事 業 の 概 要 相次ぐ大規模災害の影響もあり、近年、改めて地域における「つながり」、「絆」の大 切さが見直され、その再構築に向けて、官民一体となった取り組みが求められている。 こうした中、昨年7月に発生した九州北部豪雨災害では、これまでの被災地支援の経験 を活かし、6市7か所に設置された災害ボランティアセンターの運営をはじめ、市区町村 社会福祉協議会からの派遣職員や県内外からの1万人を超えるボランティアとともに被災 地の復興支援に向け取り組んだ。その上で、災害時に社協に求められる役割や日頃からの 備えについて改めて確認するための会議や、緊急時に備えた社会福祉法人の使命を考える セミナーを実施し、更なる防災力向上に積極的に取り組んだ。 また、家族間や住民同士の関係の希薄化等による孤立死・虐待の増加やひとり暮らし高 齢者の閉じこもりなど、地域におけるさまざまな生活課題を解決し、誰もが住み慣れた地 域で安心して暮らせる元気な地域づくりに向け、市区町村社協や行政、関係機関等と連携 した小地域福祉活動の推進にも努めた。 さらに、社会福祉法人の地域貢献や感染症予防、自殺防止に向けたゲートキーパーの役 割、認知症高齢者への処遇など、今日の多様な課題に対応するための研修会をはじめ、福 祉施設・事業所の役職員を対象にしたキャリアアップ等、各種研修事業の充実を図り、福 祉サービスの質の向上や社会福祉法人・施設の経営支援に努めた。 一方、失業された方々の雇用確保による生活安定と福祉施設の慢性的な人材不足対策と しての「福祉・介護人材育成就業促進事業」や県内ハローワークに直接出向いて面談等を 行う「福祉・介護人材マッチング支援事業」にも積極的に取り組み、一定の成果を収める ことができた。 併せて、離職者・生活困窮者の生活を支えるセーフティネットとして重要な役割を担う 生活福祉資金貸付についても、迅速かつ適正な運用に努めた。 本会では、こうした取り組みをはじめ、以下の事項を中心として積極的に事業を展開し た。 1 共助社会を実現するための地域福祉の推進 (1)市区町村社会福祉協議会との連携・支援 市区町村社協の会長・常務理事・事務局長、管理職、地域・ボランティア担当職員、新任 職員を対象とした階層別研修会を開催し、社会福祉諸制度を巡る最新の中央情勢を踏まえ、 これからの社協のあり方等について共通認識を図るとともに、専門性と実践力の向上に取り 組んだ。 また、共助社会づくりに向けた小地域福祉活動推進のための市町村社協モデル指定事業で は、社協が地域住民や行政、関係機関等と連携して、誰もが住み慣れた地域で安心して生き がいを持って暮らせる共助社会づくりを目的に、6市町社協を指定し、各地域における課題 解決に取り組んだ。 さらに、各市区町村社協が行う役職員研修や住民向けの福祉講座などに職員(講師)派遣 を行うなど、地域福祉活動の推進に努めた。 (2)地域における災害時の取り組みの強化 平成24年九州北部豪雨災害により被災し災害ボランティアセンターを設置した6市社協 の活動を踏まえ、 「災害ボランティアセンター運営を学ぶ研修会」を開催し、具体的な運営方 法や日頃からの関係機関との連携の必要性について学ぶとともに、福岡県総合防災訓練にお いて、災害ボランティア本部設置運営訓練やコーディネーター演習を行った。 また、市区町村社協職員や地域住民向けの災害ボランティア講座などに職員(講師)派遣 を行うなど、災害に対する意識の向上に努めた。 (3)元気な地域づくりの推進 サロンなどの地域に根差した活動に携わる人や地域住民、関係機関が、地域のつながり・ 絆や縁の大切さを一緒に考え、官民一体となった元気な地域づくりを進めることを目的に、 「みんなが主役の元気な地域づくりセミナー」を開催した。 ・ ・ ・ ・ また、子育て支援研修会 「子育て支援にかたろう」を開催するとともに、子育て支援情報 誌「ふくすく」を発行し、子育て支援活動の充実・普及に努めた。 (4)ボランティア活動の振興 福祉教育の一環として、高校生介護等体験特別事業や福祉教育読本「ともに生きる」の配 布等を行った。 また、市区町村社協をはじめとする関係機関・団体に対し、情報提供やボランティア活動 保険掛金助成等の支援を行い、ボランティア活動の振興を図った。 (5)民生委員児童委員活動の支援 福岡県民生委員児童委員協議会の事務局として、民生委員児童委員の資質向上のための会 議・研修等を開催し、活動を支援するとともに、民生委員互助共励事業の迅速・適切な運用 に努めた。 2 社会福祉法人・施設の支援に関する取り組み (1)社会福祉法人・施設の経営支援 社会福祉諸制度の改革等、法人・施設経営上の課題解決に向けた情報収集・提供に努める とともに、各社会福祉施設種別協議会事務局としての任務遂行に努めた。 また、社会福祉法人の地域貢献に関するテーマでセミナーを開催した。 (2)社会福祉法人・施設の防災支援 施設での防災に関する取り組みや災害時における施設の役割や対応、関係機関等の連携等 について理解を深めることを目的として、県内の社会福祉法人・施設を対象に東日本大震災 や九州北部豪雨災害を教訓とした防災セミナーを開催した。 3 生活福祉資金制度の適正な運営 (1)適正な貸付審査と迅速な資金貸付 借入申込内容を精査するとともに、状況に応じて現地調査等を実施し、適正な貸付審査と 迅速な資金貸付を行った。 (2)債権管理の強化 償還未収額が件数、金額とも年々増加している状況を踏まえて、償還が滞っている最終償 還期限後の債務者に対し催告を実施し、期限後債権の減少に努めた。 また、全市区町村の滞納者の呼び出しを行うとともに長期滞納者には自宅訪問による償還 指導を行った。 (3)臨時特例つなぎ資金の貸付 住居喪失者に対する公的給付・貸付までのつなぎとして、臨時特例つなぎ資金の迅速な貸 付を行った。 4 福祉人材確保とサービスの質の向上のための取り組み (1)福祉人材確保のための事業の充実 福祉の職場への就職希望者を対象に「福祉の職場合同就職面談会」(年2回)と県内4会 場での「ホリデイガイダンス」・「福祉の職場求人・求職面談会」を開催し、求人側と就職 希望者の面接の機会提供に努めた。 (2)社会福祉従事者に対する研修の充実 福祉サービスの質の向上に資するため、県からの委託研修(23研修52日程)、県から 指定を受けた研修(4研修17日程)、本会独自の研修(13研修35日程)を実施した。 5 緊急雇用対策関連事業への取り組み (1)福祉・介護分野への就業促進及び資格取得の促進 本年度も、福祉・介護分野への就業促進特別相談業務に努めるとともに、各社会福祉施設 種別協議会との連携のもと、職場体験の受け入れ促進やハローワークにキャリア支援専門員 を派遣し、福祉や介護の仕事・資格相談を受け、福祉・介護分野への就業を促進する「福祉・ 介護人材マッチング支援事業」に積極的に取り組んだ。 また、福岡県から、福祉・介護人材育成就業促進事業の一部委託を受け、派遣職員の受入 施設募集及びホームヘルパー養成研修(2級課程)を行った。 6 福祉サービスの利用者の利益の保護に関する取り組み (1)日常生活自立支援事業の充実 福祉サービス利用者の利益保護を目的とした本事業を推進するために、基幹的社協の一つ でもある本会専門員が県内市町村を延べ669回訪問し、初期相談から支援計画の策定、利 用契約締結、契約終了までの業務に積極的に取り組むとともに、久留米市・田川市の両基幹 的社協と連携し、市町村において実際に援助を行っている生活支援員の資質向上を目的とし た研修会を開催するなど、事業の充実に努めた。 (2)福祉サービス苦情解決事業の推進 福祉サービス利用者の利益の保護を目的として、社会福祉法の規定に基づき本会に設置さ れた運営適正化委員会・苦情解決小委員会を開催(年11回)し、福祉サービスに関する苦 情の解決(年166件)に努めた。 また、関係機関・団体・各事業所にポスター及びチラシを配布し、本事業の利用に関する 啓発・広報に努めた。 さらに、各事業所の第三者委員及び苦情解決責任者、苦情受付担当者を対象とした研修会 を実施し、苦情解決事業の促進に努めた。 (3)地域密着型サービス外部評価事業の実施 福岡県内の認知症対応型共同生活介護及び小規模多機能型居宅介護事業所のうち、59事 業所の評価・公表を行い、適正な事業実施に努めた。 (4)福祉サービス第三者評価事業の実施 福岡県から福祉サービス第三者評価推進機構の委託を受け、本年度は、5事業所の評価結 果の公表を行った。併せて、評価調査者養成研修及び評価調査者継続研修を開催し、評価調 査者の養成と質の向上に努めた。 7 高齢者の元気づくり・仲間づくり事業の推進 (1)第12回福岡県ねんりんスポーツ・文化祭の開催 本年度は、久留米市の「石橋文化センター」をメーン会場に約20万人の参加を得て開催 した。 18種目のスポーツ交流大会と4種目の文化交流大会を開催し、高齢者の元気づくりを促 進するとともに、「おじいちゃん・おばあちゃんの絵コンクール」や「ねんりんファッショ ンショー」等を通して世代間交流を行った。また、障害者福祉施設や地元の団体・高校の協 力を得て「ふれあい市場」を実施したほか、「福岡県豪雨災害復興おうえん市場」を設置し、 豪雨災害の被害を受けた柳川市・八女市・うきは市の地元名産品を販売し被災地支援に努め た。 (2)第25回全国健康福祉祭宮城・仙台大会(ねんりんピック宮城・仙台2012)への選手派遣 本年度は、 「第25回全国健康福祉祭宮城・仙台大会(ねんりんピック宮城・仙台2012)」 に、127名の選手団を派遣し、「元気な福岡県」を全国に発信した。 8 広報活動の充実 (1)広報活動の充実 本会広報誌「ふくおかのふくし」(21,000部、年6回及び増刊号1回)をはじめ、市 区町村社協支援のための「社協通信・災害対策情報」(年31回)、子育て支援のための「ふ くすく」(6,100部、年4回)、障害者福祉推進のための「障害者福祉情報」(4,5 00部、年3回)を発行し、県内外の福祉関連情報の提供と本会事業の広報に努めた。 9 平成24年九州北部豪雨災害に関する取り組み (1)被災地復興応援募金活動 被災した地域の一日も早い復興のため、福岡県、県内市区町村社協、福岡県共同募金会・ 各市区町村支会と協働し、被災地復興応援募金活動に取り組んだ。 (2)災害ボランティアセンター設置・運営のための職員派遣 特に被害が激しい6市において、現地の災害ボランティアセンター設置・運営支援にあた るため、7月15日から8月31日まで延べ133名の職員を派遣した。 (3)被災社協支援のための福岡県内市区町村社協職員派遣 被災社協の支援を行うため、県内の市区町村社協に職員派遣を呼びかけ、7月19日から 8月31日まで37社協延べ297名の職員派遣調整を行った。 事業の内容 Ⅰ 総務部 1 総務課 2 経理課 1 1 総務課 法人の運営 (1)理事会の開催 第249回理事会 第250回理事会 平成24年 5月30日 平成25年 3月28日 (2)評議員会の開催 第149回評議員会 平成24年 5月30日 第150回評議員会 平成25年 3月28日 (3)監事会の開催 監事会 2 平成24年 5月18日 常設委員会の運営 (1)社会福祉総合基金運営委員会の開催(1回) (2)社会福祉基金運営委員会の開催(1回) 3 福岡県社会福祉総合基金事業 個人及び団体の方々からの寄付をもとにして、昭和63年度から設置された社会福祉総合基金に ついては、福岡県内における社会福祉の推進を目的に、本年度は以下の事業に対する助成を行った。 (1)交通遺児等への在宅援護活動(旧ウエスト基金事業) 2団体(福岡県交通遺児を支える会・熊本県交通遺児を励ます会) 4 寄付金等による事業 本年度中において、福岡県民共済生活協同組合 様、福岡県防水外壁工事業協同組合 様、NPO 法人モバイル・コミュニケーションファンド 様、吉元喜一 様、福井県社会福祉協議会 様、東京 都社会福祉協議会 様、山口県社会福祉協議会 様、兵庫県社会福祉協議会 様、それぞれから多額 の寄付(5,949,900円)をいただき、地域福祉推進を目的とした事業等に活用した。 また、生活協同組合コープ こーべ 様、鹿児島県市町村社会福祉協議会連絡協議会 様、それぞ れからいただいた多額の寄付(708,668円)については、九州北部豪雨災害により災害ボラ ンティアセンターが設置された久留米市、柳川市、八女市、筑後市、うきは市、みやま市社会福祉 協議会に助成した。 さらに、株式会社新生堂薬局 様から車いす10台、株式会社イデックスオート・ジャパン 様か ら車いす10台、昨年に引き続き、福岡トヨペット株式会社 様からは車いすを65台寄贈してい ただき、県内社会福祉施設等への配分を行った。 5 歳末たすけあい運動による募金配分事業 年末に実施される標記運動による募金については、次のとおり配分を行った。 項 目 件 数 小規模共同作業所歳末事業費 「在宅介護者の会」活動支援金 児童福祉施設中学校卒業者等支援金 児童福祉施設高校卒業者等支援金 更生保護施設入所者見舞金 6 表 金 122件 40件 143件 77件 110件 額 3,904,000円 2,000,000円 4,290,000円 3,850,000円 330,000円 彰 平成24年10月26日、春日市で開催した福岡県社会福祉大会において、次のとおり表彰を行 った。 <福岡県社会福祉協議会会長表彰・感謝> 対 象 人数等 (表彰)社会福祉事業特別功労者 7 174名 (表彰)民生委員児童委員特別功労者 46名 (表彰)優良社会福祉事業施設 44施設 (表彰)優良社会福祉協議会 10社協 (感謝)社会福祉事業協助者 3名・21団体 介護福祉士等修学資金貸付事業 (1)修学資金の貸付 介護福祉士又は社会福祉士の養成施設に在学する者で、将来福岡県内において介護業務等に従 事しようとする者に対し、修学資金の貸付を行った。 区 分 貸付決定者数 契約金額 介護福祉士指定養成施設 110名 162,940,000円 社会福祉士指定養成施設 53名 52,230,000円 (2)貸付事業に係る説明会の開催 各養成施設の担当者を対象に説明会を実施した。 平成25年 3月22日 春日市 15名 8 民間社会福祉施設振興資金 (1)民間社会福祉施設振興資金 平成24年度 償還完了件数 2件 償還元金額 1,000,000円 ※平成24年度で、すべての施設が償還完了 (2)福祉医療機構借入金利子補助事業 合計 年度 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 区分 補 平成 24 年度) 助 法人数 施 設 件 数 補助金 (円) 9 (昭和 45 年度~ 155 139 128 113 88 11,080 188 165 147 128 100 14,800 44,817,499 33,994,813 26,097,638 18,185,508 11,446,249 4,822,965,129 広報誌の発行 本会事業の広報並びに福祉関連情報の提供を目的として、 「ふくおかのふくし」 (21,000部、 年6回)を発行し、関係機関・団体(4,150カ所)に配布した。 