、p7
余暇支出が「増えた」とする人は、やはりバブル崩壊後の平成 4 年をピークに減少して
おり、「余暇時間」からは少し遅れて平成 9 年に「減った」とする人が逆転した。平成 14
年は、過去最低であった平成 13 年よりもすこし持ち直して 20.6%となったが、動きは小さ
い。他方、余暇支出が「減った」と答えた人は、平成 13 年より増加傾向に転じ平成 14 年
は 29.8%と過去最高になった。バブル崩壊前後の平成 3 年当時(15.7%)に比べると約 2
倍になっている。また、
「減った」という人と「増えた」と言う人のさも、平成 3 年 8.6 ポ
イントから平成 14 年 9.2 ポイントと、拡大しつつある。
このような余暇に対するゆとりや支出が減少するということは、余暇活動であるテーマ
パークに行くという行為が、少なくなっているということが言えるだろう。また、余暇の
時間が少なくなったということは、一日をかけて出かけるテーマパークよりも、もっと短
い時間で気軽にできる余暇活動のほうが好まれるだろうし、余暇支出の減少は、交通費、
入場料などがかかるテーマパークよりももっと身近で小さな出費で出来る余暇活動のほう
が好まれる傾向にある。
2-3
新しい余暇活動
余暇時間や余暇支出が減ったことに伴い、余暇の使い方にも新しいものが台頭してきた。
(図表 7)は最近、参加率が増加傾向にある余暇活動の主なものである。
(図 表 7)
H12
H14
携 帯 電 話 で の やり とり
ウ ォー キ ング
自然観察
ペ ット
温泉施設
45
40
35
30
25
20
15
10
5
0
社会経済生産性本部、
『レジャー白書』2003 年、2003p112 より作成
(図表 7)で特に目立つのが、「温泉施設」「ペット」「携帯電話でのやりとり」「ガーデニ
ング」などであるが、特に温泉施設は参加率が 40.8%と非常に高く、参考とした資料のレ
ジャー白書で時系列調査が開始された当初は活動種目としては想定されなかった過ごし方
が、今日では多くの人々が参加していることがわかる。人々のニーズが変化した面もある
だろうが、それ以上に潜在的なニーズをキャッチして、それに対応した供給環境が少しず
つ整備されてきたことが大きいといえる。
「携帯電話でのやりとり」などは、携帯電話というあたらしい「アイテム」の出現・進
化によってもたらされた余暇活動であり、これも市場の動向と切り離すことはできない。
一昔前までは、緊急性や必要性の象徴であり手段であった電話が、持ち運べるようになり
小型化し、メールの使用が可能となった。こうした状況は、携帯電話が出現した当時、ど
れだけの人が想像できただろうか。
「携帯電話」というアイテムはこれからも技術の進歩と
ともに進化すると思われるので、余暇活動を携帯電話に費やす時間は、これからも伸びて
いくと思われる。
やはり近年、その規模を拡大しているのは、身近にあって気軽に出来るものだというこ
とがわかった。携帯電話でのやりとりは、直接テーマパーク衰退に関係ないとも言えるが、
携帯電話はすごいスピードで進化している。インターネットなども含めると、「余暇を自宅
で過ごす。」という選択肢を選ぶ人が増えてくるだろう。ウォーキングや自然観照などは、
支出 0 で行える余暇活動で、近年の健康志向もかさなってのびてきたと思われる。
第3章
テーマパークの別れ道
∼光と闇∼
第 2 章では、余暇に対するゆとりや支出が減少した結果、余暇活動であるテーマパーク
に行くという行為が少なくなっている、という結果が出た。そのため、一日かけて交通費
や入場料などがかかるテーマパークへ出かけるよりも、もっと短時間で、なおかつ少ない
出費で気軽に出来る余暇活動のほうが好まれる傾向にある、ということがわかった。しか
し、テーマパークの存続が厳しい時代のなか、
「東京ディズニーリゾート」は依然伸び続け
進化している。これはどういうことなのか。なぜ、「東京ディズニーリゾート」だけが伸び
