普 及 情 報 せん てい し 剪定枝 チ ップの活用 は じめに 植 木産 地宝塚 市 で は、 年 間約 6,000tの 労定枝 チ ップが産出 され、 県外 流通 して い た。 この 資源 を地元で も有効活用す るため、2005年度か ら関係 機 関 で勇定枝 チ ップ活用検討委員会 を設置 して、 有効活用 の検討 を開始 した。 マ ッ トや炭化 の案 も 出 たが、環境 に優 しい土 づ くり資材 へ の 有効活用 伝 わ り、地元 での剪定枝 チ ップ堆 肥 の 良 さが理解 され利用が急増 した。 勇定枝 チ ップの年度別市 内利用量 は、2004年度 608t、 2005年度 1,852t、2006年度3,075t、2007年 度3,181tと 伸 びて い る。 に取 り組 んだ。 現在 で は野菜、花壇 、栗 園 のマ ル チ をは じめ、 長期堆積 ギ横 、 鶏糞等 と 自家混合 して追熟推肥 化 した もの を水稲 、大豆、野菜、花 の ほ場 の上 づ 活動 内容 一 部、地元 で生 剪定枝 チ ップが 利用 されて い た くり資材 として利用 して い る。 中に は、 野菜苗育 苗 の 踏 み込み温床 資材 として使用 した後、そ の堆 肥 を野 菜 の鉢土培土 に活用す る人 も現 れ、利用者、 が、 水稲 や野菜 に生 育障害 が発生 して不評 であつ た。 また畜産農家 も堆肥 のか さが増 えるため利用 は しなか った。 そ こで剪定枝 チ ップの短期 堆 肥化技術 の実証 に 取 り組 んだ。そ の結果、窒素等添加 と切 り返 しを 組 み合 わせ て 4か 月間堆繕 した区が、べ ん り菜種 子 を使 った発芽試験 と生 育試験 で、 障害 の な い堆 肥がで きる ことがわか った。 続 い て現地 で も、施 設軟弱野菜 、キ ユ ウ リ、露地 ナ スでの施用効果 を 確認 を した。 2006年か ら大量堆 肥 化 に取 り組 んだが、 熟 度 ム ラが多 く、 堆積 の 高 さ と切 り返 し回数 を改善 した。 また、利用者 も堆肥 の熟度 を確認す る こ と、 更 に 追熟化 してか ら利用す るよ うに指導 を した。 取組 の 成果 利用者 の 追熟技術 の 向上 と便利 さが ロ コ ミで も 利用方法 ともに大 幅 に増加 した。 将来 は、窒 素分 が少 な くて上が膨 軟 になる剪定 枝 チ ップ推肥 や、窒 素分 が多 い家畜糞 と剪定枝 チ ップを組 み合 わせ た特徴 あ る堆肥 に分 け、都市近 郊 の施設 園芸利用、養液 土耕 培 上、暖房用燃料 な ど、 多方面へ の利用 が期 待 される。 今後 の課題 良質剪定枝 チ ップ堆肥 の安定生産体制 と、農家 組織等 に よる堆肥 セ ン ター 、散布 システ ム体 制 づ くり、 さらに、地元や近隣市 町 の有畜農家 を含 め た広域利用連携体制 づ くりに よ り、特徴 あ る剪定 枝 チ ップ堆肥 を活用 した地域農業 の活性化が課題 で あ る。 山本 邦 夫 (宝 塚農業改良普及 セ ンター) 86-7661) (問い合 わせ先 電 話 :0797‐ 図 2 剪 定枝 チ ップ推肥 の現地散布実演会 図 1 労 定枝 チ ップ堆肥 づ くり作業風景 ひ ょう この 農林 水産技 術 No 159 平成 20年 9月 1日 (隔月刊) 兵 庫県立農林水産技術総合センター (0790)47-2400 -12- 20農 ω 2001A4
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