また、九州北部豪雨災害被災地復興における本会の取り組みや、支援に向けた情報を提供するた め増刊号(21,000部、1回)を発行した。 <ふくおかのふくし掲載内容等> 発行号 133 134 増 刊 135 136 137 138 発行月 平成24年 5月 〃 7月 〃 7月 〃 9月 〃 11月 平成25年 1月 〃 3月 主な内容(特集など) われらのまちは、われらが守る ~糸島市防災士会 てまがえ隊の活動を通して~ 支援の場に必要な情報共有を考える ~命を守る情報ネットワークづくり~ 平成24年7月 九州北部豪雨災害特集 平成24年7月 九州北部豪雨災害特集 ~災害に負けない地域のつながり~ 平成24年福岡県社会福祉大会開催 誰もが安心して暮らせる地域社会をめざして やりがいのある福祉の職場をめざして 子どもたちの未来を応援 ~児童養護施設の取り組み・支援の現場から~ 2 1 経理課 会計及び税務顧問による実務指導 本会の会計・税務事務の適正な執行を確保するため、会計税務顧問契約に基づく、実務指導を受 けた。 会計・税務顧問 公認会計士 渡部 博 事務所(東京都渋谷区)による実務指導 ・平成23年度に係る内部経理監査 ・平成24年度第1回会計・税務指導 ・平成24年度第2回会計・税務指導 ・平成24年度第3回会計・税務指導 平成24年 5月 8日~ 9日 平成24年 8月23日~24日 平成24年12月 6日~ 7日 平成25年 2月28日~ 3月 1日 ※上記は、全て春日市(クローバープラザ会議室)で実施 2 適正な法人会計事務のための支援 社会福祉法人会計基準の改正に伴い、改正内容の理解を得るため、セミナーを行った。 また、会計・税務事務を支援するため、個別の援助を行った。 (1)市区町村社会福祉協議会会計セミナーの開催 平成24年 9月 4日 福岡市 103名 (2)訪問による会計実務個別相談会 両筑地区社会福祉協議会連絡会 Ⅱ 地域福祉部 1 地域課 2 生活支援課 3 長寿社会推進課 1 1 地域課 常設委員会の運営 (1)市町村社協委員会の開催(1回) (2)市町村社協委員会専門委員会の開催(3回) (3)福岡県社協ボランティアセンター運営委員会の開催(1回) 2 市区町村社会福祉協議会の支援 (1)階層別研修会等の開催 ア 市区町村社会福祉協議会会長・常務理事・事務局長研修会 平成24年 8月 1日 朝倉市 100名(55社協) イ 市区町村社会福祉協議会管理職研修会 平成24年10月22日 春日市 20名(18社協) ウ 市区町村社会福祉協議会地域・ボランティア担当職員研修会 ・社協・学校・地域がつながる福祉教育のあり方を学ぶ研修会 平成24年 7月 6日 春日市 75名(33社協) ・地域を元気にする社協ボランティアセンター研修会 平成25年 2月 8日 春日市 54名(42社協) エ 市区町村社会福祉協議会新任職員研修会 平成24年 6月 1日 春日市 40名(27社協) (2)市町村社協との協働による共助社会づくりを実現するための地域福祉活動の推進 ア 共助社会づくりに向けた小地域福祉活動推進のための市町村社協モデル指定事業 (1社協あたり20万円 合計120万円助成) 本会と市町村社協が地域住民や行政、関係機関等と連携して各地域における生活課題を解決し、 高齢者等全ての住民が住み慣れた地域で安心して暮らせる共助社会づくり、小地域福祉活動の活 性化を目的に各テーマに沿った取り組みに助成を行った。 (ア)モデル指定社協(6社協) テーマ①「地域で安心して暮らせる支え合いづくり」 テーマ②「生活支援サービスの仕組みづくり」 (イ)指定社協連絡会議の開催 ・第1回指定社協連絡会議 平成24年 6月20日 春日市 7名( ・第2回指定社協連絡会議 平成25年 3月13日 春日市 5名( 大牟田市、香春町、上毛町、築上町 春日市、苅田町 6社協) 5社協) イ 子育て支援事業に取り組む市町村社協の指定(1社協) 子育てサロン事業実態調査や現地踏査を行った上で、指定を行い、新たな子育てサロンの設 置、子育てサロンの常設、ネットワークの構築等、事業の充実・普及に努めた。 ・平成22年度からの継続指定 篠栗町 (3)地域における災害時の取り組みの強化 ア 災害ボランティアセンター設置社協会議 平成24年 9月25日 春日市 12名( 6社協) イ 災害ボランティアセンター運営を学ぶ研修会 平成24年 9月25日 春日市 74名(45社協) ウ 福岡県総合防災訓練 現地災害ボランティア本部設置・運営訓練の実施 平成24年 6月 3日 糸島市 17名( 6社協) (4)個別支援の実施 ア 各市区町村社協の地域福祉活動への職員派遣 イ 各市区町村社協の事業調査・訪問等への職員派遣 ウ 各市区町村社協の講演会・研修会・委員会等への職員派遣 エ ブロック単位の研修会・連絡会議への職員派遣 (5)情報提供等 ア 市区町村社協便覧(500部)の作成 イ 社協通信(年15回) 、災害対策情報(年16回)の発行 ウ 民間助成(35団体)の案内 3 元気な地域づくりの推進 (1)元気な地域づくりの推進 ア みんなが主役の元気な地域づくりセミナーの開催 平成25年 2月27日 福岡市 1,317名 (2)子育て支援事業の推進 ア 子育て支援研修会「子育て支援にかたろう」の開催 平成25年 3月 6日 福岡市 227名 イ 子育て支援情報誌「ふくすく」の作成・配布 発行回数 年4回 作成部数 6,100部 配布カ所数 1,488カ所 4 ボランティア活動の振興 (1)ボランティア活動への支援 ア 市区町村社協ボランティア関連事業実態調査の実施 市区町村社協を対象にボランティア関連事業の実態把握と情報共有のため、調査を実施した。 イ ボランティア保険事務担当者説明会の開催 平成24年 6月15日 春日市 62名(51社協) ウ ボランティア活動保険の掛金助成 助 成 額 一人あたり100円 対象者数 38,545名 (2)福祉教育の推進 ア 福祉教育推進事業の取り組みに関する実態調査の実施 市区町村社協を対象に、福祉教育推進事業の実態把握と課題集約のため、調査を実施した。 イ 福祉教育読本「ともに生きる」の作成・配布 作成部数 20,600部 配布部数 20,352部 配 布 先 425校 ウ 高校生介護等体験特別事業 (指定期間 平成24年度~平成26年度の3年間) 指定高等学校 私立 希望が丘高等学校 那珂川町立 福岡女子商業高等学校 参加生徒数 16名 16名 7月27日 7月26日 場 希望が丘高等学校 福岡女子商業高等学校 実施日 8月20日、21日 22日、23日 ボランテ ィア講座 施設体験 活 動 エ 実施日 会 受入れ 施 設 8月 9日、23日 28日、30日 特別養護老人ホーム 第2智美園 特別養護老人ホーム ねむのき ふくおか善意銀行の運営 月 7 12 2 寄贈主 寄贈品 寄贈数 寄贈先 施設数 九州納豆組合 納 豆 4,647個 児童福祉施設 77 社団法人 福岡県医薬品配置協会 医薬品 1,500個 母子生活支援施設 12 福岡県福祉総務課 タオル 60枚 養護老人ホーム 29 5 民生委員児童委員活動の支援 福岡県民生委員児童委員協議会の事務局として、民生委員児童委員の資質向上のための会議・研 修等、その活動を支援した。 (1)民生委員互助共励事業の実施 ア 互助事業の実施 イ 民生委員児童委員活動に関する資料配布 (2)会議の運営 ア 正副会長会議 イ 理事会 ウ 評議員会 エ 監事会 オ 市町村民児協会長会議 カ 活動研究委員会 キ 組織委員会 ク 研修企画委員会 8回 2回 2回 1回 1回 3回 3回 2回 (3) 県内研修会 ア 民生委員児童委員大学(8日間) 平成24年 7月 3日~ 9月11日 イ 主任児童委員研修会 平成24年10月17日 ウ 市町村民児協会長会議・研究協議会 平成24年11月 4日~ 5日 エ 中堅民生委員児童委員研修会 平成24年11月 6日 オ 民生委員児童委員セミナー 平成25年 3月27日 春日市 128名 春日市 238名 朝倉市 57名 春日市 139名 春日市 800名 (4)全国・九州会議・研修会(派遣) ア 都道府県・指定都市民児協事務局会議 平成24年 6月13日~14日 東京都 イ 九州ブロック民生委員児童委員関係事業会議 平成24年 7月26日~27日 佐賀県 ウ 民生委員等を対象とする相談技法研修会(傾聴技法) 平成24年 8月 6日~ 7日 東京都 エ 全国主任児童委員研修会(西日本) 平成24年 8月30日~31日 神戸市 オ 全国民生委員児童委員大会 平成24年10月18日~19日 大分県 カ 民生委員・児童委員リーダー研修会 平成24年11月26日~28日 横浜市 キ 全国児童委員研究協議会 平成25年 1月28日~29日 東京都 ク 全国民生委員指導者研修会(全国民生委員大学) 平成25年 2月 5月~ 7日 神奈川県 1名 5名 2名 7名 37名 2名 2名 2名 2 1 生活支援課 常設委員会の運営 (1)日常生活自立支援事業契約締結審査会の開催(6回) 2 日常生活自立支援事業の推進 (1)関係機関連絡会議の開催(1回) (2)基幹的社協会議の開催(2回) (3)生活支援員研修会の開催 初任者編 平成24年 9月14日 実務者編 平成25年 2月25日 春日市 春日市 51名 48名 (4)広報・啓発の充実 パンフレット(5,000部)を作成し、本事業の広報・啓発に努めた。 (5)契約の状況 平成25年3月31日現在の福岡県・久留米市・田川市基幹的社協における利用者数は、認知 症高齢者266名、知的障害者88名、精神障害者87名の合計441名で、急激に利用契約締 結件数は伸びている。 (下記参照) (単位 名) 事業開始からの累計 利用者の状況 平成 11 年 10 月1日~ 基 幹 的 社 協 名 対 地 象 域 利用者内訳 契約者数 解約者数 利用者数 認知症 知 高齢者 的 生保内数 精 神 生 保 障害者 障害者 受給者 県 社 協 直 営 久留米市 社 協 田 川 市 社 協 31 市町村 12 市町村 15 市町村 407 218 189 104 49 36 100 424 203 221 149 37 35 107 51 20 31 13 2 16 22 県基幹的 社協合計 58 市町村 882 441 441 266 88 87 229 3 1 長寿社会推進課 高齢者の生きがいづくり、健康づくり、仲間づくりを進める事業の推進 (1)第12回福岡県ねんりんスポーツ・文化祭事業の実施 スポーツ、文化活動を通じて「はつらつとした高齢社会」を築くことを目的に筑後地区を中心 に開催した。 平成24年11月17日・18日、「石橋文化センター」(久留米市)をメーン会場として開 催し、約20万人が参加。 ア スポーツ・文化交流大会 ・スポーツ交流大会 18種目(うちブロック大会開催 2種目、市町村大会開催 3種目) ・文化交流大会 4種目(うち市町村大会開催 2種目) イ 総合開会式 ウ 記念講演 講 師 小倉 智昭 氏(キャスター) 演 題 「はつらつスポーツ小倉流」 エ おじいちゃん・おばあちゃんの絵コンクール 応募作品 6,041点(329校) 展示作品 598点 ・入賞作品 60点 ・その他 538点(久留米市内小学校からの応募作品) オ ふれあい市場 障害者福祉施設による「まごころ製品」や地元企業等による地域の名産品の販売の他、「福 岡県豪雨災害復興おうえん市場」を設置して、豪雨災害による被害を受けた柳川市・八女市・ うきは市の地元名産品を販売した。 カ その他のイベント 合唱フェスティバル、ねんりんファッションショー、民謡コンクール、70歳現役応援セン ター出張相談会、地域文化伝承コーナー、健康福祉コーナー、絵手紙体験コーナー等 (2)2012福岡県シニア美術展事業 高齢者の文化活動の高揚を図ることを目的として、2012福岡県シニア美術展を開催した。 ア 応募作品 715点 イ 展示期間等 (ア)第1期(洋画・彫刻・工芸・グラフィックデザインの作品展示) 平成24年10月10日~14日 福岡県立美術館 (福 岡 市) (イ)第2期(日本画・書・写真の作品展示) 平成24年10月16日~21日 福岡県立美術館 (福 岡 市) (ウ)入賞作品展示(106点) 平成24年11月17日~18日 石橋文化センター(久留米市) (3)第25回全国健康福祉祭宮城・仙台大会(ねんりんピック宮城・仙台2012)選手派遣事業 「第25回全国健康福祉祭宮城・仙台大会」に福岡県選手団を派遣した。 ・派遣人数 福岡県選手団 127名 ・大会期間 平成24年10月13日~16日 ・派遣期間 平成24年10月12日~16日 (結団式 平成24年10月12日 福岡県庁) (4)福岡県明るい長寿社会づくり推進センター事業の推進 ア 老人スポーツ普及事業・ニュースポーツ普及事業 福岡県老人クラブ連合会と連携し、高齢者の健康増進を目的として、高齢者向けのスポーツ 大会の開催やニュースポーツの普及事業に努めた。 Ⅲ 生活福祉資金部 1 生活福祉資金課 1 1 生活福祉資金課 常設委員会の運営 (1)生活福祉資金運営委員会の開催(1回) (2)生活福祉資金運営委員会専門部会の開催(3回) (3)生活福祉資金運営委員会小委員会の開催(2回) 2 生活福祉資金貸付事業の推進 (1)適正な貸付審査と迅速な資金貸付 失業者等に対し、その生活の安定を図るため、総合支援資金の迅速な資金貸付を行うとともに、 申込内容を精査し、状況に応じて現地調査等を実施するなど、適正な貸付審査に努めた。 また、公的給付・貸付制度の実施機関である福祉事務所やハローワーク等と連携して、より効 果的な貸付を行った。 (2)催告・償還指導の実施 最終償還期限後の債務者(387件)に対し催告を実施した。 6ヵ月以上連続して償還のない債務者5,280件に対し呼び出し状を送付し、13市で償還 指導を実施し、市区町社協窓口で255件、借受人の自宅訪問126件の償還指導を実施した。 (3)生活福祉資金事務説明会の開催 生活福祉資金事務担当者の制度理解を深めるため、生活福祉資金事務説明会を開催した。 平成24年 7月23日・24日 3 春日市 延べ104名(58社協) 臨時特例つなぎ資金の貸付 住居喪失者に対する公的給付・貸付までのつなぎとして、臨時特例つなぎ資金の迅速な貸付を行 った。 