続けることができるのか。第 2 章では、消費者の娯楽に対する変化について考えたが、第 3
章では企業側の視点から検証する。
3−1
変化するテーマパーク
現在、遊園地・レジャーランド市場での勝ち組は、やはり、「東京ディズニーリゾート」
である。1983年に「東京ディズニーランド」がオープンしてから20年、今だ進化は
とどまろうとしない。「東京ディズニーリゾート」の玄関、舞浜駅に隣接したエリアに20
00年7月にオープンしたのは、物語とエンターテイメントにあふれる街「イクスピアリ」
である。「イクスピアリ」は、テーマごとに9つのゾーンに分けられた120店におよぶシ
ョップ&レストラン、16のスクリーンをもつシネマコンプレックス、お子様の創造性を
のばすための施設「キャンプ・ネポス」から構成されている。また日本初のディズニーブ
ランドホテルである「ディズニーアンバサダーホテル」は、「イクスピアリ」に隣接する場
所に作られた。2001年9月には、「東京ディズニーシー」と、パークと一体となったホ
テル「東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ」がオープン。「東京ディズニーシー」は、
海にまつわる物語、伝説からインスピレーションを得た、まったく新しいテーマパークで、
時代も趣きも異なる、7つのテーマポート(寄港地)から構成されているのだ。
「東京ディ
ズニーシー・ホテルミラコスタ」は、「東京ディズニーシー」のエントランスに位置し、古
き良きイタリアの魅力を再現したホテルとなっており、イタリア語で海を眺めることを意
味する“Mira Costa”の名がつけられたこのホテルからは、その名のとおり、パークと東
京湾の素晴らしい景観を楽しむことができるのだ。この2つの施設のオープンにさきがけ
て、7月27日には「東京ディズニーリゾート」の各施設をつなぐモノレール「ディズニ
ーリゾートライン」も開業した。このモノレールは、それぞれの施設の間を移動する消費
者の利便性を高めるとともに、走っているだけでリゾート全体の景観をショーアップし、
消費者の心を弾ませるように作られたのだ。これらの施設に加え、海側に立ち並ぶ「東京
ディズニーリゾート・オフィシャルホテル」をも擁するこの舞浜は、200ヘクタールに
およぶ一大リゾートエリア「東京ディズニーリゾート」として拡大し、さまざまな楽しみ
方を提供しているのだ5。テーマパーク内においても、「東京ディズニーランド」では、2
004年4月にディズニー映画「トイ・ストーリー」をもとに約50億円を投資して作ら
れた新アトラクションがオープンされることが決定している。「東京ディズニーシー」では、
2005年に東京ディズニーリゾート初の、360度垂直回転もあるというコースター系
アトラクションが、続いて2006年にはすでにアメリカ・フロリダ州のウォルトディズ
ニーワールドにある『タワー・オブ・テラー』という、こちらも東京ディズニーリゾート
初のフリーフォール型のスリリングなアトラクションをオープンさせることを発表した。
その他に、『インディー・ジョーンズ・アドベンチャー』の左にある空き地は、2つのアト
ラクションオープン3∼4年後にオープンさせるという次のアトラクションのために残し
てあるようだ。以前からあるアトラクションでも気付かないように少しずつ変化している。
「東京ディズニーリゾート」におけるキャラクターであっても、ミッキーやミニー、ドナ
ルドダックなどのディズニーブランドの確立。しかし、それだけでは飽きさせてしまうの
で、ディズニー映画に合わせたキャラクターや時代に応じたヒーロー&ヒロインの登場、
「東京ディズニーリゾート」へ行くと会うことができるというスター性意識を高めている。
そのうえ、ハロウィンやクリスマス、正月などといった季節イベント、ショーやパレード
などのイベント・企画戦略も巧みなものである。そういったことが消費者を飽きさせず、
リピーターへとつながり入場者数も増加しているのである6。(図表 8)
