PIC(周産期集中ケア)

授業科目名
単位数(時間)
科目責任者
担当者
授業目標
PIC(周産期集中ケア)特論Ⅱ
2(60H)
履修区分
選択
開講期
授業区分
1年次後期
演習
松原まなみ
松原まなみ、久野正、橋本武夫、大町福美
EBN(M)の研究成果に基づき、周産期看護ケアを必要とする胎児・新生児と家族の
プライマリケア、正常経過から逸脱した対象者(ハイリスク新生児)に対する症状アセス
メントや看護介入、緊急時に対応するための医療を学び、質の高い高度実践看護方
法を探究する。
授業概要
周産期における胎児・新生児について、対象を理解し、その経過を正常へと導く
ために、臨床判断を行うのに必要な知識を学ぶと同時に、正常からの逸脱について
も講義や討論を通して教授する。
授業計画
【新生児集中ケア概論】
第1回 新生児医療・看護の歴史
第2~3回
新生児集中ケアにおける看護の基本
看護の理念・目標、周産期医療の地域化と搬送システム、分娩室のケアと NICU の初期ケア
第4~5回
新生児集中ケアの倫理的課題、新生児の痛みのケア
【新生児集中ケア方法】
第6~7回
新生児のフィジカルアセスメント
意義、出生前の環境と予後への影響、生理学的及び行動学的観察
成熟度及び母体外適応レベルの評価
第8~9回
蘇生技術の基本と実際
【講義、演習】 蘇生に役立つ呼吸・循環
(胎児期からの呼吸器系発達、胎児循環から新生児循環へ、 ほか)
第 10~11 回
人工呼吸器の原理と呼吸管理の実際
【新生児の病態生理・診断と治療】
第 12~13 回
呼吸循環不全
(呼吸窮迫症候群、胎便吸引症候群、新生児遷延性肺高血圧症、動脈管依存性先天性心疾患、
その他の先天性心疾患<肺動脈狭窄、大動脈狭窄 ほか>、新生児脳低体温療法)
第 14 回
新生児と薬理
第 15~16 回
早産児と親への看護
第 17~18 回
ディベロップメンタルケア、Skin to Skin Contact、タッチケアほか
第 19~20 回
新生児から始まる在宅医療支援(NICU から在宅へ)
NICU 入院退院支援コーディネーター、他職種との協働
第 21~23 回 【演習1】フィールド: 聖マリア病院 : NICU、GCU、新生児外来
【演習1】医師のクリニカルラウンド、カンファレンス(人工呼吸器装着児、新生児脳低体温
療法、呼吸窮迫症候群 ほか)参画、診断・検査・薬物療法、処置について
医師の外来診療につき臨床推論過程
第 24~30 回【演習2】受け持ち事例のアセスメントとケア計画、病棟カンファレンスの企画から評価迄
(課題1)人工呼吸器装着、複雑事例の在宅医療支援をコーディネート(他職種との協働・調整)
成績評価方法
テキスト
試験 70%
参考書
中井章人:周産期看護マニュアル-よくわかるリスクサインと病態生理- 東京医学社 2008
課題レポート 30%
必要に応じて適宜指示する。
河井昌彦:新生児医療 2008-2010 治療法選択に役立つ論文 207,金芳堂 2011
仁志田博司:新生児学入門第4版,医学書院
田村正徳監修:日本版救急蘇生ガイドライン 2010 に基づく新生児蘇生法,メジカルビュー 2011
橋本武夫 : 新生児疾患カラーアトラス 2014,メディカ出版
連絡先・オフィスアワー
松原:7号館 734 研究室( 内線734 )
、オフィスアワー(月曜日 13:00~18:00)
メールアドレス:[email protected]
履修上の留意事項
備考