4 貸付決定・償還状況 資金種類 貸付決定状況 償還状況 件 数 790件 金 額 286,085,305円 総合支援資金 件 数 1,266件 金 額 202,023,800円 福 祉 資 金 件 数 1,279件 金 額 870,132,380円 教育支援資金 不動産担保型 生 活 資 金 要保護世帯向け 不動産担保型 生 活 資 金 359,452,054円 償還額 104,959,121円 償還率 29.2% 計画額 157,445,901円 償還額 122,554,260円 償還率 77.8% 計画額 217,064,050円 償還額 139,639,067円 償還率 64.3% 件 数 7件 件 数 3件 金 額 79,969,600円 償還額 27,289,300円 件 数 25件 件 数 2件 金 額 139,342,500円 償還額 7,934,045円 計画額 32,783,070円 償還額 12,152,852円 償還率 37.1% 計画額 3,423,000円 償還額 1,243,000円 償還率 36.3% 離職者支援 資 金 臨 時 特 例 つなぎ資金 計画額 件 数 64件 金 額 6,130,000円 Ⅳ 福祉施設・研修部 1 施設課 2 研修課 1 1 施設課 常設委員会の運営 (1)社会福祉施設委員会の開催(1回) 2 社会福祉法人・施設経営等に関する支援 (1)社会福祉法人・施設トップセミナーの開催 平成25年 3月 4日 福岡市 181名 (2)社会福祉施設防災セミナーの開催 平成24年11月 7日 福岡市 360名 (3)福祉・介護人材育成就業促進事業の実施 無資格の離職者に働きながらホームヘルパー2級資格を取得してもらい、常用雇用につなげる 「福祉・介護人材育成就業促進事業」の派遣受入社会福祉施設の募集に努めた。 ア 派遣受入施設申込数 イ 派遣決定数 (ア)派遣期間満了 (イ)雇用成立 1,125名 1,006名 681名 363名 (4)社会福祉施設職員等退職手当共済制度の推進 民間社会福祉施設で働く職員の退職金制度「社会福祉施設職員等退職手当共済制度」(独立行 政法人福祉医療機構)の推進に努めた。 また、退職手当共済業務の適正実施を図るため、事務担当者に対する説明会を開催した。 ア 加入の状況(平成24年4月1日現在) 契約法人数 971法人 契約施設数 2,475施設 被共済職員数 33,662名 イ 平成24年度の状況 新規契約件数 解除件数 退職金支給決定者数 諸届取扱件数 ウ 13件 4件 3,454名 4,261件 実務研修会の開催 平成25年 2月21日 春日市 323名 3 社会福祉施設種別協議会等活動の支援 (1)福岡県乳児院協議会(6施設) ア 企画研究委員会の開催(3回) 研修会の企画について協議を行った。 イ 主任等会議の開催(5回) 主任の役割及び第三者評価事業について協議を行った。 ウ 研修会の開催(2回、大牟田市他、延べ79名) 「おやつ作り」 、「職員のためのリラクゼーション」「発達の緩やかな子どもへの支援につい て」等をテーマに研修会を開催した。 エ 第27回九州乳児院職員研究大会(福岡大会)の開催 平成25年 2月12日~13日 福岡市 78名 (2)福岡県児童養護施設協議会(20施設) ア 委員会の開催(4回) 「研修会の企画」 、 「九州地区児童福祉施設球技大会」、 「野球・バレーボール交流大会」運営 等について協議を行った。 イ 研修会の開催(3回、春日市他、延べ159名) 「被災地における子ども支援・里親支援から見えてきた児童養護施設の役割」、 「子どもとの コミュニケーションアップのコツについて」、 「子どもの生い立ちを繋ぐ」等をテーマに研修会 を開催した。 ウ スポーツ交流事業の開催 ・野球交流大会 平成24年 9月22日~23日 ・バレーボール交流大会 平成24年10月 6日~ 7日 エ 北九州市 16施設 北九州市 13施設 第58回九州地区児童福祉施設球技大会(軟式野球・バレーボール)の開催 平成24年 8月21日~23日 北九州市 32チーム (3)福岡県母子生活支援施設協議会(12施設) ア 研修会の開催(2回、大野城市他、延べ53名) 「様々な課題を抱えた母子双方の支援について」等をテーマに研修会を開催した。 イ スポーツ交流会(キックベースボール大会)の開催 平成24年10月21日 嘉麻市 107名 (4)福岡県身体障害者施設協議会(61施設) ア 研修会の開催(2回、北九州市他、延べ121名) 「障害福祉施策の動向について」、 「職場における人間関係について」等をテーマに研修会を 開催した。 イ 障害者総合支援法に関する情報収集等 障害者総合支援法に関することについて、役員会等を中心に情報提供を行った。 (5)福岡県知的障害者福祉協会(198施設) ア 委員会の開催(46回) 「スポーツ文化交流事業」 、 「研修会の企画」運営等について協議を行った。 イ 研修会の開催(6回、福岡市他、延べ600名) 「施設長研修会」 、 「新任職員研修会」、 「職種別研修会」、 「専門職員・障害者ケアマネジメン ト研修会」等の研修会を開催した。 ウ スポーツ交流事業の開催 ・ソフトボール大会 平成24年 5月22日 ・ソフトバレーボール大会 平成24年 6月21日 エ 福岡市 28チーム 粕屋町 20チーム 第52回九州地区知的障害関係施設長研究大会の開催 平成24年11月21日~22日 福岡市 415名 (6)福岡県老人福祉施設協議会(776施設・事業所 [289施設・487事業所]) ア 制度施策委員会の開催(2回) 各専門委員会活動の進捗状況・諸課題等について協議を行った。 イ 制度施策ワーキングチーム会議の開催(10回) 「研修システム研究班」 、 「軽費老人ホームのあり方研究班」、 「経営分析班」に分かれ、調査・ 研究を行った。 ウ 制度施策ワーキングセミナーの開催(1回、福岡市、73名) 社会福祉法人の地域貢献事業をテーマにセミナーを開催した。 エ 次世代委員会の開催(10回) (ア)研究発表大会の開催(1回、福岡市、312名) オ 特別養護老人ホーム部会の開催(3回) 特養の諸課題に関する協議を行った。 (ア)特養部会セミナーの開催(1回、福岡市、108名) カ 養護老人ホーム部会の開催(5回) 養護老人ホームの諸課題に関する協議を行った。 (ア)大阪市西成区あいりん地区視察(1回、大阪市、5名) 生活困窮者の現状把握と今後の老人ホームのあり方を検討するうえで、あいりん地区のフ ィールドワーク等を実施した。 (イ)養護老人ホーム部会セミナーの開催(1回、福岡市、37名) キ ク 軽費老人ホーム部会の開催(1回) 地域密着サービス部会の開催(8回) 通所介護事業所および小規模多機能居宅介護事業所、訪問介護事業所の実態調査の実施や、 経営課題・事業課題に関する協議を行った。 (ア)デイサービスセンター研修の開催(1回、福岡市、80名) (イ)小規模ケア研修の開催(1回、福岡市、58名) ケ 居宅介護支援部会の開催(8回) 居宅介護支援事業所の経営課題・事業課題に関する協議を行った。 (ア)居宅介護支援部会セミナーの開催(2回、福岡市、延べ138名) コ 研修企画委員会の開催(6回) 研修企画について、研修担当委員ごとに協議を行った。 また、研修担当委員ごとで必要に応じ各委員会を開催した。 サ 研修会の開催(6回、福岡市他、延べ872名) 各職種のニーズに基づき、生活相談員、介護職員、看護職員、栄養士・調理員等に対する研 修会を開催した。 (7)福岡県婦人保護・救護施設協議会(9施設) ア 施設長研修の開催(1回、飯塚市・香春町、7名) アステラスかほと梅寿園で施設見学を行った。 イ 職員研修会の開催(2回、春日市、延べ34名) 「障害者虐待防止法へ対応について」、「施設におけるコミュニケーションの向上について」 をテーマに研修会を開催した。 ウ 施設交流研修の開催(1回、添田町、14名) なのみで施設見学と「自立、自助、支援」について研修会を開催した。 (8)福岡県社会就労センター協議会(88施設)・福岡県セルプセンター(67施設) ア 委員会の開催(24回) 事業振興委員会、総務・広報委員会、調査・研究・研修委員会、全国ナイスハートバザール in 福岡実行委員会において、事業振興の方策をはじめ、組織全体に関する情報の集約と方向性の 提示等について協議を行った。 