(図表 8)
(株式会社オリエンタルランド HP 参照)
(図表 9)
3-2
変化しないテーマパーク
ここ近年で衰退していったテーマパークは、日本全国至るところにあるが、ここでは、
「宝塚ファミリーランド」と取り上げようと思う。
「宝塚ファミリーランド(兵庫県宝塚市)」
は、阪急電鉄が遊園地事業から撤退し、2003年4月に営業を終了すると発表した。2
001年開業した「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市此花区)」に客を
奪われるなどして、年間20億∼30億円の赤字を計上、今後の黒字化は不可能と判断し
た。「宝塚ファミリーランド」跡地は商業施設やマンションなどに再開発する予定である。
「宝塚ファミリーランド」は1911(明治44)年、故小林一三氏が「宝塚新温泉」
として開園した。当時寒村だった宝塚に鉄道利用客を引き込む仕掛けとして、温泉内の劇
場で宝塚歌劇団の前身、宝塚唱歌隊の定期公演を行い、私鉄の郊外開発のモデルとして知
られた。敷地面積11万5000平方メートルで、動物園や遊具、歌劇団の本拠地・宝塚
大劇場があり、家族向け行楽地として歌劇団と並ぶ阪急のシンボル的存在であった。
ピーク時の1974年には遊園地だけで約252万人が来園し、1985年から飼育し
ているトラの白変種、ホワイトタイガーの日本で初めての繁殖にも成功した。1990年
までは変種の動物や新しい遊具を搬入するなど、「宝塚ファミリーランド」は変化を続けた。
しかし、1990年代に入りバブルがはじけると、大きな変化も無く、衰退の道歩むだけ
となった。1990年代になって来園客は低迷し、赤字に転落した。そして2001年度
の客数は約111万人にとどまった7。
(図表10)
◆主な遊園地の2001年度入場者数
カッコ内は前年度比
志摩スペイン村
201万人(―
2%)
ひらかたパーク
123万人(―
6%)
エキスポランド
105万人(―25%)
みさき公園
42万人(+11%)
あやめ池遊園地
38万人(+
スカイランドいこま
22万人(―20%)
神戸ポートピアランド
47万人(―11%)
4%)
―――――――――――――――――――――――
宝塚ファミリーランド
111万人(
0%)
※あやめ池遊園地、スカイランドいこまは2002年6月∼2月の数字、みさき公園の0
1年度は2月末まで
(毎日新聞2002年4月10日大阪朝刊から)
このように、遊園地・レジャーランド市場は二つの企業に分けられる。それは、常に変化
して成長を続ける企業と変化せず衰退していく企業の二つである。変化している企業や遊
園地は、業績を伸ばし、入場者数の増加や利益の増加につながっている。それに対して変
化していない企業や遊園地は、業績は悪く、閉鎖に追い込まれたり、売却をしたりしてい
る。このように、新しく変化をつけている所は成長しつづけ、変化のないところは衰退し
ていってしまうということが言えるのだ。この点が、テーマパークの明暗を分けると言っ
ても過言でないだろう。
第4章
キーワードは“食”
この第四章では、最近よく耳にする“フードエンターテイメント”について述べたいと
思う。テーマパークが衰退している中で何故こういった「食」をテーマにした施設が大き
く成長しているかを検証していく。
4−1
フードテーマパーク
“食”をテーマに環境やアトラクション、イベントなどたんなる飲食店舗としてのフー
ドコートではなく、一つのテーマ性を持たせた空間演出を付加した「フードエンターテイ
メント」施設の開設ラッシュが 1994 年から 3 年間続いた。
1994 年に誕生した「新横浜ラーメン博物館」が先駆けとなり今では約 26 の施設がオープ
ンしている。テーマとなる食のメニューは異なるが、「清水すしミュージアム」「横濱カレ
ーミュージアム」「池袋餃子スタジアム」などと“食“をテーマとしたフードテーマパーク
が形成されていった。これと同時に、
「ラーメン」という食べ物自体がブームを越している。
「全国ご当地ラーメン処」「ラーメンスタジアム」「ラーメン城下町」などラーメンをテー
マに演出された空間施設が登場した8。いずれも話題を呼び、集客効果が認められるにつれ、
ますますフードエンターテイメントの開設はラッシュへとつながり、大きな可能性と成長
性を秘めた期待の星なのだ。
フードテーマパークは“千円でお釣りがくる本物の美味しさ”を満喫させるテーマパー
ク型集合飲食施設であるということが特徴に上げられる。お手軽価格で人間の持つ五感す
べてで楽しむことができる。またリアルに再現された空間演出が独創的な施設として強い
インパクトをあたえた。食をアトラクションとし、街並みの演出にミュージアムの展示機
能や街並み巡りアトラクションという遊びの機能を溶け込ませ、高い食とエンターテイメ
ントを融合したフードテーマパークになっている。
(図表 11)は、主要フードテーマパークを一覧表で示したものである。
(図表 11)
施設名
ジャンル
滝見小路
新横浜ラーメン博物
館
ラーメン
清水すしミュージア
ム
横濱カレーミュージ
アム
小樽運河食堂
寿司
ラーメン
池袋餃子スタジアム
餃子
カレー
開業日
1999・
10・8
2001・1・
26
2001・4・
26
2002・7・
19
関西名物グ 2002・7・
ルメ
20
アイスクリームシテ
ィー
アイスクリ 2003・7・
ーム
18
ラーメン 2003・9・
3
大阪ヌードルシティ
ー
∼浪速麺だらけ∼
ラーメン
施設面積
1993・6・ 昭和初期の浪速の横丁
4.400 ㎡
3
1994.・ 五感で味わうラーメン文化、 約 2.320
3・6
ラミューズメント・パーク
㎡
なにわ食いしんぼう
横丁
ラーメン国技場.仙
台場所
テーマ
2003・
10・7
新しい寿司の街
1.784 ㎡
スパイスアドベンチャー(華
麗なる冒険)
かつて港町として繁栄し、
「きたのウォール街」と呼ば
れた“古き良き小樽”
“ご当地餃子対決“がテーマ
の、世界初の餃子テーマパー
ク
関西名物・老舗の「味」が集
結した、日本初の名物グルメ
のテーマパーク
アイスクリームルネッサン
ス
ラーメンは国民食。そのラー
メンの作り手の技を国技と
むなし、全国 7 店舗の技士に
よるラーメンバトルの場
ご当地麺の殿堂
1.600 ㎡
2.441 ㎡
2.500 ㎡
約 1.500
㎡
660 ㎡
1.180 ㎡
1.270 ㎡
綜合ユニコム『エンターテイメントビジネス』2003 年、P122.123 より作成
4−2
安さ・手軽さ
フードテーマパークといっても最近耳にするのは、「麺」という言葉である。新横浜ラー
メン博物館、ラーメンスタジアム、最近新しくできた大阪ヌードルシティ∼浪速麺だらけ
∼など、ラーメンをメインにしたフードテーマパークが増えてきている。ラーメン開発に
集中しているのは、国民食としての幅広い年齢層からの支持や味などのバリエーションの
豊富さ、低価格によるリピーターの強さなどが理由といえる。また同一メニューの中から
自分の好みに合ったものを複数選択したい、という消費者のニーズにあっている。ラーメ
ンといったら主食で食べる人もいるが、夜中や少し小腹が減った時に早く、安く食べられ
るものである。
下の(図表 12)は、全国のご当地麺を示している
(図表 12)
また、現在のデフレ経済により、消費者は遊びに使うお金にもバリアをかけている。遊
びに対して消費者が消費する金額は、絶対額として 1,000 円になっているのだ。これによ
り、ナンジャタウンでは、入場料を 1,600 円から 300 円に引き下げた9。残りの 1300 円で
園内を使って遊んでもらうという考えに変化した。餃子スタジアムの場合 1300 円あれば、
2 軒もお店をまわることができるのである。デパ地下をみてもわかるように、国際コンクー
ルで優勝するような有名なケーキなどのデザートや、京都の有名な料亭の惣菜が数百円で