イ 研修会の開催(1回、福岡市、138名) 「障害者制度改革の動向と就労支援のあり方を考える」等をテーマに研修会を開催した。 ウ 全国ナイスハートバザール in 福岡の開催 平成25年 1月23日~25日 99施設 総売上金額 1181万9千円余 エ セルプバザールの開催(10回、延べ74施設) 総売上金額 593万2千円余 (9)福岡県保育協議会(873施設) ア 第60回九州保育事業研究大会への参加(大分大会) 大分市 「すべての人が子どもと子育てに関わりを持つ社会の実現をめざして」をテーマに開催され た九社連研修会に県内から302名が参加した。 イ 各保育(所)協会との連携 県・両政令市保育(所)連盟との連携、情報交換等に努めた。 (10)福岡県社会福祉施設経営者協議会(230法人) ア 委員会の開催(6回) 総務委員会及び研修委員会において、種別の枠を超えた社会福祉法人全体に関する課題を集 約し、諸課題に関する協議を行った。 イ セミナーの開催(4回、福岡市、延べ676名) 「福祉貸付事業について」 「地方から見た福祉の現状と課題について」 「平成23年度の監査 状況及び平成24年度の監査方針について」 「生活支援戦略のこれから~社会福祉法人に期待 するもの」 「社会福祉法人を取り巻く経営環境と社会福祉法人経営」 「経営者を対象とした決算 に向けての財務管理について」等をテーマにセミナーを開催した。 ウ 青年経営者会への支援 内部組織である青年経営者会との連携強化を図るため支援活動を行った。 (11)福岡県青年経営者会(30法人) ア セミナーの開催(2回、春日市、延べ20名) 「組織のモチベーションアップ」「人材育成について」をテーマにセミナーを開催した。 イ 組織の活性化 役員選出区分の見直し等会則改正を行い、組織の活性化を図った。 ウ その他 会員法人へ中央情勢等の迅速な情報提供に努めた。 (12)福岡県里親会(73世帯) ア 研修会の開催(4回、春日市他、延べ162名) 「里親を取り巻く現状と課題について」等をテーマに研修会を開催した。 (13)会員施設への情報収集・提供 社会福祉諸制度改革・政府予算等に関する情報収集を行い、会員施設への迅速な情報提供に努 めた。 ア 老人福祉関係諸制度・介護保険制度等 イ 障害者総合支援法等障害福祉関係制度等 ウ 社会的養護に関する中央情勢・施策等 エ 子ども・子育て施策における国の動向等 2 1 研修課 常設委員会の運営 (1)福祉人材センター研修事業運営委員会の開催(1回) 2 研修事業実施状況 研修種類 研修日数 (1)福岡県委託研修 ア 社会福祉施設役職員研修 (ア)継続研修 a 新任職員研修 b 基礎研修 c 専門研修A (イ)個別研修 a 専門研修B b 管理系研修 c 課題研修 4 日程 8 日 2 日程 4 日 13 日程 13 日 1 日程 2 日程 3 日程 小 計 1日 2日 9日 7 日程 2 日程 ・認知症介護実践者研修 7日 2日 3 日程 18 日 ・認知症対応型サービス事業管理者研修 ・認知症対応型サービス事業開設者研修 ・小規模多機能型サービス等計画作成担当者研修 ・認知症介護実践リーダー研修 d 相談支援従事者初任者研修 e 身体拘束廃止推進事業 ・身体拘束廃止推進員養成研修 ・身体拘束廃止看護職員研修 f 福岡県緊急雇用対策としての福祉・介護 人材育成就業促進事業(HH2級課程) g 自殺防止に係るゲートキーパー養成研修 2 日程 4 日 2 日程 4 日 2 日程 4 日 1 日程 11 日 1 日程 5 日 受講者数 5月 7月 8~ 3 月 432名 201名 920名 6月 8月 5~ 6 月 79名 294名 235名 25 日程 37 日 イ 特別研修 a 民生委員児童委員研修 b ホームヘルパー現任者研修 c 認知症介護研修 小 実施時期 2,161名 11~ 2 月 10 月 5~6 月、7~8 月、 1~2 月 1,731名 74名 646名 8 月・ 2 月 8 月・ 2 月 8 月・ 3 月 9~12 月 9~11 月 213名 37名 67名 90名 282名 3日 3日 7~10 月 10~12 月 240名 119名 4 日程 62 日 4~ 3 月 158名 1月 171名 1 日程 1 日程 1 日程 1日 計 27 日程 124 日 - 3,828名 (福岡県委託研修 計) 52 日程 161 日 - 5,989名 研修種類 研修日数 (2)福岡県指定研修 a 介護支援専門員実務研修 b 介護支援専門員更新研修 (福岡県指定研修 計) (3)自主研修 a 介護支援専門員実務研修受講 試験準備講習会 b 訪問介護適正実施研修 c 処遇記録研修 d 施設職員を対象としたケアプラン研修 e 労務管理研修 f 感染症予防研修 g 介護施設・事業所新任職員研修 h ビジネス文書研修 i 認知症介護実践リーダーフォローアップ研修 j 業務目標の設定・管理・達成研修 k 業務改善研修 l リスクマネジメント研修 m コーチング研修 (自主研修 計) 研修事業 合 計 実施時期 受講者数 4 日程 28 日 13 日程 62 日 1~ 3 月 7~12 月 634名 1,682名 17 日程 90 日 - 2,316名 6 日程 6日 7~ 9 月 431名 4 日程 4 日程 7 日程 2 日程 3 日程 2 日程 2 日程 1 日程 1 日程 1 日程 1 日程 1 日程 8日 4日 7日 2日 3日 4日 2日 1日 1日 1日 3日 3日 6~7 月 6~7、3 月 7 月、2~3 月 12 月 6 月・11 月 4月 7月 6月 10 月 10 月 11~12 月 12 月 308名 479名 504名 274名 1,142名 54名 178名 29名 86名 86名 73名 30名 35 日程 45 日 - 3,674名 104 日程 296 日 - 11,979名 Ⅴ 県民サービス部 1 評価・相談課 2 介護実習課 3 人材・情報課 1 1 評価・相談課 福祉サービス苦情解決事業(福岡県運営適正化委員会)の推進 (1)常設委員会の運営 ア 運営適正化委員会の開催(2回) イ 運営監視小委員会の開催(3回) ウ 苦情解決小委員会の開催(11回) (2)広報・啓発の充実 ポスター6,000枚、チラシ25,000枚を作成し、関係機関・団体・各事業所等の約 6,500カ所に配布し、広報・啓発に努めた。 (3)研修会の開催 ・第三者委員等研修会 平成24年12月13日 平成24年12月14日 春日市 春日市 519名 388名(合計 907名) (4)苦情のサービス種別毎の内容、解決結果 別表1のとおり 2 高齢者総合相談事業の推進 (1)常設委員会の運営 高齢者総合相談事業運営委員会の開催(1回) (2)相談業務 高齢者及びその家族等からの相談に対応し、問題の解決に努めた。 特に、相談受付体制は、一般相談と専門相談に区分し、一般相談は本会職員が対応し、法律、 認知症に関する相談については、弁護士・保健師等の専門相談員が対応した。 (3)広報・啓発等 本会情報誌「ふくおかのふくし」に記事を掲載し、相談事業の周知を図るとともに、相談窓口 リーフレット30,000部を作成し、関係機関・団体・各事業所等約3,000カ所に配布し、 広報・啓発に努めた。 (4)相談実績 別表2のとおり 3 地域密着型サービス外部評価事業 (1)委員会の運営 ア 評価審査委員会の開催(1回) イ 評価審査委員会小委員会の開催(11回) (2)評価業務の実施 県内の認知症対応型共同生活介護34事業所・小規模多機能型居宅介護25事業所の外部評価 を実施した。 4 福祉サービス第三者評価事業 (1)常設委員会の運営 第三者評価機関認証委員会の開催(1回) (2)委員会の運営 第三者評価基準等(児童分野)委員会の開催(1回) (3)評価調査者養成研修の開催 平成24年10月 6日、13日、20日、28日、11月3日、10日 春日市他 22名 (4)評価調査者継続研修の開催 平成25年 2月 9日 (5)公表件数 乳児院 児童養護施設 母子生活支援施設 養護老人ホーム 春日市 32名 2件 1件 1件 1件(合計 5件) 2 1 介護実習課 常設委員会の運営 (1)介護実習・普及センター運営委員会の開催(1回) (2)研修専門部会の開催(1回) (3)福祉用具専門部会の開催(1回) 2 介護実習・普及事業 介護に関する知識・技術の習得を目的として、県民や専門職員を対象に各種講座を開催した。 (1)介護講座等の実施 262回 計 7,071名 ア 見学体験コース 142回 4,090名 イ 高齢者疑似体験・見学コース 18回 245名 ウ 高齢者疑似体験 7回 76名 エ 出張高齢者疑似体験 10回 130名 オ 一日体験コース 5回 71名 カ 介護予防コース 15回 371名 キ スポット講座 20回 496名 ク 介護・基本コース 10回 332名 ケ 介護・実践コース 8回 198名 コ 認知症介護コース 20回 620名 サ 福祉用具・住宅改修研修 5回 286名 シ 福祉用具住宅改修実践研修 1回 135名 ス 講師連絡会議 1回 21名 (2)広報・啓発等 ア パンフレット「介護講座のご案内」の作成・配布等 パンフレットを40,000部(前期:20,000部、後期:20,000部)作成し、 関係機関2,775カ所にそれぞれ配布した。また、本会のホームページに介護講座の案内を 掲載するとともに、市町村・市町村社協に介護講座の周知を依頼し、情報提供を行った。 イ インターネットの活用 インターネットホームページで介護実習・普及事業及び介護講座を掲載、情報提供を行った。 ウ 各種チラシ等の作成・配布等 「福祉用具展示室」 、 「10月1日福祉用具の日」、 「11月11日介護の日」等のチラシを作 成し、各講座や研修、見学等の際に介護実習・普及センター事業と併せて啓発を行った。 3 福祉用具普及事業 福祉用具展示室に専門相談員を配置し、福祉用具の情報提供に努めた。 4 ア 福祉用具展示数 イ 福祉用具展示室見学者数 ウ 相談件数 761点 9,246名 943件 地域介護実習・普及センター(ブランチ) 幅広く介護実習・普及事業を促進するため、中間市に設置している地域介護実習・普及センターに おいても介護講座や情報提供、福祉用具の展示を実施した。 介護に関する知識・技術の習得を目的として、県民や専門職員を対象に各種講座を開催した。 (1)介護講座等の実施 142回 計 6,070名 ア 介護1日コース 20回 966名 イ 介護予防コース 10回 288名 ウ 介護実践コース 10回 316名 エ スポット講座 12回 408名 オ キャラバン・メイト養成研修 1回 62名 カ 認知症サポーター等養成研修 19回 1,081名 キ スキルアップ講座 2回 89名 ク 高齢者疑似体験等 63回 2,758名 ケ 高齢者疑似体験セット貸出 5回 102名 (2)ユニバーサルデザイン体験 視覚障害者対応デザインの体験 (牛乳パック、リンス・シャンプー容器等) 511名 3 1 人材・情報課 常設委員会の運営 (1)福祉人材センター運営委員会の開催(1回) 2 人材情報事業 (1)福祉人材開発事業 ア 福祉の職場合同就職面談会の開催 (2回、8月・2月、春日市) 福祉の職場への就職・転職希望者等を対象に、福岡中央公共職業安定所等の共催、福岡県、 社会福祉施設等の後援で「福祉の職場合同就職面談会」を開催した。 ※別表「実施状況」のとおり イ 福祉の仕事ホリデイガイダンスと福祉の職場求人・求職面談会の開催 福岡県内の高校生や進路指導担当教員、福祉職場への転職希望者等を対象に、福祉の仕事に ついてのガイダンスと就職面談会を県内3カ所で開催した。 県内3市(久留米市、飯塚市、行橋市) 合計83名 ウ 福祉の職場合同就職面談会 in 北九州 福祉職場への転職希望者等を対象に、就職面談会を北九州市で開催した。 北九州市 143名 (2)広報啓発事業 ア 福祉の職場合同就職面談会 (ア) 「福祉の職場合同就職面談会」の開催に伴うポスター及びチラシ作成・配布(2回) 1回あたり、1,874カ所(福祉人材養成専門学校・短大・大学、福祉施設、市町村行 政・社協、関係機関、求職者等) (イ)駅貼り等広告の実施(2回) JR九州20駅、西鉄電車26駅 (ウ)メディアボックスでのチラシ配布 西鉄電車13駅 イ 福祉人材センター・バンク (ア)福祉人材センター啓発用ポスター及びリーフレットの作成・配布 ポスター758枚、リーフレット21,311枚を758カ所に配布 (イ) 「福祉のお仕事 求人システム 操作マニュアル」作成・配布 7,159カ所 ウ 福祉・介護人材マッチング支援事業 (ア)ポスター 758枚、チラシ 23,291枚を758カ所に配布 (イ)駅貼り広告の実施 JR九州 87駅、西鉄電車 68駅 エ 情報誌による広報 本会情報誌「ふくおかのふくし」に記事を掲載し、福祉人材センター事業の周知を図るとと もに情報提供を行った。 (4回) (3)福祉人材バンク事業 ア 福祉人材無料職業紹介事業(福岡地区実績) (ア)求人件数 1,112件 (イ)求人数 1,849名 (ウ)求職者数 655名 (エ)就職者数 278名 イ 求人求職等相談・情報提供件数 26,988件 (4)福祉・介護人材マッチング支援事業の実施 ア 福祉・介護人材マッチング支援事業の実施 県内14カ所のハローワーク等にキャリア支援専門員を派遣して、福祉の職場への就職希望 者等に対し、福祉・介護の仕事内容を説明するとともに、福祉の資格の取得方法等について個 別相談やセミナーを開催した。 また、3施設・事業所を訪問し、事業所が求める人材像の把握や求人開拓に努めた。 出張相談日数 199日間 セミナー開催日数 12日間 イ 相談者総数 参加者総数 359名 147名 福祉・介護の職場体験事業の実施 福祉・介護の仕事に関心がある方や、これから福祉・介護の職場で働いてみたいと考えてい る方等を対象に、福祉・介護の職場を体験学習する機会を提供した。 20施設・事業所へ28名、延べ67日 (5)人材確保相談事業 ア 各種就職面談会への参加 関係団体等が主催する各種面談会に積極的に出向き、福祉の仕事・資格・就職等に関する相 談を行った。 (ア) 「看護職求人求職合同就職面談会」 (主催:福岡県看護協会) (イ) 「福祉の就業フェスタ」 (主催:F・Cフチガミ医療福祉専門学校) (ウ) 「福祉の職場 合同就職面談会 in 北九州」 (主催:北九州市社会福祉協議会) 3 福祉教育の推進 (1)福岡県介護等体験事業における社会福祉施設受入調整事業の実施 小・中学校の教員普通免許状を取得しようとする者を対象に、県内294カ所の社会福祉施設 の協力のもと、一人当たり5日間の介護等体験事業の受入調整を行った。 