購入することができる。バブルのときのような派手で贅沢ではなく、ちょっとした贅沢を
数百円の食にもとめているのである。消費者や時代が求めているのは千円札一枚の贅沢で
ある。
4−3
空間メイキング∼非日常性∼
「食」=「満腹感」「おいしいものでお腹を満たす」と考えるのは前までの考えである。
今、「食」に対する消費者の意識は変化している。気軽に、色々なものをちょっとずつつま
みながら食を楽しむといった“食べ歩きスタイル”例えるなら、縁日の屋台である。時間
に拘束されることもなく、たくさんの種類の食べ物を気軽に楽しむことができるのだ。こ
の食べ歩く姿が賑わい感を創り上げ、消費者の五感すべてを刺激している。
テーマパークで大切な事は、空間メイキングである。この空間メイキングがなければ、
どこにでもあるフードコートにすぎない。多くのフードテーマパークの共通する言葉があ
る。それは、「懐かしさ」である。「新横浜ラーメン博物館」では、夕焼け空とチャルメラ
の音色、真っ赤な夕日が沈んでいく夕方、家々から漂ってくる夕食の匂い…。「なにわ食い
しん坊横丁」は、昭和 40 年前後の“元気な大阪”を演出テーマに大阪の下町の町並みを再
現している。当時の看板や張り紙、広告といった文字による時間性。関西弁の商店街のア
ナウンス、民家から聞こえてくる話し声により地域性を表現10。このような懐かしく優し
い記憶が、一人一人の消費者例えば、昭和 30 年代のひとつの物語に沿って作られたラーメ
ン横丁に行くとする。体験者には、昭和 30 年代のラーメンの記憶がある。冬の真っ暗な夜
道、友達と肩を並べて食べたラーメンの味、夕日が沈む中、チャルメラの音が鳴る街並み。
の記憶と結びついている。年配の人達には懐かしさ記憶と結びつけることができる。こう
した「私の昔の物語」が一本の線につながり、年配の人達の心を満たすのである。一方、
若い人達には懐かしさとは違うファンタジーをもたらす。今若者の中でレトロブームが起
こっている。お菓子業界ではタイムスリップグリコ、ファッション業界では 60’S。このよ
うに今「懐かしさ」がブームなのだ。雑誌では目で見ることはできるが体験することは出
来ない。このようなテーマパークに行くことにより、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚をフ
ル活動させながら体験できるのだ。この感覚が年齢を問わずターゲットの細分化による市
場を狭くすることはない。
昭和 30 年代の街並み「新横浜ラーメン博物館」
フードリンクニュース http://www.foodrink.co.jp/backnumber/200211/news1103j-1.html
“食”をテーマにしたフードテーマパークが次々と出店している。企業側の創り出す
空間演出と、千円札一枚の贅沢が現代の消費者の心を掴んでいるのだ。これからも手軽な
エンターテイメントとして、新しいフードテーマパークが次々に計画されている。これか
らはそれぞれの施設ごとの競争が激しくなってくると考えられる。新しいアイデアで飽き
させない努力を続けたところだけが残っていくことになるだろう。
第5章
これからのテーマパーク∼今後生き残るために∼
以上各章で、テーマパークは何故衰退したのかを検討してきた。そこからわかったこと
は、近年のテーマパークは二極かしているということだ。一方は、ディズニーランドなど
の何日もかけて楽しむ形のレジャーランド型テーマパーク。もう一方は、フードテーマパ
ークや温泉施設などの気軽に安価で立ち寄れる形のテーマパークといったものにわけられ
る。
ディズニーリゾートやユニバーサルスタジオなどのテーマパークは、その時代のニーズ
に合わしてアトラクションや施設を変化させなければいけない。内容が同じテーマパーク
は、リピーターを望めないからだ。
ここで、一番大事なのがテーマパークのテーマである。テーマパークで一番大事なのは、
もちろんテーマなのであるが、このテーマが変化、成長する要素をもっていないと、いく
らテーマパーク自体を成長させようと思っても、成長させることは出来ない。
例えば、テレビドラマをテーマとしたテーマパークを作る。テレビドラマは三ヶ月のク
ールで入れ替わっているので、変化できる要素が尽きることはない。また、実際にテレビ
ドラマの撮影風景を公開したり、エキストラとしてドラマに参加できるというような施設
を作れば、集客の増加も望めるだろう。
こういった点は、ディズニーリゾートやユニバーサルスタジオにも当てはまる。ディズ
ニーランドは、ディズニーのアニメやキャラクターが変化することによって、時代に合わ
せたアトラクションを作ることが出来る。ユニバーサルスタジオは、新しい映画が出来る
ことによってアトラクションを変化できる。その可能性は、無限といってもいい。
しかし、テーマとして成長しないテーマを選んだテーマパークは、テーマパークとして
も成長することが難しくなってくる。例えば、戦国時代やオランダなどのテーマを選んだ
場合、歴史や国が大きく変化することはない。そのためアトラクションや展示物の変化が
乏しく、その結果、テーマパークとしての成長が難しいため多くのリピーターは望めない。
こういったテーマパークは衰退の一途を辿るだろう。
もう一方の、フードテーマパークや温泉施設なども変化しにくいテーマといえる。フー
ドテーマパークの場合、テーマを時代に合わせて和食から洋食に変えたり、ラーメンをい
きなりアイスクリームに変える事はむずかしい。温泉施設なども変化が難しいといえる。
しかし、食事や入浴は日常の生活に組み込まれている。今まであった飲食店や温泉に、い
ろんな店があるテーマのもとに集まったり、プールが付いたりなどの付加価値がついた形
といえる。そういった点で、フードテーマパークは、おいしいものがあれば人は集まり成
長する。温泉施設は、リフレッシュできる環境があれば衰退することはないし、現在むか
えた高齢化社会の中で十分発展できる。
現代のテーマパーク低迷期を生き延びるには、将来性のある柔軟で強靭なテーマを設定
し、そのテーマを最大限に活かし、その時代のニーズに合わせて変化してかなければなら
ない。
参考文献
総合ユニコム『アミューズメント.シミュレーション映像施設開発計画資料集』
ダイヤモンド社『テーマパーク時代の到来』
「テーマパーク・テーマリゾート企画開発・実務資料集」
「テーマパーク・テーマリゾート企画開発・実務資料集ー総合ユニコムー
『オリエンタルランド HP』http://www.olc.co.jp/
毎日新聞 HP→http://www.mainichi.co.jp
財団法人
社会経済生産性本部、『レジャー白書』、財団法人
社会経済生産性本部、2003
年
フードリンクニュース http://www.foodrink.co.jp/backnumber/200211/news1103j-1.html
1
ダイヤモンド社『テーマパーク時代の到来』
総合ユニコム『アミューズメント.シミュレーション映像施設開発計画資料集』
3
財団法人 社会経済生産性本部、『レジャー白書』
4
財団法人 社会経済生産性本部、『レジャー白書』
5
『オリエンタルランド HP』http://www.olc.co.jp/
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『K's Pleasure Islan』http://www.venus.dti.ne.jp/~fujiwara/
7
財団法人 社会経済生産性本部、『レジャー白書』
8
綜合ユニコム 『レジャー産業』2003 年
9
『商業立地研究所』http://homepage3.nifty.com/ureru_rich/index.html
10
綜合ユニコム『AM Business』No.42 2003 年、P.20
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