51大学・短大 2,263名 (2)福祉教育用教材の貸し出し ア 高齢者擬似体験セット(もみじ箱) イ 車いす ウ ボランティア関係図書・ビデオ 4 福祉情報センター事業 (1)専門部会の開催(2回) (2)定期刊行物・福祉関係図書等による情報提供 図書 ビデオ 雑誌 定期刊行物 寄贈刊行物 機関紙・広報誌 情報システムのデータ ポスター・チラシの掲示 15,485冊 1,564本 3,168誌 28種類(609冊) 110種類(315冊) 123種類(848部) 27,895件(クローバーネット) 200種類(3,828部) (3)福祉関係図書・ビデオ・雑誌の貸出し 3,866件 (4)新聞記事による情報提供 様々な問合せ等に対応するため、新聞5紙の福祉関連記事を切り抜き、情報提供を行った。 2,366件 (5)情報誌「障害者福祉情報」の発行 障害者を支援するため、定期的に「障害者福祉情報」を発行し、情報提供を行った。 発行回数 年3回 発行部数 4,500部・点字版12部(1回あたり) (6)情報の収集・管理・提供 障害者の福祉に関する情報収集に努め、個人をはじめ市町村及び各種相談機関等に対し情報提 供を行った。 情報提供件数 577件 5 福利厚生事業 福利厚生センターへの加入促進及び福利厚生事業の推進を図り、民間社会福祉施設職員の福利厚 生に努めた。 (1)加入法人148法人 会員数6,500名 (2)福岡県会員交流事業 53事業 4,785名参加 平成24年福岡県社会福祉大会 平成24年福岡県社会福祉大会 1 会議の開催 (1)大会運営委員会 第1回 平成24年 8月10日 第2回 平成24年 9月28日 2 平成24年福岡県社会福祉大会 (1)日 時 平成24年10月26日(金) 13時~15時30分 (2)会 場 クローバープラザ アリーナ棟 大ホール (3)参 加 者 1,322名(被表彰者を含む) (4)内 ア 容 記念講演 演 題 「これからのコミュニティづくり~地域における社会福祉関係者の役割~」 講 師 同志社大学大学院社会学研究科 教授 上野谷 加代子 氏 イ 総会・式典 (ア)開会のことば (イ)大会会長式辞 (ウ)県知事挨拶 (エ)来賓祝辞 (オ)表 彰 ・県 知 事 表彰 ・ 〃 感謝 ・県社協会長 表彰 ・ 〃 感謝 ・県共募会長 表彰 ・ 〃 感謝 (カ)被表彰者謝辞 (キ)大会宣言 (ク)実践申し合わせ事項 (ケ)特別アピール (コ)閉会のことば (122名・団体) (144名・団体) (274名・団体) ( 24名・団体) (105名・団体) ( 93名・団体) 大 会 宣 言 高齢者の所在不明問題や孤立死の増加、後を絶たない児童虐待など、家族 間や住民同士の関係の希薄化などを要因とするさまざまな社会問題が発生 している現在、社会保障・社会福祉制度の充実だけではなく、地域で支え合 う新たな仕組みづくりが求められています。 また、東日本大震災の発生以降、 「共助」や「共生」の意味や意義が改め て問い直され、住民同士の「つながり」、「絆」の再構築に向けて官民一体 となった取り組みが求められています。 このようなときこそ、社会福祉関係者はこれまでの経験と成果を活かし、 その時々の状況に応じた課題に的確に対応していくことで、その存在意義 を示すとともに、地域コミュニティづくりの中核として役割を果たすこと が重要です。 そこで、私たち社会福祉関係者は、本大会を契機として、誰もが安心し て暮らせる地域社会づくりのために、連帯して課題解決に積極的に取り組 んで参ります。 さらに、国及び県・市町村との連携を深め、人と人が共に支え合い、す べての人が安心して暮らすことができる福岡県づくりに、一致団結して取 り組むことをここに誓い、宣言します。 平成24年10月26日 平成24年福岡県社会福祉大会 実践申し合わせ事項 1 官民一体となった地域福祉の推進 住み慣れた地域で誰もが安心してその人らしく暮らせるよう、住民同士の「つながり」、 「絆」の再 構築に向け、官民一体となった地域福祉の推進に努めよう。 2 大規模災害への対応強化 昨年の「東日本大震災」 、本年7月の「九州北部豪雨災害」など、近年多発している大規模自然災 害に備え、日常から関係機関・団体が連携・協働し、地域福祉活動を基盤とした災害対策の充実・ 強化に努めよう。 併せて、施設・事業所利用者が安心・安全に生活を営めるよう、社会福祉法人・施設・事業所にお ける防災力の向上を図るとともに、被災時の地域の避難拠点機能の充実に努めよう。 3 共同募金運動の取り組み強化 民間の地域福祉活動を財政面から支援する共同募金運動の推進・拡大に努めよう。 4 子ども・子育て支援と児童虐待防止への対応強化 子どもの最善の利益のために社会全体で子どもを育む保育制度や社会的養護の充実、子育てサロン 活動の普及・啓発など、子どもを安心して生み育てられる環境の整備に努めるとともに、児童虐待 の未然防止や早期発見・迅速な対応を可能とする関係者の連携強化とその取り組みの強化に努めよ う。 5 障害者福祉サービスの充実と障害者虐待防止への対応強化 障害者が積極的に社会参加し、安心して生活できる地域づくりを推進するため、利用者本位の良質 で適切なサービス提供に努めるとともに、障害者虐待の未然防止や早期発見・迅速な対応を可能と する関係者の連携強化とその取り組みの強化に努めよう。 6 介護サービスの充実と高齢者虐待防止への対応強化 介護を必要としている県民が地域でいつでも安心してサービスを利用できるよう、利用者本位の良 質で適切なサービス提供に努めるとともに、高齢者虐待の未然防止や早期発見・迅速な対応を可能 とする関係者の連携強化とその取り組みの強化に努めよう。 7 福祉サービスの質の向上と利用者支援の強化 福祉サービスの質の向上を図るため、福祉人材の確保、養成、定着促進に向けた取り組みに努める とともに、適切なサービス利用を支援するため、日常生活自立支援事業や福祉サービス苦情解決事 業、福祉サービス第三者評価事業等の推進に努めよう。 8 心豊かな高齢社会の実現と生きがい・健康・仲間づくりの推進 県民一人一人が幸福を感じる心豊かな高齢社会の実現に向けた取り組みを推進するとともに、健康 づくりや介護予防、仲間づくりを目的としたふれあい・いきいきサロン活動の推進に努めよう。 特 別 ア ピ ー ル 現在、我が国では、貧困、虐待、孤立死、DV、ホームレス等、様々な福 祉課題・生活課題が噴出している。 このような状況に対応するためには、従来の福祉制度だけではなく、官民 一体となった見守り機能の強化、地域福祉を推進するための新たな支え合い の仕組みづくりが、今、強く求められている。 一方で、福祉サービスの質を支えるための福祉・介護職の慢性的な人材不 足を解消するための労働条件の確保や専門性を高める研修事業の更なる充実 が喫緊の課題である。 このような課題の解決に取り組み、国民が求める社会保障・社会福祉制度 を確立し、将来にわたって安定的に運営していくためには、社会保障と税の 一体改革が効果的に実行されなければならない。 国及び地方自治体は、地域主権(地方分権)の流れの中で、地域包括ケア システムの推進、子ども・子育て基盤の再生、障害者総合支援法の施行、生 活支援戦略の推進等にあたり、社会福祉関係者の意見を十分に取り入れると ともに、国と地方における権限・財源・責任の明確化を基本とした仕組みづ くりを進めていただくよう、県内社会福祉関係者の総意をもって強く要望す る。 平成24年10月26日 平成24年福岡県社会福祉大会
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